特許第6597218号(P6597218)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6597218バッテリ予約装置およびバッテリ予約方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6597218
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】バッテリ予約装置およびバッテリ予約方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20191021BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20191021BHJP
   H02J 13/00 20060101ALI20191021BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20191021BHJP
   H01M 10/42 20060101ALI20191021BHJP
   B60L 50/50 20190101ALI20191021BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06Q50/06
   H02J13/00 301A
   H02J13/00 301J
   H02J7/00 X
   H02J7/00 P
   H01M10/42 A
   B60L50/50
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2015-224345(P2015-224345)
(22)【出願日】2015年11月17日
(65)【公開番号】特開2017-91425(P2017-91425A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2018年9月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129012
【弁理士】
【氏名又は名称】元山 雅史
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】高塚 皓正
(72)【発明者】
【氏名】和田 純一
(72)【発明者】
【氏名】笠井 一希
【審査官】 大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−331405(JP,A)
【文献】 特開2012−145499(JP,A)
【文献】 特開2011−197932(JP,A)
【文献】 特開2010−107203(JP,A)
【文献】 特開2014−003803(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
B60L 50/50
H01M 10/42
H02J 7/00
H02J 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電力消費体に搭載される複数のバッテリパックについて、バッテリステーションにおける貸し出し予約を行うバッテリ予約装置であって、
前記電力消費体の使用者から、貸し出しを希望する総電力量に関する情報が入力される入力受付部と、
前記電力消費体に搭載可能な前記バッテリパックの数に関する情報を取得するバッテリ数取得部と、
前記バッテリ数取得部において取得された前記バッテリパックの数と前記入力受付部に入力された前記貸し出しを希望する総電力量に関する情報とに基づいて、それぞれの前記バッテリステーションにおいて貸し出し可能な前記バッテリパックの数および容量を算出する貸出個数容量算出部と、
を備えているバッテリ予約装置。
【請求項2】
前記入力受付部に入力される前記総電力量に関する情報には、貸し出し時間、支払い金額、走行予定距離、貸し出しを希望する電力量、消費予定の電力量、のうちのいずれか1つが含まれる、
請求項1に記載のバッテリ予約装置。
【請求項3】
前記入力受付部では、段階的に設定された複数の選択肢の中から前記使用者に選択された入力情報を受け付ける、
請求項2に記載のバッテリ予約装置。
【請求項4】
前記入力受付部には、前記バッテリステーションにおける前記バッテリパックの受け取り希望時間に関する情報がさらに入力される、
請求項1から3のいずれか1項に記載のバッテリ予約装置。
【請求項5】
前記貸出個数容量算出部において算出された貸し出し可能な前記バッテリパックの数、容量に基づいて、前記バッテリパックの貸し出しが可能な前記バッテリステーションを提示するバッテリステーション選択部を、さらに備えている、
請求項1から4のいずれか1項に記載のバッテリ予約装置。
【請求項6】
前記バッテリステーション選択部は、複数の選択肢を提示する際には、現在地から前記バッテリステーションまでの距離、貸し出し個数、貸し出し料金、前記バッテリステーションにおける待ち時間のうち、少なくとも1つに基づいて、予約候補となる前記バッテリステーションの優先順位を設定する、
請求項5に記載のバッテリ予約装置。
【請求項7】
前記貸出個数容量算出部において算出された貸し出し可能な前記バッテリパックの数、容量に基づいて、前記バッテリパックの充放電計画を作成する充放電計画作成部を、さらに備えている、
請求項1から6のいずれか1項に記載のバッテリ予約装置。
【請求項8】
前記電力消費体は、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車、電気自動車、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)を含むモビリティである、
請求項1から7のいずれか1項に記載のバッテリ予約装置。
【請求項9】
電力消費体に搭載される複数のバッテリパックについて、バッテリステーションにおける貸し出し予約を行うバッテリ予約装置を用いたバッテリ予約方法であって、
前記バッテリ予約装置のバッテリ数取得部が、前記電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に関する情報を取得するバッテリ数取得ステップと、
前記バッテリ予約装置の入力受付部が、前記電力消費体の使用者から、貸し出しを希望する総電力量に関する情報が入力される入力受付ステップと、
前記バッテリ予約装置の貸出個数容量算出部が、前記バッテリ数取得ステップにおいて取得された前記バッテリパックの数と前記入力受付ステップにおいて入力された前記貸し出しを希望する総電力量に関する情報とに基づいて、それぞれの前記バッテリステーションにおいて貸し出し可能な前記バッテリパックの数および容量とを算出する貸出個数容量算出ステップと、
を備えているバッテリ予約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のバッテリパックが搭載される電力消費体のために、バッテリステーションにおけるバッテリの貸し出し予約を行うバッテリ予約装置およびバッテリ予約方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電動自動二輪車や電動自転車等のモビリティに搭載されたバッテリパックを、充電済みのバッテリパックを保有するバッテリステーションにおいて交換しながら利用するシステムが構築されている。
このように、バッテリパックを貸し出す場合には、バッテリステーションにおけるバッテリパックの貸し出しを予約するシステムが用いられる場合がある。
【0003】
例えば、特許文献1には、医療機器の使用に必要な電力量、目的地までの走行に必要な電力量、現在のバッテリ残量等に基づいて、電気自動車による回診が可能か否かを判定する可搬型医療機器の充電池管理装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−253727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の充電池管理装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された充電池管理装置では、バッテリステーションにおけるバッテリパックの貸し出しの予約をする場合には、使用者による予約操作が複雑化しやすいという問題がある。
【0006】
具体的には、使用者は、バッテリステーションにおいて貸し出し予約するバッテリパックの個数、個々のバッテリパックの電力量等を入力する必要があるため、必要な予約情報を直感的に操作入力することは困難であった。
本発明の課題は、複数のバッテリパックが搭載される電力消費体のためのバッテリパックの貸し出しの予約時における操作を簡素化することが可能なバッテリ予約装置およびバッテリ予約方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明に係るバッテリ予約装置は、電力消費体に搭載される複数のバッテリパックについて、バッテリステーションにおける貸し出し予約を行うバッテリ予約装置であって、入力受付部と、バッテリ数取得部と、貸出個数容量算出部と、を備えている。入力受付部は、電力消費体の使用者から、貸し出しを希望する総電力量に関する情報が入力される。バッテリ数取得部は、電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に関する情報を取得する。貸出個数容量算出部は、バッテリ数取得部において取得されたバッテリパックの数と入力受付部に入力された貸し出しを希望する総電力量に関する情報とに基づいて、それぞれのバッテリステーションにおいて貸し出し可能なバッテリパックの数および容量を算出する。
【0008】
ここでは、電力消費体に搭載される複数のバッテリパックの貸し出しをバッテリステーションに予約する際に、使用者から、貸し出しを希望する総電力量に関する情報が入力されると、電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に基づいて、各バッテリステーションにおいて貸し出し可能なバッテリパックの数および容量を算出する。
ここで、使用者から入力される総電力量に関する情報には、例えば、総電力量の数値、多中小等の定性的な総電力量表現による入力、貸し出し後の走行予定距離等の情報が含まれる。
【0009】
また、電力消費体としては、例えば、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車、電動一輪車、電気自動車(EV)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)等のモビリティ、その他の交換可能なバッテリによって駆動される各種電気製品等が含まれる。
さらに、電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に関する情報は、直接的に取得してもよいし、電力消費体に固有の番号等を用いて間接的に取得してもよい。
【0010】
これにより、バッテリパックの貸し出し予約を行う使用者は、貸し出しを希望する総電力量に関する情報を入力するだけで、各バッテリステーションにおいて貸し出し可能なバッテリパックの本数と容量とが提示される。
この結果、電力消費体に複数搭載された個々のバッテリパックのバッテリ残量等を確認して入力する必要がないため、バッテリパックの貸し出し予約時における操作を簡素化することができる。
【0011】
第2の発明に係るバッテリ予約装置は、第1の発明に係るバッテリ予約装置であって、入力受付部に入力される総電力量に関する情報には、貸し出し時間、支払い金額、走行予定距離、貸し出しを希望する電力量、消費予定の電力量、のうちのいずれか1つが含まれる。
ここでは、電力消費体に複数搭載されるバッテリパックの貸し出し予約をする際に入力が必要な総電力量に関する情報として、貸し出し時間、支払い金額、走行予定距離、貸し出しを希望する電力量、消費予定の電力量等の情報のうち少なくとも1つを用いる。
【0012】
ここで、貸し出し時間が入力される場合には、現在の時刻と貸し出し時間とに基づいて貸し出しが必要な電力量を算出すればよい。なお、貸し出し時間と必要電力量とが関連付けされたテーブル等を用いて、必要な電力量を算出してもよい。また、消費予定の電力量としては、例えば、電力消費体がモビリティである場合には、バッテリパック貸し出し後の走行予定距離に対応する電力量や、走行予定距離の数値等も含まれる。
【0013】
これにより、使用者は、バッテリパックの貸し出し予約をする際には、より簡素な入力操作によって、貸し出し可能なバッテリステーションの予約をすることができる。
第3の発明に係るバッテリ予約装置は、第2の発明に係るバッテリ予約装置であって、入力受付部では、段階的に設定された複数の選択肢の中から使用者に選択された入力情報を受け付ける。
【0014】
ここで、段階的に設定された複数の選択肢としては、例えば、貸し出しが必要な総電力量として、多・中・小等の段階的な量の表示が考えられる。
これにより、使用者は、貸し出しが必要な総電力量について、感覚的に選択肢を選ぶだけで、容易にバッテリステーションの予約をすることができる。
第4の発明に係るバッテリ予約装置は、第1から第3の発明のいずれか1項に係るバッテリ予約装置であって、入力受付部には、バッテリステーションにおけるバッテリパックの受け取り希望時間に関する情報がさらに入力される。
【0015】
ここでは、電力消費体に複数搭載されるバッテリパックの貸し出し予約をする際に入力されるその他の情報として、バッテリパックの受け取り希望時間が入力される。
これにより、使用者は、希望する時間帯(受け取り希望時間)に所望の容量のバッテリパックの貸し出しが可能なバッテリステーションを選択して、バッテリパックの貸し出し予約をすることができる。
【0016】
第5の発明に係るバッテリ予約装置は、第1から第4の発明のいずれか1つに係るバッテリ予約装置であって、貸出個数容量算出部において算出された貸し出し可能なバッテリパックの数、容量に基づいて、バッテリパックの貸し出しが可能なバッテリステーションを提示するバッテリステーション選択部を、さらに備えている。
ここでは、上述した貸出個数容量算出部において算出された貸し出し可能なバッテリパックの数と容量とを満たすバッテリステーションを、使用者に選択可能な状態で提示する。
【0017】
これにより、使用者は、貸し出しを希望する総電力量に関する情報を入力するだけで、必要な条件を満たすバッテリパックの数と容量とを用意できるバッテリステーションを容易に選択することができる。
第6の発明に係るバッテリ予約装置は、第1から第5の発明のいずれか1つに係るバッテリ予約装置であって、バッテリステーション選択部は、複数の選択肢を提示する際には、現在地からバッテリステーションまでの距離、貸し出し個数、貸し出し料金、バッテリステーションにおける待ち時間のうち、少なくとも1つに基づいて、予約候補となるバッテリステーションの優先順位を設定する。
【0018】
ここでは、バッテリステーション選択部において提示された複数の予約候補となるバッテリステーションについて、現在地からバッテリステーションまでの距離、貸し出し個数、貸し出し料金、バッテリステーションにおける待ち時間等の情報を用いて優先順位を設定する。
これにより、使用者は、予約先候補として提示された複数のバッテリステーションのうち、例えば、現在位置から近い順、貸し出し個数が少ない順、貸し出し料金が安い順、待ち時間が短い順に提示されたバッテリステーションの中から希望するバッテリステーションを選択して予約することができる。
【0019】
第7の発明に係るバッテリ予約装置は、第1から第6の発明のいずれか1つに係るバッテリ予約装置であって、貸出個数容量算出部において算出された貸し出し可能なバッテリパックの数、容量に基づいて、バッテリパックの充放電計画を作成する充放電計画作成部を、さらに備えている。
ここでは、充放電計画作成部において、予約されたバッテリステーションにおいて管理されている複数のバッテリパックの充電・放電の計画を作成する。
【0020】
これにより、予約情報に基づいて、受け取り希望時間までに必要なバッテリパックの数、容量が用意するとともに、他の予約の受付ができるように、バッテリステーションにおけるバッテリパックの充放電を制御することができる。
第8の発明に係るバッテリ予約装置は、第1から第7の発明のいずれか1つに係るバッテリ予約装置であって、電力消費体は、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車、電気自動車、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)を含むモビリティである。
【0021】
ここでは、所定の電力消費体として、電動自動二輪車、電動自転車等のモビリティを用いている。
これにより、例えば、所定のバッテリステーション等において、バッテリ残量が少ないバッテリパックを充電済みのバッテリパックと交換しながら使用されるモビリティにおいて、貸し出しを希望するバッテリパックの予約を、簡単な操作によって実施することができる。
【0022】
第9の発明に係るバッテリ予約方法は、電力消費体に搭載される複数のバッテリパックについて、バッテリステーションにおける貸し出し予約を行うバッテリ予約方法であって、入力受付ステップと、バッテリ数取得ステップと、貸出個数容量算出ステップと、を備えている。入力受付ステップは、電力消費体の使用者から、貸し出しを希望する総電力量に関する情報が入力される。バッテリ数取得ステップは、電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に関する情報を取得する。貸出個数容量算出ステップは、バッテリ数取得ステップにおいて取得されたバッテリパックの数と入力受付ステップにおいて入力された貸し出しを希望する総電力量に関する情報とに基づいて、それぞれのバッテリステーションにおいて貸し出し可能なバッテリパックの数および容量を算出する。
【0023】
ここでは、電力消費体に搭載される複数のバッテリパックの貸し出しをバッテリステーションに予約する際に、使用者から、貸し出しを希望する総電力量に関する情報が入力されると、電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に基づいて、各バッテリステーションにおいて貸し出し可能なバッテリパックの数および容量を算出する。
ここで、使用者から入力される総電力量に関する情報には、例えば、総電力量の数値、多中小等の定性的な総電力量表現による入力、貸し出し後の走行予定距離等の情報が含まれる。
【0024】
また、電力消費体としては、例えば、電動自動二輪車、電動自転車、電動アシスト自転車、電動一輪車、電気自動車(EV)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)等のモビリティ、その他の交換可能なバッテリによって駆動される各種電気製品等が含まれる。
さらに、電力消費体に搭載可能なバッテリパックの数に関する情報は、直接的に取得してもよいし、電力消費体に固有の番号等を用いて間接的に取得してもよい。
【0025】
これにより、バッテリパックの貸し出し予約を行う使用者は、貸し出しを希望する総電力量に関する情報を入力するだけで、各バッテリステーションにおいて貸し出し可能なバッテリパックの本数と容量とが提示される。
この結果、電力消費体に複数搭載された個々のバッテリパックのバッテリ残量等を確認して入力する必要がないため、バッテリパックの貸し出し予約時における操作を簡素化することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係るバッテリ予約装置によれば、複数のバッテリパックが搭載される電力消費体のためのバッテリパックの貸し出しの予約時における操作を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の一実施形態に係るバッテリ予約装置によって貸し出し予約される複数のバッテリパックが搭載されるモビリティの構成を示す図。
図2図1のモビリティに搭載される複数のバッテリパックの貸し出し予約を行うバッテリ予約装置の構成を示すブロック図。
図3図2のバッテリ予約装置に対してバッテリパックの貸し出し予約を行う際に、モビリティの表示部に表示される予約入力画面を示す図。
図4図3の入力画面から入力された貸し出しを希望する総電力量を満たすバッテリパックの組合せとして、交換個数、1個当たりの容量、優先順位、予約の可否を示すテーブル。
図5】各バッテリパックのバッテリ残量と予約の有無を示すテーブル。
図6図2のモビリティの表示部に表示され、貸し出し可能なバッテリパックの個数、貸し出し価格を含むバッテリステーションの選択を行う予約入力画面を示す図。
図7図2のモビリティの表示部に表示される予約確認を行う予約入力画面を示す図。
図8図2のバッテリ予約装置において処理されるバッテリ予約方法の流れを示すフローチャート。
図9】本発明の他の実施形態に係るバッテリ予約装置に対してバッテリパックの貸し出し予約を行う際に、モビリティの表示部に表示される予約入力画面を示す図。
図10】本発明のさらに他の実施形態に係るバッテリ予約装置に対してバッテリパックの貸し出し予約を行う際に、モビリティの表示部に表示される予約入力画面を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の一実施形態に係るバッテリ予約装置について、図1図8を用いて説明すれば以下の通りである。
本実施形態に係るバッテリ予約装置10は、図1に示す電動自動二輪車等のモビリティ20に交換可能な状態で搭載されるバッテリパック1の交換(貸出)予約を受け付ける。
なお、本実施形態において、モビリティ20に搭載されるバッテリパック1の交換は、バッテリパック1の貸し出しと同義として説明する。
【0029】
バッテリパック1は、図1に示すように、モビリティ20に対して電力を供給するための二次電池であって、モビリティ20に対して交換可能な状態で3本搭載されている。そして、バッテリパック1は、所定のバッテリステーション30a〜30cに設置された充電器31(図2参照)を用いて充電されることで、繰り返し使用される。
モビリティ20は、シート20aの下に搭載された3本のバッテリパック1から電力を供給されて走行する電動自動二輪車であって、前輪21、後輪(駆動輪)22、表示部23(図2参照)、およびGPS(Global Positioning System)24(図2参照)を備えている。
【0030】
前輪21は、モビリティ20の前部と路面との間に設けられた操舵輪であって、ハンドル20bの向きに連動して向きを変えることで、走行方向を切り替えることができる。
後輪22は、バッテリパック1が搭載されたモビリティ20の後部と路面との間に設けられた駆動輪であって、モータ(図示せず)によって回転駆動される。
表示部23は、モビリティ20のハンドル20bの中央部分付近に設けられた表示装置であって、モビリティ20に搭載された3本のバッテリパック1のバッテリ残量や、走行速度等を表示する。なお、表示部23は、例えば、タッチパネル式の液晶表示装置によって構成されている。
【0031】
また、表示部23は、バッテリ予約装置10に対してバッテリの交換予約を行う予約情報が入力される予約入力部23aを有している。そして、表示部23は、後述する予約入力画面等、バッテリステーション30a〜30cを予約するための予約入力画面を表示する。
予約入力部23aは、3本のバッテリパック1のバッテリ残量が少なくなってきた場合に、使用者がその時点でのバッテリ残量を見て、交換時に必要とする総電力量等の情報が入力される。そして、予約入力部23aは、表示部23に表示された予約入力画面を介して、使用者によって予約するバッテリステーション30a〜30cが入力される。
【0032】
なお、図2に示すバッテリステーション30a〜30cは、説明の便宜上、3箇所となっているが、本実施形態のバッテリ予約装置10によって予約対象となるバッテリステーションの数はこれに限定されるものではない。例えば、地域ごとにバッテリステーションの設置密度が異なる場合には、モビリティ20の現在位置を中心とする半径数km以内に設置された複数のバッテリステーションを全て予約対象としてもよい。
【0033】
GPS24は、モビリティ20に搭載されており、GPS衛星からの信号を受信して、モビリティ20の現在位置情報を取得する。そして、GPS24は、取得した現在位置情報をバッテリ予約装置10の移動時間算出部13へと送信する。
(バッテリ予約装置10の構成)
バッテリ予約装置10は、複数のバッテリステーション30a〜30cに保管されている充電済みあるいは充電中のバッテリパック1の交換予約を受け付ける装置であって、例えば、各バッテリステーション30a〜30cに設置されている。そして、バッテリ予約装置10は、図2に示すように、入力受付部11、バッテリ数取得部12、移動時間算出部13、バッテリステーション情報取得部14、貸出個数容量算出部15、バッテリステーション選択部16、充放電計画作成部17、および表示制御部18を備えている。
【0034】
本実施形態では、バッテリ予約装置10によって予約されるバッテリパック1は、予約時点で充電が完了したもの、充電中のものを含む(図5のテーブル参照)。
入力受付部11は、モビリティ20の表示部23(予約入力部23a)を介して使用者から入力されたバッテリパック1の交換に関する予約情報を受け付ける。具体的には、入力受付部11は、図3に示す予約入力画面S1を介して入力される貸し出し希望の総電力量(2000wh)、およびバッテリステーション30a〜30cにおける受取希望時間(10:00〜10:15)に関する情報を受け付ける。そして、入力受付部11は、総電力量および受取希望時間に関する情報を貸出個数容量算出部15へ、モビリティ20のID情報をバッテリ数取得部12へ、それぞれ送信する。
【0035】
なお、入力受付部11に入力される総電力量としては、図1のモビリティ20の場合には、3本のバッテリパック1を同時に交換する際に必要な3本分の合計電力量を意味している。
バッテリ数取得部12は、入力受付部11において受け付けた予約情報に含まれるモビリティ20ごとに付された固有のID等を用いて、モビリティ20に搭載可能なバッテリパック1の数(図1のモビリティ20では3本)を取得する。具体的には、バッテリ数取得部12は、予め所定のDB(Data Base)に保存されたIDに対応するモビリティ20の情報を用いて、搭載可能なバッテリパック1の数を取得する。
【0036】
移動時間算出部13は、モビリティ20に搭載されたGPS24から取得したモビリティ20の現在位置情報を取得する。そして、移動時間算出部13は、現在位置から各バッテリステーション30a〜30cまでの距離を算出するとともに、各バッテリステーション30a〜30cまでの移動時間を算出する。
なお、各バッテリステーション30a〜30cまでの移動時間は、例えば、移動距離と、直近の1時間の平均速度とを用いて、算出することができる。
【0037】
バッテリステーション情報取得部14は、通信回線を介して、各バッテリステーション30a〜30cにおけるバッテリパック1の保持本数、充電状況(バッテリ残量)等の情報を取得する。具体的には、バッテリステーション情報取得部14は、例えば、バッテリステーション30aにおいて保持されているバッテリパック1の数が10本とすると、図5に示すように、各バッテリパック1のID、バッテリ残量、予約状況等に関する情報を取得する。
【0038】
貸出個数容量算出部15は、入力受付部11において受け付けた総電力量および受取希望時間、バッテリ数取得部12において取得されたモビリティ20へのバッテリパック1の搭載可能本数、バッテリステーション情報取得部14において取得された各バッテリステーション30a〜30cの情報を用いて、貸し出し可能なバッテリパック1の個数、容量を算出する。また、貸出個数容量算出部15は、移動時間算出部13において算出されたモビリティ20の現在位置から各バッテリステーション30a〜30cまでの移動時間を取得する。
【0039】
具体的には、貸出個数容量算出部15は、入力受付部11から受信した総電力量および受取希望時間に関する情報を取得するとともに、バッテリステーション情報取得部14からバッテリステーション30a〜30cの情報を取得する。
これにより、貸出個数容量算出部15は、使用者によって入力された受取希望時間に、各バッテリステーション30a〜30cにおいて希望する総電力量のバッテリパック1を用意できるか否かを判定するとともに、用意できるバッテリステーション30a〜30cにおけるバッテリパック1の組合せを算出する。
【0040】
例えば、使用者によって入力された総電力量が2000whである場合には、バッテリパック1の組合せとしては、図4に示すように、容量2000whの1本、容量1000whの2本、容量666.7whの3本、容量500whの4本という組合せが考えられる。
ここで、貸出個数容量算出部15は、図4に示すように、バッテリパック1の交換個数が少ない順に、優先順位を設定する。これは、使用者によるバッテリパック1の交換作業ができるだけ短時間で済ませるためには、交換個数が少ない方が好ましいからである。そして、貸出個数容量算出部15は、これらの各組合せのうち、バッテリステーション30a〜30cにおける予約が可能か否かを判定する。
【0041】
なお、図4に示す例では、1本のバッテリパック1の定格容量が1000whであるため、1本のバッテリパック1で2000whの総電力量を得ることは不可能であることから、交換個数1個は選択不可となる。よって、ここでは、交換個数2〜4個の選択肢の中で、優先順位を設定する。
そして、優先順位1位の1000whのバッテリパック1を2本交換する選択肢については、バッテリステーション30a〜30cにおいて定格容量のバッテリパック1を2本準備できないことから、予約不可となっている。
【0042】
このため、本実施形態では、優先順位2位の容量666.7kwのバッテリパック1を3本交換、あるいは容量500whのバッテリパック1を4本交換することが可能なバッテリステーション30a〜30cが選択肢として提示される。
バッテリステーション選択部16は、貸出個数容量算出部15において算出されたバッテリパック1の組合せを交換可能なバッテリステーション30a〜30cを提示する。
【0043】
具体的には、バッテリステーション選択部16は、図6に示すように、交換個数3個あるいは4個のバッテリパック1を交換可能なバッテリステーション(ステーションA〜E)が選択肢として提示される。
なお、使用者によって入力された総電力量、受取希望時間によっては、全てのバッテリステーション30a〜30cが予約条件を満たさないことも考えられる。この場合には、バッテリステーション選択部16は、予約不可と、表示部23の画面に表示させる。
【0044】
これにより、使用者は、総電力量を減らす、あるいは受取希望時間を延長する等、入力する内容を変更することで、再度、予約可能なバッテリステーション30a〜30cを探すことができる。
充放電計画作成部17は、選択肢として挙げられた複数のバッテリステーションA〜Eのうち、選択されたバッテリステーションAにおいて予約されたバッテリパック1を用意するとともに、他の予約を受け付けるための充放電計画を作成する。
【0045】
具体的には、充放電計画作成部17は、例えば、選択されたバッテリステーションAにおける現在のバッテリパック1のバッテリ残量と受取希望時間とに基づいて、受取希望時間までに準備可能なバッテリパック1およびその他の予約を受け付け可能な状態とするために複数のバッテリパック1の充放電計画を作成する。例えば、選択されたバッテリステーションAにおいて、図5に示す10本のバッテリパック1を保持しているとすると、容量666.7whのバッテリID10004,10008,10012の3本が予約される。よって、充放電計画作成部17は、それ以外の予約受付を考慮して、その他のバッテリパック1、例えば、バッテリID10001,10005,10013,10016等の充放電計画を作成する。
【0046】
なお、図5に示す例では、バッテリID10003のバッテリパック1(バッテリ残量900wh)については、すでに他の使用者によって11:00に受け取られる予定の予約受付が完了しているため、予約不可の状態となっている。
表示制御部18は、バッテリステーション選択部16において提示された複数の選択肢(バッテリステーションA〜E)を、図6に示すように、モビリティ20の表示部23の予約入力画面S2に表示させる。また、表示制御部18は、予約入力画面S2を介して、使用者がバッテリステーションAを選択すると、図7に示すように、予約内容を表示部23の予約入力画面S3に表示させる。
【0047】
予約入力画面S2には、5箇所のバッテリステーションA〜Eについて、6つの選択肢が表示される。具体的には、バッテリステーションAにおけるバッテリパック1の貸出個数3個の選択肢が1つ、バッテリステーションA〜Eにおける貸出個数4個の選択肢が5つ表示される。
なお、図6に示す例では、6つの選択肢のうちの最上段の「400円、個数3、ステーションA」の選択肢が選択された状態を示している。
【0048】
予約入力画面S3には、選択されたバッテリステーションAにおける予約内容が表示される。具体的には、予約された総電力量(2000wh)、総電力量を満たすバッテリパック1の個数(3個)、受取希望時間(10:00〜10:15)、貸出料金(¥400)に関する情報が表示される。
<バッテリ予約装置10における予約受付までの流れ>
本実施形態のバッテリ予約装置10では、図8に示すフローチャートに従って、使用者にとって最適なバッテリステーション30a〜30cが選択され、バッテリパック1の交換予約を受け付ける。
【0049】
すなわち、ステップS11では、入力受付部11において、モビリティ20の表示部23の予約入力部23aから入力された、貸し出しを希望する総電力量と受取希望時間に関する情報を受け付ける。
次に、ステップS12では、入力してきたモビリティ20のIDを用いて、バッテリ数取得部12において、モビリティ20に搭載可能なバッテリパック1の数を取得する。なお、図1に示すモビリティ20の場合には、搭載可能な数として3本という情報が取得される。
【0050】
次に、ステップS13では、移動時間算出部13において、モビリティ20に搭載されたGPS24から受信した現在位置と各バッテリステーション30a〜30cまでの距離から、各バッテリステーション30a〜30cまでの移動時間が算出される。なお、上述したように、移動時間の算出には、直近の1時間のモビリティ20の平均速度等が用いられる。
【0051】
次に、ステップS14では、バッテリステーション情報取得部14において、複数のバッテリパック1を保持している各バッテリステーション30a〜30cの情報が取得される。具体的には、各バッテリステーション30a〜30cにおいて保持されている複数のバッテリパック1の個数、充電状況、予約の有無等の情報が取得される。
次に、ステップS15では、貸出個数容量算出部15において、使用者が貸し出しを希望する総電力量、受取希望時間の条件を満たすバッテリステーション30a〜30cがあるか否かを判定する。そして、条件を満たすバッテリステーション30a〜30cがある場合には、そのバッテリステーション30a〜30cにおいて用意できるバッテリパック1の数、容量が算出される。
【0052】
なお、ここで、使用者によって入力された総電力量、受取希望時間の条件を満たすバッテリステーション30a〜30cがない場合には、上述したように、使用者に対して、予約不可であることを表示する。この場合には、条件の変更を促す予約入力画面を表示部23に表示させてもよい。
次に、ステップS16では、充放電計画作成部17において、予約候補として挙げられたバッテリステーション30a〜30cについて、予約されたバッテリパック1の充電計画とともに、予約後のバッテリパック1の充放電計画を作成する。
【0053】
次に、ステップS17では、バッテリステーション選択部16において、予約先候補として、使用者の入力条件を満たす貸し出し可能なバッテリパック1を保持する複数のバッテリステーション30a〜30cを提示する。
なお、バッテリステーション選択部16において提示された複数のバッテリステーションA〜Eは、表示制御部18によって、図6に示すように、モビリティ20の表示部23に予約入力画面S2として表示される。
【0054】
次に、ステップS18では、図7に示すように、モビリティ20の表示部23に表示された複数のバッテリステーションA〜Eの中から、使用者によって選択されたバッテリステーションAの予約内容が予約入力画面S3として表示され、使用者が予約ボタンを選択することで予約受付が完了する。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0055】
(A)
上記実施形態では、図3に示すように、使用者から予約入力を行う入力画面として、総電力量と受取希望時間とが入力される予約入力画面S1を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、使用者から予約入力される画面としては、図9に示すように、総電力量の代わりに、貸し出して欲しいバッテリパックの必要電力量を段階的に示した複数のボタン「多」、「中」、「小」等を用いて選択させる予約入力画面S4を用いてもよい。
【0056】
すなわち、入力受付部11に入力される総電力量に関する情報として、「多」、「中」、「小」等の定性的な表現を用いて選択させてもよい。
この場合には、使用者は、貸し出しを希望するバッテリパックの必要電力量を段階的に示した複数のボタンを感覚的に選択するだけでよいため、より使い勝手のよいバッテリ予約装置を提供することができる。
【0057】
また、電力消費体がモビリティの場合には、図10に示すように、総電力量の値の代わりに、総電力量に関する情報として、バッテリパックを交換後の走行予定距離を入力させる予約入力画面S5を用いてもよい。
この場合には、使用者が、目的地までの走行予定距離等から距離を入力するだけで、その距離の走行に必要な必要電力量が算出されて、交換すべきバッテリパックの個数、容量を算出することができる。
なお、入力された距離から必要電力量を算出する過程においては、例えば、直近の走行時における電力消費量を参考にして必要電力量を算出することが好ましい。あるいは、モビリティの平均的な1km走行時の電力消費量を参照してもよい。
【0058】
(B)
上記実施形態では、図3に示すように、使用者から予約入力を行う入力画面として、総電力量と受取希望時間とが入力される予約入力画面S1を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、受取希望時間については、入力項目から削除されてもよい。
この場合には、使用者は、総電力量に関する情報のみを入力し、予約入力画面に表示された複数のバッテリステーションの中から、希望する受取時間に受け取りが可能なバッテリステーションを選択すればよい。
【0059】
(C)
上記実施形態では、図6に示すように、予約入力画面S2に提示される予約可能な選択肢として、同じ容量のバッテリパック1を3本あるいは4本組み合わせて交換可能なバッテリステーション30a〜30cを提示する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各バッテリステーションにおいて保持されている複数のバッテリパックについて、異なる容量のバッテリパックを組み合わせて、使用者が入力した総電力量以上になるように選択されたバッテリパックの組合せを用意できるバッテリステーションを選択肢として挙げてもよい。
【0060】
(D)
上記実施形態では、入力受付部11において受け付けた予約情報に含まれるモビリティ20ごとに付された固有のID等を用いて、モビリティ20に搭載可能なバッテリパック1の数(図1のモビリティ20では3本)を取得する例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、モビリティ等の電力消費体に搭載可能なバッテリパック数は、予めDBに保存されたモビリティに付された固有のIDを用いて取得する方法以外に、モビリティ等の電力消費体から、予約情報とともに取得してもよい。
【0061】
(E)
上記実施形態では、図6に示すように、予約先候補となる複数のバッテリステーション30a〜30cについて、バッテリパック1の貸出料金が安い順、交換個数が少ない順に表示した予約入力画面S2を用いた例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、バッテリステーション到着後の待ち時間を算出して、待ち時間が短い順に優先順位を設定してもよい。
【0062】
(F)
上記実施形態では、モビリティ20におけるバッテリパック1がシート20aの下に搭載されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、モビリティ20におけるハンドル20bの下の部分に配置してもよい。
【0063】
(G)
上記実施形態では、バッテリ予約装置10がバッテリステーション30a〜30cに設置された例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、モビリティおよびバッテリステーションとの間で通信可能な環境であれば、バッテリパックの予約状況を集中管理する予約管理センター等のバッテリステーション以外の場所に設置されていてもよい。
【0064】
(H)
上記実施形態では、バッテリ予約装置10が、各バッテリステーション30a〜30cに設置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、各モビリティにバッテリ予約装置が搭載されていてもよい。
この場合には、各モビリティが、通信部を介して、各バッテリステーションにおけるバッテリパック充電状況等の必要な情報を取得することで、最適なバッテリステーションを提示することができる。
【0065】
(I)
上記実施形態では、電力消費体としての電動自動二輪車(モビリティ20)に、3本のバッテリパック1が搭載される例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、電力消費体に搭載されるバッテリパックは、2本あるいは4本以上であってもよい。
【0066】
(J)
上記実施形態では、バッテリステーション30a〜30cにおいてそれぞれ4個以上のバッテリパック1が充電器31においてそれぞれ保持されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、大規模なバッテリステーションの場合には、充電器において保持されるバッテリパックの数は、30個以上であってもよい。
この場合には、条件を満たすバッテリパックの組合せが増えるため、そのバッテリステーションにおいて多数の貸し出し予約を受け付けることができる。
【0067】
(K)
上記実施形態では、電力消費体(モビリティ20)として電動自動二輪車に対して電力を供給するバッテリパック1を例として挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
【0068】
例えば、電動自動二輪車以外にも、電動一輪車、電動自転車、電動アシスト自転車、電気自動車(EV)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)等の他のモビリティ等に電力を供給するためのバッテリパックに対して本発明を適用してもよい。
あるいは、本発明のバッテリパックから電力が供給される電力消費体としては、モビリティに限らず、交換可能なバッテリによって駆動される他の電気製品であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明のバッテリ予約装置は、複数のバッテリパックが搭載される電力消費体のためのバッテリパックの貸し出しの予約時における操作を簡素化することができるという効果を奏することから、各種製品に搭載されるバッテリパックの貸し出し予約を受け付ける予約装置として広く適用可能である。
【符号の説明】
【0070】
1 バッテリパック
10 バッテリ予約装置
11 入力受付部
12 バッテリ数取得部
13 移動時間算出部
14 バッテリステーション情報取得部
15 貸出個数容量算出部
16 バッテリステーション選択部
17 充放電計画作成部
18 表示制御部
20 モビリティ
20a シート
20b ハンドル
21 前輪
22 後輪
23 表示部
23a 予約入力部
24 GPS
30a〜30c バッテリステーション
31 充電器
S1〜S5 予約入力画面
S11〜S18 ステップ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10