特許第6603362号(P6603362)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6603362
(24)【登録日】2019年10月18日
(45)【発行日】2019年11月6日
(54)【発明の名称】ボイスコイルモーター
(51)【国際特許分類】
   H02K 33/18 20060101AFI20191028BHJP
   B06B 1/04 20060101ALI20191028BHJP
【FI】
   H02K33/18 B
   B06B1/04 Z
【請求項の数】20
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-92015(P2018-92015)
(22)【出願日】2018年5月11日
(62)【分割の表示】特願2017-7693(P2017-7693)の分割
【原出願日】2010年11月19日
(65)【公開番号】特開2018-139490(P2018-139490A)
(43)【公開日】2018年9月6日
【審査請求日】2018年5月11日
(31)【優先権主張番号】10-2009-0112609
(32)【優先日】2009年11月20日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】513276101
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(72)【発明者】
【氏名】パク サンオク
(72)【発明者】
【氏名】リ ソンミン
【審査官】 田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−053573(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/072892(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0268311(US,A1)
【文献】 国際公開第2008/131637(WO,A1)
【文献】 特開2008−122705(JP,A)
【文献】 特開2009−271204(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 33/00−33/18
G02B 7/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属材質のヨークと、
前記ヨーク内に配置されたボビンと、
前記ボビンに配置されたコイルと、
前記コイルと対向し前記ヨークのコーナーに配置された永久磁石と、
前記永久磁石の上部に配置され、前記ヨークの内側面に結合される第1スペーサと、
前記ヨークと結合するベースと、
前記ヨークと前記永久磁石との間に配置され、前記ボビンの上部に配置された第1弾性部材と、
前記ベースと前記永久磁石との間に配置され、前記ボビンの下部に配置された第2弾性部材と、を含み、
前記ヨークは開口部を有する上面板と、前記上面板から前記ベースに向かって延びる側面板とを含む外部ヨークを含み、
前記第1スペーサは前記ヨークと前記永久磁石との間に配置され前記第1弾性部材が結合される第1フレーム部と、前記第1フレーム部から下側に延び前記ヨークの前記コーナーに配置された第1柱部とを含み、
前記永久磁石は前記外部ヨークのコーナーに配置され、上面と下面と側面を含み、
前記第1弾性部材は前記ヨークの前記上面板と離隔され、
前記第1弾性部材は前記第1フレーム部と光軸に垂直方向にオーバーラップされる、ボイスコイルモーター。
【請求項2】
前記第1スペーサは前記永久磁石及び前記第1弾性部材と結合され、前記永久磁石の前記上面は前記第1弾性部材と離隔して配置される、請求項1に記載のボイスコイルモーター。
【請求項3】
前記永久磁石の前記側面と前記第1柱部の内側面は平に形成され、
前記第1フレーム部は前記永久磁石の前記上面と結合され、
前記第1柱部の内側面は前記永久磁石の前記側面と結合される、請求項1または2に記載のボイスコイルモーター。
【請求項4】
前記ヨークは内部ヨークを含み、
前記側面板は4つの側面板を含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項5】
前記ボビンは、前記コイルの下端部を支持する段差部を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項6】
前記永久磁石は、前記外部ヨークの各内部コーナーに配置された4つの永久磁石を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項7】
前記永久磁石は、前記内部ヨークと対応する位置に配置される、請求項4に記載のボイスコイルモーター。
【請求項8】
前記永久磁石と前記ベースとの間に介在される第2スペーサを含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項9】
前記第2スペーサは、前記ベースと前記永久磁石との間に介在された第2フレーム部と、前記第2フレーム部から延びる第2柱部とを含む、請求項8に記載のボイスコイルモーター。
【請求項10】
前記ヨークの各コーナーにおいて、前記第2柱部は前記第1柱部と光軸方向にオーバーラップされる、請求項9に記載のボイスコイルモーター。
【請求項11】
前記永久磁石は前記第1スペーサの前記第1フレーム部及び前記第2スペーサの前記第2フレーム部の間で固定される、請求項9に記載のボイスコイルモーター。
【請求項12】
前記第1弾性部材は外側スプリング、内側スプリング及び前記外側スプリングと前記内側スプリングとを連結する連結スプリングを含み、
前記第2弾性部材は2つに分割形成され、前記分割形成された第2弾性部材は折曲された端子ピンを各々含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項13】
前記端子ピンは、前記ベースの側面に折曲されて配置される、請求項12に記載のボイスコイルモーター。
【請求項14】
前記連結スプリングは前記内側スプリング及び前記外側スプリングの間でジグザグ状に形成される、請求項12に記載のボイスコイルモーター。
【請求項15】
前記ボビンは少なくとも一つのリブを含み、
前記内側スプリングは貫通孔を含み、
前記リブと前記貫通孔を媒介として前記内側スプリングが前記ボビンに結合される、請求項12に記載のボイスコイルモーター。
【請求項16】
前記分割形成された第2弾性部材には前記コイルの両側端部が各々電気的に連結される、請求項12に記載のボイスコイルモーター。
【請求項17】
前記ベースの側面には前記外部ヨークを支持するための段差部が形成され、
前記外部ヨークは前記ベースに結合される、請求項1乃至16のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項18】
前記第1弾性部材の前記連結スプリングは前記内側スプリングの第1部分から前記外側スプリングの第2部分に延び、
前記連結スプリングは内部ヨークの外部側面と平行な部分を含む、請求項12に記載のボイスコイルモーター。
【請求項19】
前記第1弾性部材は外側スプリング、内側スプリング及び前記外側スプリングと前記内側スプリングを連結する連結スプリングを含み、
前記外側スプリングは前記第1スペーサの前記第1フレーム部の内側面にインサートされる、請求項1乃至18のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【請求項20】
前記永久磁石は前記第1柱部に接触される、請求項1乃至19のいずれか一項に記載のボイスコイルモーター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボイスコイルモーターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、携帯電話機のカメラまたはデジタルカメラのような小型光学機器は、倍率及び焦点を調節するためのアクチュエータ(Actuator)を含む。
【0003】
近年、携帯電話機のカメラまたはデジタルカメラにはボイスコイルモーター(Voice Coil Motor:以下、「VCM」という。)のようなアクチュエータが広く使用されている。
【0004】
VCMは、スピーカーのボイスコイルに流れる電流によって発生する磁場及び永久磁石から発生する磁場を用いてスピーカーの振動板が前後に振動することを応用したモーターである。
VCMは、電気消耗量及び体積が小さいと共に、動作変位の正確度が高いため、カメラモジュールにおいて容易にレンズ及びイメージセンサー間の間隔を調節することができ、かつ、安価という長所もある。
【0005】
VCMは、ベース、可動子、固定子、ヨーク及びハウジングを含む。固定子はベース上に配置され、可動子は固定子に対して昇降し、ヨークは可動子及び固定子を覆い、ハウジングはベースと直接結合して、可動子、固定子及びヨークを覆う。
【0006】
従来のVCMは合成樹脂からなるハウジングを採用してきたが、かかる合成樹脂製のハウジングは、カメラモジュールにおいて、VCMの他に、限定された空間及び面積内に近接して配置された種々の部品から発生する電磁波を遮蔽することが困難であった。
また、ハウジングの占める体積によって、VCMに含まれたヨークの内側面に装着される永久磁石及びコイルのサイズを増大しにくく、よって、駆動力が弱いという欠点があった。
また、このVCMは、ヨークを固定するハウジングが射出加工によって製作される合成樹脂品であるから、衝撃や振動に弱いという問題点もあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記問題点を解決するためのもので、その目的は、ヨークがハウジングの役割を兼ねるようにヨークの構造を変更することによって、部品数の減少、永久磁石及びコイルのサイズ増加、及び外部衝撃による部品破損の防止を図ることができるボイスコイルモーターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によるボイスコイルモーターは、外面にコイルが装着されるボビン、前記ボビンに装着された前記コイルと向かい合う少なくとも一つの永久磁石、前記ボビン及び前記永久磁石を覆いながら、前記ボビン及び前記コイルから発生する磁場を遮蔽する金属を含む筒形状のヨーク、及び、前記ヨークと直接結合されるベース、前記ボビンを弾性的に支持し、前記ヨークと前記永久磁石との間に介在される第1弾性部材及び前記ベースと前記永久磁石との間に介在される第2弾性部材からなる弾性部材を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施例によるボイスコイルモーターの全体的な構成を示す分解斜視図である。
図2】本発明の一実施例によるボイスコイルモーターの全体的な構成を示す結合断面図である。
図3】本発明の主要部である内部ヨークと第1弾性部材との結合関係を示す底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一実施例によるボイスコイルモーターの全体的な構成を示す分解斜視図であり、図2は、本発明の一実施例によるボイスコイルモーターの全体的な構成を示す結合断面図であり、図3は、本発明の主要部である内部ヨークと第1弾性部材との結合関係を示す平面図である。
【0011】
本発明のボイスコイルモーター(Voice Coil Motor:以下、「VCM」という。)は、ボビン100、ヨークハウジング200、第1弾性部材300、第2弾性部材900、永久磁石400、及びベース800を含む。
ボビン(bobbin)100は、例えば、円筒形状に形成され、円筒形状のボビン100は、合成樹脂からなることができる。
ボビン100は、後述するヨークハウジング200に収納され、ボビン100は、後述する第1及び第2弾性部材300,900によって支持され、ボビン100の内部にはレンズ(図示せず)が装着される。
【0012】
ボビン100の外側面には、円筒形状に形成されたコイル600が配置される。
コイル600は、ボビン100の外側面に巻線または配置されるものとすることができる。また、ボビン100の外周面及びコイル600の内周面との間には空間が形成され、この空間には後述なる内部ヨーク220がはめ込まれる。
【0013】
ボビン100は、コイル600から発生する磁場及び後述する永久磁石400から発生する磁場によって形成された反撥力によって上下し、これによって、ボビン100内にはめ込まれたレンズ及びイメージセンサーモジュール間の間隔が調節される。
【0014】
ヨークハウジング200は、金属板からなるもので、永久磁石400及びコイル600から発生する磁場の漏れを減少させるようにボビン100の外面を覆う構造とされる。
ヨークハウジング200は、外部ヨーク210及び内部ヨーク220を含む。
【0015】
従来のように、合成樹脂を射出してなるハウジングでVCMのボビン100を覆い、該ハウジングに金属材からなるヨークを固定させると、外部振動や衝撃によりハウジングが破損する問題につながることがあった。
また、VCMは非常に小型に製作されるから、ハウジングに装着されたヨークに取り付けられた永久磁石及びコイルから発生する磁場の強度は弱く、その分、VCMの駆動性能も減少することになる。
【0016】
本発明の一実施例で、合成樹脂を射出してなる従来の合成樹脂製ハウジングを、金属板を含むヨークハウジング200に取って代える場合、外部の衝撃からボビン100とVCMに内蔵される各種の部品が破損することを防止することができる。また、ヨークハウジング200に従来の合成樹脂製ハウジングの役目を果たせると、その分だけ永久磁石及び/またはコイルのサイズを増加させ、VCMの駆動性能を向上させることができる。
【0017】
具体的に、ヨークハウジング200の外部ヨーク210は、ボビン100を収容するためにボビン100を覆う金属板を含む。外部ヨーク210は、永久磁石400及びコイル600から発生する磁場の漏れを防止し、VCMに内蔵される各種部品を外部衝撃から保護する。外部ヨーク210には、ボビン100を露出する開口が形成される。
外部ヨーク210は、ボビン100の上端を露出する上板、及び上板から後述するベースに向かって延在する側面板を含む。外部ヨーク210はベースと直接締め付けられる。
【0018】
内部ヨーク220は、外部ヨーク210の上板に形成された開口によって形成された内周縁から、少なくとも一つが、ボビン100の外側面と平行な方向に延びてなるもので、ボビン100の外側面とコイル600との間に配置される。
内部ヨーク220は外部ヨーク210と共に継鉄効果を呈するために、外部ヨーク210と同じ材質で一体として形成される。
本発明の一実施例において、内部ヨーク220は、例えば、永久磁石400に対応する位置に配置することができる。
【0019】
第1弾性部材300は、内部スプリング部、外部スプリング部及び連結スプリング部を含み、内部スプリング部は、ボビン100の上端と連結され、連結スプリング部は、内部スプリング部と外部スプリング部とを連結する。
【0020】
第1弾性部材300は、ボビン100の中心を延長した仮想の線C(図2参照)に沿って往復動するボビン100を弾性的に支持する。
【0021】
永久磁石400は、外部ヨーク210の内部に配置され、4個の永久磁石400が外部ヨーク210の各コーナーに配置される。永久磁石400はコイル600に向かい合って配置され、永久磁石400から発生する磁場及びコイル600から発生する磁場によって発生する反撥力によってボビン100が駆動する。
【0022】
ヨークハウジング200の内部ヨーク220は、永久磁石400に対応する位置に配置されて、外部ヨーク210と共に継鉄効果を極大化させることができる。
【0023】
本発明は、上記のような構成による適用及び実施が可能であり、別の実施例の説明のために主要構成要素別に説明すると、下記の通りである。
【0024】
外部ヨーク210の内部には、第1弾性部材300の外側スプリングを固定するために第1スペーサ500が配置される。第1弾性部材300の外側スプリングは、第1スペーサ500にはめ込まれる。また、第1スペーサ500によって永久磁石400の上端が固定される。具体的に、永久磁石400は、第1スペーサ500及び後述する第2スペーサ700との間に介在される。
【0025】
第1スペーサ500は、フレーム510、支柱520及びスプリング固定溝530を含む。
【0026】
フレーム510は、外部ヨーク210の内側面に固定されて第1弾性部材300の外側スプリングを固定する。
【0027】
支柱520は、フレーム510の端部からボビン100と並んで突出する。
支柱520は、後述する第2スペーサ700と一緒に永久磁石400を固定する。
【0028】
スプリング固定溝530は、フレーム510の内側面に沿って形成されるもので、第1弾性部材300の外側スプリングが固定される。外部ヨーク210は、下面の開口された四角筒状のボディー212を含み、ボディー212は、4個の側面及び側面同士を連結する上面を含み、上面には、ボビン100を露出するホール214が形成される。ホール214の直径は、ボビン100の往復移動を妨げないようにボビン100の外径よりも大きいかまたは等しくする。
【0029】
内部ヨーク220は、ホール214の周縁に沿って形成された外部ヨーク210の上面の内側面から折り曲げられるとともに、コイル600とボビン100の外周面との間の空間に対応する位置に配置される。
【0030】
ボビン100の上面には、ボビン100の長さ方向に沿って少なくとも一つのリブ110が突出し、リブ110には第1弾性部材300の内側スプリングが結合される。
【0031】
第1弾性部材300は、外側スプリング310、内側スプリング320及び連結スプリング330を含む。
【0032】
外側スプリング310は、外部ヨーク210の内側面に対応する四角フレームの形状に製作される。外側スプリング310は、第1スペーサ500のスプリング固定溝530に固定される。
【0033】
内側スプリング320はボビン100と結合し、内側スプリング320には、ボビン100のリブ110に対応する貫通孔322が形成され、内側スプリング320に形成された貫通孔322及びボビン100に形成されたリブ110が結合することで内側スプリング320がボビン100に結合される。連結スプリング330は、外側スプリング310及び内側スプリング320を相互弾性的に連結する。
【0034】
本発明の一実施例で、外側スプリング310、内側スプリング320及び連結スプリング330は一体として形成される。
【0035】
連結スプリング330は、内側スプリング320の外側面から内部ヨーク220を囲むジグザグ状に形成される。
すなわち、連結スプリング330はジグザグ状に形成され、ジグザグ状に形成された連結スプリング330の一部には、図2に示すように、内部ヨーク220が配置される。永久磁石400は、第1スペーサ500と第1スペーサ500と向かい合う第2スペーサ700との間に固定される。
【0036】
第2スペーサ700の下端部はベース800に結合される。ボビン100は、上端に結合された第1弾性部材300、及びボビン100の上端と対向するボビン100の下端に結合される第2弾性部材900によって弾性的に支持される。第2弾性部材900は、ボビン100の下端に結合される。
【0037】
第2スペーサ700は第1スペーサ500と一緒に永久磁石400を固定し、また、第2弾性部材900を固定する。
第2スペーサ700は、フレーム710及び支柱720を含む。
【0038】
第2スペーサ700のフレーム710は、外部ヨーク210の内側面に配置され、支柱720は、フレーム710から第1スペーサ500の各支柱520に向かう方向に延在する。永久磁石400は、第1スペーサ500と第2スペーサ700との間で固定される。第2弾性部材900は、第1弾性部材300と一緒にボビン100の両端においてボビン100の往復動のために弾性変形及び弾性復元するもので、外側スプリング910、端子ピン920、内側スプリング930及び連結スプリング940を含む。本発明の一実施例で、第2弾性部材900は2個から構成され、両第2弾性部材900は相互電気的に絶縁される。
【0039】
各第2弾性部材900の外側スプリング910は、ベース800に配置されるとともに、第2スペーサ700とベース800との間に固定される。
端子ピン920は、各第2弾性部材900の各外側スプリング910から突出するもので、各ベース800の側面へ折り曲がってベース800の側面に固定される。
内側スプリング930は、ボビン100の下端に沿って配置され、平面視では半円形とされる。
連結スプリング940は、内側スプリング930と外側スプリング910とを相互連結する。ここで、それぞれ、外側スプリング910、内側スプリング920及び連結スプリング930からなる2個の第2弾性部材900は、ボビン100の下端を支持し、2個の第2弾性部材900にはコイル600の両側端部がそれぞれ電気的に連結される。
【0040】
ベース800は、直方体盤状に形成されるもので、中央部にはボビン100を露出する開口が形成され、背面にはIRフィルターが配置され、IRフィルターは開口と対応する位置に設けられる。
【0041】
ベース800の側面にはヨークハウジング200の外側ヨーク210の端部を受けるための段差部が形成され、外側ヨーク210及びベース800は相互直接結合される。例えば、ベース800の側面にはフックが形成され、外側ヨーク210には、ベース800の側面に形成されたフックと掛合する掛止孔が形成されることができる。
【0042】
以上のように、本発明は、限定された空間内で電磁気力を最大化することによって電磁波障害の問題を解消することができるボイスコイルモーターを提供することを基本的な技術的思想としている。
【0043】
以上では具体的な実施例を挙げて本発明を説明してきたが、本発明は、それらの具体例に限定されるものではなく、当該技術分野における通常の知識を有する者にとっては、本発明の範囲内で様々な変形実施が可能であるということは明らかである。
したがって、本発明の真正の技術的保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められるべきである。
図1
図2
図3