(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1の送信間隔の前記所定の長さより短い所定の長さを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始することであって、前記第2の送信間隔は前記第1の送信間隔と少なくとも部分的に重複する、開始することと、
前記送信ホールにおいて前記第2のUEからアップリンク送信を受信することと、をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
前記ダウンリンク送信を前記停止することおよび前記再開することは、2つ以上の前記サブインターバルのそれぞれにおいて前記第1のUEへの前記ダウンリンク送信において送信ホールを生成するために行われる、請求項1に記載の方法。
前記第1のUEへの前記ダウンリンク送信を前記停止することおよび前記再開することは、前記送信ホールの継続時間で前記ダウンリンク送信の送信シンボルを保持することと、前記ダウンリンク送信の再開の際、保持された前記送信シンボルを送信することとを含む、請求項1に記載の方法。
送信ホールが必要とされることの判断に応答して、送信されるべきデータブロックに対するレートマッチングを変更すること、および前記送信ホール周辺で前記第1の送信間隔において前記ダウンリンク送信の残りのデータをマッピングすることによって、前記ダウンリンク送信への前記送信ホールの影響を軽減することをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
前記第1のUEへの前記ダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングを送ることであって、前記シグナリングは前記送信ホールの存在を指示する、送ることをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
前記送信ホールの存在を前記検出することは、パイロット信号の変更または前記ダウンリンク送信のチャネル予測に基づいて前記送信ホールの存在を検出することを含む、請求項10に記載の方法。
前記送信ホールの存在を前記検出することは、前記ダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングに基づいて前記送信ホールの存在を検出することを含む、請求項10に記載の方法。
前記ダウンリンク送信への影響を前記軽減することは、前記送信ホールの存在を検出することに応答して、前記第1の送信間隔において受信されるデータブロックのレートマッチングを変更することと、前記送信ホールの前および後に、前記第1の送信間隔において受信されたデータシンボルを使用して前記データブロックを復号することと、を含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
前記ダウンリンク送信への影響を前記軽減することは、前記送信ホールに対応する1つまたは複数のシンボル時間で、チャネル復号に対する符号化ビットの軟値をゼロに設定することを含む、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のメンバによって開発されたLong−Term Evolution(LTE)ワイヤレス通信ネットワークは、ダウンリンクにおいては直交周波数分割多重化(OFDM)を、およびアップリンクにおいては離散フーリエ変換拡散(DFT−拡散)OFDM(シングルキャリア周波数分割マルチプルアクセスまたはSC−FDMAとも称される)を使用する。よって、
図1に示されるように、時間周波数グリッドとして、基本LTEダウンリンク物理リソースを見ることができる。この場合、それぞれのリソースエレメントは、1つのOFDMシンボル間隔中に1つのOFDMサブキャリアに対応する。アップリンクサブフレームは、ダウンリンクと同じサブキャリアスペース、および、ダウンリンクにおけるOFDMシンボルと同じ数の、時間領域におけるSC−FDMAシンボルを有する。
【0003】
時間領域において、LTEダウンリンク送信は、10msの無線フレームに組織化され、無線フレームのそれぞれは、
図2に示されるように、T
subframe=1msの長さの10の同じサイズのサブフレームから成る。通常のサイクリックプレフィックスについて、1つのサブフレームは14のOFDMシンボルから成る。それぞれのシンボルの継続時間はおよそ71.4μsである。
【0004】
LTEネットワークの開発および配置によって、ユーザに大幅に増加したワイヤレスデータレートが提供され、かつ、多種多様のモバイルブロードバンド(MBB)サービスの開発が可能になったが、これらのサービスに対する需要は伸び続けている。帯域幅および性能の改善に対するこの需要の伸びに加えて、マシン型通信(MTC)におけるマシン間(M2M)デバイスなどの特殊目的のデバイスに対する新規の応用は、開発され続けている。既存のLTE標準による問題点のうちの1つは、固定の大型サブフレーム構造を使用することであり、これによって、クリティカルなMTC(C−MTC)シナリオでのケースが多い極小サイズのデータに対するリソースの消耗が生じる。これらの市場原理は、モバイルデータアプリケーションに対するさまざまなサービス要件により良くマッチさせるために、柔軟性を改善したワイヤレス通信技術が必要とされていること指示する。
【0005】
それ故に、「5G」ネットワークと称される場合がある次世代のセルラーネットワークに対する、柔軟性が高い物理層が設計されている。この新規の物理層の設計は、レイテンシ、信頼性、およびスループットを含む、広範な変動する要件を満たすように適合させる。提案された適合は、異なるサブキャリアスペースのみならず、混在モード動作におけるより小さい可変サイズのサブフレームを使用することを含む。
【0006】
従って、5Gネットワークは、非常に低いレイテンシを可能にするなどのために、短くなったサブフレームをサポートするように設計可能である。同時に、低レイテンシを必要としないサービスについては、例えば、スケジューリングプロセスの一部として、複数のサブフレームを、より大きい時間単位または送信間隔にアグリゲートする(またはバンドリングする)ことは有益となり得る。
【発明を実施するための形態】
【0016】
データを同時に受信する複数の端末があり得、これらの端末のそれぞれはアップリンクにおいてフィードバックを送信することになる。「5G」ネットワークにおいて、UEは、異なる送信継続時間または送信間隔(異なるバンドリングサイズ、異なるサブフレームアグリゲーションレベル)を有してよく、この送信間隔は、個々のUEに対してスケジューリングされた間隔である。例えば、
図3は、長い送信間隔およびより短い送信間隔の、2つのサイズの送信間隔を示す。第1のUE(UE1)は、モバイルブロードバンド(MBB)トラフィックをサポートするように長い送信間隔でスケジューリングされ、第2のUE(UE2)は、C−MTCトラフィックをサポートするようにより短い送信間隔でスケジューリングされる。
【0017】
現行のダウンリンク送信が第1のUEに対して長くなった送信間隔にわたってスケジューリングされる場合、フィードバックを第2のUEから迅速に得ることは困難である場合がある。
図4は、2つ以上のサブインターバルに及ぶ送信間隔によるダウンリンク送信の後のアップリンク送信におけるUEからのフィードバック402を示す。論述の目的で、サブインターバルは多くの場合サブフレームと同等とすることができる。
図5によって示される例では、全二重に対応していない基地局(TDD基地局または半二重周波数分割複信(FDD)基地局のどちらか)が、より短い送信間隔(例えば、1つのサブインターバルまたは1つのサブフレーム)で第2のUEからフィードバック502を受信することは、該基地局が長くなった送信間隔(例えば、2つのサブインターバルまたは2つのサブフレーム)で第1のUEへのダウンリンクにおいて現時点で送信しているため、不可能となる。
【0018】
全てのUEが同じ送信継続時間を有するように制限することは、この問題を解決すると思われるが、非常に短いレイテンシを必要としないUEに対しても、柔軟性が低減され、かつ場合によっては制御シグナリングオーバーヘッドが増加することになる。短い送信間隔を使用する端末(
図5の例におけるUE#2)からアップリンクフィードバック502を受信することができるように、基地局は、長くなった送信間隔を使用する端末(
図5におけるUE#1)へのダウンリンク送信をある(短い)期間停止する必要がある。しかしながら、長くなった送信間隔の終わりに停止することは高速フィードバックを提供しないことになる。
【0019】
それ故に、本明細書に説明されるさまざまな実施形態は、アップリンクフィードバック502がスケジューリングされた長くなった送信間隔の完了前に受信可能とされるように、ダウンリンク送信のスケジューリングされた送信間隔において送信「ホール」を生成する。送信ホールは、ダウンリンク送信におけるホールまたはギャップの開始を指示する第1の端、および、ダウンリンク送信のホールの終わりおよび再開を指示する第2の端を有することになる。このような送信ホールは
図6に示される。以下の説明では、フィードバックがダウンリンク送信に応答したものであると想定されるが、例えば、スケジューリングリクエストまたはチャネル状態情報(CSI)フィードバックといったフィードバックの他の理由も予測され得る。いくつかの実施形態によって、優先順位の低いサービスに対してスケジューリングされたダウンリンク送信間隔において生成された送信ホールにおける優先順位の高い送信またはレイテンシの影響を受けるダウンリンク送信が提供される。これは、FDDおよびTDDに該当する場合がある。
【0020】
図7は、いくつかの実施形態による、無線アクセスネットワークノード30などの送信ノードの図を示す。無線アクセスネットワークノード30は、基地局、または基地局コントローラと協働して動作する基地局とすることができる。ネットワークノード30は、ネットワークノードまたはピアノードと通信するために1つまたは複数の通信インターフェース回路38を含む。ネットワークノード30は、UEなどのワイヤレスデバイスに無線インターフェースを提供し、この無線インターフェースは、1つまたは複数のアンテナ34および送受信回路構成36を介して実装される。送受信回路構成36は、送信機回路、受信機回路、および、通信サービスを提供する目的で無線アクセス技術に従って信号を送信かつ受信するように一括して構成される関連の制御回路を含むことができる。さまざまな実施形態によると、ネットワークノード30は、1つまたは複数のピアノードまたはコアネットワークノードと通信できる。送受信回路構成36は、ワイヤレス通信標準(例えば、GSM、GPRS、WCDMA、HSDPA、LTE、LTE−Advanced、5Gなど)に従って動作させるセルラー通信サービスを使用して通信するように構成される。
【0021】
ネットワークノード30は、通信インターフェース回路38および/または送受信回路構成36と動作可能に関連付けられた処理回路構成40も含む。処理回路構成40は、1つまたは複数のデジタルプロセッサ42、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサもしくはDSP、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくはFPGA、複合プログラマブル論理デバイスもしくはCPLD、特定用途向け集積回路もしくはASIC、または、これらの任意の組合せを含む。より一般的には、処理回路構成40は、固定回路構成、または、本明細書に教示される機能性を実施するプログラム命令の実行によって特別に構成されるプログラマブル回路構成を含んでよい、または、固定回路構成およびプログラマブル回路構成のある組合せを含んでよい。プロセッサ42はマルチコアであってよい。
【0022】
処理回路構成40はメモリ44も含む。メモリ44は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンピュータプログラム46、およびオプションとして構成データ48を記憶する。メモリ44は、コンピュータプログラム46に対する非一時的記憶装置を提供し、かつ、ディスク記憶装置、ソリッドステートメモリ記憶装置、またはこれらの任意の組合せといった、1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を含むことができる。非限定的な例として、メモリ44は、処理回路構成40にあってよい、および/または処理回路構成40から分離してよい、SRAM、DRAM、EEPROM、フラッシュメモリの任意の1つまたは複数を含んでよい。一般に、メモリ44は、ノード30によって使用されるコンピュータプログラム46および任意の構成データ48の非一時的記憶装置を提供する1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0023】
ネットワークノード30は、ダウンリンク送信における送信ホールを生成するおよび/または使用するように構成される。処理回路構成40は、送受信回路構成36を使用して、所定の長さを有する第1の送信間隔にわたって第1のUEへのダウンリンク送信をスケジューリングし、かつ第1の送信間隔において第1のUEへのダウンリンク送信を開始するように構成される。処理回路構成40はまた、第1のUEへのダウンリンク送信における送信ホールの第1の端を生成するために第1の送信間隔が終わる前に第1のUEへのダウンリンク送信を停止するように構成される。処理回路構成40は、送信ホールの第2の端において第1のUEへのダウンリンク送信を再開するように構成される。処理回路構成40は、送受信回路構成36を使用して、送信ホール内で別のUEからアップリンク送信を受信することができる。
【0024】
場合によって、ネットワークノード30は、離散フーリエ変換(DFT)/逆DFT(IDFT)処理を行うための専用デジタルハードウェアを使用することを含む、マルチキャリア変調を行うように構成される。
【0025】
実装形態に関係なく、処理回路構成40は、上記の実施形態において説明されるような動作を行うように構成される。例えば、処理回路構成40は、
図8におけるフローチャートによって示される方法800を行うように構成される。方法800は、所定の長さを有する第1の送信間隔にわたって第1のUEへのダウンリンク送信をスケジューリングすること(ブロック802)と、第1の送信間隔において第1のUEへのダウンリンク送信を開始すること(ブロック804)とを含む。方法はまた、第1のUEへのダウンリンク送信における送信ホールの第1の端を生成するために第1の送信間隔が終わる前に第1のUEへのダウンリンク送信を停止すること(ブロック806)と、送信ホールの第2の端において第1のUEへのダウンリンク送信を再開すること(ブロック808)とを含む。さまざまな実施形態では、ダウンリンク送信は、不利益なデータの損失がなく、および/または長くなったダウンリンク送信の再送信の必要なく再開可能である。
【0026】
方法800は、送信ホール内で別のUEからアップリンク送信を受信すること、または該UEまたは他のUEへの優先順位が高いダウンリンク送信を送信することをさらに含むことができる。ある例では、方法800は、第1の送信間隔の所定の長さより短い所定の長さを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始することを含む。第2の送信間隔は、第1の送信間隔と少なくとも部分的に重複することができる。アップリンク送信は送信ホールにおいて第2のUEから受信される。場合によって、第1のUEへのダウンリンク送信の停止および再開は、第2の送信間隔の終わりと送信ホールを整合させるように行われる。
【0027】
いくつかの実施形態によると、基地局は、UEに通知することなくホールを生成するために送信を単に停止する。これはブラインドパンクチャと見なされてよい。受信機から見ると、これは、送信されたビットのいくつかの損失のように思われる。誤り訂正機能が十分良好である(例えば、符号レートが低い)場合、受信機はここから回復することができる場合がある。しかしながら、多くの場合、これは可能ではなく、第1のUEへの送信はホールによって大きな影響を受け、データの損失を生じさせる(または再送信を必要とする)。
【0028】
送信ノードまたは基地局は、この影響を軽減するための対応策を取ることができる。いくつかの実施形態によると、ダウンリンク送信の停止および再開は、送信ホールの継続時間でダウンリンク送信の送信シンボルを保持することと、ダウンリンク送信の再開の際、保持された送信シンボルを送信することとを含むことができる。換言すれば、基地局は、送信ホールが必要とされることの判断に応答して、送信されるべきデータブロックに対するレートマッチングを変更すること、および送信ホール周辺で第1の送信間隔においてダウンリンク送信の残りのデータをマッピングすることによってダウンリンク送信への送信ホールの影響を軽減する。
【0029】
対応するやり方で、受信機は、このようなパンクチャを検出すること、また送信ホールへの影響を軽減するための対応策を取ることを試みることができる。
図9は、いくつかの実施形態による、UE50などのワイヤレスデバイスの図を示す。容易に説明するために、ユーザ機器50は、ネットワークにおいて動作可能である任意のワイヤレスデバイスを表すと見なすこともできる。UE50は、本明細書では、無線信号上でネットワークノードまたは別のUEと通信可能である任意のタイプのワイヤレスデバイスとすることができる。UE50は、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、デバイス間(D2D)UE、マシン型UEまたはマシン間通信(M2M)対応UE、UEを搭載したセンサ、PDA(携帯情報端末)、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップを埋め込み搭載した(LEE)ラップトップ装着機器(LME)、USBドングル、宅内機器(CPE)などであってもよい。
【0030】
UE50は、アンテナ54および送受信回路構成56を介して、ネットワークノード30など、無線アクセスネットワークノードまたは基地局と通信する。送受信回路構成56は、送信機回路、受信機回路、および、セルラー通信サービスを提供する目的で無線アクセス技術に従って信号を送信かつ受信するように一括して構成される関連の制御回路を含むことができる。
【0031】
UE50は、無線送受信回路構成56と動作可能に関連付けられた処理回路構成60も含む。処理回路構成60は、1つまたは複数のデジタル処理回路62、例えば、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサもしくはDSP、フィールドプログラマブルゲートアレイもしくはFPGA、複合プログラマブル論理デバイスもしくはCPLD、特定用途向け集積回路もしくはASIC、または、これらの任意の融合体を含む。より一般的には、処理回路構成60は、固定回路構成、または、本明細書において教示される機能性を実施するプログラム命令の実行によって特別に適合されるプログラマブル回路構成を含んでよい、または、固定回路構成およびプログラムされた回路構成のある融合体を含んでよい。処理回路構成60はマルチコアであってよい。
【0032】
処理回路構成60はメモリ64も含む。メモリ64は、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のコンピュータプログラム66、およびオプションとして構成データ68を記憶する。メモリ64は、コンピュータプログラム66に対する非一時的記憶装置を提供し、かつ、ディスク記憶装置、ソリッドステートメモリ記憶装置、またはこれらの任意の融合体といった、1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読媒体を含むことができる。非限定的な例として、メモリ64は、処理回路構成60にあってよい、および/または処理回路構成60から分離してよい、SRAM、DRAM、EEPROM、およびフラッシュメモリの任意の1つまたは複数を含む。一般に、メモリ64は、ユーザ機器50によって使用されるコンピュータプログラム66および任意の構成データ68の非一時的記憶装置を提供する1つまたは複数のタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含む。
【0033】
UE50は、UEへのダウンリンク送信において体感した送信ホールの影響を考慮するように構成される。例えば、処理回路構成60は、処理回路構成60が、送受信回路構成56を使用して、UEへのダウンリンク送信が所定の長さを有する第1の送信間隔でスケジューリングされていることを判断するように、かつ、第1の送信間隔においてダウンリンク送信を受信し始めるように構成するメモリ64において記憶されるコンピュータプログラム66を実行することができる。処理回路構成60はまた、第1の送信間隔が終わる前に、UEへのダウンリンク送信における送信ホールの存在を検出するように、および送信ホールによって生じたダウンリンク送信への影響を軽減するように構成される。
【0034】
UE50の処理回路構成60はまた、
図10の方法1000などの方法を行うように構成される。方法1000は、UEへのダウンリンク送信が所定の長さを有する第1の送信間隔でスケジューリングされていることを判断すること(ブロック1002)と、第1の送信間隔においてダウンリンク送信を受信し始めること(ブロック1004)とを含む。方法1000はまた、第1の送信間隔が終わる前に、UEへのダウンリンク送信における送信ホールの存在を検出すること(ブロック1006)と、送信ホールによって生じたダウンリンク送信への影響を軽減すること(ブロック1008)とを含む。
【0035】
UE50は受信機の例として挙げられ、ネットワークノード30は送信ノードの例として挙げられるが、該技法は、より一般的には、任意の2つの無線ノード間で任意の方向において適用可能である。
【0036】
送信ホールの検出は、チャネル予測またはパイロット信号の変更を監視することに基づいてよい。例えば、新規の送信が元の送信と置き換えられる場合、パイロット送信は変更することになり、チャネル予測は唐突に変更することになる。ホールは、UEが予想するパイロットが送信されない時に、またはUE間チャネルがeNBからUEまでのチャネルと異なっていることに起因して、検出されてよい。送信ホールは、ダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングに基づいて検出されてもよい。
【0037】
送信ホールの影響の軽減は、チャネル追跡のためにフィルタ設定を変更することを含んでよい。軽減は、送信ホールの存在を検出することに応答して、第1の送信間隔において受信されるデータブロックのレートマッチングを変更することと、送信ホールの前および後に、第1の送信間隔において受信されたデータシンボルを使用してデータブロックを復号することとを含むこともできる。他の場合では、軽減は、送信ホールに対応する1つまたは複数のシンボル時間で、チャネル復号に対する符号化ビットの軟値をゼロに設定することを含む。
【0038】
基地局は、送信ホールをダウンリンク送信において生じさせることができる場所をあらかじめ定めることができる。場合によって、基地局は、サブインターバルがサブインターバルのアグリゲーションを使用する送信の一部であっても、未使用の送信間隔のそれぞれのダウンリンクサブインターバルの最終部を残す。例えば、
図11に示される静的送信ホールシナリオにおいて、UE送信フィードバックがある場合は常にホールがある。基地局、場合により、受信機は、このような送信ホールを考慮することができる。
【0039】
さまざまな実施形態では、第1の送信間隔は、例えば、単一のサブインターバルが、システムによってサポートされるいずれのUEに対してもスケジューリング可能である最小の間隔に対応する場合、所定の固定された継続時間の2つ以上のサブインターバルを含むことができる。さらにまた、サブフレームは送信間隔のサブインターバルの例として使用されることになるが、サブインターバルはサブフレームに限定されることを意味するものではない。第1の送信間隔は、以降でサブフレームと呼ばれる複数のサブインターバル、またはサブフレームバンドルを含むことができるが、第2のUEへの送信に対する第2の送信間隔は、1つのサブフレームのみ、または、第1の送信間隔より少ないまたは小さいサブフレームを含むことができる。場合によって、第1の送信間隔における送信ホールは、第2の送信間隔が終わる前または直後になる。第1のUEへのダウンリンク送信の停止および再開は、第2の送信間隔の終わりと送信ホールを整合させるように行われてよい。
【0040】
他の実施形態によると、半静的ホールが使用可能である。これらの実施形態は、静的ホールの実施形態を拡張したものである。それぞれのサブフレームの終わりにホールを有する代わりに、システムは、第2の、第3の、第4の、・・・第nのサブフレームごとにのみホールを構成することができる。換言すれば、サブフレームは、一般に、ある(固定されたまたは構成可能な)パターンに従ってよい。複数のUEが同時にスケジューリングされる場合、これは、フィードバックのために送信ホールの存在を活用するためだけに、第2の、第3の、第4の、・・・第nのサブフレームごとに単一サブフレーム送信を開始させる必要があると思われる。
【0041】
送信ホールはまた、いくつかの実施形態によって、
図12に示されるように、動的ベースでスケジューリングされてよい。例えば、マルチサブフレーム送信のスケジューリング割り当ては、送信ホールを生成するかどうか、かつ生成する場合、サブフレームのどれにおいておよび/またはどの場所で生成するかについての送信ホール情報を包含する。動的シグナリングは、例えば、ホールが想定されるべきである送信間隔またはサブフレームバンドルにおいてサブフレームを指示するそれぞれのサブフレームまたはビットマップの終わりにホールを想定するかどうかのフラグを有することによって、ホールを直接指示することが可能である。代替的には、動的シグナリングは、例えば、00=ホールなし、01=送信間隔の第1のサブフレームにおけるホール、10=送信間隔における全てのサブフレームにおけるホールといった、静的にまたは半静的に構成される「ホールパターン」のセット内へのポインタとして使用可能である。いくつかの実施形態によると、送信ホールの第1の端および第2の端を具体的に定める送信ホール情報が受信される。ダウンリンク送信の停止および再開は次いで、送信ホール情報に従って行われる。
【0042】
図13は「非常ホール」のシナリオを示す。先の実施形態のいくつかにおいて、送信ホールの必要性は、長い第1の送信間隔をスケジューリングする時に知られる。しかしながら、これはいつでも当てはまるというわけではない場合がある。これは、進行中の送信中に非常ホールを動的に生成する機構を有することによって対処可能である。これは、例えば、現時点で進行中の送信で、非常ホールの必要性に関する情報をUEに送信することによって行われ得る。非常信号を監視する必要性は、原理上は、追加の柔軟性が必要とされる場合にスケジューリング割り当てにおいてもたらされ得る。
【0043】
「非常ホール」を生成することは、詳細な送信構造に左右されて、ブラインドパンクチャと同様のデータの受信に影響を与える場合がある。しかしながら、再送信プロトコルがデータの一部のみ、例えば、非常ホールによって損失した一部が再送信される必要があるような場合には、該影響はそれほど深刻にならない場合がある。非常ホールはまた、送信側および受信側両方を、この両方の側に既知である場合、考慮に入れることができる。非常ホールを考慮するために、レートマッチングは変更可能であり、残りのデータは、非常ホールによりダウンリンク送信を単にパンクチャする代わりに非常ホール周辺にマッピングされ得る。別の可能性は、非常ホールの継続時間によって、進行中の送信を「遅延させる」こと、または送信時のシンボルによって、ホールの影響を打ち消すことである。例えば、t
1においてホールがない間隔[t
1、t
end]で送信されることになる送信の一部は、代わりに、間隔[t
1+t
hole、t
end+T
hole]中に送信される。
【0044】
非常ホールに関する情報を含む送信ホール情報は、ダウンリンク制御チャネル上でシグナリングされてよい。これは、データを受信している間にUEがダウンリンク制御チャネルを監視することを必要とする。制御チャネルは、データに対して元々割り当てられていたリソース内にあってもよいし、なくてもよい。
【0045】
図16は、本発明のいくつかの好ましい実施形態による、送信ノードにおける方法を示すフローチャートである。方法は、802において、所定の長さを有する第1の送信間隔にわたって第1のユーザ機器(UE)へのダウンリンク送信をスケジューリングすることを含む。これは、第1のUEへのスケジューリング割り当てを送ることを含むことができる。方法はさらに、804において、第1の送信間隔において第1のUEへのダウンリンク送信を開始することと、806において、第1のUEへのダウンリンク送信における送信ホールの第1の端を生成するために第1の送信間隔が終わる前に第1のUEへのダウンリンク送信を停止することとを含むことができる。方法はさらに、808において、送信ホールの第2の端において第1のUEへのダウンリンク送信を再開することを含む。
【0046】
方法は、1602において、送信ホール内で、第2のUEからアップリンク送信を受信することをさらに含むことができる。より詳細には、方法は、1600において、第1の送信間隔の所定の長さより短い所定の長さを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始することであって、第2の送信間隔は、第1の送信間隔と少なくとも部分的に重複する、開始することと、1602において、送信ホールにおいて第2のUEからのアップリンク送信を受信することとを含むことができる。いくつかの実施形態では、方法は、1600において、第1の送信間隔の所定の長さより短い所定の長さを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始することを含むことができ、ダウンリンク送信の停止806および再開808は、第2の送信間隔の終わりと送信ホールを整合させるように行われてよい。いくつかの実施形態では、第1の送信間隔は、所定の固定された継続時間の2つ以上のサブインターバルを含むことができる。この場合、例として、第2の送信間隔は、所定の長さの1つのサブインターバルを有することができ、送信ホールは、第2の送信間隔が終わる前または直後であってよい。
【0047】
代替的には、方法は、1604において、送信ホールにおいて第2のUEへの優先順位が高いダウンリンク送信を送信することを含むことができる。
【0048】
(
図16に示されない)いくつかの実施形態では、方法は、送信ホールの第1の端および第2の端を定める送信ホール情報を受信することと、送信ホール情報に従ってダウンリンク送信の停止806および再開808を行うこととを含むことができる。例えば、第1の送信間隔が所定の固定された継続時間の2つ以上のサブインターバルを含む実施形態では、送信ホール情報は、第1の送信間隔の2つ以上のサブインターバルが送信ホールを有することになるように定めてよい。送信ホール情報は、動的にシグナリングされたフラグまたはビットマップであってよい。
【0049】
第1の送信間隔が所定の固定された継続時間の2つ以上のサブインターバルを含むいくつかの実施形態では、ダウンリンク送信の停止806および再開808は、2つ以上のサブインターバルのそれぞれにおいて第1のUEへのダウンリンク送信において送信ホールを生成するために行われてよい。しかしながら、例えば上で論じられるように、他の実施形態が可能である。
【0050】
さらに、第1のUEへのダウンリンク送信を停止すること806および再開すること808は、送信ホールの継続時間でダウンリンク送信の送信シンボルを保持すること1606と、ダウンリンク送信の再開の際、保持された送信シンボルを送信すること1608とを含むことができる。さらに、または代替的には、方法はさらに、送信ホールが必要とされることの判断に応答して、送信されるべきデータブロックに対するレートマッチングを変更すること、および送信ホール周辺で第1の送信間隔においてダウンリンク送信の残りのデータをマッピングすることによってダウンリンク送信への送信ホールの影響を軽減すること1610を含むことができる。
【0051】
好ましい実施形態では、方法はさらに有利には、1612において、第1のUEへのダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングを送ることであって、シグナリングは送信ホールの存在を指示する、送ることを含むことができる。例えば、シグナリングは、静的にまたは半静的に構成されるホールパターンのセット内へのフラグまたはビットマップまたはポインタなどの送信ホール情報を含むことができる。送信ホール情報は、ダウンリンク送信をスケジューリングするために第1のUEに送られるスケジューリング割り当てに含まれてよい。代替的には、送信ホール情報は、例えば、ダウンリンク制御チャネル上でシグナリング可能である。
【0052】
図17は、本発明のいくつかの好ましい実施形態による、ユーザ機器(UE)における方法を示すフローチャートである。方法は、1002において、UEへのダウンリンク送信が所定の長さを有する第1の送信間隔でスケジューリングされていることを判断することを含む。これはスケジューリング割り当てを受信することを含んでよい。方法はさらに、1004において、第1の送信間隔においてダウンリンク送信を受信し始めることを含む。方法はさらに、1006において、第1の送信間隔が終わる前に、UEへのダウンリンク送信における送信ホールの存在を検出することと、1008において、送信ホールによって生じたダウンリンク送信への影響を軽減することとを含む。検出すること1006は、UEが1004においてダウンリンク送信を受信し始める前に、後に、または同時に生じる場合があることは、留意されたい。
【0053】
いくつかの実施形態では、送信ホールの存在を検出すること1006は、パイロット信号の変更またはダウンリンク送信のチャネル予測に基づいて送信ホールの存在を検出すること1702を含んでよい。代替的には、送信ホールの存在を検出すること1006は、ダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングに基づいて送信ホールの存在を検出すること1704を含むことができる。この場合、検出すること1704は、そのように、ダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングを受信することであって、シグナリングは送信ホールの存在を指示する、受信することを含むことができる。
【0054】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク送信への影響を軽減すること1008は、チャネル追跡のためにフィルタ設定を変更すること1706を含んでよい。ダウンリンク送信への影響を軽減すること1008は、代替的には、送信ホールの存在を検出することに応答して、第1の送信間隔において受信されるデータブロックのレートマッチングを変更し、かつ、送信ホールの前および後に、第1の送信間隔において受信されたデータシンボルを使用してデータブロックを復号すること1708を含むことができる。ダウンリンク送信への影響を軽減すること1008は、代替的には、送信ホールに対応する1つまたは複数のシンボル時間で、チャネル復号に対する符号化ビットの軟値(soft value)をゼロに設定すること1710を含むことができる。他の実施形態が可能であり、当業者はこれに想到するであろう。よって、UEは送信ホールの影響を考慮することができる。
【0055】
図7に関して上で説明したように、実施形態によると、送信ノード30は、送信を送りかつ受信するように構成される送受信回路構成36、および処理回路構成40を含む。処理回路構成40は、送受信回路構成を介して、所定の長さを有する第1の送信間隔にわたって第1のユーザ機器(UE)へのダウンリンク送信をスケジューリングするように、第1の送信間隔において第1のUEへのダウンリンク送信を開始するように、第1のUEへのダウンリンク送信における送信ホールの第1の端を生成するために第1の送信間隔が終わる前に第1のUEへのダウンリンク送信を停止するように、および、送信ホールの第2の端において第1のUEへのダウンリンク送信を再開するように構成される。
【0056】
処理回路構成40は、有利には、第1のUEへのダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングを送るようにさらに構成されてよく、該シグナリングは送信ホールの存在を指示する。
【0057】
処理回路構成40は、送信ホール内で第2のUEからアップリンク送信を受信するようにさらに構成されてよい。処理回路構成40は、第1の送信間隔の所定の長さより短い所定の長さを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始することであって、第2の送信間隔は、第1の送信間隔と少なくとも部分的に重複する、開始することと、送信ホールにおいて第2のUEからのアップリンク送信を受信することとを行うように構成可能である。処理回路構成40は、第1の送信間隔の所定の長さより短い所定の長さを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始するように構成されてよく、ダウンリンク送信の停止および再開は、第2の送信間隔の終わりと送信ホールを整合させるように行われる。
【0058】
処理回路構成40は、代替的には、送信ホールにおいて第2のUEへの優先順位が高いダウンリンク送信を送信するように構成されてよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、処理回路構成40は、送信ホールの第1の端および第2の端を定める送信ホール情報を受信するように、および送信ホール情報に従ってダウンリンク送信を停止および再開するように構成可能である。
【0060】
第1の送信間隔は、所定の固定された継続時間の2つ以上のサブインターバルを含むことができる。この場合、処理回路構成40は、所定の長さの1つのサブインターバルを有する第2の送信間隔において第2のUEへのダウンリンク送信を開始するように、および、送信ホールにおいて第2のUEからのアップリンク送信を受信するように構成可能であり、送信ホールは、第2の送信間隔が終わる前または終わる直後とする。処理回路構成40は、第1の送信間隔の2つ以上のサブインターバルが送信ホールを有することになるように定める送信ホール情報を受信するように、および、送信ホール情報に従ってダウンリンク送信を停止および再開するように構成可能である。送信ホール情報は、動的にシグナリングされたフラグまたはビットマップであってよい。いくつかの実施形態では、処理回路構成40は、2つ以上のサブインターバルのそれぞれにおいて第1のUEへのダウンリンク送信において送信ホールを生成するためにダウンリンク送信を停止および再開するように構成されてよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、処理回路構成40は、送信ホールの継続時間でダウンリンク送信の送信シンボルを保持するように、および、ダウンリンク送信の再開の際、保持された送信シンボルを送信するように構成されてよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、処理回路構成40は、送信ホールが必要とされることの判断に応答して、送信されるべきデータブロックに対するレートマッチングを変更すること、および送信ホール周辺で第1の送信間隔においてダウンリンク送信の残りのデータをマッピングすることによってダウンリンク送信への送信ホールの影響を軽減するように構成可能である。
【0063】
さらに、
図9に関して上で説明されるように、実施形態によると、ユーザ機器(UE)50は、送信を送りかつ受信するように構成される送受信回路構成56、および処理回路構成60を含む。処理回路構成60は、送受信回路構成56を介して、UEへのダウンリンク送信が所定の長さを有する第1の送信間隔でスケジューリングされることを判断するように、第1の送信間隔においてダウンリンク送信を受信し始めるように、第1の送信間隔が終わる前に、UEへのダウンリンク送信における送信ホールの存在を検出するように、および、送信ホールによって生じたダウンリンク送信への影響を軽減するように構成される。
【0064】
処理回路構成60は、パイロット信号の変更またはダウンリンク送信のチャネル予測に基づいて送信ホールの存在を検出するように構成されてよい。代替的には、処理回路構成60は、ダウンリンク送信に含まれるまたは関連付けられたシグナリングに基づいて送信ホールの存在を検出するように構成されてよい。
【0065】
処理回路構成60は、チャネル追跡のためにフィルタ設定を変更することによって、ダウンリンク送信への影響を軽減するように構成可能である。処理回路構成60は、送信ホールの存在を検出することに応答して、第1の送信間隔において受信されるデータブロックのレートマッチングを変更し、かつ、送信ホールの前および後に、第1の送信間隔において受信されたデータシンボルを使用してデータブロックを復号することによって、ダウンリンク送信への影響を軽減するように構成可能である。処理回路構成60は、送信ホールに対応する1つまたは複数のシンボル時間で、チャネル復号に対する符号化ビットの軟値をゼロに設定することによって、ダウンリンク送信への影響を軽減するように構成可能である。
【0066】
いくつかの実施形態によると、送信ノードにおけるプロセッサに対するプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、上記プログラム命令は、プログラム命令がプロセッサによって実行される時、送信ノードに、所定の長さを有する第1の送信間隔にわたって第1のユーザ機器(UE)へのダウンリンク送信をスケジューリングすることと、第1の送信間隔において第1のUEへのダウンリンク送信を開始することと、第1のUEへのダウンリンク送信における送信ホールの第1の端を生成するために第1の送信間隔が終わる前に第1のUEへのダウンリンク送信を停止することと、送信ホールの第2の端において第1のUEへのダウンリンク送信を再開することとを行わせるように構成される、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。
【0067】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品を記憶して含んでよい。
【0068】
いくつかの実施形態によると、ユーザ機器(UE)におけるプロセッサに対するプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品であって、上記プログラム命令は、プログラム命令がプロセッサによって実行される時、UEに、UEへのダウンリンク送信が所定の長さを有する第1の送信間隔でスケジューリングされていることを判断することと、第1の送信間隔においてダウンリンク送信を受信し始めることと、第1の送信間隔が終わる前に、UEへのダウンリンク送信における送信ホールの存在を検出することと、送信ホールによって生じたダウンリンク送信への影響を軽減することとを行わせるように構成される、コンピュータプログラム製品がさらに提供される。
【0069】
非一時的なコンピュータ可読媒体は、コンピュータプログラム製品を記憶して含んでよい。
【0070】
本開示において、非限定的という意味で使われる無線ネットワークノード、または単なるネットワークノード30が使用可能である。該ネットワークノードは、UEをサーブする、および/またはUEが信号を受信する場所から、他のネットワークノード、またはネットワークエレメント、または任意の無線ノードに接続される任意のタイプのネットワークノードに言及する。さまざまなタイプの無線ネットワークノードの例は、ノードB、基地局(BS)、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)ノード、eNode B、ネットワークコントローラ、無線ネットワークコントローラ(RNC)、基地局コントローラ(BSC)、中継器、ドナーノード制御中継器、ベーストランシーバ基地局(BTS)、アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、RRU、RRH、分散アンテナシステム(DAS)におけるノードなどである。非限定的という意味で使われるユーザ機器(UE)またはモバイル端末も使用されてよい。これらの用語は、セルラーまたはモバイル通信システムにおいて無線ネットワークノードと通信する任意のタイプのワイヤレスデバイスに言及する。UEの例は、ターゲットデバイス、デバイス間(D2D)UE、マシン型UEまたはマシン間通信(M2M)対応UE、PDA、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップを埋め込み搭載した(LEE)ラップトップ装着機器(LME)、USBドングルなどである。モバイル端末という用語は、これらのアクセス端末タイプのいずれかおよび全てに言及することを意味し、これらのうちのいくつかは所与の場所に固定されてよい。よって、モバイル端末は必ずしも「モバイル」であるというわけではない。
【0071】
本明細書において説明された技法および装置は5Gシステムにおいて使用されることが予想されているが、LTEシステムの仕様で使用される専門用語は、便宜上本明細書において使用されてよい。同じまたは同様のパラメータ、チャネルなどに他の名称を適用してよいことは理解されるであろう。本明細書において説明された技法および装置がLTEおよび/または他のシステムとの過去との互換性のために設計可能であるが、必ずしもそうでないことも、理解されるべきである。ここで開示された技法および装置の実施形態は、UEの、シングルキャリア、および、マルチキャリア(MC)またはキャリアアグリゲーション(CA)動作にも適用可能である。
【0072】
図14は、例えば、処理回路構成40に基づいて、ネットワークノード30などの送信ノードにおいて実装可能であるような機能モジュールまたは回路アーキテクチャの例を示す。示された実施形態は、少なくとも機能的に、所定の長さを有する第1の送信間隔にわたって第1のUEへのダウンリンク送信をスケジューリングするためのスケジューリングモジュール1402と、第1の送信間隔において第1のUEへのダウンリンク送信を開始するための開始モジュール1404とを含む。実装形態はまた、第1のUEへのダウンリンク送信における送信ホールの第1の端を生成するために第1の送信間隔が終わる前に第1のUEへのダウンリンク送信を停止するための停止モジュール1406と、送信ホールの第2の端において第1のUEへのダウンリンク送信を再開するための再開モジュール1408とを含む。
【0073】
図15は、例えば、処理回路構成60に基づいて、UE50などの受信機またはワイヤレス端末において実装可能であるような機能モジュールまたは回路アーキテクチャの例を示す。示された実施形態は、少なくとも機能的に、UEへのダウンリンク送信が所定の長さを有する第1の送信間隔でスケジューリングされていることを判断するための判断モジュール1502と、第1の送信間隔においてダウンリンク送信を受信し始めるための開始用モジュール1504とを含む。実装形態はまた、第1の送信間隔が終わる前に、UEへのダウンリンク送信における送信ホールの存在を検出するための検出モジュール1506と、送信ホールによって生じたダウンリンク送信への影響を軽減するための軽減モジュール1508とを含む。
【0074】
特に、開示された発明の修正および他の実施形態は、前述の説明および関連の図面に提示された教示の利益を有することに、当業者は想到するであろう。従って、本発明が、開示された特有の実施形態に限定されず、修正および他の実施形態が本開示の範囲内に含まれることが意図されることは理解されたい。特有の用語が本明細書に採用されている場合があるが、これら用語は、単に一般的かつ記述的な意味で使用され、限定する目的で使用されない。