(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6599984
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】リニアアクチュエータシステム
(51)【国際特許分類】
H02K 11/30 20160101AFI20191021BHJP
F16H 25/20 20060101ALI20191021BHJP
H02K 7/06 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
H02K11/30
F16H25/20 Z
H02K7/06 A
【請求項の数】11
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-524426(P2017-524426)
(86)(22)【出願日】2015年11月12日
(65)【公表番号】特表2017-537592(P2017-537592A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】DK2015000046
(87)【国際公開番号】WO2016074679
(87)【国際公開日】20160519
【審査請求日】2018年10月30日
(31)【優先権主張番号】PA201400658
(32)【優先日】2014年11月12日
(33)【優先権主張国】DK
(73)【特許権者】
【識別番号】594167956
【氏名又は名称】リナック エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100086380
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 稔
(74)【代理人】
【識別番号】100103078
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 達也
(74)【代理人】
【識別番号】100130650
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 泰光
(74)【代理人】
【識別番号】100135389
【弁理士】
【氏名又は名称】臼井 尚
(74)【代理人】
【識別番号】100161274
【弁理士】
【氏名又は名称】土居 史明
(74)【代理人】
【識別番号】100168044
【弁理士】
【氏名又は名称】小淵 景太
(74)【代理人】
【識別番号】100168099
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 伸太郎
(72)【発明者】
【氏名】ヤアアンスン、ロルフ
【審査官】
宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】
特表2005−508128(JP,A)
【文献】
特表2014−501892(JP,A)
【文献】
独国特許発明第10141246(DE,C1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0178793(US,A1)
【文献】
特開2004−266968(JP,A)
【文献】
特開2000−74172(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2009/0190315(US,A1)
【文献】
特表2004−511194(JP,A)
【文献】
特開2014−190371(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第1821620(CN,A)
【文献】
特開平11−332167(JP,A)
【文献】
特表2002−542106(JP,A)
【文献】
特開2003−169444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/30
F16H 25/20
H02K 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体(1)を有するリニアアクチュエータと、トランスミッション(2a)付きの電動モータ(2)と、スピンドルユニット(3)と、前記スピンドルユニット(3)に接続された作動要素(4)と、を含み、前記電動モータ(2)が前記トランスミッション(2a)を介して前記スピンドルユニット(3)を駆動し、それによって前記作動要素(4)が前記電動モータの回転の方向に応じて前後に移動するように構成したリニアアクチュエータシステムであって、前記筐体(1)の前端における側面から突出する外管(5)と、リニアアクチュエータの前記筐体(1)及び前記外管(5)の間に形成された角隅部に配置されるガイド付きの制御ボックス(9)と、取付ブラケット(8)と、をさらに含んでおり、前記制御ボックス(9)は、前記取付ブラケット(8)と共に、リニアアクチュエータの前記外管(5)に固定されており、前記取付ブラケット(8)は、前記外管(5)に摺動可能に嵌合できる筒状部(10)を有しており、前記取付ブラケット(8)及び前記制御ボックス(9)は、前記取付ブラケット(8)を前記制御ボックス(9)に固定する相補的留め手段を備えている構成において、前記取付ブラケット(8)の前記筒状部(10)は、軸心方向に延びるスリット(12)を有しており、前記相補的留め手段のうちの前記取付ブラケット(8)と前記制御ボックス(9)との間にある部分は、前記スリット(12)の両側に形成されており、前記相補的留め手段は、前記制御ボックス(9)が前記取付ブラケット(8)に装着されたときに、前記スリット(12)が縮小して、前記取付ブラケット(8)の前記筒状部(10)がリニアアクチュエータの前記外管(5)を締め付けるように構成されていることを特徴とするリニアアクチュエータシステム。
【請求項2】
前記取付ブラケット(8)の後端には径方向に突出するアーム(13)が設けられており、当該アーム(13)及び前記筐体(1)は、当該アーム(13)を当該筐体(1)に固定するための相補的固定手段を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項3】
前記固定手段は、前記アーム(13)の長手方向に延びる凹部(14)と、リニアアクチュエータの前記筐体(1)に形成した、前記凹部(14)の形状に対応する突出リブ(15)とにより構成されており、前記取付ブラケット(8)を前記筐体(1)に押し付けたときに、前記アーム(13)が前記凹部(14)にて前記筐体(1)の前記リブ(15)を掴むように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項4】
前記アーム(13)の前記凹部(14)及び前記筐体(1)の前記突出リブ(15)は前記取付ブラケット(8)を軸心方法に保持するスナップロックを備えており、それによって前記取付ブラケット(8)がリニアアクチュエータの前記外管(5)から意図せず抜け落ちないようにしたことを特徴とする、請求項3に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項5】
前記アーム(13)はその外端にカム状突起(20)を有しており、当該カム状突起は、前記制御ボックス(9)が前記アーム(13)に押し付けられたときに、当該制御ボックスに設けられた対応形状の凹部(21)に進入するように構成されていることを特徴とする、請求項2に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項6】
前記相補的留め手段は、前記取付ブラケット(8)上において前記スリット(12)の両側を延びるリブ(15)と、前記制御ボックス(9)に形成した長手方向溝(17)とによって構成されており、前記溝(17)は前記取付ブラケット(8)の前記リブ(15)と対応する形状を有していることを特徴とする、請求項2に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項7】
前記リブ(15)の途中の位置における両側には凹部(16)が設けられており、前記溝(17)の両側には突起(18)が設けられており、そのうちの一対(18a)は前記溝の前端に位置しており、もう一対(18b)は前記溝の途中に位置しており、突起(18b)の形状は前記取付ブラケット(8)における前記リブ(15)の凹部(16)に対応していることを特徴とする、請求項6に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項8】
前記制御ボックス(9)における溝(17)の底部と前記取付ブラケット(8)の前記リブ(15)とに相補的なスナップロック接続部(19)が設けられていることを特徴とする、請求項7に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項9】
前記制御ボックス(9)は、前記取付ブラケット(8)と前記制御ボックス(9)との間で作用する複数の相補的な留め手段を備えており、これにより前記制御ボックス(9)は前記取付ブラケット(8)に対して異なる位置に固定できることを特徴とする、請求項7に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項10】
前記制御ボックスは、当該制御ボックス(9)の側面に1つの溝(17)を備え、当該制御ボックス(9)の下面に2つの溝(17a,17b)を備えていることを特徴とする、請求項6及び9に記載のリニアアクチュエータシステム。
【請求項11】
前記取付ブラケット(8)は、前記リニアアクチュエータにおけるリブ(201b)と相互作用するフック(213a)を有していることを特徴とする、請求項1に記載のリニアアクチュエータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体を有するリニアアクチュエータと、トランスミッション付きの電動モータと、スピンドル及びスピンドルナットを備えるスピンドルユニットと、当該スピンドルユニットに接続された作動要素と、を含むリニアアクチュエータシステムに関する。前記電動モータが前記トランスミッションを介して前記スピンドルユニットを駆動し、それによって前記作動要素が前記電動モータの回転の方向に応じて前後に移動する。リニアアクチュエータは、前記筐体の前端における側面から突出する外管をさらに含んでいる。前記外管は、前記スピンドルユニットと前記作動要素とを包囲して、前記作動要素と前記スピンドルナットのガイドとしての機能する。さらに、リニアアクチュエータは、前記筐体及び前記外管の間に形成された角隅部に配置されるガイド付きの制御ボックスを含んでいる。前記制御ボックスは、リニアアクチュエータの前記外管に対して取付ブラケットにより固定されており、前記取付ブラケットは、前記外管に押込み嵌合できる筒状部を有している。前記取付ブラケット及び前記制御ボックスは、前記取付ブラケットを前記制御ボックスに固定する相補的留め手段を備えている。
【背景技術】
【0002】
リニアアクチュエータは、T‐Motion社の米国特許第8,047,867号から公知であり、同特許では、モータを収容する筐体と、筐体の前端側面から立設した外管との間の角隅部に制御ボックスが取り付けられている。制御ボックスは、その後端と外管の方を向いた側面との両方により、リニアアクチュエータに固定される。制御ボックスの後端を取り付けるために、制御ボックスの後端およびそれに面する筐体の側面には、ダブテール(dovetail)接続が設けられ、制御ボックスは、筐体の後端から外管に向かって変位したときに、筐体に掛止される。筐体の側面は、リニアアクチュエータの外管上を摺動することのできる管状取付けブラケットによって固定される。制御ボックスの側面およびこれに面する取付けブラケットの側面にもダブテール接続が備えられ、制御ボックスは、取付けブラケットを外管上で摺動させたときに、外管に固定される。空間が限られる場合、制御ボックスを筐体の後端から外管に向かって側方に摺動させるだけの充分な余地を見出すことが難しくなり得る。加えて、二つのダブテール接続はまた金型の複雑さをも伴う。制御ボックスは取外し式摺動カバーを有し、取り付けられたときのその位置は、管状取付けブラケットの前端と相互作用しかつ制御ボックスの片側にあるフックにより掛止される、摺動カバーのストップカラーによって決定され、摺動カバーの片側のスロットと係合する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、リニアアクチュエータに対して制御ボックスを簡単に固定することができるリニアアクチュエータシステムを提供することである。
【0004】
この目的は、本発明に従って請求項1に記載するようにリニアアクチュエータシステムを設計することによって達成される。前記取付ブラケットの前記筒状部は、軸心方向に延びるスリットを有しており、前記相補的留め手段のうちの前記取付ブラケットと前記制御ボックスとの間にある部分は、前記スリットの両側に形成されており、前記相補的留め手段は、前記制御ボックスが前記取付ブラケットに装着されたときに、前記スリットが縮小して、前記取付ブラケットの前記筒状部がリニアアクチュエータの前記外管を締め付けるように構成されている。以上の構成の特徴は、前記制御ボックスがリニアアクチュエータの前記外管上において前記取付ブラケットのみに固定されることにあり、そのため、T‐Motion社の米国特許第8,047,867号の場合のように、制御ボックスをリニアアクチュエータの筐体及び外管の両方に固定する必要はない。これにより、固定作業が大幅に簡略化され、同時に構成も簡略化される。従って、制御ボックスとリニアアクチュエータの筐体との間のダブテール接続を避けることができる。取付ブラケットの筒状部における軸心方向に延びるスリットにより、リニアアクチュエータの外管に対する取付ブラケットの固定作業が容易化される。なぜなら、取付ブラケットの筒状部は僅かに拡張して、製造誤差と取付ブラケットの固定時の何がしかの不安定性を吸収するからである。
【0005】
ある実施形態では、前記取付ブラケットの後端には径方向に突出するアームが設けられており、当該アーム及び前記筐体は、当該アームを当該筐体に固定するための相補的固定手段を備えている。これにより、リニアアクチュエータに対する前記取付ブラケットの固定状態をさらに安定化することができる。理由は明白であろうが、このような構成は、前記外管が円形断面を有する場合には、当該外管が前記取付ブラケットの枢動軸として作用するため、特に重要な意義を有する。制御ボックスは比較的重くなることがあり、例えば制御ボックスがトランスフォーマ系電源を内蔵する場合に普通その傾向がある。制御ボックスは、取付ブラケットから側方にずれて配置されるため、都合の悪いトルクが取付ブラケットに負荷されることになる。
【0006】
相補的固定手段の一実施形態は、前記アームの長手方向に延びる凹部と、リニアアクチュエータの前記筐体に形成した、前記凹部の形状に対応する突出リブとにより構成されており、前記取付ブラケットを前記筐体に摺動当接させたときに、前記アームが前記凹部にて前記筐体の前記リブを掴むように構成されている。
【0007】
さらなる実施形態では、前記アームの前記凹部及び前記筐体の前記突出リブは前記取付ブラケットを軸心方法に保持するスナップロックを備えており、それによって前記取付ブラケットがリニアアクチュエータの前記外管から意図せず抜け落ちないように構成している。
【0008】
さらなる発展的実施形態では、前記アームはその外端にカム状突起を有しており、当該カム状突起は、前記制御ボックスが前記アームに摺動当接させたときに、当該制御ボックスに設けられた対応形状の凹部に進入するように構成されている。一般的には、この構成により、制御ボックスの位置が安定する。特に、この構成は、制御ボックスの自重により制御ボックスと取付ブラケットとの間の接続部に負荷されるトルクに対抗することができる。
【0009】
前記取付ブラケットと前記制御ボックスとの間に設けられる前記留め手段の一実施形態は、前記取付ブラケット上において前記スリットの両側を延びるリブと、前記制御ボックスに形成した長手方向溝とによって構成されており、前記溝は前記取付ブラケットの前記リブと対応する形状を有している。この構成により、取付ブラケットに対する制御ボックスの固定作業が簡略化される。なぜなら、前記溝を備える制御ボックスは取付ブラケットに対して摺動させるだけでよいからである。
【0010】
前記制御ボックスと前記取付ブラケットの筒状部との間の前記相補的留め手段は、種々な構成を採用することができる。原理的には、相補的留め手段は、長手方向に僅かに先細り状となるダブテール接続部であってもよい。ダブテール接続部を採用する場合、制御ボックスは比較的大きな距離を変位させなければならないが、前記筒状部はその全長にわたって均一に収縮させられることはない。相補的留め手段の特定の構成においては、前記リブの途中の位置における両側には凹部が設けられており、前記溝の両側には突起が設けられており、そのうちの一対は前記溝の前端に位置しており、もう一対は前記溝の途中に位置しており、突起の形状は前記取付ブラケットにおける前記リブの凹部に対応している。前記ボックスを固定するに際しては、一対の突起が前記取付ブラケットのリブにおける前記凹部に一致するように、前記溝を前記取付ブラケットのリブに嵌める。次いで、前記ボックスを変位させて、前記取付ブラケットのリブが前記溝の突起の背後に係止して、前記ボックスをリニアアクチュエータの前記外管上にある取付ブラケットに保持させる。さらなる展開においては、前記制御ボックスにおける溝の底部と前記取付ブラケットの前記リブとに相補的なスナップロック接続部が設けられており、これにより、制御ボックスは意図せずに離脱することはなくなる。
【0011】
さらなる実施形態においては、前記制御ボックスは、前記取付ブラケットと前記制御ボックスとの間で作用する複数の相補的な留め手段を備えており、これにより前記制御ボックスは前記取付ブラケットに対して異なる位置に固定できる。従って、制御ボックスは、取付ブラケットに対して異なる取付態様が可能になる。この結果、制御ボックスをリニアアクチュエータと面一に配置したり、起立状態に配置したり、その場の条件に適合するその他の状態に配置したりすることができる。前記留め手段を前記取付ブラケット上のリブと前記制御ボックス上の対応する溝で構成する実施形態においては、前記制御ボックスは、当該制御ボックスの側面に1つの溝を備え、当該制御ボックスの下面に2つの溝を備えている。なお、取付態様は、これら3つのオプションに限定されるわけではない。当然のことながら、溝の配置を変更することにより、制御ボックスの他の取付態様も可能である。
【0012】
本発明について、添付の図面に示す実施例に関連して、以下でさらに詳しく記載する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図2】水平に配置されたボックスが取り付けられたリニアアクチュエータを示す。
【
図3】縁を立てて配置されたボックスが取り付けられたリニアアクチュエータを示す。
【
図4】リニアアクチュエータおよびアクチュエータの外管上に差し込むための取付けブラケットを示す。
【
図7】リニアアクチュエータならびに縁を立てて配置されたボックスおよび水平に配置されたボックスを示す。
【
図8】ボックス用の取付けブラケットの上面図である。
【
図10】底部を管状配線ダクトに取り付ける準備が整った状態にある、縁を立てて配置されたボックスを示す。
【
図11】管状配線ダクトに取り付けられたボックスを示す。
【
図12】側部を管状配線ダクトに取り付ける準備が整った状態にある、縁を立てて配置されたボックスを示す。
【
図13】管状配線ダクトに取り付けられたボックスを示す。
【
図14】平坦なベース上に取り付ける準備が整った状態にある、水平に配置されたボックスを示す。
【
図15】平坦なベース上に取り付けられたボックスを示す。
【
図16】水平に配置された別のタイプの二つのボックスを示し、下方のボックスは底部を平坦なベース上に取り付ける準備が整い、第二ボックスは下方のボックスの上に取り付ける準備が整った状態にある。
【
図17】相互に上下に重ねて取り付けられた二つのボックスであって、下方のボックスは平坦なベース上に取り付けられた状態を示す。
【
図18】水平なベース上に取り付ける準備が整った状態にある
図16〜17に示した第二タイプのボックスの上に取り付ける準備が整った状態の、
図2〜15に示した第一タイプのボックスを示す。
【
図19】相互に上下に重ねて取り付けられた二つのボックスであって、下方のボックスは水平なベース上に取り付けられた状態を示す。
【
図20】カバーが開いた状態の第一タイプのボックスを示す。
【
図21】側面が配線ダクトに取り付けられ、カバーが開いた状態の第一タイプのボックスであって、ボックス内のケーブルの取付けが示される。
【
図22】カバーが開いた状態の第一タイプのボックスを示す。
【
図23】カバーが閉じた状態であり、カバーの片側が切り取られた、第一タイプのボックスを示す。
【
図24】ボックス上に配置する準備が整った状態の取外し式カバーと共に示す、第一タイプのボックスを示す。
【
図25】
図2〜4および
図7のリニアアクチュエータならびにアクチュエータの外管上に差し込むための取付けブラケットのさらなる実施形態を示す。
【
図28】リニアアクチュエータならびに縁を立てて配置されたボックスおよび水平に配置されたボックスを示す。
【
図29】リニアアクチュエータおよびリニアアクチュエータの外管上に差し込むための取付けブラケットの実施形態を示す。
【
図32】取付けブラケットがリニアアクチュエータの外管上に差し込まれ、その係止位置に到達する直前の状態のリニアアクチュエータの側面図である。
【
図33】取付けブラケットがその最終係止位置にある状態の
図32と同様の図である。
【
図34】リニアアクチュエータならびに縁を立てて配置された制御ボックスおよび水平に配置された制御ボックスを示す。
【
図35】水平に配置された制御ボックスが取り付けられたリニアアクチュエータを示す。
【
図36】縁を立てて配置された制御ボックスが取り付けられたリニアアクチュエータを示す。
【
図37】ボックス用の取付けブラケットのさらなる実施形態の上面図である。
【
図39】水平に配置された別のタイプの二つのボックスであって、下方のボックスは平坦なベース上に取り付ける準備が整い、かつ第二ボックスは下方のボックスの上に取り付ける準備が整った状態を示す。
【
図40】平坦なベース上に固定された取付けブラケットのさらなる実施形態および平坦なベース上に取り付ける準備が整った制御ボックスを示す。
【
図41】平坦なベース上に取り付けられた制御ボックスを示す。
【
図42】
図40の取付けブラケットの真横から見た側面図である。
【
図43】
図42の取付けブラケットの真上から見た上面図である。
【
図44】
図37〜38に示した取付けブラケットに取り付けるように設計された手動制御装置を示す。
【
図45】片側から見た、開状態で示される蓋を有するボックスのさらなる実施形態を示す。
【
図47】蓋が閉じていること以外は
図46と同様のボックスを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1に描かれたリニアアクチュエータの主構成部品は、筐体1と、可逆電動モータ2と、トランスミッションと、スピンドル3a及びその上にあるスピンドルナット3bを備えるスピンドルユニット3と、後端がスピンドルナットに固定される管材の形態である作動要素4と、後端が筐体1に固定される外管5と、を含み、外管5はスピンドルユニット3および作動要素4を包囲している。外管5は、作動要素4およびスピンドルナット3bのためのガイドとして働く。さらに、当該外管は、作動要素4の前端における前部マウント6と、筐体の後端における後部マウント7とを含み、前部マウント6および後部マウント7は、リニアアクチュエータが組み込まれる構造体にリニアアクチュエータを取り付けるのに役立つ。電動モータ2が起動すると、スピンドル3aは回転を開始し、それによってスピンドルナット3bおよび接続された作動要素4は、可逆電動モータ2の回転方向に応じて、スピンドル3a上で外方に移動するか、あるいはスピンドル3a上で内方に後退する。
【0015】
図面の
図2は、リニアアクチュエータの斜視図であって、ボックス9、さらに詳しくは複数のリニアアクチュエータおよび主電源のためのコントローラを収容する制御ボックスが、取付けブラケット8によってリニアアクチュエータの筐体1と外管5との間の角隅部に取り付けられた様子を示す。ボックス9はここでは、リニアアクチュエータの筐体1および外管5と同一レベルになるように取り付けられている。しかし、ボックス9は、
図3に示す通り、それが直立するように取り付けることもできる。
【0016】
図4〜6に示す通り、取付けブラケット8は、内径11が円形断面を有する筒状部10を含むことにより、筒状部10を有する取付けブラケット8を、同じく円形断面を有する外管5上に摺動させることができるように設計される。取付けブラケット8の筒状部10は軸心方向に延びるスリット12を有するため、取付けブラケット8を外管5上に摺動させることが容易になる。なぜなら、取付けブラケット8の筒状部10は軸心方向に延びるスリット12のおかげでわずかに拡張することができるからである。また、軸心方向に延びるスリット12のおかげで、筒状部10を有する取付けブラケット8が外管5の周囲に緊密に嵌まるように、筒状部10の内径11を適合させることができる。取付けブラケット8の後端には、半径方向に突出するアーム13が設けられている。後面、すなわちリニアアクチュエータの方を向いた面に、アーム13の長手方向に延びる溝14が設けられている。取付けブラケット8を摺動させて、リニアアクチュエータの筐体1の前端に完全に当接すると、溝14付きの取付けブラケット8は、リニアアクチュエータの筐体1における溝対応形状の突出リブ15に嵌合する。これにより取付けブラケット8は固定されるので、外管5の周りを回転することができなくなる。溝14および筐体1の突出リブ15はさらに、取付けブラケット8を長手方向に保持するスナップロックとして機能するように設計されているので、取付けブラケット8がリニアアクチュエータの外管5から偶発的に滑り落ちることは起きない。筒状部10の長手スリット12は部分的に取付けブラケット8のアーム13にまで延びるので、取付けブラケット8がリニアアクチュエータの外管5上で摺動するに際して、アームは筒状部10の拡張を妨げない。アーム13は取付けブラケット8の筒状部10のスリットを跨ぐように配置されている。ブラケット8aは、軸心方向に延びるスリット12に関連して構成される。このブラケット8aは、スリット12の両側に延びるリブ15を含む。部分的にリブ15の両側に凹部16が備えられる。
【0017】
図面の
図7は、取付けブラケット8が装着されたリニアアクチュエータ、ならびに
図2に示すようにリニアアクチュエータに取り付ける準備が整った状態の水平位置のボックス9および直立したボックス9の斜視図を示す。水平位置で示されたボックス9の側面には、ボックスの後面にまで続く長手溝17が存在する。溝17の形状は取付けブラケット8のリブ15に対応する。溝17の側部には、突起18(溝の前端の一対の突起18a、および溝に沿った途中の一対の突起18b)が存在する。溝17に位置する突起18bの形状は、取付けブラケット8におけるリブ15の凹部16の形状に対応する。突起18bが取付けブラケット8のリブ15の凹部16内に到達するように、ボックス9は、溝17が取付けブラケット8のリブ15に嵌るように取り付けられる。次いで、溝17の突起18a、18bがリブ15の背後、さらに詳しくは凹部16に関連する領域15a及びリブの前端15bの背後を把持するように、ボックス9は後方に押されてリニアアクチュエータの筐体1に当接し、リニアアクチュエータの外管5の取付けブラケット8にボックスを固定する。ボックス9の溝17の底部および取付けブラケット8のリブ15における相互作用スナップロック接続部19が存在するので、ボックス9は偶発的に外れないように固定される。ボックス9が傾かないように取付けブラケット8のリブ15に固定するために、アーム13の外端にカム状突起20が設けられ、当該突起がボックス9の後面に形成されれた対応形状の凹部21内に把持される。なお、制御ボックスは、よくあることであるが特に電源が変圧器に基づく場合、極めて大きな重量になり得る。その場合、リブ15と関連付けられる溝17との間の接合部に伝達されるトルクは比較的大きくなり、この理由から、ボックス9をアーム13に固定することは好都合である。また、
図7から分かるように、ボックス9は、ボックスの側面の溝17に対応して、下面に二つの溝17a、17bを有しており、ボックス9が
図3に示すように直立するように、ボックスを下面によりリニアアクチュエータの取付けブラケット8に取り付けることもできる。ボックス9が溝17aを用いて取り付けられる場合、ボックスはリニアアクチュエータの筐体1より上に突出しない。すなわち、これを平坦面、ビーム等のようなアイテムに緊密に当接させて取り付けることができる。ボックスが第二溝17bを用いて取り付けられる場合、ボックスはリニアアクチュエータの外管5の上下におおむね同程度に突出する。
【0018】
図面の
図8および9は、リニアアクチュエータとは独立して取り付けることのできる、ボックス9用の取付けブラケット22の別の実施形態を示す。取付けブラケット22は、リニアアクチュエータ用の取付けブラケット8上のリブ15に対応するリブ23として設計される。したがって、ここでのリブ23も、溝付きのリブを取付けブラケット22上に配置することができるように、ボックスの溝17、17a、17bにおける突起18bに対応する一対の凹部24を途中に有する。取付けブラケット22は、一対のねじまたはボルトにより取付けブラケットを固定するための二つのねじ穴25を有する。取付けブラケットは一端に、ボックスにおけるスナップロック部と相互作用するための解放自在なスナップロック部も備えている。ボックス9は、弾性スナップロック部26を押圧してボックス9のスナップロック部との係合を外すことによって、取付けブラケット22から切り離すことができる。ボックスは次いで、突起18bが取付けブラケットの凹部24の対向位置にくるように、軸心方向に変位され、それによってボックスを引張って取付けブラケットとの係合から外すことができる。
【0019】
図10〜15は、ボックス9の様々な取付けの三つの実施例を示す。
図10〜11は、いかにしてボックス9を取付けブラケット22により管状ケーブルトレイ27に取り付けることができるかを示す。取付けブラケット22は最初に一対のねじによりケーブルトレイ27に固定され、その後、すぐにボックスを取り付けることができる。
図10〜11は底部がケーブルトレイ27に取り付けられた状態を示す一方、
図12〜13は側面がケーブルトレイ27に取り付けられる状態を示す。
図14〜15は、いかにしてボックス9が底部を平坦面28に取り付けられるかを示す。ボックス9は当然、側面を平板片に取り付けることもできる。多くの病院用および介護用ベッドでは、マットレス用の支持面が調整可能な背もたれ部と脚載せ部との間に固定中央部を有する。ボックス9はしたがって、この固定中央部の下面に取り付けることができる。
【0020】
最初に述べた通り、
図2〜7および
図10〜15に示したボックス9は、複数のリニアアクチュエータ用の電気制御装置および主電源ベースの電源装置を含む制御ボックスである。しかし、様々な他の機器を収容することのできる他の種類のボックスが関与してもよく、あるいは電気制御装置および主電源ベースの電源装置は幾つかのボックスに分割されてもよい。
図16は、再充電可能なバッテリパックを含むボックス29の実施例を示す。このボックス29の下面は、制御ボックスであるボックス9の溝に対応する溝17が設けられ、したがって、ここでは平坦面28上に確実にねじ止めされた状態で示される取付けブラケット22により、取り付けることができる。ボックス29の上面は、
図8および9に示した取付けブラケットに対応する取付けブラケット22aを有する。取付けブラケット22をボックス29、29aの上面の一体部品として設計する代わりに、それを、
図8および9に示すように、ボックス29、29aの上面に固定された取付けブラケットとしてもよい。
図17に示すように、こうしてボックス29、29aを連結することが可能である。
図18および19は、いかにしてボックス9(制御ボックス)を同様にボックス29(バッテリパック)と連結することができるかを示す。このような連結は、アクチュエータシステムが主電源に接続されない状態において、それを動作させることができなければならない場合に、必要となり得る。これは、例えば病院内を移動される病院用ベッドに当てはまるかもしれない。
【0021】
図20に示すように、ボックス9には開閉することのできるカバー30が設けられる。カバーの下の空間には複数のソケット31が存在し、ここでは、ワイヤは無いが、プラグ32が差し込まれた状態で示される。空間の両側および端部には、ワイヤ用のリード通し部33が存在するので、ワイヤをどちらか一方の側面から、または端部から外に引き出すことができる。カバー30が閉じられると、その縁部はワイヤをリード通し部33で適切に保持する。カバーは、カバーの前端の両側に一つずつ存在する二つのばね脚34によって、その閉位置に固定される。ばね脚34の外端には舌部34aが存在し、当該舌部は、ボックスの端部のスロット35に意図されたとおりに係合する。ねじ回しの端部のような工具をスロット35内に差し込み、ばね脚の舌部を押圧してスロットとの係合を外すことによって、カバーを開くことができる。なお、制御ボックスの一つの角部に、ソケットを備えた電源ケーブル37を接続するためのプラグ36が設けられている。
【0022】
図21は、側面をケーブルトレイ27に取り付けられたボックス9を示し、配線ダクト内に導かれたケーブルが示される。ボックス9の反対側のリード通し部33は、配線ダクト27aの端部に接続される。ボックスの端部のリード通し部は同様に、別の配線ダクト27bの端部に接続される。
【0023】
明確化のために、
図22の制御ボックスでは、電気プラグは省略され、カバー30の下の空間の後端におけるプラットフォームのソケットも然りである。
図22から明らかなように、制御ボックスは開いたカバー30と共に示され、カバーは上面38と前端39と二つの側面40、41とを含む。二つの側面40、41は後部に向かって丸みを帯びた端部40b、41bを有する二つのフラップ40a、41aへと延びており、当該フラップは、側面40、41の上側から始まり傾斜経路40c、41cを経て下側に続いている。二つの丸みを帯びた端部40b、41bの中心にヒンジピン42が存在する。二つのフラップ40a、41aは、カバーの側面がボックスの側面と略面一になるようにボックスの側面の凹部43内に位置する。凹部43は、カバーの片側が切り取られている
図23に見ることができる。凹部43はボックスの上面から延びる垂直縁43aを有し、湾曲部43bでカバーのフラップ40、41の傾斜経路40c、41cに対応する傾斜経路43cに延びる。凹部43には、カバーのヒンジピン42用の軌道44が設けられている。軌道44は凹部の前端からの水平経路44aを有し、ボックスの底部に向かって斜降する傾斜経路44bに延びる。この設計により、カバー33は水平移動によりボックス9上に配置することができる。ボックス9の上の空間が限られる場合、これは極めて重要になり得る。ヒンジピン42が軌道44の水平経路44aに入るまで、カバー33はボックス上を移動する。カバーがボックス上でさらに押圧されると、ヒンジピン42は軌道44の傾斜経路44bに進入し、それによってカバーの後端をボックスに向かって引き下げる。ボックス9の上面は、カバーの上面38の厚さに対応する高さの棚部(ledge)45を有する。カバーが下方に引下げられると、その後端は棚部45内に引き下げられるので、ボックスおよびそのカバーの上面は、平坦面のようになる。カバーが完全に持ち上げられた位置まで開かれると、上面38の後縁はボックスの上面に当接するため、停止手段として働く。次いでカバーは枢軸として後縁を中心に回転しようとし、それによってヒンジピン42は軌道44の上面に押し付けられる。カバーはこうしてその開位置に係止される。カバーの裏側には横リブ46が設けられており、それはプラットフォームのプラグ32を横切って延び、カバーが閉じられたときにそれらを適位置に維持する。同様に、カバー30の裏側には、プラグが偶発的に引き抜かれるのを防止するために、プラグ32aのための保持部47が存在する。
【0024】
図25および28には、リニアアクチュエータ1の外管5上に差し込むための取付けブラケットのさらなる実施形態と共に、
図2〜4および
図7と同様のリニアアクチュエータ1が示されている。同一部品に対しては、
図2〜7と同一参照番号が使用される。取付けブラケット108は、それがリブ15の両側に追加の凹部16aを有する点で、
図2〜7に示す取付けブラケット8とは異なっている。それに対応して、制御ボックス9の長手溝117は、取付けブラケット8の追加の凹部16aと対応する一対の追加の突起18cを有する。溝117の後端の突起18aは当該溝を跨ぐように延びて、その下に空隙が形成され、リブ15の前端15bがその下に入り込むようになっている。制御ボックス9は、
図2〜7の実施形態と同様に取り付けられる。追加の凹部/突起は、制御ボックス9のより信頼性の高い安定した取付けを可能にする。
図29および
図32〜34には、
図2〜4ならびに
図7および
図25、28とは異なる実施形態のリニアアクチュエータが示される。リニアアクチュエータは、外管205の設計および筐体201の設計が、
図2〜4ならびに
図7および
図25、28のリニアアクチュエータとは異なる。外管205は半円形205aおよび円錐台形205bから成る断面を有しており、筐体201は二つの長手方向リブ201a、201bを有するように設計される。
図2〜4ならびに
図7および25、28と同一部品に対しては、同一参照番号が使用される。外管205上に嵌め込まれる取付けブラケット208は、リニアアクチュエータのこのような異なる設計に適合される。こうして、取付けブラケット208の開口は、リニアアクチュエータの外管205の断面と一致する半円形および円錐台形として設計される。取付けブラケット208を筐体に固定するために、二つの長手方向リブの一つ201bが利用される。
図30から明らかなように、アーム213はその後端に突出フック213aを有するように設計される。取付けブラケット208をリニアアクチュエータの外管205上で案内すると、フック213aは
図32および33に示すように筐体201の長手方向リブ201bの周りにスナップ係合し、それによって適所に係止される。次いで、制御ボックス9を前述の通りリニアアクチュエータに取り付けることができる。
【0025】
図37および38には、ボックス用の棒状取付けブラケットのさらなる実施形態が示され、改善点は、
図25〜28に関連して説明したリニアアクチュエータの外管5上に差し込まれる取付けブラケットの改善点と一致する。取付けブラケット322は、それが
図28および34に示した制御ボックス9の長手溝17の設計と対応して配設された追加の凹部24aを両側に有するという点で、
図8〜9に示した取付けブラケットとは異なる。追加の凹部24a/突起18cは、
図10〜15に示す制御ボックス9のより安定した取付けだけでなく、
図16に対応する例えば
図39に示すバッテリボックスのより安定した取付けをも可能にする。しかし、バッテリボックスの取付けブラケットは、
図37〜38に示すように設計され、溝17は
図28に示す制御ボックスの溝17と同様に追加の凹部を有する。
【0026】
図8〜9および
図37〜38に示したタイプの取付けブラケットによって制御ボックス9を取り付けるために改善された実施形態を
図40〜43に示す。改善点は、取付けブラケットの一端に、リニアアクチュエータの外管5上に差し込むための取付けブラケット8のアームのような直立アーム413aが設けられていることにある。直立アーム413の外端には、制御ボックス9の後端における適合する形状の凹部21a、21bと相互作用するためのカム状突起420も設けられる。以上の改善点は制御ボックス9のより安定した取付けを可能にし、特に制御ボックス9はより確実に傾きを防止する。
【0027】
これまで、制御ボックスおよびバッテリボックスを取り付けるために、
図37〜38に示した取付けブラケットをいかに使用することができるかを説明したが、取付けブラケットは、他の種類のボックス、例えばワイヤレス手動制御装置のような制御装置を取り付けるために使用することもできる。背もたれおよび脚載せ部をリニアアクチュエータシステムによって調整することのできるベッドのような調整可能なベッドに関連して、ワイヤレス手動制御装置はしばしば問題を提起する。すなわち、手の届く範囲内のどこにそれを配置するかが問題になる。
図44には、
図37〜39に示した取付けブラケット322を用いて手動制御装置500を取り付けるための溝117が後面に形成された、ワイヤレス手動制御装置500の実施形態を示す。取付けブラケット322は、例えばベッドの枠のベッド使用者の手が届く範囲の位置に取り付けることができる。言うまでもなく、
図8〜9に示した取付けブラケット22も手動制御装置500に適しており、その場合、
図7の制御ボックスに示された溝17が形成される。
【0028】
図45〜47に、バッテリボックス29のようなボックスのさらなる実施形態を示す。ボックスは、それが
図22〜24に示された制御ボックス9のカバー33と同一構成の開口カバー633を含む点で、
図16〜19および
図39に示したボックスとは異なる。カバー633はボックスの底部の開口629aに位置する。同一部品に対しては、
図22〜27と同一参照番号が使用される。