【実施例】
【0060】
V.実施例
下記実施例は、請求発明をより良く説明するため提供するものであり、いかなる場合にも本発明の範囲を限定するものと解釈すべきでない。後述する全ての具体的な組成物、材料、及び方法は、全体的又は部分的に本発明の範囲に入る。これらの具体的な組成物、材料、及び方法は、本発明を限定する意図ではなく、本発明の範囲内に入る具体的実施形態を単に例示するものである。当業者は、発明能力を働かせることなく、かつ本発明の範囲から逸脱せずに、等価の組成物、材料、及び方法を開発することができる。本明細書に記載の手順に種々の変更を加えることができるが、それでも本発明の範囲内にとどまることが分かるであろう。該変更を本発明の範囲内に含めることは発明者らの意図である。さらに、本明細書で引用した全ての参考文献は、参照することにより、あたかも全体的に本明細書に明記したかのように、それらの全体が組み込まれる。
【0061】
実施例1. 4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0062】
【化17】
【0063】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン.HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次にBoc-N-メチルグリシンN-ヒドロキシスクシンイミドエステル(Boc-Sar-OSu,29g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(sodium bucarbonate)(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約200mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0064】
実施例2. 4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト酢酸の調製。
この実施例では、4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(23g)をイソプロパノ-ル(300mL)に溶かして第1混合物を得た。酢酸ナトリウム(4g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで2時間撹拌し、濾過してその中の固体を除去した。濾過溶液を蒸発乾固させて4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト酢酸塩を得た。
【0065】
実施例3. 4-(6-メチル-4,8-ジオキソ-5,7-ジオキサ-2,9-ジアザデカン-11-イル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト臭化水素酸塩の調製。
【0066】
【化18】
【0067】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン・HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次に二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約200mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄してからDCM(200mL)に懸濁させて第9混合物を得た。炭酸水素ナトリウム(20g)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(11g)を第9混合物に加えて第10混合物を得た。次にクロロギ酸1-クロロエチル(16g)を第10混合物に加えて第11混合物を得た。第11混合物をRTで一晩撹拌した。次に第11混合物有機層を収集し、水(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第12溶液を得た。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、DCMで洗浄して第13溶液を得た。第12溶液と第13溶液を合わせて蒸発乾固させた。残渣をアセトニトリル(200mL)に溶かして第14混合物を得た。Boc-サルコシン(36g)を第14混合物に加えて第15混合物を得た。まずジイソプロピルエチルアミン(34mL)とBoc-サルコシン(36g)の混合物を調製してから第15混合物に加えて第16混合物を得た。第16混合物を55℃で48時間撹拌してから、撹拌しながら酢酸エチル(500mL)を加えた。得られた有機層を収集し、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第17溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第18溶液を得た。第17溶液と第18溶液を合わせて300mLに濃縮した。濃縮溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHBrガス(30g)を泡立てて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(6-メチル-4,8-ジオキソ-5,7-ジオキサ-2,9-ジアザデカン-11-イル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト臭化水素酸塩を得た。
【0068】
実施例4. 4-(2-(2-アミノ-3-フェニルプロパンアミド)エチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0069】
【化19】
【0070】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン.HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次にboc-フェニルアラニンN-ヒドロキシスクシンイミドエステル(Boc-Phe-OSu,36g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約200mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-(2-アミノ-3-フェニルプロパンアミド)エチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0071】
実施例5. 4-(2-(((1-((ピロリジン-2-カルボニル)オキシ)エトキシ)アミノ)エチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0072】
【化20】
【0073】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン・HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次に二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のために酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約200mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄してからDCM(200mL)に懸濁させて第9混合物を得た。炭酸水素ナトリウム(20g)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(11g)を第9混合物に加えて第10混合物を得た。次にクロロギ酸1-クロロエチル(16g)を第10混合物に加えて第11混合物を得た。第11混合物をRTで一晩撹拌した。次に第11混合物の有機層を収集し、水(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第12溶液を得た。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、DCMで洗浄して第13溶液を得た。第12溶液と第13溶液を合わせて蒸発乾固させた。残渣をアセトニトリル(200mL)に溶かして第14混合物を得た。Boc-サルコシン(36g)を第14混合物に加えて第15混合物を得た。まずジイソプロピルエチルアミン(34mL)とBoc-サルコシン(36g)の混合物を調製してから第15混合物に加えて第16混合物を得た。第16混合物を55℃で48時間撹拌し、撹拌しながら酢酸エチル(500mL)を加えた。得られた有機層を収集し、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第17溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第18溶液を得た。第17溶液と第18溶液を合わせて300mLに濃縮した。濃縮溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(30g)を泡立てて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-(((1-((ピロリジン-2-カルボニル)オキシ)エトキシ)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0074】
実施例6. 4-(2-ピペリジン-4-カルボキサミド)エチル)-1,2-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)塩酸塩の調製。
【0075】
【化21】
【0076】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン.HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次にBoc-ピペリジン-4-カルボン酸N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(Boc-Inp-OSu,33g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に2-エチルブチリルクロリド(28g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約200mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-ピペリジン-4-カルボキサミド)エチル)-1,2,-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)塩酸塩を得た。
【0077】
実施例7. 4-(2-((((-オクタヒドロ-1H-キノリジン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)エチル)-1,2-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)アセタ-トの調製。
【0078】
【化22】
【0079】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン.HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次に二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に2-エチルブチリルクロリド(28g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約200mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-((((-オクタヒドロ-1H-キノリジン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)エチル)-1,2-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)塩酸塩を得た。
固体を酢酸エチル(200mL)に溶かして第9混合物を得た。第9混合物に最初にトリエチルアミン(25mL)を加えてから、酢酸エチル(50mL)中のオクタヒドロ-1H-キノリジン-3-イルカルボノクロリド(carbonochloride)塩酸塩(22g)を一滴ずつ加えて第10混合物を得た。第10混合物を2時間RTで撹拌し、5%炭酸水素ナトリウム及び水で洗浄して第11混合物を得た。酢酸(6g)を第11混合物に加えた後、ヘキサン(200mL)を添加して沈殿をもたらした。濾過により沈殿固体を収集し、酢酸エチル/ヘキサンで洗浄して4-(2-((((-オクタヒドロ-1H-キノリジン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)エチル)-1,2-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)アセタ-トを得た。
【0080】
実施例8. 1-(((2-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラ-トフッ化水素酸塩及び1-(((2-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラ-トフッ化水素酸塩の調製。
【0081】
【化23】
【0082】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン・HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次にNα-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(25g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせて蒸発乾固させた。得られた残渣とBoc-L-アスパラギン酸(24g)をアセトン(300mL)に溶かして第5混合物を得た。1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(40g)と4-ジメチルアミノピリジン(22g)を第5混合物に加えて第6混合物を得た。第6混合物をRTで一晩撹拌し、蒸発乾固させた。酢酸エチル(500ml)を残渣に加えて第7混合物を得、水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第8溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第9溶液を得た。第8溶液と第9溶液を合わせて蒸発乾固させた。残渣をメタノ-ル(R0084,300mL)に溶かして第10混合物を得た。第10混合物に最初に窒素下でパラジウム活性炭(10g,10%)を加えてから水素ガスで泡立たせてベンジルオキシカルボニル基をRTで除去した。得られた混合物(第11混合物)を濾過してパラジウム活性炭を除去し、蒸発乾固させた。
残渣をDCM(200mL)に懸濁させて第12混合物を得た。炭酸水素ナトリウム(20g)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(11g)を第12混合物に加えて第13混合物を得た。次にクロロギ酸1-クロロエチル(16g)を第13混合物に加えて第14混合物を得た。第14混合物をRTで一晩撹拌した。次に第14混合物の有機層を収集し、水(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第15溶液を得た。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、DCMで洗浄して第16溶液を得た。第15溶液と第16溶液を合わせて蒸発乾固させた。残渣を収集し、イソ酪酸(100mL)に溶かして第17混合物を得た。まずジイソプロピルエチルアミン(60mL)とイソ酪酸(36mL)の混合物を調製してから第17混合物に加えて第18混合物を得た。第18混合物を55℃で48時間撹拌し、撹拌しながら酢酸エチル(500mL)を加えた。得られた有機層を収集し、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第19溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第20溶液を得た。第19溶液と第20溶液を合わせて300mLに濃縮した。濃縮溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHFガス(20g)を泡立てて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して1-(((2-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラ-トフッ化水素酸塩と1-(((2-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラ-トフッ化水素酸塩を得た。
【0083】
実施例9. 4-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩及び5-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0084】
【化24】
【0085】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン・HCl溶液を調製した。ピリジン(40ml)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次にN-(エトキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(18g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせて蒸発乾固させた。得られた残渣とTrt-サルコシン(36g)をアセトン(300mL)に溶かして第5混合物を得た。1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(20g)と4-ジメチルアミノピリジン(12g)を第5混合物に加えて第6混合物を得た。第6混合物をRTで一晩撹拌し、蒸発乾固させた。酢酸エチル(500ml)を残渣に加えて第7混合物を得、水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第8溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第9溶液を得た。合わせた第8溶液と第9溶液にピリジン(20mL)を加え、次に塩化ベンゾイル(15g)を一滴ずつ加えて第10混合物を得た。
第10混合物をRTで4時間撹拌し、水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第11溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第12溶液を得た。
合わせた第11溶液と第12溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩と5-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-トを得た。
【0086】
実施例10. 4-(2-アミノエチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0087】
【化25】
【0088】
この実施例では、ドパミン・HCl(19g)をアセトン(200mL)に添加することによってドパミン.HCl溶液を調製した。水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第1混合物を得た。次に二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を第1混合物に加えて第2混合物を得た。第2混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第3溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第4混合物を得た。第3溶液と第4混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第5混合物を得た。第5混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7溶液を得た。第6溶液と第7溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第8溶液)。第8溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(60g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-(2-アミノエチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0089】
実施例11. (S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0090】
【化26】
【0091】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピル(isopropayl)で洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)を加えてから二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0092】
実施例12. (S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0093】
【化27】
【0094】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)を4-ヘプタノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄して4-ヘプチル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
4-ヘプチル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)及び炭酸水素ナトリウム(50g)を加えてから二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(R0488,30g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0095】
実施例13. (S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジペンタノア-ト塩酸塩の調製。
【0096】
【化28】
【0097】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)及び炭酸水素ナトリウム(50g)を加えてから二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ペンタノイル(24g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジペンタノア-ト塩酸塩を得た。
【0098】
実施例14. (S)-4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジアセタ-ト塩酸塩
【0099】
【化29】
【0100】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をエタノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してエチル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
エチル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(26g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)を加えてから二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化アセチル(18g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジアセタ-ト塩酸塩を得た。
【0101】
実施例15. (S)-4-(2-アミノ-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)プロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノア-ト)臭化水素酸塩の調製。
【0102】
【化30】
【0103】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)を3-ペンタノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
3-ペンチル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)、次に二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化イソブチリル(22g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジアセタ-ト塩酸塩を得た。
【0104】
実施例16. (S)-4-(2-アミノアセトアミド)-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0105】
【化31】
【0106】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)、次にN-(tert-ブトキシカルボニル-グリシンN-ヒドロキシスクシンイミドエステル(27g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(30g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHClガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(2-アミノアセトアミド)-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩を得た。
【0107】
実施例17. 4-((2S)-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)-2-(ピロリジン-2-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トフッ化水素酸塩の調製。
【0108】
【化32】
【0109】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)を3-ペンタノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
3-ペンチル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)、次にN-(tert-ブトキシカルボニル-プロリンN-ヒドロキシスクシンイミドエステル(32g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(22g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHFガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して4-((2S)-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)-2-(ピロリジン-2-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トフッ化水素酸塩を得た。
【0110】
実施例18. (S)-4-(3-イソプロポキシ-3-オキソ-2-(ピペリジン-4-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トフッ化水素酸塩の調製。
【0111】
【化33】
【0112】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)、次にBoc-ピペリジン-4-カルボン酸N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(Boc-Inp-OSu,33g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化ベンゾイル(30g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約300mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHFガス(20g)を泡立てて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(S)-4-(3-イソプロポキシ-3-オキソ-2-(ピペリジン-4-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トフッ化水素酸塩を得た。
【0113】
実施例19. 4-((2S)-3-イソプロポキシ-3-2-(オクタヒドロ-1H-キノリジン-2-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノア-ト)塩酸塩の調製。
【0114】
【化34】
【0115】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えて第3混合物を得た。第3混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)、次にオクタヒドロ-1H-キノリジン-2-カルボン酸N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(28g)を加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、酢酸エチル(500mL)を加えた。有機層(第5混合物)を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第6溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第7混合物を得た。第6溶液と第7混合物を合わせ、最初にピリジン(R0081,30mL)、次に塩化イソブチリル(22g)を一滴ずつ加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで2時間撹拌してから水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第9溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第10溶液を得た。第9溶液と第10溶液を合わせて約100mLに濃縮した(第11溶液)。第11溶液にヘキサン(200mL)、次に酢酸(6g)を加えて沈殿を形成した。沈殿固体を収集し、酢酸エチル/ヘキサンで洗浄して4-((2S)-3-イソプロポキシ-3-2-(オクタヒドロ-1H-キノリジン-2-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノア-ト)塩酸塩を得た。
【0116】
実施例20. (2S)-イソプロピル3-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノア-ト臭化水素酸塩及び(2S)-イソプロピル3-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノア-ト臭化水素酸塩の調製。
【0117】
【化35】
【0118】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に添加することによってイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩溶液を調製した。水(200mL)及び炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第3混合物を得た。次にNα-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(25g)を第3混合物に加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌してから抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第5溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第6溶液を得た。第5溶液と第6混合物を合わせて蒸発乾固させた。得られた残渣及びBoc-L-アスパラギン酸(24g)をアセトン(300mL)に溶かして第7混合物を得た。1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(40g)及び4-ジメチルアミノピリジン(22g)を第7混合物に加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで一晩撹拌して蒸発乾固させた。酢酸エチル(500ml)を残渣に加えて第9混合物を得、水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第10溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第11溶液を得た。第10溶液と第11溶液を合わせて蒸発乾固させた。残渣をメタノ-ル(R0084,300mL)に溶かして第12混合物を得た。第12混合物にまず窒素下でパラジウム活性炭(10g,10%)を加えてからRTで水素ガスを通気してベンジルオキシカルボニル基を除去した。得られた混合物(第13混合物)を濾過してパラジウム活性炭を除去し、蒸発乾固させた。
残渣をDCM(200mL)に懸濁させて第14混合物を得た。炭酸水素ナトリウム(15g)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(11g)を第14混合物に加えて第15混合物を得た。次にクロロギ酸1-クロロエチル(16g)を第15混合物に加えて第16混合物を得た。第16混合物をRTで一晩撹拌した。次に第16混合物の有機層を収集し、水(3×200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第17溶液を得た。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、DCMで洗浄して第18溶液を得た。第17溶液と第18溶液を合わせて蒸発乾固させた。残渣をイソ酪酸(100mL)に溶かして第19混合物を得た。ジイソプロピルエチルアミン(60mL)とイソ酪酸(36mL)の混合物をまず調製してから第19混合物に加えて第20混合物を得た。第20混合物を55℃で48時間撹拌し、撹拌しながら酢酸エチル(500mL)を加えた。得られた有機層を収集し、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第21溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第22溶液を得た。第21溶液と第22溶液を合わせて300mLに濃縮した。濃縮溶液にアニソ-ル(20g)を加えてからHBrガス(30g)を泡立てて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸エチルで洗浄して(2S)-イソプロピル3-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノア-ト臭化水素酸塩及び(2S)-イソプロピル3-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノア-ト臭化水素酸塩を得た。
【0119】
実施例21. 5-((2S)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-2-(2-(メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩及び4-((2S)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-2-(2-(メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩の調製。
【0120】
【化36】
【0121】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えて第1混合物を得た。HClガス(20g)を第1混合物中に通気して第2混合物を得た。第2混合物を2日間60℃で撹拌してから酢酸イソプロピル(200mL)を加えて沈殿をもたらした。沈殿固体を収集し、酢酸イソプロピルで洗浄してイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩を得た。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に添加することによってイソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩溶液を調製した。水(200mLl)と炭酸水素ナトリウム(R0090,50g)をドパミン・HCl溶液に加えて第3混合物を得た。次にNα-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)スクシンイミド(25g)を第3混合物に加えて第4混合物を得た。第4混合物をRTで一晩撹拌し、抽出のため酢酸エチル(R0061,500mL)を加えた。有機層を分離し、水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第5溶液を得た。次に硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第6溶液を得た。第5溶液と第6混合物を合わせて蒸発乾固させた。
得られた残渣とTrt-サルコシン(36g)をアセトン(300mL)に溶かして第7混合物を得た。1-エチル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(20g)と4-ジメチルアミノピリジン(12g)を第7混合物に加えて第8混合物を得た。第8混合物をRTで一晩撹拌し、蒸発乾固させた。酢酸エチル(500ml)を残渣に加えて第9混合物を得、水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)でそれぞれ洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させて第10溶液を得た。硫酸ナトリウムを濾過し、酢酸エチルで洗浄して第11溶液を得た。ピリジン(20ml)を第11溶液に加えて第12混合物を得、塩化ベンゾイル(15g)を第12混合物に一滴ずつ加えて第13混合物を得た。第13混合物を4時間RTで撹拌し、得られた混合物を水(2×100ml)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100ml)、水(100ml)、20%クエン酸(2×200ml)、及び水(3×100ml)でそれぞれ洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて第14溶液を得た。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、酢酸エチルで洗浄して第15溶液を得た。第14溶液と第15溶液を合わせて蒸発乾固させた。
得られた残渣をメタノ-ル(300mL)に溶かして第16混合物を得た。10%パラジウム活性炭(10g)を第16混合物に窒素下で加え、得られた混合物に、RTでベンジルオキシカルボニル基が実質的に完全に除去されるまで水素ガスを通気した。濾過によりパラジウム活性炭を除去し、得られた溶液を蒸発乾固させた。
得られた残渣をDCM(200mL)に懸濁させた。炭酸水素ナトリウム(15g)と硫酸水素テトラブチルアンモニウム(11g)をDCM懸濁液に加えた。得られた反応混合物にクロロギ酸1-クロロエチル(16g)を加えた。次に反応混合物をRTで一晩撹拌した。有機層を収集し、水(3×200mL)で洗浄した。溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾過により硫酸ナトリウムを除去し、DCMで洗浄した。このDCM溶液を蒸発乾固させた。
残渣をイソ酪酸(100mL)に溶かした。ジイソプロピルエチルアミン(60ml)とイソ酪酸(R0874,36mL)の混合物[添加前に混合する]を反応溶液に加える。混合物を55℃で48時間撹拌する。撹拌状態の反応混合物に酢酸エチル(500ml)を加える。有機溶液を収集し、5%炭酸水素ナトリウム(3×100ml)及び水(3×100ml)で洗浄する。溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させる。硫酸ナトリウムを濾過により除去して酢酸エチル(3×)で洗浄する。この溶液を300mlに濃縮する。アニソ-ル(20g)を酢酸エチル溶液に加える。次にHClガス(30g)を酢酸エチル溶液中に通気する。固体を収集して酢酸エチルで洗浄する。
【0122】
実施例22. 4-((2S)-3-イソプロポキシ-2-((((オクタヒドロインドリジン-1-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トアセタ-トの調製。
【0123】
【化37】
【0124】
この実施例では、(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(20g)をイソプロパノ-ル(200mL)に加えた。この混合物中にHClガス(20g)を通気した。混合物を2日間60℃で撹拌した。この混合物に酢酸イソプロピル(200mL)を加えた。固体を収集して酢酸イソプロピルで洗浄した。
イソプロピル(S)-2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパノア-ト塩酸塩(28g)をアセトン(200mL)に加えた。反応混合物に水(200mL)と炭酸水素ナトリウム(50g)を加えた。反応混合物に二炭酸ジ-tert-ブチル(22g)を加えた。混合物をRTで一晩撹拌した。酢酸エチル(500mL)を混合物に加えた。混合物を水(2×100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)で洗浄した。溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。酢酸エチル溶液にピリジン(30mL)を加えた。反応混合物に塩化ベンゾイル(30g)を一滴ずつ加えた。溶液をRTで2時間撹拌した。溶液を水(2×100mL)、5%炭酸水素ナトリウム(2×100mL)、水(100mL)、20%クエン酸(2×200mL)、及び水(3×100mL)で洗浄した。溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、酢酸エチルで洗浄した。この溶液を200mLに濃縮した。この酢酸エチル溶液にアニソ-ル(20g)を加えた。次に酢酸エチル溶液中にHClガス(20g)を通気した。
固体を収集して酢酸エチルで洗浄した。
固体を酢酸エチル(200mL)に懸濁させ、混合物にトリエチルアミン(25mL)を加えた。酢酸エチル(50mL)中のオクタヒドロインドリジン-1-イルカルボノクロリダ-ト塩酸塩(22g)を反応混合物に一滴ずつ加えた。混合物をRTで2時間撹拌した。混合物を5%炭酸水素ナトリウム及び水(3×)で洗浄した。酢酸(6g)を混合物に加えた。ヘキサン(200mL)を混合物に加えた。固体を濾過により収集して酢酸エチル/ヘキサンで洗浄した。
【0125】
実施例23. 2-(ジエチルアミノ)エチル2-[(2,6-ジクロロ-3-メチルフェニル)アミノ]ベンゾア-ト.アセタ-トの調製。
【0126】
【化38】
【0127】
29.6g(0.1mol)の2-[(2,6-ジクロロ-3-メチルフェニル)アミノ]安息香酸を300mLのクロロホルムに溶かした。20.6gのN,N’-ジシクロヘキシルカルボジイミドを反応混合物に加えた。11.7gのジエチルアミノエチルアミンを反応混合物に加えた。混合物をRTで3時間撹拌した。固体を濾過により除去した。クロロホルム溶液を5%NaHCO
3(2×100mL)及び水(3×100mL)で洗浄した。有機溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去した。撹拌状態の反応混合物に6gの酢酸を加えた。ヘキサン(200ml)を加えた。固体生成物を濾過により収集した。
【0128】
実施例24. (Z)-2-(ジエチルアミノエチル)エチル2-(5-フルオロ-2-メチル-1-(4-メチルスルフィニル)ベンジリデン)-1H-インデン-1-イル)アセタ-ト.AcOHの調製
【0129】
【化39】
【0130】
11.7g(0.1mol)のジエチルアミノエタノ-ルを10%炭酸水素ナトリウム(200mL)とアセトン(100mL)に溶かした。37.5g(0.1mol)の(Z)-5-フルオロ-2-メチル-1-[(4-メチルスルフィニル)フェニルメチレン]-1H-インデン-3-アセチルクロリドを反応混合物に加えた。混合物をRTで3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル(500mL)に懸濁させた。撹拌状態の反応混合物に5%炭酸水素ナトリウム(200mL)を加えた。酢酸エチル層を収集して水(3×500mL)で洗浄した。酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去した。撹拌状態の反応混合物に6gの酢酸を加えた。有機溶液をエバポレ-トした。
【0131】
実施例25. 2-(ジメチルアミノ)エチル2-(3-フェノキシフェニル)プロピオナ-ト.塩酸塩の調製
【0132】
【化40】
【0133】
26.1g(0.1mol)の2-(3-フェノキシフェニル)プロピオニルクロリドを300mlの酢酸エチルに溶かした。混合物を0℃に冷却した。8.9gのジメチルアミノエタノ-ルを反応混合物に加えた。炭酸水素ナトリウム(30g)を混合物に加えた。混合物をRTで5時間撹拌した。混合物を水(3×200mL)で洗浄した。酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。混合物中にHClガス(5g)を通気した。固体を濾過により収集して酢酸エチルで洗浄した。
【0134】
実施例26. S-(2-(ジメチルアミノ)エチル2-(3-フェノキシフェニル)プロパンチオア-ト塩酸塩の調製
【0135】
【化41】
【0136】
10.4g(0.1mol)のジメチルアミノエチルメルカプタンを10%炭酸水素ナトリウム(200mL)とアセトン(100mL)に溶かした。27.3g(0.1mol)の2-(3-フェノキシフェニル)プロピオニルクロリドを反応混合物に加えた。混合物をRTで3時間撹拌した。溶媒を蒸発させた。残渣を酢酸エチル(500mL)に懸濁させた。5%炭酸水素ナトリウム(200mL)を撹拌状態の反応混合物に加えた。酢酸エチル層を収集して水(3×500mL)で洗浄した。酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去した。撹拌状態の反応混合物中に無水HClガス(5g)を通気した。固体を収集して酢酸エチルで洗浄した。
【0137】
実施例27. 2-(ジプロピルアミノ)エチル4-アセトキシ-2’,4’-ジフルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキシラ-ト塩酸塩[2-(ジプロピルアミノ)エチル5-(2,4-ジフルオロフェニル)アセチルサリチラ-ト塩酸塩]の調製
【0138】
【化42】
【0139】
31.1g(0.1mol)の5-(2,4-ジフルオロフェニル)アセチルサリチルクロリド300mLの酢酸エチルに溶かした。混合物を0℃に冷却した。11.7g(0.1mol)のジエチルアミノエタノ-ルを反応混合物に加えた。炭酸水素ナトリウム(30g)を反応混合物に加えた。混合物をRTで3時間撹拌した。次に水(200mL)を混合物に加えた。酢酸エチル層を収集して水(3×)で洗浄した。溶液を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。撹拌状態の反応混合物中に無水HClガスを通気した。固体を収集して酢酸エチルで洗浄した。
【0140】
実施例28. 2-(ジエチルアミノ)エチル2-(4-イソブチルフェニル)プロピオナ-ト塩酸塩の調製。
【0141】
【化43】
【0142】
41gのイブプロフェンを200mlの酢酸エチルに溶かした。16mLの塩化チオニルを混合物に加えた。混合物を2時間還流させた。混合物を完全に蒸発乾固させた。500mLの酢酸エチルを残渣に加えてエバポレ-トした。500mLの酢酸エチルを反応混合物に加えた。この溶液を氷水浴で5℃に冷却した。23gのN,N-ジエチルアミノエタノ-ルを反応混合物に一滴ずつ加えた。40gのNa
2CO
3を反応混合物にゆっくり加えた。混合物をRTで一晩撹拌した。200mLの水を混合物に加えた。酢酸エチル溶液を収集して水(3×200mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、酢酸エチル(3×100mL)で洗浄した。無水HClガス(10g)を混合物中に通気した。固体を収集して酢酸エチルで洗浄した。
【0143】
実施例29. 2-(ジエチルアミノ)エチル2-アセトキシベンゾア-ト塩酸塩(2-(ジエチルアミノ)エチルアセチルサリチラ-ト塩酸塩)の調製。
【0144】
【化44】
【0145】
36gのアスピリンを100mLの酢酸エチルに溶かした。16mLの塩化チオニルを混合物に加えた。混合物を3時間還流させた。混合物を完全に蒸発乾固させた。100mLの酢酸エチルを残渣に加えてエバポレ-トした。500mLの酢酸エチルを反応混合物に加えた。溶液を氷水浴で5℃に冷却した。23gのN-ジエチルアミノエタノ-ルを反応混合物に一滴ずつ加えた。40gのNaHCO
3を反応混合物にゆっくり加えた。混合物をRTで一晩撹拌した。200mLの水を混合物に加えた。酢酸エチル溶液を収集して水(3×100mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4上で乾燥させた。硫酸ナトリウムを濾過により除去し、酢酸エチル(3×100mL)で洗浄した。無水HClガス(10g)を混合物中に通気した。固体を収集して酢酸エチルで洗浄した。
【0146】
実施例30. HPPの透過速度の測定
4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-1)、4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト酢酸(化合物-2)、4-(6-メチル-4,8-ジオキソ-5,7-ジオキサ-2,9-ジアザデカン-11-イル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト臭化水素酸塩(化合物-3)、4-(2-(2-アミノ-3-フェニルプロパンアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-4)、4-(2-(((1-((ピロリジン-2-カルボニル)オキシ)エトキシ)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-5)、4-(2-ピペリジン-4-カルボキサミド)エチル)-1,2,-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)塩酸塩(化合物-6)、4-(2-((((-オクタヒドロ-1H-キノリジン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンビス(2-エチルブタノア-ト)アセタ-ト(化合物-7)、1-(((2-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラ-ト フッ化水素酸塩(化合物-8a)、1-(((2-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラ-ト フッ化水素酸塩(化合物-8b)、(5-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩(化合物-9a)、5-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩(化合物-9b)、4-(2-アミノエチル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-10)、(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-11)、(S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-12)、(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジペンタノア-ト塩酸塩(化合物-13)、(S)-4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジアセタ-ト塩酸塩(化合物-14)、(S)-4-(2-アミノ-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)プロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノア-ト)臭化水素酸塩(化合物-15)、(S)-4-(2-アミノアセトアミド)-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-16)、4-((2S)-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)-2-(ピロリジン-2-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トフッ化水素酸塩(化合物-17)、(S)-4-(3-イソプロポキシ-3-オキソ-2-(ピペリジン-4-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(化合物-18)、4-((2S)-3-イソプロポキシ-3-2-(オクタヒドロ-1H-キノリジン-2-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノア-ト)塩酸塩(化合物-19)、(2S)-イソプロピル3-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノア-ト臭化水素酸塩(化合物-20a)、(2S)-イソプロピル3-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノア-ト臭化水素酸塩(化合物-20b)、5-((2S)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-2-(2-(メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩(化合物-21a)、4-((2S)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-2-(2-(メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾア-ト塩酸塩(化合物-21b)、4-((2S)-3-イソプロポキシ-2-((((オクタヒドロインドリジン-1-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-トアセタ-ト(化合物-22)、2-(ジエチルアミノ)エチル2-[(2,6-ジクロロ-3-メチルフェニル)アミノ]ベンゾア-ト.アセタ-ト(化合物-23)、(Z)-2-(ジエチルアミノエチル)エチル2-(5-フルオロ-2-メチル-1-(4-メチルスルフィニル)ベンジリデン)-1H-インデン-1-イル)アセタ-ト.AcOH(化合物-24)、2-(ジメチルアミノ)エチル2-(3-フェノキシフェニル)プロピオナ-ト.塩酸塩(化合物-25)、S-(2-(ジメチルアミノ)エチル2-(3-フェノキシフェニル)プロパンチオア-ト塩酸塩(化合物-26)、2-(ジプロピルアミノ)エチル4-アセトキシ-2’,4’-ジフルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキシラ-ト塩酸塩(化合物-27)、2-(ジエチルアミノ)エチル2-(4-イソブチルフェニル)プロピオナ-ト塩酸塩(化合物-28)、2-(ジエチルアミノ)エチル2-アセトキシベンゾア-ト塩酸塩(化合物-29)、4-(2-アミノエチル)ベンゼン-1,2-ジオ-ル塩酸塩(化合物-30)、2-アミノ-3-(3,4-ジヒドロキシフェニル)プロパン酸(L-Dopa、化合物31)、アセチルサリチル酸(化合物-32)、2-(ρ-イソブチルフェニル)プロピオン酸(イブプロフェン、化合物-33)、及び2-(3-フェノキシフェニル)プロピオン酸(化合物-34)がヒト皮膚を通る透過速度を、前側及び後側の大腿部のヒト皮膚組織(360〜400μmの厚さ)から単離した修飾Franzセルを用いてin vitroで測定した。受け取る流体は10mLのpH7.4リン酸緩衝液(0.2M)から成り、表1に示す。結果は、アミノ基の正電荷が、膜及び皮膚の障壁を横断する薬物の通過において非常に重要な役割を有することを示唆した。
【0147】
表1. 8時間でのドパミン、L-Dopa、及びNSAIDのプロドラッグの累積量。
【0148】
実施例31. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼす(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(薬物A)及び2-(ジエチルアミノ)エチル2-アセトキシベンゾア-ト塩酸塩(薬物B)の効力
下記プロトコルに従って試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、群化し、試験した。
1. 200匹のスプラ-グド-リ-ラット(オス、200〜230g)が、動物施設で1週間の順化後に脳定位手術を受けた;
2. 麻酔後、モ-タ-ドリルを用いて下記座標に基づいて左側の頭蓋骨に穿頭孔(直径1mm)を開けた:ブレグマに対してAP +0.5mm、ML -2.8mm、DV 6.0mm;
3. 26ゲ-ジのスチ-ルカニュ-レを備えたマイクロシリンジで左線条体に6-OHDA(5mg/mLで20μg)又は無菌食塩水を注入した。この化学物質は遠位の黒質に逆行性神経変性を引き起こし、黒質線条体経路におけるドパミン伝達を害し、最終的に運動活性の機能障害をもたらした;
4. 6-OHDA処置後3週間の最後にアポモルヒネ及び古典的回転試験を行なって動物をスクリ-ニングした。病変タイプ及びアポモルヒネ誘発回転スコアがマッチした動物を11群に割り当てた;及び
5. ラットを11群(n=12)に分け、各群に下表2に示す用量で薬物を投与した。
【0149】
表2. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0150】
6. 用量処方
(1)水中のL-DOPA(3mg/mL)は、群1のポジティブコントロ-ル溶液だった(群1では経口、群2〜11では経皮)。投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用ネガティブコントロ-ル溶液)は、30%エタノ-ル(v/v)だった。投与体積は1286μL/kgだった。他の試験溶液(群3〜11)は毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Aを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液だった[(2)a]。
a. 薬物Aの群5(高用量群)用試験溶液:保存溶液[(2)a]は群5用試験溶液だった。投与体積は1286μL/kgだった。
b. 薬物Aの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液[(2)a]を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1286μL/kgだった。
c. 薬物Aの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液[(2)a]を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった。
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった。
(5)群8用試験溶液の調製方法:264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった。
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった。
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:791mgの薬物Aを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11用試験溶液だった。
【0151】
7. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
8. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
9. 治療後毎週ロ-タロッド試験を行なった。
【0152】
図1は、1〜3週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図2は、1〜3週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
PD動物の能力が改善すると、ロ-ド上により長く滞留し、より高速の回転に耐えると想定した(試験薬物の副作用を伴わなかった場合)。
全てのバッチデ-タを一緒にプ-ルすることによって(12匹の動物/群)、ポジティブ群(群1、L-DOPA、6mg/kg、経口)は、3週間の治療後にビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、全ての試験薬物治療群(群2〜11)は、3週間の治療後にビヒクル群より強い効力を示した。レボドパは、PDにおける運動合併症の発生に寄与した。レボドパは、ピ-ク用量で悪心、嘔吐、胃腸出血、ジスキネジアを引き起こし、また機能のエンド・オブ・ド-ス低下をもたらしたので、ポジティブコントロ-ル群(群1、L-DOPA、6mg/kg、経口)は、ビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、経皮投与したL-Dopaのプロドラッグ(薬物A)は、ピ-ク用量でのジスキネジア、及び機能のエンド・オブ・ド-ス低下を回避した。薬物Aの低用量(
L-Dopaのプロドラッグ、0.67mg/kg、群3)の効力は、薬物Aの中用量及び高用量(2mg及び6mg/kg、群4及び5)の効力よりずっと高かった。該結果は、L-dopaの経皮投与したプロドラッグの用量が経口投与したL-dopaよりずっと少ない(9倍少ない)ことを示した。30mg及び90mg/kgの薬物B(
アスピリンのプロドラッグ)は、3週間の治療後にビヒクル群及びポジティブコントロ-ル群より良い効力を示した。30mgの薬物B(群8)は、90mgの薬物B(群11)と同様の効力を示した。この結果は、薬物Bは30mg/kgの用量で十分であり、より高い用量は必要ないことを示した。薬物Aと薬物Bの組み合わせ(群6及び群9)の対象への投与は、薬物B(群8及び11)又は薬物A(群3)のいずれかのみの投与よりずっと良く機能した。
複数薬物(例えば1種以上のHPP及び/又は他の薬物)の組み合わせを対象に投与するとき、各薬物を別々に投与することができ、又は1種以上の薬物を別々の薬物として実質的に同時に投与する(例えば2種以上の薬物を噴霧前に混合せずに実質的に同時に噴霧する)ことができ、又は1種以上の薬物を一緒に混合した後に対象に投与することができ、或いは上記投与方法の任意の組み合わせも可能である。薬物を可能ないずれの順序で投与することもできる。
【0153】
実施例32. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼす薬物A(経皮)、薬物B(経皮)、及び経口カルビドパの効力。
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表3に示す用量で各群に薬物を投与した。
【0154】
表3. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0155】
2. 用量処方
(1)水中のL-DOPA(3mg/ml)とカルビドパ(1.5mg/mL)は両方とも群1(経口)のポジティブコントロ-ル溶液として使用し、投与体積は2mL/kgだった。水中のカルビドパ(3mg/mL)は、群2〜11(経口)用の芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬であり、投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用ネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)であり、投与体積は1,286μL/kgだった。他の試験溶液(経皮、群3〜11)は毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Aを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
(a)保存溶液(2)は薬物Aの群5(高用量群)用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
(b)薬物Aの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
(c)薬物Aの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群3用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった;
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった;
(5)群8用試験溶液の調製方法:264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった;
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった;
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった;
(8)群11用試験溶液の調製方法:791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11用試験溶液だった。
【0156】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なった。
【0157】
図3は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図4は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
カルビドパは、レボドパが血液脳関門を通過する前にその末梢DDC変換を減らすことができ、その結果L-Dopaの副作用を低減した。この結果は、カルビドパは、全てのL-Dopa及びL-Dopaのプロドラッグ(薬物A)治療群(群1、3、4、5、6、7、9、10)の効力を高めたが、ビヒクル群及びアスピリンのプロドラッグ治療群(薬物B)(群2、8及び11)の効力を変えなかったことを示す。
複数薬物(例えば1種以上のHPP及び/又は他の薬物)の組み合わせを対象に投与するとき、各薬物を別々に投与することができ、又は1種以上の薬物を別々の薬物として実質的に同時に投与する(例えば2種以上の薬物を噴霧前に混合せずに実質的に同時に噴霧する)ことができ、又は1種以上の薬物を一緒に混合した後に対象に投与することができ、或いは上記投与方法の任意の組み合わせも可能である。薬物を可能ないずれの順序で投与することもできる。
【0158】
実施例33. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼすL-Dopa及びイブプロフェンのプロドラッグの効力。
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表4に示す用量で各群に薬物を投与した。薬物Cは(S)-4-(2-アミノ-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)プロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノア-ト)臭化水素酸塩であり、薬物Dは2-(ジエチルアミノ)エチル2-(4-イソブチルフェニル)プロピオナ-ト酢酸塩だった。
【0159】
表4. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0160】
2. 用量処方
(1)水中のL-DOPA(3mg/mL)は群1(経口)用ポジティブコントロ-ル溶液であり、投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用ネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)であり、投与体積は1286μL/kgだった。他の試験溶液(群3〜11)は毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Cを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
a)薬物Cの群5(高用量群)用試験溶液:保存溶液(2)は群5用試験溶液だった。投与体積は、1,286μL/kgだった;
b)薬物Cの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
c)薬物Cの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群3用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Cと132mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった。
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Cと132mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった。
(5)群8用試験溶液の調製方法:132mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった。
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Cと395.5mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった。
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Cと395.5mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:395.5mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11用試験溶液だった。
【0161】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なうつもりである。
【0162】
図5は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図6は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
全てのバッチデ-タを一緒にプ-ルすることによって(12匹の動物/群)、ポジティブ群(L-DOPA、6mg/kg、経口)は、4週間の治療後にネガティブコントロ-ル群に比べて効力を示さなかったが、全ての試験薬物治療群は、4週間の治療後にビヒクル群より強い効力を示した。レボドパは、ピ-ク用量で悪心、嘔吐、胃腸出血、ジスキネジアを引き起こし、また機能のエンド・オブ・ド-ス低下をもたらしたので、ポジティブ群(L-DOPA、6mg/kg、経口)は、ビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、経皮投与したL-Dopaのプロドラッグ(化合物C)は、ピ-ク用量でのジスキネジア、及び機能のエンド・オブ・ド-ス低下を回避した。薬物Cの低用量の効力(L-Dopaのプロドラッグ、0.67mg/kg、群3)は、薬物Cの中用量及び高用量(2mg及び6mg/kg、群4及び5)の効力よりずっと高かった。この結果は、L-dopaの経皮投与したプロドラッグの用量が経口投与したL-dopaよりずっと少ないことを示した。15mg及び45mg/kgの薬物D(イブプロフェンのプロドラッグ)は、4週間の治療後にビヒクル群及びポジティブコントロ-ル群より良い効力を示した。15mgの薬物D(群8)は、45mgの薬物D(群11)と同様の効力を示したので、15mg/kgの用量で十分であり、より高い用量は必要なかった。薬物Cと薬物Dの組み合わせ(群6及び群9)の対象への投与は、薬物D(群8及び11)又は薬物C(群3)のいずれかのみの投与よりずっと良く機能した。
【0163】
実施例34. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼすL-Dopa及びイブプロフェンのプロドラッグ並びに1.5mg/kgのカルビドパの効力。
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表5に示す用量で各群に薬物を投与した。
【0164】
表5. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0165】
2. 用量処方
(1)水中のL-DOPA(3mg/ml)とカルビドパ(1.5mg/mL)は両方とも群1(経口)用のポジティブコントロ-ル溶液として使用した。投与体積は2mL/kgだった。芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬として水中のカルビドパ(1.5mg/mL)を群2〜11に投与し(経口)、投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用ネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)であり、投与体積は1,286μL/kgだった。他の試験溶液(経皮、群3〜11)は毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Cを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
a. 群5(高用量群)用試験溶液としての薬物C溶液の調製:保存溶液(2)は群5用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
b. 群4(中用量群)用試験溶液としての薬物C溶液の調製:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
c. 群3(低用量群)用試験溶液としての薬物C溶液の調製:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Cと132mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった。
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Cと132mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった。
(5)群8用試験溶液の調製方法:132mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった。
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Cと395.5mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった。
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Cと395.5mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:395.5mgの薬物Dを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11用試験溶液だった。
【0166】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なった。
【0167】
図7は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図8は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
カルビドパは、レボドパが血液脳関門を通過する前にその末梢DDC変換を減らすことができ、その結果L-Dopaの副作用を低減した。この結果は、カルビドパは、全てのL-Dopa及びL-Dopaのプロドラッグ治療群(群1、3、4、5、6、7、9、10)の効力を高めたが、ビヒクル群及びイブプロフェンのプロドラッグ治療群(群2、8及び11)の効力を変えなかったことを示す。
【0168】
実施例35. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼす4-(2-(((1-((ピロリジン-2-カルボニル)オキシ)エトキシ)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩(薬物E)及び4-(ジメチルアミノ)ブチル2-(3-フェノキシフェニル)プロピオナ-ト塩酸塩(薬物F)の効力。
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表6に示す用量で各群に薬物を投与した。
【0169】
表6. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0170】
2. 用量処方
(1)水中のL-DOPA(3mg/ml)は群1用(群1用経口)のポジティブコントロ-ル溶液だった。投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用ネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)だった。投与体積は1,286μL/kgだった。他の試験溶液(群3〜11)は毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:37.75mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
a. 薬物Eの群5(高用量群)用試験溶液:保存溶液(2)は群5用試験溶液だった。投与体積は、1,286μL/kgだった;
b. 薬物Eの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
c. 薬物Eの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群3用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:4.25mgの薬物Eと176mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった。
(4)群7用試験溶液の調製方法:12.5mgの薬物Eと176mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった。
(5)群8用試験溶液の調製方法:176mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった。
(6)群9用試験溶液の調製方法:4.25mgの薬物Eと527mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった。
(7)群10用試験溶液の調製方法:12.5mgの薬物Eと527mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:527mgの薬物Eを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11用試験溶液だった。
【0171】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なった。
【0172】
図9は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図10は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
全てのバッチデ-タを一緒にプ-ルすることによって(12匹の動物/群)、ポジティブ群(L-DOPA、6mg/kg、経口)は、4週間の治療後にビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、全ての試験薬物治療群は、4週間の治療後にビヒクル群に比べて強い効力を示した。レボドパ及びドパミンは、ピ-ク用量で悪心、嘔吐、胃腸出血、ジスキネジアを引き起こし、また機能のエンド・オブ・ド-ス低下をもたらしたので、ポジティブ群(L-DOPA、6mg/kg、経口)は、ビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、経皮投与したドパミンのプロドラッグは、ピ-ク用量でのジスキネジア、及び機能のエンド・オブ・ド-ス低下を回避した。薬物Eの低用量の効力(ドパミンのプロドラッグ、0.5mg/kg、群3)は、薬物Eの中用量及び高用量(1.5mg及び4.5mg/kg、群4及び5)の効力よりずっと高かったので、より高い用量の薬物Eは、L-dopaが引き起こしたようにさらに副作用を引き起こしたかもしれない。20mg及び60mg/kgの薬物Fは、4週間の治療後にビヒクル群及びポジティブコントロ-ル群に比べて良い効力を示した。20mgの薬物F(群8)は、60mgの薬物F(群11)と同様の効力を示した。この結果は、20mg/kgの用量で十分であり、より高い用量は必要ないことを示した。薬物Eと薬物Fの組み合わせ(群6及び群9)の対象への投与は、薬物F(群8及び11)又は薬物E(群3)のいずれかのみの投与よりずっと良く機能した。
複数薬物(例えば1種以上のHPP及び/又は他の薬物)の組み合わせを対象に投与するとき、各薬物を別々に投与することができ、又は1種以上の薬物を別々の薬物として実質的に同時に投与する(例えば2種以上の薬物を噴霧前に混合せずに実質的に同時に噴霧する)ことができ、又は1種以上の薬物を一緒に混合した後に対象に投与することができ、或いは上記投与方法の任意の組み合わせも可能である。薬物を可能ないずれの順序で投与することもできる。
【0173】
実施例36. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼす薬物G((S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾア-ト塩酸塩)及び薬物H(2-(ジプロピルアミノ)エチル4-アセトキシ-2’,4’-ジフルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキシラ-ト塩酸塩)の効力
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表7に示す用量で各群に薬物を投与した。
【0174】
表7. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0175】
2. 用量処方
(1)水中のL-DOPA(3mg/ml)は群1(群1)用ポジティブコントロ-ル溶液であり、投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用ネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)であり、投与体積は1,286μL/kgだった。他の試験溶液(群3〜11)は毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Gを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
a. 薬物Gの群5(高用量群)用試験溶液:保存溶液(2)は群5用試験溶液だった。投与体積は、1,286μL/kgだった;
b. 薬物Gの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
c. 薬物Gの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群3用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Gと132mgの薬物Hを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった。
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Gと132mgの薬物Hを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった。
(5)群8用試験溶液の調製方法:132mgの薬物Hを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった。
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Gと395.5mgの薬物Hを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった。
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Gと395.5mgの薬物Hを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:395.5mgの薬物Hを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11用試験溶液だった。
【0176】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なった。
【0177】
図11は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図12は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
全てのバッチデ-タを一緒にプ-ルすることによって(12匹の動物/群)、ポジティブ群(L-DOPA、6mg/kg、経口)は、4週間の治療後にビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、全ての試験薬物治療群は、4週間の治療後にビヒクル群に比べて強い効力を示した。レボドパは、ピ-ク用量で悪心、嘔吐、胃腸出血、ジスキネジアを引き起こし、また機能のエンド・オブ・ド-ス低下をもたらしたので、ポジティブ群(L-DOPA、6mg/kg、経口)はビヒクル群に比べて効力を示さなかった。しかしながら、経皮投与したL-Dopaのプロドラッグは、ピ-ク用量でのジスキネジア、及び機能のエンド・オブ・ド-ス低下を回避した。薬物Gの低用量(L-Dopaのプロドラッグ、0.67mg/kg、群3)の効力は、薬物Gの中用量及び高用量(2mg及び6mg/kg、群4及び5)の効力よりずっと高かった。より高い用量は、L-dopaが引き起こしたように副作用を引き起こしたかもしれない。15mg及び45mg/kgの薬物Hは、4週間の治療後にビヒクル群及びポジティブコントロ-ル群に比べて良い効力を示した。15mgの薬物H(群8)は、45mgの薬物H(群11)と同様の効力を示した。このことは、15mg/kgの用量で十分であり、より高い用量は必要ないことを示唆した。薬物Gと薬物Hの組み合わせ(群6及び群9)の投与は、薬物H(群8及び11)又は薬物G(群3)のいずれかのみの投与よりずっと良く機能した。
複数薬物(例えば1種以上のHPP及び/又は他の薬物)の組み合わせを対象に投与するとき、各薬物を別々に投与することができ、又は1種以上の薬物を別々の薬物として実質的に同時に投与する(例えば2種以上の薬物を噴霧前に混合せずに実質的に同時に噴霧する)ことができ、又は1種以上の薬物を一緒に混合した後に対象に投与することができ、或いは上記投与方法の任意の組み合わせも可能である。薬物を可能ないずれの順序で投与することもできる。
【0178】
実施例37. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼす薬物A(経皮)、薬物B(経皮)、及びエンタカポン(経口)の効力。
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表8に示す用量で各群に薬物を投与した。
【0179】
表8. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0180】
2. 用量処方
(1)0.5%CMC-Na(カルボキシメチルセルロ-スナトリウム塩)中のL-DOPA(3mg/ml)とエンタカポン(12.5mg/mL)は群1(経口)用のポジティブコントロ-ル溶液であり、投与体積は2mL/kgだった。0.5%CMC-Na中のカテコ-ル-O-メチル転移酵素阻害薬としてのエンタカポン(12.5mg/ml)を群2〜11に投与し(経口)、投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用のネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)であり、投与体積は1,286μL/kgだった。他の試験溶液(経皮、群3〜11)は、毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Aを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
a. 保存溶液(2)は、薬物Aの群5(高用量群)用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
b. 薬物Aの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
c. 薬物Aの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった;
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった;
(5)群8用試験溶液の調製方法:264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった;
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった;
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11の試験溶液だった。
【0181】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なった。
【0182】
図13は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図14は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
エンタカポンはカテコ-ル-O-メチル転移酵素阻害薬であり、COMTが末梢でL-DOPAを代謝して3-メトキシ-4-ヒドロキシ-L-フェニルアラニンとするのを阻止して、L-DOPAの望ましくない作用を回避する。この結果は、エンタカポンは、全てのL-Dopa及びL-Dopaのプロドラッグ治療群(群1、3、4、5、6、7、9、10)の効力を高めるが、ビヒクル群及びアスピリンのプロドラッグ治療群(群2、8及び11)の効力を変えないことを示した。
複数薬物(例えば1種以上のHPP及び/又は他の薬物)の組み合わせを対象に投与するとき、各薬物を別々に投与することができ、又は1種以上の薬物を別々の薬物として実質的に同時に投与する(例えば2種以上の薬物を噴霧前に混合せずに実質的に同時に噴霧する)ことができ、又は1種以上の薬物を一緒に混合した後に対象に投与することができ、或いは上記投与方法の任意の組み合わせも可能である。薬物を可能ないずれの順序で投与することもできる。
【0183】
実施例38. HDBにてパ-キンソン病(PD)モデルで6-OHDAにより誘発された運動機能欠陥の改善及び黒質線条体神経変性の低減に及ぼす薬物A(経皮)、薬物B(経皮)、エンタカポン(経口)及びカルビドパ(経口)の効力。
実施例31で述べたように試験対象(スプラ-グド-リ-ラット)を調製し、下記プロトコルに従って群化及び試験した。
1. ラットを11群(n=12)に分け、下表9に示す用量で各群に薬物を投与した。
【0184】
表9. 試験動物に投与した用量及び薬物
【0185】
2. 用量処方
(1)0.5%CMC-Na中のL-DOPA(3mg/ml)、エンタカポン(12.5mg/ml)、及びカルビドパ(1.5mg/mL)は、群1(経口)用のポジティブコントロ-ル溶液であり、投与体積は2mL/kgだった。0.5%CMC-Na中のエンタカポン(12.5mg/ml)、及びカルビドパ(1.5mg/mL)は、群2〜11(経口)用の溶液であり、投与体積は2mL/kgだった。ビヒクル溶液(群2用のネガティブコントロ-ル溶液)は30%エタノ-ル(v/v)であり、投与体積は1,286μL/kgだった。他の試験溶液(経皮、群3〜11)は、毎日新たに調製した。
(2)群3〜5用試験溶液の調製方法:50.33mgの薬物Aを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は保存溶液(2)だった。
a. 保存溶液(2)は、薬物Aの群5(高用量群)用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
b. 薬物Aの群4(中用量群)用試験溶液:3.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群4用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった;
c. 薬物Aの群3(低用量群)用試験溶液:1.00mLの保存溶液(2)を30%エタノ-ル(v/v)で最終体積9.00mLに希釈した。この溶液は群3用試験溶液だった。投与体積は1,286μL/kgだった。
(3)群6用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群6用試験溶液だった;
(4)群7用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群7用試験溶液だった;
(5)群8用試験溶液の調製方法:264mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群8用試験溶液だった;
(6)群9用試験溶液の調製方法:5.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群9用試験溶液だった;
(7)群10用試験溶液の調製方法:16.67mgの薬物Aと791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群10用試験溶液だった。
(8)群11用試験溶液の調製方法:791mgの薬物Bを10mLの30%エタノ-ル(v/v)に溶かした。この溶液は群11の試験溶液だった。
【0186】
3. 投与予定前日に、小動物クリッパ-を用いて動物(二重盲検様式のためL-DOPAを用いるポジティブコントロ-ル群のラットを含めた全てのラット)の上部背中(首と肩の辺り)から毛を除去した。研究の全経過を通じて表皮露出を維持するため必要に応じて動物の毛を再刈り込みした。投与の日に、一定分量(643μL/kg)の投与製剤を動物の3cm×3cm方形部(首と肩の辺り)に午前9時頃に投与し、午後4時頃に繰り返した。
4. 病変4週間後に、群は治療を受け始めた。
5. 治療4週間後にロ-タロッド試験を行なった。
【0187】
図15は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における滞留時間結果を示した(n=12)。
図16は、4週間の治療後の上記ロ-タロッド試験における落下速度結果を示した(n=12)。
カルビドパとエンタカポンの組み合わせの投与は、カルビドパ又はエンタカポンのどちらかのみの投与より良く機能した。この結果は、カルビドパとエンタカポンの組み合わせは、全てのL-Dopa及びL-Dopaのプロドラッグ治療群(群1、3、4、5、6、7、9、10)の効力を高めるが、ビヒクル群及びアスピリンのプロドラッグ治療群(群2、8及び11)の効力を変えないことを示した。
複数薬物(例えば1種以上のHPP及び/又は他の薬物)の組み合わせを対象に投与するとき、各薬物を別々に投与することができ、又は1種以上の薬物を別々の薬物として実質的に同時に投与する(例えば2種以上の薬物を噴霧前に混合せずに実質的に同時に噴霧する)ことができ、又は1種以上の薬物を一緒に混合した後に対象に投与することができ、或いは上記投与方法の任意の組み合わせも可能である。薬物を可能ないずれの順序で投与することもできる。
【0188】
実施例39. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の15mgの薬物Aと30mgの薬物Bの溶液を、必要に応じて3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例40. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の10mgの薬物Aと20mgの薬物Bの溶液を、必要に応じて3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例41. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Aと40mgの薬物Bの溶液を、必要に応じて3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例42. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の30mgの薬物Aと50mgの薬物Bの溶液を、必要に応じて3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例43. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の15mgの薬物Aと30mgの薬物Bの溶液を、必要に応じて3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、10mgのカルビドパ及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例44. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Aと40mgの薬物Bの溶液を、必要に応じて3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例45. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の15mgの薬物Aと30mgの薬物Bの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ、70mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例46. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Aと40mgの薬物Bの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ、100mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
【0189】
実施例47. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の10mgの薬物Cと15mgの薬物Dの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例49. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の30mgの薬物Cと30mgの薬物Dの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例50. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Cと15mgの薬物Dの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例51. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の10mgの薬物Cと10mgの薬物Dの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ、100mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例52. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の30mgの薬物Cと20mgの薬物Dの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ、70mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例53. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の30mgの薬物Cと25mgの薬物Dの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、10mgのカルビドパ、50mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
【0190】
実施例54. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の10mgの薬物Eと10mgの薬物Fの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例55. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Eと20mgの薬物Fの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例56. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の5mgの薬物Eと10mgの薬物Fの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例57. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の10mgの薬物Gと10mgの薬物Hの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例58. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の15mgの薬物Gと15mgの薬物Hの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
実施例59. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Gと15mgの薬物Hの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。
【0191】
実施例60. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Gと15mgの薬物Hの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、10mgのカルビドパ、70mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
実施例61. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の10mgの薬物Gと10mgの薬物Hの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、10mgのカルビドパ、50mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
【0192】
実施例62. パ-キンソン病及び関連状態の治療
0.5mlの水中の20mgの薬物Gと15mgの薬物Hの溶液を、3〜10時間毎に対象の首、胸、背中及び他の任意の部分の皮膚に投与(経皮)する。上記溶液の投与後又は投与前に、15mgのカルビドパ、100mgのエンタカポン及び/又は不活性成分、例えば、セルロ-ス、マンニト-ル、クロスカルメロ-スナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロ-ス等を含有する錠剤を経口服用させて経皮治療の効力を高める。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕下記構造Pro-L-Dopa-1、構造Pro-L-Dopa-2、構造Pro-L-Dopa-3、構造Pro-L-Dopa-4、構造Pro-L-Dopa-5、構造Pro-ドパミン-1、構造Pro-ドパミン-2、構造Pro-ドパミン-3、構造Pro-ドパミン-4、及び構造Pro-ドパミン-5:
から成る群より選択される構造(その立体異性体及び医薬的に許容できる塩を含めて)を含む化合物
(特定実施形態では、Wは下記構造W-1、構造W-2、構造W-3、構造W-4、構造W-5、構造W-6、構造W-7、構造W-8、構造W-9、構造W-10、構造W-11、構造W-12:
から成る群より選択され;
HAは、非存在、並びに医薬的に許容できる酸、例えば塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、重硫酸、リン酸、亜リン酸、ホスホン酸、イソニコチン酸、酢酸、乳酸、サリチル酸、クエン酸、酒石酸、パントテン酸、重酒石酸、アスコルビン酸、コハク酸、マレイン酸、ゲンチシン酸、フマル酸、グルコン酸、グルクロン酸、糖酸、ギ酸、安息香酸、グルタミン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸及びパモ酸から成る群より選択され;
Xは、O、S、及びNR3から成る群より選択され;X2は、非存在、O、S、NR3、CHR3-O、CHR3-S、CHR3-O、O-CHR3-O、O-CHR3-S、S-CHR3-O、及びS-CHR3-Sから成る群より選択され;X3は、非存在、C=O、C=S、C(=O)-O、O、S、NR3、C(=O)-O-CHR3-O、C(=O)-O-CHR3-S、C(=O)-S-CHR3-O、及びC(=O)-S-CHR3-Sから成る群より選択され;Y1は、R3C(=O)、R3O-C(=O)、及びR3S-C(=O)から成る群より選択され;Y2は、R3C(=O)、R3O-C(=O)、及びR3S-C(=O)から成る群より選択され;Y3は、R3、OR3、SR3、NR3R4、O-CHR3-OR4、O-CHR3-SR4、S-CHR3-OR4から成る群より選択され;
n及びmは、0、1、2、3、4、5、6、7、及び8から成る群より選択される。
Rcは、非存在、CH2C(=O)OR6、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、置換及び無置換アルキルハライド、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アリール、並びに置換及び無置換ヘテロアリールから成る群より選択され、ここで、R中のいずれのCH2もさらにO、S、P、NR6、又はいずれの他の医薬的に許容できる基と置き換わっていてもよく;
Rは、非存在、CH2C(=O)OR6、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、置換及び無置換アルキルハライド、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アリール、並びに置換及び無置換ヘテロアリールから成る群より選択され、ここで、R中のいずれのCH2もさらにO、S、P、NR6、又はいずれの他の医薬的に許容できる基と置き換わっていてもよく;
R3及びR4は、非存在、CH2C(=O)OR6、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、置換及び無置換アルキルハライド、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アリール、並びに置換及び無置換ヘテロアリールから成る群より選択され、ここで、R中のいずれのCH2もさらにO、S、P、NR6、又はいずれの他の医薬的に許容できる基と置き換わっていてもよく;
各R6は、独立に、H、F、Cl、Br、I、Na+、K+、C(=O)R5、2-オキソ-1-イミダゾリジニル、フェニル、5-インダニル、2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル、4-ヒドロキシ-1,5-ナフチリジン-3-イル、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アルキルオキシル、置換及び無置換シクロアルキルオキシル、置換及び無置換アリール、置換及び無置換ヘテロアリール、-C(=O)-W、-L1-L4-L2-W、及びWから成る群より選択され;
各R5は、独立に、H、C(=O)NH2、CH2CH2OR6、CH2CH2N(CH3)2、CH2CH2N(CH2CH3)2、Cl、F、Br、I、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルキルオキシル、置換及び無置換シクロアルキルオキシル、置換及び無置換アリール、置換及び無置換ヘテロアリール、置換及び無置換アルキルカルボニル、置換及び無置換アルキルアミノ、-C(=O)-W、L1-L4-L2-W、及びWから成る群より選択され;
L1は、非存在、O、S、-O-L3-、-S-L3-、-N(L3)-、-N(L3)-CH2-O、-N(L3)-CH2-N(L5)-、-O-CH2-O-、-O-CH(L3)-O、及び-S-CH(L3)-O-から成る群より選択され;
L2は、非存在、O、S、-O-L3-、-S-L3-、-N(L3)-、-N(L3)-CH2-O、-N(L3)-CH2-N(L5)-、-O-CH2-O-、-O-CH(L3)-O、-S-CH(L3)-O-、-O-L3-、-N-L3-、-S-L3-、-N(L3)-L5-及びL3
から成る群より選択され;
L4は、非存在、C=O、C=S、
から成る群より選択され;
各L1、L2、及びL4、各L3及びL5については、独立に、非存在、H、CH2C(=O)OL6、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アリール、置換及び無置換ヘテロアリール、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換アルキルチオ、置換及び無置換アルキルアミノ、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、並びに置換及び無置換アルキルハライドから成る群より選択され、ここで、いずれの炭素又は水素もさらに、独立に、O、S、P、NL3、又はいずれの他の医薬的に許容できる基と置き換わっていてもよく;
各L6は、独立に、H、OH、Cl、F、Br、I、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、並びに置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アリール、置換及び無置換ヘテロアリール、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換アルキルチオ、置換及び無置換アルキルアミノ、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、並びに置換及び無置換アルキルハライドから成る群より選択され、ここで、いずれの炭素又は水素もさらに、独立に、O、S、N、P(O)OL6、CH=CH、C≡C、CHL6、CL6L7、アリール、ヘテロアリール、又は環式基と置き換わっていてもよく;
各L7は、独立に、H、OH、Cl、F、Br、I、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、並びに置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アリール、置換及び無置換ヘテロアリール、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換アルキルチオ、置換及び無置換アルキルアミノ、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、並びに置換及び無置換アルキルハライドから成る群より選択され、ここで、いずれの炭素又は水素もさらに、独立に、O、S、N、P(O)OL6、CH=CH、C≡C、CHL6、CL6L7、アリール、ヘテロアリール、又は環式基と置き換わっていてもよく;
Wは、H、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルキルオキシ、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アリール、置換及び無置換ヘテロアリール、プロトン化可能アミン基、医薬的に許容できる置換及び無置換アミン基、構造Wa、構造W-1、構造W-2、構造W-3、構造W-4、構造W-5、構造W-6、構造W-7、構造W-8、構造W-9、構造W-10、構造W-11、構造W-12、構造W-13、構造W-14、構造W-15、構造W-16、構造W-17及び構造W-18から成る群より選択され;
R1及びR2は、独立に、H、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルキルオキシル、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アリール並びに置換及び無置換ヘテロアリール残基から成る群より選択され;
R11〜R15は、独立に、非存在、H、CH2C(=O)OR11、置換及び無置換アルキル、置換及び無置換シクロアルキル、置換及び無置換ヘテロシクロアルキル、置換及び無置換アルコキシル、置換及び無置換ペルフルオロアルキル、置換及び無置換アルキルハライド、置換及び無置換アルケニル、置換及び無置換アルキニル、置換及び無置換アリール、並びに置換及び無置換ヘテロアリールから成る群より選択される)。
〔2〕前記〔1〕に記載の高透過プロドラッグ;構造NSAID-1、構造NSAID-2、構造NSAID-3、構造NSAID-4、構造NSAID-5、構造NSAID-6、構造NSAID-7、構造NSAID-8、構造NSAID-9、構造NSAID-10、構造NSAID-11、構造NSAID-12、及び構造NSAID-13から成る群より選択される構造を含む化合物;カルビドパ、ベンセラジド、ジフルオロメチルドパ、及びα-メチルドパから成る群より選択される芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬;エンタカポン及びトルカポンから成る群より選択されるカテコール-O-メチル転移酵素阻害薬;並びに医薬的に許容できる担体を含む医薬組成物。
〔3〕前記医薬的に許容できる担体が、アルコール、アセトン、エステル、セルロース、マンニトール、クロスカルメロースナトリウム、植物油、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、水、及び水溶液から成る群より選択される、前記〔2〕に記載の医薬組成物。
〔4〕レボドパ、ドパミン、アスピリン及び他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、並びにその任意の組み合わせの1種以上の高透過プロドラッグを含む医薬組成物。
〔5〕レボドパ、ドパミン、アスピリン及び他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)、並びにその任意の組み合わせの高透過プロドラッグを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための、経皮投与される医薬組成物であって、それに加えて、カルビドパ、ベンセラジド、ジフルオロメチルドパ、α-メチルドパ、他の芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬、エンタカポン、トルカポン及び/又は他のカテコール-O-メチル転移酵素阻害薬を含有する経口投与される錠剤を含んでなる医薬組成物。
〔6〕4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、4-(2-(2-(メチルアミノ)アセトアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾアート酢酸、4-(6-メチル-4,8-ジオキソ-5,7-ジオキサ-2,9-ジアザデカン-11-イル)-1,2,-フェニレンジベンゾアート臭化水素酸塩、4-(2-(2-アミノ-3-フェニルプロパンアミド)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、4-(2-(((1-((ピロリジン-2-カルボニル)オキシ)エトキシ)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、4-(2-ピペリジン-4-カルボキサミド)エチル)-1,2,-フェニレンビス(2-エチルブタノアート)塩酸塩、4-(2-((((-オクタヒドロ-1H-キノリジン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンビス(2-エチルブタノアート)アセタート、1-(((2-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラートフッ化水素酸塩、1-(((2-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)エチル)カルバモイル)オキシ)エチルイソブチラートフッ化水素酸塩、(-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾアート塩酸塩、5-(2-((エトキシカルボニル)アミノ)エチル)-2-(2-メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾアート塩酸塩、4-(2-アミノエチル)-1,2-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、(S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジペンタノアート塩酸塩、(S)-4-(2-アミノ-3-エトキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジアセタート塩酸塩、(S)-4-(2-アミノ-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)プロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノアート)臭化水素酸塩、(S)-4-(2-アミノアセトアミド)-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、4-((2S)-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)-2-(ピロリジン-2-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアートフッ化水素酸塩、(S)-4-(3-イソプロポキシ-3-オキソ-2-(ピペリジン-4-カルボキサミド)プロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート塩酸塩、4-((2S)-3-イソプロポキシ-3-2-(オクタヒドロ-1H-キノリジン-2-カルボキサミド)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノアート)塩酸塩、(2S)-イソプロピル3-(3-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノアート臭化水素酸塩、(2S)-イソプロピル3-(4-アミノ-2,5-ジオキソ-2,3,4,5-テトラヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキソシン-8-イル)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ)プロパノアート臭化水素酸塩、5-((2S)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-2-(2-(メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾアート塩酸塩、4-((2S)-2-(((1-(イソブチリルオキシ)エトキシ)カルボニル)アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-2-(2-(メチルアミノ)アセトキシ)フェニルベンゾアート塩酸塩、4-((2S)-3-イソプロポキシ-2-((((オクタヒドロインドリジン-1-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアートアセタート、2-(ジエチルアミノ)エチル2-[(2,6-ジクロロ-3-メチルフェニル)アミノ]ベンゾアート.アセタート、(Z)-2-(ジエチルアミノエチル)エチル2-(5-フルオロ-2-メチル-1-(4-メチルスルフィニル)ベンジリデン)-1H-インデン-1-イル)アセタート.AcOH、2-(ジメチルアミノ)エチル2-(3-フェノキシフェニル)プロピオナート.塩酸塩、S-(2-(ジメチルアミノ)エチル2-(3-フェノキシフェニル)プロパンチオアート塩酸塩、2-(ジプロピルアミノ)エチル4-アセトキシ-2’,4’-ジフルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキシラート塩酸塩、2-(ジエチルアミノ)エチル2-(4-イソブチルフェニル)プロピオナート塩酸塩、及び/又は2-(ジエチルアミノ)エチル2-アセトキシベンゾアート.塩酸塩を含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための、経皮投与される医薬組成物
〔7〕(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート及び2-(ジエチルアミノ)エチル2-アセトキシベンゾアートを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔8〕(S)-4-(2-アミノ-3-イソプロポキシ-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート、2-(ジエチルアミノ)エチル2-アセトキシベンゾアート、カルビドパ及び/又はエンタカポンを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔9〕(S)-4-(2-アミノ-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)プロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノアート)及び2-(ジエチルアミノ)エチル2-(4-イソブチルフェニル)プロピオナートを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔10〕4-(2-(((1-((ピロリジン-2-カルボニル)オキシ)エトキシ)アミノ)エチル)-1,2,-フェニレンジベンゾアート及び4-(ジメチルアミノ)ブチル2-(3-フェノキシフェニル)プロピオナートを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔11〕(S)-4-(2-アミノ-3-オキソ-3-(ペンタン-3-イルオキシ)プロピル)-1,2-フェニレンビス(2-メチルプロパノアート)、2-(ジエチルアミノ)エチル2-(4-イソブチルフェニル)プロピオナート、カルビドパ及び/又はエンタカポンを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔12〕(S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート、及び2-(ジプロピルアミノ)エチル4-アセトキシ-2’,4’-ジフルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキシラートを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔13〕(S)-4-(2-アミノ-3-(ヘプタン-4-イルオキシ)-3-オキソプロピル)-1,2-フェニレンジベンゾアート、及び2-(ジプロピルアミノ)エチル 4-アセトキシ-2’,4’-ジフルオロ-[1,1’-ビフェニル]-3-カルボキシラート、カルビドパ及び/又はエンタカポンを含む、パーキンソン病及び関連状態の治療のための医薬組成物。
〔14〕対象のパーキンソン病の治療方法であって、前記〔2〕〜〔13〕のいずれか1項に記載の医薬組成物を経皮投与する工程;並びにカルビドパ、ベンセラジド、ジフルオロメチルドパ、及びα-メチルドパから成る群より選択される芳香族L-アミノ酸脱炭酸酵素阻害薬;並びに/又はエンタカポン及びトルカポンから成る群より選択されるカテコール-O-メチル転移酵素阻害薬;又はその医薬組成物を経口投与する工程を含む方法。