(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
遺体が入れられた棺を収納する前記遺体収納庫の上面部には、少なくとも遺体の顔を覗ける位置に、開閉可能な窓部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の遺体保存装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1には、遺体の周囲を囲むように電極板を配置して電場を形成する遺体保存装置が記載されている。この装置では、遺体を収納する空間を画成する複数の大型の電極板を3層に配置する必要があるので、装置構成(特に遺体を収納する箱体の構造)が複雑となり製造コストが嵩むという問題がある。上記特許文献2には、納棺された遺体を挟むように、棺内の対向する2つの壁面部に一対の大型の電極板を配置して棺内の空間に電場を形成する技術が記載されている。この技術では、棺に電極板を取り付けたり、棺内に冷気を送るための孔を棺に開設したりするなどの加工作業が必要となるので、一般的な棺に適用することが難しく、また加工作業時に棺が損傷する虞もある。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、棺に特別な加工を施すことなく遺体を非凍結状態で保存することが可能な遺体保存装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る遺体保存装置は、外部環境から断熱された、遺体もしくは遺体が入れられた棺を収納可能な庫内空間を画定する遺体収納庫と、前記庫内空間に冷気を循環させて前記庫内空間の温度をマイナスの設定温度に制御する庫内温度制御手段と、前記庫内空間に静電気を放出して前記庫内空間に電場を形成する空間電位発生手段と、を備えて構成され
、前記庫内温度制御手段は、前記遺体収納庫の外部において冷気を生成する冷気生成装置と、前記冷気生成装置からの冷気を前記庫内空間内に吐出する冷気吐出口と、前記庫内空間内の空気を吸い込んで前記冷気生成装置に導く吸気口とを有し、前記冷気吐出口は、前記遺体収納庫内の底面部における、前記遺体収納庫の一内側面部の近傍位置に形成され、前記冷気吐出口を挟んで前記一内側面部と対向する位置には、前記遺体収納庫内に入れられる棺の一外側面部と当接して当該棺の移動を規制するストッパ部材が設けられ、前記吸気口は、前記遺体収納庫内の底面部における、前記ストッパ部材を挟んで前記冷気吐出口とは反対側に形成されている。なお、この空間電位発生手段は、特許第5683032号公報(以下「特許公報A」と称する)に記載された空間電位発生装置と同様の構成のものである。
【0008】
上記構成の遺体保存装置において、前記庫内空間において細菌および臭気を減少させる除菌・脱臭手段を備えていることが好ましい。
【0009】
また、上記構成の遺体保存装置において、前記設定温度は、−4℃以上0℃未満の温度であることが好ましい。
【0010】
また、上記構成の遺体保存装置において、遺体が入れられた棺を収納する前記遺体収納庫の上面部には、少なくとも遺体の顔を覗ける位置に、開閉可能な窓部が設けられていることが好ましい。
【0011】
また、上記構成の遺体保存装置において、前記遺体収納庫を支持する、車輪付きの移動可能な支持台を備えていることが好ましい。
【0014】
また、上記構成の遺体保存装置において、前記支持台の内部に、前記冷気生成装置が収納されることが好ましい。
【0015】
遺体保存装置の参考態様として、庫内温度制御手段は、前記遺体収納庫の少なくとも1つの側面部に設けられた、冷気を生成して当該冷気を前記遺体収納庫内に吹き出す冷気生成吹出装置を有して構成されるとしてもよい。
【0016】
また、上記構成の遺体保存装置において、前記空間電位発生手段は、前記庫内空間に設置される、静電気を放出して対向する空間に電場を発生させる静電気放出手段を有していることが好ましい。
【0017】
また、上記構成の遺体保存装置において、前記遺体収納庫内の底面部には、回転自在に軸支されたローラ部材を介して棺を支持する棺支持部材が設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る遺体保存装置によれば、遺体もしくは遺体が入れられた棺を収納可能な、外部環境から断熱された庫内空間に、冷気を循環させて庫内空間の温度をマイナスの設定温度に制御する構成であり、このとき、庫内空間に静電気を放出して庫内空間に電場を形成するので、遺体をマイナスの温度環境下で冷却しながらも遺体を非凍結状態(氷点下非凍結状態)で保存することができる。また、庫内空間に静電気を放出することにより庫内空間に電場を形成する構成であるので、電場を形成するために従来必要とされた大型の電極板を用いないため、装置構成(特に遺体収納庫の構成)を簡易なものとすることができる。さらに、棺に特別な加工を施す必要もないので、棺を傷付ける可能性も低く、一般的な棺に入れられた遺体を、棺ごと庫内空間に収納して保存することが可能となる。
【0019】
上記構成の遺体保存装置において、設定温度を−4℃以上0℃未満の温度とする構成とすれば、設定温度を−4℃未満とした場合に比較して、遺体をより良好に非凍結状態で保存することが可能となる。
【0020】
さらに、上記構成の遺体保存装置において、庫内空間において細菌および臭気を減少させる除菌・脱臭手段を備えた構成とすれば、庫内空間における細菌および臭気の増加を抑えることが可能となる。
【0021】
また、上記構成の遺体保存装置において、遺体が入れられた棺を収納する遺体収納庫の上面部の、少なくとも遺体の顔を覗ける位置に、開閉可能な窓部が設けられた構成とすれば、庫内空間における遺体の状態を窓部から観察することができるとともに、遺族等が遺体の顔を窓部から覗いて見たり、窓部を開けて手で触れたりすることも可能となる。
【0022】
また、上記構成の遺体保存装置において、遺体収納庫を支持する、車輪付きの移動可能な支持台を備えた構成とすれば、支持台により遺体収納庫を移動させることができるので、遺体収納庫の設置場所を自在に変更することが可能となる。このため、例えば、セレモニーホール等において、葬儀を行うまでは、遺体(棺)を収納した遺体収納庫を霊安室等の保管用スペースに設置しておき、葬儀を行うときに、その遺体収納庫を葬儀会場まで移動させて設置することなども容易に可能となる。
【0023】
また、上記構成の遺体保存装置において、庫内温度制御手段が、遺体収納庫の外部において冷気を生成する冷気生成装置と、冷気生成装置からの冷気を庫内空間内に吐出する冷気吐出口と、庫内空間内の空気を吸い込んで冷気生成装置に導く吸気口とを有する構成とすれば、庫内空間内に冷気を滞りなく循環させることができるので、庫内空間を短時間で冷却することが可能となる。
【0024】
また、上記構成の遺体保存装置において、冷気吐出口が、遺体収納庫内の底面部における、遺体収納庫の一内側面部の近傍位置に形成され、冷気吐出口を挟んで前記一内側面部と対向する位置に、遺体収納庫内に入れられる棺の一外側面部と当接して当該棺の移動を規制するストッパ部材が設けられ、吸気口は、遺体収納庫内の底面部における、ストッパ部材を挟んで冷気吐出口とは反対側に形成されている構成とすれば、棺の一外側面部がストッパ部材に当接した状態において前記一外側面部と前記一内側面部との間に、冷気吐出口から庫内空間内の上部へと延びる空間が形成されることとなる。その空間を、冷気吐出口から吐出される冷気を庫内空間内の上部へと導く通路として利用することにより、庫内空間内の上部に冷気を導くためのダクトを庫内空間内に設けなくても、冷気を庫内空間内に効率良く循環させることが可能となる。
【0025】
さらに、上記構成の遺体保存装置において、支持台の内部に、冷気生成装置が収納される構成とすれば、冷気生成装置を遺体収納庫と一緒に移動させることができるので、これらの移動作業を容易に行うことが可能となる。また、冷気生成装置を人目に付かないように配置することも可能となる。
【0026】
また、
参考態様として、庫内温度制御手段が、遺体収納庫の側面部に、冷気を生成して遺体収納庫内に吹き出す冷気生成吹出装置を有する構成とすれば、遺体保存装置を低背化してコンパクトに構成することが可能となる。
【0027】
また、上記構成の遺体保存装置において、空間電位発生手段が、庫内空間に設置される、静電気を放出して対向する空間に電場を発生させる静電気放出手段を有する構成とすれば、静電気放出手段の設置位置や設置数を変更することにより、庫内空間における静電気
の放出状態や電場の形成状態を適宜調整することができるので、遺体の体格等が大きく異なる場合でもそれに応じた電場を形成することによって遺体を的確に保存することができる。
【0028】
また、上記構成の遺体保存装置において、遺体収納庫内の底面部に、回転自在に軸支されたローラ部材を介して棺を支持する棺支持部材が設けられている構成とすれば、庫内空間への棺の出し入れを行う際に、棺支持部材上に載置された棺をローラ部材の回転によって軽い力で移動させることができるので、棺の出し入れ作業を容易に行うことが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、上記図面を用いて本発明の実施形態について説明する。第1実施形態の遺体保存装置1は、
図1に示すように外観的には、矩形箱状に形成された遺体収納庫10と、遺体収納庫10を支持する支持ユニット40とに大別される。まず、これらの全体的な構成について説明する。
【0031】
遺体収納庫10は、筒状基部11、頭部側パネル部12(
図2,3に図示)および足元側パネル部13により構成され、上蓋が外された棺CK(
図3に図示)に仰向けの状態で入れられた遺体(図示略)を棺CKごと収納可能な大きさの、外部環境から断熱された庫内空間を画成する。筒状基部11は、遺体収納庫10の上面部を構成する上面パネル部11A(
図1,3を参照)と、底面部を構成する底面パネル部11B(
図2,3を参照)と、左側面部(左とは庫内空間内の遺体から見ての方向、右についても同様)を構成する左側面パネル部11C(
図1を参照)と、右側面部を構成する右側面パネル部11D(
図2,3を参照)とが、一体に形成されている。上面パネル部11Aには、庫内空間に収納された棺CK内の遺体(以下「庫内遺体」とも称する)の顔を覗ける位置に窓用開口(図示略)が形成されており、この窓用開口に、遺体収納庫10の内部を覗くための窓部W1(例えば、複層硝子により形成される)が開閉可能に設けられている。具体的には窓部W1には、揺動操作可能な一対のハンドル部14が設けられており、このハンドル部14を揺動操作することにより、窓部W1を、上面パネル部11Aの窓用開口に着脱することが可能となっている。
【0032】
頭部側パネル部12および足元側パネル部13(
図3を参照)は、遺体収納庫10の長手方向の両側面部を構成するものであり、庫内遺体の頭部側に頭部側パネル部12が設置され、足元側に足元側パネル部13が設置される。両パネル部12,13は、筒状基部1
1とは別体に形成され、筒状基部11に対し着脱可能に構成されている。具体的には頭部側パネル部12は、揺動操作可能な一対のハンドル部15(
図3に片方のみを図示)を有しており、このハンドル部15を揺動操作することにより、筒状基部11の長手方向一端部(庫内遺体の頭部側の端部)に着脱することが可能となっている。同様に、足元側パネル部13は、揺動操作可能な一対のハンドル部16(
図1を参照)を有しており、このハンドル部16を揺動操作することにより、筒状基部11の長手方向他端部(庫内遺体の足元側の端部)に着脱することが可能となっている。頭部側パネル部12が取り外されると、筒状基部11の長手方向一端部に、棺CKを出し入れ可能な大きさの開口部が開放形成され、そこから庫内空間への棺CK(遺体)の出し入れが行われるようになっている。
【0033】
一方、足元側パネル部13は、メンテナンス作業を行う場合等に取り外されるように構成されている。筒状基部11、頭部側パネル部12および足元側パネル部13は、
図4に示すように、外装用の側板部23Aと内装用の側板部23B(例えば、側板部23Aは電気亜鉛メッキ鋼板により形成され、側板部23Bはステンレス鋼板により形成されるが、アルミニウム等の他の金属製パネルや木製パネル等により形成してもよい)の間に、断熱層部24(例えば、発泡スチロールにより形成されるが、グラスウールやポリスチレンフォーム等の他の断熱材により形成してもよい)を挟み込んで形成されており、断熱性および強度に優れた構造となっている。
【0034】
支持ユニット40は、第1および第2の支持台41A,41Bと、これら2つの支持台41A,41Bを連結する2本の連結バー42(
図1〜3において、図中手前側の連結バー42のみを図示している)と、を備えて構成されている。第1および第2の支持台41A,41Bは、矩形箱状に形成された支持基部43と、支持基部43の底面部の四隅に設けられたストッパ機構付きの4個の車輪44(
図1〜3において、図中手前側の2個の車輪44のみを図示している)をそれぞれ備え、各車輪44の回転により移動できるように構成されている。連結バー42は、角柱状に形成されており、その上面が第1および第2の支持台41A,41Bの上面と面一になるように設置され、遺体収納庫10を第1および第2の支持台41A,41Bと協同して支持するように構成されている。
【0035】
第2の支持台41Bの支持基部43は、少なくともその一側面部が開閉可能に形成されており、
図3に示すように内部に、冷気生成装置31が収納されている。この冷気生成装置31は、その装置筐体内を循環する冷媒の熱交換により冷気を生成して送出するものであり、冷気生成装置31からの冷気を遺体収納庫10の内部(庫内空間)まで導いて吐出する吐出用ダクト32と、庫内空間内の空気を吸い込んで冷気生成装置31まで導く吸気用ダクト33と共に庫内温度制御手段を構成する。
【0036】
図2に示すように、庫内空間内の底面部(底面パネル部11B)には、当該底面部を貫通するように形成された矩形状の冷気吐出口17と吸気口18とが開設されている。吐出用ダクト32は、第2の支持台41Bの支持基部43の内部から冷気吐出口17まで延び、冷気吐出口17から庫内空間内に冷気を吐出するように構成されている。吸気用ダクト33は、第2の支持台41Bの支持基部43の内部から吸気口18まで延び、吸気口18から庫内の空気を吸い込むように構成されている。また吸気口18には、庫内空間内の気温(庫内温度)を検出する温度センサ34(
図2に図示)が設置されている(温度センサ34の設置位置や設置する個数は適宜変更可)。
【0037】
冷気生成装置31の装置筐体には、庫内空間の設定温度を指定するための操作部31aと、指定された設定温度や温度センサ34により検出された庫内温度を表示する温度表示部31bとが設けられている。冷気生成装置31は、指定された設定温度と温度センサ34により検出された庫内温度との差に基づき、吐出用ダクト32を介して庫内空間に送り込む冷気の温度や冷気の量を調整しながら、庫内空間内に冷気を循環させることにより、
庫内温度が、指定された設定温度となるように制御する。なお、庫内空間の設定温度は、−4℃以上0℃未満の範囲内の所定の温度(例えば、−3℃や−4℃(適宜変更可)に指定される。第2の支持台41Bの支持基部43の内部には、冷気生成装置31の他に、電場制御装置51とACアダプタ52も収納されているが、これらについては後述する。
【0038】
次に、遺体収納庫10の内部構成について説明する。
図2は、筒状基部11の上面パネル部11Aと左側面パネル部11Cを仮想的に破断して取り除くとともに、足元側パネル部13を取り外した状態における遺体収納庫10の内部を示しており、
図3は、筒状基部11の左側面パネル部11Cを仮想的に破断して取り除いた状態における遺体収納庫10の内部を示している。
図2,3に示すように、遺体収納庫10の底面部を構成する底面パネル部11Bの上面(庫内側の面)には、棺CKが載置される棺支持部材としての8個の円筒ローラ61(
図3では紙面手前側の4個のみを図示)が、遺体収納庫10の長手方向に沿って4個ずつ2列(個数や配置位置は任意に変更可)に配置されている。
【0039】
各円筒ローラ61は、棺CKの下面と当接する、回転自在に支持された円筒状のローラ部を有しており、このローラ部の回転軸が遺体収納庫10の長手方向と垂直となるように配置されている。これにより、頭部側パネル部12を取り外して遺体収納庫10の長手方向一端部を開放し、そこから庫内空間への棺CKの出し入れを行う際には、円筒ローラ61上に載置された棺CKを、ローラ部の回転によって軽い力で移動させることができるので、出し入れの作業を容易に行うことが可能となっている。また、円筒ローラ61は、
図3に示すように、底面パネル部11Bの上面よりも一段高い位置で棺を支持するように構成されている。これにより、円筒ローラ61上に載置された棺CKと底面パネル部11Bとの間に空間Sが形成され、庫内の冷気がこの空間Sを通って循環できるようになっている。なお、円筒ローラ61の代わりに、球状のローラ部を有するボールローラ(図示略)を棺支持部材として配置してもよい。
【0040】
先に略述したように、底面パネル部11Bには、冷気吐出口17および吸気口18が形成されている(
図2,3を参照)。冷気吐出口17は、足元側パネル部13の内面近傍位置に形成されており、吸気口18は、冷気吐出口17と隣接するように、かつ冷気吐出口17よりも足元側パネル部13から離れた位置に形成されている。冷気吐出口17と吸気口18との間には、板状のストッパ部材62(
図2ではストッパ部材62の向こう側が見えるように2点鎖線で図示している)が取り付けられている(取り外し可能に構成してもよい)。このストッパ部材62は、頭部側パネル部12の側から庫内空間へ棺CKが入れられる際に、棺CKの長手方向一端面部(遺体の足元側の端面部)と当接して、棺CKがそれ以上、足元側パネル部13に近づくように移動することを規制するように構成されている。
【0041】
また、棺CKの長手方向一端面部がストッパ部材62に当接した状態において、足元側パネル部13の内面と棺CKの長手方向一端面部およびストッパ部材62との間には、冷気吐出口17から庫内空間内の上部へと延びる空間T(
図3を参照)が形成される。この空間Tは、冷気吐出口17から吐出される冷気を庫内空間内の上部に導く通路として利用されるように構成されている。このため、冷気吐出口17からの冷気を庫内空間内上部に導くためのダクトを庫内空間内に設けなくても、冷気を庫内空間内に効率良く循環させることが可能となっている。さらに、ストッパ部材62は、
図3に示すように棺CKが入れられた状態において、冷気吐出口17側の上記空間Tと、吸気口18側の上記空間Sとを仕切る仕切部材としても機能する。両空間S,Tがストッパ部材62によって仕切られることにより、冷気吐出口17から吐出された冷気が直接的に吸気口18から吸い出されることが防止されるとともに、冷気吐出口17から棺CKの周囲を通って吸気口18に至る冷気の通路が形成されるので、棺CKが入れられた庫内空間内に冷気をさらに効率良く循環させることが可能となっている。
【0042】
図3に示すように、遺体収納庫10の上面部を構成する上面パネル部11Aの庫内側の面には、静電気放出手段53が、庫内遺体の頭部側、中央部(腹部と対向する位置)および足元側の3位置にそれぞれ設置されている。静電気放出手段53は、上述した電場制御装置51と共に空間電位発生手段を構成する。この空間電位発生手段は、先述した特許公報Aに記載された空間電位発生装置と同様の構成のものである。すなわち、電場制御装置51は、一次コイルと二次コイルとを磁気的に結合してなるトランスと、二次コイルにおける電圧を調整するために二次コイルの一方の端子を一次コイルの端子に戻すフィードバック制御回路と、二次コイルの出力に低周波振動を加えるために二次コイルの他方の端子に設けられた出力制御手段(いずれも図示略)とにより構成される。また、静電気放出手段53は、電場制御装置51の二次コイルの他方の端子に電気的に接続された、導電性材料からなる板面(図示略)を有し、電場制御装置51の作動によってその板面から静電気を放出して、対向する庫内空間(例えば、静電気放出手段53を中心とした半径略1.5メートルの範囲内の空間)に電場を形成するように構成されている。なお、庫内空間には、電場制御装置51と静電気放出手段53とを電気的に接続するための電線(図示略)が配置される。
【0043】
また、
図3に示すように、上面パネル部11Aの庫内側の面(窓部W1の近傍位置)には、照明灯54が設置されている。この照明灯54は、窓部W1から庫内遺体の顔を覗く際に顔が見え易いように、遺体の頭部を上方から照明するものであり、LEDランプ等により構成される。
【0044】
さらに、
図3に示すように、上面パネル部11Aの庫内側の面(庫内遺体の足元寄りの位置)には、除菌・脱臭手段55が設置されている。この除菌・脱臭手段55は、庫内空間にオゾンを放出して、庫内空間における細菌の除菌(殺菌)および臭気の脱臭を行うように構成されている。また、除菌・脱臭手段55は、上述したACアダプタ52と電線(図示略)を介して電気的に接続されており、ACアダプタ52から供給された直流電流により駆動する。ACアダプタ52は、遺体保存装置1が設置されるセレモニーホール等の建物に設置された交流電流供給用のコンセントに電気的に接続され、交流電流を直流電流に変換して除菌・脱臭手段55に供給する。
【0045】
次に、遺体保存装置1の作用(遺体保存方法)について説明する。まず、遺体保存装置1を、支持ユニット40の車輪44を回転させながら遺体(棺)の収納作業を行う場所に移動させ、車輪44の回転をストッパ機構により制止して固定する。次に、遺体収納庫10の頭部側パネル部12を取り外し、そこに形成される開口部から、遺体が入れられた棺CK(上蓋は外されている)を遺体収納庫10内の各円筒ローラ61上に載置する。具体的には、まず、棺CKの足元側端部を上記開口部側の円筒ローラ61上に載せる。次に、その円筒ローラ61の回転を利用して棺CKを奥側に押し、棺CKが、次の円筒ローラ61、さらに奥の円筒ローラ61というように、各円筒ローラ61上を渡って奥側へと進むように、各円筒ローラ61の回転を利用して押し入れる。そして、棺CKの足元側の端面部がストッパ部材62に当接したことにより、棺CKの載置作業を終える。棺CKの載置後、頭部側パネル部12を取り付けて上記開口部を閉じ、外部環境から断熱された庫内空間を画成する。これにより、遺体が入れられた棺CKの庫内空間への収納作業は終了する。
【0046】
庫内空間への棺CKの収納後、電場制御装置51を作動させて、各静電気放出手段53から静電気を庫内空間に放出させ、庫内空間内に電場を形成する。また、冷気生成装置31を起動して庫内空間の設定温度を−4℃以上0℃未満の範囲内で指定する。この設定温度の指定に基づき、冷気生成装置31から吐出用ダクト32、冷気吐出口17を介して庫内空間に冷気を吐出するとともに、庫内空間の空気を、吸気用ダクト33を介して吸気口
18から吸い込んで庫外へと排出することにより、冷気を庫内空間に循環させ、庫内温度が設定温度となるように制御して遺体を冷却する。さらに、除菌・脱臭手段55を作動させて庫内空間にオゾンを放出し、庫内空間における細菌の除菌および臭気の脱臭を行う。
【0047】
以上のように構成された遺体保存装置1によれば、遺体収納庫10により画成される、外部環境から断熱され庫内空間に、棺CKに入れられた遺体が棺ごと収納され、その状態で庫内空間に冷気を循環させて庫内空間の温度を−4℃以上0℃未満の設定温度に制御するとともに、静電気放出手段53から庫内空間に静電気を放出して庫内空間に電場を形成するので、遺体をマイナスの温度環境下で冷却しながらも遺体を非凍結状態(氷点下非凍結状態)で良好に保存することができる。また、電場を形成するために大型の電極板を使用しないため、遺体収納庫を構成簡易なものとすることができる。さらに、棺に特別な加工を施す必要もないので、棺を傷付ける可能性も低く、一般的な棺を用いて遺体を保存することも可能となる。なお、庫内空間への棺CKの出し入れは、頭部側パネル部12を取り外して形成される、遺体収納庫10の長手方向端部側の狭い開口部から行われるので、庫内空間内を冷却した状態で棺CKの出し入れを行っても冷気が外部に逃げ難く、庫内空間内の温度が急激に変動(上昇)することを防止できるようになっている。
【0048】
さらに、この遺体保存装置1によれば、庫内空間において細菌および臭気を減少させる除菌・脱臭手段55を備えているので、庫内空間における細菌および臭気の増加を抑えることが可能となり、これにより、遺体の腐敗進行を抑制できるとともに、庫内空間を良好な環境に維持することも可能となる。また、遺体収納庫10の上面部の、庫内遺体の顔を覗ける位置に開閉可能な窓部W1が設けられているので、庫内空間における遺体の状態を窓部W1から観察することができるとともに、遺族や葬儀の参列者等が遺体の顔を窓部W1から覗いて見たり、窓部W1を開けて手で触れたりすることも可能となる。さらに、窓部W1の近傍に照明灯54が設置されているので、遺体の頭部を照明灯54で照らすことによって、遺体の顔を視認し易くすることも可能である。
【0049】
また、この遺体保存装置1によれば、移動可能な支持ユニット40により遺体収納庫10が支持されているので、遺体収納庫10の設置場所を自在に変更することができる。例えば、遺体収納庫10を葬儀会場に設置して葬儀を行う場合であっても、葬儀会場とは異なる場所に遺体収納庫10を移動させて、そこで遺体を入れた棺CKの出し入れを行うことが可能となる。さらに、この遺体保存装置1によれば、第2の支持台41Bの支持基部43の内部に、冷気生成装置31、電場制御装置51およびACアダプタ52が収納されているため、これらの装置等を遺体収納庫10と一緒に移動させることができるので移動作業が容易となる。また、これらの装置等を人目に付かないように配置することも可能となる。
【0050】
次に、第2実施形態の遺体保存装置2について、
図5,6を参照して説明する。この遺体保存装置2は、矩形箱状に形成された遺体収納庫20と、遺体収納庫20を支持する支持ユニット40とに大別される。支持ユニット40の構成、遺体収納庫20の内部構成および遺体の保存方法等については、第1実施形態と同じであるので説明は省略する。以下では、第1実施形態と異なる点について説明する。
【0051】
この第2実施形態では、遺体収納庫20が、互いに接合・分離可能な第1乃至第6のパネル部材21A〜21F(第3および第6のパネル部材21C,21Fは
図6に図示)により構成されている点が第1実施形態とは異なっている。なお、
図6は、第1、第4および第5のパネル部材21A,21D,21Eを取り除いた状態の遺体収納庫20を示している。第1のパネル部材21A(
図5を参照)は、遺体収納庫20の上面部を構成するパネル部材であり、第2のパネル部材21B(
図6を参照)は、遺体収納庫20の底面部を構成するパネル部材である。第1のパネル部材21Aには、遺体収納庫20の内部を覗く
ための窓部W2(例えば、複層硝子により形成される)がヒンジ部材(図示略)を介して揺動開閉可能に設けられている。
【0052】
第3のパネル部材21C(
図6を参照)および第4のパネル部材21D(
図5を参照)は、遺体収納庫20の長手方向の両側面部を構成するパネル部材であり、庫内遺体の頭部側に第3のパネル部材21Cが設置され、足元側に第4のパネル部材21Dが設置される。なお、第3のパネル部材21Cは、第1実施形態の頭部側パネル部12と同様に構成されており、棺の出し入れ時に取り外されるようになっている。第5のパネル部材21E(
図5を参照)は、遺体収納庫20の左側面部を構成するパネル部材であり、第6のパネル部材21F(
図6を参照)は、遺体収納庫20の右側面部を構成するパネル部材である。第5のパネル部材21Eは、ヒンジ部材(図示略)を介して揺動開閉可能に形成されており、メンテナンス時等に開放されるようになっている。また、第5のパネル部材21Eを開放して、そこ(遺体収納庫20の左側面部)から棺CKを出し入れするようにしてもよい。なお、第4のパネル部材21Dを、第1実施形態の足元側パネル部13と同様に構成し、メンテナンス時等に取り外せるようにしてもよい。
【0053】
次に、
参考態様としての第3実施形態の遺体保存装置3について、
図7〜
図10を追加参照して説明する。遺体保存装置3は、
図7に示すように、矩形箱状に形成された遺体収納庫70を備えており、この遺体収納庫70は、互いに接合・分離可能な第1乃至第6のパネル部材71A〜71F(第3、第6のパネル部材71C,71Fは
図9、
図10に図示)により構成されている(各パネル部材の構造は第1実施形態のものと同様である)。第1のパネル部材71Aは、遺体収納庫70の上面部を構成するパネル部材であり、第2のパネル部材71Bは、遺体収納庫70の底面部を構成するパネル部材である。第1のパネル部材71Aには、遺体収納庫70の内部を覗くための窓部W3(例えば、複層硝子により形成される)がヒンジ部材(図示略)を介して揺動開閉可能に設けられている(上述の窓部W1のように着脱可能に構成してもよい)。第2のパネル部材71Bの下部には、ストッパ機構付きの6個の車輪74(
図7と
図9において、図中手前側の3個の車輪74を図示している)が設けられており、各車輪74の回転により遺体保存装置3(遺体収納庫70)を移動できるように構成されている。
【0054】
第3のパネル部材71Cと第4のパネル部材71Dは、遺体収納庫70の長手方向の両側面部を構成するパネル部材であり、庫内遺体の頭部側に第3のパネル部材71Cが設置され、足元側に第4のパネル部材71Dが設置される。第5のパネル部材71Eは、遺体収納庫70の左側面部を構成するパネル部材であり、第6のパネル部材71Fは、遺体収納庫70の右側面部を構成するパネル部材である。第5のパネル部材71Eは、開閉時に所定のトルクが発生して開閉動作をサポートするヒンジ部材(図示略)を介して、上開きに揺動開閉可能に形成されており、棺CKの出し入れ時やメンテナンス時等に開放されるようになっている。
【0055】
第3のパネル部材71Cと第4のパネル部材71Dには、冷気生成吹出装置81が設置されている(図示例では、第3のパネル部材71Cに2個、第4のパネル部材71Dに1個設置しているが、設置数や設置位置は適宜変更可。例えば、第1のパネル部材71Aや第6のパネル部材71Fに冷気生成吹出装置81を設置してもよい)。この冷気生成吹出装置81は、第3または第4のパネル部材71C,71Dを貫通するように設けられており、内部に、冷却面と発熱面を備えたサーモモジュールと送風ファン(いずれも図示略)とを備えて構成される。そして、サーモモジュールの冷却面により生成された冷気を、送風ファンによって内部吹出口(図示略)から遺体収納庫70内(庫内空間)に吹き出すとともに、サーモモジュールの発熱面により生成された暖気を、送風ファン(冷気用の送風ファンとは別に暖気用の送風ファンを備える構成としてもよい)によって外部吹出口82(
図7、
図10を参照)から遺体収納庫70外に吹き出すように構成されている。
【0056】
第3のパネル部材71Cの外面下部には、制御ユニット90が設置されている(
図9を参照)。制御ユニット90は、その筐体内に、冷気生成吹出装置81に対し電源を供給する電源装置91、庫内空間の設定温度を指定するための操作盤92、電場制御装置93、ACアダプタ(図示略)等を収納保持して構成されている。電源装置91および操作盤92は、冷気生成吹出装置81と共に庫内温度制御手段を構成する。冷気生成吹出装置81は、電源装置91からの供給電源により駆動し、庫内空間に吹き出す冷気の温度や冷気の量を調整しながら、庫内空間内に冷気を循環させることにより、庫内温度が、操作盤92によって指定された温度(−5℃から0℃の範囲内の温度に指定される)となるように制御する。電場制御装置93は、上述の電場制御装置51と同様の構成のものであり、ACアダプタは上述のACアダプタ52と同様の構成のものである。
【0057】
図9に示すように、遺体収納庫70の上面部を構成する第1のパネル部材71Aの庫内側の面には、静電気放出手段83が、庫内遺体の中央部(腹部と対向する位置)と足元側との2位置にそれぞれ設置されている。静電気放出手段83は、上述の静電気放出手段53と同様の構成のものであり、上記電場制御装置93と共に空間電位発生手段を構成する。また、第1のパネル部材71Aの庫内側の面には、窓部W3の近傍位置(
図8を参照)に2本の照明灯84と、1個の除菌・脱臭手段85が設置されている。照明灯84は、窓部W3から庫内遺体の顔を覗く際に顔が見え易いように、遺体の頭部を上方から照明するものであり、上述の照明灯54と同様に、LEDランプ等により構成される。除菌・脱臭手段85は、上記制御ユニット90内のACアダプタから供給される直流電流により駆動し、上述の除菌・脱臭手段55と同様に、庫内空間にオゾンを放出して、庫内空間における細菌の除菌(殺菌)および臭気の脱臭を行うように構成されている。
【0058】
第1のパネル部材71Aの庫内側の面には、2個の静電気放出手段83の間の位置に、医療用の殺菌灯86も設置されている(
図8、
図9を参照)。この殺菌灯86は、紫外線を遺体に照射するものであり、大腸菌、腸チフス菌、赤痢菌、ブドウ球菌、枯草菌、結核菌等の殺菌に優れた効果を発揮する。
【0059】
図9に示すように、遺体収納庫70の底面部を構成する第2のパネル部材71Bの上面(庫内側の面)には、棺CKが載置される棺支持部材としての24個の円筒ローラ88(
図9では紙面手前側の8個のみを図示)が、遺体収納庫70の長手方向に沿って8個ずつ3列(個数や配置位置は任意に変更可)に配置されている。各円筒ローラ88は、棺CKの下面と当接する、回転自在に支持された円筒状のローラ部を有しており、このローラ部の回転軸は遺体収納庫70の長手方向と平行となるように配置されている。これにより、第5のパネル部材71Eを開けて遺体収納庫70の左側面部を開放し、そこから庫内空間への棺CKの出し入れを行う際には、円筒ローラ88上に載置された棺CKを、ローラ部の回転によって軽い力で移動させることができるので、出し入れの作業を容易に行うことが可能となっている。なお、遺体収納庫70の内部には、第5のパネル部材71Eを開けて庫内空間へ棺CKを入れる際に、奥側の第6のパネル部材71Fに接近する棺CKの右側面部と当接して棺CKのそれ以上の移動を規制し、棺CKが第6のパネル部材71Fに衝突することを防止するストッパ部材(図示略)が適宜配置される。
【0060】
以上のように構成された遺体保存装置3によれば、遺体保存装置1,2と同様の遺体保存効果を発揮することができる。また、支持ユニット40により遺体収納庫10,20が支持される構成の遺体保存装置1,2に比べて、遺体収納庫70が設置される床面から遺体収納庫70の上面部までの高さが低く、装置全体がコンパクトに構成されている。
【0061】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、庫内空間内上面の複数位置に静電気放
出手段53,83が設置されているが、他の位置に静電気放出手段53,83を設置することも可能である。さらに、上述の実施形態では、遺体収納庫10,20,70の上面部の、庫内遺体の顔を覗ける位置に開閉可能な小型の窓部W1,W2,W3を設けているが、庫内遺体の全身を覗けるような大型の窓部(開閉可能な窓部としてもよいし、開閉不能な固定の窓部としてもよい)を設けることも可能である。
【0062】
また、上述の第1,第2実施形態では、第2の支持台41Bの支持基部43の内部に、冷気生成装置31、電場制御装置51およびACアダプタ52が収納されているが、第1の支持台41Aの支持基部43の内部に、これらの一部を収納したり別の装置類を収納したりすることも可能である。例えば、セレモニーホール等に設置されて故人の生前の様子などを表示する電子看板(デジタル・サイネージ・モニター)における画像制御を行う装置等を、第1の支持台41Aの支持基部43の内部に収納することが挙げられる。さらに、上述の第2実施形態では、遺体収納庫20の左側面部が、開閉可能な1枚のパネル部材(第5のパネル部材21E)より形成されているが、これを、遺体収納庫20の長手方向に分割された複数のパネル部材により形成して、それぞれのパネル部材が開閉される構成としてもよい。このように構成した場合、各パネル部材の重量が軽くなるので、開閉作業を容易に行うことができる。
【0063】
また、遺体収納庫20を構成する各パネル部材を、互いに接合・分離可能に構成するとともに、支持ユニット40を構成する第1の支持台41A、第2の支持台41Bおよび連結バー42を互いに接合・分離可能に構成し、これらを分離した状態で、他の場所に搬送できるようにしてもよい。なお、本発明の遺体保存装置は、セレモニーホール、葬儀場、病院、警察署等において使用することが可能であるが、分解して搬送可能な構成とすれば、個人の住宅等での使用も可能となる。また、上述の実施形態では、遺体収納庫内に、遺体を入れた棺ごと収納する場合を例にとって説明したが、遺体をそのまま、あるいは遺体を袋体に入れた状態で、遺体収納庫内に収納して保存することも可能である。
【0064】
上述の第3実施形態では、第5のパネル部材71Eが上開きに揺動開閉可能に構成されているが、横開きあるいは下開きに揺動開閉可能に構成してもよい。下開きに開閉する構成とする場合、第5のパネル部材71Eを開いたときに、第5のパネル部材71Eが水平に保たれるように支持する支持機構や支持部材を設けてもよい。そして、第5のパネル部材71Eの庫内空間側の面に複数の円筒ローラ(図示略)を設け、庫内空間に対して棺CKを出し入れする際に、水平に保たれた第5のパネル部材71E上に、複数の円筒ローラを介して棺CKを載置し、円筒ローラの回転により移動できるようにしてもよい。また、第6のパネル部材71Fなどの他のパネル部材を開閉可能に構成してもよい。さらに、上述した各実施形態の態様は、適宜組み合わせて用いることが可能である。