【文献】
相澤祐介,PowerPointスキルアップ講座(10)Webのようなスライド構成の プレゼンテーション,[online],株式会社マイナビ,2014年11月 5日,URL,http://news.mynavi.jp/series/powerpoint/010/
【文献】
PDF 変換時に Word や Excel で作成したハイパーリンクを維持できますか,[online],アドビシステムズ,2008年 8月 6日,URL,http://kb2.adobe.com/jp/cps/478/4781.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これらPDF等の形式で作成された資料は、その編集等に手間がかかり、特にかかるフォーマット等について詳しい知識等を有さない営業担当者にとっては、編集等は困難であった。
このため、各営業担当者は、自己の顧客毎に最適な営業資料を、PDF等の資料を編集等して作成するとき、理論上はともかく、実際上は極めて困難であった。
そこで、営業担当者等が無理な編集等をする必要がないように資料を作成すると、資料作成に多大な労力等が必要であるのみならず、資料全体のデータ量が大きくなり携帯端末装置としては好ましくないという問題があった。
【0005】
また、PDF等のスライドの説明に関する関連文献等を携帯端末で共に説明するとき、主な説明のスライドから関連文献に画面を遷移させて説明する手法もよく用いられている。
しかし、この関連する文献等の説明の後、元の説明のスライドに画面を遷移させ難い場合が多く、その分、説明に不要な間隙が生じ、営業担当者等の顧客等に対する説明の効果が低下等するという問題もあった。
【0006】
そこで、本発明は、営業担当者等の利用者が編集等をし易く、資料全体のデータ量が大きくならず、かつ、説明に不要な間隙が生ぜず、利用者の顧客等の相手方に対する説明の効果が低下しないスライド情報管理システム及びスライド情報管理システムの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明によれば、説明用資料であるスライド情報を管理するスライド情報管理装置と、前記スライド情報管理装置と通信可能な構成となっている説明者が所持する携帯端末装置と、を備えるスライド情報管理システムであって、前記携帯端末装置は、各種情報を表示する表示部を有し、前記表示部に表示される前記スライド情報が、1画面毎の前記スライド情報として、独立して記憶される複数の前記スライド情報を有し、これらの前記スライド情報を任意に組み合わせることが可能な構成となっており、前記スライド情報は、主な説明に用いられる主説明スライド情報と、前記主説明スライド情報に関連する情報である関連スライド情報としての文献スライド情報を有し、複数の前記主説明スライド情報の表示順を選択し、記憶させると共に、複数の前記文献スライド情報の表示順を選択し、記憶させ、前記主説明スライド情報毎に関連付ける複数の前記文献スライド情報をグループとして指定し、記憶し、前記主説明スライド情報が表示順に前記表示部に表示されると、この前記主説明スライド情報と関連付けられている前記文献スライド情報の前記グループである参照グループのマークを当該主説明スライド情報に表示し、前記主説明スライド情報の表示中に、前記マークが選択されると、前記関連付けられている前記参照グループの各前記文献スライド情報が、戻すマークと共に表示され、前記戻すマークが選択されると、前記表示順に表示中であり、前記説明者が説明中であった直近の元の前記主説明スライド情報が、前記表示部に1画面の遷移で表示される構成となっていることを特徴とするスライド情報管理システムにより達成される。
【0008】
前記構成によれば、表示部に表示されるスライド情報が、1画面毎のスライド情報として、独立して記憶される複数のスライド情報を有し、これらのスライド情報を任意に組み合わせることが可能な構成となっている。
例えば、従来のPDF等のスライド情報は、複数のPDFスライドが一つのまとまった単位として形成され、個々のPDFスライドには分離困難な状態で記憶されていた。この場合は、営業担当者等の利用者が、これらのPDFスライドの一部を切り取る等が行い難く、可能であっても複雑な操作が求められた。このため、各利用者が各顧客等に合ったPDFスライド順の並び替え等の編集等が困難であった。
この点、前記構成では、スライド情報が、1画面毎のスライド情報として、独立して記憶される複数のスライド情報を有し、これらのスライド情報を任意に組み合わせることが可能な構成となっているので、利用者は複雑な操作等を求められることなく、容易にスライドの編集等を行うことができる。
【0009】
また、前記構成によれば、スライド情報は、主な説明に用いられる主説明スライド情報と、主説明スライド情報に関連する情報である関連スライド情報を有し、関連スライド情報は、主説明スライドと関連付けて記憶することができる構成となっている。
従来は、PDF等の各スライドが自由に並び替えや関連付けをすることができなかったため、PDF等の主説明スライド情報のスライドに、関連スライド情報のスライドを関連付けるときは、各主説明スライド情報のスライド毎に、関連スライド情報のスライドを関連付けたセットを、主説明スライド情報毎に生成する必要があった。
したがって、同じ関連スライド情報と関連つける主説明スライドが複数あったときは、この主説明スライド毎に同じ関連スライド情報を関連付けて、そのセットを生成する必要があり、結果的に、携帯端末装置は、同じ関連スライド情報等を複数記憶しなければならず、データ量が大きくなっていた。
この点、前記構成では、スライド情報が、1画面毎のスライド情報として、独立して記憶される複数のスライド情報を有し、これらのスライド情報を任意に組み合わせることが可能な構成で、かつ、関連スライド情報は、主説明スライドと関連付けて記憶することができる構成となっている。
すなわち、前記構成では、主説明スライド情報と関連スライド情報を一つのセットとして形成する必要がなく、複数の主説明スライド情報と関連付ける1つの関連スライド情報という構成が可能となり、携帯端末装置に同じ関連スライド情報等を複数記憶させる必要がなく、その分、データ量を小さくすることができる。
【0010】
また、前記構成では、関連スライド情報から1画面の遷移で、当該関連スライド情報と関連付けられている前記主説明スライド情報を前記表示部に表示させることができる。
したがって、利用者が、表示部に主説明スライド情報を表示し、その後、この主説明スライド情報と関連付けられている関連スライド情報を表示し、説明した後に、迅速に元の主説明スライド情報を表示部に表示させることができる。
このため、従来のように、関連スライド情報から元に主説明スライド情報への遷移に間隙等が発生しないので、主説明スライド情報の説明に不要な間隙が生ぜず、利用者の顧客等の相手方に対する説明の効果が低下せず、効果的な説明を行うことができる。
【0011】
好ましくは、前記主説明スライド情報には、複数の前記参照グループのマークが同時に表示され、前記表示された前記複数の参照グループのマークのうち、選択された前記マークは、次回から他の前記マークより優先的に前記主説明スライド情報に表示され、前記スライド情報が、PDF(「Portable Document Format」ポータブル・ドキュメント・フォーマット)形式を含むことを特徴とする。
【0012】
【0013】
前記目的は、本発明によれば、説明用資料であるスライド情報を管理するスライド情報管理装置と、前記スライド情報管理装置と通信可能な構成となっている説明者が所持する携帯端末装置と、を備えるスライド情報管理システムの制御方法であって、前記携帯端末装置は、各種情報を表示する表示部に表示されるスライド情報が、1画面毎の前記スライド情報として、独立して記憶される複数の前記スライド情報を有し、これらの前記スライド情報を任意に組み合わせることが可能な構成となっており、前記スライド情報は、主な説明に用いられる主説明スライド情報と、前記主説明スライド情報に関連する情報である関連スライド情報としての文献スライド情報を有し、複数の前記主説明スライド情報の表示順を選択し、記憶させると共に、複数の前記関連スライド情報の表示順を選択し、記憶させ、前記主説明スライド情報毎に関連付ける複数の前記文献スライド情報をグループとして指定し、記憶し、前記主説明スライド情報が表示順に前記表示部に表示されると、この前記主説明スライド情報と関連付けられている前記文献スライド情報である前記グループを参照グループのマークを当該主説明スライド情報に表示し、前記主説明スライド情報の表示中に、前記マークが選択されると、前記関連付けられている前記参照グループの各前記文献スライド情報が、戻すマークと共に表示され、前記戻すマークが選択されると、前記表示中であり、前記説明者が説明中であった直近の元の前記主説明スライド情報が、前記表示部に1画面の遷移で表示される構成となっていることを特徴とするスライド情報管理システムの制御方法により達成される。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、営業担当者等の利用者が編集等をし易く、資料全体のデータ量が大きくならず、かつ、説明に不要な間隙が生ぜず、利用者の顧客等の相手方に対する説明の効果が低下しないスライド情報管理システム及びスライド情報管理システムの制御方法を提供できるという利点がある。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0017】
図1は、本発明のスライド情報管理システムである例えば、医師説明用資料管理システム1を示す概略図である。
図1に示すように、医師説明用資料管理システム1は、PDF等のスライド情報で作成された医師説明用資料を管理する情報管理装置である例えば、管理サーバ3を有する。この管理サーバ10は,例えば、製薬会社4が所有している。
また、同システム1は、携帯端末装置である例えば、タブレット型端末20を有している。このタブレット型端末20は、製薬会社4の各MR(医療情報担当者)が所持し、病院等の医師等に面会し、医療情報を提供する際に用いられる端末である。
【0018】
タブレット型端末20は、
図1に示すように、その中央部に縦長の長方形を成す「タッチパネル型ディスプレイ21」を有している。タッチパネルは、表示部である例えば、ディスプレイと、位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、ディスプレイ上の表示に利用者が触れることで各種情報を入力できる入力装置である。
また、タブレット型端末20は、タッチパネル型ディスプレイ21以外に、入力ボタン22を有している。
なお、タブレット型端末20は、
図1に示すように、製薬会社4が管理する管理サーバ10と通信可能な構成となっている。
【0019】
上述のタブレット型端末20及び管理サーバ10は、コンピュータを有し、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、これらは、バス等を介して接続されている。
【0020】
図2は、
図1の管理サーバ10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、管理サーバ10は、「医師説明用資料データベース11」を有している。
この医師説明用資料データベース11は、例えば、
図2に示すように、「循環器系医師説明用資料データ」を有し、このデータは「高血圧の基礎説明スライド」として、例えば、PDF等から成る主スライド情報である例えば、「説明スライドNo.1〜4」を有している。
また、「基礎説明スライドの関連文献」として、説明スライドNo.1〜4に関連する関連スライド情報である例えば、「文献スライドNo.101〜108」有している。
【0021】
また、医師説明用資料データベース11には、「高血圧の症例等の一般的症例説明スライド」として、「説明スライドNo.11〜14」を有し、「一般的症例説明スライドの関連文献」として、「文献スライドNo.111〜114」を有している。
さらに、医師説明用資料データベース11には、「治療薬の一般的治療薬説明スライド」として、「説明スライドNo.21〜24」を有し、「一般的治療薬説明スライドの関連文献」として、「文献スライドNo.121〜124」を有している。
【0022】
また、管理サーバ10は「サーバ制御部12」を有し、サーバ制御部12は、医師説明用資料データベース11を制御する他、
図2に示す、タブレット型端末20と通信するための「サーバ側通信装置13」、各種情報を表示する「サーバ側ディスプレイ14」及び「サーバ側入力装置15」を制御する構成となっている。
【0023】
図3は、
図1に示すタブレット型端末20の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、タブレット型端末20は、「端末制御部23」を有すると共に、端末制御部23は、
図1に示す「タッチパネル型ディスプレイ21」及び「入力ボタン22」を制御すると共に、
図1の管理サーバ10等と通信するための「端末側通信装置24」も制御している。
また、端末制御部23は、
図3に示す「第1の各種情報記憶部30」及び「第2の各種情報記憶部40」も制御する。
【0024】
図4及
図5は、
図3の第1の各種情報記憶部30及び第2の各種情報記憶部40の主な構成を示す概略ブロック図である。これらの内容については、後述する。
【0025】
本実施の形態では、例えば、製薬会社4のMR(医療情報担当者)が、
図1のタブレット型端末20を使用して、病院の循環器の2人の医師(α医師、β医師)に対して、医療情報の提供を行う例を用いて、以下、説明する。
【0026】
図6は、MRが、α医師に対して説明しようとするスライドの構成を示す概略説明図である。α医師は、研修医であるため、比較的基本的な説明に重点をおいて説明する構成となっている。
すなわち、MRは、タブレット型端末20のタッチパネル型ディスプレイ21に以下のようなスライド情報である例えば、スライドを表示させるように考えている。
【0027】
図7は、MRがβ医師に対して説明しようとするスライドの構成と示す概略説明図である。β医師は、医長であるため、基本的な説明は省き、症例や治療薬の説明に重点をおいて説明する構成となっている。
【0028】
図8乃至
図12は、医師説明用資料管理システム1の動作例を示す概略フローチャートである。
図8のステップST(以下「ST」とする。)1で、MRは、
図1の自己のタブレット型端末20を使用し、管理サーバ10と通信する。そして、管理サーバ10内の「医師説明用資料データベース11」から「循環器系医師用説明資料データ」の全部又は一部を、自己のタブレット型端末20に取得し、
図4に示すタブレット型端末20の「医師説明用資料記憶部31」に記憶させる。
これにより、タブレット型端末20は、その後、管理サーバ10と通信することなく、オフラインで、各医師に対する医師説明用資料を生成し、これらの情報をタッチパネル型ディスプレイ21に表示して、各医師に説明することができる。
このように、オフラインで、タブレット型端末20だけて説明することができるので、極めて使い易いシステムとなっている。
【0029】
図9は、α医師向けの医師説明用資料作成工程を示す概略フローチャートである。
MRは、
図6に示す説明をするためのスライドの準備を
図9の工程で行う。
先ず、
図9のST11では、タッチパネル型ディスプレイ21に、医師説明用資料記憶部31内のPDF等の説明スライドNo.1〜4、11〜14、21〜24を選択表示し、必要な説明スライドとその表示順を選択する。
例えば、
図6で使用する説明スライドである「説明スライドNo.1〜4、11、12及び21」を選択し、α医師用説明スライド記憶部32に記憶させる。
【0030】
次いで、ST12へ進む。ST12では、タッチパネル型ディスプレイ21に、医師説明用資料記憶部31内のPDF等の「文献スライドNo.101〜108、111〜114、121〜124」を表示し、必要な文献スライドとその表示順を選択する。
例えば、文献スライドNo.101〜108、111、112及び121をその順番に表示するように選択し、「α医師用文献スライド記憶部33」に記憶させる。
【0031】
次いで、ST13へ進む。ST13では、α医師用説明スライド記憶部33の説明スライドと関連付ける文献スライドのグループを指定して記憶する。
例えば、
図6の場合、説明スライドNo.3と参照グループ1(文献スライドNo.105〜108)と参照グループ2(文献スライドNo.101〜104)が関連付けられて「α医師説明資料関連情報記憶部34」に記憶される。
また、説明スライドNo.11と参照グループ(文献スライドNo.111及び112)を関連付けると共に、説明スライドNo.21と参照グループ(文献スライドNo.121)とを関連つけて、α医師説明資料関連情報記憶部34に記憶する。
【0032】
このように、本実施の形態では、説明スライドや文献スライドが、1画面で表示する説明スライドNo.1等毎に独立して記憶されているので、スライド毎に選択し、任意の順番にスライドの表示順を定めることができる。
また、説明スライドと文献スライドの関連付けも、スライド毎に任意に行うことができるので、かかる操作をタブレット型端末20で行うMR等の利用者にとって極めて使い易いシステムとなっている。
特に、スライドのPDFフォーマット等について詳しい知識がないMRであっても、容易に操作できる。
【0033】
図10は、β医師向けの医師説明用資料作成工程を示す概略フローチャートである。
MRは、
図7に示す説明をするためのスライドの準備を
図10の工程で行う。
先ず、ST21では、タッチパネル型ディスプレイ21に、
図4の医師説明用資料記憶部31内のPDF等の説明スライドNo.1〜4、11〜14、21〜24を表示し、必要な説明スライドとその表示順を選択する。
例えば、説明スライドNo.11〜14、21〜24をその順番に表示するように選択し、「β医師用説明スライド記憶部35」に記憶させる。
【0034】
次いで、ST22へ進む。ST22では、タッチパネル型ディスプレイ21に、医師説明用資料記憶部31内のPDF等の文献スライドNo.101〜108、111〜114、121〜124を表示し、必要な文献スライドとその表示順を選択する。
例えば、
図7で使用する「文献スライドNo.111〜114、121〜124」をその順番に表示するように選択し、「β医師用文献スライド記憶部36」に記憶させる。
【0035】
次いで、ST23へ進む。ST23では、説明スライドと関連付ける文献スライドのグループを指定して記憶する。
例えば、説明スライドNo.11と参照グループ(文献スライドNo.111〜114)を関連付けて「β医師説明資料関連情報記憶部37」に記憶する。また、説明スライドNo.21と参照グループ(文献スライドNo.121〜124)を関連付けて、β医師説明資料関連情報記憶部37に記憶する。
【0036】
このように,本実施の形態では、α医師用の説明スライド及びその関連付ける文献スライドとβ医師用の説明スライドとその関連付ける文献スライドが異なっていても、従来のように、それぞれ、別個のスライドセット等を作成する必要がなく、一つの説明スライド及び一つ文献スライドは、それぞれ、両医師用のスライドに利用することができる。
したがって、従来と比べ、タブレット型端末20の記憶させるデータ量を小さくすることができる。
【0037】
図11及び
図12は、α医師との面会中にタブレット型端末20に
図6に示すスライド等を表示させる工程を示す概略フローチャートである。
なお、β医師に対する説明用の
図7のスライドの表示については、α医師の場合とほほ同様であるため、説明を省略する。
先ず、MRは、自己のタブレット型端末20のスイッチを入れる。そして、ST31では、タッチパネル型ディスプレイ21に説明スライド記憶部の選択画面が表示され、MRが操作して「α医師用説明スライド記憶部32」を選択する。
【0038】
すると、ST32へ進む。ST32では、
図5の「表示スライド特定部(プログラム)41」が動作し、「α医師用説明スライド記憶部32」の「説明スライド」の表示順に従い「表示スライド」を特定する。
具体的には、
図6に示すように「説明スライドNo.1」がタッチパネル型ディスプレイ21に表示される。
次いで、ST33へ進む。ST33では、
図5の「関連情報判断部(プログラム)42」が動作し、表示される説明スライドに「参照グループ」が関連つけられているか否かを判断する。
具体的には、
図4のα医師説明資料関連情報記憶部34を参照して判断する。
「スライドNo.1」には、表示グループが関連付けられていないので、ST34へ進む。
【0039】
ST34では、表示される説明スライドがそのまま表示される。
次いで、ST35へ進む。ST35では、スライド変更指示がタッチパネル型ディスプレイ21を介して入力されたか否かが判断され、入力された場合は、ST32へ進み、
図6に示すように「説明スライドNo.2」が表示される。
このようにして、「説明スライドNo.3」が表示されたときは、ST33で、「参照グループ」が関連付けられていると判断し、ST36へ進む。
ST36では、
図6に示すように、参照グループ1に対応する「参照1」、参照グループ2に対応する「参照2」のマークを、「説明スライドNo.3」上に表示する。
【0040】
次いで、ST37へ進む。ST37では、「説明スライドNo.3」上の「参照1」又は「参照2」にMRが触れて、クリックされたか否かが判断される。
ST37で、例えば、「参照1」がクリックされると、
図12のST38へ進む。
ST38では、
図5の「文献スライド表示部(プログラム)43」が動作し、「α医師説明資料関連情報記憶部34」及び「α医師用文献スライド記憶部33」を参照し、「表示スライド(参照グループ1(文献スライドNo.105〜108、111、112、121)」を「α医師用文献スライド記憶部33」の文献スライドの表示順に従い特定し、「BACK」マークを付して表示する。
すなわち、
図6に示すように、最初に「文献スライドNo.105」を表示し、同時に「BACK」マークも表示する。
【0041】
次いで、ST39へ進む。ST39では、「BACK」マークに触れて、クリックされたか否かを判断する。ST39で「BACK」マークがクリックされていないと判断されたときは、ST40へ進む。
ST40では、スライド変更指示が入力された否かが判断され、スライド変更指示がタッチパネル型ディスプレイ21から入力されると、ST38へ進み、
図6の次の「文献スライドNo.106」が「BACK」マーク付きで表示される。
【0042】
このように、文献スライドが順に表示され、
図6の「文献スライドNo.108」が「BACK」マーク付きで表示され、ST39で「BACK」マークがクリックされたときは、ST41へ進む。
ST39及びST41では、
図5の「BACKマーク実行部(プログラム)44」が実行され、「BACK」マークをクリックしたと判断したときは、α医師説明資料関連情報記憶部34を参照し、当該参照グループ、上述の例では参照グループ1が関連付けられている説明スライドである「説明スライドNo.3」を特定し、次の画面で当該説明スライドである「説明スライドNo.3」をタッチパネル型ディスプレイ21に表示する。
【0043】
したがって、MRが「説明スライドNo.3」の説明中に、関連文献である「文献スライドNo.105」から「文献スライドNo.108」の説明を行ったときでも、「文献スライドNo.108」の「BACK」マークをクリックするだけで、次の画面で、「説明スライドNo.3」に迅速に戻すことができる。
このため、従来にように、文献スライドから説明スライドへの遷移に時間がかかり、その分、MRの説明が中断し、説明の効果が低下する等の弊害の発生を未然に防止することができる。
すなわち、文献スライドの説明から迅速に、元の説明スライドに画面を戻すことができ、この元の説明スライドへ戻すことは、
図6の「文献スライドNo.105」〜「文献スライドNo.108」のいずれでも可能である。
したがって、MRは、α医師の反応を見ながら任意のタイミングで「BACK」マークをクリックすることで、いつでも元の説明スライドである「説明スライドNo.3」に迅速に戻ることができる。
【0044】
また、
図6に示すように、一つの「説明スライドNo.3」に複数の参照グループを関連付けて、それぞれのグループへ遷移する「参照」マークを形成することもできる。
この場合、MRが説明対象の医師の反応を見て、いずれか好ましい方を適宜選択することができる。
また、本実施の形態と異なり、この選択された「参照」マーク、例えば、「参照2」のマークが選択された場合、その事実を記憶し、次回、「参照2」の文献スライドを優先的に表示させるため、「参照2」を「参照1」に変更させ、MRのその事実を報知させる構成とすることもできる。
【0045】
ST41の次に、ST42へ進む。ST42では、
図6の「説明スライドNo.3」の次の説明スライドである「説明スライドNo.4」が、タッチパネル型ディスプレイ21に表示される。
このようにして、
図6の全て説明スライド、説明スライドNo.21まで表示されるとMRのα医師への説明が終了する。
【0046】
また、
図7のβ医師への説明も同様に行われる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限らない。例えば、MR用ではなく、「新店舗出店に伴う資料の提示とシミュレーション」等の説明にも適用することができる。
すなわち特定の地域特性、集客シミュレーション、店舗計画及び借入資金のシミュレーションという説明スライドに対し、詳細シミュレーション画面(顧客の現預金データ等)を文献スライドとして表示させることもできる。