特許第6599458号(P6599458)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6599458
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 23/02 20060101AFI20191021BHJP
   F25D 25/00 20060101ALI20191021BHJP
   F25D 25/02 20060101ALI20191021BHJP
   F25D 23/00 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   F25D23/02 B
   F25D25/00 E
   F25D25/02 M
   F25D23/00 305F
【請求項の数】11
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2017-523333(P2017-523333)
(86)(22)【出願日】2015年11月2日
(65)【公表番号】特表2017-534831(P2017-534831A)
(43)【公表日】2017年11月24日
(86)【国際出願番号】KR2015011666
(87)【国際公開番号】WO2016068686
(87)【国際公開日】20160506
【審査請求日】2017年5月17日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0150145
(32)【優先日】2014年10月31日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100109841
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 健史
(74)【代理人】
【識別番号】230112025
【弁護士】
【氏名又は名称】小林 英了
(74)【代理人】
【識別番号】230117802
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【弁理士】
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【弁理士】
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ソニル
(72)【発明者】
【氏名】グォン,ホンシク
(72)【発明者】
【氏名】ホ,ジュンイ
【審査官】 庭月野 恭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−267342(JP,A)
【文献】 特開2001−201249(JP,A)
【文献】 特開2004−101029(JP,A)
【文献】 特開平03−233281(JP,A)
【文献】 特開平06−300432(JP,A)
【文献】 実開昭62−135084(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0147337(US,A1)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0080021(KR,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0121175(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/00,23/02
F25D 25/00,25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫であって、
開口部が形成された前面と、前記前面から後方に伸び、互いに対向する一対の側面と、前記一対の側面の各上端部を互いに連結する上面と、前記一対の側面の各下端部を互いに連結し、前記上面と対向する下面と、前記一対の側面と前記上面と前記下面とを互いに連結し、前記開口部と対向する後面とによって構成される貯蔵室を形成するキャビネット;
前記キャビネットに回転可能に連結され、前記開口部を開閉するドア;
前記貯蔵室内に配置され、後端が前記貯蔵室の後面に結合され、前記後端から前記開口部に向かって水平に伸びるカンチレバー;
貯蔵物を収容し、前記カンチレバーによって支持され、前記カンチレバーの長手方向に沿って移動可能に配置されるドローア;
前記ドローアの下側に配置されるベース部と、前記ベース部から前記貯蔵室の上面に向かって伸びるサイドプレートとを備えたフレーム;
前記サイドプレートは、前記カンチレバーと前記貯蔵室の側面の間に配置される垂直部を備え、
前記貯蔵室と前記ベース部の間に配置され、前記ベース部が前後方向に移動できるように支持するフレームガイド;
前端部が前記ドアと回転可能に連結され、後端部が前記ベース部と回転可能に連結され、前記ドアの回転動作によって前記ベース部を移動させるリンク;及び
前記ドローアが前記フレームに連動するように、前記ドローアと前記垂直部を連結する連動ユニット;を備えてなり、
前記垂直部は、少なくとも前記ドローアと対応する高さまで至り、前後方向に長い形態の水平断面を有するものである、冷蔵庫。
【請求項2】
前記サイドプレートは、
水平な板体状になり、前記ベース部と前記垂直部を連結する水平部をさらに備えてなる、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記サイドプレートは、
単一プレートが折り曲げられて前記水平部と前記垂直部を成すものである、請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記ベース部は、前記ドローアの下側に水平に配置され、前記リンクの後端部と連結される水平プレートを備えてなり、
前記水平部は、前記水平プレートと連結されてなる、請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記垂直部は、
前記水平断面の前後方向の長さが前記水平プレートの側辺の長さより短いものである、請求項4に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記ベース部は、
前記水平プレートの両側から上方に伸びる一対の支持壁をさらに備えてなり、
前記一対の支持壁によって支持されるドローアをさらに備えてなる、請求項4に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記垂直部には突起締結口が形成され、
前記連動ユニットは、
前記ドローアに側方向に移動可能に配置され、移動した位置によって前記突起締結口に挿入されるか、又は前記突起締結口から分離される連結突起を備えてなる、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記連結突起は、
前記貯蔵室の側面に向かう方向に移動するときには前記突起締結口内に挿入され、前記側面から遠くなる方向に移動するときには前記突起締結口から分離されてなる、請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記ドローアの側面には突起締結口が形成され、
前記連動ユニットは、
前記垂直部上に側方向に移動可能に配置されてなり、移動した位置によって前記突起締結口に挿入されるか、又は前記突起締結口から分離される連結突起を備えてなる、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記連動ユニットは、
前記垂直部から前記ドローアに向かって突出する連結マウント;
前記貯蔵室の側面と前記ドローアの間に配置され、前記連結マウントと結合される中間連動部材;及び
前記ドローア上に側方向に移動可能に備えられてなり、移動した位置によって前記中間連動部材と結合されるか、又は分離されるスライド連動部材を備えてなる、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項11】
前記ドローアには、前記スライド連動部材が側方向に移動することができるように支持するホルダーが形成されてなり、
前記ホルダーは、
前記スライド連動部材を下側で支持し、側方向に長く伸びる下側支持板、及び
前記下側支持板から上側に伸びて前記スライド連動部材の後側に位置する係止突起を備え、
前記連結マウントには電源供給線が通過する貫通口が形成されてなり、
前記スライド連動部材は、
前記下側支持板によって支持される連動部材ハウジング;及び
前記連動部材ハウジングから前記貯蔵室の側面に向かって突出する接続端子;を備えてなり、
前記中間連動部材は、
前記接続端子が挿入されるソケットを備えてなり、
前記連結マウントの貫通口を通過した前記電源供給線が前記ソケットに案内されて前記接続端子と電気的に連結されてなる、請求項10に記載の冷蔵庫。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は冷蔵庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫は飲食物を冷蔵状態又は冷凍状態で保管するために使われる家電器機である。
【0003】
近年には、冷蔵庫の容量が大型化しており、冷蔵庫ドアの背面にもホームバー、アイスメーカー、棚又はドアボックスなどが装着される趨勢にある。このような形態の冷蔵庫の場合、冷蔵庫ドアを閉めたとき、冷蔵庫本体の貯蔵室に装着される棚や引き出しと前記冷蔵庫ドアの背面に装着された構成部品が互いに干渉する可能性を持っている。
【0004】
このような干渉問題を解消するために、冷蔵庫本体の貯蔵室、つまり冷蔵室又は冷凍室の内部に装着される貯蔵物収容部(例えば、棚又は引き出し)の前端部が前記冷蔵庫本体の前面から所定距離だけ後退した地点に配置される。
【0005】
したがって、前記貯蔵物収容部に貯蔵された飲食物を引き出すためにユーザーは貯蔵室の奥に手を深く入れなければならない不便さがあり、貯蔵室の内側後方に貯蔵された飲食物はユーザーが確認し難い。このような問題は、冷蔵庫の大型化の趨勢に従い、貯蔵室が深くなるほど大きく現れる。
【0006】
このような欠点を改善するために多様な方法が提案されて来た。特に、本発明の出願人が出願した大韓民国公開特許第2010−0130357号(以下、‘357特許という)は冷蔵室又は冷凍室の内部に取り付けられる棚や引き出しが収納フレームに置かれ、多関節リンクの前端部が冷蔵庫ドアの底面に連結され、後端部が前記収納フレームに連結される構造を開示している。よって、冷蔵庫ドアを回転させて開放すれば、前記収納フレームが前方に移動しながら棚及び引き出しが冷蔵庫の前方に移動することになる。
【0007】
このような構造の冷蔵庫の場合、前記棚及び引き出しの荷重が全て前記収納フレームに伝達される。言い換えれば、前記収納フレームは、前記棚及び引き出しの荷重及び前記棚及び引き出しに収納された飲食物の荷重が全て収納フレームに集中する構造であるので、荷重を充分に支えるように収納フレームの構造を設計することが重要である。これにより、収納フレームの構造が複雑になり、体積が増加し、収納フレームそのものの重さが重くなるだけでなく、収納フレームが占める空間によってその分だけ貯蔵室の容積が減る問題があった。
【0008】
また、ho‘357特許の場合、ドアに連動して収納フレームを移動させるリンクが収納フレームの下面に連結されるから、前記リンクを介して加わる力の作用点は前記収納フレームの下面上に位置するが、ドローアの質量中心は前記収納フレームの下面上側に集中する。このために、リンクによる力の作用線と前記ドローアの慣性による力の作用線が同一線上に存在しないため、前記収納フレームに曲げモーメント(bending moment)又はせん断力が作用して収納フレームの変形が発生し、このような現象はドローアに入れられた貯蔵物の重さが増加するほど酷くなる。特に、‘357特許の場合、ドローアの荷重が収納フレームによって支持されるため、前記ドローアによって作用する荷重は前記ドローアの慣性と一緒に収納フレームの変形を一層促進させる原因となる。
【0009】
また、‘357特許の場合、収納フレームから加わる荷重が収納フレームの下面に取り付けられたレールに全て集中するから、レールが正常に作動するようにいつも維持されなければならない。しかし、 ‘357特許では、決まった規格内で十分な耐久性を有するレールを設計することが現実的に制限される。
【0010】
また、収納フレームから加わる総荷重がレールに集中する構造は、収納フレームが移動中に易しく搖れることができる。このような搖れが持続してレールや収納フレームに変形が生じる場合、結局には収納フレームの移動動作が安定にできなくなる問題がある。
【0011】
日本国特許公開JP2004−93039A(以下、‘039特許という)は貯蔵室内に備えられた棚がアームを介してドアに連結され、ドアの開放の際、前記棚が前記アームによって引き出される冷蔵庫を開示している。アームは棚と直接連結されている。よって、多数の棚がドアに連動して一緒に引き出されるようにするために、アームも多数備えられてそれぞれの棚に連結される。
【0012】
また、アームが棚の高さに対応して取り付けられなければならないため、アームの設置位置が制限的である。特に、貯蔵室の中間に位置する棚に連結されたアームはかなりの部分がユーザーに露出するしかない。
【0013】
また、‘357特許及び‘039特許は、収納フレームの構造が貯蔵室内にそのまま露出する。このために、美観上にも良くないだけでなく、前記収納フレームが占有する空間の分だけ貯蔵空間が減少し、前記収納フレームによって貯蔵室内の冷気の循環が阻害される問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明が解決しようとする課題は、第一、ドアに連動してドローアを自動で引き出すか(ドローアが前方に移動)あるいは復帰(ドローアが後方に移動)させるフレームを提供し、前記ドローアの荷重を支持する役目はドローアガイドが専担し、前記フレームは前記ドローアガイドによって支持されるドローアを移動させる役目のみを担う冷蔵庫を提供することである。
【0015】
第二、前記フレームを支持するフレームガイドに作用する集中荷重を減少させて前記フレームの円滑な動作を保障する冷蔵庫を提供することである。
【0016】
第三、前記フレームを前後方に長い形態の水平断面を有する垂直部を含んで構成することで、前記フレームが前記ドローアによって作用する反発力に対して十分な剛性を有する冷蔵庫を提供することである。
【0017】
第四、前記フレームを構成するサイドプレートを内部キャビネットと外部キャビネットの間の空間を用いて取り付けた冷蔵庫を提供することである。
【0018】
第五、リンクによってドアに連動するベース部は貯蔵室の内側に配置され、サイドプレートが内部キャビネットに形成されたフレーム案内スリットを通過する水平部と、前記水平部から上側に伸びて前記内部キャビネットと外部キャビネットの間に配置される垂直部とを含んでなり、前記水平部が貯蔵室内で前記ベース部と連結される冷蔵庫を提供することである。
【0019】
第六、ユーザーが連動ユニットを操作して、ドアの開閉動作によって自動で引き出されるドローアを選択的に構成することができる冷蔵庫を提供することである。
【0020】
第七、連動ユニットを介して、ドローアに取り付けられた照明などの電装部品に電源が供給される冷蔵庫を提供することである。
【0021】
第八、フレームを構成するサイドプレートの前後方向への長さをベース部の側辺の長さより短く形成し、それによって前記サイドプレートが通過するフレーム案内スリットの長さも減らした冷蔵庫を提供することである。
【0022】
第九、サイドプレートを構成する垂直部から突出する連結マウントが内部キャビネットの側壁に形成された連動ユニット案内スリットによって支持される冷蔵庫を提供することである。
【0023】
第十、連動ユニットの取付け及び分離が貯蔵室内でなされる冷蔵庫を提供することである。
【0024】
第十一、貯蔵室内に配置された複数のドローアの一部はその荷重がドローアガイドによって支持され、他の一部はフレームを構成するベース部によって支持される冷蔵庫を提供することである。
【0025】
第十二、ドローア(例えば、棚)に照明が備えられた冷蔵庫を提供することである。
【0026】
第十三、連動ユニットを介して、前記ドローアに備えられた照明などの電装部品に電源を供給することができる冷蔵庫を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明の冷蔵庫は、キャビネットに形成された貯蔵室内に貯蔵物を収容するドローアが前記貯蔵室内に配置されたドローアガイドによって移動可能に支持されることができる。前記貯蔵室内には、フレームガイドによって前後方向に移動可能に支持されるフレームが備えられることができ、前記貯蔵室を開閉するドアがリンクによって前記フレームと連結されることができる。前記フレームは、前記ドローアの下側に配置されるベース部が前記リンクと連結され、前記ベース部から伸びて、前記ドローアと対応する高さまで至るサイトプレートを含むことができる。
【0028】
前記サイドプレートは、前記ベース部に対して垂直な垂直部を含むことができる。前記垂直部を水平に切断した断面は前記ドローアの移動方向に沿って長く伸びる形態になることができる。前記フレームと一緒に前記ドローアが移動することができるように、前記垂直部が前記ドローアと連結されることができる。
【0029】
前記ドローアの荷重が前記ドローアガイドによって支持された状態で、前記連動ユニットによって互いに連結された前記フレームと前記ドローアが一体に移動する。前記ドローアガイドによって支持されるドローアの荷重は前記垂直部には加わらないので、前記ドローアの荷重を支持する構成と前記ドローアを移動させる構成が分離されることができる。
【0030】
ドアの開閉動作により、リンクを介して前記ドアと連結されたフレームが移動する。ここで、前記フレームは、前記リンクと連結されたベース部と、前記ベース部から上側に伸び、ドローアと連結されたサイドプレートとを含んでなる。よって、前記ドアの開閉動作によって前記リンクが作動すれば、前記サイドプレートが前記ベース部と一緒に移動し、前記サイドプレートと連結されたドローアも一緒に移動する。ここで、前記サイドプレートは、前記ベース部から上側に伸びる部分の水平断面が前記ドローアの移動方向に沿って長く伸びる形態になり、前記ドローアから加わる反発力に対して効果的に対応することができる。
【0031】
本発明の一実施例による冷蔵庫は、開口部が形成された前面と、前記前面から後方に伸び、互いに対向する一対の側面と、前記一対の側面の各上端部を互いに連結する上面と、前記一対の側面の各下端部を互いに連結し、前記上面と対向する下面と、前記一対の側面と前記上面と前記下面とを互いに連結し、前記開口部と対向する後面とによって構成される貯蔵室を形成するキャビネットを含むことができる。
【0032】
前記キャビネットは、開口部が形成された前面と、前記前面から後方に伸び、互いに対向する一対の側面と、前記一対の側面の各上端部を互いに連結する上面と、前記一対の側面の各下端部を互いに連結し、前記上面と対向する下面と、前記一対の側面と前記上面と前記下面とを互いに連結し、前記開口部と対向する後面とによって構成される貯蔵室を形成する内部キャビネットを含むことができる。
【0033】
前記キャビネットは、前記内部キャビネットの外側に配置され、前記内部キャビネットとの間に所定の空間を形成する外部キャビネットを含むことができる。
【0034】
前記内部キャビネットの側面には、前後方向に水平に伸びるフレーム案内スリットと、前記フレーム案内スリットの上側に前記フレーム案内スリットと平行に伸びる連動ユニット案内スリットとが形成されることができる。
【0035】
前記冷蔵庫は、前記キャビネットに回転可能に連結され、前記開口部を開閉するドアを含むことができる。
【0036】
前記冷蔵庫は、前記貯蔵室内に配置されて貯蔵物を収容するドローアを含むことができる。
【0037】
前記冷蔵庫は、前記貯蔵室内に配置され、後端が前記貯蔵室の後面に結合され、前記後端から前記開口部に向かって水平に伸びるカンチレバーを含むことができる。
【0038】
前記ドローアは、前記カンチレバーによって支持され、前記カンチレバーの長手方向に沿って移動可能に配置されることができる。
【0039】
前記ドローアは上下方向に複数が配置され、前記カンチレバーは上下方向に複数が配置され、前記複数のドローアのそれぞれを支持することができる。
【0040】
前記カンチレバーは、前記ドローアの下側に配置され、前記ドローアの底面を支持することができる。
【0041】
前記ドローアの底面には、前記カンチレバーの長手方向に長く伸び、前記ドローアの移動中に前記カンチレバーの上端に沿って案内される長溝が形成されることができる。
【0042】
前記貯蔵室の後面には前記カンチレバーの後端と分離可能に結合されるスロットが上下方向に多数配置されることができる。
【0043】
前記冷蔵庫は、前記ドローアの下側に配置されるベース部と、前記ベース部から前記貯蔵室の上面に向かって伸びるサイドプレートとを含むことができる。前記サイドプレートは、前記カンチレバーと前記貯蔵室の側面の間に配置される垂直部を含むことができる。前記垂直部は少なくとも前記ドローアと対応する高さまで至り、前後方向に長い形態の水平断面を有することができる。
【0044】
前記ベース部は、前記ドローアの下側に水平に配置され、前記リンクの後端部と連結される水平プレートを含むことができる。
【0045】
前記冷蔵庫は、前記貯蔵室と前記ベース部の間に配置され、前記ベース部が前後方向に移動できるように支持するフレームガイドを含むことができる。
【0046】
前記冷蔵庫は、前端部が前記ドアと回転可能に連結され、後端部が前記ベース部と回転可能に連結され、前記ドアの回転動作によって前記ベース部を移動させるリンクを含むことができる。
【0047】
前記冷蔵庫は、前記ドローアが前記フレームに連動するように前記ドローアと前記垂直部を連結する連動ユニットを含むことができる。
【0048】
前記サイドプレートは、水平な板体状になり、前記ベース部と前記垂直部を連結する水平部をさらに含むことができる。前記サイドプレートは、単一プレートが折り曲げられて前記水平部と垂直部を成すことができる。
【0049】
前記垂直部は、前記水平部から伸びる垂直延長区間、及び前記垂直延長区間から前方に所定の長さだけ突出する水平突出区間を含むことができる。
【0050】
前記水平突出区間は、互いに異なる高さに多数形成されることができる。
【0051】
前記水平突出区間は、前記複数のカンチレバーとそれぞれ対応する高さに形成されることができる。
【0052】
前記水平部は前記水平プレートと連結されることができる。
【0053】
前記垂直部は、前記水平断面の前後方向の長さが前記水平プレートの側辺の長さより短くてもよい。
【0054】
前記ベース部は、前記水平プレートの両側から上方に伸びる一対の支持壁をさらに含むことができる。前記冷蔵庫は、前記一対の支持壁によって支持されるドローアをさらに含むことができる。
【0055】
前記一対の支持壁によって支持されるドローアにはローラーが備えられ、前記支持壁には、前後方向に長く伸びて前記ローラーを支持する固定レールが配置されることができる。
【0056】
前記リンクの後端部は前記水平プレートの底面と連結されることができる。
【0057】
前記水平部は前記水平プレートの底面と連結されることができる。
【0058】
前記フレームガイドは前記貯蔵室の下面と前記水平プレートの間に配置されることができる。
【0059】
前記垂直部には突起締結口が形成されることができる。前記連動ユニットは、前記ドローアに側方向に移動可能に配置され、移動した位置によって前記突起締結口に挿入されるかあるいは前記締結口から分離される連結突起を含むことができる。
【0060】
前記連結突起は、前記貯蔵室の側面に向かう方向に移動するときには前記突起締結口内に挿入され、前記側面から遠くなる方向に移動するときには前記突起締結口から分離されることができる。
【0061】
前記ドローアは上下方向に多数が配置され、前記突起締結口は前記多数のドローアとそれぞれ対応する高さに形成されることができる。
【0062】
前記ドローアの側面には突起締結口が形成されることができる。前記連動ユニットは、前記垂直部上に側方向に移動可能に配置され、移動した位置によって前記突起締結口に挿入されるかあるいは前記突起締結口から分離される連結突起を含むことができる。
【0063】
前記連動ユニットは、前記垂直部から前記ドローアに向かって突出する連結マウント、前記貯蔵室の側面と前記ドローアの間に配置され、前記連結マウントと結合される中間連動部材、及び前記ドローア上に側方向に移動可能に備えられ、移動した位置によって前記中間連動部材と結合されるかあるいは分離されるスライド連動部材、を含むことができる。
【0064】
前記中間連動部材は、前記連結マウントが挿入される結合溝が形成されることができる。
【0065】
前記連結マウントは上下方向に複数が配置され、前記結合溝は前記複数の連結マウントと対応して複数が形成されることができる。
【0066】
前記ドローアには、前記スライド連動部材が側方向に移動することができるように支持するホルダーが形成されることができる。
【0067】
前記ホルダーは、前記スライド連動部材を下側で支持し、側方向に長く伸びる下側支持板、及び前記下側支持板から上側に伸び、前記スライド連動部材の後側に位置する係止突起を含むことができる。
【0068】
前記中間連動部材は、前記ドローアと対向する面に挿入溝が形成され、前記スライド連動部材は、前記ドローア上の前記スライド連動部材の位置によって、前記挿入溝内に挿入されるかあるいは前記挿入溝から分離される連結突起を含むことができる。
【0069】
前記冷蔵庫は、前記ドローアから後方に突出するガイド突起をさらに含むことができる。前記スライド連動部材は、前記ドローアと対向する前面に前記ガイド突起が挿入される突起挿入溝が前記スライド連動部材の移動方向に沿って形成され、前記突起挿入溝は前記ガイド突起の外径より長く形成されることができる。
【0070】
前記連結マウントには電源供給線が通過する貫通口が形成されることができる。前記スライド連動部材は、前記下側支持板によって支持される連動部材ハウジング、及び前記連動部材ハウジングから前記貯蔵室の側面に向かって突出する接続端子を含むことができる。前記中間連動部材は、前記接続端子が挿入されるソケットを含むことができる。前記連結マウントの貫通口を通過した前記電源供給線が前記ソケットに案内されて前記接続端子と電気的に連結されることができる。
【0071】
前記中間連動部材には、前記電源供給線を前記ソケットに案内する電源線誘導溝が形成されることができる。
【0072】
前記冷蔵庫は、前記ドローアから後方に突出し、中空を有する管状を成すガイド突起をさらに含むことができる。前記接続端子と連結された電線が前記中空を通過して、前記ドローアに備えられた照明と連結されることができる。
【0073】
前記冷蔵庫は、前記貯蔵室内に配置され、前記貯蔵室の後面と前記ドローアを連結し、前記ドローアが前記貯蔵室内で一定の高さに位置するように支持し、前記貯蔵室の後面と前記ドローアの間の距離に対応して長さが可変する延長可能な水平支持バーを含むことができる。
【0074】
前記サイドプレートは、前記水平支持バーと前記貯蔵室の側面の間に配置される垂直部を含むことができる。
【0075】
前記水平支持バーは、前記貯蔵室の後面と連結され、前記後面から前方に長く伸びる固定水平バー、及び前記ドローアと連結され、前記固定水平バーと前記水平支持バーの長手方向に延長可能な結合を成す移動水平バーを含むことができる。
【0076】
前記移動水平バーは、前記貯蔵室の後面と対向する前記ドローアの背面に連結されることができる。
【0077】
前記サイドプレートは、前記貯蔵室の側面と前記水平支持バーの間に配置されることができる。
【0078】
前記冷蔵庫は、前記貯蔵室の側面に配置され、前記ドローアが前後方向に移動できるように案内するドローアガイドを含むことができる。
【0079】
前記サイドプレートは、前記ドローアガイドと前記貯蔵室の後面の間に配置される垂直部を含むことができる。
【0080】
前記ドアの回転動作による前記垂直部の移動は前記ドローアガイドと前記貯蔵室の後面の間に制限されることができる。
【0081】
前記ドローアガイドは、前記貯蔵室の側面に固定され、前後方向に長く伸びる固定レール、及び前記ドローアに固定され、前記固定レールに沿ってスライド可能に備えられる移動レールを含むことができる。
【0082】
前記連動ユニットは、前記移動レールの後方に配置されることができる。
【0083】
前記冷蔵庫は、前記貯蔵室内で前記ドローアの下側に配置される水平プレートと、前記貯蔵室の側面を形成する前記内部キャビネットの側壁と前記外部キャビネットの間に配置され、前記フレーム案内スリットを介して前記水平プレートと連結される垂直部とを含むことができる。前記垂直部は少なくとも前記ドローアと対応する高さにまで至り、前後方向に長い形態の水平断面を有することができる。
【0084】
前記冷蔵庫は、前記内部キャビネットと前記貯蔵室の間に配置され、前記水平プレートが前後方向に移動できるように支持するフレームガイドを含むことができる。
【0085】
前記冷蔵庫は、前端部が前記ドアと回転可能に連結され、後端部が前記水平プレートと回転可能に連結され、前記ドアの回転動作によって前記水平プレートを移動させるリンクを含むことができる。
【0086】
前記冷蔵庫は、水平な板体状になり、前記フレーム案内スリットを通過して前記水平プレートと前記垂直部を連結する水平部をさらに含むことができる。
【0087】
前記冷蔵庫は、前記ドローアの下側に配置された水平プレートと、前記水平プレートと連結されるサイドプレートとを含むことができる。前記サイドプレートは、前記水平プレートに対して垂直に配置される垂直部を含むことができる。前記垂直部は少なくとも前記ドローアと対応する高さまで至り、前後方向に長い形態の水平断面を有することができる。
【0088】
前記連動ユニットは、前記ドローアが前記フレームに連動するように、前記連動ユニット案内スリットを通過して前記垂直部と前記ドローアを連結することができる。
【発明の効果】
【0089】
本発明の実施例による冷蔵庫によると、次のような効果がある。
【0090】
第一、ドローアの荷重を支持する役目はカンチレバーが専担し、フレームは前記カンチレバーによって支持されるドローアを移動させる役目のみをするため、フレームが変形されることを防止することができる。特に、フレームを構成するサイドプレートの水平断面がドローアの進行方向に沿って長く伸びる形態になるため、フレームの厚さを薄くしても構造的に安定し、ドローアによって作用する反発力に対しても効果的に対応することができる。
【0091】
第二、ドローアを自動で引き出すためのフレームを適用し、前記フレームを構成するサイドプレートを内部キャビネットと外部キャビネットの間の空間を用いて取り付けることで、前記サイドプレートがユーザーの視野に露出する部分を最小化することができる。それだけでなく、前記フレームが貯蔵室内で占有する容積を減らして、前記フレームの取り付けによって不可避に引き起こされる貯蔵室の容積減少を最小化することができる効果がある。
【0092】
第三、フレームは、リンクと連結されるベース部が貯蔵室内に配置され、前記ベース部と一体に移動するサイドプレートが内部キャビネットに形成されたフレーム案内スリットを介して水平プレートと連結される。特に、サイドプレートは、前記フレーム案内スリットを通過する水平部と、前記水平部から上側に伸びて内部キャビネットと外部キャビネットの間に配置される垂直部とを含んでなることができ、前記水平部によって、貯蔵室内に配置された水平プレートと貯蔵室の外側(すなわち、内部キャビネットと外部キャビネットの間の空間)に配置された垂直部が連結される。このような構造は、内部キャビネットの外側に先にサイドプレートを配置した後、前記サイドプレートを構成する水平部を前記フレームガイドを通じて前記貯蔵室内に挿入し、前記水平部を前記貯蔵室内に位置するベース部と連結する簡単な手続きによってフレームを組み立てて取り付けることができるようにする効果がある。
【0093】
第四、ドローアをフレームに連動させるための連動ユニットが前記フレームと選択的に結合されるかあるいは分離されるため、ドアの開閉動作によって自動で引き出されるドローアをユーザーが選択的に構成することができる。
【0094】
第五、連動ユニットはドローアをフレームに連動させる機能だけではなく、配電機能も兼ねることができ、よって、前記連動ユニットを介して、ドローアに取り付けられた照明などの電装部品に電源を供給することができる効果がある。
【0095】
第六、フレームにはドローアガイドによって支持されるドローアからは荷重が加わらなく、前記フレームは前記ドローアガイドによって支持されるドローアに対して、前記ドローアを移動させる機能のみをする。よって、ベース部の両側辺の一箇所にのみサイドプレートを取り付けても十分である。一つの隔室が両側の二つの貯蔵室で構成された2ドア型又は4ドア型冷蔵庫の場合において、前記二つの貯蔵室の境界(すなわち、隔室の中間部)にサイドプレートを取り付ける必要なしに、前記ドローアの一側にのみサイドプレートを取り付けても前記ドローアの自動引出機能を具現することができ、これは前記フレームが前記貯蔵室内に露出する部分を減らして、前記フレームによって冷気の循環が邪魔されることを最小化することができる効果がある。
【0096】
第七、ドローアガイドによって支持されるドローアの荷重はフレームに加わらないため、前記フレームを構成するサイドプレートの厚さを薄く形成することができるだけではなく、前記サイドプレートの前後方向への長さも、ドローアの慣性に起因する反発力を克服することができる程度の長さであれば十分である。よって、サイドプレートの前後方向への長さをベース部の前後方向への長さより短く形成することも可能であり、これはフレームの総荷重を減少させて前記フレームの動作がより円滑になるようにするだけでなく、サイドプレートが通過するフレーム案内スリットの長さを減らすことができ、前記フレーム案内スリットを通じて漏洩する冷気の量を減らすことができる効果がある。
【0097】
第八、サイドプレートを構成する垂直部から突出する連結マウントを内部キャビネットの側壁に形成された連動ユニット案内スリットによって案内することができ、この場合、フレームの移動中にサイドプレートの搖れを減らすことができる効果がある。
【0098】
第九、連動ユニットの取付け及び分離が貯蔵室内でなされるため、冷蔵庫を分解しなくても連動ユニットの設置、分離、維持又は補修が容易である利点がある。
【0099】
第十、貯蔵室内に複数のドローアが配置される場合、前記複数のドローアがそれぞれサイドプレートと連結されて一緒に移動するため、前記複数のドローアのそれぞれがドアの開放動作によって引き出される距離が一定であり、特に、前記ドアが最大に開放した状態で前記複数のドローアが上下方向にきちんと整列できる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
図1】本発明の実施例に共通して適用可能な冷蔵庫の外観斜視図である。
図2図1の冷蔵庫のドアが開放した状態を示す図である。
図3】本発明の第1実施例による冷蔵庫を模式的に示した斜視図である。
図4図3の冷蔵庫を側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。
図5】本発明の第2実施例による冷蔵庫を側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。
図6】本発明の第3実施例による冷蔵庫を模式的に示した斜視図である。
図7図6の冷蔵庫を側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。
図8】本発明の第4実施例による冷蔵庫1dを模式的に示した斜視図である。
図9】本発明の第5実施例による冷蔵庫を側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。
図10】本発明の第6実施例による冷蔵庫を模式的に示した斜視図である。
図11】本発明の第7実施例による冷蔵庫の冷蔵室を切開して示した図である。
図12図11の冷蔵室の左側冷蔵貯蔵室を前方から見た図である。
図13図11及び図12に示したフレームとドローアの組立体を示した図である。
図14図13に示した組立体からドローアを分離して示した図である。
図15】サイドプレートに中間連動部材が連結された状態を示した図である。
図16図12のA部を拡大した断面図である。
図17】リンクによってドアとベース部が連結される構造を示した図である。
図18】中間連動部材の前面図(a)と背面図(b)である。
図19】冷蔵室を下から見たもので、特にリンクによってドアと水平プレートが連結される構造を示した図である。
図20】連動ユニットによって棚とサイドプレートの垂直部が連結される構造を示した図である。
図21図20からスライド連動部材を除去したものを示した図である。
図22図20のI−Iに沿って切開した断面図である。
図23】棚とカンチレバーの組立斜視図である。
図24】冷蔵室内に左右両側に備えられた棚の組立斜視図である。
図25図24のII−IIに沿って切開した断面図である。
図26】本発明の第8実施例による冷蔵庫の冷蔵室を切開して示した図である。
図27図26に示した内部キャビネットの一部を示した図である。
図28】内部キャビネット内に配置されたフレームとドローアの組立体を示した図である。
図29】冷蔵室内を側方から見た図である。
図30】冷蔵室の左側冷蔵貯蔵室を前方から見た図である。
図31】連動ユニットによって棚とサイドプレートの垂直部が連結される構造を示した図である。
図32図31からスライド連動部材を除去したものを示した図である。
図33図31のIII−IIIに沿って切開した断面図である。
図34図30のB部を拡大した断面図である。
図35図30のC部を拡大した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0101】
本発明の利点及び特徴と、それらを達成する方法は添付図面に基づいて詳細に後述する実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示する実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現でき、ただ本実施例は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供するものであり、本発明は請求範囲の範疇によって定義されるだけである。明細書全般にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を示す。
【0102】
図1は本発明の実施例に共通して適用可能な冷蔵庫の外観斜視図である。図2図1の冷蔵庫のドアが開放した状態を示した図である。以下で言及する “前/後/左/右/上/下”などの方向を示す表現は図1に表示したものによって定義するが、これはただ本発明が明確に理解できるように説明するためのものであり、基準をどこに置くかによって各方向を異に定義することもできるのは言うまでもない。
【0103】
図1及び図2を参照すると、冷蔵庫1は、内側に隔室RC、FC又は貯蔵室S1、S2、S3、S4が形成されたキャビネット10と、キャビネット10と回転可能に連結され、隔室RC、FCを開閉するドア3a、3b、3c、3dとを含むことができる。隔室RC、FCは前面が開口し、隔室RC、FCの開口した前面がドア3a、3b、3c、3dによって開閉できる。隔室RC、FC内に冷気が供給され、隔室RC、FCから冷気が漏洩しないように隔室RC、FCはドア3a、3b、3c、3dによって密閉できる。
【0104】
隔室RC、FCは二つ以上が備えられることができる。実施例のように、ボトムフリーザータイプ(bottom freezer type)の冷蔵庫の場合、水平パーティション7によって区画されたキャビネット10の上部と下部にそれぞれ隔室RC、FCが備えられる。この場合、下側に位置する隔室FCは内側の温度が0℃以下に維持される冷凍室であり、上側に位置する隔室RCは内側の温度が0℃以上に維持される冷蔵室である。以下で言及する“隔室”は、必要によって冷蔵室又は冷凍室に区分しない限り、冷蔵室又は冷凍室のいずれにもなることができる。
【0105】
それぞれの隔室RC、FCは一対のドアによって開閉できる。例えば、実施例のように、冷蔵室RCを開閉する一対の冷蔵室ドア3a、3bが備えられ、冷凍室FCを開閉する一対の冷凍室ドア3c、3dが備えられることができる。
【0106】
貯蔵室S1、S2、S3、S4は隔室RC、FCの一部又は全部を構成するもので、それぞれのドア3a、3b、3c、3dによって開閉される領域に定義することができる。冷蔵室RCは、開口した前面が左側冷蔵室ドア3aによって開閉される貯蔵室S1と、開口した前面が右側冷蔵室ドア3bによって開閉される貯蔵室S2とを含むことができる。以下、必要によって前者の場合を左側冷蔵貯蔵室S1、後者の場合を右側冷蔵貯蔵室S2に区分する。
【0107】
同様に、冷凍室FCは、開口した前面が左側冷凍室ドア3cによって開閉される貯蔵室S3と、開口した前面が右側冷凍室ドア3dによって開閉される貯蔵室S4とを含むことができる。以下、必要によって前者の場合を左側冷凍貯蔵室S3、後者の場合を右側冷凍貯蔵室S4に区分する。
【0108】
このように、一つの隔室内に横方向に二つの貯蔵室が備えられた場合、前記二つの貯蔵室は互いに連通することができる。冷蔵室RCは前方から見たとき、左側冷蔵貯蔵室S1と右側冷蔵貯蔵室S2を区分する部材が存在しなく、左側冷蔵貯蔵室S1と右側冷蔵貯蔵室S2の間には自由に冷気が循環することができる。この場合、冷蔵室RCを一つの貯蔵室でなったものに定義することもできる。
【0109】
冷凍室FCは、冷蔵室RCとは違い、左側冷凍貯蔵室S3と右側冷凍貯蔵室S4の間に垂直パーティション20が提供されることによって両側の貯蔵室S3、S4が区分できる。ところが、この場合にも垂直パーティション20によって両側の方貯蔵室S3、S4の間の冷気循環が完全に遮断されなければならないものではない。例えば、垂直パーティション20には両側の貯蔵室S3、S4を互いに連通させる通気口(図示せず)が形成されることができる。
【0110】
貯蔵室S1、S2、S3、S4は、開口部が形成された前面と、前記前面からそれぞれ後方に伸び、互いに対向する一対の側面と、前記一対の側面の各上端部を連結する上面と、前記上面と対向し、前記一対の側面の各下端部を連結する下面と、前記開口部と対向し、前記一対の側面、前記上面及び下面を連結する後面とによって構成することができる。
【0111】
このような定義によると、冷凍室FCのように、一つの空間が垂直パーティション20によって両側に分割されて横に配置された二つの貯蔵室S3、S4を形成する場合、各貯蔵室S3、S4の前面及び後面はキャビネット10の内面によって形成されることができ、上面は冷蔵室RCと冷凍室FCを区画する水平パーティション7の底面によって形成されることができる。そして、前記両側面のいずれか一方はキャビネット10の内面によって形成され、他方は前記一方の側面と対向する垂直パーティション20の一面によって形成されることができる。
【0112】
もちろん、実施例によって、冷蔵室RCが垂直パーティションによって両側に分割されて一対の貯蔵室が構成される場合、貯蔵室の両側面の一方と後面はキャビネット10の内面によって形成され、下面は水平パーティション7の上面によって形成され、両側面の他方は前記両側面のいずれか一方と対向する前記垂直パーティションの一面によって形成されることができる。
【0113】
ドア3a、3b、3c、3dはキャビネット10に回転可能に結合されて各貯蔵室S1、S2、S3、S4の開口した前面を開閉する。それぞれの貯蔵室S1、S2、S3、S4に対応してドア3a、3b、3c、3dが備えられることができる。ドア3a、3b、3c、3dの背面部、つまり貯蔵室S1、S2、S3、S4の開口した前面と対向する部分には食品を収納するドア収納部が形成されることができる。前記ドア収納部は乳製品、飲み物、野菜などの取出頻度の高い食品を収容する保管室8a、氷を保管するトレー8b、小さく包装された冷凍食品などを保管するバスケット8cなどを含むことができる。ドア3a、3b、3c、3dが閉まった状態で、前記ドア収納部は少なくとも一部が貯蔵室S1、S2、S3、S4内に位置することができる。
【0114】
隔室RC、FC又は貯蔵室S1、S2、S3、S4内にはドローアDが配置されることができる。ドローアDは食品を収納又は載置するためのもので、カンチレバー、レール、ローラーのようなドローアガイドDGによって前後方向に移動可能に支持されることができる。ドローアDは貯蔵室S1、S2、S3、S4内に上下に多数配置されることができる。この場合、それぞれのドローアDに対応してドローアガイドDGが備えられることができる。
【0115】
ドローアDは食品を収容する空間が形成されたコンテナー320(引き出し又はビン(bin)と言う)で構成できる。コンテナー320は、前記食品を収容する空間の左右両側を限定する側壁と、前記側壁の後端の間を塞ぐ後壁とを含むことができる。
【0116】
これとは違い、ドローアDは水平な板体型の棚310で構成できる。好ましくは、棚310は貯蔵室S1、S2、S3、S4の後面に固定されたカンチレバー40aによって移動可能に支持されることができるが、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0117】
もちろん、ドローアDはユーザーがドローアDを直接手で握って加える力によってドローアガイドDGに沿って移動することもできるが、これに限られず、ドローアDはドア3a、3b、3c、3dの開閉動作に連動して自動で移動することもできる。このために、本発明の多くの実施例による冷蔵庫にはリンク70によってドア3a、3b、3c、3dと連結されたフレーム50が適用され、フレーム50がドア3a、3b、3c、3dの開閉動作によって連動してドローアDを移動させる。実施例に基づいてより具体的に後述する。
【0118】
図3は本発明の第1実施例による冷蔵庫1aを模式的に示した斜視図である。図4図3の冷蔵庫1aを側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。以下、左側冷凍貯蔵室S3を例として説明するが、本実施例ではなく他の実施例で説明する構造は他の貯蔵室にも適用可能であるのは言うまでもない。
【0119】
冷蔵庫1aは、キャビネット10、ドア3c、ドローアガイドDG(以下、カンチレバー40aを例とする)、ドローアD(以下、複数のドローアの区分が必要な場合、“D”に番号をさらに付けてD1、D2、D3などに区分する)、フレーム50、フレームガイド60、リンク70及び連動ユニット90を含むことができる。
【0120】
カンチレバー40aはドローアDが前後方向に移動できるように支持するもので、貯蔵室S3内に配置される。カンチレバー40aは後端が貯蔵室S3の後面S(r)に結合され、前記後端から貯蔵室S3の開口部が形成された前面S(f)に向かって水平に伸びることができる。カンチレバー40aはドローアDの下側に配置されてドローアDの底面を支持することができる。
【0121】
ドローアDは上下方向に多数が備えられることができ、これに対応してカンチレバー40aも多数が備えられることができる。実施例では、3個のドローアD1、D2、D3の中で、最下側に配置されたものD1はベース部510によって支持され、残りの二つのドローアD2、D3はそれぞれカンチレバー40aによって支持される。
【0122】
貯蔵室Sの後面S(r)にはカンチレバー40aの後端と分離可能に(又は選択的に)結合されるスロット115(図11参照)が形成されることができる。スロット115は上下方向に多数が配置されることができる。ユーザーによって、多数のスロット115の中で所望のものに選択的にカンチレバー40aが装着できる。
【0123】
カンチレバー40aはドローアDの底面を支持することができ、ドローアDの底面には、カンチレバー40aの長手方向に長く伸び、ドローアDの移動中にカンチレバー40aの上端に沿って案内される長溝(図示せず)が形成されることができる。
【0124】
それぞれのドローアDが一対ずつのカンチレバー40aによって支持される場合、スロット115は横方向にはそれぞれのカンチレバー40aと結合可能に一対が一組をなして配列され、かつ縦方向には各組のスロット115が互いに異なる高さに配列できる。
【0125】
好ましくは、ドローアDはカンチレバー40aによって静力学的に平衡状態(state of static mechanical equilibrium)で支持される。すなわち、ドローアDの総荷重がカンチレバー40aによって支持され、ドローアDは別の外力が加わらない限り、カンチレバー40a上に静止したままで維持される。このようにドローアDを平衡状態で支持するために、実施例では、ドローアDに対して対称的(symmetrical)に一対のカンチレバー40aが配置されているが、必ずしもこれに限定される必要はない。例えば、カンチレバー40aとドローアDの間に十分な接触面積が提供されれば、単一カンチレバー40aによってもドローアDが平衡状態で支持可能であろう。
【0126】
フレーム50はリンク70を介してドア3cと連結され、ドア3cの開閉動作によって前後方向に移動するもので、ドローアDの下側でリンク70と連結されるベース部510と、ベース部510から上側に伸び、少なくともドローアDと対応する高にまで至るサイドプレート520とを含むことができる。
【0127】
ベース部510は、ドローアD3の下側に配置された水平プレート511を含むことができる。図3に示したベース部510は水平プレート511のみで構成されるが、これに限られず、ベース部510は、図14に示したように、水平プレート511から上側に伸びる少なくとも一つの支持壁512、513を含むこともできる。
【0128】
水平プレート511の上面は貯蔵室S3の上面S(u)に向かい、水平プレート511の上面の反対側である水平プレート511の底面は貯蔵室S3の下面S(b)に向かう。
【0129】
サイドプレート520がドローアDと対応する高さまで至るように伸びるとは、サイドプレート520がフレーム50によって引き出そうとするドローアDの最下端より高い高さまで伸びなければならないことを意味する。例えば、実施例のように、ベース部510から隔たって上側に位置する二つのドローアD2、D3をフレーム50によって自動で引き出そうとする場合、サイドプレート520は二つのドローアD2、D3の中で上側に位置するドローアD3の最下端より高い高さまで伸びなければならない。
【0130】
サイドプレート520は、水平プレート511と結合される水平部521と、水平部521から折り曲げられて上方に伸びる垂直部522とを含むことができる。垂直部522はドローアDと貯蔵室S3の側面S(s)の間に配置されることができ、前後方向に長い形態の水平断面525を有する形態になることができる。
【0131】
すなわち、垂直部522は左右方向の厚さと上下/前後方向に拡張される面積を有する平板(プレート)形態のもので、図3のA部分に示したように、垂直部522を任意の水平面で切断するとき、その断面525は厚さ(t)より著しく長い前後方向への長さ(w)を有する。このような平板構造により、垂直部522は移動過程でドローアDの慣性又は反発による張力、拗じれ、撓みなどの外力に効果的に抵抗することができる。また、このような形態の垂直部522は、貯蔵室S3内で占有する空間が少ないため、貯蔵室S3内の容積(又は貯蔵容量)減少を最小化することができる効果がある。
【0132】
垂直部522は水平断面525の前後方向の長さ(w)が水平プレート511の前後方向への長さより小さく形成されることができる。このような構成は、特に貯蔵室S3の側面S(s)上に冷気が吐き出される吐出口がある場合、垂直部522による冷気循環の邪魔を減らすことができるようにする。
【0133】
連動ユニット90は、ドローアDがサイドプレート520に連動するように、ドローアDとサイドプレート520を連結することができる。連動ユニット90はドローアDから貯蔵室S3の側面S(s)に向かって突出してサイドプレート520と結合される連結突起91を含むことができる。垂直部522には連結突起91が挿入される突起締結口522cが形成されることができる。連結突起91は突起締結口522cと分離可能に結合されることができる。
【0134】
連結突起91はドローアD上に側方向に移動可能に配置され、移動した位置によって突起締結口522cに挿入されるかあるいは突起締結口522cから分離されることができる。すなわち、連結突起91は貯蔵室S3の両側面S(s)の中でサイドプレート520に隣接した側面S(s)に向かう方向に移動するときには突起締結口522cと結合され、前記サイドプレート520に隣接した側面S(s)から遠くなる方向に移動するときには突起締結口522cから分離されることができる。
【0135】
カンチレバー40aによって支持されるドローアD2、D3が上下に複数が備えられる場合、前記突起締結口はサイドプレート520上に上下方向に列をなすように複数が形成されることができる。前記複数の突起締結口は、複数のドローアD2、D3とそれぞれ対応する高さに形成されることができる。
【0136】
前記複数の突起締結口のそれぞれはいずれか一つのドローアD2、D3と対応するものであり、連動ユニット90はドローアD1、D2、D3をそれと対応する突起締結口と連結する。すなわち、連動ユニット90は多数が備えられることができ、ユーザーは連動ユニット90を用いて所望のドローアD1、D2、D3をサイドプレート520と連結することができる。よって、サイドプレート520によって複数のドローアD1、D2、D3が一緒に移動することができる。
【0137】
実施例によって、連動ユニット90がサイドプレート520上に側方向に移動可能に備えられることができる。この場合、連結突起91は、サイドプレート520上の位置によって、ドローアDの側面に形成された突起締結口(図示せず)と結合されるかあるいは前記突起締結口から分離されることができる。
【0138】
ベース部510によって支持されるドローアD1は連動ユニット90によって垂直部522と連結されなくてもフレーム50に連動することができるので、ドローアD1に対応する連動ユニット90はなくても構わない。
【0139】
ドローアDがカンチレバー40aによって平衡状態で支持される構造においては、連動ユニット90によってドローアDが垂直部522と連結されても、フレーム50はカンチレバー40aによって支持されるドローアD2、D3を移動させる機能を専担するだけ、ドローアD2、D3の荷重を支持する役目は担わない。よって、フレーム50に作用する荷重が減少し、よってフレーム50の変形のおそれがない。特に、ベース部510によって支持されるドローアD1が存在する場合にも、垂直部522にはドローアD1から荷重が作用しないので、垂直部522をプレート形態に薄く形成しても所要剛性を確保することができる。
【0140】
また、フレームガイド60にもカンチレバー40aによって支持されるドローアD2、D3からは荷重が加わらないため、長期間の使用にもフレームガイド60が易しく変形しなく、フレームガイド60を構成するレール、ローラーなどのベアリング部材が易しく摩耗するとか負荷集中によって正常に動作することができずに拘束される問題が易しく発生しない。
【0141】
フレームガイド60は貯蔵室S3の下面S(b)とベース部510の間に配置され、ベース部510が前後方向に移動できるように支持することができる。フレームガイド60は貯蔵室S3内に固定配置され、ベース部510が前後方向に移動できるように案内することができる。一対のフレームガイド60が貯蔵室S3内で幅方向(又は左右方向)に互いに隔たった位置にそれぞれ配置されることができる。
【0142】
フレームガイド60はレールやローラーなどを含んで多様な形態に構成できる。一例として、フレームガイド60は、貯蔵室S3の下面S(b)に固定され、前後方向に長い固定レール61と、水平プレート511の底面に固定され、前記固定レール61に沿ってスライドする移動レール62とを含むことができる。
【0143】
フレーム50はリンク70を介してドア3cと連結されることができる。よって、ドア3cの回転動作に対応してフレーム50が移動することができる。ドア3cが開放する過程では、リンク70がフレーム50を前方に引くことによってフレーム50が前方に移動し、反対に、ドア3cが閉まる過程では、リンク70がフレーム50を後方に押すことによってフレーム50も後方に移動する。
【0144】
リンク70は、前端部がドア3cと回転可能に連結され、後端部がベース部510と回転可能に連結されることにより、ドア3cの回転動作によってベース部510を移動させることができる。
【0145】
リンク70はドア3cとベース部510を連結することができる。リンク70の前端部はドア3cと回転可能に連結され、後端部はベース部510と回転可能に連結されることができる。好ましくは、リンク70の後端部は水平プレート521の底面と連結される。リンク70は少なくとも一部が水平プレート511と貯蔵室Sの下面S(b)の間に配置されることができる。
【0146】
ドア3cが完全に開放した状態、つまりリンク70によってフレーム50が前方に最大に引き出された状態で、ドローアDは貯蔵室S3の前面S(f)を越えない。そうだとしても、カンチレバー40aによって許されるドローアDの移動可能範囲を、ドローアDが貯蔵室S3の前面S(f)を越えないように制限しなければならないものではない。すなわち、ドローアDはフレーム50によっては貯蔵室S3の前面S(f)を越えない位置までのみ前方に移動可能であるが、これはフレーム50によってドローアDが自動で引き出される最終位置がそうだというものである。実施例によって、ドア3cが最大に開放した状態でも、ユーザーが自力で、つまり手動でドローアDをさらに引き出すことができる。このために、カンチレバー40aはフレーム50による自動引出距離を超えてまでドローアDの移動を案内するように構成できる。
【0147】
一方、以上で説明したフレーム50、リンク70、フレームガイド60及びカンチレバー40aは図5図10を参照して後述する実施例にもそのまま適用可能なものである。よって、後述する実施例で説明しない構成は以上で説明した内容に従うことにする。
【0148】
図5は本発明の第2実施例による冷蔵庫1bを側面で示した図で、(a)はドア3cが閉まった状態、(b)はドア3cが開放した状態を示した図である。以下、図5を参照して説明する。
【0149】
冷蔵庫1bは、ドローアDを支持し、長さが可変する水平支持バー40bを含むことができる。水平支持バー40bは貯蔵室S3内に配置されて貯蔵室S3の後面S(r)とドローアDを連結し、ドローアDが貯蔵室S3内で一定の高さに位置するように支持する。
【0150】
水平支持バー40bは貯蔵室S3の後面S(r)とドローアDの間の距離に対応して長さが可変する。ドア3が開放するときにはフレーム50によってドローアDが前方に移動するため、貯蔵室S3の後面S(r)とドローアDの間の距離が増加し、この時に水平支持バー40bはその長さが増加する。反対に、ドア3が閉まる過程では、フレーム50によってドローアDが後方に移動し、この時に水平支持バー40bはその長さが減少する。
【0151】
水平支持バー40bは、前後方向に長く伸び、貯蔵室S3の後面S(r)に固定された固定水平バー41と、ドローアDに固定され、固定水平バー41と水平支持バー40bの長手方向に延長可能な結合を成す移動水平バー42とを含むことができる。ドア3cの開放の際、ドローアDと一緒に移動水平バー42が前方に移動することにより、その移動距離の分だけ水平支持バー40bの全長が増加する。
【0152】
長さが可変する水平支持バー40bは多様な実施が可能である。一例として、実施例による水平支持バー40bは円筒状の固定水平バー41の内側に挿入された移動水平バー42がドローアDと一緒に移動することにより、水平支持バー40bの全長が可変する構造であるが、必ずしもこれに限定されなければならないものではない。
【0153】
移動水平バー42は一端(又は前端)が貯蔵室Sの後面と対向するドローアDの背面と結合されることができる。移動水平バー42は実質的に水平に伸びることができ、これに対応して固定水平バー41も水平に伸び、一端(又は後端)が移動水平バー42と実質的に同一の高さで貯蔵室Sの後面S(r)に固定できる。このような構造は前方に貯蔵室Sの内部を見るとき、水平支持バー40bがドローアDによって遮られるので、水平支持バー40b又は水平支持バー40bの設置構造を隠蔽させる効果がある。
【0154】
ベース部510から隔たった多数のドローアD2、D3が備えられる場合、水平支持バー40bは各ドローアD2、D3に対応して提供されることができ、それぞれのドローアD2、D3が水平支持バー40bによって均衡状態で支持されることができる。好ましくは、一つのドローアに対して対称的に一対の水平支持バー40bが提供される。
【0155】
実施例においては、上下方向に3個のドローアD1、D2、D3が配置され、これらの中で二つのドローアD2、D3はそれぞれ貯蔵室S3の幅方向に隔たった一対ずつの水平支持バー40bによって支持された。ただ、3個のドローアD1、D2、D3の中で最下側に位置するものD1はフレーム50のベース部510によって支持される。
【0156】
図6は本発明の第3実施例による冷蔵庫1cを模式的に示した斜視図である。図7図6の冷蔵庫1cを側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。以下、図6及び図7を参照して説明する。
【0157】
ドローアガイドDGはドローアDが前後方向に移動できるように案内するもので、ドローアDはドローアガイドDGによって均衡状態で支持されることができる。一対のドローアガイドDGが貯蔵室S3内で幅方向(又は左右方向)に互いに離隔するように配置されることができ、それぞれのドローアガイドDGはドローアDと貯蔵室S3の側面S(s)の間に配置されることができる。
【0158】
ドローアガイドDGはレールやローラーなどを含んで多様な形態に構成できる。実施例によるドローアガイド40cは、貯蔵室S3の側面S(s)に固定され、前後方向に長い固定レール47と、ドローアDに固定され、ドローアDの移動時に固定レール47に沿ってスライドする移動レール48とを含み、移動レール48は好ましくは貯蔵室S3の側面S(s)と対向するドローアDの側面に固定される。
【0159】
他の例として、ドローアガイドDGは、貯蔵室S3の側面S(s)に固定された固定レールと、ドローアDに回転可能に備えられ、ドローアDの移動中に前記固定レールに沿って転がりながら移動するローラーとを含むことができる。
【0160】
サイドプレート520の垂直部522は移動中にドローアガイド40cと干渉しないようにドローアガイド40cと貯蔵室S3の後面S(r)の間に配置され、ドア3cの回転動作によって決まる移動範囲もドローアガイド40cと貯蔵室S3の後面S(r)の間に制限されることができる。特に、連動ユニット90はドローアDに配置された移動レール48の後方に配置されることができる。好ましくは、垂直部522は固定レール47の後方に配置され、連動ユニット90はドローアDに固定された移動レール48の後方に配置される。
【0161】
垂直部522が貯蔵室S3の側面S(s)と密着するか充分に近接した場合にも、リンク70によって垂直部522が前方に移動する過程で垂直部522の前端が固定レール47と干渉しないように、フレーム50によってドローアDが前方に最大に引き出された状態でも、垂直部522は固定レール47の後方に位置することが好ましい。
【0162】
図8は本発明の第4実施例による冷蔵庫1dを模式的に示した斜視図である。図8を参照すると、キャビネット10は、内部キャビネット110と、外部キャビネット120とを含むことができる。内部キャビネット110には貯蔵室(以下、左側冷凍貯蔵室Sを例とする)が形成されることができる。
【0163】
外部キャビネット120は内部キャビネット110の外側に配置され、内部キャビネット110との間に所定の空間をなす。特に、貯蔵室S3の側面S(s)は内部キャビネット110の側壁111によって形成されることができ、内部キャビネット110の側壁111と外部キャビネット120の間の空間にサイドプレート520の垂直部522が配置することができる。
【0164】
ベース部510が内部キャビネット110内に配置され、垂直部522は内部キャビネット110の外側に配置される構造を具現するため、内部キャビネット110にはベース部510又はサイドプレート520が通過するフレーム案内スリット117が形成されることができる。すなわち、フレーム案内スリット117はベース部510とサイドプレート520が互いに連結されるように媒介するものであり、本実施例においては、サイドプレート520の水平部521がフレーム案内スリット117を通過するように配置され、水平部521の一端がベース部510と結合される。他端から伸びる垂直部522が内部キャビネット110の側壁111と外部キャビネット120の間に配置される。
【0165】
フレーム案内スリット117は、その内側に挿入された水平部521が前後方向に移動できるように、水平部521の前後方向への長さより長く形成されることができる。
【0166】
サイドプレート520の垂直部522が内部キャビネット110と外部キャビネット120の間に配置されるので、垂直部5222によって貯蔵室S3内での冷気循環が邪魔されないだけでなく、垂直部522がユーザーに露出せずに隠蔽されることができる。
【0167】
また、垂直部522が貯蔵室S3の外側に位置するので、ドローア(特に、棚310)に置かれた飲食物が垂直部522と干渉することを防止する効果がある。
【0168】
一方、垂直部522が内部キャビネット110の外側に位置するため、連動ユニット90が垂直部522とドローアDを連結するために、内部キャビネット110の側壁111には連動ユニット90が通過する連動ユニット案内スリット118が形成されることができる。連動ユニット案内スリット118は前後方向に長く形成され、ドローアDの移動中に連動ユニット90が連動ユニット案内スリット118に沿って案内されることができる。実施例のようにカンチレバー40aによって支持されるドローアD2、D3が複数備えられる構成に対応し、連動ユニット案内スリット118は上下方向に複数が備えられることができる。
【0169】
連動ユニット90がドローアD2、D3上に側方向に移動できる備えられ、連動ユニット90の連結突起91(図3参照)が連動ユニット案内スリット118を通過して、垂直部522に形成された突起締結口522c(図3参照)に挿入されるか、あるいは突起締結口522cから分離されることができる。
【0170】
図9は本発明の第5実施例による冷蔵庫1eを側面で示した図で、(a)はドアが閉まった状態、(b)はドアが開放した状態を示した図である。図9を参照すると、本実施例による冷蔵庫1eは、図8を参照して説明した冷蔵庫1dと比較するとき、ドローアDが延長可能な形態の水平支持バー40bによって支持される点に違いがある。水平支持バー40bは図5に示したものと実質的に同一のもので、水平支持バー40bについての説明は図5とこれを参照して前述したものに従うことにし、省略する。
【0171】
図10は本発明の第6実施例による冷蔵庫1fを模式的に示した斜視図である。以下、左側冷凍貯蔵室S3を例として説明するが、以下で説明する構造は他の貯蔵室にも適用可能であるのは言うまでもない。
【0172】
図10を参照すると、冷蔵庫1fは、図6及び図7に示した冷蔵庫1cと比較するとき、サイドプレート520の垂直部522が内部キャビネット110の側壁111と外部キャビネット120の間に配置されるという点に違いがある。その他に、ドア3、ドローアガイド40c、ドローアD、フレームガイド60、リンク70及び連動ユニット90は前述したものと実質的に同一であるので、それについての説明は前述したものに従うことにし、省略する。
【0173】
図8及び図9を参照して前述した実施例と同様に、内部キャビネット110の側壁111にはフレーム案内スリット117と連動ユニット案内スリット118が形成されることができる。
【0174】
連動ユニット90が移動中にドローアガイド40cと干渉しないように、連動ユニット90と連動ユニット案内スリット118の位置が決められなければならない。本実施例では、連動ユニット案内スリット118がドローアガイド40cより上側に形成されるが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、連動ユニット案内スリット118はドローアガイド40cより下側に形成されることもできる。これとは違い、図7を参照して説明したものと同様に、連動ユニット90の移動がドローアガイド40cと貯蔵室S3の後面S(r)の間でなされるように、連動ユニット案内スリット118がドローアガイド40cの後側に位置するように形成されることができる。
【0175】
図11は本発明の第7実施例による冷蔵庫1gの冷蔵室RCを切開して示した図である。図12図11の冷蔵室RCの左側冷蔵貯蔵室S1を前方から見た図である。図13図11及び図12に示したフレーム50とドローア310、320a、320bの組立体を示した図である。図14図13に示した組立体からドローア310、320a、320bを分離して示した図である。図15はサイドプレート520に中間連動部材910が連結された状態を示した図である。図16図12のA部を拡大した断面図である。図17はリンク70によってドア3aとベース部510が連結される構造を示した図である。図18は中間連動部材910の前面図(a)と背面図(b)である。図19は冷蔵室RCを下から見た図で、特にリンク70によってドア3aと水平プレート511が連結される構造を示した図である。図20は連動ユニット90によって棚310とサイドプレート520の垂直部522が連結される構造を示した図である。図21図20からスライド連動部材950を除去したものを示した図である。図22図20のI−Iに沿って切開した断面図である。図23は棚310とカンチレバー40aの組立斜視図である。図24は冷蔵室RC内に左右両側に備えられた棚310(L)、310(R)の組立斜視図である。図25図24のII−IIに沿って切開した断面図であ
る。以下、図11図25を参照して説明する。
【0176】
以下、“貯蔵室”は図2に示した冷蔵庫100の冷蔵室RCを構成するものを例として説明するが、必ずしもこれに限定されなければならないものではないことを明示する。前記貯蔵室は冷凍室又は冷蔵室のいずれを構成しても構わなく、一つの隔室が横方向に配列された二つの貯蔵室で構成される場合には前記二つの貯蔵室のいずれにもなることができ、実施例によっては、一つの隔室(冷蔵室又は冷凍室)の全部が一つの貯蔵室を成すこともできる。
【0177】
キャビネット10は内部キャビネット110と外部キャビネット120を含むことができる。外部キャビネット120は内部キャビネット110の外側に配置され、内部キャビネット110との間に所定の空間をなすことができる。前記空間内には断熱材35(図16参照)が充填されることができる。
【0178】
冷蔵室RC内にはドローアDが配置されることができる。ドローアDは上下方向に多数備えられることができる。実施例では、左側冷蔵貯蔵室S1内に上下に4個のドローアDが配置され、上側の二つはそれぞれが一対のカンチレバー40aによって支持される棚310であり、下側の二つはフレーム50を構成するベース部510によって支持されるコンテナー320a、320bである。
【0179】
一つの棚310を支持する一対のカンチレバー40aを互いに一定の間隔で維持させるバー(bar)45が備えられることができる。バー45は、一つの棚310を支持する一対のカンチレバー40aの間に配置され、一端が一対のカンチレバー40aのいずれか一方と連結され、他端が他方と連結されることができる。
【0180】
カンチレバー40aは冷蔵室RC内に配置され、棚310が前後方向に移動できるように支持する。カンチレバー40aは後端が内部キャビネット110の後壁113と結合され、前記後端から冷蔵室RCの開口した前面に向かって水平に伸びることができる。
【0181】
冷蔵室RCの後面S(r)をなす内部キャビネット110の後壁113には上下方向に多数のスロット115が形成され、カンチレバー40aが一つ以上の締結口115と分離可能に結合されることができる。
【0182】
図23及び図24を参照すると、カンチレバー40aの後端には一対の締結突起411、412が形成されることができ、一対の締結突起411、412がそれぞれスロット115と結合されることができる。スロット115は一定の間隔で配置されることができる。以下、一つのカンチレバー40aと結合される二つのスロット115のうち、下側に位置するものを第1スロット115aといい、上側に位置するものを第2スロット115bと言う(図12参照)。
【0183】
一対の締結突起411、412のうち、下側に位置する第1締結突起411はカンチレバー40aから後方に直線形に伸び、前後方向に第1スロット115aを自由に通過することができるが、第2締結突起412は端部が下方に折り曲げられたフック形に形成されるので、第2スロット115b内に挿入された状態で第2スロット115bの周りに係止される。よって、設置が完了したカンチレバー40aを前方に引っぱっても後壁113から分離されない。
【0184】
棚310には支持部23が備えられることができる。支持部23は棚310に置かれた飲食物又は容器が後に倒れて棚310から落下することを防止するために提供される。支持部23は所定の直径を有する剛性バーがn字形に折り曲げられた形態に棚310の上面に直立することができる。他の方法として、所定の高さと棚310の幅に対応する幅を有するプレート状の支持部が棚310の上面の後側部分に直立して取り付けられることも可能である。
【0185】
カンチレバー40aは棚310の底面を支持することができる。棚310は方形板状に形成され、一つの棚310が一対のカンチレバー40aによって支持され、これに対応してスロット115も2列に配置されることができる。
【0186】
棚310はカンチレバー40aによって静力学的に平衡状態(state of static mechanical equilibrium)で支持されることができる。すなわち、棚310の総荷重がカンチレバー40aによって支持され、棚310に別の外力が作用しない限り、棚310がカンチレバー40a上で静止したままで維持される。
【0187】
図12図14を参照すると、フレーム50はベース部510とサイドプレート520とを含むことができる。ベース部510はコンテナー320bの下側(すなわち、多数のドローアの中で最下側に位置するもの320bより下側)に配置される水平プレート511を含むことができ、サイドプレート520は水平プレート511と結合されることができる。
【0188】
図14図17及び図19を参照すると、フレーム50はリンク70を介してドア3aと連結されることができる。よって、ドア3aの回転動作に対応してフレーム50が移動することができる。ドア3aが開放する過程では、リンク70がフレーム50を前方に引くことにより、フレーム50が前方に移動する。反対に、ドア3aが閉まる過程では、リンク70がフレーム50を後方に押すので、フレーム50も後方に移動する。リンク70は水平プレート511の下側に配置され、後端部が水平プレート511の底面と連結されることができる。
【0189】
リンク70は一端がドア3aと回転可能に連結され、他端がベース部510の水平プレート511と回転可能に連結されることにより、ドア3aの回転動作によってベース部510を移動させることができる。この際、サイドプレート520がベース部510と一体に移動することにより、後述する連動ユニット90(図20参照)によってサイドプレート520と連結された棚310も一緒に移動することになる。
【0190】
ドア3aが完全に開放した状態、すなわちリンク70によってフレーム50が前方に最大に引き出された状態で、好ましくは棚310は冷蔵室RCの前面を越えない。そうだとしても、カンチレバー40aによって許される棚310の移動可能範囲を、棚310が冷蔵室RCの前面を越えないように制限しなければならないものではない。すなわち、ドア3aが完全に開放した状態で、棚310は冷蔵室RCの前面を越えない位置にあるが、これはドア3aに連動するフレーム50によって棚310が自動で引き出される最終位置がそうだというものである。ドア3aが最大に開放した状態でも、ユーザーが自力で、すなわち手動で棚310をさらに引き出すことができる。このために、カンチレバー40aはフレーム50による自動引出距離を超えてまで棚310の移動を案内するように構成できる。
【0191】
図12図14及び図16を参照すると、フレームガイド60はベース部510が前後方向に移動できるように案内し、水平プレート511と貯蔵室S1の下面S(b)の間に配置されることができる。フレームガイド60は、貯蔵室S1の下面S(b)に固定され、前後方向に長く伸びる固定レール61と、水平プレート511の底面に固定され、水平プレート511の移動中に固定レール61に沿って移動する移動レール62とを含むことができる。
【0192】
図17を参照すると、ドア3aはヒンジブラケット150を介してキャビネット10と連結されることができる。ヒンジブラケット150は、キャビネット10の前面(実施例では、水平パーティション7の前面)と結合されるキャビネット結合部151と、キャビネット結合部151から前方に向かって突出するドアサポーター152と、ドアサポーター152から上下方向に伸びてドア3aと回転可能に結合されるドア連結軸153とを含むことができる。
【0193】
ドア3aは下方に向かう水平面を含むことができ、ドア連結軸153は前記水平面に形成された軸結合口122に挿入されることができる。前記水平面は、例えばドア3aの底面31を構成することができる。
【0194】
リンク70は、前端部71がドア3aと回転可能に結合されることによって第1回転関節J1を構成し、後端部72が水平プレート511と回転可能に結合されることによって第2回転関節J2を構成することができる。
【0195】
第1回転関節J1は、キャビネット10に対するドア3aの回転中心、すなわちドア3aの回転軸cから所定距離(R)だけ離隔される。よって、ドア3aが回転するとき、第1回転関節J1はドア3aの回転軸cを中心に半径Rを有する円周上に沿って移動し、前記円周上で第1回転関節J1の位置が可変するため、第2回転関節J2も変位しながらベース部510を移動させる。
【0196】
リンク70は、前端部71から伸びてドア3aの回転軸cから遠くなる方向にふくらむように折り曲げられた第1折曲区間73と、第1折曲区間73と後端部72の間で第1折曲区間73と反対方向にふくらむように折り曲げられた第2折曲区間74とを含むことができる。ドア3aが開放する過程で、第1回転関節J1はドア3aの回転軸cを中心に回転するため、リンク70の一部、特に第1回転関節J1に近接した部分がドア3aと干渉し得る。特に、図17に示したように、リンク70の前端部71がドア3aの最下端より上側にドア3aと結合される場合、リンク70が前記最下端の上側に位置するドア3aの一部(例えば、ドア3aの側面角部33)と干渉し得る。よって、このようにリンク70がドア3aと干渉することを防止するため、前端部71に隣接した部分に、ドア3aの回転軸cから遠くなる方向に折り曲げられた第1折曲区間73が形成される。
【0197】
そして、第2回転関節J2が水平プレート511の側辺511aに近づくほど、リンク70によって水平プレート511に作用する力が水平プレート511の中心から遠くなる位置に作用し、水平プレート511の移動方向(すなわち、前後方向)を横切る方向に発生する偏心が大きくなるため、リンク70の後端部72は水平プレート511の側辺511aから一定の距離以上に隔たることが良い。このような後端部72の位置に対応し、第1折曲区間73と後端部72の間には第1折曲区間73と反対方向にふくらんでいる第2折曲区間74が形成される。
【0198】
図14を参照すると、ベース部510は、水平プレート511の両側辺からそれぞれ上方に伸びる一対の支持壁512、513を含むことができる。ベース部510は水平プレート511と一対の支持壁512、513によって構成される収納空間を形成する。前記収納空間には一つ以上のコンテナー320a、320bが配置されることができる。前記収納空間はフレーム50に形成されたもので、ドア3aの開閉動作によってフレーム50と一緒に移動する。
【0199】
ベース部510は一対の支持壁512、513の前端の間が開口し、その開口した部分を通じてコンテナー320a、320bが前記収納空間に出入りすることができる。実施例では、前記収納空間内に上下に二つのコンテナー320a、320bが収納され、それぞれのコンテナー320a、320bはベース部510に対して移動可能に備えられることにより、ユーザーが手動でコンテナー320a、320bを前記収納空間から引き出すことができる。
【0200】
図16を参照すると、それぞれの支持壁512、513には、コンテナー320a、320bの移動を案内するコンテナーガイド590が配置されることができる。一つのコンテナーが両支持壁512、513にそれぞれ配置された二つのコンテナーガイド590によって支持されることができる。
【0201】
コンテナーガイド590は支持壁512、513に固定される。コンテナーガイド590は、前後方向に長く伸びる固定レール591と、コンテナー320a、320bに配置され、レール591に沿って移動可能に備えられるローラー592とを含むことができる。実施例によって、ローラー592が支持壁512、513に配置され、ローラー592によって支持されるレール591がコンテナー320a、320bに配置されることができる。
【0202】
コンテナー320a、320bは前記収納空間内に上下に複数が配置され、コンテナー320a、320bが取り付けられる個数によって、適切な数のコンテナーガイド590が備えられることができる。
【0203】
前記収納空間の上側を限定するカバー棚27がさらに備えられることができる。カバー棚27は貯蔵室S1内に固定配置されたもので、内部キャビネット110の後壁113(又は貯蔵室S1の後面)と結合されることができる。カバー棚27の底面には、前後方向に長く伸び、互いに平行な一対の長溝27aが形成され、フレーム50の移動中に支持壁512、513の各上端が長溝27aに沿って案内できる。
【0204】
図14を参照すると、サイドプレート520は、水平プレート511と結合される水平部521と、水平部521から折り曲げられて上方に伸びる垂直部522とを含むことができる。垂直部522を任意の水平面で切断したとき、その断面は水平プレート511の側辺511aに平行に前後方向に長い形態を成す。
【0205】
実施例によって、サイドプレート520は単一金属板材を加工して形成されることができる。金属板を設計形態のどおりに切断してから折り曲げることによって水平部521と垂直部522を形成することができる。
【0206】
垂直部522の前後方向への長さ(d1+d2)は水平プレート511の側辺511aの長さより短く形成されることができる。すなわち、垂直部522が必ずしも水平プレート511の側辺511aの全区間に対応する長さに形成される必要はなく、水平プレート511の側辺511aの一部区間、好ましくは水平プレート511の後端(又は後方コーナー付近)に近接した一部区間に対応する長さに形成されることができる。
【0207】
しかし、垂直部522の前後方向への長さがどの高さでも一定しなければならないものではない。垂直部522は、前後方向にd1の長さを有し、水平部521と連結される下端から上側に伸びる垂直延長区間522aと、垂直延長区間522aから前方又は後方に水平にd2だけ突出する水平突出区間522bとを含んでなることができる。
【0208】
水平突出区間522bは相異なる高さに複数形成されることができ、それぞれは互いに平行である。実施例では、3個の水平突出区間522bが形成されており、これらの中で上側の二つはそれぞれカンチレバー40aと対応する高さに形成されている。水平突出区間522bが形成された部分では垂直部522が前後方向にもっと長い長さを有するため、フレーム50の移動中に棚310から作用する反発力に対してより高い耐久性を確保することができる。
【0209】
連動ユニット90(図20参照)は冷蔵室RC内に配置され、棚310がサイドプレート520に連動するように、垂直部522と棚310を連結することができる。連動ユニット90は、連結マウント540と、中間連動部材910と、スライド連動部材950とを含むことができる。
【0210】
連結マウント540は中間連動部材910が結合されるもので、垂直延長区間522aに固定され、垂直延長区間522aから棚310に向かって突出することができる。連結マウント540は垂直延長区間522aから突出するシェル(shell)の形態に形成され、垂直延長区間522aとの間に所定の空間を形成することができる。連結マウント540には、前記シェルを貫く多数の貫通口541a、541bが形成されることができる。これら貫通口541a、541bの少なくとも一つは電源供給線19a、19bを後述する中間連動部材910に形成されたソケット912に案内する用途に使われることができる。
【0211】
電源供給線19a、19bが連結マウント540に形成された貫通口541bを通過した後、中間連動部材910の一面(図8の(b)参照)に形成された電源線誘導溝916に沿ってソケット912に案内されることができる。
【0212】
図12を参照すると、内部キャビネット110の側壁111には、連結マウント540が通過する連動ユニット案内スリット118が前後方向に長く形成されることができる。連結マウント540が連動ユニット案内スリット118内に位置し、中間連動部材910は冷蔵室RC内で連結マウント540と結合される。
【0213】
垂直延長区間522aには一対の貫通口541bとそれぞれ対応する位置に電源供給線19a、19bが通過する貫通口522hが形成されることができる。後述する照明370(図24参照)を作動する回路を構成する一対の電源供給線19a、19bがそれぞれ垂直延長区間522aに形成された貫通口522hと連結マウント540に形成された貫通口541bを通過し、中間連動部材910に形成された各ソケット912に挿入された接続端子952と電気的に連結されることができる。接続端子952はスライド連動部材950を構成するもので、より詳細に後述する。
【0214】
中間連動部材910はスライド連動部材950と垂直部522を連結するもので、カンチレバー40aと垂直部522の間に配置されることができる。中間連動部材910は連結マウント540と結合されることができる。連結マウント540はフレーム50に連動させようとする棚310の個数に対応して複数が備えられることができ、実施例では二つの棚310と対応するように上下方向に二つが備えられている。一つの中間連動部材910は複数の連結マウント540と結合されることができる。
【0215】
図18を参照すると、中間連動部材910は、背面(すなわち、内部キャビネット110の側壁111と対向する面、図18の(b)参照)から連結マウント540と対応する形態に陷沒した結合溝913が形成されることができ、連結マウント540が結合溝913内に挿入されることができる。結合溝913内には連結マウント540の貫通口541aと対応する位置に締結口911が形成されることができる。
【0216】
中間連動部材910を垂直延長区間522aと結合させるための締結部材32が中間連動部材910に形成された締結口911と連結マウント540に形成された貫通口541と締結されることができる。
【0217】
中間連動部材910の背面(冷蔵室RCの側壁と対向する面、図8の(b)参照)から連結マウント540と対応する形態に陷沒した結合溝913が形成されることができ、連結マウント540が結合溝913内に挿入されることができる。よって、中間連動部材910の前面(図8の(a)参照)は結合溝913と対応する部分が突出し、このように突出する部分に締結口911が形成されることができる。
【0218】
スライド連動部材950は棚310に取り付けられて棚310と一緒に移動し、棚310と中間連動部材910を連結する。好ましくは、スライド連動部材950は中間連動部材910と分離可能に連結され、ユーザーはスライド連動部材950を用いて所望の棚310を中間連動部材910と連結することができる。
【0219】
図20図22を参照すると、スライド連動部材950は棚310上に側方向に移動可能に備えられ、その位置によって中間連動部材910と連結されるかあるいは中間連結部材910から分離されることができる。
【0220】
スライド連動部材950は、連動部材ハウジング951と、連動部材ハウジング951から側方向に突出して中間連動部材910のソケット912にそれぞれ挿入される一対の接続端子952とを含むことができる。それぞれの接続端子952は各ソケット912と対応する位置で突出し、連動部材ハウジング951の位置によってソケット912内に挿入されるかあるいはソケット912から分離される。
【0221】
連動部材ハウジング951は、ハウジング本体951aと、ハウジング本体951aから側方向に、すなわち中間連動部材910に向かって突出する連結突起951bとを含むことができる。連結突起951bはハウジング本体951aの下端から上側に隔たった部分から突出することができる。中間連動部材910には、連結突起951bが挿入される挿入溝912aが形成されることができる。棚310上のスライド連動部材950の位置によって、連結突起951bが挿入溝912a内に挿入されるかあるいは挿入溝912aから分離されることができる。
【0222】
接続端子952は連結突起951bよりもっと側方向に突出することができる。接続端子952は挿入溝912a内に位置することができ、連結突起951bを挿入溝912a内に挿入する動作によって接続端子952もソケット912内に挿入されることができる。
【0223】
スライド連動部材950は棚310の後端部に取り付けられることができる。棚310の後端部にはスライド連動部材950を支持するホルダー330が形成されることができ、スライド連動部材950はホルダー330によって支持された状態で側方向に移動可能である。
【0224】
より具体的に言うと、ホルダー330は棚310の後面から後方に突出する“L”字形のもので、連結突起951bを下側で支持する下側支持板331と、下側支持板331から上側に伸びて連結突起951bの後側に位置する係止突起332とを含むことができる。
【0225】
棚310には、ハウジング本体951aの下端部と接触する面から上側に突出してスライド連動部材950の移動方向(すなわち、側方向)に長く伸び、ハウジング本体951aの後側に位置するリブ316が形成されることができる。ハウジング本体951aの後方への動きがリブ316によって阻止される。
【0226】
図21を参照すると、連動部材ガイド340は棚310の後面から突出することができる。連動部材ガイド340は、棚310と結合されるガイド本体341と、ガイド本体341から突出するガイド突起342とを含むことができる。ガイド突起342は上下方向に一対が形成されることができる。
【0227】
図22を参照すると、スライド連動部材950の前面には、ガイド突起342が挿入される突起挿入溝951cが形成されることができる。突起挿入溝951cは一対のガイド突起342とそれぞれ対応する位置に形成されることができる。
【0228】
突起挿入溝951c内にガイド突起342が挿入された状態でスライド連動部材950が側方向に移動することができるように、突起挿入溝951cはガイド突起342の幅(又は外径)よりもっと長く形成されることができる。
【0229】
ガイド突起342は長手方向に沿って形成された中空342hを有する管形であってもよく、接続端子952と電気的に連結された電線17(図24参照)が中空342hを通過して、棚310に取り付けられた電装部品と電気的に連結されることができる。
【0230】
前記電装部品として、棚310には照明370(図24参照)が備えられることができる。照明370は電気によって発光する光源(例えば、LED)を含むことができる。照明370は棚310の前端部に配置されることができ、前記光源はガイド突起342の中空342hを通過した電線17と連結されることができる。
【0231】
照明370は棚310の前端部に装着されて下方に光を照射するように構成できる。実施例のように上下に複数の棚310が配置される場合、それぞれの棚310に照明370が備えられることができる。上側に位置する棚310に備えられた照明370により、その下側に位置する棚310が照明されることができる。通常、内装室RCと冷凍室FC内には、ドア3a、3b、3c、3dの開放時に点灯し、前記ドアが閉まれば消灯する固定照明(図示せず)が備えられることができるが、これに加え、棚310に照明370をさらに取り付けることで、引き出された棚310上に置かれた貯蔵物がより新鮮に見えるようにすることができる。特に、隔室RC、FCが大型化するにつれて、前記固定照明によって十分な明るさを確保しにくいため、このように棚310にさらに照明370を取り付けて十分な光量を確保することができる。
【0232】
図24及び図25を参照すると、隔室RC、FC内の両貯蔵室にはそれぞれ棚310が備えられることができる。以下、冷蔵室RC内の左側冷蔵貯蔵室S1に配置された第1棚310(L)と右側冷蔵貯蔵室S2に配置された第2棚310(R)を例とする。
【0233】
第1棚310(L)と第2棚310(R)は同じ高さに配置され、それぞれが一対のカンチレバー40aによって支持される。第1棚310(L)は、前述したように、ドア3aに連動するフレーム50によって自動で引き出されることができる。実施例によって、第2棚310(R)が自動で引き出されることができるように、ドア3bに連動するフレーム50がさらに提供されることができる。ところが、フレーム50は連動ユニット90を介して棚310(L)、310(R)を移動させ、連動ユニット90はフレーム50の垂直部522を棚310(L)、310(R)と連結させるので、連動ユニット90を介して棚310(L)、310(R)に加わる前方又は後方への押圧力は棚310(L)、310(R)の両者の中で垂直部522に近い側に偏って作用する。すなわち、棚310(L)、310(R)の両方に均等に力が作用するものではなく、力が一方に偏るため、棚310(L)、310(R)がフレーム50によって移動する過程で搖れることができる。特に、一つの棚(例えば、310(L))を支持する二つのカンチレバー40aに力が均等に伝達できなくてカンチレバー40aが搖れるか、あるいはカンチレバー40aに沿って案内される棚310(L)、310(R)が安定に動作することができなくなる問題がある。したがって、このような問題を解決するために、第1棚310(L)を支持する二つのカンチレバー40aと第2棚310(R)を支持する二つのカンチレバー40aの中で、互いに隣接した一対のカンチレバー40a(L)、40a(R)が一定の間隔を維持するように一緒に保持する固定ブラケット80を提供することによって前述した問題を解決することができる。
【0234】
固定ブラケット80には、第1棚310(L)を支持する第1カンチレバー40a(L)の下端部が挿入される第1挿入溝81と、第2棚310(R)を支持する第2カンチレバー40a(R)の下端部が挿入される第2挿入溝82が形成されることができる。第1挿入溝81と第2挿入溝82は、第1カンチレバー40a(L)と第2カンチレバー40a(R)の間の間隔に対応して互いに離隔し、それぞれの挿入溝81、82はカンチレバー40a(L)、40a(R)の長手方向に沿って伸びることができる。
【0235】
図26は本発明の第8実施例による冷蔵庫1hの冷蔵室RCを切開して示した図である。図27図26に示した内部キャビネット110の一部を示した図である。図28は内部キャビネット110内に配置されたフレーム50とドローア310、320a、320bの組立体を示した図である。図29は冷蔵室S1内を側方から見た図である。図30は冷蔵室RCの左側冷蔵貯蔵室S1を前方から見た図である。図31は連動ユニット90によって棚310とサイドプレート520の垂直部522が連結される構造を示した図である。図32図31からスライド連動部材950を除去したものを示した図である。図33図31のIII−IIIに沿って切開した断面図である。図34図30のB部を
拡大した断面図である。図35図30のC部を拡大した断面図である。以下、図26図35を参照して説明する。以下、前述した実施例で既に説明した構成に対しては同一の参照符号を付与し、それについての説明は前述したものに従うことにし、省略する。特に、本実施例による冷蔵庫1hは、前述した実施例による冷蔵庫1gと比較し、内部キャビネット110と外部キャビネット120の間に垂直部522が配置される点に違いがあり、このような違いによる構造的な変更が加わるだけ、その外の構成は実質的に前述した冷蔵庫1gと同様である。よって、以下では前述した冷蔵庫1gとの違いを主として説明する。
【0236】
キャビネット10は、内部キャビネット110と外部キャビネット120を含むことができる。外部キャビネット120は内部キャビネット110の外側に配置され、内部キャビネット110との間に所定の空間をなすことができる。前記空間内には断熱材35(図33参照)が充填されることができる。特に、内部キャビネット110の側壁111、112と外部キャビネット120の間の空間はサイドプレート520が取り付けられて移動する空間として活用されることができる。
【0237】
図26図29を参照すると、フレーム50は、ベース部510とサイドプレート520を含むことができる。ベース部510はコンテナー320の下側(すなわち、多数のドローアの中で最下側に位置するコンテナー320bより下側)に配置される水平プレート511を含むことができ、サイドプレート520は水平プレート511と結合されることができる。サイドプレート520は、水平プレート511と結合される水平部521と、水平部521から折り曲げられて上方に伸びる垂直部522とを含むことができる。
【0238】
内部キャビネット110の側壁111、112には、サイドプレート520の水平部521が通過するフレーム案内スリット117が形成されることができる。フレーム案内スリット117は水平部521の前後方向への長さより長く形成される。よって、リンク70によってフレーム50が移動するとき、水平部521がフレーム案内スリット117内で前後方向に移動することができる。
【0239】
図27図29及び図31図34を参照すると、内部キャビネット110の側壁111には連結マウント540が通過する連動ユニット案内スリット118が前後方向に長く形成されることができる。連結マウント540が連動ユニット案内スリット118内に位置し、中間連動部材910は冷蔵室RC内で連結マウント540と結合される。
【0240】
フレーム50を移動させる力は、第2回転関節J2(図17参照)を介してフレーム50に作用する。そして、第2回転関節J2は第1回転関節J1を中心に旋回するので、第2回転関節J2を介してフレーム50に作用する合力(resultant force)はその方向がドア3aの回転過程で変わり、前記合力の前後方向成分がフレーム50を移動させる力となる。言い換えれば、前記合力は、フレーム50の移動方向に作用する成分の外にも、フレーム50の移動方向を横切る方向にも作用し、これはフレーム50の搖れを引き起こす原因となる。したがって、垂直部522に形成された連結マウント540を連動ユニット案内スリット118内に位置させることで、フレーム50の移動中に連結マウント540が連動ユニット案内スリット118によって支持されて移動するようにすることによってフレーム50の搖れを低減するようにしたものである。
【0241】
図31図33を参照すると、連動ユニット90は、連結マウント540と、中間連動部材910と、スライド連動部材950とを含むことができる。連結マウント540は中間連動部材910が結合されるもので、垂直延長区間522aに固定され、垂直延長区間522aから棚310に向かって突出することができる。
【0242】
垂直部522が内部キャビネット110の外側に配置されるので、連結マウント540は内部キャビネット110の外側から連動ユニット案内スリット118内に挿入される。
【0243】
連結マウント540は、内部キャビネット110の内側、すなわち貯蔵室S1内で連結マウント540と連結されることができる。垂直延長区間522aに形成された貫通口522hを一対の電源供給線19a、19bが通過した後、連動ユニット案内スリット118内に位置する連結マウント540の貫通口541bを通過し、貯蔵室S1の内側に配置された中間連動部材910まで伸び、さらに中間連動部材910の一面に形成された電源線誘導溝916に沿ってソケット912に案内されることができる(図8の(b)参照)。
【0244】
図31及び図32図20及び図21と比較して見ると、サイドプレート520の垂直部522が内部キャビネット110の側壁111と外部キャビネット120の間に位置する関係で、垂直延長区間522aに固定された連結マウント540が内部キャビネット110の側壁111に形成された連動ユニット案内スリット118を介してスライド連動部材950と連結される点に違いがあるだけで、その外の構成は同様である。
【0245】
ただ、このような構造上の違いによって、図33に示したように、電源供給線19a、19bが内部キャビネット110の側壁111と外部キャビネット120の間で垂直延長区間522aに形成された貫通口522hを通過した後、連動ユニット案内スリット118内に位置する連結マウント540に形成された貫通口541bを通過し、中間連動部材910に形成された各ソケット912に挿入された接続端子952と電気的に連結される。
【0246】
一方、図34を参照すると、垂直部522が移動過程で断熱材35と干渉することを防止するために、内部キャビネット110の側壁111の外側面には垂直部522を取り囲むガイドカバー36が備えられることができる。ガイドカバー36は、垂直部522がリンク70によって移動する全区間で断熱材35と接触しないように、前後方向に十分な長さで伸びることが良い。
【0247】
本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更しなくても他の具体的な形態に実施することができることが理解可能であろう。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なもので、限定的ではないものに理解しなければならない。本発明の区間は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の区間によって決められ、特許請求の区間の意味及び区間そしてその均等概念から導出されるすべての変更乃至変形の形態が本発明の区間に含まれるものに解釈されなければならない。
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