【0029】
より具体的には、例えば
図8の(a)に示す厚さ50μmのポリイミドフィルムの絶縁性フィルム2上に、
図8の(b)に示すように、反応性スパッタ法にて上記本実施形態のサーミスタ用金属窒化物材料で形成された薄膜サーミスタ部3を200nm成膜する。
M=Zrとした場合、その時のスパッタ条件は、例えば到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.4Pa、ターゲット投入電力(出力):500Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において窒素ガス分圧:29.8%、酸素ガス分圧:0.2%とする。
M=Nbとした場合、その時のスパッタ条件は、例えば到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.4Pa、ターゲット投入電力(出力):300Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において窒素ガス分圧:39.8%、酸素ガス分圧:0.2%とする。
M=Moとした場合、その時のスパッタ条件は、例えば到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.67Pa、ターゲット投入電力(出力):300Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において窒素ガス分圧:29.8%、酸素ガス分圧:0.2%とする。
M=Hfとした場合、その時のスパッタ条件は、例えば到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.27Pa、ターゲット投入電力(出力):300Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において窒素ガス分圧:24.8%、酸素ガス分圧:0.2%とする。
M=Taとした場合、その時のスパッタ条件は、例えば到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.4Pa、ターゲット投入電力(出力):300Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において窒素ガス分圧:29.8%、酸素ガス分圧:0.2%とする。
M=Wとした場合、その時のスパッタ条件は、例えば到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.4Pa、ターゲット投入電力(出力):300Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において窒素ガス分圧:29.8%、酸素ガス分圧:0.2%とする。
【実施例】
【0037】
次に、本発明に係るサーミスタ用金属窒化物材料及びその製造方法並びにフィルム型サーミスタセンサについて、上記実施形態に基づいて作製した実施例により評価した結果を、
図9から
図33を参照して具体的に説明する。
【0038】
<膜評価用素子の作製>
本発明の実施例及び比較例として、
図9に示す膜評価用素子121を次のように作製した。
まず、反応性スパッタ法にて、様々な組成比のZr−Al合金ターゲット、Nb−Al合金ターゲット、Mo−Al合金ターゲット、Hf−Al合金ターゲット、Ta−Al合金ターゲット、W−Al合金ターゲットを用いて、Si基板Sとなる熱酸化膜付きSiウエハ上に、厚さ500nmの表1から表6に示す様々な組成比で形成されたサーミスタ用金属窒化物材料の薄膜サーミスタ部3を形成した。その時のスパッタ条件は、到達真空度:5×10
−6Pa、スパッタガス圧:0.1〜1.5Pa、ターゲット投入電力(出力):100〜500Wで、Arガス+窒素ガス+酸素ガスの混合ガス雰囲気下において、窒素ガス分圧を10〜100%、酸素ガス分圧を0〜3%と変えて作製した。
【0039】
次に、上記薄膜サーミスタ部3の上に、スパッタ法でCr膜を20nm形成し、さらにAu膜を200nm形成した。さらに、その上にレジスト液をスピンコーターで塗布した後、110℃で1分30秒のプリベークを行い、露光装置で感光後、現像液で不要部分を除去し、150℃で5分のポストベークにてパターニングを行った。その後、不要な電極部分を市販のAuエッチャント及びCrエッチャントによりウェットエッチングを行い、レジスト剥離にて所望の櫛形電極部124aを有するパターン電極124を形成した。そして、これをチップ状にダイシングして、B定数評価及び耐熱性試験用の膜評価用素子121とした。
なお、比較としてM
xAl
y(N
1−uO
u)
z(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)の組成比が本発明の範囲外であって結晶系が異なる比較例についても同様に作製して評価を行った。
【0040】
<膜の評価>
(1)組成分析
反応性スパッタ法にて得られた薄膜サーミスタ部3について、X線光電子分光法(XPS)にて元素分析を行った。このXPSでは、Arスパッタにより、最表面から深さ20nmのスパッタ面において、定量分析を実施した。その結果を表1から表6に示す。なお、以下の表中の組成比は「原子%」で示している。一部のサンプルに対して、最表面から深さ100nmのスパッタ面における定量分析を実施し、深さ20nmのスパッタ面と定量精度の範囲内で同じ組成であることを確認している。
【0041】
なお、上記X線光電子分光法(XPS)は、X線源をAlKα(350W)とし、パスエネルギー:46.95eV、測定間隔:0.1eV、試料面に対する光電子取り出し角:45deg、分析エリアを約800μmφの条件下で定量分析を実施した。なお、定量精度について、N/(M+Al+N+O)、O/(M+Al+N+O)の定量精度は±2%、Al/(M+Al)の定量精度は±1%である(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)。
【0042】
(2)比抵抗測定
反応性スパッタ法にて得られた薄膜サーミスタ部3について、4端子法(van der pauw法)にて25℃での比抵抗を測定した。その結果を表1から表6に示す。
(3)B定数測定
膜評価用素子121の25℃及び50℃の抵抗値を恒温槽内で測定し、25℃と50℃との抵抗値よりB定数を算出した。その結果を表1から表6に示す。また、25℃と50℃との抵抗値より負の温度特性をもつサーミスタであることを確認している。
【0043】
なお、本発明におけるB定数算出方法は、上述したように25℃と50℃とのそれぞれの抵抗値から以下の式によって求めている。
B定数(K)=ln(R25/R50)/(1/T25−1/T50)
R25(Ω):25℃における抵抗値
R50(Ω):50℃における抵抗値
T25(K):298.15K 25℃を絶対温度表示
T50(K):323.15K 50℃を絶対温度表示
【0044】
これらの結果からわかるように、M
xAl
y(N
1−uO
u)
z(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)の組成比が
図1から
図6に示す3元系の三角図において、点A,B,C,Dで囲まれる領域内、すなわち、「0.65≦y/(x+y)≦0.98、0.40≦z≦0.55、0<u≦0.35、x+y+z=1」となる領域内の実施例全てで、抵抗率:20Ωcm以上、B定数:1400K以上のサーミスタ特性が達成されている。
【0045】
上記結果から25℃での抵抗率とB定数との関係を示したグラフを、
図10から
図15に示す。また、Al/(Zr+Al)比とB定数との関係を示したグラフを、
図16に示す。また、Al/(Nb+Al)比とB定数との関係を示したグラフを、
図17に示す。また、Al/(Mo+Al)比とB定数との関係を示したグラフを、
図18に示す。また、Al/(Hf+Al)比とB定数との関係を示したグラフを、
図19に示す。また、Al/(Ta+Al)比とB定数との関係を示したグラフを、
図20に示す。また、Al/(W+Al)比とB定数との関係を示したグラフを、
図21に示す。
【0046】
これらのグラフから、Al/(M+Al)=0.65〜0.98、かつ、(N+O)/(M+Al+N+O)=0.40〜0.55の領域で、結晶系が六方晶のウルツ鉱型の単一相であるものは、25℃における比抵抗値が20Ωcm以上、B定数が1400K以上の高抵抗かつ高B定数の領域が実現できている。
なお、
図16から
図21のデータにおいて、同じAl/(Zr+Al)比、同じAl/(Nb+Al)比、同じAl/(Mo+Al)比、同じAl/(Hf+Al)比、同じAl/(Ta+Al)比、または同じAl/(W+Al)比に対して、B定数がばらついているのは、結晶中の窒素量と酸素量とが異なる、もしくは窒素欠陥、酸素欠陥等の格子欠陥量が異なるためである。
【0047】
表1から表5に示す比較例2は、いずれもAl/(M+Al)<0.65の領域であり、結晶系はウルツ鉱型ではなかった。Zrの場合は、立方晶のNaCl型となっていた。
このように、Al/(M+Al)<0.65の領域では、25℃における比抵抗値が20Ωcm未満、B定数が1400K未満であり、低抵抗かつ低B定数の領域であった。
表1から表6に示す比較例1は、いずれも(N+O)/(M+Al+N+O)が0.40に満たない領域であり、金属が窒化不足の結晶状態になっている。この比較例1は、NaCl型でも、ウルツ鉱型でもない、非常に結晶性の劣る状態であった。また、これら比較例では、B定数及び抵抗値が共に非常に小さく、金属的振舞いに近いことがわかった。
【0048】
(4)薄膜X線回折(結晶相の同定)
反応性スパッタ法にて得られた薄膜サーミスタ部3を、視斜角入射X線回折(Grazing Incidence X-ray Diffraction)により、結晶相を同定した。この薄膜X線回折は、微小角X線回折実験であり、管球をCuとし、入射角を1度とすると共に2θ=20〜130度の範囲で測定した。一部のサンプルについては、入射角を0度とし、2θ=20〜100度の範囲で測定した。
【0049】
その結果、Al/(M+Al)≧0.65(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)の領域においては、ウルツ鉱型相(六方晶、AlNと同じ相)であり、Al/(M+Al)<0.65の領域においては、ウルツ鉱型ではない結晶系であった。Zrの場合は、NaCl型相(立方晶、ZrNと同じ相)であった。
【0050】
このようにM−Al−(N+O)系(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)においては、高抵抗かつ高B定数の領域は、Al/(M+Al)≧0.65のウルツ鉱型相に存在している。なお、本発明の実施例では、不純物相は確認されておらず、ウルツ鉱型の単一相である。
なお、表1から表6に示す比較例1は、上述したように結晶相がウルツ鉱型相でもNaCl型相でもなく、本試験においては同定できなかった。また、これらの比較例は、XRDのピーク幅が非常に広いことから、非常に結晶性の劣る材料であった。これは、電気特性により金属的振舞いに近いことから、窒化不足の金属相になっていると考えられる。
【0051】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【0052】
次に、本発明の実施例は全てウルツ鉱型相の膜であり、配向性が強いことから、Si基板S上に垂直な方向(膜厚方向)の結晶軸においてa軸配向性とc軸配向性のどちらが強いか、XRDを用いて調査した。この際、結晶軸の配向性を調べるために、(100)(a軸配向を示すhkl指数)と(002)(c軸配向を示すhkl指数)とのピーク強度比を測定した。その結果も表1から表5に示す。
【0053】
なお、同じ成膜条件でポリイミドフィルムに成膜しても、同様にウルツ鉱型の単一相が形成されていることを確認している。また、同じ成膜条件でポリイミドフィルムに成膜しても、配向性は変わらないことを確認している。
【0054】
本発明の実施例のXRDプロファイルの一例を、
図22から
図27に示す。
図22の実施例は、Al/(Zr+Al)=0.81(ウルツ鉱型六方晶)であり、入射角を1度として測定した。また、
図23の実施例は、Al/(Nb+Al)=0.95(ウルツ鉱型六方晶)であり、入射角を1度として測定した。また、
図24の実施例は、Al/(Mo+Al)=0.96(ウルツ鉱型六方晶)であり、入射角を1度として測定した。また、
図25の実施例は、Al/(Hf+Al)=0.74(ウルツ鉱型六方晶)であり、入射角を1度として測定した。また、
図26の実施例は、Al/(Ta+Al)=0.84(ウルツ鉱型六方晶)であり、入射角を1度として測定した。また、
図27の実施例は、Al/(W+Al)=0.92(ウルツ鉱型六方晶)であり、入射角を1度として測定した。
これらの結果からわかるように、これらの実施例では、(100)よりも(002)の強度が非常に強くなっている。
【0055】
なお、グラフ中(*)は装置由来および熱酸化膜付きSi基板由来のピークであり、サンプル本体のピーク、もしくは、不純物相のピークではないことを確認している。また、入射角を0度として、対称測定を実施し、そのピークが消失していることを確認し、装置由来および熱酸化膜付きSi基板由来のピークであることを確認した。
【0056】
<結晶形態の評価>
次に、薄膜サーミスタ部3の断面における結晶形態を示す一例として、M=Zrの場合として、熱酸化膜付きSi基板S上に630nm程度成膜された実施例(Al/(Zr+Al)=0.92,ウルツ鉱型六方晶、c軸配向性が強い)の薄膜サーミスタ部3における断面SEM写真を、
図28に示す。
M=Nbの場合として、熱酸化膜付きSi基板S上に1120nm程度成膜された実施例(Al/(Nb+Al)=0.95,ウルツ鉱型六方晶、c軸配向性が強い)の薄膜サーミスタ部3における断面SEM写真を、
図29に示す。
M=Moの場合として、熱酸化膜付きSi基板S上に450nm程度成膜された実施例(Al/(Mo+Al)=0.84,ウルツ鉱型六方晶、c軸配向性が強い)の薄膜サーミスタ部3における断面SEM写真を、
図30に示す。
M=Hfの場合として、熱酸化膜付きSi基板S上に285nm程度成膜された実施例(Al/(Hf+Al)=0.74,ウルツ鉱型六方晶、c軸配向性が強い)の薄膜サーミスタ部3における断面SEM写真を、
図31に示す。
M=Taの場合として、熱酸化膜付きSi基板S上に360nm程度成膜された実施例(Al/(Ta+Al)=0.72,ウルツ鉱型六方晶、c軸配向性が強い)の薄膜サーミスタ部3における断面SEM写真を、
図32に示す。
M=Wの場合として、熱酸化膜付きSi基板S上に320nm程度成膜された実施例(Al/(W+Al)=0.91,ウルツ鉱型六方晶、c軸配向性が強い)の薄膜サーミスタ部3における断面SEM写真を、
図33に示す。
これらの実施例のサンプルは、Si基板Sをへき開破断したものを用いている。また、45°の角度で傾斜観察した写真である。
【0057】
これらの写真からわかるように、本発明の実施例は緻密な柱状結晶で形成されている。すなわち、基板面に垂直な方向に柱状の結晶が成長している様子が観測されている。なお、柱状結晶の破断は、Si基板Sをへき開破断した際に生じたものである。
なお、図中の柱状結晶サイズについて、M=Zrの場合である
図28の実施例は、粒径が30nmφ(±15nmφ)、長さ630nm程度であった。
また、M=Nbの場合である
図29の実施例は、粒径が20nmφ(±10nmφ)、長さ1120nm程度であった。
また、M=Moの場合である
図30の実施例は、粒径が20nmφ(±10nmφ)、長さ450nm程度であった。
また、M=Hfの場合である
図31の実施例は、粒径が25nmφ(±15nmφ)、長さ285nm程度であった。
また、M=Taの場合である
図32の実施例は、粒径が20nmφ(±10nmφ)、長さ360nm程度であった。
また、M=Wの場合である
図33の実施例は、粒径が15nmφ(±10nmφ)、長さ320nmであった。
【0058】
なお、ここでの粒径は、基板面内における柱状結晶の直径であり、長さは、基板面に垂直な方向の柱状結晶の長さ(膜厚)である。
柱状結晶のアスペクト比を(長さ)÷(粒径)として定義すると、本実施例は10以上の大きいアスペクト比をもっている。柱状結晶の粒径が小さいことにより、膜が緻密となっていると考えられる。
なお、熱酸化膜付きSi基板S上に200nm、500nm、1000nmの厚さでそれぞれ成膜された場合にも、上記同様、緻密な柱状結晶で形成されていることを確認している。
【0059】
<耐熱試験評価>
表1から表6に示す実施例及び比較例の一部において、大気中,125℃,1000hの耐熱試験前後における抵抗値及びB定数を評価した。その結果を表7に示す。なお、比較として従来のウルツ鉱型でないTa−Al−(N+O)系材料による比較例も同様に評価した。また、参考として、酸素ガスを含有しない窒素ガスとArガスとの混合ガス雰囲気中で反応性スパッタを行い、M−Al−N(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)系材料による薄膜サーミスタ部3を形成した参考例(「ZrAlN参考例」「NbAlN参考例」「MoAlN参考例」「HfAlN参考例」「TaAlN参考例」「WAlN参考例」:いずれもウルツ鉱型六方晶、c軸配向が強い)についても同様に耐熱試験を行った結果を、表7に併せて示す。
【0060】
これらの結果からわかるように、Al濃度及び窒素濃度は異なるものの、従来のウルツ鉱型でないTa−Al−(N+O)系である比較例と同程度量のB定数をもつ実施例で比較したとき、ウルツ鉱型のM−Al−(N+O)系(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)の方が抵抗値上昇率、B定数上昇率がともに小さく、耐熱試験前後における電気特性変化でみたときの耐熱性は、ウルツ鉱型のM−Al−(N+O)系の方が優れている。
また、酸素を積極的に含有させていないM−Al−N(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)系材料による各参考例は、比較例よりも耐熱性に優れているが、これらの参考例に比べて、酸素を積極的に含有させた本発明のM−Al−(N+O)(但し、MはZr,Nb,Mo,Hf,Ta及びWの少なくとも1種を示す。)系材料による実施例の方が、抵抗値上昇率が小さく、さらに耐熱性に優れていることがわかる。
以上の結果より、ウルツ鉱型の単一相をとることで、耐熱性において、良好な結果が得られたと考えられる。
また、M=Ta,M=Wの場合(Ta−Al−(N+O),W−Al−(N+O))は、Ti−AI−(N+O)系よりも同じ抵抗値に対するB定数が大きい。
【0061】
【表7】
【0062】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態及び実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。