特許第6596031号(P6596031)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6596031
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】面状照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20191010BHJP
   F21V 8/00 20060101ALI20191010BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20191010BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20191010BHJP
【FI】
   F21S2/00 443
   F21V8/00 310
   F21S2/00 431
   G02F1/13357
   F21Y115:10 700
【請求項の数】13
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-31549(P2017-31549)
(22)【出願日】2017年2月22日
(65)【公開番号】特開2018-137156(P2018-137156A)
(43)【公開日】2018年8月30日
【審査請求日】2018年5月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000114215
【氏名又は名称】ミネベアミツミ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】特許業務法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】國持 亨
【審査官】 河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−242525(JP,A)
【文献】 特開2014−095901(JP,A)
【文献】 特開2008−258164(JP,A)
【文献】 中国実用新案第205958894(CN,U)
【文献】 特開2015−114643(JP,A)
【文献】 特開2014−085676(JP,A)
【文献】 特開2008−198481(JP,A)
【文献】 特開2010−140912(JP,A)
【文献】 特開2009−163150(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面視において湾曲している底面と、該底面の周囲を囲むように立設された側壁とを有するフレームと、
前記フレームに収納されるとともに前記断面視において前記底面に沿って湾曲し、光を出射する出射面を有する導光板と、
面状照明装置の一の構成要素であって、前記導光板の前記出射面に沿って配置され、前記導光板から出射された光に対して作用する、平面視において互いに重なっている複数の光学シートと
を備え、
前記複数の光学シートのうち少なくとも一の光学シートの端部は、
固定部材を介して前記フレームにおける前記側壁の上端面に固定される、面状照明装置。
【請求項2】
液晶表示装置のバックライトである、請求項1に記載の面状照明装置。
【請求項3】
前記一の光学シートは、
前記出射面から最も離れた光学シートである、請求項1または2に記載の面状照明装置。
【請求項4】
前記最も離れた光学シート以外の光学シートの端部は、
前記側壁の内周側に形成された切欠き部に配置される、請求項に記載の面状照明装置。
【請求項5】
前記フレームは、
前記側壁の上端面から下端面までの厚みが、前記導光板の厚みよりも薄く、
前記一の光学シートは、
前記出射面から最も近い光学シートである、請求項1または2に記載の面状照明装置。
【請求項6】
前記最も近い光学シート以外の光学シートの端部は、
前記最も近い光学シートの端部を介して固定部材により前記フレームに固定される、請求項に記載の面状照明装置。
【請求項7】
前記固定部材は、
平面視において重ならない位置にそれぞれ配置される、請求項に記載の面状照明装置。
【請求項8】
前記最も近い光学シート以外の光学シートは、
前記端部におけるそれぞれ異なる位置に、前記光学シートに対して水平方向に延びる凸部を有し、該凸部が前記最も近い光学シートに固定部材によって固定される、請求項に記載の面状照明装置。
【請求項9】
前記フレームは、
前記側壁の上端面が前記導光板の前記出射面から離れる方向へ向けて傾斜するテーパ面を有し、
前記一の光学シートは、
前記出射面から最も近い光学シートであり、該光学シートの端部が前記テーパ面に固定される、請求項1または2に記載の面状照明装置。
【請求項10】
前記最も近い光学シート以外の光学シートの端部は、
前記最も近い光学シートの端部を介して固定部材により前記フレームに固定される、請求項に記載の面状照明装置。
【請求項11】
前記一の光学シートは、
前記出射面から最も離れた光学シートであり、
前記最も離れた光学シート以外の光学シートは、
前記端部におけるそれぞれ重なる位置に、前記光学シートに対して水平方向に延びる凸部を有し、
前記凸部は、
固定部材を介して、前記側壁の上端面側における前記凸部に対応する位置に形成された切欠き部の上面に固定される、請求項1または2に記載の面状照明装置。
【請求項12】
前記出射面の有効領域を規定する遮光シート
を備え、
前記遮光シートは、
少なくとも前記フレームに固定される前記端部を覆うように配置される、請求項1〜11のいずれか1つに記載の面状照明装置。
【請求項13】
前記固定部材は、
両面テープまたは接着剤である、請求項1〜12のいずれか1つに記載の面状照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、面状照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、導光板および導光板上に配置される光学シートを、湾曲した状態で収納するフレームを備えた面状照明装置が知られている。かかる面状照明装置では、湾曲したフレームに支持部や凹部を設け、フレームに設けられた凹部に光学シートに設けられた凸部を係合させるとともに、支持部に光学シートの縁を支持させることで、光学シートをフレームに固定している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−140831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した従来技術に係る面状照明装置では、湾曲したフレームに光学シートを固定するための支持部や凹部を設ける必要があるため、湾曲したフレームの狭額縁化の要請に応じることが困難であるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、湾曲したフレームの狭額縁化を図ることができる面状照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様に係る面状照明装置は、断面視において湾曲している底面と、かかる底面の周囲を囲むように立設された側壁とを有するフレームと、フレームに収納されるとともに断面視において底面に沿って湾曲し、光を出射する出射面を有する導光板と、面状照明装置の一の構成要素であって、導光板の出射面に沿って配置され、導光板から出射された光に対して作用する、平面視において互いに重なっている複数の光学シートとを備える。複数の光学シートのうち少なくとも一の光学シートの端部は、固定部材を介してフレームにおける側壁の上端面に固定される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、湾曲したフレームの狭額縁化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る面状照明装置の外観の一例を示す平面図である。
図2図2は、図1のA−A線断面模式図である。
図3図3は、図2のフレームにおける一方の側壁を示す断面模式図である。
図4図4は、フレームにおける固定部材の設置位置を示す説明図である。
図5図5は、変形例に係る第3遮光シートを示す説明図である。
図6図6は、フレームにおける固定部材の他の設置位置を示す説明図である。
図7図7は、変形例1に係る面状照明装置の断面模式図である。
図8図8は、変形例1に係る固定部材の配置位置の例を示す説明図である。
図9図9は、変形例1に係る他の形態を説明する説明図である。
図10図10は、変形例2に係る面状照明装置の断面模式図である。
図11図11は、変形例3に係る面状照明装置の外観の一例を示す平面図である。
図12図12は、変形例3に係る光学シートの配置関係を示す説明図である。
図13A図13Aは、図11のB−B線断面模式図である。
図13B図13Bは、図11のC−C線断面模式図である。
図13C図13Cは、図11のD−D線断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態に係る面状照明装置について図面を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、図面における各要素の寸法の関係、各要素の比率等は、実際と異なる場合がある。また、図面相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている場合がある。
【0010】
まず、図1および図2を用いて、実施形態に係る面状照明装置1の構成例について説明する。以下に説明する面状照明装置1は、光が出射する側の面が平面ではなく曲面となっている。図1は、実施形態に係る面状照明装置の外観の一例を示す平面図である。図2は、図1のA−A線断面模式図である。
【0011】
なお、図1および図2には、説明を分かりやすくするために、面状照明装置1の光が出射する側の面を正方向とするZ軸、面状照明装置1の長辺方向をX軸、面状照明装置1の短辺方向をY軸、を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、以下の説明で用いる他の図面においても示す場合がある。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る面状照明装置1は、導光板4の出射面4a(図2参照)において、第1遮光シート20、第2遮光シート21、および第3遮光シート22a,22bで覆われていない領域である有効領域30からLED(Light Emitting Diode)2の光を出射する。
【0013】
すなわち、面状照明装置1は、第1遮光シート20、第2遮光シート21、および第3遮光シート22a,22bによって導光板4の出射面4a(図2参照)の有効領域30が規定されている。なお、この例では、第1遮光シート20、第2遮光シート21、および第3遮光シート22a,22bは、別々に形成されているが、一体的に形成して、有効領域30を規定してもよい。
【0014】
LED2は、点状の光源であり、例えば、青色LEDと黄色蛍光体とを含む疑似白色LEDである。かかるLED2は、面状照明装置1の短辺方向(Y軸方向)に沿って均等な間隔で複数配置される(図1参照)。複数のLED2は、導光板4と対向する側に発光面を有し、発光面から導光板4の入光側面へ向けて光を発する。また、導光板4は、入光側面に入射された光を導光する。なお、LED2は、フレーム10の底部13(図2参照)の面に配置されるLED2を実装するFPC(Flexible Printed Circuit)がLED2の発光面と直交するサイドビュー型であることが好ましい。
【0015】
面状照明装置1は、例えば、液晶表示装置のバックライトとして用いられる。そして、液晶表示装置は、例えば、スマートフォンやタブレット等の情報携帯端末において用いられる。
【0016】
また、図1に示すように、第1遮光シート20はLED2が配置される側を覆い、第2遮光シート21はLED2が配置される側とは反対側を覆う。かかる第1遮光シート20は、LED2を覆うために第2遮光シート21よりも長辺方向(X軸方向)におけるシートの幅が広くなっている。なお、第3遮光シート22a,22bの詳細については後述する。
【0017】
図2に示すように、面状照明装置1は、フレーム10と、導光板4と、反射シート40と、下拡散シート5aと、プリズムシート5bと、上拡散シート5cと、第3遮光シート22a,22bとを備える。
【0018】
フレーム10は、A−A線の断面視においてZ軸正方向側に凸状に緩やかに湾曲している。具体的には、A−A線の断面視において、フレーム10の中央部は平たんであるが、フレーム10の両端は、導光板4から離れる方向に緩やかに傾斜している。かかるフレーム10は、容器本体11と枠部材12とを備える。
【0019】
容器本体11は、剛性が大きい、例えば、ステンレス製の板金により形成される。かかる容器本体11は、底部13と側壁13aとを備える。
【0020】
底部13は、A−A線の断面視において両端が導光板4から離れる方向に穏やかに傾斜する底面13bを有する。側壁13aは、底面13bの周囲を囲むように光が出射する方向側に立設される。
【0021】
枠部材12は、例えば、樹脂により形成される。かかる枠部材12は、容器本体11におけるLED2と対向する内側面以外の内側面に沿って設けられる。また、枠部材12は、内周側の光が出射する方向側の上部に切欠き部15が形成される。これにより、枠部材12に上端面12−1が形成される。
【0022】
なお、この例では、フレーム10は、容器本体11と枠部材12とにより形成されているが、容器本体11のみで形成してもよい。かかる場合、容器本体11は、例えば、枠部材12と一体化された形状に形成され、側壁13aにおける内周側の光が出射する方向側の上部に切欠き部15が形成される。
【0023】
上記したフレーム10は、LED2と、導光板4と、反射シート40と、下拡散シート5aと、プリズムシート5bと、上拡散シート5cとを収納する。
【0024】
導光板4は、A−A線の断面視において容器本体11の底面13bに沿って湾曲している。かかる導光板4は、LED2からの光を導いて面状に発光させるものであり、例えば、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の透光性材料を含む可撓性の部材で形成される。
【0025】
上記した導光板4は、光が出射する方向において対向する一対の主面4a,4bと、LED2の発光面と対向する入光側面(図示せず)と、入光側面とは反対側の側面である反対側面(図示せず)とを備える。
【0026】
また、2つの主面4a,4bのうち光が出射する方向側にある一方の主面4aは、入光側面から入射された光(LED2が発した光)が出射される出射面(発光面)である。また、光が出射する方向側とは反対側にある他方の主面4bは、導光板4内に入射された光が反射される反射面である。
【0027】
つまり、他方の主面4bには、例えば、複数のドットからなる光路変更パターンが形成されており、かかる光路変更パターンによって導光板4内を進む光の進行方向が変更されて、一方の主面4aから光が出射される。なお、以下の説明では、「一方の主面4a」を「出射面4a」と記載し、「他方の主面4b」を「反射面4b」と記載する。
【0028】
反射シート40は、導光板4の反射面4bに沿って配置され、導光板4の反射面4bから漏れた光を反射して、再度導光板4に戻す。かかる反射シート40は、図示しない両面テープによって容器本体11の底面13bに固定される。
【0029】
ここで、従来の面状照明装置について説明する。従来の面状照明装置では、湾曲したフレームに支持部や凹部を設け、フレームに設けられた凹部に光学シートに設けられた凸部を係合させるとともに、支持部に光学シートの縁を支持させることで、光学シートをフレームに固定していた。
【0030】
しかし、従来の面状照明装置では、湾曲したフレームに光学シートを固定する支持部や凹部を設ける必要があるため、湾曲したフレームの狭額縁化の要請に応じることが困難であった。
【0031】
そこで、実施形態に係る面状照明装置では、平面視において互いに重なっている複数の光学シートのうち少なくとも一の光学シートにおける一対の端部を、固定部材を介して湾曲したフレームにおける側壁の上端面にそれぞれ固定できるようにした。
【0032】
これにより、実施形態に係る面状照明装置は、湾曲したフレームの狭額縁化を図ることができる。
【0033】
引き続き、図2および図3を用いて、実施形態に係る面状照明装置1における湾曲したフレーム10への複数の光学シート5の固定について具体的に説明する。図3は、図2のフレーム10における一方の側壁13aを示す断面模式図である。なお、図3は、説明に必要な部分以外の部分を省略している。
【0034】
図2および図3に示すように、実施形態に係る面状照明装置1は、導光板4の出射面4a側に複数の光学シート5、この例では、3つの光学シート5a,5b,5cを備える。3つの光学シート5a,5b,5cは、この例では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cである。
【0035】
下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cは、平らなシートであり、平面視において互いに重なった状態で導光板4の湾曲した出射面4aに沿って配置される。この例では、下拡散シート5aの端部5a−1およびプリズムシート5bの端部5b−1が導光板4に沿うように曲げられ、かかる端部5a−1,5b−1の先端は枠部材12の切欠き部15に配置される。また、上拡散シート5cの端部5c−1も導光板4に沿うように曲げられ、かかる端部5c−1は枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に固定される。
【0036】
なお、図3では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について示しているが、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの両端の構成は同じであるため、以下では、片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について説明する。
【0037】
下拡散シート5aは、導光板4の湾曲した出射面4aを覆う。また、下拡散シート5aの端部5a−1は、切欠き部15に配置される。かかる下拡散シート5aは、導光板4の出射面4aから出射される光を拡散する。
【0038】
プリズムシート5bは、下拡散シート5aにおける出射面4aとは反対側の湾曲した面を覆う。また、プリズムシート5bの端部5b−1は、切欠き部15に配置される。
【0039】
かかるプリズムシート5bは、この例では、下プリズムシートと上プリズムシートとを出射面4a側からこの順に積層した光学シートである。下プリズムシートは、例えば、X軸方向に向かう光をZ軸方向に集める。上プリズムシートは、例えば、Y軸方向に向かう光をZ軸方向に集める。
【0040】
上拡散シート5cは、プリズムシート5bにおける出射面4aとは反対側の湾曲した面を覆う。また、上拡散シート5cの端部5c−1は、固定部材6bを介して枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に固定される。かかる上拡散シート5cは、プリズムシート5bにおける出射面4aとは反対側の面から出射される集光した光を再度拡散する。
【0041】
次に、図4を用いて、枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に上拡散シート5cを固定する固定部材6a,6bの設置位置についてより具体的に説明する。図4は、フレーム10における固体部材6a,6bの設置位置を示す説明図である。
【0042】
図4に示すように、固定部材6a,6bは、第3遮光シート22a,22bで覆われる枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1にそれぞれ配置される。なお、固定部材6a,6bとしては、例えば、両面テープまたは接着剤等が挙げられる。
【0043】
固定部材6aは、上拡散シート5cの一方の端部5c−1と枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1とを固定する。具体的には、固定部材6aは、上拡散シート5cの一方の端部5c−1のうち導光板4の出射面4aと対向する面と、枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1とを固定する。
【0044】
固定部材6bは、上拡散シート5cの他方の端部5c−1と枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1とを固定する。具体的には、固定部材6bは、上拡散シート5cの他方の端部5c−1のうち導光板4の出射面4aと対向する面と、枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1とを固定する。
【0045】
かかる固定部材6a,6bは、出射面4aから最も離れた上拡散シート5cを上記のようにしてフレーム10に固定することで、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bが元の形状に戻ろうとする反力を上拡散シート5cによって抑制することができる。
【0046】
また、本実施形態に係る面状照明装置1は、第3遮光シート22a,22bがフレーム10に固定される上拡散シート5cの端部5c−1を覆うように配置される(図2および図3参照)。
【0047】
上記した第3遮光シート22a,22bは、例えば、両面に粘着面を有する両面テープであり、上拡散シート5cと液晶表示装置とを固定する。
【0048】
かかる第3遮光シート22a,22bは、枠部材12の切欠き部15から漏れた光が出射面4aから出射されることを防止することができる。
【0049】
上述したように、実施形態に係る面状照明装置1では、出射面4aから最も離れた上拡散シート5cの端部5c−1が固定部材6a,6bを介して枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1にそれぞれ固定される。
【0050】
また、下拡散シート5aの端部5a−1およびプリズムシート5bの端部5b−1は、上拡散シート5cから抑えられた状態で、枠部材12の内周側の上部に形成された切欠き部15にそれぞれ配置される。
【0051】
このため、実施形態に係る面状照明装置1では、湾曲したフレーム10への複数の光学シート5の固定は、枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に配置される固定部材6a,6bによって可能となる。
【0052】
つまり、実施形態に係る面状照明装置1では、固定部材6a,6bが枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に直接接着されているので、出射面4aから最も離れた上拡散シート5cの端部5c−1が強固に固定される。
【0053】
そして、上拡散シート5cが上記のようにしてフレーム10に固定されることで、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bが抑え込まれて、フレーム10に固定されることになる。
【0054】
これにより、実施形態に係る面状照明装置1では、複数の光学シート5a,5b,5cのフレーム10への強固な固定を可能としつつ、湾曲したフレーム10の狭額縁化を図ることができる。
【0055】
また、実施形態に係る面状照明装置1では、下拡散シート5aの第3遮光シート22bで覆われる側壁13aに位置する端部5a−1と、プリズムシート5bの第3遮光シート22bで覆われる側壁13aに位置する端部5b−1とが、切欠き部15に配置される。
【0056】
これにより、実施形態に係る面状照明装置1では、プリズムシート5bの面と固定部材6a,6bの面とが面一となり、上拡散シート5cを容易に固定部材6a,6bに貼り付けることができる。
【0057】
つまり、実施形態に係る面状照明装置1では、湾曲したフレーム10への複数の光学シート5の固定が容易であり、装置の生産性が向上する。
【0058】
また、実施形態に係る面状照明装置1では、湾曲したフレーム10が容器本体11と枠部材12もしくは容器本体11のみで形成されることから、容器本体11および枠部材12の加工が容易であるため、湾曲したフレーム10の薄型化を図ることができる。
【0059】
なお、上述の実施形態では、第3遮光シート22a,22bがフレーム10に固定される上拡散シート5cの端部5c−1を覆っているが、併せて容器本体11の側壁13aの外側面を第3遮光シート22a(22b)で覆ってもよい。
【0060】
かかる形態について、図5を用いて説明する。図5は、変形例に係る第3遮光シート22a−1,22b−1を示す説明図である。なお、図3に示す構成要素と同様の機能を有する構成要素については、図3に示す符号と同一の符号を付すことによりその説明を省略する。また、図5は、第3遮光シート22a−1,22b−1のうち一方の第3遮光シート22b−1を示している。
【0061】
図5に示すように、第3遮光シート22b−1は、フレーム10に固定される上拡散シート5cの端部5c−1と側壁13aの外側面とを覆うように配置される。
【0062】
これにより、かかる第3遮光シート22b−1は、枠部材12の切欠き部15から漏れた光が出射面4aから出射されることをより確実に防止することができる。
【0063】
また、固定部材6a,6bに加えて、枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に上拡散シート5cを固定する新たな固定部材を設けてもよい。かかる場合について、図6を用いて説明する。図6は、フレーム10における固定部材61a,61bの他の設置位置を示す説明図である。
【0064】
かかる固定部材61a,61bは、例えば、両面テープまたは接着剤等であり、第2遮光シート21で覆われる枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1の両端部にそれぞれ配置される。
【0065】
かかる固定部材61a,61bは、上拡散シート5cにおける第2遮光シート21で覆われる二つの角部をフレーム10に固定することで、上拡散シート5cのフレーム10からの剥がれや浮きを防止することができる。
【0066】
なお、実施形態に係る面状照明装置1では、上拡散シート5cの一対の端部5c−1が固定部材6a,6bを介して枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1にそれぞれ固定されるが、この形態に限られない。
【0067】
他の形態として、片側の端部5c−1のみが固定部材を介して枠部材12の上端面12−1および側壁13aの上端面13b−1に固定されるように構成してよい。かかる場合、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bにおいても、片側の端部5a−1,5b−1のみが切欠き部15に配置される構成となる。
【0068】
次に、図7を用いて、第1変形例に係る面状照明装置1aについて説明する。かかる面状照明装置1aでは、フレーム10aにおいて枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2から下端面13c−2までの厚さd1が導光板4の厚さd2よりも薄く、出射面4aから最も近い下拡散シート5aがフレーム10aに固定される。
【0069】
図7は、第1変形例に係る面状照明装置1aを説明する説明図である。なお、図3に示す構成要素と同様の機能を有する構成要素については、図3に示す符号と同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。
【0070】
また、図7は、フレーム10aの容器本体11aにおける一対の側壁13a−1において、一方の側壁13a−1側を示しているが、他方の側壁13a−1側においても一方の側壁13a−1側の構成と同様の構成にある。なお、容器本体11aの内周面には、枠部材12aが設けられている。
【0071】
また、図7では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について示しているが、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの両端の構成は同じであるため、以下では、片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について説明する。
【0072】
図7に示すように、第1変形例に係る面状照明装置1aでは、フレーム10aにおいて枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2から下端面13c−2までの厚さd1を、導光板4の厚さd2よりも薄くしている。そして、下拡散シート5aの側壁13a−1に位置する端部5a−1が、固定部材6b−1を介して上記した枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2に固定される。
【0073】
また、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの側壁13a−1に位置する端部5b−1,5c−1は、下拡散シート5aの側壁13a−1に位置する端部5a−1とそれぞれ重なっている。そして、かかる端部5a−1,5b−1,5c−1は、下拡散シート5aの側壁13a−1に位置する端部5a−1を介して固定部材6b−2,6b−3により枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2に固定される。
【0074】
上述したように、変形例1に係る面状照明装置1aでは、複数の光学シート5のうち出射面4aから最も近い下拡散シート5aの端部5a−1が固定部材6b−1を介して枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2に固定される。
【0075】
また、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1は、下拡散シート5aの端部5a−1を介して固定部材6b−2,6b−3により枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2に固定される。
【0076】
このため、変形例1に係る面状照明装置1aでは、湾曲したフレーム10aへの複数の光学シート5の固定は、固定部材6b−1,6b−2,6b−3によって可能となる。
【0077】
つまり、変形例1に係る面状照明装置1aでは、固定部材6b−1が枠部材12aおよび側壁13aの上端面13b−2に直接接着されているので、出射面4aから最も近い下拡散シート5aの端部5a−1が強固に固定される。
【0078】
そして、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1が、下拡散シート5aの端部5a−1を介して固定部材6b−2,6b−3により枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2に強固に固定される。
【0079】
これにより、変形例1に係る面状照明装置1aでは、複数の光学シート5a,5b,5cのフレーム10aへの強固な固定を可能としつつ、湾曲したフレーム10aの狭額縁化を図ることができる。
【0080】
また、変形例1に係る面状照明装置1aでは、フレーム10aにおいて枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2から下端面13c−2までの厚さd1を、導光板4の厚さd2よりも薄くしている。これにより、変形例1に係る面状照明装置1aでは、薄型化を図ることができる。
【0081】
また、変形例1に係る面状照明装置1aでは、上拡散シート5cの端部5c−1を容易にプリズムシート5bの端部5b−1に固定することができる。
【0082】
つまり、変形例1に係る面状照明装置1aでは、湾曲したフレーム10aへの複数の光学シート5a,5b,5cの固定が容易であり、装置の生産性が向上する。
【0083】
なお、変形例1に係る面状照明装置1aでは、下拡散シート5aの一対の端部5a−1が固定部材6b−1を介して枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2にそれぞれ固定されるが、この形態に限られない。
【0084】
他の形態として、片側の端部5a−1のみが固定部材を介して枠部材12aおよび側壁13a−1の上端面13b−2に固定されるように構成してよい。かかる場合、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cにおいても、片側の端部5b−1,5c−1のみが上記した下拡散シート5aの片側の端部5a−1とそれぞれ重なる構成となる。
【0085】
また、上述した第1変形例に係る面状照明装置1aでは、複数の光学シート5a,5b,5cの端部5a−1,5b−1,5c−1において当接面同士を固定する固定部材6b−2,6b−3が、一方の端部から他方の端部に亘ってそれぞれ配置されているが、これに限られない。
【0086】
図8を用いて、平面視において互いに重なっている複数の光学シート5a,5b,5cの端部5a−1,5b−1,5c−1において当接面同士を固定する固定部材6b−2,6b−3の配置位置について説明する。
【0087】
図8は、変形例1に係る固定部材6b−2,6b−3の配置位置の例を示す説明図である。なお、図8は、フレーム10aの容器本体11aにおける一対の側壁13a−1において、一方の側壁13a−1側に配置される固定部材6b−2,6b−3を示しているが、他方の側壁13a−1側においても一方の側壁13a−1側と同様の配置関係にある。なお、図8において、説明の便宜上、側壁13a−1は省略している。
【0088】
また、図8では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について示しているが、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの両端の構成は同じであるため、以下では、片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について説明する。
【0089】
図8に示すように、側壁13a−1に位置する複数の光学シート5a,5b,5cの端部5a−1,5b−1,5c−1において当接面同士を固定する固定部材6b−2,6b−3は、平面視において重ならない位置にそれぞれ配置される。
【0090】
具体的には、この例では、固定部材6b−2は下拡散シート5aの端部5a−1の略中央部にそれぞれ配置される。固定部材6b−3は、プリズムシート5bの端部5b−1の角部にそれぞれ配置される。
【0091】
かかる形態では、フレーム10aの縁部分において固定部材6b−1,6b−2,6b−3を重ねることによって生じる厚みの増加を抑えることができる。
【0092】
また、他の形態として、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1におけるそれぞれ異なる位置に、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cに対して水平方向に延びる凸部を形成してもよい。そして、かかる凸部を下拡散シート5aに固定部材6b−2によって固定してもよい。かかる形態について、図9を用いて説明する。
【0093】
図9は、変形例1に係る他の形態を説明する説明図である。なお、図9は、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの一対の端部5b−1,5c−1において、一方の端部5b−1,5c−1に形成される凸部5b−2,5c−2を示している。なお、他方の端部5b−1,5c−1においても一方の端部5b−1,5c−1と同様に凸部5b−2,5c−2が形成される。また、図9において、説明の便宜上、側壁13a−1は省略している。
【0094】
また、図9では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について示しているが、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの両端の構成は同じであるため、以下では、片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について説明する。
【0095】
図9に示すように、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1におけるそれぞれ異なる位置に、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cに対して水平方向に延びる凸部5b−2,5c−2が形成される。そして、かかる凸部5b−2,5c−2が下拡散シート5aに固定部材6b−2によって固定される。
【0096】
具体的には、この例では、凸部5b−2は、プリズムシート5bの端部5b−1の角部にそれぞれ形成される。凸部5c−2は、上拡散シート5cの端部5c−1の略中央部に形成される。
【0097】
かかる形態では、フレーム10aの縁部分においてプリズムシート5bの端部5b−1と上拡散シート5cの端部5c−1とを面一とすることができる。これにより、複数の光学シート5a,5b,5cを重ねることによって生じる厚みの増加を抑えることができる。
【0098】
次に、図10を用いて、第2変形例に係る面状照明装置1bについて説明する。かかる面状照明装置1bでは、フレーム10bの側壁13a−2の上端面16がテーパ面10cを有し、下拡散シート5aの一対の端部5a−1がテーパ面10cに固定される。
【0099】
図10は、第2変形例に係る面状照明装置1bを説明する説明図である。なお、図3に示す構成要素と同様の機能を有する構成要素については、図3に示す符号と同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。
【0100】
また、図10は、フレーム10bにおける一対の側壁13a−2において、一方の側壁13a−2側を示しているが、他方の側壁13a−2側においても一方の側壁13a−2側の構成と同様の構成にある。なお、この例では、フレーム10bは容器本体のみによって形成される。つまり、側壁13a−2は容器本体の側壁に相当する。
【0101】
図10に示すように、第2変形例に係る面状照明装置1bでは、フレーム10bの側壁13a−2は上端面16を有する。かかる上端面16は、受け面13b−3とテーパ面10cとを有する。受け面13b−3は、導光板4の出射面4aに沿って平らになるように形成された面である。テーパ面10cは、受け面13b−3(導光板4の出射面4a)から離れる方向(側壁13a−2の下端面13c−3の方向)へ向けて傾斜するように形成された面である。なお、図10に示す例のように、テーパ面10cは、導光板4から離れる方向へ向けて傾斜することが好ましい。すなわち、受け面13b−3とテーパ面10cとのなす角Dは、鈍角であることが好ましい。
【0102】
また、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1は、下拡散シート5aの端部5a−1とそれぞれ重なっている。そして、かかる端部5a−1,5b−1,5c−1は、下拡散シート5aの端部5a−1を介して固定部材6b−2,6b−3により上端面16の一部であるテーパ面10cに固定される。
【0103】
また、第2変形例に係る面状照明装置1bでは、第3遮光シート22b−2が側壁13a−2の上端面16を覆うように配置される。
【0104】
上述したように、変形例2に係る面状照明装置1bでは、複数の光学シート5a,5b,5cのうち出射面4aから最も近い下拡散シート5aの端部5a−1が固定部材6b−1を介してテーパ面10cに固定される。
【0105】
また、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1は、下拡散シート5aの端部5a−1を介して固定部材6b−2,6b−3によりテーパ面10cに固定される。
【0106】
このため、変形例2に係る面状照明装置1bでは、湾曲したフレーム10bへの複数の光学シート5a,5b,5cの固定は、固定部材6b−1,6b−2,6b−3によって可能となる。
【0107】
つまり、変形例2に係る面状照明装置1bでは、固定部材6b−1が、テーパ面10cに直接接着されているので、出射面4aから最も近い下拡散シート5aの端部5a−1が強固に固定される。
【0108】
そして、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cの端部5b−1,5c−1が、下拡散シート5aの端部5a−1を介して固定部材6b−2,6b−3によりテーパ面10cに強固に固定される。
【0109】
これにより、変形例2に係る面状照明装置1bでは、複数の光学シート5a,5b,5cのフレーム10bへの強固な固定を可能としつつ、湾曲したフレーム10bの狭額縁化を図ることができる。
【0110】
また、変形例2に係る面状照明装置1bでは、フレーム10bの側壁13a−2の上端面16がテーパ面10cを有する。
【0111】
これにより、変形例2に係る面状照明装置1bでは、下拡散シート5aの端部5a−1が導光板4の出射面4aに沿って平らな受け面13b−3から曲がってテーパ面10cに固定部材6b−1を介して固定されることになる。これにより、下拡散シート5aをフレーム10bに強固に固定することができる。
【0112】
また、変形例2に係る面状照明装置1bでは、フレーム10bの縁部分において下拡散シート5aが剥がれるというおそれがない。このため、プリズムシート5bの端部5b−1を容易に下拡散シート5aの端部5a−1に固定することができる。
【0113】
つまり、変形例2に係る面状照明装置1bでは、湾曲したフレーム10bへの複数の光学シート5a,5b,5cの固定が容易であり、装置の生産性が向上する。
【0114】
また、変形例2に係る面状照明装置1bは、湾曲したフレーム10bが容器本体のみで形成されることから、容器本体の加工が容易であるため、湾曲したフレーム10bの薄型化を図ることができる。
【0115】
なお、変形例2に係る面状照明装置1bでは、フレーム10bにおいてテーパ面10cに固定部材6b−1を設置しているが、併せて受け面13b−3に固定部材6b−1を設置してもよい。
【0116】
かかる場合、受け面13b−3の高さは、固定部材6b−1の厚さ分だけ低くすることが好ましい。
【0117】
また、変形例2に係る面状照明装置1bでは、下拡散シート5aの端部5a−1が固定部材6b−1を介してテーパ面10cに固定されるが、この形態に限られない。
【0118】
他の形態としては、上拡散シート5cの端部5c−1が固定部材6b−1を介してテーパ面10cに固定されるようにしてもよい。かかる場合、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bの端部5a−1,5b−1は、受け面13b−3に配置されることになる。
【0119】
そして、上拡散シート5cが上記のようにしてフレーム10bに固定されることで、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bが上拡散シート5cによって抑え込まれて、フレーム10bに固定されることになる。
【0120】
かかる形態であっても、上述同様に、複数の光学シート5a,5b,5cのフレーム10bへの強固な固定を可能としつつ、湾曲したフレーム10bの狭額縁化を図ることができる。
【0121】
また、変形例2に係る面状照明装置1bでは、下拡散シート5aの一対の端部5a−1が固定部材6b−1を介してテーパ面10cにそれぞれ固定されるが、この形態に限られない。
【0122】
他の形態として、片側の端部5a−1のみが固定部材を介してテーパ面10cに固定されるように構成してよい。かかる場合、プリズムシート5bおよび上拡散シート5cにおいても、片側の端部5b−1,5c−1のみが上記した下拡散シート5aの片側の端部5a−1とそれぞれ重なる構成となる。
【0123】
次に、図11図12、および図13A図13Cを用いて、第3変形例に係る面状照明装置1cについて説明する。かかる面状照明装置1cでは、フレーム10dの場所によって下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cのいずれか一の光学シートが固定される。
【0124】
図11は、変形例3に係る面状照明装置1cの外観の一例を示す平面図である。また、図11には、フレーム10dにおける固定部材6c−1,6c−2,6c−3の配置位置を示している。かかる固定部材6c−1,6c−2,6c−3が配置されるフレーム10dの構造は、各々異なっている。
【0125】
図12は、変形例3に係る光学シート5の配置関係を示す説明図である。具体的には、図12には、フレーム10dに固定部材6c−1,6c−2,6c−3を介して固定される下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの配置関係を示している。また、図12には、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cが固定部材6c−1,6c−2,6c−3を介して固定されるフレーム10dの構造も示している。
【0126】
なお、図12では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について示しているが、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの両端の構成は同じであるため、以下では、片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について説明する。
【0127】
図12に示すように、プリズムシート5bの端部5b−1の角部近傍には、プリズムシート5bに対して水平方向に延びる凸部5b−2がそれぞれ形成される。また、下拡散シート5aの端部5a−1の角部近傍には、下拡散シート5aに対して水平方向に延びる凸部5a−2がそれぞれ形成される。かかる凸部5a−2は、プリズムシート5bに形成された凸部5b−2に対応する位置に形成される。また、凸部5a−2の幅d3は、凸部5b−2の幅d4よりも狭く形成される。この例では、凸部5a−2が凸部5b−2の片側半分の領域を覆うように形成される。
【0128】
そして、固定部材6c−1は、上拡散シート5cの端部5c−1におけるプリズムシート5bに形成された凸部5b−2と重ならない位置に設けられる。また、固定部材6c−2は、プリズムシート5bに形成された凸部5b−2における下拡散シート5aに形成された凸部5a−2と重ならない位置に設けられる。また、固定部材6c−3は、下拡散シート5aに形成された凸部5a−2の位置に設けられる。
【0129】
また、図12に示すように、フレーム10dの側壁13a−3には、下拡散シート5aに形成された凸部5a−2とプリズムシート5bに形成された凸部5b−2とに対応する位置に、かかる凸部5a−2,5b−2を収容する階段状の切欠き部17が形成される。そして、固定部材6c−3は、切欠き部17において側壁13a−3の上端面13b−4とは反対側の面である下端面19に最も近い一段目の段差面18aに設けられる。また、固定部材6c−2は、切欠き部17において下端面19から離れる方向かつ一段目の段差面18aから一段上がった二段目の段差面18bに設けられる。かかる一段目の段差面18aおよび二段目の段差面18bは、側壁13a−3の上端面13b−4の一部を形成している。また、下端面19から離れる方向かつ二段目の段差面18bから一段上がった最上段に相当する面13b−5は、側壁13a−3の上端面13b−4に含まれる。なお、固定部材6c−1は、フレーム10dにおいて切欠き部17が形成されていない側壁13a−3の上端面13b−4に設けられる。
【0130】
このように、フレーム10dの側壁13a−3に形成された切欠き部17において、一段目の段差面18aに固定部材6c−3を介して下拡散シート5aに形成された凸部5a−2が固定され、二段目の段差面18bに固定部材6c−2を介してプリズムシート5bに形成された凸部5b−2が固定される。
【0131】
次に、図13A図13Cを用いて、第3変形例に係る面状照明装置1cにおいて、固定部材6c−1、固定部材6c−2、および固定部材6c−3が配置されるフレーム10dの各部分の構造について具体的に説明する。
【0132】
なお、図13A図13Cに示す構成要素と同様の機能を有する構成要素については、図3に示す符号と同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。また、図13A図13Cは、フレーム10dにおける一対の側壁13a−3において、一方の側壁13a−3側を示しているが、他方の側壁13a−3側においても一方の側壁13a−3側の構成と同様の構成にある。
【0133】
また、図13A図13Cでは、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について示しているが、下拡散シート5a、プリズムシート5b、および上拡散シート5cの両端の構成は同じであるため、以下では、片側の端部5a−1,5b−1,5c−1について説明する。
【0134】
まず、図13Aを用いて、第3変形例に係る面状照明装置1cにおいて、固定部材6c−1が設置されるフレーム10d部分の構造について説明する。図13Aは、図11のB−B線断面模式図である。
【0135】
図13Aに示すように、かかるフレーム10d部分では、上拡散シート5cの端部5c−1が固定部材6c−1を介して側壁13a−3の上端面13b−4に固定される。また、下拡散シート5aの端部5a−1およびプリズムシート5bの端部5b−1は、上拡散シート5cで抑えられた状態でフレーム10dの内周側の上部に形成された切欠き部15aにそれぞれ配置される。なお、切欠き部15aに配置されたプリズムシート5bの面と固定部材6c−1の面とは面一である。
【0136】
これにより、かかるフレーム10d部分では、固定部材6c−1が側壁13a−3の上端面13b−4に直接接着されているので、上拡散シート5cの端部5c−1が強固に固定される。なお、かかる固定部材6c−1は、本止めとして上拡散シート5cをフレーム10dに接着固定する(図11参照)。
【0137】
次に、図13Bを用いて、第3変形例に係る面状照明装置1cにおいて、固定部材6c−2が設置されるフレーム10d部分の構造について説明する。図13Bは、図11のC−C線断面模式図である。
【0138】
図13Bに示すように、かかるフレーム10d部分では、プリズムシート5bの端部5b−1に形成された凸部5b−2が固定部材6c−2を介して二段目の段差面18bに固定される。また、下拡散シート5aの端部5a−1は、プリズムシート5bで抑えられた状態でフレーム10dの内周側の上部に形成された切欠き部15aに配置される。なお、切欠き部15aに配置された下拡散シート5aの面と固定部材6c−2の面とは面一である。また、上拡散シート5cの側壁13a−3に位置する端部5c−1は、プリズムシート5bの側壁13a−3に位置する凸部5b−2と重なる。
【0139】
これにより、かかるフレーム10d部分では、固定部材6c−2が二段目の段差面18bに直接接着されているので、プリズムシート5bの端部5b−1に形成された凸部5b−2が強固に固定される。なお、かかる固定部材6c−2は、仮止めとしてプリズムシート5bをフレーム10dに接着固定する(図11参照)。
【0140】
次に、図13Cを用いて、第3変形例に係る面状照明装置1cにおいて、固定部材6c−3が設置されるフレーム10d部分の構造について説明する。図13Cは、図11のD−D線断面模式図である。
【0141】
図13Cに示すように、かかるフレーム10d部分では、下拡散シート5aの端部5a−1に形成された凸部5a−2が固定部材6c−3を介して一段目の段差面18aに固定される。なお、導光板4の出射面4aと固定部材6c−3の面とは面一である。また、プリズムシート5bの側壁13a−3に位置する凸部5b−2および上拡散シート5cの側壁13a−3に位置する端部5c−1は、下拡散シート5aの側壁13a−3に位置する凸部5a−2とそれぞれ重なる。
【0142】
これにより、かかるフレーム10d部分では、固定部材6c−3が一段目の段差面18aに直接接着されているので、下拡散シート5aの端部5a−1に形成された凸部5a−2が強固に固定される。なお、かかる固定部材6c−3は、仮止めとして下拡散シート5aをフレーム10dに接着固定する(図11参照)。
【0143】
上述したように、変形例3に係る面状照明装置1cは、光学シート5aの端部5a−1に形成された凸部5a−2が固定部材6c−3を介して一段目の段差面18aに固定される。また、光学シート5bの端部5b−1に形成された凸部5b−2が固定部材6c−2を介して二段目の段差面18bに固定される。さらに、光学シート5cの端部5c−1が固体部材6c−1を介して側壁13a−3の上端面13b−4に固定される。
【0144】
このため、変形例3に係る面状照明装置1cでは、湾曲したフレーム10dへの複数の光学シート5の固定は、固定部材6c−1,6c−2,6c−3によって可能となる。
【0145】
つまり、変形例3に係る面状照明装置1cでは、上拡散シート5cの端部5c−1が本止めの固定部材6c−1によって側壁13a−3の上端面13b−4に強固に固定される。また、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bの端部5a−1,5b−1に形成された凸部5a−2,5b−2が仮止めの固定部材6c−2,6c−3によって、一段目の段差面18aおよび二段目の段差面18bにそれぞれ強固に固定される。
【0146】
これにより、変形例3に係る面状照明装置1cでは、複数の光学シート5a,5b,5cのフレーム10dへの強固な固定を可能としつつ、湾曲したフレーム10dの狭額縁化を図ることができる。
【0147】
また、変形例3に係る面状照明装置1cでは、出射面4aから最も近い光学シート5aから順に、光学シート5aの端部5a−1に形成された凸部5a−2、光学シート5bの端部5b−1に形成された凸部5b−2、光学シート5cの端部5c−1が固定部材6c−1,6c−2,6c−3を介してフレーム10dに固定される。
【0148】
つまり、変形例3に係る面状照明装置1cでは、組み立て時に光学シート5a,5b,5cがずれるおそれがなく、また湾曲したフレーム10dへの複数の光学シート5a,5b,5cの固定が容易であり、装置の生産性が向上する。
【0149】
なお、変形例3に係る面状照明装置1cでは、仮止めの固定部材6c−2,6c−3が長辺方向(X軸方向)のフレーム10dの両端付近の2箇所に配置されているが(図11参照)、かかる2箇所の間にも仮止めの固定部材6c−2,6c−3を配置してもよい。また、かかる固定部材6c−2,6c−3が配置される位置に対応して、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bの端部5a−1,5b−1に凸部5a−2,5b−2がそれぞれ形成される。また、かかる凸部5a−2,5b−2に対応する位置のフレーム10dの側壁13a−3には、凸部5a−2,5b−2を収容する階段状の切欠き部17が形成される。
【0150】
また、変形例3に係る面状照明装置1cでは、2箇所の切欠き部17が形成される例を示したが、2箇所の切欠き部17の形状は、図12に示した例に限られない。例えば、2箇所の切欠き部17の形状は、互いに近づく方向に階段を上がる形状であってもよいし、互いに離れる方向に階段を上がる形状であってもよい。すなわち、2箇所の二段目の段差面18bは、2箇所の一段目の段差面18aに挟まれる位置に形成されてもよいし、2箇所の一段目の段差面18aは、2箇所の二段目の段差面18bに挟まれる位置に形成されてもよい。
【0151】
かかる場合、組み立て時に下拡散シート5aおよびプリズムシート5bがフレーム10dから離れて浮くことを確実に防止することができる。
【0152】
なお、変形例3に係る面状照明装置1cでは、下拡散シート5aおよびプリズムシート5bの一対の端部5a−1,5b−1に形成された凸部5a−2,5b−2が固定部材6c−2,6c−3を介して一段目の段差面18aおよび二段目の段差面18bにそれぞれ固定され、上拡散シート5cの一対の端部5c−1が固定部材6c−1を介して側壁13a−3の上端面13b−4にそれぞれ固定されるが、この形態に限られない。
【0153】
他の形態として、片側の端部5a−1,5b−1に形成された凸部5a−2,5b−2のみが固定部材6c−2,6c−3を介して一段目の段差面18aおよび二段目の段差面18bに固定され、片側の端部5c−1のみが固定部材6c−1を介して側壁13a−3の上端面13b−4に固定されるように構成してよい。
【0154】
また、上述の実施形態に係る面状照明装置1,1a,1b,1cでは、第3遮光シート22a,22b,22b−2を用いたが、これに限られない。他の形態として、第3遮光シート22a,22b,22b−2を用いずに、上拡散シート5cの一対の端部5c−1の部分に黒印刷を施すことで、かかる部分を遮光してもよい。
【0155】
また、上述の実施形態に係る面状照明装置1,1a,1b,1cでは、導光板4の出射面4aのエッジ部が湾曲している場合を例に挙げて説明したが、導光板4の出射面4aの全面が湾曲している場合であっても上述と同様の構成を実施できる。
【0156】
また、上述の実施形態では、下拡散シート5a、プリズムシート5b、上拡散シート5cを出射面4a側からこの順に積層した3つの光学シート5を用いたが、これに限られない。例えば、反射偏向シート、拡散シート、プリズムシートを出射面4a側からこの順に積層した3つの光学シートを用いてもよい。また、光学シートの数も3つに限られるものではない。
【0157】
なお、上記実施の形態により本発明が限定されるものではない。上述した各構成素を適宜組み合わせて構成したものも本発明に含まれる。また、さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。よって、本発明のより広範な態様は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0158】
1、1a、1b、1c 面状照明装置
10、10a、10b、10d フレーム
10c テーパ面
11、11a 容器本体
12、12a 枠部材
13 底部
13a 側壁
13b 底面
13b−1 上端面
15 切欠き部
2 LED
20 第1遮光シート
21 第2遮光シート
22a、22b 第3遮光シート
30 有効領域
4 導光板
4a 出射面
4b 反射面
40 反射シート
5a 下拡散シート
5b プリズムシート
5c 上拡散シート
6a、6b、61a、61b、6b−1、6b−2、6b−3 固定部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C