(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6599148
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】コイル
(51)【国際特許分類】
H01F 30/10 20060101AFI20191021BHJP
H01F 27/26 20060101ALI20191021BHJP
H01F 5/02 20060101ALI20191021BHJP
H01F 41/12 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
H01F30/10 E
H01F27/26
H01F5/02 J
H01F30/10 G
H01F30/10 H
H01F41/12 F
【請求項の数】5
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-143076(P2015-143076)
(22)【出願日】2015年7月17日
(65)【公開番号】特開2017-28014(P2017-28014A)
(43)【公開日】2017年2月2日
【審査請求日】2018年5月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144393
【氏名又は名称】株式会社三社電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100090310
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 正俊
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 達規
【審査官】
秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−280236(JP,A)
【文献】
特開2001−012339(JP,A)
【文献】
特開2014−049636(JP,A)
【文献】
特開2006−278424(JP,A)
【文献】
特開2004−259729(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 30/10
H01F 5/02
H01F 27/26
H01F 41/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柱状のコアと、
前記コアの外周に巻回された少なくとも1つの第1の巻線と、
前記第1の巻線が巻回された前記コアを、内部に長さ方向に沿って収容し、両端が開放された筒状で、前記両端よりも内側に前記コアの両端が位置する絶縁体製の筒状体と、
前記筒状体の両端より幾分内側の位置の前記筒状体の内周面に接触しかつ前記コアの両端の外周面と接触して設けられ、前記筒状体の両端を閉塞するとともに、前記コアの両端を保持して前記筒状体の内周面と非接触に前記コアを支持している閉塞部材と、
前記筒状体の外周面に巻回された少なくとも1つの第2の巻線とを、
具備するコイル。
【請求項2】
請求項1記載のコイルにおいて、前記少なくとも1つの第1の巻線の両端を、前記閉塞部材を通過して外部に導出したコイル。
【請求項3】
請求項1記載のコイルにおいて、前記閉塞部材は、前記筒状体の両端に嵌め込まれた筒状閉塞部材であって、この筒状閉塞部材の前記筒状体に進入した部分の外周面が前記筒状体の内周面に接触し、前記筒状閉塞部材における前記筒状体の内方にある面に、前記コアの端部が進入して、前記コアの端部の外周面に接する収容部を有するコイル。
【請求項4】
請求項1または2記載のコイルにおいて、前記閉塞部材が、シリコーンゴムを前記筒状体の両端に注入したものであるコイル。
【請求項5】
請求項1または2記載のコイルにおいて、前記閉塞部材が、合成樹脂製であるコイル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コアに巻回され、相互誘導結合された少なくとも2つの巻線を有するコイル、例えばトランスやカップリングコイルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コアに巻回された2つのコイル素子が相互誘導結合しているコイルとして、例えば特許文献1に開示されているようなトランスがある。特許文献1の技術によれば、円筒状のボビンの外周面に2次巻線を巻回し、この2次巻線のさらに外側に、2次巻線に接近して1次巻線を巻回し、ボビンの内部に円柱状のコアを挿入してある。1次巻線と2次巻線との間には、別段絶縁体は配置されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−149797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、例えば1次巻線及び2次巻線の巻数を適切に選択して、2次巻線に高電圧を発生させるように使用することがある。この場合、特許文献1の技術によれば、1次巻線と2次巻線とがボビン上で接近して配置されているので、充分に絶縁距離を確保することができず、しかも、1次巻線と2次巻線との間に絶縁体を配置していないので、両者を充分に絶縁することができない。また、1次巻線及び2次巻線と鎖交する磁束を増加させるためにボビン内にコアを挿入しているが、このコアと2つの巻線との位置関係が変化すると、相互誘導結合が変化し、安定した動作を行えない。そのコアをどのように固定するのかについての具体的な開示は特許文献1にはない。
【0005】
本発明は、コアと1次及び2次巻線とを備えたコイルにおいて、1次及び2次巻線の絶縁を充分に確保することができる上に、コアを安定して固定することができるコイルを提供することを目的とする
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様のコイルは、柱状のコアを有している。このコアは、例えば円柱状または角柱状のものとすることができる。このコアの外周に少なくとも1つの第1の巻線が巻回されている。少なくとも1つの第1の巻線は、1次巻線とすることもできるし、2次巻線とすることもできる。1つの第1の巻線を1次巻線とし、他の第1の巻線を2次巻線としてコア上に巻回することもできる。少なくとも1つの第1の巻線には縦断面形状が円形または
角形のものを使用することもできる。第1の巻線が巻回されたコアが絶縁体製の筒状体の内部に、その長さ方向に沿って収容されている。コアは、コアの中心軸が筒状体の中心軸上に位置するように配置することが望ましい。この筒状体は、その両端が開放されており、その両端よりも内側に前記コアの両端が位置している。即ち、コアは、筒状体よりも長さ寸法の短いものである。筒状体は円筒状のものとすることもできるし、角筒状のものとすることもできる。前記筒状体の両端よりも幾分内側の位置の前記
筒状体の内周面に接触すると共に、前記コアの両端の外周面にも接触して閉塞部材がもうけっれている。この閉塞部材は、前記筒状の両端を閉塞すると共に、前記コアの両端を保持して前記コアを前記筒状体の内周面と非接触に支持している。筒状体の外周面に少なくとも1つの第2の巻線が巻回されている。少なくとも1つの
第2の巻線は、少なくとも1つの第1の巻線が1次巻線のときには、2次巻線とすることができ、少なくとも1つの第1の巻線が2次巻線のときには、1次巻線とすることができる。また、1つの第2の巻線を1次又は2次巻線として、別の第2の巻線を別の2次巻線とすることもできる。少なくとも1つの第2の巻線も、縦断面形状が円形または
角形のものを使用することができるし、絶縁被覆されたものとすることもできる。
【0007】
このように構成されたコイルでは、少なくとも1つの第1の巻線と少なくとも1つの第2の巻線とは、筒状体を介在させた状態で配置され、しかも第1の巻線が巻回されているコアは、筒状体と非接触な状態に筒状体内に配置されている。従って、少なくとも1つの第1の巻線と少なくとも1つの第2の巻線とは、充分な絶縁距離を確保することができ、高圧を発生させるコイルとして適している。また、コアは、閉塞部材によって筒状体内に保持されており、コアの位置が一定であり、コアと第1及び第2の巻線との位置関係が変化することがない。しかも、コアの筒状体内への保持が容易である。少なくとも1つの第2の巻線は、筒状体の外周面に巻回することができるので、少なくとも1つの第2の巻線の巻回も容易に行うことができる。また、閉塞部材によって筒状体の両端は閉塞されているので、コアや少なくとも1つの第1の巻線に対して防塵効果がある。
【0008】
前記少なくとも1つの第1巻線の両端を、前記閉塞部材を通過して外部に導出することもできる。このように構成すると、筒状体内にある少なくとも1つの第1の巻線への電気接続を容易に行うことができる。
【0009】
前記閉塞部材は、
前記筒状体の両端に嵌め込まれた筒状閉塞部材であって、この筒状閉塞部材は、前記筒状体に進入した部分の外周面が前記筒状体の内周面に接触している。
この筒状閉塞部材における筒状体内の内方にある面に、前記コアの端部が進入して、前記コアの端部の外周面に接する収容部を有するものとすることができる。
【0010】
このように構成すると、コアは、閉塞部材を介して確実に筒状体に固定され、その位置が変動することがなく、少なくとも1つの第1及び第2の巻線の絶縁を維持することができる。
【0011】
前記閉塞部材を、シリコーンゴムを筒状体の両端部に注入することによって構成することもできる。このように構成すると、コアを筒状体内に収容した後、シリコーンゴムでコアの端部を包囲し、かつ絶縁体の内周面に接触するように注入すればよいので、閉塞部材の筒状体への取付が容易に行える。
【0012】
また、閉塞部材を合成樹脂製とすることができる。このように構成すると、予め製造した2つの閉塞部材の一方にコアの一方の端部を挿入して、コアを筒状体内に挿入し、コアの端部が挿入されている閉塞部材を筒状体の一方の端部に取り付け、もう1つの閉塞部材にコアの他方の端部が挿入される際に、もう1つの閉塞部材を筒状体の他方の端部に取り付ければよいので、製造が容易になる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によるコイルでは、コアが筒状体内に非接触に配置され、コアに少なくとも1つの第1の巻線が巻回され、筒状体の外周面に少なくとも1つの第2の巻線が巻回されているので、少なくとも1つの第1の巻線と少なくとも1つの第2の巻線とは、距離を隔てて配置され、両者の絶縁を確実に確保することができ、高電圧を発生させるのに適している。しかも、そのために絶縁体製の筒状体内に配置したコアを閉塞部材によって支持した上で、その閉塞部材を筒状体に取り付けているので、コアの位置が変動することがなく、少なくとも1つの第1の巻線と少なくとも1つの第2の巻線との絶縁距離が変化することがない。また、筒状体の両端部は閉塞部材によって閉塞されているので、コアと少なくとも1つの第1の巻線に対する防塵効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第1の実施形態のカップリングコイルの部分破断正面図である。
【
図2】本発明の第2の実施形態のカップリングコイルの縦断正面図である。
【
図3】第2の実施形態のカップリングコイルにおいて使用する閉塞部材の変形例の縦断正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の第1の実施形態のコイルは、例えば電気アーク溶接機において、溶接負荷にアークを発生させるように、溶接負荷に電圧の供給を開始した時点で、一時的に高電圧の高周波電圧を溶接負荷に印加して絶縁を破壊するために、高周波電圧を昇圧して溶接負荷に供給するカップリングコイルに、本発明を実施したものである。
【0016】
このカップリングコイルは、
図1に示すように、コア2を有している。このコア2は、柱状、例えば円柱状に構成されている。このコア2の外周面に少なくとも1つの第1の巻線、例えば1次巻線4が巻回されている。1次巻線4は、コア2の長さ方向に沿って所定のピッチで、所定の巻数に巻回されている。1次巻線4としては、例えば縦断面形状が円形の所定の直径の絶縁被覆線を使用している。
【0017】
1次巻線4が巻回されたコア2を包囲するように、筒状体、例えば円筒状のボビン6が配置されている。例えば、ボビン6の中心軸上にコア2の中心軸が位置するように配置されている。ボビン6は、その両端が開放された絶縁体製で、その内径は、1次巻線4の直径*2+コア2の直径よりも大きく選択されている。
ボビン6の内周面が1次巻線4に対して所定の距離隔てて、非接触状態にある。また、ボビン6は、その内部にコア2が全て位置して、コア2の両端が、ボビン6の両開放端よりも幾分内側に位置するように、ボビン6の長さ寸法は、コア4の長さ寸法よりも長く選択されている。
【0018】
1次巻線4が巻回されたコア2を、ボビン6内に保持するために、ボビン6の開放された両端から、閉塞部材、例えばシリコーンゴム8が、ボビン6の内部に注入されて、硬化されている。注入されたシリコーンゴム8は、ボビン6の開放端部の内周面にそれぞれ接触し、その内周面から内部にコア2の端部が進入し、このコア2の端部の周囲をシリコーンゴム8が包囲している。シリコーンゴム8は、コア2をその中心軸がボビン6の中心軸上に位置するように保持している。コア2は、ボビン6の内周面に対して均等な距離を保っている。また、1次巻線4の両端は、それぞれシリコーンゴム8を貫通して、ボビン6の両端からそれぞれ外部に引き出されている。この1次巻線4の両端は、高周波電圧発生器に接続される。
【0019】
ボビン6の外周面には、絶縁用のチューブ10が被せられている。このチューブ10に接して、少なくとも1つの第2の巻線、例えば2次巻線12が、ボビン6の長さ方向に沿って巻回されている。2次巻線12には、例えば縦断面形状が角型の被覆線が使用されており、その巻数は、1次巻線4の巻数よりも多い。従って、1次巻線4に印加された高周波電圧は、昇圧されて、2次巻線12の両端間に発生する。
【0020】
このように構成されたカップリングコイルでは、1次巻線4が巻回されたコア2は、ボビン6内に配置され、2次巻線12は、ボビン6の外部に配置されているので、1次巻線4と2次巻線12との物理的な距離が離れており、両者の絶縁距離を大きくできる。その結果、充分に両者の絶縁を確保することができる。しかも、ボビン6の外周面には、絶縁チューブ10も配置され、その上に2次巻線12が巻回されているので、更に1次巻線4と2次巻線12との絶縁を確保することができる。また、ボビン6よりも長さ寸法が短いコア2を使用し、シリコーンゴム8、8によってコア2をボビン6内に保持しているので、コア2の2次巻線12に対する距離が変動することなく、絶縁を一定に維持することができるし、ボビン6内に塵や埃が侵入することを防止できる。
【0021】
本発明の第2の実施形態のカップリングコイルを
図2に示す。なお、第1の実施形態のカップリングコイルと同一部分には、同一符号を付してある。この実施形態のカップリングコイルでも、コア2の外周面に1次巻線4が巻回され、ボビン6の中心軸上にコア2の中心軸が位置するように、コア2がボビン6内に配置されている。コア2の長さ寸法は、ボビン6の長さ寸法よりも短く、コア2の両端は、ボビン6の両端の開放端よりも内側にそれぞれ位置している。
【0022】
コア2をボビン6内に保持するために、閉塞部材、例えば蓋体8a、8bがボビン6の両端に取り付けられている。蓋体8a、8bは、例えば合成樹脂製の同一形状の概略短円柱状で、それらの外周面がボビン6の内周面に面接触しており、一方の端面、即ち外方端面がボビン6の開放端面と一致している。蓋体8a、8bの他方の端面、即ち内方端面には、その中心軸がボビン6の中心軸と一致し、かつ収容部、例えばコア2の直径と同じ直径を持つ凹所81、81が形成され、これら凹所81、81内にコア2の端部がそれぞれ挿入されている。これら凹所81、81は、コア2の端部を保持するために充分な深さを有している。これら蓋体8a、8bによって、コア2がボビン6の内周面と均等な距離だけ離れて、ボビン6内に保持されている。1次巻線の4の両端をボビン6の外部に導出するために、蓋体8a、8bには、ボビン6の内外に貫通する引き出し通路82、82が形成されている。通路82、82は、蓋体8a、8bの外周面から中心側に向かって1次巻線4の直径に等しい幅で、蓋体8a、8bを欠除させたものである。
【0023】
ボビン6の外周面に、2次巻線12aが巻回されている。この2次巻線12aは2層に巻回され、1層目と2層目との間に絶縁チューブ14は配置されている。2次巻線12aの巻数は、1次巻線4の巻数よりも多い。
【0024】
1次巻線4が巻回されたコア2は、次のようにしてボビン6に固定される。コア2の一方の端部を例えば蓋体8aの凹所81に挿入して、蓋体8aを取り付けていないコア2の他方の端部を、ボビン6の一方の端部側からボビン6の内部に挿入して、蓋体8aを、ボビン6の一方の端部側に固定する。その後、蓋体8bの凹所81内にボビン6内のコア2の他方の端部を挿入しながら、蓋体8bをボビン6の他方の端部に取り付ける。逆に、蓋体8bに先にコア2の他方の端部を挿入して、これをボビン2の他方の端部に固定した後に、コア2の一方の端部が蓋体8aの凹所81に挿入しながら、ボビン6の一方の端部側に蓋体8aを取り付けてもよい。ボビン6へのコア2の取り付け後に、ボビン6の外周面に2次巻線12aを巻回する。或いは先に2次巻線をボビン6に巻回した後に、コア2をボビン6内に取り付けてもよい。
【0025】
このカップリングコイルでも、第1の実施形態のカップリングコイルと同様に、1次巻線4と2次巻線12aとの絶縁距離を大きくでき、充分に両者の絶縁を確保することができる上に、蓋体8a、8aの使用によりコア2の2次巻線12aに対する距離が変動することなく、絶縁を一定に維持することができる。また、蓋体8a、8aは、合成樹脂製であり、ボビン2にコア2を挿入後に、蓋体8aの凹部81にコア2の端部を挿入して、蓋体8aをボビン2の開放端部に取り付ければよいので、製造が容易にもなる。
【0026】
第1及び第2の実施形態では、本発明をカップリングコイルに実施したが、これに限ったものではなく、例えば変圧器に本発明を実施することもできる。また、第1及び第2の実施形態では、コア2に第1の巻線として1次巻線4のみを巻回したが、1次巻線4に加えて、別の第1の巻線をコア2に巻回して、別の第1の巻線を別の2次巻線として使用することもできる。同様に、第2の巻線として2次巻線12、12aをボビン6の外周面に巻回したが、これに限ったものではなく、2次巻線12、12a以外にも、ボビン6の外周面に別の第2の巻線を巻回し、この別の第2の巻線を別の2次巻線として使用することもできる。第1及び第2の実施形態では、コア2には円柱状のものを使用したが、角柱状のものを使用することができる。同様に第1及び第2の実施形態では、ボビン6には円筒状のものを使用したが、角筒状のものを使用することもできる。また、第2の実施形態では、通路82は、1つの蓋体8a、8bに対して1つだけ形成したが、複数の通路82を閉塞部材8a、8bに形成することもできる。また、第1の実施形態では、絶縁チューブ12を、第2の実施形態では絶縁チューブ14を使用したが、これらは場合によっては不要である。
【0027】
また、第2の実施形態では、短円柱に凹部81を形成して蓋体8a、8bを形成したが、
図3に示すように、一端が開放された短円柱84の内部に、凹部81と同一の内周面を有する一端が開放された短円柱86を形成したものを蓋体8a、8bとして使用することもできる。このように蓋体8a、8bを構成すると、蓋体の軽量化を図ることができる。
【符号の説明】
【0028】
2 コア
4 1次巻線(少なくとも1つの第1の巻線)
6 ボビン(筒状体)
8 シリコーンゴム(閉塞部材)
8a、8b 蓋体(閉塞部材)
12 12a 2次巻線(少なくとも1つの第2の巻線)