【文献】
Ericsson, Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell, Nokia, Intel, ZTE, Samsung,NB-LTE - General L1 Concept Description, 3GPP TSG-RAN WG1#82b R1-156010,2015年 9月30日,pp.1-16
【文献】
Huawei, HiSilicon,NB-IOT - downlink physical layer concept description, 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-156462,2015年11月 7日
【文献】
Nokia Networks,On the synchronization signal design for NB-IoT, 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157274,2015年11月 6日
【文献】
Intel Corporation,On synchronization signal design and performance for NB-IoT, 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-156528,2015年 5月11日,pp.1-11
【文献】
Qualcomm Incorporated,Sequence Design for NB-IoT SYNC Channel, 3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157069,2015年11月 7日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で送信するための無線ネットワークノード(10)によって実施される方法であって、
前記NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−PSSをマッピングすること(110)と、
前記NB−PSSがマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームへ前記NB−SSSをマッピングすることで、前記NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−SSSをマッピングすること(120)と、
前記NB−PSSが送信されるフレーム1個おきに、前記NB−SSSを送信することを含む、前記マッピングにしたがって前記同期信号区間内で前記NB−PSSおよび前記NB−SSSを送信すること(130)と、
を含む方法。
前記NB−SSSを、前記NB−SSSが送信される各フレーム内の、単一のサブフレームにのみマッピングすることを含む、請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
前記NB−PSSを、前記NB−PSSが送信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみにマッピングすることを含む、請求項1乃至5の何れか1項に記載の方法。
前記NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されず、前記無線ネットワークノード(10)の全てまたは過半数の可能な時分割複信の構成内のダウンリンクサブフレームである、1または複数個のサブフレームに排他的にマッピングすることを含む、請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
前記方法は、前記NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、ブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がない1つまたは複数のサブフレームに排他的にマッピングすることを含む、請求項1乃至8の何れか1項に記載の方法。
前記NB−PSSおよびNB−SSSは、狭帯域インターネット・オブ・シングス、IoTの同期信号であって、前記同期信号区間は80ms、フレームは10ms、そしてサブフレームは1msである、請求項1乃至9の何れか1項に記載の方法。
複数のフレームを含む同期信号区間内で、狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを受信するための無線通信機器(12)によって実施される方法であって、
前記NB−PSSが受信されるフレーム1個おきに前記NB−SSSを受信することを含む、前記同期信号区間内の前記NB−PSSおよびNB−SSSを受信すること(210)と、
前記NB−PSSが受信される各フレーム内の同一の1つまたは複数のサブフレームから前記NB−PSSをデマッピングすること(220)と、
前記NB−PSSがデマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームと異なる1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングすることで、前記NB−PSSが受信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングすること(230)と、
を含む方法。
前記NB−SSSを、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみからデマッピングすることを含む、請求項11乃至13の何れか1項に記載の方法。
前記NB−SSSを、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の、サブフレーム9からデマッピングすることを含む、請求項11乃至14の何れか1項に記載の方法。
前記NB−PSSを、前記NB−PSSが受信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみからデマッピングすることを含む、請求項11乃至15の何れか1項に記載の方法。
前記NB−PSSを、前記NB−PSSが受信される各フレーム内の、サブフレーム5からデマッピングすることを含む、請求項11乃至16の何れか1項に記載の方法。
NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されず、前記無線ネットワークノード(10)の全てのまたは過半数の可能な時分割複信の構成内のダウンリンクサブフレームである1または複数個のサブフレームに排他的にデマッピングすることを含む、請求項11乃至17の何れか1項に記載の方法。
前記方法は、前記NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、ブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がない1つまたは複数のサブフレームに排他的にデマッピングすることを含む、請求項11乃至18の何れか1項に記載の方法。
前記受信したNB−PSSおよびNB−SSSに基づき、前記無線ネットワークノード(10)によって提供されるセルのフレームおよびシンボルタイミングを取得することをさらに含む、請求項11乃至19の何れか1項に記載の方法。
前記NB−PSSおよびNB−SSSは、狭帯域インターネット・オブ・シングス、IoTの同期信号であって、前記同期信号区間は80ms、フレームは10ms、そしてサブフレームは1msである、請求項11乃至20の何れか1項に記載の方法。
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で送信するための無線ネットワークノード(10)であって、
前記NB−PSSを、前記NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにマッピングし、
前記NB−PSSがマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームへ前記NB−SSSをマッピングすることで、前記NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−SSSをマッピングし、
前記NB−PSSが送信されるフレーム1個おきに、前記NB−SSSを送信することを含む、前記マッピングにしたがって前記同期信号区間内で前記NB−PSSおよび前記NB−SSSを送信する(130)、
よう構成される無線ネットワークノード(10)。
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で送信するための無線ネットワークノード(10)であって、
前記NB−PSSを、前記NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにマッピングするため、そして、前記NB−PSSがマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームへ前記NB−SSSをマッピングすることで、前記NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−SSSをマッピングするためのマッピングモジュール(650)と、
前記NB−PSSが送信されるフレーム1個おきに、前記NB−SSSを送信することを含む、前記マッピングにしたがって前記同期信号区間内で前記NB−PSSおよび前記NB−SSSを送信するための送信モジュール(660)と、
を含む方法。
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で受信するための無線通信装置(12)であって、
前記NB−PSSが受信されるフレーム1個おきに前記NB−SSSを受信することを含む、前記同期信号区間内の前記NB−PSSおよびNB−SSSを受信し、
前記NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームから前記NB−PSSをデマッピングし、
前記NB−PSSがデマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングすることで、前記NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−SSSをデマッピングする、
よう構成される無線通信装置(12)。
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で受信するための無線通信装置(12)であって、
前記NB−PSSが受信されるフレーム1個おきに前記NB−SSSを受信することを含む、前記同期信号区間内の前記NB−PSSおよびNB−SSSを受信するための受信モジュール(750)と、
前記NB−PSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームから前記NB−PSSをデマッピングするため、そして前記NB−PSSがデマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングすることで、前記NB−PSSが受信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングするためのデマッピングモジュール(760)と、
を備える無線通信装置(12)。
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で送信するための無線ネットワークノード(10)であって、
無線回路(610)と、
処理回路(620)であって、
前記NB−PSSを、前記NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにマッピングし、
前記NB−PSSがマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームへ前記NB−SSSをマッピングすることで、前記NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−SSSをマッピングし、
前記NB−PSSが送信されるフレーム1個おきに、前記NB−SSSを送信することを含む、前記マッピングに従い、前記同期信号区間内で前記NB−PSSおよび前記NB−SSSを送信する、
よう構成された前記処理回路(620)と、
を備える無線ネットワークノード(10)。
前記処理回路(620)は、前記NB−SSSが送信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみに前記NB−SSSをマッピングするよう構成される、請求項30乃至32の何れか1項に記載の無線ネットワークノード(10)。
狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で受信するための無線通信機器(12)であって、
無線回路(710)と、
処理回路(720)であって、
前記NB−PSSが受信されるフレーム1個おきに前記NB−SSSを受信することを含む、前記同期信号区間内の前記NB−PSSおよびNB−SSSを受信し、
前記NB−PSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームに前記NB−PSSをデマッピングし、
前記NB−PSSがデマッピングされる前記1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングすることで、前記NB−PSSが受信される少なくとも1個のフレームを含む、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングする、
よう構成される前記処理回路(720)と、
を備える無線通信機器(12)。
前記処理回路(720)は、前記NB−SSSが受信される各フレーム内の単一のサブフレームのみから前記NB−SSSをデマッピングするよう構成される、請求項34乃至36の何れか1項に記載の無線通信機器(12)。
【発明の概要】
【0005】
本明細書のいくつかの実施形態にかかる無線ネットワークノード(例えば基地局)は、複数のフレームを含む同期信号区間内で狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)および狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)を送信する。無線ネットワークノードは、NB−PSSを、NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにマッピングする。無線ネットワークノードは、同様に、NB−SSSを、NB−SSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにマッピングする。これは、NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む(すなわち、NB−PSSおよびNB−SSSは、同期信号区間の少なくとも1個のフレームについて、同一フレームで送信される)。無線ネットワークノードはこれを、NB−PSSがマッピングされる1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームからNB−SSSをマッピングすることによって達成する。次に、無線ネットワークノードは、このマッピングに従い、同期信号区間内でNB−PSSおよびNB−SSSを送信する。いくつかの実施形態では、例えば、無線ネットワークノードはNB−PSSが送信されるフレーム1個おきにNB−SSSを送信する。
【0006】
このようにNB−PSSおよびNB−SSSを送信することは、好ましくは同期信号区間内でより高い同期信号密度を容易にする。実際、異なるサブフレームで(すなわち、時間的に異なるサブフレーム位置で)NB−PSSおよびNB−SSSを送信することで、NB−PSSの送信密度はNB−SSS送信との潜在的な衝突によって制限されない。事実、いくつかの実施形態におけるNB−PSSは、同期信号区間の毎フレーム内で送信される。NB−PSSを時間的により高い密度で送信することは、低SNRに直面した場合によりロバストであることを証明する同期へ変換する。
【0007】
少なくともいくつかの実施形態では、本明細書の無線ネットワークノードは、例えば後方互換性を確実にする、または少なくとも最大化するために、NB−PSSおよびNB−SSSを特定の選択サブフレームにマッピングする。例えば、1つまたは複数の実施形態では、無線ネットワークノードは、NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されない1または複数個のサブフレームであって、無線ネットワークノードの可能な時分割複信の構成の全てまたは過半数の中のダウンリンクサブフレームである1または複数個のサブフレームに排他的にマッピングする。代替的にまたは付加的に、無線ネットワークノードは、NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、ブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がないサブフレームに排他的にマッピングしてもよい。
【0008】
それにも関わらず、1つまたは複数の実施形態では、無線ネットワークノードは、同期信号区間の毎フレームでNB−PSSを送信する。代替的に、無線ネットワークノードは同期信号区間の奇数番目のフレームのみでNB−PSSを送信する。
【0009】
付加的または代替的に、無線ネットワークノードは同期信号区間の1個のフレームのみでNB−SSSを送信する。代替的に、無線ネットワークノードはNB−PSSが送信される各フレームでNB−SSSを送信する。
【0010】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードは同期信号区間の偶数番目のフレームのみでNB−SSSを送信する。
【0011】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードはNB−SSSが送信される各フレーム内の単一のサブフレームのみにNB−SSSをマッピングする。例えば、いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードは、NB−SSSが送信される各フレーム内の、サブフレーム9にNB−SSSをマッピングする。
【0012】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードは、NB−PSSが送信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみにNB−PSSをマッピングする。例えば、いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードは、NB−PSSが送信される各フレーム内の、サブフレーム5にNB−PSSをマッピングする。それにも関わらず、NB−PSSを単一のサブフレームのみにマッピングするために、無線ネットワークノードは2個の基本NB−PSSシーケンスの合計からNB−PSSを生成してもよい。
【0013】
1つまたは複数の実施形態では、無線ネットワークノードは、NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されない1つまたは複数のサブフレームであって、無線ネットワークノードの全てまたは過半数の可能な時分割複信の構成内のダウンリンクサブフレームである、1つまたは複数のサブフレームに排他的にマッピングする。代替的にまたは付加的に、無線ネットワークノードは、NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、ブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がない1つまたは複数のサブフレームに排他的にマッピングする。
【0014】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードは異なる基本NB−PSSシーケンスとしてNB−PSSを生成し、所与のフレームにおいて送信される1個のみの基本NB−PSSシーケンスで、同期信号区間の異なるフレームの基本NB−PSSシーケンスの異なる個別の1つを送信することによってNB−PSSを送信する。この場合、異なる基本NB−PSSシーケンスは2個の基本NB−PSSシーケンスを含んでもよく、無線ネットワークノードは同期信号区間の選択フレーム内でNB−PSSを送信してもよい。無線ネットワークノードは2個の基本NB−PSSシーケンスの片方の送信と、2個の基本NB−PSSシーケンスの他方の送信とを、選択フレームの1個おきに切り替えてもよい。
【0015】
1つまたは複数の実施形態において、無線ネットワークノードは1つまたは複数のパラメータを示すNB−PSSおよび/またはNB−SSSを送信する。1つまたは複数のパラメータは、以下の1または複数を含んでもよい:無線ネットワークノードからの狭帯域送信が広帯域伝送の帯域内、広帯域伝送のガードバンド内、または別個のいずれかを指す狭帯域デプロイタイプ;広帯域伝送の帯域内に位置する狭帯域伝送の位置を示す伝送リソースインデックス;および無線ネットワークノードが周波数分割複信モードまたは時分割複信モードのいずれかで動作しているかを示す無線ネットワークノードの動作モード。
【0016】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノードはNB−PSSおよびNB−SSSを送信するサイクリックプレフィックスの長さを選択する。この場合、無線ネットワークノードは、同一の1つまたは複数の基本NB−PSSシーケンスを用い、選択した長さに関わらず、しかしながら異なる選択した長さに対して異なるパンクチャパターンを用いることで、異なる選択した長さに対して異なる方法でNB−PSSを生成してもよい。対照的に、無線ネットワークノードは、異なる選択した長さに対して、同様にNB−SSSを生成してもよい。
【0017】
任意のまたは全てのこれらの実施形態で、NB−PSSおよびNB−SSSは狭帯域インターネット・オブ・シングス(IoT)の同期信号であってもよい。このような場合、同期信号区間は80msであってもよく、フレームは10msであってもよく、サブフレームは1msであってもよい。
【0018】
本明細書の実施形態はさらに、複数のフレームを含む同期信号区間内で、狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを受信するための無線通信機器(例えばユーザ装置)によって実施される方法を含む。当該方法は、同期信号区間内でNB−PSSおよびNB−SSSを受信することを含む。これは、例えば、NB−PSSが受信されるフレーム1個おきにNB−SSSを受信することを含む。当該方法はさらに、NB−PSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームから、NB−PSSをデマッピングすることを伴う。当該方法は、NB−PSSがデマッピングされる1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームから前記NB−SSSをデマッピングすることで、NB−PSSが受信される少なくとも1個のフレームを含む、NB−SSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームからNB−SSSをデマッピングすることを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、無線通信機器は同期信号区間の毎フレームでNB−PSSを受信する。代替的に、無線通信機器は同期信号区間の奇数番目のフレームのみでNB−PSSを受信する。
【0020】
いくつかの実施形態では、無線通信機器は同期信号区間の偶数番目のフレームのみでNB−SSSを受信する。
【0021】
代替的にまたは付加的に、無線通信機器は同期信号区間の単一のフレームのみでNB−SSSを受信する。代替的に、無線通信機器はNB−PSSが受信される各フレームでNB−SSSを受信する。
【0022】
1つまたは複数の実施形態では、無線通信機器は、NB−SSSが受信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみからNB−SSSをデマッピングする。例えば、いくつかの実施形態では、無線通信機器は、NB−SSSが受信される各フレーム内の、サブフレーム9からNB−SSSをデマッピングしてもよい。代替的にまたは付加的に、無線通信機器は、NB−PSSが受信される各フレーム内の、単一のサブフレームのみからNB−PSSをデマッピングする。例えば、いくつかの実施形態では、無線通信機器は、NB−PSSが受信される各フレーム内の、サブフレーム5からNB−PSSをデマッピングすることができる。それにも関わらず、単一のサブフレームのみからNB−PSSをデマッピングするために、無線通信機器は2個の基本NB−PSSシーケンスの合計からNB−PSSを回復してもよい。
【0023】
いくつかの実施形態では、無線通信機器は、NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されない1または複数個のサブフレームであって、無線ネットワークノードの全てのまたは過半数の可能な時分割複信の構成内のダウンリンクサブフレームである1または複数個のサブフレームから排他的にデマッピングする。代替的にまたは付加的に、無線通信機器は、NB−PSSおよびNB−SSSのそれぞれを、ブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がない1つまたは複数のサブフレームから排他的にデマッピングする。
【0024】
いくつかの実施形態では、無線通信機器は異なる基本NB−PSSシーケンスとしてNB−PSSを回復し、所与のフレームから受信された1個のみの基本NB−PSSシーケンスで、同期信号区間の異なるフレームの基本NB−PSSシーケンスの異なる個別の1つを受信することでNB−PSSを受信する。このような場合、異なる基本NB−PSSシーケンスは、2個の基本NB−PSSシーケンスを含んでもよい。機器は、同期信号区間の選択フレーム内のNB−PSSを受信し、2個の基本NB−PSSシーケンスの片方を受信することと、2個の基本NB−PSSシーケンスの他方を受信することとを、選択フレームの1個おきに変えてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、無線通信機器はNB−PSSおよび/またはNB−SSSから1つまたは複数のパラメータを判断する。1つまたは複数のパラメータは、以下の1または複数を含んでもよい:無線ネットワークノードからの狭帯域送信が広帯域伝送の帯域内、広帯域伝送のガードバンド内、または別個のいずれかを指す狭帯域デプロイタイプ;広帯域伝送の帯域内に位置する狭帯域伝送の位置を示す伝送リソースインデックス;および無線ネットワークノードが周波数分割複信モードまたは時分割複信モードのいずれで動作しているかを示す無線ネットワークノードの動作モード。
【0026】
1つまたは複数の実施形態では、無線通信機器は、受信したNB−PSSおよびNB−SSSに基づき、無線ネットワークノードによって提供されるセルのフレームおよびシンボルタイミングを取得する。
【0027】
任意のまたは全てのこれらの実施形態において、NB−PSSおよびNB−SSSは狭帯域インターネット・オブ・シングス(IoT)同期信号であってもよい。このような場合、同期信号区間は80msであってもよく、フレームは10msであってもよく、サブフレームは1msであってもよい。
【0028】
本明細書の実施形態は、狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを、複数フレームを含む同期信号区間内で送信するための無線ネットワークノードも含む。無線ネットワークノードは、NB−PSSを、NB−PSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにマッピングするよう構成される。無線ネットワークノードは、NB−PSSがマッピングされる1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームへNB−SSSをマッピングすることで、NB−PSSが送信される少なくとも1個のフレームを含む、NB−SSSが送信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームにNB−SSSをマッピングするよう構成される。無線ネットワークノードはさらに、当該マッピングに従い、同期信号区間内でNB−PSSおよびNB−SSSを送信するよう構成される。いくつかの実施形態では、例えば、無線ネットワークノードはNB−PSSが送信されるフレーム1個おきにNB−SSSを送信するよう構成される。
【0029】
本明細書の実施形態は、複数のフレームを含む同期信号区間内で、狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)と、狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)とを受信するための無線通信機器をさらに含む。無線通信機器は同期信号区間内でNB−PSSおよびNB−SSSを受信するよう構成される。これは例えばNB−PSSが受信されるフレーム1個おきにNB−SSSを受信することを含む。無線通信機器はさらに、NB−PSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームからNB−PSSをデマッピングするよう構成される。無線通信機器はさらに、NB−PSSがデマッピングされる1つまたは複数のサブフレームとは異なる1つまたは複数のサブフレームからNB−SSSをデマッピングすることで、NB−PSSが受信される少なくとも1個のフレームを含む、NB−SSSが受信される各フレーム内の、同一の1つまたは複数のサブフレームからNB−SSSをデマッピングするよう構成される。
【0030】
これにより、本明細書の実施形態は、複数のNB−IoT同期信号の配置デザインを含み、既知のデザインに関連付けられた1つまたは複数の前述の欠点を解決する。さらに、TDDおよび拡張CPのサポートが考慮される。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、1以上の実施形態に係る、無線通信システムにおける無線ネットワークノード10および無線通信機器12を示す。無線ネットワークノード10は、例えば狭帯域なインターネット・オブ・シングス(IoT)のための、狭帯域プライマリ同期信号(NB−PSS)14および狭帯域セカンダリ同期信号(NB−SSS)16を送信するよう構成される。ノードのデプロイモードに応じて、これらの狭帯域信号14および16は、広帯域送信(例えば広帯域LTE送信)のガードバンド内、または広帯域送信の帯域内の(例えばGSM(登録商標)から再構築された)別個のスペクトラムで送信されてもよい。それにも関わらず、いくつかの実施形態における無線通信機器12は、無線ネットワークノード10によって提供されるセルのフレームおよびシンボルのタイミングを取得するために、セルサーチの一部として狭帯域同期信号14および16を受信する。
【0033】
無線ネットワークノード10は同期信号区間18内でNB−PSSおよびNB−SSSを送信する。
図1は、時間とともに周期的に(例えば80ms毎に)繰り返す、区間18A、18B、18Cなどのような複数の区間18を示す。各同期信号区間18は複数のいわゆるフレーム20を含む。フレーム20は無線通信システムのタイミング構造に係る特定レベルの粒度に特有の時間量(例えば10ms)であるとして定義される。各フレーム20は複数のサブフレーム22を含む。各サブフレーム22は、同様に、システムのタイミング構造に係るより低いレベルの粒度に特有の時間量(例えば1ms)であるとして定義される。
【0034】
無線ネットワークノード10は、例えば同期信号区間18内で特定の同期信号密度を達成するために、特定のフレーム20およびサブフレーム22内で、NB−PSS14およびNB−SSS16を送信する。このことに関して、無線ネットワークノード10は、同期信号区間18内で信号14および16を送信するために、
図2に示す処理を実行する。
【0035】
図2に示すように、無線ネットワークノード10の処理は、NB−PSS14を、NB−PSSが送信される各フレーム20内の1以上の同一のサブフレーム22にマッピングすることを含む(ブロック110)。つまり、NB−PSS14がマッピングされるサブフレーム22は、NB−PSS14が送信される異なるフレーム20にわたって同一である(すなわち、各フレーム20内のサブフレーム22の位置は同一である)。
図1に示すように、例えば、無線ネットワークノード10は、NB−PSS14を、NB−PSS14が送信される各フレーム20内の同一の2個のサブフレーム22Aおよび22Bにマッピングする。これらの2つのサブフレーム22Aおよび22Bの位置は、各フレーム20内で同一である(例えば、NB−PSS14はNB−PSS14が送信される各フレーム20内のサブフレーム位置4および5へマッピングされる)。
【0036】
無線ネットワークノード10の処理は、同様に、NB−SSS16を、NB−SSS16が送信される各フレーム20内の1以上の同一のサブフレーム22にマッピングすることを含む(ブロック110)。また、これはNB−SSS16がマッピングされるサブフレーム22は、NB−SSS16が送信される異なるフレーム20にわたって同一である(すなわち、各フレーム20内のサブフレーム22の位置は同一である)ことを意味する。
図1に示すように、例えば、無線ネットワークノード10は、NB−SSS16を、NB−SSS16が送信される各フレーム20内の同一の単一のサブフレーム22Cにマッピングする。
【0037】
とりわけ、NB−SSS16は、NB−PSS14が送信される少なくとも1つのフレーム20内で送信される。すなわち、無線ネットワークノード10は同一である少なくとも1つのフレーム20内でNB−PSS14およびNB−SSS16を送信する。無線ネットワークノード10は、NB−SSS16を、NB−PSS14がマッピングされる1以上のサブフレーム22とは異なる1以上のサブフレーム22へマッピングすることでこれを達成する。例えば
図1は、同期信号区間18の最終フレーム内で両方が送信されるNB−PSS14およびNB−SSS16を示すが、NB−PSS14はサブフレーム22Aおよび22Bにマッピングされる一方でNB−SSS16が同一フレーム内の異なる(重複しない)サブフレーム22Cにマッピングされる。それにも関わらず、無線ネットワークノード10の処理100は、このマッピングに係る同期信号区間18内でNB−PSS14およびNB−SSS16を送信することをさらに含む(ブロック130)。いくつかの実施形態では、例えば、無線ネットワークノード10は、NB−PSSが送信されるフレーム1個おきにNB−SSSを送信する。
【0038】
このようにNB−PSSおよびNB−SSSを送信することで、同期信号区間18内のより高い同期信号密度を有利に促進する。実際、異なるサブフレームで(すなわち、時間的に異なるサブフレーム位置で)NB−PSS14およびNB−SSS16を送信することでNB−PSS14の送信密度はNB−SSS16との衝突する可能性によって制限されない(例えば、異なるサブフレームにマッピングされるため、NB−PSS14およびNB−SSS16は同一フレーム内で送信されてもよい)。時間的により高密度にNB−PSS14を送信することは、(例えば、狭帯域同期信号14および16の帯域内またはガードバンド送信のための低い送信電力に起因する)低いSNRに直面してもよりロバストであると証明する同期に変換される。さらに、このようにして、同期信号密度は、例えば同期信号が毎フレームの同一のサブフレームを用いて送信される場合、同期信号検出に求められる複雑さに有意な影響を与えることなく、増加される。
【0039】
図3Aは、
図2の処理に係る同期信号14および16のマッピングによってNB−PSS14の密度をどのように増加するかの1つの非限定的な例を示す。
【0040】
図3Aに示すように、同期信号区間18はフレーム0−7として連続してインデックスが付けられるまたは番号付けられる8個のフレーム20を含む。同様に、各フレーム20は、サブフレーム0−9として順次インデックスが付けられるまたは番号付けられる10個のサブフレーム22を含む。無線ネットワークノード10は、NB−PSS14を、NB−PSS14が送信される各フレーム内の同一の2個の(サブフレーム4および5としてインデックスが付けられる)サブフレーム22にマッピングする。本例ではより具体的には、無線ネットワークノード10は2つの異なる基本シーケンスNB−PSS1およびNB−PSS2(例えばZadoff−Chuシーケンス)としてNB−PSS14を生成し、NB−PSS1をサブフレーム4に、NB−PSS2をサブフレーム5にマッピングする。一方、無線ネットワークノード10は、NB−SSS16が送信される各フレーム20のうちのただ1つのサブフレーム22にNB−SSS16をマッピングする(しかしながら、他の実施形態では、2つのサブフレームが用いられうる)。実際に、少なくともいくつかの実施形態では、ただ1つのサブフレームでのNB−SSS16の送信でも、たとえ低いSNR環境においても、NB−SSS16の許容できる検出性能をもたらす。それにも関わらず、この1個のサブフレームは、NB−PSS14がマッピングされたサブフレームのいずれとも異なる。図示するように、ノード10は、NB−PSS14がマッピングされるサブフレーム4および5とは異なるサブフレーム9に、NB−SSS16をマッピングする。
【0041】
このように、NB−PSS14およびNB−SSS16の異なるサブフレーム(すなわち、異なる位置)へのマッピングは、無線ネットワークノード10が同期信号区間18において、例えばこのマッピングストラテジーなしに可能であるものよりも、より高い密度で、NB−PSS14を送信することを可能にする。実際、
図3Aの例において、無線ネットワークノード10は同期信号区間18内の8個のフレーム0−7の全てでNB−PSS14を送信する。一方、たとえ低いSNR環境でも十分であることを証明するNB−SSS16の低密度の送信で、無線ネットワークノード10は、同期信号区間18のただ1個のフレーム、すなわち最終フレーム7においてNB−SSS16を送信する。このように最終フレーム7でNB−PSS14およびNB−SSS16の両方が送信される場合、信号14および16が異なるサブフレームを占有することで、信号14と16との衝突を回避することができる。
【0042】
さらに、無線ネットワークノード10はなお、NB−PSS14の密度に関して柔軟性を維持する。いくつかの実施形態では、
図3Bに示すように、無線ネットワークノード10は、例えば同期信号区間18の奇数番目のフレーム(すなわち、1,3,5,7...)のみの、1つおきのフレーム20においてNB−PSS14を送信することで、より低密度でNB−PSS14を送信する。
【0043】
少なくともいくつかの実施形態では、無線ネットワークノード10は、どのように異なるサブフレームが利用を許可されるかを左右する1つ以上の制約条件に基づき、NB−PSS14およびNB−SSS16を特定の選択サブフレームにマッピングする。これらの制約条件は、例えば、所与のサブフレームが低干渉サブフレーム(例えばマルチキャスト−ブロードキャスト型の単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレーム)、ダウンリンクサブフレーム、および/またはブロードキャストチャネル上でシステム情報が送信されうるサブフレームとして設定可能であるか否かに関係してもよい。しかしながら、特定の制約条件に関わらず、無線ネットワークノード10は、どのようにサブフレームが用いられるべきであるかについての潜在的に競合する制約条件とのバランスを取るように選択された特定のサブフレームへNB−PSS14およびNB−SSS16をマッピングする。
【0044】
時分割複信(TDD)の可能な構成の所定数が、どのサブフレームがダウンリンクサブフレームとして構成可能であるかを左右する例示的な実施形態について検討する。
図4Aは7個のそのような可能なTDD構成を示す。図示するように、サブフレーム0および5は7個の可能なTDD構成の全てでダウンリンクサブフレームとして構成され、サブフレームは構成0以外の可能なTDD構成の全てでダウンリンクサブフレームとして構成され、サブフレーム4および8は3個の可能なTDD構成のうちの4個でダウンリンクサブフレームとして構成される。これを考慮すると、いくつかの実施形態における無線ネットワークノード10は、NB−PSS14およびNB−SSS16のそれぞれを、無線ネットワークノード10の全ての(または過半数の)可能なTDD構成内のダウンリンクサブフレームである1または複数個のサブフレームに排他的にマッピングする。
【0045】
代替的にまたは付加的に、無線ネットワークノード10は、そのマッピングにおいて、特定のサブフレームはいわゆる低干渉サブフレームとして構成可能であってもよいという事実を考慮する。低干渉サブフレームとは、同一の周波数リソース上で異なる送信機によって送信された他のサブフレームへ、ないまたは限られた干渉量を生じさせるサブフレームである。無線ネットワークノード10は、例えば、低干渉サブフレーム内の1つまたは複数の送信リソース上での送信電力を(例えば特定の時間−周波数リソース上でパンクチャするまたは送信しないことによって)、例えば通常のサブフレームのための通常の送信電力と比較して、減らしてもよい。一例として、低干渉サブフレームは、マルチキャスト−ブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームであってもよい。
【0046】
任意のイベントにおいて、いくつかの実施形態における無線ネットワークノード10は、NB−PSS14およびNB−SSS16のそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されない1または複数個のサブフレームに排他的にマッピングする。例えば
図4Bは、サブフレーム1−3および6−8が低干渉サブフレームとして構成可能な一例を示す。無線ネットワークノード10は、これを考慮することで、NB−PSS14およびNB−SSS16がマッピングされるべきサブフレームを選択する。実際、いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード10は、低干渉サブフレームとしての構成に影響されないサブフレームであるため、サブフレーム0、4、5、および9から構成されるセットから、NB−PSS14およびNB−SSS16をマッピングするサブフレームを選択する。
【0047】
さらに他の実施形態では、無線ネットワークノード10は、そのマッピングにおいて、システム情報が特定のサブフレーム内のブロードキャストチャネル上で送信されうるという事実を考慮する。例えば
図4Cは、サブフレーム0内のブロードキャストチャネル(例えば狭帯域物理ブロードキャストチャネルNB−PBCH)上でシステム情報が送信されることを示す。このシステム情報の送信との競合を避けるために、無線ネットワークノード10はいくつかの実施形態においてNB−PSS14およびNB−SSS16のそれぞれをブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がないサブフレームに排他的にマッピングする。
図4Cにおいて、例えば、無線ネットワークノード10は、システム情報の送信が(常に)ないサブフレームであるため、サブフレーム1−9から構成されるセットからNB−PSS14およびNB−SSS16をマッピングするサブフレームを選択する。
【0048】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード10は、NB−PSS14およびNB−SSS16のそれぞれを、低干渉サブフレームとしての構成に影響されない1または複数個のサブフレームであって、無線ネットワークノード10の可能なTDD構成の全ての(または過半数の)中のダウンリンクサブフレームである1または複数個のサブフレームに排他的にマッピングする。例えば
図3A−3Bですでに示す実施形態について考慮する。ここでは、NB−PSS14およびNB−SSS16がマッピングされるサブフレーム(すなわちサブフレーム4、5、および9)は、
図4Bに係る低干渉サブフレームとしての構成から影響を受けない。さらに、当該サブフレームは
図4Aの可能なTDD構成の過半数、すなわち構成1、2、4、および5(構成0ではサブフレーム9はダウンリンクサブフレームではなく、構成3または6ではサブフレーム4がダウンリンクサブフレームではない)においてダウンリンクサブフレームである。
図3A−3Bは、無線ネットワークノード10が、NB−PSS14およびNB−SSS16のそれぞれを、ブロードキャストチャネル上でのシステム情報の送信がない1つまたは複数のサブフレームに排他的にマッピングする実施形態をさらに表す。実際、
図4Cによれば、NB−PSS14およびNB−SSS16がマッピングされるサブフレーム4、5、および9上ではシステム情報は送信されない。
【0049】
本明細書の他の実施形態では、無線ネットワークノード10は、NB−PSS14およびNB−SSS16を、
図3A−3Bのマッピングより多い数の可能なTDD構成に適合するサブフレームにマッピングする。
図5A−5Bはこのことに関しての異なる例を示す。
【0050】
図5A−5Bに示すように、無線ネットワークノード10は、NB−PSS14を、NB−PSS14が送信される各フレーム内の単一のサブフレームにのみマッピングする。実際、NB−PSS14を
図3A−3Bのようにサブフレーム4および5にマッピングするよりむしろ、無線ネットワークノード10はNB−PSS14をサブフレーム5にのみマッピングする。いくつかの実施形態では、このことは、NB−PSS14およびNB−SSS16がマッピングされるサブフレーム(すなわち、サブフレーム5および9)は、
図4Bによれば低干渉サブフレームとしての構成に影響されず、
図4Aの可能なTDD構成の過半数(すなわち、サブフレーム0が構成0ではダウンリンクサブフレームではない、構成1−6)のダウンリンクサブフレームであり、
図4Cによればブロードキャストチャネル上のシステム情報の送信がないことを有利に意味する。
【0051】
NB−PSS14を単一のサブフレームのみにマッピングするために、いくつかの実施形態における無線ネットワークノード10は、単一のNB−PSSシーケンスを含むようNB−PSS14を生成する。無線ネットワークノード10は、例えば、2つの基本NB−PSSシーケンスの合計からこの単一のシーケンスを生成する。例えば、無線ネットワークノード10は、
図3A−3Bの異なるサブフレームで送信される同一の2つの基本NB−PSSシーケンス、すなわちシーケンスNB−PSS1およびNB−PSS2を生成してもよく、しかしながらそれらを、単一のサブフレームでの送信のための単一の結合されたシーケンスを形成するために、例えば
として足し合わせてもよい。
【0052】
いくつかの実施形態(不図示)においては、無線ネットワークノード10はさらに、
図5A−5Bに示すように、NB−PSS14をマッピングする一方、
図3A−3Bに示すように、同期信号区間18の1つのフレームのみで(例えば最終フレームで)NB−SSS16を送信する。しかしながら、他の実施形態では、無線ネットワークノード10は同期信号区間18の1個よりも多いフレームでNB−SSS16を送信する。例えば、
図5A−5Bに示すように、無線ネットワークノード10はNB−SSS16を、NB−PSS14が送信される各フレームで送信してもよい。当然、他の実施形態では、無線ネットワークノード10はより少ないフレームで(例えばNB−PSS14が送信されるフレーム1個おきに)NB−SSS16を送信してもよい。
【0053】
それにも関わらず、少なくともいくつかの実施形態において、有利には、無線ネットワークノード10は、低いSNR環境であっても、NB−SSS16を検出するために必要とされるより高い密度でNB−SSS16を送信する。ノード10は、この高密度に起因する情報伝達容量の増加を利用してもよく、さもなければ、無線通信機器12へ1つまたは複数のパラメータを伝達するためにNB−SSS16を使用してもよい。これらの1つまたは複数のパラメータは、例えば、無線ネットワークノード10からの狭帯域伝送が、広帯域伝送の帯域内、広帯域伝送のガードバンド内、または別個、のいずれかであるかを示す狭帯域デプロイタイプを含んでもよい。代替的にまたは付加的に、1つまたは複数のパラメータは、広帯域伝送の帯域内に位置する狭帯域伝送の配置を示す伝送リソースインデックス(例えば、物理リソースブロックPRB、帯域内デプロイのNB−IoT送信のインデックス)を含んでもよい。さらに他の実施形態では、1つまたは複数のパラメータは付加的または代替的に、無線ネットワークノード10が周波数分割複信モードまたは時分割複信モードのいずれで動作しているかを示す無線ネットワークノード10の動作モードを含む。
【0054】
無線ネットワークノード10はこれらの1つまたは複数のパラメータを、任意の数の方法でNB−SSS16を介して伝達してもよい。例えば、無線ネットワークノード10は、1つまたは複数のパラメータに基づいて、NB−SSS16が生成されるシーケンスを選択してもよい。このように、選択されたシーケンス、したがってNB−SSS16は、1つまたは複数のパラメータを符号化、または暗示的に示す。以下でより十分に説明される他の実施形態では、無線ネットワークノード10は、NB−SSS16が送信される方法(例えば、NB−SSS16が送信されるサブフレームおよび/またはフレーム)によって暗示的に1つまたは複数のパラメータを示す。
【0055】
代替的にまたは付加的に、無線ネットワークノード10は任意のまたは全ての上述したパラメータをNB−PSS14を介して伝達してもよい。そのような場合、無線ネットワークノード10は同様に、1つまたは複数のパラメータに基づいて、NB−PSS14が生成されるシーケンスを選択してもよい。このように、選択されたシーケンス、したがってNB−PSS14は、1つまたは複数のパラメータを符号化、または暗示的に示す。他の実施形態では、無線ネットワークノード10は、NB−PSS14が送信される方法(例えば、NB−PSS14が送信されるサブフレームおよび/またはフレーム)によって暗示的に1つまたは複数のパラメータを示す。
【0056】
本明細書のさらに別の実施形態では、無線ネットワークノード10はNB−PSS14およびNB−SSS16を、
図3A−3Bおよび5A−5Bのマッピングよりさらに大きな数の可能なTDD構成に適合するサブフレームにマッピングする。
図6はこのことに関しての一例を示す。
【0057】
図6に示すように、無線ネットワークノード10はNB−SSS16を単一のサブフレームのみにマッピングする。しかしながら、
図3A−3Bおよび
図5A−5BのようにNB−SSS16をサブフレーム9にマッピングするよりむしろ、無線ネットワークノード10はNB−SSS16をサブフレーム0にマッピングする。このことは、マッピングが
図4Aに示す可能なTDD構成の全てに適合することを意味する。実際、NB−PSS14およびNB−SSS16がマッピングされるサブフレーム(すなわちサブフレーム0および5)は、7個のTDD構成全てにおいてダウンリンクサブフレームとして指定される。さらに、これらのサブフレームは、
図4Bによれば、低干渉サブフレームとしての構成に影響を受けない。
【0058】
いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード10のマッピングは可能なTDD構成により適合することを証明するが、システム情報の送信との潜在的な競合を犠牲にしている。
図4Cに示すように、例えば、システム情報はサブフレーム0のブロードキャストチャネルで送信されうる。
図6のように、NB−SSS16をサブフレーム0へマッピングすることで、NB−SSS16はシステム情報の送信と競合する。
【0059】
様々な実施形態における無線ネットワークノード10は、目標とするNB−SSSの検出閾値を達成するために必要なできるだけ少ないフレームでNB−SSS16を送信することで、そして1つまたは複数の、NB−SSSがない他のフレームでシステム情報を送信することで、この潜在的な競合を解決する。
図6に示すように、例えば、無線ネットワークノード10はNB−SSS16を同期信号区間18の最終フレーム(すなわちフレーム7)のみで送信する。上述したように、そのような低密度の送信は、低いSNR環境であっても目標とするNB−SSS検出閾値を満たしうる。そして、これによって、システム情報の送信のための同期信号区間18の残りのフレームが開放される。例えば、システム情報はフレーム0−6のサブフレーム0内で送信され、一方NB−SSS16はフレーム7のサブフレーム0内で送信される。この1個のフレームからシステム情報を省略することで、例えば約0.6dBだけ、システム情報(例えばNB−PBCH)の検出性能がわずかに劣化する。
【0060】
なお、
図6は単一のサブフレーム内でNB−PSS14を送信するための別の実施形態も示す。異なる基本NB−PSSシーケンスの組み合わせが同時に送信される
図5A−5Bに示す実施形態と対比して、これらの実施形態の無線ネットワークノード10は異なる時間に異なるNB−PSSシーケンスを(シーケンスを結合することなく)送信する。具体的には、無線ネットワークノード10は、基本NB−PSSシーケンスの異なる個別の1個を、同期信号区間18の異なるフレームで送信する。いくつかの実施形態では、所与のフレームにおいてただ1個の基本NB−PSSシーケンスが送信される。
【0061】
図6は、無線ネットワークノード10が同期信号区間18の毎フレームで基本NB−PSSシーケンスを送信する2個の基本NB−PSSシーケンス(すなわち、NB−PSS1およびNB−PSS2)の例を示す。この場合、無線ネットワークノード10は、1フレームごとにNB−PSS1の送信とNB−PSS2の送信とを替える(例えば、NB−PSS1は偶数番目のフレームで送信され、NB−PSS2は奇数番目のフレームで送信される)。しかしながら、より一般的には、無線ネットワークノード10は、選択フレームの1個ごとに、NB−PSSを同期信号区間18の選択フレーム内で送信し、ノード10は2個の基本NB−PSSシーケンスの片方の送信と、2個の基本NB−PSSシーケンスの他方の送信とを替える。少なくともいくつかの実施形態では、このアプローチは、有利には無線通信装置12が周波数オフセットとタイミングオフセットとの両方を同時に(または並列して)推定することを可能にする。
【0062】
いずれかの上述した実施形態は、個別にまたは組み合わせて用いられうる。単独の実施形態の一例として、無線ネットワークノード10は、信号密度の要求に影響を与えうる条件に関わらず、同一の実施形態を適用してもよい(例えば、TDDまたはFDDモードのいずれかの動作に関わらず
図6の実施形態を常に適用してもよい)。組み合わせた実施形態の一例として、対照的に、無線ネットワークノード10は、異なる条件下でおよび/または異なる時間において異なる実施形態を選択的に適用してもよい。
【0063】
1つまたは複数の実施形態において、無線ネットワークノード10はTDDモードで動作している場合は一実施形態を適用し、周波数分割複信(FDD)モードで動作している場合は異なる実施形態を適用する。例えば、無線ネットワークノード10は、TDDモードで動作している場合は、(例えば、全ての可能なTDD構成への互換性を確実にするために)
図6に図示する本実施形態に係るNB−PSS14およびNB−SSS16を送信し、FDDモードで動作している場合は、(例えば、TDD構成の互換性が適用されないため)
図3A−3Bおよび
図5A−5Bに図示する本実施形態に係るNB−PSS14およびNB−SSS16を送信してもよい。このような場合、ノードのNB−PSS14およびNB−SSS16の送信は、ノードの動作モードがTDDまたはFDDのどちらであるかを符号化する、または暗示的に示す。無線通信機器12は、例えば、NB−PSS14送信の間の時間間隔の評価に基づき、ノードの動作モードがTDDまたはFDDであるかを識別してもよい。
【0064】
代替的にまたは付加的に、無線ネットワークノード10は、比較的に高い同期信号密度を要求する条件下で動作する場合は1つの実施形態を適用し、比較的に低い同期信号密度しか要求しない条件下で動作する場合は異なる実施形態を適用する。そのような条件は、例えば、動的にまたは所与の時点で変化しうる無線ネットワークノードの狭帯域デプロイモードに依存しうる。例えば、別個のモードは、比較的低い同期信号密度(例えばより低い繰り返し間隔)を要求する条件をもたらしてもよく、帯域内またはガードバンド・モードは、比較的に高い同期信号密度(例えばより高い繰り返し間隔)を要求する条件をもたらしてもよい。
【0065】
すなわち、いくつかの実施形態では、無線ネットワークノード10は、帯域内またはガードバンド・モードで動作している場合は
図3A、5A、または6に図示する本実施形態に係るNB−PSS14およびNB−SSS16を送信するが、スタンドアロンモードで動作している場合は
図3Bまたは5Bに図示する本実施形態に係るNB−PSS14およびNB−SSS16を送信する。代替的に、無線ネットワークノード10は、帯域内またはガードバンド・モードで動作している場合は
図3Bまたは
図5Bに図示する本実施形態に係るNB−PSS14およびNB−SSS16を送信するが、スタンドアロンモードで動作している場合は、不図示の別の実施形態に従ってNB−PSS14およびNB−SSS16を送信する。そのような不図示の実施形態は、例えば、NB−PSS14および/またはNB−SSS16が図示するフレームおよび/またはサブフレームのサブセット(例えば、NB−SSS16がフレーム1、3、5、および7ではなく、1および5でのみ送信される)でのみ送信される、
図3Bまたは
図5Bの変更されたバージョンを含みうる。
【0066】
したがって、これらの実施形態におけるノードのNB−PSS14およびNB−SSS16の送信は、ノードのデプロイモードがスタンドアロン、帯域内、またはガードバンドのいずれであるかを符号化または暗示的に示す。無線通信装置12は、例えば、NB−PSS送信間の時間間隔の評価に基づいて、ノードのデプロイモードがスタンドアロン、帯域内、またはガードバンドのいずれであるかを識別しうる。
【0067】
当業者は、NB−PSS14およびNB−SSS16は、いくつかの方法のうちの任意の方法で、所与のサブフレーム内の送信リソースに、より具体的にマッピングしてもよいことを理解するであろう。
図7Aから87Dは、広帯域LTE伝送の帯域内で狭帯域同期信号14、16が送信される状況におけるいくつかの例を示す。本例におけるサブフレーム22は、複数の直交周波数分割多重(OFDM)シンボル24を含む。
【0068】
図7A−7Bはサブフレーム22が14個のOFDMシンボル24を含むことを示す。これは、例えば同期信号14および16が通常の長さのサイクリックプレフィックス(CP)で送信される場合である。
図7Aに示すように、NB−PSS14はサブフレームのOFDMシンボルの最後の11個で送信されてもよい。残りのOFDMシンボル24は、同期信号14および16には用いられず、代わりに広帯域制御情報(例えばLTE PDCCH)の送信のために空けられている。
図7Bは、NB−SSS16がサブフレームのOFDMシンボルの最後の9個で送信されてもよいことを示す。再び、残りのOFDMシンボル24は用いられず、代わりに広帯域制御情報を含む他の送信のために空けられている。それにも関わらず、NB−PSS14およびNB−SSS16は各同期信号区間18において、固定数のOFDMシンボルを占有する。
【0069】
図7C−7Cはさらに、複数のリソースエレメントを含む、いわゆるリソースブロックを示す。各リソースエレメントは1個のOFDMシンボルと、1個の(例えば15kHzの)周波数サブキャリアとの組み合わせによって構成される時間−周波数リソースである。図示するように、NB−PSS14およびNB−SSS16は、特定のリソースエレメントで、広帯域セル固有参照信号(CRS)26(例えばLTE CRS)によってパンクチャされる。広帯域CRS26もまた、LTE PDCCHのような広帯域物理ダウンリンク制御チャネル(WB−PDCCH)28上の広帯域制御情報の送信をパンクチャする。CRSおよびPDCCH送信との競合を避けるために、このようにNB−PSS14およびNB−SSS16を送信することは、有利には関連付けられた広帯域送信(例えば広帯域LTE)との後方互換性を提供する。
【0070】
しかしながら、図示されない他の実施形態において、NB−PSS14およびNB−SSS16は、所与のサブフレーム22内で異なる数のシンボルを占有してもよい。いくつかの通常のサイクリックプレフィックスの実施形態においては、例えば、NB−PSS14は各サブフレーム22の11個または9個のシンボルにわたり、NB−SSS16は各サブフレーム22の6個から11個のシンボルにわたる。
【0071】
本明細書のさらに他の実施形態は、通常のCPより長さが長い拡張サイクリックプレフィックス(CP)をサポートする。通常CPでは、各サブフレームは14個のOFDMシンボルを含み、拡張CPでは各サブフレームは12個のOFDMシンボルのみを含む。いくつかの拡張サイクリックプレフィックスの実施形態では、NB−PSS14は各サブフレーム22の9個のシンボルにわたり、NB−SSS16は各サブフレーム22の6個から9個のシンボルにわたる。
【0072】
無線ネットワークノード10は、異なる長さの基本シーケンスを用いてNB−PSS14を生成することで、通常およびいくつかの実施形態における拡張CPの両方へのサポートを実現する。例えば、無線ネットワークノード10は、通常CPで送信する場合は、長さ141の1つまたは複数の基本シーケンスを用いてNB−PSS14を生成してもよく、拡張CPで送信する場合は、長さ133の1つまたは複数の基本シーケンスを用いてNB−PSS14を生成してもよい。しかしながら、その長さに関わらず、無線ネットワークノード10は、NB−PSS14にわたる9個のOFDMシンボルにマッピングするために必要な数のシンボル(例えば132)を達成するためにシーケンス内の特定のシンボルをパンクチャしてもよい。
【0073】
他の実施形態では、無線ネットワークノード10は異なる通常および拡張CPに対して、異なるパンクチャパターンを用いることで、通常および拡張CPの両方へのサポートを実現する。特に、いくつかの実施形態における無線ネットワークノード10は、NB−PSSおよびNB−SSSを送信するサイクリックプレフィックス長を選択する。ノード10は次に異なる選択した長さに対して異なる方法でNB−PSS14を生成する。ノード10は、選択されたCP長に関係なく、同一の1つまたは複数の基本NB−PSSシーケンスを用い、しかし異なる選択されたCP長に対して異なるパンクチャパターンを用いてそのようにする。例えば、通常CPのためのNB−PSSを生成するために、無線ネットワークノード10は、11個のOFDMシンボルにわたるNB−PSSを作るために、長さ141の基本シーケンスから、特定のパターンのシンボル、すなわち、13番目、26番目、51番目、64番目、77番目、90番目、103番目、116番目、および141番目のシンボルを、パンクチャまたは除去してもよい。しかしながら拡張CPのためにNB−PSSを生成するために、無線ネットワークノード10は、9個のOFDMシンボルにわたるNB−PSSを作るために、長さ141の基本シーケンスから、別のパターンのシンボル、すなわち、13番目、14番目、15番目、28番目、29番目、30番目、43番目、44番目、45番目、58番目、59番目、60番目、73番目、74番目、75番目、88番目、89番目、90番目、103番目、104番目、105番目、118番目、119番目、および120番目、ならびに133番目から141番目までのシンボルを、パンクチャまたは除去してもよい。なお、拡張CPのサポートは、十分な性能を達成するために、2倍のNB−PSSの相関の数を2倍に増やす必要がある。
【0074】
通常および拡張CPの両方において、NB−SSSは各専有されたサブフレームにおいて9個のOFDMシンボルのみを占有するため、拡張サイクリックプレフィックスへのサポートを有効にするために変更は必要とされない。したがって、無線ネットワークノード10はいくつかの実施形態において、異なる選択されたCP長に対して、同様にNB−SSSを生成する。
【0075】
図8は、1つまたは複数の実施形態に係る、同期信号生成の付加的な詳細を示す図である。図示するように、長さLの基本NB−PSSシーケンスは、Zadoff Chuシーケンスの形式で、シーケンス取得モジュールまたは回路30によって取得される。シンボル除去モジュールまたは回路32は、パンクチャ済みのZadoff−Chu(ZC)シーケンスd
uを取得するために、シーケンスから特定のパターンのシンボルまたはエレメントを除去する。例えば、L=N
PSS=141について、エレメントのOFDMシンボルにわたるNB−PSSを作るために、13番目、26番目、51番目、64番目、77番目、90番目、103番目、116番目、および141番目のシンボルが除去されてもよい。サブシーケンス生成モジュールまたは回路34は次にパンクチャ済のZCシーケンスd
uを、d
u,1、d
u,2、...d
u,mと示すように、m個のサブシーケンスへと分割する。シーケンスの長さがmで分割することができない場合、割り切れるようにゼロで詰めて(パディングして)もよい。次に、離散フーリエ変換(DFT)36は、サブシーケンスの周波数ドメインの表現r
u,1、r
u,2、...r
u,mを生成するために、これらのm個のサブシーケンスのそれぞれに使用される。これらの周波数ドメインの表現は、サブシーケンスのレート変換されたバージョンt
u,1、t
u,2、...t
u,mを提供するために、逆高速フーリエ変換モジュールまたは回路38に入力される、すなわち、レート変換されたバージョンはDFTおよびIFFTによって異なるサンプリングレート(1.92kHz)である。最後に、サイクリックプレフィックス(CP)モジュールまたは回路40は、CPを付加し、同期信号NB−PSSを生成するために使用される。
【0076】
当然ながら、いくつかの実施形態では、NB−PSSは2個のZadoff−Chu(ZC)シーケンスNB−PSS1およびNB−PSS2を含みうる。NB−PSS1は、ルートインデックス1の長さN
PSSのZCシーケンスに基づいて生成され、NB−PSS2はNB−PSS1の複素共役に基づく。
NB−SSSのデザインも2個のZadoff−Chu(ZC)シーケンスNB−SSS1およびNB−SSS2を含んでもよく、例えば、いずれの図にも示していない実施形態において、NB−SSSは1個ではなく2個のサブフレームで送信される。この場合におけるNB−SSS1およびNB−SSS2は、それぞれルートインデックスu
1およびu
2の長さN
SSSのZCシーケンスに基づいて生成される。
長さN
SSSは、N
SSS−1個までの異なるシーケンスに対するサポートを可能にするために、長さは素数(例えば107)となるように選ばれる。2個のID(u
1、u
2)の組み合わせは、物理セルIDと、同期信号区間(例えば80msブロック)内のタイミングとを符号化するのに十分である。
【0077】
代替的には、他の実施形態において、NB−SSSは、NB−SSS1またはNB−SSS2と同様のやり方で生成される単一のZCシーケンスを含んでもよい。
【0078】
NB−SSSが送信されるフレームの位置によって、同期信号区間(例えば80msブロック)内の正しいタイミングを提供するために、スクランブルコードが適用されてもよい。
【0079】
504個の異なる物理セルIDへのサポートを可能にするために、LTEに関する実施形態において、無線ネットワークノード10は、異なるZadoff−Chuシーケンスのルートおよび巡回シフトの組み合わせを用いてもよい。
【0080】
上述した変更および変形に鑑みて、当業者は、本明細書の実施形態が、無線ネットワークノード10によって送信されるNB−PSS14およびNB−SSS16を受信する無線通信機器12において実行される対応する処理を含むことを理解するであろう。
図9は、このことに関して、無線通信機器12によって実行される処理200を示す。
【0081】
図示するように、ネットワークノード12の処理200は、このマッピングに係る同期信号区間18内でNB−PSS14およびNB−SSS16を送信することをさらに含む(ブロック210)。これは、例えば、NB−PSSが受信されるフレーム1個おきに、NB−SSSを受信することを含んでもよい。処理200はさらに、NB−PSS14が受信される各フレーム20内の同一の1つまたは複数のサブフレーム22からNB−PSS14をデマッピングすることを含む(ブロック220)。処理200、また、無線ネットワークノード10の処理は、NB−SSS16が受信される各フレーム20内の同一の1つまたは複数のサブフレーム22から、NB−SSS16をデマッピングすることを伴う(ブロック230)。これは、NB−PSS14が受信される少なくとも1個のフレームを含む。機器12はこれを、NB−PSS14がデマッピングされる1つまたは複数のサブフレーム22とは異なる1つまたは複数のサブフレーム22からNB−SSS16をデマッピングすることによって行う。機器12は、例えば、
図3−8の何れかに従い送信されるNB−PSS14およびNB−SSS16を回復させるために必要とされる受信処理を使用してもよい。少なくともいくつかの実施形態において、機器12は、受信したNB−PSS14およびNB−SSS16に基づいて、無線ネットワークノード10から提供されるセルのフレームおよびシンボルタイミングも取得する。
【0082】
少なくともいくつかの実施形態において、無線ネットワークノード10および無線通信機器12は狭帯域インターネット・オブ・シングス(NB−IoT)の仕様にしたがって動作する。このことに関して、本明細書に記載される実施形態は、相互交換可能に無線端末またはUEと呼ばれる無線通信機器と、無線通信チャネルを介して、特性の無線アクセス技術を用いて通信するRANで動作する、または関連付けられるコンテキストで説明される。より具体的には、実施形態は、時にEvolved UMTS Terrestrial Radio Access Networkと称され、LTEシステムとして広く知られるE−UTRANによって現在用いられるスペクトラムにおけるおよび/または装置を用いるNB−IoT動作のための仕様の開発に特に関する、NB−IoTのための仕様開発のコンテキストで記載される。しかしながら、当該技術は、E−UTRANの後継と同様に、他の無線ネットワークへ適用されてもよいことは理解されたい。したがって、LTEのための3GPP規格からの用語を用いる本明細書における信号への参照は、他のネットワークにおける同様の特性および/または目的を有する信号に対して、より一般的に、適用されるべきであることを理解されたい。
【0083】
本明細書における無線ネットワークノード10は、無線信号を介して他のネットワークと通信可能な任意のタイプのネットワークノード(例えば基地局)である。無線通信機器12は、無線信号を介して無線ネットワークノード10と通信可能な任意のタイプの機器である。無線通信機器12は、それゆえ、マシンツーマシン(M2M)機器、マシンタイプ通信(MTC)機器、NB−IoT機器、等を参照してもよい。無線機器はまた、UEであってもよいが、UEは、機器を所有および/または操作する個人という意味での「ユーザ」を必ずしも持たないことには注意されたい。無線機器(ワイヤレスデバイス)は、無線機器(ラジオデバイス)、無線通信機器、無線端末、または単純に端末を指し、コンテキストがそれ以外を示さない限り、これらの用語の任意の使用は、デバイスツーデバイスUEもしくは機器、マシンタイプデバイスもしくはマシンツーマシン通信が可能な機器、無線機器を備えたセンサ、無線対応テーブルコンピュータ、携帯端末、スマートフォン、ラップトップ内蔵装置(LEE)、ラップトップ搭載装置(LME)、USEドングル、無線顧客宅内装置等を含むことを意図する。本明細書の説明では、マシンツーマシン(M2M)デバイス、機械タイプ通信(MTC)デバイス、ワイヤレスセンサ、およびセンサという用語も使用され得る。これらの機器はUEであってもよいが、一般的に人間の直接的な相互作用なしにデータを送信および/または受信するよう構成されることは理解されたい。
【0084】
IoTのシナリオにおいて、本明細書に記載される無線通信機器は、モニタリングまたは測定を実行し、そのようなモニタリング測定の結果を別の機器またはネットワークへ送信するマシンまたは機器であってもよい、またはマシンまたは機器に含まれうる。そのようなマシンの特定の例は、パワーメータ、工業機械、または冷蔵庫、テレビ、腕時計といった個人向けウェアラブルなどの家庭用もしくは個人用の電化製品である。他のシナリオでは、本明細書に記載される無線通信機器は、車両に含まれてもよく、車両の動作状況もしくは車両に関連付けられた他の機能のモニタリングおよび/または報告を行ってもよい。
【0085】
上述した無線ネットワークノード10は、本明細書の処理を、任意の機能的手段またはユニットを実装することによって実行してもよいことは留意されたい。例えば、一実施形態では、無線ネットワークノード10は、
図2に示すステップを実行するよう構成される個別の回路を備える。このことに関して、当該回路は、特定の機能的処理を実行する専用回路および/またはメモリと協働する1つまたは複数のマイクロプロセッサを含んでもよい。読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記録デバイスなど、1またはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリを使用する実施形態において、メモリは、1つまたは複数のマイクロプロセッサによって実行される場合に、本明細書で説明した技術を実行するプログラムコードを格納する。すなわち、いくつかの実施形態において、無線ネットワークノード10のメモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、無線ネットワークノード10は、本明細書における処理を実行するように構成される。
【0086】
図10は、1つまたは複数の実施形態に係る、無線ネットワークノード10の付加的な詳細を示す。図示するように、無線ネットワークノード10は1つまたは複数の処理回路620および1つまたは複数の無線回路610を含む。1つまたは複数の無線回路610は1つまたは複数のアンテナ640を介して送信するよう構成される。1つまたは複数の処理回路620は、メモリ630に格納した命令を実行することによって、例えば
図2において上述した処理を実行するよう構成される。このことに関して、1つまたは複数の処理回路620は特定の機能的手段またはユニットを実装してもよい。
【0087】
このことに関して、
図11は、1つまたは複数の実施形態に係る、無線ネットワークノード10を示す。図示するように、無線ネットワークノード10は、上述したようにNB−PSS14およびNB−SSS16をマッピングするためのマッピングモジュールまたはユニット650と、NB−PSS14およびNB−SSS16を、例えば1つまたは複数の無線回路610を介して送信するための送信モジュールまたはユニット660を含んでもよい。これらのモジュールまたはユニットは、
図10の処理回路620によって実装されてもよい。
【0088】
また、無線通信機器12は、本明細書の処理を、任意の機能的手段またはユニットを実装することによって実行してもよい。例えば、一実施形態では、無線通信機器12は、
図9に示すステップを実行するよう構成される個別の回路を備える。このことに関して、当該回路は、特定の機能的処理を実行する専用回路および/またはメモリと協働する1つまたは複数のマイクロプロセッサを含んでもよい。読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光学記録デバイスなど、1またはいくつかのタイプのメモリを含んでもよい、メモリを使用する実施形態において、メモリは、1つまたは複数のマイクロプロセッサによって実行される場合に、本明細書で説明した技術を実行するプログラムコードを格納する。すなわち、いくつかの実施形態において、装置12のメモリは、処理回路によって実行可能な命令を含み、装置12は、本明細書における処理を実行するように構成される。
【0089】
図12は、1つまたは複数の実施形態に係る、無線通信装置12の付加的な詳細を示す。図示するように、無線通信装置12は1つまたは複数の処理回路720および1つまたは複数の無線回路710を含む。1つまたは複数の無線回路710は1つまたは複数のアンテナ740を介して送信するよう構成される。1つまたは複数の処理回路720は、メモリ730に格納した命令を実行することによって、例えば
図9において上述した処理を実行するよう構成される。このことに関して、1つまたは複数の処理回路720は所定の機能的手段またはユニットを実装してもよい。
【0090】
このことに関して、
図13は、1つまたは複数の他の実施形態に係る、無線通信装置12の付加的な詳細を示す。図示するように、装置12は、NB−PSS14およびNB−SSS16を、例えば1つまたは複数の無線回路710を介して受信するための受信モジュールまたはユニット750と、上述したようにNB−PSS14およびNB−SSS16をデマッピングするためのデマッピングモジュールまたはユニット760を含んでもよい。これらのユニットまたはモジュールは、
図12の1つまたは複数の処理回路720によって実装されてもよい。
【0091】
当業者は、本明細書の実施形態は、対応するコンピュータプログラムを含むことを理解されるであろう。
【0092】
コンピュータプログラムは、ノードの少なくとも1個のプロセッサに実行されると、上述した個別の処理の何れかをノードに実行させる命令を含む。このことに関して、コンピュータプログラムは、上述した手段またはユニットに対応する1つまたは複数のコードモジュールを含んでもよい。
【0093】
実施形態はさらにそのようなコンピュータプログラムを格納するキャリアを含む。このキャリアは電気信号、光信号、無線信号、またはコンピュータ可読記憶媒体のいずれかを含んでもよい。
【0094】
当業者は、本発明を、本発明の本質的な特徴から逸脱することなく、本明細書に具体的に記載されたもの以外の方法で実施され得ることを理解されるだろう。したがって、本実施形態は、すべての点で例示的であって限定的ではないものと見なされるべきであり、添付の特許請求の目的及び均等な範囲内の入るすべての変更は、その中に包含されることが意図される。