(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1及び第2の前方側当接装置のうちの少なくとも一方が、前記ローラコンベアによって搬送中の前記外装箱に当接することにより前記外装箱を前記停止位置に停止させるよう構成された、
請求項5または6に記載の箱詰め装置。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
【0024】
(実施形態)
[第1構成例の全体構成]
図1は、本発明の実施形態の第1構成例の箱詰め装置の概略を示す斜視図である。
【0025】
本実施形態の箱詰め装置100は、例えば、ピロー袋等の包装材で包装された複数の物品Wを整列させた状態で外装箱110に箱詰めする装置である。この箱詰め装置100及び外装箱110において、便宜上、前後左右を
図1に示すように決めて説明する。なお、
図1に示す上下は真である。
【0026】
この箱詰め装置100は、供給コンベア200から順次供給される物品Wを複数(所定個数)整列させて所定の整列位置Tまで搬送する整列コンベア(物品整列装置)6と、整列コンベア6の整列位置Tから複数の物品Wを整列状態で床板11上の物品載置位置Aへ押し出す押出し装置7と、物品載置位置Aへ押し出された複数の物品Wからなる物品群と当接する止め部材17と、物品載置位置Aへ押し出された物品群を押出方向から押さえることによって止め部材17とともに物品群を位置決めする(姿勢を整える)押さえ装置18と、物品載置位置Aへ押し出された複数の物品Wからなる物品群を押出方向と直交する水平方向から挟圧する挟圧装置8と、物品群が載置されている床(一対の床板11)を開閉する床開閉装置10と、物品群を外装箱110に押し込む押込み装置9と、外装箱110に押し込まれる物品群を外装箱110に案内する案内装置40(
図2)と、外装箱110を床開閉装置10の下方に配置する外装箱配置装置20と、箱詰め装置100の動作を制御する制御装置30と、これら箱詰め装置100の各構成要素を所定の位置に支持する枠体1と、を有している。
【0027】
[供給コンベアの構成]
供給コンベア200は、例えばベルトコンベアによって構成され、縦ピロー包装機等のような前段の装置(図示省略)から複数の物品Wが順次供給されると、これらの物品Wを搬送して整列コンベア6へ供給する。
【0028】
[整列コンベアの構成]
整列コンベア6は、複数の物品Wを立てた状態で1列に整列させるものであり、複数の物品Wを一方向(
図1では左から右に向かう方向)に搬送する無端軌道60と、無端軌道の搬送面60aに搬送方向に間隔を隔てて設けられた複数のフィン(仕切板)61とを有している。複数のフィン61によってフィン61間の無端軌道60上に物品Wを収容できる収容部62が複数連なって形成される。
【0029】
無端軌道60は、4本の環状ベルトが一対のスプロケット63によって支持されている。4本の環状ベルトは2本ずつに分かれて第1ベルト群64及び第2ベルト群65を構成している。第1ベルト群64及び第2ベルト群65にはそれぞれ、フィン61が複数装着されている。第1ベルト群64は、一方のスプロケット63によって回転駆動され、第2ベルト群65は、他方のスプロケット63によって回転駆動されるように構成されている。一対のスプロケット63のそれぞれは、別々のモータによって駆動される。これによって、第1ベルト群64及び第2ベルト群65を互いに独立して循環駆動することができ、一方のベルト群が暫時停止を繰り返しながら物品取り込み位置Sにおいて収容部62に物品Wを受け入れる動作と、他方のベルト群が収容部62の物品Wを整列位置Tにおいて停止させた状態を保持する動作とを同時に行うことができる。
【0030】
また、整列コンベア6の上流側には、物品取込検出装置69が設けられている。物品取込検出装置69は、一対の投光器及び受光器を備え、その光路が物品取り込み位置Sを横切るように配設され、物品取り込み位置Sに移送されてきた物品Wの存在を検出することができる。
【0031】
上記のように、整列コンベア6は、物品取り込み位置Sにおいて供給コンベア200から移送されてくる物品Wを順次受け取り、これら物品Wの姿勢を寝た姿勢から直立した姿勢に転換すると共に一列に整列し、整列位置Tへ搬送する。
【0032】
[押出し装置の構成]
押出し装置7は、複数のスリット71が形成された平板状の押出部材70を備えている。そして、押出部材70は、駆動装置(図示せず)の駆動力によってレール部材(図示せず)に案内されて、整列コンベア6の一方の側に沿って位置する退避位置と、整列コンベア6の他方の側の所定の進出位置との間で、水平方向に進出及び退避動作するように構成されている。複数のスリット71は、押出部材70が退避位置と進出位置との間を進出及び退避動作する際に、整列位置Tに位置する複数のフィン61に接触しないよう、押出部材70の下端から中間部にかけて鉛直方向に延びるように形成されている。
【0033】
押出部材70が、退避位置(図示されている位置)から進出動作(x方向へ移動)して進出位置まで進出することにより、整列コンベア6上に整列された複数の物品Wが通路部73上を通って物品載置位置Aへ押し出される。なお、通路部73には、押出部材70によって押し出された複数の物品Wが散乱することを防止するために一対の案内板74が設けられている。
【0034】
したがって、整列位置Tに位置する一連の収容部62に収容された複数の物品Wは、押出部材70によって押し出されて、整列コンベア6の搬送方向に整列した物品群となり、閉じた床板11上に設定された物品載置位置Aに載置される。
【0035】
[止め部材の構成]
止め部材17は、整列コンベア6の延伸方向と同方向に延びる板状体であり、進出位置に位置する押出部材70と対向するように枠体1に固定されて設けられている。したがって、押出部材70によって物品載置位置Aへ押し出された物品Wは、止め部材17と当接し、閉じた床板11上で停止するよう構成されている。
【0036】
[押さえ装置の構成]
押さえ装置18は、押さえ部材19と、それを揺動動作させる駆動装置(図示せず)とを備えている。駆動装置としては、例えばサーボモータを用いることができる。押さえ部材19は、それが実線で示された位置である押さえ位置と、この押さえ位置から押さえ部材19を整列コンベア6側に回動させた退避位置(二点鎖線で示された位置)との間を揺動するよう構成されている。
【0037】
押さえ部材19を二点鎖線で示す退避位置に位置させることにより、押出部材70の進退動作時における押出部材70との接触を回避することができる。一方、押出部材70の後退後において、押さえ部材19を押さえ位置に位置させることにより、押出部材70により押し出された物品群の上部側面を押さえ、止め部材17とともに、物品載置位置Aに位置する物品群の各物品Wの幅方向の位置を整える。
【0038】
[挟圧装置の構成]
挟圧装置8は、一対の平板状の挟圧板80を備えている。この一対の挟圧板80は、一対の床板11の上方において、一対の案内板74の延長線上に配設される。即ち、一対の挟圧板80は、押出部材70の移動方向と直交(交差)する水平方向に対向して設けられている。そして、この一対の挟圧板80は、止め部材17の近傍にまで延伸している。そして、床板11の上には、止め部材17、押さえ位置に位置する押さえ部材19及び一対の挟圧板80によって区画された領域が形成される。この領域が物品載置位置Aを構成する。そして、物品群は、押出し装置7によって、物品載置位置A上に一対の挟圧板80が対向する方向に整列した状態で載置される。
【0039】
そして、各挟圧板80の背面には水平方向に延びる軸体81が設けられている。各軸体81は挟圧板80と共に駆動装置(図示せず)の駆動力により、一対の挟圧板80が互いに近づく方向及び互いに遠ざかる方向に進退動作するように構成されている。一対の挟圧板80が互いに近づく方向に進出することによって、物品載置位置Aに位置する物品群がその整列方向Yから一対の挟圧板80の間に挟圧されるので、物品載置位置Aに位置する物品W同士を密着させることができる。
【0040】
[床開閉装置の構成]
床開閉装置10は、整列コンベア6の側方に配設され、水平方向に延びる一対の床板11を備えている。一対の床板11は、その縁部が枠体1に配設された複数のローラに支持され、互いに対向する端面同士が接触及び離間するようにして進退自在に構成されている。そして、一対の床板11は、駆動装置(図示せず)の駆動力により開閉駆動されるように構成されている。この駆動装置にはサーボモータなどの公知のアクチュエータを用いることができる。一対の床板11が後退駆動されると、物品載置位置Aの直下に開口部が形成される(床板11が開放される)。
【0041】
[押込み装置の構成]
押込み装置9は、鉛直方向に延びる軸体90と、軸体90の下端がその上面に接合された押込み部材91とを有している。軸体90は、枠体1に昇降自在に支持されている。そして、軸体90は、押込み部材91と共に駆動装置(図示せず)の駆動力により鉛直方向に昇降するように構成されている。この駆動装置にはサーボモータなどの公知のアクチュエータを用いることができる。この押込み装置9は、押込み部材91を下降させることにより、物品載置位置Aの物品群の上面を下方に押して同物品群を一対の挟圧板80の間から下方に脱出させて、開放した一対の床板11の間の開口部及び後述の案内装置40(
図2)を介して、箱詰め位置Pに位置している外装箱110に押し込むことができる。
【0042】
また、本例では、押込み部材91の下面には、物品群の上面を吸着するための吸着口が設けられており、この吸着口には、真空ポンプ及びサクションブロア等の吸込み口が連通されている。すなわち、押込み部材91は、物品群の上面を吸着する吸着具として機能し、物品群の上面を吸着して保持した状態で所定位置まで下降することにより、物品群を外装箱110に押し込むことができる。
【0043】
[外装箱配置装置の構成]
外装箱配置装置20は、外装箱110を水平搬送する外装箱搬送コンベア22と、外装箱搬送コンベア22上に停止している外装箱110を持ち上げる外装箱昇降装置21とを有している。
【0044】
外装箱搬送コンベア22は、いわゆる駆動ローラコンベアであり、互いに平行に離間して配設された多数の駆動ローラ22aを備えている。各駆動ローラ22aは、駆動装置(図示せず)の駆動力によって駆動され、これにより、外装箱110がy方向へ搬送される。
【0045】
外装箱昇降装置21は、外装箱110が載置される台座24を備えている。台座24は、同一水平面上において互いに平行に離間して配置された複数の棒材24aと、各棒材24aの一方又は両方の端部を連結する連結材24bとを備えている。棒材24aは、箱停止位置Uの駆動ローラ22a間の隙間に埋没可能に構成されている。台座24は、公知の昇降装置(図示せず)に支持されている。そして、台座24は、昇降装置の駆動装置の駆動力により昇降動作できるように構成されている。すなわち、台座24は、棒材24aが駆動ローラ22a間の隙間に埋没した状態となる所定の下降位置と、所定の上昇位置との間で、昇降動作する。台座24が所定の上昇位置にあるときに、台座24上の外装箱110が箱詰め位置Pとなるように構成されている。
【0046】
制止装置23は、台座24に取り付けられ、外装箱搬送コンベア22の搬送方向(y方向)と直交するようにして水平方向に延びる棒体23aを進退させる装置であり、例えばエアシリンダで構成することができる。制止装置23は、棒体23aを外装箱搬送コンベア22の搬送路へ進出させることにより、外装箱110を物品載置位置Aの下方の箱停止位置Uに停止させることができ、棒体23aを外装箱搬送コンベア22の搬送路から退避させることにより、外装箱110を箱停止位置Uから下流側へ搬送させることができる。
【0047】
また、箱検出装置25が連結材24b上に設けられている。よって、箱検出装置25は、台座24と共に昇降する。箱検出装置25は、光電センサで構成され、箱停止位置U(又は箱詰め位置P)に位置する外装箱110の存在を検出することができる。
【0048】
このように外装箱配置装置20は、箱詰め装置100に搬入された外装箱110を外装箱搬送コンベア22によって搬送し、制止装置23の棒体23aによって箱停止位置Uに位置させることができる。そして、外装箱配置装置20は、台座24を、駆動ローラ22a間の隙間に棒材24aが埋没されている状態の下降位置から、所定の上昇位置へ上昇させることによって、外装箱110の下面(底面)が棒材24aによって支持された状態で外装箱110を持ち上げて箱詰め位置Pに位置させることができる。そして、外装箱110に物品が収納された後、外装箱配置装置20は、台座24を下降位置まで下降させることによって、この外装箱110を箱停止位置Uに再び戻し、更に、制止装置23の棒体23aを退避させることにより、外装箱110を外装箱搬送コンベア22によって箱詰め装置100から搬出することができる。
【0049】
[案内装置の構成]
図2(A)は、案内装置40を上から視た平面図であり、
図2(B)は、案内装置40の正面図であり、
図2(C)は、案内装置40を下から視た平面図である。また、
図3は、案内装置40の側面図であり、
図4は、案内装置40を斜め上方から視た斜視図である。
【0050】
案内装置40は、
図2(B)に示すように、床板11の直下に設けられている。また、
図2(A)及び
図2(B)において、二点鎖線で示された外装箱110は、箱詰め位置Pに位置している状態を示している。
【0051】
外装箱110は、例えば、4つのフラップ(蓋板)F1〜F4が閉じられたときに立方体または直方体形状をなすダンボール箱である。外装箱110は、その上面(上蓋)を形成するための4つのフラップF1〜F4が立った状態(上方へ延びた状態)、すなわち外装箱110の上面が開口された状態で、箱詰め装置100に搬入され、同状態で箱詰め装置100から搬出される。
【0052】
案内装置40は、押込み装置9により押し込まれる物品群を外装箱110に案内するための4個の案内部材41〜44と、2個の案内部材41,42を回動させるための第1の案内部材回動部4Aと、2個の案内部材43,44を回動させるための第2の案内部材回動部4Bと、これら2つの案内部材回動部4A,4Bの間隔を調整する間隔調整機構4C,4Dとを有している。4個の案内部材41〜44は、例えば
図2(A)に示すように、平面視において、箱詰め位置Pに配置された外装箱110の四隅に対応するように設けられている。
【0053】
まず、間隔調整機構4C,4Dの構成について説明する。2つの間隔調整機構4C,4Dは、互いに左右対称となるように構成(配置)されている。
【0054】
各々の間隔調整機構4C,4Dは、ガイドレール45と、ガイドレール45に沿って移動自在に取り付けられた2つの移動ブロック46a,46bとを有している。これらのガイドレール45及び2つの移動ブロック46a,46bは、いわゆるリニアガイドで構成することができる。ここで、2つの間隔調整機構4C,4Dの両方の移動ブロック46aによって第1の案内部材回動部4Aが支持され、2つの間隔調整機構4C,4Dの両方の移動ブロック46bによって第2の案内部材回動部4Bが支持されている。また、2つの各ガイドレール45は、ガイドレール固定部材45aに固定されており、ガイドレール固定部材45aは枠体1に支持されている。
【0055】
また、
図4に示すように、左右2つの移動ブロック46aは連結棒46cで連結されており、同様に、左右2つの移動ブロック46bも連結棒46cで連結されている。なお、
図2では、連結棒46cの図示を省略している。
【0056】
さらに、間隔調整機構4C,4Dの2つのガイドレール45で挟まれた領域の外側において、ガイド部材47が、各ガイドレール45の中央部からガイドレール45に対して直交する水平方向(左方向または右方向)へ延びるようにして、ガイドレール固定部材45aに取り付けられている。このガイド部材47には、その延在方向に延びる長穴47aが設けられている。そして、ガイド部材47の上面に移動部材48が配置され、この移動部材48が長穴47aを挿通するクランプレバー49の締付けによってガイド部材47に固定されている。
【0057】
そして、一方の移動ブロック46aと移動部材48とが第1アーム51によって連結され、他方の移動ブロック46bと移動部材48とが第2アーム52によって連結されている。第1アーム51は、その一端が一方の移動ブロック46aに回動自在に取り付けられ、他端が移動部材48に回動自在に取り付けられている。同様に、第2アーム52は、その一端が他方の移動ブロック46bに回動自在に取り付けられ、他端が移動部材48に回動自在に取り付けられている。
【0058】
上記構成により、間隔調整機構4C,4Dの両方のクランプレバー49を緩めると、両方の移動部材48が各々の長穴47aに沿って往復移動可能となり、それにより移動ブロック46a,46bがガイドレール45に沿って移動できるため、移動ブロック46a,46bに支持された2つの案内部材回動部4A,4Bの間隔(案内部材41,42と案内部材43,44との間隔)を調整ないし変更することができる。
【0059】
次に、案内部材回動部4A,4Bの構成について説明する。2つの案内部材回動部4A,4Bは、互いに前後対称となるように構成されている。
【0060】
案内部材回動部4A,4Bの各々は、両端部が軸受54によって回動自在に支持され、物品群の整列方向Yと同方向に延びた回動軸53(53a,53b)と、この駆動装置として回動軸53の一端(左端)にカップリング55を介してその駆動軸が連結されたロータリアクチュエータ56とを備えている。右側の軸受54は右側の移動ブロック46(46a,46b)に固定され、左側の軸受54及びロータリアクチュエータ56は左側の移動ブロック46(46a,46b)に固定されている。各ロータリアクチュエータ56は45度回転駆動するものである。なお、2つの回動軸53a,53bは、これらの間を外装箱110に押し込まれる物品群が通るように、同一水平面内において平行に配置されている。
【0061】
前側の回動軸53aにその軸方向に離れて取り付けられる2つの案内部材41,42は、これらを連結する連結部材58に固定されている。この2つの案内部材41,42と連結部材58とで前側の案内部材連結部品59が構成されている。同様に、後側の回動軸53bにその軸方向に離れて取り付けられる2つの案内部材43,44は、これらを連結する連結部材58に固定され、この2つの案内部材43,44と連結部材58とで、前側の案内部材連結部品59と同様の後側の案内部材連結部品59が構成されている。
【0062】
そして、各々の回動軸53a,53bには、断面V字型の取付部材57が固定されており、この取付部材57に案内部材連結部品59が着脱可能に取り付けられている。なお、各々の回動軸53a,53bの取付部材57が固定される部分の断面は六角形になっている。
図4では、回動軸53b側の取付部材57及び案内部材連結部品59の図示が省略されている。
【0063】
図2(B)に示すように、外装箱110が箱詰め位置Pに上昇したときに、2つのロータリアクチュエータ56は互いに逆方向に45度回転する。すると、
図3に示すように、対向配置された案内部材41,42と案内部材43,44とは、下方に向かうにつれて互いが近づくように傾斜した実線で示された回転前の姿勢(以下、「傾斜姿勢」という)から、二点鎖線で示された垂下した姿勢(以下、「垂下姿勢」という)へ変位する(姿勢が変わる)。
【0064】
各々の案内部材41〜44は、回動軸53a,53bよりも下方へ延びて設けられており、外装箱110が上昇して箱詰め位置Pに到達するまでは傾斜姿勢であり、外装箱110が箱詰め位置Pに到達した時点において、案内部材41〜44の各々の下端部は、平面視において、外装箱110の4つのフラップF1〜F4の上縁部分を含んで形成される方形領域の四隅の内側に位置している。そして、案内部材41〜44は、外装箱110が箱詰め位置Pに到達した後、垂下姿勢となり、この状態で、押込み装置9によって物品群が上方から外装箱110に押し込まれる。このとき、押し込まれる物品群に対して、外装箱110の互いに隣り合うフラップ(F1〜F4)間の4箇所の隙間が、各々の案内部材41〜44によって隠れるようになっている。
【0065】
(案内部材連結部品の着脱方法)
図5(A)は、案内部材連結部品59を取り外しているときの状態を上方から視た斜視図であり、
図5(B)は、案内部材連結部品59を取り外しているときの状態を下方から視た斜視図である。ここで、
図5(B)は、
図5(A)において矢印c側から視た図である。なお、ここでは、一方の回動軸53a側の案内部材連結部品59の着脱方法について説明するが、他方の回動軸53b側の案内部材連結部品59の着脱方法も同様である。
【0066】
回動軸53aに固定されている取付部材57には、その両側端部に略L字状の取付溝57aが設けられている。一方、案内部材連結部品59の連結部材58の長手方向の両側の端部の背面(案内部材41,42が装着されている面とは反対側の面)には、取付部材57の取付溝57aに挿入されるねじ部58aが設けられている。
【0067】
案内部材連結部品59を取付部材57に取り付ける際には、2つのねじ部58aを、2つの取付溝57aの出入口57bから挿入して、取付溝57aの略L字状の形状に沿って移動させてその奥の取付位置57cに合わせる。そして、各ねじ部58aに、平ワッシャ及びスプリングワッシャを挿入してナットを螺合することにより、案内部材連結部品59を取付部材57に取り付けることができる。これと逆の手順によって案内部材連結部品59を取付部材57から取り外すことができる。
【0068】
案内部材連結部品59が取付部材57を介して回動軸53a(53b)に取り付けられたときに、連結部材58は、回動軸53a(53b)の軸方向に長く、その長手方向の両側の端部に設けられた2つのねじ部58aの間に、案内部材41,42(43,44)が装着されている。
【0069】
また、本例では、案内部材41,42は、連結部材58への装着位置の微調整が可能なように構成されている。すなわち、
図5(B)に示すように、連結部材58には、各案内部材41,42の装着位置に長穴58bが設けられている。そして、各案内部材41,42の背面側には、長穴58bに挿入可能な2つのねじ部405が突設されている。この2つのねじ部405を長穴58bに挿入して、各ねじ部405に、不図示の平ワッシャ及びスプリングワッシャを挿入してナットを螺合することにより、各案内部材41,42が連結部材58に固定されている。ここで、不図示のナットを緩めると、2つのねじ部405を長穴58bの長手方向にスライドさせることができ、各案内部材41,42の装着位置の微調整を行うことができる。同様にして、案内部材43,44も、連結部材58への装着位置の微調整が可能なように構成されている。
【0070】
4つの案内部材41〜44は、平面視において、箱詰め位置Pに配置された外装箱110の四隅に対応するように配置されている。
【0071】
案内部材41〜44の各々は、所定形状に加工された薄肉金属板が折り曲げられて形成されている。一方の回動軸53aに取り付けられる2つの案内部材41,42は左右対称構造であり、案内部材41,42の各々は、対向する案内部材43,44と向かい合う面を有する主片部401と、2つの案内部材41,42の互いに遠い側の主片部401の端縁から案内部材43,44の方向へ延びる側片部402とを有している。主片部401と側片部402との境界部分が屈曲部403となり、水平断面形状がL字状(本例では略L字状)の案内部材41,42が構成されている。
【0072】
さらに本例では、案内部材41,42の各々の主片部401が、メイン主片部401aと、メイン主片部401aと側片部402との間に若干内側へ傾斜したサブ主片部401bとで構成されている。ここで、サブ主片部401bは平面状に形成されているが、外側へ膨らんだ曲面状に形成されてあってもよい。また、サブ主片部401bが無く、メイン主片部401aと側片部402とで水平断面形状がL字状の案内部材41,42が構成されていてもよい。
【0073】
他方の回動軸53bに取り付けられる2つの案内部材43,44も、一方の回動軸53aに取り付けられる2つの案内部材41,42と同様の構成である。4つの案内部材41〜44の各屈曲部403は、案内部材41〜44が垂下姿勢になったときに、平面視において、方形(長方形または正方形)の頂点に位置することになる。
【0074】
[制御系統の構成]
図6は、箱詰め装置100の制御系統の概略構成の一例を示すブロック図である。
【0075】
箱詰め装置100が備える制御装置30は、例えば、CPU等の演算器を有する制御部31と、ROM及びRAM等のメモリを有する記憶部32とを備えている。物品取込検出装置69から出力される物品検出信号及び箱検出装置25から出力される箱検出信号は、制御部31に入力される。記憶部32には所定の制御プログラムが記憶されていて、制御部31がこれらの制御プログラムを読み出して実行することにより、制御装置30は、整列コンベア6、押出し装置7、挟圧装置8、押込み装置9、床開閉装置10、押さえ装置18、外装箱配置装置20及び案内装置40の各駆動装置を制御する。すなわち、制御装置30によって、箱詰め装置100全体の動作が制御される。なお、制御装置30は、集中制御する単独の制御装置で構成されていてもよいし、互いに協働して分散制御する複数の制御装置で構成されていてもよい。
【0076】
[箱詰め装置の動作]
図7は、箱詰め装置100の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、制御装置30の処理によって実現される。
【0077】
まず、ステップS1において、制御装置30は、整列コンベア6を制御して、供給コンベア200より順次供給される物品Wを、所定個数、整列位置Tにおいて整列させる。
【0078】
次に、ステップS2において、制御装置30は、押出し装置7を制御して、押出部材70を退避位置から進出位置に移動させることにより、整列位置Tにおいて整列した物品Wを床板11上へ押し出させる。そして、制御装置30は、押出部材70を進出位置から退避位置に戻す。これにより物品群が物品載置位置Aに整列状態で載置される。
【0079】
次に、ステップS3において、制御装置30は、押さえ装置18を制御して、押さえ部材19を下方に揺動させて押さえ位置にし、押し出された物品群の上部側面を押さえさせる。これによって、各物品Wは、押さえ部材19及び止め部材17によって整列方向Yと直交する水平方向の両端部が揃った状態となる。続いて、制御装置30は、挟圧装置8を制御して、一対の挟圧板80が互いに近づく方向に挟圧板80をそれぞれ進出させる。これによって、物品群がその整列方向Yから挟圧されて物品W同士を密着させることができる。
【0080】
次に、ステップS4において、制御装置30は、押込み装置9を制御して、吸着機能を有する押込み部材91を、挟圧された物品群の上面に接触するように降下させ、物品群の上面を吸着させる。これによって物品群が押込み部材91に保持される。
【0081】
次に、ステップS5において、制御装置30は、床開閉装置10を制御して、一対の床板11を後退駆動させる。これによって、物品載置位置Aに位置する物品群の直下に開口部が形成される。
【0082】
一方、制御装置30は、ステップS1〜S5の処理と並行して、外装箱配置処理(ステップS6)と案内装置制御処理(ステップS7)とを行う。
【0083】
ステップS6では、制御装置30は、予め制止装置23の棒体23aを進出位置に位置させた状態にしており、外装箱搬送コンベア22で搬入されてきた外装箱110を箱停止位置Uに停止させる。そして、制御装置30は、箱検出装置25から箱検出信号を入力すると、外装箱搬送コンベア22の搬送動作を停止させて、台座24を上昇させ、箱停止位置Uの外装箱110を箱詰め位置Pに位置させる。
【0084】
次に、ステップS7では、制御装置30は、案内装置40を制御して、案内部材41〜44を傾斜姿勢から垂下姿勢に変位させる。
【0085】
次に、ステップS8において、制御装置30は、押込み装置9を制御して、物品群を吸着している押込み部材91を降下させることによって、外装箱110に物品群を押し込む。この際、物品群の両端の物品Wは挟圧板80表面上を滑り抜ける。また、物品群は、その四隅が、4つの案内部材41〜44の内側を通過することによって、外装箱110の互いに隣り合うフラップF1〜F4の隙間(F1とF2の隙間、F2とF3の隙間、F3とF4の隙間、F4とF1の隙間)に接触することなく、外装箱110内部に案内される。
【0086】
次に、ステップS9において、押込み装置9、案内装置40、床開閉装置10などを元の状態に復帰させる。例えば、押込み装置9は、押込み部材91の吸着機能を停止させた後、押込み部材91を物品群の形成位置の上方にまで上昇させる。この押込み部材91の上昇後、床板11を閉鎖するとともに案内部材41〜44を傾斜姿勢に戻す。また、押さえ部材19を退避位置へ戻し、挟圧板80を後退させて元の位置へ戻す。
【0087】
そして、制御装置30は、ステップS9と並行してステップS10の処理を行う。ステップS10では、台座24を下降させて物品群を収容した外装箱110を箱停止位置Uに位置させた後、制止装置23の棒体23aを搬送路から退避させ、外装箱搬送コンベア22の搬送動作を再開させて外装箱110を箱詰め装置100から搬出する。
【0088】
そして、上記と同様の箱詰め動作が新たに繰り返される。
【0089】
この箱詰め装置100では、外装箱110が床板11の下方の箱詰め位置Pに配置されたときに、案内部材41〜44を傾斜姿勢から垂下姿勢に変位させる。これによって、案内部材41〜44が外装箱110の4つのフラップF1〜F4の内側に接して、フラップF1〜F4が内側へ倒れるのを防止できる。また、押込み装置9によって押し込まれる物品群に対して、外装箱110の互いに隣り合うフラップ(F1〜F4)間の4箇所の隙間(F1とF2の隙間、F2とF3の隙間、F3とF4の隙間、F4とF1の隙間)が、垂下姿勢となっている各々の案内部材41〜44によって隠れる。これによって、外装箱110へ押し込まれる物品群は、4つの案内部材41〜44の内側を通過して、外装箱110のフラップF1〜F4間の隙間に接触することなく、外装箱110に案内されるので、フラップF1〜F4間の隙間等に物品が引っ掛かったりするのを防ぐことができ、物品を正確に外装箱110に詰め込むことができる。
【0090】
また、4つの案内部材41〜44を2つずつに分けて2つの回動軸53a,53bの回動によって動作させることができるので、4つの案内部材41〜44を回動動作させるための動作機構及び駆動装置(ロータリアクチュエータ56)が2つで済み、構成が簡単になる。
【0091】
また、2つの案内部材(41,42または43,44)を有する案内部材連結部品59が、各々の回動軸53a,53bに固定された取付部材57に着脱可能に取り付けられている。そのため、生産する箱詰め品に変更(すなわち物品の種類や1箱に詰め込む物品の個数に変更)があって、外装箱110の左右方向(物品の整列方向Y、回動軸53a,53bの軸方向)の寸法に変更がある場合には、その変更後の寸法に応じた別の案内部材連結部品59を予め準備しておいて、それに取り替えることにより、外装箱110の左右方向の寸法の変更に容易に対応することできる。よって、生産する箱詰め品が変更されたときの段取り替えの作業の簡易化及びその作業時間の短縮化が可能になる。なお、取り替えられる別の案内部材連結部品59は、変更後の外装箱110の左右方向の寸法に応じて、2つの案内部材間の間隔等が定められているものである。
【0092】
また、本例では、生産する箱詰め品に変更があって、
図1における外装箱110の前後方向(2つの回動軸53a,53bの間隔方向)の寸法に変更がある場合には、2つの間隔調整機構4C,4Dのクランプレバー49を緩めて2つの案内部材回動部4A,4Bの間隔(案内部材41,42と案内部材43,44との間隔)を変更することができるので、外装箱110の前後方向の寸法の変更に容易に対応することできる。よって、生産する箱詰め品が変更されたときの段取り替えの作業の簡易化及びその作業時間の短縮化が可能になる。
【0093】
〔第2構成例〕
図8は、本実施形態の第2構成例の箱詰め装置における外装箱昇降装置の台座部分を示す斜視図である。
【0094】
第2構成例の箱詰め装置は、外装箱配置装置(20)における外装箱昇降装置の構成が第1構成例とは異なり、外装箱昇降装置以外の構成は前述の第1構成例と同様であり、第1構成例と同様部分については、第1構成例の図面及び符号を用いて説明する。
【0095】
この第2構成例における外装箱配置装置は、第1構成例と同様の外装箱搬送コンベア22と、第1構成例とは異なる外装箱昇降装置21Aとを有している。
【0096】
この外装箱昇降装置21Aは、外装箱110が載置される台座24Aと、台座24Aを支持し、かつ昇降動作させる公知の昇降装置(図示せず)とを備えている。
【0097】
台座24Aは、同一水平面上において互いに平行に離間して配置された複数の棒材24a及び2つの連結ねじ軸26,27と、各棒材24aの両方の端部を連結する連結材24c,24dとを備えている。一方の連結材24dが昇降装置(図示せず)に装着され、台座24Aが昇降可能に構成されている。
【0098】
ここでは、棒材24aと連結ねじ軸26,27とが交互に複数配置され、これら棒材24a及び連結ねじ軸26,27の各々は、外装箱搬送コンベア22の箱停止位置Uの駆動ローラ22a間の隙間に埋没可能に構成されている。
【0099】
連結ねじ軸26,27は、それぞれ、両端が連結材24c,24dに回転自在に支持されている。また、連結ねじ軸26,27の各々の一方の端部には歯車(図示せず)が装着されて、両方の歯車にチェーン28が架け渡されている。また、片方の連結ねじ軸26の一端は延伸されてハンドル29に連結されており、作業者等がハンドル29を回すことにより、2つの連結ねじ軸26,27を同時に回転させることができる。
【0100】
連結ねじ軸26,27はそれぞれ、端部を除いて、右ねじが形成された右ねじ部材SRと左ねじが形成された左ねじ部材SLとが中央で接合されて形成されている。
【0101】
連結ねじ軸26,27の各右ねじ部材SRには、これと嵌まり合うめねじ部材34を介して箱案内板33が装着され、各左ねじ部材SLには、これと嵌まり合うめねじ部材37を介して箱案内板36が装着されている。
【0102】
よって、外装箱110の前後方向のサイズに応じて、ハンドル29を回して2つの箱案内板33,36間の間隔(距離)を変更ないし調整することが可能である。例えば、ハンドル29を右回り(時計回り)に回すことにより箱案内板33,36間の間隔を長くし、左回り(反時計回り)に回すことにより箱案内板33,36間の間隔を短くできる。外装箱搬送コンベア22による外装箱110の搬送方向は矢印y方向であり、2つの箱案内板33,36の間が、箱停止位置Uを含む外装箱110の搬送路(通路)Qとなる。すなわち、2つの箱案内板33,36は外装箱110の搬送路Qを挟んで対向して配置されている。
【0103】
さらに、箱案内板33,36の上端には、その上端縁に沿って取付部35,38が設けられている。この取付部35,38は、箱案内板33,36の上端から搬送路Qとは反対側へ水平に延びて設けられている。
【0104】
取付部38には、第1構成例と同様の制止装置23及び箱検出装置25が装着されるとともに、後方側当接装置104が装着されている。制止装置23及び箱検出装置25は、スライド板107上に固定されている。スライド板107は、取付部38に設けられた外装箱搬送方向(y方向)に長い2つの長穴38bに沿ってスライド可能に構成されており、クランプレバー108を締めつけることにより取付部38に固定されている。クランプレバー108を緩めて、スライド板107とともに制止装置23及び箱検出装置25の位置を、長穴38bに沿って変更ないし調整が可能である。
【0105】
後方側当接装置104は、スライド板105上に固定されている。スライド板105は、取付部38に設けられた外装箱搬送方向(y方向)に長い2つの長穴38aに沿ってスライド可能に構成されており、クランプレバー106を締めつけることにより取付部38に固定されている。クランプレバー106を緩めて、スライド板105とともに後方側当接装置104の位置を、長穴38aに沿って変更ないし調整が可能である。
【0106】
なお、本例では、制止装置23及び箱検出装置25が装着される取付部と、後方側当接装置104が装着される取付部とが、一体化されてなる取付部38が設けられているが、別々に分離されて設けられてあってもよい。
【0107】
一方、取付部35には、前方側当接装置101が装着されている。前方側当接装置101は、スライド板102上に固定されている。スライド板102は、取付部35に設けられた外装箱搬送方向(y方向)に長い2つの長穴35aに沿ってスライド可能に構成されており、クランプレバー103を締めつけることにより取付部35に固定されている。クランプレバー103を緩めて、スライド板102とともに前方側当接装置101の位置を、長穴35aに沿って変更ないし調整が可能である。
【0108】
なお、前方側,後方側当接装置101,104における前方側,後方側は、外装箱110の搬送方向(y方向)における前方側,後方側を意味している。また、本例では、制止装置23も前方側当接装置であり、前方側当接装置101と合わせて、2つの前方側当接装置を有している。
【0109】
前方側及び後方側当接装置101,104は、それぞれ、当接板101a,104aと、当接板101a,104aを90度回転させるエア駆動式のロータリアクチュエータ101b,104bとで構成されている。当接板101a,104aは、それぞれ矢印a,bで示すように90度回転駆動される。
【0110】
図8では、前方側及び後方側当接装置101,104は、図示されていない外装箱110が制止装置23の棒体23aと接して存在している場合(すなわち外装箱110が箱停止位置U)に、当接板101a,104aが搬送路Qへ進出した進出位置(当接位置)にある状態が示され、このとき、当接板101aが外装箱110の搬送方向前方側の面に当接し、当接板104aが外装箱110の搬送方向後方側の面に当接している。この状態から、ロータリアクチュエータ101b,104bによって、当接板101a,104aが、それぞれ矢印a,bで示すように90度回転駆動されると、当接板101a,104aは搬送路Qから退避した退避位置になる。なお、台座24Aが上昇して外装箱110が箱詰め位置Pにあるときも、制止装置23の棒体23a及び当接板101a,104aは、
図8に示された状態と同じ状態である。
【0111】
この第2構成例の場合の動作は、第1構成例の場合の動作に、前方側及び後方側当接装置101,104の動作が追加される。すなわち、
図7におけるステップS6の外装箱配置処理とステップS10の搬出処理とが異なるだけであり、これ以外は第1構成例の場合と同様である。前方側及び後方側当接装置101,104も制御装置30によって制御される。
【0112】
第2構成例の場合、ステップS6では、制御装置30は、予め、制止装置23の棒体23aを進出位置に位置させた状態にしているとともに、前方側及び後方側当接装置101,104の当接板101a,104aを退避位置に位置させた状態にしている。この状態で、外装箱搬送コンベア22で搬入されてきた外装箱110は制止装置23の棒体23aに接して箱停止位置Uに停止する。そして、制御装置30は、箱検出装置25から箱検出信号を入力すると、外装箱搬送コンベア22の搬送動作を停止させるとともに、当接板101a,104aを進出位置へ回動させて、外装箱110の搬送方向の前後から当接させる。続いて、昇降装置(図示せず)によって台座24Aを上昇させ、箱停止位置Uの外装箱110を箱詰め位置Pに位置させる。
【0113】
また、ステップS10では、制御装置30は、台座24Aを下降させて物品群を収容した外装箱110を箱停止位置Uに位置させた後、制止装置23の棒体23aを搬送路Qから退避させると同時に当接板101a,104aを退避位置に回動させて、外装箱搬送コンベア22の搬送動作を再開させて外装箱110を箱詰め装置100から搬出する。
【0114】
この第2構成例の場合、第1構成例の場合と同様の効果が得られる他、台座24A上で、外装箱110が、その搬送方向の前方側の面に棒体23aと当接板101aとが接して水平方向に離れた2箇所で支持されるとともに、後方側の面に当接板104aが接して支持される。すなわち、平面視において方形の外装箱110の対向する2辺が3箇所で支持されるので、外装箱110を正確に位置決めして箱詰め位置Pに位置させることができる。これによって、案内部材41〜44に対して外装箱110の四隅を正確に対応させることができ、物品群を外装箱110へ押し込む際に、外装箱110のフラップF1〜F4の隙間等に物品が引っ掛かったりするのをより防ぐことができ、物品をより正確に外装箱110に詰め込むことができる。
【0115】
なお、前方側当接装置101については、制止装置23の棒体23aの進退動作と同じタイミングで、当接板101aを進退動作させるようにしてもよい。すなわち、外装箱110の搬入前から当接板101aを進出位置に位置させた状態にしておいてもよい。この場合、前方側当接装置101は、制止装置23とともに、外装箱搬送コンベア22で搬送されてくる外装箱110を箱停止位置Uに停止させる停止装置となり、前方側当接装置101を制止装置23と同様に、エアシリンダを用いた構成としてもよい。
【0116】
また、制止装置23は、前方側及び後方側当接装置101,104と同様、当接板及びロータリアクチュエータを用いた構成としてもよい。
【0117】
また、生産する箱詰め品に変更があって、外装箱110の前後方向(
図1参照)の寸法に変更がある場合には、変更後の寸法に応じて、ハンドル29を回して2つの箱案内板33,36間の間隔を変更することができる。また、外装箱110の左右方向(
図1参照)の寸法に変更がある場合には、変更後の寸法に応じて、各クランプレバー103、106、108を操作して、前方側当接装置101、後方側当接装置104、制止装置23及び箱検出装置25の位置を変更することができる。よって、生産する箱詰め品が変更されたときの段取り替えの作業の簡易化及びその作業時間の短縮化が可能になる。
【0118】
なお、上記の実施形態では、押込み装置9による押込み動作によって外装箱110へ押し込む物品群として、押出し装置7による1回の押し出し動作によって床板11上へ押し出された1列に整列された複数の物品Wとしたが、押出し装置7によるn回(nは2以上の所定の整数)の押し出し動作によって床板11上へ押し出されたn列に整列された複数の物品Wとなるように構成してもよい。
【0119】
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。