【文献】
吉井 和佳,音楽情報処理技術の最前線,情報処理 ,日本,社団法人情報処理学会,2009年 8月15日,第50巻,第8号,p.751−755
【文献】
桐本 篤,音楽と感性語の相関量計量による環境状況コンテクスト対応型音楽推薦システムの実現,第1回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム−DEIMフォーラム−論文集 [online],日本,電子情報通信学会データ工学研究専門委員会,2009年 5月 9日,DEIM Forum 2009 E5−2,Internet<URL:http://db-event.jpn.org/deim2009/proceedings/files/E5-2.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記予め選択されたプレイリストに含まれる前記音楽特徴の前記特徴データと前記対象ユーザの好みに対応する音楽特徴の前記特徴データとの間の相関係数が予め設定された条件を満たす場合には、前記予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定することは、
前記予め選択されたプレイリストと、前記対象ユーザの好みにおける全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数がいずれも前記所定の係数条件を満たすと、前記予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定することを含む、
請求項2に記載のプレイリストのリスト決定方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施例における技術案を本発明の実施例における図面を参照して明確かつ完全に説明する。明らかに、説明された実施例は、本発明の実施例の一部のみであり、すべての実施例ではな
い。
【0013】
図1は本発明の実施例によるプレイリストのリスト決定方法のフローチャートである。この方法は、音楽再生サービスを提供するサーバのような電子装置に適用することができ、データ処理能力を有するユーザ側装置に適用することもできる。
図1を参照すると、この方法はステップS100〜ステップS140を含むことができる。ステップS100において、複数の予め選択されたプレイリストを決定する。
【0014】
選択肢の一つとして、ソングバンクから複数の予め選択されたプレイリストをランダムに選択することができる。
【0015】
ソングバンクのプレイリストデータが主にユーザ生成コンテンツ(UGC:User Generated Content)のデータからのものであると、ユーザに推奨される次のプレイリストのリストを良い品質にするために、本発明の実施例では、特定の選別規則を設定して、ソングバンクから選別規則を満たす複数の予め選択されたプレイリストを選別することができる。
【0016】
例えば、選別規則は、プレイリスト名が所定のプレイリスト名の書き込みルールに合致すること、プレイリストに対する記述が所定のプレイリストに対する記述コンテンツに合致すること、プレイリストの曲に関連する数データが所定の数の要求に合致すること、及びプレイリストの曲に関するリスニングデータが所定のリスニングの要求に合致することなどを含む。
【0017】
ステップS110において、各予め選択されたプレイリストの音楽特徴の特徴データおよび対象ユーザが好む音楽特徴の特徴データを決定する。
【0018】
選択肢の一つとして、音楽特徴をプレイリストの音楽属性のタイプとみなすことができ、音楽属性のタイプは、プレイリストの歌手、曲、ジャンル、日付、言語、メロディなどを含むことができる。本発明の実施例において、プレイリストの音楽特徴としてプレイリストの少なくとも1つの音楽属性のタイプを予め設定することにより、少なくとも1つの音楽特徴を予め設定することができ、例えば、プレイリストの音楽特徴として、プレイリストの歌手、曲、ジャンル、日付、言語、メロディなどの音楽属性のタイプから1種類以上の音楽属性を選択することができる。
【0019】
選択肢の一つとして、プレイリストの歌手特徴について、プレイリスト中の各曲の歌手の数を特徴ベクトルとして使用してもよく、例えば、1つのプレイリストに歌手Aの2曲、歌手Bの1曲、歌手Cの2曲が含まれている場合、プレイリストの歌手特徴は((歌手A、2)、(歌手B、1)、(歌手C、2))であることになる。
【0020】
選択肢の一つとして、プレイリストのジャンルとして、プレイリストにおける曲数が最も多いジャンルを選択することができる。または、プレイリストのジャンル特徴について、プレイリスト中の各ジャンルの曲数を特徴ベクトルとして使用してもよい。プレイリストにおける日付、言語、メロディなどの他の音楽特徴を上記の方法に従って決定することができる。
【0021】
選択肢の一つとして、プレイリストの曲特徴は曲のジャンル、言語、日付、再生量などの情報を含むことができる。
【0022】
各予め選択されたプレイリストについて、プレイリストの少なくとも1つの音楽特徴を決定した後、本発明の実施例が予め選択されたプレイリストの各音楽特徴の特徴データを決定することができる。音楽特徴の特徴データは、音楽特徴の値を示すことを考えられる。
【0023】
例えば、予め選択されたプレイリストにおける各音楽特徴について、本発明の実施例が、音楽特徴の相関データを音楽特徴ベクトルに抽象化し、音楽特徴の音楽特徴ベクトルの値を取って、音楽特徴の音楽特徴ベクトルの特徴値を得ることによって、音楽特徴の特徴値を音楽特徴の特徴データとみなすことができる。各予め選択されたプレイリストにおける各音楽特徴の特徴値を決定することによって、各予め選択されたプレイリストの各音楽特徴の特徴データを決定することができる。
【0024】
プレイリストの音楽特徴が歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴である場合、各予め選択されたプレイリストの歌手特徴の相関データを歌手特徴ベクトルに抽象化し、曲特徴の相関データを曲特徴ベクトルに抽象化し、ジャンル特徴の相関データをジャンル特徴ベクトルに抽象化することによって、各予め選択されたプレイリストの歌手特徴ベクトルの特徴値、曲特徴ベクトルの特徴値、ジャンル特徴ベクトルの特徴値を取得し、各予め選択されたプレイリストの歌手特徴の特徴データ、曲特徴の特徴データ、およびジャンル特徴の特徴データの決定が実現されている。
【0025】
対象ユーザは、プレイリストによって推薦されるユーザであり、対象ユーザが好む音楽特徴は、本発明の実施例によって設定されたプレイリストの音楽特徴に対応する。例えば、プレイリストの音楽特徴が歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴を含む場合、対象ユーザが好む音楽特徴には歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴も含まれる。
【0026】
選択肢の一つとして、対象ユーザは、好む音楽特徴の具体的なコンテンツを定義し、対象ユーザが好む各音楽特徴の具体的なコンテンツに対し特徴値を取って、対象ユーザが好む各音楽特徴の特徴データを得ることができる。
【0027】
選択肢の一つとして、本発明の実施例は、対象ユーザが音楽を聴いている履歴データを分析することによって、対象ユーザが好む音楽特徴を分析することができる。
【0028】
ステップS120において、予め選択されたプレイリストと、対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を決定する。
【0029】
各予め選択されたプレイリストの音楽特徴の特徴データおよび対象ユーザが好む音楽特徴の特徴データを決定した後、予め選択されたプレイリストと対象ユーザが同じ音楽特徴に対して、同じ音楽特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の相関係数を決定することができる。
【0030】
例えば、音楽特徴が歌手特徴、曲特徴およびジャンル特徴である場合、各予め選択されたプレイリストについて、歌手特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の相関係数、曲特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の相関係数、及びジャンル特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の相関係数を決定することができる。
【0031】
予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データの相関係数は、同じ音楽特徴に対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの関連性を反映する。選択肢の一つとして、同じ音楽特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとのピアソン(pearson)相関係数を決定することにより、同じ音楽特徴に対する予め選択された予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の関連性を決定することができる。
【0032】
ステップS130において、各予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データの相関係数に基づいて、候補プレイリストを複数の予め選択されたプレイリストから決定する。
【0033】
候補プレイリストは、同じ音楽特徴に対する前記複数の予め選択されたプレイリスト内の対象ユーザとの関連性が高いプレイリストである。予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を取得した後、各予め選択されたプレイリストについて、本発明の実施例は、予め選択されたプレイリストと対象ユーザの全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を統合し、予め選択されたプレイリスト内の対象ユーザが好むプレイリストを決定することによって、前記複数の予め選択されたプレイリスト内の対象ユーザが好むプレイリストを候補プレイリストとして決定する。決定された候補プレイリストの数は複数であるが、前記予め選択されたプレイリストの数より少ない。
【0034】
ステップS140において、前記候補プレイリストからプレイリストのリストを構成するプレイリストを決定する。
【0035】
候補プレイリストを取得した後、前記候補プレイリストからプレイリストを選択して、プレイリストのリストを構成することもできる。
【0036】
上記からわかるように、本発明の実施例において、予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を決定することにより、予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴に対する関連性が得られ、複数の予め選択されたプレイリストから同じ音楽特徴に対する対象ユーザとの関連性が高いプレイリストを決定し、対象ユーザが好む候補プレイリストを取得する。対象ユーザが好む候補プレイリストからプレイリストのリストを構成するプレイリストを決定することにより、プレイリストのリストにおけるプレイリストが対象ユーザの好みである確率を増加させ、本発明の実施例によって決定されたプレイリストのリストを対象ユーザに推薦した後、対象ユーザがクリックして聴く可能性が向上し、プレイリストのリストのリスニング変換率を上げることができる。本発明の実施例は、プレイリストのリストにおけるプレイリストと推奨される対象ユーザとの相関性が高くなるようにプレイリストのリスト決定方法を提供し、プレイリストのリストのリスニング変換率を上げることができる。
【0037】
選択肢の一つとして、同じ音楽特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の相関係数は、ピアソン相関係数であってもよい。これに対応して、予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を決定する方法は以下の通りである。
【0038】
各予め選択されたプレイリストについて、数式
に基づいて予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データのピアソン相関係数をそれぞれに決定する。
【0039】
P(U、P)は予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データのピアソン相関係数であり、Uは対象ユーザの音楽特徴の特徴データであり、Pは予め選択されたプレイリストのうちUに対応する音楽特徴の特徴データであり、*は乗算記号を示し、|| ||はそのうちの特徴データの各特徴の二乗の和の平方根を示す。
【0040】
例えば、Uはプレイリスト中の歌手特徴の特徴データ(すなわち、プレイリスト中の歌手特徴の特徴ベクトル)を表し、プレイリスト中の各曲の歌手の数はUの各特徴として使用されることができる。歌手特徴の特徴データは、((歌手A、2)、(歌手B、1)、(歌手C、2))などの集合であってもよい。(歌手A、2)、(歌手B、1)、(歌手C、2)をUの特徴とみなすことができる。これに対応して、
は歌手特徴のベクトルにおける各特徴の二乗の和の平方根として考えられることができる。
【0041】
プレイリストの音楽特徴が歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴である場合、各予め選択されたプレイリストについて、予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データの相関係数は、以下のように決定されてもよい。
【0042】
本発明の実施例では、数式
に基づいて予め選択されたプレイリストと対象ユーザの歌手特徴の特徴データのピアソン相関係数を決定することができる。
【0043】
P(U1、P1)は歌手特徴に対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザのピアソン相関係数であり、U1は対象ユーザの歌手特徴の特徴データであり、P1は予め選択されたプレイリストのうち歌手特徴の特徴データである。
数式
に基づいて予め選択されたプレイリストと対象ユーザの曲特徴の特徴データのピアソン相関係数を決定する。
【0044】
P(U2、P2)は曲特徴に対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザのピアソン相関係数であり、U2は対象ユーザの曲特徴の特徴データであり、P2は予め選択されたプレイリストのうち曲特徴の特徴データである。
【0045】
数式
に基づいて予め選択されたプレイリストと対象ユーザのジャンル特徴の特徴データのピアソン相関係数を決定する。
【0046】
P(U3、P3)はジャンル特徴に対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザのピアソン相関係数であり、U3は対象ユーザのジャンル特徴の特徴データであり、P3は予め選択されたプレイリストのうちジャンル特徴の特徴データである。
【0047】
上記の数式を計算することにより、歌手特徴、曲特徴、ジャンル特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとのピアソン相関係数をそれぞれに取得することができる。
【0048】
選択肢の一つとして、各予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を決定した後、予め選択されたプレイリストと対象ユーザの全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を統合し、予め選択されたプレイリスト内の対象ユーザが好むプレイリストを決定することによって、候補プレイリストを取得する。これに対応して、
図2は本発明の実施例による前記複数の予め選択されたプレイリストから候補プレイリストを決定する方法のフローチャートであり、
図2を参照すると、この方法はステップS200〜ステップS210を含むことができる。
【0049】
ステップS200において、予め選択されたプレイリストと、対象ユーザの全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数がいずれも所定の係数条件を満たすと、当該予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定する。
【0050】
選択肢の一つとして、所定の係数条件は、設定された同じ音楽特徴に対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの間の相関性が高い係数値であってもよく、実際の状況に応じて設定されてもよい。ある予め選択されたプレイリストと対象ユーザの全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数がいずれも所定の係数条件を満たすと、当該予め選択されたプレイリストと対象ユーザとの相関性が高いと判定することができ、かつ対象ユーザが好むものであり、当該予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定する。
【0051】
プレイリストの音楽特徴が歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴である場合、歌手特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザの相関係数が所定の係数条件を満たし、曲特徴の特徴データに対する相関係数が所定の係数条件を満たし、かつジャンル特徴の特徴データに対する相関係数が所定の係数条件を満たすと、当該予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定する。
【0052】
ステップS210において、予め選択されたプレイリストと対象ユーザのうち同じ音楽特徴のいずれかの特徴データの相関係数が所定の係数条件を満たさないと、当該予め選択されたプレイリストが判定待ちの予め選択されたプレイリストであると決定し、対象ユーザの音楽画像データに基づいて、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであるか否かを判定する。
【0053】
プレイリストの音楽特徴が歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴である場合、歌手特徴、曲特徴及びジャンル特徴のうちの少なくとも1つの特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザの相関係数が所定の係数条件を満たさない限り、当該予め選択されたプレイリストが判定待ちの予め選択されたプレイリストであると決定することができる。
【0054】
判定待ちの予め選択されたプレイリストが対象ユーザの好みであるか否かをさらに判定するために、対象ユーザの音楽画像データが導入されてもよい。選択肢の一つとして、本発明の実施例では、所定の係数条件を満たさない相関係数の音楽特徴について、判定待ちの予め選択されたプレイリストにおいて音楽特徴の特徴データが、対象のユーザの音楽画像データに表された当該音楽特徴の内容と合致するかどうかを判定する。結果に従って、予め選択されたプレイリストが対象ユーザの好みであるか否かを決定する。
【0055】
音楽画像データは、音楽分野におけるユーザの画像データの表現である。ユーザの画像データをユーザ情報のタグ付けとみなすことができ、ユーザの社会属性、生活習慣、ある分野における行動などの主要情報のデータを収集して分析した後、ある分野におけるユーザの全体特徴を抽象化することにより、ユーザの画像データを得る。ユーザの画像データを使用すると、正確なユーザグループをすばやく見つけ、ユーザのニーズを満たすことができる。
【0056】
これに対応して、
図3は本発明の実施例による、音楽画像データに基づいて当該予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであるか否かを判定する方法のフローチャートであり、
図3を参照すると、この方法はステップS300〜ステップS330を含むことができる。
【0057】
ステップS300において、相関係数が所定の係数条件を満たさない音楽特徴を決定する。
【0058】
ステップS300で決定されたのは、判定待ちの予め選択されたプレイリストにおける対象ユーザの特徴データとの相関係数が所定の係数条件を満たさない音楽特徴である。歌手特徴の特徴データに対する予め選択されたプレイリストと対象ユーザの相関係数が所定の係数条件を満たさないと、ステップS300で決定された音楽特徴は歌手特徴である。
【0059】
ステップS310において、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストにおいて当該音楽特徴の特徴データが、対象ユーザの音楽画像データに表された当該音楽特徴の内容と合致するかどうかを判定する。合致すると、ステップS320を実行する。合致しないと、ステップS330を実行する。
【0060】
選択肢の一つとして、本発明の実施例では、音楽画像データによって統計した当該音楽特徴の内容に前記判定待ちの予め選択されたプレイリストの当該音楽特徴の特徴データが存在するかどうかを直接的に検証することができ、存在しないと、合致しないと判定し、存在すると、合致すると判定する。
【0061】
ステップS320において、判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定する。
【0062】
ステップS330において、判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストではないと決定する。
【0063】
図3に示す方法は、予め選択されたプレイリストと対象ユーザのうち同じ音楽特徴のいずれかの特徴データの相関係数が所定の係数条件を満たさないときの処理方法のみである。判定待ちの予め選択されたプレイリストについて、本発明の実施例では、判定待ちの予め選択されたプレイリストにおいて各音楽特徴の特徴データに対する対象ユーザの相関係数の平均値を計算することもできる。計算された平均値によって、判定待ちの予め選択されたプレイリストは対象ユーザが好むプレイリストであるかどうかを決定する。平均値が設定された平均値より大きい場合には、判定待ちの予め選択されたプレイリストは対象ユーザが好むプレイリストであると決定し、平均値が設定された平均値より小さい場合には、判定待ちの予め選択されたプレイリストは対象ユーザが好むプレイリストではないと決定する。設定された平均値は、実際の使用状況に応じて設定されてもよい。
【0064】
選択肢の一つとして、候補プレイリストを決定した後、候補プレイリストから所定の数のプレイリストをランダムに選択してプレイリストのリストを構成することも可能である。
【0065】
選択肢の一つとして、各予め選定されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データの相関係数に基づいて決定された候補プレイリストはユーザが好むプレイリストであるが、ほとんどの候補プレイリストはある音楽特徴に焦点を当てる。これを基づいてプレイリストのリストを決定し、対象ユーザに推薦すると、対象ユーザは同じタイプの歌リストを長時間に聴くことにより、対象ユーザのプレイリストの多様性経験が低下し、対象ユーザが視聴覚疲労を有する可能性が極めて高い。
【0066】
対象ユーザのリスニング習慣が多様な場合、同時にポピュラーミュージック、ロックミュージック、フォークミュージックなどが好きかもしれないが、ポピュラーミュージック、ロックミュージック、フォークミュージックについて、好き度が異なっている。本発明の実施例では、各予め選択されたプレイリストと対象ユーザの対応する音楽特徴の特徴データの相関係数に基づいて、ポピュラーミュージック、ロックミュージック、フォークミュージックについての好き度を定量化することができ、即ち、プレイリストの音楽特徴の相関係数の値に反映されている。これにより計算した結果として、同じ音楽特徴の相関係数が高いプレイリストが候補プレイリストとして決定され、これらの候補プレイリストによって決定されるプレイリストのリストには同じ種類のプレイリストが重畳されることになる。
【0067】
例えば、プレイリストの上位5曲はポピュラーミュージックに関連し、中位3曲はロックミュージックに関連し、最後の4曲はフォークソングに関連する。ソングリストが、プレイリストと対象ユーザの関連性の順序に従って対象ユーザに推奨される場合、同じタイプの5つの連続するプレイリストが推奨されるので、対象ユーザが視聴覚疲労を有する可能性が極めて高い。従って、候補プレイリストからプレイリストのリストを構成するプレイリストを決定する際には、ユーザとの関連性が高く、種類が多様なプレイリストが考えられる。
【0068】
図4は本発明の実施例による、候補プレイリストからプレイリストのリストを構成するプレイリストを決定する方法のフローチャートである。
図4を参照すると、この方法はステップS400〜ステップS420を含むことができる。
【0069】
ステップS400において、プレイリスト及び対象ユーザをノードとして、各音楽特徴に対し、全ての候補プレイリストと対象ユーザの特徴データとの間の接続関係を構築し、候補プレイリストと対象ユーザとの間の関連性を反映した最大接続サブグラフを得る。
【0070】
最大接続サブグラフは、グラフのすべてのノードを最も少ないエッジで接続することによって形成されたサブグラフとして考慮されてもよい。本発明の実施例では、ノードを接続するのに使用されるエッジは、候補プレイリストと対象ユーザの特徴データの相関として考慮されてもよい。プレイリストの音楽特徴は、歌手特徴、曲特徴、ジャンル特徴を含み、プレイリストと対象ユーザが同じ音楽特徴(それぞれ歌手特徴、曲特徴、ジャンル特徴である)について、同じ音楽特徴の特徴データ間の相関性に対する関係を構築する。すべての関係が確立されると、全体の画像は最大接続サブグラフである。
【0071】
ステップS410において、各音楽特徴に対し、前記最大接続サブグラフから接続されたプレイリストを決定し、各音楽特徴のプレイリストの集合を得る。
【0072】
図5はプレイリストとユーザとが関連するサブグラフの概略図であり、図中の円はプレイリストを表し、三角形はユーザを表している。最大接続サブグラフ内のすべてのノード(プレイリストおよびユーザを含む)はすべて接続されておらず、互いに接続されたノードに対応するプレイリストの間には関連性があると考えられ、例えば全部ロックミュージックのプレイリストである。互いに接続されていないプレイリストは、互いにつながっていないプレイリストであり、例えば、1つのサブグラフはロックミュージックのプレイリストであり、もう1つのサブグラフはフォークミュージックのプレイリストである。各音楽特徴に対し、最大接続サブグラフから接続されたプレイリストを決定することにより、各音楽特徴のプレイリストの集合を得ることができ、プレイリストタイプの多様性が保証される。1つのプレイリストの集合に含まれるノードはプレイリストであり、かつ1つのプレイリストの集合におけるプレイリストの音楽特徴は同じであり、同じタイプのプレイリストに属する。
【0073】
ステップS420において、プレイリストのリストを構成するように、各音楽特徴のプレイリストの集合から、相関係数が所定の推薦条件を満たすプレイリストを選択する。
【0074】
選択肢の一つとして、プレイリストの集合における相関係数が所定の推薦条件を満たすプレイリストは、プレイリストの集合における相関係数が最も高いプレイリストと考えられる。選択肢の一つとして、相関係数が所定の推薦条件を満たすプレイリストは実際の状況に応じて設定されてもよい。
【0075】
音楽特徴のプレイリストの集合から、相関係数が所定の推薦条件を満たすプレイリストを選択した後、対象ユーザとの相関性の高い複数種類のプレイリストを得ることができる。これらの曲からなるプレイリストのリストによって、後で対象ユーザに推薦されるプレイリストのリストにおけるプレイリストは、多様性かつ対象ユーザとの相関が高いという利点を有し、プレイリストの再生変換率を向上させることができる。
【0076】
選択肢の一つとして、本発明の実施例において、プレイリストを取得した後、プレイリストのリストにおけるプレイリストを並べ替える。例えば、プレイリストのリストにおける各プレイリストと対象ユーザの各音楽特徴の特徴データの相関係数の平均値を決定し、前記平均値に応じてプレイリストのリストにおけるプレイリストを並べ替える。例として、プレイリストのリストにおけるプレイリストを平均値の最大から最小まで並べ替える。
【0077】
本発明の実施例において、プレイリストの音楽特徴が歌手特徴、曲特徴、およびジャンル特徴を含むことを例として、歌手特徴、曲特徴、ジャンル特徴の特徴データに対するプレイリストと対象ユーザのデータの相関係数の平均値を決定することにより、決定されたプレイリストの平均値でプレイリストのリストにおけるプレイリストの位置を並べ替える。
【0078】
選択肢の一つとして、本発明の実施例では、選別規則に従って複数の予め選択されたプレイリストをソングバンクから決定することができる。例えば、ソングバンクから、プレイリスト名が所定のプレイリスト名の書き込みルールに合致するプレイリスト、プレイリストに対する記述が所定のプレイリストに対する記述コンテンツに合致するプレイリスト、プレイリストの曲に関連する数データが所定の数の要求に合致するプレイリスト、及びプレイリストの曲に関するリスニングデータが所定のリスニングの要求に合致するプレイリストを決定して、複数の予め選択されたプレイリストを得る。
【0079】
選択肢の一つとして、プレイリスト名が所定のプレイリスト名の書き込みルールに合致するのは次のような条件を満たし、即ち、プレイリスト名の文字数が5以上20以下であり、プレイリスト名における特殊記号が総文字数の20%未満であり、特殊記号には非主流記号、火星記号、個性記号などが含まれ、プレイリスト名の先頭が2スペースを超えてはならず、プレイリスト名の総文字数が3スペースを超えない、プレイリスト名の冒頭には句読点(例えば、。!?など)が含まれない、プレイリスト名の総文字数には3つ以下の句読点が含まれる。
【0080】
プレイリストに対する記述が所定のプレイリストに対する記述コンテンツに合致するのは次のような条件を満たし、即ち、プレイリストに対する記述コンテンツの総文字数が5以上であり、プレイリストに対する記述コンテンツの特殊記号が総文字数の20%未満である。
【0081】
選択肢の一つとして、プレイリストの曲に関連する数データは、プレイリスト中の曲数、アルバム数、歌手数、言語数等であってもよい。プレイリストの曲に関連する数データが所定の数の要求に合致するのは次のような条件を満たし、即ち、曲数が10以上であり、アルバム数が3より大きく、プレイリスト内の同じアルバムに属する曲数が5以下であり、歌手数が無制限であり、プレイリスト内の曲の言語数が5未満である。
【0082】
選択肢の一つとして、プレイリストの曲に関するリスニングデータが、プレイリスト中の楽曲聴取割合、プレイリストの完全な聴取率、プレイリストの一人当たりの聴取数等であってもよい。プレイリスト中の楽曲聴取割合はプレイリストの楽曲聴取総量/ソングバンクのすべての曲の聴取総量であってもよく、プレイリストの完全な聴取率はプレイリスト内の曲の完全な聴取率の平均値であってもよく、曲の完全な聴取率は毎回の曲の再生時間長さの合計/(再生の回数*曲の時間長さ)であり、プレイリストの一人当たりの聴取数はプレイリスト内の各曲のリスナーの平均数である。
【0083】
プレイリストの曲に関するリスニングデータが所定のリスニングの要求に合致するのは次のような条件を満たし、即ち、楽曲聴取割合が90%より大きく、プレイリストの完全な聴取率が65%より大きく、プレイリストの一人当たりの聴取数が3より大きい。
【0084】
好ましくは、
図6は本発明の実施例によるプレイリストのリスト決定方法の他のフローチャートを示している。この方法は、音楽再生サービスを提供するサーバのような電子装置に適用することができ、データ処理能力を有するユーザ側装置に適用することもできる。
図6を参照すると、この方法はステップS500〜ステップS590を含むことができる。
【0085】
ステップS500において、ソングバンクから、プレイリスト名が所定のプレイリスト名の書き込みルールに合致するプレイリスト、プレイリストに対する記述が所定のプレイリストに対する記述コンテンツの書き込みルールに合致するプレイリスト、プレイリストの曲に関連する数データが所定の数の要求に合致するプレイリスト、及びプレイリストの曲に関するリスニングデータが所定のリスニングの要求に合致するプレイリストを選択して、複数の予め選択されたプレイリストを得る。
【0086】
ステップS510において、各予め選択されたプレイリストの音楽特徴の特徴データおよび対象ユーザが好む音楽特徴の特徴データを決定し、1つのプレイリストは少なくとも1つの音楽特徴を有する。
【0087】
ステップS520において、数式
に基づいて予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データのピアソン相関係数をそれぞれに決定する。
【0088】
P(U、P)は予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データのピアソン相関係数であり、Uは対象ユーザの音楽特徴の特徴データであり、Pは予め選択されたプレイリストのうちUに対応する音楽特徴の特徴データである。
【0089】
ステップS530において、予め選択されたプレイリストと、対象ユーザの全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数がいずれも所定の係数条件を満たすと、当該予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定する。
【0090】
ステップS540において、予め選択されたプレイリストと対象ユーザのうち同じ音楽特徴のいずれかの特徴データの相関係数が所定の係数条件を満たさないと、当該予め選択されたプレイリストが判定待ちの予め選択されたプレイリストであると決定し、前記相関係数が所定の係数条件を満たさない音楽特徴を決定し、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストにおいて当該音楽特徴の特徴データが、対象ユーザの音楽画像データに表された当該音楽特徴の内容と合致するかどうかを判定し、合致すると、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定し、合致しないと、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストではないと決定する。
【0091】
ステップS550において、プレイリスト及び対象ユーザをノードとして、各音楽特徴に対し、全ての候補プレイリストと対象ユーザの特徴データとの間の接続関係を構築し、前記候補プレイリストと対象ユーザとの間の関連性を反映した最大接続サブグラフを得る。
【0092】
ステップS560において、各音楽特徴に対し、前記最大接続サブグラフから接続されたプレイリストを決定し、各音楽特徴のプレイリストの集合を得る。
【0093】
ステップS570において、プレイリストのリストを構成するように、各音楽特徴のプレイリストの集合から、相関係数が所定の推薦条件を満たすプレイリストを選択して、所定の数のプレイリストを構成する。
【0094】
ステップS580において、プレイリストのリストにおける各プレイリストと対象ユーザの各音楽特徴の特徴データの相関係数の平均値を決定する。
【0095】
ステップS590において、前記平均値に基づいて、プレイリストのリストにおけるプレイリストを並べ替える。
【0096】
プレイリストのリストにおけるプレイリストを決定しプレイリストを並べ替えた後、プレイリストのリストを対象ユーザに推奨することができる。推奨されたプレイリストのリストと対象ユーザとの相関性が高いので、プレイリストのリストのリスニング変換率を上げることができる。
【0097】
以下、本発明の実施例が提供するプレイリストのリスト決定装置について説明する。以下に説明するプレイリストのリスト決定装置は、上述したプレイリストのリスト決定方法の説明に対応する。
【0098】
図7は本発明の実施例によるプレイリストのリスト決定装置の構成ブロック図である。この方法は、音楽再生サービスを提供するサーバのような電子機器に適用することができ、データ処理能力を有するユーザ側装置に適用することもできる。
図7を参照すると、この装置は、複数の予め選択されたプレイリストを決定するための予め選択されたプレイリスト決定モジュール100と、各予め選択されたプレイリストの音楽特徴の特徴データおよび対象ユーザが好む音楽特徴の特徴データを決定し、1つのプレイリストは少なくとも1つの音楽特徴を有する特徴データ決定モジュール200と、各予め選択されたプレイリストについて、予め選択されたプレイリストと、対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データの相関係数を決定するための相関係数決定モジュール300と、各予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データの相関係数に基づいて、候補プレイリストを複数の予め選択されたプレイリストから決定するための候補プレイリスト決定モジュール400と、候補プレイリストからプレイリストのリストを構成するプレイリストを決定するためのプレイリストのリスト決定モジュール500とを含む。
【0099】
選択肢の一つとして、
図8は本発明の実施例による相関係数決定モジュール300の選択可能な構造を示している。
図8を参照すると、相関係数決定モジュール300は、数式
に基づいて予め選択されたプレイリストと対象ユーザの各同じ音楽特徴の特徴データのピアソン相関係数をそれぞれに決定するピアソン相関係数決定ユニット310をさらに含む。
【0100】
ここで、P(U、P)は予め選択されたプレイリストと対象ユーザの同じ音楽特徴の特徴データのピアソン相関係数であり、Uは対象ユーザの音楽特徴の特徴データであり、Pは予め選択されたプレイリストのうちUに対応する音楽特徴の特徴データであり、*は乗算記号を示し、|| ||はそのうちの特徴データの各特徴の二乗の和の平方根を示す。
【0101】
選択肢の一つとして、
図9は本発明の実施例による候補プレイリスト決定モジュール400の選択可能な構造を示している。
図9を参照すると、候補プレイリスト決定モジュール400は、予め選択されたプレイリストと、対象ユーザの全ての同じ音楽特徴の特徴データの相関係数がいずれも所定の係数条件を満たすと、当該予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定する第1決定ユニット410と、予め選択されたプレイリストと対象ユーザのうち同じ音楽特徴のいずれかの特徴データの相関係数が所定の係数条件を満たさないと、当該予め選択されたプレイリストが判定待ちの予め選択されたプレイリストであると決定し、対象ユーザの音楽画像データに基づいて前記判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであるか否かを判定する
判定ユニット420とを含む。
【0102】
選択肢の一つとして、
図10は本発明の実施例による
判定ユニット420の選択可能な構造を示している。
図10を参照すると、
判定ユニット420は、相関係数が所定の係数条件を満たさない音楽特徴を決定するための音楽特徴決定サブユニット421と、音楽特徴決定サブユニット421によって決定された音楽特徴の特徴データが、対象ユーザの音楽画像データに表された当該音楽特徴の内容と合致するかどうかを判定するための合致判定サブユニット422と、合致判定サブユニット422による判定結果がYであると、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定するための第1結果決定サブユニット423と、合致判定サブユニット422による判定結果がNであると、前記判定待ちの予め選択されたプレイリストが候補プレイリストではないと決定するための第2結果決定サブユニット424とを含む。
【0103】
選択肢の一つとして、具体的に、プレイリストのリスト決定モジュール500は、前記候補プレイリストから所定の数のプレイリストを選択してプレイリストのリストを構成するように構成することができる。
【0104】
選択肢の一つとして、本発明の実施例では、プレイリストの多様性を組み合わせることにより、プレイリストのリスト決定モジュール500が前記候補プレイリストからプレイリストのリストを構成するプレイリストを決定することができる。これに対応して、
図11は本発明の実施例によるプレイリストのリスト決定モジュール500の選択可能な構造を示している。
図11を参照すると、プレイリストのリスト決定モジュール500は、プレイリスト及び対象ユーザをノードとして、各音楽特徴に対し、全ての候補プレイリストと対象ユーザの特徴データとの間の接続関係を構築し、前記候補プレイリストと対象ユーザとの間の関連性を反映した最大接続サブグラフを得るためのサブグラフ構築ユニット510と、各音楽特徴に対し、最大接続サブグラフから接続されたプレイリストを決定し、各音楽特徴のプレイリストの集合を得るためのプレイリスト集合決定ユニット520と、プレイリストのリストを構成するように、各音楽特徴のプレイリストの集合から、相関係数が所定の推薦条件を満たすプレイリストを選択して、所定の数のプレイリストを構成するためのプレイリスト選択ユニット530とを含んでもよい。
【0105】
選択肢の一つとして、
図12は本発明の実施例によるプレイリストのリスト決定装置の他の構造を示している。
図7および
図12を参照すると、当該装置は、プレイリストのリストにおける各プレイリストと対象ユーザの各音楽特徴の特徴データの相関係数の平均値を決定するための平均値決定モジュール600と、平均値に基づいて、プレイリストのリストにおけるプレイリストを並べ替えるための並べ替えモジュール700とをさらに含んでもよい。
【0106】
選択肢の一つとして、予め選択されたプレイリスト決定モジュール100は予め設定された選別規則に従ってソングバンクから複数の予め選択されたたプレイリストを決定することができる。例えば、予め選択されたプレイリスト決定モジュール100は、ソングバンクから、プレイリスト名が所定のプレイリスト名の書き込みルールに合致するプレイリスト、プレイリストに対する記述が所定のプレイリストに対する記述コンテンツの書き込みルールに合致するプレイリスト、プレイリストの曲に関連する数データが所定の数の要求に合致するプレイリスト、及びプレイリストの曲に関するリスニングデータが所定のリスニングの要求に合致するプレイリストを選別して、複数の予め選択されたプレイリストを得るために利用されている。
【0107】
また、本発明の実施例は上述したプレイリストのリスト決定装置を含む電子機器を提供する。
【0108】
本発明の実施例による電子機器でプレイリストのリストにおけるリストを決定することによって、決定されたプレイリストのリストと対象ユーザとの相関性が高くなって、プレイリストのリストのリスニング変換率を上げることができる。
【0109】
図13は本発明の実施例による電子機器のハードウェアの構成ブロック図である。電子機器はサーバであってもよく、ユーザ側装置であってもよい。
図13を参照すると、この電子機器は、プロセッサ1と、通信インターフェース2と、メモリ3と通信バス4とを含んでもよい。
【0110】
プロセッサ1、通信インターフェース2およびメモリ3は通信バス4を介して互いに通信を達成する。
【0111】
選択肢の一つとして、通信インターフェース2は、GSM(登録商標)モジュールのインターフェース、CDMAモジュールのインターフェース、LTEモジュールのインターフェースなどの通信モジュールのインターフェースであってもよい。
【0112】
プロセッサ1はプログラムを実行する。メモリ3はプログラムを記憶する。プログラムは、コンピュータ動作命令を含むプログラムコードを含む。
【0113】
プロセッサ1は、中央処理装置CPU、特定用途向け集積回路ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、または本発明の実施例を実施するように構成された1つまたは複数の集積回路であってもよい。
【0114】
メモリ3は、高速RAMメモリを含むことができ、また、少なくとも1つのディスク記憶装置などの不揮発性メモリ(non−volatile memory)を含むこともできる。
【0115】
具体的に、プログラムは、予め選択されたプレイリストに含まれる音楽特徴の特徴データおよび対象ユーザが好む音楽特徴の特徴データを決定し、予め選択されたプレイリストに含まれる音楽特徴は、対象ユーザが好む音楽特徴に対応するステップと、予め選択されたプレイリストに含まれる音楽特徴の特徴データと対象ユーザの好みに対応する音楽特徴の特徴データとの間の相関係数を計算するステップと、予め選択されたプレイリストに含まれる音楽特徴の特徴データと対象ユーザの好みに対応する音楽特徴の特徴データとの間の相関係数が予め設定された条件を満たす場合には、予め選択されたプレイリストが候補プレイリストであると決定するステップとを実行する。
【0116】
本明細書における各実施例は漸進的に説明され、各実施例に対する説明は他の実施例との相違点に焦点を当て、各実施例の間の同じまたは類似の部分を互いに参照することができる。実施例に開示された装置について、実施例に開示された方法に対応するため、その説明は比較的簡単であり、方法に対する説明を参照することができる。
【0117】
当業者は、本明細書に開示された実施例における説明された各示例のユニットおよびステップを組み合わせ、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせによって実現されることをさらに理解することができ、ハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に説明するために、以上の説明において各示例の構成およびステップを機能的に説明されている。これらの機能がハードウェアか或いはソフトウェアによって実行されているかは、技術案の特定アプリケーションと設計上の制約に次第である。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用することにより記載された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えると考えられない。
【0118】
本明細書に開示された実施例における説明された方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、またはその両方の組み合わせによって直接的に実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的にプログラム可能なROM、電気的に消去可能なプログラマブルROM、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROMまたは技術分野において既知の他の形態の記憶媒体に配置することができる。
【0119】
開示された実施例の上記説明は、当業者が本発明を実現または使用することを可能にする。これらの実施例に対する様々な変更は、当業者にとって明らかになる。本明細書で定義される一般的な原理は本発明の精神または範囲から逸脱することなく、他の実施形態で実現されてもよい。したがって、本発明は、本明細書に示されるこれらの実施例に限定されず、本明細書に開示された原理および新規な特徴に一致する最も広い範囲と合致する。