(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記圧力調整機構は、前記接点収納部の壁面に貫通形成された貫通孔に挿入される軸部と、該軸部の接点収納部の外側に突出する位置に形成された封止部と、前記軸部の前記接点収納部内に突出する位置に形成された弾性付勢部とを備え、前記弾性付勢部は、前記壁面との間に介挿されて前記封止部を壁面に当接させて封止状態とする弾性体を有することを特徴とする請求項1に記載の接点装置。
前記圧力調整機構は、前記接点収納部の壁面に貫通形成された貫通孔と、該貫通孔の外側で壁面に対して進退自在に配置された封止部と、該封止部を前記貫通孔を閉塞する封止位置に付勢する弾性付勢部とを備え、前記弾性付勢部は、弾性体支持部と、該弾性体支持に支持された前記封止部を前記封止位置側に付勢する弾性体とを有することを特徴とする請求項1に記載の接点装置。
一対の固定接触子及び可動接触子を収納する気密性を有する接点収納部と、該接点収納部の壁面に形成された、常時は接点収納部の内部と外部とを遮断する気密状態とし、当該接点収納部の内圧が設定圧以上となっているときに接点収納部の内部と外部とを連通する連通状態となる圧力調整機構とを備える接点装置の前記接点収納部にアーク消弧用ガスを封入する接点装置のアーク消弧用ガス封入方法であって、
気密室内に前記接点装置を配置し、当該気密室内にアーク消弧用ガスを設定圧力で充填した状態で、前記圧力調整機構を連通状態にしてアーク消弧用ガスを前記接点収納部内に導入し、
前記接点収納部内にアーク消弧用ガスが充填された後、前記圧力調整機構を気密状態に復帰させてから前記気密室のアーク消弧用ガスを排出し、当該気密室から接点収納部を取り出すことを特徴とする接点装置のアーク消弧用ガス封入方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照して、本発明の一実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0011】
また、以下に示す実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
以下、本発明に係る接点装置を含む電磁接触器の実施形態について説明する。
【0012】
(第1実施形態)
電磁接触器1は、
図1〜
図3に示すように、接点装置2と、接点装置2を駆動する電磁石ユニット3を備えている。
接点装置2は、接点機構4を収納する接点収納部5を備えている。この接点収納部5は、金属製の角筒体6と、この角筒体6の上端を閉塞する平板状の例えばセラミック性の絶縁板7とを備えている。角筒体6は、下端部に外方に突出するフランジ部6aを有する。このフランジ部6aが接点収納部5を構成する後述の磁気ヨーク8の上面にシール接合されている。絶縁板7には、一対の貫通孔7a、7bが所定間隔をあけて形成されている。
【0013】
接点機構4は、絶縁板7に一対となる第1導体部21及び第2導体部22を介して固定されている一対となる第1固定接触子23及び第2固定接触子24と、これら第1固定接触子23及び第2固定接触子24に対して接離可能に配置されている可動接触子25とを備えている。第1導体部21は、絶縁板7の貫通孔7aに挿通されて固定されている。第2導体部22は、絶縁板7の貫通孔7bに挿通されて固定されている。
【0014】
ここで、第1固定接触子23は、導電体金属部からなる側面視C字形状の導電板であり、絶縁板7の下面に沿って外側に延長する上板部23aと、上板部23aの外側端部から下方に延長する中間板部23bと、中間板部23bの下端部から上板部23aと平行に内側に延長する下板部23cとを備えている。下板部23cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第1接点部が接触する第1接点部23dを備えている。
【0015】
一方、第2固定接触子24も、第1固定接触子23と面対称となる導電体金属部からなる側面視C字形状の導電板である。この第2固定接触子24は、絶縁板7の下面に沿って外側に延長する上板部24aと、上板部24aの外側端部から下方に延長する中間板部24bと、中間板部24bの下端部から上板部24aと平行に内側に延長する下板部24cとを備えている。下板部24cは、可動接触子25の下方に延び、その上面に可動接触子25の第2接点部が接触する第2接点部24dを備えている。
【0016】
第1固定接触子23及び第2固定接触子24は、第1導体部21及び第2導体部22の下端面に突出形成されたピンに固定されている。第1導体部21と第1固定接触子23及び第2導体部22と第2固定端子24の固定方法としては、ろう付け、螺合等があげられる。
また、第1固定接触子23の中間板部23bの内側面及び第2固定接触子24の中間板部24bの内側面を覆うように、平面から見てコの字状の磁性体板28が装着されている。これにより、中間板部23b、24bを流れる電流によって発生する磁場をシールドすることができる。
【0017】
さらに、第1固定接触子23には、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー26が装着されている。第2固定接触子24にも、アークの発生を規制する合成樹脂製の絶縁カバー27が装着されている。これにより、第1固定接触子23の内周面では下板部23cの上面側の第1接点部23dのみが露出される。また、第2固定接触子24の内周面では下板部24cの上面側の第2接点部24dのみが露出される。
【0018】
そして、可動接触子25は、導電性金属を材料とした
図1の左右方向に長尺な導電板である。この可動接触子25は、第1固定接触子23及び第2固定接触子24内に両端部を配置するように配設されている。この可動接触子25は、電磁石ユニット3の後述する可動プランジャ35に固定された連結軸37に支持されている。可動接触子25の中央部には、連結軸37を挿通する貫通孔が形成されている。
【0019】
連結軸37の上下方向略中央部には、フランジ部37aが外方に向けて突出形成されている。可動接触子25は、その貫通孔を連結軸37の上方から挿通してフランジ部37a上に載置される。そして、連結軸37の上方から接触スプリング39を挿通し、固定部材38を連結軸37の上方から連結軸37に挿通し、接触スプリング39で所定の接触圧を付与するように接触スプリング39の上端を固定部材38によって止める。
【0020】
この可動接触子25は、釈放状態で、両端の第1接点部及び第2接点部がそれぞれ第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれと所定間隔を保って離間した状態となる。また、可動接触子25は、投入位置で、両端の第1接点部及び第2接点部がそれぞれ第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれに、接触スプリング39による所定の接触圧で接触するように設定されている。
【0021】
また、接点収納部5の角筒体6の内周面には、
図1に示すように、有底角筒状に形成された絶縁筒体14が配設されている。この絶縁筒体14は、後述するように可動接触子25が第1固定接触子23及び第2固定接触子24の接点部23d及び24dから離間する際に発生するアークによって加熱されてアーク消弧用ガスである例えば水素を発生する消弧ガス放出部材で形成されている。このアークガス放出部材としては、水素を吸蔵した水素吸蔵合金で構成されている。水素吸蔵金属合金は、水素との親和力の強い金属と水素との親和力の弱い金属との合金である。水素吸蔵合金としては鉄(Fe)−チタン(Ti)系、チタン(Ti)−ニッケル(Ni)系、ランタン(La)−ニッケル(Ni)系等が挙げられる。アークガス放出部材としては、水素吸蔵合金に限らず、例えば窒素を放出する十クロム酸アンモニウムも適用できる。さらに、絶縁材料である不飽和ポリエステルや、鎖式化合物に金属水酸化物または水和物を添加したものも適用できる。また、鎖式化合物としては、ナイロン6、又はナイロン66が好ましい。また金属水酸化物としては、水酸化マグネシウムが好ましい。絶縁筒体14として上記絶縁材料を使用することにより、絶縁耐圧劣化特性の向上を図ることができる。
【0022】
この絶縁筒体14は、
図1に示すように、平板部14aに形成された挿通用孔14eを介して連結軸37が上下方向に挿通し、この状態で後述する永久磁石11、補助ヨーク12等を囲み、且つ接点機構4の外側を覆うように接点収納部5内に配置されている。具体的に述べると、絶縁筒体14は、平板部14aで異物侵入防止部材13の上側を覆い、一対の下方延出部14bで異物侵入防止部材13、補助ヨーク12及び永久磁石11の外側を覆い、かつ、周壁部14dで接点機構4の外側を覆う。
【0023】
また、電磁石ユニット3は、
図1に示すように、側面から見てU字形状の下部磁気ヨーク31を有し、この下部磁気ヨーク31の底板部の中央部に固定プランジャ32が配置されている。そして、固定プランジャ32の外側にスプール33が配置されている。
スプール33は、
図1に示すように、固定プランジャ32を挿通する中央円筒部33aと、中央円筒部33aの下端部から半径方向外側に突出する下フランジ部33bと、中央円筒部33aの上端部から半径方向外側に突出する上フランジ部33cとを備えている。そして、
図1乃至
図3に示すように、スプール33の中央円筒部33a、下フランジ部33b、及び上フランジ部33cで構成される収納空間に励磁コイル34が巻装されている。
【0024】
また、下部磁気ヨーク31の開放端となる上端には、板状の磁気ヨーク8が固定されている。この磁気ヨーク8の中央部には、可動プランジャ貫通孔8aが形成されている。
また、スプール33の中央円筒部33a内に配置された固定プランジャ32の上部には、有底筒状に形成されたキャップ9が配置され、このキャップ9の開放端に設けられた半径方向外側に突出するフランジ部9aが、磁気ヨーク8の下面にシール接合されている。これにより、接点収納部5及びキャップ9が磁気ヨーク8の可動プランジャ貫通孔8a介して連通される密封した接点装置2が形成されている。
【0025】
そして、このキャップ9の内部には、可動プランジャ35が上下方向に移動可能に収容されている。この可動プランジャ35は、キャップ9の内部に上下方向に移動可能に収容される円筒部35aと、この円筒部35aの上端に設けられた半径方向外側に突出する周鍔部35cとを備えている。可動プランジャ35の円筒部35aは、磁気ヨーク8の可動プランジャ貫通孔8aを上下方向に挿通し、可動プランジャ35の周鍔部35cは可動プランジャ貫通孔8aよりも大きな外径を有して磁気ヨーク8の上方に配置されている。
【0026】
可動プランジャ35の円筒部35aには、その下端面から上方に延びる復帰スプリング収容凹部35bが形成されている。キャップ9の底部と復帰スプリング収容凹部35bの上端面との間には、可動プランジャ35を上方に付勢する復帰スプリング36が配設されている。
また、磁気ヨーク8の上面には、
図1及び
図2に示すように、外形が方形で円形の中心開口を有して環状に形成された永久磁石11が可動プランジャ35の周鍔部35cを囲むように固定されている。永久磁石11は、上下方向即ち厚み方向に上端側を例えばN極、下端側をS極とするように着磁されている。
【0027】
そして、永久磁石11の上面には、永久磁石11と同一外形で可動プランジャ35の周鍔部35cよりも小さい内径の貫通孔12aを有する補助ヨーク12が固定されている。連結軸37は、貫通孔12aを上下方向に挿通している。
さらに、補助ヨーク12の上面には、弾性を有する板状の異物侵入防止部材13が固定されている。この異物侵入防止部材13は、補助ヨーク12とほぼ同じ大きさの外形で、中央部に連結軸37を上下方向に挿通するとともに連結軸37の外周面に接触する内径を有する貫通孔13aを有する。異物侵入防止部材13は、例えばゴム製である。この異物侵入防止部材13は、第1固定接触子23の第1接点部23dや第2固定接触子24の第2接点部24d近傍で発生した溶融物や煤等の異物が絶縁筒体14の挿通用孔14eを通って下方に落下した際に、この異物が可動プランジャ35側に侵入するのを阻止する機能を有する。また、この異物侵入防止部材13は、弾性を有していて異物侵入防止部材13の上側にある絶縁筒体14を上方に付勢する機能を有する。
【0028】
そして、可動プランジャ35を上下方向に挿通する可動プランジャ貫通孔8aを有する板状の磁気ヨーク8と、磁気ヨーク8の上面に接合され、内部に接点機構4を収納する接点収納部5と、磁気ヨーク8の下面に接合され、内部に可動プランジャ35を収容するキャップ9とにより、接点機構4、連結軸37及び可動プランジャ35を収容する密封された接点収納部5を構成している。密封された接点収納部5内には、例えば水素などのアーク消弧用ガスが封入されている。
【0029】
また、接点収納部5の内部には、前述したように、絶縁筒体14が配設されている。この絶縁筒体14は、
図1に示すように、平板部14aに形成された挿通用孔14eを介して連結軸37が上下方向に挿通され、永久磁石11、補助ヨーク12、可動プランジャ35の周鍔部35cを平板部14a及び一対の下方延出部14b及で囲み、且つ接点機構4の側面を周壁部14dで覆うように接点機構収容空間Aが形成されている。そして、この絶縁筒体14の周壁部14dの上端には、
図1及び
図2に示すように、接点機構4側の接点機構収容空間Aと絶縁筒体14と角筒体6及び磁気ヨーク8との間の外部空間Bとを連通させる筒部連通部14fが形成されている。このため、絶縁筒体14の内側の接点機構収容空間Aと絶縁筒体14の外側の外部空間Bとの内部圧力は等しくなっている。
【0030】
ところで、上述したように、絶縁筒体14を接点開極時のアークによる加熱によって水素等のアーク消弧用ガスを発生する放出するアーク消弧用ガス放出部材で構成している。このため、接点収納部5からのアーク消弧用ガスの漏洩がある場合でも接点収納部5内のアーク消弧用ガス量が減少することを防止することができる。しかしながら、接点収納部5内のアーク消弧用ガス量を定量制御することは困難であるため、アーク消弧用ガス放出部材によるアーク消弧用ガスの放出量を多めに設定することになる。
【0031】
このように、アークの発生時に絶縁筒体14を構成するアーク消弧用ガス放出部材から放出するアーク消弧用ガス量を増やすと、アークが発生する毎に接点収納部5の内圧が増加してしまう。これにより、接点収納部5内が圧力過多となって、接点収納部5に変形を生じて接点機構4の動作に影響を与えることになる。
このため、本実施形態では、接点収納部5に、接点収納部5の内部圧力が設定圧以上となったときに、内部のアーク消弧用ガスを外部に放出して圧力調整を行なう圧力調整機構40が設けられている。この圧力調整機構40は、
図3及び
図4に示すように、磁気ヨーク8の角筒体6の1つの隅部の内側となる右前方位置に貫通して形成された貫通孔41を有する。この貫通孔41には、圧力調整弁42が軸方向に移動可能に配置されている。
【0032】
この圧力調整弁42は、貫通孔41を介して連結された封止部43及び弾性付勢部44を備えている。封止部43は、有底円筒部43aを有する。この有底円筒部43aは、円筒部43bと、この円筒部43bの磁気ヨーク8とは反対側の端部を閉塞する底板部43cとで構成されている。円筒部43bの底板部43c側端部の外周面に半径方向に外方に延長するフランジ部43dが形成されている。
【0033】
また、底板部43cの中央部には、円筒部43bの軸方向に延長して貫通孔41に挿通される軸部43eが形成されている。この軸部43eは、自由端が円筒部43bの開放端面より突出されている。また、軸部43eは、直径が貫通孔41より短く設定されて貫通孔41との間に所定断面積の流体通路を形成している。
一方、磁気ヨーク8の有底円筒部43aの円筒部43bの開放端に対向する位置に円環状溝45が形成され、この円環状溝45内にOリング46が配置されている。
【0034】
弾性付勢部44は、有底円筒部44aを有する。この有底円筒部44aは、円筒部44bと、この円筒部44bの磁気ヨーク8とは反対側の端部を閉塞する底板部44cとで構成されている。
また、底板部44cの中央部には、円筒部44bの軸方向に延長して貫通孔41に挿通される軸部44dが形成されている。この軸部44dは、自由端が円筒部44bの開放端面より突出されている。また、軸部44dは、直径が貫通孔41より短く設定されて貫通孔41との間に所定断面積の流体通路を形成している。
【0035】
有底円筒部44aの軸部44dの回りには、弾性体としての圧縮コイルばね44eが配置されている。この圧縮コイルばね44eは、有底円筒部44aの底板部44cと磁気ヨーク8の貫通孔41の回りの上面との間に介挿されている。
そして、封止部43と弾性付勢部44とが、両者の軸部43e及び44dを貫通孔41内で当接させ且つ圧縮コイルばね44eを所定圧縮長さに圧縮した状態でねじ止め等の固定手段で固定されている。したがって、圧縮コイルばね44eの弾発力によって封止部43の円筒部43bの開放端面がOリング46に圧接される封止位置とされて貫通孔41の周囲を封止する。このため、接点収納部5内に封入されたアーク消弧用ガスの漏出を防止している。ここで、圧縮コイルばね44eの圧縮荷重が、接点収納部5内に封入したアーク消弧用ガスの封入圧が設定圧以上となったときに封止部43の底板部43cに作用する押圧力で圧縮されるように設定されている。
【0036】
また、弾性付勢部44の円筒部44bには、開放端面より所定高さ離れた位置に外周面と内周面とを貫通するガス通流路となる例えば断面円形の貫通孔44fが円周方向に等間隔で例えば4個所形成されている。さらに、磁気ヨーク8の上面には、弾性付勢部44の外周面を案内する案内部材47が形成されている。ここで、案内部材47の高さは、弾性付勢部44が圧縮コイルばね44eに抗して移動して円筒部44bの開放端面が磁気ヨーク8の上面に当接したときに、貫通孔44fが閉塞されない高さに選定されている。
【0037】
また、圧力調整機構40は、接点収納部5内にアーク消弧用ガスを封入する際のアーク消弧用ガス投入弁として機能する。
次に、圧力調整機構40を使用した接点収納部5内へのアーク消弧用ガス封入方法を説明する。
接点収納部5内へアーク消弧用ガスを封入するには、
図5に示すように、先ず、気密室50内に接点装置2を例えば圧力調整機構40の封止部43が水平方向に突出するように固定治具51によって固定配置する。
【0038】
このように、接点装置2を固定することにより、封止部43が開閉装置52に対向配置される。この開閉装置52は、図示しないが例えばエアシリンダのような流体シリンダで構成されるアクチュエータを内蔵する装置本体53と、この装置本体53に水平面におけるXY方向に移動可能に保持された2本の把持腕54,55を有する。把持腕54,55は、封止部43の軸方向を含む平面で面対称に形成されている。すなわち、把持腕54は、装置本体53の左端面から左方向に突出する基部54aと、この基部54aの先端から前方に延長する腕部54bと、この腕部54bの前方端から左方に延長する腕部54cと、この腕部54cの左端から後方に延長する係合腕部54dとを備えている。同様に、把持腕55は、装置本体53の左端面から左方向に突出する基部55aと、この基部55aの先端から後方に延長する腕部55bと、この腕部54bの後方端から左方に延長する腕部55cと、この腕部55cの左端から前方に延長する係合腕部55dとを備えている。
【0039】
そして、把持腕54及び55は、待機状態で、
図5で一点鎖線図示のように把持腕54,55がそれぞれ前後方向の外側に開いて係合腕部54d及び55dの先端が接点機構4の封止部43のフランジ部43dの外周縁より外側となる位置となり、且つ封止部43から右方に離間した位置となる。この状態から把持状態とすると、
図5で実線図示のように、基部54a及び55aが左方に移動されて係合腕部54d及び55dが封止部43のフランジ部43dの磁気ヨーク8に対向する面より後方で移動が停止される。次いで、基部54a及び55aが内側に移動されて係合腕部54d及び55dが封止部43のフランジ部43dと左方から対向する位置となる。その後、基部54a及び55aが右方に所定量移動されることにより、封止部43のフランジ部43dが右方に弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eに抗して移動されて貫通孔41が外部に連通される開放位置となる。その後、基部54a及び55aが外側に開かれて係合腕部54d及び55dの封止部43のフランジ部43dとの係合状態を脱してから待機位置に復帰する。これにより、封止部43は弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eによって封止位置に復帰する。
【0040】
そして、接点装置2の接点収納部5内にアーク消弧用ガスを封入するには、先ず、
図5に示すように、気密室50に設けられた開閉扉50eを開いて、図示しない搬送ロボットによって気密室50内の固定治具51に接点機構4を固定する。このとき、開閉装置52は待機位置としておく。その後、搬送ロボットを気密室50から退出させて開閉扉50eを閉じる。
【0041】
次いで、気密室50に設けられたガス導入口50aに設けられた電磁開閉弁50bを開く。このとき、気密室50に設けられガス排出口50cに設けられた電磁開閉弁50dは閉じておく。
これにより、気密室50内にアーク消弧用ガスが導入されて、気密室50の内圧が所定圧力(例えば2〜3気圧)に達したときにガス導入口50aの電磁開閉弁50bを閉じる。
【0042】
このように、気密室50内にアーク消弧用ガスが所定圧力で充填された状態で、開閉装置52を動作させて、把持腕54及び55を待機位置から把持位置に移動させる。これにより、把持腕54及び55が封止部43のフランジ部43dに対して磁気ヨーク8側から接触する。この状態で、把持腕54及び55を開位置に移動させることにより、封止部43が弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eに抗して右方に移動されて開放状態となる。このため、封止部43の円筒部43bの開放端面がOリング46から離間して貫通孔41が気密室50内に連通される。したがって、気密室50内のアーク消弧用ガスが封止部43の円筒部43bとOリング46との間の開口部を通り、貫通孔41を通って弾性付勢部44の貫通孔44fを通じて接点収納部5内に導入される。
【0043】
その後、接点収納部5内にアーク消弧用ガスが充填されるのに必要な所定時間が経過すると、開閉装置52の把持腕54及び55が外方に開かれて待機位置に復帰する。これにより、封止部43が弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eの弾発力により磁気ヨーク8側に移動して、円筒部43bの開放端面がOリング46に当接する封止位置に復帰する。これにより、貫通孔41の外部との連通状態が遮断される。
【0044】
その後、ガス排出口50cの電磁開閉弁50dが開かれて、気密室50内のアーク消弧用ガスが排出される。このアーク消弧用ガスの排出が完了すると、気密室50の開閉扉50eが開かれて、接点装置2が図示しない搬送ロボットで把持されて外部に搬送される。
その後、新たな接点装置2が搬送ロボットによって固定治具51に固定されて、アーク消弧用ガスの封入動作が繰り返される。
【0045】
このように、圧力調整機構40に接点収納部5へのアーク消弧用ガスを封入する機能を持たせることにより、別途アーク消弧用ガスの導入部を設ける必要がなく、接点機構4の小型化を図ることができる。
なお、気密室50内にアーク消弧用ガスを所定圧力で導入した状態で、圧力調整機構40の封止部43を弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eに抗して右方に移動されて開放状態としたときに、接点収納部5内へのアーク消弧用ガスの導入が円滑に行なわれない場合ある。この場合には、接点装置2の接点収納部5内を予め負圧に維持しておくことにより、接点収納部5内へのアーク消弧用ガスの導入を円滑に行なうことができる。接点収納部5内を負圧にするには、気密室50内にアーク消弧用ガスを導入する前に接点装置2気密室を一旦負圧にした状態で封止部43を開放して接点収納部5内を負圧にしてから封止部43を封止状態に復帰させるか又は気密室50に接点装置2を配置する前に接点収納部5内を負圧にしておく。
【0046】
次に、第1実施形態の電磁接触器1の動作を説明する。
先ず、第1固定接触子23に接続された第1導体部21が例えば大電流を供給する電力供給源に接続され、第2固定接触子24に接続された第2導体部22が負荷に接続されているものとする。また、接点収納部5の内圧が設定圧未満の所定圧に維持されているものとする。この状態では、圧力調整機構40の弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eの弾発力によって弾性付勢部44が、
図3(a)及び
図4(a)に示すように、上昇している。このため、封止部43の円筒部43bの開放端面がOリング46に当接して磁気ヨーク8に形成された貫通孔41の周囲が封止部43で封止され、接点収納部5が気密状態に保持される。
【0047】
このとき、電磁石ユニット3における励磁コイル34が非励磁状態にあって、電磁石ユニット3で可動プランジャ35を下降させる励磁力を発生していない釈放状態にあるものとする。
この釈放状態では、可動プランジャ35が復帰スプリング36によって、磁気ヨーク8から離れる上方向に付勢される。これと同時に、永久磁石11の磁力による吸引力が補助ヨーク12に作用し、可動プランジャ35の周鍔部35cが吸引される。このため、可動プランジャ35の周鍔部35cの上面が補助ヨーク12の下面に接触している。
【0048】
したがって、可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている接点機構4の可動接触子25の第1接点部及び第2接点部が、第1固定接触子23の第1接点部23d、第2固定接触子24の第2接点部24dに対して上方に所定距離だけ離間している。このため、第1固定接触子23及び第2固定接触子24の間の電流路が遮断状態にあり、接点機構4が開極状態となっている。
【0049】
この釈放状態から、電磁石ユニット3の励磁コイル34に通電すると、この電磁石ユニット3で励磁力が発生し、可動プランジャ35を復帰スプリング36の付勢力及び永久磁石11の吸引力に抗して下方に押し下げる。この可動プランジャ35の下降が、周鍔部35cの下面が磁気ヨーク8の上面に当たることで停止する。
このように、可動プランジャ35が下降することにより、可動プランジャ35に連結軸37を介して連結されている可動接触子25も下降し、接点機構4の可動接触子25の第1接点部及び第2接点部のそれぞれが、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれに対して接触スプリング39の接触圧で接触する。
【0050】
このため、電力供給源の大電流が、第1固定接触子23、可動接触子25、第2固定接触子24を通じて負荷に供給される閉極状態となる。
そして、接点機構4の閉極状態から、負荷への電流供給を遮断する場合には、電磁石ユニット3の励磁コイル34への通電を停止する。
励磁コイル34への通電を停止すると、電磁石ユニット3で可動プランジャ35を下方に移動させる励磁力がなくなることにより、可動プランジャ35が復帰スプリング36の付勢力によって上昇し、周鍔部35cが補助ヨーク12に近づくに従って永久磁石11の吸引力が増加する。
【0051】
この可動プランジャ35が上昇することにより、連結軸37を介して連結された可動接触子25が上昇する。これに応じて接触スプリング39で接触圧を与えているときは、可動接触子25の第1接点部及び第2接点部のそれぞれが、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dのそれぞれに接触している。その後、接触スプリング39の接触圧がなくなった時点で、可動接触子25が第1固定接触子23及び第2固定接触子24から上方に離間する開極状態となる。
【0052】
このような開極状態となると、可動接触子25の第1接点部及び第2接点部と、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dとの間にアークが発生し、アークによって電流の通電状態が継続されることになる。
そして、可動接触子25の第1接点部及び第2接点部と、第1固定接触子23の第1接点部23d及び第2固定接触子24の第2接点部24dとの間に発生したアークは、これらアークの電流の流れと、図示しないアーク消弧用永久磁石で発生した磁束との関係からフレミング左手の法則により発生したローレンツ力によって引き延ばされるとともに、接点収納部5に封入されたアーク消弧用ガスによって冷却されて消弧される。
【0053】
また、アークの発生によって、接点収納部5内が加熱されて絶縁筒体14を形成するアーク消弧用ガス放出材料からアーク消弧用ガスが放出される。このため、気密状態の接点収納部5からアーク消弧用ガスが外部漏洩しても接点収納部5内のガス圧が不足することなく維持される。
ところが、接点機構4の開極状態及び閉極状態を繰り返すことにより、アークの発生による絶縁筒体14からのアーク消弧用ガスの放出が繰り返されると、接点収納部5の内圧が上昇する。そして、接点収納部5の内圧が設定圧力に達すると、封止部43の底板部43cに掛かる圧力が圧縮コイルばね44eの弾発力を超えることになり、封止部43及び弾性付勢部44が、
図3(b)及び
図4(b)に示すように、圧縮コイルばね44eに抗して下降する。
【0054】
このため、封止部の円筒部43bの開放端面がOリング46から下方に離間して開口部が形成される。したがって、接点収納部5内のアーク消弧用ガスが弾性付勢部44の貫通孔44fを通り、円筒部44bの内面及び軸部44dの空間を通り、貫通孔41を通り、さらに円筒部43bの開放端面とOリング46との開口部を通って外部に放出される。
このとき、外部に放出されるアーク消弧用ガスの流量は、弾性付勢部44の円筒部44bに形成された貫通孔44fの断面積で規制される。このため、封止部43の下降による開口部の形成時に、接点収納部5内のアーク消弧用ガスが一気に外部に放出されることを防止して、アーク消弧用ガスが緩やかに放出される。このアーク消弧用ガスの放出によって、接点収納部5の内圧が設定圧力を下回る状態となると、封止部43に作用する押圧力が低下する。このため、圧縮コイルばね44eの弾発力によって弾性付勢部44が、
図3(a)及び
図4(a)に示すように、上昇し、封止部43も同時に上昇する。したがって、封止部43の円筒部43bの開放端面がOリング46に当接して貫通孔41が封止されて、アーク消弧用ガスの外部への放出が停止される。
【0055】
その後、可動プランジャ35の釈放動作が終了すると、可動プランジャ35の周鍔部35cの上面が補助ヨーク12の下面に接触し、開極終了となる。
このように、上記第1実施形態によると、接点収納部5の絶縁筒体14をアークの加熱によってアーク消弧用ガスを放出するアーク消弧用ガス放出部材で構成している。このため、接点機構4を閉極状態から開極状態とする毎に接点収納部5内にアーク消弧用ガスを放出してアーク消弧用ガスの漏洩分を補充することができる。また、接点収納部5に圧力調整機構40が設けられている。
【0056】
したがって、絶縁筒体14からのアーク消弧用ガスの放出によって接点収納部5の内圧が増加したときに、圧力調整機構40によってアーク消弧用ガスが外部に放出される。よって、接点収納部5の内圧が設定圧力未満に保持され、接点収納部5の内圧が上昇して接点収納部5が変形することを確実に防止することができる。このため、接点機構4の開極動作及び閉極動作に影響を与えることを確実に防止することができる。
【0057】
しかも、圧力調整機構40が、貫通孔41と封止部43と弾性付勢部44とを有する圧力調整弁42で構成するだけの簡易な構成とすることができる。また、弾性付勢部44の圧縮コイルばね44eの圧縮荷重を調整するだけ、接点収納部5の内圧を設定することができる。
また、アーク消弧用ガスの外部への放出が弾性付勢部44の円筒部44bに形成した貫通孔44fを通じて行うので、この貫通孔44fの直径や個数を設定することにより、ガス放出量を任意に設定することができる。したがって、接点収納部5の内圧の急減を防止することができる。
【0058】
さらに、圧力調整機構40を接点収納部5へのアーク消弧用ガスの封入時にアーク消弧用ガスの導入口として使用することにより、別途アーク消弧用ガスの導入部を設ける必要がなく、接点機構4を小型化することができる。
また、上記効果を有する接点機構4を使用して電磁接触器1を構成することにより、アークの発生による加熱によってアーク消弧用ガス放出部材から放出されるアーク消弧用ガスによって接点収納部5の内圧が設定圧力以上に上昇することを防止して、開極動作及び閉極動作への影響を排除して円滑な動作を保証することができる電磁接触器を提供することができる。
【0059】
なお、上記第1実施形態では、磁気ヨーク8に圧力調整機構40を形成した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、角筒体6や絶縁板7に圧力調整機構40を設けるようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、圧力調整機構40をアーク消弧用ガスの封入時に利用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アーク消弧用ガスの封入に使用しない場合には、封止部43のフランジ部43dを省略することができる。
また、上記第1実施形態では、貫通孔41、封止部43及び弾性付勢部44を断面円筒形に形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、断面角筒形や断面多角筒形等の任意形状に形成することができる。
【0060】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る接点装置の圧力調整機構について
図6を参照して説明する。
この第2実施形態では、圧力調整機構を磁気ヨークの外側にのみ形成するようにしたものである。
【0061】
すなわち、第2実施形態では、第1実施形態の圧力調整機構40に対応する圧力調整機構60が、
図6に示すように、磁気ヨーク8の角筒体6及び絶縁筒体14とは反対側に形成されている。この圧力調整機構60は、磁気ヨーク8に貫通形成された貫通孔61とこの貫通孔61を開閉する圧力調整弁62とを有している。圧力調整弁62は、貫通孔61を封止する封止部63と、この封止部63を付勢する弾性付勢部64とを備えている。
【0062】
封止部63は、円筒部63a及び底板部63bを有する有底筒体63cと、底板部63b側の端部外周面から半径方向外方に突出形成されたフランジ部63dとを備えている。ここで、フランジ部63dには、
図7に示すように、円周方向の例えば90度間隔で外周縁から底板部63bに達する半径方向溝63eが形成されている。磁気ヨーク8の封止部63の円筒部63aの開放端面と対向する位置に円環状溝65が形成されている。この円環状溝65にはOリング66が収容されている。
【0063】
弾性付勢部64は、磁気ヨーク8の角筒体6とは反対側に取付けられた弾性体支持部67と、この弾性体支持部67に支持された圧縮コイルばね68とを備えている。弾性体支持部67は、円板部67aと取付脚部67bとを有する。円板部67aは、封止部63の底板部63bと下方から所定距離だけ離れて対向している。取付脚部67bは、円板部67aの上面外周部から封止部63のフランジ部63dに形成された半径方向溝63eを通って磁気ヨーク8に取付けられている。
圧縮コイルばね68は、封止部63の底板部63bと弾性体支持部67の円板部67aとの間に介挿されて、封止部63をOリング66側に付勢している。圧縮コイルばね68の圧縮荷重は、接点収納部5の内圧がアーク消弧用ガスの設定封入圧より高く接点収納部5の設計耐圧以下の所定設定圧に設定されている。
【0064】
したがって、圧縮コイルばね68は、封止部63の底板部63bに掛かる接点収納部5の内圧が設定圧未満であるときには、
図6(a)に示すように、封止部63を磁気ヨーク8側に押圧する。このため、封止部63の円筒部63aの開放端面がOリング66に圧接して貫通孔61の外部への連通が遮断される封止状態となる。これに対して、封止部63の底板部63bに掛かる接点収納部5の内圧が設定圧以上になると、
図6(b)に示すように、圧縮コイルばね68が圧縮されて封止部63がOリング66から離れて下降する。このため、貫通孔61が外部に連通してアーク消弧用ガスが取付脚部67b間の空間から外部に放出される。そして、接点収納部5の内圧が設定圧未満に低下すると、圧縮コイルばね68によって封止部63がOリング66に圧接されて封止状態に復帰する。
【0065】
また、第1実施形態と同様に、気密室50内で圧力調整機構60の封止部63を開閉装置52で圧縮コイルばね68に抗して開放位置に移動させることにより、接点収納部5内へのアーク消弧用ガスの封入を行うことができる。また、軸部44dは、直径が貫通孔41より短く設定されて貫通孔41との間に所定断面積の流体通路を形成している。
この第2実施形態によると、前述した第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。しかも、第2実施形態によると、接点収納部5には、磁気ヨーク8に貫通孔61を設けるだけでよく、圧力調整機構60は、磁気ヨーク8の外側に形成されるので、接点収納部5内に圧力調整機構60を設ける必要がない。このため、絶縁筒体14の形状を変更することがなく、接点収納部5の内圧を設定圧以下に保持することができる。
【0066】
以上、本発明の第1及び第2実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、封止部材としてOリング46,66を適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他の形式のガケットなどのシール材を適用することができる。要は、接点収納部5を気密状態で保持できればよいものである。
【0067】
また、接点収納部5は、角筒体6と絶縁板7とで構成する場合に限らず、セラミック等の絶縁体で桶状に一体形成するようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、接点装置2を電磁接触器1に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、継電器、開閉器等の開極時にアークを発生する接点部を有する機器に接点装置2を適用することができる。