(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6596093
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】光記憶装置における光学ヘッドのトラッキングサーボシステムの適応制御装置
(51)【国際特許分類】
G11B 7/09 20060101AFI20191010BHJP
G11B 7/003 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
G11B7/09 C
G11B7/003 Z
【請求項の数】18
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-536282(P2017-536282)
(86)(22)【出願日】2016年1月7日
(65)【公表番号】特表2018-501600(P2018-501600A)
(43)【公表日】2018年1月18日
(86)【国際出願番号】US2016012428
(87)【国際公開番号】WO2016112160
(87)【国際公開日】20160714
【審査請求日】2019年1月4日
(31)【優先権主張番号】14/593,601
(32)【優先日】2015年1月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502303739
【氏名又は名称】オラクル・インターナショナル・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】特許業務法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マフナド,ファラマルズ
【審査官】
川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−351256(JP,A)
【文献】
特開2008−146762(JP,A)
【文献】
特開2013−101739(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 7/09 − 7/10
G11B 7/00 − 7/013
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光媒体記憶システムであって、
光媒体に対するデータの読出しおよび書込みを行なうように構成された光ピックアップユニットを備え、前記光ピックアップユニットは、前記光媒体への光ビームのフォーカスを調整するようフォーカスアクチュエータによって前記光媒体に対して移動可能な少なくとも1つのレンズを含み、前記光媒体記憶システムはさらに、
前記光媒体の少なくとも1つのトラック内でデータの読出しおよび書込みを行なうために、前記光媒体の幅にわたって前記光ピックアップユニットを移動させるように構成されたトラックアクチュエータと、
前記フォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられて、第1の軸に沿って前記光ピックアップユニットの前記少なくとも1つのレンズを位置決めして前記光媒体に対して光ビームをフォーカスし、かつ、フォーカスエラー信号を生成する第1のフィードバックコントローラと、
前記トラックアクチュエータと動作可能に関連付けられて前記トラックアクチュエータを制御し、かつ、トラッキングエラー信号および前記フォーカスエラー信号に応じて前記光媒体の前記少なくとも1つのトラックに対して第2の軸に沿って前記光ピックアップユニットを位置決めする第2のフィードバックコントローラとを備え、
前記第2のフィードバックコントローラは、前記フォーカスエラー信号の絶対値の関数に基づいて前記光ピックアップユニットの位置決めを制御する、光媒体記憶システム。
【請求項2】
光媒体記憶システムであって、
光テープを含む光媒体に対するデータの読出しおよび書込みを行なうように構成された光ピックアップユニットを備え、前記光ピックアップユニットは、前記光媒体への光ビームのフォーカスを調整するようフォーカスアクチュエータによって前記光媒体に対して移動可能な少なくとも1つのレンズを含み、前記光媒体記憶システムはさらに、
前記光媒体の少なくとも1つのトラック内でデータの読出しおよび書込みを行なうために、前記光媒体の幅にわたって前記光ピックアップユニットを移動させるように構成されたトラックアクチュエータと、
前記フォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられて、第1の軸に沿って前記光ピックアップユニットの前記少なくとも1つのレンズを位置決めして前記光媒体に対して光ビームをフォーカスし、かつ、フォーカスエラー信号を生成する第1のフィードバックコントローラと、
前記トラックアクチュエータと動作可能に関連付けられて前記トラックアクチュエータを制御し、かつ、トラッキングエラー信号および前記フォーカスエラー信号に応じて前記光媒体の前記少なくとも1つのトラックに対して第2の軸に沿って前記光ピックアップユニットを位置決めする第2のフィードバックコントローラとを備える、光媒体記憶システム。
【請求項3】
前記第2のフィードバックコントローラは、前記フォーカスエラー信号の大きさに基づいて前記光ピックアップユニットの位置決めを制御する、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第2のフィードバックコントローラは、前記フォーカスエラー信号の絶対値の関数に基づいて前記光ピックアップユニットの位置決めを制御する、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第2のフィードバックコントローラは、前記フォーカスエラー信号の絶対値の逆数に基づいて前記光ピックアップユニットの位置決めを制御する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1および第2のフィードバックコントローラは、前記フォーカスアクチュエータおよび前記トラックアクチュエータと通信しているマイクロプロセッサベースのコントローラによって、少なくとも部分的に実現される、請求項1〜5のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項7】
光学データ記憶システムの光ピックアップユニットを制御するための方法であって、
光データ記憶媒体に対して第1の軸に沿った光ビームフォーカス位置に応じて、フォーカスエラー信号を生成すること、および、
前記フォーカスエラー信号の関数として、第2の軸に沿って、マイクロコントローラと通信しているトラックアクチュエータによって前記光ピックアップユニットを位置決めすることを備え、
前記関数は、前記フォーカスエラー信号の絶対値に反比例して変化する、方法。
【請求項8】
光学データ記憶システムの光ピックアップユニットを制御するための方法であって、
光テープを含む光データ記憶媒体に対して第1の軸に沿った光ビームフォーカス位置に応じて、フォーカスエラー信号を生成すること、および、
前記フォーカスエラー信号の関数として、第2の軸に沿って、マイクロコントローラと通信しているトラックアクチュエータによって前記光ピックアップユニットを位置決めすることを備える方法。
【請求項9】
前記関数は、前記フォーカスエラー信号の大きさに基づいて変化する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記関数は、前記フォーカスエラー信号の絶対値に反比例して変化する、請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記光ピックアップユニットを位置決めすることは、光データ記憶媒体の複数のトラックのうちの少なくとも1つにわたって前記光ピックアップユニットを移動させることを含む、請求項7〜10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記フォーカスエラー信号は、前記光データ記憶媒体に対して前記第1の軸に沿って前記光ピックアップユニットの少なくとも1つのレンズを位置決めするように構成された第1のフィードバックコントローラによって生成される、請求項7〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記光ピックアップユニットを位置決めすることは、前記トラックアクチュエータに前記光データ記憶媒体の幅にわたって前記光ピックアップユニットを移動させるための信号を生成するように構成された第2のフィードバックコントローラを含む、請求項7〜12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
光媒体システムであって、
光ピックアップユニットを備え、前記光ピックアップユニットは、光データ記憶媒体のトラックに対して前記光ピックアップユニットを位置決めするように構成されたトラックアクチュエータと動作可能に関連付けられ、かつ、少なくとも1つのレンズを移動させて前記光データ記憶媒体に光ビームをフォーカスさせるように構成されたフォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられ、前記光媒体システムはさらに、
前記トラックアクチュエータおよび前記フォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられたマイクロプロセッサを備え、前記マイクロプロセッサは、前記トラックアクチュエータを制御して、前記光データ記憶媒体からの距離に対する前記少なくとも1つのレンズのデフォーカスに関連付けられた信号に基づいて、前記光データ記憶媒体のトラックに対して前記光ピックアップユニットを位置決めし、
前記マイクロプロセッサは、前記フォーカスアクチュエータがデフォーカスフィードバック信号に応じて前記少なくとも1つのレンズを位置決めするための信号を生成するフォーカシングフィードバック制御ループと、前記フォーカシングフィードバック制御ループからの前記デフォーカスフィードバック信号に基づいて前記トラックアクチュエータのための信号を生成するトラッキングフィードバック制御ループとで構成され、
前記トラッキングフィードバック制御ループは、前記デフォーカスフィードバック信号の絶対値の逆数の関数として前記トラックアクチュエータのための信号を生成する、光媒体システム。
【請求項15】
光媒体システムであって、
光ピックアップユニットを備え、前記光ピックアップユニットは、光テープを含む光データ記憶媒体のトラックに対して前記光ピックアップユニットを位置決めするように構成されたトラックアクチュエータと動作可能に関連付けられ、かつ、少なくとも1つのレンズを移動させて前記光データ記憶媒体に光ビームをフォーカスさせるように構成されたフォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられ、前記光媒体システムはさらに、
前記トラックアクチュエータおよび前記フォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられたマイクロプロセッサを備え、前記マイクロプロセッサは、前記トラックアクチュエータを制御して、前記光データ記憶媒体からの距離に対する前記少なくとも1つのレンズのデフォーカスに関連付けられた信号に基づいて、前記光データ記憶媒体のトラックに対して前記光ピックアップユニットを位置決めし、
前記マイクロプロセッサは、前記フォーカスアクチュエータがデフォーカスフィードバック信号に応じて前記少なくとも1つのレンズを位置決めするための信号を生成するフォーカシングフィードバック制御ループと、前記フォーカシングフィードバック制御ループからの前記デフォーカスフィードバック信号に基づいて前記トラックアクチュエータのための信号を生成するトラッキングフィードバック制御ループとで構成される、光媒体システム。
【請求項16】
前記トラッキングフィードバック制御ループは、前記デフォーカスフィードバック信号の大きさに基づいて前記トラックアクチュエータのための信号を生成する、請求項15に記載の光媒体システム。
【請求項17】
前記トラッキングフィードバック制御ループは、前記デフォーカスフィードバック信号の関数として前記トラックアクチュエータのための信号を生成する、請求項15に記載の光媒体システム。
【請求項18】
前記トラッキングフィードバック制御ループは、前記デフォーカスフィードバック信号の絶対値の逆数の関数として前記トラックアクチュエータのための信号を生成する、請求項15に記載の光媒体システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光データ記憶装置における光学ヘッドの位置を制御する適応制御装置を有する閉ループフィードバック制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
光テープおよび光ディスク駆動装置などのさまざまな種類の光データ記憶装置においてデータ記憶密度が増加し続けるにつれて、繰り返し可能におよび正確に光学ヘッドを位置決めして確実にデータの読出しおよび書込みを行なうことがますます重要である。したがって、光学ヘッドの動きを制御し、かつ、光媒体の所望の目標の場所の上に光ビームをフォーカスして、特定の場所でデータの読出しおよび書込みを確実に行なうために、高性能トラッキングサブサーボシステムが必要とされている。
【0003】
さまざまな種類の制御システムと同様に、コントローラの周波数帯域幅は、動作中に生じ得るさまざまな種類の外乱に対するシステムの反応に直接影響を及ぼす。光データ記憶装置では、位置決めまたはトラッキングサブサーボシステムの周波数帯域幅は、広帯域媒体および機械的な外乱が存在する場合、光学ヘッドが目標のデータの場所をトラッキングする能力に直接影響を及ぼす。したがって、位置決めまたはトラッキングサブシステムの帯域幅を改善することによって、データ読出し/書込みエラーを減少し得、および/または、データ記憶密度を増加させ得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
光データ記憶媒体の少なくとも1つのトラックに対する光ピックアップユニットの位置決めを制御するためのシステムおよび方法は、適応トラック位置フィードバックコントローラを含み得る。適応トラック位置フィードバックコントローラは、媒体にわたる移動または光データ記憶媒体に対する光ピックアップユニットのレンズの距離における他の外乱に伴う、光データ記憶媒体に対する光ビームのデフォーカスを補償する。トラック位置フィードバックコントローラは、フォーカス位置フィードバックコントローラによって生成されたフォーカス(デフォーカス)エラー信号に基づく適応項またはパラメータを含み得る。
【0005】
本開示のさまざまな実施形態は、光ピックアップユニットを有する光媒体記憶システムを備え、この光ピックアップユニットは、光媒体に対するデータの読出しおよび書込みを行なうように構成されており、光媒体に対する光ビームのフォーカスを調整するフォーカスアクチュエータによって光媒体に対して移動可能な少なくとも1つのレンズを含む。トラックアクチュエータが、光媒体の少なくとも1つのトラック内でデータの読出しおよび書込みを行なうために、光媒体の幅にわたって光ピックアップユニットを移動させるように構成され得る。第1のフィードバックコントローラがフォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられて、第1の軸に沿って光ピックアップユニットの少なくとも1つのレンズを位置決めして光媒体に対して光ビームをフォーカスし、かつ、フォーカスエラー信号を生成し得る。第2のフィードバックコントローラが、トラックアクチュエータと動作可能に関連付けられて、トラックアクチュエータを制御し、かつ、トラッキングエラー信号およびフォーカスエラー信号に応じて光媒体の少なくとも1つのトラックに対して第2の軸に沿って光ピックアップユニットを位置決めし得る。一実施形態では、第1および第2のフィードバックコントローラは、トラックアクチュエータおよびフォーカスアクチュエータと通信しているマイクロプロセッサベースのコントローラによって、少なくとも部分的に実現される。第2のフィードバックコントローラは、フォーカスエラー信号の大きさに基づいて、光ピックアップユニットの位置決めを制御し得る。一実施形態では、第2のフィードバックコントローラは、トラッキングエラー信号の絶対値の関数に基づいて光ピックアップユニットの位置決めを制御し、それはトラッキングエラー信号の絶対値の逆数を含み得る。
【0006】
実施形態は、光データ記憶システムの光ピックアップユニットを制御するための方法を備え得、この光データ記憶システムは、光データ記憶媒体に対して第1の軸に沿って光ビームフォーカス位置に応じてフォーカスエラー信号を生成し、かつ、フォーカスエラー信号の関数として、第2の軸に沿って、マイクロコントローラと通信しているトラックアクチュエータによって光ピックアップユニットを位置決めする。関数は、フォーカスエラー信号の大きさに基づいて変化し得、フォーカスエラー信号の絶対値に反比例して変化することを含んでもよい。一実施形態では、光ピックアップユニットを位置決めすることは、光データ記憶媒体の複数のトラックのうちの少なくとも1つにわたって光ピックアップユニットを移動させることを含む。フォーカスエラー信号は、光データ記憶媒体に対して第1の軸に沿って光ピックアップユニットの少なくとも1つのレンズを位置決めするように構成された第1のフィードバックコントローラによって生成され得る。光ピックアップユニットを位置決めすることは、トラックアクチュエータが光データ記憶媒体の幅にわたって光ピックアップユニットを移動させるための信号を生成するように構成された第2のフィードバックコントローラを含み得る。
【0007】
さまざまな実施形態は、光ピックアップユニットを有する光テープシステムを備え得、この光ピックアップユニットは、光テープのトラックに対して光ピックアップユニットを位置決めするように構成されたトラックアクチュエータと、少なくとも1つのレンズを移動させて光テープに対して光ビームをフォーカスするように構成されたフォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられている。トラックアクチュエータおよびフォーカスアクチュエータと動作可能に関連付けられたマイクロプロセッサベースのコントローラが、トラックアクチュエータを制御して、少なくとも1つのレンズと光テープとの間の距離に対して少なくとも1つのレンズのデフォーカスに関連付けられた信号に基づいて、光テープのトラックに対して光ピックアップユニットを位置決めする。マイクロプロセッサベースのコントローラは、トラックアクチュエータがデフォーカスフィードバック信号に応じて少なくとも1つのレンズを位置決めするのための信号を生成するフォーカシングフィードバック制御ループと、フォーカシングフィードバック制御ループからのデフォーカスフィードバック信号に基づいてトラックアクチュエータのための信号を生成するトラッキングフィードバック制御ループとで構成され得る。トラッキングフィードバック制御ループは、デフォーカスフィードバック信号の大きさ/振幅または絶対値に基づいて、トラックアクチュエータのための信号を生成し得る。一実施形態では、トラッキングフィードバック制御ループは、デフォーカスフィードバック信号の関数としてトラックアクチュエータのための信号を生成し、それは、フィードバック信号の絶対値の逆数に基づき得る。
【0008】
さまざまな利点が、1つ以上の実施形態に対応し得る。たとえば、デフォーカスに対する感度を補償する適応トラッキングまたは位置決めコントローラが、コントローラの周波数帯域幅を増加して、光媒体記憶装置における光ピックアップユニット(OPU)の位置決めをより正確なものにする。トラッキングサブサーボシステムの周波数帯域幅の増加に対応して位置決めの精度が改善されることにより、より高密度なデータ記憶装置が可能になる。
【0009】
上記の利点および他の利点ならびに特徴は、添付の図面と関連して行われる、好ましい実施形態の以下の詳細な説明から容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】さまざまな実施形態に係る適応位置決め制御において使用されるトラッキングエラー信号(TES)を生成する光ピックアップユニット(OPU)の動作を示すブロック図である。
【
図1B】さまざまな実施形態に係る適応位置決め制御において使用されるSカーブ信号を生成する光ピックアップユニット(OPU)の動作を示すブロック図である。
【
図2A】光ピックアップユニット(OPU)が光テープなどの光データ記憶媒体の複数のトラックを横切る際に、
図1Aに示すようなトラッキングサブサーボシステムによって生成される理想的なトラッキングエラー信号(TES)を示す図である。
【
図2B】光ピックアップユニット(OPU)が光テープなどの光データ記憶媒体の複数のトラックを横切る際に、
図1Aに示すようなトラッキングサーボシステムによって生成される理想的なトラッキングエラー信号(TES)を示す図である。
【
図2C】OPUが光テープなどの光データ記憶媒体の複数のトラックを横切る際に、トラッキングサブサーボシステムによって生成されるTESに対する光学ビームデフォーカスの影響を説明する図である。
【
図3A】一実施形態において、OPUが光テープの複数のトラックを横切る際に、トラッキングサブサーボシステムによって生成されるTESに対するデフォーカスSカーブ感度の影響を示す図である。
【
図3B】一実施形態において、OPUが光テープの複数のトラックを横切る際に、トラッキングサブサーボシステムによって生成されるTESに対するデフォーカスSカーブ感度の影響を示す図である。
【
図4】一実施形態のOPUフォーカシングフィードバック制御またはサーボループおよび適応OPUトラック位置フィードバック制御またはサーボループを示す制御システムのブロック図を含む。
【
図5】さまざまな実施形態の光媒体データ記憶装置を制御するためのシステムの動作または方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
詳細な説明
必要に応じて、少なくとも1つの代表的な実施形態が詳細に説明される。しかしながら、開示される実施形態は、明示的に説明または図示されない、さまざまなおよび代替の形式で具体化され得る本開示の特定の特徴を明らかに示すために用いられると理解されるべきである。図面は必ずしも一定の縮尺である必要はなく、特定の構成要素の詳細を示すために誇張または縮小されている特徴もある。したがって、特定の構造的および機能的な詳細は限定的なものと解釈されるべきではなく、当業者に教示して本開示の特徴をさまざまに用いるための代表的な基準にすぎないと解釈すべきである。
【0012】
光テープ駆動装置などの光データ記録装置におけるサーボまたはフィードバック制御システムは、光ピックアップユニット(OPU)などの装置を介して光媒体から検出されたトラッキングエラー信号を利用して、光媒体からのデータの正確な記憶および検索を行なっている。本発明者が理解しているように、OPU光学ヘッドのフォーカスサブシステムの特徴は、トラッキングシステムに対して生じる影響を通じてシステム性能に影響を及ぼす。したがって、ここで説明される代表的な実施形態は、検出された光学ヘッドのデフォーカスに基づいてトラッキングサーボシステムを適応させるよう、クロス(cross)補償方法を使用して、トラッキングサーボシステムの帯域幅に対する光学ヘッドのデフォーカスの影響を減少させ、または最小限にする。
【0013】
1インチあたりのトラック数が多い光記憶システムでは、確実なデータの検索は、対応付けられたトラッキングサーボシステムの性能に左右される。これらのシステムでトラックの位置決めミスが生ずると、性能の劣化、および、データを含むトラックの上に光学ヘッドを正確に位置決めする際のエラーに伴うデータの消失が生じ得る。現在の書換可能な光媒体のためのトラッキングサーボシステムは、回折特性および媒体の物理フォーマットに従ってOPUによって生成される参照トラッキング信号に基づいて、認識されるデータトラックの上に光学ヘッドを位置決めする。
【0014】
図1Aおよび
図1Bを参照すると、本開示のさまざまな実施形態に係る、適応位置決めフィードバック制御を有するOPUを備えた光データ記憶装置を制御するためのシステムの動作または方法を示すブロック図が示されている。代表的な光記録システムは、光テープなどの対応する光データ記憶媒体からのデータの記憶および検索を行なう。光データ記憶媒体10は、光媒体の表面にエンボス加工されたナノ構造の表面レリーフパターンを含む。ナノ構造は、プリフォーマットプロセス中にZ方向(すなわち、光データ記憶媒体10の表面に平行)にエンボス加工されたランド12および溝14を含む。当該技術分野で周知のように、溝14内で相変化材料に対するデータの読出しまたは書き込みを行ない得る。ランド12と溝14との間の遷移によって、トラッキング目的で使用可能なエッジ16が規定される。これらの表面レリーフパターンは、サーボシステムによって媒体に対する光学ヘッドの読出しまたは書込みの位置をトラッキングするために使用されるトラッキング信号を生成するために使用される。光学ドライブOPUは、電子信号処理を用いて、検出されたパターンからトラッキングエラー信号(TES)(
図1A)を生成する。OPUは、フォーカス信号Sカーブ信号(
図1B)も生成する。以下でより詳しく図示および説明するように、TESおよびSカーブ信号は、適応フィードバック制御システムにおいて使用される。
【0015】
図1Aおよび
図1Bに示すように、光システム18が光ピックアップユニット(OPU)20を含み得る。OPU20は、レーザービーム22を生成してフォーカスする、レーザーダイオードなどのさまざまなハードウェア、電子機器、および回路を含んでもよい。OPU20は、検出器24、26、28、30と対応付けられたクォードラチュアフォトダイオード集積回路(クォードPDIC)および増幅器32、34、36、38も含み得る。OPU20は、
図1Aに示すように、TESを生成するために使用される加算ブロック40、42、および差分ブロック44を含み得る。
図1Bは
図1Aと同じOPU20を示し、検出器24、26、28、30も増幅器32’、34’、36’、38’に接続されており、かつ、加算ブロック40’、42’、および差分ブロック44’がフォーカス信号Sカーブを生成するために使用される。
【0016】
メインプッシュプル(MPP)(通常、光テープ媒体の文脈で使用される)とも呼ばれるラジアルプッシュプルトラッキング信号生成(通常、ディスク媒体の文脈で使用される)と呼ばれる技術を使用して、ランドおよび溝のトラック配列でプリフォーマットされた光記録媒体のためのトラッキングエラー信号(TES)を生成し得る。この方法により、クォードラチュアPDICおよび対応付けられた検出器24、26、28、30によって検出されるような媒体のランドおよび溝のトラックの配列に基づいて、参照トラッキング信号を生成する。MPPトラッキングインフラストラクチャは、通常、参照番号45で示される。
【0017】
PDIC検出器24、26、28、30からの出力によって、OPU20に対するエッジ16の位置を示す信号が、増幅器32、34、36、38にそれぞれ供給される。増幅器32、34からの出力は、対応付けられた加算ブロック40に入力される。増幅器36、38からの出力は、対応付けられた加算ブロック42に入力される。加算ブロック40、42からの出力は、差分ブロック44に入力される。結果として生じる差分ブロック44からの出力を、MPPまたはラジアルプッシュプルトラッキング信号と呼ぶこともできる。同様に、増幅器32’、34’からの出力は対応付けられた加算ブロック40’に入力され、増幅器36’、38’からの出力は対応付けられた加算ブロック42’に入力される。加算ブロック40’、42’からの出力は差分ブロック44’に入力され、結果として生じる差分ブロック44’からの出力は、フォーカス信号Sカーブを生成するために用いられる。
【0018】
MPPトラッキング信号の形状は、エッジ16とOPU20との間の相対移動を反映している。たとえば、横線の形状を有するMPPトラッキング信号は、レーザービーム22がエッジ16の間で中央に位置決めされていることを示すであろう。たとえば、正弦波の形状を有するMPPトラッキング信号は、レーザービーム22がエッジ16に対して移動していることを示すであろう。
図2Aおよび
図2Bは、OPUが光テープなどの光データ記憶媒体の複数のトラックのランドおよび溝を横切る際に、トラッキングサブサーボシステムによって生成される理想的なTESを示す。
図2Cは、OPUが光データ記憶媒体の複数のトラックのランドおよび溝を横切る際に、トラッキングサブサーボシステムによって生成されるTESに対する、機械的外乱または媒体の動きに伴うデフォーカスの影響を説明する図である。PDIC検出器24、26、28、30からの出力を使用して、
図1B、
図3A、および
図3Bを参照して図示および説明されるような、Sカーブ信号と呼ばれることもある、フォーカシングサブシステムによって使用される信号を供給することもできる。
【0019】
図2Aに示すように、光テープ200は、該当するトラックと対応付けられた複数のランド202および溝204を含むが、ここではそのうちいくつかのみが図示されている。OPU220は、光ビーム222を生成する。OPU220および対応付けられた光ビーム222は、複数のトラックを横切って、始点または第1の位置230から目的または第2の位置240まで移動する。該当する理想的なTES信号250を、
図2Bに示す。理想的なTES信号250は、OPU220が第1のトラック260(トラックn−1)および第2のトラック262(トラックn)などの対応付けられたトラックのランド202および溝204を横切って移動する際に一般的な正弦波パターンで変化する。光ビーム222を光テープ200にフォーカスするために使用される対物レンズの理想的なフォーカシングの場合、
図2Bに示すような理想的なTES信号250のピークの大きさまたはピーク間の大きさは実質的に一定である。正弦波の区分区分で直線的な部分のスロープ252によって示される感度定数は、K
TES=y/xによって示される。
【0020】
図2Cは、OPUが光テープなどの光データ記憶媒体の複数のトラックを横切る際の、TESに対する光学ビームデフォーカスの影響を説明する図である。TES270は、光ビームのデフォーカシング290の関数として変化する感度パラメータまたはスロープを有する。
図2Cに示すように、スロープ272は、光ビームがよりデフォーカスする274および276でのスロープまたは感度定数より大きい。OPUがトラック280(n−1)を横切ってトラック282(n)、そしてトラック284(n+2)へと移動すると、対物レンズと光媒体との間の相対移動に対応するOPUの対物レンズのデフォーカシングによって、ピーク間の振幅およびスロープまたは感度定数は変化する。これにより、
図2Bに示す理想的なTES250と比較して、TES270の感度定数(K
TES=y/s)は効果的に減少する。トラッキングサブサーボシステムの周波数帯域幅は本来的に感度値に比例するため、トラッキングサブサーボシステムの帯域幅も対物レンズのデフォーカス量に基づく量だけ減少する。
【0021】
図3Aおよび
図3Bは、一実施形態において、OPUが光テープの複数のトラックを横切る際に、トラッキングサブサーボシステムによって生成されるTESに対するデフォーカスSカーブ感度の影響を示す図である。前述のように、PDIC検出器(
図1B)は、Sカーブ信号310、ならびに、フォーカシングサブシステムによって
図4を参照して図示および説明されるフィードバック制御ループを用いて対物レンズのデフォーカスの制御および低減または最小化のために使用される加算信号312を生成するために使用される。
図3Aで光媒体(マイクロメートル単位)からのOPU焦点距離の関数として示されているSカーブ信号310および加算信号312は、
図3Bでは拡大して示されている。
【0022】
図4は、一実施形態のOPUフォーカシングフィードバック制御またはサーボループ400および適応OPUトラック位置フィードバック制御またはサーボループ410を示す制御システムのブロック図を含む。フォーカシングサーボループ400は第1の軸に沿ってOPU対物レンズを位置決めしてレンズと光媒体との間の距離を制御するのに対して、トラック位置サーボループは、第2の軸に沿って概ね横方向に光媒体の幅または半径にわたってOPUの位置決めを制御する。前述のように、トラッキングサブサーボシステムの性能が高いと、光媒体の所望の場所の上に光学ヘッドの正確な位置決めが確実になり、特定の場所でのデータの読出しおよび書込みが確実に行なわれる。広帯域媒体および機械的な外乱が存在する場合、トラッキングサブサーボシステムのフィードバック制御ループの周波数帯域幅は、直接、光学ヘッドが目的のデータの場所をトラッキングする能力に影響を及ぼす。光学ヘッドのフォーカシング性能はトラッキングシステムの性能にも影響を与えるため、トラッキングサブサーボシステムの帯域幅に対する光学ヘッドの影響を減少させる、または、最小限にすることが望ましい。
【0023】
フォーカシングフィードバック制御ループ400およびトラッキングフィードバック制御ループ410は、処理電子機器および回路と併用されてPDIC(
図1Aおよび
図1B)と対応付けられた検出器などのさまざまなセンサからのフィードバック信号、および、これらと連携してプログラム可能なマイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラ、または、所望の制御機能を提供する同様の専用ロジックデバイスによって供給される信号を用いて実現し得る。フォーカシングフィードバック制御ループ400は、412で示される目標媒体フォーカス位置信号を含み、これは、414で示されるフォーカスフィードバック信号と組み合わされる。上述の、ブロック416によって示されるSカーブ信号は差信号に適用され、418の定数(K)および420で示されるサーボ補償または制御則ブロックが後に続く。結果として生じる信号は、OPUフォーカスアクチュエータ422に供給される。424によって示される、結果として生じるOPUフォーカス位置は、ブロック414に供給される、対応付けられたフィードバック信号を用いて、1つ以上のセンサまたは検出器によって検出される。
【0024】
トラック位置フィードバック制御ループ410は、440で示される所望の媒体トラック位置を受信し、これは、ブロック442でトラック位置フィードバック信号と組み合わされる。ブロック416によって示されるSカーブの値は対物レンズのデフォーカスに比例し(
図2および
図3に示すように)、感度定数K
TESもデフォーカスの関数として変化するので、光路446またはサーボループ400によってフォーカスされている光ビームの位置は、Sカーブ信号416の関数(K
TES=f(Sカーブ))として444で一般に示されているように位置決め制御ループに影響を及ぼす。トラッキングサブシステムの感度定数に対するデフォーカスの依存度または影響を減少させる、または最小限にするために、450で示されるブロック416からのSカーブ値に基づく電子信号448を用いて、適応信号処理ブロックが提供される。その電子信号は、Sカーブの関数依存性である感度定数の逆数、すなわち、Ksc=1/f(Sカーブ)に基づく。
【0025】
ブロック450からの結果として生じる信号または値は、452の定数(K)およびサーボ補償または制御則ブロック454によってさらに調整されて、456で示される、OPUを横方向にまたは光媒体の幅にわたって位置決めするOPUトラックアクチュエータに対して、対応する信号を供給する。光媒体の所望のトラックに対するOPUの位置は、フィードバック信号をブロック442に供給する対応のセンサまたは検出器によって検出される。一実施形態では、K
TESの実験的測定を使用して対応するSカーブ値に対するK
TESの関数依存性が決定されていた。第1次近似に対して、K
TES=1−k*ABS(Sカーブ)によって表されるように関数依存性が決定された。式中、kは測定可能な定数である。したがって、適応信号処理ブロック450には、フォーカス位置制御ループ400のSカーブ値(フォーカシングエラー)の影響に対するトラック位置制御ループ410の周波数帯域幅依存性を減少するまたは最小限にするために、KSC=1/(1−k*ABS(Sカーブ))の関数関係が与えられた。
【0026】
通常
図1〜
図4に示すように、一実施形態の光媒体記憶システムは、光テープ10などの光学データ記憶媒体に対するデータの読出しおよび書込みを行なうように構成されたOPU20を備える。OPU20は、光ビーム22,222の光媒体10に対するフォーカスを調整するフォーカスアクチュエータ422によって光媒体に対して移動可能な、少なくとも1つのレンズ220を備える。OPUトラックアクチュエータ456は、光媒体10の少なくとも1つのトラック内でデータの読出しおよび書込みを行なうために、光媒体10の幅にわたってOPU20を移動させるように構成されている。第1のフィードバックコントローラ400は、フォーカスアクチュエータ422と動作可能に関連付けられて、第1の軸に沿って光ピックアップユニットの少なくとも1つのレンズを位置決めして光媒体200に対して光ビーム222をフォーカスし、かつ、フォーカスエラー信号416を生成する。第2のフィードバックコントローラ410は、トラックアクチュエータ456と動作可能に関連付けられてトラックアクチュエータを制御し、かつ、トラッキングエラー信号444およびフォーカスエラー信号416に応じて光媒体200の少なくとも1つのトラックに対して第2の軸に沿って光ピックアップユニット20を位置決めする。
【0027】
図5は、さまざまな実施形態の光媒体データ記憶装置を制御するためのシステムの動作または方法を示すフローチャートである。システムまたは方法は、ブロック500によって示すように、光データ記憶媒体に対して第1の軸に沿った光ビームフォーカス位置に応じてフォーカスエラー信号を生成することを含み得る。フォーカスエラー信号は、ブロック510によって示すように、光データ記憶媒体に対して第1の軸に沿って光ピックアップユニットの少なくとも1つのレンズを位置決めするように構成された第1のフィードバックコントローラによって生成され得る。システムまたは方法は、さらに、ブロック530によって示すように、フォーカスエラー信号(Sカーブ信号)の関数として、第2の軸に沿ってマイクロコンピュータと通信しているトラックアクチュエータによって光ピックアップユニットを位置決めすることを備え得る。OPUを位置決めすることは、ブロック532によって示すように、光データ記憶媒体の複数のトラックのうちの少なくとも1つにわたってOPUを移動させることを含み得る。光ピックアップユニットを位置決めすることは、さらに、ブロック534によって示すように、トラックアクチュエータが光データ記憶媒体の幅にわたって光ピックアップユニットを移動させるための信号を生成するように構成された第2のフィードバックコントローラを含み得る。関数は、ブロック540によって示すように、フォーカスエラー信号の大きさに基づいて変化し得る。代替的に、542で示すように、関数はフォーカスエラー信号の絶対値に反比例して変化し得る。
【0028】
ここに開示される処理、方法、アルゴリズムまたはロジックは、任意の既存のプログラム可能な電子制御ユニットまたは専用の電子制御ユニットもしくは回路を含み得る処理装置、コントローラ、またはコンピュータに提供可能、または、それらによって実行可能である。同様に、処理、方法、またはアルゴリズムは、ROMデバイスなどの書込み不可能な記憶媒体に永久的に記憶される情報、ならびにフラッシュメモリ、磁気テープまたはディスク、RAMデバイス、および他の磁気媒体、光媒体、およびこれらの組合せの媒体などの書込み可能な記憶媒体に変更可能に記憶される情報を含むがこれらに限定されない多くの形態で、コントローラまたはコンピュータによって実行可能なデータおよび命令として記憶され得る。処理、方法、またはアルゴリズムはさらに、実行可能オブジェクトにおいて実現され得る。代替的に、処理、方法、またはアルゴリズムは、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、状態機械、コントローラまたは他のハードウェア構成要素もしくは装置などの好適なハードウェア構成要素、またはハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェア構成要素の組合せを用いて、全体的にまたは部分的に具体化され得る。
【0029】
例示的な実施形態が示されているが、これらの実施形態は請求項によって含まれるすべての可能な形を含むものではない。明細書で用いられる文言は限定ではなく説明のための文言であり、本開示の精神および範囲から逸脱することなくさまざまな変更がなされ得ると理解すべきである。上記のように、さまざまな実施形態の特徴を組合せて、ここで明確に説明または示されていない別の実施形態を形成することができる。さまざまな実施形態が1つ以上の所望の特徴について、利点を提供するとして、または他の実施形態よりももしくは先行技術の実施よりも好ましいと説明されているが、必ずしも、あらゆる用途において好ましいというわけではない。当業者は、所望の全体のシステムの属性を達成するために1つ以上の特性または特徴を落とすこともでき、これは特定の用途および実施に依存すると理解している。これらの属性は、コスト、強度、耐久性、ライフサイクルコスト、市場性、外観、パッケージ化、大きさ、保守性、重量、製造性、組立の容易さなどを含むが、これらに限定されない。こうして、1つ以上の特性について、他の実施形態または先行技術の実施と比べて好ましくないと説明されている実施形態は、本開示の範囲の外にあるものではない。