(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、カメラは、サイトサーバから、画像データが記憶されるべき記憶領域内の記憶位置を決定するための情報をあらかじめ取得しておく。カメラは、記憶領域を特定するためにサイトサーバから取得した情報と、記憶位置に関するカメラにて決定される情報と、を用いて記憶位置を決定し、決定された記憶位置に画像データを記憶させる。しかしながら、管理システムに画像データを記憶するための他の手法が望まれていた。
【0005】
本発明は、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、画像処理装置が、元画像データに基づく対象画像データを端末装置に送信する場合において、従来とは異なる手法によって、管理システムに画像データを記憶できる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]本発明の管理システムは、画像処理装置と端末装置とのそれぞれと通信可能であって、位置情報要求受信部と、位置情報送信部と、元画像データ受信部と、記憶処理実行部と、コードデータ送信部と、対象画像データ要求受信部と、対象画像データ送信部と、を備える。位置情報要求受信部は、画像処理装置から、元画像データが記憶されるべき画像データ記憶部内の元画像記憶位置を示す元画像位置情報を要求する位置情報要求を受信する。位置情報送信部は、位置情報要求に応じて、画像処理装置に、元画像位置情報を送信する。元画像データ受信部は、画像処理装置が元画像位置情報を利用して管理システムにアクセスすることに応じて、画像処理装置から元画像データを受信する。記憶処理実行部は、画像データ記憶部内の元画像記憶位置に元画像データを記憶する記憶処理を実行する。コードデータ送信部は、元画像データに基づいて記憶される対象画像データの画像データ記憶部内の対象画像記憶位置を示す対象画像位置情報を取得するためのコードデータであって、画像処理装置に表示されるコード画像を表現するコードデータを、画像処理装置に送信する。対象画像データ要求受信部は、画像処理装置に表示されるコード画像を読み取ることによって対象画像位置情報を取得した端末装置から、対象画像データを要求する対象画像データ要求であって、対象画像位置情報が示す対象画像記憶位置を指定した対象画像データ要求を受信する。対象画像データ送信部は、対象画像データ要求に応じて、端末装置に対象画像データを送信する。さらに、位置情報送信部は、位置情報要求受信部が第1の位置情報要求を受信した場合に、第1の元画像位置情報を送信し、第1の位置情報要求とは異なる第2の位置情報要求を受信した場合に、第1の元画像位置情報とは異なる第2の元画像位置情報を送信する。
【0008】
上記の構成によると、本発明の管理システムは、画像処理装置から第1の位置情報要求を受信した場合に、第1の元画像位置情報を送信し、第1の位置情報要求とは異なる第2の位置情報要求を受信した場合に、第1の元画像位置情報とは異なる第2の元画像位置情報を送信する。画像処理装置は、第1の元画像情報もしくは第2の元画像情報を利用して元画像データを送信する。これによって、管理システムは、画像処理装置から、第1の位置情報要求を受信した場合と第2の位置情報要求を受信した場合とで、それぞれ異なる元画像記憶位置に受信した元画像データを記憶する。したがって、管理システムは、適切に元画像データを記憶することができる。
【0009】
[適用例2]上記の管理システムは、さらに、位置情報要求を取得したことに応じて、元画像位置情報を生成する生成部を備えてもよい。したがって、管理システムは、第1の位置情報要求を受信した場合と第2の位置情報要求を受信した場合とで、それぞれ異なる元画像記憶位置を送信することができる。
【0010】
[適用例3]上記の管理システムは、コードデータが、対象画像位置情報を含んでもよい。
【0011】
[適用例4]上記の管理システムは、第1の管理装置と第2の管理装置とを含んでもよい。また、第1の管理装置が、位置情報要求受信部と、位置情報送信部と、コードデータ送信部と、を備えてもよい。また、第2の管理装置が、元画像データ受信部と、記憶処理実行部と、対象画像データ要求受信部と、対象画像データ送信部と、を備えてもよい。
【0012】
[適用例5]上記の管理システムは、第1の管理装置の位置情報送信部が、第2の管理装置の画像データ記憶部内の元画像記憶位置を示す元画像位置情報を送信してもよい。
【0013】
[適用例6]上記の管理システムは、対象画像データが元画像データであってもよい。また、対象画像記憶位置が、元画像記憶位置であってもよい。これによって、管理システムは、画像処理装置から受信した画像データを端末装置に送信することができる。
【0014】
[適用例7]上記の管理システムは、さらに、元画像データ受信部が受信した元画像データを対象画像データに変換する変換部を備えていてもよい。また、対象画像記憶位置は、変換済みの対象画像データが記憶される対象画像記憶位置であってもよい。これによって、管理システムは、画像処理装置から受信した画像データを変換した画像データを端末装置に送信することができる。
【0015】
[適用例8]上記の管理システムは、さらに、画像処理装置の種類を示す装置情報と、画像処理装置で生成可能な画像データの形式を示す形式情報と、が対応付けられた対応テーブルを記憶する対応テーブル記憶部を備えていてもよい。また、画像処理装置から、画像処理装置の装置情報と、対象画像データの形式を示す形式情報と、を受信する対応情報受信部を備えていてもよい。また、前記対応テーブルにおいて受信した前記装置情報に対応付けられる前記形式情報に、受信した前記形式情報が含まれるか否かを判断する判断部を備えていてもよい。また、判断部によって、前記対応テーブルにおいて受信した前記装置情報に対応付けられる前記形式情報に、受信した前記形式情報が含まれると判断される場合に、変換部は、元画像データを対象画像データに変換せず、対象画像データ送信部は、元画像データである対象画像データを送信してもよい。また、判断部によって、前記対応テーブルにおいて受信した前記装置情報に対応付けられる前記形式情報に、受信した前記形式情報が含まれないと判断される場合に、変換部は、元画像データを対象画像データに変換し、対象画像データ送信部は、変換済みの対象画像データを送信してもよい。これによって、管理システムは、受信した形式情報が画像処理装置で生成可能でない形式を示す場合に、元画像データを対象画像データに変換する。したがって、管理システムは、受信した形式情報が、画像処理装置が生成可能な形式を示す場合でも、生成可能でない形式を示す場合でも、端末装置に対象画像データを送信することができる。
【0016】
[適用例9]上記の管理システムは、さらに、元画像データ受信部が画像処理装置から元画像データを受信してから所定期間以上の期間が経過した場合に、元画像データを元画像記憶位置から削除する第1の削除部を備えていてもよい。これによって、管理システムは、元画像データが元画像記憶位置に記憶され続けてしまうことを防ぐことができる。
【0017】
[適用例10]上記の管理システムは、さらに、元画像データ受信部が画像処理装置から元画像データを受信した後に、ユーザによって画像処理装置が操作されることに応じて、画像処理装置から、元画像データを元画像記憶位置から削除するための削除要求を受信した場合に、元画像データを元画像記憶位置から削除する第2の削除部を備えてもよい。これによって、管理システムは、元画像データが元画像記憶位置に記憶され続けてしまうことを防ぐことができる。
【0018】
[適用例11]上記の管理システムは、位置情報要求受信部が、画像処理装置が第1のネットワークを利用して位置情報要求を送信することによって、画像処理装置から位置情報要求を受信してもよい。また、元画像データ受信部が、画像処理装置が第1のネットワークを利用して元画像データを送信することによって、画像処理装置から元画像データを受信してもよい。対象画像データ要求受信部が、端末装置が第2のネットワークを利用して対象画像データ要求を送信することによって、端末装置から対象画像データ要求を受信してもよい。これによって、管理システムは、画像処理装置と端末装置とが異なるネットワークに所属していても、画像処理装置から受信した元画像データに基づく対象画像データを、端末装置に送信することができる。
【0019】
[適用例12]上記の管理システムは、コードデータが、対象画像記憶位置に記憶される対象画像データを取得するためのページデータであって、対象画像位置情報を含むページデータが格納される画像データ記憶部内のページデータ記憶位置を示すページデータ位置情報を含んでもよい。また、対象画像データ要求受信部が、前記画像処理装置に表示される前記コード画像を前記端末装置が読み取り、かつ、前記ユーザによって前記端末装置に対して前記対象画像の指定がなされたことに基づいて、前記端末装置から前記対象画像位置情報を含む前記対象画像データ要求を受信してもよい。これによって、端末装置は、ユーザの操作に応じて、管理システムから対象画像データを受信することができる。
【0020】
[適用例13]本発明の通信システムは、上記の管理システムと、画像処理装置と、を備える。画像処理装置は、位置情報要求送信部と、元画像位置情報受信部と、元画像データ送信部と、コードデータ受信部と、表示制御部と、を備える。位置情報要求送信部は、外部からの指示に基づいて位置情報要求を送信する。元画像位置情報受信部は、位置情報要求を送信することに応じて、管理システムから元画像位置情報を受信する。元画像データ送信部は、元画像位置情報を利用して管理システムにアクセスして、管理システムに元画像データを送信する。コードデータ受信部は、元画像データを送信することに応じて、コードデータを受信する。表示制御部は、画像データで表現されるコード画像を画像処理装置の表示部に表示する。
【0021】
上記の構成によると、本発明の通信システムでは、適用例1と同様に、管理システムが、画像処理装置から第1の位置情報要求を受信した場合に、第1の元画像位置情報を送信し、第1の位置情報要求とは異なる第2の位置情報要求を受信した場合に、第1の元画像位置情報とは異なる第2の元画像位置情報を送信する。画像処理装置は、第1の元画像情報もしくは第2の元画像情報を利用して元画像データを送信する。これによって、管理システムは、画像処理装置から、第1の位置情報要求を受信した場合と第2の位置情報要求を受信した場合とで、それぞれ異なる元画像記憶位置に受信した元画像データを記憶する。したがって、管理システムは、適切に元画像データを記憶することができる。
【0022】
さらに、本発明の管理システム及び画像処理装置のそれぞれの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するためのコンピュータ読み取り可能記憶媒体も新規で有用である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、通信システム2の構成図である。通信システム2は、MFP(Multifunction Peripheral)100と、モバイル400(例えば、スマートフォン、タブレット等)と、管理システム6と、を備える。管理システム6は、仲介サーバ200と、一時保存サーバ300と、を備える。MFP100と、仲介サーバ200と、一時保存サーバ300と、モバイル400と、はインターネット4を介して互いに通信可能である。
【0025】
なお、MFP100は、MFP100が設置される自宅やホテルなどで用いられるローカルエリアネットワーク(以下ではLANと呼ぶ)に所属しており、当該LAN及びインターネット4を介して、仲介サーバ200と一時保存サーバ300とモバイル400と通信を行う。
【0026】
モバイル400は、LTE(Long Term Evolution)を利用して、インターネット4を介して、MFP100と仲介サーバ200と一時保存サーバ300と通信を行う。LTEは標準化団体3GPP(3rd Generation Partnership Project)によって規定された通信規格に準拠した無線通信方式である。
【0027】
通信システム2では、一時保存サーバ300は、MFP100から送信される画像データを記憶する。モバイル400は、MFP100を介して仲介サーバ200から画像データを受信するためのURLを取得し、当該URLが示す記憶位置にアクセスすることによって画像データを受信する。
【0028】
(MFP100の構成)
MFP100は、ネットワークインターフェース(以下ではI/Fと呼ぶ)110と、制御部120と、操作部130と、表示部140と、印刷実行部150と、スキャン実行部160と、を備える。I/F110は、LANやインターネット等のネットワークを介して信号の送受信を行うためのI/Fである。
【0029】
制御部120は、CPU122と、メモリ124と、を備える。メモリ124には、プログラム126が格納されている。メモリ124は、例えばRAMやROM,HDD等である。CPU122は、メモリ124に格納されるプログラム126にしたがって、様々な処理を実行する。
【0030】
表示部130は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部140は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部140を操作することによって、様々な指示をプリンタ100に入力することができる。印刷実行部150は、外部から取得したデータを印刷するための処理を実行する。スキャン実行部160は、載置された原稿をスキャンするための処理を実行する。
【0031】
(仲介サーバ200の構成)
仲介サーバ200は、I/F210と、制御部220と、を備える。I/F210は、インターネット等のネットワークを介して信号の送受信を行うためのI/Fである。
【0032】
制御部220は、CPU222と、メモリ224と、を備える。メモリ224には、プログラム226と、画面情報227と、マシン情報テーブル228と、が格納されている。メモリ224は、例えばRAMやROM,HDD等である。CPU222は、メモリ224に格納されるプログラム226にしたがって、様々な処理を実行する。画面情報227は、MFP100の表示部140で表示される画面の情報である。中継サーバ200からMFP100に画面情報227が送信されることによって、MFP100は、表示部140に画面情報227に基づく画面を表示することができる。
【0033】
マシン情報テーブル228には、あらかじめモデル名とフォーマットとが記憶されている。モデル名は、仲介サーバ200を所有するベンダーが提供する全てのMFPの種類を示す。フォーマットは、それぞれの種類のMFPが生成可能な画像データのフォーマットを示す。なお、ベンダーによって新しい種類のMFPが提供される度に、マシン情報テーブル228には、当該MFPのモデル名とフォーマットとが追加される。
【0034】
(一時保存サーバ300の構成)
一時保存サーバ300は、I/F310と、制御部320と、を備える。I/F310は、インターネット等のネットワークを介して信号の送受信を行うためのI/Fである。
【0035】
制御部320は、CPU322と、メモリ324と、を備える。メモリ324には、プログラム326が格納されている。メモリ324は、例えばRAMやROM,HDD等である。CPU322は、メモリ324に格納されるプログラム326にしたがって、様々な処理を実行する。
【0036】
(モバイル400の構成)
モバイル400は、I/F410と、制御部420と、表示部430と、読取部440と、を備える。I/F410は、LTEを利用したネットワークを介して信号の送受信を行うためのI/Fである。
【0037】
制御部420は、CPU422と、メモリ424と、を備える。メモリ424には、プログラム426が格納されている。メモリ424は、例えばRAMやROM,HDD等である。CPU422は、メモリ424に格納されるプログラム426にしたがって、様々な処理を実行する。
【0038】
表示部430は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。さらに、表示部430は、ユーザによる操作を受け付けるためのタッチパネルとしても機能する。読取部440は、QRコードを読み取るためのカメラである。モバイル400は、読取部440によってQRコードが読み取られることによって、QRコードに含まれる情報を取得することができる。
【0039】
(通信システム2の動作)
図2及び
図3を参照して、画像データを変換しない場合の通信システム2によって行われる処理について説明する。
図2及び
図3は画像データを変換しない場合の通信システム2のシーケンス図である。なお、T68からT74の処理は変形例である。
【0040】
まず、T10において、MFP100は、ユーザからサービス一覧表示指示を受け付ける。具体的には、ユーザは、表示部130にあらかじめ表示されている画面において、MFP100の操作部140を操作して、MFP100で利用可能なサービスの一覧を表示させるためのボタンを選択する。
【0041】
T12では、MFP100は、サービス一覧表示指示に基づき、仲介サーバ200にサービス一覧取得要求req1を送信する。サービス一覧取得要求req1は、MFP100で利用可能なサービスの一覧を示すサービス一覧情報を取得するための要求である。
【0042】
T14では、仲介サーバ200は、MFP100に応答res1を送信する。応答res1にはサービス一覧情報が含まれる。サービス一覧情報は、MFP100で利用可能なサービスの一覧を示す情報であると共に、ユーザが利用したいサービスの選択を、操作部140を介して受け付けるための情報でもある。
【0043】
T16では、MFP100は、サービス一覧情報に基づくサービス一覧画面を表示部130に表示する。
【0044】
T18では、MFP100は、サービスの選択を受け付ける。具体的には、ユーザは、操作部140を操作して表示部130に表示されているサービス一覧画面から利用したいサービスを選択する。なお、本実施例では、ユーザは、MFP100でのスキャンに基づく画像データをモバイル400で取得するためのスキャンサービスsv1を選択する。
【0045】
T20では、MFP100は、仲介サーバ200に、項目情報取得要求req2を送信する。項目情報取得要求req2は、T18で選択されたサービスで設定すべき項目を示す項目情報を取得するための要求である。
【0046】
T22では、仲介サーバ200は、応答res2を送信する。応答res2には、項目情報が含まれる。項目情報で示される項目は、例えば、ファイルフォーマットと用紙サイズとカラー/モノクロとである。なお、ファイルフォーマットで選択可能な種類は、一時保存サーバ300が生成可能なすべての画像データのフォーマットであり、例えばJPEGやPDF等である。用紙サイズはファイルフォーマットごとに関連付けられるため、用紙サイズで選択可能な種類はファイルフォーマットごとに異なる。例えば、JPEGにはA4,レターが関連付けられるため、ファイルフォーマットでJPEGが選択された場合は、用紙サイズはA4,レターが選択できる。
【0047】
T24では、MFP100は、受信した項目情報に基づく設定画面を表示部130に表示する。
【0048】
T26では、MFP100は、ユーザからスキャンサービスの設定を受け付ける。具体的には、ユーザは、表示部130に表示されている設定画面において、操作部140を操作して、ファイルフォーマットと用紙サイズとカラー/モノクロとの設定を行う。例えば、ユーザは、ファイルフォーマットにPDFを選択し、用紙サイズにA4を選択し、カラー/モノクロにカラーを選択する。MFP10は、ユーザの選択に応じて、PDFとA4とカラーとを含む設定情報st1を取得する。つまり、スキャンサービスでは、あらかじめファイルフォーマットと用紙サイズとカラー/モノクロとが設定されている状態で、MFP100に画像をスキャンさせる。
【0049】
T28では、MFP100は、仲介サーバ200にスキャン指示取得要求req3を送信する。スキャン指示取得要求req3は、仲介サーバ200からのスキャン指示を取得するための要求である。スキャン指示取得要求req3には、MFP100のモデル名mn1と設定情報st1とが含まれる。
【0050】
T29では、仲介サーバ200は、MFP100が設定情報st1に含まれるフォーマットの画像データを生成可能か否かを判断する。具体的には、仲介サーバ200は、まず、マシン情報テーブル228から、モデル名mn1に対応するフォーマット(JPEG,PDF)を抽出する。仲介サーバ200は、設定情報st1に含まれるフォーマットが抽出したフォーマットの中にあるかを判断する。ここでは、設定情報st1に含まれるフォーマットはPDFであり、抽出したフォーマットがJPEGとPDFであるため、仲介サーバ200は、MFP100が設定情報st1に含まれるフォーマットの画像データを生成可能であると判断する。
【0051】
T30では、仲介サーバ200は、MFP100に応答res3を送信する。応答res3には、スキャン指示が含まれる。スキャン指示は、MFP100に、設定情報st1にしたがって画像をスキャンすることを指示するものである。
【0052】
T32では、MFP100は、ユーザが原稿を載置して、スキャンを選択することに応じて、設定情報st1にしたがって原稿をスキャンする。つまり、MFP100は、載置された原稿から、PDF、A4、カラーにしたがって、スキャンデータである画像データimg1を生成する。なお、ユーザは、複数ページからなるPDFファイルを想定している場合は、複数ページ分の画像をスキャンする。MFP100は、複数ページ分の画像データを取得すると、複数の画像データを含む一つのPDFファイルを生成する。
【0053】
T34では、MFP100は、仲介サーバ200にURL取得要求req4を送信する。URL取得要求req4は、画像データimg1のアップロード先を示すURL1を取得するための要求である。
【0054】
T36では、仲介サーバ200は、一時保存サーバ300に、アップロードID取得要求req5を送信する。アップロードID取得要求req5は、URL1の生成に用いるアップロードIDを取得するための要求である。URL1の生成方法は後述する。
【0055】
T38では、一時保存サーバ300は、仲介サーバ200に、応答res5を送信する。応答res5には、アップロードIDuid1が含まれる。アップロードIDuid1は、URL1を生成するためのIDであり、画像データimg1を記憶すべき一時保存サーバ300のメモリ324内の記憶位置を特定するためのIDである。アップロードIDuid1は、例えば、「001」である。
【0056】
T40では、仲介サーバ200は、URL1を生成する。URL1は、画像データimg1を記憶すべき一時保存サーバ300のメモリ324内の記憶位置を示す。
【0057】
図4は、画像データを変換しない場合のURLを示す図である。URL1は、
図4のアップロード先で示されるURLである。URL1は、一時保存サーバ300を特定するためのパラメータxxxと、一時保存サーバ300内のメモリ324を特定するためのパラメータyyyと、画像データimg1を記憶すべきメモリ324内の記憶位置を特定するためのパラメータuid=001とで構成される。仲介サーバ200は、URL1のうち、「https://xxx/yyy/?uid=」までの文字列をあらかじめ記憶している。仲介サーバ200は、上記の文字列の末尾に、T38で取得したアップロードIDuid1(001)を付け足すことで、URL1を生成する。
【0058】
T42では、仲介サーバ200は、MFP100に応答res4を送信する。応答res4には、URL1が含まれる。
【0059】
T44では、MFP100は、URL1を用いて一時保存サーバ300にアップロード要求req6を送信する。アップロード要求req6には、画像データimg1が含まれる。具体的には、MFP100は、まず、URL1のパラメータxxxを参照して、画像データimg1を送信すべき一時保存サーバ300を特定する。MFP100は、特定した一時保存サーバ300に、パラメータyyyとパラメータuid=001と画像データimg1とを送信する。
【0060】
T46では、一時保存サーバ300は、画像データimg1を記憶する。具体的には、一時保存サーバ300は、パラメータyyyで示されるメモリ324内の、パラメータuid=001で示される記憶位置に、画像データimg1を記憶する。
【0061】
T48では、一時保存サーバ300は、MFP100に応答res6を送信する。応答res6には、状態コードcd1が含まれる。状態コードcd1は、画像データimg1の一時保存サーバ300へのアップロードが成功したことを示すものである。ただし、MFP100は、状態コードを解釈するための機能を有していない。したがって、MFP100は、状態コードcd1を受信しても画像データimg1の一時保存サーバ300へのアップロードが成功したか否かがわからない。状態コードは仲介サーバ200で解釈可能である。したがって、MFP100は、画像データimg1の一時保存サーバ300へのアップロードが成功したか否かを確認するために、仲介サーバ200に状態コードcd1を送信する必要がある。
【0062】
T49では、MFP100は、仲介サーバ200に状態確認要求req7を送信する。状態確認要求req7は、状態コードcd1が示す状態を確認するための要求である。
【0063】
T50では、仲介サーバ200は、MFP100に応答res7を送信する。応答res7は、状態コードcd1に対応する状態を示す情報を含む。ここで、前述の通り、状態コードcd1は、画像データimg1の一時保存サーバ300へのアップロードが成功したことを示す。したがって、MFP100は、仲介サーバ200から応答res7を受信することによって、画像データimg1の一時保存サーバ300へのアップロードが成功したことがわかる。
【0064】
なお、T48で一時保存サーバ300からMFP100に応答res6が送信されることに応じて、T51からT53の処理(画像データ削除処理)が、T49以降の処理と並行に実行される。
【0065】
T51では、一時保存サーバ300は、画像データimg1を記憶してから一定期間以上経過したか否かを判断する。一定期間は、例えば、一時間である。一定期間以上経過した場合(T51でYES)は、T53へ移る。一方、一定期間以上経過していない場合(T51でNO)は、T52へ移る。
【0066】
T52では、一時保存サーバ300は、MFP100から削除要求を受信したか否かを判断する。削除要求は、画像データimg1をメモリ324内の記憶位置から削除するための要求である。ユーザがMFP100で画像データimg1の削除を選択することによって、MFP100から一時保存サーバ300に削除要求が送信される。T52で、一時保存サーバ300が削除要求を受信した場合(T52でYES)は、T53へ移る。
【0067】
T53では、一時保存サーバ300は、画像データimg1をメモリ324内の記憶位置から削除する。これによって、管理システム6は、画像データimg1がメモリ324内の記憶位置に記憶され続けてしまうことを防ぐため、メモリ324を有効的に利用することができる。また、不正なアクセスによって、画像データimg1が取得されるリスクを低減することもできる。
【0068】
T52で、一時保存サーバ300が削除要求を受信していない場合(T52でNO)、または、T53の処理が完了した場合は、画像データ削除処理を終了する。なお、画像データ削除処理は、T78でモバイル400に応答res11を送信するまで繰り返し定期的に実行される。
【0069】
T54では、MFP100は、仲介サーバ200に、ダウンロード画面取得要求req8を送信する。ダウンロード画面は、画像データimg1をモバイル400に取得させるために、MFP100の表示部130で表示される画面である。
【0070】
図5は、ダウンロード画面を示す図である。ダウンロード画面SCには、QRコードqr1によって示されるコード画像QRIMGが含まれる。QRコードqr1はURL1をコード化したものである。URL1は、画像データimg1の記憶位置を示すと共に、画像データimg1をダウンロードするためのダウンロード先を示す。つまり、URL1は、
図4のダウンロード先で示されるURLである。ユーザは、モバイル400を用いてコード画像QRIMGを読み取ることで、モバイル400にURL1を取得させることができる。なお、ユーザは、モバイル400を用いてコード画像QRIMGを読み取った後で、ボタンBTを押下することによって、MFP100に、表示部130に表示される画面を、ダウンロード画面SCからT10であらかじめ表示されていた画面に切り替えさせることができる。
【0071】
T55では、仲介サーバ200は、画像データimg1を異なるフォーマットのデータに変換すべきか否かを判断する。具体的には、T29における、MFP100が設定情報st1に含まれるフォーマットの画像データを生成可能か否かの判断に基づき、変換すべきか否かを判断する。本実施例では、T29において、MFP100がPDFの画像データを生成可能と判断しているため、一時保存サーバ300で変換すべきでないと判断する。
【0072】
T56では、仲介サーバ200は、MFP100に、応答res8を送信する。応答res8には、ダウンロード画面を示すダウンロード画面データが含まれる。ただし、ダウンロード画面データにはQRコードqr1が記憶される記憶位置を示すURLのみが含まれ、QRコードqr1は含まれない。したがって、MFP100はダウンロード画面中にコード画像QRIMGを表示させるためには、QRコードqr1が記憶される先のURLを用いてQRコードqr1を改めて取得する必要がある。
【0073】
T58では、仲介サーバ200は、応答res8を送信することに応じて前述のQRコードqr1を生成する。
【0074】
T60では、MFP100は、仲介サーバ200にQRコード取得要求req9を送信する。QRコード取得要求req9は、QRコードqr1を取得するための要求である。
【0075】
T62では、仲介サーバ200は、MFP100に応答res9を送信する。応答res9には、QRコードqr1が含まれる。MFP100は、応答res9を受信することによって、コード画像QRIMGを含むダウンロード画面を表示部130に表示することができる。
【0076】
T64では、MFP100は、表示部130に前述のダウンロード画面を表示する。
【0077】
T66では、モバイル400は、MFP100の表示部130に表示されるダウンロード画面中のコード画像QRIMGを読み取る。具体的には、ユーザが、モバイル400を用いて読取部440でコード画像QRIMGを読み取る。これによって、モバイル400はQRコードqr1を取得する。
【0078】
T67では、モバイル400は、QRコードqr1を解釈しURL1を取得する。
【0079】
T76では、モバイル400は、一時保存サーバ300に、URL1を用いて画像データ取得要求req11を送信する。具体的には、モバイル400は、まず、URL1のパラメータxxxを参照して、画像データimg1を記憶する一時保存サーバ300を特定する。さらに、モバイル400は、特定した一時保存サーバ300にパラメータyyyとパラメータuid=001とを送信する。
【0080】
T77では、一時保存サーバ300は、パラメータyyyとパラメータuid=001とに対応するメモリ324内の記憶位置に画像データが記憶されているか否かを判断する。例えば、T51で画像データが削除された場合は、画像データはメモリ324内の記憶位置に記憶されていない。画像データが記憶されていない場合(T77でNO)は、処理を終了する。一方、画像データが記憶されている場合(T77でYES)は、T78へ移る。
【0081】
T78では、一時保存サーバ300は、モバイル400に、応答res11を送信する。応答res11には、画像データimg1が含まれる。なお、一時保存サーバ300は、T76で受信したパラメータyyyとパラメータuid=001とから、メモリ324内の対応する記憶位置に記憶される画像データimg1を特定し、送信する。
【0082】
T80では、モバイル400は、受信した画像データimg1で示される画像を表示部430に表示する。また、ユーザの操作に応じて、画像データimg1をメモリ424内に保存する。
【0083】
図2及び
図3の処理が終了すると、MFP100は再度ユーザからのサービス一覧表示指示を受け付ける。ユーザによってサービス一覧表示が指示されることに応じて、
図2及び
図3の処理に続いて
図6及び
図7の処理が開始される。
【0084】
図6及び
図7は画像データを変換する場合の通信システム2のシーケンス図である。
図6及び
図7を参照して、画像データを変換する場合の通信システム2によって行われる処理について説明する。
図2及び
図3では、仲介サーバ200は、T29において、MFP100が設定情報st1に含まれるフォーマットの画像データを生成可能であると判断したことに応じて、T55において、画像データimg1を異なるフォーマットのデータに変換すべきでないと判断している。そのため、モバイル400は、一時保存サーバ300から、MFP100がスキャンして取得した画像データimg1を受信していた。すなわち、MFP100が一時保存サーバ300に送信した画像データと、モバイル400が一時保存サーバ300から受信する画像データと、が同じ画像データであった。
【0085】
それに代えて、
図6及び
図7では、仲介サーバ200は、T29Aにおいて、MFP100が設定情報st2に含まれるフォーマットの画像データを生成可能でないと判断することに応じて、T55Aにおいて、画像データimg2を異なるフォーマットのデータに変換すべきと判断する。そのため、モバイル400は、一時保存サーバ300から、MFP100がスキャンして取得した画像データimg2が変換された画像データimg3を受信する。すなわち、MFP100が一時保存サーバ300に送信した画像データと、モバイル400が一時保存サーバ300から受信する画像データと、が異なる画像データである。
【0086】
なお、T10AからT24Aまでの処理は、
図2及び
図3のT10からT24までの処理と同一であるため説明を省略する。
【0087】
T26Aにおいて、MFP100は、ユーザからスキャンサービスの設定を受け付ける。本実施例では、ユーザは、フォーマットにSearchablePDFを選択し、用紙サイズにA4を選択し、カラー/モノクロにカラーを選択する。MFP10は、ユーザの選択に応じて、SearchablePDFとA4とカラーとを含む設定情報st2を取得する。SearchablePDFは、文字情報がテキストデータ化されたPDFの形式である。したがって、フォーマットがSearchablePDFの場合、ユーザはキーワード検索や文字のコピー&ペーストが可能である。
【0088】
T28Aでは、MFP100は、仲介サーバ200にスキャン指示取得要求req3を送信する。スキャン指示取得要求req3には、MFP100のモデル名mn1と設定情報st2とが含まれる。
【0089】
T29Aでは、仲介サーバ200は、MFP100が設定情報st2に含まれるフォーマットの画像データを生成可能か否かを判断する。ここでは、設定情報st2に含まれるフォーマットはSearchablePDFであり、マシン情報テーブル228から抽出したフォーマットがJPEGとPDFであるため、仲介サーバ200は、MFP100が設定情報st2に含まれるフォーマットの画像データを生成可能でないと判断する。
【0090】
T30Aでは、仲介サーバ200は、MFP100に応答res3を送信する。応答res3には、スキャン指示が含まれる。なお、仲介サーバ200は、T29AでMFP100が設定情報st2に含まれるフォーマットの画像データを生成可能でないと判断したため、T30Aではフォーマットを生成可能であるJPEGに変更してスキャンするよう指示する。つまり、当該スキャン指示は、MFP100に、JPEGとA4とカラーとを含む設定情報st3にしたがって画像をスキャンすることを指示するものである。
【0091】
T32Aでは、MFP100は、ユーザが原稿を載置して、表示部430でスキャンを選択することに応じて、設定情報st3にしたがって原稿をスキャンする。つまり、MFP100は、載置された原稿から、JPEG、A4、カラーにしたがって、スキャンデータである画像データimg2を生成する。
【0092】
T34Aでは、MFP100は、仲介サーバ200にURL取得要求req4を送信する。URL取得要求req4は、画像データimg2のアップロード先を示すURL2を取得するための要求である。
【0093】
T36Aでは、仲介サーバ200は、一時保存サーバ300に、アップロードID取得要求req5を送信する。アップロードID取得要求req5は、URL1とは異なるURL2の生成に用いるアップロードIDを取得するための要求である。
【0094】
T38Aでは、一時保存サーバ300は、仲介サーバ200に、応答res5を送信する。応答res5には、アップロードIDuid2が含まれる。アップロードIDuid2は、URL2を生成するためのIDであり、画像データimg2を記憶すべきメモリ324内の記憶位置を示す。アップロードIDuid2は、例えば、「002」である。
【0095】
T40Aでは、仲介サーバ200は、URL2を生成する。
図8は、画像データを変換する場合のURLを示す図である。URL2は、
図8のアップロード先で示されるURLである。なお、URL2の生成方法はURL1と同一である。
【0096】
T42AからT53Aまでの処理は、
図2及び
図3のT42からT53までの処理と同一であるため説明を省略する。
【0097】
T54Aでは、MFP100は、仲介サーバ200に、ダウンロード画面取得要求req8を送信する。
【0098】
T55Aでは、仲介サーバ200は、画像データimg2を異なるフォーマットのデータに変換すべきか否かを判断する。具体的には、T29Aにおける、MFP100が設定情報st2に含まれるフォーマットの画像データを生成可能か否かの判断に基づき、変換すべきか否かを判断する。本実施例では、T29Aにおいて、MFP100がSerachablePDFの画像データを生成不可能と判断しているため、一時保存サーバ300でSerachablePDFの画像データに変換すべきと判断する。
【0099】
T100では、仲介サーバ200は、一時保存サーバ300に変換要求req21を送信する。変換要求req21は、一時保存サーバ300に、フォーマットがJPEGである画像データimg2を、フォーマットがSearchablePDFの画像データimg3に変換させるための要求である。変換要求req21には、画像データimg2に対応するアップロードIDuid2が含まれる。
【0100】
T102では、一時保存サーバ300は、仲介サーバ200に、応答res21を送信する。応答res21には、アップロードIDuid3が含まれる。アップロードIDuid3は、URL3を生成するためのIDであり、画像データimg3を記憶すべきメモリ324内の記憶位置を示す。URL3は、画像データimg3のダウンロード先を示す。アップロードIDuid3は、例えば、「003」である。
【0101】
T104では、一時保存サーバ300は、T100で受信したアップロードIDuid2に対応する画像データimg2を抽出し、フォーマットをJPEGからSearchablePDFに変換する。これによって、画像データimg3が生成される。したがって、管理システム6は、MFP100から受信した画像データimg2を変換した画像データimg3をモバイル400に送信することができる。
【0102】
T106では、仲介サーバ200は、URL3を生成する。具体的には、URL3は、
図8のダウンロード先で示されるURLである。URL3の生成方法はURL1及びURL2と同一である。
【0103】
T108では、仲介サーバ200は、一時保存サーバ300に変換確認要求req22を送信する。変換確認要求req22は、画像データimg2から画像データimg3への変換が完了しているか否かを確認する要求である。
【0104】
T110では、一時保存サーバ300は、仲介サーバ200に応答res22を送信する。応答res22には、画像データimg2から画像データimg3への変換が完了していることを示す情報が含まれる。なお、変換が完了していない場合は、応答res22には画像データimg2から画像データimg3への変換が完了していないことを示す情報が含まれる。この場合、仲介サーバ200は、一定期間待った後で再度変換確認要求req22を送信する。仲介サーバ200が、画像データimg1の変換が完了していることを示す情報を含む応答res22を受信することに応じて、T56Aへ移る。
【0105】
なお、複数ページからなるSearchablePDFファイルをアップロードする場合は、
図2及び
図3とは異なり、T32AからT50Aの処理が繰り返される。本実施例では、MFP100は、T32AでJPEGの画像データを取得する。JPEGでは、複数ページからなるファイルを生成することは不可能である。したがって、MFP100は、一ページ分のJPEGの画像データを一時保存サーバ300にアップロードし(T44A)、画像データのアップロードが成功したことを確認した後で(T50A)、次のページのJPEGの画像データ取得する必要がある(T32A)。
【0106】
仲介サーバ200は、複数の画像データがアップロードされる場合に、T38Aが繰り返されるため、複数の画像データ分のアップロードIDを取得する。そのため、仲介サーバ200は、T100で複数の画像データ分のアップロードIDを含む変換要求req21を送信する。一時保存サーバ300は、T102で、応答res21を送信すると、T104で複数の画像データ分のアップロードIDに対応する複数のJPEGの画像データを抽出する。一時保存サーバ300は複数のJPEGの画像データから、複数ページからなるSearchablePDFの画像データimg3を生成する。
【0107】
T56AからT80Aまでの処理は、
図2及び
図3のT56からT80までの処理と同一であるため説明を省略する。ただし、ダウンロード画面SCには、QRコードqr2によって示されるコード画像QRIMGが含まれる。なお、T104で画像データimg2が画像データimg3に変換されたため、T58Aで生成されるQRコードqr2はURL2ではなくURL3をコード化したものである。URL3は、画像データimg3の記憶位置を示すと共に、画像データimg3をダウンロードするためのダウンロード先を示す。したがって、ユーザは、モバイル400を用いてコード画像QRIMGを読み取ることで、モバイル400にURL3を取得させることができる。
【0108】
以上説明したように、本実施例では、管理システム6は、MFP100から
図2におけるURL取得要求req4を受信した場合に、URL1を送信し、
図2におけるURL取得要求req4とは異なる
図6におけるURL取得要求req4を受信した場合に、URL1とは異なるURL2を送信する。MFP100は、URL1を利用して画像データimg1を送信し、URL2を利用して画像データimg2を送信する。これによって、管理システム6は、MFP100から、
図2及び
図3のURL取得要求req4を受信した場合と、
図6及び
図7のURL取得要求req4を受信した場合とで、それぞれ異なる記憶位置に画像データimg1及び画像データimg2を記憶する。また、例えば、管理システム6のプログラムのアップデートがなされた場合には、管理システム6以外の装置がURLを決定する構成では、URLを適切に決定できないことに起因して、管理システム6へ画像データimgを記憶させる処理が失敗することが生じ得る。一方、本実施例では、画像データimgを記憶する主体と、URLを決定する主体と、が一致するために、上述した管理システム6へ画像データimgを記憶させる処理が失敗することを低減することができる。したがって、管理システム6は、適切に画像データimg1や画像データimg2を記憶することができる。
【0109】
(対応関係)
MFP100が画像処理装置の一例である。仲介サーバ200が「第1の管理装置」の一例であり、一時保存サーバ300が「第2の管理装置」の一例である。モバイル400が「端末装置」の一例である。一時保存サーバ300のメモリ324が「画像データ記憶部」の一例である。仲介サーバ200のメモリ224が「対応テーブル記憶部」の一例であり、マシン情報テーブル228が「対応テーブル」の一例である。
【0110】
図2及び
図3では、画像データimg1が「元画像データ」及び「対象画像データ」の一例である。URL1が「元画像位置情報」及び「対象画像位置情報」の一例である。QRコードqr1が「コードデータ」の一例である。
【0111】
図6及び
図7では、画像データimg2が「元画像データ」の一例であり、画像データimg3が「対象画像データ」の一例である。URL2が「元画像位置情報」であり、URL3が「対象画像位置情報」の一例である。QRコードqr2が「コードデータ」の一例である。
【0112】
T34のURL取得要求req4が「第1の位置情報要求」の一例であり、T34AのURL取得要求req4が「第2の位置情報要求」の一例である。URL1が「第1の元画像位置情報」の一例であり、URL2が「第2の元画像位置情報」の一例である。
【0113】
T34及びT34Aが「位置情報要求受信部」によって実行される処理の一例である。T42及びT42Aが「位置情報送信部」によって実行される処理の一例である。T44及びT44Aが「元画像データ受信部」によって実行される処理の一例である。T46及びT46Aが「記憶処理実行部」によって実行される処理の一例である。
【0114】
T62及びT62Aが「コードデータ送信部」によって実行される処理の一例である。T76及びT76Aが「対象画像データ要求受信部」によって実行される処理の一例である。T78及びT78Aが「対象画像データ送信部」によって実行される処理の一例である。
【0115】
T40及びT40Aが「生成部」によって実行される処理の一例である。T53及びT53Aが「削除部」によって実行される処理の一例である。T104が「変換部」によって実行される処理の一例である。T28及びT28Aが「対応情報受信部」によって実行される処理の一例である。T29及びT29Aが「判断部」によって実行される処理の一例である。T53及びT53Aが「第1の削除部」及び「第2の削除部」によって実行される処理の一例である。
【0116】
以上、本発明の具体例について、詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0117】
(変形例1)
上記の
図2及び
図3では、モバイル400は、T66及びT67で、QRコードを読み込むことによって、画像データimg1の記憶位置を示すURL1を取得している。しかし、それに代えて、モバイル400は、QRコードを読み込むことによって、画像データimg1をダウンロードするためのダウンロードページのURL4を取得してもよい。具体的には、
図3を用いて説明する。なお、本変形例は、
図6及び
図7でも同様に適用可能である。
【0118】
T58において、仲介サーバ200は、URL4をコード化したQRコードqr3を生成する。
【0119】
T62では、仲介サーバ200は、QRコードqr3を含む応答res9を送信する。
【0120】
T67では、モバイル400は、QRコードqr3を解釈し、画像データimg1をダウンロードするためのダウンロードページのURL4を取得する。
【0121】
T68では、モバイル400は、一時保存サーバ300に、URL4を用いてダウンロードページ取得要求req10を送信する。
【0122】
T70では、一時保存サーバ300は、モバイル400に、応答res10を送信する。応答res10には、ダウンロードページデータが含まれる。ダウンロードページは、T46で記憶した画像データimg1のサムネイル画像を表示するページであり、ユーザから取得したい画像データの選択を受け付けるページである。ダウンロードページデータはURL1を含む。
【0123】
T72では、モバイル400は、受信したダウンロードページデータに基づくダウンロードページを表示部430に表示する。
【0124】
T74では、モバイル400は、画像データの選択を受け付ける。具体的には、ユーザは、表示部430で、ダウンロードページ中のサムネイル画像を確認し、画像データimg1を選択する。
【0125】
T76では、モバイル400は、一時保存サーバ300に、T74で選択された画像データimg1に対応するURL1を用いて画像データ取得要求req11を送信する。
【0126】
(変形例2)
上記の実施例では、通信システム2はMFP100を備えている。しかし、それに代えて、通信システム2はスキャナを備えていてもよい。一般には、管理システムは画像処理装置から元画像データを受信すればよい。
【0127】
(変形例3)
上記の実施例では、
図2のT40において、仲介サーバ200がURL1を生成している。しかし、それに代えて、一時保存サーバ300がURL1を生成し、仲介サーバ200に送信してもよい。一般には、管理システムが元画像位置情報を生成すればよい。
【0128】
(変形例4)
上記の実施例では、通信システム2は仲介サーバ200と一時保存サーバ300とを備えている。しかし、それに代えて、通信システム2は、一時保存サーバ300を備えずに、仲介サーバ200が一時保存サーバ300の機能を備えていてもよい。
【0129】
この場合は、
図2のT36,T38が実行されない。また、T40で、仲介サーバ200は、画像データimg1を記憶すべきメモリ224内の記憶位置を示すURL1を生成する。また、T44で、MFP100は仲介サーバ200にアップロード要求req6を送信する。また、T46で、仲介サーバ200がメモリ224に画像データimg1を記憶する。なお、T48及びT49は実行せず、T46に続いてT50が実行される。
【0130】
また、
図3のT76で、モバイル400は、仲介サーバ200に、URL1を用いて画像データ取得要求req11を送信する。また、T78で仲介サーバ200は、画像データimg1を含む応答res11を送信する。なお、
図6及び
図7も同様である。ただし、
図7ではT100,T102,T108,T110が実行されない。また、T104で、仲介サーバ200は、画像データimg2を画像データimg3に変換する。一般には、通信システムは、管理システムと画像処理装置とを備えればよい。
【0131】
(変形例5)
なお、上記の実施例の各処理は、MFP100のCPU122と、仲介サーバ200のCPU222と、一時保存サーバ300のCPU322と、がソフトウェア(すなわちプログラム126、プログラム226、プログラム326)にしたがって処理を実行することによって実現されるが、それに代えて、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。