(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付した図面を参照しつつ、本発明の実施形態を説明する。図面において、同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0010】
各図において、X、Y、およびZで表す矢印を使用して、カマ錠の方位を示している。Xによって表す矢印の方向は、カマ錠の厚み(奥行)方向Xを示している。Yによって表す矢印の方向は、カマ錠の水平(横幅)方向Yを示している。Zによって表す矢印の方向は、カマ錠の高さ方向Zを示している。
【0011】
(第1実施形態)
(第1実施形態のカマ錠100の構成)
図1〜
図5Bを参照しつつ、カマ錠100の構成を説明する。
【0012】
図1は、第1実施形態のカマ錠100を示す斜視図である。
図2は、
図1のカマ錠100を引戸301と建具302に取り付け、構成部材を部分的に分解した状態を示す斜視図である。
図3Aおよび
図3Bは、
図1のカマ錠100の主要な構成部材を示す斜視図である。
図4Aおよび
図4Bは、
図3Aおよび
図3Bの構成部材を部分的に分解して示す斜視図である。
図5Aおよび
図5Bは、
図3Aおよび
図3Bの構成部材のうちカマ錠100に特有の動作を実現するための構成部材を示す斜視図である。
【0013】
カマ錠100は、主要な構成部材として、以下のケース101〜ストッパ108(許容手段)を有している。
【0014】
ケース101は、
図3A等に示すように、スライダ104やカマ105およびストッパ108等の構成部材を動作可能に収容するものである。
【0015】
第1駆動部材102および第2駆動部材103(操作部材)は、
図3Aおよび
図3B等に示すように、ケース101に回転可能に支持されている。操作部材は、厚み方向Xに沿って伸長させた円筒形状の第1駆動部材102を、水平方向Yおよび高さ方向Zに沿って延在させた矩形形状の第2駆動部材103に挿入して、構成している。第1駆動部材102の外周面には、
図5Bに示すように、ストッパ108を上方または下方に押圧することによってストッパ108を高さ方向Zに沿って上下させる一対の凸部102aが備えられている。第2駆動部材103は、
図5Aに示すように、カマ105と連動するための連動部材107と連結している。
【0016】
スライダ104は、
図3Aおよび
図4A等に示すように、水平方向Yおよび高さ方向Zに沿って延在させ、水平方向に相対的に長い矩形形状からなる。スライダ104は、第1駆動部材102および第2駆動部材103(操作部材)等を挿通させる長方形状の開口を備えている。スライダ104は、ケース101内において、水平方向Yに沿ってスライド可能に支持されている。スライダ104は、カマ105をケース101に対して一方向(ケース101の更に内側に向かう方向であって、例えば
図3Aの右側に向かう方向に相当する。)にスライドする。
【0017】
カマ105は、
図3Aおよび
図4A等に示すように、水平方向Yおよび高さ方向Zに沿って延在させた逆U字形状からなる。カマ105は、スライダ104に回転可能に支持され、回転に伴ってケース101の外側に突出可能である。カマ105は、
図3Aに示すように、スライダ104に回転可能に支持されたA軸(第1の回転軸)を中心にスライダ104に対して回転する。同様に、カマ105は、スライダ104に対して回転しつつ、スライダ104と共にケース101の内側(
図3Aの右側)にスライドする。具体的には、カマ105は、スライダ104に対して回転するときに、連動部材107に回転可能に支持されたB軸(第2の回転軸)を軸にして回転することになる。B軸の中心は、カマ105が回転している時に、偏心する(少しずつ位置がずれる)。
【0018】
バネ106(付勢部材)は、
図5Aおよび
図5B等に示すように、例えば圧縮コイルバネから構成され、スライダ104の内側からスライダ104の側部を水平方向Yに沿って押圧して、スライダ104をケース101の内側(例えば
図5Aの右側)へ付勢するものである。付勢部材は、バネ106に限定されることはなく、板バネや弾性力を有したゴムによって構成してもよい。
【0019】
連動部材107(連動手段)は、
図5Aおよび
図5B等に示すように、例えば両端に連結用の円形状の開口を備えた長方形状のプレートからなり、カマ105と操作部材(第2駆動部材103)とを連動させる。
【0020】
ストッパ108(許容手段)は、
図4A、
図4B、および
図5B等に示し、カマ105が回転に伴ってケース101の外側の所定位置まで突出すると、カマ105を回転可能に支持しているスライダ104がケース101に対して一方向(ケース101の更に内側に向かう方向)へスライドすることを許容する。ストッパ108は、
図5Bに示す下部108aが、スライダ104の当接部104aに当接している間、スライダ104がケース101の更に内側にスライドすることを規制する。同様に、ストッパ108は、
図5Bに示す上部108bが第1駆動部材102の回転に伴って凸部102aから押圧されて、下部108aがスライダ104の当接部104aから離間している間、スライダ104がケース101の更に内側にスライドすることを許容する。
【0021】
カマ錠100は、その他の構成部材として、以下の回転軸109〜裏面側左筺体141等を有している。
【0022】
図2〜
図3B等に示す回転軸109は、角柱形状からなり、第1駆動部材102に挿入され、第1駆動部材102および第2駆動部材103と連動して回転する。
図1および
図2に示す取手110は、回転軸109の端部に接合され、把持して回転させることによって、回転軸109を回転させる。
【0023】
図4Aおよび
図5A等に示す連結ピン111は、カマ105の一端とスライダ104の一端を回転可能に連結する。連結ピン112は、カマ105と連動部材107の一端を回転可能に連結する。連結ピン113は、第2駆動部材103と連動部材107の他端を回転可能に連結する。
【0024】
図4Aおよび
図5A等に示すプレート114は、バネ106がケース101の外側(
図5Aの左側)に移動することを防止し、スライダ104との間においてバネ106に弾発力を発生させる。プレート114は、
図4A等に示すケース101に形成された縦長の溝に挿入され、かつ、
図2に示す蓋124に形成された縦長の溝に挿入されて、固定される。支柱115は、コイル状のバネ106の内部に挿入されている。支柱115は、スライダ104とプレート114の間において、バネ106が座屈したり湾曲したりしないように、バネ106を内部から支持する。
【0025】
図4Aおよび
図4B等に示す連動部材116は、その一端が連結ピン117によって第2駆動部材103に連結され、その他端が連結ピン118に連結されている。連結ピン118は、ケース101に高さ方向Zに沿って開口した長穴に挿入され、ねじりコイルバネ119によって下方に押圧されている。連動部材116〜ねじりコイルバネ119は、第1駆動部材102および第2駆動部材103を付勢する。連動部材116〜ねじりコイルバネ119は、第1駆動部材102および第2駆動部材103からカマ105に対する付勢方向を切り替えて、カマ105をケース101の外側に突出するように回転させ、またはカマ105がケース101の内側に収納されるように回転させる。
【0026】
図3A等に示すトリガ120は、建具302に対して突出して存在を確認して悪戯を防止のためのものであって、トリガ120の突出を規制するトリガストッパ121と、トリガストッパ121を付勢するねじりコイルバネ122およびスプリングバネ123と共に動作する。
【0027】
図2に示す蓋124は、ケース101側に設けたボス125〜127等を介して、ボルト128〜129等によってケース101に締結される。
【0028】
図2に示す引戸301の表側には、ケース101と蓋124に収められた構成部材が取り付けられる。ケース101の側面には、第1面座130および第2面座131を重ねてネジ留めされる。引戸301の表側には、ケース101と蓋124に収められた構成部材を被覆するようにして、表面側右筺体132が取り付けられる。表面側右筺体132は、ボルト133によってケース101にネジ留めされる。引戸301の裏側には、右筺体スペーサ134および裏面側右筺体135が重ねて取り付けられる。
図2に示す建具302の表側には、ベース136が取り付けられる。ベース136の側面には、受座137がネジ留めされる。建具302の表側には、表面側左筺体138が取り付けられる。表面側左筺体138は、ボルト139によってベース136にネジ留めされる。建具302の裏側には、左筺体スペーサ140および裏面側左筺体141が重ねて取り付けられる。
【0029】
(第1実施形態のカマ錠100に特有の動作)
図6A〜
図6Eおよび
図7を参照しつつ、カマ錠100に特有の動作を説明する。
【0030】
図6A〜
図6Eは、カマ錠100に特有の動作を示す模式図である。
図7は、
図6A〜
図6Dのカマ錠100の主要な構成部材を重ねて示す模式図である。
【0031】
図6Aは、第1実施形態のカマ錠100に特有の動作に関して、カマ105によって引戸301が施錠されていない状態(開錠状態)を示し、
図5Aを正面から視認した図に対応している。
【0032】
図6Aに示すように、ストッパ108の下部108aは、スライダ104の当接部104aに接触している。すなわち、ストッパ108は、スライダ104のスライド領域Sに干渉している。したがって、スライダ104は、ケース101の更に内側(
図6Aの右側)にスライドしない。
【0033】
図6Bは、
図6Aに示す状態から引き続き、ストッパ108が完全に降下してスライダ104に接触してスライドを規制している状態において、スライダ104に回転可能に支持されたカマ105が、ケース101の内側にスライドすることなくA軸を中心にして反時計回りに回転している状態を示している。
【0034】
図6Bに示すように、操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)を時計回りに回転させると、連動部材107を介してカマ105が連動する。カマ105は、A軸を中心にして反時計回りに回転する。A軸は、ケース101に対して間接的に固定された状態になっている。カマ105は、回転しつつ、その外側面105aがケース101の外側の所定位置Pに向かうように突出する。この時、カマ105は、ケース101の内側(
図6Bの右側)にスライドしない。
【0035】
図6Cは、
図6Bに示す状態から引き続き、カマ105がケース101の内側にスライドすることなくA軸を中心にして反時計回りに回転している状態において、スライダ104のスライドを規制しているストッパ108が上昇している状態を示している。
【0036】
図6Cに示すように、操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)を更に時計回りに回転させると、カマ105がA軸を中心にして更に反時計回りに回転する。ここで、ストッパ108の上部108bは、操作部材(第1駆動部材102)の外周面に設けられた凸部102aによって持ち上げられるように押圧される。したがって、ストッパ108は、高さ方向Zに沿って上昇する。その結果、ストッパ108の下部108aは、スライダ104の当接部104aから離間する。スライダ104は、バネ106によって、ケース101の内側(
図6Cの右側)に向かって付勢されている。したがって、スライダ104は、ケース101の内側(
図6Cの右側)にスライド可能になる。
【0037】
図6Dは、
図6Cに示す状態から引き続き、ストッパ108が完全に上昇してスライダ104のスライドを許容している状態において、スライダ104に回転可能に支持されたカマ105が、スライダ104と共にケース101の内側にスライドしつつスライダ104に対して反時計回りに回転している状態を示している。
【0038】
図6Dに示すように、操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)を更に時計回りに回転させると、連動部材107を介してカマ105が連動する。すなわち、カマ105は、スライダ104と共にケース101の内側(
図6Dの右側)にスライドする。同時に、カマ105は、スライダ104に対して更に反時計回りに回転する。カマ105は、その外側面105aがケース101の外側の所定位置Pに到達する。カマ105は、その先端105bが建具302側に設けられた受座137に引っ掛かる。
【0039】
図6Eは、
図6Dに示す状態から引き続き、カマ105によって引戸301が施錠された状態(施錠状態)を示している。
【0040】
図6Eに示すように、操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)を更に時計回りに回転させると、カマ105がケース101の内側(
図6Eの右側)に更にスライドしつつ、カマ105がスライダ104に対して更に反時計回りに回転する。その結果、カマ105の先端105bは、引戸301側に設けられた第1面座130を、建具302側に設けられた受座137に引き寄せて接触させる。
【0041】
図7は、
図6A〜
図6Dのカマ錠100の主要な構成部材を重ねて示す模式図である。
【0042】
カマ錠100は、
図6Aに示すように、引戸301側に設けられた第1面座130と、建具302側に設けられた受座137との間に多少隙間が有っても、
図6Bと
図6Cおよび
図7に示すように、カマ105をケース101の外側に十分に突出させることができる。その結果、カマ錠100は、
図6Dおよび
図7に示すように、カマ105の先端105bを、建具302側に設けられた受座137に十分に引っ掛けることができる。したがって、カマ錠100は、
図6Eに示すように、カマ105の先端105bによって、引戸301側に設けられた第1面座130を、建具302側に設けられた受座137に引き寄せて接触させることができる。
【0043】
(第1実施形態のカマ錠100に特有の作用効果)
以上説明した第1実施形態のカマ錠100に特有の作用効果を説明する。
【0044】
カマ錠100は、ケース101に回転可能に支持された操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)と、ケース101にスライド可能に支持されたスライダ104と、スライダ104に回転可能に支持され、回転に伴ってケース101の外側に突出可能なカマ105と、スライダ104をケース101に対して一方向へ付勢する付勢部材(バネ106)と、カマ105と操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)とを連動させる連動手段(連動部材107)と、カマ105が回転に伴ってケース101の外側の所定位置Pまで突出すると、カマ105を回転可能に支持しているスライダ104がケース101に対して一方向へスライドすることを許容する許容手段(ストッパ108)と、を有する。
【0045】
かかるカマ錠100によれば、カマ105は、回転してケース101の外側の所定位置Pまで突出した後に、ケース101に対して一方向へスライドする。すなわち、カマ105は、ケース101の外側に十分に突出してから、建具302等に設けられた受座137等に引っ掛かり、ケース101に引き込まれる。したがって、カマ錠100は、引戸301等を十分に施錠することができる。
【0046】
さらに、かかるカマ錠100によれば、カマ105が、ケース101の外側に十分に突出することから、ケース101と、建具302等に設けられた受座137との間に多少隙間があっても、建具302等に設けられた受座137に引っ掛けることができる。したがって、カマ錠100は、引戸301等を十分に施錠することができる。
【0047】
カマ錠100において、カマ105は、所定位置Pまで突出するまでは、スライダ104に回転可能に支持された回転軸(第1の回転軸であってA軸に相当する)を中心にスライダ104に対して回転し、所定位置Pまで突出した後は、スライダ104に対して回転しつつ、スライダ104と共にケース101に対して一方向にスライドする、ことが好ましい。
【0048】
かかるカマ錠100によれば、カマ105をケース101の外側に十分に突出させてからケース101の内側に引き込む構成を、簡便かつ汎用性の高い構成によって具現化することができる。
【0049】
許容手段(ストッパ108)は、操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)の動作に連動して、スライダ104がケース101に対して一方向にスライドすることを許容する、ことが好ましい。
【0050】
かかるカマ錠100によれば、操作部材(第1駆動部材102および第2駆動部材103)を動作させると共に、スライダ104をケース101に対して一方向にスライドさせることができることから、非常に容易に使用することができる。
【0051】
カマ錠100において、許容手段(ストッパ108)は、スライダ104に干渉してスライダ104がケース101に対して一方向にスライドすることを規制している状態から、操作部材(第1駆動部材102)の回転に伴って操作部材(第1駆動部材102)から押圧されてスライダ104から離間し、スライダ104がケース101に対して一方向にスライドすることを許容する、ことが好ましい。
【0052】
かかるカマ錠100によれば、ストッパ108を簡便かつ汎用性の高い構成によって具現化することができる。
【0053】
(第2実施形態)
第2実施形態のカマ錠200は、許容手段(凸部203a)を独立した一つの部材として構成せず、操作部材(第2駆動部材203)の外周面に一体に設けた凸部203aとして構成している点において、上述した第1実施形態のカマ錠100と相違する。上述した第1実施形態のカマ錠100では、許容手段(ストッパ108)を独立した一つの部材として構成している。
【0054】
第2実施形態に係るカマ錠200ついては、第1実施形態のカマ錠100と異なる構成を中心に説明する。
【0055】
図8A〜
図8Cは、カマ錠200に特有の構成および動作を示す模式図である。
【0056】
図8Aは、第2実施形態のカマ錠200に特有の動作に関して、カマ205によって引戸301が施錠されていない状態(開錠状態)を示す模式図である。
【0057】
図8Aに示すように、第2駆動部材203の外周に設けられている凸部203aは、スライダ204の当接部204aに接触している。すなわち、凸部203aは、スライダ204のスライド領域Sに干渉している。したがって、スライダ204は、ケース201の更に内側(
図8Aの右側)にスライドしない。
【0058】
図8Bは、
図8Aに示す状態から引き続き、反時計回りに回転している操作部材(第2駆動部材203)の凸部203aがスライダ204の当接部204aに接触することによってスライダ204のスライドを規制しつつ、カマ205がケース201の内側にスライドすることなくA軸を中心にして反時計回りに回転している状態を示す模式図である。
【0059】
図8Bに示すように、操作部材(第1駆動部材202および第2駆動部材203)を反時計回りに回転させると、連動部材207を介してカマ205が連動する。カマ205は、A軸を中心にして反時計回りに回転する。A軸は、ケース201に対して間接的に固定された状態になっている。カマ205は、回転に伴って、ケース201の外側に突出する。カマ205は、回転に伴って、その外側面205aがケース201の外側の所定位置Pに突出するまで、ケース201の内側(
図8Bの右側)にスライドしない。
【0060】
図8Cは、
図8Bに示す状態から引き続き、反時計回りに回転している操作部材(第2駆動部材203)の凸部203aがスライダ204の当接部204aから徐々に離間することによってスライダ204のスライドを徐々に許容しつつ、カマ205がスライダ204と共にケース201の内側にスライドしながらスライダ204に対して反時計回りに回転し、カマ205によって引戸301が施錠された状態(施錠状態)を示す模式図である。
【0061】
図8Cに示すように、操作部材(第1駆動部材202および第2駆動部材203)を更に反時計回りに回転させると、第2駆動部材203の凸部203aは、スライダ204の当接部204aから徐々に退避する。カマ205は、ケース201の内側(
図8Cの右側)に徐々にスライドしつつ、スライダ204に対して更に反時計回りに回転する。その結果、カマ205の先端205bは、引戸301側に設けられた第1面座130を、建具302側に設けられた受座137に引き寄せて接触させる。
【0062】
(第2実施形態のカマ錠200に特有の作用効果)
以上説明した第2実施形態のカマ錠200に特有の作用効果を説明する。
【0063】
カマ錠200において、許容手段(凸部203a)は、操作部材(第2駆動部材203)に設けられ、スライダ204に干渉してスライダ204がケース201に対して一方向にスライドすることを規制している状態から、操作部材(第2駆動部材203)の回転に伴ってスライダ204から離間しつつ、スライダ204がケース201に対して一方向にスライドすることを許容する。
【0064】
かかるカマ錠200によれば、凸部203aを、独立した一つの部品として構成せず、操作部材(第2駆動部材203)の外周面に一体に設けて構成していることから、さらに簡便かつ汎用性の高い構成によって具現化することができる。
【0065】
本発明は、上述した第1実施形態および第2実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された構成に基づいて様々な改変が可能であり、それらの様々な改変についても本発明の範疇である。