(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の表示要素は、ほこりレベル表示要素と、ブロワー速度入力表示要素と、電源入力表示要素と、自動モード入力表示要素と、ターボモード入力表示要素と、夜間モード入力表示要素とを含む、請求項1に記載の空気処理システム。
夜間モード中の複数のブロワー速度間における移行速度は、他の作動モード中の複数のブロワー速度間における移行速度に対して下がる、請求項2に記載の空気処理システム。
前記空気処理システムの現在の作動モードと関連する表示要素は現在の作動モードを示すために第1の色で点灯し、前記空気処理システムの現在の作動モード以外のモードに関連する他の表示要素は第2の他の色で点灯する、請求項1に記載の空気処理システム。
前記電子部品モジュールは、前記空気処理システムの取り付け及び組み立ての前に電子部品の試験及び較正を可能とする内蔵型である、ことを特徴とする請求項1に記載の空気処理システム。
前記複数の表示要素は、ほこりレベル表示要素と、ブロワー速度入力表示要素と、電源入力表示要素と、自動モード入力表示要素と、ターボモード入力表示要素と、夜間モード入力表示要素とを含む、請求項7に記載の空気処理システム。
前記空気処理システムの現在の作動モードと関連する表示要素は現在の作動モードを示すために第1の色で点灯し、前記空気処理システムの現在の作動モード以外のモードに関連する他の表示要素は第2の他の色で点灯する、請求項7に記載の空気処理システム。
前記複数の表示要素は少なくともほこりレベル表示要素を有し、前記複数の表示要素は、ブロワー速度入力表示要素と、電源入力表示要素と、自動モード入力表示要素と、ターボモード入力表示要素と、夜間モード入力表示要素とを含む、請求項13に記載の空気処理システム。
前記空気処理システムの現在の作動モードと関連する表示要素は現在の作動モードを示すために第1の色で点灯し、前記空気処理システムの現在の作動モード以外のモードに関連する他の表示要素は第2の他の色で点灯する、請求項13に記載の空気処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[A.概要]
本発明の一実施形態による空気処理システム(air treatment system、 「ATS」)を
図1に示す。例示する実施形態のATS10は概して、前置フィルター100、粒子フィルター102、及び活性炭フィルター104を含む。ATS10にはまた、空気を環境からATS10に引き込み、空気をフィルターに通し、濾過した空気を環境に戻すブロワー56を含む。
【0019】
例示する実施形態のATS10は、「デッドフロント」ディスプレイ16を提供する電子部品モジュール14を有する制御システム12を含む。本実施形態のディスプレイ16は、制御システム12によって選択的に点灯されて動的内容を提供することのできる複数のディスプレイ要素18を含む。表示要素18のいくつかは、操作者の入力を可能とするタッチセンサー20を含んでもよい。本実施形態では、電子部品モジュール14は、表示要素18にそれぞれ独自に割り当てられる、LEDなど複数の光源22を含む。各光源22を、マスク層26及び拡散層28を有する画面24によって覆ってもよい。各タッチセンサー20はまた、光源22の上に位置する容量性皮膜30を含んでもよい。本実施形態では、「デッドフロント」の外観を、下の構造を隠して、点灯されたときにのみ表示要素18が見えるようにする半透明な前部カバー32によって作り出してもよい。
【0020】
他の一態様では、前部カバー32は、機械式と磁気式の取付部の組合せを用いてATS10ハウジング34に固定される。例示する実施形態の機械式取付部は、前部カバー32の上部には縁部36を、前部カバー32の底部には一対の磁石90を含む。縁部36は、ATSハウジング110中の対応する構造に留まるように構成される。使用において、機械式と磁気式の取付部の組合せにより、前部カバー32は、立った姿勢の操作者に容易に取り外し及び取り付けができる。
【0021】
なおも他の一態様では、ATS10は、複数の交換可能な基部40の1つを受け入れることができる。異なる各基部40は、電源コード42を受け入れるための異なる構造及び/又はATS10を支持するための異なる構造を設けてもよい。
図10では、ATS10は、手動で電源コード42を巻くためのボビン44と固定足部46とを有する基部40を含む。代替的な基部40’、40”は、自動巻取りリール付きコード格納アセンブリー、及び/又はホイール、キャスター、若しくはローラーを含んでもよい(例えば
図25参照)。ATS10はまた、基本的にATS10の全幅に延びていてATS10が片手で中心を掴まれるか又は両手で両側部寄りを掴まれるかすることを可能とする一体形ハンドル48を含んでもよい。代替的な一実施形態では、基部40”は、コード格納アセンブリー45”及び中心に配置された単一のローラー47”を含む。この代替的基部では、ATS10を、ローラー47”上で前傾させ、ハンドル48を用いて1つの位置から他の位置へ転がすことができる。
【0022】
他の一態様では、ATS10は、1つ又は複数のフィルターの迅速及び確実な取り付け及び取り外しを容易とするフィルター保持器アセンブリー50を含む。例示する実施形態のフィルター保持器アセンブリー50は、留め部52と、粒子フィルター上に配置され、ATSハウジング110の構造と相互作用してフィルターハウジング112中の正しい位置に粒子フィルターを固定する複数のクリップ54とを含む。クリップ54は、粒子フィルターをフィルターハウジング112に引き込み、容易であって、気密の密封であるように、カム状に働いてもよい。
【0023】
「垂直な(vertical)」、「水平な(horizontal)」、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「上寄り(upper)」、「下寄り(lower)」、「内部の(inner)」、「内向きに(inwardly)」、「外部の(outer)」、及び「外向きに(outwardly)」など、方向に関する用語は、例示に示す実施形態の方向表示に基づいて本発明を記載するのを助けるために用いられる。方向に関する用語の使用は、いかなる1つ又は複数の具体的な方向にも本発明を限定すると解釈されないものとする。
【0024】
[B.全般的構造]
上記の通り、本発明は、一連のフィルター100、102、及び104に空気を通すようにブロワー56を作動させることによって全般的機能を働かせる室内空気処理システムとの関連において記載される。例示する実施形態の空気処理システム10は、3段階の濾過で空気を処理するように構成される。第1の段階は、粗い網目の前置フィルター100であり、これは、毛、綿繊維、及び大きい塊となったほこり(例えば「ほこり玉(dust−bunnies)」)など、大きい異物を除去することを意図する。濾過の第2の段階は、粒子フィルター102である。粒子フィルター102の仕様は種々あり得るが、例示するATS10はひだ状HEPAフィルター媒体を含み、これは0.009ミクロンもの小さい空中粒子を低減させる。濾過の第3段階は、ホルムアルデヒド、ダイオキシン、及びオゾンなど、分子汚染物質を吸着及び変換する種々の触媒で被覆した果粒状活性炭小片の下敷きを含む活性炭フィルター104である。炭素フィルター104は、2008年1月8日にTaylor,Jr.らに発行された、AIR TREATMENT FILTER AND RELATED METHODに対する米国特許第7,316,732号の教示に従って製造してもよく、その全体が本明細書に援用される。
【0025】
例示する実施形態では、種々のフィルター100、102、及び104はフィルターハウジング112に嵌めこまれる。フィルターハウジング112は概して、炭素フィルター受け部及び粒子フィルター受け部を含む。2つの受け部は、炭素フィルター及び粒子フィルターをそれぞれ受け入れるように構成される略長方形の空洞である。炭素フィルター受け部は、粒子フィルター受け部より高さ及び幅が幾分小さい。結果として、フィルターハウジング112は、段状とされ、炭素フィルター受け部を囲む肩部114を有する。炭素フィルター104はまず、フィルターハウジング112に嵌め込まれる。炭素フィルター104の外部寸法は、フィルターハウジング112のうち炭素フィルター104を受け入れることを意図する部分の寸法よりわずかに小さい。結果として、炭素フィルター104とフィルターハウジング112の間に比較的密着した嵌め込みがあり、これにより、空気が炭素フィルター104の回りではなくその中を通って移動しようとする。次に、粒子フィルター102がフィルターハウジング112に嵌め込まれる。上記の通り、フィルターハウジング112は、段状とされており、肩部114を含み、これに対して粒子フィルター102を取り付ける。粒子フィルター102は、粒子フィルター102とフィルターハウジング112の間に漏れ止め密封を提供するように肩部114に係合する端面密封部(図示せず)を含んでもよい。これが、ATS10を通る全ての空気が粒子フィルター102の周りではなくその中を通って流れるように仕向ける。次に、前置フィルター100が、フィルターハウジング112中、粒子フィルター102の外側に嵌め込まれる。本実施形態では、前置フィルター100は、枠部116とフィルター媒体の層(図示せず)とを含む。枠部116は、粒子フィルター102に直接スナップするように構成される。例えば、枠部116は、内向きに延びて粒子フィルター枠部に係合することのできる指部117を含んでもよい。記載した範囲を除けば、前置フィルター100、粒子フィルター102、及び炭素フィルター104は、概して従来からあり、したがって詳細には記載しない。例示した実施形態は3段階のフィルター配置を含むが、異なる濾過/処理配置で本発明をATSに組み込んでもよい。
【0026】
本実施形態では、ATS10は、空気がシステムに入ることを可能とする未処理空気入口106a〜cを前部に含み、処理済み空気を環境に戻す空気出口108を後部に含む。ATS10は、ハウジングの後部下寄り部分中、前置フィルター100、粒子フィルター102、及び炭素フィルター104の背後に収納されるブロワー56を含む。作動において、ブロワー56は、入口106a〜cを通してATS10の中に未処理空気を環境から引き込み、空気を3つのフィルター100、102、及び104に連続的に通してその空気を処理し、次いで処理済み空気を出口108を通して排出してそれを環境に戻すように、作動する。入口、出口、及び内部流路のサイズ、形状、及び構成は、とりわけ、小さい設置面積のATSを提供しながらも静かで効率的な作動を提供するように設計されている。入口、出口、及び内部流路のサイズ、形状、及び構成は、所望に応じて用途により種々あり得る。
【0027】
例示するATS10は例示的にすぎず、ATSのサイズ、形状、及び構成は用途により種々あり得る。
【0028】
[C.制御システム]
上記の通り、本発明は制御システム12を含み、これは、ATS10の作動を制御し、情報を表示するため及び操作者から入力を受け入れるためのユーザーインターフェイスを提供する。制御システム12の主要な機能は、感知したパラメーター又は操作者の入力に基づいて空気を処理するようにATS10の作動する速度を制御し、フィルターの使用量を追跡監視し、操作者にモード、モーター速度設定、及びフィルター寿命を知らせ、操作者のコマンドを受け入れることである。概して、制御システム12は、ブロワー56の速度を調整することによって、空気が濾過される速度を変える。より具体的には、制御システム12は、より詳細に以下に記載するように、自動又は手動の制御方式に基づいてブロワー56の作動を制御する。制御サブシステム60は、所望の通りにブロワーの各速度間をゆっくりと移行するように構成してもよい。例えば、例示する実施形態では、ブロワー速度制御は、ブロワー56に供給される電源の負荷周期を変えることによって達成される。モーター速度間のゆっくりとした移行を提供するために、制御サブシステム60は、負荷周期をゆっくり増加又は減少させて現在の速度から所望の速度へ移すことによって1つの速度から他の速度へ移行させてもよい。段階のタイミング、数、及びサイズは、所望の効果に応じ、用途により種々あり得る。
【0029】
例示する実施形態では、ユーザーインターフェイスは「デッドフロント」ディスプレイ16として実装され、これは、前部カバー32の上部寄りに位置し、組み込まれたタッチセンサーを含む。使用において、ディスプレイ16は、情報を表示し、システムの作動及びメンテナンスに関連した操作者入力を受け入れる。例えば、例示する実施形態の制御システム12は、現在の環境のほこりレベルと、種々のフィルターの余寿命に関する情報とを表示する。それはまた、操作者がシステムを制御することを可能とする接触感知式ボタンを提供する。「デッドフロント」ディスプレイ16は、点灯したときにのみ見える複数の表示要素18を含む。制御システム12は、情報を提供するため及び任意の所与の時に利用できる制御オプションを提示するために変化する動的ディスプレイを提供するように個々の表示要素18を選択的に点灯させるよう、構成される。例示する実施形態では、ディスプレイ16は、ATSの状態か又は環境の空気の質及びフィルター寿命などモニターする特性かに関する情報を提供するように点灯される情報型表示要素18aと、操作者が入力を制御システム12に提供することを可能とするようにタッチセンサーを組み込む入力表示要素18bとを含む。ユーザーの入力を可能とすることに加えて、入力表示要素18bはまた、作動モードやブロワー速度など、ATSの状態に関する情報を提供してもよい。
【0030】
例示する実施形態では、制御システム12は、ATS10を作動させるために必要なDC電源にAC壁面電源を変換する電源供給部品を除いて、ATS10の電子部品の全てを含むという意味で内蔵型である電子部品モジュール14を含む。本実施形態では、電源供給部品(図示せず)は、ATSハウジング110の基部40の中に位置する。ここで
図4の概略説明図を参照すると、電子部品モジュール14は概して、制御サブシステム60、LEDアレイ62、容量性タッチセンサーアレイ64、ほこりセンサーアセンブリー66、RFIDサブシステム68、及び無線通信サブシステム70を含む。制御サブシステム60は、制御回路及びファームウェアを含み、これは、ATS10を作動させ、容量性タッチセンサーアレイ64、ほこりセンサー66、RFIDサブシステム68、及び無線通信サブシステム70を含む他の種々のサブシステムからのデータの収集を調整するように構成される。以下に、システムの作動の種々のモードをより詳細に記載する。制御サブシステム60はまた、前もってプログラムされた作動関連デフォルト値だけでなく、フィルター100、102、及び104の寿命、使用時間、カウンター、及びATS10の作動に関連して使用され得る他の変数など、作動関連履歴データをも格納するための非揮発性メモリを含む。
【0031】
例示する実施形態の電子部品モジュール14を
図5〜7に示す。示す通り、電子部品モジュール14は、制御サブシステム60とRFIDサブシステム68と無線通信サブシステム70との回路、並びにLEDアレイ62、容量性タッチセンサーアレイ64、及びほこりセンサーアセンブリー66を内蔵するハウジング148を含む。ハウジング148は概して、基部150及びカバー152を含む。上記の通り、LEDアレイ62は、表示要素18の点灯を提供するように構成される。より具体的には、1つ又は複数のLED62aは、情報型表示要素18a及び入力表示要素18bを含んだ各表示要素18の背後に位置する。LED62aは、情報型表示要素18を示すか又は入力表示要素18bを入力のために利用できるようにするかすることが適切であるときに制御サブシステム60によって選択的に点灯させることができる。各LED62aは、種々の点灯オプションを提供する単一のLED又は複数のLEDを含んでもよい。例えば、各LED62aは、表示要素18の輝度が変えられるように、異なる輝度の複数のLEDを含んでもよい。他の例として、各LED62は、異なる色の点灯を作り出すように別々に組み合せるかして点灯させることができる、異なる色のLEDを含んでもよい。一実施形態では、各LED62は、赤色LED、緑色LED、及び青色LEDを含み、これらは、基本的に任意所望の色の点灯を提供するように異なる組合せで、異なるレベルの輝度で点灯させることができる。他の一例では、各LED62aは、異なる輝度及び異なる色の複数のLED含んでもよい。例示する実施形態は、ディスプレイ16に点灯を提供するようにLEDアレイ62を含むが、LEDアレイ62は、OLED、レーザー、及びEL光源など、他の種類の光源で置き換えるか又は補ってもよい。
【0032】
例示する実施形態では、ディスプレイ16は、点灯していない表示要素18が見えない「デッドフロント」ディスプレイである。本実施形態では、ディスプレイ16の位置する領域がATSハウジング110の単なる一連続部であるように見え、表示要素16が点灯していないとき、ATS10には、ユーザーインターフェイスがないように見える。所望の図柄要素を生成させるために、各表示要素16は、下にあるLED62によって発生される光をマスクし拡散する画面74を含む。例示する実施形態では、ディスプレイ16は、2つの画面74a及び74bを含み、それぞれが複数のLEDを覆い、複数の表示要素18のためにマスク及び拡散機能を提供する。画面74aは、異なるフィルター100、102、及び104の寿命に関連する情報を提供する情報型表示要素18aを提供しそれに関連づけられる。画面74bは、環境の空気の質に関する(例えば、ほこりセンサーの指示値に基づく)情報を提供する情報型表示要素18aと、電源、モード、及びブロワー速度入力に関連づけられた入力表示要素18bと、に関連づけられる。例示する実施形態では、各画面74は、積層構造であり、概して拡散層及びマスク層を含む。拡散層は、LEDが発生させる光を拡散させることのできる、基本的に任意の材料であってもよい。例えば、拡散層は、半透明膜又は他の半透明被覆で覆われた透明な基材を含んでもよい。あるいは、拡散層は、「粗い」又はざらざらした面を有する透明な材料であってもよい。他の一代替形態では、拡散層は半透明材料のシートであってもよい。マスク層は、インク、塗料、膜、及び他の接着剤層など、種々の不透明及び半透明材料を含め、所望の図柄を作り出すために光をマスクすることができる、基本的に任意の材料であってもよい。例えば、マスク層は、1つ又は複数の開口部を所望の図柄の形状に画定する不透明膜の層であってもよい。それはまた、異なる外観を提供する異なる材料の組合せを含んでもよい。例えば、マスク層は、光透過が望まれない不透明領域と、バックグラウンドの光透過が望まれる第1の半透明材料と、フォアグラウンドの光透過が望まれる第2の半透明材料とを含んでもよい。第1及び第2の半透明材料は、異なる色の半透明材料又は異なるレベルの透明性をもった半透明材料の使用によって異なるように見える領域を生じさせてもよい。マスク層は、印刷、熱的接着、接着剤、又は他の適切な手段によって拡散層に適用してもよい。例示する実施形態では、マスク層は、拡散層の、LED又は他の光源と反対側の外面に配置されるが、所望の場合には他のところに配置してもよい。拡散層及びマスク層は、例示する実施形態では単一積層構造の一部であるが、代わりにそれらは別々の構成要素であってもよい。例えば、それらは、別々に製造して、ディスプレイ16の組み立ての際に互いに隣接するように配置してもよい。
【0033】
例示する実施形態では、光ダクトアレイ72は、光を入れて光源からそれに対応する表示要素に誘導するように、隣合せに接合した複数の個々のダクト72aを有する。各光ダクト72aは、光源を囲み、光を光源62aから画面74a、74bの適切な部分に伝達する反射性ダクトを提供する。例えば、
図3に示すように、各光ダクト72aの一方の端部は、LED62a上に密着するように構成してもよく、他方の端部は、画面74bに係合させ、関連づけられる表示要素18の外周に従うサイズ及び形状としてもよい。各光ダクト72aの内面は、反射性であるか、拡散するか、又は、所望の外観で対応する表示要素18を提供するように選択される他の光学的特性を有してもよい。例示する実施形態では、電子部品モジュール14は2つの光ダクトアレイ72を含み、1つはフィルター寿命ディスプレイ用であり、もう1つは残りの表示要素用である。本実施形態では、各光ダクトアレイ72は、単一の一体形ユニットとして製造され、それによって、電子部品モジュール14の製造及び組み立てが容易になる。例えば、各光ダクトアレイ72は射出成形してもよく、内面は、所望の外観に応じて、反射性又は拡散性の材料で被覆してもよい。
【0034】
上記の通り、表示要素18のいくつかは、操作者が入力を制御サブシステム60に与えることを可能とするようにタッチセンサーとして機能する入力表示要素18bである。入力表示要素18bは、「デッドフロント」ディスプレイに組み込まれ得る基本的に任意のタッチセンサー技術を用いて実装してもよい。例示する実施形態では、入力表示要素18bは、容量性タッチセンサーである。本実施形態では、ディスプレイ16は、容量性皮膜64の複数の別々の区分を含む容量性タッチセンサーアレイ64を含む。膜の各区分は、単一のタッチセンサーに関連づけられる。例えば、膜の各区分は、そのタッチセンサーに関連づけられる表示要素18bと同一の広がりを有してもよい。容量性皮膜64は、例えば、拡散層76及び/又はマスク層78に積層させる分離層として、画面74a、74bに組み込んでもよい。あるいは、容量性皮膜64は、画面74a、74bから分離させてもよい。例示する実施形態では、容量性皮膜64の各区分は、電子モジュール14に接続するためのタブ65又は他の特徴を含み、下にある基材67は共通の下地面を提供する。容量性タッチセンサーのモニタリング、制御、及び作動は、概して従来からあるものでもよく、したがって詳細に記載しない。制御サブシステム60は、容量性皮膜の別々の区分から指示値を順次採り、その現在の指示値がタッチに典型的な所定の値に合致したとき、タッチが起こったと判定することによってタッチを認識してもよい、というにとどめる。
【0035】
上記の通り、例示する実施形態の電子部品モジュール14は、制御システム12が空中汚染物質のレベルを測定することを可能とするほこりセンサーアセンブリー66を含む。本実施形態では、ほこりセンサーアセンブリー66は、ほこりセンサー80、センサー入口82、センサーダクト84、センサー出口86、及び一対のセンサーガスケット88を含む。本実施形態では、ほこりセンサーアセンブリー66は、ブロワー56が作り出す部分真空を利用して、ほこりセンサー80を通して環境の空気を引きこむ。センサー80を通った後、空気は処理され、環境に戻る。示す通り、センサー出口86は、ATS10を通る空気流路に連通し、フィルター100、102、及び104の上流に位置する。センサー80は、センサー出口86に正しく位置合せされて電子部品モジュール14に取り付けられる。センサー入口82は、電子部品モジュール14のカバー152に配置され、環境の空気がセンサーダクト84に入るための通路を提供する。センサー入口82は、毛、綿、及び塊となったほこりなど大きい粒子がほこりセンサー80を詰まらせるのを防ぐように選択されたフィルター材料(図示せず)を含んでもよい。フィルター材料は、交換可能又は洗浄可能であってもよい。センサーダクト84は、センサー80とセンサー入口82の間に配置され、センサー80に流路を提供する。センサーガスケット88はほこりセンサー80とセンサー出口86の間及びほこりセンサー80とセンサーダクト84の間に位置する。作動において、ブロワー56は空気を、センサー入口82、センサーダクト84、ほこりセンサー80、及びセンサー出口86を順次通して環境から引きこむ。空気がほこりセンサー80を通るに従い、空気中のほこりのレベルが、公知の技術及び装置を用いて測定される。
【0036】
図示していないが、ATS10はまた、前部カバー32の存在又は不存在を示す指示値を提供することのできるセンサーを含んでもよい。例えば、例示する実施形態では、ATS10は、ATS10の底部寄り、磁気式取付部の1つの近くに位置するホール効果センサーを含む。前部カバー32を取り外すと、磁石の不存在により、ホール効果センサーがもたらす指示値が変化する。あるいは、電子部品モジュール14上に取り付けたホール効果センサー、リードスイッチ、又は他の磁場センサーを用いて、前部カバー32の存在又は不存在が判定できるように、別個のインターロック磁石(図示せず)を前部カバー32の中、電子部品モジュール14の近くの位置に組み込んでもよい。前部カバー32の状態に関する情報を、制御サブシステム60が用いて、システムの作動に影響させることができる。例えば、一実施形態では、制御サブシステム60は、前部カバー32が取り外されたときに、ブロワー56を自動的に停止するか又は他のやり方で機能を変化させてもよい。他の一例として、前部カバー32が取り外されたとき、制御サブシステム60は、タッチが起こったか否かを判定する際に用いられるパラメーターを変化させてもよい。これにより、タッチセンサーは、前部カバー32が正しい位置にある場合もない場合も等しく正しく作動することができる。さらなる一例として、制御サブシステム60は、前部カバー32が取り外されたときに、代替的作動モードに入ってもよい。これにより、制御サブシステム60は、利用できる入力表示要素18bを含め、表示要素18を変化させることになり得る。
【0037】
制御システム12はまた、RFIDサブシステム68を含んでもよく、これは、ATS10中の交換可能フィルター(例えば粒子フィルター102及び/又は活性炭フィルター104)の対応するRFIDタグとともに働くように構成される。RFIDサブシステム68は、概して従来からあり、したがって詳細に記載しない。RFIDサブシステム68とともに制御サブシステム60は、フィルター寿命、使用時間、取り付け以来の経過時間、合計影響消費(total affective consumption)(例えば、モーター速度に使用時間を乗じたもの)、及びRFIDタグ中の他のデータを集計し、蓄積し、他のように格納することができる、というにとどめる。フィルターが取り付けられたとき、RFIDリーダー/ライターは、フィルター寿命、フィルターがいずれかのシステムに取り付けられていた合計時間量、及びフィルター寿命の合計影響消費など、既にRFIDタグに格納されたいかなるデータをも読み取ることができる。このようにして、システムは、フィルターが1つのATSから他のATSへ移動された場合でも、正しい追跡監視を提供することができる。フィルターに埋め込まれたRFIDタグはまた、フィルターが真正なものであることを確認にするために用いられ得る連番を含んでもよい。例えば、制御システム12は、連番を対照比較する有効な連番表を格納してもよく、あるいは、それがネットワーク機能を有する場合は、インターネット上に格納された有効な番号表に対して連番を比較する能力を有してもよい。フィルター使用情報は、フィルター余寿命の表示を提供するよう及びフィルター交換が必要な場合にプロンプトを提供するように用いてもよい。RFIDサブシステム68はまた、いつフィルターが取り外されたかを判定するために、用いてもよい。この情報は、ATS10の使用に関する統計を管理又は維持する上で有用であり得る。例えば、制御サブシステム60は、粒子フィルター102及び/又は炭素フィルター104が取り外されたときにブロワーを停止するように構成してもよい。他の一例では、制御サブシステム60は、フィルターの1つ又は両方が取り外されたときにサービスモードに入ってもよい。サービスモードにあるとき、制御サブシステム60は、情報技術情報を表示し、かつ/又は、そのモードに特定の制御オプションを提供する。ATS10中のRFIDリーダー/ライターと炭素フィルター104中のRFIDタグとの間に正しい位置合せを確実にするのを助けるために、位置合せをもたらす向きにのみ炭素フィルター104が取り付けられるように炭素フィルター104とフィルターハウジング112をキー止めしてもよい。例えば、粒子フィルター104の底部はキー溝(図示せず)を含んでもよく、フィルターハウジング112は、対応するキー(図示せず)を含んでもよい。RFIDリーダー/ライターが左右方向の中心に位置するとき、いずれのフィルター面が内向きに面するかは問題ではないので、キーは中心に位置してもよい。RFIDリーダー/ライターが中心に位置しない場合は、所望のフィルター面が内向きに面することを確実にするために非対称的なキー配置を提供することが有益であり得る。
【0038】
上記の通り、制御システム12は、制御サブシステムが、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピューター、ローカル無線ルーター、ブロードバンド無線ルーター、及び他の通信装置など、他の電子装置と無線通信することを可能とする無線通信サブシステム70を含んでもよい。例示する実施形態では、無線通信サブシステム70により、ATS10は、専用のアプリケーションを動かしているスマートフォン又はタブレット装置など遠隔装置と情報を交換してそれらからコマンドを受け入れることが可能となる。例えば、制御サブシステム60に無線で伝達されてそれに実行されるATSコマンドを操作者が電子装置上で入力することができるようにするアプリケーションを提供してもよい。他の一例としては、ATS10によって収集された情報は、アプリケーション内で表示されるように電子装置に伝達することができる。例示する実施形態では、これは、各フィルターのフィルター寿命情報、モード作動情報、モーター速度情報、及びほこりセンサーを用いて導き出された環境の空気の質の情報を含んでもよい。無線通信サブシステム70は、基本的に任意の無線通信技術及びプロトコルを利用してもよい。例えば、例示する実施形態では、無線通信サブシステム70はブルートゥース(登録商標)及び/又はWiFiの機能を有してもよい。
【0039】
制御システム12は、幅広く種々の制御方式を実行するように構成してもよい。それぞれの場合に、制御システム12は、動的ディスプレイ16を提供するように構成してもよく、これにおいて、表示要素18が点灯され、タッチセンサーが、作動モード及びモニターされるパラメーターの値など、変数を変化させることに基づいて動作可能となる。例示する実施形態では、制御システム12は、4つの全般作動モードを有する制御方式を実行し、それは、少なくとも部分的にほこりセンサー指示値に基づいて制御が自動化される「スマート(smart)」モード(又は自動モード)と、操作者がブロワー速度を制御する「手動(manual)」モードと、ブロワー56が一時的に高速で作動される「ターボ(turbo)」モードと、ディスプレイ16が夜間点灯を制限するように異なった作動の仕方をする「夜間(night)」モードとを含む。この制御方式に関連してディスプレイ16は、種々の情報型表示要素18a及び入力表示要素18bを表示させることができる(
図5及び9A参照)。例示する実施形態では、各表示要素18は、異なる色及び/又は異なる強度の2つのLEDを含む。2つのLEDの1つは、「現在(present)」状態で表示要素を点灯させるために用いられる(例えば、より暗いLED、又は落ち着いた色など第1の色)。この点灯状態は、表示要素18をディスプレイ16上で見えるようにし、同時に、それが選択されなかったか有効でないことを視覚的に示すものを提供するために用いられる。もう1つのLEDは、「オン(on)」状態で表示要素を点灯させるために用いられる(例えば、より明るいLED、又はより鮮やか色など第2の色)。「オン」状態は、表示要素が「オン」又は「有効」であることを示すために用いられる。表示要素18の数、種類、配置、構成、及び作動は、大部分は、制御システム12が実行する制御方式に応じて、用途により種々あり得る。
【0040】
例示する実施形態では、情報型表示要素18aは、前置フィルター寿命を表す情報型表示要素200と、粒子フィルター寿命を表す一式の情報型表示要素202と、炭素フィルター寿命を表す一式の情報型表示要素204と、環境のほこりレベルを表す一式の情報型表示要素206とを含む(
図9B参照)。入力表示要素18bは概して、電源入力表示要素208、「スマート」モード入力表示要素210、「ターボ」モード入力表示要素212、「夜間」モード入力表示要素214、及び複数のブロワー速度入力表示要素216を含む(
図9B参照)。
【0041】
例示する実施形態では、異なるフィルター寿命ディスプレイ200、202、及び204は、前部カバー32とATSハウジング110のアイコン表示の間に位置する(
図9B参照)。これらのアイコンは、どのフィルター寿命ディスプレイがどのフィルターに関連づけられているかを識別するに当って役に立ち得る。例示する実施形態では、前部カバー及びATSハウジングのアイコンは、50%の輝度で作動される白色LEDによって静的に点灯される。
【0042】
例示する実施形態では、前置フィルターのためのフィルター寿命ディスプレイ200は、前置フィルターがメンテナンスを必要としない「現在」状態と、前置フィルターがメンテナンス(洗浄又は交換など)を必要とする「オン」状態とで点灯され得る情報型表示要素200を含む。「現在」状態は、緑色LEDを静的に点灯させることによって作り出してもよい。「オン」状態は、赤色LEDを点滅させることによって提供してもよい。
【0043】
例示する実施形態では、粒子フィルター102用のフィルター寿命ディスプレイ202は、4つの情報型表示要素18aを含み、それぞれフィルター寿命の四分の一を表す。フィルター寿命ディスプレイがオンのとき、4つの表示要素18a全てが点灯される。「オン」状態で点灯される要素18aの数が、フィルター余寿命を表す。残りの要素18aは、「現在」状態で点灯され、フィルター寿命が四分の一単位で表されることを視覚的に知らせるものを提供する。区分の数は、所望に応じ、用途により種々あり得る。例えば、さらなる細かさを、フィルター寿命ディスプレイ202に関連づけられた情報型表示要素18aの数を増加させることによって提供してもよい。例示する実施形態では、粒子フィルターのためのフィルター寿命ディスプレイ202は、カラーLEDを組み込んで、次のようにフィルター寿命を表すのを補助する。
75〜100%寿命 − 4つの区分全てが100%輝度で緑色に点灯
50〜75%寿命 − 下の3つの区分が100%輝度で緑色に、
一番上の区分が50%輝度で白色に点灯
25〜50%寿命 − 一番下の区分が100%輝度で琥珀色に、
上の3つの区分が50%輝度で白色に点灯
1〜10%寿命 − 一番下の区分が100%輝度で赤色に、
上の3つの区分が50%輝度で白色に点灯
0%寿命 − 一番下の区分が100%輝度で赤色に、
上の3つの区分が50%輝度で白色に点滅
例示する実施形態では、炭素フィルター104のためのフィルター寿命ディスプレイ204は、粒子フィルター102のためのフィルター寿命ディスプレイ202と基本的に同じであり、上述と同じ方法を用いて「現在」又は「オン」状態で点灯され得る4つの表示要素18aを含む。
【0044】
例示する実施形態では、ほこりレベルディスプレイ206は、「現在」又は「オン」状態で点灯され得る複数の個々の情報型表示要素18aを含む。ほこりレベルディスプレイ206が表示されているとき、「オン」状態で点灯されている情報型表示要素18aの数は測定されたほこりレベルを表し、他の情報型表示要素18aは「現在」状態で点灯される。これにより、操作者は、区分の合計数に対する「オン」区分の比を比較することによってほこりレベルをよりよく理解することができる。例示する実施形態では、ほこりレベルの区分は、3つで一式の何式かにグループ化され、3区分一式それぞれにLED一式がひとつ関連づけられる。結果として、例示する実施形態のほこりレベルディスプレイ206は、15区分、但し、6つの異なる設定(即ち、0区分、3区分、6区分、9区分、12区分、又は15区分)のみを有する。例示する実施形態では、ほこりレベルディスプレイ206は、カラーLEDを組み込んで、次のように認識するのを補助する。
レベル1 − 第1の区分が100%輝度で緑色に、残りの区分が50%輝度で白色に 点灯。
レベル2 − 第1の2つの区分が100%輝度で琥珀色に、残りの区分が50%輝度 で白色に点灯、
レベル3 − 第1の3つの区分が100%輝度で琥珀色に、残りの区分が50%輝度 で白色に点灯、
レベル4 − 第1の4つの区分が100%輝度で赤色に、残りの区分が50%輝度で 白色に点灯、
レベル5 − 5つの区分全てが100%輝度で赤色に点灯。
【0045】
本実施形態では、ブロワー速度表示要素18bは、ブロワー速度が操作者に手動で設定できるように、現在のブロワー速度を表示することと、タッチセンサー入力を受け入れることとの二重機能を実施する。ほこりレベルディスプレイと同様に、ブロワー速度ディスプレイは、「現在」状態又は「オン」状態を表すように選択的に点灯され得る2つのLEDを有する複数の別々の表示要素18を含む。ほこりレベルディスプレイと異なり、ブロワー速度ディスプレイはまた、ブロワー速度を手動で選択するように操作者に用いられ得るタッチセンサーアレイである。ブロワー速度が表示される場合、「オン」状態で点灯されるブロワー速度入力表示要素の数はブロワー速度を表すように選択され、他のブロワー速度入力表示要素は「現在」状態で点灯され、それによって、操作者は、利用できるブロワー速度オプションを見て、「現在」区分に対する「オン」区分の比を比較し、現在のブロワー速度を理解することができる。例示する実施形態では、「現在」状態は、50%輝度で白色LEDを静的に点灯させることによって作り出してもよい。「オン」状態は、100%輝度で青色LEDを静的に点灯させることによって提供してもよい。タッチセンサーを提供するために、各ブロワー速度表示要素18bは、関連する容量性皮膜の区分を含む。上記の通り、制御サブシステム60は、容量性皮膜の区分をモニターして、タッチがいつ起こったかを判定する。タッチが起こると、制御サブシステム60は、選択された設定に合致するようにブロワー速度を調整し得る。
【0046】
例示する実施形態では、電源入力表示要素208は、「現在」状態にあるときに100%輝度で赤色に点灯され、「オン」状態にあるときに100%輝度で白色に点灯される。「スマート」モード入力表示要素210は、「現在」状態にあるときに50%輝度で白色に点灯され、「オン」状態にあるときに100%輝度で青色に点灯される。「ターボ」モード入力表示要素212は、「現在」状態にあるときに50%輝度で白色に点灯され、「オン」状態にあるときに100%輝度で青色に点灯される。「夜間」モード入力表示要素214は、「現在」状態にあるときに50%輝度で白色に点灯され、「オン」状態にあるときに50%輝度で赤色に点灯される。
【0047】
上記の通り、例示する実施形態の制御システム12は、次の4つの異なる作動モードで制御方式を実行する:
スマートモード(又は自動モード)、「手動」モード、「ターボ」モード、及び「夜間」モード。制御方式を
図13を参照して記載する。「スマート」作動モード中、制御サブシステム60は、ほこりセンサー指示値を評価し、その指示値に基づいてブロワー速度を判定する。これにより、ATS10は、環境中の空中ほこりの変動するレベルに適合することができる。このモードで操作者は、ターボモード、夜間モード、手動モード、又はATS電源停止に入るオプションを有する。そういうものとして、ターボモード入力表示要素、夜間モード入力表示要素、異なるブロワー速度入力表示要素、及び電源入力表示要素は点灯される。ターボモード入力表示要素及び夜間モード入力表示要素は、「現在」状態で点灯される。スマートモード入力表示要素及び電源入力表示要素は、「オン」状態で点灯される。システムが既にスマートモードで作動しているときにスマートモード入力表示要素をタッチすると、システムは手動作動モードに移行する。ブロワー速度入力表示要素は、上記の点灯方法に従って現在のブロワー速度と利用できる手動調整オプションとを示すように点灯される。加えて、スマートモードでは、ほこりレベル情報型表示要素は、上記の点灯方法に従ってリアルタイムのほこりレベルを示すように点灯される。スマートモードでは、フィルター寿命ディスプレイは、ユーザーがATS10と相互作用するたびに、特定の時間の間点灯される。例えば、制御サブシステム60は、操作者がディスプレイ16中のタッチセンサーと相互作用するたびに15秒の間フィルター寿命ディスプレイを点灯させ得る。加えて、フィルター寿命ディスプレイは、フィルターに注意が必要である(例えば、フィルターのいずれか1つを洗浄又は交換する必要がある)ときにはいつでも、そうである間点灯され得る。
【0048】
制御サブシステムは、操作者がブロワー速度入力表示要素18bにタッチしたときに、手動モード(又はダイレクトモード)に入る。一旦手動モードに入ると、制御サブシステム60は、操作者が選択する速度でブロワー56を作動させる。このモードで操作者は、ターボモード、夜間モード、スマートモード、ブロワー速度調整、又はATS電源停止に入るオプションを有する。そういうものとして、ターボモード入力表示要素、夜間モード入力表示要素、スマートモード入力表示要素、異なるブロワー速度入力表示要素、及び電源入力表示要素は点灯される。スマートモード入力表示要素、ターボモード入力表示要素、及び夜間モード入力表示要素は、「現在」状態で点灯される。電源入力表示要素は、「オン」状態で点灯される。ブロワー速度入力表示要素は、上記の点灯方法に従って現在のブロワー速度と利用できる手動調整オプションとを示すように点灯される。加えて、ほこりレベル情報型表示要素は、上記の点灯方法に従ってリアルタイムのほこりレベルを示すように点灯される。このモードでは、フィルター寿命ディスプレイは、ユーザーがATS10と相互作用するたびに、特定の時間の間点灯される。例えば、制御サブシステム60は、操作者がディスプレイ16のタッチセンサーと相互作用するたびに15秒の間フィルター寿命ディスプレイを点灯させ得る。加えて、フィルター寿命ディスプレイは、フィルターに注意が必要である(例えば、フィルターのいずれか1つを洗浄又は交換する必要がある)ときにはいつでも、そうである間点灯され得る。
【0049】
操作者がターボモード入力表示要素にタッチすると、ターボモードに入る。一旦ターボモードに入ると、制御サブシステム60は、予め設定した時間(例えば30分)、最高速度設定(又は他のいくつかの所定の速度設定)でブロワー56を作動させ、次いで、前の作動モードに自動的に戻る。ターボモードはボタンのタッチによって中断してもよく、その場合、システムを、予め設定した時間が終わる前にターボモードから移行させてもよい。このモードでは、操作者は、スマートモード入力表示要素にタッチしてスマートモードに入るか、ブロワー速度入力表示要素にタッチしてブロワー速度を調整し手動モードに入るか、又は電源入力表示要素にタッチしてATSの電源を停止するかのオプションを有する。さらに、操作者は、ターボモード入力表示要素にタッチしてシステムを直ちに前の設定に戻らせるオプションを有する。そういうものとして、ターボモード入力表示要素、スマートモード入力表示要素、異なるブロワー速度入力表示要素、及び電源入力表示要素は点灯される。ターボモード入力表示要素及び電源入力表示要素は「オン」状態で点灯され、一方、スマートモード入力表示要素は「現在」状態で点灯される。ブロワー速度入力表示要素は、上記の点灯方法に従って現在のブロワー速度と利用できる手動調整オプションとを示すように点灯される。加えて、ほこりレベル情報型表示要素は、上記の点灯方法に従ってリアルタイムのほこりレベルを示すように点灯される。このモードでは、フィルター寿命ディスプレイは、ユーザーがATS10と相互作用するたびに、特定の時間の間点灯される。例えば、制御サブシステム60は、操作者がディスプレイ16のタッチセンサーと相互作用するたびに15秒の間フィルター寿命ディスプレイを点灯させ得る。加えて、フィルター寿命ディスプレイは、フィルターに注意が必要であるときにはいつでも、そうである間点灯され得る。
【0050】
操作者が夜間モード入力表示要素にタッチすると、夜間モードに入る。一旦夜間モードに入ると、制御サブシステム60は、同じモードでATS10を作動させ続けるが、ディスプレイの内容は発光を最小化するように低減される。このモードでは、操作者は、夜間モード入力表示要素にタッチすることによって夜間モードを動作不可とする(即ち、現在の作動モードに従ってディスプレイを再度動作可能とする)か、電源入力表示要素にタッチすることによってATSの電源を停止するかのオプションを有する。夜間モードでは、夜間モード入力表示要素及び電源入力表示要素のみが点灯され、それらは両方とも「オン」状態で点灯される。代替的な一実施形態では、制御サブシステム60は、操作者がディスプレイ16のすぐ近接に入ったときにディスプレイ16(の全体又は一部)を再度動作可能とするように構成してもよい。例えば、制御サブシステム60は、容量性タッチセンサーアレイ64を用いて操作者の近接を感知し、それをトリガーとして用いて入力表示要素18bの全てを点灯させ、操作者が全制御要素の一式を有するようにしてもよい。ディスプレイ16が再度動作可能とされた後、操作者が特定の時間(例えば15秒)以内にコマンドを入力しない場合、制御サブシステム60はディスプレイ16を夜間モードへ戻らせ得る。
【0051】
ATS10を電源に接続してはいるが電源を入れていない場合、制御サブシステム60は、「現在」状態で電源入力表示要素を点灯させる。これにより、操作者は電源制御要素を見ることができる。一旦電源ボタンにタッチすると、制御サブシステム60は、スマートモード又は手動モードでシステムを起動することができる。スマートモードで起動した場合、制御サブシステム60は、ほこりセンサー指示値を採り、ほこりセンサー指示値に基づいて適切なブロワー速度を測定し、次いで、測定された速度でブロワーを働かせる。これらのステップの全てが操作者の入力の必要なく自動的に行われる。手動モードで起動した場合、制御サブシステム60は、操作者の入力、例えば、ブロワー速度入力表示要素18bの1つへの操作者のタッチによってブロワー56を起動させるように指示されなければ、そうしない。
【0052】
上記の制御方式は単に例示的に過ぎない。制御システム12は、種々の代替的な制御方式を実行してもよい。例えば、代替的な一制御方式を
図14に示す。この代替的な制御方式は、上記の制御方式と基本的に同じであるが、但しここに記載の通りである。この制御方式を実行するために、ディスプレイは、「手動」モードに関連づけられる追加的なモード制御ボタンを含んでもよい(
図14で「ユーザー」と表示)。この制御方式では、操作者は、モード制御ボタンを用いて異なる作動モード間の移行を行う必要がある。例えば、操作者は、「ユーザー」モード入力表示要素にタッチして、手動作動モードに入る必要がある(単にブロワー速度入力表示要素にタッチするのではなく)。一旦手動モードに入ると、操作者は、所望のブロワー速度入力表示要素にタッチすることによってブロワー速度を制御することができる。この制御方式の他の一例として、操作者は、ターボモード入力表示要素にタッチするか又は予め設定した時間を経過させるかすることによってのみターボモードから出ることができる。同様に、操作者は、夜間モード入力表示要素にタッチすることによってのみ夜間モードから出ることができる。
【0053】
他の代替的な一制御方式を
図15に示す。本実施形態では、制御方式は、上記の第1の制御方式と基本的に同じであるが、但しここに記載の通りである。この制御方式を実行するために、ディスプレイは、「オプション」モードに関連づけられた追加的なモード制御ボタンを含む(
図15で「オプション」と表示)。システムに電源を入れると、それは「スマート」モードで起動し、ブロワー速度がほこりセンサーからの入力に基づいて自動的に設定される。追加的な制御オプションを提供するためには、「オプション」モードボタンにタッチしなければならない。「スマート」モードでは、電源入力表示要素は「オン」状態で点灯され、スマートモード入力表示要素は「オン」状態で点灯され、オプションモード入力表示要素は「現在」状態で点灯され、ほこりレベルディスプレイは点灯される。ターボモード入力表示要素、夜間モード入力表示要素、及びブロワー速度ディスプレイはオフである。スマートモードで操作者は、電源入力表示要素にタッチしてシステムの電源を停止するか、又はオプションモード入力表示要素にタッチしてオプションモードに移行することができる。
【0054】
一旦「オプション」モードに入ると、電源入力表示要素は「オン」状態で点灯され、スマートモード入力表示要素は「オン」状態で点灯され、オプションモード入力表示要素は「オン」状態で点灯され、ほこりレベルディスプレイは点灯され、ブロワー速度ディスプレイは点灯される。加えて、ターボモード入力表示要素及び夜間モード入力表示要素は、「現在」状態で点灯される。オプションモードで、操作者は、電源入力表示要素にタッチしてシステムの電源を停止するか、スマートモード入力表示要素にタッチしてスマートモードに戻るか、オプションモード入力表示要素にタッチしてスマートモードに戻るか、ターボモード入力表示要素にタッチしてターボモードに入るか、夜間モード入力表示要素にタッチして夜間モードに入るか、又はブロワー速度入力表示要素にタッチしてブロワー速度を選択し、手動モードに入るかすることができる。所定の時間(例えば60秒)以内にどのボタンにもタッチしない場合、システムは自動的にスマートモードに戻り得る。
【0055】
一旦「手動」モードに入ると、電源入力表示要素は「オン」状態で点灯され、オプションモード入力表示要素は「現在」状態で点灯され、ほこりレベルディスプレイは点灯され、ブロワー速度ディスプレイは点灯される。加えて、スマートモード入力表示要素、ターボモード入力表示要素、及び夜間モード入力表示要素はオフである。手動モードで操作者は、電源入力表示要素にタッチしてシステムの電源を停止するか、はオプションモード入力表示要素にタッチして「手動オプション」モードに入るか、又はブロワー速度入力表示要素にタッチしてブロワー速度を選択することができる。システムが手動モードにとどまっている間、それは、操作者が選択する速度でブロワーを作動させ続ける。
【0056】
一旦「手動オプション」モードに入ると、電源入力表示要素及びオプションモード入力表示要素は「オン」状態で点灯され、ほこりレベルディスプレイ及びブロワー速度ディスプレイは点灯される。加えて、スマートモード入力表示要素、ターボモード入力表示要素、及び夜間モード入力表示要素は、「現在」状態で点灯される。手動オプションモードで、操作者は、電源入力表示要素にタッチしてシステムの電源を停止するか、スマートモード入力表示要素にタッチしてスマートモードに戻るか、オプションモード入力表示要素にタッチして手動モードに戻るか、ターボモード入力表示要素にタッチしてターボモードに入るか、夜間モード入力表示要素にタッチして夜間モードに入るか、又はブロワー速度入力表示要素にタッチしてブロワー速度を選択し、手動モードに戻るかすることができる。所定の時間(例えば60秒)以内にどのボタンにもタッチしない場合、システムは自動的にスマートモードに戻り得る。所定の時間(例えば60秒)以内にどのボタンにもタッチしない場合、システムは自動的に手動モードに戻り得る。
【0057】
一旦ターボモードに入ると、制御サブシステムは、予め設定した時間(例えば30分)、最高速度設定(又は他のいくつかの所定の速度設定)でブロワーを作動させ、次いで、前の作動モードに自動的に戻る。ターボモードはまた、ボタンのタッチによって中断してもよく、その場合、システムは、予め設定した時間が終わる前にターボモードから移行させてもよい。ターボモード入力表示要素及び電源入力表示要素は、「オン」状態で点灯される。ブロワー速度ディスプレイ及びほこりレベルディスプレイも点灯される。加えて、スマートモード入力表示要素、オプションモード入力表示要素、及び夜間モード入力表示要素はオフである。このモードでは、操作者は、ターボモード入力表示要素にタッチしてその前の作動モードに戻るか、又は電源入力表示要素にタッチしてATSの電源を停止するかのオプションを有する。
【0058】
一旦「夜間」モードに入ると、制御サブシステムは、同じ作動モードでATSを作動させ続けるが、ディスプレイの内容は発光を最小化するように低減される。夜間モードで、夜間モード入力表示要素は「現在」状態で点灯され、電源入力表示要素は「オン」状態で点灯される。残りの表示要素はオフである。このモードでは、操作者は、夜間モード入力表示要素にタッチすることによって夜間モードを動作不可とする(即ち、現在の作動モードに従ってディスプレイを再度動作可能とする)か、電源入力表示要素にタッチすることによってATSの電源を停止するかのオプションを有する。
【0060】
上記の通り、ATS10は、フィルター100、102、及び104を覆うATS10の前部を閉じる着脱可能な前部カバー32、並びに電子部品モジュール14、及びブロワー56を含む。例示する実施形態の前部カバー32は、中心入口106aを画定し、ATSハウジング110からずらされており、そうして、それらは一緒になって側部入口106b〜cを画定する。中心入口106aに入口側縁部98を嵌めこんでもよい。例示する実施形態では、前部カバー32は、前部カバー32の後部面と取り付けられるフィルターとの間に比較的大きいヘッドスペースを作り出す凸状体である。これにより空気が、中心入口106aを通ってATS10の中に、より自由に入ることができる。
【0061】
本実施形態では、前部カバー32はまた、「デッドフロント」ディスプレイ16のインターフェイス面を形成する。そういうものとして、本実施形態の前部カバー32は、LEDアレイ62、光ダクトアレイ72、及び画面74a及び74bの上にある電子部品モジュール14の領域では少なくとも、半透明である(例えば、可視光に対して完全には透明でないか又は完全には不透明でない)。前部カバー32は、所望の半透明性を提供する塗料被覆又は膜被覆を有する半透明ポリマー(例えば成形熱可塑性樹脂)から製造してもよい。一実施形態では、前部カバー32、インモールド膜法によって覆われる。「デッドフロント」ディスプレイの外観をより適正にするために、前部カバー32に適用する塗料被覆又は膜被覆を慎重に制御する必要があり得る。あるいは、前部カバー32は、成形半透明熱可塑樹脂など、半透明な材料から製造してもよい。
【0062】
例示する実施形態では、前部カバー32は、片手での取り外し及び取り付けを可能とするように構成される。前部カバー32は、上部には機械的取付部を、底部には一対の磁気式取付部を含む。例示する実施形態では、機械的取付部は、電子部品モジュール14に整合する。これが、前部カバー32とディスプレイ16の下部の構成部品との間に正しい位置合せを確実にするのを助け、これは、「デッドフロント」ディスプレイの正しい外観と作動を確実にするのを助けることができる。機械的取付部は、例示する実施形態では電子部品モジュール14からそれて整合するが、それは、代替的実施形態では他の構造からそれて整合してもよい。
【0063】
ここで
図19A及び19Bを参照すると、例示する実施形態の機械的取付部は、前部カバー32から延びる縁部36を含み、電子部品モジュール14に留まるように構成される。例示する実施形態では、縁部36は、電子部品モジュール14の幅およそ全体に延び、但しそれはほこりセンサー入口82に位置合せされた間隙37(
図2参照)を含んでもよい。本実施形態の縁部36は、前部カバー32が正しい位置へと下げられるに従って縁部36が電子部品モジュール14に留まることを可能とする角度で向きを合せられる。それにより、前部カバー32は、それをATSハウジング110に対して上向きにスライドさせることによってATSハウジング110から外すことができる。この上向きのスライドの動きは、縁部36を電子部品モジュール14から外すだけでなく、同時に、ATSハウジング110中の取り付けプレート92から磁石90を外すことができ(後述の通り)、それによって取り外しを容易とする。縁部36のサイズ、形状、及び構成は、用途により種々あり得る。代替的実施形態では、縁部は、電子部品モジュール14と係合することのできる他の基本的に任意の凸形又は凹形構造によって置き換えてもよい。
【0064】
本実施形態では、前部カバー32は、前部カバー32の底部の両側部寄りに2つの磁気式取付部を含む。各磁気式取付部は、前部カバー32に装着された磁石90と、ATSハウジング110に取り付けられた磁気的に引力のあるプレート92とを含む(
図20A及び20B参照)。磁石90は、前部カバー32の後部から突出する対応する埋め込み部94に取り付けられるディスク状希土類の磁石であってもよい。プレート92は、縁部36が電子部品モジュール14から離れるのに充分な距離を前部カバー32が上向きにスライドされたときに、プレート92から磁石90が実質的に外されるようなサイズと形状であってもよい。磁石及びプレートの数、サイズ、形状、及び構成は、所望に応じて用途により種々あり得る。例えば、より強い磁石又はより多くの磁気式取付部を用いて、前部カバー32を取り外すのに必要な力を増加させてもよい。
【0065】
使用において、前部カバー32は、種々の方法で取り外し及び取り付けを行ってもよい。前部カバー32を取り外す1つのオプションを
図17Aに示す。このオプションでは、前部カバー32は、電子モジュール14から縁部36が離れるのに充分な距離、ATSハウジング110に対して上向きにスライドされ、次いで、前部カバー32の上部は、磁気式取付部でいかなる残存する磁気引力をも克服するように、ATSハウジング110から傾けられ離される。前部カバーは、基本的に逆の方法を用いて取り付けてもよい。フィルターを取り外す他の1つのオプションを
図17Bに示す。このオプションでは、操作者は、手を下に伸ばして、プレート92から磁石90が外れるまでATSハウジング110から前部カバー32の底部を引き離す。次いで操作者は、電子部品モジュール14から縁部36が離れるのに充分な距離、前部カバー32を持ち上げる。前部カバー32は、電子部品モジュール14上に前部カバー32の上部をかぶせ、次いで、磁石90がプレート92に係合するまで、前部カバー32の底部をATSハウジング110のほうに揺り動かすことによって、取り付けてもよい。
【0066】
前部カバー32は、いつ前部カバー32が取り付けられ、いつそれが取り外されたかを制御サブシステム60が認識することを可能とするインターロック磁石(図示せず)を含んでもよい。インターロック磁石は、それが、電子部品モジュール14に組み込まれたホール効果式又は他の磁場センサーによって感知され得る、前部カバー32の上部寄りに位置してもよい。別個のインターロック磁石を用いることに対する一代替形態として、ATS10は、前部カバー32をATSハウジング110に取り付けるために用いられる磁石90の1つに基づいて前部カバー32の存在又は不存在を認識することを可能とするように配置されたホール効果センサー(又は他の磁場センサー)を含んでもよい。
【0067】
所望である場合、電子モジュール14は、中心入口開口部106aを通してかつ/又は前部カバー32の側部から見える点灯を提供するように働き得るLED又は他の光源を含んでもよい。この点灯は、アクセント照明として提供されてもよく、あるいは機能的目的を有してもよい。例えば、制御システム12は、ATS10が正しく作動していてメンテナンスを必要としないときには青色の点灯を提供するか又は点灯しなくてもよく、操作者の介入が必要とされるときには赤色の点灯を提供してもよい。これは、フィルターを変えるか洗浄することが必要であるとき又はシステムエラーがあったときに起こり得る。赤色の点灯は、特定の緊急の問題が存在するときに点滅してもよい。
【0068】
上記の通り、前部カバー32は、適切なレベルの半透明性を組み込んで「デッドフロント」ディスプレイ16を生成させる。一代替形態として、「デッドフロント」ディスプレイは、電子部品モジュール14上に配置された別個のパネルなど、前部カバー32の下に配置される半透明な構成要素によって生成させてもよい。かかる実施形態では、前部カバー32は、下にある「デッドフロント」ディスプレイが前部カバー32を通して見られることを可能とするように透明であるか又は充分に半透明であってもよい。
【0069】
[E.可動性特徴]
例示する実施形態では、ATS10は、複数の交換可能な基部40の1つとインターフェイスするように構成してもよい。例示する実施形態では、基部40、40’、及び40”は、ネジ又は他の留め具を用いてATSハウジング110に固定される。留め具の数及び位置は、用途により種々あり得る。留め具への代替又は追加として、ATSハウジング110及び基部40、40’、及び40”には、所望の基部がATS10にスナップ嵌めされることを可能とするスナップの特徴を設けてもよい。
【0070】
異なる各基部40は、電源コード42を受け入れるための異なる構造及び/又はATS10を支持するための異なる構造を提供してもよい。3つの代替的基部40、40’、及び40”をもったATS10を
図21及び22に示す。概して、基部40は、手動で電源コード42を巻くためのボビン44と複数の固定足部46とを有し;基部40’は、手動で電源コード42’を巻くためのボビン44’と複数のキャスター46’とを有し;基部40”は、自動巻取りリール(図示せず)付きコード格納アセンブリー45を含み、固定足部46”とローラー47”の組合せを含む。例示は、ATSハウジング110の一部を横切るように延びるボビンの一実施形態を示すが、用語「ボビン」は、電源コード42を回りに巻くことのできる構造として提供される任意の個々の特徴又は特徴の組合せを含むことを意図する。
【0071】
例示する実施形態では、ATS10はまた、ATSハウジング110の上部後部に配置されるハンドル48を含む。本実施形態のハンドル48は、基本的にATS10の全幅に延びていてATS10が片手で中心を掴まれるか又は両手で両側部寄りを掴まれるかすることを可能とする。本実施形態では、ハンドル48は、およそ2つの指関節まで操作者の指を受け入れるのに充分な深さの比較的深い中心ポケットと、およそ第1の指関節まで操作者の指を受け入れるのに充分な深さの比較的浅い側部ポケットとを含んでもよい。ハンドル48は、例えば留め具によってATSハウジング110に固定される一体形構成要素であってもよく、あるいはそれはATSハウジング110の他の部分と一体的に形成されてもよい。
【0072】
基部40に関して、ハンドル48は、ATS10を場所から場所へ移動させるときにそれを持ち上げるために、用いることができる。基部40’に関しては、ハンドルは、ATSをキャスター46’で場所から場所へ転がすときにATSを掴むために、用いることができる。基部40”に関しては、ハンドル48”は、ATS10をローラー47”上で前傾させてATS10を場所から場所へ転がすために、用いることができる。
【0073】
[F.フィルター保持器アセンブリー]
上記の通り、ATS10は、フィルターハウジング112に着脱可能に嵌め込まれる前置フィルター100、粒子フィルター102、及び炭素フィルター104を含む。システムは、フィルターの迅速及び確実な取り付け及び取り外しを容易とするフィルター保持器アセンブリー50を含む。例示する実施形態では、フィルター保持器アセンブリー50は、粒子フィルター102の枠部に組み込まれた留め部52及び一対のクリップ54、並びにATSハウジング110に組み込まれたロック用突出部126を含む。前置フィルターは粒子フィルター102に固定され、粒子フィルター102は炭素フィルター104を覆うので、フィルター保持器アセンブリー50は、3つのフィルター100、102、及び104の全てを効果的に固定する。例示する実施形態では、クリップ54は、それが閉じられるに従い粒子フィルター102をフィルターハウジング112に堅く引きこむように構成される。これにより、粒子フィルター102の端面シール118を肩部114に押し付けて気密の密封を容易とする。
【0074】
ここで
図29Bを参照すると、留め部52は、粒子フィルター102の枠部の底部中心に配置される。この実施形態の留め部52は、粒子フィルター102の枠部に一体的に成形されるが、それは代わりに、別に形成して枠部に付けてもよい。例示する実施形態の留め部52は、フィルターハウジング112中の対応する空洞120に対する取り付け及び取り外しを容易とし得る四半円の断面を有する。留め部52及空洞120の数、サイズ、形状、及び構成は、所望に応じて用途により種々あり得る。例えば、留め部52と空洞120の位置を逆にして、留め部がフィルターハウジング112から延び、空洞が粒子フィルター102に画定されるとしてもよい。
【0075】
おそらく
図29A及び29Bにもっともよく示される通り、クリップ54は、粒子フィルター102の枠部の両側部に回転可能に取り付けられる。各クリップ54は、ハンドル122及びフック124を含んでもよい。ハンドル122は、クリップ54を回転させるように操作者に用いられ得る構造を提供するように構成される。フック124は、閉位置へとクリップ54が回転されるに従いロック用突出部126に係合するように構成される。フック124及びロック用突出部126は、クリップ54が閉位置に近づくに従いその2つの間に短い距離の干渉があるように構成される。これは、閉位置でクリップ54を固定するのを助けるスナップ嵌めを作り出す。閉位置のほうへさらに動かすことにより、フック124は、閉位置へのさらなる動きに対する抵抗を生み出しながら曲がる。クリップ54が継続して閉位置のほうに向かうと、フック124は、干渉の領域を越え、元の曲がっていない状態へと戻り始める。これは、クリップ54を残りの分押して閉位置へと入れる。例示する実施形態では、回転軸位置に対するフック124の位置及び構成は、クリップ54が閉じられるに従い粒子フィルター102をフィルターハウジング112に引き込むカム状機能をクリップ54が提供するように、選択される。クリップ54の動作を
図30A〜Dに示す。
図30Aには、開位置にあるクリップ54を示す。この位置でフック124は、ロック用突出部126から外れている。
図30Bは、部分的に閉位置にあるクリップ54を示す。見られる通り、フック124はロック用突出部126に係合するように動いたところである。この位置で、粒子フィルター102は、基準線Rとの比較によって分かる通り、フィルターハウジング112に部分的に引き込まれている。
図30Cは、クリップ54をさらに閉位置のほうに動かしたところを示す。この図では、フック124は、ロック用突出部126に係合し、その2つの間の干渉によりロック用突出部126から外向きへと曲がり始めている。見られる通り、粒子フィルター102はフィルターハウジング112へとさらに引き込まれる。
図30Dには、閉位置にあるクリップ54を示す。この位置でフック124は、干渉の領域を越えて、ロック用突出部126に充分に係合される。粒子フィルター102はフィルターハウジング112の中に充分に引き込まれたところである。
【0076】
粒子フィルター102の取り外しを
図28A〜Dに関連して記載する。第1の例示では、前部カバー32及び前置フィルター100が取り外され、粒子フィルター102の扱いが可能となっている(
図28A参照)。例示する実施形態では、前置フィルター100を粒子フィルター102から取り外すことが必要ではない。次の例示では、クリップ54のそれぞれは閉から開の位置に回転されている(
図28B参照)。これにより、フック124は、フィルターハウジング112のロック用突出部126から外れる。次の例示は、粒子フィルター102の上部がフィルターハウジング112から離れて傾いているところを示す(
図28C参照)。次の例示は、フィルター102がフィルターハウジング112から持ち上げられて留め部52を空洞120から外したところを示す(
図28D参照)。粒子フィルター102は、基本的に逆の方法を用いて取り付けることができる。
【0077】
クリップの設計及び構成は、用途により種々あり得る。代替的クリップ54’及び54”を
図31A〜D及び32A〜Dに示す。これらの代替的実施形態の両方では、フィルター保持器アセンブリーは、閉位置でクリップ54’、54”を固定するロック用ピン128’、128”をさらに含む。ロック用ピン128’、128”は、粒子フィルター102から突出するが、あるいは、所望の場合にはフィルターハウジング112から突出してもよい。代替的なクリップ54’は、クリップ54’の外側縁端から突出する歯部130’を含む。歯部130’は、クリップ54’が閉位置にあるときにロック用ピン128’中の対応する窪み132’に係合するように構成される。歯部130’とロック用ピン128’は一緒に、閉位置でクリップ54’をスナップロックする。
図31A〜Dを参照してクリップ54’の動作を示す。
図31Aでは、開位置にあるクリップ54’を示す。この位置でフック124’は、ロック用突出部126’から外れている。
図31Bは、部分的に閉位置にあるクリップ54’を示す。見られる通り、フック124’はロック用突出部126’に係合するように動く。この位置で、粒子フィルター102は、基準線Rとの比較によって分かる通り、フィルターハウジング112に部分的に引き込まれている。
図31Cは、クリップ54’をさらに閉位置のほうに動かしたところを示す。この図では、フック124’は、ロック用突出部126’にさらに係合し、フィルター102をさらにフィルターハウジング112へと引き込んでいる。
図31Dでは、閉位置にあるクリップ54’を示す。この位置で、歯部130’は窪み132’に嵌っており、粒子フィルター102はフィルターハウジング112に充分引き込まれている。歯部130’とロック用ピン128’の間の相互関係は、閉位置でクリップ54’を固定するのを助ける。
【0078】
代替的なクリップ54”はクリップ54’に類似する。本実施形態では、クリップ54”は、ロック用ピン128”と相互作用してクリップ54”の動きと感触を制御する一連の輪郭を含む。より詳しくは、クリップ54”は、クリップ54”が開又は閉の位置にあるときにロック用ピン128”と係合するように構成される止め部134”及び受け部136”を含む。止め部134”は、クリップ54”が充分に開位置にあるときにロック用突出部128”に係合するように構成される。止め部134”は、クリップ54”の動きの範囲を制限するのを助ける。受け部136”は、クリップ54”が充分に閉位置にあるときにロック用ピン128”とインターロックするように構成される。クリップ54”が閉じられるか又は開けられるに従いスナップ嵌め相互作用を生み出すように、受け部136”の前縁部を盛り上げてもよい。ここで、
図32A〜Dを参照してクリップ54”の動作を記載する。
図32Aでは、開位置にあるクリップ54”を示す。この位置でフック124”はロック用突出部126”から外されており、止め部134”はロック用ピン128”に係合されている。
図32Bは、部分的に閉位置にあるクリップ54”を示す。フック124”はロック用突出部126”に係合するように動いたところである。この位置で、粒子フィルター102は、基準線Rとの比較によって分かる通り、フィルターハウジング112に部分的に引き込まれている。
図32Cは、クリップ54”をさらに閉位置のほうに動かしたところを示す。この図では、フック124”は、ロック用突出部126”にさらに係合し、フィルター102をさらにフィルターハウジング112へと引き込んでいる。また、受け部136”の前縁部は、ロック用ピン128”に係合し始めたところである。
図32Dでは、閉位置にあるクリップ54”を示す。この位置で、ロック用ピン128”と受け部136”は充分に係合し、粒子フィルター102はフィルターハウジング112に充分引き込まれている。ロック用ピン128”と受け部136”の間の関係は、閉位置でクリップ54’を固定するのを助ける。
【0079】
[G.代替的実施形態]
本発明は、幅広く種々の代替的実施形態で実施することができる。例えば、代替的な一実施形態を
図33A〜53Dに示す。以下に記載する範囲又は添付図面に示す範囲を除いて、この代替的実施形態は、上記の通り
図1A〜20Bに示す実施形態と概して同じである。開示を容易とするために、この代替的実施形態は、数字「4」を前に付けているのを除いて、ATS10に関連して用いた符号と同じ符号で記載する。例えば、代替的ATSは符号410によって示し(ATS10と同様であり)、代替的ATSのATSハウジングは符号4110よって示す(ATSハウジング110と同様である)。
【0080】
ここで
図33A、33B、及び34を参照すると、概してATS410は、制御システム412、ブロワー456、前置フィルター4100、粒子フィルター4102、及び活性炭フィルター4104を収納するハウジングアセンブリーを含む。ATS410は、未処理空気をシステムに引き込むことができる未処理空気入口4106a〜cを前部に含み、処理済み空気を環境に戻すことができる空気出口4108を後部に含む(
図44参照)。作動において、制御システム412は、ブロワー456を作動させて入口4106a〜cを通して未処理空気をATS410の中に引き込み、未処理空気を3つのフィルター4100、4102、及び4104に連続的に通し、次いで処理済み空気を出口4108を通して排出する。入口、出口、及び内部流路のサイズ、形状、及び構成は、所望に応じて用途により種々あり得る。
【0081】
図34を再び参照すると、ハウジングアセンブリーは概して、ハウジング本体4110、フィルターハウジング4112、及び上部ハウジング4113を含む。ハウジング本体4110は第一に、ATS410の後部、側部、及び底部を形式する。ATS10と同様、フィルターハウジング4112は、ハウジング本体4110に付けられてATS410の前部を閉じ、粒子フィルター4102及び炭素フィルター4104のための受け部を提供する。おそらく
図49に最もよく示されるように、上部ハウジング4113は、例えばネジ(図示せず)によってフィルターハウジング4112の後部側部取り付けられる。上部ハウジング4113は一体形ハンドル448を含む。本実施形態では、ハンドル448は、片手で掴める中心部分と、両手で掴める一対の側部分とを含む。例示する実施形態では、ハウジング本体4110は、手動で電源コード(図示せず)を巻くためのコード巻き444(又はボビン)を含む(
図33B参照)。本実施形態では、コード巻き444は、電源コード入口447の両脇に間隔を空けて配置される一対の指部445を含む。指部445のサイズ、形状、及び構成は、例えば電源コードの特性により種々あり得る。示す通り、コード巻き444は、ハウジング本体4110の窪みに配置されてもよく、そうして、突出せず、したがってATS410の輪郭を大きくしない。
【0082】
ATS410は、ディスプレイ416及びフィルター4100、4102、及び4104を覆うATS410の前部を閉じる着脱可能な前部カバー432を含む。
図33a、44、及び46など種々の図に見られる通り、前部カバー432は中心入口4106aを画定し、フィルターハウジング4112から間隔を空け、そうして、前部カバー432及びフィルターハウジング4112が側部入口4106b〜cを協同的に画定するようになる。例示の前部カバー432は、不透明なプラスチック材料から、例えば、射出成形によって製造される。あるいは、前部カバー432は、幅広い範囲の代替的材料から製造され得る。本実施形態では、前部カバー432は、ディスプレイ416を覆う窓部433を含む。窓部433は、前部カバー432中に画定された対応する開口部435に嵌め込まれる。点灯されない表示要素を隠すために、本実施形態の窓部433は、表示要素418の上にある1つ又は複数の領域で少なくとも、半透明である。窓部433は、所望の半透明性を提供する塗料被覆又は膜被覆を有する半透明ポリマー(例えば成形熱可塑性樹脂)から製造してもよい。一実施形態では、窓部433は、インモールド膜法によって覆われる。「デッドフロント」ディスプレイの外観をより容易に適正とするために、窓部433に適用する塗料被覆又は膜被覆を慎重に制御する必要があり得る。あるいは、窓部433は、成形半透明熱可塑樹脂など、半透明な材料から製造してもよい。
【0083】
例示する実施形態では、前部カバー432は、片手での取り外し及び取り付けを可能とするように構成される。前部カバー432は、上部には機械式取付部を、底部には一対の磁気式取付部を含む。ここで
図45A、45B、及び46を参照すると、例示する実施形態の機械式取付部は留め部436(又は縁部)を含み、これは、前部カバー432から延びて、電子部品モジュール414の受け部437か又は電子部品モジュール414を囲む構造かに嵌るように構成される。留め部436は、別に製造して前部カバー432に付けてもよく(
図46参照)、あるいはそれは、前部カバー432と一体的に形成してもよい(図示せず)。本実施形態の留め部436は、前部カバー32が閉じられるに従い留め部436が受け部437の中に保持されることを可能とする角度で向きを合せられる。それにより、前部カバー432は、それをATSハウジング4110に対して上向きにスライドさせることによってATSハウジング4110から外すことができる。この上向きのスライドの動きは、留め部436を受け部437から外すだけでなく、同時に、ATSハウジング4110中の取り付けプレート492から磁石490を外すことができ(後述の通り)、それによって取り外しを容易とする。留め部436のサイズ、形状、及び構成は、用途により種々あり得る。代替的実施形態では、留め部436は、受け部437と係合することのできる基本的に任意の他の凸形若しくは凹形構造か又は電子部品モジュール414の中若しくは回りの他の類似の構造かによって置き換えてもよい。
【0084】
本実施形態の前部カバー432は、前部カバー432の底部の両側部寄りに2つの磁気式取付部位置を含む。各磁気式取付部は、前部カバー432に装着された磁石490と、ATSハウジング4110に取り付けられた磁気的に引力のあるプレート492とを含む(
図48参照)。磁石490は、前部カバー432の後部から突出する対応する埋め込み部494に取り付けられるディスク状希土類の磁石であってもよい。本実施形態では、プレート492は2つの機能、すなわち、(i)磁石490に対して磁気的に引力のある構造を提供する機能と、(ii)ローラー447を回転可能に支持する機能と、を実施するように構成される。本実施形態では、各プレート492は、概してL形で、磁石490を受け入れるように配置された第1の脚部493と、ローラー447を回転可能に支持する第2の脚部495とを有する。第1の脚部493及び第2の脚部495は、概して平面であるが、強度を向上させるため又はATS410の隣接する構成要素と嵌合するために、畝部又は他の輪郭を含んでもよい。第1の脚部493は、一対の取り付けタブ491を含み、これは、後方に延びて、プレート492が例えばネジ(図示せず)によってハウジング4110に付けられることを可能とする。第2の脚部495は、ローラー447の心棒(又はシャフト)を回転可能に受け入れるように構成される円形開口部497を画定する。使用においは、2つのプレート492は、ローラー447のシャフト又は心棒の両側端部を嵌め入れられる。本実施形態では、プレート492は、シート素材から打ち抜き加工され、左右両用に構成され、そうして、単にプレートを180度回すことによって同じプレート492をATS410のどちら側でも用いることができる。例えば、取り付けタブ491は、垂直方向の中心に配してもよく、各タブ491は、第1の脚部493中の対応する端部から同じ距離、間隔を空けてもよい。また、円形開口部497は、第2の脚部495に面し、垂直に存在してもよい。
【0085】
本実施形態では、制御システム412は、いつ前部カバー432が取り付けられたか及びいつそれが取り外されたかをシステムが認識することを可能とする容量性センサーを含む(下により詳細に説明する)。これにより、ATS10に関連して上で説明したような、前部カバーの存在を判定するために用いられるいかなるインターロック磁石又は磁場センサーの必要性もなくなる。
【0086】
上記の通り、ATS410は、前置フィルター4100、粒子フィルター4102、及び炭素フィルター4104を含む。ATS10と同様、フィルターは、粒子フィルター4102に組み込まれたフィルター保持器アセンブリー450によってATS410の中に固定される。より詳しくは、フィルターは、炭素フィルター4104をフィルターハウジング4112中の炭素フィルター受け部に嵌め込み、粒子フィルター4102を炭素フィルター4104上のフィルターハウジング4112中の粒子フィルター受け部に嵌め込み、フィルター保持器アセンブリー450を用いて粒子フィルター4102を固定し、前置フィルター4100を粒子フィルター4102に付けることによって、取り付ける。本実施形態では、フィルター保持器アセンブリー450は、ATS10に関連して上で説明したフィルター保持器アセンブリー50とは幾分異なる。本実施形態では、粒子フィルター4102の底部は、フィルターハウジング4112中の空洞4120に嵌め込まれる留め部452によって保持され、上部は、フィルターハウジング4112から延びるロック用突出部4126とインターロックするクリップ454(又は掛け具)によって保持される。
図52A〜Dは、粒子フィルター4102をATS410から取り外す方法を例示する。
図52Aは、粒子フィルター4102が閉位置のクリップ454で取り付けられているところを示す。
図52Bは、粒子フィルター4102が開位置に回転されたクリップ454で取り付けられているところを示す。
図52Cは、粒子フィルター4102の上部がATS410から傾いて離れているところを示す。フィルター4102の傾く動きはまた、留め部452を空洞4120から外す(又は大部分外す)。
図52Dは、粒子フィルター4102がATS410から取り外されたところを示す。例示する実施形態では、クリップ454は、それが閉じられるに従い粒子フィルター4102をフィルターハウジング4112に堅く引きこむように構成される。これにより、粒子フィルター4102の端面シール(図示せず)を肩部4114に押し付けて気密の密封を容易とする。
【0087】
ここで
図51A〜Cを参照すると、留め部452は、粒子フィルター4102の枠部の底部中心に配置される。この実施形態の留め部452は、粒子フィルター4102の枠部に一体的に成形されるが、それは代わりに、別に形成して枠部に付けてもよい。例示する実施形態の留め部452は、フィルターハウジング4112中の対応する空洞4120に対する取り付け及び取り外しを容易とし得る四半円の断面を有する。留め部452及空洞4120の数、サイズ、形状、及び構成は、所望に応じて用途により種々あり得る。
【0088】
本実施形態では、クリップ454は、粒子フィルター4102の枠部の上部中心の近くに回転可能に取り付けられる。クリップ454は、ハンドル4122、歯部4130、及びフック4124を含む。歯部4130は、閉位置へとクリップ454が回転されるに従いロック用ピン4128に係合するように構成される。より詳しくは、歯部4130とロック用ピン4128の間の干渉により、クリップ454が閉位置にスナップロックする。さらに、フック4124は、閉位置へとクリップ454が回転されるに従いロック用突出部4126に係合するように構成される。例示する実施形態では、フック4124及びロック用突出部4126の位置及び構成は、クリップ454が閉じられるに従い粒子フィルター4102をフィルターハウジング4112に引き込むカム状機能をクリップ454が提供するように、選択される。クリップ454の動作を
図53A〜Dに示す。
図53Aには、クリップ454が開位置にあり、フック4124がロック用突出部4126から外されているところを示す。
図53Bは、クリップ454が右回りに回転されて部分的に閉位置にあるところを示す。
図53Cは、クリップ454が右回りにさらに回転されて、歯部4130がロック用ピン4128に係合しようとしている位置にクリップ454があるところを示す。次に、
図53Dは、閉位置にあるクリップ454を示す。見られる通り、歯部4130は、ロック用ピン4128を越えて、今、閉/ロック位置から出ようとするクリップ454の動きに抵抗する。また、フック4124はロック用突出部4126に係合するように動いたところである。フック4124とロック用突出部4126の間の相互作用が、粒子フィルター4102を充分にフィルターハウジング4112へと引き込んでいる。
【0089】
本実施形態では、前置フィルター4100は、ATS10に組み込まれるのとは幾分異なる構成を用いて粒子フィルター4102に固定される。
図34に示す通り、前置フィルター枠部4116は、底部には一対のタブ4304を、上部には一対のスロット入りタブ4306を含む。
図51A〜Cに示す通り、粒子フィルター4102は、底部には一対のスロット入り足部4300を、上部には一対の指部4302を含む。指部4302は、スロット入りタブ4306との係合へとスナップロックするように構成してもよい。例えば、指部4302は、粒子フィルター枠部から上向きに角度を設けてもよい。使用において、まず、前置フィルター枠部4116の底部のタブ4304を粒子フィルター4102の底部の足部4300のスロットの中に挿入し、次いで、前置フィルター4100の上部を粒子フィルター4102の上部に向けて内向きに傾けてスロット入りタブ4306を粒子フィルター4102の上部の指部4302上にスナップ嵌めすることによって、前置フィルター4100を粒子フィルター4102に固定する。
【0090】
[制御システム]
ATS410は制御システム412を含み、これは、ATS410の作動を制御し、情報を表示するため及び操作者から入力を受け入れるためのユーザーインターフェイスを提供する。制御システム412の主要な機能は、感知したパラメーター又は操作者の入力に基づいて空気を処理するようにATS410の作動する速度を制御し、フィルターの使用量を追跡監視し、操作者にモード、モーター速度設定、及びフィルター寿命を知らせ、操作者のコマンドを受け入れることである。制御システム412は、情報を表示し、かつシステムの作動及びメンテナンスに関連した操作者入力を受け入れる「デッドフロント」ディスプレイ416として実装されるユーザーインターフェイスを含む。ディスプレイ416は、情報を提供するため及び任意の所与の時に得られる制御オプションを提示するために変化する動的ディスプレイを提供するように、点灯されたときにのみ見える複数の表示要素418を含む(
図40と41を比較)。上で説明したディスプレイ16と同様に、ATS410のディスプレイ416は、ATSの状態又はモニターする特性に関する情報を提供するように点灯される情報型表示要素418aと、操作者が入力を制御システム412に提供することを可能とするようにタッチセンサーを組み込む入力表示要素418bとを含む(
図41参照)。ユーザーの入力を可能とすることに加えて、入力表示要素418bはまた、作動モードやブロワー速度など、ATSの状態に関する情報を提供してもよい。ディスプレイ416は、上に説明したディスプレイ16と基本的に同じ表示要素418を含むが、但し、表示要素418は異なるように配置され、ディスプレイ416は、組み込まれたWiFi送受信機を用いていつディスプレイ416が外部ネットワークと通信しているかを示すように1つの追加的な表示要素を含む。
【0091】
制御サブシステム460は、制御回路及びファームウェアを含み、これは、ATS410を作動させ、容量性タッチセンサーアレイ464、ほこりセンサー480、RFIDサブシステム468、及び無線通信サブシステム470を含めた他の種々のサブシステムからのデータの収集を調整するように構成される。以下に、システムの作動の種々のモードをより詳細に記載する。
図36の概略説明図を参照すると、電子部品モジュール414は、主要アプリケーションコントローラー510、タッチ検知コントローラー512、LEDドライバーコントローラー514、RFIDコントローラー516を有する分散制御装置を概して含む。主要コントローラー510は、ほこりセンサー480と、RFIDサブシステム468(RFIDコントローラー516及びRFIDアンテナ518を含む)と、無線通信サブシステム470(ブルートゥースモジュール520及びWiFiモジュール522を含む)と、ディスプレイ416を構成する電気部品(LEDドライバーコントローラー514及びタッチ検知コントローラー512を含む)と、に接続される。主要なコントローラー510はまた、ブロワーモーター電源530に連結され、主要コントローラー510がブロワー速度を制御すること及び用途によってはブロワーモーター電源530からフィードバックを受け入れることを可能とする。主要なアプリケーションコントローラー510はまた、可聴式出力を提供するためのブザー524と、診断のためのUARTヘッダー526と、前もってプログラムされた作動関連デフォルト値だけでなくフィルターの寿命、使用時間、計数、及びATS410の作動に関連して使用され得る他の変数など、作動関連履歴データをも格納するための、EEPROM528など非揮発性メモリと、に連結される。タッチ検知コントローラー512は、複数の容量性トレース要素532によって画定される容量性タッチキーと、周辺光センサー534とに電気的に接続される。使用において、タッチ検知コントローラー512は、容量性トレース要素及び周辺光センサー534をモニターし、タッチ/近接情報及び周辺光情報を主要アプリケーションコントローラー510に提供することができる。LEDドライバーコントローラー514は、LEDアレイ462に連結される。作動において、LEDドライバーコントローラー514は、主要アプリケーションコントローラー510から受け入れたコマンドに従って、LEDアレイ462中の個々のLEDを点灯させてもよい。
【0092】
制御システム412は、内蔵型電子部品モジュール414に組み込まれる。ここで
図37〜39を参照すると、ATS410の電子部品モジュール414は、基部4150、ほこりセンサーカバー4152、電子部品アセンブリー550、及び画面474を概して含む。本実施形態では、基部4150は、フィルターハウジング4112に取り付けられ、電子部品モジュール414の種々の構成要素が取り付けられる構造を提供する。基部4150は、例えば、取り付けタブ552を通って延びるネジ(図示せず)によって電子部品アセンブリー550が基部4150の下側に取り付けられることを可能とする電子部品アセンブリー受け部(図示せず)を含む。基部4150はまた、ほこりセンサー480を受け入れ、空気をほこりセンサー480に対して送るように流路を提供するほこりセンサー区画部560を含む。流路は、センサー入口482、センサートンネル484、及びセンサー出口486を概して含む。センサー入口482は、ほこりセンサー480を大きい粒子が詰まらせるのを防ぐようにほこりセンサー画面562によって閉じてもよい。ほこりセンサー480は、ほこりセンサー480の周りに漏れ止め密封を作り出す一対のゴム殻半分体488a及び488bの中に封入してもよい。ほこりセンサーカバー4152は、空気がほこりセンサー区画部560から粒子フィルター4102より上流の位置に流れ出ることを可能とする複数の空気流れ開口部564を画定してもよい。ブロワー456によって作り出される部分真空が空気をほこりセンサー流路に沿ってATS410に引きこむシステムについて、ほこりセンサー流路が記載されていることに留意されたい。あるいは、ブロワーがほこりセンサーカバー4152中の空気流れ開口部564で作り出すよりもATS410によって空気出口4108を通して排出される空気のほうがが大きい部分真空をセンサー入口482で作り出す場合、空気はほこりセンサー流路を通って逆に流れてもよい。
【0093】
ATS410の電子部品アセンブリー550は、底部PCB566、光ガイド472、及び上部PCB568を概して含む(
図39参照)。底部PCB566は、種々のコントローラー及びLEDアレイ462を含む、回路及び回路構成要素の大部分を支持してもよい。LEDアレイは、適切なときに選択的に点灯され得る複数の個々のLED462aを含んでもよい。各LED462aは、種々の点灯オプションを提供する単一のLED又は複数のLEDを含んでもよい。本実施形態では、フィルター寿命表示要素に関連づけられた各LEDは、赤色LED及び緑色LEDを含んでもよく、TS表示要素、電源表示要素、及び線表示要素に関連づけられた各LEDは白色LEDを含んでもよく、ブロワー速度表示要素、ターボモード表示要素、WiFi表示要素、及びほこりセンサークラウド(cloud)センサー要素に関連づけられた各LEDは青色LED及び白LEDを含んでもよく、第1のほこりレベルディスプレイに関連づけられたLEDは赤色LED、緑色LED、及び黄色LEDを含んでもよい。第2及び第3のほこりレベルに関連づけられた各LEDは赤色LED及び黄色LEDを含んでもよく、第4及び第5のほこりレベルに関連づけられた各LEDは赤色LEDを含んでもよく、夜間モード表示要素に関連づけられた各LEDは赤色LED及び白色LEDを含んでもよい。ATS10と同様、LEDアレイ462は、OLED、レーザー、及びEL光源など、他の種類の光源で置き換えるか又は補ってもよい。
【0094】
光ガイド472は、PCB566及び568のための取り付け構造を提供し、複数の光ダクト472aを含み、これは、画面474上の表示要素418を点灯させるように光を底部PCB566上のLEDアレイ462から上部PCB568中の開口部を通して伝達する。光ダクト472aは、LED462aから対応する表示要素418への光流路を作り出すように構成される。光ダクト472aは、1つのLED462aから隣接する表示要素418への光のブリーディングを防ぐようにお互いから絶縁してもよい。光ダクト472aの面は、拡散光を作り出すように被覆するかざらざらにしてもよい。
【0095】
上部PCB568は、光ガイド472の上部に取り付けられる。上部PCB568は複数の光開口部570を画定し、複数のトレース要素532は容量性タッチセンサーとして機能する。本実施形態では、上部PCB568は、各表示要素418のための個々の光開口部570を含む(
図38及び39参照)。光開口部570のサイズ、形状、及び構成は、例えば、所望の光効果に応じて、用途により種々あり得る。上記の通り、制御システム410は、複数の容量性タッチセンサー464を含む。容量性タッチセンサーの設計及び構成は、用途により種々あり得る。例えば、各容量性タッチセンサーは一対の電極を含んでもよく、タッチが、その対の電極間相互の静電容量をモニターすることによって認識されてもよい。他の一例としては、各容量性タッチセンサーは単一の電極を含んでもよく、タッチが電極の自己容量をモニターすることによって認識されてもよい。ここで
図39を参照すると、トレース要素532(又は一対のトレース要素)は、入力表示要素418bに関連づけられた各光開口部570の回りに延びる。より詳しくは、伝導性銅要素など、伝導性トレース要素532(又は一対のトレース要素)が、入力表示要素418bに関連づけられた各光開口部570の外周に設けられる。各伝導性トレース要素532の構成のサイズ、形状、領域、及び他の態様は、所望のタッチセンサー特性を提供するように用途により種々あり得る。加えて、上部PCB568は、ユーザーの近接を感知することを意図した追加的な伝導性トレース要素532bを含んでもよい。
図39に示す通り、近接センサートレース要素532bは、上部PCB568のかなりの部分に沿って延びる比較的大きいトレース要素であってもよい。使用において、タッチ検知コントローラー512は、いつタッチ又は近接のイベントが起こったかを判定するように、種々の伝導性トレース要素532をモニターしてもよい。
【0096】
本実施形態では、制御システム412は、表示要素418の全てを覆う単一の画面474を含む。画面474は、拡散層及びマスク層を概して含む積層構造である。拡散層は、LEDが発生させる光を拡散させる。インク、塗料、膜、及び他の接着剤層など、種々の不透明及び半透明材料を含め、マスク層は、所望の図柄を作り出すために光をマスクする。例示する実施形態では、マスク層は、拡散層の、LED又は他の光源とは反対側の外面に配置されるが、所望の場合には他のところに配置してもよい。拡散層及びマスク層は、例示する実施形態では単一積層構造の一部であるが、代わりにそれらは別々の構成要素であってもよい。例えば、それらは、別に製造して、ディスプレイ416の組み立て中に、互いに隣接させて配置してもよい。
【0097】
ここで、
図42及び43を参照して、ATS410の作動を記載する。
図42は、情報型表示要素418a及び入力表示要素418bを含む、全ての表示要素418の概要を示す、ディスプレイ416の例示である。
図43は、異なる作動モードにおけるディスプレイ416a〜mの一連の例示を示す。例示する実施形態では、ディスプレイ416は、電源停止時に3つの異なる状態にあることが可能である。ATS410の電源が抜かれているか又は他の状態で電源を受けていないかするとき、ディスプレイ416aが示す通り、ディスプレイには全く何も表示されない。ATS410を電源に接続してはいるが電源を入れておらず、ユーザーが近接していない場合、表示要素618a〜cは、ディスプレイ416bが示す通り、ディスプレイ416を横切る線を表示するように点灯される。ATS410を電源に接続してはいるが電源を入れておらず、ユーザーが近接している場合、表示要素618a〜c及び608は、ディスプレイ416cが示す通り、線と電源アイコンを表示するように点灯される。
【0098】
制御システム412は、ユーザーが近接していることを、容量性トレース要素532bをモニターすることによって判定してもよい。制御システム412及び近接トレース要素532bは、ユーザーがいつ近接しているかを、種々の代替的方法を用いて判定するように構成してもよい。例示する実施形態では、制御システム412及び近接トレース要素532bは、ユーザーが、例えば、窓部433の約12インチ(30.48cm)以内でディスプレイ416上にユーザーの手を振り動かすことによってトレース要素532bの約12インチ(30.48cm)以内に入ったとき、ユーザーが近接しているということを判定するように構成される。ユーザーが近接しているとシステムが決定できるためにはユーザーがどれだけ近くなければならないかを増加又は減少させるように、トレース要素532bのサイズ、形状、及び構成、並びに/又はトレース要素532bで感知される変化に対する制御システム412の感度を変化させてもよい。制御システム412は、ユーザーが近接していないことを、ディスプレイ416がユーザー入力を受信した後の時間の経過に基づいて判定してもよい。例えば、制御システム412は、ユーザー入力イベントが起こるたびにカウントダウンタイマーをリセットしてもよい。ユーザー入力イベントは、ユーザーがタッチキートレース要素532に触れるたび又はユーザーが近接トレース要素532bの充分近くに入るたびに起こってもよい。カウントダウンタイマーがゼロに達した場合、制御システム412は、ユーザーが近接していないと決定し、それに応じてディスプレイ416を調整する。次いで、制御システム412は、ユーザーがディスプレイ416に対して充分な近くに戻ったかを判定するために、近接トレース要素532bのモニターを継続し始めてもよい。加えて、制御システム412はまた、タッチキートレース要素532がユーザーによって触れられた場合に、ユーザーが近接していることを決定してもよい。
【0099】
一旦電源が入ると、ディスプレイ416は、種々の代替的状態で作動することが可能である。ATS410が手動モードにあり、ユーザーが近接している場合、表示要素の全ては、ディスプレイ416dが示す通り、適切なように点灯される。表示要素618a〜cは、点灯されて線を示す。表示要素608は、点灯されて電源アイコンを示す。表示要素614は、点灯されて夜間モードアイコンを示す。ATS410が夜間モードにないため、表示要素614は白色に点灯される。ほこりアイコン606a及び適切なほこりレベル指示器606bを含む表示要素606が点灯される。ATS410が自動モードにないため、ほこりアイコン606aは白色に点灯される。また、ほこりレベルが充分に低いため、単一のほこりレベル指示器606bのみが点灯され、それは緑色に点灯される。ブロワーアイコン616a及び適切なブロワー速度指示器616bを含む表示要素616が点灯される。ATS410が手動モードにないため、ブロワーアイコン616aは青色に点灯される。ブロワー速度指示器616bの全てが点灯され、実際のブロワー速度を表す指示器は青色に点灯され、利用できるより高いブロワー速度は白色に点灯される。表示要素612は白色に点灯され、ATS410がターボモードにないことを示す。ATSアイコン605を含め、フィルター寿命表示要素600、602、604が点灯される。この例では、フィルターの全てが余寿命を有し、したがって、緑色に点灯されている。ATSアイコン605は白色に点灯される。次に、表示要素620は、点灯されてWiFiアイコンを表示する。この例では、WiFi転送が起こっておらず、そのためWiFiアイコンは白色に点灯される。操作者がもはや近接していない場合、ディスプレイ416は低下状態に移行し、大幅により少ない表示要素を示す。ディスプレイ416eを参照すると、表示要素618bは、点灯されて線の中心部分を示す。ほこりアイコン606a及び適切なほこりレベル指示器606bを含め、表示要素606が点灯される。ブロワーアイコン616a及び適切なブロワー速度指示器616bを含む表示要素616が点灯される。この状態で、実際のブロワー速度を表すブロワー速度指示器のみが青色に点灯される。利用できるより高いブロワー速度は点灯されない。フィルターのいずれが寿命となった場合も、ディスプレイはまた、ATSアイコン605を含め、フィルター寿命表示要素600、602、604を示す。ディスプレイ416fに示す例では、前置フィルターアイコン600は緑色に点灯されてそれが余寿命を有することを示し、粒子フィルターアイコン602及び炭素フィルターアイコン604は赤色に点灯されてそれらが寿命となったことを示し、ATSアイコンは白色に点灯されている。
【0100】
操作者は、ほこりセンサーアイコン606aにタッチすることによってATS410を自動モードにすることができる。ATS410が自動モードにあり、ユーザーが近接している場合、表示要素の全ては、ディスプレイ416gが示す通り、適切なように点灯される。表示要素618a〜cは、点灯されて線を示す。表示要素608は、点灯されて電源アイコンを示す。表示要素614は、白色に点灯されて夜間モードアイコンを示す。ほこりアイコン606a及び適切なほこりレベル指示器606bを含め、表示要素606が点灯される。ATS410が自動モードにあるため、ほこりアイコン606aは青色に点灯される。また、ほこりレベルが最も高いディスプレイレベルにあるため、ほこりレベル指示器606bの全てが赤色に点灯される。ブロワーアイコン616a及び適切なブロワー速度指示器616bを含む表示要素616が点灯される。ATS410が自動モードにあるため、ブロワーアイコン616aは白色に点灯される。実際のブロワー速度を表すブロワー速度指示器616bが青色に点灯される。この例では、ブロワーが最高速度で作動しており、そのため全ての指示器が青色に点灯されている。表示要素612は白色に点灯され、ATS410がターボモードにないことを示す。ATSアイコンを含め、フィルター寿命表示要素600、602、604が点灯される。この例では、フィルターの全てが余寿命を有し、したがって、緑色に点灯されている。ATSアイコンは白色に点灯される。次に、表示要素620は、点灯されてWiFiアイコンを表示する。この例では、WiFi転送が起こっておらず、そのためWiFiアイコンは白色に点灯される。操作者がもはや近接していない場合、ディスプレイ416は低下状態に移行し、大幅により少ない表示要素を示す。ディスプレイ416hを参照すると、表示要素618bは、点灯されて線の中心部分を示す。ほこりアイコン606a(青色)及び適切なほこりレベル指示器606b(赤色)を含め、表示要素606が点灯される。ブロワーアイコン616a(白色)及び適切なブロワー速度指示器616b(青色)を含め、表示要素616が点灯される。フィルターのいずれが寿命となった場合も、ディスプレイ416はまた、ATSアイコン605を含め、フィルター寿命表示要素600、602、604を示す(例えば
図416f参照)。
【0101】
操作者は、ターボアイコンにタッチすることによってターボモードを起動することができる。ATS410がターボモードにあり、ユーザーが近接している場合、表示要素の全ては、ディスプレイ416Lが示す通り、適切なように点灯される。表示要素618a〜cは、点灯されて線を示す。表示要素608は、白色に点灯されて電源アイコンを示す。表示要素614は、白色に点灯されて夜間モードアイコンを示す。ほこりアイコン606a(白色)及び適切なほこりレベル指示器606bを含め、表示要素606が点灯される。ほこりレベルが中程度であるので、3つのほこりレベル指示器が黄色に点灯される。ブロワーアイコン616a(白色)及び適切なブロワー速度指示器616bを含め、表示要素616が点灯される。ATS410がターボモードにあるので、ブロワーが最高速度で作動しており、指示器616b全てが青色に点灯されている。表示要素612は青色に点灯され、ATS410がターボモードにあることを示す。ATSアイコン605を含め、フィルター寿命表示要素600、602、604が点灯される。この例では、フィルターの全てが余寿命を有し、したがって、緑色に点灯されている。ATSアイコンは白色に点灯される。次に、表示要素620は、点灯されてWiFiアイコンを表示する。この例では、WiFi転送が起こっておらず、そのためWiFiアイコンは白色に点灯される。操作者がもはや近接していない場合、ディスプレイ416は低下状態に移行し、大幅により少ない表示要素を示す。ここでディスプレイ416jを参照すると、表示要素618a及び618bは、点灯されて線の左と中心の部分を示す。ほこりアイコン606a(白色)及び適切なほこりレベル指示器606b(黄色)を含め、表示要素606が点灯される。ブロワーアイコン616a(白色)及び適切なブロワー速度指示器616b(青色)を含め、表示要素616が点灯される。表示要素612は青色に点灯され、ATS410がターボモードにあることを示す。フィルターのいずれが寿命となった場合も、ディスプレイ416はまた、ATSアイコン605を含め、フィルター寿命表示要素600、602、及び604を示す(例えばディスプレイ416f参照)。
【0102】
ATS410は、夜間モードアイコンにタッチすることによって、夜間モードにすることができる。ディスプレイ416は、夜間モードにあるとき、ディスプレイ416kに示す通り、赤色に点灯される夜間アイコン614のみを示す。制御システム412は、夜間モードにあるとき、ブロワー456の最高速度を制限し、ブロワー456が1つの速度から他の速度へと移行する速度を遅くする。制御システム412は、夜間モードにあるとき、他の特徴を実行するように構成してもよい。本実施形態では、制御システム412は、夜間モードにあるとき、手動又は自動モードで作動させてもよい。例えば、ユーザーは、制御システム412が手動モード又は自動モードのいずれかにある間夜間モードアイコン614にタッチしてもよく、制御システム412は、夜間モードに移行し、そうでなければ既存のモードに従ってブロワー456を作動させ続ける。制御システム412は、夜間モードから手動モードに移行するとき、手動で設定した速度が最高速度閾値より上でなければ、手動で指定した速度でブロワー456を作動させ続ける。その場合、制御システム412は、ブロワー速度を低減させて、夜間モードのための最高速度閾値に合致する。制御システム412は、自動モードから夜間モードに移行するとき、自動速度制御アルゴリズムがブロワー速度を制御することを可能とするが、但し、制御システム412は、ブロワー速度が最高速度の閾値を超えることができるようにはせず、1つのブロワー速度から他のブロワー速度への変化がより遅い移行速度で起こる。
【0103】
ATS410はまた、WiFi又は他の無線通信システムを用いて外部アプリケーションに接続する能力を有してもよい。無線通信モードに入るためには、操作者は、WiFiアイコン(表示要素620)にタッチすることができる。ATS410が無線接続を確立しようとする一方で、表示要素620は、ディスプレイ4161が示す通り、点滅パターンで青色に点灯され得る。一旦接続が確立された状態にあり、同時にATS410が無線通信モードのままである間、点滅は終了させてもよく、表示要素620は、ディスプレイ416mが示す通り、青色に点灯させてもよい。本実施形態では、無線通信は、いかなる作動モード中においても用いることができ、制御システム412は、既存の作動モードに従ってディスプレイ416を作動させ続けてもよい。ATS410の作動に関して、異なるフィルターのフィルター寿命データ、ブロワーモーターの作動の速度及び時間、並びに時間の経過に伴うほこりセンサー指示値などを、遠隔位置へ転送するために無線通信を用いてもよい。無線通信はまた、メンテナンス又は修理が必要か否かを判定するために遠隔位置の個人がATS410の作動を評価することを可能にし得るデータを含め、診断情報を送るために用いてもよい。さらに、制御システム412内に含まれるファームウェア及び/又は他のいかなるプログラミング若しくはデータをも更新するために無線通信を用いてもよい。
【0104】
上の記載は、本発明の現在の実施形態のそれである。添付の特許請求の範囲に規定する本発明の趣旨及びより広い態様から逸脱することなく種々の改造及び変更を行ってもよく、それらは、均等論を含む特許法の原則に従って解釈されるものとする。本開示は、例示的な目的のために提示されており、本発明の全ての実施形態の網羅的な記載としても、また、これらの実施形態に関連して例示又は記載される特定の要素に特許請求の範囲を限定するとしても、解釈されるものではない。例えば、限定はしないが、記載される発明の個々のいかなる要素も、実質的に同様の機能性を提供するか又は他のように適切な作動を提供するかする代替的要素によって置き換えてもよい。例えば、これは、当業者に現在公知であり得るものなど、現在公知の代替的要素と、開発され次第代替的形態として当業者が認識し得るものなど、将来開発される可能性のある代替的要素とを含む。さらに、開示される実施形態は、調和的に記載されかつ一群の利点を協同的に提供する複数の特徴を含む。本発明は、これらの特徴の全てを含むか又は述べられた利点の全てを提供するかする実施形態のみに限定されないが、但し、発行された特許請求の範囲に他のように明示的に規定した範囲は除く。単数の特許請求要素への、例えば冠詞「a」、「an」、「the」、又は「said」を用いたいかなる言及も、要素を単数に限定すると解釈されないものとする。