特許第6602127号(P6602127)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6602127
(24)【登録日】2019年10月18日
(45)【発行日】2019年11月6日
(54)【発明の名称】炊飯器
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20191028BHJP
【FI】
   A47J27/00 103R
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-184360(P2015-184360)
(22)【出願日】2015年9月17日
(65)【公開番号】特開2017-56049(P2017-56049A)
(43)【公開日】2017年3月23日
【審査請求日】2018年1月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176866
【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001461
【氏名又は名称】特許業務法人きさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 利弘
【審査官】 山田 裕介
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/041232(WO,A1)
【文献】 特開2014−000147(JP,A)
【文献】 特開2006−280789(JP,A)
【文献】 特開2012−005738(JP,A)
【文献】 特開2003−180514(JP,A)
【文献】 特開平04−197208(JP,A)
【文献】 特開2003−325325(JP,A)
【文献】 特開2003−430(JP,A)
【文献】 特開2004−275323(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種表示を行う表示部と、
前記表示部を視認するための表示窓を有する操作パネルと、
前記表示部を搭載し、前記操作パネルの内側に設けられている操作基板と、
無線通信端末との近距離無線通信を行うアンテナとなる電極パターンが設けられた平板形状の無線通信基板と、
前記操作基板を貫通し、前記操作基板の位置決めを行い、先端に前記無線通信基板を載置する平面を有する位置決めピンと、を備え、
前記操作基板は、
前記位置決めピンを通す穴を有し、
前記無線通信基板は、
前記位置決めピンの前記平面の上面に載置され、前記操作パネルと前記操作基板との間に前記表示部と並列に配置される、炊飯器。
【請求項2】
更に前記操作基板に組み付けられ、前記表示部の外周に配置される表示部保持部材を備え、
該表示部保持部材は、
前記無線通信基板を載置する基板支持部を有する、請求項1に記載の炊飯器。
【請求項3】
前記表示部保持部材は、
前記表示部の外周を包囲し、開口部を有する、請求項2に記載の炊飯器。
【請求項4】
前記操作パネルは、
前記無線通信基板に伝達された情報により前記表示部に表示された内容で運転することを決定するための通信決定キーを有し、
該通信決定キーと前記無線通信基板とは、
四角形である前記表示部の何れか一辺側に寄せて配置された、請求項1〜の何れか1項に記載の炊飯器。
【請求項5】
前記無線通信基板は、
前記電極パターンが前記操作パネル側に向くように配置されている、請求項1〜の何れか1項に記載の炊飯器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炊飯器に関し、特に通信基板の設置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯情報端末等で通信する炊飯器が知られている。この種の炊飯器では、無線通信により無線通信端末から情報を受け、例えば炊飯メニューの選択が行われる。これにより、炊飯器で釦を押すなどの操作により炊飯メニューを選択する動作が不要となり、ユーザーの操作の煩わしさを改善させることができる。
【0003】
特許文献1に開示されている技術においては、炊飯器は、無線通信部を備えている。無線通信端末からの情報を無線通信部が受信し、その情報に基づき炊飯メニューなどを選択する。その通信の際に、無線通信端末を炊飯器に近づけて通信を行う。無線通信を行う通信基板は、炊飯器の内部に設置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2013/136738号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示されている技術においては、炊飯器にNFC(Near Field Communication)通信といった近接場形の通信規格により通信を行うようにさせる場合は、無線通信端末と通信基板と距離を近接させるように、通信基板を炊飯器の外観の近傍に配置しなければならないという課題があった。
【0006】
また、炊飯器においては、炊飯器の操作を行う操作パネルが設けられ、その近傍には液晶表示部が設けられている場合がある。無線通信端末と炊飯器との間でNFC通信をするときは、ユーザーの操作性を向上させる観点から、操作パネル及び液晶表示部の近傍にNFC通信部を配置することが望ましい。しかし、液晶表示素子が搭載されている操作基板にNFC通信を行うアンテナ部を設けると、液晶表示素子の厚み分だけ外観面からアンテナ部までの距離が遠く、無線通信端末を外観面に近接させても通信感度が低い、又は通信できない場合がある。よって、NFC通信基板は、液晶表示素子を搭載した基板とは別に設ける必要があった。また、NFC通信基板を液晶表示素子が搭載されている操作基板と別に配置するためには、液晶表示素子やそれを搭載している操作基板を避けて配置する必要があり、炊飯器の大型化又は内部スペースを削減しなければならないという課題があった。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、炊飯器においてNFC通信を可能にし、かつ、NFC基板を配置するためのスペースを低減し、大型化又は内部スペースを削減することなく、NFC通信機能するにあたり操作性の良い炊飯器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る炊飯器は、各種表示を行う表示部と、前記表示部を視認するための表示窓を有する操作パネルと、前記表示部を搭載し、前記操作パネルの内側に設けられている操作基板と、無線通信端末との近距離無線通信を行うアンテナとなる電極パターンが設けられた平板形状の無線通信基板と、前記操作基板を貫通し、前記操作基板の位置決めを行い、先端に前記無線通信基板を載置する平面を有する位置決めピンと、を備え、前記操作基板は、前記位置決めピンを通す穴を有し、前記無線通信基板は、前記位置決めピンの前記平面の上面に載置され、前記操作パネルと前記操作基板との間に前記表示部と並列に配置されるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る炊飯器によれば、操作パネルと操作基板の間にNFC通信基板を配置することができるため、操作パネルの外観面側に近接する無線通信端末とNFC通信基板との距離を短くすることができる。また、操作基板とNFC通信基板とを重ねて配置することができるため、NFC通信基板を配置するスペースを最小限におさえることができ、炊飯器の大型化及び内部スペースも削減することなく、NFC通信をするにあたり操作性の良い炊飯器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態1に係る炊飯器の斜視図である。
図2】炊飯器に無線通信端末を近づけた時の側面図である。
図3図1の炊飯器の中央部の断面を表した図である。
図4図1の蓋体を上面から表した図である。
図5図1の炊飯器の蓋体を分解した状態の斜視図である。
図6】蓋筐体に表示部ユニット及びNFC通信基板を組み付けた状態の上面図である。
図7図4のA−A部の断面を表した図である。
図8図4のB−B部の断面を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。符号に添え字(例えば「10a」の「a」)が付されている場合、添え字が付されていない符号については、その添え字が付されたもの全体を指すものである。
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る炊飯器100の斜視図である。図2は、炊飯器100に無線通信端末80を近づけた時の側面図である。図3は、図1の炊飯器100の中央部の断面を表した図である。炊飯器100は、本体90と蓋体10とから構成される。本体90は、内部に内鍋93が配置され、内鍋93を熱するヒーター94等が設けられている。蓋体10は、本体90の上部を覆う蓋であり、本体90とヒンジ軸92により接続され、開閉自在に取り付けられている。蓋体10は、操作パネル20及び蓋筐体30により構成されており、蓋体10の外観を構成している。操作パネル20は、蓋筐体30の上面を覆って組み立てられており、蓋筐体30の裏面側からビス34により固定されている。本体90には開閉釦91が設けられている。開閉釦91は、炊飯器100の前面に設けられており、開閉釦91の反対側、すなわち炊飯器100の背面側に蓋体10と本体90とを接続するヒンジ軸92が設けられている。開閉釦91を押すと、蓋体10が開き、炊飯器100の本体90の上部の開口が露出する。なお、炊飯器100において開閉釦91が設置されている側を炊飯器100の前側、ヒンジ軸92が設けられている側を背面側とし、前側から見て左を炊飯器100の左側、前側から見て右を炊飯器100の右側と呼ぶ。
【0013】
操作パネル20には、中央付近に表示窓22が設けられている。表示窓22からは、蓋体10内部に配置されている表示部52が視認できる。表示窓22の前側には、通信決定キー21と、十字操作キー23と、切キー24とが設けられている。炊飯器100の前側から見て表示窓22の左右には、釦25が縦に3つずつ並べられて設けられている。これらの釦25には炊飯器100の各種設定をするときの各機能などが割り当てられている。
【0014】
図4は、図1の蓋体10を上面から表した図である。表示窓22は、操作パネル20の中央部付近に設けられている。操作パネル20は、樹脂により成形されており、表示窓22の部分だけ透明になっており、内部の表示部52が視認できるようになっている。表示窓22の右上には、NFC通信部26が設けられている。NFC通信部26は、通信決定キー21と炊飯器100の前後方向に並んでいる。実施の形態1においては、NFC通信部26及び通信決定キー21は、表示窓22の右側の辺に寄せて配置されている。このような配置にすることで、無線通信端末80とのNFC通信状態を表示部52で確認しながら通信決定キー21を操作できる。なお、NFC通信部26には、無線通信端末80を近接させるときの目印になるように、ロゴ等を設けても良い。ロゴは、例えば、印刷や成形により設けられる。
【0015】
図5は、図1の炊飯器100の蓋体10を分解した状態の斜視図である。図6は、蓋筐体30に表示部ユニット50及びNFC通信基板40を組み付けた状態の上面図である。蓋体10は、蓋筐体30の内部に表示部ユニット50が収納される収納部35が形成されている。表示部ユニット50が収納部35に収納され、表示部ユニット50の操作基板56に重なるようにNFC通信基板40が収納される。NFC通信基板40は、表示部52の右上部に配置されている。NFC通信基板40の真上の操作パネル20の外観部がNFC通信部26となっている。NFC通信部26は、特にNFC通信基板40のアンテナに合わせて設けられている。また、NFC通信基板40は、矩形で角に丸みを付せられており、長辺を炊飯器100の左右方向に平行にして配置されている。NFC通信基板40は、ビス34により固定されている。なお、NFC通信は本願発明の「近距離無線通信」、NFC通信基板は本願発明の「無線通信基板」に相当する。
【0016】
操作パネル20は、蓋筐体30の上から被せる構造になっている。表示部ユニット50及び操作パネル20は、蓋筐体30にビスなどにより固定される。そのため、操作基板56は、蓋筐体30の収納部35に納めた際の位置決めとなる位置決め穴57と、ビスにより操作基板56を固定するための穴58が設けられている。実施の形態1においては、位置決め穴57は、長穴になっているが、操作基板56に要求される位置決め精度により、円形にしても良い。収納部35の内部には、位置決めピン32とネジ穴33とが設けられている。
【0017】
表示部ユニット50の構成について説明する。操作基板56に表示部52が搭載されている。実施の形態1において、表示部52は、フルドット液晶ディスプレイであるが、文字、記号、映像等を表示できれば、その他の表示装置、例えば、有機ELディスプレイなどを使用しても良い。表示部52の上には表示部保持部材60が配置されており、表示部52の外周を包囲している。なお、表示部保持部材60は、表示部52を全周包囲する形状に限定されない。例えば、一方の辺が開放された四角形状であっても良い。操作基板56上には、機械接点式スイッチが配置され、その上に表示部保持部材60に一体成形された、通信決定キー押し子51、操作キー押し子53、切キー押し子54、及び釦押し子55が配置されている。操作パネル20上の各キー、釦を押すと、各押し子を介して操作基板56上の機械接点式スイッチが押される構造になっている。
【0018】
図7は、図4のA−A部の断面を表した図である。図8は、図4のB−B部の断面を表した図である。ここで、NFC通信基板40の支持構造について説明する。NFC通信基板40は、図6において表示部52の右上に配置されている。NFC通信基板40は、操作基板56と上下方向に重なり配置されており、表示部52とは並列に横に配置されている。図7に示されるように、表示部保持部材60は、NFC通信基板40が配置されている側の側面の一部を突き出して形成された基板支持部61を有する。基板支持部61の下面、すなわち操作基板56側の面が操作基板56に接する位置まで延びている。NFC通信基板40は基板支持部61の上面に載置される。基板支持部61が表示部保持部材60に一体に設けられていることにより、基板上でNFC通信基板40を支持するための部材を他に追加する必要がないため、部品点数を減らすことができ、コスト低減が図れる。また、基板支持部61が表示部保持部材60に一体に設けられているとNFC通信基板40を表示部52の近傍に配置するのに都合がよい。無線通信端末80との通信状態を表示部52に表示することにより、表示部52を見ながら無線通信端末80をNFC通信部26に近接させることができるため、NFC通信が容易になるという効果が得られる。特に、NFC通信は、通信可能な距離が短いため、相手の無線通信端末80の仕様によっては、図示していない無線通信端末80側のNFC通信部とNFC通信部26との位置が正確に合わないと通信できない場合がある。よって、NFC通信ができているかを表示部52で確認しながら操作すると、容易にNFC通信が可能となる。
【0019】
また、図5に示されるように、蓋筐体30の収納部35の右上側の領域には、基板固定部36と位置決めピン32とが設けられている。基板固定部36は、上面が平面になっており、ビスを締結するための穴が空いている。位置決めピン32は、操作基板56の位置決め穴57を通り、操作基板56の上部まで突き出ている。位置決めピン32の先端は、平面になっており、高さは基板固定部36と同じ高さにされている。NFC通信基板40は、基板固定部36及び位置決めピン32の上面に載置される。なお、前述の基板支持部61も基板固定部36及び位置決めピン32の上面と同じ高さに設定されている。NFC通信基板40は、基板固定部36、位置決めピン32、基板支持部61の3つの面で支持され、NFC通信基板40に設けられたビス穴41にビスを通して基板固定部36に締結される。
【0020】
基板固定部36、位置決めピン32、基板支持部61の3つの面の高さは、NFC通信基板40が収まる範囲で操作パネル20の裏面に近いほうが望ましい。NFC通信基板40は、外観面に近い位置にあるほどNFC通信の感度が良くなるからである。
【0021】
(NFC通信の動作)
上記のようにNFC通信基板40が配置される構造について説明したが、以下に、上記の構造で配置されたNFC通信基板により外部の無線通信端末80と通信する動作について説明する。
【0022】
炊飯器100と無線通信端末80とNFC通信をする際には、無線通信端末80を炊飯器100の蓋体10の上面に設けられたNFC通信部26に近接させる。無線通信端末80は、例えばスマートフォンなどの携帯端末であるが、NFC通信が可能で、炊飯器100に必要な情報を送信することができれば、これに限られない。
【0023】
無線通信端末80をNFC通信部26にかざし、無線通信端末80からNFC通信基板40に情報が送信されると、送信された情報は、図示されていない制御部に送られる。制御部は、送信された情報に基づき表示部52に表示を行う。
【0024】
ユーザーは、表示部52に表示された情報を確認し、その情報が適正であれば通信決定キー21を押す。制御部は、通信決定キー21の操作を受けて、無線通信端末80から送られた情報に基づいて、炊飯器100の運転制御を行う。
【0025】
(効果)
実施の形態1の炊飯器100は、各種表示を行う表示部52と、表示部52が視認できるように設けられた表示窓22を有する操作パネル20と、表示部52を搭載し、操作パネル20の内側に設けられている操作基板56と、無線通信端末80とのNFC通信を行うNFC通信基板40と、を備える。NFC通信基板40は、操作パネル20と操作基板56との間に配置される。なお、本願発明においてはNFC通信は「近距離無線通信」、NFC通信基板40は「無線通信基板」に相当する。このような構成にすることにより、操作パネル20と操作基板56の間にNFC通信基板40を配置することができるため、操作パネル20の外観面側に近接する無線通信端末80とNFC通信基板40との距離を短くすることができる。また、操作基板56とNFC通信基板40とを重ねて配置することができるため、NFC通信基板40を配置するスペースを最小限におさえることができ、炊飯器100の大型化及び内部スペースも削減することなく、NFC通信をするにあたり操作性の良い炊飯器100を提供することができる。
【0026】
また、実施の形態1の炊飯器100においては、更に操作基板56に組み付けられ、表示部52の外周を包囲し、開口部を有する表示部保持部材60を備える。表示部保持部材60は、NFC通信基板40を載置する基板支持部61を有する。このような構成にすることにより、NFC通信基板40を表示部52の近傍に配置できる。また、操作基板56上にスペーサーなどの部品を追加することなくNFC通信基板40を配置できる。
【0027】
また、実施の形態1の炊飯器100においては、更に操作基板56を貫通し、操作基板56の位置決めを行い、先端にNFC通信基板40を載置する平面を有する位置決めピン32を備える。操作基板56は、位置決めピン32を通す穴を有する。このような構成にすることにより、NFC通信基板40を操作基板56に重ねて配置することができ、表示部52の近傍にでも配置可能である。また、操作基板56上にスペーサーなどの部品を追加することなくNFC通信基板40を配置できる。さらに、操作基板56の位置決めピンを別途設ける必要もないため、省スペースが実現できる。
【0028】
また、実施の形態1の炊飯器100においては、操作パネル20は、NFC通信基板40に伝達された情報により表示部52に表示された内容で運転することを決定するための通信決定キー21を有する。通信決定キー21とNFC通信基板40とは、四角形である表示部52の何れか一辺側に寄せて配置される。このような構成にすることにより、無線通信端末80をNFC通信部26に近接させて通信したときに、無線通信端末80との通信状態を表示部52及び無線通信端末80の画面等で確認しながら決定キーの操作が可能となり、操作性が向上する。
【0029】
また、実施の形態1の炊飯器100においては、NFC通信基板40は、アンテナとなる電極パターンが操作パネル側に向くように配置されている。このような構成にすることにより、操作パネル20の外観面とNFC通信基板40のアンテナとなる電極との距離を近づけることができる。そのため、NFC通信部26に無線通信端末80を近接させた時に通信感度を良くすることができる。
【0030】
なお、実施の形態1においては、NFC通信により無線通信端末80とNFC通信基板40との間で通信する形態として説明したが、特定の通信規格だけに限定されない。近接した距離の無線通信であれば、その他の通信規格による通信であってもよい。
【符号の説明】
【0031】
10 蓋体、20 操作パネル、21 通信決定キー、22 表示窓、23 十字操作キー、24 切キー、25 釦、26 NFC通信部、30 蓋筐体、32 位置決めピン、33 ネジ穴、34 ビス、35 収納部、36 基板固定部、40 NFC通信基板、41 ビス穴、50 表示部ユニット、51 通信決定キー押し子、52 表示部、53 操作キー押し子、54 切キー押し子、55 釦押し子、56 操作基板、57 位置決め穴、58 穴、60 表示部保持部材、61 基板支持部、80 無線通信端末、90 本体、91 開閉釦、92 ヒンジ軸、93 内鍋、94 ヒーター、100 炊飯器。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8