特許第6598807号(P6598807)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6598807
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】検査方法および検査装置
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/84 20060101AFI20191021BHJP
   G01N 21/95 20060101ALI20191021BHJP
   G01B 11/00 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   G01N21/84 C
   G01N21/95 Z
   G01B11/00 D
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-47287(P2017-47287)
(22)【出願日】2017年3月13日
(65)【公開番号】特開2018-151245(P2018-151245A)
(43)【公開日】2018年9月27日
【審査請求日】2019年7月12日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100105935
【弁理士】
【氏名又は名称】振角 正一
(74)【代理人】
【識別番号】100136836
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 一正
(72)【発明者】
【氏名】吉田 巧
【審査官】 蔵田 真彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−2548(JP,A)
【文献】 特開2008−39447(JP,A)
【文献】 特開2014−178150(JP,A)
【文献】 特開2010−19559(JP,A)
【文献】 特開2010−223915(JP,A)
【文献】 特開2008−82900(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0304856(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84−21/958
G01B 11/00−11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
対称軸まわりに回転対称な外周部を有する複数のワークを1個ずつ連続して検査する検査方法であって、
各ワークの検査は、
ワークをプリアライメント位置において保持テーブルで保持して回転軸まわりに回転させながら前記ワークを撮像する第1工程と、
前記第1工程後に前記ワークを保持した前記保持テーブルを前記プリアライメント位置と異なる検査位置に移動させる第2工程と、
前記第1工程で撮像された前記ワークの画像に基づいて前記回転軸に対する前記ワークの対称軸の芯ズレを検出する第3工程と、
前記第3工程で検出された前記芯ズレを解消するように前記保持テーブルでの前記ワークの位置補正を行う第4工程と、
前記位置補正を受けたワークを前記検査位置において前記回転軸まわりに回転させながら前記位置補正を受けたワークを撮像する第5工程と、
前記第5工程で撮像された画像に基づいて前記ワークの検査を行う第6工程と、
を実行して行い、
連続する2個のワークのうち先のワークに対する前記第5工程と、後のワークに対する前記第1工程とを並行して実行することを特徴とする検査方法。
【請求項2】
請求項1に記載の検査方法であって、
前記第4工程を前記第2工程と並行して実行する検査方法。
【請求項3】
請求項2に記載の検査方法であって、
前記第3工程を前記第2工程と並行して実行する検査方法。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の検査方法であって、
各ワークの検査は、前記第5工程後に前記ワークを保持した前記保持テーブルを前記検査位置から移動させる第7工程をさらに備え、
前記先のワークに対する前記第7工程と、前記後のワークに対する前記第2工程とを同時に実行する検査方法。
【請求項5】
請求項4に記載の検査方法であって、
前記第6工程を前記第7工程と並行して実行する検査方法。
【請求項6】
対称軸まわりに回転対称な外周部を有するワークを保持して回転軸まわりに回転させる保持テーブルと、
プリアライメント位置で前記保持テーブルに保持されたワークを撮像するアライメント用撮像部と、
前記プリアライメント位置と異なる検査位置で前記保持テーブルに保持されたワークを撮像する検査用撮像部と、
前記回転軸に対する前記対称軸の芯ズレが生じているワークを前記回転軸まわりに回転させながら前記アライメント用撮像部で撮像することで取得される画像に基づいて前記芯ズレが生じているワークの位置補正を行うワーク位置補正部と、
前記位置補正を受けたワークを前記回転軸まわりに回転させながら前記検査用撮像部で撮像することで取得される画像に基づいて前記位置補正を受けたワークの検査を行うワーク検査部と、を備え、
前記保持テーブルが複数台設けられ、
前記複数の保持テーブルのうちの1台が前記プリアライメント位置に位置決めされるとともに残りの保持テーブルのうちの1台が前記検査位置に位置決めされることで、前記アライメント用撮像部による前記芯ズレが生じているワークの撮像と前記検査用撮像部による前記位置補正を受けたワークの撮像とが並行して行われることを特徴とする検査装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、対称軸まわりに回転対称な外周部を有するワークを検査する検査方法および検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
対称軸のまわりに回転対称なワークの外観を検査する装置として、例えば特許文献1に記載されたワーク検査装置が知られている。このワーク検査装置では、モータに連結されたホルダ部によりワークが保持される。そして、上記モータによりワークを回転させながら当該ワークを複数台のカメラで撮像し、それらの撮像画像に基づいてワークの外観を検査する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012−63268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の装置は、歯車をワークとするものであり、歯車に傷や欠陥などが存在していないかを検査する。この装置では、ホルダ部は、ワークを軸方向に貫通する貫通孔に通される軸部と、ワークを軸部と同軸でクランプするクランプ機構とを有している。そして、モータの回転軸が回転することで軸部とワークとが一体に回転する。ここで、ワークの対称軸とモータの回転軸とが一致していない、つまり芯ズレが生じている場合、撮像された画像に基づいて高精度な検査を行うことは困難である。また、この種のワークは大量に生産されることが多く、それに対応するためには、ワークを1個ずつ連続的に検査する必要がある。したがって、精度のみならず、1個のワークの検査に要する時間、いわゆるサイクルタイムの短縮も要求される。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、対称軸まわりに回転対称な外周部を有するワークを高精度で検査するとともに当該検査のサイクルタイムを短縮することができる検査方法および検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一態様は、対称軸まわりに回転対称な外周部を有する複数のワークを1個ずつ連続して検査する検査方法であって、各ワークの検査は、ワークをプリアライメント位置において保持テーブルで保持して回転軸まわりに回転させながらワークを撮像する第1工程と、第1工程後にワークを保持した保持テーブルをプリアライメント位置と異なる検査位置に移動させる第2工程と、第1工程で撮像されたワークの画像に基づいて回転軸に対するワークの対称軸の芯ズレを検出する第3工程と、第3工程で検出された芯ズレを解消するように保持テーブルでのワークの位置補正を行う第4工程と、位置補正を受けたワークを検査位置において回転軸まわりに回転させながら位置補正を受けたワークを撮像する第5工程と、第5工程で撮像された画像に基づいてワークの検査を行う第6工程と、を実行して行い、連続する2個のワークのうち先のワークに対する第5工程と、後のワークに対する第1工程とを並行して実行することを特徴としている。
【0007】
また、この発明の他の態様は、検査装置であって、対称軸まわりに回転対称な外周部を有するワークを保持して回転軸まわりに回転させる保持テーブルと、プリアライメント位置で保持テーブルに保持されたワークを撮像するアライメント用撮像部と、プリアライメント位置と異なる検査位置で保持テーブルに保持されたワークを撮像する検査用撮像部と、回転軸に対する対称軸の芯ズレが生じているワークを回転軸まわりに回転させながらアライメント用撮像部で撮像することで取得される画像に基づいて芯ズレが生じているワークの位置補正を行うワーク位置補正部と、位置補正を受けたワークを回転軸まわりに回転させながら検査用撮像部で撮像することで取得される画像に基づいて位置補正を受けたワークの検査を行うワーク検査部と、を備え、保持テーブルが複数台設けられ、複数の保持テーブルのうちの1台がプリアライメント位置に位置決めされるとともに残りの保持テーブルのうちの1台が検査位置に位置決めされることで、アライメント用撮像部による芯ズレが生じているワークの撮像と検査用撮像部による位置補正を受けたワークの撮像とが並行して行われることを特徴としている。
【0008】
このように構成された発明では、各ワークを検査用撮像部で撮像して検査する前に、保持テーブルでのワークの位置補正を行っている。すなわち、保持テーブルにより保持されたワークを回転軸まわりに回転させながら撮像して得られたワークの画像に基づいて回転軸に対する対称軸のズレ、つまり芯ズレを解消するように保持テーブルでワークを位置補正する。したがって、保持テーブルで保持したワークを回転軸まわりに回転させながら検査用撮像部で撮像することで取得される画像に対し、芯ズレの影響が含まれず、当該画像に基づく検査を精度良く行うことができる。
【0009】
上記したように検査前のワーク位置補正、いわゆるプリアライメント処理はサイクルタイムの悪化要因となる。しかしながら、本発明では、ワークを1個ずつ連続して行うに際し、先のワークの検査において検査用撮像部によるワーク撮像と並行して、後のワークをアライメント用撮像部により撮像している。このように互いに連続する2つのワークに対する処理の一部を並行実施しているため、サイクルタイムが短縮される。なお、本発明における「並行して」とは、先のワークの撮影の一部または全部が後のワークの撮影の一部または全部と時間的に重複していることを意味している。
【発明の効果】
【0010】
以上のように、本発明によれば、ワークの検査前に芯ズレを解消しているため、ワークの検査を高精度に行うことができる。しかも、芯ズレを検出するための後のワークの撮影を検査のための先のワークの撮影と並行して行っているため、サイクルタイムを短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明に係る検査装置の一実施形態の全体構成を示す図である。
図2図1に示す検査装置の電気的構成を示すブロック図である。
図3】本発明に係るワーク保持装置の一実施形態であるワーク保持ユニットの構成を示す斜視図である。
図4図1に示す検査装置によるワークの検査動作を示すフローチャートである。
図5】検査動作を模式的に示す図である。
図6図1に示す検査装置により複数のワークを1個ずつ連続して検査する際の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、本発明に係る検査装置の一実施形態の全体構成を示す図である。また、図2は、図1に示す検査装置の電気的構成を示すブロック図である。この検査装置100は、歯車や羽根車などのように対称軸まわりに回転対称な形状で凸部と凹部とが周期的に繰り返して設けられた外周部を有するワークWの外観を検査する装置であり、ローディングユニット1、ワーク保持ユニット2、撮像ユニット3、アンローディングユニット4および制御ユニット5を有している。なお、ここでは、ワークWは図1に示すように軸部Waの上部に歯車Wbを設けた機械部品であり、例えば鍛造や鋳造処理によって形成される。そして、部品製造後に当該ワークWは外部搬送ロボットあるいはオペレータによってローディングユニット1に搬送される。
【0013】
ローディングユニット1には、テーブルやストッカーなどのワーク収容部(図示省略)が設けられている。そして、外部搬送ロボットなどによりワークWがワーク収容部に一時的に収容されると、ワーク収容部に設けられたワーク検出センサ11(図2)がワークWを検出し、その旨の信号を装置全体を制御する制御ユニット5に送信する。また、ローディングユニット1には、ローダ12(図2)が設けられており、制御ユニット5からの動作指令に応じてワーク収容部に収容されている未検査のワークWを受け取り、ワーク保持ユニット2に搬送する。
【0014】
図3はワーク保持ユニットの構成を示す斜視図である。ワーク保持ユニット2は、ローダ12により搬送されてきたワークWを保持する保持テーブル21A、21Bを装備している。これらの保持テーブル21A、21Bはともに同一構成を有し、歯車Wbが水平状態となる姿勢でワークWの軸部Waの一部を把持して保持可能となっている。以下、図3を参照しつつ保持テーブル21Aの構成について説明する一方、保持テーブル21Bは保持テーブル21Aと同一構成であるため、保持テーブル21Bについては同一符号を付して説明を省略する。
【0015】
保持テーブル21Aでは、図3に示すように、チャック機構22、水平位置決め機構23、回転機構24および鉛直位置決め機構25が鉛直方向に積層配置されている。チャック機構22は、側面視で略L字状の可動部材221〜223と、制御ユニット5からの移動指令に応じて可動部材221〜223を放射状に連動して移動させる移動部224とを有している。各可動部材221〜223の上端面には突起部材225が突設されており、上端面と突起部材225とで軸部Waの段差部位と係合可能となっている。このため、制御ユニット5からの把持指令に応じて移動部224が可動部材221〜223を互いに近接移動させることでチャック機構22の中心軸(図5中の符号AX2)と軸部Waの軸芯とを一致させながらワークWを保持することができる。一方、制御ユニット5からの解放指令に応じて移動部224が可動部材221〜223を互いに離間移動させることで、ローディングユニット1による未検査ワークWのローディングやアンローディングユニット4による検査済ワークWのアンローディングを行うことが可能となる。
【0016】
このように構成されたチャック機構22は水平位置決め機構23に支持されている。水平位置決め機構23は水平方向において互いに直交する方向に移動させる、いわゆるXYテーブルを有している。このため、制御ユニット5からの移動指令に応じてXYテーブルが駆動されてチャック機構22を水平面で高精度に位置決めすることが可能となっている。なお、XYテーブルとしては、モータとボールネジ機構とを組み合わせたものや、水平方向において互いに直交する2つのリニアモータを組み合わせたものなどを用いることができる。
【0017】
回転機構24はモータ241を有している。モータ241の回転シャフト(図5中の符号242)が鉛直上方に延設されており、その上端部に水平位置決め機構23が連結されている。このため、制御ユニット5から回転指令が与えられると、モータ241が作動してモータ241の回転軸(図5中の符号AX3)まわりに水平位置決め機構23、チャック機構22、ならびにチャック機構22により把持されたワークWを一体的に回転させる。
【0018】
ここで、本実施形態では、チャック機構22と回転機構24との間に水平位置決め機構23を設けているが、その技術的意義はチャック機構22の中心軸、チャック機構22に把持されたワークWの歯車Wbの対称軸(図5中の符号AX4)およびモータ241の回転軸の相対的な位置関係を水平位置決め機構23によって調整可能とする点にある。すなわち、チャック機構22の中心軸とモータ241の回転軸とを一致させておくことで、チャック機構22で把持したワークWを軸部Waまわりに回転させることができる。しかしながら、歯車Wbの対称軸が軸部Waから外れている場合には、モータ241に対して芯ズレが発生しており、歯車Wbは偏心して回転してしまう。そこで、水平位置決め機構23を設け、ズレ量とズレ方向を補正するように駆動させることで歯車Wbの対称軸とモータ241の回転軸とを一致させることが可能となる。これによって、撮像ユニット3による歯車Wbの画像を高精度に撮像することが可能となり、ワークWの検査精度を向上させることができる。
【0019】
鉛直位置決め機構25は、モータ241を保持する保持プレート251と、モータ241の下方位置に配置されたベースプレート252と、保持プレート251およびベースプレート252を連結する4本の連結ピン253と、ベースプレート252を鉛直方向に昇降させる昇降部254とを有している。昇降部254は制御ユニット5からの昇降指令に応じてベースプレート252を昇降させることで鉛直方向において回転機構24、水平位置決め機構23およびチャック機構22を一体的に移動させ、次に説明するプリアライメント位置PAおよび検査位置PIにおいてワークWの高さ位置を適正化することができる。
【0020】
このように構成された保持テーブル21A、21Bは、図3に示すように、支持プレート261上に一定距離だけ離間して固定されている。また、保持テーブル21A、21Bの中間位置で支持プレート261が旋回駆動部262に支持されている。この旋回駆動部262は制御ユニット5からの旋回指令に応じて鉛直方向に延びる旋回軸AX1まわりに支持プレート261を180゜旋回可能となっており、図3に示すように保持テーブル21A、21Bがそれぞれプリアライメント位置PAおよび検査位置PIに位置する第1ポジションと、保持テーブル21A、21Bがそれぞれ検査位置PIおよびプリアライメント位置PAに位置する第2ポジションとの間で切替可能となっている。例えばプリアライメント位置PAに位置する保持テーブル21Aに保持されたワークWに対してプリアライメント処理を施すのと並行して、旋回駆動部262によって第1ポジションから第2ポジションに切り替えることで保持テーブル21Aがプリアライメント位置PAから検査位置PIにシフトし、プリアライメント処理済のワークWを検査位置PIに位置決めすることができる。また、当該ワークWの検査を終了した後、逆方向に旋回することで保持テーブル21Aが検査位置PIからプリアライメント位置PAにシフトし、検査処理済のワークWをプリアライメント位置PAに位置決めすることができる。このように本実施形態では、支持プレート261および旋回駆動部262によりワークWの位置を切り替えるポジション切替機構26が構成されている。
【0021】
プリアライメント位置PAは上記したようにプリアライメント処理を行う位置であり、プリアライメント位置PAに位置決めされた保持テーブル21A(または21B)の上方にアライメントカメラ27が配置されている。このアライメントカメラ27は図3に示すようにワークWに対してモータ241の反対側、つまりワークWの上方側に配置されており、ワークWの対称軸AX4に対して径方向外側に延設されたラインセンサ271を有している。このため、ワークWを回転させながら当該ラインセンサ271によりワークWの上面を撮像可能となっており、ワークWを少なくとも1周回転させることで歯車Wbの外周部に形成される凸部(歯末)および凹部(歯元)の全てを含む画像が得られる。
【0022】
また、図3への図示を省略しているが、当該保持テーブル21A(または21B)に保持されたワークWを照明してアライメント処理を良好に行うためのアライメント照明部28(図2)が設けられている。このため、回転機構24によりワークWを回転させるとともに、アライメント照明部28によりワークWを照明しながらアライメントカメラ27によりワークWを撮像することができる。そして、ワークWの画像データが制御ユニット5に送られ、芯ズレを補正して歯車Wbの対称軸とモータ241の回転軸とを一致させる、つまりプリアライメント処理が実行される。
【0023】
一方、検査位置PIは検査処理を行う位置であり、検査位置PIに位置決めされた保持テーブル21A(または21B)の上方に撮像ユニット3が配置されている。この検査位置PIでは、歯車Wbの対称軸とモータ241の回転軸とが一致した状態でワークWを回転させながらワークWを撮像ユニット3によって撮像することができる。そして、ワークWの画像データが制御ユニット5に送られ、歯車Wbにおける傷や欠陥などの有無を検査する検査処理が実行される。
【0024】
この撮像ユニット3は、図2に示すように、複数の検査カメラ31と複数の検査照明部32とを有している。この撮像ユニット3では、検査位置PIに位置決めされた保持テーブル21A(または21B)に保持されるワークWを種々の方向から照明するように複数の検査照明部32が配置されている。そして、回転機構24によりワークWを回転させるとともに、検査照明部32によりワークWを照明しながら複数の検査カメラ31によりワークWを種々の方向から撮像することが可能となっている。これら複数の画像データが制御ユニット5に送られ、制御ユニット5によりワークWの検査が実行される。
【0025】
こうして検査されたワークWを保持する保持テーブル21A(または21B)は上記したようにポジション切替機構26により検査位置PIからプリアライメント位置PAにシフトされる。そして、アンローディングユニット4により保持テーブル21A(または21B)から検査済のワークWが搬出される。なお、アンローディングユニット4は基本的にローディングユニット1と同一である。つまり、アンローディングユニット4は、検査済のワークWを一時的に収容するワーク収容部(図示省略)、ワーク検出センサ41(図2)およびアンローダ42(図2)を有しており、制御ユニット5からの動作指令に応じて検査済のワークWを保持テーブル21A(または21B)からワーク収容部に搬送する。
【0026】
制御ユニット5は、図2に示すように、論理演算を実行する周知のCPU(Central Processing Unit)、初期設定等を記憶しているROM(Read Only Memory)、装置動作中の様々なデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成されている。制御ユニット5は、機能的には、演算処理部51、メモリ52、駆動制御部53、外部入出力部54、画像処理部55および照明制御部56を備えている。
【0027】
上記駆動制御部53は、装置各部に設けられた駆動機構、例えばローダ12、チャック機構22などの駆動を制御する。外部入出力部54は、装置各部に装備されている各種センサ類からの信号を入力する一方、装置各部に装備されている各種アクチュエータ等に対して信号を出力する。画像処理部55は、アライメントカメラ27および検査カメラ31から画像データを取り込み、2値化等の画像処理を行う。照明制御部56はアライメント照明部28および検査照明部32の点灯および消灯等を制御する。
【0028】
上記演算処理部51は、演算機能を有するものであり、上記メモリ52に記憶されているプログラムに従って駆動制御部53、画像処理部55、照明制御部56などを制御することで次に説明する一連の処理を実行する。
【0029】
なお、図2中の符号6はオペレータとのインターフェースとして機能する表示ユニットであり、制御ユニット5と接続され、検査装置100の動作状態を表示する機能のほか、タッチパネルで構成されてオペレータからの入力を受け付ける入力端末としての機能も有する。また、この構成に限定されるものではなく、動作状態を表示するための表示装置と、キーボードやマウス等の入力端末を採用しても良い。
【0030】
図4図1に示す検査装置によるワークの検査動作を示すフローチャートである。また、図5は検査動作を模式的に示す図である。なお、図5においては、保持テーブル21A、21Bの動作を明確に区別するために、保持テーブル21Bおよび当該保持テーブル21Bにより保持されるワークWに対してドットを付している。
【0031】
この検査装置100では、制御ユニット5のメモリ52に予め記憶された検査プログラムにしたがって演算処理部51が装置各部を制御して以下の動作を実行する。ここでは、1つのワークWに着目して当該ワークWに対して実行される各種動作について図4および図5を参照しつつ説明する。制御ユニット5は、図5の(a)欄に示すようにプリアライメント位置PAに位置している保持テーブル21AにワークWが存在せず、しかもワーク検出センサ11により未検査のワークWがローディングユニット1のワーク収容部に収容されていることを確認すると、保持テーブル21AへのワークWのローディングを開始する(ステップS1)。このローディング工程では、ローダ12がワーク収容部の未検査ワークWを把持し、ローディングユニット1から保持テーブル21Aに搬送する。なお、本実施形態では、ローディング工程および後の芯ズレの検出工程を円滑に行うために、保持テーブル21AへのワークWの搬送前に、図5の(a)欄に示すように水平位置決め機構23によりチャック機構22の中心軸AX2とモータ241の回転軸AX3とを一致させるとともに、3本の可動部材221〜223を互いに離間させてワークWの受け入れ準備を行っている。
【0032】
ローダ12によりワークWが保持テーブル21Aに搬送されてくると、チャック機構22が上記したように3本の可動部材221〜223を互いに近接移動させてワークWの軸部Waの一部を挟み込んでワークWを把持する。より詳しくは、ローディング動作中に、可動部材221〜223は互いに近接移動し、可動部材221〜223の各上端面と突起部材225とが軸部Waの段差部位に係合してチャック機構22の中心軸AX2と軸部Waの軸芯とを一致させながらワークWを保持する(図5の(b)欄参照)。こうして、ローディング工程が完了し、この完了時点では、モータ241の回転軸AX3、チャック機構22の中心軸AX2および軸部Waの軸芯は一致している。しかしながら、鍛造や鋳造処理によって製造されたワークWでは、例えば図5の(b)欄に示すように歯車Wbの対称軸AX4が軸部Waの軸芯から外れ、モータ241に対するワークWの芯ズレが発生していることがある。
【0033】
そこで、本実施形態では、アライメント照明部28(図2)により未検査ワークWを照明するとともに、保持テーブル21Aのモータ241により未検査ワークWを回転させながらアライメントカメラ27により歯車Wbを撮像し、その画像データをメモリ52に記憶する(ステップS2)。
【0034】
この撮像完了後に、旋回駆動部262により第1ポジションから第2ポジションへの切替を行う。すなわち、旋回駆動部262が支持プレート261を旋回軸AX1まわりに180゜旋回させ、これによって図5の(c)欄に示すように未検査のワークWを保持する保持テーブル21Aがプリアライメント位置PAから検査位置PIに移動するとともに昇降部254によってワークWを撮像ユニット3により撮像可能な高さ位置に移動させる(ステップS3)。
【0035】
また、本実施形態では、上記移動と並行して、メモリ52からワークWの画像データを読み出し、回転機構24(モータ241)に対するワークWの芯ズレ(本実施形態では、ズレ量Δとズレ方向とを含む情報に相当)を検出し(ステップS4)、それに続いて保持テーブル21Aにおける芯ズレ補正を行う(ステップS5)。この芯ズレ補正は上記ステップS4で検出された芯ズレを解消するように水平位置決め機構23によりチャック機構22を移動させる。これによって、図5の(c)欄に示すように、保持テーブル21Aが検査位置PIに到達した時点あるいは到達前後で歯車Wbの対称軸とモータ241の回転軸とが一致し、直ちにワーク撮像工程(ステップS6)を開始することができる。
【0036】
このステップS6では、検査位置PIに位置決めされた保持テーブル21Aの回転機構24が作動し、ワーク回転を開始する。このとき、保持テーブル21Aに保持されたワークWは上記芯ズレ補正を受けた、いわゆる芯出し状態であり、対称軸AX4まわりに回転する。また、その回転に対応して複数の検査照明部32が点灯して回転中のワークWを複数の方向から照明する。なお、ここではワーク回転後に検査照明部32を点灯させているが、点灯タイミングはこれに限定されるものではなく、回転開始と同時、あるいは回転開始前に検査照明部32の点灯を開始してもよい。
【0037】
こうしてワークWの回転と照明とを行っている間に、複数の検査カメラ31がワークWを種々の方向から撮像し、複数方向からのワークWの画像(以下「ワーク画像」という)の画像データを制御ユニット5に送信する。一方、制御ユニット5では上記画像データをメモリ52に記憶し、以下のタイミングで当該画像データに基づいてワークWの検査を行う。
【0038】
こうした画像取得後、保持テーブル21Aではワーク回転が停止され、撮像ユニット3では検査照明部32が消灯される。また、旋回駆動部262が支持プレート261を旋回軸AX1まわりに180゜反転旋回させ、これによって保持テーブル21Aが検査済のワークWを保持したまま検査位置PIからプリアライメント位置PAに移動するとともに昇降部254によってワークWが元の高さ位置に移動する(ステップS7)。このワークWの移動と並行して、制御ユニット5はメモリ52から画像データを読み出し、ワーク画像に基づいて歯車Wbに傷や欠陥などが存在しているか否かを判定して保持テーブル21Aに保持されたワークWについてワーク検査を行う(ステップS8)。
【0039】
プリアライメント位置PAに戻ってきたワークWはアンローダ42によって把持された後、可動部材221〜223による把持の解除により保持テーブル21Aからアンローダ42に受け渡される。それに続いて、アンローダ42がワークWをアンローディングユニット4に搬送し、ワーク収容部(図示省略)に搬送する(ステップS9)。上記した一連の工程(ステップS1〜S9)が保持テーブル21A、21Bにより交互に繰り返される。
【0040】
上記した一連の工程(ステップS1〜S9)を単純に繰り返すと、プリアライメント処理の存在によってサイクルタイムが長くなってしまう。しかしながら、本実施形態では、保持テーブル21Aに保持されたワークWに対して実行される工程の一部と、保持テーブル21Bに保持されたワークWに対して実行される工程の一部とを並行して行い、これによってサイクルタイムの短縮を図っている。以下、図6を参照しつつ並行処理によるサイクルタイムの短縮技術について詳述する。
【0041】
図6図1に示す検査装置により複数のワークを1個ずつ連続して検査する際の動作を示すフローチャートである。本実施形態では、ワークWを保持する保持テーブル21Aをプリアライメント位置PAおよび検査位置PIに移動させるとともに別のワークWを保持する保持テーブル21Bを検査位置PIおよびプリアライメント位置PAに移動させながら、各種工程を実行してワークWの検査を行う。そこで、図6では、保持テーブル21Aに保持されたワークWに関する工程と、保持テーブル21Bに保持されたワークWに関する工程とのうち後者に対してドットを付して両者を視覚的に区別している。また、保持テーブル21Aに保持されたワークWに対する工程の流れについては実線矢印で示す一方、保持テーブル21Bに保持されたワークWに対する工程の流れについては破線矢印で示している。さらに、以下においては、連続する2個のワークWのうち先のワークWを保持テーブル21Aで保持して検査し、後のワークWを保持テーブル21Bで保持して検査する場合を例示して説明する。
【0042】
先のワークWについては、上記したようにローディングユニット1のローダ12によりプリアライメント位置に位置決めされた保持テーブル21Aに搬送され、チャック機構22により把持される(ステップS1)。そして、先のワークWは保持テーブル21Aに保持されたまま回転しながらアライメントカメラ27により撮像される(ステップS2)。この撮像により得られた画像データはメモリ52に記憶される。これに続いて、旋回駆動部262による第1ポジションから第2ポジションへの切替によって先のワークWは保持テーブル21Aとともにプリアライメント位置PAから検査位置PIに移動される(ステップS3)。この移動中に先のワークWの画像データに基づいて芯ズレが検出され(ステップS4)、さらに保持テーブル21Aにおいて芯ズレ補正が行われる(ステップS5)。一方、上記ポジション切替によって保持テーブル21Bは検査位置PIからプリアライメント位置PAに移動される。なお、上記した先のワークWと、それに続く後のワークWに絞って動作説明を行うため、当該保持テーブル21BにはワークWが存在しないものと仮定して説明を続ける。
【0043】
保持テーブル21Aが検査位置PIに位置決めされると、保持テーブル21Aに保持された先のワークWは芯出し状態で回転されながら複数の検査カメラ31によって撮像され、それらの画像データがメモリ52に記憶される(ステップS6)。一方、保持テーブル21Bはプリアライメント位置PAに位置決めされるが、上記した先のワークWの撮像中に、後のワークWがローディングユニット1のローダ12により保持テーブル21Bに搬送され、チャック機構22により把持される(ステップS1)。また、後のワークWは保持テーブル21Bに保持されたまま回転しながらアライメントカメラ27により撮像され、その画像データがメモリ52に記憶される(ステップS2)。このように、本実施形態では、先のワークWの検査のための撮像(ステップS6)と、後のワークWのローディング(ステップS1)および後のワークWの芯ズレ検出のための撮像(ステップS2)とが並行して行われる。
【0044】
そして、両撮像がともに完了すると、旋回駆動部262による第2ポジションから第1ポジションへの切替によって先のワークWは保持テーブル21Aとともに検査位置PIからプリアライメント位置PAに移動される(ステップS7)。この移動中に先のワークWの画像データがメモリ52から読み出され、それに基づいて先のワークWに対する検査が実行される(ステップS8)。一方、後のワークWは保持テーブル21Bとともにプリアライメント位置PAから検査位置PIに移動される(ステップS3)。この移動中に後のワークWの画像データに基づいて芯ズレが検出され(ステップS4)、さらに保持テーブル21Bにおいて芯ズレ補正が行われる(ステップS5)。
【0045】
保持テーブル21Bが検査位置PIに位置決めされると、保持テーブル21Bに保持された後のワークWは芯出し状態で回転されながら複数の検査カメラ31によって撮像され、それらの画像データがメモリ52に記憶される(ステップS6)。一方、保持テーブル21Aはプリアライメント位置PAに位置決めされるが、上記した後のワークWの撮像中に、先のワークWがアンローディングユニット4のアンローダ42により保持テーブル21Aからアンローディングユニット4に搬送される。これにより保持テーブル21Aが空の状態となる。なお、それ以降に上記と同様の処理を繰り返すことで複数のワークWを1個ずつ連続的に検査する。
【0046】
以上のように、本実施形態では、保持テーブル21A、21BによりワークWを回転軸AX3まわりに回転させながら撮像して得られたワークWの画像に基づいて回転軸AX3に対する対称軸AX4のズレ、つまり芯ズレを検出している。また、保持テーブル21A、21Bでは、水平位置決め機構23が設けられ、上記芯ズレを解消するようにチャック機構22を回転軸AX3に対して直交する方向(本実施形態では、水平方向)に移動させてワーク位置補正を行っている。その結果、ワークWの対称軸AX4とモータ241の回転軸AX3とを高精度に一致させることができ、この芯出し状態でワークWの検査を行っているため、ワーク検査を高精度に行うことができる。
【0047】
また、本実施形態では、図6に示すように、芯出し済のワークWを検査カメラ31により撮像している(ステップS6)間に、アンローディング工程(ステップS9)、ローディング工程(ステップS1)および未検査ワークWの撮像工程(ステップS2)を並行して行っている。つまり、上記芯出し済のワークWを「第N(N≧2)番目ワークW」とすれば、検査カメラ31による第N番目ワークWの撮像中に、第(N−1)番目ワークWのアンローディング、第(N+1)番目ワークWのローディングおよびアライメントカメラ27による撮像が並行して実行される。したがって、複数のワークWを1個ずつ連続的に検査する際のサイクルタイムを短縮することができる。
【0048】
また、本実施形態では、保持テーブル21A、21Bがプリアライメント位置PAから検査位置PIに移動している間に、芯ズレの検出および補正によるワークWの位置補正を並行して行っている。また、保持テーブル21A、21Bが検査位置PIからプリアライメント位置PAに移動している間に、検査カメラ31で撮像された画像に基づいてワークWの検査を並行して行っている。これらによって、タクトタイムがさらに短縮される。なお、アライメントカメラ27により撮像されたワークWの画像に基づき芯ズレを検出した後に、保持テーブル21A、21Bの検査位置PIへの移動を開始し、その移動中に芯ズレの補正を行ってもよく、同様の作用効果が得られる。つまり、保持テーブル21A、21Bのプリアライメント位置PAから検査位置PIへの移動と並行して、芯ズレの検出および芯ズレの補正(ワークWの位置補正)の少なくとも一部を実行することでタクトタイムの短縮を図ることができる。
【0049】
このように本実施形態における、未検査ワークWの撮像工程(ステップS2)が本発明の「第1工程」の一例に相当し、保持テーブル21A、21Bの検査位置PIへの移動工程(ステップS3)が本発明の「第2工程」の一例に相当し、芯ズレの検出工程(ステップS4)が本発明の「第3工程」の一例に相当し、芯ズレの補正工程(ステップS5)が本発明の「第4工程」の一例に相当し、芯出し済ワークWの撮像工程(ステップS6)が本発明の「第5工程」の一例に相当し、ワークWの検査工程(ステップS8)が本発明の「第6工程」の一例に相当し、保持テーブル21A、21Bのプリアライメント位置PAへの移動工程(ステップS7)が本発明の「第7工程」の一例に相当している。また、アライメントカメラ27および検査カメラ31がそれぞれ本発明の「アライメント用撮像部」および「検査用撮像部」の一例に相当している。さらに、制御ユニット5が本発明の「ワーク位置補正部」および「ワーク検査部」として機能している。
【0050】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば上記実施形態では、歯車Wbを有するワークWを保持するワーク保持装置および当該装置を装備する検査装置に対して本発明を適用しているが、ワークWの種類はこれに限定されるものではなく、本発明の「ワーク」には、対称軸まわりに回転対称な外周部を有するワーク全般が含まれる。
【0051】
また、上記実施形態では、3本の可動部材221〜223によりワークWを保持するように構成しているが、2本あるいは4本以上の可動部材によりワークWを保持するように構成してもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、旋回駆動部262による支持プレート261の旋回動作によって保持テーブル21A、21Bのポジション切替を行っているが、ポジション切替の機構はこれに限定されるものではない。また、保持テーブル21A、21Bのポジション切替によってワークWをプリアライメント位置PA−検査位置PI−プリアライメント位置PAに移動させながらワークWの連続検査を行う検査装置100に本発明を適用しているが、3つ以上の保持テーブルのポジション切替を行いながらワークWの連続検査を行う検査装置にも本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
この発明は、対称軸まわりに回転対称な外周部を有するワークを検査する検査方法および検査装置全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
5…制御ユニット(ワーク位置補正部、ワーク検査部)
21A,21B…保持テーブル
27…アライメントカメラ(アライメント用撮像部)
31…検査カメラ(検査用撮像部)
100…検査装置
AX3…(モータ241の)回転軸
AX4…対称軸
PA…プリアライメント位置
PI…検査位置
W…ワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6