(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6596181
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】浮桟橋
(51)【国際特許分類】
E01D 15/24 20060101AFI20191010BHJP
E01D 15/14 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
E01D15/24
E01D15/14
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-106640(P2019-106640)
(22)【出願日】2019年6月7日
【審査請求日】2019年6月7日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000108270
【氏名又は名称】ゼニヤ海洋サービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103654
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100165755
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 典彦
(72)【発明者】
【氏名】中村 亮甫
(72)【発明者】
【氏名】田尻 康秀
(72)【発明者】
【氏名】山中 康史
【審査官】
湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】
特開2000−290927(JP,A)
【文献】
特開2004−285682(JP,A)
【文献】
特開昭54−71833(JP,A)
【文献】
特開昭57−9904(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01D 15/24
E01D 15/14
B63B 35/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スロープ本体と、該スロープ本体を護岸に固定する護岸固定部と、前記スロープ本体の先端付近を水底方向に沈下する浮沈手段と、前記スロープ本体の基端側下方に設けられ、前記スロープ本体の先端が沈下時に護岸の壁面に当接して支持する護岸支持部と、を備えてなり、
前記浮沈手段は、前記スロープ本体の先端下方の水底に沈設された沈錘と、護岸側に設置されたウインチと、前記ウインチの巻取部から前記スロープ本体の下方に位置する複数の滑車を経由し、前記沈錘まで張設されたロープ部と、を有し、
前記ウインチによって前記ロープ部を巻き取ることで、前記スロープ本体の浮力に抗する張力を水底方向に掛け、前記スロープ本体の先端付近を水中に沈下させて前記スロープ本体全体を傾斜させることを特徴とする浮桟橋。
【請求項2】
スロープ本体は、水面上に浮遊する標示ブイと、該標示ブイから水底方向に垂下し、前記スロープ本体の先端に係合するガイドロープ部と、からなる先端位置標示体を有することを特徴とする請求項1記載の浮桟橋。
【請求項3】
護岸支持部は、スロープ本体の基端側の下方から垂設された縦フレームと、スロープ本体の中央から縦フレームの下端との間に配設された斜めフレームと、縦フレームの下端から護岸の壁面方向に突出したアームと、前記護岸支持部全体の重量程度に相当する程度の浮力を備えた補助浮力体と、前記アームの先端に固定され、前記スロープ本体が傾斜したときに護岸に当接して支持し得る支持フレームと、を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の浮桟橋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダム湖、河川、湖沼、港湾等に設置される浮桟橋に関するものであり、とりわけ、一部を水面下に沈下させる浮沈手段を備えた浮桟橋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の浮桟橋は、陸域から水面上に向かって橋状に設けられた船舶等を係留する施設であり、支持杭等で固定する必要がなく、浮体によって潮位の干満に追随するものであり、比較的小型の船舶の係留施設として使用されるものである。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された浮桟橋は、とりわけ、船舶の乾舷が低いものを係留し易くして利用者の乗降の利便性を向上するとともに不使用時には水面上に浮上させて波浪等の荷重を受けにくくして耐久性を向上させるために、備えつけられたフロート内の浮力の調整をして水面下に沈下させて可変する傾斜路を有するものであり、この浮力調整手段は、護岸に配置されたタンクからコンプレッサ−によってエアをフロートに給排気することでフロートの浮力を調整するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第5490295号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した浮桟橋の浮力調整手段は、浮力を調整するための空気を給排気する設備(タンク、エアホース・コンプレッサー等)、及び、この設備を稼働させるための電力設備を設ける必要があるとともに、それらの維持管理する手間が掛かる欠点を有するものである。
【0006】
したがって、本発明は、電力設備を必要とすることなく浮上状態及び沈下状態にすることができ、乾舷の低い船舶の係留や利用者の乗降の利便性を向上することが可能な浮沈手段を備えた浮桟橋を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題に鑑み、スロープ本体と、該スロープ本体を護岸に固定する護岸固定部と、前記スロープ本体の先端付近を水底方向に沈下する浮沈手段と、前記スロープ本体の基端側下方に設けられ、前記スロープ本体の先端が沈下時に護岸の壁面に当接して支持する護岸支持部と、を備えてなり、
前記浮沈手段は、前記スロープ本体の先端下方の水底に沈設された沈錘と、護岸側に設置されたウインチと、前記ウインチの巻取部から前記スロープ本体の下方に位置する複数の滑車を経由し、前記沈錘まで張設されたロープ部と、を有し、
前記ウインチによって前記ロープ部を巻き取ることで、前記スロープ本体の浮力に抗する張力を水底方向に掛け、前記スロープ本体の先端付近を水中に沈下させて前記スロープ本体全体を傾斜させることを特徴とするものである。
【0008】
また、上述した構成に加え、スロープ本体は、水面上に浮遊する標示ブイと、該標示ブイから水底方向に垂下し、前記スロープ本体の先端に係合するガイドロープ部と、からなる先端位置標示体を有することが好ましい。
【0009】
また、上述した構成に加え、護岸支持部は、スロープ本体の基端側の下方から垂設された縦フレームと、前記スロープ本体の中央から縦フレームの下端との間に配設された斜めフレームと、前記縦フレームの下端から護岸の壁面方向に突出したアームと、前記護岸支持部全体の重量程度に相当する程度の浮力を備えた補助浮力体と、前記アームの先端に固定された前記スロープ本体が傾斜したときに護岸に当接して支持し得る支持フレームと、を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
請求項1―3記載の発明によれば、電力設備を必要とすることなく浮上状態及び沈下状態にすることができ、沈下状態においては、乾舷の低い船舶を係留しやすくすることができるとともに護岸固定部に掛かる負荷を低減することで耐久性を向上させることができ、また、浮上状態においては、通常の乾舷の船舶の係留時又は不使用時に波浪等の荷重を受けにくくすることが可能な浮沈手段を備えた浮桟橋を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図3】
図1のスロープ本体の先端付近の部分拡大断面図である。
【
図4】
図1の護岸固定部周辺の(a)部分拡大断面図、及び、(b)部分拡大平面図である。
【
図5】
図1の護岸支持部周辺の(a)部分拡大断面図、及び、(b)部分拡大平面図である。
【
図6】
図1の浮桟橋の沈下状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の実施形態に係る浮桟橋の一例について
図1−6に基づいて詳細に説明する。
【0013】
浮桟橋は、スロープ本体10と、該スロープ本体10を護岸60に固定する護岸固定部30と、スロープ本体10の先端を水底方向に沈下する浮沈手段と、スロープ本体10の基端側下方に設けられ、護岸60の壁面61に当接して支持する護岸支持部40と、備えてなるものである。
【0014】
スロープ本体10は、護岸60側から水域方向に配設された複数の主桁11、11と、該主桁11、11間を固定する横梁12、12と、主桁11、11の上面に固定された床部13と、このスロープ本体10の下方に固定された浮力体14と、それらの周囲に適宜配置した防舷材17と、を備えたものである。この主桁11、11及び横梁12、12はステンレス材等の金属材を主体として形成されるC型断面形状の溝形鋼を使用するものである。また、スロープ本体10の耐久性を向上するために、スロープ本体10の先端及び中央位置の下方にH型鋼等の補強部材15をスロープ本体10の幅方向に沿って固定されているものである。
【0015】
また、このスロープ本体10は、沈下時にもスロープ本体10の先端の位置を確認し得るように、塩化ビニル樹脂等の合成樹脂材を主体とする略球状の発泡体からなる水面上に浮遊する標示ブイ21と、標示ブイ21から水底方向に垂下し、スロープ本体10の先端付近の幅方向の両側縁に設けられた吊環16、16に係合するガイドロープ部22と、ガイドロープ部22の下端に固定された錘23と、からなるスロープ本体10の先端の位置を示す先端位置標示体20を有するものである。この先端位置標示体20は、スロープ本体10の先端付近が沈下する際に、スロープ本体10の先端の上方位置に対して、常に標示ブイ21が水面上に浮遊するため、護岸60側で浮沈作業を行う作業者が、水中におけるスロープ本体10の先端の概ねの位置を確認することが可能である。
【0016】
浮力体14は、スロープ本体10の先端下方の位置に固定され、スロープ本体10が後述する浮沈手段における張力Tが掛かっていない状態において、水面上に浮遊することできる程度(言い換えると、スロープ本体10の重量に相当する程度)の浮力を備えた略立方体状の発泡スチロール材と、それを被覆するウレタン樹脂からなる外皮と、から形成されるものである。
【0017】
床部13は、水底63方向への沈下時の抵抗の軽減等を目的として、ガラス繊維強化プラスチックを主体としてなる格子状の開孔を備えた板材からなるものである。
【0018】
護岸固定部30は、護岸60の縁周辺の壁面61からスロープ本体10の基端方向に突出し、2枚の板状体が対向するように固定された護岸側ヒンジ部材31と、スロープ本体10の基端側から護岸60の方向に突出するように固定された板状のスロープ本体側ヒンジ部材32と、両ヒンジ部材31、32に設けられた貫通孔に挿し込んだ後に護岸側ヒンジ部材31、31に対してナット等の締付部材34で固定され、スロープ本体側ヒンジ部材32に対しては回動自在に軸支するヒンジピン33と、からなるものである。なお、この護岸固定部30は、スロープ本体10の護岸固定部30を護岸60に対して取り付けや、護岸60から離脱させる際に、後述する浮沈手段におけるウインチ50でロープ部56を巻き取ってスロープ本体10の基端側を若干上方に持ち上げた状態にすることで、ヒンジピン33を取り外しやすくすることが可能である。
【0019】
また、この護岸固定部30は、スロープ本体側ヒンジ部材32及び護岸側ヒンジ部材31、31を目隠しするとともに、スロープ本体10の床部13と護岸60との間の隙間を覆うように、スロープ本体10側の基端側の端部に護岸60側の地面の勾配に沿って傾斜するようにヒンジ金具で固定されたあおり板35を有するものである。
【0020】
護岸支持部40は、スロープ本体10の基端側の下方から護岸60の壁面61から離れる方向にやや傾斜するように垂設された縦フレーム41と、スロープ本体10の中央(やや基端より)付近から縦フレーム41の下端との間に配設された斜めフレーム42と、縦フレーム41の下端から護岸60の壁面方向に突出したアーム45、45と、護岸支持部40の重量程度に相当する程度の浮力を備えた補助浮力体47と、がスロープ本体10の幅方向に等間隔に複数固定され、加えて、そのアーム45、45の先端に渡って固定され、スロープ本体10が所定の最大傾斜角度θ
Mで傾斜したときに護岸60の壁面61に当接して支持し得る支持フレーム46と、それを補強するための縦フレーム41の下端間に配設された横フレーム43と、からなるものである。
【0021】
また、この護岸支持部40の縦フレーム41、斜めフレーム42、横フレーム43は、上述したスロープ本体10の主桁11、11と同様にアルミ合金材等を主体として形成されるものであり、補助用浮力体47は、上述した浮力体14と同様に、略立方体状の発泡スチロール材と、それを被覆するウレタン樹脂からなる外皮と、から形成されるものである。また、支持フレーム46は、上述したスロープ本体10の補強部材15と同様に、耐久性の高いステンレス材等の金属材を主体としてなるH型鋼を使用するものである。
【0022】
浮沈手段は、スロープ本体10の先端下方の水底63に沈設された沈錘57と、護岸60側に設置されたウインチ50と、当該ウインチ50の巻取部53からスロープ本体10の下方に位置する複数の滑車54、54間を経由し、水底63に沈下させた沈錘57まで張設されたロープ部56と、を備えてなり、ウインチ50の巻取部53によってロープ部56を巻き取ることでスロープ本体10の浮力Bに抗する張力Tをスロープ本体10の先端付近から水底63方向に掛けることで、スロープ本体10の先端付近を水中に沈下させ、スロープ本体10の全体を所定の傾斜角度で傾斜させるものである。本実施形態では、これらを一式として、スロープ本体10の幅方向の両側縁にそれぞれに設けたものである。
【0023】
ウインチ50は、護岸60側に設置された架台部52の上部に備えつけられた手動式の回転ハンドル51を回転させることでロープ部56を巻き取るものである。
【0024】
滑車54、54は、ウインチ50の巻取部53からスロープ本体10の下方を経由しスロープ本体10の先端角部周辺の下方の水底63に沈設された沈錘57に張設されるように、少なくともウインチ50の架台部52、護岸固定部30近傍、及び、スロープ本体10の先端近傍に配設されるものであり、それぞれの滑車54、54には、ロープ部56の着脱しやすいようにロープ部56の幅程度の隙間からなる掛け入れ部55と、を有するものである。なお、スロープ本体10の先端付近に配設される滑車54は、スロープ本体10の先端付近を補強するために固定された補強部材15の下面に固定することで、スロープ本体10の下方に張設されるロープ部56を緩やかにスロープ本体10から離れるようにすることで、護岸固定部30を中心として傾斜方向に張力Tを掛けやすくし、ウインチ50により巻取りやすくすることが可能である。
【0025】
ロープ部56は、スロープ本体10の護岸固定部30を護岸60に対しての取り付けや、護岸60から離脱させる際に、ウインチ50側を第一のロープ部56aと、沈錘57側の第二のロープ部56bを分離し得るようにフック状の連結部56cによって連結するものである。この第一のロープ部56aは、ウインチ50の巻取部53に巻き付ける耐久性を備えたステンレス等の金属繊維を主体としてなるものであり、第二のロープ部56bは、水中での潮流等の抵抗に対する柔軟性を備えた高分子ポリエチレン等の合成樹脂繊維を主体としてなるものである。
【0026】
(浮上状態)
次に、上述した構成の浮桟橋の浮沈方法について説明する。
図1は浮桟橋が水面上に浮上した状態を示すものであり、スロープ本体10(特に、床部13)が水面62に対して略平行状態となるように、ロープ部56を巻取部53からある程度の長さを巻取部53から開放して張力Tを減少させ、水面62上に浮上する浮力B以下にする。
【0027】
(沈下状態)
また、
図6に示すように、上述した浮上状態からスロープ本体10(特に、床部13)の一部を沈下させて、スロープ本体10全体を最大傾斜角度θ
Mで傾斜させた沈下状態を示すものである。これは、ウインチ50の回転ハンドル51を二人の作業者が同時に回転させることで、ロープ部56の張力Tが増加し、スロープ本体10(特に浮力体14)の浮力B以上にすることで、水底方向に沈下する。それと同時に、スロープ本体10の護岸固定部30は、そのヒンジ構造によってヒンジピン33を軸心として回転することで、スロープ本体10全体が傾斜する。
【0028】
続けて、ウインチ50の巻取部53をさらに回転させることで、ロープ部56を巻き取り続けて、スロープ本体10を最大傾斜角度θ
Mに傾斜させた場合、スロープ本体10の基端側の下方に設けられた護岸支持部40の支持フレーム46が、護岸60の壁面61に当接してスロープ本体10を壁面61から支持する。この護岸支持部40によって、スロープ本体10の傾斜時に掛かるスロープ本体10の浮力体14の浮力Bに抗する張力T等に起因する護岸固定部30に掛かる負荷を、護岸支持部40に分散させることで低減し、護岸固定部30(ヒンジピン33等)の劣化等を防止することが可能である。
【0029】
したがって、上述した構成によって、電力設備を必要とすることなく浮上状態及び沈下状態にすることができ、乾舷の低い船舶の係留や利用者の乗降の利便性を向上することができる浮桟橋を提供することが可能である。
【0030】
また、沈下状態においては、護岸固定部30に掛かる負荷を低減することで耐久性を向上させることができ、浮上状態においては、通常の乾舷の船舶の係留時又は不使用時に波浪等の荷重を受けにくくすることが可能である。
【符号の説明】
【0031】
10…スロープ本体、11…主桁、12…横梁、13…床部、14…浮力体、15…補強部材、16…吊環、17…防舷材、
20…先端位置標示体、21…標示ブイ、22…ガイドロープ部、23…錘、
30…護岸固定部、31…護岸側ヒンジ部材、32…スロープ本体側ヒンジ部材、33…ヒンジピン、34…締付部材(ナット)、35…あおり板、
40…護岸支持部、41…縦フレーム、42…斜めフレーム、43…横フレーム、45…アーム、46…支持フレーム、47…補助浮力体、
50…ウインチ、51…回転ハンドル、52…架台部、53…巻取部、54…滑車、55…掛け入れ部、56…ロープ部、56a…第一のロープ部、56b…第二のロープ部、56c…連結部、57…沈錘、
60…護岸、61…壁面、62…水面、63…水底、
T…張力、B…浮力、θ
M…最大傾斜角度
【要約】
【課題】 電力設備を必要とすることなく浮上状態及び沈下状態にすることができ、乾舷の低い船舶の係留や利用者の乗降の利便性を向上するとともに、通常の乾舷の船舶の係留時又は不使用時に波浪等の荷重を受けにくくすることが可能な浮沈手段を備えた浮桟橋を提供する。
【解決手段】 スロープ本体10と、該スロープ本体10を護岸60に固定する護岸固定部30と、スロープ本体10の先端を水底方向に沈下する浮沈手段と、スロープ本体10の基端側下方に設けられ、護岸60の壁面61に当接して支持する護岸支持部40と、備えてなり、スロープ本体10の先端下方の水底63に沈設された沈錘57と、護岸60側に設置されたウインチ50と、当該ウインチ50の巻取部53からスロープ本体10の下方に位置する複数の滑車54、54間を経由し、水底63に沈下させた沈錘57まで張設されたロープ部56と、を有する。
【選択図】
図1