(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
システムの説明
図1は、本明細書に記載のユーザー装置及び保有AV又はサービス車両群と通信する、例示的な輸送促進システムを示すブロック図である。輸送促進システム100は、幾つかのネットワーク180を介し、ユーザー装置195及び保有自律車両群190と通信するための通信インターフェース115を備えることができる。加えて又は変形例において、輸送促進システム100は、業務用車両を運転する人間ドライバーと通信し、輸送促進システム100が管理する輸送手配サービスに従って、輸送を促進することができる。多くの実施例において、輸送促進システム100は、依頼ユーザーと輸送促進システム100が管理する、保有業務用車両群及び/又はAV群190の中のAVとを結びつける、輸送手配サービスを提供することができる。輸送手配サービスに対応する指定アプリケーション185を、ユーザー装置195において実行することができる。依頼ユーザーは、ユーザー装置195に入力して、配車依頼197を輸送促進システム100に送信することができる。配車依頼197は、通信インターフェース115によって受信され、依頼ユーザーを保有車両群のうちの最寄りのAVに対応させることができる、選択エンジン135に送ることができる。
【0020】
1つ以上の実施例において、配車依頼197は、選択されたAV109が、依頼ユーザーと待ち合わせることができる乗車場所を含むことができる。保有AV群190を所与の地域(例えば、都市又は首都圏)に分散して、車両位置情報192を輸送促進システム100の車両インターフェース105に送信することができる。車両インターフェース105が、車両位置情報192を選択エンジン135に送ることにより、選択エンジン135が、配車依頼197に対するサービスを容易に提供することができる候補車両を決定することができる。一部の実施例において、配車依頼197は、依頼ユーザーが車種について好みを有するか否かを最初に判定するために、構成エンジン140が利用する依頼ユーザーの固有の識別子136を含むことができる。例えば、構成エンジン140は、依頼ユーザーの固有の識別子136を用いて、輸送促進システム100のデータベース130の乗客選好ログ132に対し検索142を実行することができる。依頼ユーザーの対応する乗客選好ログ132は、本明細書に記載の数ある中でも、特に好みの車種(例えば、スポーツ多目的車両、バン、スポーツ車両、ステーションワゴン、中型、大型又は小型車両、高級車両等)を含むことができる。これに加えて又は代えて、構成エンジン140は、指定アプリケーション185を介し、依頼ユーザーにプロンプトを送信して、依頼ユーザーが特定の車種を選好するか否かを尋ねることができる。
【0021】
乗車場所、保有車両群190中の最寄りのAV、又は人間が運転する他の最寄りの業務用車両の所在地、及び必要に応じ、好みの車種に基づいて、選択エンジン135は、基準を満たす車両(例えば、AV109)を選択することができる。特定の態様において、選択エンジン135は、更にマッピングエンジン175を利用して、地図データ179(例えば、乗車場所までの距離)及び/又は交通データ177(例えば、乗車場所に到達するまでの所要時間)に基づいて、最適車両(例えば、AV109)決定することができる。AV109を最適な車両として選択した後、選択エンジン135は、AV109に配車依頼197に対するサービスを提供する招待状182を送信することができる。一部の実施例において、AV109は、幾つかの要因(例えば、燃料又はエネルギー残量、サービス指標、所有者要件等)に依存して、招待状に同意又は拒否することができる。特定の実施形態において、AVが招待状182に同意すると、輸送促進システム100は、地図データ179及び交通データ177を用いて、AV109に対し、乗車場所までの最短又は最適ルートを示すルート情報を与えることができる。あるいは、AV109は、独立して最適なルートを特定するためのローカルマッピング資源を備えることができる。
【0022】
本明細書に記載の一部の実施例によれば、輸送促進システム100は、ユーザー装置195から、加速度計データ181及び位置データ(例えば、GPSデータ183)を受信して、依頼ユーザーの推定身長等、ユーザー属性153を判定することができるデータアナライザー150を備えることができる。様々な実施形態において、データアナライザー150は、更に加速度計データ181及びGPSデータ183を処理して、体重及び体型(例えば、痩せ型、普通、大柄)等、依頼ユーザーの他の大まかな属性153を推定することができる。更に別の実施形態において、データアナライザー150は、更に加速度計データ181及びGPSデータ183を処理して、大腿骨の長さ、脚の長さ、姿勢情報、胴の長さ等、より細かい属性153を推定又は判定することができる。
【0023】
例えば、特定のユーザー装置から配車依頼197を受信する際、輸送促進システム100は、(例えば、指定アプリケーション185を介して)ユーザー装置195の加速度計及びGPSモジュールからの加速度計データ181及びGPSデータ183にアクセスすることができる。特定の態様において、加速度計は、慣性測定ユニットに収容することができ、加速度計のデータ流181を提供し、それをデータアナライザー150が処理して、ユーザー属性153を判定又は推定することができる。従って、依頼ユーザーが、装置195をポケットに入れるか、あるいは装置195を把持して歩き始めると、加速度計データ181は、歩幅痕跡、歩行痕跡、及び/又は揺動痕跡、並びに各々の歩幅に対応する指向性加速度ピークを含むことができる。加速度ピークの特質、タイミング、大きさ、及び方向、並びに移動距離(例えば、ユーザーが歩いた距離)をデータアナライザー150が分析して、依頼ユーザーの属性153を判定することができ、次いで、それを構成エンジン140に送信することができる。判定した依頼ユーザーの属性153に基づいて、構成エンジン140は、依頼ユーザーがAV109に乗車するとき、最も快適な設定が提供されるように、選択したAV109の乗客座席を構成するための車両構成セット188を決定することができる。
【0024】
構成セット188を決定する際、構成エンジン140は、ユーザー装置195からの加速度計データ181及びGPSデータ183によって判定されるユーザー属性153に基づいて、機械学習を実行することができる。特定の態様において、構成エンジン140は、ユーザー属性153を用いて、他の同様の快適プロファイル137にアクセスすることができる。例えば、構成エンジン140は、依頼ユーザーの判定身長、体重、体型、脚の長さ等を用いて、データベース130に対し検索142を実行して、同様の属性を有するユーザーの対応する快適プロファイル137を特定することができる。構成エンジン140は、依頼ユーザーの構成セット188を生成する基礎として、対応する快適プロファイル137を利用することができる。1つの実施例において、構成エンジン140は、ユーザー属性の類似性に基づいて、一連の対応する快適プロファイル137をランク付けし、上位のグループ(例えば、上位5又は10)を用いて、構成セット188を生成することができる。これに加えて又は代えて、構成エンジン140は、対応する快適プロファイル137の構成設定(例えば、座席調整及び位置設定)の平均値を算出及び利用し、算出した平均値に基づいて、依頼ユーザーの構成セット188を生成することができる。
【0025】
実施例において、構成エンジン140は、車両構成セット188を生成して、依頼ユーザーの装置195からの加速度計データ181によって判定されたユーザー属性153を、AV又は業務用車両の座席の構成可能なパラメータに対応付けることができる。例えば、構成エンジン140は、依頼ユーザーの判定又は推定した身長を座席の前後位置に関連付けることができる。構成エンジン140は、更にユーザーの判定又は推定した体重若しくは体型を背凭れ角度、座席の奥行き、及び/又は座席の高さに関連付けることができる。構成エンジン140は、更に依頼ユーザーの判定又は推定した脚の長さを座席の大腿部の長さの設定又はクッションの縁部調整に関連付け、膝及び腰部の負担を極力抑制することができる。依頼ユーザーの判定又は推定属性153と座席の調整可能パラメータとの更なる相関についても企図されている。例えば、構成エンジン140が、加速度計データ181の痕跡に示される姿勢情報を利用して、クッションの柔らかさ、腰部支持要素、肩部支持要素、ヘッドレスト角度等を調整するコマンドを生成することができる。
【0026】
車両構成セット188は、車両インターフェース105を介し、ネットワーク180を通して、選択したAV109に送信することができる。例えば、選択エンジン135は、依頼ユーザーからの配車依頼197に対するサービスを提供するためにAV109を選択して、車両インターフェース105を介し、AV109に招待状182を送信することができる。データアナライザー150は、依頼ユーザーの装置195からの加速度計データ181及びGPSデータ183を処理して、ユーザー属性153を判定することができる。構成エンジン140は、ユーザー属性153をAV109の座席調整パラメータに対応付けることができる。特定の実施例において、輸送促進システム100は、保有車両群190のAVのすべての調整可能なパラメータ(例えば、調整可能な座席パラメータ)を示す、AVパラメータログ134をデータベース130に保存することができる。構成エンジン140は、AV109の調整可能な座席パラメータの検索142を実行し、ユーザーの快適性を最大限に高めるために、ユーザー属性153をAV109の座席に関する様々な調整に対応付けて座席調整を含むようにAV構成セット188を生成し、AV109が依頼ユーザーを迎えに行く途上において、車両インターフェース105を介し、AV構成セット188をAV109に送信することができる。
【0027】
特定の実施形態において、選択エンジン135は、更にAV109の特定の座席を依頼ユーザーに割り当てることができる。かかる実施形態において、構成エンジン140は、車両構成セット188に、依頼ユーザーに割り当てた特定の座席(例えば、右前席)を更に示すことができる。AV109が車両構成セット188を受信した後、AV109は、乗車場所に到着する前に、依頼ユーザーに割り当てた特定の座席に関する構成を実行することができる。加えて、選択エンジン135は、確認通知199を生成して、依頼ユーザーの装置195に送信することができる。特定の態様において、確認通知199は、AV109(又は、ユーザーの配車依頼197に対するサービスを提供するために選択された別の車両)の様々な属性、例えば、車種、色、年式、ナンバープレート番号等を示すことができる。確認通知199は、ユーザー装置195の指定アプリケーション185のユーザーインターフェースに生成することができ、依頼ユーザーに割り当てた座席を示すデータを更に含むことができる。特定の態様において、依頼ユーザーは確認通知199に同意するか、又は拒否することができ、拒否された場合、選択エンジン135は、代替車両を探すことができ、構成エンジン140は、それに応じて代替車両の新しい車両構成セット188を生成することができる。従って、選択されたAV109が、約束の場所で依頼ユーザーと出会う際、ユーザー自身の装置195からの加速度計データ181及びGPSデータ183に基づいて構成された座席を示す情報を、依頼ユーザーに提示することができ、座席を予めユーザー用に構成して、快適性を最適化することができる。
【0028】
これに加えて又は代えて、ユーザー装置195の指定アプリケーション185は、ユーザーが、空調設定、座席温度設定、ラジオ局設定、選択したAV109の選好座席(例えば、自動車相乗り又はバン相乗りの場合)、照明設定、内部ディスプレイのホームページ設定、ムーンルーフ又はサンルーフ設定(例えば、開放又は閉鎖)、窓設定、乗り心地制御設定(例えば、スポーツモード又は慎重モード自律運転)、大まかな座席調整設定(例えば、直立位置又はリラックス位置)等、選好項目を入力することができる選好メニュー186を生成することができる。一部の実施例において、選好メニューは、配車依頼197の送信に応じ、ユーザー装置195の表示画面に生成することができる。
【0029】
変形例において、選好メニュー186は、AV選択エンジン135によって選択されたAVの構成可能なパラメータに基づいて、カスタマイズすることができる。従って、配車依頼197に対するサービスを提供するAV109が選択されると、構成エンジン140は、AV109のAVパラメータログ134にアクセスして、その構成可能なパラメータ(例えば、AV109に衛星ラジオ、サンルーフ、360度の座席構成等があるか否か)を判定することができ、輸送促進システム100は、AV109の構成可能なパラメータに基づいて、依頼ユーザーのための選好メニュー186を生成することができる。ユーザーは、選好メニュー186と対話して、選択項目191を輸送促進システム100に送り返し、構成エンジン140は、選好メニュー186上における選択された項目に基づいて、車両構成セット188を生成し、本明細書に記載のように車両構成セット188をAV109に送信することができる。
【0030】
更に説明するように、車両構成セット188は、選択された業務用車両が乗車場所に到着する前に、選択された業務用車両の幾つかの調整可能な構成要素をユーザー用に構成するための一連の構成命令を含むことができる。従って、業務用車両は、乗車場所に移動する間に、車両設定選好項目に基づいて、1つ以上の構成要素を自動調整することができる。これに加えて又は代えて、輸送促進システム100は、快適プロファイル137又は構成セット188に従って、少なくとも1つの車両設定選好項目を操作するために、業務用車両(例えば、AV109)に対し、業務用車両が乗車場所に到達するルートを延長、又は遅延させる命令を更に伝達することができる。
【0031】
これに加えて又は代えて、ユーザーが、通常、本明細書に記載の特定の選好項目を選択できるようにするために、指定アプリケーション185に、選好メニュー186を常時生成することができる。選好選択項目191(例えば、座席位置情報、温度設定等)は、輸送促進システム100のログマネージャー125に送信することができ、ログマネージャー125は、選択項目191に基づいて、ユーザーの快適プロファイル137に対する選好ログ更新128を生成することができる。本明細書に記載のように、データベース130は、輸送手配サービスのユーザーの一般的な選好を示す、快適プロファイルを保存することができ、選択されたAV109が、乗車場所に向かう途上において実行するAV構成セット188の少なくとも一部を生成するために、構成エンジン140がアクセスすることができる。一部の実施例において、輸送促進システム100は、ユーザーの快適プロファイル137を実施する上において、1つ以上の機構が選択された業務用車両(例えば、AV109)において利用できない旨を、ユーザーに伝達することができる。
【0032】
従って、輸送促進システム100は、輸送手配サービスのユーザーに対応する乗客選好ログ132を管理することができる。乗客選好ログ132の各々は、特定のユーザーの選好又は快適プロファイル137を含むことができ、ユーザー装置195に関連付けられた固有の識別子136を用いて、輸送促進システム100によって分類することができる。特定の配車依頼197を受信すると、構成エンジン140は、配車依頼197に含まれている、当該ユーザー装置195の固有の識別子136を利用して、対応する乗客選好ログ132内の快適プロファイル137を特定することができる。更に、輸送促進システム100は、経時的に、特定のユーザーの一連の選好項目を(例えば、機械学習技術を介して)特定できるようになる。
【0033】
1つの実施例において、依頼ユーザーが、保有車両群190から選択されたAV109に乗車した後、選択されたAV109(又は人間が運転する自動車又はバン等の別の選択された業務用車両)は、AVデータ196を輸送促進システム100に送り返すことができる。数あるデータ項目の中で、AVデータ196は、特に、内部構成要素に対するユーザーによる調整(例えば、ラジオ、座席位置、構成及び調整、温度制御等)を示す構成又は調整データ163を含むことができる。ログマネージャー125は、AVデータ196を分析して、当該ユーザーの乗客選好ログ132に調整データ163を記録することができる。当該ユーザーの配車依頼に関するサービスを提供するために選択されたAVから受信されるAVデータ196に含まれる調整データ163は、経時的に、当該ユーザーの特定の学習されたユーザーの選好を示すことができるようになる。特定の実施形態において、輸送促進システム100は、一定の期間(又はn回の乗車)にわたる調整データ163を分析して、調整データ163における明確な選好を特定することができるパターン認識エンジン160を含むことができる。パターン認識エンジン160によって、調整データ163における特定の選好パターンが特定されると、パターン認識エンジン160は、当該ユーザーの快適プロファイル137に対する快適プロファイル更新169を生成して、学習した選好項目を含めることができる。
【0034】
例えば、n回の乗車(例えば、15、20、又は50回の乗車)にわたり、業務用AVによって得られた調整データ163は、通常、ユーザーが特定のラジオ局を選択し、空調システムを特定の温度範囲に調整し、特定の座席調整セットを選好、及び/又は特定のソフトウェアアプリケーションセットにアクセス、又は特定の一連のウェブページを閲覧することを示すことができる。個々に選択された又は調整された項目は、ログマネージャー125によって、選好ログ更新128として記録することができる。経時的に、パターン認識エンジン160は、パターンを特定したり、採点技術によって特定の選好を採点したりすることができるようになる。特定の選好が特定の閾値に達する(例えば、確実性確率閾値又は点数を横切る)と、パターン認識エンジン160は、判定した選好を反映したプロファイル更新169を生成することによって、快適プロファイル137を編集することができる。その後、ユーザーが配車依頼をすると、構成エンジン140はAV構成セット188を生成し、パターン認識エンジン160によって判定された選好項目をプロファイル更新169に含めることができる。この学習した選好項目は、特定の座席配置、温度設定、ラジオ局設定、及び/又は他の調整、構成、又は本明細書に記載の他の設定であってよい。
【0035】
更に、ユーザー装置195の指定アプリケーション185によって、各々のAV乗車後において、ユーザーは、乗車に関するフィードバック193を返すことができる。特定の実施形態において、フィードバック193は、ユーザーが乗車体験の評価に利用できる、単純な評価システム(例えば、1〜5星評価)を含むことができる。パターン認識エンジン160は、ユーザー装置195からフィードバック193を受信して、ユーザーの特定の乗車体験と乗車自体における特定のイベント又は乗車特性との相関を試みることができる。前述のように、輸送促進システム100は、配車依頼に関するサービスを提供している業務用車両から、AVデータ196を受信することができる。AVデータ196は、調整データ163を含む以外に、特定の評価との潜在的な相関を示すことができる、様々な制御コマンド及びセンサーデータ(例えば、加速度計データ、画像データ、制御システムモード等)を示すことができる。
【0036】
例えば、所有車両群190のAVは、法的及び安全上の制約の範囲内において、特定のモードで動作することができる。一部の実施例において、パターン認識エンジン160は、神経質な乗客に関し、(例えば、数回の乗車にわたり)慎重な走行を高評価に相関させることができる。一部の実施例において、相関が所定の閾値(例えば、75%の確度)に達すると、パターン認識エンジン160は、神経質な乗客の快適プロファイル137に対するプロファイル更新169を生成して、神経質な乗客の依頼に対するサービスを提供するときは、選択されたAVが、高注意モード等、特定の乗車特性に従ってのみ走行することが必須であることを示すことができる。従って、神経質な乗客が配車依頼197を成し、選択エンジン135によって、その依頼197に対するサービスを提供するAV109が選択されると、構成エンジン140は、神経質な乗客の快適プロファイル137に対し検索142を実行して、神経質な乗客のAV設定選好項目133等の車両設定選好項目を特定することができる。本明細書に記載のように、AV設定選好項目133は、配車依頼197を成す前又は後に、神経質な乗客が、選好メニュー186に直接入力することもできる。更に、神経質な乗客の快適プロファイル137は、ラジオの設定、座席構成設定、温度設定等の他の構成選好項目、及び神経質な乗客が慎重なAVの乗車を好むという学習した選好項目を示すことができる。構成エンジン140は、AV109に対し、神経質な乗客を乗車場所から目的地まで送る際、高注意モードで動作する(例えば、より遅い速度で運転し、滑らかな制動、加速、及び操縦を行う)という指示を含めて、車両構成セット188を生成し送信することができる。
【0037】
より一般的には、特定のユーザーに輸送を提供する選択されたAVからのAVデータ196(又は他の業務用車両のデータ)は、当該特定のユーザーからのフィードバック193(例えば、ユーザー体験評価)に照らし、パターン認識エンジン160によって分析することができる。フィードバック193は、評価データのみに限定されるものではなく、自発的なコメント及び/又は調査データも含むことができる。一部の態様において、特定の閾値を下回る評価(5つ星のうちの2)がユーザーによって提示された場合、パターン認識エンジン160を始動して、その特定の移動のAVデータを分析することができる。パターン認識エンジン160は、低い評価に対する潜在的な原因又は一因となる異常なイベント、事態、及び/又は乗車特性に関し、AVデータ196を分析することができる。
【0038】
例えば、パターン認識エンジン160は、複数回の急ブレーキを示すAVデータ196の加速度計データを特定することができる。別の例として、パターン認識エンジン160は、ユーザーを輸送する際に、AVの走行が速過ぎたか遅過ぎたかを示すことができる、乗車と降車との間の時間対距離デルタを更に判定することができる。n回の乗車にわたり、パターン認識エンジン160は、各々の走行に関するAVデータ196を分析することによって、ユーザーによって示された低評価に対する、1つ以上の原因を特定することができる。本明細書に記載のように、潜在的な原因が特定の閾値(例えば、低評価の原因である確率が75%)に達すると、パターン認識エンジン160は、ユーザーの快適プロファイル137を編集するためのプロファイル更新169を生成して、今後の走行において、当該原因を軽減又は緩和することができる。かかる潜在的な原因は、(例えば、特定の重力閾値を超えて測定される)異常な減速、逸脱、及び/又は加速、過度に慎重な運転又は過度に強引な運転(例えば、通常モード、慎重モード、高慎重モード間の運転)等を含むことができる。従って、当該ユーザーの快適プロファイル137は、当該ユーザーのために選択されたAV109が、高慎重モードで運転できないようにして、選択されたAVの走行時間を最適化する、選択回避項目等の選択回避項目を含むこともできる。
【0039】
これ等の方針に沿って、パターン認識エンジン160は、経時的に(又は当該ユーザーのn回の乗車にわたって)調整データ163を分析し、特定の構成要素のパラメータの範囲又は境界を特定することができる。例えば、ユーザーが、内部の気温が70度(約21.1℃)を超えるように調整することは決してしない、又は座席の前後方向パラメータを特定の前方位置を超えて調整することは決してしないことがあり得る。パターン認識エンジン160は、かかる調整データ163をユーザーの選好ログ132に蓄積し、(例えば、その後の各々の移動において)ユーザーが、これ等の判定範囲又は境界を超えない確率を算出することができる。算出した確率が特定の閾値(90%の確実な確率)に達すると、パターン認識エンジン160は、設定範囲又は境界を示すプロファイル更新169で、ユーザーの快適プロファイル137を修正することができる。従って、その後の乗車において、構成エンジン140は、ユーザーの快適プロファイル137の設定範囲又は境界を参照して、選択されたAV109の調整可能なパラメータのいずれも、かかる範囲又は境界外にあるか否か判定することができる。そうであれば、構成エンジン140は、調整コマンドを含むAV構成セット188を生成して、選択されたAV109が、ユーザーの快適プロファイル137に示された範囲又は境界内に収まるように、それらのパラメータを調整することができる。
【0040】
従って、輸送促進システム100が管理する輸送手配サービスのユーザーは、サービスを利用する前、又は各々の配車依頼197を送信した後に、指定アプリケーション185の選好メニュー186を介して、初期選好項目191を入力することができる。これに加えて又は代えて、輸送促進システム100のデータアナライザー150は、ユーザー装置195からの加速度計データ181及びGPSデータ183に基づいて、ユーザーの身長、体重、体型、脚の長さ、大腿骨の長さ、姿勢等、ユーザー属性153を自動的に判定又は推定することができる。構成エンジン140は、これ等の推定属性に基づく座席調整コマンドを含めて、構成セット188を生成することができる。これに加えて又は代えて、更に、ユーザーは、フィードバック193を返すか、又はAV乗車中に修正を行うことができ、これによって、ユーザーの快適プロファイル137を、それに応じて編集又は修正することができるパターン認識を開始することができる。構成エンジン140は、ユーザーの快適プロファイル137に基づいて構成セット188を生成し、選択されたAV(又は選択された人間が運転する業務用車両)に送信し、ユーザーを乗車させる前に、それに応じて内部構成要素を設定することができる。特定の実施形態において、構成エンジン140は、選択されたAV109又は業務用車両中のユーザー用に調整される特定の座席を更に確認することができ、選択エンジン135は、割当座席を示す確認通知199をユーザー装置195に送信することができる。1つの実施例において、輸送促進システム100は、少なくとも部分的に、ユーザーの快適プロファイル137に基づいて、業務用車両内の座席をユーザーに割り当てることができる。加えて、輸送促進システム100は、乗車前に、座席割当をユーザー装置195に伝達することができる。別の実施形態において、輸送促進システム100は、ユーザーの座席割当に基づいて、乗車場所までの業務用車両のルートを選択することができる。
【0041】
一部の実施例において、輸送促進システム100は、AV109(又は業務用車両)が、割当座席が乗車場所の道路縁石に対応する(例えば、ユーザーが歩道又は縁石から乗車するAV109の側に割当座席がある)ユーザーを乗車させるように、選択されたAV109(又は業務用車両)のルートを決定するためのルートコマンドを送信することができる。別の実施例において、構成セット188は、AV109のオーディオの焦点が、ユーザーの割当座席と一致するように構成するための、オーディオ調整コマンドを更に含むことができる。更に別の実施例において、AVデータ196は、(例えば、ユーザーが座席を変更したとき)AV109内のユーザー位置を示す、座席センサーデータを含むことができる。これに応じ、構成エンジン140は、AV109内のユーザー位置に基づいて、オーディオの焦点を調整するためのオーディオ構成コマンドを送信することができる。以下に説明する実施例において、
図1に関連して説明した1つ以上の自動構成は、選択されたAV109自体が、判定、生成、及び実行することができる。
【0042】
図2は、本明細書に記載の制御システムを実装した例示的なAVを示すブロック図である。
図2の実施例において、制御システム220を用いて、所与の地理的地域において、輸送サービス(例えば、人間の輸送、配達サービス等)を含む、様々な目的のために、AV200を自律的に動作させることができる。記載の実施例において、自律走行車両は人間の制御無しで運転することができる。例えば、自動車の文脈において、自律走行車両は、操縦、加速、シフト、制動、及び照明構成要素の操作を行うことができる。一部の変形例において、自律可能車両は、自律又は手動で動作させることができることも認めている。
【0043】
図2に関連して説明する1つ以上の構成要素は、自動車やバン等、人間が運転する業務用車両に属するものであってよい。例えば、業務用車両は、
図1に関連して説明したような、バックエンドの輸送促進システム100と通信するための無線通信インターフェースを含むことができる。更に、業務用車両は、車両の座席及び環境に影響を与える幾つかの調整可能な構成要素、及び調整可能な構成要素(照明、座席調整、ラジオ等)の各々を制御するためのコントローラを備えることができる。従って、AV200に関連して本明細書に記載のように、業務用車両(AV又は人間が運転する車両)のコントローラは、ネットワークサービス(例えば、輸送促進システム100が提供する輸送手配サービス)から、無線通信インターフェースを介し、一連の命令を受信し、車両が走行している間に、一連の命令に従って、1つ以上の構成要素の設定を調整することによって、車両の少なくとも1つの乗客区域の1つの座席に関する快適プロファイルを自律的に実行することができる。
【0044】
1つの実施形態において、制御システム220は、最も一般的な運転状況において、車両200を知的に動作させるために、特定のセンサー資源を利用することができる。例えば、制御システム220は、車両200が目的地まで進む際に、車両を自律的に操縦、加速、及び制動することによって、車両200を走行させることができる。制御システム220は、センサー情報及び他の入力(例えば、遠隔地又は現地の人間オペレータからの伝送情報、他の車両からのネットワーク通信等)を使用して、車両制御行動(例えば、制動操作、操縦操作、加速操作等)を行ったり、ルート計画を立てたりすることができる。
【0045】
図2の実施例において、制御システム220は、車両200が走行する道路セグメントに関し、車両が取得したセンサーデータを処理するように動作するコンピュータ又は処理システムを備えている。車両200が目的地までのルートを進み続けるために、センサーデータを使用して、車両200が取るべき行動を判定することができる。一部の変形例において、制御システム220は、1つ以上のリモートソースとの間で、無線通信を送受信するための無線通信機能等、他の機能を備えることができる。車両200の制御において、制御システム220は、車両200の様々な電気機械的インターフェースをプログラム的に制御する、コマンド235として示される、命令及びデータを発することができる。コマンド235は、推進操作、制動操作、操縦操作、及び補助操作(例えば、ライトの点灯)を含む、車両200の運転態様を制御するように機能することができる。本明細書に記載の実施例において、コマンド235は、構成要素インターフェース255を介して、座席構成、座席位置、座席調整、座席暖房又は冷房、ラジオ局選択、ディスプレイ設定、空調システム、内部照明システム、窓、及び/又はサンルーフ若しくはムーンルーフ等、AV200の構成可能な内部システムを更に制御するように機能することができる。
【0046】
本明細書に記載の実施例において、AV200は、
図1に関連して説明した、バックエンドの輸送促進システム100と通信するための無線通信インターフェースを備えることができる。
【0047】
AV200は、複数種類のセンサー201、203を備え、これ等を組み合わせて、車両200を囲む空間及び環境をコンピュータ化した知覚を与えることができる。同様に、制御システム220は、AV200の内部で動作し、センサー201、203の集合からセンサーデータを受信し、車道上で車両200を動作させるための様々な電気機械的インターフェースを制御することができる。
【0048】
より具体的には、センサー201、203は、車両200の完全なセンサー表示を共同で取得するように動作すると共に、車両200の付近の潜在的な危険を含む、車両200の付近の状況情報を更に取得するように動作する。一例として、センサー201、203は、カメラセンサー201の複数のセット(ビデオカメラ、立体カメラ対又は奥行き知覚カメラ、長距離カメラ)、レーダ又はLIDAR等によってもたらされる遠隔検出センサー203、近接センサー又はタッチセンサー、及び/又はソナーセンサー(図示せず)を含むことができる。
【0049】
センサー201、203の各々は、対応するセンサーインターフェース210、212を用いて、制御システム220と通信することができる。センサーインターフェース210、212の各々は、例えば、各々のセンサーに接続されているか、又はセンサーに備えられているハードウェア及び/又は他のロジック構成要素を含むことができる。例えば、センサー201、203は、車両200の周囲状況の画像データを連続的に生成する、ビデオカメラ及び/又は立体カメラセット含むことができる。これに加えて、又は代えて、センサーインターフェース210、212は、例えば、カメラセンサーからの生の画像データを受信及び/又は処理することができる、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)を備えた、専用の処理資源を含むことができる。
【0050】
一部の実施例において、センサーインターフェース210、212は、それぞれのセンサー201、203からのセンサーデータ209を処理するためのハードウェア及び/又はプログラミングを備えたロジックを含むことができる。処理されたセンサーデータ209は、センサーデータ211として出力することができる。これに加えて又は変形として、制御システム220は、生又は処理前のセンサーデータ209を処理するためのロジックを含むこともできる。
【0051】
1つの実施形態によれば、車両インターフェースサブシステム250は、複数のインターフェースを含むか又は制御して、車両200の機構を制御することができる。車両インターフェースサブシステム250は、推進構成要素(例えば、アクセルペダル)を電気的に(又はプログラミングを介して)制御する推進インターフェース252、ステアリング機構用のステアリングインターフェース254、制動構成要素用の制動インターフェース256、及び車両の外部灯用の照明/補助インターフェース258を含むことができる。本明細書に記載の実施形態によれば、制御信号249を車両インターフェースサブシステム250の構成要素インターフェース255に更に送信して、ユーザーの好み又は属性に基づいて、AV200の様々な構成要素を制御することができる。車両インターフェースサブシステム250及び/又は制御システム220は、制御システム220からコマンド233、235を受信することができる、1つ以上のコントローラ240を備えることができる。コマンド235は、ルート情報237、及び車両200の動作状態(例えば、好ましい速度及び一時停止、加速等)を指定する、1つ以上の動作パラメータ239を含むことができる。コマンドは、構成要素インターフェース255を介して、コントローラ240に、AV200の幾つかの調整可能な構成要素を構成させる、個人化コマンド233を更に含むことができる。
【0052】
コントローラ240は、車両インターフェース252、254、255、256、258の1つ以上に対するコマンド233、235を受信すると、制御信号249を生成することができる。コントローラ240は、AV200が現行ルートに従っている間、コマンド235を入力として使用し、推進操作、操縦操作、制動操作、及び/又は他の車両挙動を制御することができる。従って、車両200が現行ルートに沿って能動的に運転している間、コントローラ240は、制御システム220から対応する一連のコマンド235を受信して、車両200の走行を連続的に調整及び変更することができる。ルートに沿って安全に進行している車両200の信頼に影響を及ぼすイベント又は状況が存在しない場合、制御システム220は、更なるコマンド235を生成することができ、それによってコントローラ240は、車両インターフェースサブシステム250のそれぞれのインターフェースに対し、様々な車両制御信号249を生成することができる。
【0053】
実施例によれば、コマンド235は、車両200が取るべき行動を指定することができる。行動は1つ以上の車両制御機構(例えば、ステアリング機構、ブレーキ等)に関連付けることができる。コマンド235は、大きさ、継続時間、方向、又は車両200の他の動作特性等の属性と共に、その行動を指定することができる。一例として、制御システム220によって生成されるコマンド235は、AV200が、走行中に占有すべき道路セグメントの相対位置(例えば、車線変更、中央分離帯側への移動、又は路肩側への移動、車両の方向転換等)を指定することができる。別の例として、コマンド235は、速度、制動又は加速から加速(又は減速)への変更、方向転換行動、外部照明又は他の構成要素の状態変更を指定することができる。コントローラ240は、コマンド235を、車両インターフェースサブシステム250の対応するインターフェースに対する制御信号249に翻訳することができる。制御信号249は、大きさ、継続時間、周波数若しくはパルスに関する属性を有する電気的特性、又は他の電気的特性によって、指定された車両行動に関連付ける電気信号の形態を成すことができる。
【0054】
図2の実施例において、制御システム220は、ルートプランナー222、イベントロジック224、個人化ロジック221、最適化ロジック275、及び車両制御228を備えることができる。車両制御228は、イベントロジック224の警報(「イベント警報229」)を一連の車両行動を指定するコマンド235に変換するロジックを意味する。
【0055】
加えて、ルートプランナー222は、車両200の現在の移動時(例えば、配車依頼に関するサービス提供時)の、AV200の移動経路を集合的に形成する、1つ以上のルートセグメント226を選択することができる。1つの実施形態において、ルートプランナー222は、移動中の任意の時点において、車両200がどこで曲がるかの指示を規定する、計画された車両経路のルートセグメント226を指定することができる。ルートプランナー222は、センサーインターフェース212を利用して、GPS情報をセンサーデータ211として受信することができる。車両制御228は、ルートプランナー222からのルート更新情報を、デフォルトの運転規則及び行動(例えば、適度な操縦操作及び速度)を用いて、経路又はルートに沿って進むためのコマンド235として処理することができる。
【0056】
特定の実施形態において、イベントロジック224は、検出されたイベントに対する対応を発動することができる。検出されたイベントは、検出されると車両200に潜在的な危険又は衝突の脅威を与える、道路状態又は障害物に対応することができる。例として、検出されたイベントは、道路セグメント内の物体、前方の交通渋滞、及び/又は道路セグメントの湿潤性又は他の環境条件を含むことができる。イベントロジック224は、前述のかかるイベントの存在を検出するために、カメラ、LIDAR、レーダ、ソナー、又は様々な他の画像又はセンサー構成要素からのセンサーデータ211を使用することができる。例えば、イベントロジック224は、衝突軌道上に投影される窪み、瓦礫、物体等を検出することができる。従って、イベントロジック224が、イベントを検出し、それによって、制御システム220が、すべての潜在的脅威に対し、回避行動を取るか又は計画を立てることができる。
【0057】
イベントが検出されると、イベントロジック224は、イベントを分類し、実行すべき回避行動の種類を示すイベント警報229を発することができる。加えて、制御システム220は、イベントが、人間が運転する車両、歩行者、又はAV200の外部に存在する他の人間エンティティとの潜在的な衝突に相当するか否かを判定することができる。次いで、車両制御228は、点数又は分類に基づいて、対応を決定することができる。かかる対応は、イベント回避行動223、又は車両200が、検出されたイベント及びその点数又は分類に基づいて、車両200を操作することができる行動に相当することができる。例として、車両の対応は、ステアリング制御機構及び/又は制動構成要素を使用した、回避のための僅かな又は急激な車両操作を含むことができる。イベント回避行動223は、車両インターフェースサブシステム250のコントローラ240に対するコマンド235を介して伝達することができる。
【0058】
特定のクラスの予測動体が、実際に衝突又は干渉する可能性がある位置に移動したとき、一部の実施例は、イベントロジック224が、イベント警報229を発して、車両制御228にイベント回避行動223に相当するコマンド235を生成させることができる。例えば、自転車(又は自転車搭乗者)が車両200の経路に入る自転車衝突の場合、イベントロジック224は、イベント警報229を発して衝突を回避することができる。イベント警報229は(i)イベントの分類(例えば、「深刻」及び/又は「即時」)、(ii)イベント警報229を生成させた物体の種類、及び/又は車両200が取るべき行動の種類(例えば、車両経路に対する物体の相対位置、物体の大きさ又は種類)等、イベントに関する情報を示すことができる。
【0059】
本明細書に記載の実施例によれば、AV200は、1つ以上のネットワーク280を通して、
図1に関連して説明した輸送促進システム100等、バックエンドの輸送促進システム290と通信するための通信アレイ214を備えることができる。配車依頼に関するサービスを提供するAV200が選択されると、通信アレイ214は、輸送促進システム290から、配車依頼に関するサービスを提供する輸送招待状213を受信し、乗車場所まで運転して、依頼ユーザーと待ち合わせすることができる。多くの態様において、乗車場所までAV200を自律的に運転するために、輸送招待状213をルートプランナー222に送信することができる。輸送招待状213の受信に関連して、又はそれに続いて、通信アレイ214は、AV200の様々な構成可能な構成要素を、次の乗客のために個人化するAV構成セット218を、輸送促進システム290から受信することができる。
【0060】
AV構成セット218は、制御システム220の個人化ロジック221によって処理することができ、ロジック221は、コントローラ240が実行する、構成要素インターフェース255に対する個人化コマンド233を生成することができる。特定の実施形態において、制御システム220は、個別化コマンド233をタイミングよく実行するために、個別化ロジック221を最適化ロジック275と協働して実行することができる。かかるタイミング特性は、AV200の全体的なパワーとエネルギーの最適化、及び管理に有益である。例示的な例として、AV200は、暑い砂漠の気候で動作し、乗車場所が現在の位置から数マイル(例えば、約10マイル(約16.1km))離れた、輸送招待状213を受信することができる。AV構成セット218は、AVの空調システムが、大量のエネルギーを必要とする涼しい車内をユーザーが選好していることを示すことができる。最適化ロジック275は、AV200が乗車場所に到着する直前に、涼しい好ましい温度が達成されるように、コントローラ240が、個人化コマンド233の空調態様を実行するタイミングデータ231を生成することができる。従って、コントローラ240は、特定の構成要素(例えば、座席構成及び配置)については、個別化コマンド233を直ちに実行することができる一方、コントローラ240は、他の個人化コマンド(空調システム、オーディオ及び表示システム等)は、最適化ロジック275によって生成されたタイミングデータ231によって制約された通りに実行することができる。
【0061】
コントローラ240によって、個人化コマンド233が実行されると、オーディオシステム(例えば、ラジオ局、音量、オーディオ焦点)、表示システム(例えば、ホームページの表示、鑑賞のための好ましいコンテンツのプリセット)、窓/サンルーフ(例えば、開放、部分開放、又は閉鎖)、照明システム(例えば、ムード照明、読書灯、色灯、及び/又は明るさ)、座席構成(例えば、複数の乗客のために前部座席を後方に回転)、座席配置(例えば、前後位置、背凭れ角度、大腿部の長さ、ヘッドレスト角度、ヘッドレスト高さ、腰部位置、座席奥行き、座席高さ、上部座席傾斜角、又は肩部支持体の調整)、座席温度、ミラー位置、及び/又は空調システム(例えば、気温、AV200内のユーザー位置に基づく温度焦点)等、AVの構成要素を設定することができる。前述の構成可能な構成要素の任意の1つに対する個人化コマンド233は、前述のように、AV200のエネルギーの使用を最適化するために、最適化ロジック275によって時間的制約を受けることができる。
【0062】
特定の態様において、AV構成セット218は、道路交通を通じたAV200の概略的な運転に関する制御モードの選好項目を含むこともできる。例えば、AV構成セット218は、選好モード(例えば、高齢者のための高注意モード)又は選好回避項目(例えば、通勤者のための高注意モードの回避)を示すことができる。個人化ロジック221は、制御モード291情報を車両制御228に伝達することができ、車両制御228は、AV200の制動、加速、及びステアリングシステムを操作する際の、一般的な制御パラメータを調整することができる。例えば、選好された高注意モードによって、車両制御228に相対制動距離を大きくさせ、及び/又はより穏やかな加速を行わせて、乗客の快適性を増すことができる。
【0063】
AV200が指定場所まで乗客を輸送する際、乗客は、様々な構成可能な構成要素に対し、経時的に又はn回の乗車の間に、特定の選好パターンを示す調整を行う可能性がある。従って、個人化ロジック221は、本明細書に記載のように、かかる調整データ242を監視し、調整データ242を輸送促進システムに送り返して分析することもできる。
【0064】
一部の実施例において、制御システム220は、乗客によって提供された高評価又は低評価の潜在的な原因を含むことができる、乗車に関する情報を示すAVデータ262を蓄積することができる、データコンパイラ227を更に備えることができる。特定の態様において、イベント回避行動223に関連付けられた事態等、異常事態を特定するようにデータコンパイラ227をプログラムすることができる。これに加えて又は代えて、乗客に輸送を提供した他の業務用AVからのAVデータを含む、経時的又はn回の乗車にわたるAVデータ262は、当該ユーザーからの明確なフィードバックが無くても、当該ユーザーの一般的な乗車の選好を示す情報を含むことができる。従って、本明細書に記載のように、AVデータ262を定期的に輸送促進システム290にストリーム配信又は送り返して、パターン分析を行うことができる。
【0065】
図3は、本明細書に記載の輸送手配サービスの指定アプリケーションを実行する、例示的なモバイルコンピューティング装置を示すブロック図である。モバイルコンピューティング装置300は、指定アプリケーション(例えば、乗客アプリ332)をローカルメモリ330に保存することができる。ユーザー入力318に応じ、プロセッサ340によって乗客アプリ332を実行することができ、それによって、モバイルコンピューティング装置300の表示画面320に、アプリインターフェース342を生成することができる。アプリインターフェース342によって、ユーザーは、例えば、輸送手配サービスの現在の価格レベルと予約状況を確認することができる。様々な実施形態において、アプリインターフェース342によって、更に、ユーザーは、相乗りサービス、通常の乗客サービス、専門の乗客サービス、バン輸送サービス、豪華な乗車サービス等、複数の乗車サービスから選択することができる。閲覧及び依頼可能なサービスの例としては、カリフォルニア州サンフランシスコのUBER Technologies,Inc.が提供するサービスが挙げられる。
【0066】
ユーザーは、アプリインターフェース342に設けられているユーザー入力318を介し、配車依頼367を生成することができる。例えば、ユーザーは、乗車場所の選択、様々な種類のサービスと概算価格の精査、及び入力した目的地までの特定輸送サービスの選択を行うことができる。多くの実施例において、ユーザーは、乗車前に目的地を入力することができる。プロセッサ340は、通信インターフェース310を介し、通信ネットワーク380を通して、配車依頼367をバックエンドの輸送促進システム399に送信することができる。これに応じ、モバイルコンピューティング装置300は、輸送促進システム399から、配車依頼367に対するサービスを提供する予定の選択されたAV、及び乗車場所でユーザーと待ち合わせることを示す確認通知369を受信することができる。
【0067】
特定の実施形態において、確認通知369及び/又は配車依頼367によって、モバイルコンピューティング装置300が起動し、モバイルコンピューティング装置300の慣性測定ユニット350、及びGPSユニット又はモジュール360から、加速度計データ352及び位置データ362の送信を開始することができる。輸送促進システム399は、本明細書に記載のように、位置データ362及び加速度計データ352を分析してユーザーの一連の属性317を判定し、それに応じて選択されたAVの座席を構成することができる。変形例において、モバイルコンピューティング装置300のプロセッサ340は、加速度計データ352及び位置データ362を受信、分析して、一連のユーザー属性317を判定又は推定することができる。そうすることで、プロセッサ340は、加速度計データ352のピーク痕跡を分析して、位置データ362からの歩行距離とかかる痕跡とを関連付けて、身長、体重、歩行パターン、体型、姿勢、脚の長さ、大腿骨の長さ、及び/又は胴の長さ等の属性を判定又は推定することができる。算出後、プロセッサは、輸送促進システム399が、それに応じてAVの座席を構成することができるように、ユーザー属性317を、ネットワーク380を通して、輸送促進システム399に送信することができる。
【0068】
1つ以上の実施例において、乗客アプリ332は、ユーザーが、乗車前に、選好項目の設定及び/又はAVの内部構成要素の構成が行えるように、AV構成インターフェース344を生成することもできる。1つの態様において、配車依頼367を送信した後に、AV構成インターフェース344を自動的に生成することができる。変形例において、AV構成インターフェース344は、アプリインターフェース342のユーザー入力318を介して開始することができる。ユーザーは、AV構成インターフェース344を利用して、気温、大まかな座席の選好項目(例えば、リラックス対直立)、座席温度、ラジオ局設定、ディスプレイ設定(例えば、特定のプログラム又はコンテンツの設定及び/又はホームページ)、内部照明、走行モード(乗り心地の向上対走行時間の最小化)等の選好項目を設定することができる。
【0069】
様々な実施例において、各々の乗車の後、ユーザーは、アプリインターフェース342によって、乗車に関するフィードバック322を返すことができる。フィードバック322は、乗車に関する全体的なユーザーの体験評価(例えば、1〜5星)、及び/又はフィードバックを追加するための調査又はコメント欄を含むことができる。プロセッサ340が、フィードバックデータ322を輸送促進システム399に送信することにより、AVデータを分析又は選好パターンを認識することができる。
【0070】
方法論
以下の
図4A、4B、5A、5B、及び6の説明において、
図1〜3の機構を示す参照符号を参照することができる。更に、
図4A及び4B、並びに5A及び5Bに関連して以下に説明するプロセスは、
図1に関連して図示及び説明した、例示的な輸送促進システム100によって実行することができる。更に、以下に説明する
図4A及び4B、並びに5A及び5Bに示す操作は、特定の順序で実行する必要はない。従って、以下に説明及び図示する、
図4A及び4B、並びに5A及び5Bのフローチャートの例において、
図4A及び4B、並びに5A及び5Bの参照円「A」及び「B」で示す特定のプロセス又は操作セットは、他のプロセス又は操作セットの前、同時、又は後に実行することができる。
【0071】
加えて、
図4A及び4B、並びに5A及び5Bの操作を行う例示的な輸送促進システム100は、(例えば、経時的機械学習の実施による)ユーザーの潜在的な選好を示すデータ、及び/又は(乗客のモバイルコンピューティング装置195からの加速度計データ及び位置データを使用して)輸送促進システム100によって最初に決定された、(例えば、選好メニュー186を介した)ユーザーによる入力、又は(機械学習及び/又はパターン認識を介して)輸送促進システム100によって経時的に決定された快適又は選好項目設定を含む選好ログ132及び快適プロファイル137を保存することができる。
【0072】
図4A及び4Bは、本明細書に記載の実施例による、快適プロファイルを利用して、AVをユーザー用に構成する例示的な方法を説明するフローチャートである。
図4Aにおいて、輸送促進システム100は、ユーザー装置195から、配車依頼197を受信することができる(400)。多くの態様において、配車依頼197は、ユーザーの(アプリケーション識別子、アカウント識別子、及び/又は電話識別子等の)固有の識別子136(402)、及び乗車場所(404)を示すことができる。特定の態様において、輸送促進システム100は、乗車場所を用いて、配車依頼に関するサービスを提供するAV109を選択することができる(405)。例えば、乗車場所に近いこと、(例えば、交通事情によって決定される)乗車場所に到着するまでの予測時間が短いことに基づいて、AV109を選択することができる。変形例において、ユーザーによって示された、(例えば、指定アプリケーション185に対する直接入力、又は快適プロファイル137の検索142を介した)好ましい車両タイプ又はサービスタイプに基づいて、AVの選択にフィルターをかけることができる。AVが選択されると(及び依頼のサービスを提供する招待状182に同意が得られると)、輸送促進システム100は、AV109に乗車場所を送信して、待ち合わせを可能にすることができる(410)。
【0073】
輸送促進システム100は、固有の識別子136を用いて、依頼ユーザーの快適プロファイル137について、データベース130に対し検索142を実行することができる(415)。本明細書に記載のように、快適プロファイル137は、依頼ユーザーに関するAV構成又は設定選好項目133を示すことができる。これに加えて又は代えて、輸送促進システム100は、ユーザー装置195の選好メニュー186から、AV構成選好項目を受信することができる(420)。例えば、ユーザーは、輸送手配サービスのアカウントを設定する際、又は各配車依頼197の後に、大まかな選好項目(例えば、暖かい又は涼しい車内温度、リラックス又は直立した座席等)を示す設定選好項目を入力することができる。快適プロファイル137における構成選好項目及び/又はユーザー装置195から受信した構成選好項目に基づいて、輸送促進システム100は、AV構成セット188を生成することができる(425)。
【0074】
本明細書に記載のように、AV構成セット188は、選択されたAV109の様々な構成可能な調整パラメータを含むことができる。例えば、AV構成セット188は、乗車場所に到着する前に、AV109が実行する座席構成(432)を含むことができる。AV109は、前部座席を後方に回動させることができる、前部座席モータを備えることができる。従って、グループ輸送を依頼するユーザーは、前部座席を後方に回動させるための座席構成選好項目を選好メニューに入力することができる。これに応じ、輸送促進システム100は、その座席構成選好項目をAV構成セット188に含めることができる。
【0075】
これに加えて又は代えて、AV構成セット188は、本明細書に記載のように、温度設定、又は指定座席位置(434)等、座席に関する調整項目を含むことができる。AV構成セット188は、AV109の内部の空調及び/又は温度設定(436)を更に含むことができる。一部の実施例において、空調設定は、AV109全内部の温度を示すことができる。あるいは、空調設定は、(例えば、相乗り乗車において)AV109内部のユーザーが割り当てられた位置(例えば、相乗り乗車)に基づく局所的な温度を示すことができる。従って、輸送促進システム100は、1回の走行わたり複数の乗客を乗車させるAV109の経路を定める場合、各々の乗客のAV構成セット188は、それぞれの乗客に割り当てられた座席の局所的な空調設定を示すことができる。
【0076】
特定の態様において、AV構成セット188は、AV109のディスプレイ及び/又は内部照明を構成するための視覚設定(438)を含むことができる。例えば、視覚設定によって、AV109は、ムード照明(例えば、特定の色及び/又は明るさを構成する)を実現したり、ユーザーに割り当てた座席の読書灯を点灯したり、表示を乗客が依頼するホームページ又はコンテンツにセットしたりすることができる。これに加えて又は代えて、AV構成セット188は、乗客の好ましいラジオ局、又は一連のラジオ局の選択、及び/又は好ましい音量等、オーディオ設定(440)を示すことができる。更に、オーディオ設定は、乗客が割り当てられた座席に音を集中させるために、オーディオシステムのバランスを取ってフェードするためオーディオ焦点設定を含むことができる。
【0077】
別の態様において、AV構成セット188は、窓、サンルーフ又はムーンルーフ、ミラー、コンバーチブル設定(例えば、コンバーチブルAVの上部の閉塞又は開放)等(442)の好ましい設定を含むことができる。AV構成セット188が生成されると、輸送促進システム100は、AV構成セット188を選択したAV109に送信し、AV109が、乗客を乗車させる前に、内部構成要素を好ましい設定に構成することができる。
【0078】
図4Bにおいて、輸送促進システム100は、所与の地域全体にわたり、長期間、任意の乗車回数又は所与の時間にわたり、配車依頼に関するサービスをユーザーに提供することができる(450)。更に、本明細書に記載のように、輸送促進システム100は、AVの構成及び/又は設定選好項目を示すこれ等ユーザーの快適プロファイル137を保存することができる(452)。特定の実施形態において、個々のユーザーの快適プロファイル137は、ユーザーの身長、体重、及び体型等、ユーザー属性153を含むことができる。1つの実施例において、輸送促進システム100は、一致する快適プロファイル137を容易に特定及び/又は検索するために(例えば、新しいユーザー用の新しい構成セット188を生成するために)、ユーザー属性153に基づいて、データベース130における、快適プロファイルを分類することができる。輸送手配サービスの所与のユーザーに関し、輸送促進システム100は、乗車の一部又は全部の後に、フィードバックデータ193(例えば、評価)を受信することができる(454)。一部の態様において、輸送促進システム100は、特定の乗車(例えば、降車した直後の現在の乗車)の現在の評価が特定の閾値未満(例えば、5つ星の2)であるか否かを判定することができる(456)。もしそうであれば(457)、低評価によって、当該AV乗車そのものの分析を発動することができる。変形例において、輸送促進システム100は、評価の一因の可能性がある乗車の特定の状況又は事態を特定叉は関連付けるために、評価とは無関係に、各々の乗車のデータを分析することができる。
【0079】
従って、輸送促進システム100は、(低いか高いかに関わらず)評価の潜在的な原因、又は評価の原因である可能性がある異常事態について、乗車に関するAVデータ196を分析することができる(458)。輸送促進システム100は、乗客の選好ログ132内の履歴データを更に分析して、現在の移動と過去の移動との間にパターン(例えば、乗車選好項目特性)が存在するか否かを判定することができる(460)。例えば、乗客には、特定の乗車特性(例えば、高注意モードで動作しているとき、AVの走行がゆっくり過ぎる、又は乗車のAVデータ196に、急ブレーキ若しくは急加速の事例が存在する)を含む乗車に対し、低い評価を入力した履歴があり得る。輸送促進システム100は、パターン又は相関が存在するか否かを判定することができる(462)。存在しない場合(463)、輸送促進システム100は、今後の参考のために、乗客選好ログ132内の評価の原因となった、任意の数の潜在的な原因又は異常事態との間の可能性がある相関を記録することができる(466)。しかし、明確な相関が存在する場合(464)、輸送促進システム100は、その相関が特定の確率閾値(例えば、その特性又は異常事態が評価の一因となったことの確実性が75%)を超えるか否かを計算することができる(468)。
【0080】
特定した相関が閾値を超えない場合(467)、今後の参考のために、その相関を乗客選好ログに記録することができる(466)。しかし、特定した相関が実際に閾値を超えた場合(469)、輸送促進システム100は、乗客の快適プロファイル137を修正又は編集して、乗客がこれまでに示したことがない、学習した選好項目を含めることができる(470)。一例として、乗客の輸送に小型のコンパクトAVが選択されたとき、乗客が低い評価を入力した履歴を示すことがあり得る。幾つかの移動にわたり、小型のコンパクトAVと評価との間に相関が示されると、輸送促進システム100は、乗客の快適プロファイル137を修正して、今後、小型のコンパクトAVの選択を避ける選択回避項目を含めることができる。従って、受信した配車依頼197のサービスを提供するAVを選択する前に、輸送促進システム100は、乗客の快適プロファイル137を閲覧して、小型のコンパクトAVを除外することができる。
【0081】
更に
図4Bにおいて、輸送促進システム100は、乗客がAV109の内部システム及び構成要素に加えた調整に対応する調整データ163を、乗車中又は乗車後に、受信することができる(472)。調整データ163は、例えば、座席の温度、構成、又は位置(474)、空調システム(476)、オーディオシステム(478)、及び/又は視覚システム(例えば、内部灯又はディスプレイ)(479)に対して行った調整を示すことができる。輸送促進システム100は、乗客の選好ログ132に、調整データ163を蓄積して、パターン認識分析を行うことができる(480)。経時的に、蓄積された調整データ163は、新しい又は代替の選好項目を反映した、ユーザーによる特定のパターンを示すことができる。従って、輸送促進システム100は、選好ログ132の履歴調整データ163を分析して(482)、選好項目を示すことができるパターンが存在するか否かを判定することができる(484)。パターンが特定されない場合(485)、パターン分析プロセスを終了することができる(486)。
【0082】
しかし、パターンが特定された場合(487)、輸送促進システム100は、パターンに対応する選好項目が、特定の確率閾値を超えるが否かを判定することができる(488)。超えない場合(489)、輸送促進システム100は、検出されたパターンの別の事例を記録し、プロセスを終了することができる(486)。しかし、パターンに対応する選好項目が実際に閾値を超えた場合(490)、輸送促進システム100は、乗客の快適ファイル137を修正又は編集して、学習した選好項目を含めることができる(495)。
【0083】
図5A及び5Bは、本明細書に記載の実施例による、AVを1人以上のユーザー用に構成する更なる例示的な方法を示すフローチャートである。
図5Aにおいて、輸送促進システム100は、ユーザー装置195から、配車依頼197を受信することができる(500)。配車依頼197は、ユーザーの固有の識別子136(502)及び乗車場所(504)を含むことができる。配車依頼を用いて、輸送促進システム100は、配車依頼に関するサービスを提供するために、最寄りのAV109を選択することができ(507)、同意が得られた場合、AV109に乗車場所を送信して、AV109と依頼ユーザーとの待ち合わせを可能にすることができる(509)。
【0084】
本明細書に記載の実施例によれば、輸送促進システム100は、ユーザー装置195から、加速度計データ181及び位置データ(例えば、GPSデータ183)を受信することができる(505)。一部の態様において、確認通知199によって、加速度計データ及びGPSデータの送信が開始される。変形例において、輸送促進システム100は、常時、加速度計データ181及びGPSデータ183を受信して分析することができる。従って、輸送促進システム100は、加速度計データ181及びGPSデータ183を分析して、幾つかのユーザー属性153を判定又は推定することができる(510)。例えば、データは、ユーザーの歩行パターン、歩幅、及び相対的な体重を示すことができる力ベクトル(大きさを含む)を含むことができる、指向性加速度ピークを含むことができる。輸送促進システム100は、これ等のデータを分析して、例えば、ユーザーの身長(511)、体重又は体型(512)、脚の長さ(513)(及び/又は大腿骨の長さ)、及び/又は相対姿勢(例えば、直立対前屈み)(514)を算出することができる。
【0085】
判定又は推定したユーザー属性153に基づいて、輸送促進システム100は、対応する快適プロファイル137についてデータベース130に問い合わせ、座席構成セットを生成することができる(515)。本明細書に記載のように、輸送促進システム100は、同様の属性を有するユーザーの一連の対応する快適プロファイル137を特定することができ、対応する快適プロファイルに基づいて、座席構成セットの根拠とすることができる。例えば、輸送促進システム100は、対応する快適プロファイル137の座席調整及び位置設定の平均値を算出して利用し、算出した平均値に基づいて、依頼ユーザーの座席構成セットを生成することができる。1つの実施例において、座席構成セットを依頼ユーザーの初期構成として保存することができる。次に、輸送促進システム100は、依頼ユーザーが、その後手動で調整を行ったとき、初期構成を上書きすることができ、輸送促進システム100は、経時的に、依頼ユーザーの完全な快適プロファイル137を構築することができる。
【0086】
本明細書に更に記載のように、座席構成セットによって、選択したAV109が、ユーザー用の座席(例えば、割り当てられた座席)の様々なパラメータを調整することができる。例えば、座席構成セットは、ユーザーの座席の特定の背凭れ角度、大腿部の長さ調整(例えば、クッションの縁部調整)、前後位置、ヘッドレスト角度、ヘッドレスト高さ、腰部位置、座席奥行き、座席高さ、上部座席傾斜角、及び/又は肩部支持体調整を示すことができる。従って、輸送促進システム100は、座席構成セットを選択したAV109に送信して、乗車場所に到着する前に、ユーザーの座席を調整することができる(520)。
【0087】
特定の実施形態において、輸送促進システム100は、ユーザーに割り当てるAV109の指定座席を決定することができる(525)。1つの実施例において、輸送促進システム100は、予約状況に基づいて(例えば、相乗りの場合)、ユーザーに座席を割り当てる。別の実施例において、慣習又は乗客の選好項目に基づいて、デフォルトの座席(例えば、左前座席)を割り当てることができる。本明細書に記載の実施形態によれば、輸送促進システム100は、割り当てた及び/又は構成前の座席を示す、座席確認通知をユーザー装置195に送信することができる(530)。
【0088】
加えて、輸送促進システム100は、割り当てた及び/又は構成前の座席に対応する縁石側で、ユーザーを乗車させるためのルート情報を示すルートコマンドを選択したAV109に送信することができる(535)。例えば、乗車場所は、輸送促進システム100が、AV109のルート指定及び/又はユーザーがAV109の道路通行側に歩いて回り込む必要が無いようにするために、座席側が道路脇と一致するように特定の座席を割り当てるのに利用することができる道路脇を含むことができる。
【0089】
図5Bは、AVをユーザー用に設定する別の例を説明するフローチャートである。
図5Bにおいて、輸送促進システム100は、ユーザー装置195から、配車依頼197を受信することができ(550)、配車依頼197のサービスを提供するAV109を選択することができる(555)。一部の実施例において、選択後、輸送促進システム100は、その特定のAVの構成可能な構成要素を示す、AVパラメータデータ(例えば、AVパラメータログ134に保存されている)を受信又は検索することができる(560)。本明細書に記載の実施例は、任意の数の構成可能な内部構成要素を含んで、様々なAVが製造され得ることを認識している。例えば、基本的なAVは、単純に座席配置を有し、構成可能な構成要素を有さない内部空間を含むことができる。より高級なAVは、座席構成(586)、座席温度調整、座席位置、及び座席調整(588)、空調(例えば、気温及び局所化)(590)、視覚システム(例えば、照明及び/又は1つ以上のディスプレイを含む表示システム)(592)、オーディオシステム設定(例えば、ラジオチャンネル、音量、バランス、及びフェード調整(594)、及び窓、サンルーフ、コンバーチブル設定、ミラー等(596)他の構成要素に関連した、構成可能な構成要素及びシステムを含むことができる。
【0090】
特定の実施形態によれば、AVは乗客用のネットワーク及び/又はコンピュテーション機能を備えることができる。例えば、AVは、仕事又はゲームプレイ等の職務指向の活動の提供を促進するために、バーチャルリアリティ又は拡張リアリティ機能を備えることができる。1つの実施例において、輸送促進システム100は、会議、セキュアなネットワーク、コンテンツ閲覧、ゲーム再生等、AVの特定の機能にアクセスすること可能にするサービスを提供することができる。更に、かかる機能は、バックエンドの輸送促進システム100が管理する、ユーザーアカウントを介してアクセスすることができる。かかるネットワーク化及び/又はコンピュテーションサービスは、選択されたAV109に送信されたAV構成セット188に予め構成するか、又は依頼ユーザーが、指定アプリケーション185の選好メニューを介して入力することができる。従って、AV構成セット188は、AV109で利用可能なネットワーク/コンピュテーションサービスの構成を更に含むことができる(598)。
【0091】
1つ以上の実施例において、輸送促進システム100は、配車依頼197のサービスを提供するために選択した、実際のAV109の実際に構成可能な構成要素及びパラメータに基づいて、選好メニュー186を生成し、選好メニュー186をユーザー装置195に送信することができる(565)。ユーザーは、メニュー186を無視したり、メニュー186を終了したり、あるいは選択されたAVを個人化するために、乗車前に、様々な選択を行ったりすることを選択することができる。輸送促進システム100は、選好選択項目191をユーザー装置195から受信し(570)、必要に応じ、ユーザーの快適プロファイル137にアクセスして、追加の選好項目133を特定することができる(575)。次に、輸送促進システム100は、AV109を個人化するための一連の構成選好項目を示す、AV構成セット188を生成することができる(580)。一部の態様において、AV構成セット188は、AV109の制御システムに対し、乗車場所に向かう途上において、ユーザーの選好に従って、構成要素の各々を自動的に構成するよう命令する一連の命令を含むことができる。その後、輸送促進システム100は、AV構成セット188を選択したAV109に送信することができる(585)。
【0092】
図6は、本明細書に記載の実施例による、1人以上のユーザー用にAVを設定するタイミングを最適化する例示的な方法を説明するフローチャートである。以下の
図6の説明において、
図1〜3の機能を示す参照符号を参照することができる。更に、
図6に関連して説明するプロセスは、
図2に関連して図示及び説明した、例示的なAV200によって実行することができる。
図6において、AV200は、配車依頼197のサービスを提供する輸送招待状213を輸送促進システム290から受信することができる(600)。一部の実施例において、AV200は、燃料若しくは電力不足、又はサービス要件の欠如等、特定の不一致が存在する場合には、招待状213を拒否することができる。変形例において、AV200は、相乗り依頼又は単独利用依頼を含むことができる招待状213に同意することができる(605)。相乗りの実施例では、AV200は追加の乗客を輸送することができ、(例えば、ルートプランナー222による)動的に計算されたルート上において、乗客を乗車及び降車させるための幾つかの場所を経由することができる。
【0093】
招待状213に同意する前又は後に、AV200は、乗車場所を受信し(610)、それに応じ、乗車場所まで自律運転することができる(615)。移動を開始する前、又は乗車場所に向かう途上において、AV200は、ユーザー用のAV構成セット218を輸送促進システム280から受信することができる(620)。本明細書に記載のように、AV構成セット218は、AV200の様々な構成可能な構成要素又は内部システムの調整パラメータを含むことができる。様々な実施形態において、AV200は、各々の構成要素に対する、各々の構成コマンドを実行するための最適タイミングスケジュールを決定することができる(625)。そうすることによって、AV200は、構成要素の一部又は全部の調整タイミングを算出することができる(630)。一部の構成要素に対し、AV200は即座の実行が最適であると判定することができる(632)。例えば、座席に関する構成及び調整は、乗車場所に到着する前の何時でも実行することができる。他の構成要素に関し、AV200は、エネルギー及び/又は実用的な理由から、調整又は構成を最適又は時限実行することが、より最適であり得ると判定することができる(634)。
【0094】
例えば、AV200の空調システムは、特にAV200の内外の極端な温度差に対し、大量のエネルギーを消費し得る。従って、エネルギー使用を最適化するために、多くの移動にわたり、空調システムを常に最適化することが望まれ得る。更に、空のAV200がオーディオを出力したまま、又はコンテンツを表示したままで移動することは実用的ではないため、かかるシステムの最適なタイミングは、乗車場所に到着する直前に、ディスプレイ及びオーディオシステムを開始することを示すことができる。多くの態様において、AV200は、乗車場所までの距離、又は、距離及び/又は交通状況に基づいて、乗車場所まで移動するための推定時間を判定することができ(635)、乗車場所に向かう途上において、算出したタイミングスケジュールに従って、構成コマンドを実行することができる(640)。従って、AV200が到着してユーザーが乗車するときには(645)、すべての構成項目が、AV構成セット218に従って実行され得る。
【0095】
AV200が降車目的地まで自律的に運転する間、AV200は、AV200内のユーザー位置を監視することができる(650)。1つの態様において、AV200は、座席センサー(652)を用いて、ユーザー位置を監視することができる。これに加えて又は代えて、AV200は、1つ以上の内部カメラ(654)を用いて、ユーザー位置を監視することができる。従って、移動中、ユーザーは、乗客室内において、位置を移動するか又は座席を変えることができる。ユーザーが移動すると、AV200は、ユーザー位置に基づいて、オーディオ焦点(例えば、オーディオシステムのバランス及びフェード)を動的に調整することができる(655)。これに加えて又は代えて、A200は、AV200内のユーザー位置に基づいて、ユーザーのために、空調(例えば、局所的温度)を動的に調整することができる(660)。更に、これに加えて又は代えて、AV200は、AV200内のユーザー位置に基づいて、座席温度設定を動的に調整することができる(665)。AV200が目的地(例えば、降車場所)に到着すると(670)、このプロセスは、参照円「C」によって示すように、別のユーザーと繰り返すか、又は相乗りの実行を継続することができる。
【0096】
ハードウェア図
図7は、本明細書に記載の実施例を実装することができるコンピュータシステムを示すブロック図である。コンピュータシステム700は、例えば、サーバー又はサーバーを組み合わせたものに実装することができる。例えば、コンピュータシステム700は、輸送サービスを提供するネットワークサービスの一部として実装することができる。
図1の文脈において、輸送促進システム100は、
図7に示すようなコンピュータシステム700を用いて実行することができる。輸送促進システム100は、
図7に関連して説明する、複数のコンピュータシステムの組み合わせを用いて実行することもできる。
【0097】
1つの実施形態において、コンピュータシステム700は、処理資源710、主記憶装置720、読み取り専用メモリ(ROM)730、記憶装置740、及び通信インターフェース750を備えている。コンピュータシステム700は、主記憶装置720に保存された情報を処理するための少なくとも1つのプロセッサ710を有し、主記憶装置は、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的記憶装置等によって構成され、プロセッサ710によって実行可能な情報及び命令を保存するものである。主記憶装置720は、プロセッサ710によって実行される命令の実行中、一時変数又は他の中間情報の保存にも使用することができる。コンピュータシステム700は、静的情報及びプロセッサ710用の命令を記憶するためのROM730、又は他の静的記憶装置を有することもできる。磁気ディスク又は光ディスク等、情報及び命令を記憶するための記憶装置740を備えている。
【0098】
通信インターフェース750によって、コンピュータシステム700は、ネットワークリンク(無線又は有線)を使用して、1つ以上のネットワーク780(例えば、セルラーネットワーク)と通信することができる。ネットワークリンクを使用して、コンピュータシステム700は、1つ以上のコンピューティング装置、1つ以上のサーバー、及び/又は1つ以上のAVと通信することができる。実施例によれば、コンピュータシステム700は、個々のユーザーのモバイルコンピューティング装置から、配車依頼787を受信することができる。メモリ720に保存された実行可能命令は、構成命令722であって、プロセッサ710によって実行され、前述のように、ユーザーの構成選好項目を判定してAV構成セット754生成する命令を含むことができる。メモリ720に保存された実行可能命令は、パターン認識命令724であって、コンピュータシステム700が、学習した選好項目に関連付けることができる、現在及び過去のAVデータのパターンを特定することができるようにする命令も含むことができる。例として、プロセッサ710が、メモリ720に保存された命令及びデータ実行することによって、
図1の例示的な輸送促進システム100を実行することができる。操作を実行する際、プロセッサ710は、通信インターフェース750を介し、配車依頼784を受信し、招待状752を生成して配車依頼784のサービスを提供するAVに送信し、選好項目を知るためにAVデータ782を受信し、AV構成セット754を送信することができる。
【0099】
プロセッサ710は、
図1〜6に示す実施形態、及び本願の他の場所に記載の1つ以上のプロセス、ステップ、及び他の機能を実行するソフトウェア及び/又は他のロジックで構成される。
【0100】
本明細書に記載の実施例は、本明細書に記載の技術を実行するためのコンピュータシステム700の使用に関連している。1つの実施例によれば、これらの技術は、主記憶装置720に含まれる1つ以上の命令の1つ以上のシーケンスを実行するプロセッサ710に応えて、コンピュータシステム700によって実行される。かかる命令は、記憶装置740等の別の機械可読媒体から、主記憶装置720に読み込むことができる。主記憶装置720に含まれる一連の命令を実行することによって、プロセッサ710に本明細書に記載の処理ステップを実行させる。別の実施形態において、ソフトウェア命令の代わりに又はそれと組み合わせて、ハードワイヤード回路を使用して、本明細書に記載の実施例を実施することができる。従って、記述されている実施例は、ハードウェア回路とソフトウェアとの如何なる特定の組み合わせに限定されるものではない。
【0101】
図8は、本明細書に記載の実施例を実装することができるモバイルコンピューティング装置を示すブロック図である。1つの実施例において、モバイルコンピューティング装置800は、例えば、電話、メッセージ交換、及び/又はデータサービスが可能な移動体通信装置(例えば、フィーチャーフォン、スマートフォン等)に対応することができる。変形例において、モバイルコンピューティング装置800は、例えば、タブレット又はウェアラブルコンピューティング装置に対応することができる。更に、モバイルコンピューティング装置800は、ドライバーの複数の携帯機器及び依頼ユーザーに分散させることができる。
【0102】
図8の実施例において、コンピューティング装置800は、プロセッサ810、メモリ資源820、表示装置830(例えば、タッチセンサー表示装置)、1つ以上の通信サブシステム840(無線通信サブシステムを含む)、入力機構850(例えば、入力機構はタッチセンサー表示装置を含むかその一部であってよい)、及び1つ以上の位置検出機構(例えば、GPS構成要素)860を備えている。1つの実施例において、通信サブシステム840の少なくとも1つが、データチャンネル及び音声チャンネルを通して、セルラーデータを送受信する。
【0103】
ネットワークサービスの依頼ユーザーは、モバイルコンピューティング装置800を操作して、乗車場所を含む配車依頼を送信することができる。メモリ資源820は、依頼ユーザーをネットワークサービスにリンクして、配車を促進するための指定ユーザーアプリケーション807を記憶することができる。プロセッサ810が、ユーザーアプリケーション807を実行すると、ディスプレイ830に、ユーザーGUI837が生成される。ユーザーが、ユーザーGUI837と対話することによって、ユーザーは、ネットワークサービスに関連した配車依頼を送信することができ、これによって、AVが配車依頼に関するサービスを提供する招待状に同意することができる。
【0104】
図9は、本明細書に記載の例示的なAV処理システムを実装することができるコンピュータシステムを示すブロック図である。コンピュータシステム900は、1つ以上のプロセッサ904、及び1つ以上のメモリ資源906を用いて実装することができる。
図2の文脈において、制御システム220は、コンピュータシステム900の1つ以上の構成要素を用いて実装することができる。
【0105】
一部の実施例によれば、コンピュータシステム900は、
図2の実施例等で説明した、ソフトウェア及びハードウェア資源を備えた自律車両に実装することができる。図示の実施例において、コンピュータシステム900は、自律車両自体の他の構成要素と一体化された様々な態様で、自動運転車両の様々な領域に空間的に分散させることができる。例えば、プロセッサ904及び/又はメモリ資源906は、自律車両のトランク内に配置することができる。コンピュータシステム900の様々な処理資源904は、マイクロプロセッサ又は集積回路を使用して、個人化/最適化命令912を実行することもできる。一部の実施例において、個人化/最適化命令912は、処理資源904によって、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を用いて実行することができる。
【0106】
図9の実施例において、コンピュータシステム900は、自律車両の車両インターフェース及び他の資源(例えば、コンピュータスタックドライブ)に対する、通信インターフェース950(又は一連のローカルリンク)を含むことができる。1つの実施形態において、通信インターフェース950は、AV制御システム220に対する無線又は有線リンク等、車両の電気機械的インターフェースに対し、データバス又は他のローカルリンクを提供すると共に、輸送促進システムに対し、1つ以上のネットワーク960を介し、ネットワークリンクを提供することができる。
【0107】
メモリ資源906は、例えば、主記憶装置、読み取り専用メモリ(ROM)、記憶装置、及びキャッシュ資源を含むことができる。メモリ資源906の主記憶装置は、情報及びプロセッサ904によって実行可能な命令を保存するためのランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の動的記憶装置を含むことができる。プロセッサ904は、メモリ資源906の主記憶装置に保存された情報を処理する命令を実行することができる。主記憶装置906は、1つ以上のプロセッサ904による命令の実行中に使用することができる、一時変数又は他の中間情報を保存することもできる。メモリ資源906は、1つ以上のプロセッサ904に対する静的情報及び命令を記憶するROM又は他の静的記憶装置も含むことができる。メモリ資源906は、1つ以上のプロセッサ904が使用する、情報及び命令を記憶するための磁気ディスク、又は光ディスク等の他の形態のメモリ装置又は構成要素を含むこともできる。
【0108】
一部の実施例によれば、メモリ906は、例えば、個人化/最適化命令912含む、複数のソフトウェア命令を記憶することができる。個人化/最適化命令912は、1つ以上のプロセッサ904によって実行され、
図2及び6関連して説明した機能等を実行することができる。
【0109】
特定の実施例において、コンピュータシステム900は、輸送促進システムから、通信インターフェース及びネットワーク960を介し、AV構成セット962を受信することができる。個人化/最適化命令912を実行する際、処理資源904は、構成コマンド918を生成、実行し、AVの様々な構成可能な構成要素920を調整及び構成することができる。更に、処理資源904は、本明細書に記載のように、ネットワーク960を通して、輸送促進システムに、AVデータ952を送信することができる。
【0110】
図7〜9の実施例は、記述した態様を実装するためのコンピューティングシステムの説明であるが、
図7〜9の1つのコンピューティングシステムの機能の一部又は全部を、
図7〜9に関連して説明した1つ以上の別のコンピューティングシステムによって実行してもよい。
【0111】
本明細書に記載の実施例は、他の概念、着想、又はシステムとは無関係に、本明細書に記載の個々の要素及びシステムに拡張されると共に、本出願のいずれかに記載の要素の組み合わせを含むことを企図するものである。本明細書において、添付図面を参照して、実施例が詳細に説明されているが、概念はそれ等の明確な実施例に限定されるものではないことを理解されたい。従って、当業者には多くの改良及び変更が明らかであろう。よって、概念の範囲は、以下の特許請求の範囲及びその均等物によって定義されるべきことを意図するものである。更に、個別又は実施例の一部として記載されている特定の機能は、その特定の機能に言及していない他の個別に記述された機能又は実施例の一部であっても、それ等と組み合わせることができることを企図するものである。よって、組み合わせが記述されていないことによって、かかる組み合わせに対する権利の主張が妨げられるべきものではない。