特許第6598995号(P6598995)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6598995
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】自動車用の圧送装置
(51)【国際特許分類】
   F01M 1/02 20060101AFI20191021BHJP
   F04C 2/344 20060101ALI20191021BHJP
   F04C 15/00 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   F01M1/02 A
   F01M1/02 E
   F04C2/344 341B
   F04C15/00 A
【請求項の数】9
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-519004(P2018-519004)
(86)(22)【出願日】2016年9月7日
(65)【公表番号】特表2018-533687(P2018-533687A)
(43)【公表日】2018年11月15日
(86)【国際出願番号】EP2016071050
(87)【国際公開番号】WO2017063793
(87)【国際公開日】20170420
【審査請求日】2018年4月12日
(31)【優先権主張番号】102015219771.9
(32)【優先日】2015年10月13日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】508097870
【氏名又は名称】コンチネンタル オートモーティヴ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Continental Automotive GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン ベーム
【審査官】 家喜 健太
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0286801(US,A1)
【文献】 特開2014−231770(JP,A)
【文献】 独国特許出願公開第102013213051(DE,A1)
【文献】 実開昭58−065178(JP,U)
【文献】 国際公開第2013/057752(WO,A1)
【文献】 特開2008−151113(JP,A)
【文献】 特開2008−223631(JP,A)
【文献】 特開2012−122463(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0301877(US,A1)
【文献】 特開2004−143972(JP,A)
【文献】 特開2002−285813(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/192152(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01M 1/02
F04C 2/344
F04C 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関(1)のオイルパン(3)からオイルを潤滑油回路またはトランスミッションへ圧送するための、自動車用の圧送装置(2)であって、機械的な直接駆動装置(6)と切換可能な電気駆動装置(7)とにより駆動可能なオイルポンプ(5)を備えており、ロータ(13)と、該ロータ(13)を取り囲む回転体部分(14)とを備えた前記オイルポンプ(5)は、互いに相対的に可動な2つのオイル圧送用の構成部材を有していることになり、前記機械的な直接駆動装置(6)は、前記互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第1の構成部材と結合されており、前記切換可能な電気駆動装置(7)は、前記互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第2の構成部材と結合している、圧送装置において、
前記直接駆動装置(6)を介した前記オイルポンプ(5)の能力は、前記内燃機関(1)の中回転数または高回転数および運転温度における作業点に合わせて設定されており、前記オイルポンプ(5)の能力を実際の要求にまで上げるために、前記切換可能な電気駆動装置(7)は制御装置(9)に接続されており、
前記オイルポンプ(5)の吐出側(15)を周囲から隔離しているケーシングポット(16)が、前記切換可能な電気駆動装置(7)の軸部(17)に通じるネック(18)を有しており、該ネック(18)は前記軸部(17)と相対回動不能に結合されておりかつ前記オイルポンプ(5)のケーシング部分(21)に対してシールされている、
ことを特徴とする、圧送装置。
【請求項2】
前記オイルポンプ(5)は、流れ方向で見て流出通路(25)の上流側の過剰圧力弁(26)を有する、請求項1記載の圧送装置。
【請求項3】
前記制御装置(9)は、前記切換可能な電気駆動装置(7)用に、前記オイルポンプ(5)の能力を低下させるための発電機モードを有している、請求項1または2記載の圧送装置。
【請求項4】
前記切換可能な電気駆動装置(7)により駆動される前記構成部材は、前記直接駆動装置(6)により発生されるトルクを支持するためのフリーホイール(19)有している、請求項1から3までのいずれか1項記載の圧送装置。
【請求項5】
前記フリーホイール(19)、前記切換可能な電気駆動装置(7)の駆動軸をケーシング部分に対して支持している、請求項4記載の圧送装置。
【請求項6】
前記オイルポンプ(5)は、互いに反対の側に位置する2つの行程容積(29,30)を備えたダブルストロークベーンポンプ(28)として形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の圧送装置。
【請求項7】
前記ダブルストロークベーンポンプ(28)は、半径方向外側の前記回転体部分(14)に向かって羽根(32)に予荷重を加えるための固定のガイド部材(33)を有している、請求項6記載の圧送装置。
【請求項8】
前記固定のガイド部材(33)は、前記ロータ(13)内に突入している、請求項7記載の圧送装置。
【請求項9】
前記ネック(18)は軸部(17)として形成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の圧送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関のオイルパンからオイルを潤滑油回路またはトランスミッションへ圧送するための、自動車用の圧送装置であって、機械的な直接駆動装置と切換可能な電気駆動装置とにより駆動可能なオイルポンプを備えており、ロータと、ロータを取り囲む回転体部分とを備えたオイルポンプは、互いに相対的に可動な2つのオイル圧送用の構成部材を有していることになり、機械的な直接駆動装置は、互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第1の構成部材と結合されており、切換可能な電気駆動装置は、互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第2の構成部材と結合している、圧送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような圧送装置は、例えば独国特許出願公開第102011084542号明細書から公知である。この圧送装置の場合、オイルポンプは選択的に、直接駆動装置または切換可能な電気駆動装置により駆動することができる。さらに、2つの駆動装置の並行運転も可能である。回転数が極度に低い運転状態で直接駆動装置が作動されると、オイルポンプの圧送能力が高められる。この状態が、内燃機関の要求が高くても達成されるケースはまれである。ただしこのことは、オイルポンプが、直接駆動装置の十分な圧送出力に合わせてベース負荷用に設定されていなければならないことにつながる。これは実地では、オイルポンプが極めて強力に寸法設定されていなければならないことを意味する。しかしながら、このような強力な寸法設定は、内燃機関では極めて不都合である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の根底を成す課題は、冒頭で述べた形式の圧送装置を改良して、コンパクトなオイルポンプの使用を可能にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題は、本発明に基づき、直接駆動装置を介したオイルポンプの能力が、内燃機関の中回転数または高回転数および運転温度における作業点に合わせて設定されており、オイルポンプの能力を実際の要求にまで上げるために、切換可能な電気駆動装置が制御装置に接続されていることによって解決される。
【0005】
この構成により、既に内燃機関のアイドリング時に電気駆動装置が切り換えられて、トランスミッションまたは内燃機関への十分なオイル供給を保証する。したがって、オイルポンプとしては、定容量の駆動装置における圧送能力よりも大幅に低い圧送能力を有する定容量形ポンプを使用することができる。実地では、本発明に基づき、定容量の駆動装置の場合には20cmの圧送体積を有するオイルポンプが、切換可能な電気駆動装置の場合には10cmの圧送体積を有するオイルポンプによって代替可能であることが判った。運転温度は、約90〜110°のオイル温度であり、連続運転中に達成される内燃機関の暖機運転状態に相当する。中回転数または高回転数は、内燃機関の公称回転数に基づき規定されている。本発明に基づき、オイルポンプは互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第1の構成部材を介して、または互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第2の構成部材を介して、または両構成部材の駆動装置により駆動することができる。直接駆動装置を介してもたらされるべきオイルポンプの能力は、アイドリングに合わせて設定されているので、切換可能な電気駆動装置は、まず第1に、低回転数において高まる要求をカバーするために利用される。よって、作業点は、上記各回転数における中程度のオイル温度または低いオイル温度に合わせて設定されている。高い温度または超過温度においてもやはり、電気駆動装置が切り換えられる。
【0006】
本発明の別の有利な改良では、オイルポンプの吐出側を周囲から隔離しているケーシングポットが、切換可能な電気駆動装置の軸部に通じるネックを有している場合に、ネックが軸部と相対回動不能に結合されておりかつオイルポンプのケーシング部分に対してシールされていると、オイルポンプは、構造的に特に簡単に構成される。この構成により、特に小さな直径のシールリングの使用が可能である。よって、オイルポンプのシールは、特に高い信頼性を有している。
【0007】
本発明の別の有利な改良では、制御装置が、切換可能な電気駆動装置用に、オイルポンプの能力を低下させるための発電機モードを有していると、オイルポンプの圧送能力を、特に広い範囲において自由に制御することができる。この構成に基づき、電気駆動装置は、発電機モードにおいて、制動荷重を第2の可動の構成部材に伝達するように形成されている。制動荷重が小さい場合には、直接駆動装置は、互いに相対的に可動な各構成部材のうちの第1の構成部材と圧送されるべきオイルとを介して、電気駆動装置に結合された第2の構成部材を連れ回りさせるようになっており、このことは、オイルポンプの低い圧送能力につながる。制動荷重が高い場合には、電気駆動装置と結合された第2の構成部材は固定され、オイル圧送量は、機械的な直接駆動装置の出力に相応して相応に高くなる。本発明に基づき、切換可能な電気駆動装置と結合された、オイルポンプの第2の構成部材は、制御装置による制御に相応して選択的に、一方の方向または他方の方向に動かすことができるようになっている。よって、機械的な直接駆動装置の高回転数では、切換可能な電気駆動装置を、オイルポンプの能力を低下させるために利用することができる。
【0008】
本発明の別の有利な改良では、切換可能な電気駆動装置により駆動される構成部材が、直接駆動装置により発生されたトルクを支持するためのフリーホイールまたはブレーキを有していると、切換可能な電気駆動装置の常時通電を簡単に回避することができる。
【0009】
本発明の別の有利な改良では、電動モータのトルクの支持手段は、フリーホイールまたはブレーキが、切換可能な電気駆動装置の駆動軸をケーシング部分に対して支持していると、構造的に特に簡単に構成される。
【0010】
本発明の別の有利な改良では、オイルポンプが、互いに反対の側に位置する2つの行程容積を備えたダブルストロークベーンポンプとして形成されていると、圧送能力の特に高い効率と極めて大きな範囲とを簡単に達成することができる。ダブルストロークベーンポンプは、広範にわたって制御可能な能力に基づき想定される内燃機関の潤滑回路またはトランスミッションでの使用分野に、特に適している。頻繁に使用されるGロータポンプまたは歯車ポンプは、確かに高い圧送圧力を発生させることができる。しかしながら、ダブルストロークベーンポンプは、本発明に基づき、制御装置による相応の通電により選択的に、高い圧送圧力および/または高い圧送体積を可能にする。ダブルストロークは、特に小さな構成空間と同時に高効率であるという、各利点を結びつけるものである。
【0011】
本発明の別の有利な改良では、ダブルストロークベーンポンプが、半径方向外側の回転体部分に向かって羽根に予荷重を加えるための固定のガイド部材を有していると、オイルポンプの再始動時に、オイルの即時圧送を保証することができる。この構成は、オイルポンプが始動直後にオイルを確実に圧送することから、特に内燃機関の潤滑油回路内のオイルを圧送するための圧送装置の使用に有利である。
【0012】
本発明の別の有利な改良では、固定のガイド部材がロータ内に突入していると、圧送装置の寸法のさらなる減少に寄与する。
【0013】
本発明は、多数の実施形態を可能にする。そのうちの2つを、本発明の基本原理をさらに明確に示すために図示すると共に、以下に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明による圧送装置を備えた、自動車の内燃機関の概略図である。
図2図1に示した圧送装置のオイルポンプの1つの構成実施例を示す概略図である。
図3図1に示したオイルポンプの設定用の特性線を、内燃機関の要求特性線と共に示す図である。
図4】ダブルストロークベーンポンプを示す図である。
図5図4に示したベーンポンプの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1には、オイルパン3から消費装置4へオイルを圧送するための圧送装置2を備えた、自動車の内燃機関1が概略的に示されている。消費装置4は、内燃機関1の潤滑剤回路であってもよいし、または内燃機関1と結合されたトランスミッション(図示せず)であってもよい。圧送装置2は、内燃機関1により駆動される直接駆動装置6を備えたオイルポンプ5と、切換可能な電気駆動装置7とを有している。切換可能な電気駆動装置7の電動モータ8は、電子制御装置9に接続されており、電子制御装置9は、エンジン回転数、要求されるエンジントルク、オイル温度および目標圧力等の入力信号に応じて、制御線路10を介して電気駆動装置7を制御すると共に、自動車の搭載電源11の電流を供給する。入力信号を供給するために、制御装置9は信号線路12に接続されている。
【0016】
オイルポンプ5は、ロータ13と、ロータ13を包囲している回転体部分14とを有している。ロータ13が直接駆動装置6と結合されているのに対し、回転体部分14は、切換可能な電気駆動装置7により駆動可能である。つまり、オイルポンプ5は、オイル圧送用の、互いに相対的に可動な2つの構成部材を有している。オイルポンプ5は、周囲から吐出側15を隔離するケーシングポット16を有している。ケーシングポット16は、切換可能な電気駆動装置7の軸部17に通じるネック18を有している。さらに、切換可能な電気駆動装置7の軸部17にはフリーホイール19が配置されており、フリーホイール19は、電気駆動装置7の非通電時に、固定の構成部材に対する直接駆動装置6のトルクを支持する。
【0017】
図2に示す代替的な実施形態では、切換可能な電気駆動装置7は常に制御装置9により制御され、直接駆動装置6の出力が十分になると、直接駆動装置6のトルクを支持することができる。直接駆動装置6の出力が、オイルポンプ5に供給されるべき出力よりも大きくなると、電気駆動装置7を発電機モードに切り換えることができ、ひいてはオイルポンプ5の能力を低下させることができる。この実施形態では、切換可能な電気駆動装置7にフリーホイールは設けられていない。その他の点では、図2に示す実施形態は、図1に示した実施形態と同様に構成されている。
【0018】
図2には、オイルポンプ5の1つの構成実施例が概略的に示されている。図面の簡略化のために、オイルポンプ5の半分だけが図示されている。ここでは、ケーシングポット16のネック18が、オイルポンプ5のケーシング部分21に対してシールリング20によりシールされていることが認められる。軸部17は、電気駆動装置7のロータ22に結合されている。別のケーシング部分23は、オイルポンプ5の流入通路24を有している。この流入通路24は、図1に示したオイルパン3に接続されている。図1に示した消費装置4に通じるオイルポンプ5の流出通路25は、過剰圧力弁26と共に、別のケーシング部分27に配置されている。電気駆動装置7のステータ28は、ロータ22を取り囲んでおり、かつオイルポンプ5内に相対回動不能に配置されている。
【0019】
図3には、内燃機関1の回転数にわたるオイルポンプ5の圧送体積の線図が示されている。内燃機関1は、約90〜110℃の運転温度において、特性線Iとして表された、回転数nにわたるオイル所要量Qを有している。直接駆動装置6により、本発明に基づきもたらされるべき出力は、IIで表されている。直接駆動装置6と電気駆動装置7の並行作動時のオイルポンプ5の最大能力は、IIIで表されている。例えば約2700rpmの中回転数では、オイルポンプ5の作動に必要とされる出力は、直接駆動装置6によって発生される出力に相当している。このポイントは、線図ではP2で表されている。直接駆動装置6の回転数が中回転数を下回ると、電気駆動装置7を切り換えることにより、オイルポンプ5の能力が上げられる。中回転数を上回ると、電気駆動装置7は、直接駆動装置6の出力を下げるために発電機モードに切り換えられてよい。代替的に、過剰に圧送されたオイルも、図2に示した過剰圧力弁26を介して放出させることができるようになっている。よって、線IIから垂直に上下に向けられた矢印は、切換可能な電気駆動装置7による、直接駆動装置6によって発生される出力の上昇または低下に相当する。
【0020】
従来技術による駆動装置の特性線が、IVで示されている。この駆動装置の設定ポイントは、P1で表されている。この特性線は、約800rpmの低いアイドリング回転数において十分な圧送を保証する直接駆動装置を有していなければならない。特性線IVとIとの比較は、切換可能な電気駆動装置7と組み合わせることで、特に能力の低いひいてはコンパクトなオイルポンプ5を使用可能であることを明確に示している。
【0021】
図4に示すダブルストロークベーンポンプ28は、図1および図2に示したオイルポンプ5として好適に使用される。このベーンポンプは2つの行程容積29,30を有している。ベーンポンプ28はロータ13内に、進出可能な羽根32のためのガイド31を有している。ロータ13内に突入している固定のガイド部材33は、羽根32に、半径方向外側に向かってオイルポンプ5の回転体部分14に対して予荷重を加えている。ガイド部材33は、回転体部分14の内側輪郭に対応する外側輪郭を有している。羽根32は、ガイド部材33により強制案内されるので、オイルは、オイルポンプ5の始動と共に、すぐに圧送されることが保証される。よって、このオイルポンプ5は、内燃機関1の潤滑油回路内にエンジンオイルを圧送するためにも使用することができる。
【0022】
図5には、図4に示したベーンポンプ28を線V−Vに沿って切断した図が示されている。ここでは、ロータ13がシールウェブ34を介して、回転体部分14に対してシールされていることが認められる。
図1
図2
図3
図4
図5