特許第6596618号(P6596618)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6596618サイト設置型匿名フォーム処理装置、およびサイト設置型匿名フォーム処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6596618
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】サイト設置型匿名フォーム処理装置、およびサイト設置型匿名フォーム処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20191021BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20191021BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q30/02 470
   G06F13/00 560C
   G06F13/00 650B
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-127677(P2018-127677)
(22)【出願日】2018年7月4日
【審査請求日】2018年7月4日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510197173
【氏名又は名称】株式会社ナレッジフロー
(74)【代理人】
【識別番号】710007696
【氏名又は名称】林 良生
(72)【発明者】
【氏名】林 良生
【審査官】 山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−100018(JP,A)
【文献】 特開2010−055579(JP,A)
【文献】 特開2009−134443(JP,A)
【文献】 特表2017−509050(JP,A)
【文献】 特開2018−081444(JP,A)
【文献】 伝言機能,自動応答接客サービス AutoChat,オルグロー株式会社,2016年12月31日
【文献】 Peing?Sarahah?匿名の質問箱がSNSに現る!なぜ流行っているの?,[online],2018年 2月 9日,[令和1年5月8日検索], インターネット<URL:https://www.jscore.co.jp/column/lifestyle/2018/peing/>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、前記サイトに問い合わせフォームを表示させる問い合わせフォーム表示部と、
サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受付ける問い合わせ受付部と、
サイト訪問者から、前記問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付部と、
サイト運営者からの回答メッセージを、サイト訪問者に回答する問い合わせ回答部と、
前記返信手段受付部にサイト訪問者からの前記返信手段の入力がない場合に、サイト運営者からの回答メッセージを格納する回答メッセージ格納部と、を備え、
前記返信手段受付部が受付けた前記返信手段は、サイト運営者が取得不能とされ
前記回答メッセージ格納部は、サイト訪問者がその後に前記サイトを訪問した際に、格納した前記回答メッセージを、前記サイトに表示することを特徴とするサイト設置型匿名フォーム処理装置。
【請求項2】
コンピューターに、
サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、前記サイトに問い合わせフォームを表示させる問い合わせフォーム表示機能と、
サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受付ける問い合わせ受付機能と、
サイト訪問者から、前記問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付機能と、
サイト運営者からの回答メッセージを、サイト訪問者に回答する問い合わせ回答機能と、
前記返信手段受付機能にサイト訪問者からの前記返信手段の入力がない場合に、サイト運営者からの回答メッセージを格納する回答メッセージ格納機能と、を実現させ、
前記返信手段受付機能が受付けた前記返信手段は、サイト運営者が取得不能とされ
前記回答メッセージ格納機能は、サイト訪問者がその後に前記サイトを訪問した際に、格納した前記回答メッセージを、前記サイトに表示することを特徴とするサイト設置型匿名フォーム処理プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイト設置型匿名フォーム処理装置、およびサイト設置型匿名フォーム処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サイト訪問者が所望の問い合わせを行うための問い合わせシステムが知られている。
このような問い合わせシステムとして、特許文献1には、ネットワーク通信を可能とした構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011―257860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の問い合わせシステムでは、サイト運営者が、サイト訪問者が所望していない案内や広告といった情報を、サイト訪問者の情報を用いて提供することができ、サイト訪問者の利便性に改善の余地があった。
【0005】
そこで、本発明は、サイト運営者から、サイト訪問者が所期しない案内や広告といった情報が提供されるのを抑制することができるサイト設置型匿名フォーム処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した課題を解決するために、本発明のサイト設置型匿名フォーム処理装置は、サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、前記サイトに問い合わせフォームを表示させる問い合わせフォーム表示部と、サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受付ける問い合わせ受付部と、サイト訪問者から、前記問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付部と、サイト運営者からの回答メッセージを、サイト訪問者に回答する問い合わせ回答部と、を備え、前記返信手段受付部が受付けた前記返信手段は、サイト運営者が取得不能とされている。
【0007】
また、サイト運営者からの回答メッセージを受信する回答メッセージ受信部を更に備え、前記問い合わせ回答部は、前記問い合わせ受付部が、サイト訪問者から問い合わせメッセージを受付けた時刻と、前記回答メッセージ受信部が、サイト運営者から回答メッセージを受付けた時刻と、を比較して、前記回答メッセージをサイト訪問者に回答するか否かを判断してもよい。
【0008】
また、前記返信手段受付部にサイト訪問者からの前記返信手段の入力がない場合に、サイト運営者からの回答メッセージを格納する回答メッセージ格納部を備え、前記回答メッセージ格納部は、サイト訪問者がその後に前記サイトを訪問した際に、格納した前記回答メッセージを、前記サイトに表示してもよい。
【0009】
また、前記返信手段受付部は、前記返信手段として、サイト訪問者から外部メッセージングサービスとの連携を行うための連携用コードを受付ける連携用コード受付部と、サイト訪問者から受付けた前記連携用コードに基づいて、連携用トークンを生成する連携用トークン生成部と、を備え、前記問い合わせ回答部は、サイト運営者からの回答メッセージを、前記連携用トークンを用いて前記外部メッセージングサービス経由でサイト訪問者に回答してもよい。
【0010】
また、サイト訪問者がリアルタイムでオペレータに問い合わせを行うチャットシステムを備え、前記問い合わせフォーム表示部は、前記チャットシステムのオペレータが問い合わせに対応できないとき、もしくはサイト訪問者が望んだときに、前記サイトに前記問い合わせフォームを表示させてもよい。
【0011】
また、前記チャットシステムは、前記オペレータとして対応するチャットボットを備えてもよい。
【0012】
また、本発明のサイト設置型匿名フォーム処理プログラムは、コンピュータに、サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、前記サイトに問い合わせフォームを表示させる問い合わせフォーム表示機能と、サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受付ける問い合わせ受付機能と、サイト訪問者から、前記問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付機能と、サイト運営者からの回答メッセージを、サイト訪問者に回答する問い合わせ回答機能と、を実現させ、前記返信手段受付機能が受付けた前記返信手段は、サイト運営者が取得不能とされている。
【発明の効果】
【0013】
本発明のサイト設置型匿名フォーム処理装置によれば、サイト訪問者から、問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付部を備えている。そして、返信手段受付部が受付けた返信手段は、サイト運営者が取得不能とされているので、サイト運営者は、サイト訪問者からの問い合わせと直接関係のない情報を、サイト訪問者に提供することができない。これにより、サイト運営者から、サイト訪問者が所期しない案内や広告といった情報が提供されるのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の第1実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の第2実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第3実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置の構成を示すブロック図である。
図4図3に示すサイト設置型匿名フォーム処理装置の変形性を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
以下、図1を参照して本発明の第1実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置1について説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置1は、問い合わせフォーム表示部10、問い合わせ受付部20、返信手段受付部30、および問い合わせ回答部40を備えている。
【0016】
問い合わせフォーム表示部10は、サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、サイトに問い合わせフォームを表示させる。
問い合わせフォーム表示部10は、フォームデータリクエスト受信部11とフォームデータ格納部12とを備えている。
【0017】
フォームデータリクエスト受信部11は、サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、サイトにフォームを表示させるためのフォーム呼び出しコードを受信する。
フォームデータ格納部12には、フォームデータが格納されている。そしてフォームデータ格納部12は、フォームデータリクエスト受信部11が受信したフォーム呼び出しコードに基づいて、フォームデータをサイトに出力する。
【0018】
問い合わせ受付部20は、サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受付ける。問い合わせ受付部20は、問い合わせメッセージ受信部21と問い合わせメッセージ格納部22とを備えている。
問い合わせメッセージ受信部21は、サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受信する。
問い合わせメッセージ格納部22は、問い合わせメッセージ受信部21が受信した問い合わせメッセージを格納する。
【0019】
返信手段受付部30は、サイト訪問者から、問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける。返信手段受付部30は、サイト訪問者が問い合わせをするとき、又はその前後に、サイト訪問者に返信手段の入力を促す。
返信手段受付部30は、返信手段受信部31と返信手段格納部32とを備えている。返信手段受信部31には、サイト訪問者が問い合わせメッセージへの回答を受け取る手段を入力する。サイト訪問者は、返信手段として、例えばメールアドレスを入力することができる。返信手段格納部32に、返信手段受信部31に入力された返信手段が格納される。
【0020】
問い合わせ回答部40は、サイト運営者からの回答メッセージを、サイト訪問者に回答する。問い合わせ回答部40は、回答メッセージ送信部41と回答メッセージ加工部42とを備えている。
回答メッセージ加工部42は、後述する回答メッセージ受信部60が受信したサイト運営者からの回答メッセージを加工する。回答メッセージへの加工として、サイト運営者の情報を付加したり、回答メッセージに対する返信をおこなうためのURLを付加したりすることができる。

【0021】
また、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、問い合わせメッセージ取得部50と、回答メッセージ受信部60と、を備えている。
問い合わせメッセージ取得部50は、問い合わせメッセージ格納部22に格納された問い合わせメッセージを取得する。回答メッセージ受信部60は、サイト運営者からの回答メッセージを受信する。
【0022】
そして本実施形態では、返信手段受付部30が受付けた返信手段は、サイト運営者が取得不能とされている。すなわち、サイト運営者は返信手段受付部30に直接アクセスすることがないので、サイト運営者がサイト訪問者への返信手段を取得することができない構造となっている。
【0023】
また、問い合わせ回答部40は、問い合わせ受付部20が、サイト訪問者から問い合わせメッセージを受付けた時刻と、回答メッセージ受信部60が、サイト運営者から回答メッセージを受付けた時刻と、を比較して、回答メッセージをサイト訪問者に回答するか否かを判断する。
すなわち、サイト訪問者から問い合わせメッセージを受付けた時刻から、予め設定した一定の時刻が経過した後には、問い合わせメッセージと直接関係がない広告等の情報であると判断し、回答メッセージをサイト訪問者に回答しない。
【0024】
また、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、回答メッセージ格納部70を備えている。回答メッセージ格納部70は、返信手段受付部30にサイト訪問者からの返信手段の入力がない場合に、サイト運営者からの回答メッセージを格納する。
そして、回答メッセージ格納部70は、サイト訪問者がその後にサイトを訪問した際に、格納した回答メッセージを、サイトに表示する。
【0025】
ここで、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、プログラム内のコードや命令によって所定の機能を実行するための図示しない中央処理装置(CPU)により制御されている。
なお、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、中央処理装置に代えて、例えば、マイクロプロセッサやマルチプロセッサ、ASIC、FPGAなどにより制御されてもよい。
【0026】
また、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、ソフトウェアによって実現されている。そして、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、1つのプログラムファイルによって前述した各機能が実現されてもよいし、ネットワーク等を介して実現されてもよい。
例えば、サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、その機能の一部または全部をクラウドコンピューティングシステムによって提供されるクラウドサービス等、仮想的な装置によって実現するものであってもよい。
【0027】
以上説明したように、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置1によれば、
サイト訪問者から、問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付部30を備えている。
そして、返信手段受付部30が受付けた返信手段は、サイト運営者が取得不能とされているので、サイト運営者は、サイト訪問者からの問い合わせと直接関係のない情報を、サイト訪問者に提供することができない。これにより、サイト運営者から、サイト訪問者が所期しない案内や広告といった情報が提供されるのを抑制することができる。
【0028】
また、問い合わせ回答部40が、サイト訪問者から問い合わせメッセージを受付けた時刻と、サイト運営者から回答メッセージを受付けた時刻と、を比較して、回答メッセージをサイト訪問者に回答するか否かを判断している。このため、サイト訪問者が問い合わせを行った時点からしばらく時間が経過したのちに、サイト運営者が問い合わせと直接関係のない情報をサイト訪問者に提供するのを回避することができる。
【0029】
また、回答メッセージ格納部70がサイト運営者からの回答メッセージを格納し、その後にサイト訪問者がサイトを訪問した際に、格納した回答メッセージをサイトに表示するので、サイト訪問者が、回答メッセージを確認するタイミングを自分で管理することが可能になり、サイト訪問者の利便性を向上することができる。
【0030】
(第2実施形態)
次に、図2を参照して本発明の第2実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置2について説明する。
図2に示すように、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置2では、返信手段受付部30は、連携用コード受付部33と連携用トークン生成部34とを備えている。
【0031】
連携用コード受付部33は、返信手段として、サイト訪問者から外部メッセージングサービスとの連携を行うための連携用コードを受付ける。すなわち、ウェブブラウザにおいて、外部メッセージングサービスにおける連携許可用のウェブページに、サイト訪問者がアクセスをする。そしてサイト訪問者が、権限許可の操作を行うと、作成された連携用コードが、ウェブブラウザから返信手段受付部30に転送される。
【0032】
連携用トークン生成部34は、サイト訪問者から受付けた連携用コードに基づいて、連携用トークンを生成する。
そして、問い合わせ回答部40は、サイト運営者からの回答メッセージを、連携用トークンを用いて外部メッセージングサービス経由でサイト訪問者に回答する。
【0033】
以上説明したように、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置2によれば、連携用コード受付部33と連携用トークン生成部34とを備えている。このため、外部メッセージングサービスを利用して、サイト訪問者に回答を行うことができる。これにより、汎用性の高い外部メッセージングサービスを選択することで、サイト訪問者の利便性をより一層効果的に向上することができる。
【0034】
(第3実施形態)
次に、図3を参照して本発明の第3実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置3について説明する。
図3に示すように、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置3では、サイト訪問者がリアルタイムでオペレータに問い合わせを行うチャットシステム80を備えている。
【0035】
チャットシステム80は、メッセージを互いに送受信することで、リアルタイムでオペレータからの回答メッセージを確認することができる。オペレータは人であってもよいし、機械(チャットボット)であってもよい。すなわち、チャットシステム80は、オペレータとして対応するチャットボットを備えてもよい。
【0036】
そして本実施形態では、問い合わせフォーム表示部10は、チャットシステム80のオペレータが問い合わせに対応できないときに、もしくはサイト訪問者が望んだときに、サイトに問い合わせフォームを表示させる。
すなわち、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置3では、例えば、オペレータの担当者が不在であったり、チャットボットが対応できない問い合わせがなされたりしたときに、チャットシステム80による回答に代えて、問い合わせフォームを表示することができる。
またサイト訪問者が、例えば、チャットボットからの回答に不安を感じ、問い合わせフォームによる問い合わせを希望した際に、問い合わせフォームを表示することができる。
【0037】
ここで、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置3の変形例として、図4に示すサイト設置型匿名フォーム処理装置4では、返信手段受付部30が、連携用コード受付部33と連携用トークン生成部34とを備えていてもよい。この場合には、チャットシステム80のオペレータが問い合わせに対応できないときに、連携用コード受付部33がサイト訪問者から連携用コードを受付ける。
【0038】
以上説明したように、本実施形態に係るサイト設置型匿名フォーム処理装置3では、チャットシステム80を備えているとともに、問い合わせフォーム表示部10は、チャットシステム80のオペレータが問い合わせに対応できないときに、サイトに問い合わせフォームを表示させる。
このため、チャットシステム80のオペレータが問い合わせに対応できるときは、リアルタイムでのサイト訪問者への返信が可能になり、サイト訪問者に迅速に回答を行うことができる。
【0039】
なお、上述の実施形態は、本発明の代表的な実施形態を単に例示したものにすぎない。従って、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に対して種々の変形を行ってもよい。
【0040】
例えば、上記実施形態においては、問い合わせ回答部40が、サイト訪問者から問い合わせメッセージを受付けた時刻と、サイト運営者から回答メッセージを受付けた時刻と、を比較して、回答メッセージをサイト訪問者に回答するか否かを判断する構成を示したが、このような態様に限られない。問い合わせ回答部40は、問い合わせメッセージを受付けた時刻と、回答メッセージを受付けた時刻と、を比較して回答するか否かを判断しなくてもよい。
【0041】
また、上記実施形態においては、回答メッセージ格納部70が、サイト訪問者がその後にサイトを訪問した際に、格納した回答メッセージをサイトに表示する構成を示したが、このような態様に限られない。回答メッセージ格納部70は、サイト訪問者がその後にサイトを訪問した際に、格納した回答メッセージをサイトに表示しなくてもよい。
【0042】
また、本実施形態で説明した機能を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、本実施形態の上述した種々の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
【0043】
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0044】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0045】
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0046】
また、前述した変形例に限られず、これらの変形例を選択して適宜組み合わせてもよいし、その他の変形を施してもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 サイト設置型匿名フォーム処理装置
10 問い合わせフォーム表示部
20 問い合わせ受付部
30 返信手段受付部
40 問い合わせ回答部
70 回答メッセージ格納部
80 チャットシステム
【要約】      (修正有)
【課題】サイト運営者から、サイト訪問者が所期しない案内や広告といった情報が提供されるのを抑制サイト設置型匿名フォーム処理装置及びサイト設置型匿名フォーム処理プログラムを提供する。
【解決手段】サイト設置型匿名フォーム処理装置1は、サイト訪問者がサイトにアクセスした際に、サイトに問い合わせフォームを表示させる問い合わせフォーム表示部と、サイト訪問者からの問い合わせメッセージを受付ける問い合わせ受付部と、サイト訪問者から、問い合わせフォームからの回答メッセージを受け取る返信手段を受付ける返信手段受付部と、サイト運営者からの回答メッセージを、サイト訪問者に回答する問い合わせ回答部と、を備える。返信手段受付部が受付けた返信手段は、サイト運営者が取得不能とされている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4