特許第6599587号(P6599587)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6599587包装体開封ナイフおよび包装体開封ナイフパッケージ体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6599587
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】包装体開封ナイフおよび包装体開封ナイフパッケージ体
(51)【国際特許分類】
   B65B 69/00 20060101AFI20191021BHJP
   B26B 27/00 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
   B65B69/00 D
   B26B27/00 E
【請求項の数】3
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2019-150771(P2019-150771)
(22)【出願日】2019年8月20日
【審査請求日】2019年8月26日
(31)【優先権主張番号】特願2019-121714(P2019-121714)
(32)【優先日】2019年6月28日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000001454
【氏名又は名称】株式会社貝印刃物開発センター
(74)【代理人】
【識別番号】100105120
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 哲幸
(74)【代理人】
【識別番号】100106725
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 敏行
(72)【発明者】
【氏名】墨 一臣
(72)【発明者】
【氏名】落合 章吾
(72)【発明者】
【氏名】原 和暢
【審査官】 宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−289749(JP,A)
【文献】 米国特許第05697157(US,A)
【文献】 登録実用新案第3140584(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3013110(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 69/00
B26B 1/00−11/00
B26B 23/00−29/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容物を収容する包装体を切断して開封する包装体開封ナイフであって
本体部と、前記本体部に取り付けられた刃部と、前記本体部に設けられるとともに、所定の第1方向に長尺状に延在する把持部と、作業者が前記把持部を把持して前記包装体の切断作業を遂行する場合に、前記包装体に面接触した状態で、前記包装体の面方向に摺動することにより、前記刃部による前記包装体への所定の切り込み深さ及び所定の切り込み角度が維持された状態で、当該刃部の進行をガイドするガイド面を備えたガイド部とを有し、
前記刃部は、前記本体部の前記第1方向前方側から、前記第1方向に対して傾斜状に所定量だけ突出するように、前記本体部に埋設固定されるとともに、前記第1方向に関し、前記刃部から前記把持部へ向かう方向を曳切り方向と定義した場合に、当該曳切り方向へと前記包装体を切断するための刃が形成されており、
前記ガイド面の面方向を第2方向と定義した場合に、前記第1方向と前記第2方向が略平行となるように構成され、
前記把持部は、前記第1方向に関し、前記把持部を把持した状態における、作業者の掌の全長に対応した長さ寸法を有するとともに、前記把持部の外縁に設けられたリブ部と、前記リブ部の内側に形成されるプレート状の凹部とを有し、
前記凹部は、前記把持部を把持した状態における、作業者の少なくとも親指または人差し指を載置可能な手指載置面を有し、
前記把持部は、前記曳切り方向に切断作業を遂行する場合に、作業者が当該曳切り方向へと手指の力を作用させるべく、前記曳切り方向と交差状に形成された指係止部が設けられており、
前記指係止部は、前記把持部の前方側に設けられて、前記第1方向と傾斜状に形成されて作業者の親指または人差し指を係止する傾斜状係止部、前記第1方向と交差状に窪むことで作業者の人差し指または中指を係止する凹状係止部、および前記把持部の後方側に設けられて、前記第1方向と交差状に突出して作業者の薬指または小指を係止する突状係止部を有することを特徴とする包装体開封ナイフ。
【請求項2】
請求項1に記載の包装体開封ナイフであって、
前記刃部の延在方向と、前記把持部の延在方向が、所定の鈍角をなすとともに、
前記本体部における前記刃部と前記把持部の間には、前記第1方向と交差状に延在して前記刃部と前記把持部を連結する連結領域が設けられ、前記把持部と前記連結領域と前記ガイド部により、前記刃部による前記包装体の切断作業において、前記把持部を把持する作業者の手が前記包装体に当接することを回避する当接回避領域が形成されることを特徴とする包装体開封ナイフ。
【請求項3】
請求項1または2に記載の包装体開封ナイフが複数収容された包装体開封ナイフパッケージ体であって、
収容された各包装体開封ナイフには、互いを識別可能な識別手段が設けられており、
前記識別手段は、前記包装体開封ナイフの本体部に施された配色部によって構成されることを特徴とする包装体開封ナイフパッケージ体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に包装体の開封に用いられる包装体開封ナイフにおける作業性向上のための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば食品分野で用いられる切断具の一例として、特開2017−46962号公報(特許文献1)に開示されたカッターナイフが知られている。当該カッターにおいては、製品への意図しない残留を回避するため、探知可能な金属製としつつも、金属パーツ間に潤滑剤を介在することを回避するとともに、金属パーツの円滑な動作特性の確保に向けた工夫が開示されている。
【0003】
ところで上記した食品分野はもとより、各種の分野においては、所定の収容物を収容した包装体を切断して開封する作業が行われることが多いが、当該作業においては、包装体の切断に際して、収容物を不用意に傷つけないように留意する必要がある。この点、上記した公知のカッターナイフは、製品残留回避や、製品への異物混入防止等に細心の注意が払われてはいるが、包装体を切断して開封する場合の作業性向上まで踏み込んだ追求はなされていない。
【0004】
すなわち上記カッターナイフによれば、食品への混入防止の観点から潤滑剤使用を回避しつつ、特別な工夫によって金属パーツの円滑な動作特性が確保されてはいるが、刃体による作業性それ自体については、格別の創意工夫がなされていない。例えば、包装体に刃体を入れた状態で切断作業を行う場合、手指による力の入れ方が作業者によって異なることに起因して、開封不十分ないしは収容物の破損等の問題発生が想定される。換言すれば、開封作業の巧拙が、作業者の技能・技量に依存することになってしまう。一方、特に近年問題視されている、作業現場における人材不足の見地に立脚すれば、作業者の熟練度に依らず、包装体の切断開封作業における作業性が確実に向上可能な技術が強く要請される。
【0005】
【特許文献1】特開2017−46962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、包装体開封作業において、作業者の習熟度に左右されず、作業性を確実に向上するのに有効な技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明が構成される。本発明は、収容物を収容する包装体を切断して開封する包装体開封ナイフに関する。当該包装体開封ナイフは、本体部と、前記本体部に取り付けられた刃部と、前記本体部に設けられるとともに、所定の第1方向に長尺状に延在する把持部と、作業者が前記把持部を把持して前記包装体の切断作業を遂行する場合に、前記包装体に面接触した状態で、前記包装体の面方向に摺動することで、刃部による前記包装体への所定の切り込み深さ及び所定の切り込み角度が維持された状態で、前記刃部の進行をガイドするガイド面を備えたガイド部を有する。
【0008】
本発明に関し、「収容物」は固体、液体、粘性流体、気体のいずれか、または1種以上の組合せが包含され、「包装体」としては、典型的には、紙、段ボール、ビニール、樹脂、金属フィルム等のフィルム材がこれに該当する。「切断」は包装体を分離するまで切断する態様、包装体の一部に切れ目を入れる態様のいずれも好適に包含するものとし、「開封」は、収容物を包装体から取り出すか否かを問わず、包装体外部に通じる態様を広く包含する。
【0009】
また前記刃部は、前記本体部の前記第1方向前方側から、当該第1方向に対して傾斜状に、所定量だけ突出するように埋設固定されている。さらに前記刃部は、前記第1方向に関し、前記刃部から前記把持部へ向かう方向を曳切り方向と定義した場合に、当該曳切り方向へと前記包装体を切断するための刃が形成されている。
【0010】
本発明において「埋設固定」とは、刃部が本体部に対して、隙間が形成されない態様、すなわちクリアランス非形成状かつ固定状での取り付け態様を指すものであり、例えば刃部を金型にあらかじめセットした状態での射出成型等によって形成可能である。換言すれば、「埋設固定」は、「取り換え不能」とも称呼され、包装体開封ナイフを破壊しなければ刃部を本体から離脱させることができない態様がこれに該当する。
【0011】
刃部を固定状に取り付けることにより、例えば包装体開封ナイフを押し付けすぎて、本体部と刃部の相対的な位置関係が不用意にずれて、作業性を低下させる懸念が完全に払しょくされる。さらに、刃部と本体部の間に隙間が形成されず、例えば食品を扱う作業環境において、食材が包装体開封ナイフ内に侵入・残存するといった懸念が払しょくされ、特に衛生環境に配慮が求められる現場での作業性に大きく寄与することができる。
【0012】
かかる構成は、とくに衛生上、同じ包装体開封ナイフを長時間繰り返して使用することが禁忌されるような作業環境(例えば食品加工現場)において、包装体開封ナイフを使い捨てで順次切り替えていくといった、ディスポーサル式の使用に好適である。
【0013】
本発明では、前記ガイド面が前記包装体に面接触した状態で当該包装体の面方向に摺動されて前記刃部による前記包装体の切断作業が遂行される場合に、前記刃部による前記包装体への所定の切り込み深さ及び所定の切り込み角度が維持されるようにすることができる。
【0014】
このように構成することで、ガイド面が、包装体に当接した状態で、当該包装体の面方向に摺動可能とされ、刃部による包装体への所定の切り込み深さ及び所定の切り込み角度が維持された状態で、刃部による前記包装体の切断作業が可能とされる。すなわち、ガイド面を包装体に面接触させた状態で、包装体開封ナイフを操作すれば、当該ガイド面が包装体の面方向に摺動しつつ、刃部による切込み深さと切込み角度が自動的にセッティング(維持)された状態で切断作業を行うことが可能である。このため、作業者の技量や熟練度に依存することなく、確実な包装体の切断開封作業が担保されることになる。
【0015】
本発明における「把持部」は所定の第1方向に長尺方向に延在する部材として定義されるが、常に長尺方向に真直ぐに伸びる必要まではなく、多少の曲折あるいは異なる方向への延在成分を有することができる。またガイド面が摺動する「包装体の面方向」とは、典型的には当該包装体の外表面の延びる方向がこれに該当し、包装体の「面」としては、平面、曲面、非連続的な複合面のいずれも好適に包含される。
【0016】
本発明に係る包装体開封ナイフでは、さらに前記ガイド面の面方向を第2方向と定義した場合に、前記第1方向と前記第2方向が略平行となるように構成されている。
このように構成することにより、作業者が把持部を把持した状態で包装体の切断・開封作業を行う場合、当該把持部の延在方向である第1方向と、包装体の面方向である第2方向が略平行であるため、把持部に作用させる把持力を包装体の面方向に沿った切断作業に効率よく振り向けることが可能とされる。
【0017】
更に本発明では、前記第1方向に関し、前記把持部を把持した状態における、作業者の掌の全長に対応した長さ寸法を有するとともに、前記把持部の外縁に設けられたリブ部と、前記リブ部の内側に形成されるプレート状の凹部を有する。「掌の全長に対応した長さ寸法」とは、作業者が把持部を把持した場合に、当該作業者が概ね掌全体で把持部を把持することが可能なサイズをいい、掌の全長に略一致する長さ寸法、掌の全長よりも若干上回る、あるいは下回る長さ寸法のいずれも好適に包含する。
【0018】
本発明では、リブ部によって把持部の強度剛性を確保するとともに、リブ部以外の領域であるプレート状の凹部を相対的に薄肉化して軽量化を図ることができ、合理的な構造が確保可能である。「プレート状の凹部」とは、把持部の幅につき、リブ部よりも短寸法に形成されたプレート状の領域をいい、当該凹部に更に肉盗みを形成する等の構成も好適に包含される。
【0019】
更に本発明では、上記プレート状の凹部につき、前記把持部を把持した状態における、作業者の少なくとも親指または人差し指を載置可能な手指載置面を有するように構成される。
プレート状の凹部に親指または人差し指を載置可能とすることで、作業者による把持部の安定的把持が確保される。なお「親指または人差し指を載置可能」とは、典型的には親指または人差し指の腹部が当接する態様がこれに該当する。一方、本発明では、把持部を把持するにあたり、常に親指または人差し指がプレート状の凹部に載置されていることを必要とするものではなく、作業環境や作業者の身体的特性に応じて、プレート状の凹部に親指・人差し指のいずれも載置しない態様を排除するものではない。
【0020】
更に本発明では、前記第1方向において、前記刃部から前記把持部へ向かう方向を曳切り方向と定義した場合に、前記刃部につき、当該曳切り方向へと前記包装体を切断するための刃を形成し、前記把持部には、前記曳切り方向に切断作業を遂行する場合に、作業者が当該曳切り方向へと手指の力を作用させるべく、前記曳切り方向と交差状に形成された指係止部を設けることができる。
【0021】
このように構成することで、曳切りの作業性が向上されることになる。なお、指係止部について「交差状に形成」とは、曳切り操作する場合に、当該曳切り方向へと作業者の手指が移動しようとするのを、当該指係止部が交差して係止する態様に対応している。
【0022】
指係止部の具体的構成として、前記第1方向と傾斜状に形成されて作業者の親指または人差し指を係止する傾斜状係止部、前記第1方向と交差状に窪むことで作業者の人差し指または中指を係止する凹状係止部、および前記把持部の後方側に設けられて、前記第1方向と交差状に突出して作業者の小指または薬指を係止する突状係止部が形成される。かかる傾斜状係止部、凹状係止部および突状係止部については、例えば本体部の成型時に一体的に形成することが合理的である。
【0023】
傾斜状係止部であれば、作業者の手指、とくに親指ないし人差し指を第1方向と傾斜(交差)する領域に係止させて、曳切りの際の手指の係止を行う。
【0024】
凹状係止部であれば、作業者の手指、とくに人差し指または中指を当該凹状係止部に嵌入させることで曳切りの際の手指の係止を行う。とりわけ凹状係止部が把持部の前方側に設けられることで、作業者の人差し指ないし中指といった、比較的力を出し易い指を当該凹状係止部に嵌入させて曳切りの効率を上げることができる。
【0025】
また突状係止部であれば、作業者の手指、とくに小指ないし薬指を当該突状係止部にて受け止めることで曳切りの際の手指の係止を行う。とくに凸状係止部が把持部の後方側に設けられることで、作業者の小指ないし薬指といった、特に曳切りの際に握りしめ易い指を当該凸状係止部に受け止めさせて、曳切りの効率をあげることができる。
【0026】
なお指係止部は、作業時において必ず対応する手指の係止が行われなければならないというものではなく、作業環境や作業者の身体的特性等により、各指係止部にて予定された指が係止されない状態があることを妨げない。
また、手指の係止をさらに確実にするべく、指係止部に、凹凸状あるいはラバー等の滑り止めを形成してもよい。
【0027】
本発明の更なる好ましい形態として、前記刃部の延在方向と、前記把持部の延在方向が、所定の鈍角をなすとともに、前記本体部における前記刃部と前記把持部の間には、前記第1方向と交差状に延在して前記刃部と前記把持部を連結する連結領域が設けられ、前記把持部と前記連結領域と前記ガイド部により、前記刃部による前記包装体の切断作業において、前記把持部を把持する作業者の手が前記包装体に当接することを回避する当接回避領域が形成されることが好ましい。
【0028】
このように構成することで、包装体に作業者の手指が不要に接触することが回避され、例えば、特に衛生管理に厳しい食品分野等であっても、作業性の更なる向上が図られる。
なお、連結領域は、第1方向(すなわち把持部の延在方向)と交差状に延びる構成とされれば足りるが、例えば刃部延在方向へと延びる構成とすることもできる。
【0029】
本発明の更なる好ましい形態として、上記包装体開封ナイフが複数収容された包装体開封ナイフパッケージ体が構成される。そして収容された各包装体開封ナイフには、互いを識別可能な識別手段が設けられる。前記識別手段は、前記包装体開封ナイフの本体部に施された配色部によって構成される。
【0030】
このように構成することで、包装体開封ナイフパッケージ体を複数人で使う作業環境、あるいは経時的に(例えば日を変えて)包装体開封ナイフを使い捨てで順次取り換えていくディスポーサル式の作業環境において、複数の包装体開封ナイフのどれが使用に供されたかを明確化することができ、作業性を一層向上することが可能である。
【0031】
なお「互いに識別」の態様としては、一つの包装体開封ナイフパッケージ体に収容された複数の包装体開封ナイフのそれぞれに、異なる識別手段を設ける態様はもちろん、例えば、一の包装体開封ナイフパッケージ体と、他の包装体開封ナイフパッケージ体につき、それぞれのパッケージ体に収容された包装体開封ナイフの識別パターンを、パッケージ体毎に異ならせることで、どのパッケージ体に属する包装体開封ナイフであるかを明確化する態様も好適に包含される。
【0032】
また識別手段としての配色部については、たとえば本体部を赤、黄、青、緑などのように色彩を区別することで、どの包装体開封ナイフであるか、識別を容易化することができる。また「配色」に関しては、色彩の他、同じ色の明度や濃淡の相違、更には模様の相違(同色で異なる模様や、異なる色で異なる模様など)で識別手段を構築することも可能である。
【0033】
本発明によれば、包装体開封作業につき、作業者の習熟度に左右されず、作業性を確実に向上するのに有効な技術が提供されることとなった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
本発明の実施形態にについて図1図7に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る包装体開封ナイフ1の全体構成を示す正面模式図であり、図2は、その平面模式図である。本実施形態における包装体開封ナイフ1は、食品分野の製造工程で使用されるディスポ―サルタイプ(刃体を取り替えないで廃棄する使い捨てタイプ)を一例として説明する。当該包装体開封ナイフ1は、樹脂製の本体部3および金属製の刃部5を主体として構成されている。
【0035】
(本体部3およびガイド部9の構成)
本体部3は、樹脂材にて構成され、例えばPP(ポリプロピレン)、ABS、エラストマー、ポリカーボネート等から適宜に選択され、更に金属フィラーが混成されて成形される。金属フィラーを混成するのは、食品分野の製造工程において、意図しない残留を回避するべく、金属探知器による検出を可能とするためである。本体部3の先端側領域35には、ガイド部9および刃部埋設領域41が設けられ、後端側領域37には把持部7が設けられ、先端領域35と把持部7は連結領域47によって連結される。
【0036】
把持部7を含む、本体部3の外縁には、厚肉状のリブ部31が形成されるとともに、当該リブ部31の内側はプレート状の凹部33として、薄板状に形成されている(併せて図3も参照)。本実施の形態では、リブ部31の幅は6mm(ミリメートル)、プレート状の凹部33の幅は2.5mm(ミリメートル)に設定されている。
【0037】
また凹部33には、開口部32が複数形成されるとともに、最後端側の開口部32は、包装体開封ナイフ1を掛け止めるためのフックの挿通孔32Aを兼務する。
ガイド部9は、面方向GD(「第2方向」とも称呼する)を備えたガイド面10を有する。ガイド部9は、本体部3の先端側領域35において、刃部埋設領域41と隣接して、そして刃部5と把持部7の間に介在状に配置される。
【0038】
(刃部5および刃部埋設領域41の構成)
図1のA―A線断面図である図3、および図3のB―B線断面図である図4に示すように、刃部埋設領域41は、本体部3の先端側領域35に設けられるとともに、曳切り用の刃52が形成された刃体51が埋設状に取り付けられている。刃体51は、ステンレス製のシボ刃仕様で構成され、刃部埋設領域41において、把持部延在方向HD(第1方向:図1参照)と交差状の刃部延在方向BD(第3方向とも称呼)へと延在状に配置される。本実施の形態において、把持部延在方向HDと、刃部延在方向BDの交差角は鈍角側で140°(鋭角側で40°)に設定されている。
【0039】
また刃体51には、刃体固定孔53が開口されており、当該刃体固定孔53に刃部埋設領域41の樹脂材が入り込むことによって刃体固定部45が形成されている。これにより、刃体51は刃部埋設領域41に対して、取り換え不能な状態で、固定状かつ密着状に取り付けられることになる。
なお、刃体固定孔53は、本体部3における先端側領域35の最先端部に設けられている。このため、包装体の切断・開封作業において、刃体に高負荷(高荷重)を加えた場合の耐久性に優れる。
【0040】
(射出成型による製造ステップ)
刃体51は、本体部3を射出成型で製造するに際し、図3図4に示す刃体セット孔43に治具を挿入した状態で射出成型金型に予め位置決めセットしておく、そして、その状態で樹脂を金型に射出することによって、刃体固定孔53に樹脂が入り込むことで刃体固定部45が形成される。これにより刃体51は、当該刃体51の外周に隙間がない密着状態で刃部埋設領域41に一体化される(インサート成型)。なお刃体セット孔43は、射出成型時に冶具が嵌入されて樹脂が入り込まない関係で、成型後においても、外部に露出した開口部として残される。刃体セット孔43は、図4に示す刃体延在方向BDを長径とする長孔状に形成されて、本体部3における刃部埋設領域41の剛性アップに寄与する構成とされる。
【0041】
射出成型による成形においては、刃体51が設けられた刃部埋設領域41に隣接して、ガイド面10を有するガイド部9が同時に形成される。刃体51は、刃部埋設領域41との間に隙間が形成されず(すなわちクリアランス非形成状態で)、固定状かつ密着状に取り付けられた状態で一体成形される。なお、刃体固定孔53および刃体セット孔43は、いずれも内周縁にラウンド処理がなされており、製造時のバリ等の発生が効果的に抑止されている。
【0042】
(把持部の構成)
図1および図5に示すように、把持部7は、作業者が包装体開封ナイフ1を用いて作業(曳切り)を行うべく、当該作業者の手指による把持に供される部材であり、把持部延在方向(「第1方向」とも称呼する)HDに延びる長尺体として形成される。把持部7は、当該把持部延在方向HDと交差状に形成された第1係止部71、第2係止部72、第3係止部73を有する。
第1係止部71は、本発明における「傾斜状係止部」に、第2係止部72は、本発明における「凹状係止部」に、第3係止部73は、本発明における「突状係止部」にそれぞれ対応する。
【0043】
第1係止部71は、本体部3において、把持部7から連結領域47へと上部側で近接する領域において、把持部延在方向HDに対して傾斜状に形成され、作業者の親指(第1指)または人差し指(第2指)を係止可能に構成されている。
第2係止部72は、本体部3において、把持部から連結領域47へと下部側で近接する領域において、把持部延在方向HDに対して傾斜状かつ本体部3側に窪む凹状係止部として形成され、作業者の人差し指または中指を係止可能に構成されている。
第3係止部73は、本体部3の後端側領域37の後端部近傍において、把持部延在方向HDと交差する突状係止部として形成され、作業者の小指または薬指を係止可能に構成されている。
【0044】
本実施の形態における把持部7は、図1に示すように、把持部延在方向HDに関し、当該把持部7を把持した状態における、作業者の掌の全長に対応した長さ寸法L1を有している。この長さ寸法L1は、包装体開封ナイフ1の全長に渡る長さ寸法L2の略70%の設定とされている(具体的には、L1は92mm(ミリメートル)、L2は133mm(ミリメートル)の設定)。これにより、作業者は掌の全体を使って、把持部7を確実に把持することが可能とされる。
【0045】
更に本実施形態では、リブ部31によって把持部の強度剛性を確保するとともに、リブ部31以外の領域であるプレート状の凹部33を相対的に薄肉化して軽量化を図ることができ、合理的な構造が確保可能である。「プレート状の凹部33」は、把持部の幅につき、リブ部31よりも短寸法に形成されたプレート状の領域であり、当該凹部に更に肉盗みを形成する等の構成も好適に包含される。
【0046】
更に本実施形態では、プレート状の凹部33につき、把持部7を把持した状態における、作業者の少なくとも親指または人差し指を載置可能に構成される。これにより、作業者による把持部の安定的把持が一層確実化される(図5を併せて参照)。
【0047】
(連結領域47の構成)
連結領域47は、把持部延在方向HDと交差する方向、具体的には刃部延在方向BDへと延在し、刃部埋設領域41を介して、刃部5と把持部7とを連結する。連結領域47には、凹凸状(溝状)の滑り止め74が形成されており、包装体の切断・開封作業時の作業者の手指による確実な把持に資する。
【0048】
(ガイド部と把持部の関係)
本実施形態におけるガイド部9のガイド面10の延在方向GDと、把持部延在方向HDは、互いに略平行となるように構成されている。かかる平行構成の効用については後で詳しく説明する。
【0049】
(プロテクター兼務)
またガイド部9は、刃部5と把持部7の間に介在状に配置され、把持部7を把持する作業者の手指を刃部5から隔離し、手指が刃部5に不用意にアプローチすることがないように保護する、手指プロテクターとしての機能を有する。
【0050】
(包装体開封ナイフの使用態様)
次に、図5および図6を参照しつつ、上記包装体開封ナイフ1の使用態様について説明する。図5に示すように、作業者は包帯開封ナイフ1の把持部7を手指Fで把持し、ガイド部9のガイド面10を包装体100の外面101に面接触状に当接させた状態で、曳切り方向PDへと把持部7を曳き操作する。ガイド面10は、包装体外面101の面方向FDへと摺動しつつ、刃体51による包装体100の切断作業をガイドする。このとき把持部延在方向HDは、ガイド面10の面方向GD(図1参照)と略平行とされているため、作業者による曳き操作の力を無駄なく効果的に切断作業にあてることができる。
【0051】
(切り込み深さ・切り込み角度)
また、ガイド面10が包装体外面101の面方向に沿って摺動することにより、図6に示すように、切断作業時においては、刃体51による包装体100に対する切り込み深さDが一定となり、かつ、刃体51の延在方向BDと包装体外面101の面方向FDとのなす角度、すなわち切り込み角度θが一定に維持されることになる。
【0052】
(曳切りのし易さ)
更に、上記したように把持部7には、第1係止部71、第2係止部72、第3係止部73が設けられており、これらの部材が作業者の曳き操作を更に容易化する。すなわち、図5に示すように、作業者の母指球FHが把持部7の上面側に置かれた状態で、把持部7が作業者の掌の全長に対応するとともに、曳切り方向PDに関し、それぞれ交差状に形成された第1係止部71が親指F1に、第2係止部72が人差し指F2ないし中指F3に、そして第3係止部73が小指F5に係止し、さらに人差し指F2の腹がプレート状の凹部33に載置され、作業者の曳き操作による力を、効率的に刃部5に伝達することができる。なお図5の態様とは異なり、例えば第1係止部71で人差し指F2を係止し、凹部33に親指F1が載置される態様、あるいは第1係止部71には手指を係止せず、親指F1および人差し指F2の腹部をそれぞれ対向し合う凹部33の各面で載置させる態様等も好適に採用可能である。
【0053】
(当接回避領域)
図1図5に示すように、把持部延在方向HDとガイド面10の面方向GDが略平行に形成されるとともに、刃部延在方向BDと把持部延在方向HDが互いに所定の鈍角(本実施形態では140°)をなす。そして、把持部延在方向HDと交差して、刃部延在方向BDに延びる連結領域47が介在配置されることにより、把持部7、連結領域47およびガイド部9が形成する空隙、すなわち把持部7が包装体100に向かう側には、当接回避領域81が形成される。換言すれば、把持部延在方向HDへの把持部7の長さ寸法、および連結領域47の把持部延在方向HDへの長さ寸法が、当該当接回避領域81の長さ寸法を規定し、連結領域47からガイド面10までの、把持部延在方向HDと直交する方向への長さ寸法が、当接回避領域81の高さ寸法を規定する。かくして当接回避領域81を介して、把持部7と包装体外面101の間に、把持のための十分な空隙を形成し、作業者の手指Fが包装体外面101に当接して作業の支障となることを回避させる。このため、包装体100に作業者の手指が不要に接触することが回避され、特に衛生管理に厳しい食品分野等での作業に最適化される。
【0054】
(包装体開封ナイフパッケージ体)
上記した包装体開封ナイフ1に関し、図7に示すように、例えば透明樹脂製の収容体91に複数本(本実施の形態では3本)の包装体開封ナイフ1A、1B、1Cを整列状に収容した包装体開封ナイフパッケージ体90を構成することができる。複数の包装体開封ナイフをパッケージング化することで、とくに同種の包装体開封ナイフ1を大量に使用する作業環境(プロユース等)において、さらに有用性が高まることになる。
【0055】
(識別手段)
この場合、収容された各包装体開封ナイフ1A、1B、1Cの各本体部3A、3B、3Cにはそれぞれ異なる配色からなる配色部93A、93B、93Cを設定することで、互いの識別を可能としている(図7では、便宜上、ハッチングパターンを変えることで配色の違いを表現している)。特に、本実施形態に係る包装体開封ナイフ1が用いられる食品分野においては、同じ器具を長期間使い回すことが禁忌されるべきであるが、互いの識別手段として、各包装体開封ナイフ1A、1B、1Cの配所をそれぞれ異ならしめることにより、どの包装体開封ナイフが既使用で、どの包装体開封ナイフが未使用であるかが明確に識別でき、かかる問題が効果的に防止可能である。
【0056】
なお本実施形態では、一の包装体開封ナイフパッケージ体90に収容された各包装体開封ナイフにつき、それぞれ異なる配色を施す識別態様を採用したが、他の識別態様も採用可能である。例えば、複数の包装体開封ナイフパッケージ体を用いるような作業環境においては、第1の包装体開封ナイフパッケージ体には、特定の配色を選択して、当該選択された配色の包装体開封ナイフを収容しておく。そして、第2の包装体開封ナイフパッケージ体には、これとは異なる配色を選択するとともに、当該異なる配色の包装体開封ナイフを収容しておく。このようにすれば、包装体開封ナイフパッケージ体毎に、収容された包装体開封ナイフの配色が異なることで、どの包装体開封ナイフパッケージ体に属するかが直ちに判別可能とされる。
【0057】
本発明によれば、包装体開封ナイフにつき、作業者の習熟度に左右されず、作業性を確実に向上するのに有効な技術が提供されることとなった。
【0058】
(本実施形態に基づく包装体開封ナイフ製品の全体構成の図示について)
更に、図8には、本実施形態に基づく包装体開封ナイフ1に係る製品(意匠)についての全体構成、すなわち正面図101、右側面図102、左側面図103、平面図104、底面図105が示される。なお背面図は、正面図と同等に現れるため、図示を省略する。
【0059】
(本発明の実施形態の変更例)
更に、上記した包装体開封ナイフパッケージ体に関する変更例について図9図14に基づいて説明する。
この変更例では、図9および図10に示すように、包装体開封ナイフ1を20本収容することができる包装体開封ナイフパッケージ体900が採用されている。なお、図9は、包装体開封ナイフ1が収容される前の状態、図10は、包装体開封ナイフ1が収容された状態を示している。
【0060】
包装体開封ナイフパッケージ体900は、本体部901および蓋部903を主体として構成される。本体部901の外周部には複数のリブ905が断続的に形成され、蓋部903の外周部には、リブ905に対応して複数のリブ連結部907が形成されている。リブ905およびリブ連結部907は、包装体開封ナイフパッケージ体900の剛性アップに寄与するとともに、外観デザインに対する趣向性付与の機能を有する。
【0061】
更に本体部901には、収容される20本の包装体開封ナイフ1の外郭形状にそれぞれ対応して本体部側保持部911が形成されている、一方、蓋部903には、当該20本の包装体開封ナイフ1の外郭形状にそれぞれ対応して蓋部側保持部913が形成されている。
【0062】
図12は、図9における本体部901のA―A線断面図である。図13は、図10における本体部901のB−B線断面図である。図12および図13に示すように、包装体開封ナイフ1の下部側を保持する本体部側保持部911が、収容される包装体開封ナイフ1の数だけ順次に形成されている。なお、本体部側保持部911に対応する蓋部側保持部913の構成については、図15に詳しく示されている。
【0063】
本体部側保持部911および蓋部側保持部913は、それぞれ、収容される包装体開封ナイフ1の外郭に沿って密着状に保持可能に構成されており、収容された包装体開封ナイフ1が搬送中にガタつくといった事態が未然に防止されている。
【0064】
更に図14には、当該包装体開封ナイフパッケージ体900における本体部901の全体構成の投影図、すなわち正面図921、右側面図922、左側面図923、平面図924、底面図925が示される。なお背面図は、正面図と同等に現れるため、図示を省略する。同様に、図15には、背面図926が示される。
【0065】
また、図16には、当該包装体開封ナイフパッケージ体900における蓋部903の全体構成、すなわち正面図931、右側面図932、左側面図933、平面図934、底面図935が示される。なお背面図は、正面図と同等に現れるため、図示を省略する。同様に図17には、背面図936が示される。
【図面の簡単な説明】
【0066】
図1】本実施形態に係る包装体開封ナイフ1の全体構成を示す正面模式図である。
図2図1における包装体開封ナイフ1の全体構成を示す平面模式図である。
図3図1におけるA―A線断面視である。
図4図3におけるB―B線断面視である。
図5】本実施形態に係る包装体開封ナイフ1の使用態様を示す模式図である。
図6】切り込み深さおよび切り込み角度の関係を示す部分模式図である。
図7】本実施形態に係る包装体開封ナイフパッケージの概要を示す模式図である。
図8】本実施形態に係る包装体開封ナイフ1に関する製品につき、その全体構成を示す投影図である。
図9】本実施形態に係る包装体開封ナイフパッケージの変更例につき、その全体構成を示す斜視図である。
図10】本変更例に係る包装体開封ナイフパッケージの全体構成を、包装体開封ナイフが収容された状態で示す斜視図である。
図11】本変更例に係る包装体開封ナイフパッケージの全体構成を、蓋部が本体部に連接された状態で示す斜視図である。
図12図9におけるA―A線断面図である。
図13図9におけるB―B線断面図である。
図14】本変更例に係る包装体開封ナイフパッケージにおける本体部の全体構成を示す投影図である。
図15】本変更例に係る包装体開封ナイフパッケージにおける本体部の全体構成を示す投影図としての背面図である。
図16】本変更例に係る包装体開封ナイフパッケージにおける蓋部の全体構成を示す投影図である。
図17】本変更例に係る包装体開封ナイフパッケージにおける蓋部の全体構成を示す投影図としての背面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 包装体開封ナイフ
3 本体部
5 刃部
7 把持部
9 ガイド部(手指プロテクター)
10 ガイド面
31 リブ部
32 開口部
32A フック挿通孔
33 凹部
35 本体部先端側領域
37 本体部後端側領域
41 刃部埋設領域
43 刃体セット孔
45 刃体固定部
47 連結領域
51 刃体
52 刃
53 刃体固定孔
71 第1係止部
72 第2係止部
73 第3係止部
74 滑り止め
81 当接回避領域
90 包装体開封ナイフパッケージ体
91 収容体
93 配色部
100 包装体
101 包装体外面
HD 把持部延在方向(第1方向)
GD ガイド面の面方向(第2方向)
BD 刃体延在方向(第3方向)
FD 包装体の面方向
PD 曳切り方向
F 手指
FH 母指球
F1 親指(第1指)
F2 人差し指(第2指)
F3 中指(第3指)
F4 薬指(第4指)
F5 小指(第5指)
D 切り込み深さ
θ 切り込み角度
900 包装体開封ナイフパッケージ体
901 本体部
903 蓋部
905 リブ
907 リブ連結部
911 本体部側保持部
913 蓋部側保持部
【要約】
【課題】 包装体開封作業につき、作業性を更に向上するのに有効な技術を提供する。
【解決手段】
本体部3と、刃部5と、所定の第1方向HDに長尺状に延在する把持部7と、包装体に当接した状態で前記包装体の面方向に摺動することで、前記刃部の進行をガイドするガイド面を備えたガイド部9を有し、記ガイド面の面方向を第2方向GDと定義した場合に、前記第1方向HDと前記第2方向GDが略平行となるように構成されていることを特徴とする包装体開封ナイフ1。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17