特許第6596114号(P6596114)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6596114フィードバック依存型の砕石術エネルギ送達
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6596114
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】フィードバック依存型の砕石術エネルギ送達
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/22 20060101AFI20191010BHJP
【FI】
   A61B17/22 510
【請求項の数】8
【外国語出願】
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-46237(P2018-46237)
(22)【出願日】2018年3月14日
(62)【分割の表示】特願2016-533515(P2016-533515)の分割
【原出願日】2014年9月15日
(65)【公開番号】特開2018-108470(P2018-108470A)
(43)【公開日】2018年7月12日
【審査請求日】2018年3月14日
(31)【優先権主張番号】61/904,214
(32)【優先日】2013年11月14日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515008427
【氏名又は名称】ジャイラス・エイシーエムアイ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100120112
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 基晴
(74)【代理人】
【識別番号】100119426
【弁理士】
【氏名又は名称】小見山 泰明
(72)【発明者】
【氏名】シェルトン,カート
(72)【発明者】
【氏名】セイント・ジョージ,ローレンス・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ガバラ,アーテミー・ジー
【審査官】 宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/154708(WO,A1)
【文献】 特開2005−027907(JP,A)
【文献】 特表2016−529001(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00 − 17/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
破砕による尿路結石の治療のための砕石術装置であって、少なくとも1つの尿路結石にエネルギを伝送するように構成されている砕石術導波管シャフトと、圧電スタックの形態の砕石術ドライバと、を含む、砕石術装置と、
前記砕石術装置を用いた治療の間に、前記砕石術装置による最適なエネルギの印加を決定するための信号データを提供するように構成されているセンシングデバイスと、
前記信号データを収集するように構成されているプロセッサと、
を含む砕石器であって、
前記センシングデバイスは、
前記導波管シャフトに対する外力を測定するセンサを備え、当該センサによる測定結果を信号データとして前記プロセッサへ提供し、
前記プロセッサは、
前記信号データに基づいて前記導波管シャフトが石と接触しているか否かを決定し、
破砕による尿路結石の治療のための砕石術装置であって、少なくとも1つの尿路結石にエネルギを伝送するように構成されている砕石術導波管シャフトと、圧電スタックの形態の砕石術ドライバと、を含む、砕石術装置と、
前記砕石術装置を用いた治療の間に、前記砕石術装置による最適なエネルギの印加を決定するための信号データを提供するように構成されているセンシングデバイスと、
前記信号データを収集するように構成されているプロセッサと、
を含む砕石器であって、
前記センシングデバイスは、
前記導波管シャフトに対する外力を測定するセンサを備え、当該センサによる測定結果を信号データとして前記プロセッサへ提供し、
前記プロセッサは、
前記信号データに基づいて前記導波管シャフトが石と接触しているか否かを決定し、
石接触の検出は、前記砕石器によるエネルギを印加することが適切であることを示し、
石接触がないことの検出は、前記砕石器によるエネルギの印加することが適切ではないことを示す、制御ロジックを有する、砕石器。
【請求項2】
前記制御ロジックは、更に、前記導波管シャフトが過度に石に対して押し付けられているか否かを決定し、過度に押し付けられている場合にはユーザに対する警告信号を生成する、請求項1に記載の砕石器。
【請求項3】
前記信号データが、電流、電圧、周波数、共鳴エネルギ情報、および位置情報のうちの少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の砕石器。
【請求項4】
前記センシングデバイスが、電磁エレメント、電気光学エレメント、電気インピーダンスエレメント、可変インピーダンスエレメント、歪みエレメント、流量センサ、加速度計、変位センサ、および圧電センサのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1または2に記載の砕石器。
【請求項5】
前記砕石術導波管シャフトの遠位端部は、石を攻撃的に粉砕するために鋭い縁部を有している、請求項1または2に記載の砕石器。
【請求項6】
前記砕石術導波管シャフトが、真っ直ぐであり、かつ剛体である、請求項1または2に記載の砕石器。
【請求項7】
前記砕石術導波管シャフトが、可撓性である、請求項1または2に記載の砕石器。
【請求項8】
前記センシングデバイスが、前記砕石術装置を少なくとも部分的に取り囲むシースに連結されている、請求項1または2に記載の砕石器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
[0001]本出願は、2013年11月14日に出願された米国仮特許出願第61/904,214号の利益を主張し、その内容全体は、参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
[0002]本開示は、医療用デバイスおよび方法に関し、より具体的には、患者の身体の中の石を砕くための砕石器、および、石を砕くための方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]この章の記述は、単に、本開示に関連する背景情報を提供しているにすぎず、先行技術を構成するかどうかは分からない。
【0004】
[0004]砕石術は、尿路、腎臓、および/または膀胱の中の石または結石を砕くための一般的な方法である。ほとんどの砕石術デバイスは、超音波、レーザ、または空気圧式のエネルギ供給源を使用しており、患者の泌尿器系からのより簡単な除去のために、そのような石をより小さいピースへと砕く。典型的に、砕石器は、電気制御式のドライバまたは空気圧式のアクチュエーターに接続されているシャフトを含む。シャフトは、患者の生体構造の中へ、石の近くの場所へ挿入され、決定されたパターンのエネルギが、シャフトを通して送られ、シャフトを用いて石に衝撃を与え、石に対するジャックハンマー効果またはドリリング効果を生成させる。シャフトの先端部は、典型的に、平坦な表面を有している。次いで、石の破片は、典型的に、吸引によって、シャフトの中心を通して、洗浄および/またはバスケットによって除去される。
【0005】
[0005]この技術に関する可能性のある文献の中には、以下の特許文献および公開された特許出願:米国出願公開第2010/0204617号;米国特許第4,708,127号;米国特許第5,042,460号;米国特許第5,192,889号;米国特許第5,358,466号;米国特許第6,689,087号;米国特許第8,038,693号;米国特許第6,402,046号;米国特許第7,942,809号;米国出願公開第2003/0222535号;および米国特許第8,038,630号が含まれ、それらは、すべての目的のために、参照によりすべて組み込まれている。
【0006】
[0006]砕石器シャフトの先端部は、典型的に、滑らかで平坦な表面を有している。膀胱、腎臓、または尿管組織の上で滑らかな面を備える先端部を使用することは、組織損傷または穿孔に対して安全であるということが研究で見出されている。滑らかで平坦な先端部は、より多くの保護を提供するが、しかし、石から簡単に滑り落ち、それは、医師が先端部によって石に接触することを繰り返し試みるときの石破壊手順を長引かせる可能性がある。そのうえ、医師が、先端部を介して過剰な圧力を石に印加する場合には、シャフトの振動は抑制され、より効果的でない。したがって、石を砕くための改善された装置および手順に対する必要性が存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国出願公開第2010/0204617号
【特許文献2】米国特許第4,708,127号
【特許文献3】米国特許第5,042,460号
【特許文献4】米国特許第5,192,889号
【特許文献5】米国特許第5,358,466号
【特許文献6】米国特許第6,689,087号
【特許文献7】米国特許第8,038,693号
【特許文献8】米国特許第6,402,046号
【特許文献9】米国特許第7,942,809号
【特許文献10】米国出願公開第2003/0222535号
【特許文献11】米国特許第8,038,630号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
[0007]本開示は、センシング技術を利用する改善された砕石器、および、砕石術シャフトを通して石破壊エネルギを印加することが最も効果的なときを決定する方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
[0008]したがって、本発明の他の態様と組み合わせられるか、または、本発明の他の態様から分離され得る、本発明の1つの態様によれば、破砕による尿路結石の治療のための砕石術装置を含む砕石器が考えられる。砕石術装置は、少なくとも1つの尿路結石にエネルギフォームを伝送するように構成されている砕石術導波管シャフトと、砕石術装置を用いた治療の間に、砕石術装置による最適なエネルギの印加を決定するための信号データを提供するように構成されているセンシングデバイスとを含む。プロセッサは、信号データを収集するように構成されている。プロセッサは、制御ロジックを有しており、制御ロジックは、a)砕石術導波管シャフトが組織に接触しているかどうか、b)砕石術導波管シャフトが石に接触しているかどうか、c)石のタイプ、d)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうか、および、e)石の物理的な性質、のうちの少なくとも1つを決定するように構成されている。
【0010】
[0009]したがって、本発明の他の態様と組み合わせられるか、または、本発明の他の態様から分離され得る、本発明の別の態様によれば、石を砕くための砕石術シャフトを有する砕石術装置にフィードバックを提供するための方法が考えられる。方法は、動作パラメータを感知するステップと、動作パラメータが、以下の動作条件、すなわち、a)砕石術シャフトが組織に接触していること、b)砕石術シャフトが石に接触していること、c)石のタイプ、d)ユーザによって印加されている力の量、e)ユーザが所定の閾値を超える力を印加していること、および、f)石の物理的な性質、のうちの少なくとも1つを示しているかどうかを決定するステップとを含む。方法は、少なくとも1つの動作条件に関するフィードバックをユーザに提供するステップをさらに含む。
【0011】
[0010]本発明は、本明細書で説明されている特徴の1つまたは任意の組み合わせによってさらに特徴付けされ得り、それは、たとえば、信号データが、電流、電圧、周波数、共鳴エネルギ情報、および位置情報のうちの少なくとも1つを含むということ;センシングデバイスが、圧電エレメント、電磁エレメント、可変インピーダンスエレメント、電気光学エレメント、または歪みエレメントのうちの少なくとも1つであるということ;装置が、ディスプレイデバイスをさらに含み、ディスプレイデバイスは、a)砕石術導波管シャフトが組織に接触しているかどうか、b)砕石術導波管シャフトが石に接触しているかどうか、c)石のタイプ、d)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうか、e)石にもたらされる力の量、および、f)石の物理的な性質のうちの少なくとも1つを、ユーザに示すように構成されていること;砕石術導波管シャフトが、遠位端部を有しているということ;遠位端部は、石を攻撃的に粉砕するために鋭い縁部を有しているということ;砕石術導波管シャフトが、真っ直ぐであり、かつ剛体であるということ;砕石術導波管シャフトが、可撓性であるということ;砕石術装置が、砕石術ドライバをさらに含むということ;砕石術装置が、ドライバハウジングをさらに含むということ;センシングデバイスが、砕石術デバイスに連結されているということ;方法が、a)砕石術シャフトが組織に接触しているかどうか、b)砕石術シャフトが石に接触しているかどうか、c)石のタイプと、d)ユーザによって石にもたらされる力の量、e)ユーザによって石にもたらされる力の量が、所定の閾値を上回っているかまたは下回っているか、および、f)石の物理的な性質のうちの少なくとも1つをユーザに表示するステップをさらに含むということ;方法が、動作条件に基づいて、砕石術シャフトを通して石破壊エネルギを送達するかどうかということを決定するステップをさらに含むということ;方法が、動作条件に基づいて、砕石術シャフトを通して送達する石破壊エネルギの量を決定するステップをさらに含むということ;方法が、さらに砕石術シャフトを通して石破壊エネルギを送達することをさらに含むということ;ならびに、動作パラメータを感知するステップが、砕石術シャフトを通してセンシングエネルギを送達することを含み、センシングエネルギは、石破壊エネルギよりも小さいということである。
【0012】
[0011]さらなる態様、利点、および適用可能性の領域は、本明細書で提供されている説明から明らかになることとなる。説明および特定の例は、単に図示の目的のためであることが意図されており、本開示の範囲を限定することを意図してはいないということが理解されるべきである。
【0013】
[0012]本明細書で説明されている図面は、単に図示目的のためのものであり、決して本開示の範囲を限定することを意図してはいない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】[0013]本開示の原理による、石を砕くための砕石器の概略斜視図である。
図1B】[0014]本開示の原理による、図1Aの砕石器の圧電スタックの斜視図である。
図2】[0015]本開示の原理による、石を砕くための別の砕石器の概略斜視図である。
図3】[0016]本開示の原理による、石を砕くためのさらなる別の砕石器の概略斜視図である。
図4】[0017]本開示の原理による、石を砕くための方法を図示するブロック図である。
図5A】[0018]本開示の原理による、図4とともに使用され得る、石を砕くための別の方法の第1の部分を図示するブロック図である。
図5B】[0019]本開示の原理による、図5Aの方法の第2の部分を図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[0020]以下の説明は、単に、本質的に例示的なものであり、本開示、適用、または使用を限定することは意図されていない。本発明は、石を砕くための砕石器に関する。
【0016】
[0021]患者の身体の内側の石を砕くための砕石器が提供される。砕石器は、破砕による尿路結石の治療のための砕石術装置を含むことが可能である。砕石術装置は、たとえば、少なくとも1つの尿路結石にエネルギフォームを伝送するように構成されている砕石術導波管シャフトと、砕石術装置を用いた治療の間に、砕石術装置による最適なエネルギの印加を決定するための信号データを提供するように構成されているセンシングデバイスとを含む。プロセッサは、信号データを収集するように構成されている。プロセッサは、制御ロジックを有しており、制御ロジックは、a)砕石術導波管シャフトが組織に接触しているかどうかということ、b)砕石術導波管シャフトが石に接触しているかどうかということ、c)石のタイプ、d)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうかということ、および、e)石の物理的な性質、のうちの少なくとも1つを決定するように構成されている。
【0017】
[0022]図を参照すると、同様の数字は同様のコンポーネントを示しており、具体的には、図1Aを参照すると、本開示の原理による砕石器の例が図示されており、全体として10で指定されている。砕石器10は、患者の生体構造の中の、たとえば、患者の尿路、膀胱、または腎臓などの中の石を砕くために使用され得る。
【0018】
[0023]砕石器10は、ハンドル12を含み、ハンドル12は、圧電ドライバ30(図1Bに示されている)を収容している。ドライバ30は、ケーブル14によって制御コンソール16に接続されており、制御コンソール16は、例として、フットペダル18によって駆動され得る。この例では、ケーブル14は、ハンドル12の近位端部20を通って、ドライバ30に接続されている。導波管シャフト22が、ハンドル12の遠位端部24に接続されている。
【0019】
[0024]導波管シャフト22は、例として、剛体であるか、半剛体であるか、または可撓性であることが可能である。図1Aの例では、導波管シャフト22は、剛体であるものとして図示されている。導波管シャフト22は、ドライバ30によって発生させられる波形を、尿路結石などのような少なくとも1つの石に伝送するために提供される。したがって、導波管シャフト22は、エネルギフォームを尿路結石に伝送するように構成されている。導波管シャフト22は、例として、患者の尿道を通して、または、患者の皮膚を通る切開によって経皮的に、患者の中へ部分的に挿入され得る。波形は、導波管シャフト22の遠位端部26によって、石に送達され得る。例として、遠位端部26は、石に対して押し付けられ、石に対してジャックハンマー効果を生成させ、石を粉砕することが可能である。図示されている例では、導波管シャフト22の遠位端部26は、そこから延在する複数の鋭い突起28を有している。鋭い突起28は、攻撃的に石を粉砕するために鋭い縁部を有することが可能である。鋭い突起28は、例として、テーパー付き、斜角付き、または、テーパー付きおよび斜角付きの両方の組み合わせであることが可能である。突起28は、砕石器10が動作させられているときに、導波管シャフト22を石に固定するのを助ける。しかし、端部26は、滑らかで平坦な表面または異なる形状のテクスチャー加工された表面などのような、任意の形状を有することが可能であるということが理解されるべきである。
【0020】
[0025]ここで図1Bを参照すると、ドライバ30が図示されており、ドライバ30は、この変形例では、圧電スタックの形態である。この例では、圧電ドライバ30が砕石器10のハンドル12の中に収容されているので、圧電ドライバ30は図1Aには示されていないということが理解されるべきである。圧電ドライバ30は、電荷が第1のエレメント32のスタックに印加されるときに、砕石器10を駆動するように構成されており、それは、最終的に、導波管シャフト22を通して長手方向の振動を送り、導波管シャフト22が石に接触しているときに、石に対してジャックハンマー効果を生成させる。
【0021】
[0026]圧電センサ36が、圧電ドライバ30に隣接して配設されている。この例では、圧電センサ36および圧電ドライバ30の両方が、ハンドル12の中に配設されており、したがって、圧電センサ36および圧電ドライバ30は、一緒に連結されている。圧電センサ36は、第1のエレメント32のスタックに隣接して配設されている第2のエレメント34のスタックを含む。圧電センサ36は、圧電ドライバ30のような電気エネルギ供給源によって励起されるようには構成されていない。むしろ、第2のエレメント34のスタックは、センサとしての役割を果たす。たとえば、振動を受けると、第2のエレメント34は振動することとなる。次いで、振動によって生成される第2のエレメント34の機械的な歪みが、測定され、電気信号に変換され得る。
【0022】
[0027]したがって、圧電センサ36は、圧電センサ36の機械的な歪みおよび/または振動に基づいて信号データを提供するように構成されているセンシングデバイスの一部である。圧電センサ36の歪みおよび/または振動は、シャフト22の端部26または他のパーツの状態に関連し得る。換言すれば、シャフト22が石に接触しているか、または、石に接触していないかということに基づいて、異なる状態が感知される。または、より具体的には、シャフトが石に接触しているかどうかということに基づいて、異なる振動または歪みが測定される。同様に、シャフト22が過度の力で石に対して押し付けられている場合には、センサ36は、第2のエレメント34が受けた振動および/または歪みの量に基づいて、それを感知することが可能である。したがって、圧電センサ36は、砕石術装置10を用いる治療の間の砕石術装置10によるエネルギの最適な印加を決定するために使用され得る。
【0023】
[0028]図1Bでは、圧電センサ36は、圧電ドライバ30とは別個のものとして、および、圧電ドライバ30に隣接して配設されているものとして図示されているが、いくつかの変形例では、圧電センサ36および圧電ドライバ30は、単一のデバイスであることが可能であり、スタックのエレメントは、ドライバおよびセンサの両方として使用され得るということが理解されるべきである。1つの変形例では、圧電ドライバ30の余分のエレメント32が、圧電センサとして使用される。センサ36からの情報は、刺激エネルギに依存するか、または、刺激エネルギから独立しているかのいずれかであることが可能である。
【0024】
[0029]制御コンソール16は、プロセッサを含み、プロセッサは、電流、電圧、または、振動もしくは歪みに基づく可能性がある周波数などのような動作パラメータ、または、他の測定可能なパラメータに関する信号データを収集し、動作条件を決定するように構成されている。いくつかの変形例では、プロセッサは、制御ロジックを含み、制御ロジックは、測定される動作パラメータに基づいて、以下の動作条件、すなわち、a)導波管シャフト22が、患者の体腔壁などのような組織に接触しているかどうか、b)導波管シャフト22が石に接触しているかどうか、c)石のタイプ、d)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうか、および、e)石の物理的な性質、のうちの少なくとも1つを決定するように構成されている。石接触の検出は、石破壊エネルギをシャフト22に印加することが適切であることを示し得、石接触がないことの検出は、石破壊エネルギをシャフト22に印加することが適切でないことを示し得る。印加される力の情報は、駆動周波数、振幅、または他の性質を調節するために使用され得る。そのような調節は、印加される力のレベルを前提として、砕石器の性能を改善するように行われ、または、駆動エネルギを供給することを停止し、組織損傷を低減させ、もしくは防止することが行われ得る。
【0025】
[0030]分析は、どのような種類の石、または石硬度、または石サイズに遭遇したかということを決定するために使用され得、次いで、送達される砕石術エネルギは、検出される石の性質に基づいて、より良好な石破壊効果を提供するように調整され得る。たとえば、周波数、駆動パターン、または変調は、検出される情報に基づいて調節され得る。共鳴エネルギ低減の検出は、ユーザによって印加される大きすぎる力の効果を特定するために使用され得、印加される石破壊エネルギの有効性を低下させる。検出される力が所定の閾値を超える場合には、アラートが、ユーザに提供され、印加される力を低減させることが可能である。所定の閾値は、たとえば、1500gなどのような、任意の適切な量であることが可能である。
【0026】
[0031]石を粉砕するために、約21.4kHzの高周波数の50%デューティーサイクル方形波が、異なる範囲のゲーティング(gating)/変調低周波数とともに使用され得る。粗い破砕および約10〜20mmの大きい石に関して、超音波周波数をゲーティングするために使用される低周波数は、広範の(sweeping)5〜30Hzであることが可能である。随意的には、約5〜10mmの中間サイズの石に関して、超音波周波数をゲーティングするために使用される低周波数範囲は、広範の25〜50Hzであることが可能である。微細な破砕および約1〜7mmの小さいサイズの石に関して、超音波周波数をゲーティングするために使用される低周波数範囲は、広範の60〜90Hzであることが可能である。端部26における変位は、超音波周波数に関して、約20μmであることが可能であり、また、無負荷の状態において(たとえば、自由空気の中で)機械的な振動に関して約0.5〜2mmであることが可能である。
【0027】
[0032]圧電センサ36によってプロセッサに提供される信号データは、以下の動作パラメータ、すなわち、電流、電圧、周波数、および共鳴エネルギ情報のうちの1つまたは複数を含むことが可能である。制御コンソール16は、ディスプレイウィンドウ38を含み、ディスプレイウィンドウ38は、以下の動作条件、すなわち、a)導波管シャフト22が、体腔壁などのような組織に接触しているかどうか、b)導波管シャフト22が石に接触しているかどうか、c)石のタイプ、d)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうか、e)石にもたらされる力の量、および、f)石の物理的な性質、のうちの1つまたは複数を、ユーザに示すように構成されている。
【0028】
[0033]図1Aでは、導波管シャフト22は、真っ直ぐであり、かつ、剛体である。しかし、導波管シャフト22は、代替的に、半剛体であるかまたは可撓性であることが可能であるということが理解されるべきである。
【0029】
[0034]砕石器10は、吸引するために、および/または尿路を洗浄するために、導波管シャフト22を通るルーメンまたはチャネルを形成する部分(図示せず)を有することが可能である。たとえば、導波管シャフト22は、ルーメンを有することが可能であり、ルーメンは、導波管シャフト22の中心を通って形成され、導波管シャフト22の長さに沿って延在している。加えて、ハンドル12は、開口部を有することが可能であり、開口部は、ハンドル12の近位端部20および遠位端部24の両方を通って形成されている。
【0030】
[0035]ドライバ30は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な形態をとることが可能である。たとえば、ドライバ30は、超音波および/または音波ドライバコンポーネントを有することが可能であり、ドライバ30は、単に、圧電ドライバである必要はない。また、その代わりに、ドライバ30は、1つの変形例では、ボイスコイルモータなどのような電磁コイルを含むことも可能である。いくつかの形態では、ドライバ30は、ターゲットとされる石の固有周波数、または共振周波数で振動する周波数で、波形を作り出すように構成され得る。
【0031】
[0036]ここで図2を参照すると、砕石器の別の例が図示されており、全体として110で指定されている。図1Aで以上に説明されている砕石器10と同様に、図2に示されている砕石器110は、患者の生体構造の中の、たとえば、患者の尿路、膀胱、または腎臓などの中の石を砕くために使用され得る。上記に示されている砕石器10と同様に、砕石器110は、ハンドル112を含むことが可能であり、ハンドル112は、圧電ドライバ(図示せず。同様の圧電ドライバ30に関する図1Bを参照されたい)を収容している。ドライバおよびハンドル112は、ケーブル114によって制御コンソール(図示せず。同様の制御コンソール16に関する図1Aを参照されたい)に接続されている。この例では、ケーブル114は、ハンドル112の近位端部120に接続されている。導波管シャフト122が、ハンドル112の遠位端部124に接続されている。
【0032】
[0037]この例では、導波管シャフト122は、可撓性であるとして図示されているが、しかし、導波管シャフト122は、代替的に、半剛体であるかまたは剛体であることが可能であるということが理解されるべきである。導波管シャフト122は、ドライバによって発生させられる波形を、尿路結石などのような少なくとも1つの石に伝送するために提供される。したがって、導波管シャフト122は、エネルギフォームを尿路結石に伝送するように構成されている。可撓性の導波管シャフトのケースに関して、石破壊エネルギを尿路結石に送達するためにシャフトを通して伝送されるエネルギフォームは、好ましくは、横波またはせん断波であることが可能である。たとえば、導波管シャフト122は、例として、患者の尿道を通して、または、患者の皮膚を通る切開によって経皮的に、患者の中へ部分的に挿入され得る。波形は、導波管シャフト122の端部126によって、石に送達され得る。例として、端部126は、石に対して押し付けられ、横波またはせん断波を石に送達し、石を粉砕することが可能である。導波管シャフト122の端部126は、図1Aにおいて参照番号28で図示されているように複数の鋭い突起を含むか、平坦な表面を含むか、または任意の他の所望の形状を含むことが可能である。
【0033】
[0038]センシングデバイス140は、導波管シャフト122の端部126に取り付けられ、または、導波管シャフト122の端部126に連結されている。センシングデバイス140は、任意の適切な方式で、導波管シャフト122の端部126の中へ組み込まれ、導波管シャフト122の端部126と同軸であり、導波管シャフト122の端部126に取り付けられ、または、導波管シャフト122の端部126に連結され得る。センシングデバイス140は、代替的に、導波管シャフト122の端部126以外の、砕石器110の別の部分に取り付けられ得る。たとえば、センシングデバイス140は、ハンドル112の中に配設され得る。センシングデバイス140は、1つまたは複数の圧電エレメント、1つまたは複数の電磁エレメント、1つまたは複数の電気光学エレメント、1つまたは複数の歪みエレメントまたは歪みゲージ、振動センサ、レーザ、ドップラーデバイス、可変インピーダンスエレメント、電気光学的なインピーダンスエレメント、流量センサ、加速度計、シャフト変位センサ、または、任意の他の適切なセンシングデバイスを含むことが可能である。
【0034】
[0039]センシングデバイス140は、信号データをプロセッサに提供するように構成されており、プロセッサは、上記に説明されているように、制御コンソール16の中に含まれ得る。センシングデバイス140は、シャフト122が石に接触しているか、または、石に接触していないかということに基づいて、異なる動作パラメータを感知するように構成されている。同様に、センシングデバイスは、シャフト122が過度の力で石に対して押し付けられているかどうかを示し得る動作パラメータを感知するように構成されている。したがって、図1Aの砕石器10に関して上記に説明されているように、センシングデバイス140は、砕石術装置110を用いる治療の間の砕石術装置110によるエネルギの最適な印加を決定するために使用され得る。2つ以上のセンシングデバイスが存在することが可能であり、また、2つ以上のタイプのセンシングデバイスが存在することが可能である。過度の力を検出するセンシングデバイスは、ユーザへの警告信号をトリガし、および/または、患者を保護するために石破壊エネルギの停止をトリガし、および/または、より最適な石破壊力を印加する際のユーザへのガイドをトリガすることが可能である。
【0035】
[0040]センシングデバイス140が使用され、ハンドル112の移動を測定し、石の侵入の角度および速度を決定することが可能である。たとえば、ハンドル112の内側のシャフト122の移動が測定され得る。たとえば、運動のレートおよび方向が測定され、ハンドル112またはシャフト122の移動の前進(軸線方向)速度を決定することが可能である。力センサに対する砕石器110の向きは、シャフトにかかる軸外の力を決定するのを助けることが可能である。センシングデバイス140が使用され、砕石術シャフト122の移動の力および前進速度を観察することによって、石の中へどれくらい深くデバイス140が侵入しているかということを決定することが可能である。制御コンソール(図2には示されていないが、制御コンソール16と同様)を介したセンシングデバイス140からユーザへのフィードバックは、印加されるエネルギの性質の微調整を通した最適な動作パラメータの使用を可能にし、より速くより完全な石崩壊を促進させることとなる。
【0036】
[0041]センシングデバイス140が使用され、吸引機能の使用の間の空気または流体の流量を測定することが可能である。吸引機能が閉塞され、または妨げられている場合の間に、インジケータが制御コンソールへ送られ、シャフト閉塞が存在することをユーザに示すことが可能である。この表示は、ユーザがシャフト閉塞解消シーケンスを行うことをトリガすることが可能である。シャフト閉塞解消シーケンスは、たとえば、吸引を逆転させること、および、強制空気または流体を用いてシャフト閉塞を解放させることを含むことが可能である。代替的なシャフト閉塞解消シーケンスは、たとえば、患者から砕石術装置110を除去することをユーザに示すこと、強制空気または流体にパルスを与えること、シャフト閉塞を緩めるように揺さぶるために攻撃的な振動波形を印加すること、または、シャフト解消ツールの利用を含むことが可能である。
【0037】
[0042]ここで図3を参照すると、砕石器のさらなる別の例が図示されており、全体として210で指定されている。図1Aで以上に説明されている砕石器10と同様に、図3に示されている砕石器210は、患者の生体構造の中の、たとえば、患者の尿路、膀胱、または腎臓などの中の石を砕くために使用され得る。砕石器210は、砕石術装置211を含み、砕石術装置211は、ハンドル212と、ハンドル212から延在する導波管シャフト222とを含む。ハンドル212は、圧電ドライバ(図示せず。同様の圧電ドライバ30に関する図1Bを参照されたい)を収容している。ドライバおよびハンドル212は、ケーブル214によって制御コンソール216に接続されており、制御コンソール216は、フットペダル218によって駆動され得る。この例では、ケーブル214は、ハンドル212の近位端部220に接続されている。導波管シャフト222が、ハンドル212の遠位端部224に接続されている。
【0038】
[0043]この例では、導波管シャフト222は、真っ直ぐであり、かつ、剛体であるとして図示されている。しかし、導波管シャフト222は、代替的に、半剛体であるかまたは可撓性であることが可能であるということが理解されるべきである。導波管シャフト222は、ドライバによって発生させられる波形を、尿路結石などのような少なくとも1つの石に伝送するために提供される。したがって、導波管シャフト222は、エネルギフォームを尿路結石に伝送するように構成されている。導波管シャフト222は、例として、患者の尿道を通して、または、患者の皮膚を通る切開によって経皮的に、患者の中へ部分的に挿入され得る。波形は、導波管シャフト222の端部226によって、石に送達され得る。例として、遠位端部226は、石に対して押し付けられ、石に対してジャックハンマー効果を生成させ、石を粉砕することが可能である。導波管シャフト222の遠位端部226は、図1Aにおいて参照番号28で図示されているように複数の鋭い突起を含むか、平坦な表面を含むか、または任意の他の所望の形状を含むことが可能である。本発明のフィードバック依存型の外科的デバイスによって、たとえば、先端部が骨、軟骨、または組織に接触しているかどうかを示すフィードバックは、波形周波数および振幅を調節するために使用され得る情報を提供することが可能であるということが考えられる。
【0039】
[0044]砕石器210は、アクセスシース242などのような独立したシースを含むことが可能であり、アクセスシース242は、砕石術装置211とともに使用される。たとえば、医師は、石破壊手順を行うときにアクセスシース242の内側に砕石術装置211を設置することが可能である。アクセスシース242は、内視鏡、経皮的腎切石術(PCNL)アクセスシース、または尿管アクセスシースなどであることが可能である。アクセスシースは、センシング能力を備えて提供され得る。アクセスシースは、砕石術装置に電気的に接続され、制御コンソール216を介してユーザへ戻す通信を促進させることが可能である。砕石術装置211は、アクセスシース242の円筒形状の壁部によって画定される作業チャネル243を通して挿入され、石へのアクセスを得ることが可能である。アクセスシース242は、センシングデバイス240を含み、センシングデバイス240は、アクセスシース242の遠位端部244の上に円周方向に配設されている。しかし、センシングデバイス240は、代替的に、アクセスシース242のハンドル(図示せず)などのような、アクセスシース242の別の場所に配設され得るということが理解されるべきである。センシングデバイス240は、任意の適切な方式で、アクセスシース242または別のデバイスの端部244または別のパーツの中へ組み込まれ、それと同軸であり、または、それに取り付けられ得る。センシングデバイス240は、1つまたは複数の圧電エレメント、1つまたは複数の電磁エレメント、1つまたは複数の電気光学エレメント、1つまたは複数の歪みエレメントまたは歪みゲージ、振動センサ、レーザ、ドップラーデバイス、または、任意の他の適切なセンシングデバイスを含むことが可能である。
【0040】
[0045]別の変形例(図示せず)では、アクセスシース242としてシースを提供するというよりも、センシングデバイス240を持つシースは、内視鏡であることが可能であり、また、センシングデバイス240は、ライトを備えたカメラであることが可能であり、それは、内視鏡の遠位端部に配設されている。
【0041】
[0046]センシングデバイス240は、信号データをプロセッサに提供するように構成されており、プロセッサは、上記に説明されているように、制御コンソール216の中に含まれ得る。センシングデバイス240は、たとえば、シャフト222の振動の速度、および、シャフト222の変位を含む、動作パラメータの異なる値を感知するように構成されており、シャフト222が石に接触しているか、または石に接触していないかということを決定するのを助けることが可能である。同様に、センシングデバイス240は、大きい石による閉塞に起因して吸引流量が弱められるかまたは停止させられるかどうかということを感知するように構成され得る。したがって、図1Aおよび図2の砕石器10、110に関して上記に説明されているように、センシングデバイス240は、砕石術装置211を用いる治療の間の砕石術装置211によるエネルギの最適な印加を決定するために使用され得る。
【0042】
[0047]ここで図4を参照すると、石を砕くための砕石術シャフトを有する砕石術装置にフィードバックを提供するための方法が、ブロック図に図示されており、全体として300で指定されている。方法300は、砕石器システムの動作パラメータを感知するステップ302を含む。たとえば、ステップ302は、歪み、振動、または、任意の他の適切なパラメータなどのようなパラメータを感知することを含むことが可能である。
【0043】
[0048]方法300は、動作パラメータが、以下の動作条件、すなわち、a)砕石術シャフトが組織に接触していること、b)砕石術シャフトが石に接触していること、c)石のタイプ、d)ユーザーによって印加されている力の量、e)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加していること、および/または、f)石の物理的な性質、のうちの少なくとも1つを示しているかどうかということを決定するステップ304をさらに含む。
【0044】
[0049]方法300は、感知または決定された動作パラメータまたは条件に関するフィードバックをユーザに提供するステップ306を含む。フィードバックは、制御コンソール16、216の上のディスプレイ38によって提供され、音声信号を通して提供され、または、任意の他の適切な様式で提供され得る。たとえば、方法300のステップ306は、a)砕石術シャフトが組織に接触しているかどうか、b)砕石術シャフトが石に接触しているかどうか、c)石のタイプ、d)ユーザによって石にもたらされる力の量、e)ユーザによって石にもたらされる力の量が、所定の閾値を上回っているかまたは下回っているかということ、および、f)石の物理的な性質のうちの少なくとも1つをユーザに表示することを含むことが可能である。次いで、ユーザは、動作条件に基づいて、砕石術シャフトを通して石破壊エネルギを送達するかどうかということを決定することが可能であり、ユーザは、また、少なくとも1つの動作条件に基づいて、砕石術シャフトを通して送達する石破壊エネルギの量を決定することが可能である。方法は、そのようなエネルギエネルギが印加されるべきであるということが決定されたときには、砕石術シャフトを通して石破壊エネルギを送達することをさらに含むことが可能である。
【0045】
[0050]動作パラメータを感知するステップ302は、砕石術シャフトを通してセンシングエネルギを送達することを含むことが可能であり、センシングエネルギは、石破壊エネルギよりも小さい。たとえば、振動、歪み、または他のパラメータを測定する目的のために、および、シャフトが石もしくは組織に接触しているかどうかということ、石の性質、または、印加されている力の量を決定する目的のために、圧電ドライバ30が使用され、センシングエネルギを発生させることが可能である。その後に、石破壊エネルギが印加されるべきであるということが決定されると、ユーザは、次いで、エネルギの量を、センシングレベルのエネルギから石破壊レベルのエネルギへ増加させることが可能である。センシングエネルギレベルは、石破壊エネルギレベルよりもかなり低く、センシングエネルギが、単に、動作パラメータの測定値を得るために使用され、石または他の組織を変更または粉砕することがほとんどないようになっている。石破壊エネルギは、石を粉砕するのに十分な高いレベルのエネルギである。
【0046】
[0051]ここで図5A図5Bを参照すると、石を砕くための砕石術シャフトを有する砕石術装置にフィードバックを提供するための方法のより詳細なバージョンが、ブロック図に図示されており、全体として400で指定されている。方法400は、砕石術システムのスイッチを入れ、ベーシックコンソール初期化を行うステップ402から始まる。次いで、方法400は、ハンドピースを初期化し、最適な共振周波数検出を開始する、ステップ404を含む。方法400は、システムの周波数範囲にわたってスイープし、フィードバックデータを保存し、ピークフィードバック応答を特定する、ステップ406を含む。
【0047】
[0052]ステップ402〜406が完了すると、方法400は、ピークフィードバック応答が、取り付けられているハンドピースおよびシャフト性能に関する所定の最小要件を満たしているかどうかを決定するステップ408に進む。満たしていない場合には、方法400は、経路410を辿りステップ412へ至り、それは、ハンドピースエラー信号がコンソールおよび/またはユーザに出されることを示す。満たされている場合には、方法400は、経路414を辿りステップ416に至り、それは、信号ハンドピース初期化が成功したことを示す。次いで、方法400は、ステップ418に進む。いくつかの変形例では、ステップ416を排除することが可能であり、方法400は、ステップ416を完了することなくステップ418に進むことが可能である。
【0048】
[0053]ステップ418では、最適な動作周波数が特定され、システムは、アクティブとして特定され、ハンドピースは、非アクティブの状態である。ステップ420では、フットスイッチが押される。次いで、方法400は、ステップ422に進み、ステップ422において、ハンドピースは、接触検出モードに入れられる。たとえば、このステップ422では、周期的な低パワーパルスが印加され得る。方法400は、次にステップ424に進み、ステップ424において、石接触が検出されているかどうかが決定される。もし検出されない場合には、方法400は、経路426に沿って進み、ステップ422に戻り、ステップ422において、ハンドピースは検出モードになっている。しかし、もし検出される場合には、方法400は、経路428に沿ってステップ430に進み、ステップ430は、初期の(または、以前の)標準的エネルギパターンを用いてハンドピースをアクティブ化すること、および、フィードバック分析をスタートすることを含む。標準的エネルギパターンは、上記に説明されている低レベルセンシングエネルギであり、標準的エネルギレベルを印加することは、位置および他の動作条件が感知されること、また、高レベル石破壊エネルギパターンと組み合わせられることを可能にし、または、高レベル石破壊エネルギパターンだけが印加されるが、それが、連続した石接触検出のために監視される。
【0049】
[0054]次に、方法400は、ステップ432に進み、ステップ432では、石が検出されているかどうか、または、フットスイッチ状態が変化したかどうかが決定される。石が検出されない場合には、方法400は、経路434に沿って進み、ステップ422に戻る。しかし、石が検出される場合には、方法400は、経路436に沿ってステップ438に進む。フットスイッチが解放される場合には、方法400は、経路440に沿って進み、ステップ418(または、420)に戻る。
【0050】
[0055]ステップ438では、方法400は、過度の共鳴低減が起こったかどうかということ、または、過度の力が検出されたかどうかということを決定することを含む。もしそうである場合には、方法400は、経路442に沿ってステップ444に進み、ステップ444において、力超過警告信号がアクティブ化される。ステップ444から、方法400は、経路446に沿って進み、ステップ432に戻る。しかし、過度の共鳴低減または過度の力が存在しない場合には、方法400は、経路448に沿ってステップ450に進む。
【0051】
[0056]ステップ450では、方法400は、石タイプおよび状態(たとえば、石との接触が存在しているかどうか)に関するフィードバックを分析することを含む。次いで、方法400は、ステップ452に進み、ステップ452において、方法400は、エネルギパターンを修正するかどうかを決定する。もし修正しない場合には、方法400は、経路454に沿って進み、ステップ432に戻る。もし修正する場合には、方法400は、経路458に沿ってステップ458に進む。
【0052】
[0057]ステップ458では、方法400は、適当なハンドピースエネルギパターンを印加することを含む。ステップ458から、方法400は、経路460に沿って進み、ステップ432に戻り、それによって、石破壊エネルギが印加されている間の石接触およびエネルギ制御(フットスイッチ)状態に関する連続的な監視プロセスを提供する。
【0053】
[0058]図4図5A、および図5Bに説明されている方法300、400は、単なる例であり、また、特許請求の範囲に規定されているような本発明の精神および範囲から逸脱することなく、変形例が生じ得るということが理解されるべきである。同様に、砕石器10、110、210の特定の図示は例であり、決して本発明を限定することを意味していない。本発明の説明は、単に、本質的に例示的なものであり、本発明の要旨から逸脱しない変形例は、本発明の範囲内にあるということが意図されている。そのような変形例は、本発明の精神および範囲から逸脱するものとしてみなされるべきではない。たとえば、様々な図の中の変形例は、本開示の精神および範囲からそれぞれ逸脱することなく組み合わせられ得る。
【0054】
[0059]本発明の好適な実施形態が開示されてきた。しかし、当業者は、特定の修正例は、本発明の教示内に入ることとなるということが認識されることとなる。したがって、以下の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲および内容を決定するために検討されるべきである。
【0055】
[0060]上記の適用例において記載されている任意の数値は、任意の低い側の値と任意の高い側の値の間で少なくとも2単位分離れていると仮定して、1単位分の増分で、下側値から上側値までのすべての値を含む。例として、コンポーネントの量、または、たとえば、温度、圧力、および時間などのようなプロセス変数の値が、たとえば、1から90まで、好ましくは、20から80まで、より好ましくは、30から70までと述べられている場合には、15から85まで、22から68まで、43から51まで、30から32までなどのような値が、本明細書で明示的に列挙されているということが意図されている。1よりも小さい値については、1単位は、必要に応じて、0.0001、0.001、0.01、または0.1であると考えられる。これらは、単に、具体的に意図されているものの例にすぎず、列挙されている最低値と最高値との間の数値のすべての可能性のある組み合わせは、同様の様式で、本出願で明示的に述べられていると考えられるべきである。
【0056】
[0061]別段の記述がない限り、すべての範囲は、両端点、およびそれらの端点の間にあるすべての数を含み、範囲と関連した「約」または「おおよそ」の使用は、範囲の両端部に適用される。したがって、「約20から30」は、「約20から約30」をカバーし、少なくとも特定されている端点を含むことが意図されている。
【0057】
[0062]特許出願および刊行物を含む、すべての論文および文献の開示は、すべての目的のために参照により組み込まれている。
【0058】
[0063]組み合わせを説明する「から本質的になる」の用語は、特定されている要素、原料、成分、またはステップ、ならびに、組み合わせの基礎的な新規の性質に実質的に影響を及ぼさないような他の要素、原料、成分、またはステップを含むものとする。
【0059】
[0064]また、要素、原料、成分、またはステップの組み合わせを本明細書で説明する「含む(comprising)」または「含む(including)」の用語の使用は、要素、原料、成分、またはステップから本質的になる実施形態を考慮している。
〔態様1〕
破砕による尿路結石の治療のための砕石術装置であって、少なくとも1つの尿路結石にエネルギを伝送するように構成されている砕石術導波管シャフトと、圧電スタックの形態の砕石術ドライバと、を含む、砕石術装置と、
前記砕石術装置を用いた治療の間に、前記砕石術装置による最適なエネルギの印加を決定するための信号データを提供するように構成されているセンシングデバイスと、
前記信号データを収集するように構成されているプロセッサであって、
a)石のタイプ、
b)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうか、および、
c)石の物理的な性質
のうちの少なくとも1つを決定するように構成されている制御ロジックを有している、プロセッサと
を含み、
前記センシングデバイスは、前記砕石術導波管シャフトの遠位端部に配置され、また、前記センシングデバイスは、前記圧電スタックに配置された圧電センサを含む、砕石器。
〔態様2〕
前記信号データが、電流、電圧、周波数、共鳴エネルギ情報、および位置情報のうちの少なくとも1つを含む、態様1に記載の装置。
〔態様3〕
前記センシングデバイスが、電磁エレメント、電気光学エレメント、電気インピーダンスエレメント、可変インピーダンスエレメント、歪みエレメント、流量センサ、加速度計、および変位センサのうちの少なくとも1つをさらに含む、態様1に記載の装置。
〔態様4〕
a)石のタイプ、
b)ユーザが、所定の閾値を超える力を印加しているかどうか、
c)石にもたらされる力の量、および、
d)石の物理的な性質
のうちの少なくとも1つを、ユーザに示すように構成されているディスプレイデバイスをさらに含む、態様1に記載の装置。
〔態様5〕
前記砕石術導波管シャフトの前記遠位端部は、石を攻撃的に粉砕するために鋭い縁部を有している、態様1に記載の装置。
〔態様6〕
前記砕石術導波管シャフトが、真っ直ぐであり、かつ剛体である、態様1に記載の装置。
〔態様7〕
前記砕石術導波管シャフトが、可撓性である、態様1に記載の装置。
〔態様8〕
前記砕石術装置が、ドライバハウジングをさらに含む、態様1に記載の装置。
〔態様9〕
前記センシングデバイスが、前記砕石術装置を少なくとも部分的に取り囲むシースに連結されている、態様1に記載の装置。
〔態様10〕
石を砕くための砕石術シャフトを有する砕石術装置がユーザにフィードバックを提供するための方法であって、
前記砕石術シャフトの遠位端部に配置され且つ圧電スタックに配置された圧電センサを含むセンシングデバイスを用いて動作パラメータを感知するステップと、
前記動作パラメータが、以下の動作条件、すなわち、
a)石のタイプ、
b)ユーザによって印加されている力の量、
c)前記ユーザが所定の閾値を超える力を印加していること、および、
d)石の物理的な性質
のうちの少なくとも1つを示しているかどうかを決定するステップと、
前記少なくとも1つの動作条件に関するフィードバックを前記砕石術装置が前記ユーザに提供するステップと
を含む、方法。
〔態様11〕
a)石のタイプ、
b)前記ユーザによって石にもたらされる力の量、
c)前記ユーザによって石にもたらされる力の前記量が、所定の閾値を上回っているかまたは下回っているかどうか、および、
d)石の物理的な性質
のうちの少なくとも1つをユーザに表示するステップをさらに含む、態様10に記載の方法。
〔態様12〕
前記少なくとも1つの動作条件に基づいて、前記砕石術シャフトを通して石破壊エネルギを送達するかどうかを決定するステップをさらに含む、態様11に記載の方法。
〔態様13〕
前記少なくとも1つの動作条件に基づいて、前記砕石術シャフトを通して送達する石破壊エネルギの量を決定するステップをさらに含む、態様12に記載の方法。
〔態様14〕
前記フィードバックが、波形周波数および振幅を調節するために使用される、態様10に記載の方法。
〔態様15〕
動作パラメータを感知する前記ステップが、前記砕石術シャフトを通してセンシングエネルギを送達することを含み、前記センシングエネルギは、前記石破壊エネルギよりも小さい、態様14に記載
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B