特許第6596266号(P6596266)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6596266通信方法、端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6596266
(24)【登録日】2019年10月4日
(45)【発行日】2019年10月23日
(54)【発明の名称】通信方法、端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/70 20130101AFI20191010BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20191010BHJP
【FI】
   H04L12/70 B
   G06F13/00 520R
【請求項の数】15
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2015-167438(P2015-167438)
(22)【出願日】2015年8月27日
(65)【公開番号】特開2017-46197(P2017-46197A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2018年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100109438
【弁理士】
【氏名又は名称】大月 伸介
(72)【発明者】
【氏名】米田 孝弘
(72)【発明者】
【氏名】下間 雄太
(72)【発明者】
【氏名】大西 遼太
(72)【発明者】
【氏名】蓑田 佑紀
(72)【発明者】
【氏名】小西 一暢
(72)【発明者】
【氏名】村本 衛一
【審査官】 大石 博見
(56)【参考文献】
【文献】 特表2013−500634(JP,A)
【文献】 特開2009−188981(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/70
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置における通信方法であって、
第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信し、
前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信し、
前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信し、
前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを受信し、
受信した前記応答メッセージに基づいて、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する、
通信方法。
【請求項2】
前記応答メッセージは、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを含み、
前記肯定応答メッセージが受信された場合、前記第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットの送信を停止し、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する、
請求項1記載の通信方法。
【請求項3】
前記コンテンツ切替え要求は、前記コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有している、
請求項1記載の通信方法。
【請求項4】
前記コンテンツ切替え要求は、前記第1のコンテンツの名前と、前記第1のビットレートに関する情報とをさらに含む、
請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項5】
コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される通信装置における通信方法であって、
第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともに前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信し、
前記通信装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信した前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断し、
判断結果に基づいて、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する、
通信方法。
【請求項6】
前記コンテンツ切替え要求は、前記コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有し、
前記応答メッセージは、前記リクエストパケットに対する応答メッセージである、
請求項5記載の通信方法。
【請求項7】
前記コンテンツ切替え要求は、前記第2のコンテンツへの切替えを要求する前に要求された前記第1のコンテンツの名前と、前記第1のビットレートに関する情報とを含み、
前記コンテンツ切替え要求を受信した時点における前記利用可能なネットワーク帯域のビットレートに前記第1のビットレートを加算した値が前記第2のビットレートより大きい場合に、前記第2のコンテンツが送信可能であると判断する、
請求項5又は6記載の通信方法。
【請求項8】
前記通信装置は、前記コンテンツ指向ネットワークに接続され、前記リクエストパケット及び前記データパケットを中継する中継装置を含む、
請求項5〜7のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項9】
前記中継装置は、前記コンテンツ指向ネットワークを介して受信した前記リクエストパケット及び前記データパケットを一時的に保存するメモリを備え、
前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツを含むデータパケット又は前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが前記メモリに存在する場合に、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信する、
請求項8記載の通信方法。
【請求項10】
前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のビットレートに関する情報に基づき、前記第2のコンテンツが送信可能であると判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求を他の中継装置又は前記第2のコンテンツを提供するコンテンツ提供装置に転送し、前記第2のコンテンツが送信できないと判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信する、
請求項8又は9記載の通信方法。
【請求項11】
前記通信装置は、前記コンテンツ指向ネットワークに接続され、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツを保持し、前記第1のコンテンツ又は前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツ又は前記第2のコンテンツを含むデータパケットを送信するコンテンツ提供装置を含む、
請求項5〜7のいずれか1項に記載の通信方法。
【請求項12】
前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のビットレートに関する情報に基づき、前記第2のコンテンツが送信可能であると判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信し、前記第2のコンテンツが送信できないと判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信する、
請求項11記載の通信方法。
【請求項13】
コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置であって、
第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する第1の送信部と、
前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する第1の受信部と、
前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信する第2の送信部と、
前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを受信する第2の受信部と、
受信した前記応答メッセージに基づいて、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する第3の送信部と、
を備える端末装置。
【請求項14】
コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続され、前記リクエストパケット及び前記データパケットを中継する中継装置であって、
第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともに前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信する受信部と、
前記中継装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信した前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部による判断結果に基づいて、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する送信部と、
を備える中継装置。
【請求項15】
コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続され、前記コンテンツを保持し、前記コンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、前記リクエストパケットで指定された前記コンテンツを含むデータパケットを送信するコンテンツ提供装置であって、
第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともに前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信する受信部と、
前記コンテンツ提供装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信した前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部による判断結果に基づいて、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する送信部と、
を備えるコンテンツ提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置における通信方法、コンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンテンツデータが存在する場所ではなく、コンテンツデータを識別する名前を指定することにより、コンテンツデータを取得することができる次世代のネットワーク・アーキテクチャが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1及び非特許文献1には、次世代のネットワーク・アーキテクチャとして例えばCCN(Content Centric Networking)というコンテンツ指向ネットワーク技術が提案されている。
【0004】
CCNでは、ユーザの端末装置は、コンテンツデータを取得するために、コンテンツデータが存在する場所ではなく、コンテンツデータを識別するための名前を指定したリクエストパケットをネットワークに送信する。そして、コンテンツデータを提供するコンテンツ提供装置は、リクエストパケットを受信すると、リクエストパケットの名前に対応するコンテンツデータのデータパケットを送信する。
【0005】
一方、非特許文献2では、インターネット上のコンテンツ提供装置が、1つの映像ソースに対して複数のビットレートに対応する複数のコンテンツデータを予め記憶しておき、複数のビットレートのうちの1つのビットレートに対応するコンテンツデータを端末装置に配信する映像配信方法が提案されている。
【0006】
また、非特許文献3では、非特許文献2の映像配信方法をCCN網上で提供する方法が提案されている。
【0007】
また、特許文献2では、ネットワーク上の中継装置が、パケットに含まれるSLA(Service Level Agreement)情報から利用可能なネットワーク上のリソースを確認して、パケットが転送可能であるか否かを判断する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第8386622号明細書
【特許文献2】米国特許第7587517号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Van Jacobson、Diana K. Smetters、James D. Thornton、Michael F. Plass、Nicholas H. Briggs、Rebecca L. Braynard、「Networking Named Content」、ACM CoNEXT、2009
【非特許文献2】I. Sodagar、「MPEG−DASH: The Standard for Multimedia Streaming Over Internet」、 IEEE Multimedia、2011
【非特許文献3】Stefan Lederer、Christopher Mueller、Benjamin Rainer、Christian Timmerer、Hermann Hellwagner、「AN EXPERIMENTAL ANALYSIS OF DYNAMIC ADAPTIVE STREAMING OVER HTTP IN CONTENT CENTRIC NETWORKS」、In Proceeding of the IEEE International Conference on Multimedia and Expo、2013
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、CCNでのコンテンツの配信において、更なる改善が必要とされている。
【0011】
本開示は、上記の問題を解決するためになされたもので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる通信方法、端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本開示の一態様に係る通信方法は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置における通信方法であって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信し、前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信し、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信し、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを受信し、受信した前記応答メッセージに基づいて、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する。
【発明の効果】
【0013】
本開示によれば、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】コンテンツ配信システムにおいてコンテンツを配信する動作について説明するための模式図である。
図2】コンテンツ配信システムにおいてコンテンツを切替える動作について説明するための模式図である。
図3】本実施の形態における端末装置の構成の一例を示す図である。
図4】本実施の形態における端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図5】本実施の形態における中継装置の構成の一例を示す図である。
図6】本実施の形態において、コンテンツ切替え要求を受信した際の中継装置の動作の一例を示す第1のフローチャートである。
図7】本実施の形態において、コンテンツ切替え要求を受信した際の中継装置の動作の一例を示す第2のフローチャートである。
図8】本実施の形態において、コンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージを受信した際の中継装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図9】本実施の形態におけるコンテンツ提供装置の構成の一例を示す図である。
図10】本実施の形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
図11】本実施の形態におけるコンテンツ切替え要求のデータ構造の一例を示す図である。
図12】本実施の形態における肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージのデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(本開示の基礎となった知見)
以下、本開示の基礎となった知見について説明する。
【0016】
CCNでは、ユーザの端末装置がコンテンツデータを取得するために、コンテンツデータが存在する場所ではなく、コンテンツデータを識別するための名前を指定したリクエストパケットをネットワークに送信する。そして、コンテンツデータを提供するコンテンツ提供装置は、リクエストパケットを受信すると、リクエストパケットの名前に対応するコンテンツデータのデータパケットを送信する。
【0017】
リクエストパケットを中継する中継装置は、FIB(Forwarding Information Base)と呼ばれる経路情報を記憶し、この経路情報に従って、端末装置又は他の中継装置から送信されるリクエストパケットをコンテンツ提供装置又は他の中継装置に転送する。また、中継装置は、PIT(Pending Interest Table)と呼ばれるリクエスト記憶部と、Content Storeと呼ばれるデータ記憶部とを備える。中継装置は、コンテンツ提供装置又は他の中継装置から送信されるデータパケットを、リクエストパケットを送信した端末装置又は他の中継装置に転送する。
【0018】
ここで、中継装置は、リクエストパケットを受信したとき、データ記憶部(Content Store)に上記リクエストパケットに記載された名前を含むデータパケットが存在する場合、上記リクエストパケットを経路情報に従い転送せず、上記リクエストパケットを受信したインタフェースから上記データパケットを送信する。
【0019】
一方、中継装置は、データ記憶部(Content Store)に、受信したリクエストパケットに記載された名前を含むデータパケットが存在しない場合であり、かつリクエスト記憶部(PIT)に上記リクエストパケットに記載された名前に対応するエントリーが存在しない場合、リクエスト記憶部(PIT)に上記リクエストパケットに記載された名前と、上記リクエストパケットを受信したインタフェースに関する情報とを記憶する。そして、中継装置は、受信したリクエストパケットを、経路情報に従い、コンテンツ提供装置又は他の中継装置に転送する。ただし、中継装置は、上記リクエストパケットに記載された名前と同一の名前がリクエスト記憶部(PIT)に存在する場合、上記リクエストパケットを経路情報に従い転送せず、既に存在する同一の名前のエントリーに上記リクエストパケットを受信したインタフェースに関する情報を記憶する。
【0020】
また、中継装置は、データパケットを受信すると、受信したデータパケットをデータ記憶部(Content Store)に記憶する。ただし、データ記憶部(Content Store)に新たなデータパケットを記憶する領域がない場合、中継装置は、データ記憶部(Content Store)に記憶した時刻から所定時間が経過したデータパケットをデータ記憶部から消去する。
【0021】
そして、中継装置は、リクエスト記憶部(PIT)の情報に従い、上記データパケットの名前と同一の名前が記載された複数のリクエストパケットを受信した1つ以上のインタフェースに応じてデータパケットを複製して、複製したデータパケットを1つ以上のインタフェースを介して転送する。その後、中継装置は、上記データパケットの名前と、データパケットの名前に一致するリクエストパケットを受信したインタフェースに関する情報とをリクエスト記憶部(PIT)から消去する。
【0022】
このように、CCNでは、中継装置にリクエスト記憶部(PIT)とデータ記憶部(Content Store)とを最大限に活用させることにより、同一のコンテンツデータを複数の端末装置に効率よく配信することができる。
【0023】
一方、非特許文献3では、CCN上のコンテンツ提供装置が、1つの映像ソースに対して複数のビットレートに対応する複数のコンテンツデータを予め記憶しておき、複数のビットレートのうちの1つのビットレートに対応するコンテンツデータを端末装置に配信する映像配信方法が提案されている。この場合、個々の端末装置が受信するコンテンツデータのビットレートは、端末装置の映像処理能力だけでなく、端末装置が利用可能なネットワーク帯域を用いた受信能力に応じて、任意に選択される。しなしながら、端末装置が利用可能なネットワーク帯域に応じてビットレートを任意に選択した場合、コンテンツデータが配信されるネットワーク経路が変化し、変化したネットワーク経路上で選択されたコンテンツデータを送信するためのネットワーク帯域が不足することで、コンテンツデータの配信が滞るという課題がある。
【0024】
図1は、コンテンツ配信システムにおいてコンテンツを配信する動作について説明するための模式図である。例えば、図1では、コンテンツ提供装置10から、同一の映像ソースに対応するコンテンツ14を、複数の端末装置13に配信する構成を示している。なお、端末装置13は、端末装置13a〜13cを総称するものである。コンテンツ14は、複数のビットレートに対応する複数のコンテンツを含み、複数のビットレートのうちの1つのビットレートに対応するコンテンツが複数の端末装置13に配信される。コンテンツ14は、ビットレートが10Mbpsである第1のコンテンツ14a、ビットレートが5Mbpsである第2のコンテンツ14b及びビットレートが2Mbpsである第3のコンテンツ14cを含む。
【0025】
このとき、コンテンツ提供装置10と複数の端末装置13とは、それぞれ中継装置11と基地局12とを介して接続されている。なお、中継装置11は、中継装置11a〜11cを総称するものであり、基地局12は、基地局12a〜12cを総称するものである。ここで、全ての端末装置13が、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケット15a〜15cをそれぞれ送信し、リクエストパケット15a〜15cを受信したコンテンツ提供装置10又は中継装置11が、第1のコンテンツ14aをデータパケット16a〜16cとして送信するケースについて考える。
【0026】
この場合、端末装置13aは、第1のコンテンツ14aの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット15aを送信する。リクエストパケット15aは、中継装置11aを介してコンテンツ提供装置10に転送される。リクエストパケット15aを受信したコンテンツ提供装置10は、第1のコンテンツ14aを1つ以上のデータパケット16aとして送信する。データパケット16aは、中継装置11aを介して端末装置13aに転送される。このとき、中継装置11aは、データ記憶部にデータパケット16aを記憶する。
【0027】
次に、端末装置13bは、第1のコンテンツ14aの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット15bを送信する。リクエストパケット15bは、中継装置11bを介して中継装置11aに転送される。中継装置11aは、リクエストパケット15bを受信すると、データ記憶部に第1のコンテンツ14aに対応するデータパケット16aを記憶している場合は、当該データパケット16aをデータパケット16bとして送信する。データパケット16bは、中継装置11bを介して端末装置13bに転送される。このとき、中継装置11bは、データ記憶部にデータパケット16bを記憶する。
【0028】
さらに、端末装置13cは、第1のコンテンツ14aの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット15cを送信する。リクエストパケット15cは、中継装置11cを介して中継装置11bに転送される。中継装置11bは、リクエストパケット15cを受信すると、データ記憶部に第1のコンテンツ14aに対応するデータパケット16bを記憶している場合は、当該データパケット16bをデータパケット16cとして送信する。データパケット16cは、中継装置11cを介して端末装置13cに転送される。このとき、中継装置11cは、データ記憶部にデータパケット16cを記憶する。
【0029】
次に、図1の状態から基地局12cと端末装置13cとの間で利用可能なネットワーク帯域が減少するのに伴って、端末装置13cがリクエストするコンテンツが、第1のコンテンツ14aから第2のコンテンツ14bに切替えるケースについて考える。
【0030】
図2は、コンテンツ配信システムにおいてコンテンツを切替える動作について説明するための模式図である。
【0031】
このとき、端末装置13cは、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケット15cの送信を停止し、第2のコンテンツ14bの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット17cを送信する。リクエストパケット17cは、中継装置11cによって受信される。リクエストパケット17cを受信した中継装置11cは、データ記憶部に第2のコンテンツ14bに対応するデータパケットを記憶していないため、リクエストパケット17cを中継装置11bに転送する。中継装置11b及び中継装置11aは、中継装置11cと同様にデータ記憶部に第2のコンテンツ14bに対応するデータパケットを記憶していないため、リクエストパケット17cをコンテンツ提供装置10に転送する。
【0032】
リクエストパケット17cを受信したコンテンツ提供装置10は、第2のコンテンツ14bを1つ以上のデータパケット18cとして送信する。データパケット18cは、中継装置11a,11b,11cを介して端末装置13cに転送される。つまり、端末装置13cがリクエストする(受信する)コンテンツを、第1のコンテンツ14aから第2のコンテンツ14bに切替えた場合、データパケットが転送されるネットワーク経路が変化する。これに伴い、コンテンツ提供装置10と中継装置11aとを接続するリンク、及び中継装置11aと中継装置11bとを接続するリンクでは、第2のコンテンツ14bの1つ以上のデータパケット18cを転送するための新たなネットワーク帯域が必要になる。コンテンツ提供装置10と中継装置11aとを接続するリンク、又は中継装置11aと中継装置11bとを接続するリンク上で利用可能なネットワーク帯域が十分に無い場合は、データパケットの損失が発生し、コンテンツの配信が滞るという課題がある。
【0033】
特許文献2では、パケットを記憶する機能を備えた中継装置から構成されるネットワーク上で、パケットに含まれるSLA(Service Level Agreement)の情報に基づき、中継装置が、パケットを受け入れ可能か否かを判断し、受け入れ可能であると判断された場合にパケットを転送する方法が記載されている。
【0034】
しかしながら、特許文献2では、中継装置に備えたデータ記憶部から、複数の端末装置からの同一コンテンツのリクエストに対してコンテンツを配信するケースを考慮していない。例えば、図2において、中継装置11bに第2のコンテンツ14bのデータパケット18cが記憶されている状態において、端末装置13bがリクエストするコンテンツを第1のコンテンツ14aから第2のコンテンツ14bに切替えるケースを考える。この場合、コンテンツ提供装置10と中継装置11aとを接続するリンク、及び中継装置11aと中継装置11bとを接続するリンク上で新たなネットワーク帯域を消費することなく、本来であれば、中継装置11bは、第2のコンテンツ14bのデータパケット18cを端末装置13bに転送することができる。しかし、特許文献2では、中継装置のデータ記憶部から、リクエストされたコンテンツを配信することが可能であるか否かを確認する手順が含まれておらず、上記のような判断ができない。
【0035】
このような課題を解決するために、本開示の一態様に係る通信方法は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置における通信方法であって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信し、前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信し、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信し、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを受信し、受信した前記応答メッセージに基づいて、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する。
【0036】
この構成によれば、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信される。リクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットが受信される。第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が送信される。コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが受信される。受信された応答メッセージに基づいて、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信される。
【0037】
したがって、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が送信され、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが受信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0038】
また、上記の通信方法において、前記応答メッセージは、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを含み、前記肯定応答メッセージが受信された場合、前記第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットの送信を停止し、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信してもよい。
【0039】
この構成によれば、応答メッセージは、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを含む。肯定応答メッセージが受信された場合、第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットの送信が停止され、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信される。
【0040】
したがって、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージが受信された場合、第1のコンテンツから第2のコンテンツへ切替えることができる。
【0041】
また、上記の通信方法において、前記コンテンツ切替え要求は、前記コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有してもよい。
【0042】
この構成によれば、コンテンツ切替え要求は、コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有しているので、コンテンツ切替え要求を容易に作成することができる。
【0043】
また、上記の通信方法において、前記コンテンツ切替え要求は、前記第1のコンテンツの名前と、前記第1のビットレートに関する情報とをさらに含んでもよい。
【0044】
この構成によれば、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えられる際に第1のコンテンツの送信が停止されることを考慮して、第2のコンテンツが送信可能であるか否かをより正確に判断することができる。
【0045】
本開示の一態様に係る通信方法は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される通信装置における通信方法であって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともに前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信し、前記通信装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信した前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断し、判断結果に基づいて、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する。
【0046】
この構成によれば、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともにリクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が受信される。通信装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断される。判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信される。
【0047】
したがって、通信装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断され、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め端末装置に伝えることができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0048】
また、上記の通信方法において、前記コンテンツ切替え要求は、前記コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有し、前記応答メッセージは、前記リクエストパケットに対する応答メッセージであってもよい。
【0049】
この構成によれば、コンテンツ切替え要求は、コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有しているので、コンテンツ切替え要求を容易に作成することができ、リクエストパケットに対する応答メッセージを送信することができる。
【0050】
また、上記の通信方法において、前記コンテンツ切替え要求は、前記第2のコンテンツへの切替えを要求する前に要求された前記第1のコンテンツの名前と、前記第1のビットレートに関する情報とを含み、前記利用可能なネットワーク帯域のビットレートに前記第1のビットレートを加算した値が前記第2のビットレートより大きい場合に、前記第2のコンテンツが送信可能であると判断してもよい。
【0051】
この構成によれば、コンテンツ切替え要求は、第2のコンテンツへの切替えを要求する前に要求された第1のコンテンツの名前と、第1のビットレートに関する情報とを含む。利用可能なネットワーク帯域のビットレートに第1のビットレートを加算した値が第2のビットレートより大きい場合に、第2のコンテンツが送信可能であると判断される。
【0052】
したがって、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えられる際に第1のコンテンツの送信が停止されることを考慮して、第2のコンテンツが送信可能であるか否かをより正確に判断することができる。
【0053】
また、上記の通信方法において、前記通信装置は、前記コンテンツ指向ネットワークに接続され、前記リクエストパケット及び前記データパケットを中継する中継装置を含んでもよい。
【0054】
この構成によれば、通信装置は、コンテンツ指向ネットワークに接続され、リクエストパケット及びデータパケットを中継する中継装置を含む。
【0055】
したがって、中継装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断され、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め端末装置に伝えることができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0056】
また、上記の通信方法において、前記中継装置は、前記コンテンツ指向ネットワークを介して受信した前記リクエストパケット及び前記データパケットを一時的に保存するメモリを備え、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツを含むデータパケット又は前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが前記メモリに存在する場合に、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信してもよい。
【0057】
この構成によれば、中継装置は、コンテンツ指向ネットワークを介して受信したリクエストパケット及びデータパケットを一時的に保存するメモリを備える。コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツを含むデータパケット又は第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットがメモリに存在する場合に、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージが応答メッセージとして送信される。
【0058】
したがって、中継装置は、第2のコンテンツを含むデータパケット又は第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットをメモリに記憶している場合、第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを送信することができる。
【0059】
また、上記の通信方法において、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のビットレートに関する情報に基づき、前記第2のコンテンツが送信可能であると判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求を他の中継装置又は前記第2のコンテンツを提供するコンテンツ提供装置に転送し、前記第2のコンテンツが送信できないと判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信してもよい。
【0060】
この構成によれば、コンテンツ切替え要求で指定された第2のビットレートに関する情報に基づき、第2のコンテンツが送信可能であると判断された場合には、コンテンツ切替え要求が他の中継装置又は第2のコンテンツを提供するコンテンツ提供装置に転送される。また、第2のコンテンツが送信できないと判断された場合には、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージが応答メッセージとして送信される。
【0061】
したがって、第2のコンテンツが送信可能であると判断された場合には、コンテンツ切替え要求が他の中継装置又は第2のコンテンツを提供するコンテンツ提供装置に転送されるので、第2のコンテンツを記憶している他の中継装置又はコンテンツ提供装置から、第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを送信することができる。また、第2のコンテンツが送信できないと判断された場合には、第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを送信することができる。
【0062】
また、上記の通信方法において、前記通信装置は、前記コンテンツ指向ネットワークに接続され、前記第1のコンテンツ及び前記第2のコンテンツを保持し、前記第1のコンテンツ又は前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツ又は前記第2のコンテンツを含むデータパケットを送信するコンテンツ提供装置を含んでもよい。
【0063】
この構成によれば、通信装置は、コンテンツ指向ネットワークに接続され、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツを保持し、第1のコンテンツ又は第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、リクエストパケットで指定された第1のコンテンツ又は第2のコンテンツを含むデータパケットを送信するコンテンツ提供装置を含む。
【0064】
したがって、コンテンツ提供装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断され、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め端末装置に伝えることができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0065】
また、上記の通信方法において、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のビットレートに関する情報に基づき、前記第2のコンテンツが送信可能であると判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信し、前記第2のコンテンツが送信できないと判断した場合には、前記コンテンツ切替え要求によって指定された前記第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを前記応答メッセージとして送信してもよい。
【0066】
この構成によれば、コンテンツ切替え要求で指定された第2のビットレートに関する情報に基づき、第2のコンテンツが送信可能であると判断された場合には、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージが応答メッセージとして送信される。また、第2のコンテンツが送信できないと判断された場合には、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージが応答メッセージとして送信される。
【0067】
したがって、第2のコンテンツが送信可能であると判断された場合には、第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを送信することができる。また、第2のコンテンツが送信できないと判断された場合には、第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを送信することができる。
【0068】
また、本開示の一態様に係る端末装置は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置であって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する第1の送信部と、前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する第1の受信部と、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信する第2の送信部と、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを受信する第2の受信部と、受信した前記応答メッセージに基づいて、前記第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する第3の送信部と、を備える。
【0069】
この構成によれば、第1の送信部によって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信される。第1の受信部によって、リクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットが受信される。第2の送信部によって、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が送信される。第2の受信部によって、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが受信される。第3の送信部によって、受信された応答メッセージに基づいて、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信される。なお、第1の送信部、第2の送信部及び第3の送信部は、1つのハードウェア(送信部)で構成されてもよく、第1の受信部及び第2の受信部は、1つのハードウェア(受信部)で構成されてもよい。
【0070】
したがって、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が送信され、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが受信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0071】
また、本開示の一態様に係る中継装置は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続され、前記リクエストパケット及び前記データパケットを中継する中継装置であって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともに前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信する受信部と、前記中継装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信した前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断する判断部と、前記判断部による判断結果に基づいて、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する送信部と、を備える。
【0072】
この構成によれば、受信部によって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともにリクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が受信される。判断部によって、中継装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信されたコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断される。送信部によって、判断部による判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信される。
【0073】
したがって、中継装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断され、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め端末装置に伝えることができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0074】
また、本開示の一態様に係るコンテンツ提供装置は、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信されるとともに前記リクエストパケットの名前に対応する前記コンテンツを含むデータパケットが送信されるコンテンツ指向ネットワークに接続され、前記コンテンツを保持し、前記コンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、前記リクエストパケットで指定された前記コンテンツを含むデータパケットを送信するコンテンツ提供装置であって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともに前記リクエストパケットで指定された前記第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、前記第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、前記第2のビットレートに関する情報とを含み、前記第1のコンテンツから前記第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信する受信部と、前記コンテンツ提供装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信した前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断する判断部と、前記判断部による判断結果に基づいて、前記コンテンツ切替え要求で指定された前記第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する送信部と、を備える。
【0075】
この構成によれば、受信部によって、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともにリクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置から、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求が受信される。判断部によって、コンテンツ提供装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信されたコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断される。送信部によって、判断部による判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信される。
【0076】
したがって、コンテンツ提供装置が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かが判断され、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージが送信されるので、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め端末装置に伝えることができ、コンテンツの配信をより適切に制御することができる。
【0077】
以下、本開示の実施の形態に係る通信方法、端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0078】
また、これらの全般的又は具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム又は記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
【0079】
(実施の形態)
[コンテンツ配信システムの構成]
図1及び図2に示すように、コンテンツ配信システムは、コンテンツ提供装置10、中継装置11a〜11c、基地局12a〜12c及び端末装置13a〜13cを備える。コンテンツ提供装置10は、同一の映像ソースに対するコンテンツ14を、複数の端末装置13a〜13cに配信する。コンテンツ14は、複数のビットレートに対応する複数のコンテンツを含み、複数のビットレートのうちの1つのビットレートに対応するコンテンツが複数の端末装置13に配信される。コンテンツ14は、ビットレートが10Mbpsである第1のコンテンツ14a、ビットレートが5Mbpsである第2のコンテンツ14b及びビットレートが2Mbpsである第3のコンテンツ14cを含む。このとき、コンテンツ提供装置10と複数の端末装置13とは、それぞれ中継装置11と基地局12とを介して接続されている。
【0080】
[端末装置の構成]
図3は、本実施の形態における端末装置の構成の一例を示す図である。なお、図3に示す端末装置13は、端末装置13a〜13cを総称するものであり、各端末装置13a〜13cは、同じ構成である。端末装置13は、例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン又はテレビである。図3に示す端末装置13は、アプリケーション部130と、データ受信部131と、コンテンツ切替え制御部132と、リクエスト送信部133と、1つ以上のインタフェース134(図3ではインタフェース134a,134b)とを備える。
【0081】
アプリケーション部130は、コンテンツデータを表示部(不図示)に表示する。アプリケーション部130は、コンテンツデータを取得するようにリクエスト送信部133に指示する。
【0082】
リクエスト送信部133は、アプリケーション部130から指示されたコンテンツデータを取得するために、コンテンツデータの名前を記載したリクエストパケットを送信する。リクエスト送信部133は、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する。
【0083】
データ受信部131は、コンテンツデータを含むデータパケットを受信する。データ受信部131は、リクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する。
【0084】
コンテンツ切替え制御部132は、コンテンツの受信を開始する場合、又は利用可能なネットワーク帯域が変化する場合、受信するコンテンツを切替える。コンテンツ切替え制御部132は、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信する。コンテンツ切替え要求は、コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有している。
【0085】
コンテンツ切替え制御部132は、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを受信する。リクエスト送信部133は、受信した応答メッセージに基づいて、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する。
【0086】
応答メッセージは、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを含む。肯定応答メッセージが受信された場合、コンテンツ切替え制御部132は、第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットの送信を停止し、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する。これにより、第1のビットレートの第1のコンテンツから第2のビットレートの第2のコンテンツに切替えられる。
【0087】
インタフェース134は、コンテンツ指向ネットワーク(CCN網)に接続するためのインタフェースである。なお、端末装置13は、2つのインタフェース134a,134bだけでなく、複数のネットワークに応じた複数のインタフェースを備えてもよい。
【0088】
図4は、本実施の形態における端末装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【0089】
まず、リクエスト送信部133は、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する(ステップS1)。第1のコンテンツは、アプリケーション部130によって指示された動画コンテンツである。第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットが送信される。
【0090】
次に、データ受信部131は、リクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する(ステップS2)。受信された第1のコンテンツは、アプリケーション部130に出力される。アプリケーション部130は、データ受信部131によって受信された第1のコンテンツを第1のビットレートで表示(再生)する。
【0091】
次に、コンテンツ切替え制御部132は、現在受信している第1のコンテンツから、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツに切替える場合、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を送信する(ステップS3)。コンテンツ切替え要求は、新たに受信する第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含む。第1のコンテンツから第2のコンテンツへの切替えは、アプリケーション部130によって指示される。第2のコンテンツは、第1のコンテンツと同じ映像ソースであり、第1のコンテンツのビットレートとは異なるビットレートで受信される。
【0092】
次に、コンテンツ切替え制御部132は、コンテンツ切替え要求に対する応答メッセージを受信したか否かを判断する(ステップS4)。ここで、コンテンツ切替え要求に対する応答メッセージを受信していないと判断された場合(ステップS4でNO)、コンテンツ切替え制御部132は、コンテンツ切替え要求を送信してから所定の時間が経過し、タイムアウトしたか否かを判断する(ステップS5)。タイムアウトしたと判断された場合(ステップS5でYES)、ステップS3の処理に戻り、コンテンツ切替え制御部132は、コンテンツ切替え要求を再び送信する。タイムアウトしていないと判断された場合(ステップS5でNO)、ステップS4の処理に戻り、コンテンツ切替え制御部132は、コンテンツ切替え要求に対する応答メッセージを受信したか否かを再び判断する。
【0093】
なお、コンテンツ切替え制御部132は、タイムアウトした回数を計数し、タイムアウトした回数が所定の回数に達した場合、処理を終了してもよい。また、コンテンツ切替え制御部132は、タイムアウトした回数が所定の回数に達した場合、第2のコンテンツに切替え不可能であることをユーザに通知するためのメッセージを表示してもよい。
【0094】
一方、コンテンツ切替え要求に対する応答メッセージを受信したと判断された場合(ステップS4でYES)、コンテンツ切替え制御部132は、受信した応答メッセージに基づいて、第2のコンテンツに切替え可能であるか否かを判断する(ステップS6)。このとき、受信した応答メッセージが肯定応答メッセージである場合、コンテンツ切替え制御部132は、第2のコンテンツに切替え可能であると判断し、受信した応答メッセージが否定応答メッセージである場合、コンテンツ切替え制御部132は、第2のコンテンツに切替え不可能であると判断する。
【0095】
ここで、第2のコンテンツに切替え不可能であると判断された場合(ステップS6でNO)、コンテンツ切替え制御部132は、第2のコンテンツへの切替えを中止し、処理を終了する。このとき、コンテンツ切替え制御部132は、第2のコンテンツに切替え不可能であることをユーザに通知するためのメッセージを表示してもよい。また、第2のコンテンツに切替え不可能であると判断された場合、ステップS1の処理に戻り、リクエスト送信部133は、第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信してもよい。
【0096】
一方、第2のコンテンツに切替え可能であると判断された場合(ステップS6でYES)、リクエスト送信部133は、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信する(ステップS7)。
【0097】
次に、データ受信部131は、リクエストパケットで指定された第2のコンテンツを含むデータパケットを受信する(ステップS8)。受信された第2のコンテンツは、アプリケーション部130に出力される。アプリケーション部130は、データ受信部131によって受信された第2のコンテンツを第2のビットレートで表示(再生)する。
【0098】
[中継装置の構成]
図5は、本実施の形態における中継装置の構成の一例を示す図である。図5に示す中継装置11は、1つ以上のインタフェース119(図5では、インタフェース119a〜119d)と、利用可能帯域管理部114と、コンテンツ切替え要求処理部115と、データ処理部116と、リクエスト処理部117と、経路情報処理部118と、データ記憶部111と、リクエスト記憶部112と、経路情報記憶部113と、コンテンツ切替え要求記憶部110とを備える。
【0099】
中継装置11は、例えばルータであり、コンテンツ指向ネットワーク(CCN網)に接続され、リクエストパケット及びデータパケットを中継する。中継装置11は、端末装置13とコンテンツ提供装置10との間に配置される。中継装置11は、端末装置13によって送信されたリクエストパケット、コンテンツ提供装置10によって送信されたデータパケット、他の中継装置によって送信されたリクエストパケット、又は他の中継装置によって送信されたデータパケットを中継する。以下では、中継装置11におけるコンテンツ切替えに関する処理を中心に説明する。
【0100】
インタフェース119は、CCN網に接続するためのインタフェースである。なお、中継装置11は、4つのインタフェース119a〜119dだけでなく、複数のネットワークに応じた複数のインタフェースを備えてもよい。
【0101】
データ処理部116は、データパケットを処理する。データ処理部116は、コンテンツ指向ネットワークを介してデータパケットを受信し、受信したデータパケットをデータ記憶部111へ出力する。リクエスト処理部117は、リクエストパケットを処理する。リクエスト処理部117は、コンテンツ指向ネットワークを介してリクエストパケットを受信し、受信したリクエストパケットをリクエスト記憶部112へ出力する。
【0102】
データ記憶部111は、Content Storeとしての機能を有している。データ記憶部111は、コンテンツ指向ネットワークを介して受信したデータパケットを一時的に保存する。リクエスト記憶部112は、FIB(Forwarding Information Base)としての機能を有している。リクエスト記憶部112は、コンテンツ指向ネットワークを介して受信したリクエストパケットを一時的に保存する。
【0103】
経路情報処理部118は、経路制御情報を処理する。経路情報記憶部113は、PIT(Pending Interest Table)としての機能を有している。
【0104】
利用可能帯域管理部114は、各インタフェース119a〜119dを介して接続するリンクの伝送容量及び使用量から、利用可能なネットワーク帯域を把握する。
【0105】
コンテンツ切替え要求処理部115は、端末装置13又は他の中継装置11から転送されるコンテンツ切替え要求と、コンテンツ提供装置10又は他の中継装置11から転送されるコンテンツ切替え要求に対する応答メッセージ(肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージ)とを処理する。
【0106】
コンテンツ切替え要求処理部115は、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともにリクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置13から、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信する。コンテンツ切替え要求は、コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有している。
【0107】
コンテンツ切替え要求処理部115は、中継装置11が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断する。
【0108】
コンテンツ切替え要求処理部115は、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する。応答メッセージは、リクエストパケットに対する応答メッセージである。
【0109】
コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツを含むデータパケット又は第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットがデータ記憶部111又はリクエスト記憶部112に存在する場合に、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを応答メッセージとして送信する。
【0110】
コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求で指定された第2のビットレートに関する情報に基づき、第2のコンテンツが送信可能であると判断した場合には、コンテンツ切替え要求を他の中継装置11又は第2のコンテンツを提供するコンテンツ提供装置10に転送する。また、コンテンツ切替え要求処理部115は、第2のコンテンツが送信できないと判断した場合には、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを応答メッセージとして送信する。
【0111】
コンテンツ切替え要求記憶部110は、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツの名前と、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を特定する情報とを対応付けて記憶する。
【0112】
図6は、本実施の形態において、コンテンツ切替え要求を受信した際の中継装置の動作の一例を示す第1のフローチャートであり、図7は、本実施の形態において、コンテンツ切替え要求を受信した際の中継装置の動作の一例を示す第2のフローチャートである。
【0113】
コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求を受信すると、コンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツの名前に該当するデータパケットがデータ記憶部111に記憶されているか否かを判断する(ステップS11)。
【0114】
ここで、データパケットがデータ記憶部111に記憶されていると判断された場合(ステップS11でYES)、コンテンツ切替え要求処理部115は、受信したコンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を介して送信する(ステップS12)。
【0115】
一方、データパケットがデータ記憶部111に記憶されていないと判断された場合(ステップS11でNO)、コンテンツ切替え要求処理部115は、第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットがリクエスト記憶部112に記憶されているか否かを判断する(ステップS13)。
【0116】
ここで、リクエストパケットがリクエスト記憶部112に記憶されていると判断された場合(ステップS13でYES)、ステップS12の処理へ移行し、コンテンツ切替え要求処理部115は、受信したコンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を介して送信する。
【0117】
一方、リクエストパケットがリクエスト記憶部112に記憶されていないと判断された場合(ステップS13でNO)、コンテンツ切替え要求処理部115は、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツの名前がコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されているか否かを判断する(ステップS14)。
【0118】
ここで、第2のコンテンツの名前がコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されていないと判断された場合(ステップS14でNO)、コンテンツ切替え要求処理部115は、利用可能帯域管理部114から利用可能なネットワーク帯域に関する情報を取得する(ステップS15)。このとき、取得する利用可能なネットワーク帯域に関する情報は、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119から送信可能なネットワーク帯域、及びコンテンツ切替え要求を送信するインタフェース119で受信可能なネットワーク帯域の少なくとも一方であってもよい。
【0119】
次に、コンテンツ切替え要求処理部115は、利用可能なネットワーク帯域がコンテンツ切替え要求に含まれる第2のビットレートより大きいか否かを判断する(ステップS16)。ここで、利用可能なネットワーク帯域が第2のビットレートより大きいと判断された場合(ステップS16でYES)、コンテンツ切替え要求処理部115は、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツの名前と、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を特定する情報とを対応付けてコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶する(ステップS17)。
【0120】
次に、コンテンツ切替え要求処理部115は、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツの名前に対応する経路情報記憶部113に記憶された経路情報に基づき、コンテンツ切替え要求を送信する1つ以上のインタフェース119を決定し、決定したインタフェース119からコンテンツ切替え要求を送信(転送)する(ステップS18)。
【0121】
一方、利用可能なネットワーク帯域が第2のビットレートより大きくないと判断された場合(ステップS16でNO)、コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に対する否定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を介して送信する(ステップS19)。
【0122】
また、第2のコンテンツの名前がコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されていると判断された場合(ステップS14でYES)、コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されている第2のコンテンツの名前に該当するエントリーに、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を特定する情報を記憶する(ステップS20)。
【0123】
なお、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119から送信可能なネットワーク帯域は、例えば、中継装置11から端末装置13へ向けたネットワーク帯域である。また、コンテンツ切替え要求を送信するインタフェース119で受信可能なネットワーク帯域は、例えば、中継装置11からコンテンツ提供装置10へ向けたネットワーク帯域である。
【0124】
図8は、本実施の形態において、コンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージを受信した際の中継装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【0125】
まず、コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージを受信すると、肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージに含まれる第2のコンテンツの名前がコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されているか否かを判断する(ステップS31)。ここで、第2のコンテンツの名前がコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されていると判断された場合(ステップS31でYES)、コンテンツ切替え要求処理部115は、肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージに含まれる第2のコンテンツの名前に該当するエントリーに記憶された1つ以上のインタフェース119に対して、受信した肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージを転送する(ステップS32)。
【0126】
次に、コンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求記憶部110から、受信した肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージに含まれる第2のコンテンツの名前に該当するエントリーを削除する(ステップS33)。
【0127】
一方、第2のコンテンツの名前がコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶されていないと判断された場合は(ステップS31でNO)、コンテンツ切替え要求処理部115は、受信した肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージを廃棄する(ステップS34)。
【0128】
[コンテンツ提供装置の構成]
図9は、本実施の形態におけるコンテンツ提供装置の構成の一例を示す図である。図9に示すコンテンツ提供装置10は、1つ以上のインタフェース106(図9では、インタフェース106a,106b)と、利用可能帯域管理部105と、コンテンツ切替え要求処理部104と、データ送信部102と、リクエスト受信部103と、データ生成部100と、データ蓄積部101とを備える。
【0129】
コンテンツ提供装置10は、例えばサーバであり、コンテンツ指向ネットワーク(CCN網)に接続され、コンテンツを保持し、コンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、リクエストパケットで指定されたコンテンツを含むデータパケットを送信する。また、コンテンツ提供装置10は、コンテンツ指向ネットワーク(CCN網)に接続され、第1のコンテンツ及び第2のコンテンツを保持し、第1のコンテンツ又は第2のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを受信し、リクエストパケットで指定された第1のコンテンツ又は第2のコンテンツを含むデータパケットを送信する。コンテンツ提供装置10は、端末装置13によって送信されたリクエストパケットを受信し、リクエストパケットに記載されたコンテンツの名前に該当するデータパケットを送信する。以下では、コンテンツ提供装置10における切替えに関する処理を中心に説明する。
【0130】
インタフェース106は、CCN網に接続するためのインタフェースである。なお、コンテンツ提供装置10は、2つのインタフェース106a,106bだけでなく、複数のネットワークに応じた複数のインタフェースを備えてもよい。
【0131】
利用可能帯域管理部105は、各インタフェース106a,106bを介して接続するリンクの伝送容量及び使用量から、利用可能なネットワーク帯域を把握する。
【0132】
リクエスト受信部103は、コンテンツ指向ネットワークを介してリクエストパケットを受信する。
【0133】
データ生成部100は、元となる動画コンテンツから、ビットレートの異なる複数のコンテンツを生成する。データ生成部100は、第1のビットレートの第1のコンテンツと、第2のビットレートの第2のコンテンツとを生成する。
【0134】
データ蓄積部101は、データ生成部100によって生成されたビットレートの異なる複数のコンテンツを記憶する。データ蓄積部101は、第1のコンテンツと第2のコンテンツとを記憶する。
【0135】
データ送信部102は、リクエストパケットで指定されたコンテンツを含むデータパケットを送信する。データ送信部102は、リクエストパケットで指定されたコンテンツを、データ蓄積部101から読み出し、読み出したコンテンツを含むデータパケットを送信する。
【0136】
コンテンツ切替え要求処理部104は、端末装置13又は中継装置11から転送されるコンテンツ切替え要求を処理する。
【0137】
コンテンツ切替え要求処理部104は、第1のビットレートで送受信される第1のコンテンツの名前を指定したリクエストパケットを送信するとともにリクエストパケットで指定された第1のコンテンツを含むデータパケットを受信する端末装置13から、第1のビットレートとは異なる第2のビットレートで送受信される第2のコンテンツの名前と、第2のビットレートに関する情報とを含み、第1のコンテンツから第2のコンテンツに切替えるためのコンテンツ切替え要求を受信する。コンテンツ切替え要求は、コンテンツ指向ネットワークで規定されるリクエストパケットと同じデータ構造を有している。
【0138】
コンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ提供装置10が接続する1つ以上の通信経路の利用可能なネットワーク帯域に関する情報を用いて、受信したコンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを判断する。
【0139】
コンテンツ切替え要求処理部104は、判断結果に基づいて、コンテンツ切替え要求で指定された第2のコンテンツが送信可能であるか否かを示す応答メッセージを送信する。応答メッセージは、リクエストパケットに対する応答メッセージである。
【0140】
コンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ切替え要求で指定された第2のビットレートに関する情報に基づき、第2のコンテンツが送信可能であると判断した場合には、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信可能であることを示す肯定応答メッセージを応答メッセージとして送信する。また、コンテンツ切替え要求処理部104は、第2のコンテンツが送信できないと判断した場合には、コンテンツ切替え要求によって指定された第2のコンテンツを送信できないことを示す否定応答メッセージを応答メッセージとして送信する。
【0141】
図10は、本実施の形態におけるコンテンツ提供装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【0142】
まず、コンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ切替え要求を受信すると、利用可能帯域管理部105から利用可能なネットワーク帯域に関する情報を取得する(ステップS41)。このとき、取得する利用可能なネットワーク帯域に関する情報は、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース106から送信可能なネットワーク帯域である。
【0143】
次に、コンテンツ切替え要求処理部104は、利用可能なネットワーク帯域がコンテンツ切替え要求に含まれる第2のビットレートより大きいか否かを判断する(ステップS42)。ここで、利用可能なネットワーク帯域が第2のビットレートより大きいと判断された場合(ステップS42でYES)、コンテンツ切替え要求処理部104は、受信したコンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース106を介して送信する(ステップS43)。
【0144】
一方、利用可能なネットワーク帯域が第2のビットレートより大きくないと判断された場合(ステップS42でNO)、コンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ切替え要求に対する否定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース106を介して送信する(ステップS44)。
【0145】
[実施の形態の効果]
次に、図1及び図2を用いて本実施の形態の効果について説明する。
【0146】
図1において、全ての端末装置13a〜13cが、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケット15a〜15cを送信し、リクエストパケット15a〜15cを受信したコンテンツ提供装置10又は中継装置11が、第1のコンテンツ14aをデータパケット16a〜16cとして全ての端末装置13a〜13cに送信するケースについて考える。
【0147】
端末装置13aは、第1のコンテンツ14aの受信を開始するために、第1のコンテンツ14aの名前と、第1のビットレートに関する情報(=10Mbps)とを含むコンテンツ切替え要求を送信する。
【0148】
コンテンツ切替え要求を受信した中継装置11aのコンテンツ切替え要求処理部115は、データ記憶部111、リクエスト記憶部112及びコンテンツ切替え要求記憶部110に第1のコンテンツ14aの名前に該当するエントリーが存在しないため、利用可能帯域管理部114から利用可能なネットワーク帯域に関する情報を取得する。
【0149】
そして、取得した利用可能なネットワーク帯域が、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第1のコンテンツ14aの第1のビットレート(=10Mbps)より大きい場合、中継装置11aのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に含まれる少なくとも第1のコンテンツ14aの名前と、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を特定する情報とをコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶する。
【0150】
さらに、中継装置11aのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に含まれる第1のコンテンツ14aの名前に対応する経路情報記憶部113に記憶された経路情報に基づき、コンテンツ切替え要求を送信する1つ以上のインタフェース119を決定し、決定したインタフェース119からコンテンツ切替え要求を送信(転送)する。
【0151】
コンテンツ切替え要求を中継装置11aから受信したコンテンツ提供装置10のコンテンツ切替え要求処理部104は、利用可能帯域管理部105から利用可能なネットワーク帯域に関する情報を取得する。
【0152】
そして、取得した利用可能なネットワーク帯域が、コンテンツ切替え要求に含まれる第1のコンテンツ14aの第1のビットレート(=10Mbps)より大きい場合、コンテンツ提供装置10のコンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース106を介して送信する。
【0153】
肯定応答メッセージをコンテンツ提供装置10から受信した中継装置11aのコンテンツ切替え要求処理部115は、受信した肯定応答メッセージに含まれる第1のコンテンツ14aの名前に該当するエントリーに記憶されたインタフェース119に対して、肯定応答メッセージを転送する。
【0154】
端末装置13aは、肯定応答メッセージを受信すると、第1のコンテンツ14aの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット15aの送信を開始する。
【0155】
リクエストパケット15aは、中継装置11aを介してコンテンツ提供装置10に転送される。リクエストパケット15aを受信したコンテンツ提供装置10のデータ送信部102は、第1のコンテンツ14aを1つ以上のデータパケット16aとして送信する。データパケット16aは、中継装置11aを介して端末装置13aに転送される。このとき中継装置11aのデータ処理部116は、データ記憶部111にデータパケット16aを保持する。
【0156】
次に、端末装置13bは、第1のコンテンツ14aの受信を開始するために、第1のコンテンツ14aの名前と、第1のビットレートに関する情報(=10Mbps)とを含むコンテンツ切替え要求を送信する。
【0157】
コンテンツ切替え要求を受信した中継装置11bのコンテンツ切替え要求処理部115は、データ記憶部111、リクエスト記憶部112及びコンテンツ切替え要求記憶部110に第1のコンテンツ14aの名前に該当するエントリーが存在しないため、利用可能帯域管理部114から利用可能なネットワーク帯域に関する情報を取得する。
【0158】
そして、取得した利用可能なネットワーク帯域が、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第1のコンテンツ14aの第1のビットレート(=10Mbps)より大きい場合、中継装置11bのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に含まれる少なくとも第1のコンテンツ14aの名前と、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を特定する情報とをコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶する。
【0159】
さらに、中継装置11bのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に含まれる第1のコンテンツ14aの名前に対応する経路情報記憶部113に記憶された経路情報に基づき、コンテンツ切替え要求を送信する1つ以上のインタフェース119を決定し、決定したインタフェース119からコンテンツ切替え要求を送信(転送)する。
【0160】
コンテンツ切替え要求を中継装置11bから受信した中継装置11aのコンテンツ切替え要求処理部115は、既にデータ記憶部111に、コンテンツ切替え要求に含まれる第1のコンテンツ14aの名前に対応するデータパケット16aを記憶しているため、受信したコンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を介して送信する。
【0161】
肯定応答メッセージを中継装置11aから受信した中継装置11bのコンテンツ切替え要求処理部115は、肯定応答メッセージに含まれる第1のコンテンツ14aの名前に該当するエントリーに記憶されたインタフェース119に対して、肯定応答メッセージを転送する。
【0162】
端末装置13bは、肯定応答メッセージを受信すると、第1のコンテンツ14aの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット15bの送信を開始する。
【0163】
リクエストパケット15bは、中継装置11bを介して中継装置11aに転送される。リクエストパケット15bを受信した中継装置11aは、第1のコンテンツ14aを1つ以上のデータパケット16bとして送信する。データパケット16bは、中継装置11bを介して端末装置13bに転送される。このとき、中継装置11bのデータ処理部116は、データ記憶部111にデータパケット16bを保持する。
【0164】
端末装置13cも他の端末装置13a,13bと同じシーケンスで、第1のコンテンツ14aを受信することができる。
【0165】
次に、図1の状態から基地局12cと端末装置13cとの間で利用可能なネットワーク帯域が減少するのに伴って、図2で示すように、端末装置13cがリクエストするコンテンツが、第1のコンテンツ14aから第2のコンテンツ14bに切替えられるケースについて考える。
【0166】
端末装置13cは、第2のコンテンツ14bの受信を開始するために、第2のコンテンツ14bの名前と、第2のビットレートに関する情報(=5Mbps)とを含むコンテンツ切替え要求を送信する。
【0167】
なお、端末装置13cは、コンテンツ切替え要求を送信する前に第1のコンテンツ14aに対するリクエストパケット15cの送信を停止してもよい。また、端末装置13cは、コンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを受信した後、第1のコンテンツ14aに対するリクエストパケット15cの送信を停止してもよい。
【0168】
なお、端末装置13cは、コンテンツ切替え要求に、第2のコンテンツ14bの名前と第2のビットレートに関する情報(=5Mbps)とに加えて、第1のコンテンツ14aの名前と第1のビットレートに関する情報(=10Mbps)とを含めてもよい。すなわち、コンテンツ切替え要求は、第1のコンテンツの名前と、第1のビットレートに関する情報とを含んでもよい。これにより、端末装置13cは、中継装置11及びコンテンツ提供装置10に対し、第1のコンテンツ14aの受信を停止することを予め通知することができる。
【0169】
コンテンツ切替え要求を受信した中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、データ記憶部111、リクエスト記憶部112及びコンテンツ切替え要求記憶部110に第2のコンテンツ14bの名前に該当するエントリーが存在しないため、利用可能帯域管理部114から利用可能なネットワーク帯域に関する情報を取得する。
【0170】
そして、取得した利用可能なネットワーク帯域が、受信したコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bの第2のビットレート(=5Mbps)より大きい場合、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に含まれる少なくとも第2のコンテンツ14bの名前と、コンテンツ切替え要求を受信したインタフェース119を特定する情報とをコンテンツ切替え要求記憶部110に記憶する。
【0171】
さらに、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bの名前に対応する経路情報記憶部113に記憶された経路情報に基づき、コンテンツ切替え要求を送信する1つ以上のインタフェース119を決定し、決定したインタフェース119からコンテンツ切替え要求を送信(転送)する。
【0172】
なお、コンテンツ切替え要求を受信した中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、コンテンツ切替え要求に第1のコンテンツの名前と第1のビットレートに関する情報が含まれている場合、利用可能なネットワーク帯域からコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bが送信可能であるか否かを判断してもよい。このとき、端末装置13cの第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットが停止することを考慮して、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、利用可能なネットワーク帯域からコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bが送信可能であるか否かを判断してもよい。
【0173】
具体的には、端末装置13cは、第2のコンテンツ14bの名前を指定したリクエストパケットの送信を開始した時点で、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットの送信を停止している。このため、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットを端末装置13cからのみ受信していた場合、第1のコンテンツ14aを送信するためのネットワーク帯域は不要になると判断可能である。
【0174】
つまり、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、現在利用可能なネットワーク帯域のビットレートに第1のコンテンツ14aの第1のビットレートを加えた値と、第2のコンテンツ14bの第2のビットレートとを比較することにより、第2のコンテンツ14bが送信可能であるか否かを判断することができる。コンテンツ切替え要求処理部115は、利用可能なネットワーク帯域のビットレートに第1のビットレートを加算した値が第2のビットレートより大きい場合に、第2のコンテンツが送信可能であると判断してもよい。このとき、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットが端末装置13cからのみ送信されているか否かを、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットに含まれる端末装置の識別子、例えばMACアドレスから判断してもよい。
【0175】
なお、中継装置11cが、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットを端末装置13c以外の端末装置から受信している場合、第1のコンテンツ14aを送信するためのネットワーク帯域は必要である。そのため、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、利用可能なネットワーク帯域と第2のコンテンツ14bの第2のビットレートとを比較して、第2のコンテンツ14bが送信可能であるか否かを判断する。
【0176】
さらに、中継装置11cが、第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットを端末装置13c以外の端末装置から受信している場合、中継装置11cのコンテンツ切替え要求処理部115は、第1のコンテンツ14aを送信するためのネットワーク帯域が必要であることを通知する通知情報を、コンテンツ切替え要求に埋め込んでもよい。この通知情報により、中継装置11cを介してコンテンツ切替え要求を受信する他の中継装置11b,11a又はコンテンツ提供装置10は、第1のコンテンツ14aを送信するためのネットワーク帯域が必要であるか否かを判断することができる。
【0177】
以上のように、中継装置11のコンテンツ切替え要求処理部115又はコンテンツ提供装置10のコンテンツ切替え要求処理部104は、端末装置13の第1のコンテンツ14aの名前を指定したリクエストパケットが停止することを考慮して、利用可能なネットワーク帯域からコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bが送信可能であるか否かを判断してもよい。
【0178】
中継装置11cを介してコンテンツ切替え要求を受信した中継装置11b及び中継装置11aのコンテンツ切替え要求処理部115は、利用可能帯域管理部114から利用可能なネットワーク帯域の情報を取得する。また、中継装置11cを介してコンテンツ切替え要求を受信したコンテンツ提供装置10のコンテンツ切替え要求処理部104は、利用可能帯域管理部105から利用可能なネットワーク帯域の情報を取得する。そして、取得した利用可能なネットワーク帯域がコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bの第2のビットレート(=5Mbps)より大きい場合、コンテンツ切替え要求処理部115又はコンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ切替え要求に対する肯定応答メッセージを送信する。一方、利用可能なネットワーク帯域がコンテンツ切替え要求に含まれる第2のコンテンツ14bの第2のビットレート(=5Mbps)より大きくない場合、コンテンツ切替え要求処理部115又はコンテンツ切替え要求処理部104は、コンテンツ切替え要求に対する否定応答メッセージを送信する。
【0179】
端末装置13cのコンテンツ切替え制御部132が肯定応答メッセージを受信した場合、リクエスト送信部133は、第2のコンテンツ14bの名前を指定した1つ以上のリクエストパケット17cの送信を開始する。一方、端末装置13cのコンテンツ切替え制御部132は、否定応答メッセージを受信した場合、第2のビットレート(=5Mbps)の第2のコンテンツ14bを受信するのは困難であると判断し、第3のコンテンツ14cの名前と、第3のビットレートに関する情報(=2Mbps)とを含むコンテンツ切替え要求を送信してもよい。
【0180】
以上のように、本開示によれば、端末装置がコンテンツの受信を開始する際、又は受信するコンテンツのビットレートを切替える際、新たにリクエストするコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することが可能になり、コンテンツの配信が滞るのを防止することができる。
【0181】
[コンテンツ切替え要求の構成]
図11は、本実施の形態におけるコンテンツ切替え要求のデータ構造の一例を示す図である。
【0182】
図11において、Version300、Packet Type301、Packet Length302、Packet Type Specific Fields303及びHeader Length304は、CCNx1.0で定義されているパケット共通の領域である。CCNのパケットは、Packet Type301でパケットの種類が識別され、パケットの種類に応じてTLV(Type Length Value)形式で情報が追加される。Packet Type301には、パケットの種類を識別可能な情報が記述され、例えば、パケットが転送されるたびに処理を要求するHop−by−Hopメッセージを示す値、コンテンツ切替え要求を示す値、又はリクエストパケットを示す値などが記述される。
【0183】
Message Type305には、コンテンツ切替え要求を示す値が記述される。Message Length305には、メッセージ長が記述される。Name Type307には、第2のコンテンツの名前であることを示す値が記述される。Second Content Name309には、第2のコンテンツの名前が記述される。Name Length308には、Second Content Name309の領域サイズが記述される。Metadata Type310には、第2のコンテンツの第2のビットレートであることを示す値が記述される。Second Content Bit−rate312には、第2のコンテンツの第2のビットレートに関する情報が記述される。Metadata Length311には、Second Content Bit−rate312の領域サイズが記述される。
【0184】
なお、コンテンツ切替え要求は、第2のコンテンツと同様に、第1のコンテンツの名前及び第1のビットレートに関する情報を記述する領域を設けてもよい。
【0185】
図12は、本実施の形態における肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージのデータ構造の一例を示す図である。
【0186】
図12において、Version400、Packet Type401、Packet Length402、Packet Type Specific Fields403及びHeader Length404は、CCNx1.0で定義されているパケット共通の領域である。Packet Type401には、パケットの種類を識別可能な情報が記述され、例えば、パケットが転送されるたびに処理を要求するHop−by−Hopメッセージを示す値、肯定応答メッセージ、否定応答メッセージを示す値、又はリクエストに対する応答メッセージを示す値などが記述される。
【0187】
Message Type405には、肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージを示す値が記述される。Message Length405には、メッセージ長が記述される。Name Type407には、第2のコンテンツの名前であることを示す値が記述される。Second Content Name409には、第2のコンテンツの名前が記述される。Name Length408には、Second Content Name409の領域サイズが記述される。なお、肯定応答メッセージ又は否定応答メッセージは、第2のコンテンツと同様に、第1のコンテンツの名前を記述する領域を設けてもよい。
【0188】
以上により、本開示によれば、端末装置がコンテンツの受信を開始する際、又は受信するコンテンツのビットレートを切替える際、新たにリクエストするコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することが可能になり、コンテンツの配信が滞るのを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0189】
本開示に係る通信方法、端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置は、現在受信している第1のコンテンツから、第1のコンテンツとはビットレートが異なる新たな第2のコンテンツに切替える際、新たにリクエストする第2のコンテンツが受信可能であるか否かを予め確認することができ、コンテンツ指向ネットワークに接続される端末装置における通信方法、コンテンツ指向ネットワークに接続される通信装置における通信方法、端末装置、中継装置及びコンテンツ提供装置に有用である。
【符号の説明】
【0190】
10 コンテンツ提供装置
11,11a,11b,11c 中継装置
12,12a,12b,12c 基地局
13,13a,13b,13c 端末装置
14 コンテンツ
14a 第1のコンテンツ
14b 第2のコンテンツ
14c 第3のコンテンツ
15a,15b,15c,17c リクエストパケット
16a,16b,16c,18c データパケット
100 データ生成部
101 データ蓄積部
102 データ送信部
103 リクエスト受信部
104 コンテンツ切替え要求処理部
105 利用可能帯域管理部
106,106a,106b インタフェース
110 コンテンツ切替え要求記憶部
111 データ記憶部
112 リクエスト記憶部
113 経路情報記憶部
114 利用可能帯域管理部
115 コンテンツ切替え要求処理部
116 データ処理部
117 リクエスト処理部
118 経路情報処理部
119,119a,119b,119c,119d インタフェース
130 アプリケーション部
131 データ受信部
132 コンテンツ切替え制御部
133 リクエスト送信部
134,134a,134b インタフェース
図1
図2
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図11
図12