(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
車両に搭載された車両コイルに対して非接触で送電する地上コイルと前記地上コイルの位置を示す2以上の地上マークと駐車枠とが設けられた駐車スペースに駐車する際に、前記車両の周囲を撮像したカメラ画像から前記車両及び前記車両の周囲を前記車両の上方から見た俯瞰画像を生成する画像制御部と、前記俯瞰画像を表示するディスプレイと、を用いて駐車支援を行う駐車支援方法であって、
前記車両コイルの中心を通り且つ前記車両の車幅方向に平行な直線と前記地上マーク同士を結んだ直線との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、前記俯瞰画像から、前記地上コイルと前記車両コイルとの相対位置を前記俯瞰画像よりも拡大して表示する拡大画像へ切り替える
ことを特徴とする駐車支援方法。
前記車両コイルの中心を通り且つ前記車両の車幅方向に平行な直線と前記地上マーク同士を結んだ直線との相対角度の絶対値が所定値以下であり、且つ、前記地上マークが前記俯瞰画像の右側方領域と左側方領域の各々に入った場合に、前記俯瞰画像から、前記拡大画像へ切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車支援方法。
前記車両コイルの中心を通り且つ前記車両の車幅方向に平行な直線と前記地上マーク同士を結んだ直線との相対角度の絶対値が所定値以下であり、且つ、前記車両に搭載されたサブコイルが前記地上コイルからの電力を感知した場合に、前記俯瞰画像から、前記拡大画像へ切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載の駐車支援方法。
車両に搭載された車両コイルに対して非接触で送電する地上コイルと前記地上コイルの位置を示す2以上の地上マークと駐車枠とが設けられた駐車スペースに駐車する際に用いる駐車支援装置であって、
前記車両の周囲を撮像したカメラ画像から前記車両及び前記車両の周囲を前記車両の上方から見た俯瞰画像を生成する画像生成回路と、
前記俯瞰画像を表示するディスプレイと、
前記車両コイルの中心を通り且つ前記車両の車幅方向に平行な直線と前記地上マーク同士を結んだ直線との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、前記俯瞰画像から、前記地上コイルと前記車両コイルとの相対位置を前記俯瞰画像よりも拡大して表示する拡大画像へ切り替える表示制御回路と
を有することを特徴とする駐車支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
次に、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
【0010】
図1を参照して、実施形態に係わる駐車支援装置を含む非接触給電システムの全体構成を説明する。非接触給電システムは、地上側ユニットである給電装置100と、車両側ユニットである受電装置200と、駐車支援装置300とを備えている。この非接触給電システムは、給電スタンド等に配置された給電装置100から電気自動車やハイブリッド車等の車両1に搭載された受電装置200に非接触で電力を供給し、車載バッテリを充電する。駐車支援装置300は、給電装置100が設けられた駐車スペースに車両1を駐車する際に、ユーザが行う車両の移動及びコイルの位置合わせを支援する。
【0011】
給電装置100は、給電スタンド近傍の駐車スペース2に配置された地上コイル12と、地上コイル12の位置を示す2以上の地上マーク(M
1、M
2)を備えている。一方、受電装置200は、車両1の底面に設置された車両コイル22を備えている。車両コイル22は、車両1が駐車スペースの所定の停止位置に停車したときに地上コイル12に対向するように配置されている。
【0012】
地上コイル12は、導電線からなる一次コイルによって構成され、車両コイル22に電力を送電する送電コイルとして機能する。また、車両コイル22は、同じく導電線からなる二次コイルによって構成され、地上コイル12からの電力を受電する受電コイルとして機能する。両コイル間における電磁誘導作用により、地上コイル12から車両コイル22へ非接触で電力を供給することが可能となる。
【0013】
地上側の給電装置100は、電力制御部11と、地上コイル12と、無線通信部13と、制御部14とを備えている。
【0014】
電力制御部11は、交流電源110から送電される交流電力を高周波の交流電力に変換して地上コイル12に送電するための回路である。そして、電力制御部11は、整流部111と、PFC回路112と、インバータ113とを備えている。
【0015】
整流部111は、交流電源110に電気的に接続され、交流電源110から出力される交流電力を整流する回路である。PFC回路112は、整流部111から出力される波形を整形することで力率を改善するための回路(Power Factor Correction)であり、整流部111とインバータ113との間に接続されている。インバータ113は、IGBT等のスイッチング素子で構成されたPWM制御回路を備え、スイッチング制御信号に基づいて直流電力を交流電力に変換して地上コイル12に供給する。
【0016】
無線通信部13は、車両1側に設けられた無線通信部23と双方向の通信を行う。
【0017】
制御部14は、給電装置100全体を制御する部分であり、特に無線通信部13、23間の通信を制御する。例えば、給電装置100から電力供給を開始する旨の信号を車両1側に送信したり、給電装置100から電力の供給を受けたい旨の信号を車両1側から受信したりする。この他に、制御部14は、インバータ113のスイッチング制御を行ったり、地上コイル12から送電される電力を制御したりする。
【0018】
一方、車両1側の受電装置200は、車両コイル22と、無線通信部23と、充電制御部24と、整流部25と、リレー部26と、バッテリ27と、インバータ28と、モータ29と、通知部30とを備えている。
【0019】
車両コイル22は、車両1を駐車スペース2の所定の停止位置に停車すると、地上コイル12の直上に正対し、地上コイル12までの距離が所定の値となる位置に配置される。
【0020】
無線通信部23は、給電装置100側に設けられた無線通信部13と双方向の通信を行う。
【0021】
充電制御部24は、バッテリ27の充電を制御するためのコントローラであり、無線通信部23、通知部30、リレー部26等を制御する。充電制御部24は、車両の駐車及びコイルの位置合わせが終了した後に、充電の開始を要求する信号を、無線通信部13、23間の通信によって制御部14に送信する。
【0022】
整流部25は、車両コイル22に接続され、車両コイル22で受電した交流電力を直流に整流する整流回路によって構成されている。
【0023】
リレー部26は、充電制御部24の制御によってオンオフが切り換えられるリレースイッチを備えている。また、リレー部26は、リレースイッチをオフにすることで、バッテリ27を含む主回路系と、充電回路部となる車両コイル22及び整流部25とを切り離している。
【0024】
バッテリ27は、複数の二次電池を接続して構成され、車両1の電力源となる。
【0025】
インバータ28は、IGBT等のスイッチング素子で構成されたPWM制御回路を備え、スイッチング制御信号に基づいてバッテリ27から出力される直流電力を交流電力に変換してモータ29に供給する。
【0026】
モータ29は、例えば三相の交流電動機によって構成され、車両1を駆動するための駆動源となる。
【0027】
通知部30は、警告ランプ、ナビゲーションシステムのディスプレイまたはスピーカ等によって構成され、充電制御部24の制御に基づいて、ユーザに対して光や画像または音声等を出力する。
【0028】
このような構成により、非接触給電システムは、地上コイル12と車両コイル22との間の電磁誘導作用によって非接触状態で高周波電力の送電および受電を行う。すなわち、地上コイル12に電圧を加えることによって、地上コイル12と車両コイル22との間に磁気的な結合が生じ、地上コイル12から車両コイル22へ電力が供給される。
【0029】
駐車支援装置300は、車両1の周囲を撮像するカメラ51と、ユーザ(車両1の乗員)が行う車両1の移動及びコイルの位置合わせを支援する画像情報を提示するディスプレイ53と、画像情報を制御する画像制御部55とを備える。
【0030】
図2を参照して、画像制御部55の詳細な構成を説明する。画像制御部55は、メモリ、及び入出力部を備える汎用のマイクロコンピュータを用いて実現可能である。画像制御部55は、車両の移動及びコイルの位置合わせを支援するための一連の情報演算処理を実行するためのコンピュータプログラム(駐車支援プログラム)を、画像制御部55にインストールして実行する。これにより、画像制御部55は、一連の情報演算処理を実行する情報演算回路(61、62)として機能する。
【0031】
なお、ここでは、ソフトウェアによって画像制御部55を実現する例を示すが、もちろん、以下に示す情報演算回路(61、62)を、汎用のマイクロコンピュータではなく、ASIC等の専用のハードウェアとしてそれぞれ構成することも可能である。また、画像制御部55により実現される各情報演算回路(61、62)を個別のハードウェアにより構成してもよい。更に、画像制御部55は、車両にかかわる他の制御に用いる電子制御ユニット(ECU)と兼用してもよい。
【0032】
画像制御部55は、車両1の周囲を撮像したカメラ画像を取得し、カメラ画像から車両1及び車両1の周囲を車両1の上方から見た俯瞰画像を生成する画像生成回路
61、及びディスプレイ53に表示する画像を制御する表示制御回路
62として機能する。
【0033】
画像生成回路
61は、カメラ画像の視点をカメラ51の位置から車両1の直上の位置へ変換した俯瞰画像を生成する、既存の技術を用いて実現可能な回路である。
【0034】
表示制御回路
62は、例えば、カメラ画像に写る2以上の地上マーク(M
1、M
2)から駐車枠の長手方向を推定する駐車枠推定部63と、駐車枠の長手方向と車両1の前後方向との相対角度に応じて、ディスプレイ53に表示する画像を切り替える表示切替部64とを備える。
【0035】
表示切替部64は、駐車枠の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、俯瞰画像から、地上コイル12と車両コイル22との相対位置を俯瞰画像よりも拡大して表示する拡大画像へ切り替える。駐車枠の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下でない場合には、画像生成回路
61により生成された俯瞰画像をディスプレイ53に表示する。駐車枠の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、拡大画像をディスプレイ53に表示する。
【0036】
ディスプレイ53の画面に表示する画像が一つである場合、表示切替部64は、表示する画像を俯瞰画像から拡大画像へ切り替えればよい。ディスプレイ53の画面に異なる表示面積で2以上の画像を表示する場合、表示切替部64は、俯瞰画像と拡大画像との表示割合を切り替えればよい。駐車枠の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、俯瞰画像よりも拡大画像の表示割合が大きくなるように当該表示割合を切り替えればよい。
【0037】
なお、実施形態では、画像制御部55が車両1に搭載されている例を示す。しかし、画像制御部55はこれに限らず、車両1の外部、例えば、給電装置100内に配置されていても構わない。この場合、無線通信部13、23間の通信を介して、カメラ画像を取得し、ディスプレイ53に表示する画像を制御すればよい。
【0038】
図3Aに示すように、駐車スペースの路面には駐車枠71が形成され、駐車枠71の内側には、地上コイル12及び地上マーク(M
1、M
2)が配置されている。地上コイル12には、電源ケーブル73の一端が接続され、電源ケーブル73は、駐車枠71の長手方向に延伸され、電源ケーブル73の他端は、駐車枠71の外側に配置された電源ボックス72に接続されている。電源ボックス72には、
図1に示した給電装置100(地上コイル12及び地上マークM
1、M
2を除く)が収納されている。
【0039】
地上マーク(M
1、M
2)同士を結ぶ線分の中央に、地上コイル12の中心が位置している。各地上マーク(M
1、M
2)の中心から地上コイル12の中心までの距離75は等しい。地上マーク(M
1、M
2)は、その内側端部間の距離74が、車両1の車幅76よりも長くなるように配置されている。これにより、駐車枠71内に車両1が進入しても、地上マーク(M
1、M
2)の双方が車両1によって隠されることを回避できる。よって、地上マーク(M
1、M
2)の双方を、車両1の周囲を撮像したカメラ画像に写すことができる。地上マーク(M
1、M
2)同士を結ぶ線分は、駐車枠71の長手方向、即ち車両1の進入方向に対して垂直を成している。
【0040】
一方、車両1の底面には車両コイル22が搭載されている。車両1が駐車スペース(駐車枠71)の所定の停止位置に停車すると、車両コイル22は、地上コイル12の直上に位置する。なお、
図3A及び
図3Bには、車輪止めを示していないが、所定の停止位置に停車した車両1のタイヤに接触する位置に車輪止めを配置してもよい。
【0041】
また、車両1の前端部、両サイドミラー、及び後端部には、それぞれ車両1の周囲を撮像するカメラ(51a、51b、51c、51d)が搭載されている。カメラ(51a〜51d)の各々が撮像したカメラ画像は、画像制御部55に転送される。
【0042】
図3Bに示すように、後方駐車の場合も、
図3Aに示す前方駐車と同様な構成を有する。ただし、所定の停止位置に停車したときの車両コイル22の位置は、
図3Aに比べて車両1が進入する側に寄っている。
【0043】
図4A〜
図4Gを参照して、地上マーク(M
1、M
2)の例を説明する。地上マーク(M
1、M
2)は、
図4Aに示す円形状、
図4Bに示す三角形状、
図4Cに示す五角形状、
図4Eに示す正方形状、
図4Fに示す菱形状、或いは、
図4Gに示す長方形状であってもよい。更に、地上マーク(M
1、M
2)の数は2つに限らない。例えば、4つの地上マーク(M
1、M
2、M
3、M
4)を用いた例を
図4Dに示す。対を成す2つの地上マークが2組(M
1とM
2、M
3とM
4)形成されている。地上マーク(M
1、M
2)を結ぶ線分81と、地上マーク(M
3、M
4)を結ぶ直線84との交点82に、地上コイル12の中心が位置している。
【0044】
地上マーク(M
1、M
2)を結ぶ直線81の中心に地上コイル12の中心82が位置している例を示した。しかし、地上マーク(M
1、M
2)はこれに限らない。例えば、図示は省略するが、地上マーク(M
1、M
2)を結ぶ直線81の中心から、直線81に垂直な方向に所定の距離だけ離れた位置に地上コイル12の中心が位置していてもよい。例えば、地上コイル12の中心よりも車両1が進入する側に所定の距離だけずれて地上マーク(M
1、M
2)が配置されている場合、カメラ(51a〜51d)は早期に地上マーク(M
1、M
2)を検出することができる。更に、地上マーク(M
1、M
2)を検出するカメラ(51a〜51d)の方向が路面に垂直な方向に近づくため、地上マーク(M
1、M
2)の位置検出精度が向上する。例えば、
図4A〜
図4Gに示す地上マーク(M
1、M
2)の形状と所定の距離とを予め対応付けておき、画像制御部55が地上マーク(M
1、M
2)の形状を認識する回路を備えていればよい。地上マーク(M
1、M
2)の形状から、直線81の中心から地上コイル12の中心までの所定の距離を求めることができる。
【0045】
各カメラ(51a〜51d)は、車両1の前方、左側方、右側方、後方をそれぞれ撮像する。よって、画像生成回路61は、各カメラ画像から生成された俯瞰画像をつなぎ合わせて、
図5Aに示すように、車両1の四方を取り囲む1つの俯瞰画像(AVMトップビュー)を生成することができる。
【0046】
図5Aに示す例では、地上コイル12が設置された駐車スペースが車両1の後方に位置し、当該駐車スペースに車両1が後退しながら駐車する後方駐車の例を示している。
図5Aに示す状況では、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下でないため、表示制御回路62は、
画像生成回路61により生成された
図5Aに示す俯瞰画像をディスプレイ53に表示する。これにより、AVMトップビューをユーザに対して提示して、駐車スペースへ車両1を駐車する際の駐車支援を優先的に行うことができる。ユーザは、AVMトップビューを参照して、ステアリングホイールの操作を適切に行うことができる。
【0047】
その後、
図5Bに示すように、車両1の駐車作業が進むことによって、駐車枠71と車両1との相対角度が所定範囲まで小さくなった場合には、ステアリングホイールの操作が不要となる。そして、ユーザは、車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置を合わることに集中することができる。そこで、画像制御部55は、駐車枠推定部63により推定された駐車枠71の長手方向が車両1の前後方向と成す相対角度の絶対値が所定値以下であるか否かを判断する。駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であると判断した場合、
図5Cに示すように、表示切替部64は、俯瞰画像から、地上コイル12と車両コイル22との相対位置を俯瞰画像よりも拡大して表示する拡大画像へ切り替える。これにより、ユーザは、地上コイルと車両コイルの位置合わせを優先的に行うことができる。よって、非接触給電を行う為の駐車支援において、ユーザが求める画像情報(地上コイルと車両コイルとの相対位置を容易に確認できる手段)をユーザが求めるタイミングで提示することができる。
【0048】
図5A及び
図5Bに示すように、表示制御回路62は、俯瞰画像に対して、以下のコンピュータグラフィックス画像(CG画像)を重畳して表示する。
【0049】
(1)車両コイル22及び地上コイル12の外形を示す枠
(2)車両コイル22の中心で交差する、車両1の車幅方向及び前後方向に延びる2つの線分85
(3)表示制御回路62により認識された地上マーク(M
1、M
2)
(4)地上マーク(M
1、M
2)を結んだ線分81
【0050】
例えば、後方駐車の場合、
図5Cに示すように、表示制御回路62は、拡大画像として、車両コイル22及び車両コイル22よりも車両1の後方側の領域を拡大して表示する。
図5Bの一点鎖線77で囲んだ領域が
図5Cの拡大画像の領域に対応している。一方、前方駐車の場合、表示制御回路62は、拡大画像として、車両コイル22及び車両コイル22よりも車両1の前方側の領域を拡大して表示する。これにより、車両コイル22と地上コイル12との相対位置を、
図5A及び
図5Bの俯瞰画像
よりも拡大して表示することができる。
【0051】
駐車枠推定部63は、地上マーク(M
1、M
2)から、地上マーク(M
1、M
2)を繋ぐ線分81を算出し、線分81から線分81に垂直な駐車枠71の長手方向を推定する。
【0052】
表示切替部64は、車両コイル22の中心を通り且つ車両1の車幅方向に平行な直線85と地上マーク(M
1、M
2)同士を結んだ直線81との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、俯瞰画像(
図5B)から、拡大画像(
図5C)へ切り替える。
【0053】
図9Aを参照して、
図1に示した
駐車支援装置を用いた駐車支援方法の一例を説明する。
図9Aのフローチャートは、駐車支援の開始と共に開始され、目標駐車位置に駐車して、シフトポジションがパーキングポジションに移行された場合に終了する。
【0054】
ステップS01において、駐車支援装置300を起動する。ステップS03に進み、ユーザに対して駐車支援情報を提示する。駐車支援情報には画像情報も含まれる。画像制御部55は、車両1に搭載されたカメラ(51a〜51d)で撮像したカメラ画像から
図6Aに示す俯瞰画像を生成し、画像情報として俯瞰画像をディスプレイ53に表示する。
【0055】
ステップS05に進み、画像制御部55は、車両コイル22のCG画像を俯瞰画像に重畳して表示する。具体的に、次のCG画像を重畳表示する。
【0056】
・車両コイル2
2の外形を示す枠
・車両コイル22の中心で交差する、車両1の車幅方向及び前後方向に延びる2つの線分85
【0057】
ステップS07に進み、画像制御部55は、俯瞰画像に、対を成す2つの地上マーク(M
1、M
2)が表示されていることを確認する。ステップS09に進み、画像制御部55は、2つの地上マーク(M
1、M
2)の画像を認識する。具体的には、地上マーク(M
1、M
2)の形状(丸形状、三角形状、四角形状、・・・)、及び中心位置(車両1に対する相対位置)を認識する。
【0058】
ステップS11に進み、画像制御部55は、地上マーク(M
1、M
2)から地上コイル12の中心位置を求め、地上コイル12のCG画像を俯瞰画像に重畳して表示する。具体的に、次のCG画像を重畳表示する。
【0059】
・表示制御回路62により認識された地上マーク(M
1、M
2)
・地上マーク(M
1、M
2)を結んだ線分81
・地上コイル12の外形を示す枠
・地上コイル12(線分81)の中心で線分81と直交する線分
・地上コイル12の充電可能範囲78
【0060】
なお、車両コイル22の中心が地上コイル12の充電可能範囲78内に位置する状態で、非接触充電の開始が可能となる。
【0061】
ステップS13に進み、表示制御回路62は、車両コイル22の中心を通り且つ車両1の車幅方向に平行な直線85と地上マーク(M
1、M
2)同士を結んだ直線81との相対角度を算出する。
【0062】
ステップS15に進み、表示制御回路62は、当該相対角度の絶対値が所定値(例えば5°)以下であるか否かを判断する。当該相対角度の絶対値が所定値以下であれば(ステップS15でYES)、ステアリングホイールの操作がほぼ終了し、車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置を合わせればよい。そこで、ステップS17に進み、ディスプレイ53に提示する画像情報を俯瞰画像(
図5B)から拡大画像(
図5C)へ切り替える。これにより、ディスプレイ53には拡大画像が表示される。よって、コイルの相対位置が拡大して表示されるので、コイルの位置合わせが容易になる。
【0063】
一方、当該相対角度の絶対値が所定値以下でなければ(ステップS15でNO)、ステアリングホイールの操作はまだ必要であるから、ステップS13に戻り、俯瞰画像を継続して表示し、当該相対角度の絶対値の変化を監視する。
【0064】
ステップS19において、ユーザは車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置合わせを行う。車両コイル22の中心が地上コイル12の充電可能範囲78内に位置した状態で、車両1を停車させて、イグニション・スイッチをオフにする。以上の手順により、駐車が終了する。
【0065】
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。
【0066】
駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下である場合に、俯瞰画像から、地上コイル12と車両コイル22との相対位置を俯瞰画像よりも拡大して表示する拡大画像へ切り替える。先ず俯瞰画像を表示して駐車スペースへの駐車支援を優先的に行い、その後、駐車枠71と車両1との相対角度が所定範囲まで小さくなった場合には、ステアリングホイールの操作が不要となる。そこで、地上コイル12及び車両コイル22の位置を拡大して表示する拡大画像へ切り替える。これにより、地上コイル12と車両コイル22の位置合わせを優先的に行うことができる。よって、非接触給電を行う為の駐車支援において、ユーザが求める画像情報(地上コイル12と車両コイル22との相対位置を容易に確認できる手段)をユーザが求めるタイミングで提示することができる。
【0067】
カメラ画像に写る2以上の地上マーク(M
1、M
2)から駐車枠71の長手方向を推定する。駐車枠71自体をカメラ画像から認識できない場合であっても、駐車枠71の長手方向を精度良く認識することができる。駐車枠71には、駐車スペースを取り囲むように閉じた枠である場合に限らず、当該枠の一部分が途切れていてもよい。例えば、方形状の駐車スペースの4つの頂点の位置を示すマーカであってもよいし、方形状の駐車スペースの対向する2辺、車幅方向2辺のみ、前後方向の2辺のみを示すマーカであってもよい。このように、カメラ画像から駐車枠71そのものを認識できない場合であっても、カメラ画像に地上マーク(M
1、M
2)が写り、地上マーク(M
1、M
2)の位置を認識できれば、地上マーク(M
1、M
2)から駐車枠71の長手方向を推定することができる。
【0068】
車両コイル22の中心を通り且つ車両1の車幅方向に平行な直線85と地上マーク(M
1、M
2)同士を結んだ直線81との相対角度の絶対値が所定値(例えば、5°)以下である場合に、俯瞰画像(
図5B)から拡大画像(
図5C)へ切り替える。地上マーク(M
1、M
2)同士を結んだ直線81は、駐車枠71の長手方向に対して垂直な線である。相対角度の絶対値が所定値以下であれば、駐車スペースに対する車両1の姿勢合わせはほぼ完了しており、前後方向の位置合わせが残されているという状況である。このタイミングで、コイルの位置合わせを行う為に拡大画像へ切り替える。これにより、ユーザが求める画像情報を、ユーザが求めるタイミングで提示することができる。
【0069】
(第2実施形態)
第2実施形態では、俯瞰画像から拡大画像へ切り替える条件として、地上マーク(M
1、M
2)が俯瞰画像の右側方領域と左側方領域の各々に入ることを、第1実施形態に対して追加した実施例を説明する。なお、非接触給電システムのハードウェア構成は、
図1に示す
第1実施形態と同じであり図示及び説明を省略する。
【0070】
図6に示すように、ディスプレイ53に表示される俯瞰画像(AVMトップビュー)は、対応するカメラ(51a〜51d)毎に4つの領域(前方領域86a、左側方領域86b、右側方領域86c、後方領域86d)に分割される。前方領域86aは、車両1の前端部に設けられたカメラ51aに対応する。左側方領域86bは、車両1の左サイドミラーに設けられたカメラ51bに対応する。右側方領域86cは、車両1の右サイドミラーに設けられたカメラ51cに対応する。後方領域86dは、車両1の後端部に設けられたカメラ51dに対応する。
【0071】
表示切替部64は、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であり、且つ、地上マーク(M
1、M
2)が俯瞰画像の右側方領域86cと左側方領域86bの各々に入った場合に、俯瞰画像(
図5B)から、地上コイル12と車両コイル22との相対位置を俯瞰画像よりも拡大して表示する拡大画像(
図5C)へ切り替える。
【0072】
例えば、車両1と駐車枠71とが重複していない程度に離れており、且つ、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下である場合を考える。この場合、ユーザには、コイルの位置合わせよりも、車両1周囲の安全を確認しながら車両1を駐車スペースへ近づけることが求められる。そして、車両1と駐車枠71とが十分に接近してから、コイルの位置合わせを容易に行うための画像情報を提示することが望ましい。
【0073】
そこで、表示制御回路62は、地上マーク(M
1、M
2)が俯瞰画像の右側方領域86cと左側方領域86bの各々に入った場合に、車両1と駐車枠71とが十分に接近したと判断する。駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であること、及び地上マーク(M
1、M
2)が俯瞰画像の右側方領域86cと左側方領域86bの各々に入ること、が満たされた時に、表示切替部64は、俯瞰画像(
図5B)から拡大画像(
図5C)へ切り替える。
【0074】
図9Bを参照して、第2実施形態に係わる駐車支援方法の一例を説明する。
図9Bのフローチャートは、
図9AのステップS15とステップS17の間にステップS21を新たに追加したものである。その他、
図9Bと
図9Aの各ステップは同じであるため、説明を省略する。
【0075】
駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であれば(ステップS15でYES)、ステップS21に進む。一方、当該相対角度の絶対値が所定値以下でなければ(ステップS15でNO)、ステップS13に戻る。
【0076】
ステップS21において、表示制御回路62は、地上マークM
1、地上マークM
2が
図6に示すように、俯瞰画像の左側方領域86bと右側方領域86cの各々に入っているか否かを判断する。
【0077】
ステップS21で肯定的な判断であれば、ステアリングホイールの操作がほぼ終了し、車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置を合わせればよい。そこで、ステップS17へ進み、俯瞰画像(
図5B)から、拡大画像(
図5C)へ切り替える。これにより、ディスプレイ53には拡大画像が表示される。よって、コイルの相対位置が拡大して表示されるので、コイルの位置合わせが容易になる。ステップS21で否定的な判断であれば、ステップS13に戻る。
【0078】
以上説明したように、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であり、且つ、地上マーク(M
1、M
2)が右側方領域86cと左側方領域86bの各々に入った場合に、俯瞰画像から拡大画像へ切り替える。これにより、駐車目標位置に対して接近している状態で画像が切り替わるため、より位置合わせし易いタイミングで必要な画像情報を提示できる。
【0079】
(第3実施形態)
第3実施形態では、第2実施形態と同様にして、車両1と駐車枠71とが十分に接近していることを条件として、俯瞰画像から拡大画像へ切り替える実施例を説明する。具体的に、俯瞰画像から拡大画像へ切り替える条件として、車両1に搭載されたサブコイルが地上コイル12からの電力を感知することを、第1実施形態に対して追加した実施例を説明する。なお、非接触給電システムのハードウェア構成は、車両1上にサブコイルが新たに追加された点を除き、
図1に示す第1位実施形態と同じであり図示及び説明を省略する。
【0080】
図7を参照して、サブコイル(87a、87b)の車両1への配置例を説明する。サブコイル(87a、87b)は、導電線からなり、車両コイル22及び地上コイル12よりも小さく且つ巻数も少ない。サブコイル87aは、車両1の底面の前端部に設置され、サブコイル87bは車両1の底面の後端部に設置されている。よって、
図7に示すように、車両1が前進しながら地上コイル12に接近する前方駐車の場合、車両コイル22よりも先にサブコイル87aが地上コイル12からの電力を感知する。これにより、車両1が駐車スペースへ接近したと判断することができる。車両1が後退しながら地上コイル12に接近する後方駐車の場合、サブコイル87bが地上コイル12からの電力を感知する。
【0081】
表示切替部64は、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であり、且つ、車両1に搭載されたサブコイル(87a、87b)の何れか1つが地上コイル12からの電力を感知した場合に、俯瞰画像から拡大画像へ切り替える。
【0082】
図9Cを参照して、第3実施形態に係わる駐車支援方法の一例を説明する。
図9Cのフローチャートは、
図9AのステップS15とステップS17の間にステップS23を新たに追加したものである。その他、
図9Cと
図9Aの各ステップは同じであるため、説明を省略する。
【0083】
駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であれば(ステップS15でYES)、ステップS23に進む。一方、当該相対角度の絶対値が所定値以下でなければ(ステップS15でNO)、ステップS13に戻る。
【0084】
ステップS23において、表示制御回路62は、
図7に示すように、車両1に搭載されたサブコイル(87a、87b)の何れか1つが地上コイル12からの電力を感知したか否かを判断する。
【0085】
ステップS23で肯定的な判断であれば、ステアリングホイールの操作がほぼ終了し、車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置を合わせればよい。そこで、ステップS17へ進み、表示切替部64は、俯瞰画像から、拡大画像へ切り替える。これにより、ディスプレイ53には拡大画像が表示される。よって、コイルの相対位置が拡大して表示されるので、コイルの位置合わせが容易になる。ステップS23で否定的な判断であれば、ステップS13に戻る。
【0086】
以上説明したように、第3実施形態によれば、車両1が駐車スペースに十分近づき、且つ車両1と駐車枠71とが成す相対角度が十分小さくなったタイミングで、地上コイル12と車両コイル22との相対位置を容易に確認できる画像情報を提示することができる。
【0087】
(第4実施形態)
第4実施形態では、車両1が備えるステアリングホイールが中立位置にある場合に、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であると判断する実施例を説明する。第4実施形態では、地上マーク(M
1、M
2)及び地上マーク(M
1、M
2)同士を結んだ直線81は、地上コイル12の位置を求める為に用いるが、駐車枠71の長手方向を求める為には用いる必要はない。なお、非接触給電システムのハードウェア構成は、
図1に示す第1位実施形態と同じであり図示及び説明を省略する。
【0088】
表示切替部64は、車両1が備えるステアリングホイールが中立位置にある場合に、俯瞰画像から拡大画像へ切り替える。「ステアリングホイールが中立位置にある」とは、ステアリングホイールの操舵角の絶対値が所定の操舵基準値(例えば3°)以下であること、換言すれば、転舵輪の転舵角の絶対値が所定の転舵基準値以下であること、を示す。
【0089】
図9Dを参照して、第4実施形態に係わる駐車支援方法の一例を説明する。
図9Dのフローチャートは、
図9AのステップS13とステップS15の代わりに、ステップS25を実行する。その他、
図9Dと
図9Aの各ステップは同じであるため、説明を省略する。
【0090】
ステップS25において、表示制御回路62は、車両1が備えるステアリングホイールが中立位置になることを待機する。ステップS25で肯定的な判断が得られた場合、ステアリングホイールの操作がほぼ終了し、車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置を合わせればよい。そこで、ステップS17へ進み、表示切替部64は、俯瞰画像から、拡大画像へ切り替える。これにより、ディスプレイ53には拡大画像が表示される。よって、コイルの相対位置が拡大して表示されるので、コイルの位置合わせが容易になる。
【0091】
以上説明したように、第4実施形態によれば、駐車スペースに対する車両1の姿勢合わせはほぼ完了しており、車両1の前後方向の位置合わせが残されているというタイミングで、コイルの位置あわせを行う為に拡大画像を表示することができる。
【0092】
(第5実施形態)
第5実施形態では、ディスプレイ53に表示される予想進路線が直進を示している場合に、駐車枠71の長手方向と車両1の前後方向との相対角度の絶対値が所定値以下であると判断する実施例を説明する。第5実施形態では、地上マーク(M
1、M
2)及び地上マーク(M
1、M
2)同士を結んだ直線81は、地上コイル12の位置を求める為に用いるが、駐車枠71の長手方向を求める為には用いる必要はない。なお、非接触給電システムのハードウェア構成は、
図1に示す第1位実施形態と同じであり図示及び説明を省略する。
【0093】
画像制御部55は、車両1のステアリングホイールの操舵角或いは転舵輪の転舵角に基づいて車両1の進路を予想し、
図8A及び
図8Bに示すように、予想した車両1の進路を示す線分(予想進路線)90、91aを、俯瞰画像92或いはカメラ51dで撮像したカメラ画像93’に重畳して表示する。予想進路線(90、91a)は、車両1の両側面の後端部或いは前端部から延びる線分である。転舵角或いは操舵角の絶対値が小さいほど、予想進路線の線分の曲率は小さくなり、直線に近づく。
図8Bに示すように、予想進路線91bが直進を示している場合、操舵角或いは転舵角がほぼ0°であると判断することができる。
【0094】
図9Eを参照して、第5実施形態に係わる駐車支援方法の一例を説明する。
図9Eのフローチャートは、
図9AのステップS13とステップS15の代わりに、ステップS27を実行する。その他、
図9Eと
図9Aの各ステップは同じであるため、説明を省略する。
【0095】
ステップS27において、表示制御回路62は、ディスプレイ53に表示される予想進路線が直進を示すことを待機する。ステップS27で肯定的な判断が得られた場合、ステアリングホイールが中立位置
であると判断できる。よって、ステアリングホイールの操作がほぼ終了し、車両1を前後方向へ移動させてコイルの位置を合わせればよい。そこで、ステップS17へ進み、表示切替部64は、俯瞰画像から、拡大画像へ切り替える。これにより、ディスプレイ53には拡大画像が表示される。よって、コイルの相対位置が拡大して表示されるので、コイルの位置合わせが容易になる。
【0096】
以上説明したように、第5実施形態によれば、駐車スペースに対する車両1の姿勢合わせはほぼ完了しており、車両1の前後方向の位置合わせが残されているというタイミングで、コイルの位置あわせを行う為に拡大画像を表示することができる。
【0097】
上述の各実施形態で示した各機能は、1又は複数の処理回路により実装され得る。処理回路は、電気回路を含む処理装置等のプログラムされた処理装置を含む。処理装置は、また、実施形態に記載された機能を実行するようにアレンジされた特定用途向け集積回路(ASIC)や従来型の回路部品のような装置を含む。
【0098】
以上、実施例に沿って本発明の内容を説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
【0099】
拡大画像は、
図5Cに示す例に限らない。
図10A〜
図10Dに示す拡大画像であってもよい。
図10A〜
図10Dの拡大画像は、
図5Cと画像の縦横比が異なる。画像の車幅方向の長さが、車両1の前後方向よりも長い。よって、
図10A〜
図10Dの拡大画像は、
図5Cよりもコイル間の距離が短くなったタイミングで切り替わる画像として適している。
【0101】
車両コイル22の外形を示す枠、車両コイル22の中心で交差する、車両1の車幅方向及び前後方向に延びる2つの線分(85、93)、地上マーク(M
1、M
2)、地上マーク(M
1、M
2)を結んだ線分81、地上コイル12の外形を示す枠、地上コイル12(線分81)の中心で線分81と直交する線分83、地上コイル12の充電可能範囲78。
【0102】
図10B及び
図10Dには、
図10A及び
図10Cから、俯瞰画像を削除し、且つコイル部分を更に拡大して表示した画像の例である。
図10A及び
図10Cから、車両コイル22の外形を示す枠、地上コイル12の外形を示す枠を示すCG画像が削除されている。これにより、コイルの位置合わせに不要な画像が削除されたため、更に、コイルの位置合わせを容易に行うことができる。