【実施例】
【0076】
実施例1:1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインド
リン-1-オン(化合物D、0.1g、0.31mmol)をDMF(0.8ml)、THF(3.4ml)に分散させた後、ピリジン(0.03ml)及び4-ニトロフェニル・カルボノクロリダート(0.07g、0.36mmol)を添加し、4時間攪拌する。TLCで反応が完了したことを確認した後、n-ヘキサン(3ml
)を入れて30分間、攪拌し、生成された固体を n-ヘキサン:THF=1:1(12ml)の溶媒で
洗浄しながらろ過した後、乾燥する。乾燥した化合物をDMF(3ml)に分散した後、2,6ジ
クロロアニリン(0.34g、2.08mmol)を入れた後、マイクロウェーブ(250W、250psi、150度)で20分間、攪拌する。反応液に5%メタノールを含めた酢酸エチルを入れて、十分に
希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液を入れて洗浄した後、水で再度、洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を純粋に得た。(0.03g、収率19%)
【0077】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 9.54(s,1H),9.36(s,1H),8.58(s,1H),8.43(d,J=8.1Hz,1H), 7.59(m, 3H)7.47(t,J=8.4Hz, 1H), 7.32(m,2H),7.08(s,1H),4.41(s, 2H),2.25(m,3H)
LCMS[M+1]:511
【0078】
実施例2:1-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒ
ドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-3-(2-トリフルオロメチル-フェニル)-尿素の製造
4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインド
リン-1-オン(化合物D、0.1g、0.31mmol)をDMF(0.8ml)、THF(3.4ml)に分散させた後、ピリジン(0.03ml)及び4-ニトロフェニル・カルボノクロリダート(0.07g、0.36mmol)を添加し、4時間攪拌する。続いて、n-ヘキサン(3ml)を入れて30分間、攪拌し、生成された固体を n-ヘキサン:THF=1:1(12ml)の溶媒で洗浄しながらろ過した後、乾燥す
る。乾燥した化合物をDMF(2ml)に分散した後、2-トリフルオロメチル・アニリン(0.74g、4.65mmol)を入れた後、室温で3時間攪拌する。反応液にメタノール(6ml)を入れた
後、飽和NaHCO
3水溶液(6ml)を入れて30分間、攪拌し、生成した固体をろ過して水で洗
浄する。洗浄した化合物を乾燥させた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を得た。(0.07g、収率44%)
【0079】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 9.54(s,1H), 9.36(s,1H), 8.58(s,1H), 8.43 (d,J=8.1Hz, 1H), 7.59(m,3H), 7.47(t,J=8.4Hz, 1H), 7.32(m,2H),7.08(s,1H),4.41(s, 2H),2.25(m,3H)
LCMS[M+1]:510.0
【0080】
実施例3:1-(2,6-ジフルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
2,6-ジフルオロ-安息香酸(0.04g、0.248mmol)をジエチルエーテル(diethyl ether、3ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.057g、0.273mmol)を添加し、1時間攪拌す
る。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(2ml
)を反応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリ
ウム(NaN
3、0.019g、0.298mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌した
後、反応が完了すると、2,6-ジフルオロ-ベンゾイルアジトが生成されると、酢酸エチル
で希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.04g、0.124mmol)が入っているTHF(4ml)
に添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮させ、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、
目的の化合物を得た。(0.025g、収率42%)
【0081】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.36(m,1H),9.40-9.36(m,2H), 8.42(d,J=8.1Hz,1H), 8.33(s,1H),7.62-7.57(m,2H),7.48(t,J=8.4Hz,1H), 7.37-7.26(m,2H),7.20-6.82(m,3H), 4.40(s, 2H), 2.29-2.19(m, 3H)
LCMS[M+1]:478.4
【0082】
実施例4:1-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミ
ダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素
2-クロロ-6-フルオロ安息香酸(0.054g、0.31mmol)をジエチルエーテル(3ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.074g、0.357mmol)をゆっくり添加し、1時間攪拌する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(2ml)を
反応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリウム
(NaN
3、0.024g、0.372mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌した後、
酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イ
ミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.05g、0.155mmol)が入っているTHF(4ml)に添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮さ
せ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)
で展開し、目的の化合物を得た。(0.029g、収率42%)
【0083】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.35(m,1H),9.40-9.35(m,2H), 8.42(d,J=8.1Hz,1H), 8.33(s,1H),7.63-7.58(m,2H),7.47(t,J=8.4Hz,1H), 7.41-7.26(m,4H),7.07-6.82(m,1H), 4.40(s, 2H), 2.30-2.20(m, 3H)
LCMS[M+1]:494.4
【0084】
実施例5: 1-(2,6-ビス-トリフルオロメチル-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニ
ル}-尿素
2,6-ビス-トリフルオロメチル安息香酸(0.088g、0.31mmol)をジエチルエーテル(3ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.068g、0.326mmol)をゆっくり添加し、1時間攪拌する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(2ml)を反応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリウム(NaN
3、0.024g、0.372mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌し
た後、反応が完了し、2,6-ビス-トリフルオロメチルベンゾイルアジトが生産されると、
酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱
水した後、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-
イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.05g、0.155mmol)をTHF(4ml)で希釈したフラスコに添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶
媒を濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を得た。(0.018g、収率20%)
【0085】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 8.40(d,J=8.4Hz,1H),8.09-8.06(m,2H), 7.76(t,J=8.1Hz,1H), 7.63(d,J=8.1Hz,1H), 7.54(d,J=12.9Hz,1H), 7.38(t,J=8.4Hz,1H), 7.24(d/d,J=8.4Hz,1H), 6.94(s,1H),4.43(s,2H), 2.33(s, 3H)
LCMS[M+1]:578.4
【0086】
実施例6:1-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒ
ドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-3-(2-フルオロ-6-トリフルオロメチル-フ
ェニル)-尿素
2-フルオロ-6-トリフルオロメチル安息香酸(0.058g、0.279mmol)をジエチルエーテル(3ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.064g、0.307mmol)をゆっくり添加し、1
時間攪拌する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(2ml)を反応物に入れて希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリウム(NaN
3、0.024g、0.363mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪
拌した後、反応が完了し、酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフ
ェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.045g、 0.14mmol)をTHF(4ml)で希釈したフラスコに添加し、90℃で4時間攪拌する。反応
が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を得た。(0.023g、収率32
%)
【0087】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 8.41-8.39(m,1H), 7.64-7.50(m,5H),7.39(t,J=8.4Hz,1H), 7.25(m,J=8.4Hz,1H), 6.94(s,1H), 4.43(s,2H), 2.33(s, 3H)
LCMS[M+1]:528.4
【0088】
実施例7: 1-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-3-(2,4,6-トリフルオロ-フェニル)-尿素の製造
2,4,6-トリフルオロ安息香酸(0.08g、0.45mmol)をジエチルエーテル(5.7ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.11g、0.52mmol)をゆっくり添加し、1時間攪拌する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(3.8ml)を
反応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.28ml)に溶かしたアジ化ナトリウム(NaN
3、0.035g、0.545mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌した後、
反応が完了し、2,4,6-トリフルオロベンゾイルアジトが生産されると、酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(2ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.073g、 0.23mmol)が入っているTHF(7.5ml)に添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮させ、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的
の化合物を得た。(0.026g、収率23%)
【0089】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.46-14.37(m,1H),9.47-9.45(br m,1H),9.37(s,1H), 8.45(d,J=1.8Hz,1H), 8.30-8.27(br m,1H), 7.63-7.46(m,3H), 7.31-7.26(m,3H), 7.09-6.84(m,1H),4.42(s,2H), 2.31-2.21(m, 3H)
LCMS[M+1]:496.3
【0090】
実施例8: 1-(2,6-ジフルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾ
ール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-1-メチル-尿素の製造
4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインド
リン-1-オン(化合物D、0.1g、0.31mmol)をDMF(0.8ml)、THF(4ml)に分散させた後、ピリジン(0.05ml)及び4-ニトロフェニル・カルボノクロリダート(0.07g、0.36mmol)
を添加し、4時間攪拌する。反応が完了した後、n-ヘキサン(3ml)を入れて、30分間、攪拌し、生成された固体を n-ヘキサン:THF=1:1(12ml)の溶媒で洗浄しながらろ過した
後、乾燥する。乾燥した化合物をDMF(4ml)に分散した後、2,6-ジフルオロ-メチルアニ
リン(0.294g、2.05mmol)を入れ、100℃で12時間、攪拌する。室温で冷却した後、反応
液に5%メタノールを含めた酢酸エチルを入れて、十分に希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液
と水を入れて洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、ろ過して濃縮する。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を純粋に得た。(0.018g、収率18%)
【0091】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.36(m,1H),9.36(s,1H),8.91(s,1H), 8.42(d,J=8.1Hz,1H), 7.61-7.34(m,5H), 7.26-7.21(m,2H), 7.07-6.82(m,1H),4.40(s,2H), 3.20(s,3H), 2.30-2.20(m, 3H)
LCMS[M+1]:492.4
【0092】
実施例9: 1-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒ
ドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-3-ペンタフルオロフェニル-尿素の製造
ペンタフルオロ安息香酸(0.066g、0.31mmol)をジエチルエーテル(3ml)に分散させ
た後、五塩化リン(PCl
5、0.071g、0.341mmol)をゆっくり添加し、40分間攪拌する。反
応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(3ml)を反
応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリウム(NaN
3、0.026g、0.403mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で1時間、攪拌した後、酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダ
ゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.050g、 0.155mmol)をTHF(3ml)で希釈したフラスコに添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を
濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を得た。(0.023g、収率28%)
【0093】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.36(m,1H),9.60(s,1H), 9.36(s,1H), 8.83(br s,1H), 8.43(d,J=8.1Hz,1H),7.62-7.57(m,2H),7.50(t,J=8.4Hz,1H), 7.30(d,J=8.4Hz,1H), 7.08-6.83(m,1H), 4.40(s, 2H), 2.30-2.20(m, 3H)
LCMS[M+1]:532.4
【0094】
実施例10: 1-(2,5-ジフルオロフェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドール-4-イル]フェニル}尿素の製造
2,5-ジフルオロ安息香酸(0.05g、0.32mmol)をTHF(4ml)に分散させた後、トリエチ
ルアミン(0.088ml、0.63mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA,0.08ml、0.36mmol)を入れ、室温で2時間攪拌する。2,5-ジフルオロベンゾイルアジトが生成されたことを確
認した後、化合物D(0.051g、0.16mmol)を添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すると、5%メタノールを含む酢酸エチルを入れ、十分に希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液で
洗浄する。その後、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、減圧して濃縮する。濃縮した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し分離した後、濃縮し、純粋な目的化合物を得た。(0.026g
、収率34%)
【0095】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.47-14.37(m,1H),9.58(s,1H), 9.37(s,1H), 8.96(s,1H), 8.45(d,J=8.4Hz,1H),8.06-7.99(m,1H),7.67-7.49(m,3H), 7.36-7.09(m,2H), 6.89-6.84(m,1H), 4.43(s, 2H), 2.31-2.22(m, 3H)
LCMS[M+1]:478.4
【0096】
実施例11: 1-(2,4-ジフルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾ
ール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
2,4-ジフルオロ安息香酸(0.04g、0.248mmol)をTHF(3ml)に分散させた後、トリエチ
ルアミン(0.069ml、0.496mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA、0.075g、0.273mmol)を入れ、室温で2時間攪拌する。反応に4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチ
ル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.040g、0.124mmol)を添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すれば、反応液に5%メタノールを含む酢酸エチルを入れて十分に希釈した後、水と飽和NaHCO
3水溶液で洗浄する。その後、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、減圧して濃縮する。濃縮した反応混合物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し分離した後、濃縮し、純粋な目的化合物を得た。(0.024g、収率42%)
【0097】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.36(m,1H), 9.39-9.35(m,2H), 8.64(s,1H), 8.43(d,J=8.1Hz,1H), 8.09-8.00(m,1H), 7.65-7.59(m,2H), 7.49(t,J=8.4Hz,1H), 7.35-7.21(m,2H), 7.08-6.83(m, 2H),4.41(s, 2H), 2.30-2.20(m, 3H)
LCMS[M+1]:478.4
【0098】
実施例12: 1-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジ
ヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-3-(2,3,6-トリフルオロ-フェニル)-尿素の製造
2,3,6-トリフルオロ安息香酸(0.044g、0.248mmol)をジエチルエーテル(4ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.057g、0.273mmol)をゆっくり添加し、40分攪拌する。
反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、アセトン(3ml)を反応物に入れ
て希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリウム(NaN
3、0.021g、0.322mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で1時間、攪拌した後、酢酸エチルで希釈
したし、その後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後
、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾ
ール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.040g、 0.124mmol)をTHF(3ml)で希
釈したフラスコに添加し、90℃で6時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃
縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を得た。(0.022g、収率36%)
【0099】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.36(m,1H),9.51(br s,1H), 9.35(s,1H),
8.62(br s,1H), 8.43(d,J=8.1Hz,1H), 7.62-7.57(m,2H),7.48(t,J=8.4Hz,1H), 7.44-7.34(m,1H), 7.31-7.20(m,2H), 7.07-6.83(m,1H), 4.40(s, 2H), 2.30-2.20(m, 3H)
LCMS[M+1]:496.4
【0100】
実施例13: 1-(3,5-ジフルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾ
ール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
3,5-ジフルオロ安息香酸(0.04g、0.248mmol)をTHF(4ml)に分散させた後、トリエチルアミン(0.069ml、0.496mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA,0.075g、0.273mmol)を入れ、室温で1時間攪拌する。反応物に4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.040g、0.124mmol)を添加し、90℃で4時間攪拌する。室温で冷却した後、酢酸エチルで希釈した後、水と飽和NaHCO
3水溶液で洗浄する。その後、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、
減圧して濃縮する。濃縮した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し分離した後、濃縮し、純粋な目的化合物を得た。(0.032g、収率55%)
【0101】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.45-14.36(m,1H),9.50(s,2H), 9.36(s,1H), 8.43(d,J=8.1Hz,1H), 7.64-7.60(m,2H),7.50(t, J=8.4Hz 1H), 7.30-7.20(m,3H), 7.08-6.77(m,2H), 4.41(s, 2H), 2.30-2.20(m, 3H)
LCMS[M+1]:478.3
【0102】
実施例14: 1-(3,4-ジフルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾ
ール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
3,4-ジフルオロ安息香酸(0.05g、0.32mmol)をTHF(4ml)に分散させた後、トリエチ
ルアミン(0.088ml、0.63mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA、0.08ml、0.36mmol
)を入れ、室温で2時間攪拌する。3,4-ジフルオロベンゾイルアジトが生成されたことを
確認された後、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.051g、0.16mmol)を添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すると、5%メタノールを含む酢酸エチルで十分に希釈した後、飽和NaHCO
3
水溶液で洗浄する。その後、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、減圧して濃縮する。濃縮した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し分離した後、濃縮し、目的化合物を得た。(0.035g、収率46%)
【0103】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.40(br s,1H), 9.37(s,1H), 9.13-9.03(m,2H),
8.44(d,J=8.1Hz,1H), 7.71-7.47(m,4H), 7.41-7.27(m,3H), 7.18-7.16(m,1H),7.00(s,1H), 4.43(s, 2H), 2.26(m, 3H)
LCMS[M+1]:478.4
【0104】
実施例15: 1-(4-シアノ-3-フルオロフェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミ
ダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
4-シアノ-3-フルオロ安息香酸(0.08g、0.48mmol)をTHF(6.1ml)に分散させた後、トリエチルアミン(0.14ml、0.97mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA、0.12ml、0.56mmol)を入れ、室温で2時間攪拌する。4-シアノ-3-フルオロベンゾイルアジトが生成されれば、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソイ
ンドリン-1-オン(化合物D、0.078g、0.24mmol)を添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すると、5%メタノールを含む酢酸エチルで十分に希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液で
洗浄する。その後、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、減圧して濃縮する。濃縮した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し分離した後、濃縮し、目的化合物を得た。(0.012g、収率10%)
【0105】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.40(br s,1H), 9.89(s,1H), 9.64(s,1H), 9.37(s,1H), 8.44(d,J=8.7Hz,1H), 7.94-7.15(m,7H), 7.01-6.99(m,1H), 4.43(s, 2H), 2.26(m, 3H)
LCMS[M+1]:485.4
【0106】
実施例16: 1-(4-クロロ-3-(トリフルオロメチル)フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メ
チル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製
造
4-クロロ-3-トリフルオロメチル安息香酸(0.08g、0.35mmol)をTHF(4.5ml)に分散させた後、トリエチルアミン(0.1ml、0.71mmol)及びジフェニルリン酸アジド(DPPA,0.09ml、0.41mmol)を入れ、室温で2時間攪拌する。4-シアノ-3-トリフルオロメチルベンゾイルアジトが生成されたことを確認後、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.057g、0.18mmol)を添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すると、5%メタノールを含む酢酸エチルで十分に希釈した後、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄する。その後、有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、減圧して濃縮する。濃縮した反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し分離した後、濃縮し、目的化合物を得た。(0.012g、収率12%)
【0107】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.47-14.37(m,1H), 9.36-9.32(m,2H), 9.25(s,1H) 8.45(d,J=8.1Hz,1H), 8.12-8.05(m,1H), 7.71-7.61(m,4H), 7.54-7.48(m,1H), 7.33-7.29(m,1H), 7.09-6.85(m,1H), 4.42(s, 2H), 2.32-2.22(m, 3H)
LCMS[M+1]:544.3
【0108】
実施例17: 1-(3-クロロ-2,6-ジフルオロフェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-
イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
3-クロロ-2,6-ジフルオロ安息香酸(0.08g、0.41mmol)をジエチルエーテル(5.2ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.099g、0.48mmol)をゆっくりと添加し、1時間攪拌
する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(3.5ml)を反応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.25ml)に溶かしたアジ化ナト
リウム(NaN
3、0.032g、0.50mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌した
後、反応が完了すると、3-クロロ-2,6-ジフルオロベンゾイルアジトが生成されると、酢
酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(1.6ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イ
ミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.067g、 0.21mmol)が入っているTHF(7ml)に添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮さ
せ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)
で展開し、目的の化合物を得た。(0.017g、収率16%)
【0109】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.47-14.38(m,1H), 9.49-9.39(m,2H), 8.53(s,1H), 8.44(d,J=8.1Hz,1H), 7.63-7.47(m,4H), 7.31-7.24(m,2H),7.09-6.84(m,1H), 4.42(s, 2H), 2.31-2.21(m, 3H)
LCMS[M+1]:512.3
【0110】
実施例18:1-(2-クロロ-3,6-ジフルオロフェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソイソインドール-4-イル]-フェニル}-尿素の製造
2-クロロ-3,6-ジフルオロ安息香酸(0.08g、0.41mmol)をジエチルエーテル(5.2ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.099g、0.48mmol)をゆっくりと添加し、1時間攪拌する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(3.5ml)を反応物に入れて、希釈する。続いて、反応物に水(0.25ml)に溶かしたアジ化ナトリ
ウム(NaN
3、0.032g、0.50mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌した後
、反応が完了すると、2-クロロ-3,6-ジフルオロベンゾイルアジトが生成されると、酢酸
エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した後、THF(1.6ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミ
ダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.067g、 0.21mmol)が入っているTHF(7ml)に添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮させ
、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で
展開し、目的の化合物を得た。(0.038g、収率36%)
【0111】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.46-14.37(m,1H), 9.51(s,1H), 9.37(s,1H), 8.58(s,1H), 8.44(d,J=8.1Hz,1H), 7.63-7.59(m,2H),7.52-7.29(m,4H), 7.09-6.84(m,1H), 4.42(s, 2H), 2.31-2.21(m, 3H)
LCMS[M+1]:512.3
【0112】
実施例19: 1-(4-クロロ-2,6-ジフルオロ-フェニル)-3-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-
尿素の製造
4-クロロ-2,6-ジフルオロ安息香酸(0.060g、0.31mmol)をジエチルエーテル(4ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.071g、0.341mmol)をゆっくりと添加し、40分攪拌する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(3 ml
)を反応物に入れて希釈する。続いて、反応物に水(0.2ml)に溶かしたアジ化ナトリウ
ム(NaN
3、0.026g、0.403mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で1時間、攪拌した後、酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱
水した後、THF(1ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-
イミダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.050g、 0.155mmol)をTHF(3ml)で希釈したフラスコに添加し、90℃で4時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で展開し、目的の化合物を得た。(0.024g、収率30%)
【0113】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 14.46-14.37(m,1H), 9.86(s,1H), 9.38(s,1H), 8.82(s,1H), 8.41(d,J=8.1Hz,1H), 7.63-7.59(m,2H), 7.52-7.29(m,4H), 6.97(s, 1H), 4.42(s, 2H), 2.21(s, 3H)
LCMS[M+1]:512.3
【0114】
実施例20: 1-{3-フルオロ-4-[7-(5-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1-オキソ-2,3-ジ
ヒドロ-1H-イソインドール-4-イル]-フェニル}-3-(2,3,5,6-テトラフルオロ-フェニル)-尿素の製造
2,3,5,6-テトラフルオロ安息香酸(0.08g、0.41mmol)をジエチルエーテル(5.2ml)に分散させた後、五塩化リン(PCl
5、0.099g、0.48mmol)をゆっくりと添加し、1時間攪拌
する。反応が完了すると、有機溶媒を室内温度以下で減圧し、濃縮した後、アセトン(3.4ml)を反応物に入れて希釈する。続いて、反応物に水(0.25ml)に溶かしたアジ化ナト
リウム(NaN
3、0.032g、0.50mmol)を0℃でゆっくりと滴下する。室温で2時間、攪拌した後、反応が完了して、2,3,5,6-テトラフルオロベンゾイルアジトが生成されると、酢酸エチルで希釈した後、水で洗浄する。有機層を無水硫酸マグネシウム(MgSO
4)で脱水した
後、THF(1.6ml)に分散させ、4-(4-アミノ-2-フルオロフェニル)-7-(5-メチル-1H-イミ
ダゾール-2-イル)イソインドリン-1-オン(化合物D、0.066g、 0.21mmol)が入っているTHF(7ml)に添加し、90℃で3時間攪拌する。反応が完了すると、減圧下で溶媒を濃縮させ
、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(メチレンクロライド:メタノール=20:1)で
展開し、目的の化合物を得た。(0.014g、収率13%)
【0115】
1H-NMR Spectrum(300 MHz,DMSO-d
6): 8.45(d,J=8.1Hz,1H), 7.69-7.61(m,2H), 7.48-7.33(m,3H), 7.00(s, 1H), 4.48(s, 2H), 2.38(s, 3H)
LCMS[M+1]:514.3
【0116】
上記実施例1乃至20で得られた化合物の構造式を下記の表1で表わす。
【0117】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0118】
上記発明の化合物の生物学的活性は、従来から公示されたある方法を使用して評価される。的確な検定方法は、当業界によく公示されている。
【0119】
以下の検定法は、多様なキナーゼの分析法の一例で、これに制限しようとする意図はない。本発明の化合物は、下記の検定法の中で少なくとも一つで活性を表わす。
【0120】
試験例1:BTK活性抑制分析(ELISA法)
本発明の化合物のBTK抑制剤としての活性を評価するために、市販されているBTK(promega)を使用した。具体的には、0.4nMのBTK酵素と基質として作用する40M ビオチン-S1基質ペプチド、50M ATPを反応バッファー(15ml Tris-HCI(pH7.5)、20mM MgCl
2、2mM MnCl
2、2mM DTT、0.1mg/ml BSA)内で酵素反応を遂行した。試験したい濃度の化合物を処理し
、30℃で20分間反応させた。反応が終わった後、ELISA法を利用して活性の有無を測定。
化合物を処理しない試料の吸光度値を100%対照群とし、試験したい濃度の化合物を処理
した試料でBTK酵素の残留活性の%として、BTK抑制剤の活性を評価した。
【0121】
様々な濃度の化合物処理時に残るBTK酵素活性を測定した後、対照群比50%BTK酵素活性抑制が起こる化合物の濃度をBTK抑制剤のIC
50値で決定した。
【0122】
前述した本発明の範囲に属する化合物の中で、任意の数個の化合物に対して、BTKキナ
ーゼ活性抑制効果を測定し、次の表2に要約した。
【0123】
【表2】
【0124】
試験例2:ヒスタミン遊離実験(histamine release assay)
肥満細胞でBTK活性が抑制されると、ヒスタミンのようなメディエータ(mediator)、
脂質メディエータ(liquid mediator)の生産またはサイトカイン(cytokine)の分泌(secretion)が減る(文献(J Immuol.2000 Aug 1;165(3):1210-9 Reductant and opposing
functions of two tyrosine kinases, Btk and Lyn, in mast cell activation. Kawakami Y, Kitaura, J, Satterthwaite AB, Kato RM, Asai K, Hartman SE, Maeda-Yamamoto M, Lowell CA, Rawlings DJ, Witte ON, Kawakami T))。
【0125】
ヒスタミン遊離実験は、文献(FEBS Lett. 2002 Sep 11;527(1-3):274-8. Silencing of Bruton’s tyrosine kinase(Btk) using short interfering RNA duplexes (siRNA). Heinonen JE, Smith CI, Nore BF)の方法を土台に実施し、ヒスタミンの量は酵素免疫測
定法 (enzyme imunaassay)を利用して、実施した。
【0126】
RBL-2H3細胞(韓国細胞株銀行から入手)を10%(v/v)FBSが添加されたDMEM培地で5%CO
2、37℃、72時間培養した後、96ウェルプレートに各ウェル当たり10,000個の細胞を分
け株して、5%CO
2、37℃のインキュベータで24時間培養した。
【0127】
上で培養された細胞にモノクローナル アンチ-DNP(monoclonal anti-DNP)(sigma)500ng/mlと100%(v/v)ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かした化合物をそれぞれ0.001、0.01、0.1、1.0、10μM濃度で一緒に処理し、対照群として100%(v/v)ジメチルスル
ホキシドを使用した。その後、5%CO
2、37℃のインキュベータで24時間培養した。その後、EIAヒスタミンキット(Immunatech)実験方法に従い、培養が終わったプレートに50μlヒスタミン遊離バッファー(histamine release buffer)を各ウェル当たり50μlずつ処
理した後、37℃で30分間、反応させた後、反応が終わったプレートの培地を各ウェル当たり100μlずつ、新しいプレートに移し、25μlアセチル化バッファー(acetylation buffer)及び25μlアセチル化試薬(acetylation reagent)を入れて、十分に混ぜる。上記の
ように作られたアセチル化試料の内、50μlを抗体がコーティングされたプレートに移し
、200μlヒスタミンアルカリホスファターゼコンジュゲート(conjugate)を入れて混ぜ
た後、4℃で18時間反応させる。反応が終わったプレートの試料を全て除去した後、洗浄
バッファー(wash buffer)を200μl添加し、3度洗浄した後、基質(substrate)を200μl添加し、常温で30分反応させた後、停止液(stop solution)50μlを添加し、反応を停
止した後、Benchmark plus(Biorad)装備を使用して、406nmで吸光度を測定した。化合
物を処理しない対照群細胞の吸光度を基準に各化合物の処理濃度に伴うヒスタミン遊離の程度を算出した。EC
50(μM)値は、ヒスタミン遊離を50%抑制する各化合物の濃度をエ
クセルグラフィックプログラム(Excel graphic program)を使用して算出した。
【0128】
前述した本発明の範囲に属する化合物の中で、任意の数個の化合物に対して、抗炎症治療剤の可能性を確認するために、ヒスタミン遊離試験を行い、その EC
50値を次の表3異
性体に要約したが、その効果は極めて優れて現われた。
【0129】
【表3】
【0130】
試験例3:細胞基盤増殖抑制試験(抗細胞増殖アッセイ:anti-proliferatin assay)による検定法(MTS アッセイ:MTT assay)
【0131】
上記で製造された化合物は細胞の信号調節キナーゼ活性抑制を通して、癌細胞増殖抑制効果を確認するために、MTSエッセイを遂行した。(Barltrop J.A. et al (1991) 5-(3-carboxymethoxyphenyl)-2-(4,5-dimethylthiazoly)-3-(4-sulfophenyl)tetrazolium, inner
salt (MTS) and related analog of 3-(4,5-dimethylthiazolyl)-2,5-diphenyltetrazolium bromide (MTT) reducing to purple water soluble formazans as cell-viability indicators. Bioorg. Med. Chem. Lett.1, 611-4; Cory, A.H. et al (1991) Use of an aqueous soluble tetrazolium/ formazan assay for cell growth assays in culture. Cancer Comm. 3, 207-12.)
【0132】
ヒトリンパ腫細胞株のJeko-1(ATCC)、Mino(ATCC)、H9(韓国細胞株銀行)及びSR(ATCC)と、ヒト白血病細胞株のMV4-11(ATCC)、Molm-13(DSMZ)、 Ku812(ATCC)など
を対象にして、以下のような分析を行なった。
【0133】
Jeko-1、Mino、H9、SR、MV4-11、Molm-13及び Ku812細胞は、10% FBSを含むRPMI1640培地(GIBCO、invitrogen)が入っている96ウェルプレートに、それぞれ10,000細胞株/ウ
ェルの濃度で株分けした後、5%CO
2及び37℃の条件で24時間培養した。その後、各ウェルに上記実施例の化合物をそれぞれ0.2、1、5、25及び100μM濃度で処理し、対照群として
ジメチルスルホキシド(DMSO)を化合物処理時に使用した%と同じ0.08重量%で処理した。その後、各細胞を48時間培養した。
【0134】
細胞の生存能力を確認するために、上記のそれぞれ培養された細胞の培地にCellTiter96(登録商標)水系非放射性細胞増殖実験キット(Aqueous Non-radioactive cell proliferation assay kit)(Promega)で提供されるMTS(3-(4,5-ジメチルサイアゾール-2-イル)-5-(3-カルボメトキシフェニル)-2-(4-スルホフェニル)-2H-テトラゾリウム、分子内塩
(inner salt))とPMS(フェナジンメトサルフェート)の混合液20μlを添加し、37℃の
条件で2時間更に培養する。その後、490nmで吸光度を測定した。化合物を処理しない対照群細胞の吸光度を基準に、各化合物の処理濃度に伴う細胞増殖阻害の程度を算出し、この時に癌細胞の増殖を50%抑制する各化合物の濃度をEC
50(μM)値で算出した。
【0135】
抗炎症治療剤としての可能性だけでなく、リンパ腫のような抗癌治療剤としての可能性を確認するために、Jeko-1、Mino、H9、SRの四つのリンパ腫細胞に対して、増殖抑制試験を行い、そのEC
50値を次の表に要約した。
【0136】
【表4】
【0137】
また、リンパ腫細胞で活性が良かった任意の化合物に対して、リンパ腫以外に白血病細胞に対しても、増殖抑制試験を行い、高い抗癌効果を確認した。その効果に対する EC
50
値を以下の表5に要約する。
【0138】
【表5】