(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ櫛歯状電極であり、互いに噛み合うように配置され、前記第1電極及び前記第2電極の各櫛が前記カンチレバーの長手方向と交差する方向に延びるように形成されている請求項1に記載の圧電センサ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、
図17及び
図18に示す従来の典型的な圧電素子を用いた圧電センサは高い出力が得られないという問題を有している。本発明は、上記の状況に鑑み、高出力な圧電センサ並びに当該圧電センサを備えたセンサシステム及び当該圧電センサに利用可能な圧電素子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電センサは、第1電極、第2電極、及び圧電体層を備え前記圧電体層のd
33モードの変位によって前記第1電極と前記第2電極との間に電圧が発生する圧電素子と、入力端が前記第1電極に接続される能動回路と、を有する構成(第1の構成)とする。
【0010】
上記第1の構成である圧電センサにおいて、前記圧電素子はカンチレバーを備え、前記カンチレバー上に前記圧電体層が形成され、前記圧電体層上に前記第1電極及び前記第2電極が形成される構成(第2の構成)にしても良い。
【0011】
上記第2の構成である圧電センサにおいて、 前記第1電極及び前記第2電極は、それぞれ櫛歯状電極であり、互いに噛み合うように配置され、前記第1電極及び前記第2電極の各櫛が前記カンチレバーの長手方向と交差する方向に延びるように形成されている構成(第3の構成)にしても良い。
【0012】
上記第2又は第3の構成である圧電センサにおいて、前記圧電体層は第1圧電体層であり、前記圧電素子は第2圧電体層をさらに備え、前記第1圧電体層と前記第2圧電体層とで前記第1電極及び前記第2電極が挟まれ、前記第1圧電体層及び前記第2圧電体層のd
33モードの変位によって前記第1電極と前記第2電極との間に電圧が発生する構成(第4の構成)にしても良い。
【0013】
上記第4の構成である圧電センサにおいて、前記第2圧電体層の層厚は前記第1圧電体層の層厚より厚い構成(第5の構成)にしても良い。
【0014】
上記第2〜5いずれかの構成である圧電センサにおいて、前記圧電素子は前記カンチレバーの自由端側に設けられる重りをさらに備える構成(第6の構成)にしても良い。
【0015】
上記目的を達成するために、本発明に係るセンサシステムは、上記第1〜第6いずれかの構成である圧電センサと、前記圧電センサのアナログ出力信号を処理するアナログ信号処理回路と、を有する構成(第7の構成)とする。
【0016】
上記第7の構成であるセンサシステムにおいて、前記能動回路及び前記アナログ信号処理回路が集積化されている構成(第8の構成)にしても良い。
【0017】
上記第7又は第8の構成であるセンサシステムにおいて、前記
圧電センサを収納する筐体をさらに有し、前記圧電センサが上記第2〜第6いずれかの構成である圧電センサであって、前記筐体の前記カンチレバーに対向する部分に開口が設けられている構成(第9の構成)にしても良い。
【0018】
上記目的を達成するために、本発明に係る圧電素子は、第1電極、第2電極、第1圧電体層、第2圧電体層、及びカンチレバーを備え、前記カンチレバー上に前記
第1圧電体層が形成され、前記
第1圧電体層上に前記第1電極及び前記第2電極が形成され、前記第1圧電体層と前記第2圧電体層とで前記第1電極及び前記第2電極が挟まれ、前記第1圧電体層及び前記第2圧電体層のd
33モードの変位によって前記第1電極と前記第2電極との間に電圧が発生する構成(第10の構成)とする。
【0019】
上記第10の構成である圧電素子において、前記第2圧電体層の層厚は前記第1圧電体層の層厚より厚い構成(第11の構成)にしても良い。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、高出力な圧電センサ並びに当該圧電センサを備えたセンサシステム及び当該圧電センサに利用可能な圧電素子を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<圧電体の変位モード>
本発明者等は、圧電体の変位モードに着目し、高出力な圧電センサに適した圧電素子の構造について検討した。
【0023】
ここで、圧電体の変位モードについて
図1を参照して説明する。なお、
図1における点線は力が作用していないときの圧電体P1の外形を示している。圧電体P1に引張力F1が作用すると、引張力F1と垂直な方向に収縮E1が生じるとともに引張力F1と平行な方向に伸長E2が生じる。一方、圧電体P1に圧縮力F2が作用すると、圧縮力F2と垂直な方向に伸長E3が生じるとともに圧縮力F2と平行な方向に収縮E4が生じる。
【0024】
圧電体P1に作用する力F(F1又はF2)に垂直な伸縮(収縮E1又は伸長E3)によって圧電体P1に発生する電荷Q
1すなわちd
31モードの変位によって圧電体P1に発生する電荷Q
1は、d
31モードの圧電定数d
31を用いて下記(1)式のように表すことができる。
Q
1=d
31×F ・・・(1)
【0025】
また、圧電体P1に作用する力F(F1又はF2)に平行な伸縮(伸長E2又は収縮E4)によって圧電体P1に発生する電荷Q
2すなわちd
33モードの変位によって圧電体P1に発生する電荷Q
2は、d
33モードの圧電定数d
33を用いて下記(2)式のように表すことができる。
Q
2=d
33×F ・・・(2)
【0026】
力Fと同じ方向の変位によって発生する電荷Q
2の方が力Fと異なる方向の変位によって発生する電荷Q
1よりも発生効率が良い。例えば、圧電定数d
33は圧電定数d
31のおよそ2倍程度になる。
【0027】
圧電素子は、一対の電極とそれらの電極間に介在する圧電体とを備えるキャパシタ構造である。このため、一対の電極間に発生する電圧Vは下記(3)式のように表すことができる。ただし、Qは圧電体で発生する電荷であり、Cは圧電体の静電容量である。
V=Q/C ・・・(3)
【0028】
ここで、上述した
図17及び
図18に示す従来の典型的な圧電素子について考察する。カンチレバー101Bに曲げ応力が作用すると、圧電体層103にはカンチレバー101Bの長手方向に平行な力が作用する。そして、圧電体層103に作用する力に垂直な伸縮によって圧電体層103に発生する電荷に比例する電圧が下部電極102と上部電極104との間に発生している。すなわち、
図17及び
図18に示す従来の典型的な圧電素子はd
31モードを用いる構造である。
【0029】
したがって、圧電素子においてd
33モードを用いることで、
図17及び
図18に示す従来の典型的な圧電素子よりも上記(3)式における電荷Qひいては電圧Vを大きくすることができる。また、
図17及び
図18に示す従来の典型的な圧電素子では上記(3)式における静電容量を小さくするためには圧電体層103の層厚を厚くする必要があり、静電容量の大幅な低減は困難であった。
【0030】
したがって、本発明者等は、圧電素子の構造として、圧電体のd
33モードの変位によって一対の電極間に電圧が発生する構造を採用し、その構造の圧電素子を圧電センサに応用することで圧力センサの高出力化を図ることにした。
【0031】
なお、d
33モードを用いる圧電素子の一例は非特許文献1に開示されている。しかしながら、非特許文献1では、d
33モードを用いる圧電素子をエナジーハーベスタとして利用しているので、d
33モードを用いる圧電素子は単純に負荷(受動素子)に接続され、d
33モードを用いる圧電素子の出力が負荷で消費されるだけである。このように圧電素子を発電装置に応用することは非特許文献1に開示されている電力密度から考えておよそ現実的でない。すなわち、非特許文献1では、d
33モードを用いる圧電素子の現実的な応用例を何ら示していなかった。
【0032】
<第1実施形態>
第1実施形態に係る圧電センサは、
図2及び
図3に示す圧電素子11と、入力端が圧電素子11の第1電極1に接続される能動回路(
図2及び
図3において不図示)と、を有している。
【0033】
図2は圧電素子11の上面図であり、
図3は
図2に示すAA線で切断した圧電素子11の断面図である。圧電素子11は、第1電極1、第2電極2、圧電体層3、及び基板4を有している。
【0034】
基板4は本体部4Aからカンチレバー4Bが延出する形状に加工されている。カンチレバー4B上に圧電体層3が形成され、圧電層3上に第1電極1及び第2電極2が形成されている。なお、圧電体層3の一部はカンチレバー4Bを越えて本体部4Aまで延びており、第1電極1の一部及び第2電極2の一部は圧電体層3を越えて、本体部4Aの圧電体層3が形成されていない部分まで延びている。
【0035】
第1電極1及び第2電極2はそれぞれ櫛歯状電極である。第1電極1及び第2電極2は、互いに噛み合うように、すなわち一方の電極の櫛と櫛の間に他方の電極の櫛が位置するように、配置されている。また、第1電極1と第2電極2との間に発生する電圧を最大化するために、第1電極1及び第2電極2は、第1電極1及び第2電極2の各櫛がカンチレバー4Bの長手方向と略直交する方向に延びるように形成されている。
【0036】
圧電素子11の各部サイズの一例としては、基板1の長手方向長さL1(
図2参照)が最大1mm、第1電極1及び第2電極2の各櫛の幅L2(
図2参照)が最大10μm、隣接する櫛間の距離L3(
図2参照)が最大10μmとする設計が考えられる。
【0037】
なお、第1電極1及び第2電極2の配置及び形状は本実施形態に限定されず、圧電体層3のd
33モードの変位によって第1電極1と第2電極2との間に電圧が発生するような配置及び形状であれば良い。
【0038】
以上説明した本実施形態に係る圧電センサは、圧電体層3のd
33モードの変位によって第1電極1と第2電極2との間に電圧が発生する構造である圧電素子11を備えているため、高出力化を図ることができる。
【0039】
<第2実施形態>
第2実施形態に係る圧電センサは、
図4及び
図5に示す圧電素子12と、入力端が圧電素子12の第1電極1に接続される能動回路(
図4及び
図5において不図示)と、を有している。
【0040】
図4は圧電素子12の上面図であり、
図5は
図4に示すAA線で切断した圧電素子12の断面図である。なお、
図4及び
図5において
図2及び
図3と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
【0041】
圧電素子12は、第1実施形態で用いた圧電素子11に対して圧電体層5を追加した構成である。
【0042】
圧電素子12は、圧電体層3と圧電体層5とで第1電極1及び第2電極2とが挟まれる構造である。圧電素子12では、圧電体層3及び5のd
33モードの変位によって第1電極1と第2電極2との間に電圧が発生する。
【0043】
圧電体層3は、カンチレバー4Bに接している部分がカンチレバー4Bによる拘束の影響を受けるため、カンチレバー4Bの長手方向に平行な力が作用したときに分極方向が揃いにくいと考えられる。一方、圧電体層5は、カンチレバー4Bに接しておらずカンチレバー4Bによって拘束されないため、カンチレバー4Bの長手方向に平行な力が作用したときに分極方向が揃い易いと考えられる。
【0044】
したがって、圧電素子に圧電体層5を設けることで圧電センサの更なる高出力化が期待できる。さらに、圧電体層5の層厚を圧電体層3の層厚よりも厚くすることで、圧電体層5のd
33モードの変位による電荷の発生を圧電体層3のd
33モードの変位による電荷の発生よりも支配的にできるため、圧電センサのより一層の高出力化が期待できる。
【0045】
圧電素子12は第1実施形態で用いた圧電素子11よりも発生電荷及び電極間電圧が大きくなるので、圧電センサ以外への応用の可能性を秘めている。つまり、圧電素子12及びこれに類する構造(圧電体による電極の挟み込み構造)の圧電素子の応用範囲は、本実施形態すなわち圧電センサに限定されない。
【0046】
以上説明した本実施形態に係る圧電センサは、圧電体層3及び5のd
33モードの変位によって第1電極1と第2電極2との間に電圧が発生する構造である圧電素子12を備えているため、高出力化を図ることができる。
【0047】
<センサシステム>
上述した圧電センサと、当該圧電センサのアナログ出力信号を処理するアナログ信号処理回路とを組み合わせることによって、センサシステムを得ることができる。
【0048】
図6はセンサシステムの構成例を示す図である。
図6に示すセンサシステムは、圧電素子11と、能動回路であるインピーダンス変換回路13と、ゲインアンプ14と、アナログフィルタ15と、A/D変換器16と、を有するマイクロフォンである。
【0049】
圧電素子11及びインピーダンス変換回路13によって圧電センサが構成される。ゲインアンプ14は圧電センサの出力(インピーダンス変換回路13の出力)を増幅する。アナログフィルタ15はゲインアンプ14の出力(増幅信号)から不要帯域成分を除去或いは抑制する。A/D変換器16はアナログフィルタ15の出力(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。
【0050】
A/D変換器16の出力(デジタル信号)は例えば不図示のDSP(Digital Signal Processor)に送られ、音声認識処理や音声圧縮処理等が施される。
【0051】
ここではインピーダンス変換回路13、ゲインアンプ14、アナログフィルタ15、及びA/D変換器16は一つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)17に集積化されているが、これに限定されるものではない。
【0052】
図7はインピーダンス変換回路13の一構成例を示す図である。
図7の構成例では、インピーダンス変換回路13は、プルアップ抵抗R1及びNMOSトランジスタQ1によって構成されるオープンドレイン回路であって、圧電素子11の第1電極1がNMOSトランジスタQ1のゲート(インピーダンス変換回路13の入力端)に接続されている。
【0053】
図8はインピーダンス変換回路13の一構成例を示す図である。
図8の構成例では、インピーダンス変換回路13は、オペアンプA1によって構成されるバッファアンプであって、圧電素子11の第1電極1がオペアンプA1の非反転入力端子(インピーダンス変換回路13の入力端)に接続されている。
【0054】
図9はセンサシステムの他の構成例を示す図である。なお、
図9において
図6と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図9に示すセンサシステムは、
図6に示すセンサシステムにおいてインピーダンス変換回路13をチャージアンプ18に置き換えた構成である。ここではチャージアンプ18、ゲインアンプ14、アナログフィルタ15、及びA/D変換器16は一つのASIC19に集積化されているが、これに限定されるものではない。
【0055】
図10はチャージアンプ18の一構成例を示す図である。
図10の構成例では、チャージアンプ18は、オペアンプA2と、オペアンプA2の非反転入力端子と出力端子との間に設けられるキャパシタC1及び抵抗R2の並列回路と、によって構成されており、圧電素子11の第1電極1がオペアンプA2の非反転入力端子(チャージアンプ18の入力端)に接続されている。
【0056】
上述したセンサシステムは圧電素子11を有する構成であるが、圧電素子11の代わりに圧電素子12を用いることも当然の事ながら可能である。
【0057】
上述したセンサシステムの概略構造例について
図6に示すセンサシステムを例に挙げて説明する。
【0058】
図11はセンサシステムの概略斜視図である。センサシステムは筐体20を備えている。筐体20は、ベース部20Aと、ベース部20Aを覆うカバー部20Bとによって構成されている。カバー部20Bには音圧を筐体20に導入するための開口(音響孔)20Cが形成されている。
【0059】
図12はセンサシステムの概略縦断面図である。開口(音響孔)20Cはカバー部20Bのカンチレバー4Bに対向する部分に形成されている。これにより、開口(音響孔)20Cから筐体20に導入された音圧によってカンチレバー5Bが変形しやすくなるため、圧電センサの感度が向上する。
【0060】
ASIC17の端子(インピーダンス変換回路13の入力端子に繋がっている端子)と第1電極1の端部とはボンディングワイヤ21によって電気的に接続される。また、ASIC17の端子(A/D変換器16の出力端子に繋がっている端子)とベース部20Aに配設されている配線パターンとはボンディングワイヤ21’によって電気的に接続される。
【0061】
ベース部20Aに配設されている配線パターンはベース部20Aに形成されているスルーホールに電気的に接続されており、ベース部20Aのスルーホールによってベース部20Aの底面に電気接点(端子)が設けられる。
【0062】
なお、上述した構造例とは異なり、
図13Aに示すようにベース部20Aのカンチレバー4Bに対向する部分に開口(音響孔)2を形成してもよい。また、上述した構造例とは異なり、
図13Bに示すようにASIC17の上に圧電素子を載置してもよい。また、ベース部20A及びカバー部20Bの形状は上述した構造例に限定されない。例えば、ベース部20Aを蓋のない箱形状とし、カバー部20Bを蓋形状(板形状)にしてもよい。
【0063】
<その他の変形例>
なお、本発明の構成は、上記実施形態のほか、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。
【0064】
また例えば上記第1実施形態の変形例として、
図14に示すように基板4の形状を変更してカンチレバー4Bの自由端側に重し4Cを設けるようにしてもよい。
【0065】
また、
図15に示すように基板4とは別の部材で重し22を形成しカンチレバー4Bの自由端側に設けるようにしてもよい。この場合、例えば重し22を第1電極1及び第2電極2と同じ材料として製造時に重し形成プロセスと電極形成プロセスを同じプロセスで実行してもよい。
【0066】
このように重しを設けることでカンチレバー5Bが変形する際の変形量が大きくなるため、圧電センサの感度が向上する。なお、上記第2実施形態に対してもこれらの変形例と同様の変形を適用することができる。
【0067】
また例えば上記第1実施形態の変形例として、カンチレバー5Bの変形は固定端側が大きいことに着目して、
図16に示すように第1電極1及び第2電極2を、カンチレバー5Bの固定端から、カンチレバー5Bの長手方向長さaの半分長さa/2の手前まで延びている形状としてもよい。すなわち、カンチレバー5Bの自由端側半分には第1電極1及び第2電極2が形成されていない。上記第2実施形態に対してもこの変形例と同様の変形を適用することができる。
【0068】
上述した説明では圧電センサの応用としてマイクロフォンを採り上げたが、圧電センサの応用はこれに限定されない。例えば、圧電センサの検出対象を可聴音から超音波に変更することで、圧電センサは超音波センサとして機能する。この超音波センサと超音波発信器と組み合わせたシステムとすることで、例えば、測距装置、超音波診断装置等に応用することができる。
【0069】
このように、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態の説明ではなく、特許請求の範囲によって示されるものであり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。