(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の氷粒が、前記風味原料として、乳及び乳製品のうち少なくとも一方を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の氷入りコールド液体食品用氷粒群。
請求項1〜4のいずれか1項に記載の氷入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることを特徴とする氷粒群入り容器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、一般的に、コーヒーは焙煎して粉砕したコーヒー豆を熱湯により抽出して淹れるため、淹れたてのコーヒーは温度が高く、氷を用いて冷却しても温度が下がるまでに時間がかかってしまう。一方、冷却しやすくするために細かい氷を使うと、今度は、氷がどんどん融解して、すぐに濃度が低くなり、味が薄まってしまう。また、例えば、アイスカフェオレを調製する際には、コーヒーと牛乳と氷とを用意する必要があることから、調製する際の操作が煩雑であるという問題があった。
【0004】
また、紅茶、抹茶、緑茶、ほうじ茶等の茶飲料、若しくはその他の飲料、水、湯、又はその他の液体を用いて調製される氷入りコールド液体食品についても、氷を用いて液体を冷却する場合や、液体に液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料を加えたコールド液体食品を調製する場合において、同様の問題があった。
【0005】
従って、本発明は、上記のような問題点に着目し、液体をより短時間でコールド液体食品として適した温度まで冷却できるとともに、低温の状態でより長時間維持することができ、かつ、液体に液体食品濃縮物や風味原料、機能性原料を加えた氷入りコールド液体食品を簡易に調製することが可能な氷入りコールド液体食品用氷粒群及びその製造方法、氷粒群入り容器、並びに、氷入りコールド液体食品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群は、液体を冷却して氷入りコールド液体食品を調製するために用いられる氷入りコールド液体食品用氷粒群であって、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する第1の液体を凍結させた第1の氷粒と、主に水からなる第2の液体を凍結させた第2の氷粒と、を備えて構成され、前記第1の氷粒が前記第2の氷粒よりも小さいことを特徴とする。
【0007】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群においては、前記液体をホット飲料とすることができる。
【0008】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群においては、前記第1の氷粒が8mmメッシュのふるいを通過可能な大きさであり、かつ、前記第2の氷粒が10mmメッシュのふるいを通過できない大きさであることが好ましい。
【0009】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群においては、前記第1の氷粒が、前記風味原料として、乳及び乳製品のうち少なくとも一方を含有することができる。
【0010】
本発明の氷粒群入り容器は、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の氷粒群入り容器においては、前記氷粒群収容部において、第1の氷粒が第2の氷粒に対してより上方に配置されていることが好ましい。
【0012】
本発明の氷粒群入り容器は、前記液体がホット飲料であって、該ホット飲料を作るためのホット飲料作製部を前記開口部に有することができる。
【0013】
本発明の氷粒群入り容器においては、前記ホット飲料作製部が、コーヒーを作るためのものとすることができる。
【0014】
本発明の氷入りコールド液体食品は、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群と前記液体とを混合することにより調製されることを特徴とする。
【0015】
本発明の氷入りコールド液体食品においては、前記液体をホット飲料とすることができる。
【0016】
本発明の氷入りコールド液体食品においては、前記ホット飲料をコーヒーとすることができる。
【0017】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法は、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法であって、前記第1の液体を凍結させて前記第1の氷粒を作る第1凍結工程と、前記第2の液体を凍結させて前記第2の氷粒を作る第2凍結工程と、得られた前記第1の氷粒及び前記第2の氷粒を充填する充填工程と、を備えて構成され、前記第1凍結工程が、前記第1の液体を液体窒素中に滴下することにより前記第1の氷粒を得る工程であることを特徴とする。
【0018】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法は、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法であって、前記第1の液体を凍結させて前記第1の氷粒を作る第1凍結工程と、前記第2の液体を凍結させて前記第2の氷粒を作る第2凍結工程と、得られた前記第1の氷粒及び前記第2の氷粒を充填する充填工程と、を備えて構成され、前記第1凍結工程が、前記第1の液体を型に流し入れて凍結させることにより得られた氷塊を破砕することにより前記第1の氷粒を得る工程であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群によれば、第1の氷粒は第2の氷粒よりも小さく形成されていることから、比表面積がより大きい第1の氷粒を備えることにより、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群と液体とが混合された際に、液体をより短時間でコールド液体食品として適した温度まで冷却することができる。また、第1の氷粒により液体の初期冷却を行うことにより、液体の初期冷却時に第2の氷粒が融解することを抑制することができ、氷入りコールド液体食品を低温の状態でより長時間維持させることができる。また、第2の氷粒よりも融解されやすい第1の氷粒には、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが含有されていることから、液体を初期冷却する際に第1の氷粒が融解されて、第1の氷粒に含有される液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料が溶出して液体と混合されることにより、液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料を含有する所望の氷入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。
【0020】
本発明の氷粒群入り容器によれば、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることから、液体が混合された際により短時間で冷却できるとともに、低温状態をより長時間維持することができ、かつ、液体を注ぐ簡易な操作により氷入りコールド液体食品を調製することができる。
【0021】
本発明の氷入りコールド液体食品によれば、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群と液体とを混合して調製されることから、液体が混合された際により短時間で冷却できるとともに、低温状態をより長時間維持することができ、かつ、液体を注ぐ簡易な操作により調製することができる。
【0022】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法によれば、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群が得られることから、液体が混合された際により短時間で冷却できるとともに、低温状態をより長時間維持することができ、かつ、液体を注ぐ簡易な操作により氷入りコールド液体食品を調製することができる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
[氷入りコールド液体食品]
本発明における氷入りコールド液体食品は、後述する本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群と液体とを混合することにより調製されるものであり、コールド飲料、冷却して喫食するスープ、めんつゆ等の麺類喫食時のつけ汁、及びその他のコールド液体食品に適用することができる。
【0024】
<液体>
本発明における液体としては、液体食品に用いられる液体を用いることができ、具体的には、水、湯、飲料、その他の液体を用いることができる。また、液体の温度は冷却して低温となる温度であればよく、様々な温度の液体を用いることができる。例えば、液体として飲料を用いる場合には、常温の飲料でもよいし、高温のホット飲料でもよい。
【0025】
(ホット飲料)
本発明におけるホット飲料には、コーヒーや、紅茶、抹茶、緑茶、ほうじ茶等の茶飲料、各種スープ、その他のホット飲料を用いることができる。
【0026】
[氷入りコールド液体食品用氷粒群]
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群は、液体を冷却して氷入りコールド液体食品を調製するために用いられ、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つを含有する第1の液体を凍結させた第1の氷粒と、主に水からなる第2の液体を凍結させた第2の氷粒と、を備えて構成されている。以下、本発明を各成分に分けて詳細に説明する。
【0027】
<第1の氷粒>
本発明における第1の氷粒は、第1の液体を凍結することにより得られる。第1の液体には、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが必須構成成分として含有され、配合水、食品添加物等を必要に応じて適宜加えることができる。
【0028】
(液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料)
本発明に用いることができる液体食品濃縮物としては、例えば、スポーツ飲料、茶飲料等の飲料濃縮物、濃縮果汁、濃縮野菜汁、濃縮つゆ、アルコール飲料等の上記液体と混合することにより液体食品となるものを用いることができる。アルコール飲料を用いる場合は、後述する製造方法において凍結することを考慮して、第1の液体におけるアルコール濃度を1%〜25%とすることができる。
【0029】
本発明に用いることができる風味原料としては、コールド液体食品の原料として用いられる原料を用いることができ、具体的には、乳及び乳製品、糖類及び油脂類等の調味料、並びに、香料等が挙げられる。本発明で用いることができる乳及び乳製品としては、牛乳、成分調整牛乳、低脂肪牛乳、無脂肪牛乳、加工乳、クリーム、濃縮乳、れん乳、全粉乳、加糖粉乳、脱脂粉乳等が挙げられる。例えば、風味原料として乳及び乳製品のいずれか一方を含有する氷入りコールド液体食品用氷粒群と、液体としてのホットコーヒーと、を混合した場合には、氷入りコールド液体食品として、氷入りアイスカフェオレを調製することができる。従って、第1の氷粒が、風味原料として、乳又は乳製品のうち少なくとも一方を含有することにより、氷及び乳入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。
【0030】
また、糖類としては、コールド液体食品に対して甘味を付与する原料を使用することができ、具体的には、ショ糖、グルコース、フルクトース、オリゴ糖、糖アルコール、異性化糖、コーンシロップ、及び、水飴等を用いることができる。
【0031】
本発明に用いることができる機能性原料としては、栄養成分や、本発明の氷入りコールド液体食品に対して、健康増進効果等の付加価値を与える原料を用いることができる。具体的には、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等のミネラル類等の栄養成分や、食物繊維、オリゴ糖等の整腸作用、血糖値上昇抑制作用等の健康増進作用を有する素材が挙げられる。
【0032】
(その他の成分)
第1の液体には、水、食品添加物等を原料として用いることができる。本発明で用いられる食品添加物としては、乳化剤、安定剤等が挙げられる。乳化剤は、主に原料の乳及び乳製品等に含まれる脂肪分の乳化安定性を調整するために添加され、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル等を用いることができる。なお、第1の液体の原料は、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが用いられていればよく、上記の原料に限定されず、所望の味、風味、又は性質に合わせて任意の原料を用いることができる。
【0033】
(第1の氷粒の大きさ及び形状)
本発明における第1の氷粒は、第2の氷粒よりも小さく形成され、融解性を考慮して、8mmメッシュのふるいを通過する大きさであることが好ましく、5mmメッシュのふるいを通過する大きさであることがより好ましい。また、本発明における第1の氷粒は、第2の氷粒よりも小さく形成されていればよく、例えば、球体、回転楕円体、柱状体、又は不規則な任意の形状に形成されていてもよい。ホット飲料等の液体と混合した際の融解性を考慮すると、扁平な形状や多孔質形状に形成されていることが好ましく、製造適性を考慮すると、球形又は不定形が好ましい。
【0034】
<第2の氷粒>
本発明の第2の氷粒は、第2の液体を凍結させることにより得られる。第2の液体には、水が必須構成成分として含有され、ショ糖等の糖類、香料等の食品添加物等を適宜加えることができる。
【0035】
第2の液体には、ショ糖等の糖類、香料等の食品添加物等を原料として用いることができる。糖類は、第1の液体において説明した糖類と同様のものを用いることができる。なお、第2の液体の原料は主に水から構成されていればよく、上記に限定されず、所望の味、風味、又は性質に合わせて任意の原料を用いることができる。
【0036】
(第2の氷粒の大きさ及び形状)
本発明における第2の氷粒は、第1の氷粒よりも大きく形成され、融解性を考慮して、10mmメッシュを通過することができない大きさであることが好ましく、20mmメッシュを通過することができない大きさであることがより好ましい。また、第2の氷粒は第1の氷粒よりも大きく形成されていればよく、どのような形状に形成されていてもよい。ホット飲料等の液体と混合した際の融解性を考慮すると、より融解し難い球形に形成されていることが好ましい。
【0037】
(氷入りコールド液体食品用氷粒の使用量)
第1の氷粒は、氷入りコールド液体食品用氷粒がホット飲料等の液体と混合された際に全て融解されて又は一部が残って、ホット飲料等の液体の初期冷却に用いられることから、第1の氷粒の形状や体積、液体の量や温度より、第1の氷粒を用いる量を算出して、氷入りコールド液体食品の冷却温度等を制御することができる。第2の氷粒は、氷入りコールド液体食品の液量等を考慮して、適切な量に設定して用いることができる。また、上記を考慮したうえで、第1の氷粒と第2の氷粒との割合は、おおよそ10:90〜50:50の範囲内で設定することが好ましく、25:75〜35:65とすることがより好ましい。なお、喫食の状況に応じて、第1の氷粒と第2の氷粒とを上記範囲外の割合にして使用しても構わない。例えば、氷入りコールド液体食品の喫食時において、風味や味が濃い状態を持続させたい場合等においては、第1の氷粒の割合をより多くして、かつ、第2の氷粒の割合をより少なくして使用してもよい。また、液体の初期冷却時に第1の氷粒が全て融解されずに一部が残存していてもよく、このような状態で喫食することにより、風味や味が濃い状態をより持続させることができる。
【0038】
[氷粒群入り容器]
本発明の氷粒群入り容器は、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、氷粒群収容部の上方で開口する開口部と、を備えており、前記開口部には、液体としてのホット飲料を作るためのホット飲料作製部を有していてもよい。前記開口部に液体を注ぐことにより、又は、ホット飲料作製部に熱湯等の高温の液体を注ぐことにより、ホット飲料等の液体が氷粒群収容部に収容された氷入りコールド液体食品用氷粒群と混合されて、氷入りコールド液体食品を調製することができる。
【0039】
氷入りコールド液体食品用氷粒群とホット飲料等の液体とが混合された際には比表面積のより大きい第1の氷粒の方が融解されやすいことから、第1の氷粒及び第2の氷粒は、氷粒群収容部において、偏って配置された状態、又は、混合されて配置された状態のうち、どちらの状態で収容されていてもよい。ホット飲料等の液体と接触する順序を考慮すると、第2の氷粒の上方に第1の氷粒が配置されていることがより好ましい。
【0040】
ホット飲料作製部は、ホット飲料原料と、当該ホット飲料原料を収容する原料収容部と、を有して構成されている。本発明におけるホット飲料原料としては、具体的には、焙煎されて挽かれたコーヒー豆、並びに、紅茶、抹茶、緑茶、及びほうじ茶等の茶飲料の原料である茶葉等の、熱湯等を注いで抽出されることによりホット飲料が作られるものや、熱湯等を注いで溶解されることによりホット飲料が作られる即席飲料原料等が挙げられる。なお、ホット飲料作製部に高温の液体が注がれることによりホット飲料が作られればよく、高温の液体は熱湯に限定されない。
【0041】
本発明の氷粒群入り容器が、開口部にホット飲料作製部を有することにより、予めホット飲料を準備することなく、熱湯等を注ぐだけで、より簡易に氷入りコールド液体食品を調製することができる。例えば、乳及び/又は乳製品を含む第1の氷粒を備えた氷入りコールド液体食品用氷粒群と、ホット飲料原料として、焙煎されて挽かれたコーヒー豆と、を用いることにより、ホット飲料作製部に熱湯を注ぐ簡易な操作により氷入りのアイスカフェオレを調製することができる。
【0042】
[氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法]
次に、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法を説明する。氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法は、第1の液体を凍結させて第1の氷粒を作る第1凍結工程と、第2の液体を凍結させて第2の氷粒を作る第2凍結工程と、得られた第1の氷粒及び第2の氷粒を充填する充填工程と、を備えて構成される。
【0043】
<第1凍結工程>
第1凍結工程は、第1の液体を調製し、調製された第1の液体を凍結させて第1の氷粒を作る工程である。なお、以下の工程は第1の氷粒の製造工程の一例を示すものであり、使用する原料の性質や組み合わせ等により適宜改変することができる。
【0044】
まず、第1の氷粒の原料を混合し、十分に溶解させる。次に、乳又は乳製品等の脂肪分を含有する原料を用いる場合には、この混合液中の脂肪球を微粒子化させ、原料成分を混合液中に均一に分散させるためにホモジナイザーを用いて均質化する。さらに、均質化後の混合液を任意の温度、時間において殺菌し、冷却する。冷却後の混合液において、原料成分の状態を安定化させるために、必要に応じて撹拌させながらエージングを行う。以上により、第1の液体が調製される。
【0045】
次に、上記のように調製した第1の液体を液体窒素等の極低温の冷媒に滴下して粒状に凍結させ、第1の氷粒を作る。なお、第1の氷粒を得ることができれば、上記に示した方法以外の凍結方法を用いてもよく、例えば、型に第1の液体を流し入れて凍結させることにより得られた氷塊を、コミトロールプロセッサ(アーシェル社製)等を用いて破砕し、ふるいを用いて所望の大きさの氷粒を選別することにより、第1の氷粒を得る方法を用いてもよい。この氷塊を破砕して第1の氷粒を得る方法においては、所望の大きさの氷粒を得るために、破砕及び選別の手順を繰り返してもよい。
【0046】
<第2凍結工程>
第2凍結工程は、第2の液体を調製し、調製された第2の液体を凍結させて第2の氷粒を作る工程である。なお、以下の工程は第2の氷粒の製造工程の一例を示すものであり、使用する原料の性質や組み合わせ等により適宜改変することができる。
【0047】
まず、第2の氷粒の原料を混合し、十分に溶解させることにより、第2の液体を調製する。次に、第2の液体を型に流し入れて凍結させることにより得られた氷塊を破砕して、ふるいを用いて所望の大きさの氷粒を選別することにより第2の氷粒を得る。以上により、第2の氷粒が作られる。この氷塊を破砕して第2の氷粒を得る方法においては、所望の大きさの氷粒を得るために、破砕及び選別の手順を繰り返してもよい。また、第2の液体の凍結工程は、第2の氷粒を得ることができれば、上記に示した方法以外の方法を用いてもよい。
【0048】
<充填工程>
充填工程においては、第1凍結工程及び第2凍結工程により得られた第1の氷粒及び第2の氷粒を容器に充填する。まず、第2の氷粒を容器に充填し、第2の氷粒の上方に第1の氷粒が配置されるように、第1の氷粒を充填する。なお、第1の氷粒と第2の氷粒とを予め混合してから容器に充填してもよい。すなわち、容器内における第1の氷粒と第2の氷粒の配置は、偏って配置されていてもよく、混合された状態で配置されていてもよい。また、使用者が使用する際に、第1の氷粒と第2の氷粒とを混合してもよい。
【0049】
[氷入りコールド液体食品用氷粒群の使用方法]
次に、氷入りコールド液体食品用氷粒群の使用方法について、液体としてホットコーヒーが用いられ、第1の氷粒が、風味原料として乳及び/又は乳製品を含有し、氷粒群収容部と開口部とを備える容器に収容された氷入りコールド液体食品用氷粒群を例示して説明する。使用に際しては、開口部からホットコーヒーを注ぐことにより、ホットコーヒーと氷粒群収容部に収容された氷入りコールド液体食品用氷粒群とが接触する。この接触により、ホットコーヒーが第1の氷粒によりコールド液体食品として適した温度まで初期冷却されるとともに、第1の氷粒が融解し、第1の氷粒に含有される乳及び/又は乳製品が溶出する。さらに、必要に応じて、冷却されたコーヒーと融解された第1の氷粒とを均一に混ぜることにより、氷入りアイスカフェオレの調製が完了する。
【0050】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群によれば、第1の氷粒が第2の氷粒よりも小さく形成されていることから、比表面積がより大きい第1の氷粒を備えることにより、氷入りコールド液体食品用氷粒群とホット飲料等の液体とが混合された際に、液体をより短時間でコールド液体食品として適した温度まで冷却することができる。なお、第1の液体にアルコールを含む場合等、第1の氷粒が粒状を保つことが難しい場合は、第1の氷粒がスラリー状、シャーベット状等の形状であっても同様の効果を得ることができる。そのため、本発明の第1の氷粒には、これらの形状のものも含まれる。
【0051】
また、第2の氷粒よりも融解されやすい第1の氷粒により、ホット飲料等の液体の初期冷却が行われることから、ホット飲料等の液体の初期冷却時に第2の氷粒が融解されることを抑制することができ、コールド液体食品として適した低温状態により長時間維持することができる。
【0052】
また、第2の氷粒よりも融解されやすい第1の氷粒には、液体食品濃縮物、風味原料及び機能性原料のうち少なくとも一つが含有されていることから、液体を混合することにより、液体食品濃縮物、風味原料及び/又は機能性原料を含有する所望の氷入りコールド液体食品を簡易に調製することができる。
【0053】
本発明の氷粒群入り容器によれば、氷入りコールド液体食品用氷粒群が収容される氷粒群収容部と、その上方で開口する開口部と、を備えることから、ホット飲料等の液体が混合された際に、より短時間で冷却できるとともに、低温状態をより長時間維持することができ、かつ、ホット飲料等の液体を注ぐ簡易な操作により氷入りコールド液体食品を調製することができる。
【0054】
本発明の氷入りコールド液体食品によれば、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群とホット飲料等の液体とを混合して調製されることから、ホット飲料等の液体が混合された際により短時間で冷却できるとともに、低温状態をより長時間維持することができ、かつ、ホット飲料等の液体を注ぐ簡易な操作により調製することができる。
【0055】
本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群の製造方法によれば、本発明の氷入りコールド液体食品用氷粒群が得られることから、液体が混合された際により短時間で冷却できるとともに、低温状態をより長時間維持することができ、かつ、液体を注ぐ簡易な操作により氷入りコールド液体食品を調製することができる。
【0056】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
【0057】
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【実施例】
【0058】
以下、実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明する。但し、本発明は、以下の実施例により限定されるものではない。
【0059】
(実施例1)
<第1の凍結工程>
牛乳を第1の液体とし、1mlずつ液体窒素に投入することにより凍結させて、8mmメッシュのふるいを通過したものを第1の氷粒とした。
<第2の凍結工程>
【0060】
水15kgを第2の液体とし、50cm×30cm×15cmの型に流し入れて、凍結させた。このようにして得られた氷塊を、砕氷機(安川電機製)を用いて破砕した。破砕して得られた氷粒のうち、20mmメッシュのふるいを通過しなかったものを第2の氷粒とした。
【0061】
<充填工程>
第1の凍結工程及び第2の凍結工程により得られた第1の氷粒及び第2の氷粒を容器に充填した。すなわち、カップ型容器に第2の氷粒を60g充填し、第2の氷粒の上方に第1の氷粒を25g充填した。以上の工程により、氷入りコールド液体食品用氷粒1を得た。
【0062】
<氷入りアイスカフェオレの調製>
氷入りコールド液体食品用氷粒が充填されたカップ型容器に、75℃のドリップコーヒー55gを注ぎ、氷入りアイスカフェオレ1を得た。
【0063】
(比較例1)
実施例1の工程において、第1の氷粒25gを、10℃の牛乳25gに代えたこと以外は、全て実施例1と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒2及び氷入りアイスカフェオレ2を得た。
【0064】
(比較例2)
実施例1の工程において、第1の氷粒25gを、10℃の牛乳25gに代え、第2の氷粒を、10mmメッシュを通過する大きさのものに代えたこと以外は、全て実施例1と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒3及び氷入りアイスカフェオレ3を得た。
【0065】
<冷却性及び低温持続性評価>
実施例1、比較例1及び比較例2の氷入りコールド液体食品用氷粒の冷却性及び低温持続性を、調製した氷入りアイスカフェオレの液温を測定することにより評価した。調製直後を0分として、0分から5分おきに50分後まで、室温20℃における液温を測定した。結果は表1に示した通りである。
【0066】
【表1】
【0067】
実施例1においては、調製直後に低温(3.5℃)となり、調製後50分まで低温(−0.2℃〜3.3℃)を維持した。一方、比較例1においては、調製直後は23.1℃となり、その後徐々に温度は下がるが、40分後からは昇温した。比較例2においては、調製直後は17.6℃となり、その後徐々に温度は下がるが、25分後からは昇温した。
【0068】
<濃度変化評価>
実施例1、比較例1及び比較例2において調製したアイスカフェオレについて、濃度変化についての評価を行った。調製直後を0分として、0分、調製後10分、30分における氷入りアイスカフェオレについて、第2の氷粒を除いた液体の質量を測定した。さらに、第1の氷粒が融解した液体又は牛乳とコーヒーとを合わせた質量(80g)と、測定した液体の質量と、を用いて、第2の氷粒が融解する前のカフェオレに対する濃度を算出した。すなわち、アイスカフェオレの濃度(%)は、80/液体の質量(g)×100とした。結果は表2に示した通りである。また、第2の氷粒がすべて溶ける時間について、調製後50分まで観察した結果、実施例1においては50分後においても第2の氷粒が残存し、比較例1においては、50分後全ての氷が融解し、比較例2においては、40分後全ての氷が融解した。
【0069】
【表2】
【0070】
実施例1においては、調製直後の濃度は88%であり、30分後においては78%であった。比較例1においては、調製直後は69%であり、30分後においては64%であった。比較例2においては、調製直後は70%であり、30分後においては61%であった。以上の結果から、実施例1においては調製直後から調製30分後に亘って、第2の氷粒の融解量が少なく、比較例1、比較例2よりも濃い濃度を維持することができることが示された。
【0071】
<官能評価>
実施例1、比較例1及び比較例2において調製した氷入りアイスカフェオレについて、風味及び冷たさにおける官能評価を行った。調製直後を0分として、0分、調製後10分、30分における氷入りアイスカフェオレを試飲し、風味については、濃い(○)、やや薄い(△)、かなり薄い(×)、の3段階で評価し、冷たさについては、冷たい(○)、やや冷たい(△)、ぬるい(×)の3段階で評価した。結果は表3に示した通りである。
【0072】
【表3】
【0073】
以上の結果から、実施例1は、調製直後から調製30分後に亘って濃い風味、かつ、冷たい状態を維持することができるが、比較例においては、調製直後は、風味が濃いがぬるく、30分後においては、冷たいが風味が薄くなってしまうことが示された。
【0074】
<結果の考察>
以上の評価結果より、本発明の例示的態様である実施例1においては、氷入りアイスカフェオレの調製直後から氷入りコールド液体食品に適した低温まで冷却することができ、長時間に亘って低温状態を維持することができ、長時間に亘って薄まらずに風味を良好に保つことができ、簡易に氷入りアイスカフェオレが調製可能な氷入りコールド液体食品用氷粒を製造することができた。
【0075】
(実施例2)
市販のスポーツドリンク用粉末(48gを1Lの水に溶解させて調製するもの)48gを200mlに溶解させた濃縮スポーツドリンク溶液を第1の液体としたこと以外は、全て実施例1における<第1の凍結工程>〜<充填工程>と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒4を得た。
【0076】
<氷入りスポーツドリンクの調製>
氷入りコールド液体食品用氷粒4が充填されたカップ容器に、常温(23℃)の水65gを注ぎ、氷入りスポーツドリンク1を得た。
【0077】
(比較例3)
実施例2の工程において、第1の氷粒25gを、23℃の濃縮スポーツドリンク溶液25gに代えたこと以外は、全て実施例2と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒5及び氷入りスポーツドリンク2を得た。
【0078】
(比較例4)
実施例2の工程において、第1の氷粒25gを、23℃の濃縮スポーツドリンク溶液25gに代え、第2の氷粒を、10mmメッシュを通過する大きさのものに代えたこと以外は、全て実施例2と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒6及び氷入りスポーツドリンク3を得た。
【0079】
<冷却性及び低温持続性評価>
実施例2、比較例3及び比較例4の氷入りコールド液体食品用氷粒の冷却性及び低温持続性を、調製した氷入りスポーツドリンクの液温を測定することにより評価した。調製直後を0分として、0分から5分おきに50分後まで、室温23℃における液温を測定した。結果は表4に示した通りである。
【0080】
【表4】
【0081】
実施例2においては、調製直後に低温(1.7℃)となり、調製後50分まで低温(−0.3℃〜2.7℃)を維持した。一方、比較例3においては、調製直後は8.8℃となり、その後徐々に温度は下がるが、30分後からは昇温した。比較例4においては、調製直後は4.3℃となり、その後徐々に温度は下がるが、30分後からは昇温した。
【0082】
<濃度変化評価>
実施例2、比較例3及び比較例4において調製した氷入りスポーツドリンクについて、濃度変化についての評価を行った。調製直後を0分として、0分、調製後10分、30分における氷入りスポーツドリンクについて、第2の氷粒を除いた液体の質量を測定した。さらに、第1の氷粒が融解した液体又は濃縮スポーツドリンクと水とを合わせた質量(90g)と、測定した液体の質量と、を用いて、第2の氷粒が融解する前のスポーツドリンクに対する濃度を算出した。すなわち、スポーツドリンクの濃度(%)は、90/液体の質量(g)×100とした。結果は表5に示した通りである。
【0083】
【表5】
【0084】
実施例2においては、調製直後の濃度は97%であり、30分後においては84%であった。比較例3においては、調製直後は84%であり、30分後においては73%であった。比較例4においては、調製直後は84%であり、30分後においては72%であった。以上の結果から、実施例2においては調製直後から調製30分後に亘って、第2の氷粒の融解量が少なく、比較例3、比較例4よりも濃い濃度を維持することができることが示された。
【0085】
<官能評価>
実施例2、比較例3及び比較例4において調製した氷入りスポーツドリンクについて、風味及び冷たさにおける官能評価を行った。調製直後を0分として、0分、調製後10分、30分における氷入りスポーツドリンクを試飲し、風味については、濃い(○)、薄い(△)、かなり薄い(×)、の3段階で評価し、冷たさについては、とても冷たい(◎)、冷たい(○)、やや冷たい(△)、ぬるい(×)の4段階で評価した。結果は表6に示した通りである。なお、実施例1の官能評価と評価区分に差異があるのは、液体食品の種類により冷たいと感じる温度が異なるためである。
【0086】
【表6】
【0087】
以上の結果から、実施例2は、調製直後から調製30分後に亘って濃い風味、かつ、冷たい状態を維持することができるが、比較例においては、調製直後は、風味が濃いがぬるく、30分後においては、冷たいが風味が薄くなってしまうことが示された。
【0088】
<結果の考察>
以上の評価結果より、本発明の例示的態様である実施例2においては、氷入りスポーツドリンクの調製直後から氷入りスポーツドリンクに適した低温まで冷却することができ、長時間に亘って低温状態を維持することができ、長時間に亘って薄まらずに風味を良好に保つことができ、簡易に氷入りスポーツドリンクが調製可能な氷入りコールド液体食品用氷粒を製造することができた。
【0089】
(実施例3)
市販の梅酒(アルコール濃度15%)を第1の液体としたこと以外は、全て実施例1における<第1の凍結工程>〜<充填工程>と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒7を得た。
【0090】
<氷入り水割り梅酒の調製>
氷入りコールド液体食品用氷粒7が充填されたカップ容器に、常温(23℃)の水55gを注ぎ、氷入り水割り梅酒1を得た。
【0091】
(比較例5)
実施例3の工程において、第1の氷粒25gを、23℃の市販の梅酒(アルコール濃度15%)25gに代えたこと以外は、全て実施例3と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒8及び氷入り水割り梅酒2を得た。
【0092】
(比較例6)
実施例2の工程において、第1の氷粒25gを、23℃の市販の梅酒(アルコール濃度15%)25gに代え、第2の氷粒を、10mmメッシュを通過する大きさのものに代えたこと以外は、全て実施例3と同様の操作を行い、氷入りコールド液体食品用氷粒9及び氷入り水割り梅酒3を得た。
【0093】
<冷却性及び低温持続性評価>
実施例3、比較例5及び比較例6の氷入りコールド液体食品用氷粒の冷却性及び低温持続性を、調製した氷入り水割り梅酒の液温を測定することにより評価した。調製直後を0分として、0分から5分おきに50分後まで、室温23℃における液温を測定した。結果は表7に示した通りである。
【0094】
【表7】
【0095】
実施例3においては、調製直後に低温(−1.6℃)となり、調製後50分まで低温(−1.6℃〜4.6℃)を維持した。一方、比較例5においては、調製直後は7.5℃となり、その後徐々に温度は下がるが、15分後からは昇温した。比較例6においては、調製直後は6.2℃となり、その後徐々に温度は下がるが、15分後からは昇温した。
【0096】
<濃度変化評価>
実施例3、比較例5及び比較例6において調製した氷入り水割り梅酒について、濃度変化についての評価を行った。調製直後を0分として、0分、調製後10分、30分における氷入り水割り梅酒について、第2の氷粒を除いた液体の質量を測定した。さらに、第1の氷粒が融解した液体又は梅酒(アルコール濃度15%)と水とを合わせた質量(80g)と、測定した液体の質量と、を用いて、第2の氷粒が融解する前の水割り梅酒に対する濃度を算出した。すなわち、水割り梅酒の濃度(%)は、80/液体の質量(g)×100とした。結果は表8に示した通りである。
【0097】
【表8】
【0098】
実施例3においては、調製直後の濃度は93%であり、30分後においては80%であった。比較例5においては、調製直後は86%であり、30分後においては72%であった。比較例6においては、調製直後は81%であり、30分後においては70%であった。以上の結果から、実施例3においては調製直後から調製30分後に亘って、第2の氷粒の融解量が少なく、比較例5、比較例6よりも濃い濃度を維持することができることが示された。
【0099】
<官能評価>
実施例3、比較例5及び比較例6において調製した氷入り水割り梅酒について、風味及び冷たさにおける官能評価を行った。調製直後を0分として、0分、調製後10分、30分における氷入り水割り梅酒を試飲し、風味については、濃い(○)、やや薄い(△)、かなり薄い(×)、の3段階で評価し、冷たさについては、とても冷たい(◎)、冷たい(○)、やや冷たい(△)ぬるい(×)の4段階で評価した。結果は表9に示した通りである。なお、実施例1、実施例2の官能評価と評価区分に差異があるのは、液体食品の種類により冷たいと感じる温度が異なるためである。
【0100】
【表9】
【0101】
以上の結果から、実施例3は、調製直後から調製30分後に亘って濃い風味、かつ、冷たい状態を維持することができるが、比較例においては、調製直後は、風味が濃いがぬるく、30分後においては、やや冷たいと感じる程度まで冷たさがなくなり、かつ、味が薄くなってしまうことが示された。
【0102】
<結果の考察>
以上の評価結果より、本発明の例示的態様である実施例3においては、氷入り水割り梅酒の調製直後から氷入り水割り梅酒に適した低温まで冷却することができ、長時間に亘って低温状態を維持することができ、長時間に亘って薄まらずに風味を良好に保つことができ、簡易に氷入り水割り梅酒が調製可能な氷入りコールド液体食品用氷粒を製造することができた。