特許第6598600号(P6598600)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コニカミノルタ株式会社の特許一覧

特許6598600文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム
<>
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000002
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000003
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000004
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000005
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000006
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000007
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000008
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000009
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000010
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000011
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000012
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000013
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000014
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000015
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000016
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000017
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000018
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000019
  • 特許6598600-文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム 図000020
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6598600
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】文書生成システム、文書サーバ、端末装置、文書生成方法、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 17/21 20060101AFI20191021BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20191021BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   G06F17/21 610
   G06F3/048
   G06F13/00 550L
【請求項の数】13
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2015-173567(P2015-173567)
(22)【出願日】2015年9月3日
(65)【公開番号】特開2017-49865(P2017-49865A)
(43)【公開日】2017年3月9日
【審査請求日】2016年12月21日
【審判番号】不服2018-11775(P2018-11775/J1)
【審判請求日】2018年9月3日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100086933
【弁理士】
【氏名又は名称】久保 幸雄
(74)【代理人】
【識別番号】100125117
【弁理士】
【氏名又は名称】坂田 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】内田 弥
(72)【発明者】
【氏名】澤柳 一美
(72)【発明者】
【氏名】岩井 英剛
(72)【発明者】
【氏名】谷口 陽介
(72)【発明者】
【氏名】川口 俊和
(72)【発明者】
【氏名】大竹 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】副島 英明
【合議体】
【審判長】 渡邊 聡
【審判官】 田中 秀樹
【審判官】 石川 正二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−53928(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0259377(US,A1)
【文献】 特開2015−146122(JP,A)
【文献】 特開2012−108750(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/20-17/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成する文書生成システムであって、
前記第一の文書から前記複数のテキスト群および前記複数の図画を抽出する抽出手段と、
抽出された前記複数のテキスト群および前記複数の図画のそれぞれに、前記第一の文書を人間が読む際の順番に応じた順位を付す、順位付け手段と、
前記第二の文書として、前記順位付け手段によって付された前記順位の小さい順に前記複数のテキスト群のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記順位付け手段によって付された前記順位の小さい順に前記複数の図画のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を生成する生成手段と、
前記テキスト連結データに示される前記複数のテキスト群を表示するための第一の表示領域および前記図画連結データに示される前記複数の図画を表示するための第二の表示領域が互いに独立して配置された画面を表示することによって前記第二の文書を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする文書生成システム。
【請求項2】
前記生成手段は、前記複数のテキスト群のそれぞれを、前記第二の方向の長さが揃うように拡大しまたは縮小して並べ、前記複数の図画のそれぞれを、前記第二の方向の長さが揃うように拡大しまたは縮小して並べることによって、前記第二の文書を生成する、
請求項1に記載の文書生成システム。
【請求項3】
前記表示手段は、前記複数のテキスト群および前記複数の図画を、それぞれ独立に前記第一の表示領域においてスクロールさせおよび前記第二の表示領域においてスクロールさせることによって一部分ずつ表示する、
請求項1または請求項2に記載の文書生成システム。
【請求項4】
前記第一の文書は、複数のページによって構成され、
前記表示手段は、前記複数のテキスト群のうちの前記第一の表示領域に表示するテキスト群を第一のテキスト群から第二のテキスト群に変えた場合に、前記複数の図画のうちの、前記複数のページのうちの当該第二のテキスト群と同じページに属する図画を前記第二の表示領域に表示する、
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の文書生成システム。
【請求項5】
第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成する文書サーバであって、
前記第一の文書から前記複数のテキスト群および前記複数の図画を抽出する抽出手段と、
抽出された前記複数のテキスト群および前記複数の図画のそれぞれに、前記第一の文書を人間が読む際の順番に応じた順位を付す、順位付け手段と、
前記第二の文書として、前記順位付け手段によって付された前記順位の小さい順に前記複数のテキスト群のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記順位付け手段によって付された前記順位の小さい順に前記複数の図画のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を生成する生成手段と、
端末装置から前記第一の文書が指定された場合に、当該第一の文書から生成された前記第二の文書を当該端末装置に提供する、提供手段と、
を有することを特徴とする文書サーバ。
【請求項6】
第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成する文書サーバと接続可能な端末装置であって、
前記第二の文書として、前記複数のテキスト群のそれぞれを人間が読む際の順に1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記複数の図画のそれぞれを人間が読む際の順に1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を取得する、取得手段と、
取得した前記テキスト連結データに示される前記複数のテキスト群を表示するための第一の表示領域および取得した前記図画連結データに示される前記複数の図画を表示するための第二の表示領域が互いに独立して配置された画面を表示することによって前記第二の文書を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする端末装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記複数のテキスト群および前記複数の図画を、それぞれ独立に前記第一の表示領域においてスクロールさせおよび前記第二の表示領域においてスクロールさせることによって一部分ずつ表示する、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第一の文書は、複数のページによって構成され、
前記表示手段は、前記複数のテキスト群のうちの前記第一の表示領域に表示するテキスト群を第一のテキスト群から第二のテキスト群に変えた場合に、前記複数の図画のうちの、前記複数のページのうちの当該第二のテキスト群と同じページに属する図画を前記第二の表示領域に表示する、
請求項6または請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成する文書生成方法であって、
前記第一の文書から前記複数のテキスト群および前記複数の図画を抽出し、
抽出した前記複数のテキスト群および前記複数の図画のそれぞれに、前記第一の文書を人間が読む際の順番に応じた順位を付し、
前記第二の文書として、前記順位の小さい順に前記複数のテキスト群のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記順位の小さい順に前記複数の図画のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を生成し、
前記テキスト連結データに示される前記複数のテキスト群を表示するための第一の表示領域および前記図画連結データに示される前記複数の図画を表示するための第二の表示領域が互いに独立して配置された画面を表示することによって前記第二の文書を表示する、
ことを特徴とする文書生成方法。
【請求項10】
前記複数のテキスト群および前記複数の図画を、それぞれ独立に前記第一の表示領域においてスクロールさせおよび前記第二の表示領域においてスクロールさせることによって一部分ずつ表示する、
請求項9に記載の文書生成方法。
【請求項11】
前記第一の文書は、複数のページによって構成され、
前記複数のテキスト群のうちの前記第一の表示領域に表示するテキスト群を第一のテキスト群から第二のテキスト群に変えた場合に、前記複数の図画のうちの、前記複数のページのうちの当該第二のテキスト群と同じページに属する図画を前記第二の表示領域に表示する、
請求項9または請求項10に記載の文書生成方法。
【請求項12】
第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成するためのコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記第一の文書から前記複数のテキスト群および前記複数の図画を抽出する処理と、
抽出された前記複数のテキスト群および前記複数の図画のそれぞれに、前記第一の文書を人間が読む際の順番に応じた順位を付す処理と、
前記第二の文書として、前記順位の小さい順に前記複数のテキスト群のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記順位の小さい順に前記複数の図画のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を生成する処理と、
前記テキスト連結データに示される前記複数のテキスト群を表示するための第一の表示領域および前記図画連結データに示される前記複数の図画を表示するための第二の表示領域が互いに独立して配置された画面を表示することによって前記第二の文書を表示する処理と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項13】
第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成する文書サーバに接続可能なコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記第二の文書として、前記複数のテキスト群のそれぞれを人間が読む際の順に1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記複数の図画のそれぞれを人間が読む際の順に1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を取得する、取得処理を実行させ、
取得した前記テキスト連結データに示される前記複数のテキスト群を表示するための第一の表示領域および取得した前記図画連結データに示される前記複数の図画を表示するための第二の表示領域が互いに独立して配置された画面を表示することによって前記第二の文書を表示する表示処理を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書を生成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スマートフォンの表示面のような小さいサイズの表示面に文書を見やすく表示するための技術が提案されている。
【0003】
特許文献1に記載される文書イメージ出力装置は、文書から取り込まれたイメージデータのレイアウトを解析し、テキスト部分の範囲を行毎に分割する。各行イメージデータについて、文節または句読点である可能性が高い位置を探索し、該当位置で行イメージデータを分割する。
【0004】
特許文献2に記載される情報処理装置は、Nin1または中とじ製本の形式で画像が印刷された原稿から読み取ったスキャン画像を、複数の論理ページに分割して、複数の論理ページを1つずつ順次に表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−216038号公報
【特許文献2】特開2015−106198号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
文書の形式の1つとして段組がある。段組は、文書のコンテンツを複数の段に分けて配置する形式である。
【0007】
一般に、ユーザは、段組の文書を小さいサイズの表示面に表示させて閲覧する場合、注目する段を表示面の幅いっぱいに拡大させてこの段の文字列を読み進む。例えば文書が横書きでありかつ左段および右段の2つの段からなる文書である場合は、左段または右段を拡大させる。拡大させることによって、文字が大きく表示されて読みやすくなる。ただし、注目する段の一部分が表示されない。
【0008】
ユーザは、左段に注目して上から下へと読み進むとき、左段のうちの表示されていない下側の部分が表示されるように、文書を上へ移動させる。そして、左段の末尾まで読み進むと、続きを読むために、右段の先頭が表示されるように文書を移動させる。このとき、少なくとも左へ文書を移動させる必要がある。文書の上側の部分が表示されていない場合には、左へ移動させるだけでは右段の先頭が表示されないので、下へも移動させる必要がある。
【0009】
このように従来、段組の文書を小さいサイズの表示面に表示させて閲覧する場合に、文書を拡大させたり、上下左右に移動させたりする操作が行われていた。種々の操作を行いながら閲覧するのは面倒である。
【0010】
特許文献1の技術は、段組の文書に対応しておらず、段組の文書を閲覧する場合に生じる、上述の問題を解決することができない。
【0011】
特許文献2の情報処理装置は、上述の通りNin1のスキャン画像の複数の論理ページを1つずつ順次に表示する。例えば、2in1のスキャン画像を表示する場合、1ページに集約された2つの論理ページを1つずつ順次に表示する。
【0012】
2in1のスキャン画像は、2つの段からなる段組の文書に相当し、スキャン画像の論理ページは、段組の文書の段に相当する。特許文献2の情報処理装置によると、段組の文書の複数の段が1つずつ順次に表示される。つまり、表示面にはいずれか1つの段しか表示されない。
【0013】
ユーザは、画面の切換えを指示する操作を行うことによって、閲覧したい段を表示させて閲覧することができる。しかし、ユーザにとっては、より閲覧しやすいことが好ましい。
【0014】
本発明は、このような課題に鑑み、表示面の小さいディスプレイであっても段組の文書を従来よりも閲覧しやすくすることを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一実施形態に係る文書生成システムは、第一の方向に並ぶ複数の行によって構成される複数のテキスト群が前記第一の方向とは異なる第二の方向に並んで配置されるとともに複数の図画が配置されてなる第一の文書から第二の文書を生成する文書生成システムであって、前記第一の文書から前記複数のテキスト群および前記複数の図画を抽出する抽出手段と、抽出された前記複数のテキスト群および前記複数の図画のそれぞれに、前記第一の文書を人間が読む際の順番に応じた順位を付す、順位付け手段と、前記第二の文書として、前記順位付け手段によって付された前記順位の小さい順に前記複数のテキスト群のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べたテキスト連結データと、前記複数のテキスト群から分離されかつ前記順位付け手段によって付された前記順位の小さい順に前記複数の図画のそれぞれを1つずつ前記第一の方向に並べた図画連結データと、を生成する生成手段と、前記テキスト連結データに示される前記複数のテキスト群を表示するための第一の表示領域および前記図画連結データに示される前記複数の図画を表示するための第二の表示領域が互いに独立して配置された画面を表示することによって前記第二の文書を表示する表示手段と、を有する。
【0016】
好ましくは、前記生成手段は、前記複数のテキスト群のそれぞれを、前記第二の方向の長さが揃うように拡大しまたは縮小して並べ、前記複数の図画のそれぞれを、前記第二の方向の長さが揃うように拡大しまたは縮小して並べることによって、前記第二の文書を生成する
【0018】
または、前記表示手段は、前記複数のテキスト群および前記複数の図画を、それぞれ独立に前記第一の表示領域においてスクロールさせおよび前記第二の表示領域においてスクロールさせることによって一部分ずつ表示する。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、表示面の小さいディスプレイであっても段組の文書を従来よりも閲覧しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】文書表示システムの全体的な構成の例を示す図である。
図2】画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。
図3】端末装置のハードウェア構成の例を示す図である。
図4】元文書の例を示す図である。
図5】第一の実施形態における画像形成装置および端末装置それぞれの機能的構成の例を示す図である。
図6】元文書の領域の抽出の例を示す図である。
図7】カスタマイズ文書の構成の例を示す図である。
図8】カスタマイズ文書の表示の例を示す図である。
図9】カスタマイズ文書の表示の例を示す図である。
図10】第一の実施形態における画像形成装置の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図11】第一の実施形態における端末装置の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図12】元文書の変形例および元文書から抽出される領域画像の例を示す図である。
図13】カスタマイズ文書の変形例およびカスタマイズ文書の表示の変形例を示す図である。
図14】第二の実施形態における端末装置の機能的構成の例を示す図である。
図15】第二の実施形態における端末装置の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
図16】領域画像の順位付けの変形例を示す図である。
図17】連結画像の表示の例を示す図である。
図18】領域画像の順位付けの変形例を示す図である。
図19】領域画像の順位付けの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
〔第一の実施形態〕
図1は、文書表示システム1の全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置2のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、端末装置3のハードウェア構成の例を示す図である。
【0022】
図1に示すように、文書表示システム1は、画像形成装置2、端末装置3、および通信回線4などによって構成される。文書表示システム1は、多数の文書を管理し、ユーザが指定した文書を提供する。
【0023】
画像形成装置2および端末装置3は、通信回線4を介して通信することができる。通信回線4として、LAN(Local Area Network)回線、インターネット、固定電話回線、または携帯電話回線などが用いられる。
【0024】
画像形成装置2は、コピー、ネットワークプリント、ファックス、およびスキャンなどの機能を集約した装置である。一般に、「複合機」または「MFP(Multi-functional Peripheral)」などと呼ばれることがある。
【0025】
画像形成装置2は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)20a、RAM(Random Access Memory)20b、ROM(Read Only Memory)20c、補助記憶装置20d、タッチパネルディスプレイ20e、操作キーパネル20f、NIC(Network Interface Card)20g、モデム20h、スキャンユニット20i、プリントユニット20j、および画像処理部20kなどによって構成される。
【0026】
タッチパネルディスプレイ20eは、ユーザに対するメッセージを示す画面、ユーザがコマンドまたは情報を入力するための画面、およびCPU20aが実行した処理の結果を示す画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ20eは、タッチされた位置を示す信号をCPU20aへ送る。
【0027】
操作キーパネル20fは、いわゆるハードウェアキーボードであって、テンキー、スタートキー、ストップキー、およびファンクションキーなどによって構成される。
【0028】
NIC20gは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルによって端末装置3と通信する。
【0029】
モデム20hは、ファクシミリ端末との間でG3などのプロトコルで画像データをやり取りする。
【0030】
スキャンユニット20iは、プラテンガラスの上にセットされたシートに記されている画像を読み取って画像データを生成する。
【0031】
プリントユニット20jは、スキャンユニット20iによって読み取られた画像を印刷する。さらに、ネットワークプリントを行う。つまり、パーソナルコンピュータなどからNIC20gによって受信されたデータに基づいて画像を用紙に印刷する。そのほか、ファックス端末からモデム20hによって受信されたデータに基づいて画像を用紙に印刷する。
【0032】
画像処理部20kは、NIC20g、モデム20h、またはスキャンユニット20iによって得られた画像データに対して解像度の変換、傾き補正、および天地補正などの処理を行う。
【0033】
ROM20cまたは補助記憶装置20dには、上述のコピーおよびネットワークプリントなどの機能を実現するためのプログラムが記憶されている。さらに、文書提供用プログラム20Pが記憶されている。
【0034】
文書提供用プログラム20Pは、様々な文書を管理し、ユーザの要求に応じて端末装置3へ提供するためのプログラムである。さらに、文書提供用プログラム20Pによると、段組みの文書を、表示面のサイズの小さいディスプレイにおいて従来よりもユーザにとって閲覧しやすいようにレイアウトなどを変更し提供することができる。この仕組みについては、後述する。なお、以下、変更前つまり元の文書を「元文書」と記載し、変更後の文書を「カスタマイズ文書」と記載する。
【0035】
これらのプログラムは、必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。補助記憶装置20dとして、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
【0036】
端末装置3は、画像形成装置2が提供する種々のサービスをユーザが遠隔的に受けるためのクライアントである。端末装置3は、画像形成装置2によって提供される文書の閲覧に用いられる。端末装置3として、スマートフォンまたはタブレットコンピュータなどの携帯型の情報機器が用いられる。以下、端末装置3としてスマートフォンが用いられる場合を例に説明する。
【0037】
端末装置3は、図3に示すように、CPU30a、RAM30b、ROM30c、フラッシュメモリ30d、タッチパネルディスプレイ30e、操作ボタン群30f、無線LAN通信ユニット30g、携帯電話通信ユニット30h、およびデジタルカメラ30iなどによって構成される。
【0038】
タッチパネルディスプレイ30eは、ユーザに対してメッセージを与えるための画面、処理の結果を示す画面、またはユーザが指示を入力するための画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイ30eは、タッチされた位置を検知し、CPU30aにその位置を通知する。
【0039】
タッチパネルディスプレイ30eの表示面のサイズは、5〜6インチ程度であって、デスクトップ型またはラップトップ型のパーソナルコンピュータのディスプレイの表示面のサイズ(一般に15インチ以上)よりも小さい。
【0040】
操作ボタン群30fは、いわゆるホーム画面に戻るためのボタン、音量を調整するためのボタン、および電源のオン/オフを切り換えるためのボタンなどによって構成される。
【0041】
無線LAN通信ユニット30gは、無線LANの規格、つまり、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11の規格に基づいて通信を行う。
【0042】
携帯電話通信ユニット30hは、CDMA(Code Division Multiple Access)2000、W−CDMA(Wideband-CDMA)、またはLTE(Long Term Evolution)などの規格に基づいて、携帯電話回線を介して通信を行う。デジタルカメラ30iは、画像を撮影し画像データを生成する。
【0043】
ROM30cまたはフラッシュメモリ30dには、端末装置3のオペレーティングシステムのほか、文書の作成用のアプリケーション(例えば、ワープロソフト)、メーラ、およびウェブブラウザなどのプログラムが記憶されている。
【0044】
さらに、ROM30cまたはフラッシュメモリ30dには、文書表示プログラム30Pが記憶されている。文書表示プログラム30Pは、画像形成装置2から文書のデータを受信し文書を表示するためのプログラムである。
【0045】
これらのプログラムは、必要に応じてRAM30bにロードされ、CPU30aによって実行される。
【0046】
図4は、元文書70の例を示す図である。図5は、第一の実施形態における画像形成装置2および端末装置3それぞれの機能的構成の例を示す図である。
【0047】
以下、元文書70として、図4に示す元文書を端末装置3に合わせてレイアウトなどを変更し端末装置3へ提供する場合を例に説明する。
【0048】
図4の元文書70は、前から順に第一のページ701、第二のページ702、および第三のページ703の3つのページによって構成される。第一のページ701、第二のページ702、および第三のページ703には、それぞれ、「1」、「2」、および「3」のページ番号が付されている。なお、図4および後述の図6図9図12、および図13では、文字列を線分によって表わしている。
【0049】
これらのページは、いずれも、左右に2つの段に分割されている。さらに、いわゆる段抜きの領域が、2つの段を跨いで配置されている。以下、左側の段を「左段」と記載し、右側の段を「右段」と記載する。
【0050】
そして、元文書70のメインのコンテンツが、第一のページ701の左段、右段、第二のページ702の左段、右段、第三のページ703の左段、右段の順に分割されて配置されている。
【0051】
さらに、第一のページ701および第二のページ702には、サブのコンテンツが、左段および右段を跨いで、つまり、いわゆる段抜きの形態で、配置されている。
【0052】
これらのコンテンツは、テキストオブジェクトまたは図画オブジェクトによって表わされる。テキストオブジェクトは、文字列のみによって構成されるオブジェクトである。図画オブジェクトは、図、表、グラフ、線画、イラスト、または写真など、文字列以外の要素を含むオブジェクトである。
【0053】
以下、メインのコンテンツに含まれるオブジェクトのうち、テキストオブジェクトを「テキストオブジェクト7A」と記載し、図画オブジェクトを「図画オブジェクト7B」と記載する。
【0054】
また、サブのコンテンツのうち、テキストオブジェクトであるコンテンツを「テキストコンテンツ7C」と記載し、図画オブジェクトであるコンテンツを「図画コンテンツ7D」と記載する。
【0055】
第一のページ701の上部には、テキストオブジェクト7Cとして、元文書70の題名および要約であるテキストオブジェクト7C11が配置されている。また、第一のページ701の右段の下部には、図画オブジェクト7B11が図画オブジェクト7Bとして配置されている。左段および右段には、それぞれ、テキストオブジェクト7A11およびテキストオブジェクト7A12がテキストオブジェクト7Aとして配置されている。
【0056】
第二のページ702の上下方向の中央部には、図画コンテンツ7D21が図画コンテンツ7Dとして配置されている。図画コンテンツ7Dによって、左段および右段が上下に分割されている。テキストオブジェクト7Aとして、左段の分割された上側の領域にはテキストオブジェクト7A21が配置され、下側の領域にはテキストオブジェクト7A22が配置される。右段の分割された上側の領域にはテキストオブジェクト7A23が配置され、下側の領域にはテキストオブジェクト7A24が配置されている。
【0057】
第三のページ703の左段および右段には、テキストオブジェクト7A31およびテキストオブジェクト7A32がテキストオブジェクト7Aとして配置されている。
【0058】
文書提供用プログラム20Pによると、図5に示す元文書取得部201、領域画像抽出部202、幅調整部203、文字列領域連結部204、図画領域連結部205、データ結合部206、表示用文書記憶部207、および表示用文書送信部208などの機能が画像形成装置2に実現される。
【0059】
文書表示プログラム30Pによると、図5に示す表示用文書取得部301、文書表示制御部302、および文書データ登録要求部303などの機能が、端末装置3に実現される。
【0060】
〔閲覧用のデータの準備の処理〕
図6は、元文書70の領域の抽出の例を示す図である。図7は、カスタマイズ文書79の構成の例を示す図である。
【0061】
表示用文書記憶部207には、文書ごとに元文書データ50およびカスタマイズ文書データ59が1組ずつ記憶される。
【0062】
元文書データ50は、元文書70を、レイアウトを変更することなく表示するためのデータである。カスタマイズ文書データ59は、元文書70のレイアウトなどを変更したもの(後述するカスタマイズ文書79)を表示するためのデータである。
【0063】
元文書データ50およびカスタマイズ文書データ59は、元文書取得部201、領域画像抽出部202、幅調整部203、文字列領域連結部204、図画領域連結部205、およびデータ結合部206によって生成され、表示用文書記憶部207に登録される。以下、図4に示した元文書70について元文書データ50およびカスタマイズ文書データ59を登録する場合を例に、各部の処理を説明する。
【0064】
ユーザは、端末装置3にインストールされているワープロソフトなどで元文書70を作成し、ファイル51として保存する。そして、所定のコマンドを入力する。
【0065】
すると、文書データ登録要求部303は、文書の登録を行うように画像形成装置2へ要求する。この際に、ファイル51を画像形成装置2へアップロードする。
【0066】
画像形成装置2の元文書取得部201は、端末装置3からファイル51を受信すると、これを元文書データ50として表示用文書記憶部207に記憶させる。この際に、元文書70を識別するための文書名を元文書データ50に付す。文書名は、ユーザが指定してもよいし、元文書取得部201が発行してもよい。
【0067】
ファイル51を、端末装置3以外の装置からアップロードしてもよいし、USB(Universal Serial Bus)メモリなどの記録媒体を介して文書表示システム1へ入力してもよい。
【0068】
領域画像抽出部202は、ファイル51に基づいて、元文書70の各ページつまり第一のページ701、第二のページ702、および第三のページ703から、領域画像を抽出する。領域画像は、複数の有色の画素からなる画像である。これらの有色の画素は、他のいずれかの有色の画素から所定の距離以内に配置されている。
【0069】
領域画像抽出部202の処理によると、元文書70から、8つのテキストオブジェクト7A(7A11、7A12、7A21、7A22、7A23、7A24、7A31、7A32)、1つの図画オブジェクト7B(7B11)、1つのテキストコンテンツ7C(7C11)、および1つの図画コンテンツ7D(7D21)が領域画像として抽出される。
【0070】
さらに、領域画像抽出部202は、抽出した領域画像の種類(テキストまたは図画)を判別する。
【0071】
そして、領域画像抽出部202は、次の規則(1−1)ないし(1−3)に基づいて、抽出した領域画像のうちテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cの順位を決定する。この順位は、元文書70を読む際の順番を表わしている。また、後述する連結のために用いられる。
(1−1) 配置されているページのページ番号が小さい領域画像へ優先的に高い順位を与える。
(1−2) 同一のページに配置されている領域画像については、全部分または一部分がより左側の段に配置されている領域画像ほど、高い順位を与える。
(1−3) (1−2)に基づく順位が同一になる領域画像が複数ある場合は、より上に配置されているものほど高い順位を与える。
【0072】
また、領域画像抽出部202は、図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dについても同様に、上記の規則(1−1)ないし(1−3)に基づいて順位を決定する。なお、図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dの順位は、テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cの順位とは別のものである。
【0073】
領域画像抽出部202による順位の決定の処理の結果、元文書70から抽出された各テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cの順位が、図6において括弧でくくった数字の通りに決定する。また、元文書70から抽出された図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dの順位が、図6において円で囲んだ数字の通りに決定する。
【0074】
領域画像抽出部202による領域画像の抽出およびその種類の判別は、公知の技術によって実現することができる。ファイル51が、PDF(Portable Document Format)のデータのようにコンテンツのレイアウトおよび属性を示す情報を有する場合には、その情報に基づいて、領域画像抽出およびその種類の判別を行ってもよい。
【0075】
幅調整部203は、領域画像抽出部202によって抽出された各領域画像を、それぞれの幅が端末装置3のタッチパネルディスプレイ30eの表示面の長辺または短辺の画素数に揃うように拡大しまたは縮小する。「幅」とは、文字列の行と平行な方向の画素数である。すなわち、元文書70が横書きである場合の幅は、左右方向の画素数であり、縦書きである場合の幅は、上下方向の画素数である。長辺および短辺のどちらの画素数に揃えるのかは、ユーザが指定してもよいし、予め決めておいてもよい。または、スマートフォンの標準的なディスプレイの長辺または短辺の画素数に揃えてもよい。縮小および拡大のいずれにおいても、領域画像の縦横比を変えないのが望ましい。元文書70が横書きおよび縦書きのいずれであるのかは、公知の方法によって判別することができる。
【0076】
文字列領域連結部204は、幅調整部203によって幅が調整された領域画像のうちテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cを、領域画像抽出部202によって決定された順位が高いものから順に連結する。ただし、幅が左右方向である場合は、上から下に並べて連結する。幅が上下方向である場合は、右から左に並べて連結する。よって、図4の例においては、図7に示すようにテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cが連結される。以下、連結によって得られる画像を「テキスト連結画像7E」と記載し、テキスト連結画像7Eを表示するための画像データを「テキスト連結画像データ5E」と記載する。
【0077】
図画領域連結部205は、幅調整部203によって幅が調整された図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dを、領域画像抽出部202によって決定された順位が高いものから順に連結する。連結の方向は、文字列領域連結部204による連結の方向と同様である。これにより、図7に示すように図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dが連結される。以下、連結によって得られる画像を「図画連結画像7F」と記載し、その画像データを「図画連結画像データ5F」と記載する。
【0078】
データ結合部206は、テキスト連結画像データ5Eと図画連結画像データ5Fとを1つのファイルに結合し、元文書70の文書名をファイル名として付すことによって、カスタマイズ文書データ59を生成する。
【0079】
カスタマイズ文書データ59を生成する際に、データ結合部206は、テキスト連結画像7Eを構成する各テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cのデータに、それぞれが元文書70において属するページのページ番号を付す。同様に、図画連結画像7Fを構成する各図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dのデータに、それぞれが元文書70において属するページのページ番号を付す。さらに、元文書70が横書きおよび縦書きのいずれであるのかを示す方向情報を付す。
【0080】
そして、データ結合部206は、カスタマイズ文書データ59を表示用文書記憶部207に記憶させる。
【0081】
なお、図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dが1つも元文書70に含まれない場合は、図画領域連結部205は、図画連結画像データ5Fを生成しない。そして、データ結合部206は、テキスト連結画像データ5Eに図画連結画像データ5Fを結合させることなく、カスタマイズ文書データ59を生成する。
【0082】
〔閲覧の際の処理〕
図8および図9は、カスタマイズ文書79の表示の例を示す図である。
【0083】
ユーザは、端末装置3に文書表示プログラム30Pを起動させ、閲覧したい文書の文書名を入力する。以下、図4に示した元文書70の文書名を入力した場合を例に説明する。
【0084】
端末装置3の表示用文書取得部301は、ユーザが入力した文書名に対応するカスタマイズ文書データ59を画像形成装置2に対して要求し、このカスタマイズ文書データ59を受信する。この際に、この文書名を画像形成装置2へ通知する。
【0085】
すると、画像形成装置2において、表示用文書送信部208は、通知された文書名に対応するカスタマイズ文書データ59を表示用文書記憶部207から読み出し、端末装置3へ送信する。
【0086】
端末装置3において、文書表示制御部302は、受信したカスタマイズ文書データ59に基づいて、カスタマイズ文書79をタッチパネルディスプレイ30eに表示させる。詳しくは次の通りである。
【0087】
文書表示制御部302は、図8および図9に示すように、タッチパネルディスプレイ30eに、文書画面35を表示する。文書画面35は、文字列表示領域351、図画表示領域352、およびクローズボタン353などによって構成される。文字列表示領域351は、テキスト連結画像7Eを表示する領域である。図画表示領域352は、図画連結画像7Fを表示する領域である。クローズボタン353は、文書画面35を閉じるためのボタンである。横書きである旨がカスタマイズ文書データ59に示される場合は、文字列表示領域351と図画表示領域352とを上下に並べて配置する。一方、縦書きである旨が示される場合は、左右に並べて配置する。
【0088】
そして、文書表示制御部302は、カスタマイズ文書データ59の中のテキスト連結画像データ5Eに基づいてテキスト連結画像7Eを文字列表示領域351に表示し、図画連結画像データ5Fに基づいて図画連結画像7Fを図画表示領域352に表示する。この際に、テキスト連結画像7Eの幅が文字列表示領域351の幅に合うように適宜、テキスト連結画像7Eを拡大しまたは縮小する。同様に、図画連結画像7Fの幅が図画表示領域352の幅に合うように適宜、図画連結画像7Fを拡大しまたは縮小する。
【0089】
テキスト連結画像7Eの一部分しか文字列表示領域351に表示することができない場合がある。この場合に、文書表示制御部302は、カスタマイズ文書データ59を表示させる当初は、図8に示すように、テキスト連結画像7Eの上端を文字列表示領域351の上端に合わせて、テキスト連結画像7Eを表示する。
【0090】
ユーザが文字列表示領域351にタッチして上へフリックしまたはドラッグすると、文書表示制御部302は、テキスト連結画像7Eを上へスクロールさせる。これにより、テキスト連結画像7Eのうちの、現在表示されている部分よりも下側の部分が表示される。
【0091】
その後、ユーザが下へフリックしまたはドラッグすると、文書表示制御部302は、テキスト連結画像7Eを下へスクロールさせる。これにより、テキスト連結画像7Eのうちの、現在表示されている部分よりも上側の部分が表示される。
【0092】
さらに、文書表示制御部302は、文字列表示領域351に表示されている部分に対応するページの図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7Dを図画表示領域352に表示させる。対応するページがテキスト連結画像7Eのスクロールによって変わったら、変わった後のページの図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7Dをそれまで表示していた図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7Dに代えて図画表示領域352に表示させる。
【0093】
変わった後のページの図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dがいずれもない場合は、変わる前のページの図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7Dを表示させたままにすればよい。または、図画表示領域352に何も表示しないようにしてもよい。
【0094】
また、文書表示制御部302は、図画連結画像7Fが図画表示領域352に表示しきれない場合は、一部分だけを表示させる。そして、ユーザの操作に応じて図画連結画像7Fを図画表示領域352においてスクロールさせる。
【0095】
なお、各テキストオブジェクト7A、図画オブジェクト7B、テキストコンテンツ7C、および図画コンテンツ7Dがどのページに対応しているのかは、カスタマイズ文書データ59に示されている。
【0096】
例えば、カスタマイズ文書データ59を表示させる当初は、文書表示制御部302は、図8のように、第一のページ701のテキストオブジェクト7Aまたはテキストコンテンツ7Cを文字列表示領域351に表示させるのに伴って、第一のページ701の図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7D(ここでは、図画オブジェクト7B11)を図画表示領域352に表示させる。
【0097】
そして、図9のように、テキスト連結画像7Eがスクロールして第二のページ702のテキストオブジェクト7Aまたはテキストコンテンツ7Cが文字列表示領域351に表示されるのに伴って、文書表示制御部302は、第二のページ702の図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7D(ここでは、図画コンテンツ7D21)を図画表示領域352に表示させる。図画表示領域352に表示させる図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7D表示の切換えは、文字列表示領域351に表示されるページが完全に切り換わったときに行ってもよいし、次に表示され始めたページが文字列表示領域351の所定の割合(例えば、50%)を超えたときに行ってもよい。
【0098】
なお、カスタマイズ文書データ59に図画連結画像データ5Fが含まれない場合は、文書表示制御部302は、文書画面35に図画表示領域352を設けず、表示面の全体を文字列表示領域351として用いる。
【0099】
ユーザがクローズボタン353をタッチすると、文書表示制御部302は、文書画面35を閉じる。
【0100】
図10は、第一の実施形態における画像形成装置2の処理の流れの例を説明するフローチャートである。図11は、第一の実施形態における端末装置3の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0101】
次に、文書提供用プログラム20Pおよび文書表示プログラム30Pによる全体的な処理の流れを、フローチャートを参照しながら説明する。
【0102】
画像形成装置2は、文書提供用プログラム20Pに基づいて、図10に示す手順で処理を実行する。
【0103】
画像形成装置2は、他の装置(例えば、端末装置3)からファイル51を受信すると(#601でYES)、ファイル51を、文書名を付して元文書データ50として保存するとともに(#602)、カスタマイズ文書データ59を生成し保存する処理を次のように行う。
【0104】
画像形成装置2は、ファイル51に基づいて、元文書70の各ページ(第一のページ701、第二のページ702、第三のページ703)からテキストオブジェクト7A、図画オブジェクト7B、テキストコンテンツ7C、および図画コンテンツ7Dを領域画像として抽出し(#603)、これらの領域画像の幅を調整する(#604)。
【0105】
画像形成装置2は、各テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cに順位を付し、順位の高いものほど上に配置されるようにこれらのテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cを連結することによって、テキスト連結画像7Eのテキスト連結画像データ5Eを生成する(#605)。同様に、各図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dに順位を付し、順位の高いものほど上に配置されるようにこれらの図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dを連結することによって、図画連結画像7Fの図画連結画像データ5Fを生成する(#606)。
【0106】
画像形成装置2は、テキスト連結画像データ5Eおよび図画連結画像データ5Fを1つのファイルにまとめることによってカスタマイズ文書データ59を生成し(#607)、保存する(#608)。
【0107】
または、画像形成装置2は、端末装置3から文書を要求されると(#601でNOかつ#609でYES)、この端末装置3へこの文書のカスタマイズ文書データ59を送信する(#610)。
【0108】
画像形成装置2は、文書の管理および提供のサービスを終了するまで、ステップ#602〜#610の処理およびステップ#610の処理を適宜、実行する。
【0109】
端末装置3は、文書表示プログラム30Pに基づいて、図11に示す手順で処理を実行する。
【0110】
端末装置3は、ユーザが元文書70の登録を指示した場合は(#621でYES)、この元文書70のファイル51を画像形成装置2にアップロードする(#622)。
【0111】
または、端末装置3は、ユーザが元文書70を閲覧するためにその文書名を入力した場合は(#621でNO)、この元文書70に対応するカスタマイズ文書79のカスタマイズ文書データ59を画像形成装置2からダウンロードする(#623)。
【0112】
端末装置3は、カスタマイズ文書データ59に図画連結画像データ5Fが含まれる場合は(#624でYES)、文書画面35として、文字列表示領域351、図画表示領域352、およびクローズボタン353からなる画面を表示する(#625)。
【0113】
そして、端末装置3は、テキスト連結画像7Eのうちの第一のページ701に対応する部分を文字列表示領域351に配置し、図画コンテンツ7Dのうちの第一のページ701に対応する部分を図画表示領域352に配置する(#626)。
【0114】
その後、端末装置3は、ユーザが文字列表示領域351をフリックしまたはドラッグすると、(#627でYES)、テキスト連結画像7Eをスクロールさせる(#628)。そして、スクロールによって文字列表示領域351に表示するページが変わると(#629でYES)、図画連結画像7Fのうちの、変わった後のページの部分を図画表示領域352に表示する(#630)。
【0115】
端末装置3は、ユーザがクローズボタン353(図8参照)をタッチするまで、ステップ#627〜#630の処理を適宜、実行する。
【0116】
一方、端末装置3は、ダウンロードしたカスタマイズ文書データ59に図画連結画像データ5Fが含まれていない場合(#624でNO)は、文書画面35として、図画表示領域352のない画面つまり文字列表示領域351およびクローズボタン353によって構成される画面を表示する(#632)。
【0117】
そして、端末装置3は、文字列表示領域351にテキスト連結画像7Eを配置し(#633)、クローズボタン353がタッチされるまで、フリックまたはドラッグに応じてテキスト連結画像7Eをスクロールさせる(#634、#635)。
【0118】
図12は、元文書70の変形例および元文書70から抽出される領域画像の例を示す図である。図13は、カスタマイズ文書79の変形例およびカスタマイズ文書79の表示の変形例を示す図である。
【0119】
第一の実施形態では、元文書70が、図4に示すように横書きの形態である場合を例に説明したが、元文書70が縦書きである場合も、カスタマイズ文書79を生成し提供することができる。以下、この場合にカスタマイズ文書79を生成し提供する処理について、説明する。
【0120】
領域画像抽出部202は、横書きの場合と同様に、元文書70から領域画像を抽出する。上に挙げた(1−2)および(1−3)の規則の代わりに次の(1−2’)および(1−3’)の規則に基づいて、抽出した領域画像のうちテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cの順位を決定する。(1−1)の規則を使用する点は、横書きの場合と同様である。
(1−2’) 同一のページに配置されている領域画像については、全部分または一部分がより上側の段に配置されている領域画像ほど、高い順位を与える。
(1−3’) (1−2’)に基づく順位が同一になる領域画像が複数ある場合は、より右に配置されているものほど高い順位を与える。
【0121】
図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dについても同様に、(1−1)、(1−2’)、および(1−3’)の規則に基づいて順位を決定する。
【0122】
幅調整部203、文字列領域連結部204、図画領域連結部205、およびデータ結合部206は、それぞれ上述の処理を行う。これにより、図13に示すテキスト連結画像7Eおよび図画連結画像7Fなどからなるカスタマイズ文書79およびそのカスタマイズ文書データ59が生成される。
【0123】
そして、端末装置3において、文書表示制御部302は、このカスタマイズ文書データ59に基づいて、図13のように、文字列表示領域351および図画表示領域352を左右に並べた画面を文書画面35として表示する。そして、文字列表示領域351に対する左右方向へのフリックまたはドラッグに応じて、テキスト連結画像7Eを左右にスクロールさせる。
【0124】
第一の実施形態では、端末装置3へカスタマイズ文書データ59を送信したが、端末装置3がタブレットコンピュータまたはパーソナルコンピュータなど表示面のサイズが大きい装置である場合は、元文書データ50を送信してもよい。表示面のサイズは、端末装置3からユーザエージェントを取得し、判別すればよい。
【0125】
第一の実施形態では、(1−1)、(1−2)、および(1−3)の各規則に従って、または、(1−1)、(1−2’)、および(1−3’)の各規則に従って、領域画像の順位を決定したが、他の規則に基づいて決定してもよい。
【0126】
例えば、横書きの場合は、(1−2)または(1−2’)の代わりに(1−2'')の規則に従い、(1−3)または(1−3’)の代わりに(1−3'')の規則に従ってもよい。
(1−2'') 同一のページに配置されている領域画像については、全部分または一部分がより上に配置されている領域画像ほど、高い順位を与える。
(1−3'') (1−2'')に基づく順位が同一になる領域画像が複数ある場合は、より左に配置されているものほど高い順位を与える。
【0127】
これらの規則の組合せは、いずれも、人間が文書を読む際の順番に応じたものである。規則の組合せを予め複数の用意しておき、ユーザが選択した組合せに係る規則に従って順位を決定してもよい。
【0128】
第一の実施形態では、元文書データ50をアップロードした際に直ちに元文書データ50からカスタマイズ文書データ59を生成したが、端末装置3から元文書70またはカスタマイズ文書79を提供するように要求された際に生成してもよい。
【0129】
〔第二の実施形態〕
図14は、第二の実施形態における端末装置3の機能的構成の例を示す図である。
【0130】
第一の実施形態では、画像形成装置2が元文書70からカスタマイズ文書79を生成したが、第二の実施形態では端末装置3が生成する。
【0131】
文書表示システム1の全体的な構成は、第一の実施形態の場合と同様であり、図1に示した通りである。画像形成装置2および端末装置3それぞれのハードウェアの構成も、第一の実施形態の場合と同様であり、図2および図3に示した通りである。
【0132】
ただし、画像形成装置2は、端末装置3から文書名を指定された場合に、その文書名に対応する元文書データ50をその端末装置3へ送信する。カスタマイズ文書79は生成しない。
【0133】
また、端末装置3のROM30cまたはフラッシュメモリ30dには、文書表示プログラム30Pの代わりに文書変換表示プログラム30Pbが記憶されている。
【0134】
文書変換表示プログラム30Pbによると、図14に示す元文書取得部321、領域画像抽出部322、幅調整部323、文字列領域連結部324、図画領域連結部325、データ結合部326、および文書表示制御部327などの機能が実現される。以下、これらの機能について、説明する。第一の実施形態と重複する点については、説明を省略する。
【0135】
元文書取得部321は、元文書70の元文書データ50を、画像形成装置2からダウンロードしまたはフラッシュメモリ30dなどから読み出すことによって取得する。
【0136】
領域分割部322、幅調整部323、文字列領域連結部324、図画領域連結部325、およびデータ結合部326の各機能は、第一の実施形態の領域画像抽出部202、幅調整部203、文字列領域連結部204、図画領域連結部205、およびデータ結合部206(図5参照)の各機能と同様である。領域画像抽出部322ないしデータ結合部326による処理の結果、第一の実施形態と同様に、カスタマイズ文書データ59が得られる。
【0137】
文書表示制御部327は、領域画像抽出部322ないしデータ結合部326によって得られたカスタマイズ文書データ59に基づいて文書画面35をタッチパネルディスプレイ30eに第一の実施形態と同様に表示させる。
【0138】
図15は、第二の実施形態における端末装置3の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
【0139】
端末装置3は、文書変換表示プログラム30Pbに基づいて、図15に示す手順で処理を実行する。
【0140】
端末装置3は、元文書70の元文書データ50を画像形成装置2またはUSBメモリなどから取得する(#651)。
【0141】
さらに、端末装置3は、元文書データ50に基づいて、領域画像を抽出し(#652)、領域画像の幅を調整し(#653)、テキスト連結画像7Eのテキスト連結画像データ5Eを生成し(#654)、図画連結画像7Fのテキスト連結画像データ5Eを生成する(#655)。テキスト連結画像データ5Eおよび図画連結画像データ5Fなどを用いてカスタマイズ文書79のカスタマイズ文書データ59を生成する(#656)。ステップ#652〜#656の処理は、図10のステップ#603〜#607の処理と同様である。
【0142】
そして、端末装置3は、カスタマイズ文書データ59に基づいてカスタマイズ文書79を表示する処理を実行する(#657)。この処理は、図11のステップ#624〜#646の処理と同様である。
【0143】
第一の実施形態および第二の実施形態によると、元文書70からカスタマイズ文書79を生成し端末装置3へ提供する。カスタマイズ文書79は、元文書70に含まれる複数のテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cを、読み進める方向にかつ読み進める順番に一列に並べたものである。よって、端末装置3のタッチパネルディスプレイ30eのサイズが小さい場合であっても、ユーザにとって、元文書70のコンテンツを従来よりも閲覧しやすく提供することができる。
【0144】
また、テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cをタッチパネルディスプレイ30eの表示面の幅いっぱいに表示させるので、テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cごとに拡大しまたは縮小する操作を行う必要がない。
【0145】
さらに、文字列表示領域351に表示されているページと同じページの図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7Dが図画表示領域352に表示される。よって、図画表示領域352に対する操作を行うことなく、同じページの図画オブジェクト7Bまたは図画コンテンツ7Dを直ちに閲覧することができる。
【0146】
また、端末装置3は、スクロールの操作に応じて、現在表示している領域画像に続けて前または後ろの領域画像を表示する必要が生じるごとに、これらの領域画像を連結させるのではなく、予めこれらを連結させたデータ(カスタマイズ文書データ59)を用意しておく。よって、これらの領域画像をよりスムーズにスクロールさせることができる。
【0147】
表示面35における文字列表示領域351と図画表示領域352との位置関係は、図8または図9の例に限らない。すなわち、第一の実施形態および第二の実施形態では、横書きの場合に図画表示領域352を文字列表示領域351の上に配置したが、下、右、または左に配置してもよい。縦書きの場合に図画表示領域352を文字列表示領域351の左に配置したが、上、下、または右に配置してもよい。
【0148】
図16は、領域画像711〜714、721〜725、731〜732の順位付けの変形例を示す図である。図17は、連結画像7Gの表示の例を示す図である。図18および図19は、領域画像711〜714、721〜725、731〜732の順位付けの変形例を示す図である。
【0149】
第一の実施形態および第二の実施形態では、テキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cのグループと、図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dのグループと、それぞれ別個に順位付けを行った。しかし、このようにグループ化せずに、例えば図16に示すように順位付けを行ってもよい。
【0150】
この場合は、テキスト連結画像7Eおよび図画連結画像7Fの代わりに、図17に示すような連結画像7Gおよびそれを表示するための連結画像データを生成すればよい。そして、図17のように、文字列表示領域351および図画表示領域352の代わりに表示領域354を有する文書画面35’を表示し、表示領域354に連結画像7Gを配置すればよい。
【0151】
または、同じページの領域画像については、図18または図19に示すように、配置されている位置に関わらず、図画オブジェクト7Bおよび図画コンテンツ7Dよりもテキストオブジェクト7Aおよびテキストコンテンツ7Cの順位を高くしてもよい。スキャナユニット20iによって元文書データ50を取得してもよい。
【0152】
その他、文書表示システム1の全体、画像形成装置2または端末装置3の各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成、画面の構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0153】
1 文書表示システム(文書生成システム)
2 画像形成装置(文書サーバ)
3 端末装置
7A、7A11、7A12、7A21、7A23、7A24、7A31、7A32 テキストオブジェクト(テキスト群)
7C、7C11 テキストコンテンツ(テキスト群)
70 元文書(第一の文書)
79 カスタマイズ文書(第二の文書)
202、322 画像領域抽出部(順位付け手段)
203、323 幅調整部(生成手段)
204、324 文字列領域連結部(生成手段)
205、325 図画領域連結部(生成手段)
206、326 データ結合部(生成手段)
208 表示用文書送信部(提供手段)
302、327 文書表示制御部(表示手段)
7B、7B11 図画オブジェクト(図画)
7D、7D21 図画コンテンツ(図画)
351 文字列表示領域
352 図画表示領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19