(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6602131
(24)【登録日】2019年10月18日
(45)【発行日】2019年11月6日
(54)【発明の名称】警備システム及び警備システムにおけるID登録管理方法
(51)【国際特許分類】
G08B 25/04 20060101AFI20191028BHJP
G06K 7/10 20060101ALI20191028BHJP
【FI】
G08B25/04 G
G06K7/10 100
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-186497(P2015-186497)
(22)【出願日】2015年9月24日
(65)【公開番号】特開2017-62548(P2017-62548A)
(43)【公開日】2017年3月30日
【審査請求日】2018年8月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000101400
【氏名又は名称】アツミ電氣株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130281
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 道幸
(72)【発明者】
【氏名】高崎 裕宇
【審査官】
石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−090588(JP,A)
【文献】
特開2012−103744(JP,A)
【文献】
特開2011−258085(JP,A)
【文献】
特開2011−070388(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0096530(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 7/00− 7/14
G08B 23/00−31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作者のIDが記憶された非接触ID媒体と、該非接触ID媒体中のIDを読み取るID読取部を有し認証機能を具備する警備用の操作端末とからなるID登録管理機能を有する警備システムにおいて、
該非接触ID媒体が、
汎用の体系を有する汎用IDが記憶された汎用非接触ID媒体と、
該操作端末専用の体系を有する専用IDが記憶された専用非接触ID媒体とからなり、
該操作端末が、
該専用非接触ID媒体の専用ID及び該汎用非接触ID媒体の汎用IDを記憶する記憶手段と、
該専用IDと該汎用IDとを関連付ける汎用ID関連付手段とからなり、
該専用ID及び該汎用IDを入力すると共に、該専用IDと該汎用IDとの関連付けのための情報を編集して編集データを作成し、該操作端末に送る汎用ID情報入力編集手段を有する情報端末を備え、
該操作端末は、該情報端末から該編集データを受け取り、該専用ID及び該汎用IDを、該記憶手段に記憶した後、
該操作端末の該ID読取部に該専用非接触ID媒体がかざされて、該ID読取部が該専用非接触ID媒体の専用IDを読み取り、
該操作端末の該汎用ID関連付手段が、
該ID読取部にかざされた該専用非接触ID媒体が有する該専用IDに対して、該編集データにより関連付けられた該汎用IDが存在すると判断した場合、該専用IDと該汎用IDとの関連付けを有効化し、これ以降、関連付けが有効化された該汎用IDを有する該汎用非接触ID媒体を、該操作端末にかざすと、該操作者が認証されることを特徴とする警備システム。
【請求項2】
前記専用非接触ID媒体が、1つで複数の前記専用IDを有し、
前記編集データが、1つの該専用非接触ID媒体の任意の1つの該専用IDと前記汎用IDとを関連付けるための情報であり、
前記操作端末の前記汎用ID関連付手段が、該編集データにより、該1つの専用IDと該汎用IDとの関連付けを有効化することを特徴とする請求項1記載の警備システム。
【請求項3】
前記操作端末の前記汎用ID関連付手段が、前記専用IDと前記汎用IDとの関連付けが有効化になった後は、関連付けられた該専用IDでは、前記操作者の認証を行うことができないことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のの警備システム。
【請求項4】
操作者のIDが記憶された非接触ID媒体と、該非接触ID媒体中のIDを読み取るID読取部を有し認証機能を具備する警備用の操作端末とからなるID登録管理機能を有する警備システムにおけるID登録管理方法において、
該非接触ID媒体が、汎用の体系を有する汎用IDが記憶された汎用非接触ID媒体と、該操作端末専用の体系を有する専用IDが記憶された専用非接触ID媒体とからなり、
情報端末に、該専用ID及び該汎用IDを入力すると共に、該情報端末で、該専用IDと該汎用IDとの関連付けのための情報を編集して編集データを作成し、
該情報端末が、該編集データを該操作端末に送り、
該専用非接触ID媒体の専用ID及び該汎用非接触ID媒体の汎用IDを記憶する記憶手段とを有する該操作端末が、
該情報端末から該編集データを受け取り、該専用ID及び該汎用IDを、該記憶手段に記憶した後、
該操作端末の該ID読取部に該専用非接触ID媒体がかざされて、該ID読取部が該専用非接触ID媒体の専用IDを読み取り、
該ID読取部にかざされた該専用非接触ID媒体が有する該専用IDに対して、該編集データにより関連付けられた該汎用IDが存在すると判断された場合、該専用IDと該汎用IDとの関連付けを有効化し、これ以降、関連付けが有効化された該汎用IDを有する該汎用非接触ID媒体を、該操作端末にかざすと、該操作者が認証されることを特徴とする警備システムにおけるID登録管理方法。
【請求項5】
前記専用非接触ID媒体が、1つで複数の前記専用IDを有し、
前記編集データが、1つの該専用非接触ID媒体の任意の1つの該専用IDと前記汎用IDとを関連付けるための情報であり、
前記操作端末が、該編集データにより、該1つの専用IDと該汎用IDとの関連付けを有効化することを特徴とする請求項4記載の警備システムにおけるID登録管理方法。
【請求項6】
前記専用IDと前記汎用IDとの関連付けが有効化になった後は、関連付けられた該専用IDでは、前記操作者の認証を行うことができないことを特徴とする請求項4又は請求項5記載の警備システムにおけるID登録管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、操作者のIDが記憶された非接触ID媒体を用いた認証機能を具備する操作端末からなるID登録管理機能を有する警備システム及び警備システムにおけるID登録管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、一般の家庭や店舗、工場等の警備対象施設側に、その警備対象施設の状況を警備するセンサを設け、インターネット回線等の電気通信回線を用いて、その警備情報を警備監視側の監視センタに送る警備システムが運用されている。警備対象施設側には、警備の開始や解除を設定する操作端末が設けられている。
【0003】
従来の警備システムの操作端末では、例えば特許文献1に示されるように、操作者のIDが記憶された非接触ID媒体であるICタグを用いて、利用者を識別し、認証された場合に警備の開始や解除を設定する仕組みが提案されている。
【0004】
また、非接触ID媒体としては、ICタグやICカード等があり、非接触ID媒体は操作端末毎の専用の体系を有する専用IDが記憶された専用非接触ID媒体と、警備システムに限らず他のシステムでも利用可能な汎用の体系を有する汎用IDが記憶された汎用非接触ID媒体とがある。一般的に、汎用非接触ID媒体と専用非接触ID媒体のIDは、桁数が異なっている。一方、従来の警備システムの操作端末は、もっぱら専用非接触ID媒体により操作するように構成されている。
【0005】
従来の警備システムの操作端末は、汎用非接触ID媒体の汎用IDの桁数が、専用非接触ID媒体の専用IDの桁数に収まらないことから、汎用非接触ID媒体を使用したい場合、操作端末で取り決められた専用IDの体系を、汎用IDの体系に変更する必要がある。しかしながら、操作端末の専用IDの体系を汎用IDの体系に変更すると、単に操作端末の改修に留まらず、警備情報を受け取る監視センタ側の改修まで必要になる場合もあり、警備システム全体として煩雑な改修が必要となってしまう。
【0006】
この警備システム全体としての改修を、操作端末の改修のみで対応する方法としては、専用非接触ID媒体の専用IDを操作端末に入力して登録し、操作端末に専用IDを登録した専用非接触ID媒体をかざす。次に、操作端末に汎用非接触ID媒体をかざして、かざした汎用非接触ID媒体の汎用IDと専用非接触ID媒体の専用IDとを関連付け、その汎用非接触ID媒体が用いられた場合に、関連付けられた専用IDにより、操作が行われるようにすればよい。
【0007】
しかしながら、汎用非接触ID媒体の汎用IDと専用非接触ID媒体の専用IDとを1対1で関連付ける場合、汎用非接触ID媒体の枚数分の専用非接触ID媒体が必要になってしまい、専用非接触ID媒体分のコストがアップしてしまう。この対策として、特許文献2に示されるような、操作端末に、専用IDが複数記憶された専用非接触ID媒体の専用IDを登録し、汎用IDが1つ記憶された汎用非接触ID媒体の汎用IDと選択された専用IDとを関連付ける方法が提案されている。
【0008】
具体的には、操作者が、操作端末に、ID読取部にかざされた操作端末専用の体系を有する専用IDが複数記憶された専用非接触ID媒体の専用IDを登録し、操作端末が、登録された専用IDを有する専用非接触ID媒体を認証し、認証された専用非接触ID媒体の専用IDのいずれを用いるかを操作者が選択し、ID読取部にかざされた汎用の体系を有する汎用IDが1つ記憶された汎用非接触ID媒体の汎用IDと選択された専用IDとを関連付けする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2006−285698号公報
【特許文献2】特開2011−90588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献2のような従来の警備システムでは、操作者が、専用IDや汎用IDを、操作端末に入力する必要があり、また、操作端末のある現場での操作が煩雑であるといった問題がある。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、操作端末での操作を減らし、操作者による認証のための準備作業が軽減される警備システム及び警備システムにおけるID登録管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1記載の警備システムは、非接触ID媒体が、汎用の体系を有する汎用IDが記憶された汎用非接触ID媒体と、操作端末専用の体系を有する専用IDが記憶された専用非接触ID媒体とからなり、操作端末が、専用非接触ID媒体の専用ID及び汎用非接触ID媒体の汎用IDを記憶する記憶手段と、専用IDと汎用IDとを関連付ける汎用ID関連付手段とからなり、専用ID及び汎用IDを入力すると共に、専用IDと汎用IDとの関連付けのための情報を編集して編集データを作成し、操作端末に送る汎用ID情報入力編集手段を有する情報端末を備え、操作端末は、情報端末から編集データを受け取り、専用ID及び汎用IDを、記憶手段に記憶した後、操作端末のID読取部に専用非接触ID媒体がかざされて、ID読取部が専用非接触ID媒体の専用IDを読み取り、操作端末の汎用ID関連付手段が、ID読取部にかざされた専用非接触ID媒体が
有する専用IDに対して、編集データにより関連付けられた汎用ID
が存在すると判断した場合、専用IDと汎用IDとの関連付けを有効化し、これ以降、関連付けが有効化された汎用IDを有する汎用非接触ID媒体を、操作端末にかざすと、操作者が認証されることを特徴とする。
【0013】
請求項2記載の警備システムは、専用非接触ID媒体が、1つで複数の専用IDを有し、編集データが、1つの専用非接触ID媒体の任意の1つの専用IDと汎用IDとを関連付けるための情報であり、操作端末の汎用ID関連付手段が、編集データにより、1つの専用IDと汎用IDとの関連付けを有効化することを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の警備システムは、操作端末の汎用ID関連付手段が、専用IDと汎用IDとの関連付けが有効化になった後は、関連付けられた専用IDでは、操作者の認証を行うことができないことを特徴とする。
【0015】
請求項4記載の警備システムにおけるID登録管理方法は、非接触ID媒体が、汎用の体系を有する汎用IDが記憶された汎用非接触ID媒体と、操作端末専用の体系を有する専用IDが記憶された専用非接触ID媒体とからなり、情報端末に、専用ID及び汎用IDを入力すると共に、情報端末で、専用IDと汎用IDとの関連付けのための情報を編集して編集データを作成し、情報端末が、編集データを操作端末に送り、専用非接触ID媒体の専用ID及び汎用非接触ID媒体の汎用IDを記憶する記憶手段とを有する操作端末が、情報端末から編集データを受け取り、専用ID及び汎用IDを、記憶手段に記憶した後、操作端末のID読取部に専用非接触ID媒体がかざされて、ID読取部が専用非接触ID媒体の専用IDを読み取り、ID読取部にかざされた専用非接触ID媒体が
有する専用IDに対して、編集データにより関連付けられた汎用ID
が存在すると判断された場合、専用IDと汎用IDとの関連付けを有効化し、これ以降、関連付けが有効化された汎用IDを有する汎用非接触ID媒体を、操作端末にかざすと、操作者が認証されることを特徴とする。
【0016】
請求項5記載の警備システムにおけるID登録管理方法は、専用非接触ID媒体が、1つで複数の専用IDを有し、編集データが、1つの専用非接触ID媒体の任意の1つの専用IDと汎用IDとを関連付けるための情報であり、操作端末が、編集データにより、1つの専用IDと汎用IDとの関連付けを有効化することを特徴とする。
【0017】
請求項6記載の警備システムにおけるID登録管理方法は、専用IDと汎用IDとの関連付けが有効化になった後は、関連付けられた専用IDでは、操作者の認証を行うことができないことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本願の発明によれば、操作者の操作は、操作端末のID読取部に専用非接触ID媒体をかざすのみでよく、操作端末での操作を減らし、操作者による認証のための準備作業が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明に係る警備システムの一例を示す構成図である。
【
図2】同警備システムで用いられる操作端末の一例を示す構成図である。
【
図3】同警備システムの使用方法を示す説明図である。
【
図4】同警備システムの使用方法を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。本発明の形態における警備システム1は、一般の家庭や店舗、工場等の警備対象施設側に、その警備対象施設の状況を警備するセンサを設け、インターネット回線等の電気通信回線を用いて、その警備情報を警備対象施設側の操作端末10から、警備監視側の監視センタ20に送るものである。
図1は、本発明に係る警備システムの一例を示す構成図である。
図2は、同警備システムで用いられる操作端末の一例を示す構成図である。
図3及び
図4は、同警備システムの使用方法を示す説明図である。
【0021】
図において、警備システム1は、警備対象施設側に設けられた操作端末10及び操作端末10から電気通信回線を介して警備情報が送られる監視センタ20とから構成されている。そして、操作端末10は、操作者が警戒の開始又は警戒の停止を設定するもので、後述する汎用カード4を操作端末にかざすことにより、その開始又は停止を設定する。また、操作端末10には、図示しない、センサ等の警備状況を把握するための機器が接続され、警戒状態で警備情報を表示したり、監視センタ20に通報する機能を有している。さらに、本実施の形態の操作端末10は、操作端末10の動作をつかさどるCPU12やメモリ14や操作部16の他に、非接触で認証のためのIDを読み取るためのID読取部18を備えている。
【0022】
ID読取部18で読み取り可能な媒体としては、汎用非接触ID媒体である汎用カード4や専用非接触ID媒体である専用カード6である。汎用カード4は、本実施の形態の操作端末10に限らず、IDにより認証を行う各種の機器で汎用的に用いられているもので、汎用の体系の汎用IDを記憶している。また、専用カード6は、操作端末10専用の体系を有する専用IDを記憶している。ここで、通常の専用カード6は、1枚のカードで1つの専用IDを持つが、1枚の専用カード6に複数の専用IDが記録可能なものであってもよい。尚、本実施の形態では、汎用非接触ID媒体や専用非接触ID媒体としてカード型のもので説明するが、カード型に限られるものではなく、ICタグや携帯電話等のカード型ではないものであってもよい。
【0023】
次に、本実施の形態における警備システム1の動作を説明する。
図3に示す編集データFを、情報端末8で入力及び編集して作成をする。ここで、情報端末8は、電子計算機(コンピュータ)、タブレット端末やスマートホンのような携帯情報端末PDA(Personal Digital Assistant)等、電子データを入力及び編集し、電子データを作成可能な機器で、その形態によって制限されるものではない。
【0024】
また、編集データFは、少なくとも1つづつの専用ID及び汎用IDのテーブルから成り、専用IDと汎用IDとの関連付けのための情報を編集して含んでいる。
図3の例の編集データでは、編集データFの専用IDが専用ID1〜専用IDXXXまでの複数個が入力され、また、汎用IDが汎用ID1〜汎用IDXXXまでの複数個が入力されている(ここで、XXXは、1から始める任意の数を示している)。また、
図3の編集データFでは、例えば、専用ID1と汎用ID1とを関係付けるための情報も含んでいる。
【0025】
次に、操作端末10に、情報端末8の編集データFを転送する。情報端末8から操作端末10への編集データFの転送は、それぞれを接続(有線、無線等の直接接続の他、電気通信回線等を使用し間接的に接続することも可能である)して行う方法や、USBメモリ等の記録媒体を介して行うことも可能である。尚、情報端末8で、専用ID及び汎用IDを入力すると共に、専用IDと汎用IDとの関連付けのための情報を編集して編集データFを作成し、操作端末10に送る機能は、情報端末8のソフトウェア又は及びハードウェアで構成される汎用ID情報入力編集手段で、実現される。
【0026】
情報端末8から編集データFを受け取った操作端末10は、編集データFの専用IDと汎用IDのデータを記憶手段であるメモリ14に記憶する。この時、専用IDと汎用IDとの関連付けのための情報も、メモリ14に記憶される。尚、この段階では、
図3に示すように、例えば、専用ID1と汎用ID1との間は、データ上は形式的に関連付けされた情報があるものの、仮登録にすぎず、汎用ID1が記憶された汎用カード4を、操作端末10にかざしても、認証を行うことはできない。
【0027】
この状態で、操作者が、例えば、専用ID1が記憶された操作端末10のID読取部18に専用非接触ID媒体である専用カード6をかざす。すると、操作端末10のID読取部18が専用カード6の専用ID1を読み取る。そして、操作端末10では、ID読取部18にかざされた専用カード6が、編集データFにより関連付けられた汎用IDを有している場合、専用IDと汎用IDとの関連付け(この例の場合専用ID1と汎用ID1との関連付け)を有効化し(本登録)、これ以降、関連付けが有効化された汎用IDを有する汎用カード4を、操作端末10にかざすと、操作者が認証される。
【0028】
尚、情報端末8から編集データFを受け取り、専用ID及び汎用IDを、記憶手段であるメモリ14に記憶した後、ID読取部18に専用非接触ID媒体である専用カード6がかざされて、ID読取部18が専用カード6の専用IDを読み取り、ID読取部18にかざされた専用カード6が、編集データFにより関連付けられた汎用IDを有している場合、専用IDと汎用IDとの関連付けを有効化し、これ以降、関連付けが有効化された汎用IDを有する汎用カード4を、操作端末10にかざすと、操作者が認証されるという操作端末10の機能は、ソフトウェア又は及びハードウェアで構成される汎用ID関連付手段で、実現される。
【0029】
以上のような構成と動作による警備システムによれば、操作者の操作は、操作端末10のID読取部18に専用非接触ID媒体である専用カード6をかざすのみでよく、操作端末10での操作を減らし、操作者による認証のための準備作業が軽減される。
【0030】
尚、専用非接触ID媒体である専用カード6が、1つで複数の専用IDを有し、編集データFが、1つの専用カード6の任意の1つの専用IDと汎用IDとを関連付けるための情報になっており、操作端末10が、編集データFにより、1つの専用IDと汎用IDとの関連付けを有効化するようにすることも可能である。このように、1つの専用カード6の専用IDの数を制限しないことで、専用カード6を1枚用意すれば複数の汎用カード4に適応可能で、コストや手間を抑えることができる。
【0031】
また、1人の操作者が複数の媒体で認証できてしまうことを避けるために、専用IDと汎用IDとの関連付けが有効化になった後は、関連付けられた専用IDでは、操作者の認証を行うことができないようにすることも可能である。
【0032】
尚、本実施の形態では、操作端末10の警備情報等を監視センタ20に送る場合で説明したが、監視センタ20は必須ではなく、操作端末10だけの警備システムにも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上のように、本発明によれば、操作端末での操作を減らし、操作者による認証のための準備作業が軽減される警備システム及び警備システムにおけるID登録管理方法を提供することができる。
【符号の説明】
【0034】
1・・・・・警備システム
4・・・・・汎用カード
6・・・・・専用カード
8・・・・・情報端末
10・・・・操作端末
12・・・・CPU
14・・・・メモリ
16・・・・操作部
18・・・・ID読取部
20・・・・監視センタ