【実施例】
【0026】
各種条件にて染色を施行した。手順は下記に示す手順であった。
1.脱パラフィン
(i)薄切切片スライドを乾燥させる。
(ii)70℃孵卵器にてパラフィン融解(10分以上)
(iii)Tissue Tek Prisma(サクラファインテック社製)使用
-1. 乾燥::1分×1
-2. キシレン:5分×1
キシレン:3分×3
-3. 100%アルコール(ドライゾール):3分×1
100%アルコール(ドライゾール):2分×2
-4. 水洗(水道水):1分×1
-5. 終了(蒸留水中)
2.HE染色
(GMヘマトキシリン:武藤化学、ピュアエオジン:武藤化学、エオジン希釈液:95%アルコール)
Tissue Tek Prisma(サクラファインテック社製)使用
-1. 水洗(水道水):30秒
-2. GMヘマトキシリン液:1分
-3. 水洗(水道水):30秒
-4. 温水:1分
-5. 水洗(水道水):3分
-6. 100%アルコール::15秒×2
-7. エオジン液(8倍希釈):30秒
-8. 100%アルコール::15秒×2
100%アルコール::30秒×1
100%アルコール::1分30秒×1
100%アルコール::2分×1
-9. キシレン::2分×2
キシレン::3分×1
3.IHC
(ロッシュ社製・自動免疫染色装置Ventana BenchMark XT)使用
-1. スライド(EZPrep)75℃:4分
-2. リンス(EZPrep)×2
-3. スライド(EZPrep)76℃:4分
-4. リンス(EZPrep)×1
-5. スライド常温に戻す
-6. conditioning(Cell Conditioner Medium):8分
-7. スライド(Cell Conditioner Medium)95℃:8分
-8. conditioning(Cell Conditioner Medium):30分
-9. スライド(Cell Conditioner Medium中)100℃:4分
-10. conditioning(Cell Conditioner Medium中):60分
-11 スライド常温に戻す
-12. リンス(Reaction Buffer)×2
-13. スライド(Reaction Buffer)37℃:4分
-14. リンス(Reaction Buffer)×1
-15. スライド(I-VIEW INHIBITOR)(37℃):4分
-13. リンス(Reaction Buffer)×1
-14. スライド(Reaction Buffer)37℃:4分
-15. リンス(Reaction Buffer)×1
-16. スライド(一次抗体)37℃:32分
-17. リンス(Reaction Buffer)×1
-18 スライド(Reaction Buffer)37℃:4分
-19. リンス(Reaction Buffer)×1
-20. スライド(I-VIEW BIOTIN Ig)(37℃):8分
-21. リンス(Reaction Buffer)×1
-22. スライド(I-VIEW SA-HRP)(37℃):8分
-23. リンス(Reaction Buffer)×2
-24. スライド(I-VIEW DAB and I-VIEW H2O2)(37℃):8分
-25. リンス(Reaction Buffer)×1
-26. スライド(I-VIEW COPPER)(37℃):4分
-27. リンス(Reaction Buffer)×1
-28. スライド(HEMATOXYLIN II)(37℃):16分
-29. リンス(Reaction Buffer)×2
-30. スライド(BLUING REAGENT)(37℃):4分
-31. リンス(Reaction Buffer)×2
1倍の一次抗体濃度は下記であった。
【0027】
CK5/6抗体(DAKO社製・clone:D5/16 B4)マウスモノクローナル:900μg/L
calponin抗体(DAKO社製・clone:CALP)マウスモノクローナル:860μg/L
抗Estrogen receptorα抗体(Spring Bioscience社製・clone:SP1)ラビットモノクローナル: 200倍希釈
抗Progesteron抗体(Spring Bioscience社製・clone:SP2)ラビットモノクローナル: 400倍希釈
CK14抗体(Novocastra社製・clone:NCL-L-LL002)マウスモノクローナル:2.1mg/L
図1は、非浸潤性乳管癌(Ductal carcinoma in situ:DCIS)及び非浸潤性小葉癌(Lobular carcinoma in situ:LCIS)症例におけるHE染色である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(Usual ductal hyperplasia:UDH)は点線で示す。DCIS成分は乳頭腫と区別困難であった。筋上皮細胞の有無は不明であった。LCIS成分は筋上皮細胞の有無が不明であった。UDH成分は腫瘍上皮かの鑑別が困難であった。矢印に示すように血管成分の視認は可能であった。
【0028】
図2は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(CK5/6 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分はわずかに視認できた。筋上皮細胞の有無の判定は困難であった。LCIS成分はわずかに視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が困難であった。UDH成分は確認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は困難であった。
【0029】
図3は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(calponin 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できる。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できなかった。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能だった。
【0030】
図4は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(CK5/6 1x)+(calponin 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能だった。
【0031】
図5は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(CK5/6 1/2x)+(calponin 1/2x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能であった。
【0032】
図6は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(CK5/6 1/4x)+(calponin 1/4x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能であった。
【0033】
図7は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリンHE染色+(CK5/6 1/8x)+(calponin 1/8x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能であった。
【0034】
図8は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が困難であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が困難であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は不可能だった。
【0035】
図9は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(PgR 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認困難であった。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。LCIS成分は視認困難であった。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分は視認不可能だった。
【0036】
図10は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1x)+(PgR 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分は視認不可能であった。
【0037】
図11は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1/2x)+(PgR 1/2x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分は視認不可能であった。
【0038】
図12は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1/4x)+(PgR 1/4x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分は視認不可能であった。
【0039】
図13は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1/8x)+(PgR 1/8x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認困難であった。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。LCIS成分は視認困難であった。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分は視認不可能であった。
【0040】
図14は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1/16x)+(PgR 1/16x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認困難であった。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。LCIS成分は視認困難であった。筋上皮細胞の有無は判定困難であった。UDH成分は視認不可能であった。矢印に示されるように、血管成分は視認不可能であった。
【0041】
図15は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1x)+(PgR 1x)+(calponin 1x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定容易であった。UDH成分は視認困難であった。矢印に示されるように、血管成分は視認可能であった。
【0042】
図16は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1x)+(PgR 1x)+(calponin 1/2x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能であった。
【0043】
図17は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(ER 1x)+(PgR 1x)+(calponin 1/4x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分を視認可能であった。
【0044】
図18は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(CK14 1/2x)+(calponin 1/2x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能であった。
【0045】
図19は、乳腺DCIS及びLCIS症例におけるヘマトキシリン染色+(CK14 1/4x)+(calponin 1/4x)である。DCISは実線で示し、LCISは破線で示し、通常型上皮過形成(UDH)は点線で示す。DCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。LCIS成分は視認できた。筋上皮細胞の有無は判定が容易であった。UDH成分は視認できた。矢印に示されるように、血管成分の視認は可能であった。