【文献】
CSS & JavaScript interface II samples コピー&ペーストですぐに使える Webサイトを“使いやすく”する仕掛けサンプル集 sample08 商品購入時の合計金額を自動で計算する,Web Designing,(株)毎日コミュニケーションズ,2005年 9月 1日,第5巻 第9号 通巻51号,p.100
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
後述される実施例では、インターネットバンキングサービスやモバイルバンキングサービスなど、ネットワークに接続された端末装置を介し顧客に各種金融取引サービスを提供する情報処理システムについて説明する。概略すると、情報処理システムは、各顧客口座の現在の口座残高、取引履歴、顧客情報などの口座情報を有し、所定の認証処理を実行した後に認証された顧客の端末装置からの各種金融取引の処理要求に応答して、当該顧客の口座情報と当該処理要求に対応した演算プログラムとを含むウェブページなどの画面情報を端末装置に送信する。当該画面情報を受信すると、端末装置は受信した画面情報を表示すると共に、表示された画面情報に対する顧客の入力操作に応答して、画面情報に組み込まれた演算プログラムに従って口座情報に対して当該入力操作に基づく所定の演算処理を実行し、演算処理の実行結果に基づき画面情報を更新及び再表示する。
【0012】
一実施例では、顧客の処理要求は顧客口座間の振替取引に関するものであり、当該振替取引の処理要求に応答して、情報処理システムは、顧客により指定された振替元口座と振替先口座との口座情報と、振替処理に係る演算プログラムとをデータベースなどから抽出し、抽出した口座情報と演算プログラムとを含む画面情報を端末装置に送信する。当該画面情報を受信すると、端末装置は受信した画面情報を表示すると共に、顧客が振替取引金額の各桁の数値を入力する毎に、組み込まれている演算プログラムに従って、これまでに入力された各桁の数値から構成される金額に基づき振替元口座と振替先口座との振替後残高を算出し、算出された振替元口座と振替先口座との振替後残高を表示する。これにより、ユーザは、即時的に振替後残高を確認することが可能になり、顧客の利便性を向上させることができる。このように、ユーザが入力操作毎に振替後残高を即時的に確認することが可能になることによって、ユーザの誤操作の低減を図ることが可能になる。さらに、振替後残高の算出は、画面情報に組み込まれた演算プログラムに従って端末装置内における閉じた処理として実現可能であるため、すなわち、当該算出に係る処理は端末装置と情報処理システムとの間の通信を行うことなく実現可能であるため、通信機会を増大させることなく当該振替処理を実現することが可能である。
【0013】
以下の実施例では、電子金融取引を参照して本発明が説明されるが、本発明は、これに限定されるものでない。すなわち、本発明は、演算プログラムを含む情報を受信したクライアントに、受信した情報に対するユーザによる操作に応答して所定の演算処理を実行させる演算プログラムを提供する何れか適切な情報処理システムに適用されてもよい。また、以下の実施例では、口座間で資金を移転する振替取引に関して本発明が説明されるが、本発明は、これに限定されるものでない。例えば、後述されるように、本発明は、口座間で株式や債券を移転するカストディ業務などに適用されてもよい。
【0014】
まず、
図1を参照して、本発明の一実施例による電子金融取引システムを説明する。
図1は、本発明の一実施例による電子金融取引システムを概略的に示す。
【0015】
図1に示されるように、電子金融取引システム10は、情報処理システム100、端末装置200及びネットワーク300を有する。図示されるように、情報処理システム100は、ネットワーク300を介し端末装置200と有線又は無線接続される。
【0016】
情報処理システム100は、端末装置200を介し顧客やユーザにインターネットバンキングサービス及び/又はモバイルバンキングサービスなどの各種電子金融取引サービスを提供する。
図2に示されるように、情報処理システム100は、バスBを介し相互接続されるドライブ装置101、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU(Central Processing Unit)104、及びインタフェース装置105を有する。
【0017】
情報処理システム100における後述される各種機能及び処理を実現するプログラムは、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory)などの記録媒体106によって提供されてもよい。プログラムを記憶した記録媒体106がドライブ装置101にセットされると、プログラムが記録媒体106からドライブ装置101を介して補助記憶装置102にインストールされる。ただし、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体106により行う必要はなく、バスを介して他のサーバなどからダウンロードするようにしてもよい。
【0018】
補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータなどを格納する。メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムやデータを読み出して格納する。CPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムやプログラムを実行するのに必要なパラメータなどの各種データに従って、後述されるような情報処理システム100の各種機能及び処理を実行する。インタフェース装置105は、ネットワーク300を介し端末装置200と通信するための通信インタフェースとして用いられる。
【0019】
しかしながら、情報処理システム100は、図示されるようなハードウェア構成に限定されるものでない。例えば、情報処理システム100は、
図1に概略的に示されるように、上述したハードウェア構成を有する認証サーバ、ウェブサーバ、ストレージサーバなどの複数のサーバから構成されてもよい。
【0020】
端末装置200は、情報処理システム100にアクセスし、顧客やユーザが所望する各種金融取引サービスを実行するのに利用される。
図3に示されるように、端末装置200は、バスBを介し相互接続されるドライブ装置201、補助記憶装置202、メモリ装置203、CPU(Central Processing Unit)204、通信装置205、表示装置206及び入力装置207を有する。
【0021】
端末装置200における後述される各種機能及び処理を実現するプログラムは、ネットワーク300を介して情報処理システム100などからダウンロードされる。あるいは、プログラムは、メモリカードなどの記録媒体208によって提供されてもよい。プログラムを記憶した記録媒体208がドライブ装置201にセットされると、プログラムが記録媒体208からドライブ装置201を介して補助記憶装置202にインストールされる。補助記憶装置202は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータなどを格納する。
【0022】
メモリ装置203は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置202からプログラムやデータを読み出して格納する。CPU204は、メモリ装置203に格納されたプログラムやプログラムを実行するのに必要なパラメータなどの各種データに従って、後述されるような携帯端末200の各種機能及び処理を実行する。
【0023】
通信装置205は、ネットワーク300に無線及び/又は有線接続するための通信インタフェースとして用いられる。通信装置205は、送信対象のデータを適切な信号に変換し、ネットワーク300に送信する。また、通信装置205は、ネットワーク300から受信した信号を適切なデータに変換し、メモリ装置203などの適切な装置に提供する。
【0024】
表示装置206は、CPU204による処理結果などを表示するのに用いられ、例えば、液晶ディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ(CRT)、プラズマディスプレイなどの各種ディスプレイにより実現される。入力装置207は、ユーザが端末装置200に命令やデータなどを入力するのに用いられ、例えば、タッチパネル、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどにより実現される。
【0025】
ネットワーク300は、インターネットや携帯電話網などから構成され、情報処理システム100と端末装置200とを通信接続する。
【0026】
次に、
図4を参照して、本発明の一実施例による情報処理システムの構成を説明する。
図4は、本発明の一実施例による情報処理システムの機能構成を示す図である。
図4に示されるように、情報処理システム100は、記憶部110及び要求処理部120を有する。
【0027】
記憶部110は、顧客の口座情報を格納及び管理する口座情報管理部111と、端末装置200上で実行される各種プログラム及び/又はアプリケーションを格納するプログラム格納部112とを有する。
【0028】
口座情報管理部111は、現在の口座残高、入出金記録などの取引履歴、顧客のユーザID、ログインパスワード、暗証番号などの顧客情報から構成される各顧客口座の口座情報を格納及び管理する。具体的には、要求処理部120からの認証要求に応答して、口座情報管理部111は、情報処理システム100へのアクセスを要求している端末装置200のユーザを認証する。典型的には、端末装置200から送信されたユーザのユーザID及びログインパスワードが、格納されている顧客情報に登録されているユーザID及びログインパスワードに一致するか判断する。一致している場合には、口座情報管理部111は、要求処理部120に要求元の端末装置200が認証されたことを通知し、一致していない場合には、口座情報管理部111は、要求処理部120に要求元の端末装置200のアクセス要求を拒絶するよう通知する。しかしながら、認証処理は、上述したユーザID及びログインパスワードの利用に限定されるものでなく、例えば、専用のデバイスにより生成される一時的なパスワードを利用した認証処理であってもよい。
【0029】
要求処理部120から認証された端末装置200に対する口座情報の取得要求を受信すると、口座情報管理部111は、要求された顧客口座の現在の口座残高や直近数ヶ月間の取引履歴などの口座情報を要求処理部120に提供する。また、端末装置200において入出金などの取引が実行された結果として、要求処理部120から口座情報に対する更新要求を受信すると、口座情報管理部111は、実行結果に従って格納されている口座情報を更新する。
【0030】
プログラム格納部112は、端末装置200上で実行される各種プログラム及びアプリケーションを格納する。要求処理部120からの取得要求に応答して、プログラム格納部112は、要求処理部120に要求されたプログラム及びアプリケーションを提供する。プログラム格納部112に格納されている演算プログラムは、要求処理部120を介し端末装置200に送信され、端末装置200に各種演算処理を実行させる。一実施例では、要求処理部120にわたされた演算プログラムは、端末装置200に送信される画面情報などに組み込まれ、端末装置200の画面上に表示される画面情報に対するユーザの入力操作に応答して、端末装置200に当該入力操作に対応して所定の演算処理を実行させ、演算処理の実行後の演算結果を画面上に表示させる。プログラム格納部112に格納されている演算プログラムの詳細は以降において説明する。
【0031】
なお、上述した演算プログラムは、必ずしも画面情報に埋め込むによって端末装置200に提供される必要はなく、例えば、端末装置200のアプリに予め組み込むようにしてもよい。この場合、端末装置200は、ユーザから振替処理が指定されると、アプリに組み込まれた振替処理に係る演算プログラムを実行し、上述した振替処理を実現するようにしてもよい。
【0032】
要求処理部120は、ユーザに対して各種金融取引サービスを提供する。具体的には、端末装置200から当該ユーザのユーザID及びログインパスワードを含むアクセス要求を受信すると、要求処理部120は、受信したユーザID及びログインパスワードを口座情報管理部111にわたし、口座情報管理部111に要求元のユーザを認証させる。ユーザが認証されると、要求処理部120は、ユーザによって要求された金融取引処理に関連する口座情報を含む画面情報を生成すると共に、端末装置200上でユーザが当該金融取引処理に関連する所定の演算処理を実行することを可能にする演算プログラムをプログラム格納部112から抽出し、抽出した演算プログラムを画面情報に組み込み、口座情報及び演算プログラムを含む画面情報を端末装置200に送信する。
【0033】
演算プログラムは、入力操作に応じて情報処理システム100と端末装置200とが情報を通信することを必要とするものであってもよいし、あるいは、情報処理システム100と通信することなく端末装置200内で実行可能なものであってもよい。後者のような端末装置200内で閉じた演算処理は、例えば、JavaScript(登録商標)などを用いて記述されたプログラムにより実現可能である。画面情報が端末装置200の画面上のブラウザ又はアプリに表示されると、ユーザは、表示された画面情報を操作することによって、ユーザの口座の残高確認、取引履歴の表示、振込や振替などの各種金融取引を実行することができる。
【0034】
次に、
図5〜9を参照して、本発明の一実施例による演算プログラムを説明する。
図5〜9は、口座間の振替処理に関する画面遷移図を示す。図示された実施例では、演算プログラムは、ユーザが有する複数の口座間の振替処理に関するものであり、ユーザによって端末装置200に入力された振替取引金額をユーザの振替元口座から振替先口座に振り替える振替処理を実行するためのものである。
【0035】
一実施例による振替処理用の演算プログラムは、ユーザが振替を予定している振替取引金額を入力する際、ユーザが振替取引金額の各桁の値を入力する毎に、端末装置200に入力された各桁の値から構成される金額に基づき振替元口座残高と振替先口座残高とを算出させ、算出した振替元口座残高と振替先口座残高とを表示させる。演算プログラムは、例えば、JavaScript(登録商標)などを用いて記述することによって、端末装置200内で閉じた処理として実現可能である。この場合、各算出表示処理は、情報処理システム100と通信することなく端末装置200内で実行可能であり、最終的な振替取引金額が確定した後の振替実行処理のみが、情報処理システム100と端末装置200との間の通信により実行される。
【0036】
図示された具体例では、ユーザが振替処理用の演算プログラムを用いて、10,000円の残高を有する振替元口座から、3,000円の残高を有する振替先口座に、振替取引金額1,357円を振り替えるケースについて説明する。ログインしたユーザが端末装置200上に表示されたメニューページ上で当該ユーザの2つの口座間の振替処理を選択すると、当該処理要求を受信した要求処理部120は、口座情報管理部111から指定された振替元口座と振替先口座とに関する口座情報を取得すると共に、プログラム格納部112から振替処理に係る演算プログラムを抽出する。要求処理部120は、取得した口座情報と抽出した演算プログラムとに基づき、
図5に示されるようなページを生成し、生成したページを端末装置200に送信する。当該ページに埋め込まれている演算プログラムによると、ユーザが振替取引金額の各桁の値を入力する毎に、埋め込まれている演算プログラムが、ユーザによる数値の入力操作を検知し、入力された各桁の値から構成される振替取引金額に基づき振替元口座の振替後残高と振替先口座の振替後残高とを算出し、更新された振替後残高と振替先口座の振替後残高をページ上に表示する。
【0037】
本例では、ユーザは、振替取引金額として1,357円を予定しているため、当該金額をページ上に入力すべくまず数字の「1」を入力する。数字の「1」が入力されると、すなわち、数字の「1」が端末装置200のメモリ装置203などに追加記録されると、演算プログラムは、当該入力又は追加記録を検知し、1円の振替取引金額に対する振替元口座の振替後残高9,999円(=10,000円−1円)と振替先口座の振替後残高3,001円(=3,000円+1円)とを算出し、
図6に示されるようにページを更新する。
【0038】
次に、ユーザが数字の「3」を入力すると、すなわち、数字の「3」が端末装置200のメモリ装置203などに追加記録されると、演算プログラムは、当該入力又は追加記録を検知し、これまでに入力された「1」「3」に相当する13円の振替取引金額に対する振替元口座の振替後残高9,987円(=10,000円−13円)と振替先口座の振替後残高3,013円(=3,000円+13円)とを算出し、
図7に示されるようにページを更新する。
【0039】
次に、ユーザが数字の「5」を入力すると、すなわち、数字の「5」が端末装置200のメモリ装置203などに追加記録されると、演算プログラムは、当該入力又は追加記録を検知し、これまでに入力された「1」「3」「5」に相当する135円の振替取引金額に対する振替元口座の振替後残高9,865円(=10,000円−135円)と振替先口座の振替後残高3,135円(=3,000円+135円)とを算出し、
図8に示されるようにページを更新する。
【0040】
最後に、ユーザが数字の「7」を入力すると、すなわち、数字の「7」が端末装置200のメモリ装置203などに追加記録されると、演算プログラムは、当該入力又は追加記録を検知し、これまでに入力された「1」「3」「5」「7」に相当する1,357円の振替取引金額に対する振替元口座の振替後残高8,643円(=10,000円−1,357円)と振替先口座の振替後残高4,357円(=3,000円+1,357円)とを算出し、
図9に示されるようにページを更新する。
【0041】
このようにして、ユーザは、予定している振替取引金額の各桁の数字を入力する毎に、入力された各桁の数字から構成される金額に対する振替元口座と振替先口座との振替後残高を確認することが可能になる。このように、各桁の数字が入力される毎にページに埋め込まれた演算プログラムが振替後残高を算出及び表示することによって、ユーザは、端末装置200と情報処理システム100との間で通信をすることなく、即時的に振替後残高を確認することが可能になり、顧客の利便性を向上させると共に、誤操作の可能性及び振替処理に要する通信機会を低減することが可能になる。
【0042】
本実施例では、口座間の振替処理のための演算プログラムが説明されたが、本発明の演算プログラムは、これに限定されるものでない。例えば、投資家のための有価証券の管理業務(カストディ業務)における口座間の振替処理に利用されてもよい。カストディ業務における振替処理では、入力される振替取引量は、預託されている有価証券が株式である場合には株数であり、債券である場合には口数である。すなわち、振替対象の株式の株数又は債券の口数が入力される毎に、演算プログラムは、振替元口座と振替先口座との振替後残高を端末装置200に算出させ、算出した振替後残高を表示させる。
【0043】
また、本実施例では、ある金融機関にユーザが所有する2つの口座間の資金の移転のための振替処理が説明されたが、本発明の演算プログラムは、これに限定されるものでなく、振込処理に適用されてもよい。例えば、ユーザがある金融機関のユーザの口座から他の金融機関におけるユーザの口座に資金を振り込むことを所望するとき、ユーザが振込先口座の残高を何らかの方法により入手可能である場合、ユーザは、上述した振替先口座の現在の残高を振込先口座の現在の残高に変更することによって、上述した算出表示処理を利用して、振込元口座と振込先口座の振込後残高を即時的に確認することが可能である。
【0044】
次に、
図10を参照して、本発明の一実施例による端末装置における演算プログラムによる処理を説明する。
図10は、本発明の一実施例による端末装置における演算プログラムによる処理を示すフロー図である。
【0045】
図10に示されるように、当該処理は、例えば、情報処理システム100にログインしたユーザが、ログイン後に情報処理システム100から提供されたメニューページにおいて振替処理を選択したことに応答して開始される。また、ユーザにより選択された振替元口座と振替先口座とが、振替処理の選択と共に情報処理システム100に通知されてもよい。
【0046】
ステップS101において、端末装置200は、ユーザにより選択された振替元口座と振替先口座の口座情報と共に、振替処理に係る演算プログラムを含むページを情報処理システム100から受信し、受信したページを表示する。
【0047】
ステップS102において、端末装置200は、振替取引金額について入力操作があった、すなわち、何れかの桁について数値が入力されたか検知する。数値の入力があった場合(S102:Y)、当該フローはステップS103に移行し、端末装置200は、これまでに入力された各桁の数値から構成される振替取引金額に対して、振替元口座と振替先口座との振替後残高を算出する。他方、数値の入力が検知されなかった場合、当該フローは、入力操作が検知されるまで待機する。
【0048】
ステップS104において、端末装置200は、算出した振替元口座と振替先口座との振替後残高により更新されたページを再表示する。
【0049】
ステップS105において、端末装置200は、ユーザが予定していた振替取引金額の入力を完了し、振替実行ボタンを押下したか検知する。ユーザが振替実行ボタンを押下した場合(S105:Y)、当該フローはステップS106に移行し、端末装置200は、情報処理システム100にステップS104において再表示された振替取引金額による振替処理を実行するよう指示する。他方、ユーザが振替実行ボタンを押下しない場合(S105:N)、当該フローは、ステップS102に戻り、さらなる桁の数値の入力を待機する。
【0050】
上述した実施例では、ユーザによって振替取引金額が指定される振替処理が説明されたが、本発明はこれに限定されるものでない。他の実施例では、ユーザは、振替先口座の振替後残高を所望の金額に指定してもよい。ユーザが振替先口座の振替後残高を所望の残高にするよう振替元口座から振替先口座に振替を行う振替処理が、情報処理システム100により提供されてもよい。本実施例では、当該振替処理に係る演算プログラムは、ユーザが所望の振替先口座の振替後残高を指定するために各桁の数値を入力する毎に、端末装置200に振替元口座の振替後残高と振替取引金額とを算出及び再表示させてもよい。ここで、算出した振替取引金額が振替元口座の振替後残高を超過した場合、すなわち、ユーザが振替元口座の残高を超過する振替を実行しようとした場合、演算プログラムは端末装置200にエラーを表示させるようにしてもよい。本実施例によると、ユーザが振替先口座の口座残高を所望の金額にしたい場合、ユーザは、振替取引金額を指定する必要なく振替処理を実行することが可能になると共に、ユーザの誤操作を回避することが可能になる。
【0051】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。