(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】例示的な実施形態による、コンパクトパノラマカメラの光学系レイアウトを示す。
【
図2a】例示的な実施形態による、画像圧縮及び伸張方法の概略的なフローチャートを示す。
【
図2b】例示的な実施形態による、画像圧縮及び伸張方法の概略的なフローチャートを示す。
【
図3】理想的な凸面放物面鏡基盤の反射屈折光学を示す。
【
図4】
図3の配置に対する像面湾曲及び歪みグラフを示す。
【
図5】理想的な反射屈折光学系の理想的なレンズを有する双曲線凸面鏡を示す。
【
図6】
図5の配置に対する像面湾曲及び歪みグラフを示す。
【
図7】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する像面湾曲及び歪みグラフを示す。
【
図8】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する12個の垂直視点に対する多色回折MTFのグラフを示す。
【
図9】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する水平点に対する多色回折MTFのグラフを示す。
【
図10】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する回折エンスクエアエネルギー(diffraction ensquared energy)のグラフを示す。
【
図11】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する12個の垂直視点に対する多色ホイヘンス(polychromatic Huygens)MTFのグラフを示す。
【
図12】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する垂直視野を横切る周辺光量比(relative illumination)のグラフを示す。
【
図13】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する12個の垂直視点に対する画像スポットダイアグラム(image spot diagram)を示す。
【
図14】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する横方向の色(lateral color)グラフを示す。
【
図15】例示的な実施形態による、
図1の配置に対する瞬間視野(IVOF)のグラフを示す。
【
図16】一実施形態による、パノラマカメラのシステムブロック図を示す。
【
図17】別の実施形態による、円筒形窓が使用される代替のミラーマウントを示す。
【
図18】第3の例示的な実施形態による、中央支柱及びアクリル板を使用する代替のミラーマウントを示す。
【
図19】第4の例示的な実施形態による、アクリル製の切頭円錐形窓によって保護されるアクリル板及び中央支柱が使用される代替のミラーマウントを示す。
【
図20】第5の例示的な実施形態による、ハウジング、フード、スパイク及びダイアフラムを有する代替の光学系レイアウトである。
【
図21】第6の例示的な実施形態による、EVFOVが80度(水平から30度上方及び50度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図22】第7の例示的な実施形態による、EVFOVが80度(水平から40度上方及び40度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図23】第8の例示的な実施形態による、EVFOVが85度(水平から45度上方及び40度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図24】第9の例示的な実施形態による、EVFOVが80度(代替の形状を有するCOE及び水平から40度上方及び40度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図25】第10の例示的な実施形態による、EVFOVが80度(中央スパイク、ハウジング、保護円錐窓、及び光トラップダイアフラムと共に水平から40度上方及び40度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図26】第11の例示的な実施形態による、EVFOVが80度(水平から15度上方及び65度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図27】第11の例示的な実施形態による、
図26の配置に対する12個の垂直視点に対する多色回折MTFのグラフを示す。
【
図28】第11の例示的な実施形態による、
図26の配置に対する回折エンスクエアエネルギーのグラフを示す。
【
図29】第11の例示的な実施形態による、
図26の配置に対する12個の垂直視点に対するスポットダイアグラムの画像を示す。
【
図30】第11の例示的な実施形態による、
図26の配置に対する像面湾曲及び歪みグラフを示す。
【
図31】第12の例示的な実施形態による、EVFOVが80度(水平から15度上方及び65度下方)であるコンパクトパノラマカメラを示す。
【
図32】第12の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する12個の垂直視点に対する多色回折MTFのグラフを示す。
【
図33】第12の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する回折エンスクエアエネルギーのグラフを示す。
【
図34】第12の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する12個の垂直視点に対するスポットダイアグラムの画像を示す。
【
図35】第12の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する像面湾曲及び歪みグラフを示す。
【
図36】第13の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する12個の垂直視点に対する多色回折MTFのグラフを示す。
【
図37】第13の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する回折エンスクエアエネルギーのグラフを示す。
【
図38】第13の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する12個の垂直視点に対するスポットダイアグラムの画像を示す。
【
図39】第13の例示的な実施形態による、
図31の配置に対する像面湾曲及び歪みグラフを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面を参照すると、光学系、装置及び画像形成方法を有するコンパクトパノラマカメラが示されている。以下の明細書に提示されたシステムは、強力な光学系及び高分解能撮像を有するコンパクト(即ち、小型化された)パノラマカメラを提供するのに使用され得る。コンパクトとは、カメラの総容積が3立方インチ以下であることを意味してもよい。強力な光学系は、カメラがf/2.8又はそれ以上の光学的開口を有することを意味してもよい。高分解能撮像は、カメラが150cy/mmに対して30%以上の多色回折の変調伝達関数(MTF)を有し得ることを意味する。様々な実施形態に従って、他の品質、寸法、パワーレベル及び分解度レベルが提供されてもよい。請求項は、特許請求の範囲で明示的に限定されない限り、特定の大きさ、パワー又は解像度に限定されない。この技術は、遠隔会議、ロボット光学のビジョン、無人車両、医療内視鏡、又は光軸に沿ってではなく、光軸に対して垂直な生体ビデオの画像を取得することを重要とする他の同様の応用分野に適合される。
【0011】
コンパクトパノラマカメラ光学は、2つの主要光学部品を含む。第1の光学部品は、反射屈折光学素子(COE)である。一実施形態によれば、COEは、第1屈折面と第2屈折面との間の屈折レンズに組み込まれた凸面反射鏡を含む。その結果、COEは、3つの光学面:即ち2つの屈折(屈折光学)表面と1つの反射(反射光学)表面を有する。第2の光学部品は、伸張レンズである。一実施形態によれば、伸張レンズは、各々非球面光学面を有する少なくとも1つのレンズ素子(例えば、1つのレンズ素子、3つの単一レンズ素子(単一体)など)で構成される。この設計では、コンパクトな非球面主鏡構造、像面湾曲補正による平画像の表面フィールド及び放物線伸張への非球面画像圧縮が全て達成され得る。これら全ては、合計2つのプラスチック材料から作製され、高分解能画像を提供できる最大4つの光学素子を含む強力な光学系を有するコンパクトパノラマカメラを作ることができる。鏡の設計は、以前に設計された鏡の3分の1以上に直径を縮小することができ、カメラの体積を他のシステムの10分の1に減少させることができる。
【0012】
図1を参照すると、例示的な実施形態によるコンパクトパノラマカメラの光学系レイアウトが示されている。
図1の例示的な実施形態によれば、
図1に示すように、光学系10は、2つの主な光学部品、即ち反射屈折要素14(COE)及び伸張レンズ23を含む。光学系10は、ハードウェア開口22、カバーガラス30及び画像センサ32をさらに含んでもよい。光学系10の全ての光学素子は、対称軸である垂直光学軸12に対して中心にあるように示されている。
図1の例示的な実施形態によれば、
図1に示すように、COE14は、3つの光学面、即ち第1屈折面16で示された第1光学面、凸面反射鏡18で示された第2光学面及び第2屈折面20で示された第3光学面を含む。一実施形態では、第1屈折面16は、楕円形屈折面(即ち、楕円レンズ)で構成される。球面上の楕円面の利点は、平坦なバレル縁部15であり、これは、COE14を構成するのに使用される製造方法がプラスチック成形である場合、COE14を成形型から比較的容易に取り外すことを可能にする。別の実施形態において、第1屈折面16は、他の形状(例えば、球形、双曲線、放物線、又は高次非球面)である。一実施形態では、凸面反射鏡18は、凸面双曲線面を有する。別の実施形態において、凸面反射鏡18は、他の形状(例えば、高次非球面形状、球形、放物面形状など)を有する。一実施形態では、第2屈折面20は、球形屈折面(即ち、球面レンズ)である。別の実施形態において、第2屈折面20は、他の形状(例えば、球形、双曲線、放物線など)を有する。
【0013】
一実施形態によれば、COE14は、最大32.4mmの直径及びマイナス5.0mmの焦点の長さを有する。従って、光学系10は、凸面反射鏡18の後方に配置される(即ち、負の焦点距離で表示される)物体空間地点の仮想の屈曲及び圧縮画像19を生成してもよい。別の実施形態において、COE14の直径及び焦点距離は、他の大きさ及び長さ(例えば、30mmの直径及び3.5mmの焦点距離)である。平坦なバレル縁部15のようなCOE14の他の表面は、COE14をカメラハウジング(図示せず)及び/又は伸張レンズ23内に装着することを容易にするために使用され得る機械的表面である。
【0014】
図1の例示的な実施形態によれば、伸張レンズ23は、3つのレンズ素子、即ち、第1負レンズ素子24で示された第1レンズ素子、正レンズ素子26で示された第2レンズ素子、及び第2負レンズ素子28で示された第3レンズ素子を含む。別の実施形態において、伸張レンズ23は、少なくとも1つのレンズ素子(例えば、1つ、2つなど)を含む。一実施形態によれば、第1負レンズ素子24は、少なくとも1つの高次非球面を有する。第1負レンズ素子24の高次非球面は、負の光学的パワーを有し、光線束を拡張させ、フィールド収差を部分的に補正するように構成してもよい。一実施形態では、第1負レンズ素子24の焦点距離は、マイナス5.6mmである。別の実施形態において、第1負レンズ素子24の焦点距離は、より大きい、より小さい、及び正のうちの1つ以上の特徴を有する。一実施形態によれば、正レンズ素子26は、相対的に強い正の光学的パワーを有する高次非球面を有する。正レンズ素子26の高次非球面は、光線束を収束させてフィールド収差を部分的に補正するように構成してもよい。一実施形態では、正レンズ素子26の焦点距離は、3.9mmである。別の実施形態において、正レンズ素子26の焦点距離は、より大きい、より小さい、又は負のうちの少なくとも1つの特徴を有する。一実施形態によれば、第2負レンズ素子28は、高次非球面を有する。第2負レンズ素子28が画像センサ32に非常に近接していることにより、第2負レンズ素子28の非球面は、第1負レンズ素子24及び正レンズ素子26の非球面と協働して画像圧縮、像面湾曲、及び残存フィールド収差を効果的に補正することができる。一実施形態では、第2負レンズ素子28は、マイナス3.2mmの焦点距離を有する負の光学的パワーを有するように構成される。別の実施形態において、焦点距離は、より大きい、より小さい、又は負のうちの少なくとも1つの特徴を有する。
【0015】
伸張レンズ23のレンズ素子は、プラスチック成形技術を使用するプラスチック材料から効果的な費用で製造され得る。第1負レンズ素子24及び第2負レンズ素子28は、ポリスチレン、ポリカーボネート、及びレキソライト(Rexolite)のうち少なくとも1つの高分散プラスチック材料から製造されてもよい。例示的な実施形態によれば、高分散プラスチック材料のアッベ数は、約30である。別の実施形態において、高分散プラスチック材料のアッベ数は、光学系10の適用に基づいて変化する(例えば、30より大きい又は小さい)。正レンズ素子26及びCOE14は、アクリル、PMMA、及びゼオネックス(Zeonex)のうち少なくとも1つの低分散光学プラスチック材料で製造されてもよい。一実施形態によれば、低分散光学プラスチック材料のアッベ数は、60よりわずかに小さい。別の実施形態において、アッベ数は、光学系10の適用に基づいて変化する(例えば、60より大きい又は小さい)。色収差(縦方向及び横方向の色)は、青色ライン455nmから赤色ライン644nmまでの波長範囲のこれらのタイプの光学材料を使用して補正されてもよい。この特定の実施形態(
図14参照)で実行され得る広角の光学機器(wide−angle optics)から横方向の色を除去することが重要である。色補正をさらに改善するために、第1負レンズ素子24の第1表面は、約680ナノメートル(nm)又はそれ以上の波長で始まる光を遮断する薄膜赤外線(IR)カットフィルタでコーティングされてもよい。IRフィルタコーティングのまた他の利点は、システム10に必要な光学素子の数を減少させることである。IRコーティングがなければ、光学系10は、画像センサ32の前面に配置される追加的なフィルタを要求してもよい。別の実施形態において、伸張レンズ23の1つ以上のレンズ素子及び/又はCOE14の1つ以上の光学面は、プラスチック材料以外の物質(例えば、ガラス)で製造される。
【0016】
一実施形態によれば、伸張レンズ23の有効焦点距離は、6.2mmである。別の実施形態において、焦点距離は、互いに異なる(即ち、異なる反射屈折光学素子によって投影される仮想の湾曲した圧縮画像を受け取るように互いに異なるように構成される。)(例えば、COE14の構造に基づいて、より長く、より短く)。別の実施形態において、伸張レンズ23は、合計1つ以上の非球面を有する1つ以上のレンズ素子で構成される(例えば、1つのレンズ、2つのレンズ、4つのレンズなど)。
【0017】
図1に示すように、ハードウェア開口22は、COE14の後方及び伸張レンズ23の前方に配置される(即ち、COE14と伸張レンズ23との間)。一実施形態において、ハードウェア開口22は、凸面反射鏡18の幾何学的焦点において又はその付近に位置するようにCOE14から離隔して配置される。例示的な実施形態によれば、ハードウェア開口22は、光学画像形成を補助するように構成され、光学系10のための入射瞳及び射出瞳を特定し、物点からの光線束34をフィルタリングする(例えば、凸面反射鏡18によって反射する光線以外の光線をフィルタリングする)。例示的な実施形態によれば、カバーガラス30は、実際の光学画像(例えば、高分解能伸張画像など)が形成される画像センサ32の表面を保護するように構成される。一実施形態では、画像センサ32は、平坦な(即ち、2次元(2D))検知面である。別の実施形態において、画像センサ32は、湾曲している(即ち3次元(3D))(
図31参照)。高分解能伸張画像が画像センサ32で形成される工程は、本明細書でより十分に説明される。
【0018】
一実施形態によれば、光学系10の全長は、60mmである。別の実施形態において、光学系10の全長は、COE14及び/又は伸張レンズ23の構造及び寸法品質の選択に基づいて増加又は減少する。例示的な実施形態による光学系10の有効垂直視野は、70度(水平から15度上方、55度下方)である。別の実施形態において、EVFOVは、水平から上下方向への角度の様々な可能性と共に70度及び90度の間の範囲を有する(例えば、80度のEVFOV:水平から30度上方及び50度下方、80度のEVFOV:水平から40度上方及び40度下方、85度のEVFOV:水平から45度上方及び40度下方)。また別の実施形態において、光学系10のEVFOVは、70度未満である。光学系10の水平視野は、垂直光学軸12に対する水平視野は、垂直光学軸12に対する光学系10の軸対称の結果として最大360度であってもよい。
【0019】
図2a及び
図2bを参照すると、例示的な実施形態による、高分解能の画像を圧縮及び伸張する方法200が示されている。一実施形態では、方法200は、
図1の光学系10で実現してもよい。従って、方法200は、
図1と関連して説明されてもよい。
【0020】
工程202では、関心のあるシーンが選択される。例えば、光学系10を有するコンパクトパノラマカメラは、ビデオ会議の目的で会議室における会議の参席者及び/又は会議の議員に向けてもよく、ロボット競技おけるコース探索を補助するためにロボット装置の目として使用してもよく、又は強力な光学系及び高分解能撮像を有するコンパクトパノラマカメラを必要とする及び/又は利益を受ける可能性のあるその他の実施に使用してもよい。工程204において、凸面反射鏡18(即ち、高次の凸面非球面鏡)のような一次像コレクタは、シーンから光線を受け入れる(即ち受け取る)。例えば、前述したシーンの物点からの光線束34は、第1屈折面16を介してCOE14に進入する。光線束34は、第1屈折面16を通過するときに、凸面反射鏡18に向かって屈折する。光線束34は、凸面反射鏡18の高次の非球面鏡表面(例えば、双曲線鏡面など)から反射して第2屈折面20を介してCOE14を離れる。
【0021】
工程206において、特定の圧縮を用いた仮想の湾曲した圧縮画像19が生成される。例えば、光線束34が凸面反射鏡18から反射すると、シーンの物体空間地点の仮想の湾曲した圧縮画像19は、凸面反射鏡18の後に形成される(例えば、上述したような負の焦点距離など)。仮想の湾曲した圧縮画像19は、凸面反射鏡18(例えば、双曲線鏡など)の高次の凸面非球面の非球面圧縮を取る。例示的な実施形態によれば、凸面反射鏡18は、双曲線構造を有するため、仮想の湾曲した圧縮画像19は、凸面反射鏡18の鏡面の双曲線構造に特定された双曲線圧縮である。仮想の湾曲した圧縮画像19は、湾曲した表面(例えば、双曲線、放物線など)に沿って形成される。平坦な表面上に画像を生成するための像面湾曲補正又は除去は、画像センサ32上に高分解能の鮮明な光学画像を得るのに実質的に重要な作業である。別の実施形態において、仮想の湾曲した圧縮画像19の圧縮は、凸面反射鏡18の表面の形状によって互いに異なる(例えば、球形、放物線、高次非球面など)。例えば、凸面反射鏡18の表面が放物線構造である場合、仮想の湾曲した圧縮画像19は、放物線圧縮を有することができ、その表面曲率は、凸面反射鏡18の表面曲率の2倍以上であってもよい。
【0022】
工程208において、伸張レンズ23は、上述したように第2屈折面20を介してCOE14を離れた光線束34を受け取る。仮想の湾曲した圧縮画像19は、ハードウェア開口22を介して投影され、ここで、伸張レンズ23でフィルタリングされて中継される。仮想の湾曲した圧縮画像19は、伸張レンズ23に対する対象(例えば、シーン)の役割をする。具体的には、構造化された非球面レンズ素子(24,26及び28)は、高い光学分解能及び所望の伸張を用いて画像センサ32と上述した画像を鮮明に投影する(工程210)。例示的な実施形態によれば、伸張レンズ23は、双曲線圧縮を有する仮想の湾曲した圧縮画像19を受け取り、画像センサ32で高分解能及び放物線伸張によって画像を投影する。別の実施形態において、伸張レンズ23は、互いに異なるように形成された非球面圧縮された画像(例えば、双曲線など)を受け取り、画像センサ32上に高分解能及び所望の伸張(例えば、放物線、双曲線など)によって画像を投影する。例示的な実施形態によれば、光速バンドルを圧縮及び伸張するための方法は、デジタル画像処理(即ち、機械的になど)を伴わずに光学系10の光学手段によって実行される。別の実施形態では、デジタル画像処理を使用してもよい。
【0023】
図3を参照すると、理想的な反射屈折光学系100の従来の光学が凸面放物面鏡で構成された凸面反射鏡18と共に示されている。理想的な反射屈折光学系100はまた、理想的なテレセントリックレンズ27のカメラレンズ29及び湾曲画像センサ33を含む。テレセントリックレンズ27は、純粋な放物面鏡を使用する場合に必要とされる。テレセントリックレンズ27及びカメラレンズ29は、共に作動し、物体空間地点から光線束34の実際の湾曲した画像を生成する。テレセントリックレンズ27及びカメラレンズ29は、放物線凸面反射鏡18によって生成された仮想の湾曲した圧縮画像19(
図3に図示せず)をある倍率で画像センサ33に投影することによってこれを達成する。この倍率は、テレセントリックレンズ27及びカメラレンズ29の焦点距離の関係に等しい。虚像の直径は、放物線の凸面反射鏡18の直径に等しい。一実施形態では、テレセントリックレンズ27の焦点距離がカメラレンズ29の焦点距離より大きいため、倍率は1.0より小さい。倍率が小さいほど、湾曲画像センサ33上の画像の直径は、虚像の直径に比べて小さくなる。カメラレンズ29上の低い倍率は、視野平坦化のためのより簡単なレンズ設計を可能にする。これは、湾曲画像センサ33の直径に対する凸面反射鏡18の直径の比率に対する高い数値をもたらす。倍率が4.5未満であれば、不可能ではないにしても高分解能の鮮明な平坦な画像面を得ることは非常に困難である。
【0024】
適切に設計されたとき、
図3のような反射屈折光学系は、単一センサ広角持続画像の最良の方法を提供する。この方法では、広範囲なフィールド圧縮機能が可能になる。キャプチャーで導入されたフィールド圧縮は、結果として得られる画像内で計算的に完全に逆転されてもよい。これらのシステムにおける主要なフィールド圧縮剤としての鏡の使用は、次の屈折要素が顕著にさらに小さい大きさを有するようにする(即ち、ある場合には10倍に近い大きさを生じる)。また、テレセントリックレンズ27がミラーに置換えられた場合にのみ理想的な反射屈折光学系100が適用される。この場合、単一ミラー光学100は、デュアルミラー光学で変換されてもよい。重量及び材料費用のうち少なくとも1つが考慮される場合、明確な利点になり得る。
【0025】
図4を参照すると、
図3に示されたシステムのための放物面鏡で構成された凸面反射鏡18、理想的なテレセントリックレンズ27及び理想的なカメラレンズ29を有するfシータ(f−theta)歪み/画像圧縮402のグラフ及びパノラマ像面湾曲400のグラフが示されている。理想的な湾曲画像センサ33と対照的に、画像センサ32が同じ平坦な画像センサと共に使用する場合、像面湾曲は、パノラマ像面湾曲400のグラフに示された平坦なフィールドを達成するために補正する必要のある重要な問題になり得る。このシステムは、ミラーの中心からエッジまで20.7%の伸張の利点がある。別の実施形態において、放物面鏡システムは、23%から最大25%の範囲のさらに高い伸張を提供することができる。これは、ミラーのエッジが多くの画素をカバーし、従って結果として得られる画像の高いデジタル分解能をもたらすため望ましいことがある。
【0026】
一次放物面鏡を使用して、所望のフィールド圧縮特性を取得する像面湾曲補正を行うシステムを実現する作業は、長年にわたって行われてきた。しかしながら、分解能が非常に高くて同時に小型でコンパクトなシステムを提供することには、依然として困難がある。市場は、小型のサイズ及び高分解能の二分化された特徴を統合したシステムを要求している。非点収差、像面湾曲、及びコマ収差(coma)の軽いバージョンを含んで3次及び高次の収差を除去するための洗練された方法を使用するシステムを実現してもよい。これは、共焦点系を構築して瞳内の非点収差及び球面収差を除去し、ミラー及びレンズ素子の2次以上の非球面光学面を使用してコマ収差及び高次フィールド収差を抑制するような技術を使用することによって達成してもよい。しかし、システムの全体的な線形サイズがセンサの線形サイズに近づくにつれて、より高次の収差がより大きい役割を果たし始め、特定のスケール比よりも下になり、これらの収差は、未補正のままでセンサ画素によって検出可能で、画像を使用不可能にし、システムとセンササイズの間の比率に下限を設定する。双曲線及び他の主要なミラー形状の使用は、上記の課題に対処するために使用されてもよい。この考えは、本明細書でより十分に議論され、双曲線主鏡を用いるフィールド圧縮の例示が
図5〜
図6に示されている。
【0027】
図5を参照すると、理想的な反射屈折光学系100の理想的なカメラレンズ29を有する双曲線凸面反射鏡18が示されている。理想的なカメラレンズ29は、双曲線構造の凸面反射鏡18によって生成された仮想の湾曲した圧縮画像19(
図5に図示せず)をある程度縮小して湾曲画像センサ33に投影することによって物体空間地点の光線束34の実際の湾曲及び圧縮された画像を生成する。これは、伸張レンズ23を理想的なカメラレンズ29に置換えた
図1に示した光学系と同一のタイプである。この例示的な実施形態は、伸張レンズ23と理想的なカメラレンズ29との間の画像伸張能力を比較するために示されている。
【0028】
図6を参照すると、理想的なカメラレンズ29(
図5に示したレイアウト)と共に双曲線鏡で構成された凸面反射鏡18を有するfシータ歪み/画像圧縮602及びパノラマ像面湾曲600のグラフを示している。理想的なレンズ29と共にこの鏡面形状を使用する場合、魚眼レンズに対する視野圧縮の利点は、所望の性能特性を満たさない。従って、双曲線鏡基盤の光学系(
図1及び
図5)を有する放物面鏡基盤の光学系の特性を達成するために、理想的なレンズ29、
図3及び
図5参照)は、本明細書で十分に説明される
図1の本発明の伸張レンズ23に置換えることができる。
【0029】
図7を参照すると、
図1の光学系10のためのパノラマ像面湾曲700のグラフ及びfシータ歪み/画像圧縮702が示されている。コンパクトで高分解能の広角反射屈折光学系への期待を成就するために、コンパクト非球面主鏡、平坦なフィールド(即ち、低い像面湾曲)及び放物線フィールド圧縮のような特徴が好ましい。光学系10は、
図6の結果を生成するために使用される
図5と同様のコンパクトで非球面の非放物線主鏡を使用する(即ち、双曲線構造の凸面反射鏡)。しかし、
図5の理想的な湾曲画像センサ33及び理想的なレンズ29は、
図1の平坦な画像センサ32及び伸張レンズ23に置換えることできる。新しい伸張レンズ23は(放物面鏡を使用せずに)結果として得られた画像に近似の放物線フィールド圧縮を達成するためにフィールド圧縮機能を修正する。
【0030】
ミラーの中心から縁への20.5%伸張のフィールド圧縮特性は、
図4に示される理想的な放物面鏡基盤システムのフィールド圧縮特性(20.7%伸張)に比較的近い。結果として、小型でコンパクトなサイズの考察を前提としない前述した放物面鏡基盤システムの動作を模倣する高分解能システムをもたらす。この目的を達成するために主非球面鏡である凸面反射鏡18によって生成された仮想の屈曲及び圧縮画像19の形状を分析し、像面湾曲補正器及び伸張プロファイルを生成して伸張レンズ23を設計してもよい。レンズは、像面湾曲補正、非球面から放物線への圧縮変換、低い光学Fストップ(F−stop)、及びコンパクトフォームファクター(compact form factor)を提供するように構成された形状を含んでもよい。COE14及びレンズ素子24,26,28の特定光学パラメータ、それらの配置、及び材料の組み合わせは、光学系10が画像空間内でFストップ2.6を有する可視光線スペクトルに対して平坦な画像センサ32上で高い光学分解能を達成することを可能にする。別の実施形態において、上記の特性は変化して、Fストップ数(例えば、2.7,2.8,2.9など)をもたらしてもよい。様々な実施形態において、画像直径に対する凸面反射鏡の直径の比率は、約6.5:1から2.3:1の範囲であってもよい。
【0031】
図8を参照すると、例示的な実施形態によって回折限界MTF(黒色曲線)と比較してコンパクトパノラマカメラ光学系10の12個の垂直視点に対する多色回折の変調伝達関数(MTF)のグラフが示されている。グラフから分かるようにパノラマ撮像システムは、垂直光学軸12からカウントアップして35度から105度までの垂直視野を横切る54.9%から61.0%の範囲の画像コントラスト(MTF)において、ミリメートル当たり150組の分解能を提供する。
【0032】
図9を参照すると、例示的な実施形態によって示された多色光の回折限界MTF(黒い曲線)と比較したコンパクトパノラマカメラの光学系10の水平ポイントに対する変調伝達関数(MTF)の接線グラフ及びサジタルグラフが示されている。グラフからわかるように、パノラマ撮像システムは、61.0%コントラスト(MTF)と共にミリメートル当たり150本のライン対の分解能を提供する。30%の最小画像コントラストが受け入れられれば、水平に対する実際の限界分解能が非常に高く、特に300cy/mmである。
【0033】
図10を参照すると、コンパクトパノラマカメラシステム10の12個の垂直視点に対する回折エンスクエアエネルギー(DEE)濃度のグラフが例示的な実施形態によって回転制限されたDEE(上部曲線)と比較して示されている。DEEグラフは、フィールドビューを横切る単一の物点からの画像平面上の正方形領域(2a×2a)によって収集された全光エネルギーの相対的な量を示す。ここで「a」は、グラフの水平軸に沿って表示された四角形の中心からのミクロン単位の距離である。垂直軸は、エンスクエアエネルギーの分率を示す。物点からの画像平明上の光エネルギーの分布は、その点分散関数(PSF)によって記述される。DEE濃度は、正方形の中心点が最大PSF点(中心点)と一致するときの正方形領域(2a×2a)を横切るPSF積分である。光学及びデジタル分解能に適合させるために、画素領域に2/3又は約70%のDEE濃度を有することが好ましい。
【0034】
図11を参照すると、コンパクトパノラマカメラシステム10の12個の垂直視点に対する多色ホイヘンスMTFのグラフが例示的な実施形態によって示されている。ここでの画像コントラストの範囲は、
図8のMTFデータよりわずかに高く、これは、高速フーリエ変換を用いて近似して算出されてもよい。
【0035】
図12を参照すると、例示的な実施形態によってコンパクトパノラマカメラ光学系10の垂直視野を横切る周辺光量比のグラフが示されている。このグラフは、コンパクトパノラマカメラの垂直視野を横切る画像センサ32上の光分布の均一性を示す。照度変動は、視野全体で18%未満である。
【0036】
図13を参照すると、一実施形態による
図1の配列に対する12個の垂直視点に対するスポットダイアグラムが示されている。
図1は、例示的な実施形態に従って示されている。図に示すように、垂直角度が105度まで増加すると、画像センサ32上の歪は非常に小さい。
【0037】
図14は、0.455ミクロン〜0.644ミクロンまでの波長範囲に対する横方向の色グラフ及び主色波長0.546ミクロンからの垂直な視野全体に対する偏差を示す。見られる偏差は、2ミクロン未満であり、エアリー限界(Airy limits)を越えない。
【0038】
図15を参照すると、画素当たりのミリラジアンの垂直1550及び水平1500方向の瞬間視野のグラフが示されている。1.5ミクロンの画素ピッチと共にデジタルセンサを使用することを提案し、両方向の全視野に対するコンパクトパノラマカメラのデジタル分解能を特徴づける。例えば、光学軸から垂直角度が35度から105度まで変化すれば、垂直分解能は、1.4mrad/pixelから0.8mrad/pixelまで変化する。数値が小さいほど分解能が高まる。
【0039】
図16を参照すると、一実施形態によるパノラマカメラ110のシステムブロック図が示されている。パノラマカメラ110は、複数のサブアセンブリを含む。第1サブアセンブリは、光学系10である(
図1に示す)。第2サブアセンブリは、デジタル画像センサ122のセンサ平面122bが光学系10の画像センサ32と一致する方式で光学系10に対して装着されたデジタル画像センサ122を含む。光学系10は、デジタル画像センサ122に画像125を生成する。一部の実施形態において、画像は円形である。例えば、一部の実施形態において、光学系10によって決定されたように、環状の円形画像125は、画像の内部円125aと画像の外部円125bとの間に形成される。
【0040】
第3サブシステムは、デジタル画像センサ122によってキャプチャーされた画像の電子表現を受け取るように構成されたコントローラ105を含む。一部の実施形態において、キャプチャーされた画像を処理するための画像処理ソフトウェア105が提供される。焦点画像のデジタル表現がレンダリングされ、エンドユーザに表示される。例えば、レンダリングされた焦点画像は、ユーザインターフェース108において、ビデオディスプレイ107上に表示することができる。ユーザインターフェース108は、画像125に自動的に焦点を合わせる機能と手動で焦点を合わせる機能のうち少なくとも1つの機能のために画像処理ソフトウェア106を操作することを可能にするユーザ制御を含むことができる。好ましい実施形態において、仮想の湾曲した圧縮画像19の圧縮及び伸張は、デジタル画像処理では実行されない。
【0041】
図17は、第2の実施形態に係る代替の光学系レイアウトを示す。第2の実施形態は、第1の実施形態の変形であり、凸面反射鏡18が円筒形窓39を使用して装着されている。円筒形窓39の内部は、凸面反射鏡18、スパイク35、バッフル36である。凸面反射鏡18は、20.1mmの直径を有する双曲線構造であってもよく、画像センサ32は、4.6mmの直径を有してもよい。従って、凸面反射鏡及び画像センサの比率は、4.4:1である。スパイク35は、垂直光学軸12に沿って配置され、バッフル36の内部に少なくとも部分的に延在してもよい。スパイク35は、全体的な光学の改善された安定性を提供し、カメラに反射される画像の望ましくないグレアを低減する。バッフル36は、機械的システムであり、その機能は、コンパクトパノラマカメラの視野(FOV)外部の光源から来る光を遮蔽することであってもよい。
【0042】
図18は、3の実施形態に係る代替の光学系レイアウトを示す。第3の実施形態は、凸面反射鏡18が中央支柱37、アクリル板38及びハウジング41を使用して装着されるという点で第1の実施形態の変形である。凸面反射鏡18は、21.2mmの直径を有し、画像センサ32は、4.5mmの直径を有する。従って、凸面反射鏡及び画像センサの比率は、4.7:1である。中央支柱37は、凸面反射鏡18に対する支持体として作用する。アクリル板38は、中央支柱37を支持するとともに、光がハウジング41内を通過するための明確な通路を提供する。
【0043】
図19は、第4の実施形態に係る代替の光学系レイアウトを示す。第4の実施形態は、凸面反射鏡18が中央支柱37、アクリル板38、アクリルコーン窓40、ハウジング40、及び光トラップダイアフラム42を使用して装着される点で第1の実施形態の変形である。凸面反射鏡18は、21.2mmの直径を有し、画像センサ32は、4.5mmの直径を有する。従って、凸面反射鏡及び画像センサの比率は、4.7:1である。中央支柱37は、凸面反射鏡18対する支持体として作用する。アクリル板38は、中央支柱37を支持するとともに、光がハウジング41内を通過するための明確な通路を提供する。アクリルコーン窓40は、凸面反射鏡18の装着を支持するだけでなく、光が通過するときに、屈折面として作用する。ハウジング41は、光トラップダイアフラム42を収容するのに使用される。光トラップダイアフラム42は、ハードウェア開口22を通過する光を除いた光の通過を遮るテーパした環状ダイアフラムである(即ち、円錐形カットアウトを含む)。
【0044】
図20は、第5の実施形態に係る代替の光学系レイアウトを示す。第5の実施形態は、光学系が、スパイク35、ハウジング40、光トラップダイアフラム42及びフード43を含む点から見て、第1の実施形態の変形である。凸面反射鏡18は、24.2mmの直径を有し、画像センサ32は、4.5mmの直径を有する。従って、凸面反射鏡及び画像センサの比率は、5.4:1である。スパイク35は、垂直光学軸12に沿って配置されてもよく、少なくとも部分的にハウジング41の内部に延設されてもよい。スパイク35は、全体的な光学の改善された安定性を提供し、カメラに反射される画像の望ましくないグレアを低減する。ハウジング41は、光トラップダイアフラム42を収容するのに使用される。光トラップダイアフラム42は、ハードウェア開口22を通過する光を除いた光の通過を遮るテーパした環状ダイアフラムである(即ち、円錐形カットアウトを含む)。フード43は、光学系を損傷から保護するだけでなく、レンズフレアを低減する目的を果たす。
【0045】
図21は、第6の実施形態に係る代替のコンパクトパノラマカメラを示す。第6の実施形態は、実施形態が80度のEVFOV(水平から30度上方、50度下方)を有する光学系を含むという点で、第1の実施形態の変形である。凸面反射鏡18は、24.2mmの直径を有し、画像センサ32は、4.6mmの直径を有する。従って、画像センサに対する凸面反射鏡の比率は、5.3:1である。例示的な実施形態によれば、
図21の光学系の全長は、51.2mmである。別の実施形態において、
図21の光学系の全体の長さは、51.2mmより大きい又は小さい。
【0046】
図22は、7の実施形態に係る代替のコンパクトパノラマカメラを示す。第7の実施形態は、実施形態が80度のEVFOV(水平から40度上方、40度下方)を有する光学系を含むという点で第1の実施形態の変形である。凸面反射鏡18は、26.4mmの直径を有し、画像センサ32は、4.6mmの直径を有する。従って、画像センサに対する凸面反射鏡の比率は、5.7:1である。例示的な実施形態によれば、
図22の光学系の全長は、49.1mmである。別の実施形態において、
図22の光学系の全体の長さは、49.1mmより大きい又は小さい。
【0047】
図23は、8の実施形態に係る代替のコンパクトパノラマカメラを示す。第8の実施形態は、実施形態が85度のEVFOV(水平から45度上方、40度下方)を有する光学系を含むという点で第1の実施形態の変形である。凸面反射鏡18は、25.3mmの直径を有し、画像センサ32は、4.6mmの直径を有する。従って、画像センサに対する凸面反射鏡の比率は、5.5:1である。例示的な実施形態によれば、
図23の光学系の全長は、47.2mmである。別の実施形態において、
図23の光学系の全体の長さは、47.2mmより大きい又は小さい。
【0048】
図24は、第9の実施形態に係る代替のコンパクトパノラマカメラを示す。第9の実施形態は、80度のEVFOV(水平から40度上方、40度下方)、代替の形状を有するCOE14、スパイク35、ハウジング40及び光トラップダイアフラム42を含むという点で第1の実施形態の変形である。代替の形状を有するCOE14は、3つの光学面を含む。凸面反射鏡18は、任意の非球面(例えば、双曲線、放物線など)であってもよく、2つの球面屈折面は凸面反射鏡18に接続される。別の実施形態において、2つの屈折面は、様々な形状(例えば、リニア、放物線、双曲線、非球面など)であってもよい。スパイク35は、垂直光学軸12に沿って配置され、少なくとも部分的にハウジング41の内部に延設されてもよい。スパイク35は、全体的な光学の改善された安定性を提供し、カメラに反射される画像の望ましくないグレアを低減する。ハウジング41は、光トラップダイアフラム42を収容するのに使用される。光トラップダイアフラム42は、ハードウェア開口22を通過する光を除いた光の通過を遮るテーパした環状ダイアフラムである(即ち、円錐形カットアウトを含む)。凸面反射鏡18は、27.8mmの直径を有し、画像センサ32は、4.5mmの直径を有する。従って、画像センサに対する凸面反射鏡の比率は、6.2:1である。
【0049】
図25は、10の実施形態に係る代替のコンパクトパノラマカメラを示す。第10の実施形態は、80度のEVFOV(水平から40度上方、40度下方)、スパイク35、アクリルコーン窓40、ハウジング40及び光トラップダイアフラム42を含むという点で第1の実施形態の変形である。スパイク35は、垂直光学軸12に沿って配置され、少なくとも部分的にハウジング41の内部に延設されてもよい。スパイク35は、全体的な光学の改善された安定性を提供し、カメラに反射される画像の望ましくないグレアを低減する。アクリルコーン窓40は、凸面反射鏡18の装着を支持するだけでなく、光が通過するときに、屈折面で作動する。ハウジング41は、光トラップダイアフラム42を収容するのに使用される。光トラップダイアフラム42は、ハードウェア開口22を通過する光を除いた光の通過を遮るテーパした環状ダイアフラムである(即ち、円錐形カットアウトを含む)。凸面反射鏡18は、27.0mmの直径を有し、画像センサ32は、4.5mmの直径を有する。従って、画像センサに対する凸面反射鏡の比率は、6:1である。
【0050】
図26を参照すると、第11の実施形態に係るコンパクトパノラマカメラの光学系レイアウトが示されている。対称軸、即ち、垂直光学軸12を有する光学系10は、2つの主な光学部品、即ち凸面反射鏡18(例えば、双曲線鏡)及び単一レンズ素子で構成された伸張レンズ23を含む。光学系10は、ハードウェア開口及び湾曲画像センサ33(即ち、3D)をさらに含む。別の実施形態において、画像センサは、画像センサ32のような平坦な画像センサであってもよい。双曲線凸面反射鏡18の直径は25.6mmであり、円錐定数はマイナス1.4であり、曲率半径は第1の実施形態と同じ9.346mmである(
図1参照)。伸張レンズ23の単一レンズ素子は、それぞれ異なる非球面形状を有する第1表面46及び第2表面47を含む。共に作動しながら、第1表面46及び第2表面47は、双曲線鏡、凸面反射鏡18によって生成された虚像圧縮を伸張するだけでなく、像面湾曲を除く全てのフィールド収差を効果的に補正してもよい。その結果、回折MTF(
図27)、回折エンスクエアエネルギー濃度(
図28)及びスポットダイアグラム(
図29)によって確認される開口F/4を使用することにより、光学系10は、回折限界された画質を有する。単一レンズ素子の伸張能力は、Fシータ歪みグラフ3002(
図30)によって確認され、これは、105度の視野エッジに対して30.8%の伸張を示す。伸張レンズ23の第1表面46は、正の光学的パワー及び8.8mmの焦点距離を有してもよい。この理由から、それ自体の像面湾曲を補正し、凸面反射鏡18によって導入された正の像面湾曲を補正することは不可能である。第2表面47は、負の光学的パワーを有し、光学系10の像面湾曲を補正する。第2表面47は、またその光学材料がレンズ素子の第1表面46より高い分散を有する場合、色収差を補正してもよい。光学系10(
図26)は単色であってもよく、546ナノメートルの作動波長を有してもよい。
【0051】
しかしながら、その光学面の1つを回折させることによって、
図31の伸張レンズ23のように伸張レンズとして作動する単一レンズ素子のみを有する色収差を補正することが可能である。これは、第12の実施形態(
図31参照)において、第1表面を回折面にすることによって実現される。光学系10は、多色回折MTF(
図32参照)、回折エンスクエアエネルギー濃度(
図33参照)及びスポットダイアグラム(
図34)によって確認される開口F/4に対する高い光学分解能を有する。画像圧縮の放物線型態は、FOVエッジに対して26.9%伸張を有するFシータ歪みグラフ3502(
図35参照)によって確認される。光学系10(
図31)は、80度の有効垂直視野(EVFOV)を有する:水平から15度上方及び65度下方。双曲線凸面鏡、凸面反射鏡18は、高次非球面を有し、その直径は24.5mmであり、頂点における円錐定数及び曲率半径は第11の実施形態と同じである(
図26参照)。
【0052】
図31の伸張レンズ23の第1表面46及び第2表面47は、他の非球面形状を有する。第1表面46は、その非球面の上部に回折光学構造を含んでもよい。これと共に作動し、第1表面46及び第2表面47は、凸面反射鏡18によって生成された虚像圧縮を伸張するだけでなく像面湾曲を除いた全てのフィールド収差及び色収差を効果的に補正してもよい。色補正をより改善するために、伸張レンズ23の単一レンズ素子の第1表面46は、約680nm以上から始まる光波長を遮断する薄膜IR遮断フィルタでコーティングされてもよい。IRフィルタコーティングのまた他の利点は、光学素子の減少である。そうでない場合、追加的な平坦なフィルタ要素が湾曲画像センサ33の前方に配置される必要がある。最も鮮明な画像は、湾曲画像センサ33の凹面に位置する。焦点の深度に依存して、16又は22のFストップを有するピンホール開口を使用する場合、画像センサ32のような平坦な検知面で鮮明な画像を得ることが可能である。また他の可能性は、光ファイバフラットナ又はスミスレンズをセンサ表面カバーとして使用することである。どちらの場合も、単一要素の伸張レンズの概念を二重の要素に変換する。
【0053】
図31の開口22の直径を2.20mmから0.55mmに減少させることによって、光学系10のFストップは4の代わりに16になる。
図36〜
図39は、焦点を合わせた後の画像センサ32のような平坦な表面上の画質を特徴づける。最大光学分解能は、0.3〜0.4のコントラスト(
図36)に対して50cy/mmであり、平均的に16×16ミクロンの領域上に70%の光エネルギーが集中する(
図37)。その結果、平坦な検知面上の画質低下は、湾曲画像センサ33のような3D検知面と比較して約4倍少ない。
【0054】
本開示は、その思想又は本質的な特性を逸脱することなく、他の特定の形態で実施されてもよい。説明された実施形態は、全ての点において単に例示的なものであって、限定的なものではないとみなされるべきである。従って、本開示の範囲は、前述の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内に入る全ての変更は、その範囲内に含まれるべきである。
【0055】
本明細書に開示された発明は、明細書に記載された、又は図面に示された構成要素の構成及び配置の詳細に限定されないことを理解されたい。本発明は、別の実施形態が可能であり、又は様々な方法で実施されてもよい。本明細書で使用された表現及び用語は、説明の目的のためのものであり、限定的であると見なされるべきではないことも理解されたい。
【0056】
本開示では、適切ないくつかの実施形態のみが詳細に説明されているが、本開示の内容を検討する当業者は、開示された実施形態に列挙された主題の新しい思想及び利点から実質的に逸脱することなく、様々な変更が可能であることを容易に理解することができる(例えば、様々な要素、様々な大きさ、寸法、構造、形状、及び部分、パラメータの値、実装配置、材料、色、向きなど)。従って、そのような全ての修正は、開示された実施形態で定義される本開示の範囲内に含まれることが意図される。
[項目1]
画像センサを備えるコンパクトパノラマカメラのためのシステムであって、
非放物線画像圧縮を用いてパノラマシーンの仮想の湾曲した圧縮画像を提供し、軸対称非球面を備える凸面反射鏡と、
前記仮想の湾曲した圧縮画像を受け取るように配置された伸張レンズと、を含み、
前記伸張レンズは、
高光学分解能及び放物線画像伸張を有する前記湾曲及び圧縮された画像を実像に復元し、及び
前記画像センサ上に実像を投影するシステム。
[項目2]
前記凸面反射鏡の前記軸対称非球面は、双曲線構造である、項目1に記載のシステム。
[項目3]
前記仮想の湾曲した圧縮画像の非放物線画像圧縮は、軸対称非球面の構造と同一のフォーマットである、項目1又は2に記載のシステム。
[項目4]
前記高光学分解能は、150cy/mmに対して30%以上の多色回折の変調伝達関数を有するシステムを含む、項目1から3のいずれか一項に記載のシステム。
[項目5]
仮想の湾曲した圧縮画像を生成するように構成された反射屈折光学素子を含み、
前記反射屈折光学素子は、前記凸面反射鏡を含む、項目1から4のいずれか一項に記載のシステム。
[項目6]
前記反射屈折光学素子は、
前記パノラマシーンから光線を受け取るように配置された第1屈折面と、
前記凸面反射鏡によって反射された光線を受け取るように配置された第2屈折面と、
を含む、項目5に記載のシステム。
[項目7]
前記伸張レンズは、合計1つ以上の非球面を有する1つ以上のレンズ素子を含む、項目1から6のいずれか一項に記載のシステム。
[項目8]
前記1つ以上の非球面のうち少なくとも1つは、前記1つ以上の非球面のうち少なくとも1つに沿って配置される回折光学構造を有する、項目7に記載のシステム。
[項目9]
前記伸張レンズは、
負の光学的パワーを有する第1負レンズ素子と、
負の光学的パワーを有する第2負レンズ素子と、
正の光学的パワーを有し、前記第1負レンズ素子と前記第2負レンズ素子との間に配置される正レンズ素子と、を含む、項目7又は8に記載のシステム。
[項目10]
前記第1負レンズ素子の第1表面は、約680ナノメートル以上から始まる赤外線を遮断することができる薄膜コーティングによってコーティングされる、項目9に記載のシステム。
[項目11]
前記第1負レンズ素子、前記第2負レンズ素子、及び前記正レンズ素子のうち少なくとも1つは、1つ以上の非球面を有する、項目9又は10に記載のシステム。
[項目12]
前記凸面反射鏡から直接的に反射する光線以外の光線をフィルタリングするように構成されたハードウェア開口を含み、
前記ハードウェア開口は、前記凸面反射鏡の幾何学的焦点において又はその付近に前記凸面反射鏡と離隔して配置される、項目1から11のいずれか一項に記載のシステム。
[項目13]
前記伸張レンズは、前記ハードウェア開口によってフィルタリングされた前記仮想の湾曲した圧縮画像を受け取るように配置される、項目12に記載のシステム。
[項目14]
高分解能を有する画像を圧縮及び伸張するための方法であって、
反射屈折光学素子によってシーンから光線束を受け取ることと、
非放物線圧縮を用いて前記光線束を前記反射屈折光学素子によって仮想の湾曲した圧縮画像に圧縮することと、
前記反射屈折光学素子によって、前記仮想の湾曲した圧縮画像をハードウェア開口に反射することと、
前記反射屈折光学素子によって反射する光線以外の光線を前記ハードウェア開口によってフィルタリングすることと、
伸張レンズによって、前記ハードウェア開口から前記仮想の湾曲した圧縮画像を受け取ることと、
前記伸張レンズによって、前記仮想の湾曲した圧縮画像を実像に復元することと、
前記伸張レンズによって、前記実像を画像センサに投影することと、
を含む方法。
[項目15]
前記仮想の湾曲した圧縮画像の前記非放物線圧縮は、双曲線構造である、項目14に記載の方法。
[項目16]
前記実像は、高光学分解能を有する放物線伸張形式である、項目14又は15に記載の方法。
[項目17]
前記光線束を圧縮及び伸張するための方法は、
デジタル画像処理なしの光学手段によって実行される、項目14から16のいずれか一項に記載の方法。
[項目18]
反射屈折光学系で非放物面鏡及び画像センサと共に使用するための伸張レンズであって、
前記非放物面鏡から非放物線圧縮形式の仮想の湾曲した圧縮画像を受け取るように配置された少なくとも1つのレンズ素子を含み、
前記1つ以上のレンズ素子は、前記仮想の湾曲した圧縮画像を高光学分解能及び伸張の放物線タイプを有する実像に復元するように構成されて前記実像を前記画像センサに投影する伸張レンズ。
[項目19]
前記少なくとも1つのレンズ素子は、
第1負レンズ素子と、
第2負レンズ素子と、
前記第1負レンズ素子と前記第2負レンズ素子との間に配置される正レンズ素子と、
を含む、項目18に記載の伸張レンズ。
[項目20]
前記第1負レンズ素子は、少なくとも1つの非球面を有し、
前記第1負レンズ素子は、
負の光学的パワーを有すること、
光線束を拡張させること、
前記少なくとも1つの非球面を使用してフィールド収差を部分的に補正すること、
のうち少なくとも1つの特徴によって構造化される、項目19に記載の伸張レンズ。
[項目21]
前記正レンズ素子は、非球面を有し、
前記正レンズ素子は、正の光学的パワーを有すること、
光線束を収束させること、
前記非球面を使用することによってフィールド収差を部分的に補正すること、
のうち少なくとも1つの特徴によって構造化される、項目20に記載の伸張レンズ。
[項目22]
前記第2負レンズ素子は、非球面を有し、前記画像センサに近接して配置され、
前記第2負レンズ素子は、
負の光学的パワーを有すること、
画像圧縮を補正すること、
像面湾曲を補正すること、
前記非球面を使用して残存フィールド収差を補正すること、
のうち少なくとも1つの特徴によって構造化される、項目21に記載の伸張レンズ。
[項目23]
前記第1負レンズ素子及び前記第2負レンズ素子は、ポリスチレン、ポリカーボネート、及びレキソライトのうち少なくとも1つを含む高分散プラスチック材料で製造される、項目19から22のいずれか一項に記載の伸張レンズ。
[項目24]
前記正レンズ素子は、
PMMA及びゼオネックスのうち少なくとも1つを含む低分散光学プラスチック材料で製造される、項目19から23のいずれか一項に記載の伸張レンズ。
[項目25]
回転対称軸を有する360度の視野を検出するためのコンパクトパノラマカメラであって、
特定の画像圧縮を用いて360度のパノラマシーンの仮想の湾曲した圧縮画像を提供するように構成された軸対称非球面を有する凸面反射鏡と、
検出画像の将来的なマッピングのための望ましいコンパクトな物体空間視点を提供するために、前記凸面反射鏡から直接反射された光線以外の光線をフィルタリングするように構成された、前記凸面反射鏡の幾何学的焦点において又はその付近で前記凸面反射鏡と離隔して配置されたハードウェア開口と、
前記ハードウェア開口によってフィルタリングされた仮想の湾曲した圧縮画像を受け取るように配置された伸張レンズと、
を含み、
前記伸張レンズは、前記仮想の湾曲した圧縮画像を高光学分解能及び放物線画像伸張を有する実像に復元して、画像センサ上に実像を投影し、
前記画像センサは、前記360度のパノラマシーンの前記伸張レンズによって投影された前記実像を受け取るように配置されるコンパクトパノラマカメラ。
[項目26]
前記凸面反射鏡の前記軸対称非球面は、双曲線形状を有する、項目25に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目27]
前記仮想の湾曲した圧縮画像の特定の画像圧縮は、前記軸対称非球面の構造と同一のフォーマットである、項目25又は26に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目28]
前記凸面反射鏡は、前記仮想の湾曲した圧縮画像を生成するように構成された反射屈折光学素子に組み込まれる、項目25から27のいずれか一項に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目29]
前記反射屈折光学素子は、
前記凸面反射鏡と、
2つの屈折面と、を含み、
前記2つの屈折面は、
360度のパノラマシーンから光線を受け取るように配置された第1屈折面と、
前記凸面反射鏡によって反射された光線を受け取るように配置された第2屈折面と、
を含む、項目28に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目30]
前記伸張レンズは、合計1つ以上の非球面を有する1つ以上のレンズ素子を含む、項目25から29のいずれか一項に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目31]
前記1つ以上の非球面のうち少なくとも1つは、前記1つ以上の非球面のうち少なくとも1つに沿って配置される回折光学構造を有する、項目30に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目32]
前記伸張レンズは、
光線束を拡張させてフィールド収差を部分的に補正する負の光学的パワーを有する第1負レンズ素子と、
光線束を収束させて、フィールド収差を部分的に補正する正の光学的パワーを有する正レンズ素子と、
画像圧縮、像面湾曲及び残存フィールド収差を補正する負の光学的パワーを有する第2負レンズ素子と、
を含む、項目30又は31に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目33]
前記第1負レンズ素子の第1表面は、約680ナノメートル以上から始まる赤外線を遮断することができる薄膜コーティングによってコーティングされる、項目32に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目34]
前記第1負レンズ素子、前記第2負レンズ素子、及び前記正レンズ素子のうち少なくとも1つは、1つ以上の非球面を有する、項目32又は33に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目35]
前記画像センサは、3次元検知面及び2次元検知面のうち少なくとも1つを有する、項目25から34のいずれか一項に記載のコンパクトパノラマカメラ。
[項目36]
前記高光学分解能は、150cy/mmに対して30%以上の多色回折の変調伝達関数を有する、コンパクトパノラマカメラを含む、項目25から35のいずれか一項に記載のコンパクトパノラマカメラ。