特許第6598158号(P6598158)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6598158パロノセトロンを含有する安定な注射用液剤の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6598158
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】パロノセトロンを含有する安定な注射用液剤の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/439 20060101AFI20191021BHJP
   A61P 1/08 20060101ALI20191021BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20191021BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   A61K31/439
   A61P1/08
   A61K9/08
   A61K47/12
【請求項の数】6
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-235418(P2016-235418)
(22)【出願日】2016年11月16日
(65)【公開番号】特開2018-80154(P2018-80154A)
(43)【公開日】2018年5月24日
【審査請求日】2018年9月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】592066033
【氏名又は名称】光製薬株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099221
【弁理士】
【氏名又は名称】吉岡 拓之
(72)【発明者】
【氏名】梅田 朋子
【審査官】 金子 亜希
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第102688185(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0238596(US,A1)
【文献】 特表2010−528000(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/099381(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/439
A61K 9/08
A61K 47/12
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する注射用液剤であって、その製剤(注射用液剤)の添加成分が緩衝剤として、酒石酸及び酒石酸ナトリウムを含み、且つ、キレート剤成分を含まない注射用液剤
【請求項2】
請求項1において、酒石酸及び酒石酸ナトリウムが
酒石酸 0.01mg/mL〜0.5mg/mL
酒石酸ナトリウム 0.1mg/mL〜2.0mg/mL
である 請求項1の注射用液剤
【請求項3】
パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を含有する注射用液剤が、
静注または点滴静注製剤である 請求項1〜2の注射用液剤
【請求項4】
注射用液剤の容量は1mL〜100mLである 請求項1〜3の注射用液剤
【請求項5】
パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を含有する注射用液剤が、アンプル、バイアル、シリンジ、ボトルあるいはバッグである 請求項1〜4の注射用液剤
【請求項6】
パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を含有する注射用液剤であって、
その製剤成分が、緩衝剤以外に
等張化剤として、塩化ナトリウム等であり、
pH調整剤として塩酸、水酸化ナトリウム等であることを特徴とする
請求項1〜5のパロノセトロン注射用液剤
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パロノセトロンを含有する液剤を製造するには、安定性を保つためにキレート剤が必要とされてきたが、キレート剤を使用しない安定な注射用液剤の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
嘔吐は、細胞障害性治療法、放射線療法等の治療に際し発現し、その後の患者のQOL(生活の質)に影響を及ぼし、さらに治療の継続に影響を与える。近年、5−HT(5−ヒドロキシトリプタミン)受容体アンタゴニストに言及している種類の薬物が、嘔吐の治療(抑制のため)に開発されてきた。当該種類の薬物としては、オンダンセトロン、グラニセトロン、アザセトロン等が挙げられる。
【0003】
上記治療に際しては、数日間の長期間にわたって嘔吐が誘導される場合が多く、嘔吐の実質的な危険性がなくなるまで毎日投与することになる。
近年、パロノセトロン、すなわち米国特許第5,202,333号(特許文献1)に報告されている5−HT受容体アンタゴニストが開発され、その血中半減期が40時間であり、化学療法によって引き起こされる遅延型―吐き気の始まりを減ずることが有効であり(非特許文献1)、有効な治療方法として実用化されており、しかも、バイアル、点滴静注としても実用化されている。
また、パロノセトロンに関する製剤(特に液状医薬製剤)に関し、以下の特許文献がある。
特表2006−508977(特許文献2)
特表2006−516583(特許文献3)(特許第5461763号)
特開2001−236242(特許文献4)
以上の文献には、パロノセトロンの液状組成物の成分についての特性を主に言及して開示している。
【0004】
上記注射液剤であるパロノセトロン含有注射液剤は、有効成分であるパロノセトロンの他に、添加剤(添加成分)として安定性を保つために、キレート剤(エデト酸ナトリウム水和物)が必要とされている(特許公報5461763号 明細書[0020]、[0034]参照)。
【0005】
更にパロノセトロン含有注射用液剤の添加物としては、下記の開示がなされている。
添加物
D−マンニトール
エデト酸ナトリウム水和物
クエン酸ナトリウム水和物
クエン酸水和物
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
を有する嘔吐を抑制又は減少させるための薬学的に安定な静脈内投与用溶液。
(特許文献3 特許5461763号)
エデト酸ナトリウム水和物(別名 EDTAナトリウムあるいは、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウムともいう)はキレート剤として高カルシウム血症などの治療、金属中毒の解毒等に使用されている(非特許文献1 薬化学大辞典2013年 190頁)。体内の金属成分が過剰な場合のみ、症状に応じて特別に使用される(過剰の金属成分の除去のため)事例が記載されている。
更にエチレンジアミン四酢酸(EDTA)について下記の報告がなされている。
「EDTAが体内の各種金属とキレートを作ることにより、体内の金属(Ca、Zn、Mn等)が定常貯蔵組織から移動しバランスをくずす。」(非特許文献2 CERI有害性評価書 エチレンジアミン四酢酸(別名EDTA)(平成18年発行)8頁下から4〜2行目)
すなわち、体内に過剰の金属成分が無ければむやみに使用しないものであると言える。
そこで、血液中の金属イオンとキレートを形成するキレート剤を使用しない安定なパロノセトロン注射液剤の処方開発を行った。
【0006】
上記製剤の開示を検討した発明者は、更に検討を進め、直接容器に充填し更に外装袋に封入して製造したパロノセトロン含有バッグ製剤に支障のないパロノセトロン注射液剤成分を考慮することが必要であることを見出した。
以下に挙げた各種の評価試験は、上記に述べた包装形態で注射用液剤を格納して実施した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】 米国特許第5,202,333号
【特許文献2】 特表2006−508977
【特許文献3】 特表2006−516583(特許5461763号)
【特許文献4】 特開2001−236242
【非特許文献】
【非特許文献1】 日本薬学雑誌Vol.136(2010)No.2P113−120
【非特許文献2】 CERI有害性評価書 エチレンジアミン四酢酸(別名EDTA)(平成18年3月1日発行)(財団法人化学物質評価研究機構 安全性評価技術研究所)
【発明の開示】
【発明が解決しようとするための課題】
【0008】
本発明は、パロノセトロン含有注射液剤において、安定性を保つためのキレート剤を含有するパロノセトロン製剤の問題点を解決し、且つキレート剤を含有しない添加剤を使用した新たな製剤処方を提供することを目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0009】
更に鋭意検討を進めた結果、キレート剤であるエデト酸ナトリウム水和物を用いずにパロノセトロン含有バッグ製剤及びバイアル製剤を安定させる各種添加剤として、緩衝剤としてのクエン酸緩衝液、等張化剤としてのD−マンニトール及び塩化ナトリウムを使用したパロノセトロン点滴製剤成分を詳細に考察することが必要であることを見出した。
本件製剤は、パロノセトロン含有注射用液剤として薬学的安定性等を十分に保持し、緩衝剤の新たな組み合わせを考察し、キレート剤を使用しない有用な製剤処方を見出した。
すなわち、本件発明の発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、
パロノセトロン及びキレート剤並びに緩衝剤の組み合わせについて十分考察し、キレート剤を含有しない注射用液剤の処方が安定で有効であることを見出し、本件発明を完成した。
詳細に説明すれば、本発明は以下の通り種々の検討を重ねた結果完成したものである。
パロノセトロン含有注射液剤のキレート剤と緩衝剤の組み合わせにおいて、
キレート剤として、エデト酸ナトリウム水和物、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラ酢酸(DOTA)を用い、
緩衝剤として、クエン酸及びクエン酸ナトリウム、酢酸及び酢酸ナトリウム、酒石酸及び酒石酸ナトリウムなどを用い、
キレート剤の添加量と緩衝剤の組み合わせによる安定な液剤処方の比較検討を実施した結果、
最終的に、
酢酸及び酢酸ナトリウムまたは酒石酸及び酒石酸ナトリウムを組み合わせることにより、キレート剤を使用しなくても、薬学的安定性等を十分に保持できることを見出した。
薬学的安定性とは、温度、湿度、光、pH等について品質変化が確保できるかどうかで判断することをいう(一般に苛酷試験によって判断する)。
より詳述すれば、下記に説明できる。
【0010】
(1)パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を有効成分として含有する注射用液剤であって、
その製剤(注射用液剤)の添加成分が
緩衝剤として、酢酸及び酢酸ナトリウム、酒石酸及び酒石酸ナトリウムから選ばれる1種又は2種以上を含み、
且つ、キレート剤成分を含まない
注射用液剤
(2)緩衝剤が、酢酸及び酢酸ナトリウム水和物である前記(1)の注射用液剤
(3)緩衝剤が、酒石酸及び酒石酸ナトリウムである前記(1)の注射用液剤
(4)パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を含有する注射用液剤が、静注または点滴静注製剤である前記(1)〜(3)の注射用液剤
(5)前記4記載の 製剤の容量は1mL〜100mLである(1)〜(4)の注射用液剤
(6)前記5記載において、酢酸及び酢酸ナトリウム(水和物)が
酢酸 0.01mg/mL〜1.0mg/mL
酢酸ナトリウム水和物 0.01mg/mL〜2.0mg/mL
である(1)、(2)、(4)または(5)の注射用液剤
(7)前記5において、酒石酸及び酒石酸ナトリウムが
酒石酸 0.01mg/mL〜0.5mg/mL
酒石酸ナトリウム 0.1mg/mL〜2.0mg/mL
である(1)、(3)、(4)または(5)の注射用液剤
(8)パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を含有する注射用液剤が、
アンプル、バイアル、シリンジ、ボトルあるいはバッグである前記(1)〜(3)の注射用液剤
(9)パロノセトロン又はその薬学的に許容される塩を含有する注射液剤であって、
その製剤成分が、緩衝剤以外に
等張化剤として塩化ナトリウム等であり、
pH調整剤として塩酸、水酸化ナトリウム等であることを特徴とする
前記(1)のパロノセトロン注射用液剤
注射用液剤とは、注射剤を意味し、注射針を用いて皮内、皮下の組織または血管内に直接投与する液状又は用時溶解して液状に用いる医薬品の製剤であり、本発明では、例えば、点滴静注(バッグ)、静注用(バイアル)の製剤を意味する。主として、各種の製剤成分が水で希釈されている。
バイアルは、栓又はシールで密閉されたガラス容器を意味する。本発明では、点滴静注より約10倍の濃度であり、そのまま静注または生理食塩液等で希釈して点滴静注される。
本発明においては、通常点滴静注では、一単位ごとのパロノセトロンを充填するとして、
点滴静注では 50mL
バイアルでは 5mL を通常使用する。
本発明でいうパロノセトロン含有注射液剤とは、パロノセトロン塩酸塩、等張化剤、緩衝剤、pH調整剤および溶剤等を含む薬剤である。
パロノセトロンとは、(3aS)−2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−2−[(s)−1−アザビシクロ[2.2.2.]オクト−3−イル]2,3,3a,4,5,6−ヘキサヒドロ−1−オキソ−1Hベンズ[de]イソキノリンを意味し、好ましくは一塩酸塩を意味する。
【化1】
キレート剤とは、例えば、注射用液剤中の金属イオンをキレート作用により、錯体として捕集する作用を有する添加剤である。例えばエデト酸ナトリウム水和物が挙げられる。
等張化剤とは、浸透圧の低い薬液に添加して、血清等の浸透圧に近づけるために用いる成分であり、塩化ナトリウムやD−マンニトール等が用いられる。好ましくは、塩化ナトリウムが挙げられる。使用量としては、5mg/mL〜15mg/mLである。好ましくは,8mg/mL〜10mg/mLである。
緩衝剤とは、pHを一定に保つために用いる成分であり、酢酸緩衝液、酒石酸緩衝液、リン酸緩衝液等が用いられる。本発明においては、好ましくは、酢酸緩衝液(酢酸及び酢酸ナトリウム水和物)や酒石酸緩衝液(酒石酸及び酒石酸ナトリウム)が挙げられる。特に好ましくは酒石酸緩衝液(酒石酸及び酒石酸ナトリウム)である。使用量としては、酒石酸0.01mg/mL〜0.5mg/mL及び酒石酸ナトリウム0.1mg/mL〜2.0mg/mLの組み合わせである。好ましくは、酒石酸0.01mg/mL〜0.2mg/mLおよび酒石酸ナトリウム0.1mg/mL〜1.0mg/mLの組み合わせである。
pH調整剤とは、酸性、アルカリ性の度合いを調整するために用いる成分であり、塩酸、クエン酸、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム等の酸あるいは塩基が挙げられる。好ましくは、塩酸および水酸化ナトリウム等が挙げられ、使用量としては、目的のpHに合わせて適量を用いる。
【発明の効果】
【0011】
本発明のパロノセトロン注射用液剤は、いままで点滴静注した際に、安定剤として含まれていたキレート剤が血液中の金属イオンとキレートを形成するため、好ましくない事象を誘発する可能性を排除することができるため、より安全性の高い製剤を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、上記の本発明を、比較例及び参考例も挙げながら、実施例に示し、更に詳細を説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されることはない。
【0013】
パロノセトロン塩酸塩は、1製剤の含量は、パロノセトロンとして0.3mg〜3mgであり、好ましくは0.5mg〜1mgであり、0.75mgを含有させて、適宜調整することがより好ましい。
【0014】
製剤化にあたり使用した資材、製剤の滅菌条件、検体の保存条件及び評価項目は以下のとおりである。
資材
直接容器の材質:ポリエチレン及び環状ポリオレフィンを含むプラスチック容器
栓体:ポリエチレンラミネート加工したゴム栓を装着したポリエチレン製の栓体
外袋:プラスチック製の外袋
製剤の滅菌条件
滅菌条件は、日局記載の注射剤の最終滅菌として担保できるF>8で、プラスチック容器の変形等を最小限に抑えられる高圧蒸気滅菌条件である。
検体の保存条件
苛酷試験(熱):60℃,75%RHまたは80℃,75%RHで4週間
苛酷試験(光照射):120万lx・hr
評価項目
pH、類縁物質、含量
評価時点
製剤の滅菌前後
苛酷試験(熱):開始時,2週間及び4週間保存後
苛酷試験(光照射):30万lx・hr,60万lx・hr及び120万lx・hr
【0015】
実施例1
下記の表の成分の製剤を種々処方し、検討を実施した。
【表1】
【0016】
参考例1
[キレート剤の検討]
以下に示す処方により、キレート剤の検討を苛酷試験により実施した。なお、比較のために既存製剤(特許文献の記載に応じたもの)の処方においても評価した。
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
既存製剤の処方(PLB0504)以外ではいずれも分解物の増加を認め、キレート剤をエデト酸ナトリウム水和物に替えてDTPAまたはDOTAを用いても安定な製剤は得られず、既存製剤の処方と同等以上の処方安定は見出せなかった。
【0017】
実施例2
[緩衝剤の検討]
以下に示す処方により、緩衝剤の検討を苛酷試験により実施した。
【表6】
【表7】
【表8】
参考例1において既存製剤に含まれるクエン酸緩衝剤を用いる場合は、安定剤のエデト酸ナトリウム水和物を除く(PLB0503)と、安定性が確保できないことが確認された(苛酷試験において分解物の増加が認められる)が、緩衝剤を酢酸緩衝剤又は酒石酸緩衝剤に変更(PLB0510,PLB0512)すると、安定剤(エデト酸ナトリウム水和物)がなくても類縁物質の量及び含量がほとんど変化しないことが確認された。
【0018】
実施例3
[緩衝剤の比較検討1]
参考例1及び実施例2の結果から、酢酸緩衝剤又は酒石酸緩衝剤を用いた処方を中心に検討を進めた。
【表9】
【表10】
【表11】
製剤の安定性は両者にほとんど差がなかったが、光に対しては酒石酸緩衝剤を用いた処方がより優れていた(表10〜11)。
【0019】
実施例4
[緩衝剤の比較検討2]
実施例3で検討した処方より、添加剤の処方量の最適化を目的とし、表12に示す処方で安定性を評価した。
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
pHを先発処方の4.8付近となるように調整し、pHの変動及び類縁物質の増加を評価して、ロット番号PLB0571の処方が、光、熱、pHに対する安定性が最良、最適であると判断した。これらの評価は保存安定性に優れていることを示している。
【0020】
なお、上記実施例は、点滴静注(バッグ)製剤用として、50mL製剤について評価した実施例である。
更に、静注(バイアル)製剤用として、5mL製剤についても下記の2処方につき予備評価試験を行った。60℃75%RH、2週間保存でのpH、純度試験(類縁物質)及び含量(残存率)を評価した結果、経時的変化は認められず、安定性に問題ないことが確認できた。
【表16】