特許第6597891号(P6597891)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6597891
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】空気清浄機
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/20 20060101AFI20191021BHJP
   F24F 7/00 20060101ALI20191021BHJP
   B01D 46/44 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   A61L9/20
   F24F7/00 A
   B01D46/44
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-513132(P2018-513132)
(86)(22)【出願日】2017年4月12日
(86)【国際出願番号】JP2017015015
(87)【国際公開番号】WO2017183538
(87)【国際公開日】20171026
【審査請求日】2018年5月16日
(31)【優先権主張番号】特願2016-86229(P2016-86229)
(32)【優先日】2016年4月22日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2016-86228(P2016-86228)
(32)【優先日】2016年4月22日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】乳井 一夫
(72)【発明者】
【氏名】久下 洋介
【審査官】 河野 俊二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−339846(JP,A)
【文献】 特表2001−520552(JP,A)
【文献】 特開2014−100206(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0095844(US,A1)
【文献】 特表2004−510118(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/191225(WO,A2)
【文献】 米国特許第04210429(US,A)
【文献】 特開平11−009930(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 9/20
B01D 46/44
F24F 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を清浄するフィルターと、
前記フィルターを保持するケーシングと、
前記ケーシングに対して着脱自在であり、前記フィルターを覆うカバーと、
前記ケーシング及び前記カバーに覆われ、前記フィルターに紫外線を照射する紫外線照射装置と、
前記ケーシングに設けられた電気接続受部と、
前記カバーに設けられ、前記電気接続受部に着脱自在に接続される電気接続部と、
を備え、
前記紫外線照射装置は、前記カバーに設けられ、前記カバーが取り外されると紫外線の照射を停止し、
前記電気接続部は、前記カバーが前記ケーシングに取り付けられることによって前記電気接続受部に接続され、
前記紫外線照射装置には、前記電気接続受部に接続された前記電気接続部から通電し、
前記紫外線照射装置への通電は、前記カバーが前記ケーシングから取り外されると停止し、前記カバーが再び前記ケーシングに取り付けられると一定時間経過後に再開する空気清浄機。
【請求項2】
空気を清浄するフィルターと、
前記フィルターを保持するケーシングと、
前記ケーシングに対して着脱自在であり、前記フィルターを覆うカバーと、
前記ケーシング及び前記カバーに覆われ、前記フィルターに紫外線を照射する紫外線照射装置と、
前記ケーシングに設けられた接続受部と、
前記ケーシングに設けられた電気接続受部と、
前記カバーに設けられ、前記接続受部に着脱自在に接続される接続部と、
前記カバーに設けられ、前記電気接続受部と着脱自在に接続される電気接続部と、
備え、
前記紫外線照射装置は、前記カバーに設けられ、前記カバーが取り外されると紫外線の照射を停止し、
前記カバーは、前記接続部と前記接続受部とが接続されることによって前記ケーシングに取り付けられ、
前記電気接続部は、前記接続部と前記接続受部とが接続されることによって前記電気接続受部に接続され、
前記紫外線照射装置には、前記電気接続受部に接続された前記電気接続部から通電し、
前記紫外線照射装置への通電は、前記カバーが前記ケーシングから取り外されると停止し、前記カバーが再び前記ケーシングに取り付けられると一定時間経過後に再開する空気清浄機。
【請求項3】
前記カバーは、前記フィルターの正面に対向する内面を有し、
前記紫外線照射装置は、前記カバーの内面に設けられ、前記フィルターの正面に垂直な方向よりも前記フィルターの中央側に向けて紫外線を照射する請求項1または請求項に記載の空気清浄機。
【請求項4】
前記カバー及び前記ケーシングの少なくとも一部には、前記紫外線照射装置によって照射された紫外線の反射を抑制する反射抑制部が形成されている請求項1から請求項の何れか1項に記載の空気清浄機。
【請求項5】
気流を発生させる気流発生手段を更に備え、
前記カバーは、前記フィルターの正面に対向する内面を有し、
前記紫外線照射装置は、前記フィルターの正面に対して紫外線を照射し、
前記フィルターの正面を含む平面と前記カバーの内面を含む平面との間には、前記フィルターの正面方向から見た時に前記フィルターの外方に位置する吸込部が形成され、
前記気流発生手段は、前記吸込部から前記フィルターの正面に向かう気流を発生させ、
前記紫外線照射装置は、前記フィルターの中央よりも前記吸込部に近い位置に向かって紫外線を照射する請求項1または請求項に記載の空気清浄機。
【請求項6】
空気を清浄するフィルターと、
前記フィルターを保持するケーシングと、
前記ケーシングに対して着脱自在であり、前記フィルターを覆うカバーと、
前記ケーシング及び前記カバーに覆われ、前記フィルターに紫外線を照射する紫外線照射装置と、
気流を発生させる気流発生手段と、
を備え、
前記紫外線照射装置は、前記カバーが取り外されると紫外線の照射を停止し、
前記カバーは、前記フィルターの正面に対向する内面を有し、
前記紫外線照射装置は、前記フィルターの正面に対して紫外線を照射し、
前記フィルターの正面を含む平面と前記カバーの内面を含む平面との間には、前記フィルターの正面方向から見た時に前記フィルターの外方に位置する吸込部が形成され、
前記気流発生手段は、前記吸込部から前記フィルターの正面に向かう気流を発生させ、
前記紫外線照射装置は、前記フィルターの中央よりも前記吸込部に近い位置に向かって紫外線を照射する空気清浄機。
【請求項7】
前記紫外線照射装置は、前記フィルターの中央よりも前記吸込部に近い位置で前記カバーの内面に設けられ、前記フィルターの正面に対向している請求項5または請求項6に記載の空気清浄機。
【請求項8】
前記フィルターには、長手方向に沿って山部と谷部とが連続して形成され、
前記カバーの内面には、前記フィルターの長手方向に沿って複数の前記紫外線照射装置が設けられている請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の空気清浄機。
【請求項9】
前記気流発生手段は、前記フィルターの正面を含む平面を基準として前記カバーの反対側となる位置に形成された取込口から前記吸込部を介して前記フィルターの正面に向かう気流を発生させる請求項から請求項の何れか1項に記載の空気清浄機。
【請求項10】
前記紫外線照射装置に、前記気流発生手段によって発生させられる気流が強いほど高出力の紫外線を照射させる第1制御手段を更に備える請求項から請求項の何れか1項に記載の空気清浄機。
【請求項11】
空気中に含まれる埃の量を検出する埃検出手段と、
前記紫外線照射装置に、前記埃検出手段によって検出された埃の量が多いほど高出力の紫外線を照射させる第2制御手段を更に備える請求項から請求項10の何れか1項に記載の空気清浄機。
【請求項12】
空気の温度及び湿度の少なくとも一方を検出する環境検出手段と、
前記紫外線照射装置に、前記環境検出手段の検出結果に応じて照射する紫外線の出力を変更させる第3制御手段を更に備える請求項から請求項11の何れか1項に記載の空気清浄機。
【請求項13】
前記紫外線照射装置は、紫外線発光ダイオードを有し、前記紫外線発光ダイオードが発した紫外線を前記フィルターに照射する請求項1から請求項12の何れか1項に記載の空気清浄機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気清浄機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、空気清浄機が記載されている。特許文献1に記載された空気清浄機は、本体ケースと前パネルとを備える。また本体ケースには、空気を清浄するフィルターが設けられる。前パネルは、本体ケースに設けられたフィルターの正面を覆っている。
【0003】
また特許文献2には、紫外線発光素子を備えた空気清浄装置が記載されている。特許文献2に記載された空気清浄装置は、紫外線発光素子によって照射される紫外線によって除菌を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】日本特開2014−108371号公報
【特許文献2】日本特開2014−100206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載の空気清浄機の使用者は、例えばフィルターを覆う前パネルを取り外すことによって、フィルターのメンテナンスを行うことができる。例えば上記特許文献2に記載の装置のように紫外線によってフィルターを除菌する場合、使用者が電源を切らずにフィルターを覆う部品を取り外すと、紫外線が使用者に照射されてしまうおそれがある。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、フィルターの除菌及びメンテナンスが可能であり、かつ使用者への紫外線の照射を防止できる空気清浄機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る空気清浄機は、空気を清浄するフィルターと、フィルターを保持するケーシングと、フィルターを覆うカバーと、フィルターに紫外線を照射する紫外線照射装置と、を備える。カバーは、ケーシングに対して着脱自在である。紫外線照射装置は、ケーシング及びカバーに覆われており、カバーが取り外されると紫外線の照射を停止する。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る空気清浄機は、フィルターを保持するケーシングに対して着脱自在なカバーと、フィルターに紫外線を照射する紫外線照射装置と、を備える。紫外線照射装置は、ケーシング及びカバーに覆われており、カバーが取り外されると紫外線の照射を停止する。このため、本発明によれば、フィルターの除菌及びメンテナンスが可能であり、かつ使用者への紫外線の照射を防止できる空気清浄機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1の空気清浄機の斜視図である。
図2】実施の形態1の空気清浄機の第1の分解斜視図である。
図3】実施の形態1の空気清浄機の第2の分解斜視図である。
図4】実施の形態1の空気清浄機の縦断面図である。
図5】実施の形態1の前カバーの内面を示す斜視図である。
図6】実施の形態1のフィルターと紫外線照射装置との位置関係を示す水平断面図である。
図7】実施の形態1の基板のブロック図である。
図8】実施の形態1の基板の構成例を示す図である。
図9】実施の形態1の空気清浄機の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照して、実施の形態について説明する。尚、各図における同一部分または相当部分には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の空気清浄機100の斜視図である。図2は、実施の形態1の空気清浄機100の第1の分解斜視図である。図3は、実施の形態1の空気清浄機100の第2の分解斜視図である。また図4は、実施の形態1の空気清浄機100の縦断面図である。図4は、図1中のA−A位置における縦方向断面を示している。
【0012】
ここで、図4における紙面上の上下方向を、本実施の形態における上下方向、すなわち縦方向とする。図4における紙面上の左右方向を、本実施の形態における前後方向とする。また図4における紙面に垂直な手前方向を、本実施の形態における左方向とする。図4における紙面に垂直な奥方向を、本実施の形態における右方向とする。すなわち図4における紙面に垂直な方向は、本実施の形態における側方である。
【0013】
空気清浄機100は、例えば本体部1とオートターンユニット90とを備える。本体部1の形状は、例えば縦に長い直方体状である。オートターンユニット90は、本体部1の下部に設けられる。オートターンユニット90は、本体部1の向きを変える回転機構の一例である。本実施の形態においてオートターンユニット90は、本体部1を支持する土台となる。空気清浄機100は、例えばオートターンユニット90が室内の床面に接地した状態で使用される。
【0014】
本体部1は、例えば前カバー10、後カバー11及び側面カバー12を備える。また本体部1は、例えば本体ケース20、ファンユニット30及びフィルター40を備える。更に本体部1は、例えば基板ユニット50及び上部ユニット60を備える。
【0015】
前カバー10、後カバー11及び側面カバー12は、本体部1の外郭を形成する部位である。前カバー10は、本体部1の前面部を形成する。前カバー10は、外面及び内面を有する。前カバー10の外面は、前方を向く。前カバー10の内面は、後方を向く。後カバー11は、本体部1の後面部を形成する。後カバー11の外面は、後方を向く。後カバー11の内面は、前方を向く。
【0016】
側面カバー12は、本体部1の側面部を形成する。本体部1は、例えば側面カバー12を2つ備える。2つの側面カバー12は、それぞれ本体部1の右側面部と左側面部とを形成する。本体部1の右側面部を形成する側面カバー12の外面は、右方を向く。本体部1の右側面部を形成する側面カバー12の内面は、左方を向く。本体部1の左側面部を形成する側面カバー12の外面は、左方を向く。本体部1の右側面部を形成する側面カバー12の内面は、右方を向く。
【0017】
本体ケース20は、ファンユニット30及びフィルター40が取り付けられる部位である。ファンユニット30は、気流を発生させる気流発生手段の一例である。フィルター40は、ファンユニット30が発生させる気流によって取り込まれる空気を清浄する部品の一例である。
【0018】
本体ケース20は、例えば縦に長い形状である。本体ケース20を前方から見た形状は、例えば縦に長い矩形状である。この本体ケース20は、例えば前本体ケース21と後本体ケース22とが前後に組み合わさることによって形成される。前本体ケース21は、本体ケース20の前側部分を形成する部位である。後本体ケース22は、本体ケース20の後側部分を形成する部位である。前本体ケース21は、後本体ケース22の前部に結合される。すなわち後本体ケース22は、前本体ケース21の後部に結合される。
【0019】
前本体ケース21の上側の部分には、前後に貫通する上開口21aが形成される。前本体ケース21の下側の部分には、前後に貫通する下開口21bが形成される。後本体ケース22は、壁面22a及び仕切壁22bを有する。壁面22aは、後本体ケース22を前後に仕切る部位である。仕切壁22bは、壁面22aから前方に向けて立つ壁状の部位である。
【0020】
本体ケース20の上側部分には、上開口21aと仕切壁22bとによって、上スクロールハウジング20aが形成される。本体ケース20の下側部分には、下開口21bと仕切壁22bとによって、下スクロールハウジング20bが形成される。
【0021】
空気清浄機100は、一例としてファンユニット30を2つ備える。上記の上スクロールハウジング20a及び下スクロールハウジング20bは、ファンユニット30が収められる部位である。上スクロールハウジング20a及び下スクロールハウジング20bは、前方に向かって開口している。これによりファンユニット30は、前方からの気流を発生させることができる。ファンユニット30は、前方から空気を取り込むことができる。
【0022】
また上スクロールハウジング20aは、上方に向く開口である第1上方開口20cを有する。下スクロールハウジング20bも同様に、上方に向く開口である第2上方開口20dを有する。これにより、上スクロールハウジング20aまたは下スクロールハウジング20bに設けられたファンユニット30は、上方に向かう気流を発生させることができる。ファンユニット30は、上方に向けて空気を吹き出す。
【0023】
ファンユニット30は、例えばモータ31、モータカバー32及び翼33を有する。モータカバー32は、モータ31を覆う。翼33は、モータ31の回転軸31aに固定される。モータ31が駆動すると、翼33が回転する。これによりファンユニット30は、気流を発生させる。ファンユニット30は、気流を発生させることによって、空気を取り込んで吹き出す。
【0024】
ファンユニット30は、例えばシロッコファン等の遠心多翼ファンである。ファンユニット30は、回転軸方向から空気を取り込み、径方向に空気を吹き出す。本実施の形態のファンユニット30は上記のように、前方から空気を取り込んで上方に空気を吹き出す。
【0025】
空気清浄機100は、一例としてファンガード34を備えてもよい。ファンガード34は、ファンユニット30の内部への異物の侵入を防止する部品である。ファンガード34は、例えば格子状の部位と格子状の部位を囲む枠とによって形成される。空気清浄機100は、例えばファンガード34を2つ備える。2つのファンガード34は、上開口21aと下開口21bとをそれぞれ覆うように、前本体ケース21に設けられる。
【0026】
本実施の形態においてフィルター40は、前本体ケース21の内側に設けられる。フィルター40は、例えば正面を前方に向けた状態で設けられる。フィルター40は、例えば上下方向を長手方向とする形状に形成される。フィルター40を前方から見た時の形状は、一例として縦に長い矩形状となっている。
【0027】
本実施の形態のフィルター40は、一例として、プレフィルター41、HEPAフィルター42及び脱臭フィルター43を有する。プレフィルター41、HEPAフィルター42及び脱臭フィルター43は、前方から後方に向かって順に設けられる。プレフィルター41、HEPAフィルター42及び脱臭フィルター43は、例えば正面を前方に向けた状態で設けられる。なおフィルター40は本実施の形態に限られず、例えばULPAフィルター等を有するものであってもよい。
【0028】
プレフィルター41は、空気中から埃を取り除くためのものである。プレフィルター41は、大きい埃を空気中から取り除く。プレフィルター41は、網目の大きいネットによって形成される。プレフィルター41は、紫外線が網目を通過できるように形成されている。例えばプレフィルター41を前方から通過した紫外線は、プレフィルター41の後方に配置されたHEPAフィルター42の正面に照射される。
【0029】
HEPAフィルター42は、プレフィルター41によって取り除かれなかったものを取り除くためのものである。HEPAフィルター42は、例えば微粒子等を含む塵埃を空気中から取り除く。またHEPAフィルター42は、菌及びウイルス等の物質を空気中から取り除く。
【0030】
HEPAフィルター42は、例えば濾材をプリーツ状に折って加工することで形成される。HEPAフィルター42には、交互に連続する山部と谷部とが形成される。HEPAフィルター42は、例えば山部と谷部とが上下方向に連続して並ぶ向きで配置される。すなわち本実施の形態のHEPAフィルター42には、長手方向に沿って山部と谷部とが連続して形成されている。
【0031】
脱臭フィルター43は、プレフィルター41及びHEPAフィルター42を通過した空気中から臭い成分及び揮発性有機化合物を取り除くためのものである。脱臭フィルター43は、空気中に含まれる臭い成分及び揮発性有機化合物を吸着または分解可能に形成される。
【0032】
上記のようにファンユニット30及びフィルター40が取り付けられた本体ケース20は、前カバー10、後カバー11及び側面カバー12の内側に設けられる。前カバー10、後カバー11及び側面カバー12は、本体ケース20を覆うカバー類の一例である。
【0033】
前カバー10は、前本体ケース21及びフィルター40の前面を覆うように設けられる。前カバー10は、例えば前本体ケース21の前部に設けられる。すなわち前カバー10は、本体ケース20の前面を覆うように設けられる。前カバー10の内面は、フィルター40の正面に対向する。
【0034】
前カバー10を前方から見た形状は、例えば縦に長い矩形状である。前カバー10の外面、言い換えると前面には、凹部10aが形成される。凹部10aは、例えば左右方向に長い形状に形成される。この凹部10aの左右方向の中心には、センサ開口10bが形成されている。センサ開口10bは、後述する人検出装置65が臨む開口である。
【0035】
後カバー11は、本体ケース20の後面を覆うように設けられる。後カバー11を後方から見た形状は、例えば縦に長い矩形状である。また2つの側面カバー12は、本体ケース20の右側面及び左側面をそれぞれ覆うように設けられる。側面カバー12を側方からみた形状は、例えば縦に長い矩形状である。後カバー11及び側面カバー12は、例えばネジ等によって本体ケース20に取り付けられる。
【0036】
側面カバー12の外面には、手掛凹部12aが形成される。使用者は、例えば手掛凹部12aに手を掛けることによって、空気清浄機100を移動させることができる。また側面カバー12の前端部には、側面凹部12bが形成される。側面凹部12bは、空気清浄機100の内側に向かって凹んでいる部位である。側面凹部12bは、上下方向に沿って形成される。
【0037】
前カバー10は、例えば後カバー11及び側面カバー12が取り付けられた本体ケース20に取り付けられる。前カバー10と側面カバー12とが合わさる位置には、側面凹部12bによって隙間が形成される。前カバー10と側面カバー12とが合わさる位置の隙間によって、空気取込口12cが形成される。空気取込口12cは、空気清浄機100の内部へ空気を取り込むための開口である。本実施の形態の空気取込口12cは、空気清浄機100に対して、側方外方を向く開口である。空気取込口12cは、本体部1の側面に形成されている。空気取込口12cは、例えば本体部1の右側面と左側面とに形成される。
【0038】
基板ユニット50は、例えば基板51、第1基板ケース52及び第2基板ケース53を有する。基板51には、例えば電子部品が実装される。また基板51には、例えば印刷配線が設けられる。第1基板ケース52は、基板51を内部の収納する部品である。第1基板ケース52は、例えば樹脂によって形成される。第2基板ケース53は、内部に基板51を収納した第1基板ケース52を収納する部品である。第2基板ケース53は、例えば金属によって形成される。
【0039】
この基板ユニット50は、一例として、上スクロールハウジング20aと下スクロールハウジング20bとの間で、本体ケース20に設けられる。本実施の形態における基板ユニット50は、空気清浄機100に備えられた各機器を制御する制御装置の一例である。
【0040】
上部ユニット60は、本体部1の上部を形成する部位である。上部ユニット60は、例えば後カバー11、側面カバー12及び本体ケース20の上部に設けられる。上部ユニット60は、例えば枠体61、ルーバー62、ルーバー駆動モータ63及び操作表示部64を有する。また上部ユニット60は、例えば人検出装置65、センサ駆動モータ66及び環境センサ67を有する。
【0041】
枠体61は、上部ユニット60の骨格を形成する部位である。枠体61を上方から見た形状は、例えば矩形状である。枠体61には、吹出口61aが形成される。吹出口61aは、例えば枠体61の後側の部分に形成される。吹出口61aは、上方を向く矩形状の開口である。吹出口61aは、空気清浄機100が清浄な空気を吹き出すための開口である。また枠体61の前面には、後方に向けて凹む前面凹部61bが形成されている。
【0042】
ルーバー62は、吹出口61aから空気が吹き出される向きを変えるものである。ルーバー62は、例えば吹出口61aの左端と右端とを架け渡すように枠体61に設けられる。枠体61には、例えば2つのルーバー62が設けられる。2つのルーバー62は、例えば前後に並んで設けられる。
【0043】
またルーバー62は、例えば左右方向に伸びる回転軸を有する。ルーバー62は、回転軸を中心として回転自在に形成される。ルーバー62の回転軸の左端及び右端は、例えば枠体61の内側の壁面に支持される。
【0044】
ルーバー駆動モータ63は、ルーバー62を動かすモータである。ルーバー駆動モータ63は、ルーバー62を回転させることによって、ルーバー62の向きを変える。ルーバー駆動モータ63は、例えばルーバー62の回転軸の端部に接続される。またルーバー駆動モータ63は、例えば枠体61の側面に設けられる。
【0045】
操作表示部64は、空気清浄機100の状態を表示する部位である。また使用者は、例えば操作表示部64を操作することによって空気清浄機100の各種の設定条件を入力することができる。操作表示部64は、例えば枠体61の前側の部分の上面に設けられる。
【0046】
操作表示部64は、一例として電源スイッチ64a、運転切替スイッチ64b及び運転状態表示部64cを有する。電源スイッチ64aは、空気清浄機100の電源をオンまたはオフにするためのである。運転切替スイッチ64bは、例えば空気清浄機100の運転状態を切替えるためのものである。また運転状態表示部64cは、空気清浄機100の運転状態を表示するものである。
【0047】
人検出装置65は、人の位置を検出する装置である。人検出装置65は、人の存在を検知するための赤外線センサ65aを内部に有する。赤外線センサ65aは、例えば空気清浄機100が設置された室内にいる人の位置及び数を検知する。人検出装置65は、例えば前面凹部61bに設けられる。人検出装置65は、上述のように、センサ開口10bに臨む位置に設けられる。人検出装置65は、センサ開口10bを介して、空気清浄機100の外方を向く。
【0048】
センサ駆動モータ66は、人検出装置65を回転させるものである。センサ駆動モータ66は、例えば人検出装置65に接続された状態で、枠体61に設けられる。
【0049】
環境センサ67は、例えば空気清浄機100が設置された室内の空気の温度及び湿度を検出する環境検出手段の一例である。なお環境センサ67は、例えば空気の温度及び湿度の一方のみを検出するものであってもよい。環境センサ67は、一例として、前面凹部61bに設けられる。また前面凹部61bには、例えば空気中に含まれる埃の量を検出する埃検出手段の一例として、埃センサ68が設けられてもよい。
【0050】
オートターンユニット90は、上記のように構成された本体部1を、支持するものである。またオートターンユニット90は、上記のように構成された本体部1を、回転させることによって向きを変える。オートターンユニット90は、例えばベース台91と底本体ケース92を有する。
【0051】
ベース台91は、空気清浄機100が使用される際に接地する部位である。ベース台91は、例えば室内の床面に接地する。底本体ケース92は、本体部1に接続される部位である。底本体ケース92は、例えば本体ケース20の下部に接続される。底本体ケース92は、例えばベース台91の上部に設けられる。底本体ケース92は、ベース台91に対して回転可能に形成される。
【0052】
オートターンユニット90は、例えば図示しない回転駆動ユニットを有する。回転駆動ユニットは、底本体ケース92をベース台91に対して回転させる機構である。実施の形態において本体部1は、底本体ケース92とともに回転する。これにより、本体部1の向きが変わる。
【0053】
上述のように、フィルター40は、本体ケース20に取り付けられている。後カバー11及び側面カバー12は、この本体ケース20に固定される。また上部ユニット60は、後カバー11、側面カバー12及び本体ケース20の上部に設けられている。本実施の形態において、後カバー11、側面カバー12、本体ケース20及び上部ユニット60は、フィルター40を保持するケーシングの一例である。
【0054】
前カバー10は、例えば上部ユニット60に対して着脱自在に形成される。空気清浄機100の使用者は、例えば前カバー10を取外すことによって、フィルター40の清掃等のメンテナンスを行うことができる。なお前カバー10は、本実施の形態以外にも、例えば前本体ケース21又は側面カバー12に対して着脱自在に形成されてもよい。本実施の形態における前カバー10は、フィルター40を保持するケーシングに対して着脱自在なカバーの一例である。
【0055】
また本実施の形態の空気清浄機100は、紫外線照射装置70を備える。紫外線照射装置70は、紫外線を対象物に照射する装置である。紫外線照射装置70は、例えば波長域が200nmから350nmの高出力の深紫外線を照射する。紫外線照射装置70によって照射される紫外線の波長域には、一例として270nmが含まれる。
【0056】
紫外線照射装置70は、フィルター40に対して紫外線を照射するように設けられる。すなわち紫外線照射装置70は、フィルター40によって捕集された物質に対して紫外線を照射する。フィルター40によって捕集された物質には、例えば菌、ウイルス、臭い成分等が含まれる。紫外線照射装置70は、フィルター40によって捕集された物質に含まれる菌を紫外線によって殺菌することができる。また紫外線照射装置70は、紫外線によって、ウイルス及び臭い成分等の不活性化を行うことができる。
【0057】
紫外線による菌の殺菌、ウイルス及び臭い成分の不活性化等を、本実施の形態ではまとめて単に除菌と呼称する。紫外線照射装置70は、除菌作用のある紫外線を照射する装置である。本実施の形態の紫外線照射装置70は、フィルター40を対象物として、紫外線による除菌を行う。
【0058】
図5は、実施の形態1の前カバー10の内面を示す斜視図である。図6は、実施の形態1のフィルター40と紫外線照射装置70との位置関係を示す水平断面図である。図6は、図4中のB−B位置における空気清浄機100の水平方向断面を示している。
【0059】
紫外線照射装置70は、図5及び図6に示すように、例えば前カバー10の内面に設けられる。一例として紫外線照射装置70は、フィルター40の正面に紫外線を照射するように設けられる。一例として紫外線照射装置70は、フィルター40の正面に対向するように設けられる。紫外線照射装置70は、前カバー10、後カバー11、側面カバー12、本体ケース20、及び上部ユニット60に覆われている。
【0060】
紫外線照射装置70は、例えば紫外線発光ダイオード70a及び保持ケース70bを有する。紫外線発光ダイオード70aは、紫外線を発する光源の一例である。保持ケース70bは、紫外線発光ダイオード70aを保持する部材である。保持ケース70bは、例えば前カバー10の内面に固定される。本実施の形態の紫外線照射装置70は、紫外線発光ダイオード70aが発した光をフィルター40の正面に対して照射する。
【0061】
空気清浄機100は、例えば複数の紫外線照射装置70を備える。複数の紫外線照射装置70は、例えば図5に示すように、上下方向に沿って設けられる。すなわち本実施の形態において、複数の紫外線照射装置70は、フィルター40の長手方向に沿って設けられている。なお紫外線照射装置70は、例えば図5に示すように、左右方向に沿って複数個設けられてもよい。本実施の形態では一例として、上下方向に4列で左右方向に2列の計8個の紫外線照射装置70が前カバー10の内面に設けられている。
【0062】
また本実施の形態の空気清浄機100の内部には、空気取込口12cと吹出口61aとを繋ぐ風路が形成される。ファンユニット30は、例えば空気取込口12cと吹出口61aとを繋ぐ風路内に設けられる。フィルター40は、例えば空気取込口12cと吹出口61aとを繋ぐ風路内に設けられる。
【0063】
空気清浄機100には、例えば図6に示すように、吸込部13が形成される。吸込部13は、空気取込口12cとフィルター40との間に形成される。吸込部13は、例えば前カバー10と側面カバー12とによって形成される。吸込部13は、空気取込口12cと吹出口61aとを繋ぐ風路の一部を形成する部分である。
【0064】
吸込部13は、一例としてフィルター40よりも前方かつ前カバー10よりも後方の位置に形成される。すなわち吸込部13は、フィルター40の正面を含む平面と前カバー10の内面を含む平面との間に形成される。また吸込部13は、一例としてフィルター40よりも左方及び右方に形成される。すなわち吸込部13は、フィルター40の正面方向から見た時にフィルター40の外方に位置する。なお吸込部13は、例えばフィルター40よりも上方または下方に形成されてもよい。
【0065】
また一例として空気取込口12cは、図6に示すように、フィルター40の正面よりも後方に配置されている。言い換えると空気取込口12cは、フィルター40の正面を含む平面を基準として前カバー10の反対側となる位置に形成されている。ファンユニット30は、例えばこの空気取込口12cから、吸込部13及びフィルター40を介し、吹出口61aに向かう気流を発生させる。すなわち本実施の形態においてファンユニット30は、吸込部13からフィルター40の正面に向かう気流を発生させる。
【0066】
紫外線照射装置70は、例えばフィルター40の正面に対し、フィルター40の中央よりも吸込部13に近い位置に向かって紫外線を照射するように設けられる。一例として紫外線照射装置70は、フィルター40の中央よりも吸込部13に近い位置で前カバー10の内面に設けられる。紫外線照射装置70は、例えばフィルター40の正面のうち、中央よりも吸込部13に近い部分に対向している。本実施の形態の紫外線照射装置70は、一例として空気取込口12cの近傍に配置されている。
【0067】
また紫外線照射装置70は、例えばフィルター40の正面に垂直な方向よりもフィルター40の中央側に向けて紫外線を照射するように設けられる。一例として紫外線照射装置70の光源である紫外線発光ダイオード70aの中心は、図6に示すようにフィルター40の正面に垂直な方向よりもフィルター40の中央側に向く。これにより、紫外線照射装置70によって照射される紫外線の中心軸は、フィルター40の中央側に向く。
【0068】
また空気清浄機100の内部には、一例として反射抑制部71が形成されてもよい。反射抑制部71は、紫外線照射装置70によって照射された紫外線の反射を抑制する部位である。反射抑制部71は、例えば紫外線照射装置70及び空気取込口12cの近傍に形成される。反射抑制部71は、例えば前カバー10及び側面カバー12に表面を凹凸形状に加工することによって形成される。
【0069】
なお反射抑制部71は、例えばシボ加工によって形成されてもよい。また反射抑制部71は、紫外線を吸収する材料によって形成されてもよい。また反射抑制部71が形成される部位は本実施の形態に限定されるものではない。反射抑制部71は、紫外線照射装置70によって照射された紫外線の反射を抑制することができる場所であれば、任意の位置に形成されてよい。
【0070】
ここで、前カバー10を着脱させるための構造について説明する。例えば前カバー10は、図5に示すように、爪部10cを有する。爪部10cは、例えば前カバー10の上部に形成される。一例として爪部10cは、下方向に向かって突出する。爪部10cは、例えば2つ形成される。2つの爪部10cはそれぞれ、例えば前カバー10の上部のうちの右側部分と左側部分とに形成される。
【0071】
一例として上部ユニット60には、爪受部69が形成される。爪受部69は、爪部10cが着脱自在に嵌め込まれる部位である。爪受部69は、例えば図2及び図3に示すように操作表示部64に形成される。本実施の形態において爪受部69は、フィルター40を保持するケーシングの上部に形成されている。なお爪受部69が形成される位置は、本実施の形態に限られない。例えば爪受部69は、枠体61等に形成されていてもよい。
【0072】
また前カバー10には、例えば接続ラッチ10dが設けられる。接続ラッチ10dは、一例として前カバー10の下部に設けられる。図5(a)は、前カバー10の内面側の全体を示している。図5(b)は、図5(a)のうちの点線で囲まれた部分、すなわち接続ラッチ10dの周辺部分を示している。接続ラッチ10dは、接続部の一例である。
【0073】
前本体ケース21の下部には、例えば図2及び図3に示すように、ラッチ受部21dが設けられる。ラッチ受部21dは、ケーシングに設けられる接続受部の一例である。接続ラッチ10dとラッチ受部21dとは、互いに着脱自在に接続される。なおラッチ受部21dは、例えば側面カバー12等に設けられてもよい。
【0074】
また前カバー10の下部には、例えば電気接続端子10eが設けられる。電気接続端子10eは、一例として電気配線等によって、紫外線照射装置70に接続される。電気接続端子10eと紫外線照射装置70とを繋ぐ電気配線等は、例えば前カバー10に内蔵される。電気接続端子10eは、電気接続部の一例である。
【0075】
前本体ケース21の下部には、端子受部21eが設けられる。端子受部21eは、電気接続端子10eに着脱自在に接続される。端子受部21eは、電気接続受部の一例である。
【0076】
電気接続端子10e及び端子受部21eは、接続ラッチ10dとラッチ受部21dとが接続することによって互いに接続するように、形成及び配置される。つまり、電気接続部の一例である電気接続端子10eは、ケーシングの一部を構成する前本体ケース21にカバーの一例である前カバー10が取り付けられることによって、電気接続受部の一例である端子受部21eに接続される。一例として電気接続端子10eは、接続ラッチ10dの近傍に設けられる。また端子受部21eは、一例としてラッチ受部21dの近傍に設けられる。
【0077】
ここで、使用者による前カバー10の取り付け動作について簡潔に説明する。まず使用者は、前カバー10を、下部が本体ケース20から離れるように斜めに傾ける。言い換えると使用者は、前カバー10を、上部が本体ケース20に近づくように斜めに傾ける。使用者は、傾けた前カバー10の爪部10cを、爪受部69に嵌め込む。そして使用者は、爪部10c及び爪受部69を軸として、前カバー10を回動させる。
【0078】
使用者は、前カバー10を回動させることによって、接続ラッチ10dをラッチ受部21dに接続させる。これにより、前カバー10が取り付けられる。また、電気接続端子10eと端子受部21eとが接続される。
【0079】
次に、制御装置の一例である基板ユニット50について説明する。基板ユニット50は、上述のように、基板51を有する。基板51は、空気清浄機100に備えられた各機器を制御するための部位である。
【0080】
基板51は、例えば図示しない電気配線等によって、空気清浄機100に接続された各機器に接続される。また基板51は、例えば空気清浄機100の外部の電源に、図示しない電源コード等を介して接続可能に形成される。基板ユニット50は、上記の基板51によって、空気清浄機100に備えられた各機器に電力を供給する。制御装置の一例である基板ユニット50は、電源供給部の一例でもある。
【0081】
また図7は、実施の形態1の基板51のブロック図である。基板51は、例えば第1制御部51a、第2制御部51b、第3制御部51c、電力制御部51d及び記憶部51eを有する。基板51は、例えば端子受部21eに接続される。さらに基板51は、例えば環境センサ67及び埃センサ68に接続される。また基板51は、例えばファンユニット30、紫外線照射装置70及び操作表示部64に接続される。
【0082】
基板51は、端子受部21eと電気接続端子10eとが接続することによって、紫外線照射装置70に接続される。一例として基板51の電力制御部51dは、端子受部21eに接続された電気接続端子10eを介して、紫外線照射装置70へ供給する電力を制御する。
【0083】
第1制御部51aは、紫外線照射装置70を制御する第1制御手段の一例である。また第1制御部51aは、例えば操作表示部64からの信号に基づいてファンユニット30を制御する機能を有する。第1制御部51aは、紫外線照射装置70に、例えばファンユニット30によって発生させられる気流が強いほど高出力の紫外線を照射させる。また第1制御部51aは、例えば電力制御部51dに、ファンユニット30によって発生させられる気流が強いほど高い電力を紫外線照射装置70へ供給させてもよい。
【0084】
第2制御部51bは、紫外線照射装置70を制御する第2制御手段の一例である。第2制御部51bは、例えば埃センサ68からの信号に基づいて紫外線照射装置70を制御する。第2制御部51bは、紫外線照射装置70に、例えば埃センサ68によって検出された埃の量が多いほど高出力の紫外線を照射させる。また第2制御部51bは、例えば電力制御部51dに、埃センサ68によって検出された埃の量が多いほど高い電力を紫外線照射装置70へ供給させてもよい。
【0085】
第3制御部51cは、紫外線照射装置70を制御する第3制御手段の一例である。記憶部51eには、例えば空気の温度及び湿度と菌及びウイルスの繁殖のしやすさとの関係の情報が予め記憶されている。第3制御部51cは、記憶部51eに記憶された情報と環境センサ67の検出結果である信号とに基づいて、紫外線照射装置70を制御する。
【0086】
例えば第3制御部51cは、環境センサ67によって検出された温度及び湿度が菌及びウイルスの繁殖しやすい状態であった場合、紫外線照射装置70により高出力の紫外線を照射させる。本実施の形態の第3制御部51cは、紫外線照射装置70に、環境センサ67の検出結果に応じて照射する紫外線の出力を変更させる。また第3制御部51cは、一例として電力制御部51dに、環境センサ67の検出結果に応じた電力を紫外線照射装置70へ供給させてもよい。
【0087】
また基板51は、例えばルーバー駆動モータ63に接続されてもよい。基板51は、例えばルーバー駆動モータ63を制御することによって、ルーバー62の向きを変える。また基板51は、例えばオートターンユニット90に接続されてもよい。基板51は、オートターンユニット90を制御する機能を有してもよい。一例としてオートターンユニット90は、基板51からの信号に基づいて、本体部1の向きを変える。
【0088】
図8は、実施の形態1の基板51の構成例を示す図である。空気清浄機100は、制御装置の一例として、基板ユニット50を備える。基板ユニット50は、基板51を有する。この基板51には、一例として、記憶回路、記憶回路に記憶された各種の制御プログラムを実行する演算処理部、演算処理部に対して信号を入出力する入出力回路及び時間を計測するタイマー回路が設けられる。記憶回路、演算処理部、入出力回路及びタイマー回路を、まとめて処理回路とする。
【0089】
基板51の第1制御部51a、第2制御部51b、第3制御部51c、電力制御部51d及び記憶部51eの各機能は、例えばこの処理回路により実現される。処理回路は、専用ハードウェア80であってもよい。処理回路は、プロセッサ81及びメモリ82を備えていてもよい。処理回路は、一部が専用ハードウェア80として形成され、更にプロセッサ81及びメモリ82を備えていてもよい。図8は、処理回路が、その一部が専用ハードウェア80として形成され、更にプロセッサ81及びメモリ82を備えている場合の例を示している。
【0090】
処理回路の一部が、少なくとも1つの専用ハードウェア80である場合、処理回路には、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせたものが該当する。
【0091】
処理回路が少なくとも1つのプロセッサ81及び少なくとも1つのメモリ82を備える場合、第1制御部51a、第2制御部51b、第3制御部51c、電力制御部51d及び記憶部51eの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ82に格納される。プロセッサ81は、メモリ82に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。プロセッサ81は、CPU(Central Processing Unit)、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータあるいはDSPともいう。メモリ82には、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM及びEEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、又は磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク及びDVD等が該当する。
【0092】
このように、基板51の第1制御部51a、第2制御部51b、第3制御部51c、電力制御部51d及び記憶部51eの各機能は、処理回路によって実現される。処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、第1制御部51a、第2制御部51b、第3制御部51c、電力制御部51d及び記憶部51eの各機能を実現することができる。
【0093】
次に、空気清浄機100の動作について説明する。図9は、実施の形態1の空気清浄機100の動作の一例を示すフローチャートである。空気清浄機100は、例えば室内に設置された状態で使用される。使用者は、例えば空気清浄機100の電源コードを外部の電源に接続する。次に使用者は、電源スイッチ64aを操作する。これにより、空気清浄機100の電源がオンの状態となる(ステップS1)。
【0094】
空気清浄機100電源がオンの状態になると、例えば電力制御部51dによって空気清浄機100に備えられた各機器へ電力が供給される。例えばルーバー駆動モータ63に電力が供給される。これによりルーバー駆動モータ63が駆動する。ルーバー駆動モータ63は、ルーバー62を動かす。ルーバー62が動くことによって、吹出口61aが開放される。
【0095】
一例として基板51は、吹出口61aから空気が吹き出される向きが水平方向に対して上向き45度の向きになるように、ルーバー駆動モータ63を制御する。水平方向に対して上向き45度という吹出角度は、吹出口61aからより遠くまで空気を送ることによって室内の空気を効率的に循環させることができる吹出角度の一例である。
【0096】
吹出口61aが開放されると、ファンユニット30及び紫外線照射装置70が駆動する。ファンユニット30及び紫外線照射装置70は例えば同時に駆動を開始する。これにより、空気清浄機100の運転が開始する(ステップS2)。ファンユニット30及び紫外線照射装置70は、例えば基板51によって駆動させられる。
【0097】
ファンユニット30が駆動することによって、空気取込口12cから空気清浄機100の内部へ空気が取り込まれる。空気取込口12cから取り込まれた空気は、例えば図6に示すように、空気取込口12cから吸込部13を介してフィルター40の正面へ向かって空気が流れる。フィルター40の正面へ向かって流れた空気は、フィルター40を通過する。フィルター40を通過した空気は、清浄な空気となる。
【0098】
フィルター40によって清浄された空気は、ファンユニット30によって、吹出口61aへ送られる。吹出口61aへ送られた清浄な空気は、例えば水平方向に対して上向き45度の方向へ吹き出される。これにより、空気清浄機100の外部へ清浄な空気が供給される。また紫外線照射装置70は、フィルター40に対して紫外線を照射する。これにより、例えばフィルター40によって捕集された物質の除菌が行われる。
【0099】
使用者は、例えば操作表示部64の運転切替スイッチ64bを操作することによって、ファンユニット30によって発生させられる気流の強さを変更させる。第1制御部51aは、ファンユニット30に、運転切替スイッチ64bからの信号に基づいて、発生させる気流の強さを変更させる。また第1制御部51aは、例えばファンユニット30の駆動状態に応じて照射する紫外線の出力を変更するように紫外線照射装置70を制御する(ステップS3)。
【0100】
ステップS3で第1制御部51aによって紫外線照射装置70が制御されると、例えば第2制御部51bは、埃センサ68の検出結果に応じて紫外線照射装置70を制御する(ステップS4)。またステップS4で第2制御部51bによって紫外線照射装置70が制御されると、例えば第3制御部51cは、環境センサ67の検出結果に応じて紫外線照射装置70を制御する(ステップS5)。なお上記のステップS3からステップS5は、本例と異なる順序あるいは同時に実施されてもよい。空気清浄機100の運転は、例えば使用者によって再び電源スイッチ64aが操作されることによって終了する。
【0101】
なお空気清浄機100の動作は上記実施例に限定されるものではない。例えばファンユニット30及び紫外線照射装置70は、例えば一方が駆動を開始した一定時間経過後に他方が駆動を開始してもよい。また紫外線照射装置70は、例えば駆動を開始してから一定時間経過後に駆動を停止してもよい。紫外線照射装置70が駆動する時間の長さは、例えば環境センサ67及び埃センサ68の検出結果に応じて、基板51によって調整されてもよい。
【0102】
上記実施例において吸込部13は、フィルター40の正面を含む平面と前カバー10の内面を含む平面との間に形成される。また吸込部13は、フィルター40の正面方向から見た時にフィルター40の外方に位置する。吸込部13からフィルター40の正面へは、急激に曲げられた状態で空気が流れ込む。このため、フィルター40には、中央よりも吸込部13に近い位置により多くの空気が流れ込む。フィルター40には、中央よりも吸込部13に近い位置により多くの物質が捕集される。
【0103】
上記実施例の紫外線照射装置70は、フィルター40の正面に対し、フィルター40の中央よりも吸込部13に近い位置に向かって紫外線を照射する。これにより、より少ない紫外線照射装置70によって効率的にフィルター40を除菌することができる。上記実施例によれば、低コストで効率よくフィルターを除菌することができる空気清浄機100が得られる。
【0104】
なお紫外線照射装置70の構成及び紫外線照射装置70の設置位置等は、上記実施例に限られない。例えば紫外線照射装置70は、紫外線発光ダイオード70aが発した紫外線の照射方向を調整するための反射板等を有していてもよい。また紫外線照射装置70は、紫外線発光ダイオード70aの代わりに水銀灯等を光源として紫外線を照射する装置であってもよい。
【0105】
上記実施例の紫外線照射装置70は、フィルター40の中央よりも吸込部13に近い位置で前カバー10の内面に設けられる。これにより、フィルター40のうち多くの物質が捕集される部分から紫外線照射装置70までの距離が短くなる。これにより、より効率的にフィルター40に捕集された物質の除菌が行われる。本例であれば、フィルター40内での菌の繁殖等がより効果的に抑制される。
【0106】
上記実施例の紫外線照射装置70は、着脱自在な前カバー10に設けられている。これにより、使用者は容易に紫外線照射装置70のメンテナンスを行うことができる。紫外線照射装置70のメンテナンスが容易に行えるため、長期的に空気清浄機100を使用した際の使用コストが削減される。
【0107】
上記実施例のHEPAフィルター42には、長手方向に沿って山部と谷部とが連続して形成されている。また前カバー10の内面には、HEPAフィルター42の長手方向に沿って複数の紫外線照射装置70が設けられている。これにより、HEPAフィルター42の奥までより効果的に紫外線が照射される。
【0108】
上記実施例の空気取込口12cは、フィルター40の正面を含む平面を基準として前カバー10の反対側となる位置に形成されている。一例として空気取込口12cから取り込まれた空気は、前方に流れた後に側方に流れ、さらに後方に流れる。すなわち空気取込口12cから取り込まれた空気は、より急激に曲げられる。これにより、フィルター40には、中央よりも吸込部13に近い位置により多くの物質が捕集される。上記実施例の空気清浄機100であれば、フィルター40に捕集された物質に対してより効率的に紫外線による除菌を行うことができる。なお空気清浄機100の内部へ空気を取り込むための開口は、例えば空気取込口12cの代わりに側面カバー12に形成された貫通孔等でもよい。
【0109】
上記実施例の紫外線照射装置70は、ファンユニット30によって発生させられる気流が強いほど高出力の紫外線を照射する。ファンユニット30が発生させる気流が強いほど、フィルター40には多くの空気が流れ込む。すなわち、ファンユニット30が発生させる気流が強いほど、フィルター40には多くの物質が捕集される。上記実施例であれば、フィルター40に捕集される物質の量に応じた効率的な除菌が実施される。またファンユニット30が発生させる気流が弱い時には、紫外線照射装置70が照射する紫外線の出力が低くなることにより空気清浄機100の運転に必要なエネルギーが削減される。
【0110】
埃センサ68によって検出された埃の量が多いほど高出力の紫外線を照射する。これにより、例えば空気中の埃が多い時には、高出力の紫外線による効率的な除菌が実施される。また、例えば空気中の埃が少ない時には、紫外線照射装置70が照射する紫外線の出力が低くなることにより空気清浄機100の運転に必要なエネルギーが削減される。
【0111】
同様に、上記実施例の紫外線照射装置70は、環境センサ67の検出結果に応じて照射する紫外線の出力を変更する。上記実施例であれば、空気の温度及び湿度等の環境に応じた効率的な除菌が可能で且つ省エネルギーな空気清浄機100が得られる。
【0112】
なお空気清浄機100は上記実施例以外にも、例えば空気中の臭い成分を検出する臭いセンサを備えてもよい。紫外線照射装置70は、臭いセンサの検出結果に応じて照射する紫外線の出力を変更するものであってもよい。また例えば基板51は、埃センサ68によって検出された埃の量が多いほど強い気流をファンユニット30に発生させる機能を有してもよい。
【0113】
また基板51は、例えばファンユニット30の駆動状態、環境センサ67の検出結果及び埃センサ68の検出結果に応じて、紫外線照射装置70の駆動時間を変更させる機能を有してもよい。例えば紫外線照射装置70は、埃センサ68によって検出された埃が多いほど長時間の紫外線の照射を行ってもよい。例えば紫外線照射装置70は、環境センサ67の検出結果に応じた時間だけ紫外線の照射を行ってもよい。また紫外線照射装置70はファンユニット30によって発生させられる気流が強いほど長時間の紫外線の照射を行ってもよい。
【0114】
上記実施例の紫外線照射装置70は、光源として紫外線発光ダイオード70aを有する。紫外線発光ダイオード70aは、例えば水銀灯等に比べて寿命の長い光源である。上記実施例であれば、空気清浄機100の長期的な使用コストが軽減される。
【0115】
上記実施例の空気清浄機100の使用者は、接続ラッチ10dをラッチ受部21dから取外してから爪部10cを爪受部69から取り外すことによって前カバー10を取り外すことができる。使用者は、前カバー10を取り外すことによってフィルター40をメンテナンスすることができる。
【0116】
上記実施例の前カバー10の下部には、電気接続端子10eが設けられる。また前本体ケース21の下部には、端子受部21eが設けられる。紫外線照射装置70には、端子受部21eに接続された電気接続端子10eから電力が供給される。すなわち紫外線照射装置70には、端子受部21eに接続された電気接続端子10eから通電する。
【0117】
例えば空気清浄機100の電源がオンの状態のままで使用者が前カバー10を取り外した場合、電気接続端子10eが端子受部21eから取り外されることによって紫外線照射装置70への通電が停止する。これにより、使用者へ紫外線が照射されてしまうことが防止される。
【0118】
また上記実施例において電気接続端子10e及び端子受部21eは、接続ラッチ10dとラッチ受部21dとが接続することによって互いに接続するように、形成及び配置される。このため、例えば前カバー10が正しく取り付けられなかった場合には、電気接続端子10eと端子受部21eとは接続されない。すなわち前カバー10が正しく取り付けられなかった場合、紫外線照射装置70には通電しない。上記実施例であれば、使用者へ紫外線が照射されてしまうことがより正確に防止される。
【0119】
なお電力制御部51dは、例えば前カバー10が取り外されると紫外線照射装置70への電力供給を停止する機能を有してもよい。例えば爪受部69には、前カバー10の着脱を検出する着脱センサが設けられてもよい。例えば電力制御部51dは、着脱センサからの信号に応じて、前カバー10が取り外されると紫外線照射装置70への電力供給を停止してもよい。本例であれば、上記実施例と同様に、使用者へ紫外線が照射されてしまうことが防止される。
【0120】
また空気清浄機100は、例えば前カバー10が再び取り付けられてから一定時間経過後に紫外線照射装置70への通電を再開するように構成されてもよい。例えば電力制御部51dは、着脱センサからの信号に応じて、前カバー10が取り外された後に再び取り付けられると一定時間経過後に紫外線照射装置70への電力供給を再開してもよい。本例であれば、使用者が前カバー10を着脱させる際、使用者へ紫外線が照射されてしまうことがより正確に防止される。
【0121】
上記実施例の紫外線照射装置70は、フィルター40の正面に垂直な方向よりもフィルター40の中央側に向けて紫外線を照射する。これにより、例えば空気取込口12c等から空気清浄機100の外部へ紫外線が漏れることが防止される。
【0122】
また上記実施例において、前カバー10及び側面カバー12には、反射抑制部71が形成されている。これにより、例えば空気清浄機100の内部で反射した紫外線が空気清浄機100の外部へ漏れることが防止される。上記実施例の空気清浄機100であれば、使用者への紫外線の照射がより正確に防止される。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明に係る空気清浄機は、例えば室内の空気を清浄するために利用される。
【符号の説明】
【0124】
1 本体部、 10 前カバー(カバー)、 10a 凹部、 10b センサ開口、 10c 爪部、 10d 接続ラッチ(接続部)、 10e 電気接続端子(電気接続部)、 11 後カバー、 12 側面カバー、 12a 手掛凹部、 12b 側面凹部、 12c 空気取込口(取込口)、 13 吸込部、 20 本体ケース、 20a 上スクロールハウジング、 20b 下スクロールハウジング、20c 第1上方開口、 20d 第2上方開口、 21 前本体ケース、 21a 上開口、 21b 下開口、 21d ラッチ受部(接続受部)、 21e 端子受部(電気接続受部)、 22 後本体ケース、 22a 壁面、 22b 仕切壁、 30 ファンユニット(気流発生手段)、 31 モータ、 31a 回転軸、 32 モータカバー、 33 翼、 34 ファンガード、 40 フィルター、 41 プレフィルター、 42 HEPAフィルター、 43 脱臭フィルター、 50 基板ユニット、 51 基板、 51a 第1制御部(第1制御手段)、 51b 第2制御部(第2制御手段)、 51c 第3制御部(第3制御手段)、 51d 電力制御部、 51e 記憶部、 52 第1基板ケース、 53 第2基板ケース、 60 上部ユニット、 61 枠体、 61a 吹出口、 61b 前面凹部、 62 ルーバー、 63 ルーバー駆動モータ、 64 操作表示部、 64a 電源スイッチ、 64b 運転切替スイッチ、 64c 運転状態表示部、 65 人検出装置、 65a 赤外線センサ、 66 センサ駆動モータ、 67 環境センサ(環境検出手段)、 68 埃センサ(埃検出手段)、 69 爪受部、 70 紫外線照射装置、 70a 紫外線発光ダイオード、 70b 保持ケース、 71 反射抑制部、 80 専用ハードウェア、 81 プロセッサ、 82 メモリ 90 オートターンユニット、 91 ベース台、 92 底本体ケース、 100 空気清浄機
図1
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図9