特許第6603418号(P6603418)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 華為技術有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6603418
(24)【登録日】2019年10月18日
(45)【発行日】2019年11月6日
(54)【発明の名称】データ送信方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/12 20090101AFI20191028BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20191028BHJP
【FI】
   H04W72/12 150
   H04W72/04 131
   H04W72/04 133
【請求項の数】25
【全頁数】64
(21)【出願番号】特願2018-535270(P2018-535270)
(86)(22)【出願日】2016年1月8日
(65)【公表番号】特表2019-501597(P2019-501597A)
(43)【公表日】2019年1月17日
(86)【国際出願番号】CN2016070527
(87)【国際公開番号】WO2017117819
(87)【国際公開日】20170713
【審査請求日】2018年8月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100132481
【弁理士】
【氏名又は名称】赤澤 克豪
(74)【代理人】
【識別番号】100115635
【弁理士】
【氏名又は名称】窪田 郁大
(72)【発明者】
【氏名】夏 金▲環▼
(72)【発明者】
【氏名】常 俊仁
【審査官】 石田 信行
(56)【参考文献】
【文献】 特表2018−533257(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0229981(US,A1)
【文献】 Huawei, HiSilicon,DCI for NB-IoT [online],3GPP TSG-RAN WG1 #84 R1-160323,2016年 2月 6日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_84/Docs/R1-160323.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 − 99/00
H04B 7/24 − 7/26
H04L 27/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ送信方法であって、
端末によって、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得するステップを備え、
前記アップリンクリソースの前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を備え、前記タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルとを備え、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、前記タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続(FDMA)シンボルとを備え、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、前記タイプ2のアップリンクリソースが、前記周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、前記時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを備え、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzであり、
前記アップリンクリソースの前記第1の指示情報が、前記タイプ1のアップリンクリソースまたは前記タイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに備え、
前記第1の指示情報が、前記端末がサポートする端末能力のタイプに応じた前記アップリンクリソースのタイプを示すために使用される
方法。
【請求項2】
端末によって、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得する前記ステップが、具体的には、
前記端末によって、基地局によって送信されたシステム情報を受信するステップであり、前記システム情報が、前記タイプ1のアップリンクリソースの前記時間領域情報および/もしくは前記周波数領域情報、ならびに/または前記タイプ2のアップリンクリソースの前記時間領域情報および/もしくは前記周波数領域情報を備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースが前記タイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
前記端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースが前記タイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
前記端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは前記端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースが前記タイプ1のアップリンクリソースであるか、前記タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
端末によって、第1の指示情報を取得する前記ステップの後、前記方法が、
前記端末が前記タイプ1の端末能力をサポートする場合、前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータまたは前記アップリンク制御情報を送信するステップ、または、
前記端末が前記タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、前記端末によって、前記タイプ2のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータまたは前記アップリンク制御情報を送信するステップ、または、
前記端末が前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートするか、もしくは前記端末が前記タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソースまたは前記タイプ2のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータまたは前記アップリンク制御情報を送信するステップ
をさらに備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法が、
前記端末によって、前記アップリンクデータを送信するために使用される前記アップリンクリソースの第2の指示情報を取得するステップであって、前記第2の指示情報が、前記端末によって前記アップリンクデータを送信するために使用される前記タイプ1のアップリンクリソースもしくは前記タイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を備えるステップをさらに備え、
前記サブキャリア情報が、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または前記周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを備え、
前記サブチャネル情報が、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または前記周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記端末によって、前記アップリンクデータを送信するために使用される前記アップリンクリソースの第2の指示情報を取得する前記ステップが、具体的には、
前記端末によって、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報(DCI)またはランダムアクセス応答(RAR)を受信するステップであり、前記DCIまたは前記RARが第2の指示情報を備える請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する前記ステップの後に、
前記端末が前記タイプ1の端末能力をサポートする場合、前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータを送信するステップ、または、
前記端末が前記タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、前記端末によって、前記タイプ2のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータを送信するステップ、または、
前記端末が前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートするか、もしくは前記端末が前記タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソースまたは前記タイプ2のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータを送信するステップ
をさらに備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータを送信する前記ステップが、具体的には、
前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、前記タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータを送信するステップであり、前記タイプ1のアップリンクリソースに対応する前記第1のタイミング関係が、前記DCIまたは前記RARに備えられるスケジューリング情報と、前記スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記方法が、
前記端末がスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータを送信した後、前記端末によって、前記タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するステップをさらに備え、前記タイプ1のアップリンクリソースに対応する前記第2のタイミング関係が、前記端末によって送信された前記アップリンクデータと、前記アップリンクデータに対応する前記応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記端末によって、前記タイプ2のアップリンクリソース上で前記アップリンクデータを送信する前記ステップが、具体的には、
前記端末によって、前記タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、前記タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータを送信するステップであり、前記タイプ2のアップリンクリソースに対応する前記第1のタイミング関係が、前記DCIまたは前記RARに備えられるスケジューリング情報と、前記スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記方法が、
前記端末がスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータを送信した後、前記端末によって、前記タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するステップをさらに備え、前記タイプ2のアップリンクリソースに対応する前記第2のタイミング関係が、前記端末によって送信された前記アップリンクデータと、前記アップリンクデータに対応する前記応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記端末が前記タイプ1の端末能力をサポートする場合、前記端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する前記ステップが、具体的には、前記端末によって、前記タイプ1のダウンリンクリソース上で、前記DCIまたは前記RARを検出するステップであって、前記DCIまたは前記RARが、前記端末が前記アップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに備えるステップであり、または、
前記端末が前記タイプ2の端末能力またはタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する前記ステップが、具体的には、前記端末によって、前記タイプ2のダウンリンクリソース上で、前記DCIまたは前記RARを検出するステップであって、前記DCIまたは前記RARが、前記端末が前記アップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を備えるステップであるか、または、
前記端末が前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、前記端末が前記タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する前記ステップが、具体的には、前記端末によって、前記タイプ1のダウンリンクリソースおよび/または前記タイプ2のダウンリンクリソース上で、前記DCIまたは前記RARを検出するステップであって、前記DCIまたは前記RARが、前記端末が前記アップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を備えるステップである請求項6乃至11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記端末が前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、前記端末が前記タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記DCIまたは前記RARが、前記端末によって前記アップリンクデータを送信するために使用される前記アップリンクリソースが前記タイプ1のアップリンクリソースであるか、前記タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに備える請求項6乃至12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する前記ステップの前に、
前記端末によって、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上でランダムアクセス情報を送信するステップをさらに備え、前記周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅が3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、前記ランダムアクセス情報がランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである請求項5乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
データ送信方法であって、
基地局によって、システム情報を端末に送信するステップを備え、前記システム情報が、前記端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を備え、
前記アップリンクリソースの前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を備え、前記タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルとを備え、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、前記タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続(FDMA)シンボルとを備え、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、前記タイプ2のアップリンクリソースが、前記周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、前記時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを備え、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzであり、
前記アップリンクリソースの前記第1の指示情報が、前記タイプ1のアップリンクリソースまたは前記タイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに備え
前記第1の指示情報が、前記端末がサポートする端末能力のタイプに応じた前記アップリンクリソースのタイプを示すために使用され
方法。
【請求項16】
前記端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースが前記タイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
前記端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースが前記タイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
前記端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは前記端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記第1の指示情報が、前記アップリンクリソースが前記タイプ1のアップリンクリソースであるか、前記タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法が、
前記基地局によって、ダウンリンク制御情報(DCI)またはランダムアクセス応答(RAR)を前記端末に送信するステップをさらに備え、前記DCIまたは前記RARが、前記端末によって前記アップリンクデータを送信するために使用される前記アップリンクリソースを示すために使用される第2の指示情報を備え、
前記第2の指示情報が、前記端末によって前記アップリンクデータを送信するために使用される前記タイプ1のアップリンクリソースもしくは前記タイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を備え、
前記サブキャリア情報が、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または前記周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを備え、
前記サブチャネル情報が、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または前記周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを備える請求項15または16に記載の方法。
【請求項18】
前記基地局によって、DCIまたはRARを前記端末に送信する前記ステップの後、
前記タイプ1のアップリンクリソース上で、前記タイプ1の端末能力をサポートする前記端末によって前記タイプ1のアップリンクリソース上で送信された前記アップリンクデータを受信するステップ、または、
前記タイプ2のアップリンクリソース上で、前記タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする前記端末によって前記タイプ2のアップリンクリソース上で送信された前記アップリンクデータを受信するステップ、または、
前記タイプ1のアップリンクリソース上で、前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートする前記端末によって前記タイプ1のアップリンクリソース上で送信された前記アップリンクデータを受信するステップ、または、前記タイプ2のアップリンクリソース上で、前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートする前記端末によって前記タイプ2のアップリンクリソース上で送信された前記アップリンクデータを受信するステップをさらに備える請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記タイプ1のアップリンクリソース上で、前記基地局によって、前記タイプ1のアップリンクリソース上で前記端末によって送信された前記アップリンクデータを受信する前記ステップが、具体的には、
前記基地局によって、前記タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、前記タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、前記端末によって送信された、前記アップリンクデータを受信するステップであり、前記タイプ1のアップリンクリソースに対応する前記第1のタイミング関係が、前記DCIまたは前記RARに備えられるスケジューリング情報と、前記スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記基地局によって、前記タイプ2のアップリンクリソース上で、前記端末によって前記タイプ2のアップリンクリソース上で送信された前記アップリンクデータを受信する前記ステップが、具体的には、
前記基地局によって、前記タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、前記タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、前記端末によって送信された、前記アップリンクデータを受信するステップであり、前記タイプ2のアップリンクリソースに対応する前記第1のタイミング関係が、前記DCIまたは前記RARに備えられるスケジューリング情報と、前記スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされた前記アップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記端末が前記タイプ1の端末能力をサポートする場合、前記基地局によって、DCIまたはRARを前記端末に送信する前記ステップは、具体的には、前記基地局によって、前記タイプ1のダウンリンクリソース上で、前記DCIまたは前記RARを送信するステップであり、前記DCIまたは前記RARが、前記端末が前記アップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに備え、または、
前記端末が前記タイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力をサポートする場合、前記基地局によって、DCIまたはRARを前記端末に前記送信する前記ステップは、具体的には、前記基地局によって、前記タイプ2のダウンリンクリソース上で、前記DCIまたは前記RARを送信するステップであって、前記DCIまたは前記RARが、前記端末が前記アップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を備えるステップであるか、または、
前記端末が前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、前記端末が前記タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、前記基地局によって、DCIまたはRARを前記端末に送信する前記ステップが、具体的には、前記基地局によって、前記タイプ1のダウンリンクリソースおよび/または前記タイプ2のダウンリンクリソース上で、前記DCIまたは前記RARを送信するステップであって、前記DCIまたは前記RARが、前記端末が前記アップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を備えるステップである請求項15乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
CIまたはRARが第2の指示情報を備え、前記端末が前記タイプ1の端末能力と前記タイプ2の端末能力とをサポートするか、または前記端末が前記タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARが、前記端末によって前記アップリンクデータを送信するために使用される前記アップリンクリソースが前記タイプ1のアップリンクリソースであるか、前記タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに備える請求項15乃至21のいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記基地局によって、DCIまたはRARを前記端末に送信する前記ステップの前に、前記方法が、
前記基地局によって、前記端末によって物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)上で送信されたランダムアクセス情報を受信するステップをさらに備え、前記周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅が3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、前記ランダムアクセス情報がランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである請求項15乃至22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
端末であって、前記端末が、プロセッサと、メモリと、システムバスと、通信インターフェースとを備え、
前記メモリが、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、前記プロセッサが、前記システムバスを使用することによって前記メモリに接続され、前記端末が動作する時、前記プロセッサが、前記端末が請求項1乃至14のいずれか一項に記載の前記データ送信方法を実行するように、前記メモリに記憶された前記コンピュータ実行可能命令を実行する、端末。
【請求項25】
基地局であって、前記基地局が、プロセッサと、メモリと、システムバスと、通信インターフェースとを備え、
前記メモリが、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、前記プロセッサが、前記システムバスを使用することによって前記メモリに接続され、前記基地局が動作する時、前記プロセッサが、前記基地局が請求項15乃至23のいずれか一項に記載の前記データ送信方法を実行するように、前記メモリに記憶された前記コンピュータ実行可能命令を実行する、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、具体的には、データ送信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ロングタームエボリューションLTEシステムにおいて、ユーザ機器UEは、ダウンリンクサブフレームにおいてダウンリンク制御情報DCIを検出する。DCIは、物理アップリンク共有チャネルPUSCHを送信するためにUEによって使用されるスケジューリング情報と、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCHを受信するためにUEによって使用されるスケジューリング情報、たとえば、周波数領域において使用される物理リソースブロックの量、使用される変調および符号化方式または変調方式、ならびに搬送されるトランスポートブロックに含まれるビット量とを含む。PUSCHチャネルは、主に、端末によって送信されたアップリンクデータを搬送し、シングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAによって送信される。周波数領域における最小スケジューリング粒度は、1つの物理リソースブロックPRBである。1つのPRBは、周波数領域において12個の直交サブキャリアを含み、サブキャリア間隔は15kHzである。したがって、1つのPRBは180kHzの周波数リソースを含む。
【0003】
しかしながら、通信技術の急速な発展に伴い、複数のタイプの端末能力をサポートできるLTE端末が利用可能となっている。たとえば、端末がタイプ1の端末能力をサポートするということは、端末が、アップリンクにおいて3.75kHzの直交サブキャリア間隔でSC−FDMAによって単一のサブキャリアを送信すること、または、アップリンクにおいて3.75kHzのサブチャネル帯域幅でFDMAによって単一のサブチャネルを送信することができることを意味し、端末がタイプ2の端末能力をサポートするということは、端末が、アップリンクにおいて15kHzの直交サブキャリア間隔でSC−FDMAによって単一のサブキャリアを送信できることを意味し、または、端末がタイプの端末能力をサポートするということは、端末が、アップリンクにおいて15kHzの直交サブキャリア間隔でSC−FDMAによって複数のサブキャリアを送信できることを意味する。3つのタイプの端末能力のすべてをサポートする端末は、ダウンリンクにおける直交周波数分割多元接続OFDMA技術をサポートし、サブキャリア間隔は15kHzである。端末は、3つのタイプの端末能力のうちの任意の1つまたは複数をサポートすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、LTEシステムの最小スケジューリング粒度は1つのPRB、すなわち180kHzの周波数リソースであり、単一のサブキャリアまたは複数のサブキャリアのスケジューリングはサポートされず、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする端末の無線周波数帯域幅は3.75kHzから180kHzの範囲である。したがって、既存のLTEシステムでは、LTEシステムは、同期チャネルまたはブロードキャストチャネルに関する情報を受信することができず、正常に通信を実行することができない。この場合、データ送信方法および装置が緊急に必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術の問題を解決するために、本発明の実施形態は、データ処理方法および装置を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、データ送信方法が提供され、本方法は、
端末によって、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得するステップを含み、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含み、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzであり、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。
【0007】
第1の態様に関して、第1の態様の第1の可能な実装形態では、端末によって、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得するステップは
端末によって、基地局によって送信されたシステム情報を受信するステップであり、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースの時間領域情報および/もしくは周波数領域情報、ならびに/またはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/もしくは周波数領域情報を含む。
【0008】
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実装形態に関して、第1の態様の第2の可能な実装形態では、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0009】
第1の態様から第1の態様の第2の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第3の可能な実装形態では、端末によって、第1の指示情報を取得するステップの後、本方法は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、端末によって、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するステップ、または、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末によって、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するステップ、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末によって、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するステップをさらに含む。
【0010】
第1の態様から第1の態様の第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第4の可能な実装形態では、本方法は、
端末によって、アップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースの第2の指示情報を取得するステップであって、第2の指示情報が、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含むステップをさらに含み、
サブキャリア情報が、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含み、
サブチャネル情報が、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0011】
第1の態様の第4の可能な実装形態に関して、第1の態様の第5の可能な実装形態では、端末によって、アップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースの第2の指示情報を取得するステップは、具体的には、
端末によって、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報DCIまたはランダムアクセス応答RARを受信するステップであり、DCIまたはRARは第2の指示情報を含む。
【0012】
第1の態様の第5の可能な実装形態に関して、第1の態様の第6の可能な実装形態では、DCIまたはRARが、端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信するステップの後に、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含む場合、本方法は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、端末によって、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するステップ、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末によって、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するステップ、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末によって、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するステップをさらに含む。
【0013】
第1の態様の第6の可能な実装形態に関して、第1の態様の第7の可能な実装形態では、端末によって、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するステップは、具体的には、
端末によって、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信するステップであり、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0014】
第1の態様の第7の可能な実装形態に関して、第1の態様の第8の可能な実装形態では、本方法は、
端末がスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信した後、端末によって、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するステップをさらに含み、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0015】
第1の態様の第6の可能な実装形態に関して、第1の態様の第9の可能な実装形態では、端末によって、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するステップは、具体的には、
端末によって、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信するステップであり、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0016】
第1の態様の第9の可能な実装形態に関して、第1の態様の第10の可能な実装形態では、本方法は、
端末がスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信した後、端末によって、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するステップをさらに含み、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0017】
第1の態様の第5の可能な実装形態から、第1の態様の第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第11の可能な実装形態では、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信するステップは、具体的には、端末によって、タイプ1のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出するステップであって、DCIまたはRARが、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含むステップであり、
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信するステップは、具体的には、端末によって、タイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出するステップであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むステップであるか、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信するステップは、具体的には、端末によって、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出するステップであって、DCIまたはRARが、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むステップである。
【0018】
第1の態様の第5の可能な実装形態から、第1の態様の第11の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第12の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。
【0019】
第1の態様の第12の可能な実装形態に関して、第1の態様の第13の可能な実装形態では、
受信されたDCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、受信されたDCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、
DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0020】
第1の態様の第4の可能な実装形態から、第1の態様の第13の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第1の態様の第14の可能な実装形態では、端末によって、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信するステップの前に、本方法は、
端末によって、物理ランダムアクセスチャネルPRACH上でランダムアクセス情報を送信するステップをさらに含み、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0021】
第1の態様の第14の可能な実装形態に関して、第1の態様の第15の可能な実装形態では、端末によって、PRACH上でランダムアクセス情報を送信するステップの前に、本方法は、
端末によって、基地局によって送信されたシステム情報を受信するステップをさらに含み、システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含み、
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであり、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含み、
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下であり、タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0022】
第1の態様の第14の可能な実装形態、または第1の態様の第15の可能な実装形態に関して、第1の態様の第16の可能な実装形態では、端末は、各ランダムアクセス情報送信機会において、ランダムに選択されたPRACHチャネル上でランダムに選択されたランダムプリアンブルもしくは直交シーケンスコードを基地局に送信するか、または、
端末は、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを基地局にn回送信し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのセグメントを送信し、各ランダムアクセス情報送信機会において端末がPRACHチャネルを占有し、nは1以上の整数である。
【0023】
第1の態様の第14の可能な実装形態、または第1の態様の第15の可能な実装形態に関して、第1の態様の第17の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、端末はタイプ1のPRACHチャネル上で基地局にランダムアクセス情報を送信し、または、
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末はタイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信する。
【0024】
第1の態様の第17の可能な実装形態に関して、第1の態様の第18の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、
端末がタイプ1のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信した後、本方法は、
端末によって、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信するステップをさらに含み、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0025】
第1の態様の第17の可能な実装形態に関して、第1の態様の第19の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、
端末がタイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信した後、本方法は、
端末によって、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信するステップをさらに含み、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0026】
第2の態様によれば、データ送信方法が提供され、本方法は、
基地局によって、システム情報を端末に送信するステップを含み、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含み、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含み、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzであり、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含むステップを含む。
【0027】
第2の態様に関して、第2の態様の第1の可能な実装形態では、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0028】
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実装形態に関して、第2の態様の第2の可能な実装形態では、本方法は、
基地局によって、ダウンリンク制御情報DCIまたはランダムアクセス応答RARを端末に送信するステップをさらに含み、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第2の指示情報を含み、
第2の指示情報が、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含み、
サブキャリア情報が、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含み、
サブチャネル情報が、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0029】
第2の態様の第2の可能な実装形態に関して、第2の態様の第3の可能な実装形態では、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含み、基地局によって、DCIまたはRARを端末に送信するステップの後、本方法は、
タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力をサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信するステップ、または、
タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信するステップ、または、
タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信するステップ、または、タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信するステップをさらに含む。
【0030】
第2の態様の第3の可能な実装形態に関して、第2の態様の第4の可能な実装形態では、タイプ1のアップリンクリソース上で、基地局によって、タイプ1のアップリンクリソース上で端末によって送信されたアップリンクデータを受信するステップは、具体的には、
基地局によって、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信された、アップリンクデータを受信するステップであり、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0031】
第2の態様の第4の可能な実装形態に関して、第2の態様の第5の可能な実装形態では、
基地局が、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信した後、基地局によって、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、応答フィードバック情報を端末に送信し、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0032】
第2の態様の第3の可能な実装形態に関して、第2の態様の第6の可能な実装形態では、基地局によって、タイプ2のアップリンクリソース上で、端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信するステップは、具体的には、
基地局によって、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信された、アップリンクデータを受信するステップであり、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0033】
第2の態様の第6の可能な実装形態に関して、第2の態様の第7の可能な実装形態では、方法は、
基地局が、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信した後、基地局によって、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、応答フィードバック情報を端末に送信するステップをさらに含み、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0034】
第2の態様の第2の可能な実装形態から、第2の態様の第7の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第2の態様の第8の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、基地局によって、DCIまたはRARを端末に送信するステップは、具体的には、基地局によって、タイプ1のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信するステップであり、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含み、
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力をサポートする場合、基地局によって、DCIまたはRARを端末に送信するステップは、具体的には、基地局によって、タイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信するステップであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むステップであるか、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、基地局によって、DCIまたはRARを端末に送信するステップは、具体的には、基地局によって、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信するステップであって、DCIまたはRARが、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むステップである。
【0035】
第2の態様の第1の可能な実装形態から、第2の態様の第8の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第2の態様の第9の可能な実装形態では、DCIまたはRARが第2の指示情報を含み、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。
【0036】
第2の態様の第9の可能な実装形態に関して、第2の態様の第10の可能な実装形態では、DCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、
DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0037】
第2の態様の第1の可能な実装形態から、第2の態様の第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第2の態様の第11の可能な実装形態では、基地局によって、DCIまたはRARを端末に送信するステップの前に、本方法は、
基地局によって、端末によって物理ランダムアクセスチャネルPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するステップをさらに含み、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0038】
第2の態様の第11の可能な実装形態に関して、第2の態様の第12の可能な実装形態では、基地局によって、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するステップの前に、本方法は、
基地局によって、システム情報を端末に送信するステップをさらに含み、システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含み、
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであり、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含み、
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下であり、タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
第2の態様の第11の可能な実装形態、または第2の態様の第12の可能な実装形態に関して、第2の態様の第13の可能な実装形態では、基地局によって、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するステップは、具体的には、
基地局によって、各ランダムアクセス情報送信機会において、端末によってランダムに選択されたPRACHチャネル上で送信されたランダムに選択されたランダムプリアンブルもしくは直交シーケンスコードを受信するステップであるか、または、
基地局によって、端末によってn回送信されたランダムプリアンブルもしくは直交シーケンスコードを受信し、ランダムプリアンブルもしくは直交シーケンスコードのセグメントを送信するステップであり、各ランダムアクセス情報送信機会において端末がPRACHチャネルを占有し、nは1以上の整数である。
【0040】
第2の態様の第11の可能な実装形態または第2の態様の第12の可能な実装形態に関して、第2の態様の第14の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、基地局は、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信するか、または、
端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、基地局は、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信する。
【0041】
第2の態様の第14の可能な実装形態に関して、第2の態様の第15の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、
基地局が、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信した後、本方法は、
基地局によって、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信するステップをさらに含み、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0042】
第2の態様の第14の可能な実装形態に関して、第2の態様の第16の可能な実装形態では、端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、
基地局が、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信した後、本方法は、
基地局によって、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信するステップをさらに含み、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0043】
第3の態様によれば、端末が提供され、端末は、
アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得するように構成された取得ユニットを含み、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含み、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzであり、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。
【0044】
第3の態様に関して、第3の態様の第1の可能な実装形態では、取得ユニットは、具体的には、
基地局によって送信されたシステム情報を受信するように構成され、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースの時間領域情報および/もしくは周波数領域情報、ならびに/またはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/もしくは周波数領域情報を含む。
【0045】
第3の態様、または第3の態様の第1の可能な実装形態に関して、第3の態様の第2の可能な実装形態では、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0046】
第3の態様から、第3の態様の第2の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第3の可能な実装形態では、端末は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータもしくはアップリンク制御情報を送信し、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信し、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信する
ように構成された送信ユニットをさらに含む。
【0047】
第3の態様から第3の態様の第3の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第4の可能な実装形態では、取得ユニットは、アップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースの第2の指示情報を取得するようにさらに構成され、第2の指示情報が、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含み、
サブキャリア情報が、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含み、
サブチャネル情報が、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む
ようにさらに構成される。
【0048】
第3の態様の第4の可能な実装形態に関して、第3の態様の第5の可能な実装形態では、取得ユニットが、基地局によって送信されたダウンリンク制御情報DCIまたはランダムアクセス応答RARを受信し、DCIまたはRARは第2の指示情報を含む
ようにさらに構成される
【0049】
第3の態様の第5の可能な実装形態に関して、第3の態様の第6の可能な実装形態では、送信ユニットは、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するか、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するか、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信する
ようにさらに構成される。
【0050】
第3の態様の第6の可能な実装形態に関して、第3の態様の第7の可能な実装形態では、送信ユニットがタイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するように構成されることは、具体的には、
タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信することであり、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0051】
第3の態様の第7の可能な実装形態に関して、第3の態様の第8の可能な実装形態では、取得ユニットは、送信ユニットがスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信した後、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するようにさらに構成され、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0052】
第3の態様の第6の可能な実装形態に関して、第3の態様の第9の可能な実装形態では、送信ユニットがタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するように構成されることは、具体的には、
タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信することであり、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0053】
第3の態様の第9の可能な実装形態に関して、第3の態様の第10の可能な実装形態では、取得ユニットは、送信ユニットがスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信した後、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するようにさらに構成され、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0054】
第3の態様の第5の可能な実装形態から、第3の態様の第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第11の可能な実装形態では、取得ユニットが、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信するように構成されることは、具体的には、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、取得ユニットによって、タイプ1のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含むこと、
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、取得ユニットによって、タイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、取得ユニットによって、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと
である。
【0055】
第3の態様の第5の可能な実装形態から、第3の態様の第11の可能な実装形態に関して、第3の態様の第12の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。
【0056】
第3の態様の第12の可能な実装形態に関して、第3の態様の第13の可能な実装形態では、受信されたDCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、受信されたDCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、
DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0057】
第3の態様の第4の可能な実装形態から、第3の態様の第13の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第3の態様の第14の可能な実装形態では、送信ユニットは、物理ランダムアクセスチャネルPRACH上でランダムアクセス情報を送信するようにさらに構成され、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0058】
第3の態様の第14の可能な実装形態に関して、第3の態様の第15の可能な実装形態では、取得ユニットは、基地局によって送信されたシステム情報を受信するようにさらに構成され、システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含み、
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであり、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含み、
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下であり、タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
第3の態様の第14の可能な実装形態または第3の態様の第15の可能な実装形態に関して、第3の態様の第16の可能な実装形態では、送信ユニットが、PRACH上でランダムアクセス情報を送信するように構成されることは、具体的には、
各ランダムアクセス情報送信機会において、ランダムに選択されたPRACHチャネル上でランダムに選択されたランダムプリアンブルもしくは直交シーケンスコードを基地局に送信すること、または、
ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを基地局にn回送信し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのセグメントを送信することであり、PRACHチャネルが各ランダムアクセス情報送信機会において占有され、nは1以上の整数である。
【0060】
第3の態様の第14の可能な実装形態または第3の態様の第15の可能な実装形態に関して、第3の態様の第17の可能な実装形態では、送信ユニットが、PRACH上でランダムアクセス情報を送信するように構成されることは、具体的には、
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、タイプ1のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信すること、または
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信することである。
【0061】
第3の態様の第17の可能な実装形態に関して、第3の態様の第18の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、取得ユニットは、
タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信するようにさらに構成され、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0062】
の態様の第17の可能な実装形態に関して、第の態様の第19の可能な実装形態では、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、取得ユニットは、
タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信するようにさらに構成され、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0063】
第4の態様によれば、基地局が提供され、基地局は、
システム情報を端末に送信するように構成された送信ユニットを含み、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含み、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含み、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzであり、
アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。
【0064】
第4の態様に関して、第4の態様の第1の可能な実装形態では、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0065】
第4の態様、または第4の態様の第1の可能な実装形態に関して、第4の態様の第2の可能な実装形態では、送信ユニットは、DCIまたはRARを端末に送信するようにさらに構成され、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第2の指示情報を含み、
第2の指示情報が、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含み、
サブキャリア情報が、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含み、
サブチャネル情報が、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0066】
第4の態様の第2の可能な実装形態に関して、第4の態様の第3の可能な実装形態では、基地局は、
タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力をサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること、または、
タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること、または、
タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること、または、タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力もしくはタイプ2の端末能力をサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること
を行うように構成された受信ユニットをさらに含む。
【0067】
第4の態様の第3の可能な実装形態に関して、第4の態様の第4の可能な実装形態では、受信ユニットが、タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1のアップリンクリソース上で端末によって送信されたアップリンクデータを受信することは、具体的には、
タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信することであり、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0068】
第4の態様の第4の可能な実装形態に関して、第4の態様の第5の可能な実装形態では、送信ユニットは、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータがタイプ1のアップリンクリソース上で受信された後、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、応答フィードバック情報を端末に送信するようにさらに構成され、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0069】
第4の態様の第3の可能な実装形態に関して、第4の態様の第6の可能な実装形態では、受信ユニットが、タイプ2のアップリンクリソース上で、端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信することは、具体的には、
タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信することであり、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0070】
第4の態様の第6の可能な実装形態に関して、第4の態様の第7の可能な実装形態では、送信ユニットは、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータがタイプ2のアップリンクリソース上で受信された後、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、応答フィードバック情報を端末に送信するようにさらに構成され、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0071】
第4の態様の第2の可能な実装形態から第4の態様の第7の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第8の可能な実装形態では、送信ユニットが、DCIまたはRARを端末に送信するように構成されることは、具体的には、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含むこと、
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とサポートする場合、タイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むことである。
【0072】
第4の態様の第1の可能な実装形態から第4の態様の第8の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第9の可能な実装形態では、DCIまたはRARは第2の指示情報を含み、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。
【0073】
第4の態様の第9の可能な実装形態に関して、第4の態様の第10の可能な実装形態では、
DCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、
DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0074】
第4の態様の第1の可能な実装形態から第4の態様の第10の可能な実装形態のうちのいずれか1つに関して、第4の態様の第11の可能な実装形態では、受信ユニットは、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するようにさらに構成され、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0075】
第4の態様の第11の可能な実装形態に関して、第4の態様の第12の可能な実装形態では、送信ユニットは、システム情報を端末に送信するようにさらに構成され、システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含み、
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであり、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含み、
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下であり、タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0076】
第4の態様の第11の可能な実装形態または第4の態様の第12の可能な実装形態に関して、第4の態様の第13の可能な実装形態では、受信ユニットが、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するように構成されることは、具体的には、
各ランダムアクセス情報送信機会において、端末によってランダムに選択されたPRACHチャネル上で送信されたランダムに選択されたランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを受信することであるか、または、
端末によってn回送信されたランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを受信し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのセグメントを送信することであり、各ランダムアクセス情報送信機会において端末がPRACHチャネルを占有し、nは1以上の整数である。
【0077】
第4の態様の第11の可能な実装形態または第4の態様の第12の可能な実装形態に関して、第4の態様の第14の可能な実装形態では、受信ユニットが、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するように構成されることは、具体的には、
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信することであり、または、
端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信することである。
【0078】
第4の態様の第14の可能な実装形態に関して、第4の態様の第15の可能な実装形態では、送信ユニットが、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信するように構成されることは、具体的には、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信することであり、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0079】
第4の態様の第14の可能な実装形態に関して、第4の態様の第16の可能な実装形態では、送信ユニットが、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信するように構成されることは、具体的には、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信することであり、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0080】
第5の態様によれば、端末が提供され、端末は、プロセッサと、メモリと、システムバスと、通信インターフェースとを含み、
メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、システムバスを使用することによってメモリに接続され、基地局が動作する時、プロセッサは、端末が第1の態様から第1の態様の第9の可能な実装形態のいずれか1つに記載のデータ送信方法を実行するように、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する。
【0081】
第6の態様によれば、基地局が提供され、基地局は、プロセッサと、メモリと、システムバスと、通信インターフェースとを含み、
メモリは、コンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサは、システムバスを使用することによってメモリに接続され、基地局が動作する時、プロセッサは、基地局が第2の態様から第2の態様の第6の可能な実装形態のいずれか1つに記載のデータ送信方法を実行するように、メモリに記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行する。
【発明の効果】
【0082】
本発明の実施形態において提供されるデータ送信方法および装置によれば、基地局はシステム情報を端末に送信し、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、第2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報と、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報とを含み、次いで、端末は、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し、第1の指示情報に基づいて、対応するアップリンクリソースおよびダウンリンクリソース上で送受信されるアップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信する。このように、既存のLTEシステムに基づいて、基地局は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、またはタイプ3の端末能力のうちのいずれか1つ、2つ、または3つをサポートする端末とのアップリンクデータ送信およびダウンリンクデータ送信を実行することができる。これにより、LTEシステムおよび基地局のリソース利用効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0083】
図1】本発明の実施形態による通信システムのシステムアーキテクチャ図である。
図2】本発明の実施形態による、第1のデータ送信方法の概略的なフローチャートである。
図3】本発明の実施形態による、第2のデータ送信方法の概略的なフローチャートである。
図4】本発明の実施形態による、第3のデータ送信方法の概略的なフローチャートである。
図4A】本発明の実施形態による、タイプ1のアップリンクリソースの第1のタイミング関係の概略図である。
図5】本発明の実施形態による、第4のデータ送信方法の概略的なフローチャートである。
図5A】本発明の実施形態による、タイプ1のアップリンクリソースの第2のタイミング関係の概略図である。
図5B】本発明の実施形態による、タイプ2のアップリンクリソースの第1のタイミング関係の概略図である。
図5C】本発明の実施形態による、タイプ2のアップリンクリソースの第2のタイミング関係の概略図である。
図6】本発明の実施形態による、第5のデータ送信方法の概略的なフローチャートである。
図7】本発明の実施形態による、プリアンブル送信フォーマットの概略図である。
図8】本発明の実施形態による、別のプリアンブル送信フォーマットの概略図である。
図9】本発明の実施形態による、別のプリアンブル送信フォーマットの概略図である。
図10】本発明の実施形態による、第6のデータ送信方法の概略的なフローチャートである。
図10A】本発明の実施形態による、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係の概略図である。
図10B】本発明の実施形態による、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係の概略図である。
図11】本発明の実施形態による、端末の概略構成図である。
図12】本発明の実施形態による、別の端末の概略構成図である。
図13】本発明の実施形態による、基地局の概略構成図である。
図14】本発明の実施形態による、別の基地局の概略構成図である。
図15】本発明の実施形態による、別の端末の概略構成図である。
図16】本発明の実施形態による、別の基地局の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0084】
本発明において使用される重要な概念および用語、ならびに適用シナリオは、本発明が説明される前に簡単に説明される。
【0085】
関連する重要な概念および用語は次の通りである。
【0086】
1.3つのタイプの端末能力(集合的に、新しい端末能力と呼ばれる)。
【0087】
3つのタイプの端末能力は、端末によってサポートされるアップリンク直交サブキャリア間隔、および/または端末によってサポートされるサブキャリアもしくはサブチャネルの数に従って定義される。詳細は以下の通りである。
【0088】
タイプ1の端末能力:アップリンクにおいて3.75kHzの直交サブキャリア間隔でSC−FDMAによって単一のサブキャリアを送信すること、または、アップリンクにおいて3.75kHzのサブチャネル帯域幅でFDMAによって単一のサブチャネルを送信することを可能にする。
【0089】
タイプ2の端末能力:アップリンクにおいて15kHzの直交サブキャリア間隔でSC−FDMAによって単一のサブキャリアを送信することを可能にする。
【0090】
タイプ3の端末能力:アップリンクにおいて15kHzの直交サブキャリア間隔でSC−FDMAによって複数のサブキャリアを送信することを可能にする。
【0091】
本発明の実施形態におけるユーザ端末は、既存のLTE端末であってもよく、上述のタイプの端末能力のうちの1つまたは複数を有する端末(以下では、新しい端末と呼ばれる)であってもよい点に留意されたい。既存のLTE端末は、アップリンクにおいて15kHzのサブキャリア間隔でSC−FDMAによって直交サブキャリアを送信することができる。最小スケジューリング粒度は、12個の直交サブキャリア、すなわち180kHzを含む1つのPRBである。単一のサブキャリアまたは複数のサブキャリアのスケジューリングはサポートされない。
【0092】
さらに、本発明の実施形態では、端末能力と端末タイプとの間に必要的な対応関係はない。端末によってサポートされる端末能力に応じて端末タイプを区別するための方法は、複数存在してもよい。たとえば、上述の3つのタイプの端末能力は、3つの異なる端末タイプに対応し得、すなわち、1つのタイプの端末能力をサポートする端末は、ある端末タイプとして分類される。別の例として、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力との両方をサポートする端末はある端末タイプとして分類され、タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力との両方をサポートする端末は別の端末タイプとして分類される。確かに、上述は、説明のための例としてのみ使用される。具体的な分類は、実際の場合に応じて実行され得、本発明の実施形態に限定されるものではない。
【0093】
さらに、本発明の実施形態における新しい端末は、主にインターネットオブシングス(Internet of Things:モノのインターネット)通信に適用され、したがって、新しい端末をサポートするシステムは、狭帯域インターネットオブシングスNBIOTシステムと呼ばれ得る。
【0094】
2.2つのタイプのアップリンクリソースと2つのタイプのダウンリンクリソース
【0095】
本発明の実施形態において、2つのタイプのアップリンクリソースは、タイプ1のアップリンクリソースとタイプ2のアップリンクリソースとを含み、2つのタイプのダウンリンクリソースは、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースとを含む。詳細は以下の通りである。
【0096】
タイプ1のアップリンクリソース:タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzである。
【0097】
タイプ2のアップリンクリソース:タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzである。
【0098】
タイプ1のダウンリンクリソースおよびタイプ2のダウンリンクリソース:タイプ1のダウンリンクリソースはタイプ1のアップリンクリソースに対応し、タイプ2のダウンリンクリソースはタイプ2のアップリンクリソースに対応する。本明細書における対応関係は、アップリンクリソースとダウンリンクリソースのタイプとの間の対応関係であり、アップリンクリソースの数とダウンリンクリソースの数との間の対応関係を表すものではない。たとえば、タイプ1のダウンリンクリソースは、1つの物理リソースブロックPRB、すなわち180kHzであり、タイプ1のアップリンクリソースは30kHzの帯域幅を有し、180kHzのタイプ1のダウンリンクリソースは、少なくとも1つの30kHzのタイプ1のアップリンクリソースに対応し得る。特定の対応関係があらかじめ設定されていてもよい。たとえば、対応関係はシステムにおいて使用されている周波数帯域に関連し、規格または仕様において明確に指定されており、対応関係はダウンリンク同期信号またはシステムによって送信される基準信号に従って取得され、または通知がシステム情報において提供され得る。これは、本発明の実施形態において限定されない。さらに、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースとは、時間領域および周波数領域において同じであってもよく、異なっていてもよい。タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースが時間領域および周波数領域において同じである場合、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースは同じダウンリンクリソースを示す。この場合、同じダウンリンクリソースは、タイプ1のアップリンクリソースとタイプ2のアップリンクリソースとの両方に対応し得る。タイプ1のダウンリンクリソースと、タイプ2のダウンリンクリソースとが、時間領域において、もしくは周波数領域において、または時間領域と周波数領域との両方において異なる場合、ダウンリンクリソースが時間領域において異なることは、異なる開始点、異なる期間、または異なる持続時間のうちの少なくとも1つを含み、ダウンリンクリソースが周波数領域において異なることは、異なる占有される周波数範囲、異なる占有される周波数開始点、異なる占有されるサブキャリアの数などのうちの少なくとも1つを含む。さらに、直交周波数分割多重OFDMシンボルは、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースとの両方で送信され、サブキャリア間隔は15kHzである。
【0099】
3.2つのタイプのPRACHチャネル。
【0100】
タイプ1のPRACHチャネル:周波数領域においてタイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は、3.75kHzまたは15kHzである。タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0101】
タイプ2のPRACHチャネル:周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は、15kHzより大きく、180kHz以下である。タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
本発明の実施形態における適用シナリオは、使用される異なる周波数リソースに応じて実質的に3つのタイプに分類され得る。第1のシナリオ、すなわち、独立した展開のシナリオでは、専用の周波数リソースネットワーキングにおいて新しい端末能力がサポートされ、使用される周波数リソースは、GSMシステムからリサイクルされた周波数帯域におけるリソースであってもよく、3GシステムまたはLTEシステムが使用される周波数帯域におけるリソースであってもよい。独立した展開のシナリオでは、システムは、1つまたは複数のタイプの新しい端末能力しか持たず、他の端末能力を持たないLTE端末をサポートする。第2のシナリオ、すなわち、ガードスペース展開のシナリオでは、システムによって使用される周波数リソースは、LTEシステムにおいて使用される周波数帯域間のガードスペースに配置される。第3のシナリオ、すなわち、帯域内展開のシナリオでは、使用される周波数リソースは、たとえば10MHzまたは20MHzの帯域幅内のLTEシステム内の1つの標準的なキャリアに配置され、すなわち、通常のLTEシステム内の1つの標準的なキャリア内で、通常のLTE端末能力と1つまたは複数のタイプの新しい端末能力との両方がサポートされる。したがって、通常のLTE端末の正常な通信に影響を与えないために、第3のシナリオでNBIOTシステムにおいてダウンリンクチャネルを送信するために使用され得る最大送信電力がより小さくてもよい。
【0103】
図1は、本発明の実施形態において使用される通信システムのシステムアーキテクチャを示している。システムアーキテクチャは、基地局101と、ユーザ端末102と、通信チャネル103とを含む。
【0104】
基地局101は、共有チャネルをスケジューリングする機能を有し、すなわち、パケットデータをユーザ端末102に送信する履歴に基づいてスケジューリングを実行する。スケジューリングは、複数のユーザ端末102が送信リソースを共有する時に、統計的な多重化利得を得るために、物理層リソースを効果的に割り振るためにメカニズムが必要とされることを意味する。
【0105】
複数のユーザ端末102が存在してもよい。さらに、ユーザ端末102は、ユーザ端末102と基地局101との間に確立された通信チャネル103を使用することによってデータを送受信する機能を有する。ユーザ端末102は、スケジューリング制御チャネルを使用することによって送信された情報に従って、共有チャネル上で送受信処理を実行する。さらに、ユーザ端末102は、移動局、モバイル電話、コンピュータ、ポータブル端末などであり得る。ユーザ端末102のタイプは同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0106】
データは、通信チャネル103を使用することによって、基地局101とユーザ端末102との間で送受信される。通信チャネル103は、無線通信チャネルであり得る。無線通信チャネルは、少なくとも共有チャネルとスケジューリング制御チャネルとを含む。共有チャネルは、パケットデータを送受信するために複数のユーザ端末102間で共有される。スケジューリング制御チャネルは、共有チャネル割振り、対応するスケジューリング結果などを送信するために使用される。
【0107】
図2は、本発明の実施形態による、データ送信方法の概略的なフローチャートである。図2を参照すると、本方法は、以下のいくつかのステップを含む。
【0108】
ステップ201:基地局は、システム情報を端末に送信し、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含む。
【0109】
アップリンクリソースの第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含む。タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzである。タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzである。
【0110】
さらに、アップリンクリソースの第1の指示情報は、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。
【0111】
第1の指示情報は、端末によってサポートされる異なる能力に応じて、異なる情報コンテンツを示し得る。具体的には、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0112】
基地局によって端末に送信されるシステム情報は、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)上で搬送されるシステム情報ダウンリンク制御情報に基づいてスケジューリングによって送信されるシステム情報ブロック、または非スケジューリング方式で送信された情報ブロックのうちの少なくとも1つである点に留意されたい。非スケジューリング方式で送信することは、送信するために情報ブロックを時間周波数リソースにマッピングするためのリソースマッピング方式が、あらかじめ設定された方式、たとえば、規格または仕様において明確に指定されたあらかじめ設定された方式であることを意味する。
【0113】
さらに、基地局がシステム情報を端末に送信する時、基地局はシステム情報をセル内のすべての端末に送信し得る。システム情報が送信される前に、基地局がセル内のすべての端末によってサポートされる端末能力を知らない場合、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースに関する情報およびタイプ2のアップリンクリソースに関する情報をさらに含み得る。タイプ1のアップリンクリソースに関する情報は、タイプ1の端末能力をサポートする端末、またはタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力、もしくはタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする端末のために使用される。タイプ2のアップリンクリソースに関する情報は、タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする端末、またはタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力、もしくはタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする端末のために使用される。
【0114】
さらに、アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。時間領域情報は、タイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースが利用可能な特定の無線フレーム、タイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースが利用可能な特定のサブフレーム、またはタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースの可用性のための期間、開始点、および持続時間のうちの少なくとも1つを含む。周波数領域情報は、タイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースに含まれるサブキャリアの数、周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリアインデックスもしくは位置情報、または、周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースにおける参照サブキャリアのサブキャリアインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
ステップ202:端末は、基地局によって送信されたシステム情報を受信し、システム情報は、時間領域および/もしくは周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースに関する情報、ならびに/または時間領域および/もしくは周波数領域におけるタイプ2のアップリンクリソースに関する情報を含む。
【0116】
アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースとタイプ2のアップリンクリソースとを含む場合、タイプ1のアップリンクリソースおよびタイプ2のアップリンクリソースに対して時分割多重TDMが使用され得、システム情報は、時間領域におけるタイプ1のアップリンクリソースに関する情報と、時間領域におけるタイプ2のアップリンクリソースに関する情報とを含み得、または、タイプ1のアップリンクリソースおよびタイプ2のアップリンクリソースに対して周波数分割多重FDMが使用され得、システム情報は、周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースに関する情報と、周波数領域におけるタイプ2のアップリンクリソースに関する情報とを含み得、または、タイプ1のアップリンクリソースおよびタイプ2のアップリンクリソースに対してTDMおよびFDMのハイブリッド多重方式が使用され得、システム情報は、時間領域および周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースに関する情報と、時間領域および周波数領域におけるタイプ2のアップリンクリソースに関する情報とを含み得る。
【0117】
時間領域情報は、タイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースが利用可能な特定の無線フレーム、タイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースが利用可能な特定のサブフレーム、またはタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースの可用性のための期間、開始点、および持続時間のうちの少なくとも1つを含み、周波数領域情報は、タイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースに含まれるサブキャリアの数、周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリアインデックスもしくは位置情報、または、周波数領域におけるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースにおける参照サブキャリアのサブキャリアインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む点に留意されたい。
【0118】
すなわち、タイプ1のアップリンクリソースおよびタイプ2のアップリンクリソースに対してTDMが使用される場合、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースに対応する時間領域情報と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する時間領域情報とが互いに排他的であり、すなわち、すなわち、タイプ1のアップリンクリソースが利用可能である場合はタイプ2のアップリンクリソースは利用可能ではない、またはタイプ2のアップリンクリソースが利用可能である場合はタイプ1のアップリンクリソースは利用可能ではないことを示すために使用される。タイプ1のアップリンクリソースおよびタイプ2のアップリンクリソースに対してFDMが使用される場合、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースに対応する周波数領域情報と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する周波数領域情報とが互いに排他的であり、すなわち、タイプ1のアップリンクリソースが利用可能な周波数上でタイプ2のアップリンクリソースは利用可能ではない、またはタイプ2のアップリンクリソースが利用可能な周波数上でタイプ1のアップリンクリソースは利用可能ではないことを示すために使用される。タイプ1のアップリンクリソースおよびタイプ2のアップリンクリソースに対してTDMおよびFDMのハイブリッド多重方式が使用される場合、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースに対応する時間領域情報と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する時間領域情報とが互いに排他的であり、タイプ1のアップリンクリソースに対応する周波数領域情報と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する周波数領域情報とが互いに排他的であることを示すために使用され、すなわち、一定期間内に、タイプ1のアップリンクリソースに対応する時間領域情報と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する時間領域情報とが互いに排他的であることを示し、また、別の期間内に、タイプ1のアップリンクリソースに対応する周波数領域情報と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する周波数領域情報とが互いに排他的であることを示す。
【0119】
具体的には、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、端末は、タイプ1のアップリンクリソースに関する情報をシステム情報から取得し得る。端末がタイプ2の端末能力および/またはタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末は、タイプ2のアップリンクリソースに関する情報をシステム情報から取得し得る。端末がタイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、もしくはタイプ3の端末能力のうちの少なくとも1つをサポートする場合、端末は、タイプ1のアップリンクリソースに関する情報、またはタイプ2のアップリンクリソースに関する情報のうちの少なくとも1つをシステム情報から取得し得る。
【0120】
端末は、基地局によって送信されたシステム情報からアップリンクリソースの第1の指示情報を取得することに加えて、あらかじめ設定された情報に従ってアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し得る。すなわち、あらかじめ設定された情報は、第1の指示情報によって示される情報コンテンツを含み、あらかじめ設定された情報はあらかじめ設定されていてもよい。あらかじめ設定された情報は、規格または仕様において明確に指定されており、あらかじめ設定された情報と、システム展開のために使用される周波数帯域に関する情報との間には対応関係があり、あらかじめ設定された情報と、システムによってダウンリンクにおいて送信される同期信号または基準信号との間の対応関係があり、対応関係は、規格または仕様などにおいて説明され得る。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
【0121】
さらに、図3を参照すると、ステップ20の後、本方法は以下のステップをさらに含む。
【0122】
ステップ203:基地局は、DCIまたはRARを端末に送信し、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースの第2の指示情報を含む。
【0123】
第2の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含む。サブキャリア情報は、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。サブチャネル情報は、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0124】
端末は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、もしくはタイプ3の端末能力のうちの1つまたは2つ、または3つのタイプの端末能力のすべてをサポートし得る。したがって、端末によってサポートされる端末能力が異なる場合、基地局は異なる方法を使用することによってDCIまたはRARを端末に送信する。詳細は以下の通りである。
【0125】
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、基地局がDCIまたはRARを端末に送信することは、具体的には、基地局によって、タイプ1のダウンリンクリソース上でDCIまたはRARを送信することであり、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含む。
【0126】
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、基地局がDCIまたはRARを端末に送信することは、具体的には、基地局によって、タイプ2のダウンリンクリソース上でDCIまたはRARを送信することであり、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含む。
【0127】
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、基地局がDCIまたはRARを端末に送信することは、具体的には、基地局によって、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上でDCIまたはRARを送信することであり、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含む。
【0128】
DCIまたはRARは第2の指示情報を含み、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。代替として、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、もしくはタイプ3の端末能力のうちの1つ、2つ、または3つをサポートしているかどうかにかかわらず、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報を含む。
【0129】
具体的には、DCIまたはRARは、1つのインジケータフィールドに関する情報を含む。インジケータフィールドは、異なる値を使用することによって、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示す。インジケータフィールドはまた、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を示す。
【0130】
代替として、DCIまたはRARは、2つのインジケータフィールドに関する情報を含む。一方のインジケータフィールドは、異なる値を使用することによって、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示し、他方のインジケータフィールドは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を示す。
【0131】
代替として、DCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0132】
代替として、DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0133】
タイプ1のダウンリンクリソースはタイプ1のアップリンクリソースに対応し、タイプ2のダウンリンクリソースはタイプ2のアップリンクリソースに対応する点に留意されたい。本明細書における対応関係は、アップリンクリソースとダウンリンクリソースのタイプとの間の対応関係であり、アップリンクリソースの数とダウンリンクリソースの数との間の対応関係を表すものではない。たとえば、タイプ1のダウンリンクリソースは、1つの物理リソースブロックPRB、すなわち180kHzであり、タイプ1のアップリンクリソースは30kHzを含み、180kHzのタイプ1のダウンリンクリソースは、少なくとも1つの30kHzのタイプ1のアップリンクリソースに対応し得る。特定の対応関係があらかじめ設定されていてもよい。たとえば、対応関係はシステムにおいて使用されている周波数帯域に関連し、規格または仕様において明確に指定されており、対応関係はダウンリンク同期信号またはシステムによって送信される基準信号に従って取得され、または通知がシステム情報において提供され得る。これは、本発明の実施形態において限定されない。さらに、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースとは、時間領域および周波数領域において同じであってもよく、異なっていてもよい。タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースが時間領域および周波数領域において同じである場合、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースは同じダウンリンクリソースを示す。この場合、同じダウンリンクリソースは、タイプ1のアップリンクリソースとタイプ2のアップリンクリソースとの両方に対応し得る。タイプ1のダウンリンクリソースと、タイプ2のダウンリンクリソースとが、時間領域において、もしくは周波数領域において、または時間領域と周波数領域との両方において異なる場合、ダウンリンクリソースが時間領域において異なることは、異なる開始点、異なる期間、または異なる持続時間のうちの少なくとも1つを含み、ダウンリンクリソースが周波数領域において異なることは、異なる占有される周波数範囲、異なる占有される周波数開始点、異なる占有されるサブキャリアの数などのうちの少なくとも1つを含む。さらに、直交周波数分割多重OFDMシンボルは、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースとの両方で送信され、サブキャリア間隔は15kHzである。
【0134】
さらに、アップリンクデータを送信するように端末をスケジューリングするために使用され、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報は、アップリンクデータ送信フォーマットを示し、周波数領域において使用されるサブキャリアの数、使用される変調方式、または時間領域において使用されるリソースの量、たとえばサブフレーム数またはトランスポートブロックに含まれるビット量のうちの少なくとも1つを含む。具体的には、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、周波数領域において使用されるサブキャリアの数は常に1であり、DCIまたはRARはサブキャリア数を含まなくてよく、または、端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、少なくとも1つのサブキャリアおよび最大で12個のサブキャリアが周波数領域において使用される。
【0135】
さらに、端末によって送信されたアップリンクデータは、物理アップリンク共有チャネルにマッピングされる。アップリンクデータと同じ瞬間に送信される必要があるアップリンク制御情報がある場合、アップリンク制御情報とアップリンクデータとの両方が物理アップリンク共有チャネルにマッピングされ得る。アップリンク制御情報は、ダウンリンクデータが正しく受信されたか否かを示すために使用される確認情報、またはチャネル状態情報CSIを反映する情報を含む。
【0136】
さらに、第1のDCIフォーマットおよび第2のDCIフォーマットが送信のために使用される場合、異なる時間−周波数リソースが使用され得、または第1のDCIフォーマットにおけるDCIに含まれるビットの量と第2のDCIフォーマットにおけるDCIに含まれるビットの量とは異なる。代替として、第1のDCIフォーマットおよび第2のDCIフォーマットが送信のために使用される場合、使用される時間−周波数リソースが異なり、第1のDCIフォーマットにおけるDCIに含まれるビットの量と第2のDCIフォーマットにおけるDCIに含まれるビットの量とは異なる。代替として、第1のDCIフォーマットおよび第2のDCIフォーマットが送信のために使用される場合、使用される時間−周波数リソースは同じであり、第1のDCIフォーマットにおけるDCIに含まれるビットの量と第2のDCIフォーマットにおけるDCIに含まれるビットの量とは同じである。
【0137】
ステップ204:端末は、基地局によって送信されるDCIまたはRARを受信し、DCIまたはRARは第2の指示情報を含む。
【0138】
それに対応して、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、端末は、タイプ1のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する。DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含む。
【0139】
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末は、タイプ2のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信する。DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含む。
【0140】
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末は、タイプ1のダウンリンクリソース上および/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信されたDCIまたはRARを受信し得る。DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含む。
【0141】
任意選択で、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、無線リソース制御RRCシグナリング、RRC再構成シグナリング、またはメディアアクセス制御MACシグナリングなどの上位層のシグナリングは、端末によって使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示す。上位層のシグナリングを受信する前に、端末は、タイプ1のダウンリンクリソースとタイプ2のダウンリンクリソースとの両方でDCIまたはRARを検出し得る。DCIを検出する場合、端末は、DCIもしくはRARに含まれるインジケータフィールド、DCIフォーマット、またはDCI内のCRCのための異なるスクランブリングコードを検出し得る。詳細についてはステップ203を参照し、本発明のこの実施形態では詳細は再び説明されない。
【0142】
DCIまたはRARは第2の指示情報を含み、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。代替として、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、もしくはタイプ3の端末能力のうちの1つ、2つ、または3つをサポートしているかどうかにかかわらず、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報を含む。
【0143】
ステップ204における第3の指示情報およびスケジューリング情報は、ステップ203における第3の指示情報およびスケジューリング情報とそれぞれ同様であり、本発明のこの実施形態では詳細は再び説明されない点に留意されたい。
【0144】
さらに、図4を参照すると、DCIまたはRARが、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含む場合、本方法は、ステップ204の後に、以下をさらに含む。
【0145】
ステップ205a:端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、端末は、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信する。
【0146】
それに対応して、本方法は以下をさらに含む。
【0147】
ステップ206a:基地局は、タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力をサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を受信する。
【0148】
代替として、ステップ204の後、本方法は以下をさらに含む。
【0149】
ステップ205b:端末がタイプ2の端末能力またはタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末は、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信する。
【0150】
それに対応して、本方法は以下をさらに含む。
【0151】
ステップ206b:基地局は、タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ2の端末能力またはタイプ3の端末能力をサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を受信する。
【0152】
代替として、ステップ204の後、本方法は以下をさらに含む。
【0153】
ステップ205c:端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、端末は、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信する。
【0154】
それに対応して、本方法は以下をさらに含む。
【0155】
ステップ206c:基地局は、タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信するか、タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信する。
【0156】
3つのステップのグループ、すなわち、ステップ205aおよびステップ206aと、ステップ205bおよびステップ206bと、ステップ205cおよびステップ206cとを実行する順序は限定されず、3つのステップのグループが並列である点に留意されたい。具体的には、どのステップのグループが基地局および端末によって実行されるかは、端末によってサポートされる端末能力に依存する。
【0157】
さらに、端末が、ステップ205aおよびステップ205cにおいてタイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信することは、具体的には、端末によって、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信することである。タイプ1のアップリンクリソースにおけるサブキャリア間の間隔は3.75kHzであるか、各サブチャネルの帯域幅は3.75kHzである。
【0158】
タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0159】
それに対応して、基地局が、タイプ1のアップリンクリソース上で、ステップ206aおよびステップ206cにおいてタイプ1のアップリンクリソース上で端末によって送信されたアップリンクデータを受信することは、具体的には、基地局によって、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信された、アップリンクデータを受信することである。タイプ1のアップリンクリソースにおけるサブキャリア間の間隔は3.75kHzであるか、各サブチャネルの帯域幅は3.75kHzである。
【0160】
DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとのタイミング関係は、DCIまたはRARを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指し、フレーム数、サブフレーム数、スケジューリング時間間隔TTI量等が単位として使用される点に留意されたい。代替として、DCIまたはRARを送信するために複数のサブフレームが占有されている場合、タイミング関係は、DCIまたはRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよく、端末がDCIまたはRARを正しく受信した場合、DCIまたはRARを送信するためのサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよい。たとえば、図4Aに示されるように、本発明では、DCIまたはRARを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との時間差T11が使用される。
【0161】
さらに、図5を参照すると、基地局が、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信した後、本方法は以下をさらに含む。
【0162】
ステップ207a:基地局は、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、端末に応答フィードバック情報を送信する。
【0163】
タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0164】
端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係は、端末によってアップリンクデータを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指し、フレーム数、サブフレーム数、スケジューリング時間間隔TTI量等が単位として使用される点に留意されたい。代替として、端末によって送信されたアップリンクデータのために複数のサブフレームが占有されている場合、タイミング関係は、端末によってアップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよく、基地局が端末によって送信されたアップリンクデータを正しく受信した場合、端末がDCIまたはRARを正しく受信した場合、アップリンクデータを送信するためのサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよい。たとえば、図5Aに示されるように、本発明では、端末によってアップリンクデータを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との時間差T12が使用される。
【0165】
さらに、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係T11と、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係T12は、あらかじめ設定されていてもよく、DCIまたはRARに含まれていてもよく、システム情報に含まれていてもよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。あらかじめ設定されているとは、規格または仕様において明確に指定されていることを意味する。
【0166】
さらに、基地局によってタイプ1のダウンリンクリソース上で端末に送信される応答フィードバック情報は、ACK/NACKであり得る。応答フィードバック情報がACKである場合、端末によって送信されたアップリンクデータを基地局が正しく受信したことを示し、または、応答フィードバック情報がNACKである場合、端末によって送信されたアップリンクデータを基地局が受信したが、アップリンクデータを正しく復号しないことを示す。ACK/NACKは、専用物理チャネル上で搬送されてもよく、物理チャネルのリソースマッピング方式はあらかじめ設定されており、たとえば、規格または仕様において明確に指定されており、またはACK/NACKが、次回に送信されるダウンリンク制御情報DCIに含まれてもよく、たとえば、DCIは、ACK/NACKを示すために使用されるインジケータフィールドを含む。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
【0167】
同様に、端末が、ステップ205bにおいて、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信することは、具体的には、端末によって、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信することである。タイプ2のアップリンクリソースにおけるサブキャリア間の間隔は15kHzである。
【0168】
タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0169】
DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとのタイミング関係は、DCIまたはRARを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指し、フレーム数、サブフレーム数、スケジューリング時間間隔TTI量等が単位として使用される点に留意されたい。代替として、DCIまたはRARを送信するために複数のサブフレームが占有されている場合、タイミング関係は、DCIまたはRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよく、端末がDCIまたはRARを正しく受信した場合、DCIまたはRARを送信するためのサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよい。たとえば、図5Bに示されるように、本発明では、DCIまたはRARを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との時間差T21が使用される。
【0170】
それに対応して、基地局が、タイプ2のアップリンクリソース上で、ステップ206bおよびステップ206cにおいて端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信することは、具体的には、基地局によって、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信された、アップリンクデータを受信することである。タイプ2のアップリンクリソースにおけるサブキャリア間の間隔は15kHzである。
【0171】
さらに、基地局が、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信した後、本方法は以下をさらに含む。
【0172】
ステップ207b:基地局は、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、端末に応答フィードバック情報を送信する。
【0173】
タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0174】
端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係は、端末によってアップリンクデータを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指し、フレーム数、サブフレーム数、スケジューリング時間間隔TTI量等が単位として使用される点に留意されたい。代替として、端末によって送信されたアップリンクデータのために複数のサブフレームが占有されている場合、タイミング関係は、端末によってアップリンクデータを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよく、基地局が端末によって送信されたアップリンクデータを正しく受信した場合、アップリンクデータを送信するためのサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよい。たとえば、図5Cに示されるように、本発明では、端末によってアップリンクデータを送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との時間差T22が使用される。
【0175】
さらに、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係T21と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係T22は、あらかじめ設定されていてもよく、DCIまたはRARに含まれていてもよく、システム情報に含まれていてもよい。これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。あらかじめ設定されているとは、規格または仕様において明確に指定されていることを意味する。
【0176】
さらに、基地局によってタイプ2のダウンリンクリソース上で端末に送信される応答フィードバック情報は、ACK/NACKであり得る。応答フィードバック情報がACKである場合、端末によって送信されたアップリンクデータを基地局が正しく受信したことを示し、または、応答フィードバック情報がNACKである場合、端末によって送信されたアップリンクデータを基地局が受信したが、アップリンクデータを正しく復号しないことを示す。ACK/NACKは、専用物理チャネル上で搬送されてもよく、物理チャネルのリソースマッピング方式はあらかじめ設定されており、たとえば、規格または仕様において明確に指定されており、またはACK/NACKが、次回に送信されるダウンリンク制御情報DCIに含まれてもよく、たとえば、DCIは、ACK/NACKを示すために使用されるインジケータフィールドを含む。これは、本発明のこの実施形態では限定されない。
【0177】
さらに、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係T11と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係T21とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係T12と、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係T22とは、同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0178】
ステップ207aおよびステップ207bを実行する順序は限定されず、2つのステップは並列であり、基地局によってどのステップが実行されるかは、端末によって使用されるアップリンクリソースのタイプに依存する点に留意されたい。
【0179】
さらに、図6を参照すると、ステップ201の前に、本方法は以下のステップをさらに含む。
【0180】
ステップ208:端末は、物理ランダムアクセスチャネルPRACH上でランダムアクセス情報を送信し、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0181】
任意選択で、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は、0より大きく、3.75kHz未満である。たとえば、周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅が1.25kHzまたは2.5kHzである場合、各PRACHチャネル上で1つのシングルキャリアランダムアクセス情報のみが送信される。
【0182】
ランダムプリアンブルは、巡回プレフィックスCPおよびシーケンスSEQを含む。ランダムプリアンブルは、ゼロ相関ゾーンを有する1つまたは複数のZadoff−Chuルートシーケンスによって生成される。端末は、ネットワーク側で構成されたランダムプリアンブルシーケンスセットを使用する。各セルにおいて利用可能なランダムプリアンブルの数は、ネットワーク側で構成されてもよく、規格または仕様において明確に指定されてもよい。ランダムプリアンブルシーケンスは、まず、ZCルートシーケンスを巡回的にシフトすることによって取得される。単一のZCルートシーケンスを巡回的にシフトすることによって、各セル内の利用可能なランダムプリアンブルの必要数が生成され得ない場合、別のランダムプリアンブルシーケンスが、後続の論理インデックスに対応するZCルートシーケンスから生成される。論理インデックスは巡回的かつ連続的であり、論理インデックスの値の範囲は0から837までである。
【0183】
u番目のZCルートシーケンスxu(n)が式(1)に示されており、式において、NzcはZCシーケンスの長さであり、たとえば、長さは139、251、または839などの素数である。ランダムアクセスプリアンブルは、式(2)に従って、Ncsによってu番目のZCルートシーケンスxu(n)を巡回的にシフトすることによって取得される。
【0184】
【数1】
【0185】
u,v(n)=xu((n+Cv)mod Nzc) (2)
【0186】
式において、uはZCルートシーケンスインデックスであり、Ncsは巡回シフト長であり、セルカバレッジ半径は巡回シフトNcsに依存し、Cvは巡回シフト値であり、vは巡回数であり、modはMOD関数のシンボルである。各セル内の利用可能なランダムプリアンブルは、異なるu値を使用することによって得られる拡張されたシーケンス数およびシーケンス生成のための巡回シフトに従って取得され、端末は、各セルの利用可能なランダムプリアンブルのうちの1つをランダムに選択して送信する。
【0187】
ランダムアクセス情報が直交シーケンスコードである場合、直交シーケンスコードはZCシーケンスから生成されるのではなく、直交シーケンスコードは、アダマール(Hadamard)行列によって生成される直交コードなどの直交性を満たす点に留意されたい。各セルにおいて利用可能な直交シーケンスコードの数は、ネットワーク側で構成されてもよく、規格または仕様において明確に指定されてもよい。セルごとに利用可能な直交シーケンスコードセットは、ネットワーク側で構成されるか、またはあらかじめ設定されたルールに従って生成される。端末は、各セルの利用可能な直交シーケンスコードのうちの1つをランダムに選択して送信する。ランダムアクセス情報が変調シンボルであり、端末がアップリンクデータを送信する必要がある場合、端末が、PRACHチャネル上で、アップリンクデータを変調することによって取得されたシンボルを直接送信するか、端末がPRACHチャネル上で特定の変調シンボルを送信する。変調シンボルにおいて搬送される情報は、基地局からアップリンクデータを送信するためのリソースを要求するために使用される。
【0188】
具体的には、端末は、異なる方法を使用することによってランダムアクセス情報をPRACH上で基地局に送信し得る。詳細は以下の通りである。
【0189】
方法1:端末が、各ランダムアクセス情報送信機会において、ランダムに選択されたPRACHチャネル上でランダムに選択されたランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを基地局に送信する。
【0190】
すなわち、端末によって使用されるランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのフォーマットは同じであり、使用されるランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのシーケンスセットは同じである。シーケンスセットは、あらかじめ設定されていてもよく、システム情報において構成されていてもよい。端末は、シーケンスセットから1つのランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードをランダムに選択し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを送信する。周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は、3.75kHzもしくは15kHzであるか、15kHzより大きく180kHz以下であるか、または0より大きく3.75kHz未満である。同じ送信時点において周波数領域内に少なくとも1つのPRACHチャネルが存在する場合、端末はランダムにPRACHチャネルを選択し、PRACHチャネル上でランダムに選択されたランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを送信する。
【0191】
たとえば、図7に示されるように、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードは3.75kHz以内で送信され、ランダムプリアンブルのサブキャリア間隔は1.25kHz、312.5Hz、またはそれより小さい。1つのPRBは、48個の3.75kHzサブキャリアまたは12個の15kHzサブキャリアを含む。これらのサブキャリアのすべてまたは一部は、基地局によって、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを送信するように構成され得る。たとえば、各PRACHチャネルの帯域幅は3.75kHzであり、1つのPRB内の48個のサブキャリアのすべてがPRACHチャネルとして構成される。端末は、システム情報の構成情報に従って、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのシーケンスセットから1つのランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードをランダムに選択し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを送信するために48個のPRACHチャネルのうちの1つをランダムに選択し得る。
【0192】
方法2:端末は、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを基地局にn回送信し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのセグメントを送信し、各ランダムアクセス情報送信機会において端末がPRACHチャネルを占有し、nは1以上の整数である。
【0193】
すなわち、端末によって使用されるランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのフォーマットは同じであり、使用されるランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードのシーケンスセットは同じである。シーケンスセットは、あらかじめ設定されていてもよく、システム情報において構成されていてもよい。端末は、シーケンスセットから1つのランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードをランダムに選択し、ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードを送信する。各ランダムプリアンブルは、一度に送信されるのではなく、セグメント化されて、セグメントによって送信される。たとえば、長さが139または571の長さを有するランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードの場合、
端末は毎回ランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードの3つのシンボルを送信し、周波数領域において3つのサブキャリアを占有し、次の送信で次の3つのサブキャリアを占有し、以下同様である。時間領域においてプリアンブルを送信するフォーマットが図8または図9に示されている。139の長さを有するランダムプリアンブルが送信された場合、PRACHチャネル上でランダムプリアンブルを送信するために使用されるサブキャリア間隔は1.25kHzであり、または、571の長さを有するランダムプリアンブルが送信された場合、PRACHチャネル上でランダムプリアンブルを送信するために使用されるサブキャリア間隔は312.5Hzである。
【0194】
各ランダムアクセス情報送信機会は、PRACHチャネルの送信時点、すなわち、PRACHチャネルが送信されることができる特定の無線フレームおよび/またはサブフレームを指し、または、PRACHチャネルが対応する時点において送信された時にPRACHチャネルによって占有される周波数リソース情報をさらに含む点に留意されたい。ランダムアクセス情報送信機会に関する情報は、システム情報において構成されてもよく、および/または規格または仕様において指定されてもよい。
【0195】
さらに、端末がランダムアクセス情報を基地局に送信する前に、本方法は、
基地局によって、システム情報を端末に送信するステップをさらに含み、システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含む。
【0196】
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、0より大きく3.75kHz未満である。タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、タイプ1のPRACHチャネルの数、送信が許可される特定のフレームもしくはサブフレームを含む時間領域情報、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0197】
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下である。タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、タイプ2のPRACHチャネルの数、送信が許可される特定のフレームもしくはサブフレームを含む時間領域情報、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0198】
タイプ1のPRACHチャネルとタイプ2のPRACHチャネルは、TDM方式またはFDM方式で多重化され得る点に留意されたい。すなわち、タイプ1のPRACHチャネルおよびタイプ2のPRACHチャネルにTDMが使用される場合、システム情報は、タイプ1のPRACHチャネルに対応する時間領域情報と、タイプ2のPRACHチャネルに対応する時間領域情報とが互いに排他的であることを示すために使用され、すなわち、タイプ1のPRACHチャネルが利用可能である場合にはタイプ2のPRACHチャネルが利用可能ではなく、またはタイプ2のPRACHチャネルが利用可能である場合にはタイプ1のPRACHチャネルが利用可能ではない。タイプ1のPRACHチャネルおよびタイプ2のPRACHチャネルにFDMが使用される場合、システム情報は、タイプ1のPRACHチャネルに対応する周波数領域情報と、タイプ2のPRACHチャネルに対応する周波数領域情報とが互いに排他的であり、すなわち、タイプ1のPRACHチャネルが利用可能な周波数上でタイプ2のPRACHチャネルは、利用可能ではない、またはタイプ2のPRACHチャネルが利用可能な周波数上でタイプ1のPRACHチャネルは利用可能ではないことを示すために使用される。
【0199】
さらに、タイプ1のPRACHチャネルによって占有される時間−周波数リソース位置は、タイプ1のアップリンクリソースによって占有される時間−周波数リソース位置と同じであってもよく、異なっていてもよい。タイプ2のPRACHチャネルによって占有される時間−周波数リソース位置は、タイプ2のアップリンクリソースによって占有される時間−周波数リソース位置と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0200】
基地局がシステム情報を端末に送信した後、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、端末はタイプ1のPRACHチャネル上で基地局にランダムアクセス情報を送信し、または、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末はタイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信する。
【0201】
すなわち、PRACHチャネルは、タイプ1のPRACHチャネルとタイプ2のPRACHチャネルとを含む。タイプ1のPRACHチャネルは、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合にランダムアクセス情報を送信するために使用される。タイプ2のPRACHチャネルは、端末がタイプ2の端末能力および/またはタイプ3の端末能力をサポートする場合にランダムアクセス情報を送信するために使用される。
【0202】
タイプ1のPRACHチャネルは、基地局によって構成され、周波数領域における複数の3.75kHzのサブキャリアもしくはサブチャネル、または複数の15kHzのサブキャリアを含み得る。各PRACHチャネルは、周波数領域における1つの3.75kHzのサブキャリアもしくはサブチャネル、または1つの15kHzのサブキャリアを占有する。タイプ2のPRACHチャネルは、周波数領域において180kHz以下であり、各PRACHチャネルは、251または571などの素数を有する139個のサブキャリアを占有する。139個のサブキャリアが占有される場合、1.25kHzのサブキャリア間隔でランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードが送信されるか、571個のサブキャリアが占有される場合、312.5Hzのサブキャリア間隔でランダムプリアンブルまたは直交シーケンスコードが送信される。具体的には、タイプ1のPRACHチャネルおよびタイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を送信する処理は方法1と同様であり、本発明のこの実施形態では詳細は再び説明されない。
【0203】
端末は、方法1または方法2のいずれかを使用することによってタイプ1のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信し得、これは本発明では特に限定されない点に留意されたい。端末は、方法1もしくは方法2のいずれかを使用することによって、または、LTEシステムにおいて定義されたランダムアクセスコード送信フォーマットを使用することによって、タイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信し得、これは本発明において特に限定されない。
【0204】
それに対応して、本方法は以下をさらに含む。
【0205】
ステップ209:基地局は、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信する。
【0206】
端末が方法3を使用することによってランダムアクセス情報を基地局に送信する場合、基地局は、端末によってPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信する。具体的には、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、基地局は、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信するか、または、端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、端末は、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信する。
【0207】
さらに、図10を参照すると、端末によってサポートされる端末能力が異なる場合、基地局が端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信した後、本方法は異なっていてよく、具体的には、以下の通りである。
【0208】
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、基地局が、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信した後、本方法は以下をさらに含む。
【0209】
ステップ210a:基地局は、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信する。
【0210】
タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0211】
端末によって送信されたランダムアクセス情報と、基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係は、端末によってランダムアクセス情報を送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指し、フレーム数、サブフレーム数、スケジューリング時間間隔TTI量等が単位として使用される点に留意されたい。代替として、端末によってランダムアクセス情報を送信するために複数のサブフレームが占有されている場合、タイミング関係は、端末によってランダムアクセス情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよく、基地局が端末によって送信されたランダムアクセス情報を正しく受信した場合、ランダムアクセス情報を送信するためのサブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよい。たとえば、図10Aに示されるように、本発明では、端末によってランダムアクセス情報を送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差T31が使用される。RAIはランダムアクセス情報を表す。
【0212】
さらに、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、あらかじめ設定されていてもよく、システム情報に含まれていてもよく、これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。あらかじめ設定されているとは、規格または仕様において明確に指定されていることを意味する。
【0213】
それに対応して、本方法は以下をさらに含む。
【0214】
ステップ211a:端末は、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信する。
【0215】
端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、基地局が、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信した後、本方法は、以下をさらに含む。
【0216】
ステップ210b:基地局は、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信する。
【0217】
タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0218】
端末によって送信されたランダムアクセス情報と、基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係は、端末によってランダムアクセス情報を送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指し、フレーム数、サブフレーム数、スケジューリング時間間隔TTI量等が単位として使用される点に留意されたい。代替として、端末によってランダムアクセス情報を送信するために複数のサブフレームが占有されている場合、タイミング関係は、端末によってランダムアクセス情報を送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよく、基地局が端末によって送信されたランダムアクセス情報を正しく受信した場合、ランダムアクセス情報を送信するためのサブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差を指してもよい。たとえば、図10Bに示されるように、本発明では、端末によってランダムアクセス情報を送信するためのエンドサブフレームのサブフレーム番号と、基地局によってRARを送信するための開始サブフレームのサブフレーム番号との間の時間差T32が使用される。
【0219】
さらに、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、あらかじめ設定されていてもよく、システム情報に含まれていてもよく、これは、本発明のこの実施形態において特に限定されない。あらかじめ設定されているとは、規格または仕様において明確に指定されていることを意味する。
【0220】
さらに、タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係T31は、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係T32と同じであってもよく、異なっていてもよい。
【0221】
それに対応して、本方法は以下をさらに含む。
【0222】
ステップ211b:端末は、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信する。
【0223】
タイプ1のPRACHチャネルはダウンリンクリソースに対応し、タイプ2のPRACHチャネルはダウンリンクリソースに対応する点に留意されたい。本明細書における対応関係は、アップリンクリソースとダウンリンクリソースのタイプとの間の対応関係であり、アップリンクリソースの数とダウンリンクリソースの数との間の対応関係を表すものではない。たとえば、タイプ1のダウンリンクリソースは、1つの物理リソースブロックPRB、すなわち180kHzであり、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの帯域幅は3.75kHzであり、180kHzのタイプ1のダウンリンクリソースは少なくとも1つのタイプ1のPRACHチャネルに対応し得る。特定の対応関係があらかじめ設定されていてもよい。たとえば、対応関係はシステムにおいて使用されている周波数帯域に関連し、規格または仕様において明確に指定されており、対応関係はダウンリンク同期信号またはシステムによって送信される基準信号に従って取得され、または通知がシステム情報において提供され得る。これは、本発明のこの実施形態において限定されない。さらに、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとタイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとは、時間領域または周波数領域において同じであってもよく、異なっていてもよい。タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとタイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースが時間領域および周波数領域において同じである場合、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとタイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースは同じダウンリンクリソースを示す。この場合、同じダウンリンクリソースは、タイプ1のPRACHチャネルとタイプ2のPRACHチャネルとの両方に対応し得る。タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとタイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとが、時間領域において、もしくは周波数領域において、または時間領域と周波数領域との両方において異なり得る場合、ダウンリンクリソースが時間領域において異なることは、異なる開始点、異なる期間、または異なる持続時間のうちの少なくとも1つを含み、ダウンリンクリソースが周波数領域において異なることは、異なる占有される周波数範囲、異なる占有される周波数開始点、異なる占有されるサブキャリアの数などのうちの少なくとも1つを含む。さらに、直交周波数分割多重OFDMシンボルは、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとタイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソースとの両方で送信され、サブキャリア間隔は15kHzである。
【0224】
さらに、2つのステップのグループ、すなわちステップ210aおよびステップ211aと、ステップ210bおよびステップ211bとを実行する順序は限定されず、2つのステップのグループは並列である。具体的には、どのステップのグループが基地局および端末によって実行されるかは、端末によってサポートされる端末能力に依存する。
【0225】
本発明のこの実施形態において提供されるデータ送信方法および装置によれば、基地局はシステム情報を端末に送信し、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報と、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報とを含み、次いで、端末は、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し、第1の指示情報に基づいて、対応するアップリンクリソースおよびダウンリンクリソース上で送受信されるアップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信し、端末のランダムアクセスを実装する。このように、既存のLTEシステムに基づいて、基地局は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、またはタイプ3の端末能力のうちのいずれか1つ、2つ、または3つをサポートする端末とのアップリンクデータ送信およびダウンリンクデータ送信を実行することができる。これにより、LTEシステムおよび基地局の利用効率が向上する。
【0226】
図11に示されるように、本発明の実施形態は端末を提供する。端末は、上述の方法において端末によって実行されるステップを実行するように構成される。端末は、対応するステップに対応するモジュールを含み得、たとえば、
アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得するように構成された取得ユニット301を含み得る。
【0227】
アップリンクリソースの第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含む。タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzである。タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzである。
【0228】
アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。
【0229】
任意選択で、取得ユニット301は、具体的には、
基地局によって送信されたシステム情報を受信するように構成され得、システム情報は、タイプ1のアップリンクリソースの時間領域情報および/もしくは周波数領域情報、ならびに/またはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/もしくは周波数領域情報を含む。
【0230】
任意選択で、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0231】
任意選択で、図12を参照すると、端末は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータもしくはアップリンク制御情報を送信し、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信し、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信する
ように構成された送信ユニット302をさらに含む。
【0232】
本発明の別の実施形態では、取得ユニット301は、アップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースの第2の指示情報を取得するようにさらに構成される。第2の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2アップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含む。
【0233】
サブキャリア情報は、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0234】
サブチャネル情報は、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0235】
本発明の別の実施形態では、取得ユニット301は、
基地局によって送信されるダウンリンク制御情報DCIまたはランダムアクセス応答RARを受信するように具体的に構成され得、DCIまたはRARは第2の指示情報を含む。
【0236】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット302は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するか、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信するか、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソース上でアップリンクデータを送信する
ように具体的に構成され得る。
【0237】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット302は、
タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信するようにさらに具体的に構成され、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0238】
それに対応して、取得ユニット301は、送信ユニット302がスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信した後、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するようにさらに構成される。タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0239】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット302は、
タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信するようにさらに具体的に構成され、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0240】
それに対応して、取得ユニット301は、送信ユニット302がスケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータを送信した後、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、基地局によって送信された応答フィードバック情報を受信するようにさらに構成される。タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0241】
本発明の別の実施形態では、取得ユニット301は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含むこと、
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを検出することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと
を行うようにさらに具体的に構成される。
【0242】
任意選択で、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、または、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。
【0243】
具体的には、受信されたDCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、受信されたDCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、
DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0244】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット302は、物理ランダムアクセスチャネルPRACH上でランダムアクセス情報を送信するようにさらに構成される。周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0245】
任意選択で、取得ユニット301は、基地局によって送信されたシステム情報を受信するようにさらに構成される。システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含む。
【0246】
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであり、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0247】
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下であり、タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0248】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット302は、
各ランダムアクセス情報送信機会においてランダムに選択されたPRACHチャネル上でランダムに選択されたランダムプリアンブルを基地局に送信すること、または、
ランダムプリアンブルのセグメントを送信するために、ランダムプリアンブルを基地局にn回送信することであって、PRACHチャネルが各ランダムアクセス情報送信機会において占有され、nは1以上の整数であること
を行うように具体的に構成される。
【0249】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット302は、
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、タイプ1のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信すること、または、
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のPRACHチャネル上でランダムアクセス情報を基地局に送信すること
を行うように具体的に構成される。
【0250】
さらに、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、取得ユニット301は、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信するようにさらに構成される。タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0251】
それに対応して、端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、取得ユニット30は、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、基地局によって送信されたRARを受信するようにさらに構成される。タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0252】
本発明のこの実施形態において提供される端末によれば、端末は、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、第2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報と、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報とを含み、次いで、端末は、第1の指示情報に基づいて、対応するアップリンクリソースおよびダウンリンクリソース上で送受信されるアップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信する。このように、既存のLTEシステムに基づいて、基地局は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、またはタイプ3の端末能力のうちのいずれか1つ、2つ、または3つをサポートする端末とのアップリンクデータ送信およびダウンリンクデータ送信を実行することができる。これにより、LTEシステムおよび基地局の利用効率が向上する。
【0253】
図13に示されるように、本発明の実施形態は、基地局を提供する。基地局は、上述の方法において基地局によって実行されるステップを実行するように構成される。基地局は、対応するステップに対応するモジュールを含み得、たとえば、
システム情報を端末に送信するように構成された送信ユニット401を含み、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含む。
【0254】
アップリンクリソースの第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、またはタイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報を含む。タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのシングルキャリア周波数分割多元接続SC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が3.75kHzであるか、または、タイプ1のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブチャネルと、時間領域内の少なくとも1つの周波数分割多元接続FDMAシンボルとを含み、各サブチャネルの幅が3.75kHzであり、タイプ2のアップリンクリソースが、周波数領域内の少なくとも1つのサブキャリアと、時間領域内の少なくとも1つのSC−FDMAシンボルとを含み、サブキャリア数が2以上の場合、サブキャリアが互いに直交し、サブキャリア間隔が15kHzである。
【0255】
アップリンクリソースの第1の指示情報が、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報をさらに含む。
【0256】
任意選択で、端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであることを示すために使用され、
端末がタイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ2のアップリンクリソースであることを示すために使用され、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される。
【0257】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット401は、DCIまたはRARを端末に送信するようにさらに構成される。DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第2の指示情報を含む。
【0258】
第2の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースもしくはタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報またはサブチャネル情報を含む。
【0259】
サブキャリア情報は、サブキャリア数、サブキャリアインデックス、または周波数領域におけるサブキャリアの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0260】
サブチャネル情報は、サブチャネル数、サブチャネルインデックス、または周波数領域におけるサブチャネルの位置またはインデックスを示すために使用される情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0261】
本発明の別の実施形態では、受信ユニット40は、タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力をサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること、または、
タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ2の端末能力もしくはタイプ3の端末能力をサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること、または、
タイプ1のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする端末によってタイプ1のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること、または、タイプ2のアップリンクリソース上で、タイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力をサポートする端末によってタイプ2のアップリンクリソース上で送信されたアップリンクデータを受信すること
を行うようにさらに構成される。
【0262】
さらに、図14を参照すると、受信ユニット402は、
タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ1のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信するようにさらに構成され、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0263】
それに対応して、送信ユニット401は、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータがタイプ1のアップリンクリソース上で受信された後、タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ1のダウンリンクリソース上で、応答フィードバック情報を端末に送信するようにさらに構成される。タイプ1のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0264】
本発明の別の実施形態では、受信ユニット40は、
タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係に従って、タイプ2のアップリンクリソース上で、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータを受信するようにさらに構成され、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第1のタイミング関係は、DCIまたはRARに含まれるスケジューリング情報と、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされたアップリンクデータとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0265】
それに対応して、送信ユニット40は、スケジューリング情報を使用することによってスケジューリングされ、端末によって送信されたアップリンクデータがタイプ2のアップリンクリソース上で受信された後、タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係に従って、タイプ2のダウンリンクリソース上で、応答フィードバック情報を端末に送信するようにさらに構成される。タイプ2のアップリンクリソースに対応する第2のタイミング関係は、端末によって送信されたアップリンクデータと、アップリンクデータに対応する応答フィードバック情報との間のタイミング関係を示すために使用される。
【0266】
さらに、送信ユニット40は、
端末がタイプ1の端末能力をサポートする場合、タイプ1のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報をさらに含むこと、
端末がタイプ2の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと、または、
端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートする場合、もしくは、端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、タイプ1のダウンリンクリソースおよび/またはタイプ2のダウンリンクリソース上で、DCIまたはRARを送信することであって、DCIまたはRARは、端末がアップリンクデータを送信するようにスケジューリングするために使用されるスケジューリング情報を含むこと
を行うようにさらに構成される。
【0267】
本発明の別の実施形態では、DCIまたはRARは第2の指示情報を含み、端末がタイプ1の端末能力とタイプ2の端末能力とをサポートするか、または端末がタイプ1の端末能力とタイプ3の端末能力とをサポートする場合、DCIまたはRARは、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるアップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、タイプ2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される第3の指示情報をさらに含む。
【0268】
具体的には、DCIが第1のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCIが第2のDCIフォーマットである場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、
DCI内の巡回冗長検査CRCが第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ1のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示し、または、DCI内のCRCが第2のスクランブリングコードを使用することによってスクランブリングされている場合、第3の指示情報は、端末によってアップリンクデータを送信するために使用されるタイプ2のアップリンクリソースのサブキャリア情報もしくはサブチャネル情報を示す。
【0269】
本発明の別の実施形態では、受信ユニット40は、端末によって物理ランダムアクセスチャネルPRACH上で送信されたランダムアクセス情報を受信するようにさらに構成される。周波数領域における各PRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであるか、または15kHzより大きく180kHz以下であり、ランダムアクセス情報はランダムプリアンブル、直交シーケンスコード、または変調シンボルである。
【0270】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット401は、システム情報を端末に送信するようにさらに構成される。システム情報はPRACHチャネルの構成情報を含み、PRACHチャネルの構成情報は、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報および/またはタイプ2のPRACHチャネルに関する情報を含む。
【0271】
周波数領域における各タイプ1のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は3.75kHzまたは15kHzであり、タイプ1のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ1のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0272】
周波数領域における各タイプ2のPRACHチャネルによって占有される帯域幅は15kHzより大きく180kHz以下であり、タイプ2のPRACHチャネルに関する情報は、周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルの数、または周波数領域におけるタイプ2のPRACHチャネルのインデックスもしくは位置情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0273】
本発明の別の実施形態では、受信ユニット402は、具体的には、
各ランダムアクセス情報送信機会において、端末によってランダムに選択されたPRACHチャネル上で送信されたランダムに選択されたランダムプリアンブルを受信すること、または、
ランダムプリアンブルのセグメントを送信するために、端末によって送信されたランダムプリアンブルをn回受信することであって、各ランダムアクセス情報送信機会において端末がPRACHチャネルを占有し、nは1以上の整数であること
を行うように構成される。
【0274】
本発明の別の実施形態では、受信ユニット402は、
端末がタイプ1の端末能力および/もしくはタイプ2の端末能力をサポートする場合、タイプ1のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信すること、または、
端末がタイプ3の端末能力をサポートする場合、タイプ2のPRACHチャネル上で、端末によって送信されたランダムアクセス情報を受信すること
を行うようにさらに具体的に構成される。
【0275】
本発明の別の実施形態では、送信ユニット401は、タイプ1のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信するようにさらに構成される。タイプ1のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0276】
それに対応して、送信ユニット401は、タイプ2のPRACHチャネルに対応するダウンリンクリソース上で、またタイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係に従って、RARを端末に送信するようにさらに構成される。タイプ2のPRACHチャネルに対応するタイミング関係は、端末によって送信されたランダムアクセス情報と基地局によって送信されたRARとの間のタイミング関係を示すために使用される。
【0277】
本発明のこの実施形態において提供される基地局によれば、基地局はシステム情報を端末に送信し、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、第2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報と、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報とを含み、次いで、端末は、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し、第1の指示情報に基づいて、対応するアップリンクリソースおよびダウンリンクリソース上で送受信されるアップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信する。このように、既存のLTEシステムに基づいて、基地局は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、またはタイプ3の端末能力のうちのいずれか1つ、2つ、または3つをサポートする端末とのアップリンクデータ送信およびダウンリンクデータ送信を実行することができる。これにより、LTEシステムおよび基地局の利用効率が向上する。
【0278】
図15は、本発明の実施形態による、端末の概略構成図である。図15に示されるように、端末は、プロセッサ51と、メモリ52と、システムバス53と、通信インターフェース54とを含む。
【0279】
当業者であれば、図15に示される構造は一例にすぎず、端末の構造上の制限として解釈されるものではないことが理解できる。たとえば、端末は、図15に示されているものよりもより多数またはより少数の構成要素を代替として含んでもよく、図15に示される構成と異なる構成を有してもよい。
【0280】
以下で、端末の各構成部分について詳細に説明する。
【0281】
メモリ52はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ51はシステムバス53を使用することによってメモリ52に接続され、端末が動作する時、プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、端末が図2図3図4図5図6、または図10のいずれかに示される方法プロセスにおいて、端末によって実行されるステップを実行できるようにする。特定の方法については、図2図3図4図5図6、または図10のいずれかにおける実施形態の関連する説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0282】
この実施形態は、記憶媒体をさらに提供する。記憶媒体はメモリ52を含み得る。
【0283】
プロセッサ51は、中央処理装置central processing unitCPU)であり得る。代替として、プロセッサ51は、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサdigital signal processorDSP)、特定用途向け集積回路application specific integrated circuitASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイfield−programmable gate arrayFPGA)または別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリなどであり得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0284】
プロセッサ51は、専用プロセッサであり得る。専用プロセッサは、ベースバンド処理チップ、無線周波数処理チップなどのうちの少なくとも1つを含み得る。さらに、専用プロセッサは、端末の別の専用処理機能を有するチップをさらに含み得る。
【0285】
メモリ52は、ランダムアクセスメモリrandom−access memoryRAM)などの揮発性メモリvolatile memory)を含んでもよく、メモリ52は、読出し専用メモリread−only memoryROM)、フラッシュメモリflash memory)、ハードディスクドライブhard disk driveHDD)、またはソリッドステートドライブsolid−state driveSSD)などの不揮発性メモリnon−volatile memory)を含んでもよく、メモリ52は、上述のタイプのメモリの組合せを含んでもよい。
【0286】
システムバス53は、データバス、電源バス、制御バス、信号ステータスバスなどを含み得る。この実施形態における明確な説明のために、図22における様々なバスがシステムバス53としてマーク付けされている。
【0287】
通信インターフェース54は、具体的には、端末上のトランシーバであり得る。トランシーバは、無線トランシーバであり得る。たとえば、無線トランシーバは、端末のアンテナ等であり得る。プロセッサ51は、通信インターフェース54を使用することによって、基地局などの別のデバイスからデータを受信するか、またはそこにデータを送信する。
【0288】
特定の実装形態プロセスにおいて、図2図3図4図5図6、または図10のいずれか1つに示される方法プロセスにおいて端末によって実行されるすべてのステップは、ハードウェア形式のプロセッサ51によって、メモリ52に記憶されたソフトウェア形式のコンピュータ実行可能命令を実行することによって実装され得る。重複を避けるために、本明細書では詳細は再び説明されない。
【0289】
本発明のこの実施形態において提供される端末によれば、端末は、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、第2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報と、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報とを含み、次いで、端末は、第1の指示情報に基づいて、対応するアップリンクリソースおよびダウンリンクリソース上で送受信されるアップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信する。このように、既存のLTEシステムに基づいて、基地局は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、またはタイプ3の端末能力のうちのいずれか1つ、2つ、または3つをサポートする端末とのアップリンクデータ送信およびダウンリンクデータ送信を実行することができる。これにより、LTEシステムおよび基地局の利用効率が向上する。
【0290】
図16は、本発明の実施形態による、基地局の概略構成図である。図16を参照すると、基地局は、プロセッサ61と、メモリ62と、システムバス63と、通信インターフェース64とを含む。
【0291】
当業者であれば、図16に示される構造は一例にすぎず、基地局の構造上の制限として解釈されるものではないことが理解できる。たとえば、基地局は、図16に示されているものよりもより多数またはより少数の構成要素を代替として含んでもよく、図16に示される構成と異なる構成を有してもよい。
【0292】
以下で、基地局の各構成部分について詳細に説明する。
【0293】
メモリ62はコンピュータ実行可能命令を記憶するように構成され、プロセッサ6はシステムバス63を使用することによってメモリ62に接続され、基地局が動作する時、プロセッサ61は、メモリ62に記憶されたコンピュータ実行可能命令を実行し、基地局が図2図3図4図5図6、または図10のいずれかに示される方法において、基地局によって実行されるステップを実行できるようにする。特定の方法については、図2図3図4図5図6、または図10のいずれかにおける実施形態の関連する説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0294】
この実施形態は、記憶媒体をさらに提供する。記憶媒体はメモリ62を含み得る。
【0295】
プロセッサ61は、CPUであり得る。代替として、プロセッサ61は、別の汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAまたは別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアアセンブリなどであり得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。
【0296】
プロセッサ61は、専用プロセッサであり得る。専用プロセッサは、ベースバンド処理チップ、無線周波数処理チップなどのうちの少なくとも1つを含み得る。さらに、専用プロセッサは、基地局の別の専用処理機能を有するチップをさらに含み得る。
【0297】
メモリ62は、揮発性メモリ、たとえばランダムアクセスメモリRAMを含んでもよく、メモリ62は、不揮発性メモリ、たとえば読出し専用メモリROM、フラッシュメモリ、HDD、またはSSDを含んでもよく、メモリ62は、上述のタイプのメモリの組合せを含んでもよい。
【0298】
システムバス63は、データバス、電源バス、制御バス、信号ステータスバスなどを含み得る。この実施形態における明確な説明のために、図23における様々なバスがシステムバス63としてマーク付けされている。
【0299】
通信インターフェース64は、具体的には、基地局上のトランシーバであり得る。トランシーバは、無線トランシーバであり得る。たとえば、無線トランシーバは、基地局のアンテナ等であり得る。プロセッサ61は、通信インターフェース6を使用することによって、端末などの別のデバイスからデータを受信するか、またはそこにデータを送信する。
【0300】
特定の実装形態プロセスにおいて、図2図3図4図5図6、または図10のいずれか1つに示される方法プロセスにおいて基地局によって実行されるすべてのステップは、ハードウェア形式のプロセッサ61によって、メモリ62に記憶されたソフトウェア形式のコンピュータ実行可能命令を実行することによって実装され得る。重複を避けるために、本明細書では詳細は再び説明されない。
【0301】
本発明のこの実施形態において提供される基地局によれば、基地局は、システム情報を端末に送信し、システム情報は、端末によってアップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースを示すために使用される第1の指示情報を含み、第1の指示情報は、アップリンクリソースがタイプ1のアップリンクリソースであるか、第2のアップリンクリソースであるかを示すために使用される情報と、タイプ1のアップリンクリソースまたはタイプ2のアップリンクリソースの時間領域情報および/または周波数領域情報とを含み、次いで、端末は、アップリンクデータまたはアップリンク制御情報を送信するために使用されるアップリンクリソースの第1の指示情報を取得し、第1の指示情報に基づいて、対応するアップリンクリソースおよびダウンリンクリソース上で送受信されるアップリンクデータおよびダウンリンクデータを送信する。このように、既存のLTEシステムに基づいて、基地局は、タイプ1の端末能力、タイプ2の端末能力、またはタイプ3の端末能力のうちのいずれか1つ、2つ、または3つをサポートする端末とのアップリンクデータ送信およびダウンリンクデータ送信を実行することができる。これにより、LTEシステムおよび基地局の利用効率が向上する。
【0302】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的解決策を説明することが意図されるにすぎず、本発明を限定するためのものではない点に留意されたい。本発明は、上述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の趣旨および範囲から逸脱することなしに、上述の実施形態において説明された技術的解決策を依然として変更してもよく、それらのいくつかの技術的特徴を同等に置き換えてもよいことを理解するべきである。
図1
図2
図3
図4
図4A
図5
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16