(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は基板にアニーリング工程を遂行できる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の目的は基板にプラズマを利用する処理工程とアニーリング工程とを1つの基板処理装置で遂行される基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0009】
また、本発明のその他の目的は基板に加熱されたアニーリングガスを供給してアニーリング工程を遂行できる基板処理装置及び基板処理方法を提供することにある。
【0010】
本発明が解決しようとする課題が上述した課題に限定されることではなく、言及されなかった課題は本明細書及び添付された図面から本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は基板処理装置を提供する。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、前記基板処理装置は内部に処理空間を有するハウジングと、前記処理空間内に位置し、基板を支持及び回転させる支持ユニットと、プラズマを発生させるプラズマ発生ユニットと、前記処理空間に処理ガスを供給する処理ガス供給ユニットと、そして前記処理空間にアニーリングガスを供給するアニーリングガス供給ユニットと、を含むことができる。
【0013】
一実施形態によれば、前記アニーリングガス供給ユニットは前記ハウジングの側壁に挿入され、外部からアニーリングガスが供給される流入管と、前記流入管から供給された前記アニーリングガスを前記処理空間に供給する流出口を有する流出管と、を含むことができる。
【0014】
一実施形態によれば、前記アニーリングガス供給ユニットは前記流入管と前記流出管とを連結し、内部に流路が形成される連結管をさらに含むことができる。
【0015】
一実施形態によれば、前記流出口の横幅は前記流入管の直径より大きく提供されることができる。
【0016】
一実施形態によれば、前記流出口は前記流入管より高い位置に提供されることができる。
【0017】
一実施形態によれば、前記流出管は前記処理空間内に位置することができる。
【0018】
一実施形態によれば、前記流出管は前記ハウジングの側壁から前記処理空間内に突出されて前記支持ユニットの上面と並行に提供されることができる。
【0019】
一実施形態によれば、前記流出管は前記ハウジングの側壁に挿入されることができる。
【0020】
一実施形態によれば、前記アニーリングガス供給ユニットは前記ハウジングの上壁に挿入され、外部からアニーリングガスが供給される流入管と、前記流入管から供給された前記アニーリングガスを前記処理空間に供給する流出口を有する流出管と、そして前記流入管と前記流出管とを連結し、内部に流路が形成される連結管を含むことができる。
【0021】
一実施形態によれば、前記アニーリングガス供給ユニットは複数個に提供され、複数の前記アニーリングガス供給ユニットは組合されて円型の形状に配置されることができる。
【0022】
一実施形態によれば、前記アニーリングガス供給ユニットリング形状を有し、前記ハウジングの側壁より内側に位置し、前記ハウジングの側壁との間に拡散空間を提供し、そして前記処理空間に前記アニーリングガスを供給する供給ホールを有するボディーと、前記ハウジングの側壁に挿入され、外部から前記アニーリングガスが供給されて前記拡散空間に供給する流入管と、を含むことができる。
【0023】
一実施形態によれば、前記供給ホールは複数個提供され、前記供給ホールは前記ボディーの円周面にリング形状をなすように配列されることができる。
【0024】
一実施形態によれば、前記供給ホールは前記支持ユニットの上面と並行に配置されることができる。
【0025】
一実施形態によれば、前記供給ホールは前記流入管の上部に位置することができる。
【0026】
一実施形態によれば、前記ボディーは前記ライナーであってもよい。
【0027】
一実施形態によれば、前記ガス供給ユニットは前記処理空間に供給される前記アニーリングガスを加熱するヒーティング部材をさらに含むことができる。
【0028】
一実施形態によれば、前記支持ユニットは前記支持ユニット上に置かれる基板を加熱するヒーターをさらに含むことができる。
【0029】
一実施形態によれば、前記ガス供給ユニットは前記アニーリングガスが格納されるガス格納部と、前記ガス格納部に前記アニーリングガスを前記ガス供給管に供給するガス供給ラインと、前記ガス供給ラインに設置されて前記処理空間に供給される前記アニーリングガスの流量を調節するバルブと、そして前記バルブと前記ヒーティング部材を制御する制御器と、をさらに含み、前記制御器は前記処理空間に供給される前記アニーリングガスの量と前記アニーリングガスの温度を既設定された温度に供給するように前記バルブと前記ヒーティング部材を制御することができる。
【0030】
一実施形態によれば、前記アニーリングガスは不活性ガスに提供されることができる。
【0031】
一実施形態によれば、前記アニーリングガスは水蒸気で提供されることができる。
【0032】
一実施形態によれば、前記制御器は前記処理空間に供給される前記アニーリングガスの温度が5℃乃至500℃になるように前記ヒーティング部材を制御することができる。
【0033】
本発明は基板を処理する方法を提供する。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、前記基板処理方法は処理空間内に基板を提供し、前記処理空間内にプラズマを供給して基板にプラズマ工程を遂行した後、前記処理空間内で前記基板に対してアニール工程を遂行し、前記アニーリング工程は前記処理空間内に加熱されたアニーリングガスによって遂行されることができる。
【0035】
一実施形態によれば、前記プラズマ工程はドライクリーニング工程である。
【0036】
一実施形態によれば、前記プラズマ工程はエッチバック工程である。
【0037】
一実施形態によれば、前記プラズマ工程は前記処理空間に窒素、水素、そしてフルオロが含まれたガスを供給して前記基板に形成された酸化膜に(NH
xF)
ySiF
z結合物を形成させる工程であり、前記アニーリング工程は前記(NH
xF)
ySiF
z結合物を除去する工程である。
【0038】
一実施形態によれば、前記プラズマ工程は前記基板上にフォトレジストを除去する工程であり、前記アニーリング工程は前記基板上に残留物を除去する工程である。
【0039】
一実施形態によれば、加熱された前記アニーリングガスの温度は50℃乃至500℃である。
【0040】
一実施形態によれば、前記アニーリングガスは不活性ガスである。
【0041】
一実施形態によれば、前記アニーリングガスは水蒸気である。
【0042】
一実施形態によれば、前記アニーリングガスが供給される間に前記基板は回転されることができる。
【0043】
一実施形態によれば、前記アニーリング工程中に前記基板の加熱は前記アニーリングガスのみによって遂行されることができる。
【0044】
一実施形態によれば、前記アニーリング工程中前記基板の加熱は前記アニーリングガスと基板が置かれる支持ユニット内に提供されたヒーターで加熱されることができる。
【発明の効果】
【0045】
本発明の一実施形態によれば、基板にプラズマを利用する処理工程とアニーリング工程とを1つの基板処理装置で遂行して基板処理工程に効率を向上させることができる。
【0046】
また、本発明の一実施形態によれば、基板にプラズマを利用する処理工程とアニーリング工程とを1つの基板処理装置に遂行して基板処理設備を最小化させることができる。
【0047】
また、本発明の一実施形態によれば、基板に加熱されたアニーリングガスを供給してアニーリング工程を遂行してアニーリング工程に効率を向上させることができる。
【0048】
本発明の効果が上述した効果に限定されることではなく、言及されなかった効果は本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0050】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照してより詳細に説明する。本発明の実施形態は様々な形態に変形されることができ、本発明の範囲が以下の実施形態に限定されない。本実施形態は当業界で平均的な知識を有する者に本発明をさらに完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状はより明確な説明を強調するために誇張されている。
【0051】
図1は本発明の一実施形態による基板処理設備を示す平面図である。
【0052】
図1を参照すれば、基板処理設備1は設備前方端部モジュール(equipment front end module、EFEM)10と工程処理モジュール20とを含む。設備前方端部モジュール(EFEM)10と工程処理モジュール20とは順次的に一方向に配置される。以下、設備前方端部モジュール(EFEM)10と工程処理モジュール20が配置された方向を第1方向(2)と称し、上部で見る時、第1方向(2)と垂直である方向を第2方向(3)と称し、第1方向(2)と第2方向(3)に全て垂直となる方向を第3方向(4)と称する。
【0053】
設備前方端部モジュール10は工程処理モジュール20の前方に位置する。設備前方端部モジュール10は基板が収納されたキャリヤー16と工程処理モジュール20との間に基板Wを移送する。設備前方端部モジュール10はロードポート12とフレーム14とを含む。
【0054】
ロードポート12はフレーム14の前方に位置する。ロードポート12は複数個が提供される。複数のロードポート12は互いに離隔して位置され、第2方向(3)に沿って一列に配置される。これとは異なりに、ロードポート12の個数は工程処理モジュール20の工程効率及びフットプリント等の条件にしたがって増加するか、或いは減少してもよい。キャリヤー16(例えば、カセット、Front Opening Unified Pod:FOUP等)は各々のロードポート12に安着される。キャリヤー16には工程に提供される基板W及び工程処理が完了された基板Wが収納される。キャリヤー16には基板の縁を支持するように提供されたスロット(図示せず)が形成される。スロットは第3方向(4)に複数個が提供され、基板は第3方向(4)に沿って互いに離隔された状態に積層されてキャリヤー16内に位置される。
【0055】
フレーム14はロードポート12とロードロックチャンバー22との間に配置される。ロードポート12、フレーム14、そしてロードロックチャンバー22は順次的に第1方向(2)に配置される。フレーム14の内部にはロードポート12とロードロックチャンバー22との間に基板Wを移送する移送ロボット18が配置される。移送ロボット18は第2方向(3)に具備された移送レール19に沿って移動可能である。
【0056】
工程処理モジュール20はロードロックチャンバー22、トランスファーチャンバー24、そして複数個の基板処理装置30を含む。
【0057】
ロードロックチャンバー22はトランスファーチャンバー24とフレーム14との間に配置される。トランスファーチャンバー24、ロードロックチャンバー、そしてフレーム14は順次的に第1方向(2)に沿って配置される。ロードロックチャンバー22は工程に提供される基板Wが基板処理装置30へ移送される前、又は工程処理が完了された基板Wがキャリヤー16へ移送される前に、待機する空間を提供する。ロードロックチャンバー22は1つ又は複数個が提供されることができる。一例によれば、ロードロックチャンバー22は2つが提供される。2つのロードロックチャンバー22は順次的に第2方向(3)に沿って配置される。1つのロードロックチャンバー22には工程処理のために基板処理装置30へ提供される基板Wが収納され、他の1つのロードロックチャンバー22には基板処理装置30で工程が完了された基板Wが収納されることができる。
【0058】
トランスファーチャンバー24は第1方向(2)に沿ってロードロックチャンバー22の後方に配置される。トランスファーチャンバー24は上部で見る時、多角形の本体25を有する。本体25の外側にはロードロックチャンバー22と複数個の基板処理装置30とが本体25の周辺に沿って配置される。一実施形態によれば、トランスファーチャンバー24は上部で見る時、六角形の本体を有する。設備前方端部モジュール10と隣接する頭側壁にはロードロックチャンバー22が各々配置され、残る側壁には基板処理装置30が配置される。本体25の各側壁には基板Wが出入する通路(図示せず)が形成される。通路はトランスファーチャンバー24とロードロックチャンバー22との間に、又はトランスファーチャンバー24と基板処理装置30との間に基板Wが出入する空間を提供する。各通路には通路を開閉するドア(図示せず)が提供される。トランスファーチャンバー24は要求される工程モジュールによって多様な形状に提供されることができる。
【0059】
トランスファーチャンバー24の内部には搬送ロボット26が配置される。搬送ロボット26はロードロックチャンバー22で待機する未処理基板Wを基板処理装置30へ移送するか、或いは基板処理装置30で工程処理が完了された基板Wをロードロックチャンバー22へ移送する。搬送ロボット26は基板処理装置30に順次的に基板Wを提供する。
【0060】
基板処理装置30はプラズマ状態のガスを基板に供給して工程処理を遂行する。プラズマガスは半導体製作工程で多様に使用されることができる。以下では基板処理装置30がアッシング(Ashing)工程を遂行することと説明するが、これに限定されなく、エッチング(etching)工程と蒸着(deposition)工程等でプラズマガスを利用する多様な工程に適用されることができる。
【0061】
図2は本発明の一実施形態による基板処理装置を概略的に示す図面である。
【0062】
図2を参照すれば、基板処理装置30は工程処理部100、プラズマ供給部200、そしてアニーリングガス供給ユニット300を含む。工程処理部100は基板W処理が遂行される空間を提供し、プラズマ供給部200は基板W処理工程に使用されるプラズマを発生させ、プラズマをダウンストリーム(Down Stream)方式に基板Wに供給する。アニーリングガス供給ユニット300は基板にアニーリング(Annealing)ガスを供給してアニーリング(annealing)工程を遂行する。以下、各構成に対して詳細に説明する。
【0063】
工程処理部100はハウジング110、支持ユニット140、そしてシャワーヘッド150を含む。
【0064】
ハウジング110は内部に基板W処理が遂行される処理空間TSを提供する。ハウジング110はチャンバー120と密閉カバー130とを含む。チャンバー120は上面が開放され、内部に空間が形成される。チャンバー120の側壁には基板Wが出入する開口(図示せず)が形成され、開口はスリットドア(slit door)(図示せず)のような開閉部材によって開閉される。開閉部材はハウジング110内で基板W処理が遂行される間に開口を閉鎖し、基板Wがハウジング110内部に搬入される時とハウジング110外部へ搬出される時とに開口を開放する。
【0065】
チャンバー120の壁にはヒーター(図示せず)が提供される。ヒーター(図示せず)はチャンバー120の壁を加熱する。ヒーター(図示せず)は加熱電源と電気的に連結されて提供される。ヒーター(図示せず)で発生される熱によってチャンバー120の内部の処理空間TSは所定温度に維持される。ヒーター(図示せず)はコイル形状の熱線で提供されることができる。
【0066】
チャンバー120の下部壁には排気ホール121が形成される。排気ホール121は排気ライン170と連結される。排気ライン170を通じてハウジング110の内部圧力が調節される。排気ライン170を通じて工程で発生された反応副産物がハウジング110外部へ排出される。
【0067】
密閉カバー130はチャンバー120の上部壁と結合する。密閉カバー130はチャンバー120の開放された上面を覆ってチャンバー120の内部を密閉させる。密閉カバー130はその横断面積がチャンバー120より小さい面積に提供される。密閉カバー130の上端はプラズマ供給部200と連結される。密閉カバー130には誘導空間DSが形成される。プラズマ供給部200で流入されたプラズマは誘導空間DSで拡散され、シャワーヘッド150へ移動する。
【0068】
支持ユニット140は処理空間TSに位置される。支持ユニット140は基板Wを支持する。支持ユニット140は静電力によって基板Wを吸着する靜電チャック(Electro Static Chuck)が提供される。支持ユニット140にはリフトホール(図示せず)が形成される。リフトホールにはリフトピン(図示せず)が各々提供される。リフトピンは基板Wが支持ユニット140上にローディング又はアンローディングされる場合、リフトホールに沿って昇降する。
【0069】
支持ユニット140は本体141、支持軸143、そして回転駆動部145を含む。本体141は上部で見る時、大体に円形に提供される上部面を有する。本体141の内部にはヒーター147が提供される。ヒーター147は基板Wを加熱して工程温度に維持させる。ヒーター147は基板Wにアニーリング工程の時、基板Wを加熱する。本体141の底面には回転駆動部145によって回転可能である支持軸143が結合される。支持軸143の下部には回転駆動部145が結合される。回転駆動部145は本体141を回転させる。一例として、回転駆動部145はモーターで提供される。
【0070】
シャワーヘッド150はチャンバー120と密閉カバー130との間でチャンバー120の上部壁と結合する。シャワーヘッド150は円板形状に提供される。シャワーヘッド150は支持ユニット140の上面と並べに配置される。シャワーヘッド150は支持ユニット140と対向する面が平らに提供される。シャワーヘッド150は基板Wより広い面積に提供される。シャワーヘッド150にはホール151が形成される。誘導空間DSで拡散されたプラズマガスはホール151を通過して基板Wへ供給される。
【0071】
プラズマ供給部200はプラズマ発生ユニット210、処理ガス供給ユニット220、そして連結ポート240を含む。
【0072】
プラズマ発生ユニット210は処理ガスを放電させてプラズマガスを生成する。処理ガス供給ユニット220はプラズマ発生ユニット210の放電空間ESへ処理ガスを供給する。以下、各構成に対して詳細に説明する。
【0073】
プラズマ発生ユニット210はハウジング110の上部に位置する。プラズマ発生ユニット210は処理ガスを放電させてプラズマガスを生成する。プラズマ発生ユニット210は反応器211、ガス注入ポート212、誘導コイル215、そして電源217を含む。
【0074】
反応器211は円筒形状に提供される。反応器211は上面及び下面が開放される。反応器211は内部に空間が形成される。反応器211の内部は処理ガスが放電される放電空間ESへ提供される。
【0075】
反応器211の上端にはガス注入ポート212が結合する。ガス注入ポート212は処理ガス供給ユニット220と連結され、処理ガスが供給される。ガス注入ポート212の底面には誘導空間ISが形成される。誘導空間ISは逆漏斗形状を有する。誘導空間ISは放電空間ESと連通される。誘導空間ISへ流入された処理ガスは拡散され、放電空間ESへ提供される。
【0076】
誘導コイル215は反応器211の周辺に沿って反応器211に複数回巻かれる。誘導コイル215の一端は電源217と連結され、他端は接地される。電源217は誘導コイル215に高周波電力又はマイクロ波電力を印加する。
【0077】
処理ガス供給ユニット220は誘導空間ISへ処理ガスを供給する。処理ガスは基板Wに形成された酸化膜又はフォトレジスト膜を除去するためのソースガスの中で1つとして、多様な形態に提供されることができる。処理ガスは水素(H
2)、酸素(O
2)、窒素(N
2)、アンモニア(NH
3)、そして弗素系列のガスの中で少なくともいずれかが含まれた混合ガスに提供されることができる。一例として、弗素系列のガスはNF
3又はNF
3が混合された混合ガスを含む。弗素系列のガスはHF、HCl、BCl
3、HBr、そしてClF
3の中で少なくともいずれかを含む。また、前記ガス成分の中で少なくともいずれかが混合された混合ガスを含む。
【0078】
処理ガス供給ユニット220は処理ガスを格納する処理ガス格納部221と、処理ガス格納部221とガス注入ポート212とを連結されるガス供給ライン222と、そしてガス供給ライン222に設置されて処理ガスの供給流量を調節するバルブ223とを含む。
【0079】
連結ポート240はプラズマ発生ユニット210とハウジング110との間に位置する。連結ポート240は円筒形状を有し、上面及び下面が開放され、内部にソース空間SSが形成される。連結ポート240は反応器211に相応する半径に提供される。連結ポート240の上端は反応器211と結合し、下端は密閉カバー130と結合する。
【0080】
図3は
図2のアニーリングガス供給ユニットの一部を示す図面であり、
図4は
図2のアニーリングガス供給ユニットの一部を示す切開斜視図である。以下、
図2処理乃至
図4を参考すれば、アニーリングガス供給ユニット300は基板Wが位置した処理空間TSへアニーリングガスを供給してアニーリング工程を遂行する。アニーリング工程は基板W処理工程の中で生成された反応副産物を除去する工程である。
【0081】
アニーリングガス供給ユニット300はハウジング110の側壁に挿入されて提供される。アニーリングガス供給ユニット300は複数個が提供されることができる。一例として、アニーリングガス供給ユニット300は4つが提供される。複数のアニーリングガス供給ユニット300は組合されて円型のリング形状に位置される。これとは異なりに、アニーリングガス供給ユニット300は3つ以下又は5つ以上が提供されてもよい。複数のアニーリングガス供給ユニット300はハウジング110の側壁に配置され、互いに組合されてリング形状をなすように配置される。
【0082】
アニーリングガス供給ユニット300は流入管310、流出管320、連結管330、ヒーティング部材340、ガス格納部350、ガス供給ライン360、バルブ370、そして制御器390を含む。
【0083】
流入管310はハウジング110の側壁に挿入される。流入管310は外部からアニーリングガスが供給される。流入管310は外部から供給されたアニーリングガスを連結管330に形成された流路331へ供給する。流入管310はハウジング110の側壁に並行に挿入される。これとは異なりに、
図5のように流入管310はハウジング110の上壁に挿入されてもよい。これとは異なりに、
図7とようにハウジング110の側壁に傾くように挿入されてもよい。この場合、流入管310はハウジング110の内側で行くほど、上向に傾くように提供される。
【0084】
流出管320はアニーリングガスを処理空間TSへ供給する。流出管320は処理空間TS内に位置する。流出管320は処理空間TS内に突出されて提供される。流出管320はハウジング110の側壁と結合されて提供される。流出管320は処理空間TSで支持ユニット140より上部に位置する。流出管320は支持ユニット140の上面と並行に提供される。流出管320は流入管310より上部に位置する。流出管320は流出口321を有する。流出口321は横幅(d2)が縦幅(d3)より長く形成される。流出口321の横幅(d2)は流入管310の直径(d1)より大きく提供される。流出口321は流入管310より上部に位置する。これとは異なりに、流出管320は
図6のようにハウジング110の側壁に挿入されて提供されてもよい。この場合、流入管310、流出管320、そして連結管330はハウジング110の側壁に挿入されて提供される。
【0085】
連結管330は流入管310と流出管320とを連結する。連結管330はハウジング110の側壁と結合されて提供される。連結管330の一側は流入管310と連結され、他側は流出管320と連結される。連結管330の上部には流出管320と連結される。連結管330の内部には流路331が形成される。流路331は流入管310から供給されたアニーリングガスを流出管320へ供給する。
【0086】
ヒーティング部材340は処理空間TSへ供給されるアニーリングガスを加熱する。ヒーティング部材340はガス供給ライン360上に設置される。ヒーティング部材340はアニーリングガスを既設定された温度に加熱する。一例として、ヒーティング部材340はアニーリングガスを50℃乃至500℃に加熱する。ヒーティング部材340は流入管310へ供給されるアニーリングガスを加熱する。一例として、ヒーティング部材340はヒーターで提供される。
【0087】
ガス格納部350はアニーリングガスを格納し、ガス供給ライン360を通じてアニーリングガスを処理空間TSへ供給する。一例として、アニーリングガスは不活性ガスで提供される。一例として、供給されるアニーリングガスは窒素ガスで提供される。これとは異なりに、アニーリングガスは水蒸気で提供されてもよい。
【0088】
ガス格納部350にはガス供給ライン360が連結される。ガス供給ライン360の一端は流入管310と連結され、他端はガス格納部350と連結される。ガス供給ライン360にはバルブ370が設置される。バルブ370は処理空間TSへ供給されるアニーリングガスの量を調節する。
【0089】
制御器390はヒーティング部材340とバルブ370とを制御する。一例として、制御器390は処理空間TSへ供給されるアニーリングガスの温度が50℃乃至500℃になるようにヒーティング部材340を制御してアニーリングガスを加熱する。一例として、制御器390は処理空間TSへ供給されるアニーリングガスの量をバルブ370を制御して調節する。
【0090】
図8は
図2のアニーリングガス供給ユニットの他の実施形態を示す図面であり、
図9は
図8のアニーリングガス供給ユニットのボディー330aを示す斜視図である。以下、
図8と
図9とを参考すれば、アニーリングガス供給ユニット300aはボディー330a、流入管310a、ヒーティング部材340、ガス格納部350、ガス供給ライン360、バルブ370制御器390を含む。
【0091】
図8のアニーリングガス供給ユニット300aにヒーティング部材340、ガス格納部350、ガス供給ライン360、バルブ370、そして制御器390は
図2と同様に提供される。
【0092】
ボディー330aはリング形状に提供される。ボディー330aは上面及び下面が開放された空間を有する。ボディー330aは円筒形状に提供されてもよい。ボディー330aはチャンバー120の内側面に相応する半径を有する。ボディー330aはハウジング110の内側に位置する。ボディー330aはハウジング110の側壁に結合される。
【0093】
ボディー330aの外側面とハウジング110の内側壁との間には拡散空間320aが形成される。拡散空間320aは供給ホール321a及び流入管310aに連結される。拡散空間320aは流入管310aから供給されたアニーリングガスが拡散され、ボディー330aの供給ホール321aを通じて処理空間TSへアニーリングガスを供給する。拡散空間320aはリング形状の空間を形成する。
【0094】
ボディー330aは供給ホール321aを有する。供給ホール321aは複数個が提供される。供給ホール321aは円形状に提供される。複数の供給ホール321aはボディー330aの円周面にリング形状をなすように配列される。供給ホール321aは支持ユニット140の上面と並行に配置される。供給ホール321aは流入管310aの上部に位置する。上述した例と異なりに、供給ホール321aは三角形、四角形、五角形等の多角形状に提供されることができる。
【0095】
一例として、ボディー330aはライナーで提供されることができる。ライナーはチャンバー120の内壁が損傷されることを防止する。ライナーは工程の中で発生した不純物がチャンバー120の内壁に蒸着されることを防止する。ライナーはアルミニウム材質で提供されることができる。
【0096】
図8の流入管310aは
図2の流入管310と大体に同様に提供される。
【0097】
図10及び
図11は処理空間に供給されるアニーリングガスの流れを概略的に示す図面である。以下、
図10と
図11とを参照して本発明の基板処理装置で基板Wを処理する方法を提供する。
【0098】
基板Wは外部で処理空間TSへ移送される。移送された基板Wは処理空間TSに支持ユニット140に置かれる。処理空間TS内に基板Wが提供された後、処理ガスを利用してプラズマを発生させる。発生されたプラズマを処理空間TSへ供給して基板Wを処理する。一例として、プラズマを利用する工程はドライクリーニング工程である。これとは異なりに、プラズマ工程はエッチバック工程であってもよい。選択的に、プラズマ工程は処理空間TSへ窒素、水素、フルオロが含まれたガスを供給して基板Wに形成された酸化膜に(NH
xF)
ySiF
z結合物を形成させる工程である。又は、プラズマ工程は基板W上にフォトレジストを除去する工程であってもよい。
【0099】
基板Wにプラズマ工程を遂行した後、処理空間TS内で基板Wに対してアニーリング工程を遂行する。アニーリング工程はプラズマ工程の後、基板W上に生成された反応副産物を除去する工程である。アニーリング工程は処理空間TS内に基板W上に加熱されたアニーリングガスを供給して遂行される。一実施形態として、アニーリングガスは不活性ガスで提供されることができる。供給される不活性ガスは窒素ガス、アルゴンガスで提供されることができる。これとは異なりに、アニーリングガスは水蒸気で提供されてもよい。
【0100】
一例として、プラズマ工程が処理空間TSに窒素、水素、フルオロが含まれたガスを供給して基板Wに形成された酸化膜に(NH
xF)
ySiF
z結合物を形成させる工程である場合、アニーリング工程は基板W上に(NH
xF)
ySiF
z結合物を除去する工程である。選択的にプラズマ工程が基板W上にフォトレジストを除去する工程である場合、アニーリング工程は基板W上に残留物を除去する工程である。
【0101】
アニーリングガス供給ユニット300は処理空間TSにアニーリングガスを供給する。一例として、
図2のアニーリングガス供給ユニット300でなされてもよい。アニーリングガスはガス格納部350でガス供給ライン360を通じて流入管310に供給される。アニーリングガスは流入管310に供給される前にヒーティング部材340で既設定された温度に加熱される。一例として、加熱されたアニーリングガスの温度は50℃乃至500℃である。
【0102】
アニーリングガスは流入管310で連結管330の流路331を通じて流出管320に供給される。アニーリングガスは流出管320に形成された流出口321を通じて支持ユニット140の基板Wの上にアニーリングガスを供給する。アニーリングガスが支持ユニット140の基板Wの上に直接的に供給されなく、流入管310、連結管330、そして流入管310より高く位置した流出管320を通じて順次的に供給される。アニーリングガスが供給される間に支持ユニット140は基板Wを回転させる。
【0103】
加熱されたアニーリングガスによって基板Wは加熱され、アニーリング工程を遂行される。基板Wの加熱は加熱されたアニーリングガスによってのみに遂行される。これとは異なりに、支持ユニット140に提供されたヒーターとアニーリングガスとによって加熱されてもよい。選択的に、加熱されたアニーリングガス、支持ユニット140のヒーター、チャンバーの側壁に提供されたヒーターを同時に使用して基板Wを加熱してもよい。
【0104】
アニーリングガスが供給される途中に基板Wにアニーリングガスが流入管310を通じて直接的に供給されなく、供給されるアニーリングガスによって基板Wの滑られる現像を抑制することができる。また、流出管320に流入口が横幅が広く提供されて基板Wに全体の領域に均等にアニーリングガスを供給することができる。また、アニーリングガス供給ユニット300は複数個が提供され、支持ユニット140が基板Wを回転させて処理空間TSに供給されるアニーリングガスは基板Wに全体領域に均等に供給ことができるので、アニーリング工程に効率を向上させることができる。
【0105】
本発明の一実施形態によれば、基板Wにプラズマ工程とアニーリング工程とは1つの基板W処理装置の処理空間TSで遂行されることができる。基板Wの加熱してなされるアニーリング工程は別のチャンバーで成されることと比較する時、基板W処理設備を減らすことができ、基板W処理工程時間を短縮して基板W処理工程に効率を向上させることができる。
【0106】
但し、1つの基板処理装置でアニーリング工程を遂行する場合、シャワーヘッドにヒーターを設置し、支持ユニット上に基板をリフトピン等を利用して上昇させて接触した後、基板を加熱してアニーリング工程を遂行することができる。この場合、1つの基板処理装置で基板にプラズマを利用する工程とアニーリング工程とを遂行する長所があるが、シャワーヘッドの温度がプラズマを利用する工程の温度とアニーリング工程の温度とで差異があるので、工程毎に温度が急激に変化させなければならない問題点がある。したがって、1つの基板処理装置で上述したプラズマ工程とアニーリング工程とを遂行する時、急激な温度変化を安定的に制御して基板処理工程を遂行し、短い時間に乗温−冷却を反復的に遂行しなければならない。しかし、短い時間にシャワーヘッドの乗温−冷却に望む温度を維持し、工程を進行するのに工程時間が長く掛かり、急激な温度変化を耐える材質でシャワーヘッドを提供することに困難がある。また、2つの工程を遂行する時、基板の移動及び乗温−冷却過程の工程で基板処理工程に時間が長く掛かる問題点がある。
【0107】
これとは異なりに、上述した本発明の実施形態はアニーリング工程は別の加熱されたアニーリングガスで工程を進行して工程温度の調節が容易であり、シャワーヘッド等の他の装置に加熱装置を提供する必要が無い。また、支持ユニット上に基板に処理ガスを利用するプラズマ工程と加熱されたアニーリングガスとを供給してアニーリング工程を進行して基板処理工程に時間を短縮させる効果がある。
【0108】
また、基板W処理装置は処理空間TSに別にアニーリングのための加熱装置の代わりに加熱されたアニーリングガスでアニーリング工程を遂行して基板W処理装置の設備を最小化することができる。
【0109】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また前述した内容は本発明の望ましい実施形態を例として説明することであり、本発明は多様な他の組合、変更、及び環境で使用することができる。即ち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、前述した開示内容と均等な範囲及び/又は当業界の技術又は知識の範囲内で変更又は修正が可能である。前述した実施形態は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明することであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態に本発明を制限しようとする意図ではない。添付された請求の範囲は他の実施状態も含むこととして解析しなければならない。