(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
後述する本発明に対する詳細な説明は、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施するのに十分なように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが、相互に排他的である必要はないことが理解されなければならない。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施形態に関連して本発明の精神及び範囲を外れないながらも、他の実施形態で具現されてもよい。また、それぞれの開示された実施形態内の個別の構成要素の位置又は配置は、本発明の精神及び範囲を外れないながらも、変更されてもよいことが理解されなければならない。図面において類似の参照符号は様々な側面にわたって同一もしくは類似の機能を指し示す。
【0010】
以下、添付される図面を参照して本発明の実施形態による圧力検出が可能なタッチ入力装置を説明する。以下では、静電容量方式のタッチセンサ10を例示するが、任意の方式でタッチ位置を検出することができるタッチセンサ10が適用されてもよい。
【0011】
図1aは、本発明の実施形態によるタッチ入力装置に含まれる静電容量方式のタッチセンサ10及びこの動作のための構成の概略図である。
図1aを参照すると、タッチセンサ10は、複数の駆動電極TX1〜TXn及び複数の受信電極RX1〜RXmを含み、前記タッチセンサ10の動作のために複数の駆動電極TX1〜TXnに駆動信号を印加する駆動部12、及び複数の受信電極RX1〜RXmからタッチ表面に対するタッチによって変化する静電容量の変化量に対する情報を含む感知信号を受信して、タッチ及びタッチ位置を検出する感知部11を含んでもよい。
【0012】
図1aに示されたように、タッチセンサ10は、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとを含んでもよい。
図1aにおいては、タッチセンサ10の複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとが直交アレイを構成するものが示されているが、本発明はこれに限定されず、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとが対角線、同心円、3次元ランダム配列などをはじめとする任意の数の次元、及びこの応用配列を有するようにすることができる。ここで、n及びmは、量の整数として互いに同じか、又は異なる値を有してもよく、実施形態により大きさが変わってもよい。
【0013】
複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、それぞれ互いに交差するように配列されてもよい。駆動電極TXは、第1軸方向に延びた複数の駆動電極TX1〜TXnを含み、受信電極RXは、第1軸方向と交差する第2軸方向に延びた複数の受信電極RX1〜RXmを含んでもよい。
【0014】
図9a及び
図9bに示されたように、本発明の実施形態によるタッチセンサ10において、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、互いに同一の層に形成されてもよい。例えば、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、後述することになるディスプレイモジュール200の上面に形成されてもよい。
【0015】
また、
図9cに示されたように、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、互いに異なる層に形成されてもよい。例えば、複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmの何れか一つは、ディスプレイモジュール200の上面に形成され、残りの一つは、後述することになるカバーの下面に形成されるか、又はディスプレイモジュール200の内部に形成されてもよい。
【0016】
複数の駆動電極TX1〜TXnと複数の受信電極RX1〜RXmとは、透明伝導性物質(例えば、酸化スズ(SnO
2)及び酸化インジウム(In
2O
3)等からなるITO(Indium Tin Oxide)またはATO(Antimony Tin Oxide))等で形成されてもよい。しかし、これは単に例示に過ぎず、駆動電極TX及び受信電極RXは、他の透明伝導性物質または不透明伝導性物質で形成されてもよい。例えば、駆動電極TX及び受信電極RXは、銀インク(silver ink)、銅(copper)、銀ナノ(nano silver)、炭素ナノチューブ(CNT:Carbon Nanotube)のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成されてもよい。また、駆動電極TX及び受信電極RXは、メタルメッシュ(metal mesh)で具現されてもよい。
【0017】
本発明の実施形態による駆動部12は、駆動信号を駆動電極TX1〜TXnに印加することができる。本発明の実施形態において、駆動信号は、第1駆動電極TX1から第n駆動電極TXnまで順次一度に一つの駆動電極に対して印加されてもよい。このような駆動信号の印加は、再度反復して成されてもよい。これは単に例示に過ぎず、実施形態により多数の駆動電極に駆動信号が同時に印加されてもよい。
【0018】
感知部11は、受信電極RX1〜RXmを介して駆動信号が印加された駆動電極TX1〜TXnと受信電極RX1〜RXmとの間に生成された静電容量Cm:14に関する情報を含む感知信号を受信することにより、タッチの有無及びタッチ位置を検出することができる。例えば、感知信号は、駆動電極TXに印加された駆動信号が駆動電極TXと受信電極RXとの間に生成された静電容量Cm:14によりカップリングされた信号であってもよい。このように、第1駆動電極TX1から第n駆動電極TXnまで印加された駆動信号を受信電極RX1〜RXmを介して感知する過程は、タッチセンサ10をスキャン(scan)すると指称すことができる。
【0019】
例えば、感知部11は、それぞれの受信電極RX1〜RXmとスイッチを介して連結された受信機(図示せず)を含んで構成されてもよい。前記スイッチは、当該受信電極RXの信号を感知する時間区間にオン(on)になって受信電極RXから感知信号が受信機で感知され得るようにする。受信機は、増幅器(図示せず)及び増幅器の負(−)入力端と増幅器の出力端との間、すなわち帰還経路に結合された帰還キャパシタを含んで構成されてもよい。この時、増幅器の正(+)入力端は、グランド(ground)に接続されてもよい。また、受信機は、帰還キャパシタと並列に連結されるリセットスイッチをさらに含んでもよい。リセットスイッチは、受信機によって遂行される電流から電圧への変換をリセットすることができる。増幅器の負入力端は、当該受信電極RXと連結されて静電容量Cm:14に対する情報を含む電流信号を受信した後、積分して電圧に変換することができる。感知部11は、受信機を介して積分されたデータをデジタルデータに変換するADC(図示せず:analog to digital converter)をさらに含んでもよい。その後、デジタルデータはプロセッサ(図示せず)に入力され、タッチセンサ10に対するタッチ情報を取得するように処理されてもよい。感知部11は受信機とともに、ADC及びプロセッサを含んで構成されてもよい。
【0020】
制御部13は、駆動部12と感知部11の動作を制御する機能を遂行することができる。例えば、制御部13は、駆動制御信号を生成した後、駆動部12に伝達して駆動信号が所定の時間に予め設定された駆動電極TXに印加されるようにすることができる。また、制御部13は、感知制御信号を生成した後、感知部11に伝達して感知部11が所定の時間に予め設定された受信電極RXから感知信号の入力を受けて、予め設定された機能を遂行するようにすることができる。
【0021】
図1aにおいて、駆動部12及び感知部11は、タッチセンサ10に対するタッチの有無及びタッチ位置を検出できるタッチ検出装置(図示せず)を構成することができる。タッチ検出装置は、制御部13をさらに含んでもよい。タッチ検出装置は、タッチセンサ10を含むタッチ入力装置において、タッチセンシング回路であるタッチセンシングIC(touch sensing Integrated Circuit)上に集積されて具現されてもよい。タッチセンサ10に含まれた駆動電極TX及び受信電極RXは、例えば伝導性トレース(conductive trace)及び/又は回路基板上に印刷された伝導性パターン(conductive pattern)等を介してタッチセンシングICに含まれた駆動部12及び感知部11に連結されてもよい。タッチセンシングICは、伝導性パターンが印刷された回路基板、例えば第1印刷回路基板(以下で、第1PCBと指称)上に位置することができる。実施形態により、タッチセンシングICは、タッチ入力装置の作動のためのメインボード上に実装されていてもよい。
【0022】
以上で詳しく見たように、駆動電極TXと受信電極RXの交差地点ごとに所定値の静電容量Cmが生成され、指のような客体がタッチセンサ10に近接する場合、このような静電容量の値が変更され得る。
図1aにおいて、前記静電容量は、相互静電容量Cm(mutual capacitance)を表わすことができる。このような電気的特性を感知部11で感知し、タッチセンサ10に対するタッチの有無及び/又はタッチ位置を感知することができる。例えば、第1軸と第2軸とからなる2次元平面からなるタッチセンサ10の表面に対するタッチの有無及び/又はその位置を感知することができる。
【0023】
より具体的に、タッチセンサ10に対するタッチが生じる時、駆動信号が印加された駆動電極TXを検出することにより、タッチの第2軸方向の位置を検出することができる。これと同様に、タッチセンサ10に対するタッチの際に受信電極RXを介して受信された受信信号から静電容量の変化を検出することにより、タッチの第1軸方向の位置を検出することができる。
【0024】
上では、駆動電極TXと受信電極RXとの間の相互静電容量の変化量に基づいて、タッチ位置を感知するタッチセンサ10の動作方式について説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、
図1bのように、自己静電容量(self capacitance)の変化量に基づいてタッチ位置を感知することも可能である。
【0025】
図1bは、本発明の他の実施形態によるタッチ入力装置に含まれる他の静電容量方式のタッチセンサ10及びこの動作を説明するための概略図である。
図1bに示された
タッチセンサ10には、複数のタッチ電極30が備えられる。複数のタッチ電極30は、
図9dに示されたように、一定の間隔を置いて格子状に配置され得るが、これに限定されない。
【0026】
制御部13により生成された駆動制御信号は駆動部12に伝達され、駆動部12は駆動制御信号に基づいて、所定時間に予め設定されたタッチ電極30に駆動信号を印加する。また、制御部13により生成された感知制御信号は感知部11に伝達され、感知部11は感知制御信号に基づいて、所定時間に予め設定されたタッチ電極30から感知信号の入力を受ける。この時、感知信号は、タッチ電極30に形成された自己静電容量の変化量に対する信号であってもよい。
【0027】
この時、感知部11が感知した感知信号により、
タッチセンサ10に対するタッチの有無及び/又はタッチ位置が検出される。例えば、タッチ電極30の座標を予め知っているため、タッチセンサ10の表面に対する客体のタッチの有無及び/又はその位置を感知できるようになる。
【0028】
以上では、便宜上、駆動部12と感知部11とが別個のブロックに分かれて動作するものと説明されたが、タッチ電極30に駆動信号を印加し、タッチ電極30から感知信号の入力を受ける動作を、一つの駆動部及び感知部で遂行することも可能である。
【0029】
図2は、ディスプレイパネルを含むタッチ入力装置において、タッチ位置、タッチ圧力及びディスプレイ動作を制御するための制御ブロックを例示する。ディスプレイ機能及びタッチ位置の検出に加えてタッチ圧力を検出できるように構成されたタッチ入力装置1000において、制御ブロックは、前述したタッチ位置を検出するためのタッチセンサ制御器1100、ディスプレイパネルを駆動するためのディスプレイ制御器1200、及び圧力を検出するための圧力センサ制御器1300を含んで構成されてもよい。ディスプレイ制御器1200は、タッチ入力装置1000の作動のためのメインボード(main board)上の中央処理ユニットであるCPU(central processing unit)またはAP(application processor)等から入力を受けてディスプレイパネル200Aに所望の内容をディスプレイするようにする制御回路を含んでもよい。このような制御回路は、ディスプレイパネル制御IC、グラフィック制御IC(graphic controller IC)、及びその他のディスプレイパネル200Aの作動に必要な回路を含んでもよい。
【0030】
圧力センサを介して圧力を検出するための圧力センサ制御器1300は、タッチセンサ制御器1100の構成と類似するように構成され、タッチセンサ制御器1100と類似するように動作し得る。
【0031】
実施形態により、タッチセンサ制御器1100、ディスプレイ制御器1200及び圧力センサ制御器1300は、互いに異なる構成要素としてタッチ入力装置1000に含まれてもよい。例えば、タッチセンサ制御器1100、ディスプレイ制御器1200及び圧力センサ制御器1300は、それぞれ互いに異なるチップ(chip)で構成されてもよい。この時、タッチ入力装置1000のプロセッサ1500は、タッチセンサ制御器1100、ディスプレイ制御器1200及び圧力センサ制御器1300に対するホスト(host)プロセッサとして機能することができる。
【0032】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000は、携帯電話(cell phone)、PDA(Personal Data Assistant)、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet Personal Computer)、MP3プレーヤ、ノートパソコン(notebook)などのようなディスプレイ画面及び/又はタッチスクリーンを含む電子装置を含んでもよい。
【0033】
このようなタッチ入力装置1000を薄く(slim)軽量(light weight)に製作するために、上述したように別個に構成されるタッチセンサ制御器1100、ディスプレイ制御器1200及び圧力センサ制御器1300が、実施形態により、一つ以上の構成で統合されてもよい。これに加えて、プロセッサ1500にこれらそれぞれの制御器が統合されることも可能である。これと共に、実施形態により、ディスプレイパネル200Aにタッチセンサ10及び/又は圧力センサが統合されてもよい。
【0034】
実施形態によるタッチ入力装置1000において、タッチ位置を検出するためのタッチセンサ10がディスプレイパネル200Aの外部または内部に位置し得る。実施形態によるタッチ入力装置1000のディスプレイパネル200Aは、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機発光表示装置(Organic Light Emitting Diode:OLED)等に含まれたディスプレイパネルであってもよい。これにより、ユーザは、ディスプレイパネルに表示された画面を視覚的に確認しながらタッチ表面にタッチを行って入力行為を遂行することができる。
【0035】
図3a〜
図3fは、実施形態によるタッチ入力装置1000において、ディスプレイパネル200Aに対するディスプレイ電極の相対的な位置を例示する概念図である。まず、
図3a〜
図3cを参照し、LCDパネルを用いるディスプレイパネル200Aの構成を説明することにする。
【0036】
図3a〜
図3cに示されたように、LCDパネルは、液晶セル(liquid crystal cell)を含む液晶層250、液晶層250の両端に電極を含む第1基板層261と第2基板層262、そして、前記液晶層250と対向する方向として前記第1基板層261の一面に第1偏光層271、及び、前記第2基板層262の一面に第2偏光層272を含んでもよい。この時、第1基板層261はカラーフィルタガラス(color filter glass)であってもよく、第2基板層262はTFTガラス(TFT glass)であってもよい。また、実施形態により、第1基板層261及び第2基板層262のうちの少なくとも一つは、プラスチックのようなベンディング(bending)可能な物質で形成されてもよい。
図3a〜
図3cにおいて、第2基板層262は、データライン(data line)、ゲートライン(gate line)、TFT、共通電極(Vcom:common electrode)及びピクセル電極(pixel electrode)等を含む多様な層から成っていてもよい。これら電気的構成要素は、制御された電場を生成して液晶層250に位置した液晶を配向させるように作動することができる。
【0037】
次に、
図3d〜
図3fを参照して、OLEDパネルを用いるディスプレイパネル200Aの構成を説明することにする。
【0038】
図3d〜
図3fに示されたように、OLEDパネルは、OLED(Organic Light-Emitting Diode)を含む有機物層280、有機物層280の両端に電極を含む第1基板層281と第2基板層283、そして、
前記有機物層280と対向する方向として前記第1基板層281の一面に第1偏光層282を含んでもよい。この時、第1基板層281はエンカプセレーションガラス(Encapsulation glass)であってもよく、第2基板層283はTFTガラス(TFT glass)であってもよい。また、実施形態により、第1基板層281及び第2基板層283のうちの少なくとも一つは、プラスチックのようなベンディング(bending)可能な物質で形成されてもよい。
図3d〜
図3fに示されたOLEDパネルの場合、ゲートライン、データライン、第1電源ライン(ELVDD)、第2電源ライン(ELVSS)等のディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極を含んでもよい。OLED(Organic Light-Emitting Diode)パネルは、蛍光または燐光有機物薄膜に電流を流すと、電子と正孔が有機物層で結合して光が発生する原理を用いた自己発光型ディスプレイパネルとして、発光層を構成する有機物質が光の色を決定する。
【0039】
具体的に、OLEDは、ガラスやプラスチックの上に有機物を塗布して電気を流せば、有機物が光を発散する原理を用いる。すなわち、有機物の陽極と陰極にそれぞれ正孔と電子を注入して発光層に再結合させると、エネルギーが高い状態である励起子(excitation)を形成し、励起子がエネルギーが低い状態に落ちながらエネルギーが放出され、特定の波長の光が生成される原理を用いるわけである。この時、発光層の有機物によって光の色が変わる。
【0040】
OLEDは、ピクセルマトリックスを構成しているピクセルの動作特性により、ライン駆動方式のPM−OLED(Passive-matrix Organic Light-Emitting Diode)と個別駆動方式のAM−OLED(Active-matrix Organic Light-Emitting Diode)とが存在する。両者は共にバックライトを必要としないため、ディスプレイモジュールを非常に薄く具現することができ、角度によって明暗比が一定であり、温度に伴う色の再現性が良いという長所を有する。また、未駆動ピクセルは、電力を消耗しないという点で非常に経済的である。
【0041】
動作面において、PM−OLEDは、高い電流でスキャニング時間(scanning time)の間だけ発光し、AM−OLEDは低い電流でフレーム時間(frame time)の間、続けて発光状態を維持する。したがって、AM−OLEDはPM−OLEDに比べて解像度が良く、大面積ディスプレイパネルの駆動が有利であり、電力消耗が少ないという長所がある。また、薄膜トランジスタ(TFT)を内蔵して各素子を個別的に制御できるため、精巧な画面を具現しやすい。
【0042】
当該技術分野の当業者には、LCDパネルまたはOLEDパネルがディスプレイ機能を遂行するために他の構成をさらに含んでもよく、変形が可能であることは自明であろう。
【0043】
図3a及び
図3dは、タッチ入力装置1000においてタッチセンサ10がディスプレイパネル200Aの外部に配置されたものを示す。ディスプレイパネル200Aの上部にはタッチセンサパネルが配置されてもよく、第3電極610及び第4電極611がタッチセンサパネルに含まれてもよい。タッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、タッチセンサパネルの表面であってもよい。また、第1電極620及び第2電極621が第2基板層262、283の上部に配置されてもよい。
【0044】
図3b、
図3c、
図3e及び
図3fは、タッチ入力装置1000においてタッチセンサ10がディスプレイパネル200Aの内部に配置されたものを示す。
【0045】
図3b及び
図3eにおいては、第3電極610及び第4電極611が第1基板層261、281と第1偏光層271、282との間に配置されている。この時、タッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、ディスプレイパネル200Aの外面として
図3b及び
図3eにおいて上部面または下部面となり得る。また、第1電極620及び第2電極621が第2基板層262、283の上部に配置されてもよい。
【0046】
図3c及び
図3fにおいては、第1電極620及び第2電極621が第2基板層262、283の上部に配置されてもよい。
【0047】
図3a〜
図3fに示されたタッチ入力装置1000に対するタッチ表面は、ディスプレイパネル200Aの外面としてディスプレイパネル200Aの上部面または下部面となり得る。この時、
図3a〜
図3fにおいて、タッチ表面となり得るディスプレイパネル200Aの上部面または下部面は、ディスプレイパネル200Aを保護するためにカバー層(図示せず)で覆われていてもよい。
【0048】
また、第1電極620及び第2電極621のうちの少なくとも何れか一つは、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極であってもよく、具体的にディスプレイパネル200AがLCDパネルである場合、第1電極620及び第2電極621のうちの少なくとも何れか一つは、データライン(data line)、ゲートライン(gate line)、TFT、共通電極(Vcom:common electrode)、ピクセル電極(pixel electrode)のうちの少なくとも何れか一つを含んでもよく、ディスプレイパネル200AがOLEDパネルである場合、第1電極620及び第2電極621のうちの少なくとも何れか一つは、データ ライン(data line)、ゲートライン(gate line)、第1電源ライン(ELVDD)、第2電源ライン(ELVSS)のうちの少なくとも何れか一つを含んでもよい。また、
図3a〜
図3fにおいては、第1電極620及び第2電極621が第2基板層262、283の上部に配置されるものが示されたが、これに限定されず、第1電極620及び第2電極621が第1基板層261、281の下部に配置されてもよく、第1電極620及び第2電極621の何れか一つは第2基板層262、283の上部に配置され、他の一つは第1基板層261、281の下部に配置されてもよい。
【0049】
また、実施形態により、タッチセンサ10のうちの少なくとも一部は、ディスプレイパネル200A内に位置するように構成され、タッチセンサのうちの少なくとも残りの一部は、ディスプレイパネル200Aの外部に位置するように構成されてもよい。例えば、タッチセンサパネルを構成する駆動電極TXと受信電極RXの何れか一つの電極は、ディスプレイパネル200Aの外部に位置するように構成されてもよく、残りの電極はディスプレイパネル200Aの内部に位置するように構成されてもよい。ディスプレイパネル200Aの内部にタッチセンサ10が配置される場合、タッチセンサの動作のための電極が追加で配置されてもよいが、ディスプレイパネル200Aの内部に位置する多様な構成及び/又は電極がタッチセンシングのためのタッチセンサ10として用いられてもよい。また、実施形態により、タッチセンサ10のうちの少なくとも一部は、ディスプレイパネル200Aに含まれた第1基板層261、281と第2基板層262、283との間に位置するように構成されてもよい。この時、タッチセンサのうち前記少なくとも一部を除いた残りは、ディスプレイパネル200Aの内部として第1基板層261、281と第2基板層262、283との間でない位置に配置されてもよい。
【0050】
次は、
図3a〜
図3fに示された第1電極620、第2電極621、第3電極610、第4電極611のうち一部を用いてタッチ位置を検出する方法について説明する。
【0051】
図3a、
図3b、
図3d及び
図3eに示されたタッチ入力装置1000のタッチセンサ10は、第3電極610と第4電極611で構成されてもよい。具体的に、第3電極610及び第4電極611が、
図1aで説明された駆動電極及び受信電極で動作して第3電極610と第4電極611との間の相互静電容量によりタッチ位置を検出することができる。また、第3電極610及び第4電極611が、
図1bで説明された単一電極30で動作して第3電極610及び第4電極611それぞれの自己静電容量によりタッチ位置を検出することができる。
【0052】
また、
図3b及び
図3eに示されたタッチ入力装置1000のタッチセンサ10は、第3電極610と第1電極620で構成されてもよい。具体的に、第3電極610及び第1電極620が、
図1aで説明された駆動電極及び受信電極で動作して第3電極610と第1電極620との間の相互静電容量によりタッチ位置を検出することができる。この時、第1電極620がディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極である場合、第1時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ位置を検出することができる。
【0053】
図3c及び
図3fに示されたタッチ入力装置1000のタッチセンサ10は、第1電極620と第2電極621で構成されてもよい。具体的に、第1電極620及び第2電極621が、
図1aで説明された駆動電極及び受信電極で動作して第1電極620と第2電極621との間の相互静電容量によりタッチ位置を検出することができる。また、第1電極620及び第2電極621が、
図1bで説明された単一電極30で動作して第1電極620及び第2電極621それぞれの自己静電容量によりタッチ位置を検出することができる。この時、第1電極620及び/又は第2電極621がディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極である場合、第1時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ位置を検出することができる。
【0054】
次は、
図3a〜
図3fに示された第1電極620、第2電極621、第3電極610及び第4電極611のうち一部を用いてタッチ圧力を検出する方法について説明する。
【0055】
図3a、
図3b、
図3d及び
図3eに示されたタッチ入力装置1000の圧力センサは、第3電極610と第4電極611で構成されてもよい。具体的に、タッチ表面に圧力が印加されれば、圧力センサと離隔し、ディスプレイパネル200Aの上部、下部または内部に位置した基準電位層(図示せず)と圧力センサとの間の距離が変わり、圧力センサと基準電位層との間の距離が変わることにより、第3電極610と第4電極611との間の相互静電容量が変わり得る。このように、第3電極610と第4電極611との間の相互静電容量によりタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第3電極610と第4電極611で構成される場合、タッチ位置を検出すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。また、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される第1電極620及び/又は第2電極621が圧力センサである第3電極610及び第4電極611と基準電位層との間に配置される場合、圧力センサと基準電位層との間の距離変化による静電容量の変化を感知するためには、タッチ圧力を検出する時間区間の間、第1電極620及び/又は第2電極621がフローティング(floating)されてもよい。
【0056】
また、
図3a、
図3b、
図3d及び
図3eに示されたタッチ入力装置1000の圧力センサは、第3電極610と第4電極611のうちの少なくとも何れか一つで構成されてもよい。具体的に、タッチ表面に圧力が印加されれば、圧力センサと離隔し、ディスプレイパネル200Aの上部、下部、または内部に位置した基準電位層(図示せず)と圧力センサとの間の距離が変わり、圧力センサと基準電位層との間の距離が変わることにより、第3電極610と基準電位層との間の静電容量、すなわち第3電極610の自己静電容量及び/又は第4電極611と基準電位層との間の静電容量、すなわち第4電極611の自己静電容量が変わり得る。このように、第3電極610及び/又は第4電極611の自己静電容量によりタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第3電極610と第4電極611で構成される場合、タッチ位置を検出すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。また、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される第1電極620及び/又は第2電極621が圧力センサである第3電極610及び/又は第4電極611と基準電位層との間に配置される場合、圧力センサと基準電位層との間の距離変化による静電容量の変化を感知するためには、タッチ圧力を検出する時間区間の間、第1電極620及び/又は第2電極621がフローティング(floating)されてもよい。
【0057】
図3b及び
図3eに示されたタッチ入力装置1000の圧力センサは、第3電極610と第1電極620で構成されてもよい。具体的に、タッチ表面に圧力が印加されれば、圧力センサと離隔し、ディスプレイパネル200Aの上部、下部または内部に位置した基準電位層(図示せず)と圧力センサとの間の距離が変わり、圧力センサと基準電位層との間の距離が変わることにより、第3電極610と第1電極620との間の相互静電容量が変わり得る。このように、第3電極610と第1電極620との間の相互静電容量によりタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第3電極610と第4電極611のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、タッチ位置を検出すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。この時、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、ディスプレイパネル200Aを駆動すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第3電極610と第4電極611のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成され、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、ディスプレイパネル200Aを駆動すると共にタッチ位置及びタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出し、第1時間区間及び第2時間区間と異なる第3時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動することができる。また、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される第2電極621が圧力センサである第3電極610と基準電位層との間に配置される場合、圧力センサと基準電位層との間の距離変化による静電容量の変化を感知するためには、タッチ圧力を検出する時間区間の間、第2電極621がフローティング(floating)されてもよい。
【0058】
図3a〜
図3fに示されたタッチ入力装置1000の圧力センサは、第1電極620と第2電極621で構成されてもよい。具体的に、タッチ表面に圧力が印加されれば、圧力センサと離隔し、ディスプレイパネル200Aの上部、下部、または内部に位置した基準電位層(図示せず)と圧力センサとの間の距離が変わり、圧力センサと基準電位層との間の距離が変わることにより、第1電極620と第2電極621との間の相互静電容量が変わり得る。このように、第1電極620と第2電極621との間の相互静電容量によりタッチ圧力を検出することができる。この時、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、ディスプレイパネル200Aを駆動すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、タッチ位置を検出すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成され、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、ディスプレイパネル200Aを駆動すると共にタッチ位置及びタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出し、第1時間区間及び第2時間区間と異なる第3時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動することができる。
【0059】
また、
図3a〜
図3fに示されたタッチ入力装置1000の圧力センサは、第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つで構成されてもよい。具体的に、タッチ表面に圧力が印加されれば、圧力センサと離隔し、ディスプレイパネル200Aの上部、下部または内部に位置した基準電位層(図示せず)と圧力センサとの間の距離が変わり、圧力センサと基準電位層との間の距離が変わることにより、第1電極620と基準電位層との間の静電容量、すなわち第1電極620の自己静電容量及び/又は第2電極621と基準電位層との間の静電容量、すなわち第2電極621の自己静電容量が変わり得る。このように、第1電極620及び/又は第2電極621の自己静電容量によりタッチ圧力を検出することができる。この時、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、ディスプレイパネル200Aを駆動すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、タッチ位置を検出すると共にタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成され、ディスプレイパネル200Aの駆動に使用される電極が第1電極620と第2電極621のうちの少なくとも何れか一つを含んで構成される場合、ディスプレイパネル200Aを駆動すると共にタッチ位置及びタッチ圧力を検出することができる。また、第1時間区間にタッチ位置を検出し、第1時間区間と異なる第2時間区間にタッチ圧力を検出し、第1時間区間及び第2時間区間と異なる第3時間区間にディスプレイパネル200Aを駆動することができる。
【0060】
この時、基準電位層は、ディスプレイパネル200Aの上部に配置されてもよい。具体的に、基準電位層は、ディスプレイパネル200Aとディスプレイパネル200Aの上部に配置され、ディスプレイパネル200Aを保護する機能を遂行するカバー層との間に配置されてもよい。さらに具体的に、基準電位層はカバー層の下面に形成されてもよい。また、タッチ入力装置1000に圧力を印加する時、基準電位層と圧力センサとの距離が変わることができなければならないので、基準電位層と圧力センサとの間にはスペーサ層が配置されてもよい。
図3a及び
図3dに示されたタッチ入力装置1000において、圧力センサが第1電極620または第2電極621を含まない場合、基準電位層が圧力センサとディスプレイパネル200Aとの間に配置されてもよく、圧力センサの上部に配置されてもよい。
【0061】
実施形態により、スペーサ層はエアギャップ(air gap)で具現されてもよい。スペーサ層は、実施形態により、衝撃吸収物質からなってもよい。スペーサ層は、実施形態により、誘電物質(dielectric material)で満たされてもよい。実施形態により、スペーサ層は圧力の印加によって収縮し、圧力の解除時に元の形態に復帰する回復力を有する物質で形成されてもよい。実施形態により、スペーサ層は弾性フォーム(elastic foam)で形成されてもよい。また、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの上部に配置されるので、透明な物質であってもよい。
【0062】
また、基準電位層は、ディスプレイパネル200Aの下部に配置されてもよい。具体的に、基準電位層は、ディスプレイパネル200Aの下部に配置される、後述することになる基板300に形成されたり、又は、基板自体が基準電位層の役割をすることができる。また、基準電位層は、基板の上部に配置されてディスプレイパネル200Aの下部に配置され、ディスプレイパネル200Aを保護する機能を遂行するカバーに形成されたり、又は、カバー自体が基準電位層の役割をすることができる。タッチ入力装置1000に圧力が印加される時にディスプレイパネル200Aが撓み、ディスプレイパネル200Aが撓むことにより基準電位層と圧力センサとの距離が変わり得る。また、基準電位層と圧力センサとの間には、スペーサ層が配置されてもよい。具体的に、ディスプレイパネル200Aと基準電位層が配置された基板との間、又は、ディスプレイパネル200Aと基準電位層が配置されたカバーとの間にスペーサ層が配置され得る。また、
図3a及び
図3dに示されたタッチ入力装置1000において、圧力センサが第1電極620または第2電極621を含まない場合、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの上部に配置されてもよい。
【0063】
同様に、実施形態により、スペーサ層はエアギャップ(air gap)で具現されてもよい。スペーサ層は、実施形態により、衝撃吸収物質からなってもよい。スペーサ層は、実施形態により、誘電物質(dielectric material)で満たされてもよい。実施形態により、スペーサ層は圧力の印加によって収縮し、圧力の解除時に元の形態に復帰する回復力を有する物質で形成されてもよい。実施形態により、スペーサ層は弾性フォーム(elastic foam)で形成されてもよい。また、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの下部に配置されるので、透明であるか又は不透明な物質であってもよい。
【0064】
また、基準電位層は、ディスプレイパネル200Aの内部に配置されてもよい。具体的に、基準電位層は、ディスプレイパネル200Aの第1基板層261、281の上面または下面、または、第2基板層262、283の上面または下面に配置されてもよい。さらに具体的に、基準電位層は、第1電極620及び第2電極621のうちの少なくとも一つを含んでもよい。タッチ入力装置1000に圧力が印加される時にディスプレイパネル200Aが撓み、ディスプレイパネル200Aが撓むことにより基準電位層と圧力センサとの距離が変わり得る。また、基準電位層と圧力センサとの間には、スペーサ層が配置されてもよい。
図3a及び
図3dに示されたタッチ入力装置1000において、圧力センサが第1電極620または第2電極621を含まない場合、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの上部または内部に配置されてもよく、
図3b、
図3c、
図3e、
図3fに示されたタッチ入力装置1000の場合、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの内部に配置されてもよい。
【0065】
同様に、実施形態により、スペーサ層はエアギャップ(air gap)で具現されてもよい。スペーサ層は、実施形態により、衝撃吸収物質からなってもよい。スペーサ層は、実施形態により、誘電物質(dielectric material)で満たされてもよい。実施形態により、スペーサ層は圧力の印加によって収縮し、圧力の解除時に元の形態に復帰する回復力を有する物質で形成されてもよい。実施形態により、スペーサ層は弾性フォーム(elastic foam)で形成されてもよい。また、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの上部または内部に配置されるので、透明な物質であってもよい。
【0066】
実施形態により、スペーサ層がディスプレイパネル200Aの内部に配置される場合、スペーサ層は、ディスプレイパネル200A及び/又はバックライトユニットの製造時に含まれるエアギャップ(air gap)であってもよい。ディスプレイパネル200A及び/又はバックライトユニットが一つのエアギャップを含む場合、当該一つのエアギャップがスペーサ層の機能を遂行することができ、複数個のエアギャップを含む場合、当該複数個のエアギャップが統合的にスペーサ層の機能を遂行することができる。
【0067】
タッチセンサ10及び/又は圧力センサが第1電極620または第2電極621を含んで構成される場合、ディスプレイパネル200AがLCDパネルである場合、データライン、ゲートライン、共通電極、ピクセル電極のうちの少なくとも何れか一つがタッチセンサ10及び/又は圧力センサとして用いられるように構成されてもよい。また、ディスプレイパネル200AがOLEDパネルである場合、ゲートライン、データライン、第1電源ライン(ELVDD)、第2電源ライン(ELVSS)のうちの少なくとも何れか一つがタッチセンサ10及び/又は圧力センサとして用いられるように構成されてもよい。また、実施形態により、ここで明示された電極以外に、
ディスプレイパネルに含まれる電極のうちの少なくとも何れか一つがタッチセンサ10及び/又は圧力センサとして用いられてもよい。
【0068】
以上では、タッチ位置を検出するのに使用される電極及び/又は
ディスプレイパネルを駆動するのに使用される電極を用いてタッチ圧力を検出するタッチ入力装置について詳しく見てみた。以下では、本発明の実施形態によるタッチ入力装置でタッチ圧力を検出するために、タッチ位置を検出するのに使用される電極及び
ディスプレイパネルを駆動するのに使用される電極とは異なる、別途の電極を配置する場合について例を挙げて詳細に見てみる。
【0069】
本発明によるタッチ入力装置1000において、静電容量の変化量を感知するための圧力電極450、460は電極シートの形態で構成され、ディスプレイモジュール200及び基板300を含むタッチ入力装置1000に付着されてもよい。本発明によるタッチ入力装置1000のディスプレイモジュール200は、ディスプレイパネル200A及びディスプレイパネル200Aを駆動するための構成を含んでもよい。具体的に、ディスプレイパネル200AがLCDパネルである場合、ディスプレイモジュール200は、LCDパネル及びバックライトユニット(backlight unit)(図示せず)を含んで構成されてもよく、LCDパネルの作動のためのディスプレイパネル制御IC、グラフィック制御IC及びその他の回路をさらに含んでもよい。
【0070】
図4a〜
図4fは、タッチ入力装置に本発明の実施形態による電極シートが適用される例を例示する。
【0071】
本発明のタッチ入力装置1000においてタッチ位置を検出するためのタッチセンサが形成されたカバー層100とディスプレイモジュール200との間がOCA(Optically Clear Adhesive)のような接着剤でラミネーションされていてもよい。これにより、タッチセンサのタッチ表面を介して確認できるディスプレイモジュール200のディスプレイの色の鮮明度、視認性、及び光透過性が向上され得る。
【0072】
図4a〜
図4fを参照した説明において、本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000としてタッチセンサが形成されたカバー層100が
図3a及び
図3dに示されたように、ディスプレイモジュール200上に接着剤でラミネーションされて付着されたものを例示するが、本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000は、タッチセンサ10が
図3b及び
図3eのようにディスプレイモジュール200の内部に配置される場合も含んでもよい。より具体的に、
図4a及び
図4bにおいてタッチセンサが形成されたカバー層100がディスプレイモジュール200を覆うものが示されているが、タッチセンサ10はディスプレイモジュール200の内部に位置し、ディスプレイモジュール200がガラスのようなカバー層100で覆われたタッチ入力装置1000が本発明の実施形態で用いられてもよい。
【0073】
本発明の実施形態による電極シートが適用され得るタッチ入力装置1000は、携帯電話(cell phone)、PDA(Personal Data Assistant)、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet Personal Computer)、MP3プレーヤ、ノートパソコン(notebook)などのようなタッチスクリーンを含む電子装置を含んでもよい。
【0074】
本発明の実施形態による電極シートが適用され得るタッチ入力装置1000において、基板300は、例えばタッチ入力装置1000の最外郭機構であるハウジング320と共にタッチ入力装置1000の作動のための回路基板及び/又はバッテリが位置し得る実装空間310などを覆う機能を遂行することができる。この時、タッチ入力装置1000の作動のための回路基板には、メインボード(main board)として中央処理ユニットであるCPU(central processing unit)またはAP(application processor)等が実装されていてもよい。基板300を介してディスプレイモジュール200とタッチ入力装置1000の作動のための回路基板及び/又はバッテリが分離され、ディスプレイモジュール200において発生する電気的ノイズが遮断され得る。
【0075】
タッチ入力装置1000において、タッチセンサ10またはカバー層100がディスプレイモジュール200、基板300、及び実装空間310より広く形成されてもよく、これにより、ハウジング320がタッチセンサ10と共にディスプレイモジュール200、基板300及び回路基板を覆うように、ハウジング320が形成されてもよい。
【0076】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000は、タッチセンサ10を介してタッチ位置を検出し、ディスプレイモジュール200と基板300との間に電極シート440を配置してタッチ圧力を検出することができる。この時、タッチセンサ10は、ディスプレイモジュール200の内部または外部に位置してもよい。
【0077】
以下で、電極シート440を含む圧力検出のための構成を総括して、圧力検出モジュール400と指称する。例えば、実施形態において、圧力検出モジュール400は電極シート440及び/又はスペーサ層420を含んでもよい。
【0078】
前述したように、圧力検出モジュール400は、例えば、エアギャップ(air gap)からなるスペーサ層420を含んで構成され、これに対しては
図4b〜
図4fを参照して詳細に見てみる。スペーサ層420は、実施形態により、衝撃吸収物質からなってもよい。スペーサ層420は、実施形態により、誘電物質(dielectric material)で満たされてもよい。
【0079】
図4bは、本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000の斜視図である。
図4bに示されたように、本発明の第1例において電極シート440は、タッチ入力装置1000においてディスプレイモジュール200と基板300との間に配置されてもよい。この時、タッチ入力装置1000は、電極シート440を配置するためにタッチ入力装置1000のディスプレイモジュール200と基板300との間に配置されるスペーサ層を含んでもよい。
【0080】
以下で、タッチセンサ10に含まれた電極と区分が明確なように、圧力を検出するための電極(450及び460)を圧力電極450、460と指称する。この時、圧力電極450、460は、ディスプレイパネルの前面でない後面に配置されるので、透明物質だけでなく不透明物質で構成されることも可能である。
【0081】
この時、電極シート440が配置されるスペーサ層420を維持するために、基板300の上部の縁に沿って所定の高さを有するフレーム330が形成されてもよい。この時、フレーム330は、接着テープ(図示せず)でカバー層100に接着されてもよい。
図4bにおいて、フレーム330は、基板300のすべての縁(例えば、四角形の4面)に形成されたものが示されているが、フレーム330は、基板300の縁のうちの少なくとも一部(例えば、四角形の3面)にだけ形成されてもよい。実施形態により、フレーム330は、基板300の上部面に基板300と一体型で形成されてもよい。本発明の実施形態において、フレーム330は弾性がない物質で構成されてもよい。本発明の実施形態において、カバー層100を介してディスプレイモジュール200に圧力が印加される場合、カバー層100とともにディスプレイモジュール200が撓み得るので、フレーム330が圧力によって形体の変形がなくても、タッチ圧力の大きさを検出することができる。
【0082】
図4cは、本発明の実施形態による電極シートの圧力電極を含むタッチ入力装置の断面図である。
図4c及び以下の一部の図面において、圧力電極450、460が電極シート440と分離されて示されているが、これは単に説明の便宜のためのものであり、圧力電極450、460は電極シート440に含まれて構成されてもよい。
図4cに示されたように、本発明の実施形態による圧力電極450、460を含む電極シート440は、スペーサ層420内として基板300上に配置されてもよい。
【0083】
圧力検出のための圧力電極は、第1電極450と第2電極460を含んでもよい。この時、第1電極450と第2電極460の何れか一つは駆動電極であってもよく、残りの一つは受信電極であってもよい。駆動電極に駆動信号を印加し、受信電極を介して感知信号を取得することができる。電圧が印加されれば、第1電極450と第2電極460との間に相互静電容量が生成され得る。
【0084】
図4dは、
図4cに示されたタッチ入力装置1000に圧力が印加された場合の断面図である。ディスプレイモジュール200の下部面は、ノイズ遮蔽のためにグランド(ground)電位を有してもよい。客体500を介してカバー層100の表面に圧力を印加する場合、カバー層100及びディスプレイモジュール200は撓んだり押圧され得る。これにより、グランド電位面と圧力電極450、460との間の距離dがd’に減少し得る。このような場合、前記距離dの減少により、ディスプレイモジュール200の下部面にフリンジング静電容量が吸収されるので、第1電極450と第2電極460との間の相互静電容量は減少し得る。したがって、受信電極を介して取得される感知信号から相互静電容量の減少量を取得して、タッチ圧力の大きさを算出することができる。
【0085】
図4dではディスプレイモジュール200の下部面がグラウンド電位、すなわち基準電位層である場合について説明したが、基準電位層がディスプレイモジュール200の内部に配置されてもよい。この時、客体500を介してカバー層100の表面に圧力を印加する場合、カバー層100及びディスプレイモジュール200は撓んだり押圧され得る。これにより、ディスプレイモジュール200の内部に配置された基準電位層と圧力電極450、460との間の距離が変わり、これにより、受信電極を介して取得される感知信号で静電容量の変化量を取得し、タッチ圧力の大きさを算出することができる。
【0086】
本発明の実施形態による電極シート440が適用されるタッチ入力装置1000において、ディスプレイモジュール200は圧力を印加するタッチによって撓んだり押圧され得る。ディスプレイモジュール200は、タッチによって変形を示すように撓んだり押圧され得る。実施形態により、ディスプレイモジュール200が撓んだり押圧される時、最も大きい変形を示す位置は、前記タッチ位置と一致しないことがあるが、ディスプレイモジュール200は、少なくとも前記タッチ位置で撓みを示すことができる。例えば、タッチ位置がディスプレイモジュール200の縁および端などに近接する場合、ディスプレイモジュール200が撓んだり押圧される程度が最も大きい位置はタッチ位置と異なることがあるが、ディスプレイモジュール200は、少なくとも前記タッチ位置で撓みまたは押圧を示すことができる。
【0087】
この時、基板300の上部面もまたノイズ遮蔽のためにグランド電位を有してもよい。
図5は、本発明の実施形態による電極シートの断面を例示する。
図5の(a)を参照して説明すると、圧力電極450、460を含む電極シート440が基板300またはディスプレイモジュール200上に付着した場合の断面を例示する。この時、電極シート440において圧力電極450、460は第1絶縁層470と第2絶縁層471との間に位置するので、圧力電極450、460が基板300またはディスプレイモジュール200と短絡することが防止され得る。また、タッチ入力装置1000の種類及び/又は具現方式により、圧力電極450、460が付着する基板300またはディスプレイモジュール200がグランド電位を示さなかったり、又は弱いグランド電位を示し得る。このような場合、本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000は、基板300またはディスプレイモジュール200と絶縁層470との間にグランド電極(ground electrode)(図示せず)をさらに含んでもよい。実施形態により、グランド電極と基板300またはディスプレイモジュール200との間には、また他の絶縁層(図示せず)をさらに含んでもよい。この時、グランド電極(図示せず)は、圧力電極である第1電極450と第2電極460との間に生成される静電容量の大きさが非常に大きくなることを防止することができる。
【0088】
図4eは、本発明の実施形態による圧力電極450、460を含む電極シート440がディスプレイモジュール200の下部面上に形成される場合を例示する。この時、基板300は、グランド電位を有し得る。したがって、カバー層100のタッチ表面をタッチすることにより、基板300と圧力電極450、460との間の距離dが減少し、結果的に第1電極450と第2電極460との間の相互静電容量の変化を引き起こし得る。
【0089】
第1電極450と第2電極460は、同一の層に形成された形態において、
図5に示された第1電極450と第2電極460それぞれは、
図9aに示されたように菱形形態の複数の電極で構成されてもよい。ここで、複数の第1電極450は、第1軸方向に互いにつながった形態であり、複数の第2電極460は、第1軸方向と直交する第2軸方向に互いにつながった形態であり、第1電極450及び第2電極460のうちの少なくとも一つは、それぞれの複数の菱形形態の電極がブリッジを介して連結されて第1電極450と第2電極460とが互いに絶縁された形態であってもよい。また、この時、
図5に示された第1電極450と第2電極460は、
図9bに示された形態の電極で構成されてもよい。
【0090】
第1電極450と第2電極460は、実施形態により、互いに異なる層に具現されて電極層を構成しても構わない。
図5の(b)は、第1電極450と第2電極460が互いに異なる層に具現された場合の断面を例示する。
図5の(b)に例示されたように、第1電極450は第1絶縁層470上に形成され、第2電極460は第1電極450上に位置する第2絶縁層471上に形成されてもよい。実施形態により、第2電極460は第3絶縁層472で覆われてもよい。すなわち、電極シート440は、第1絶縁層470ないし第3絶縁層472、第1電極450及び第2電極460を含んで構成されてもよい。この時、第1電極450と第2電極460は互いに異なる層に位置するので、互いにオーバーラップ(overlap)するように具現されてもよい。例えば、第1電極450と第2電極460は、
図9cに示されたように、MXNの構造で配列された駆動電極TXと受信電極RXのパターンと類似するように形成されてもよい。この時、M及びNは、1以上の自然数であり得る。または、
図9aに示されたように、菱形形態の第1電極450と第2電極460がそれぞれ異なる層に位置してもよい。
【0091】
以上で、タッチ圧力は、第1電極450と第2電極460との間の相互静電容量の変化から検出されることが例示される。しかし、電極シート440は、第1電極450と第2電極460の何れか一つの圧力電極のみを含むように構成されてもよく、このような場合、一つの圧力電極とグランド層(ディスプレイモジュール200、基板300、またはディスプレイモジュール200の内部に配置される基準電位層)の間の静電容量、すなわち自己静電容量の変化を検出することにより、タッチ圧力の大きさを検出することもできる。この時、駆動信号は、前記一つの圧力電極に印加され、圧力電極とグランド層との間の自己静電容量の変化が前記圧力電極から感知され得る。
【0092】
例えば、
図4cにおいて、電極シート440に含まれる圧力電極は、第1電極450のみを含んで構成されてもよく、この時、ディスプレイモジュール200と第1電極450との間の距離変化によって引き起こされる第1電極450とディスプレイモジュール200との間の静電容量の変化からタッチ圧力の大きさを検出することができる。タッチ圧力が大きくなることにより距離dが減少するので、ディスプレイモジュール200と第1電極450との間の静電容量は、タッチ圧力が増加するほど大きくなり得る。これは、
図4eと関連した実施形態にも同様に適用され得る。この時、圧力電極は、相互静電容量の変化量の検出精度を高めるために必要な、くし形状またはフォーク形状を有する必要はなく、第1電極450及び第2電極460の何れか一つは、一つの板(例えば、四角板)形状を有してもよく、他の一つは、
図9dに示されたように、電極が一定の間隔を置いて格子形に配置されてもよい。
【0093】
図5の(c)は、電極シート440が第1電極450のみを含んで具現された場合の断面を例示する。
図5の(c)に例示されたように、第1電極450を含む電極シート440は、基板300またはディスプレイモジュール200上に配置されてもよい。
【0094】
図4fは、圧力電極450、460がスペーサ層420内として基板300の上部面及びディスプレイモジュール200の下部面上に形成された場合を例示する。電極シートは、第1電極450を含む第1電極シート440−1と第2電極460を含む第2電極シート440−2で構成されてもよい。この時、第1電極450と第2電極460の何れか一つは基板300上に形成され、残りの一つはディスプレイモジュール200の下部面上に形成されてもよい。
図4fでは、第1電極450が基板300上に形成され、第2電極460がディスプレイモジュール200の下部面上に形成されたものを例示する。
【0095】
客体500を介してカバー層100の表面に圧力を印加する場合、カバー層100及びディスプレイモジュール200は、撓んだり押圧され得る。これにより、第1電極450と第2電極460との間の距離dが減少し得る。このような場合、前記距離dの減少により第1電極450と第2電極460との間の相互静電容量は増加し得る。したがって、受信電極を介して取得される感知信号において相互静電容量の増加量を取得してタッチ圧力の大きさを算出することができる。この時、
図4fにおいて第1電極450と第2電極460は互いに異なる層に形成されるので、第1電極450及び第2電極460はくし形状またはフォーク形状を有する必要はなく、それぞれ一つの板(例えば、四角板)形状を有してもよく、
図9dに示されたように、複数の第1電極450及び複数の第2電極460が一定の間隔を置いて格子形に配置されてもよい。
【0096】
図5の(d)は、第1電極450を含む第1電極シート440−1が基板300上に付着され、第2電極460を含む第2電極シート440−2がディスプレイモジュール200に付着された場合の断面を例示する。
図5の(d)に例示されたように、第1電極450を含む第1電極シート440−1は、基板300上に配置されてもよい。また、第2電極460を含む第2電極シート440−2は、ディスプレイモジュール200の下部面上に配置されてもよい。
【0097】
図5の(a)と関連して説明されたように、圧力電極450、460が付着される基板300またはディスプレイモジュール200がグランド電位を示さなかったり、又は弱いグランド電位を示す場合、
図5の(a)〜(d)において、電極シート440は基板300またはディスプレイモジュール200と第1絶縁層470、470−1、470−2との間にグランド電極(図示せず)をさらに含んでもよい。この時、電極シート440は、グランド電極(図示せず)と基板300またはディスプレイモジュール200との間に追加の絶縁層(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0098】
本発明によるタッチ入力装置1000において、静電容量の変化量を感知するための圧力電極450、460は、ディスプレイパネル200Aに直接形成されてもよい。
図6a〜
図6cは、多様なディスプレイパネル200Aに直接形成された圧力電極450、460の実施形態を示す断面図である。
【0099】
まず、
図6aは、LCDパネルを用いるディスプレイパネル200Aに形成された圧力電極450、460を示す。具体的に、
図6aに示されたように、圧力電極450、460が第2基板層262の下面に形成されてもよい。この時、
図6aでは第2偏光層272が省略されたが、圧力電極450、460とバックライトユニット(back light unit)275の間、または、圧力電極450、460と第2基板層262との間に第2偏光層272が配置されてもよい。タッチ入力装置1000に圧力が印加されれば、相互静電容量の変化量に基づいてタッチ圧力を検出する場合には、駆動電極450に駆動信号が印加され、圧力電極450、460と離隔した基準電位層300と圧力電極450、460との距離変化によって変化する静電容量に対する情報を含む電気的信号を受信電極460から受信する。自己静電容量の変化量に基づいてタッチ圧力を検出する場合には、圧力電極450、460に駆動信号が印加され、圧力電極450、460と離隔した基準電位層300と圧力電極450、460との距離変化によって変化する静電容量に対する情報を含む電気的信号を圧力電極450、460から受信する。
【0100】
次に、
図6bは、OLEDパネル(特に、AM−OLEDパネル)を用いるディスプレイパネル200Aの下部面に形成された圧力電極450、460を示す。具体的に、圧力電極450、460が第2基板層283の下面に形成されてもよい。この時、圧力を検出する方法は、
図6aで説明した方法と同一である。
【0101】
次に、
図6cは、OLEDパネルを用いるディスプレイパネル200A内に形成された圧力電極450、460を示す。具体的に、圧力電極450、460が第2基板層283の上面に形成されてもよい。この時、圧力を検出する方法は、
図6aで説明した方法と同一である。
【0102】
また、
図6cではOLEDパネルを用いるディスプレイパネル200Aについて例を挙げて説明したが、LCDパネルを用いるディスプレイパネル200Aの
第2基板層283の上面に圧力電極450、460が形成されることも可能である。
【0103】
また、
図6a〜
図6cでは、圧力電極450、460が第2基板層272、283の上面または下面に形成されることについて説明したが、圧力電極450、460が第1基板層261、281の上面または下面に形成されることも可能である。
【0104】
本発明によるタッチ入力装置1000において、静電容量の変化量を感知するための圧力電極450、460は、ディスプレイパネル200Aに直接形成される第1電極450及び電極シートの形態で構成された第2電極460で構成されてもよい。具体的に、第1電極450は、
図6a〜
図6cに説明したように、ディスプレイパネル200Aに直接形成され、第2電極460は、
図4〜
図5で説明したように、電極シートの形態で構成されてタッチ入力装置1000に付着されてもよい。
【0105】
図3で説明された圧力センサ、または、
図4〜
図6で説明された圧力電極450、460を用いてタッチ圧力を検出する時、タッチ位置センシング時に使用される周波数及び/又はタッチ圧力センシング時に使用される周波数と
ディスプレイパネルを駆動するのに使用される周波数により、タッチ位置センシング及び/又はタッチ圧力センシングと
ディスプレイパネル相互間にノイズの影響を受ける問題点が発生し得る。特に、
図3で説明された圧力センサ、または、
図4〜
図6で説明された圧力電極450、460がディスプレイモジュール200に近接して配置される場合、ノイズの影響がさらに大きいこともある。
【0106】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000において、
ディスプレイパネルに入力される信号は、走査信号、データ信号、垂直同期信号、水平同期信号、クロックなどがある。走査信号は、矩形波の形態でラインに配列された走査線に順番に入力される。そして、データ信号は、走査信号に対応して
ディスプレイパネルに入力される。この時、本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000において、ディスプレイ解像度を1920×1080、駆動周波数を60Hzと仮定すれば、走査信号は16.6msの間隔で同一のラインに走査信号が入力される。この時、1920ラインの走査線に走査信号が順番に入力されると仮定し、1920個のそれぞれのラインに沿って水平同期信号のリフレッシュが起きると仮定すれば、隣接したリフレッシュの間隔は約8.68usであり、これを周波数に換算すれば約115.2kHzである。
【0107】
図7aは、1920×1080の解像度を有するタッチ入力装置の
ディスプレイパネルにおいて発生する信号をスペクトルアナライザ等を介して測定した画面を示した図面である。
【0108】
図7aに示されたように、水平同期信号の周波数は、そのfundamental周波数として約116kHzの値を有し、そのfundamental周波数のn倍(nは自然数)となるハーモニック周波数においてディスプレイノイズが発生することが分かる。
【0109】
この時、タッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dが水平同期信号の
周波数と前記水平同期信号のハーモニック周波数と近接するようになれば、タッチ圧力センシング時に発生するノイズによって
ディスプレイパネルにflickerのようなちらつき現象が発生してディスプレイ品質が悪くなることがある。したがって、このようなタッチ圧力センシング時に発生するノイズによる
ディスプレイパネルに対する影響を減らすために、タッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dを水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数から徐々に差異が生じるように調整し、ディスプレイの品質が低下するか否かに対する実験を実施した。
【0110】
表1は、
図7aに示された水平同期信号の2番目のハーモニック周波数である231kHzを基準とし、タッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dを変化させることにより発生するディスプレイのflicker強度を測定した結果を示す。
【表1】
【0111】
この時、ディスプレイのflicker強度が激しい又は中間である場合、人の肉眼で画面にディスプレイされるイメージのちらつきを感知できる程度であり、弱い又は非常に弱いの場合は、人の肉眼では画面にディスプレイされるイメージのちらつきをほぼ感知することができない。したがって、ディスプレイのflicker強度が激しい又は中間である区間にタッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dを設定しないことが好ましい。すなわち、タッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dを水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数から最小5kHz以上のギャップを置いて設定することが好ましい。言い換えれば、
図7aに示されたように、タッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dから第1間隔(5kHz)以内にディスプレイパネル駆動時に使用される水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数が存在しない周波数区間であるa区間内に、タッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dを設定することが好ましい。
【0112】
図7bは、1920×1080の解像度を有するタッチ入力装置において、画面全体に互いに平行した複数の横線が示すvertical resolution patternがディスプレイされる場合の、
ディスプレイパネルにおいて発生する信号をスペクトルアナライザー等を介して測定した画面を示した図面である。
【0113】
図7bに示されたように、水平同期信号の周波数は、そのfundamental周波数として約116kHzの値を有し、そのfundamental周波数のn倍(nは自然数)となるハーモニック周波数においてディスプレイノイズが発生し、水平同期信号のリフレッシュによるノイズと別個にvertical resolution patternをディスプレイすることによるノイズが水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数で所定の間隔ほど離隔された周波数区間においてディスプレイノイズが発生することが分かる。この時、vertical resolution patternというのは、横方向に直線形態の個体が画面上から下へ画面全体にわたって反復して現れる形態を意味する。
【0114】
この時、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dがディスプレイノイズが発生する周波数帯域に含まれれば、ディスプレイノイズによってタッチ位置センシングの感度が落ちることがある。したがって、このようなディスプレイノイズによるタッチ位置センシングに対する影響をなくすため、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dをディスプレイノイズが発生しない周波数に設定することが好ましい。したがって、このようなディスプレイノイズによるタッチ位置センシング感度に対する影響を減らすために、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dを
水平同期信号のハーモニック周波数から徐々に差異が生じるように調整し、タッチ位置センシング感度が低下するか否かに対する実験を実施した。
【0115】
表2は、
図7bに示された水平同期信号の2番目のハーモニック周波数である231kHzを基準とし、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dを変化させることにより発生するディスプレイノイズの量を測定した結果を示す。
【表2】
【0116】
測定の結果、
水平同期信号のハーモニック周波数から±20Hz区間ではディスプレイノイズの量がほぼ80以下である反面、
水平同期信号のハーモニック周波数から20Hzを超過するか又は未満の区間ではディスプレイノイズの量がほぼ90以上に増加することを確認することができた。すなわち、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dを
水平同期信号のハーモニック周波数から約20kHz以内に設定することが好ましい。言い換えれば、
図7bに示されたように、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dから第2間隔(20kHz)以内にディスプレイパネル駆動時に使用される水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数が存在する周波数区間であるb区間内にタッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dを設定することが好ましい。
【0117】
図7cは、
図7bに示された図面を拡大した図面である。
【0118】
本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000において、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2Dとタッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dが同一であってもよい。この場合、
図7cに示されたように、タッチ位置センシング及びタッチ圧力センシング時に使用される周波数f
2D、3Dから第1間隔(5kHz)以内にディスプレイパネル駆動時に使用される水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数が存在せず、第2間隔(20kHz)以内にディスプレイパネル駆動時に使用される水平同期信号の周波数
と前記水平同期信号のハーモニック周波数が存在する周波数区間であるc区間内にタッチ位置センシング及びタッチ圧力センシング時に使用される周波数f
2D,3Dを設定することになれば、タッチ圧力センシング時に発生するノイズによるディスプレイの品質低下、及びディスプレイノイズによるタッチ位置センシングの感度低下を全て防止することができる。
【0119】
図8は、本発明の実施形態によるタッチ入力装置に含まれるチャージポンプ回路を示した図面である。
【0120】
図8に示された回路において、まず第1スイッチS1と第3スイッチS3を閉じれば、キャパシタCにVddのような電圧が充電される。続いて、第1スイッチS1と第3スイッチS3を開いて第2スイッチS2と第4スイッチS4を閉じれば、Vddから入力される電圧とキャパシタCに充電されたVddが合わさってVddの二倍である2Vddの電圧がVoutで出力される。このようなチャージポンプ回路が本発明の実施形態によるタッチ入力装置1000のタッチセンシングICに使用される場合、チャージポンプ回路を駆動するクロックの周波数とタッチ位置センシング時に使用される周波数f
2D及び/又はタッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dが重なる場合、タッチ位置センシング及び/又はタッチ圧力センシングの感度が落ちることがある。したがって、タッチ位置センシング時に使用される周波数f
2D及びタッチ圧力センシング時に使用される周波数f
3Dは、チャージポンプ駆動クロック周波数f
clock, charge pumpと互いに重ならないようにしなければならない。すなわち、次のような条件を満たさなければならない。
【0121】
f
2D,3D<f
clock, charge pumpである場合、f
2D,3D×n≠f
clock, charge pump 、nは自然数
f
2D,3D>f
clock, charge pumpである場合、f
2D,3D×1/n≠f
clock, charge pump 、nは自然数
また、以上において、実施形態を中心に説明したが、これは単に例示に過ぎず、本発明を限定する訳ではなく、本発明が属する分野における通常の知識を有する者であれば、本実施形態の本質的な特性を外れない範囲で、以上に例示されない様々な変形と応用が可能であることが分かるはずである。例えば、実施形態に具体的に示された各構成要素は、変形して実施することができるものである。そして、このような変形と応用に係る相違点は、添付の特許請求の範囲において規定する本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。