(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6600222
(24)【登録日】2019年10月11日
(45)【発行日】2019年10月30日
(54)【発明の名称】立形マシニングセンタ
(51)【国際特許分類】
B23Q 11/08 20060101AFI20191021BHJP
B23Q 3/155 20060101ALI20191021BHJP
【FI】
B23Q11/08 Z
B23Q11/08 A
B23Q3/155 G
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-204522(P2015-204522)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2017-74654(P2017-74654A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2017年12月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000132161
【氏名又は名称】株式会社スギノマシン
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】豊岡 祐二
(72)【発明者】
【氏名】池田 吉隆
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 悟
【審査官】
村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】
欧州特許出願公開第01900476(EP,A1)
【文献】
中国実用新案第203944903(CN,U)
【文献】
特開2002−103174(JP,A)
【文献】
特開2006−123045(JP,A)
【文献】
特開2010−284773(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第104999336(CN,A)
【文献】
特開2007−111848(JP,A)
【文献】
特開2004−291233(JP,A)
【文献】
特開2006−123131(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 11/08
B23Q 3/155
WPI
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
立形マシニングセンタであって、
ベースと、
前面に凹部を有し、前記ベースに固定され、前記ベースに対して垂直方向に固定して立設されたコラムと、
前記コラムに配設され、前記ベースに対して垂直方向に設けられたZ軸ガイドレールと、
前記凹部に設けられたZ軸駆動装置と、
前記Z軸ガイドレールにガイドされ、前記Z軸駆動装置によって垂直方向に駆動する主軸頭と、
加工室カバーであって、
加工領域の周囲を囲むように、前面と左右の側面を持つ外周部カバーと、
前記加工領域の背面側に配設され、前記外周部カバーの右後方および前記コラムの右側面に接続する右背面カバーと、
前記加工領域の背面側に配設され、前記外周部カバーの左後方および前記コラムの左側面に接続する左背面カバーと、
前記左背面カバー、前記右背面カバーおよび前記外周部カバーに接合され前記加工領域の上面側に配設された上面カバーと、を有し、
前記加工領域を囲むように加工室を区画し前記ベースに固定された加工室カバーと、
前記主軸頭が貫通するように、前記上面カバーに形成された主軸開口部と、
前記主軸頭が上方位置に上昇したときに前記上面カバーの下面に上端部が接するように設けられ、移動端側が前記主軸頭に取り付けられ、固定端側が前記コラムに取り付けられ、前記Z軸ガイドレールおよび前記Z軸駆動装置が前記加工領域に露出する部分を覆うように構成された伸縮カバーと、
を備える立形マシニングセンタ。
【請求項2】
請求項1に記載の立形マシニングセンタであって、
前記伸縮カバーは、テレスコカバーである立形マシニングセンタ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の立形マシニングセンタであって、
前記主軸頭は、当該主軸頭に連結される配管やケーブルを覆うように設けられた主軸頭カバーと、
前記主軸開口部に設けられ、前記主軸頭カバーと、前記主軸開口部とのすき間を掻きとるように構成されたスクレーパと、
を更に備える立形マシニングセンタ。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の立形マシニングセンタであって、
前記加工室の外側に設けられた工具マガジン及び駆動部と、前記加工室の内側に設けられた工具交換アームとを有する自動工具交換装置と、
前記加工室カバーに設けられ、前記工具マガジンに収容された工具を前記加工室内の工具交換位置に出し入れするための交換工具開口部と、
前記交換工具開口部を開閉可能に設けられたシャッターと、
を更に備える立形マシニングセンタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、立形マシニングセンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、主軸を回転可能に支承して加工領域内を上下方向(Z方向)に移動させ、加工テーブルを前後、左右方向に移動させる立形マシニングセンタが知られている(例えば非特許文献1)。
非特許文献1記載の立形マシニングセンタは、ベッドに立設したコラムに主軸頭を上下方向にガイドするZ軸ガイド機構及び主軸頭を移動させるZ軸駆動装置を設けている。
【0003】
そして、ベッドの四方周囲を飛散防止カバーで囲んでいる。主軸頭に供給するクーラント、潤滑油、圧縮空気を通す各種ホース及び電気ケーブルは、上方から主軸頭に接続され加工室内にぶら下げて配設されている。そして、信号線などの細いケーブルなどは、フレキシブルダクト(フレキシブル保護管)の内部に挿入されてフレキシブル保護管ごとぶら下げて配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】株式会社スギノマシンself−centerNo.30 SERIES製品カタログのNSV15(p.9)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1に記載の立形マシニングセンタにおいては、ぶら下げられたホース、電気ケーブル類に切屑、油分、クーラント等が付着し、メンテナンス時に払い落とす必要があった。また、フレキシブル保護管内に通されたケーブル類を交換する作業は作業性が悪いという問題があった。
【0006】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、加工領域と非加工領域(駆動部領域)を区画して非加工領域へのクーラントの飛散を防止し、操作性およびメンテナンス性を向上させた立形マシニングセンタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、立形マシニングセンタであって、ベースと、前面に凹部を有し、前記ベースに固定され、前記ベースに対して垂直方向に固定して立設されたコラムと、前記コラムに配設され、前記ベースに対して垂直方向に設けられたZ軸ガイドレールと、前記凹部に設けられたZ軸駆動装置と、前記Z軸ガイドレールにガイドされ、前記Z軸駆動装置によって垂直方向に駆動する主軸頭と、加工室カバーであって、加工領域の周囲を囲むように、前面と左右の側面を持つ外周部カバーと、前記加工領域の背面側に配設され、前記外周部カバーの右後方および前記コラムの右側面に接続する右背面カバーと、前記加工領域の背面側に配設され、前記外周部カバーの左後方および前記コラムの左側面に接続する左背面カバーと、前記左背面カバー、前記右背面カバーおよび前記外周部カバーに接合され前記加工領域の上面側に配設された上面カバーと、を有し、前記加工領域を囲むように加工室を区画し前記ベースに固定された加工室カバーと、前記主軸頭が貫通するように、前記上面カバーに形成された主軸開口部と、
前記主軸頭が上方位置に上昇したときに前記上面カバーの下面に上端部が接するように設けられ、移動端側が前記主軸頭に取り付けられ、固定端側が前記コラムに取り付けられ、前記Z軸ガイドレールおよび前記Z軸駆動装置が前記加工領域に露出する部分を覆うように構成された伸縮カバーと、を備える。
【0008】
本発明に係る立形マシニングセンタは、加工領域を囲むように加工室を区画する加工室カバーを備えたことで、加工領域と非加工領域(駆動源や駆動機構等を配設する領域)とを厳格に区分けすることができる。このため、非加工領域に加工領域で使用される切削屑やクーラント等が飛散して進入することを抑制することができるため、操作性およびメンテナンス性を向上させることができる。
【0009】
また、加工室カバーに主軸開口部を形成し、主軸開口部から主軸頭が貫通して加工領域に進入するように構成したことで、主軸頭に接続されるチューブやケーブル等の配管をまとめて非加工領域に配設することができるため、配管に加工屑やクーラント等が付着することを防止して、加工室内や主軸頭を清浄に保ち、操作性およびメンテナンス性をより向上させることができる。
【0011】
また、かかる構成により、主軸開口部が上面カバーから背面カバーまで連続して開口することで、伸縮カバーによって主軸開口部を確実に覆うことができるため、ガイドレール等の駆動機構に切り屑やクーラントが付着することを抑制することができる。
【0014】
請求項
2に係る発明は、請求項
1に記載の立形マシニングセンタであって、
前記伸縮カバーは
、テレスコカバーである。
【0015】
請求項
3に係る発明は、請求項1
又は請求項
2に記載の立形マシニングセンタであって、前記主軸頭は、当該主軸頭に連結される配管やケーブルを覆うように設けられた主軸頭カバーと、前記主軸開口部に設けられ、前記主軸頭カバーと、前記主軸開口部とのすき間を掻きとるように構成されたスクレーパと、を更に備える。
【0016】
かかる構成によれば、主軸頭に連結される配管を覆うように設けられた主軸頭カバーを備えたことで、配管の損傷を抑制してメンテナンス性を向上させることができる。また、前記主軸開口部とのすき間を掻きとるように構成されたスクレーパを備えたことで、切り屑やクーラント等が非加工領域に進入することを効果的に抑制することができる。
【0017】
請求項
4に係る発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれか1項に記載の立形マシニングセンタであって、前記加工室の外側に設けられた工具マガジン及び駆動部と、前
記加工室の内側に設けられた工具交換アームとを有する自動工具交換装置と、前記加工室カバーに設けられ、前記工具マガジンに収容された工具を前記加工室内の工具交換位置に出し入れするための交換工具開口部と、前記交換工具開口部を開閉可能に設けられたシャッターと、を更に備える。
【0018】
かかる構成によれば、前記加工室の外側に工具マガジン及び駆動部を配設したことで、工具マガジン及び駆動部を非加工領域に配設しているため、切り屑やクーラントの付着を抑制して、メンテナンス性を向上させることができる。工具交換アームを加工室内に配設したことで、迅速な工具交換ができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、加工領域と非加工領域を区画して非加工領域へのクーラントの飛散を防止し、操作性およびメンテナンス性を向上させた立形マシニングセンタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタの構成を示す斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタの構成を示す正面図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタにおける伸縮カバーの取り付け状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタにおける伸縮カバーの取り付け状態を示す側面図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタにおける工具交換の様子を示す部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタ1について、適宜
図1から
図5を参照しながら詳細に説明する。
立形マシニングセンタ1は、
図1に示すように、基台となるベース11と、ベース11の上に配設された加工室12と、ベース11に対して垂直方向に立設されたコラム13と、コラム13に配設されベース11に対して垂直方向に設けられたZ軸ガイドレール2(
図5参照)と、コラム13の凹部に収容されたZ軸駆動装置3(
図3(a)参照)と、コラム13に形成されZ軸駆動装置3を収容する凹部13a(
図3(a)参照)と、Z軸ガイドレール2にガイドされ、Z軸駆動装置3によって垂直方向に駆動する主軸カバー41で覆われた主軸頭4と、加工領域Rを囲むように加工室12を区画しベースに固定された加工室カバー5と、主軸頭4が貫通し、Z軸ガイドレール2およびZ軸駆動装置3が加工領域Rに露出するように加工室カバー5に形成された主軸開口部6と、
主軸頭4が上方位置に上昇したときに上面カバー52の下面に上端部が接するように設けられ、Z軸ガイドレール2およびZ軸駆動装置3が加工領域Rに露出する部分を覆うように構成された伸縮カバー8と、を備えている。
【0022】
また、立形マシニングセンタ1は、自動工具交換装置14と、コラム13の後方に配設された制御盤15と、加工室12の上方に配置されたケーブルベア(登録商標)16およびケーブルラック17を備えている。ケーブルベア16およびケーブルラック17は、チューブ、ホース等の配管やケーブルをまとめて非加工領域に配設することができる。
【0023】
加工室12には、ワーク(不図示)を載置する加工テーブル12aと、加工テーブル12aをX軸(左右)方向に移動させるX軸移動装置12bと、X軸移動装置12bをY軸(前後)方向に移動させるY軸移動装置12cと、が配設されている。
加工室12は、加工領域を遮蔽するための加工室カバー5で覆われ、加工室カバー5の前面に配設された開閉扉(不図示)を備えている。
【0024】
加工室カバー5は、加工領域Rの背面側に配設された背面カバー51と、背面カバー51に接合され加工領域Rの上面側に配設された上面カバー52と、背面カバーおよび上面カバー52に接合され、加工領域Rの周囲を囲み平面視でコの字状をなした外周部カバー53と、を備えている。
【0025】
背面カバー51は、
図3に示すように、左右対称に形成された右背面カバー51aと左背面カバー51bとを備えている。
右背面カバー51aは、コラム13の右側の側面と外周部カバー53の右後端とを接合するように配設されている。左背面カバー21bは、コラム13の右側の側面と外周部カバーの左後端とを接合するように配設されている。
【0026】
主軸開口部6は、
図3(a)に示すように、背面カバー51に形成された背面開口部61(
図5を合わせて参照)と、
図3(b)に示すように、上面カバー52に形成された上面主軸開口部62と、を備えている。
主軸開口部6は、
図3に示すように、上面カバー52に形成された上面主軸開口部62から主軸頭4が貫通し、背面カバー51に形成された背面開口部61からZ軸ガイドレール2およびZ軸駆動装置3が露出するように開口されている。
【0027】
つまり、背面開口部61は、右背面カバー51aと左背面カバー51bとの隙間であり、背面開口部61には、コラム13が配設されている。換言すれば、コラム13は、背面カバー51の一部をなして構成されている。
主軸カバー41と、上面主軸開口部62との隙間には、スクレーパ63が設けられている。スクレーパ63は、主軸カバー41に付着した切屑、クーラント等を掻き落とし、被加工領域へ切屑等が持ち込まれることを防ぐ。
【0028】
Z軸駆動装置3は、
図3(a)に示すように、Z軸ガイドレール2に沿って上下方向に移動自在に配設された主軸頭4を移動させる装置であり、ボールねじと駆動モータ(不図示)で構成することができる。Z軸駆動装置3の構成は、特に限定されるものではないので詳細な説明は省略する。
【0029】
伸縮カバー8は、テレスコカバーであり、移動端側が主軸頭4に取り付けられ、固定端側がコラム13に取り付けられている。
伸縮カバー8は、
図5に示すように、Z軸ガイドレール2およびコラム13の凹部13aに配設されたZ軸駆動装置3を覆うように背面開口部61の上に被せて配設されている。
【0030】
自動工具交換装置14は、
図2に示すように、工具Tを収容する工具マガジン14aと、上面カバー52に設けられ工具マガジン14aに収容された工具Тを加工室12内の工具交換位置(主軸42に平行な二点鎖線で示す位置)に出し入れするための交換工具開口部14bと、交換工具開口部14bを開閉可能に設けられたシャッター14cと、シャッター14cを開閉する駆動シリンダ機構14dと、工具マガジン14aに収容された工具Тを工具交換位置に移動させる移動機構(不図示)と、工具交換位置と主軸42との間で回転させる工具交換アーム14e(
図5を合わせて参照)と、を備えている。
【0031】
かかる構成により、加工室12の外側に工具マガジン14a及び駆動部を配設したことで、切り屑やクーラントの付着を抑制して、メンテナンス性を向上させることができる。また、工具交換アーム14eを加工室12内に配設したことで、迅速な工具交換ができる。
【0032】
以上のように構成された本発明の実施形態に係る立形マシニングセンタ1の動作について、主として
図1と
図4を参照しながら説明する。
立形マシニングセンタ1は、加工領域Rを囲むように加工室12を区画する加工室カバー5を備えたことで、加工領域Rと非加工領域(特に、上面カバー52の上方、伸縮カバー8や背面カバー51の後方であって、駆動源や駆動機構等を配設する領域)とを厳格に区分けすることができる。このため、非加工領域に加工領域Rで使用される切削屑やクーラント等が飛散して進入することを抑制することができるため、操作性およびメンテナンス性を向上させることができる。
【0033】
また、加工室カバー5に主軸開口部6を形成し、主軸開口部6から主軸頭4が貫通して加工領域Rに進入するように構成したことで、主軸頭4に接続されるチューブ、ホース等の配管やケーブルをまとめて非加工領域に配設することができるため、配管に加工屑やクーラント等が付着することを防止して、加工室内や主軸頭を清浄に保ち、操作性およびメンテナンス性をより向上させることができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されず、適宜変形して実施することが可能である。例えば、本実施形態においては、加工領域Rのスペース効率を向上させるため、背面カバー51を右背面カバー51aと左背面カバー51bで構成し、右背面カバー51aと左背面カバー51bとの隙間(背面開口部61に該当)にコラム13を配設したが、これに限定されるものではなく、背面カバー51をコラム13よりも前方に配設して、コラム13に配設されたZ軸ガイドレール2やZ軸駆動装置3が露出するように背面開口部(不図示)を形成してもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 立形マシニングセンタ
2 Z軸ガイドレール
3 Z軸駆動装置
4 主軸頭
5 加工室カバー
6 主軸開口部
8 伸縮カバー
11 ベース
12 加工室
13 コラム
13a 凹部
14 自動工具交換装置
14a 工具マガジン
14b 交換工具開口部
14c シャッター
14d 駆動シリンダ機構
14e 工具交換アーム
15 制御盤
16 ケーブルベア
17 ケーブルラック
21b 左背面カバー
41 主軸カバー
42 主軸
51 背面カバー
51a 右背面カバー
51b 左背面カバー
52 上面カバー
53 外周部カバー
61 背面開口部
62 上面主軸開口部
63 スクレーパ
R 加工領域
T 工具