(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザが前記建物に入った時刻から所定時間が経過した時刻までの期間に含まれる前記機器操作情報に対応する操作を、前記ユーザにより行われた操作であると推定する、
請求項1記載の操作者推定方法。
前記操作者情報は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザが前記電気機器を操作する頻度が最も高い操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含む、
請求項1又は2記載の操作者推定方法。
前記操作者情報は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザが前記電気機器を操作する頻度が最も高い操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含み、
前記操作者情報が付加された前記操作履歴のうち、所定の期間に含まれる前記機器操作情報に付加された前記重み情報を、前記2以上のユーザごとに集計することにより前記利用者推定情報を算出する、
請求項6記載の操作者推定方法。
さらに、前記利用者推定情報に基づき、前記2以上のユーザのうちの1のユーザによって利用される割合が所定値以上である電気機器の操作者が前記1のユーザであると推定し、
前記操作履歴において、前記操作者が推定された電気機器の前記機器識別情報を含む前記機器操作情報が蓄積された時点から所定期間内に蓄積された機器操作情報に対して、前記1のユーザにより操作が行われた旨を示す操作者情報を付加する、
請求項6〜11のいずれか1項に記載の操作者推定方法。
前記ユーザが前記建物に入ったか否かを判定する際に、推定の対象となる1以上のユーザごとに、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と前記ユーザ端末を識別するユーザ端末識別情報とを対応付けたユーザ情報を参照し、前記建物に入ったユーザが、前記推定の対象となる1以上のユーザのいずれであるかを識別する、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の操作者推定方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(本開示の基礎となった知見)
以下、本開示の基礎となった知見について説明する。
【0013】
例えば、宅内に配置された家電機器は、家族で共用される家電機器と、家族内の特定のユーザが利用する家電機器とを含む。家族で共用される家電機器は、例えば、リビングに配置された照明機器、エアコン及びテレビである。家族内の特定のユーザが利用する家電機器は、例えば、特定のユーザの部屋に配置された照明機器、エアコン及びテレビである。
【0014】
宅内に配置された家電機器の制御を、ユーザ自身が直接操作するのではなく、自動化するには、家電機器を利用する家族のメンバを特定するとともに、家族のメンバ毎に家電機器の制御内容を予め設定する必要がある。例えば、家族のメンバを特定するには、家電機器を利用するユーザの顔をカメラで撮影し、撮影した顔画像を認証することによりユーザを特定することが可能である。しかしながら、この場合、各家電機器にカメラを設ける必要があり、コストがかかる。
【0015】
また、家族のメンバ毎に家電機器の制御内容を予め設定する場合、設定登録に手間がかかり、ユーザの好みの変化及び気温などの周辺の環境の変化に応じて自動的に制御内容を変更することができない。家電機器の過去の操作ログ情報に基づいて、家族のメンバ毎の家電機器の制御内容を学習し、学習結果に応じて家族のメンバ毎の制御内容を自動的に変更することも可能であるが、この場合も、操作ログ情報に家族内の誰によって行われた操作であるかを示す情報を対応付ける必要がある。例えば、ネットワークに接続された家電機器が、家族の各メンバが携帯するスマートフォンから遠隔操作されることにより、スマートフォンの所有者と操作ログ情報とを対応付けることができる。しかしながら、宅内にいるユーザは、家電機器の本体に設けられたスイッチ又は家電機器に付属するリモートコントローラを用いて家電機器を操作することが多く、常にスマートフォンを用いて家電機器を操作することは困難である。
【0016】
例えば、特許文献1では、携帯機、受信装置、機器制御装置等により、住宅内又は住宅外におけるユーザの存在位置が特定される。そして、当該特定された存在位置と、その存在位置近傍に設けられた照明機器及び空調装置の運転履歴との対応関係に基づいて、ユーザの行動履歴が機器制御装置に記憶される。機器制御装置は、行動履歴に基づいて、頻度の高い行動を解析し、当該解析した高頻度の行動の情報に基づいて、照明機器及び/又は空調装置を制御する。これにより、エネルギーを無駄に浪費することなく、ユーザが目的場所に移動した時点から快適かつ便利な室内環境を享受できる機器制御システムを提供している。
【0017】
また、例えば、特許文献2では、家庭内のネットワークを介して複数の家電用の機器とサーバとが接続された家庭内ネットワークシステムにおいて、機器は、個々のIDが設定された利用者タグの近接情報を検知する近接センサ、及び機器の利用者に対する位置情報を検出する人体センサの少なくともいずれか一方のセンサを具備し、サーバは、センサから得られた位置情報とID情報とを識別することにより利用者の移動状況を判定し、判定結果に基づき機器の制御を行うことが開示されている。
【0018】
上記の特許文献1の機器制御システムでは、機器を利用するユーザを特定するために、ユーザは常に携帯機を携帯する必要があるとともに、ユーザが携帯する携帯機から送信される識別情報を受信する受信装置を宅内の全ての機器のそれぞれの近傍に設ける必要がある。そのため、機器制御システムの構成は複雑になり、コストもかかることになる。
【0019】
また、上記の特許文献2のネットワークシステムでも、機器を利用するユーザを特定するために、ユーザは常にタグを携帯する必要があるとともに、ユーザが携帯するタグから送信されるIDを検知するセンサを宅内の全ての機器に設ける必要がある。そのため、ネットワークシステムの構成は複雑になり、コストもかかることになる。
【0020】
上記のような課題を解決するため、本開示の一態様に係る操作者推定方法は、建物の内部に設置された2以上の電気機器の操作者を推定する操作者推定装置における操作者推定方法であって、前記建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着するユーザ端末から送信された現在位置情報とに基づき、前記ユーザが前記建物に入ったか否かを判定し、前記ユーザが前記建物に入ったと判定した場合、操作が行われた前記電気機器を識別する機器識別情報と前記操作が行われた操作時刻と前記操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報を前記操作ごとに蓄積した操作履歴と、前記ユーザが前記建物に入った時刻とに基づいて、前記ユーザにより行われた操作を推定し、前記推定した操作に対応する前記機器操作情報に対して、前記推定した操作が前記ユーザにより行われた旨を示す操作者情報を付加する。
【0021】
この構成によれば、建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着するユーザ端末から送信された現在位置情報とに基づき、ユーザが建物に入ったか否かが判定される。ユーザが建物に入ったと判定された場合、操作が行われた電気機器を識別する機器識別情報と操作が行われた操作時刻と操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報が操作ごとに蓄積された操作履歴と、ユーザが建物に入った時刻とに基づいて、ユーザにより行われた操作が推定される。推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加される。
【0022】
したがって、ユーザにより行われた操作が推定され、推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加されるので、建物内に配置された電気機器を利用する頻度が最も高いユーザを容易に推定することができる。
【0023】
また、上記の操作者推定方法において、前記ユーザが前記建物に入った時刻から所定時間が経過した時刻までの期間に含まれる前記機器操作情報に対応する操作を、前記ユーザにより行われた操作であると推定してもよい。
【0024】
この構成によれば、ユーザが建物に入った時刻から所定時間が経過した時刻までの期間に含まれる機器操作情報に対応する操作が、ユーザにより行われた操作であると推定される。
【0025】
したがって、ユーザが建物に入った直後に操作された電気機器は、建物に入ったユーザによって操作されたと判断することが可能であるので、ユーザが建物に入った時刻から所定時間が経過した時刻までの期間に行われた操作は、ユーザにより行われた操作であると推定することができる。
【0026】
また、上記の操作者推定方法において、前記操作者情報は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザが前記電気機器を操作する頻度が最も高い操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含んでもよい。
【0027】
この構成によれば、操作者情報は、ユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザが電気機器を操作する頻度が最も高い操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含む。
【0028】
したがって、電気機器を利用可能な複数のユーザのそれぞれの重み情報を比較することにより、複数のユーザの中から、電気機器を操作する頻度が最も高い操作者を容易に推定することができる。
【0029】
また、上記の操作者推定方法において、前記重み情報は、いずれの時刻においても一定の値であってもよい。
【0030】
この構成によれば、いずれの時刻においても一定の値である重み情報を用いて、複数のユーザの中から、電気機器を操作する頻度が最も高い操作者を容易に推定することができる。
【0031】
また、上記の操作者推定方法において、前記重み情報は、前記ユーザが前記建物に入った時刻からの経過時間に応じて減少する値であってもよい。
【0032】
この構成によれば、ユーザが建物に入った時刻からの経過時間に応じて減少する値である重み情報を用いて、複数のユーザの中から、電気機器を操作する頻度が最も高い操作者をより確実に推定することができる。
【0033】
また、上記の操作者推定方法において、前記電気機器は2以上のユーザにより操作され、さらに、前記操作者情報が付加された前記操作履歴に基づき、前記電気機器が前記2以上のユーザのそれぞれにより利用される割合を示す利用者推定情報を算出してもよい。
【0034】
この構成によれば、電気機器は2以上のユーザにより操作される。操作者情報が付加された操作履歴に基づき、電気機器が2以上のユーザのそれぞれにより利用される割合を示す利用者推定情報が算出される。
【0035】
したがって、電気機器が2以上のユーザのそれぞれにより利用される割合を示す利用者推定情報から、電気機器を利用する頻度が最も高い利用者を容易に推定することができる。
【0036】
また、上記の操作者推定方法において、前記操作者情報は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と、前記ユーザが前記電気機器を操作する頻度が最も高い操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含み、前記操作者情報が付加された前記操作履歴のうち、所定の期間に含まれる前記機器操作情報に付加された前記重み情報を、前記2以上のユーザごとに集計することにより前記利用者推定情報を算出してもよい。
【0037】
この構成によれば、操作者情報は、ユーザを識別するユーザ識別情報と、ユーザが電気機器を操作する頻度が最も高い操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含む。操作者情報が付加された操作履歴のうち、所定の期間に含まれる機器操作情報に付加された重み情報が、2以上のユーザごとに集計されることにより利用者推定情報が算出される。
【0038】
したがって、所定の期間に含まれる機器操作情報に付加された重み情報が、2以上のユーザごとに集計されることにより、利用者推定情報を算出することができる。
【0039】
また、上記の操作者推定方法において、前記所定の期間は、前記操作履歴が記録された全ての期間であってもよい。
【0040】
この構成によれば、操作履歴が記録された全ての期間に含まれる機器操作情報に付加された重み情報が、2以上のユーザごとに集計されることにより、利用者推定情報を算出することができる。
【0041】
また、上記の操作者推定方法において、前記所定の期間は、現在時刻から所定の時間遡った期間であってもよい。
【0042】
この構成によれば、現在時刻から所定の時間遡った期間に含まれる機器操作情報に付加された重み情報が、2以上のユーザごとに集計されることにより、利用者推定情報を算出することができる。
【0043】
また、上記の操作者推定方法において、さらに、表示装置に前記利用者推定情報を表示させるための表示情報を作成してもよい。
【0044】
この構成によれば、表示装置に利用者推定情報を表示させるための表示情報が作成されるので、利用者推定情報をユーザに提示することができる。
【0045】
また、上記の操作者推定方法において、前記ユーザが前記建物に入ったと判定した場合、前記利用者推定情報に基づき、前記建物に入った前記ユーザにより利用される割合が所定値以上の電気機器を特定し、前記操作時刻が、前記ユーザが前記建物に入った時刻から所定の時間経過後であり、かつ、前記機器識別情報が前記特定した電気機器の機器識別情報と合致する機器操作情報に対して前記操作者情報を付加してもよい。
【0046】
この構成によれば、ユーザが建物に入ったと判定された場合、利用者推定情報に基づき、建物に入ったユーザにより利用される割合が所定値以上の電気機器が特定される。操作時刻が、ユーザが建物に入った時刻から所定の時間経過後であり、かつ、機器識別情報が特定した電気機器の機器識別情報と合致する機器操作情報に対して操作者情報が付加される。
【0047】
したがって、操作時刻が、ユーザが建物に入った時刻から所定の時間経過後であっても、建物に入ったユーザにより利用される割合が所定値以上の電気機器と同じ電気機器であれば、機器操作情報に対して操作者情報を付加することができる。
【0048】
また、上記の操作者推定方法において、さらに、前記利用者推定情報に基づき、前記2以上のユーザのうちの1のユーザによって利用される割合が所定値以上である電気機器の操作者が前記1のユーザであると推定し、前記操作履歴において、前記操作者が推定された電気機器の前記機器識別情報を含む前記機器操作情報が蓄積された時点から所定期間内に蓄積された機器操作情報に対して、前記1のユーザにより操作が行われた旨を示す操作者情報を付加してもよい。
【0049】
この構成によれば、利用者推定情報に基づき、2以上のユーザのうちの1のユーザによって利用される割合が所定値以上である電気機器の操作者が1のユーザであると推定される。操作履歴において、操作者が推定された電気機器の機器識別情報を含む機器操作情報が蓄積された時点から所定期間内に蓄積された機器操作情報に対して、1のユーザにより操作が行われた旨を示す操作者情報が付加される。
【0050】
したがって、ユーザが建物に入ってから所定時間以上経過した場合であっても、操作者が推定された電気機器に対する操作であれば、操作者情報を付加することができる。
【0051】
また、上記の操作者推定方法において、所定期間内に2以上のユーザが前記建物に入ったと判定した場合、前記ユーザにより行われた操作を推定しなくてもよい。
【0052】
この構成によれば、所定期間内に2以上のユーザが建物に入ったと判定された場合、ユーザにより行われた操作が推定されない。すなわち、2以上のユーザが建物に入った直後に電気機器が操作された場合、電気機器が2以上のユーザのいずれのユーザによって操作されたのかを特定することができない。
【0053】
したがって、所定期間内に2以上のユーザが建物に入ったと判定された場合、ユーザにより行われた操作が推定されないので、不要な処理を省略することができる。
【0054】
また、上記の操作者推定方法において、前記ユーザが前記建物に入ったか否かを判定する際に、推定の対象となる1以上のユーザごとに、前記ユーザを識別するユーザ識別情報と前記ユーザ端末を識別するユーザ端末識別情報とを対応付けたユーザ情報を参照し、前記建物に入ったユーザが、前記推定の対象となる1以上のユーザのいずれであるかを識別してもよい。
【0055】
この構成によれば、ユーザが建物に入ったか否かを判定する際に、推定の対象となる1以上のユーザごとに、ユーザを識別するユーザ識別情報とユーザ端末を識別するユーザ端末識別情報とを対応付けたユーザ情報が参照され、建物に入ったユーザが、推定の対象となる1以上のユーザのいずれであるかが識別される。
【0056】
したがって、建物に入ったユーザが、推定の対象となる1以上のユーザのいずれであるかを識別することができる。
【0057】
また、上記の操作者推定方法において、前記ユーザ情報は、推定の対象となるユーザであって、前記ユーザ端末を携帯又は装着しない端末不所持ユーザを識別する端末不所持ユーザ識別情報をさらに含み、前記操作時刻が、推定の対象となるユーザであって前記ユーザ端末を携帯又は装着するユーザが前記建物に入っていないと判定される期間に含まれる前記機器操作情報に対応する操作を、前記端末不所持ユーザ識別情報により識別される前記端末不所持ユーザによって行われた操作であると推定し、前記推定した操作に対応する前記機器操作情報に対して、前記推定された操作が前記端末不所持ユーザにより行われた旨を示す操作者情報を付加してもよい。
【0058】
この構成によれば、ユーザ情報は、推定の対象となるユーザであって、ユーザ端末を携帯又は装着しない端末不所持ユーザを識別する端末不所持ユーザ識別情報をさらに含む。操作時刻が、推定の対象となるユーザであってユーザ端末を携帯又は装着するユーザが建物に入っていないと判定される期間に含まれる機器操作情報に対応する操作が、端末不所持ユーザ識別情報により識別される端末不所持ユーザによって行われた操作であると推定される。推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定された操作が端末不所持ユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加される。
【0059】
すなわち、ユーザ端末を携帯又は装着するユーザが建物に入っていない場合に、建物内で電気機器が操作された場合、当該電気機器の操作は、ユーザ端末を携帯又は装着しない端末不所持ユーザによる操作であると推定することができる。したがって、ユーザ端末を携帯又は装着しない端末不所持ユーザによる操作も推定することができる。
【0060】
また、上記の操作者推定方法において、前記現在位置情報は、前記ユーザ端末から所定の時間間隔で自動的に送信され、前記ユーザ端末が前記現在位置情報を送信する際に、前記建物の位置情報と前記現在位置情報とに基づいて算出される前記建物と前記ユーザ端末との間の距離に応じて、前記所定の時間間隔を変化させてもよい。
【0061】
この構成によれば、現在位置情報は、ユーザ端末から所定の時間間隔で自動的に送信される。ユーザ端末が現在位置情報を送信する際に、建物の位置情報と現在位置情報とに基づいて算出される建物とユーザ端末との間の距離に応じて、所定の時間間隔が変化される。
【0062】
したがって、ユーザ端末が建物から離れた位置に存在する場合は、ユーザ端末が現在位置情報を送信する時間間隔を長くすることで、消費電力を削減することができる。また、ユーザ端末が建物の近傍に存在する場合は、ユーザ端末が現在位置情報を送信する時間間隔を短くすることで、ユーザが建物に入ったか否かをより正確に判断することができる。
【0063】
本開示の他の態様に係る操作者推定装置は、建物の内部に設置された2以上の電気機器の操作者を推定する操作者推定装置であって、前記建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着するユーザ端末から送信された現在位置情報とに基づき、前記ユーザが前記建物に入ったか否かを判定する判定部と、前記ユーザが前記建物に入ったと判定した場合、操作が行われた前記電気機器を識別する機器識別情報と前記操作が行われた操作時刻と前記操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報を前記操作ごとに蓄積した操作履歴と、前記ユーザが前記建物に入った時刻とに基づいて、前記ユーザにより行われた操作を推定する推定部と、前記推定した操作に対応する前記機器操作情報に対して、前記推定した操作が前記ユーザにより行われた旨を示す操作者情報を付加する更新部と、を備える。
【0064】
この構成によれば、建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着するユーザ端末から送信された現在位置情報とに基づき、ユーザが建物に入ったか否かが判定される。ユーザが建物に入ったと判定された場合、操作が行われた電気機器を識別する機器識別情報と操作が行われた操作時刻と操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報が操作ごとに蓄積された操作履歴と、ユーザが建物に入った時刻とに基づいて、ユーザにより行われた操作が推定される。推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加される。
【0065】
したがって、ユーザにより行われた操作が推定され、推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加されるので、建物内に配置された電気機器を利用する頻度が最も高いユーザを容易に推定することができる。
【0066】
本開示の他の態様に係る操作者推定プログラムは、建物の内部に設置された2以上の電気機器の操作者を推定する操作者推定プログラムであって、コンピュータを、前記建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着するユーザ端末から送信された現在位置情報とに基づき、前記ユーザが前記建物に入ったか否かを判定する判定部と、前記ユーザが前記建物に入ったと判定した場合、操作が行われた前記電気機器を識別する機器識別情報と前記操作が行われた操作時刻と前記操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報を前記操作ごとに蓄積した操作履歴と、前記ユーザが前記建物に入った時刻とに基づいて、前記ユーザにより行われた操作を推定する推定部と、前記推定した操作に対応する前記機器操作情報に対して、前記推定した操作が前記ユーザにより行われた旨を示す操作者情報を付加する更新部として機能させる。
【0067】
この構成によれば、建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着するユーザ端末から送信された現在位置情報とに基づき、ユーザが建物に入ったか否かが判定される。ユーザが建物に入ったと判定された場合、操作が行われた電気機器を識別する機器識別情報と操作が行われた操作時刻と操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報が操作ごとに蓄積された操作履歴と、ユーザが建物に入った時刻とに基づいて、ユーザにより行われた操作が推定される。推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加される。
【0068】
したがって、ユーザにより行われた操作が推定され、推定された操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報が付加されるので、建物内に配置された電気機器を利用する頻度が最も高いユーザを容易に推定することができる。
【0069】
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0070】
(実施の形態1)
ユーザが自宅に帰宅した直後に操作された家電機器は、帰宅したユーザによって操作された可能性が高い。そこで、実施の形態1では、ユーザが自宅に帰宅した場合、帰宅したユーザを特定し、ユーザの帰宅した時刻から所定時間以内に操作された家電機器は、特定したユーザによって操作されたと判断する。
【0071】
図1は、本開示の実施の形態1における操作者推定システムの概略について説明するための模式図である。
【0072】
例えば、家族のメンバの1人である父11は、所定の時間間隔で現在位置情報を自動的に送信する位置情報端末を携帯している。そして、20時に父11が家12に帰宅した場合、操作者推定システムは、位置情報端末から送信される現在位置情報に基づいて、帰宅した人物が父11であると特定する。そして、父11が帰宅した時刻から所定時間以内に操作された家電機器は、父11によって操作されたと判断される。例えば、20時01分に部屋13の照明Aが点灯し、20時05分に部屋13の照明Aが消灯した場合、操作者推定システムは、照明Aが父11によって操作されたと推定し、父11であることを識別するための情報と重み情報とを、照明Aを操作したことを示す情報に対応付けて記憶する。20時10分にリビングルーム14のテレビBの音量が上げられた場合、テレビBは、父11が帰宅した時刻から所定時間を越えて操作されているため、父11によって操作されたと判断されない。
【0073】
図2は、本開示の実施の形態1における操作者推定システムの構成を示す図である。操作者推定システムは、操作者推定装置1、位置情報端末2及び家電機器3を備える。
【0074】
操作者推定装置1は、例えばサーバであり、建物の内部に設置された2以上の電気機器の操作者を推定する。なお、建物は、操作者が居住する家であり、電気機器は、家電機器である。
【0075】
位置情報端末2は、例えばスマートフォン又はウエアラブルデバイスであり、ユーザによって携帯又は装着される。位置情報端末2は、例えばGPS(Global Positioning System)により現在位置を取得する。位置情報端末2は、取得した現在位置と、位置情報端末2を識別するための位置情報端末IDとを操作者推定装置1へ送信する。位置情報端末2は、ネットワークを介して操作者推定装置1と通信可能に接続される。なお、ネットワークは、例えばインターネットである。
【0076】
家電機器3は、例えば、照明機器、エアコン及びテレビであり、建物の内部に設置される。家電機器3は、ユーザによって操作が行われた場合、家電機器を識別するための家電機器IDと、家電機器の操作内容を示す機器操作情報とを操作者推定装置1へ送信する。家電機器3は、ネットワークを介して操作者推定装置1と通信可能に接続される。なお、ネットワークは、例えばインターネットである。操作者推定システムは、2以上の家電機器3を備える。
【0077】
操作者推定装置1は、端末位置情報管理部101、端末位置情報記憶部102、自宅位置情報管理部103、自宅位置情報記憶部104、ユーザ情報管理部105、ユーザ情報記憶部106、帰宅判定部107、帰宅者情報管理部108、帰宅者情報記憶部109、操作履歴管理部110、操作履歴記憶部111、家電情報管理部112、家電情報記憶部113、操作者推定部114、利用者推定情報管理部115及び利用者推定情報記憶部116を備える。
【0078】
端末位置情報管理部101は、位置情報端末2によって送信された現在位置及び位置情報端末IDを取得し、端末位置情報記憶部102に記憶する。位置情報端末2は、現在位置及び位置情報端末IDを定期的に操作者推定装置1へ送信する。不図示の通信部は、現在位置及び位置情報端末IDを位置情報端末2から受信し、受信した現在位置及び位置情報端末IDを端末位置情報管理部101へ出力する。
【0079】
なお、現在位置及び位置情報端末IDは、ユーザが携帯又は装着する位置情報端末2から所定の時間間隔で自動的に送信される。また、位置情報端末2が現在位置を送信する際に、自宅位置情報と現在位置とに基づいて算出される自宅と位置情報端末2との間の距離に応じて、位置情報端末2が現在位置を送信する所定の時間間隔を変化させてもよい。例えば、位置情報端末2は、自宅と位置情報端末2との間の距離が5km以上である場合、現在位置及び位置情報端末IDを5分毎に操作者推定装置1へ送信し、自宅と位置情報端末2との間の距離が1km以上5km未満である場合、現在位置及び位置情報端末IDを1分毎に操作者推定装置1へ送信し、自宅と位置情報端末2との間の距離が100m以上1km未満である場合、現在位置及び位置情報端末IDを10秒毎に操作者推定装置1へ送信し、自宅と位置情報端末2との間の距離が100m未満である場合、現在位置及び位置情報端末IDを1秒毎に操作者推定装置1へ送信してもよい。これにより、位置情報端末2の消費電力を削減することができる。
【0080】
端末位置情報記憶部102は、位置情報端末IDと、位置情報端末2の現在位置とを対応付けた端末位置情報を記憶する。
【0081】
図3は、位置情報記憶部に記憶される端末位置情報の一例を示す図である。
図3に示すように、端末位置情報記憶部102は、位置情報端末IDと、位置情報端末2の現在位置とを対応付けた端末位置情報を記憶する。現在位置は、例えば、緯度及び経度で表される。例えば、「mobile−a」という位置情報端末IDには、「xxx」という現在位置が対応付けられている。
【0082】
なお、位置情報端末2の現在位置は、建物内のユーザの位置を特定するために用いられるのではなく、ユーザが建物内に入ったか否か、すなわちユーザが帰宅したか否かを判定するために用いられる。
【0083】
自宅位置情報管理部103は、位置情報端末ID及び自宅位置を取得し、自宅位置情報記憶部104に記憶する。位置情報端末ID及び自宅位置は、例えば初期設定時に位置情報端末2又はパーソナルコンピュータにより入力される。また、位置情報端末ID及び自宅位置は、位置情報端末2から夜間に送信される現在位置及び位置情報端末IDに基づいて推定されてもよい。
【0084】
自宅位置情報記憶部104は、位置情報端末IDと自宅位置とを対応付けた自宅位置情報を記憶する。自宅位置は、例えば、緯度及び経度で表される。自宅位置は、位置情報端末2を携帯するユーザが居住する家の位置を表す。なお、自宅位置情報記憶部104は、同一の家に居住する複数のユーザの位置情報端末IDと自宅位置とを対応付けた自宅位置情報を記憶する。
【0085】
ユーザ情報管理部105は、位置情報端末ID及び家族メンバIDを取得し、ユーザ情報記憶部106に記憶する。家族メンバIDは、位置情報端末2を所有するユーザが家族内の誰であるかを識別するための情報である。
【0086】
ユーザ情報記憶部106は、位置情報端末IDと家族メンバIDとを対応付けたユーザ情報を記憶する。
【0087】
図4は、ユーザ情報記憶部に記憶されるユーザ情報の一例を示す図である。
図4に示すように、ユーザ情報記憶部106は、位置情報端末IDと家族メンバIDとを対応付けたユーザ情報を、推定の対象となる1以上のユーザごとに記憶する。例えば、「mobile−a」という位置情報端末IDには、「a(父)」という家族メンバIDが対応付けられており、「mobile−b」という位置情報端末IDには、「b(母)」という家族メンバIDが対応付けられており、「mobile−c」という位置情報端末IDには、「c(子)」という家族メンバIDが対応付けられている。
【0088】
帰宅判定部107は、建物の位置情報と、ユーザが携帯又は装着する位置情報端末2から送信された現在位置情報とに基づき、ユーザが建物に入ったか否かを判定する。すなわち、帰宅判定部107は、端末位置情報管理部101から位置情報端末ID及び現在位置を取得し、取得した位置情報端末IDに対応する自宅位置を自宅位置情報管理部103から取得する。帰宅判定部107は、自宅位置情報管理部103から取得した自宅位置と、端末位置情報管理部101から取得した現在位置とに基づき、ユーザが帰宅したか否かを判定する。帰宅判定部107は、自宅位置情報管理部103から取得した自宅位置と、端末位置情報管理部101から取得した現在位置とが一致した場合、ユーザが帰宅したと判定する。なお、帰宅判定部107は、自宅位置情報管理部103から取得した自宅位置を中心とする所定の半径の円内に、端末位置情報管理部101から取得した現在位置が入った場合、ユーザが帰宅したと判定してもよい。
【0089】
また、帰宅判定部107は、ユーザが建物に入ったか否かを判定する際に、推定の対象となる1以上のユーザごとに、ユーザを識別するユーザ識別情報(家族メンバID)とユーザ端末を識別するユーザ端末識別情報(位置情報端末ID)とを対応付けたユーザ情報を参照し、建物に入ったユーザが、推定の対象となる1以上のユーザのいずれであるかを識別する。すなわち、帰宅判定部107は、ユーザが建物に入ったと判定した場合、建物に入ったユーザの位置情報端末IDに対応付けられている家族メンバIDをユーザ情報管理部105から取得する。
【0090】
帰宅者情報管理部108は、帰宅判定部107によって識別された家族メンバIDと、当該家族メンバIDに対応するユーザが帰宅した時刻から現在の時刻までの経過時間とを帰宅者情報記憶部109に記憶する。
【0091】
帰宅者情報記憶部109は、帰宅したユーザの家族メンバIDと、ユーザが帰宅してからの経過時間とを対応付けた帰宅者情報を記憶する。
【0092】
図5は、帰宅者情報記憶部に記憶される帰宅者情報の一例を示す図である。
図5に示すように、帰宅者情報記憶部109は、家族メンバIDと経過時間とを対応付けた帰宅者情報を、推定の対象となる1以上のユーザごとに記憶する。例えば、「a(父)」という家族メンバIDには、「180」という経過時間(秒)が対応付けられている。
【0093】
操作者推定部114は、家電機器3によって送信された機器操作情報を取得し、操作履歴管理部110へ出力する。不図示の通信部は、機器操作情報を家電機器3から受信し、受信した機器操作情報を操作者推定部114へ出力する。機器操作情報は、操作が行われた家電機器を識別する家電機器ID(機器識別情報)と、操作が行われた操作時刻と、操作を特定するための情報とを含む。
【0094】
操作者推定部114は、ユーザが建物に入ったと判定した場合、操作が行われた家電機器を識別する家電機器ID(機器識別情報)と操作が行われた操作時刻と操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報を操作ごとに蓄積した操作履歴と、ユーザが建物に入った時刻とに基づいて、ユーザにより行われた操作を推定する。操作者推定部114は、推定した操作に対応する機器操作情報に対して、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報を付加する。操作者情報は、ユーザを識別する家族メンバID(ユーザ識別情報)と、ユーザが実際の操作者であることの確からしさを数値で示す重み情報とを含む。
【0095】
操作者推定部114は、ユーザが建物に入った時刻から所定時間が経過した時刻までの期間に含まれる機器操作情報に対応する操作を、ユーザにより行われた操作であると推定する。例えば、操作者推定部114は、ユーザが建物に入った時刻から10分間に行われた操作を、建物に入ったユーザにより行われた操作であると推定する。
【0096】
操作履歴管理部110は、操作者推定部114から出力された機器操作情報を取得し、操作履歴記憶部111に記憶する。
【0097】
操作履歴記憶部111は、操作が行われた家電機器を識別する家電機器ID(機器識別情報)と、操作が行われた操作時刻と、操作を特定するための情報とを対応付けた機器操作情報を操作ごとに蓄積した操作履歴を記憶する。
【0098】
図6は、操作履歴記憶部に記憶される操作履歴の一例を示す図である。
図6に示すように、操作履歴は、機器操作情報と、操作者情報とを含む。機器操作情報は、操作が行われた操作時刻と、操作が行われた家電機器を識別する家電機器IDと、操作を特定するための情報(操作内容)とを含む。
図6では、20時01分に「device−A」という家電機器IDを有する家電機器に対し、スイッチをONする操作が行われたことを示し、20時05分に「device−A」という家電機器IDを有する家電機器に対し、スイッチをOFFする操作が行われたことを示し、20時10分に「device−B」という家電機器IDを有する家電機器に対し、音量を上げる操作が行われたことを示している。
【0099】
また、操作者情報は、家族メンバIDと、重み情報とを含む。例えば、20時に「a(父)」という家族メンバIDを有するユーザが帰宅した場合、20時01分に行われた操作に対し、家族メンバID「a(父)」と重み情報「+10」とを含む操作者情報が対応付けられる。また、20時05分に行われた操作に対し、家族メンバID「a(父)」と重み情報「+5」とを含む操作者情報が対応付けられる。また、20時10分に行われた操作に対しては、ユーザが帰宅してから10分経過しているため、操作者情報は対応付けられない。
【0100】
なお、重み情報は、ユーザが建物に入った時刻からの経過時間に応じて減少する値である。例えば、ユーザが帰宅してからの経過時間が秒単位で管理されている場合、秒単位の経過時間を分単位の経過時間に換算し、分単位に換算した経過時間の逆数を重み情報として算出してもよい。すなわち、帰宅してから1分後に操作された家電機器には、1/(60/60)=1.0という重み情報が付加され、帰宅してから5分後に操作された家電機器には、1/(300/60)=0.2という重み情報が付加される。
【0101】
また、重み情報は、いずれの時刻においても一定の値であってもよい。例えば、ユーザが建物に入った時刻から10分以内に操作された家電機器に対して、+5の重み情報が付加されてもよい。
【0102】
家電情報管理部112は、家電機器IDと、家電機器の名称と、家電機器を利用するユーザの家族メンバIDとを取得し、家電情報記憶部113に記憶する。家電機器ID、家電機器の名称及び家族メンバIDは、例えば初期設定時に位置情報端末2又はパーソナルコンピュータにより入力される。
【0103】
家電情報記憶部113は、家電機器IDと、家電機器の名称と、家電機器を利用するユーザの家族メンバIDとを対応付けた家電情報を記憶する。
【0104】
図7は、家電情報記憶部に記憶される家電情報の一例を示す図である。
図7に示すように、家電情報記憶部113は、家電機器IDと家電機器の名称と家族メンバIDとを対応付けた家電情報を記憶する。例えば、「device−A」という家電機器IDには、「家電A」という名称と、「a(父)、b(母)及びc(子)」という家族メンバIDとが対応付けられている。この場合、家電機器ID「device−A」で表される家電機器の名称が、「家電A」であり、この家電機器は、家族メンバID「a(父)、b(母)及びc(子)」で表されるユーザによって利用される。
【0105】
操作者推定部114は、操作者情報が付加された操作履歴に基づき、電気機器が2以上のユーザのそれぞれにより 利用される割合を示す利用者推定情報を算出する。操作者推定部114は、操作者情報が付加された操作履歴のうち、所定の期間に含まれる機器操作情報に付加された重み情報を、2以上のユーザごとに集計することにより利用者推定情報を算出する。なお、所定の期間は、操作履歴が記録された全ての期間であってもよく、所定の期間は、現在時刻から所定の時間遡った期間であってもよい。
【0106】
利用者推定情報管理部115は、操作者推定部114によって算出された利用者推定情報を利用者推定情報記憶部116に記憶する。
【0107】
利用者推定情報記憶部116は、家電機器を識別するための家電機器IDと、家電機器に対する家族内の2以上のユーザのそれぞれの重み情報の合計値とを対応付けた利用者推定情報を記憶する。
【0108】
図8は、利用者推定情報記憶部に記憶される利用者推定情報の一例を示す図である。
図8に示すように、利用者推定情報記憶部116は、家電機器IDと、家電機器の利用に応じて付与された重み情報の合計値とを、家族内のユーザ毎に対応付けた利用者推定情報を記憶する。
【0109】
例えば、家電機器ID「device−A」に対しては、家族メンバID「a(父)」の重み情報の合計値は「22.5」であり、家族メンバID「b(母)」の重み情報の合計値は「2.5」であり、家族メンバID「c(子)」の重み情報の合計値は「0」である。また、家電機器ID「device−B」に対しては、家族メンバID「a(父)」の重み情報の合計値は「22.5」であり、家族メンバID「b(母)」の重み情報の合計値は「2.5」であり、家族メンバID「c(子)」の重み情報の合計値は「0」である。また、家電機器ID「device−C」に対しては、家族メンバID「a(父)」の重み情報の合計値は「20.0」であり、家族メンバID「b(母)」の重み情報の合計値は「25.0」であり、家族メンバID「c(子)」の重み情報の合計値は「10.0」である。
【0110】
なお、本実施の形態1において、帰宅判定部107が判定部の一例に相当し、操作者推定部114が推定部及び更新部の一例に相当する。
【0111】
続いて、本実施の形態1における操作者推定システムの動作について説明する。
【0112】
図9は、本実施の形態1における操作者推定システムの動作について説明するための第1のフローチャートであり、
図10は、本実施の形態1における操作者推定システムの動作について説明するための第2のフローチャートである。
【0113】
まず、ステップS1において、帰宅者情報管理部108は、経過時間が所定の時間を超えた帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在するか否かを判断する。なお、所定の時間は、例えば10分である。ここで、経過時間が所定の時間を超えた帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在しないと判断された場合(ステップS1でNO)、ステップS3の処理へ移行する。
【0114】
一方、経過時間が所定の時間を超えた帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在すると判断された場合(ステップS1でYES)、ステップS2において、帰宅者情報管理部108は、経過時間が所定の時間を超えた帰宅者情報を帰宅者情報記憶部109から削除する。
【0115】
次に、ステップS3において、帰宅判定部107は、ユーザが帰宅したか否かを判定する。このとき、帰宅判定部107は、端末位置情報管理部101から位置情報端末ID及び現在位置を取得し、取得した位置情報端末IDに対応する自宅位置を自宅位置情報管理部103から取得する。帰宅判定部107は、自宅位置情報管理部103から取得した自宅位置と、端末位置情報管理部101から取得した現在位置とが一致した場合、ユーザが帰宅したと判定する。なお、上述したように、帰宅判定部107は、自宅位置と、位置情報端末2の現在位置とが完全に一致した場合に、ユーザが帰宅したと判定してもよいが、自宅位置と、位置情報端末2の現在位置との間の距離が所定の距離以下となった場合に、ユーザが帰宅したと判定してもよい。
【0116】
ここで、ユーザが帰宅していないと判定された場合(ステップS3でNO)、ステップS9の処理へ移行する。
【0117】
一方、ユーザが帰宅したと判定された場合(ステップS3でYES)、ステップS4において、帰宅判定部107は、帰宅したユーザが、推定の対象となる1以上のユーザのいずれであるかを識別する。すなわち、帰宅判定部107は、ユーザが帰宅したと判定した場合、帰宅したユーザの位置情報端末IDに対応付けられている家族メンバIDをユーザ情報管理部105から取得することにより、帰宅したユーザが誰であるかを識別する。
【0118】
次に、ステップS5において、帰宅者情報管理部108は、帰宅したユーザに対応する帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在するか否かを判断する。すなわち、帰宅者情報管理部108は、帰宅判定部107によって識別されたユーザの家族メンバIDに対応する帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在するか否かを判断する。ここで、帰宅したユーザに対応する帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在すると判断された場合(ステップS5でYES)、ステップS9の処理へ移行する。
【0119】
一方、帰宅したユーザに対応する帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在しないと判断された場合(ステップS5でNO)、ステップS6において、帰宅者情報管理部108は、帰宅したユーザに対応する帰宅者情報を帰宅者情報記憶部109に追記する。すなわち、帰宅者情報管理部108は、帰宅判定部107によって識別されたユーザの家族メンバIDを含む帰宅者情報を帰宅者情報記憶部109に記憶する。
【0120】
次に、ステップS7において、帰宅者情報管理部108は、追記した帰宅者情報の経過時間を初期化する。
【0121】
なお、本実施の形態1では、ステップS5において、帰宅したユーザに対応する帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在すると判断された場合、ステップS9の処理へ移行しているが、本開示は特にこれに限定されない。ステップS5において、帰宅したユーザに対応する帰宅者情報が帰宅者情報記憶部109に存在すると判断された場合、ステップS7の処理に移行し、帰宅者情報管理部108は、帰宅者情報の経過時間を初期化してもよい。これにより、所定の時間内に、帰宅したユーザが再度外出して帰宅した場合において、帰宅者情報の経過時間をリセットすることができる。
【0122】
次に、ステップS8において、帰宅者情報管理部108は、追記した帰宅者情報の経過時間の計測を開始する。
【0123】
次に、ステップS9において、操作者推定部114は、家電機器3から機器操作情報を受信したか否かを判断する。家電機器3は、機器操作情報を定期的に操作者推定装置1へ送信する。ここで、家電機器3から機器操作情報を受信していないと判断された場合(ステップS9でNO)、ステップS1の処理へ戻る。
【0124】
一方、家電機器3から機器操作情報を受信したと判断された場合(ステップS9でYES)、ステップS10において、操作履歴管理部110は、操作者推定部114から出力された機器操作情報を操作履歴記憶部111に記憶する。
【0125】
次に、ステップS11において、操作者推定部114は、帰宅者情報記憶部109に帰宅者情報が存在するか否かを判断する。ここで、帰宅者情報記憶部109に帰宅者情報が存在しないと判断された場合(ステップS11でNO)、ステップS1の処理へ戻る。
【0126】
一方、帰宅者情報記憶部109に帰宅者情報が存在すると判断された場合(ステップS11でYES)、ステップS12において、操作者推定部114は、帰宅者情報記憶部109に記憶されている帰宅者情報の中から、経過時間が最も短いユーザの家族メンバID及び経過時間を取得する。
【0127】
次に、ステップS13において、操作者推定部114は、取得した経過時間に応じた重み情報を決定し、取得した家族メンバID及び決定した重み情報を含む操作者情報を機器操作情報に付加する。
【0128】
次に、ステップS14において、操作者推定部114は、操作者情報が付加された操作履歴のうち、所定の期間に含まれる機器操作情報に付加された重み情報を、2以上のユーザごとに集計することにより利用者推定情報を算出する。なお、操作者推定部114は、今回決定した重み情報のみを利用者推定情報記憶部116の利用者推定情報に加算することにより、利用者推定情報を更新してもよい。
【0129】
このように、家電機器3は機器操作情報を定期的に操作者推定装置1へ送信し、位置情報端末2は現在位置を定期的に操作者推定装置1へ送信するので、ユーザによる特別な操作を必要とせずに、操作者推定装置1は家電機器の主な利用者を推定するための重み情報を取得することができる。すなわち、ユーザは、スマートフォンなどの位置情報端末2を介して家電機器3を操作する必要がなく、家電機器3の本体に設けられたボタン又は家電機器3に付属のリモートコントローラを用いて家電機器3を操作することにより、操作者推定装置1は家電機器の主な利用者を推定するための重み情報を取得することができる。
【0130】
また、重み情報は、推定した操作がユーザにより行われた旨を示す操作者情報として、推定した操作に対応する機器操作情報に対して付加されるので、重み情報が付加された操作履歴を用いて、家族のメンバ毎に快適な空間を実現するための家電機器の設定を学習することが可能となる。
【0131】
なお、帰宅判定部107は、所定期間内に2以上のユーザが建物に入ったか否かを判定してもよく、所定期間内に2以上のユーザが建物に入ったと判定した場合、操作者推定部114は、ユーザにより行われた操作を推定しなくてもよい。すなわち、2以上のユーザが同時に帰宅した場合、2以上のユーザが帰宅した後に行われた家電機器の操作が2以上のユーザのいずれにより行われたかを特定することが困難である。そこで、所定期間内に2以上のユーザが帰宅した場合、操作者推定部114は、ユーザにより行われた操作を推定しなくてもよい。
【0132】
また、帰宅判定部107は、家族の各メンバが送信する現在位置に基づいて、宅内に1人のメンバのみが存在するか否かを判定してもよい。操作者推定部114は、宅内に1人のメンバのみが存在する間に行われた操作を、当該1人のメンバにより行われた操作であると推定してもよい。
【0133】
また、操作者推定システムは、操作者推定装置1と通信可能に接続された表示装置をさらに備えてもよい。表示装置は、利用者推定情報を表示させるための表示情報を要求する表示情報要求を操作者推定装置1へ送信する。表示装置は、例えばスマートフォン、テレビ又はパーソナルコンピュータである。表示装置は、位置情報端末2と同じ端末であってもよく、位置情報端末2とは異なる端末であってもよい。操作者推定装置1は、表示情報要求を表示装置から受信するとともに、表示情報を表示装置へ送信する通信部と、表示装置に利用者推定情報を表示させるための表示情報を作成する表示情報作成部とをさらに備えてもよい。表示情報作成部は、通信部によって表示情報要求が表示装置から受信された場合、表示情報を作成する。表示装置は、操作者推定装置1によって送信された表示情報を受信し、受信した表示情報を表示する。
【0134】
図11は、表示装置に表示される表示情報の一例を示す図である。表示情報作成部は、利用者推定情報の家電機器ID毎に対応付けられている家族内のメンバの重み情報から、家族内のメンバ毎の家電機器の利用比率を算出し、算出した家族内のメンバ毎の利用比率を家電機器毎に棒グラフで表した表示情報を作成する。
【0135】
図11に示すように、表示装置4は、受信した表示情報41を表示する。表示情報41は、家族のメンバの名前を表す家族メンバ名411と、家電機器の名称を表す家電機器名412と、家電機器の家族のメンバによる利用比率を示す棒グラフ413とを含む。
【0136】
例えば、
図8に示す利用者推定情報において、家電機器ID「device−A」の家族メンバID「a(父)」の利用比率は、22.5/(22.5+2.5+0)=0.9であり、家族メンバID「b(母)」の利用比率は、2.5/(22.5+2.5+0)=0.1であり、家族メンバID「c(子)」の利用比率は、0/(22.5+2.5+0)=0である。
【0137】
家電機器ID「device−A」に対応する家電機器の名称が「家電A」である場合、「家電A」の利用比率を表す棒グラフ413は、
図11に示すように、棒グラフ413の左端と右端との間の長さが、家族内の各メンバの利用比率に応じて分割されることにより表される。なお、家電機器名412は、家電情報管理部112によって管理される家電情報を参照することにより特定される。
【0138】
また、本実施の形態1では、家族内の全てのメンバが位置情報端末2を携帯しているが、本開示は特にこれに限定されず、家族内の1人のメンバが位置情報端末2を携帯しておらず、他のメンバが位置情報端末2を携帯していてもよい。
【0139】
この場合、ユーザ情報は、推定の対象となるユーザであって、位置情報端末2を携帯又は装着しない端末不所持ユーザを識別する端末不所持ユーザ識別情報をさらに含んでもよい。操作者推定部114は、操作時刻が、推定の対象となるユーザであって位置情報端末2を携帯又は装着するユーザが建物に入っていないと判定される期間に含まれる機器操作情報に対応する操作を、端末不所持ユーザ識別情報により識別される端末不所持ユーザによって行われた操作であると推定してもよい。操作者推定部114は、推定した操作に対応する機器操作情報に対して、推定された操作が端末不所持ユーザにより行われた旨を示す操作者情報を付加してもよい。
【0140】
家族内で位置情報端末2を携帯又は装着しない端末不所持ユーザが1人だけ存在し、家族内で位置情報端末2を携帯又は装着する他のユーザが外出していると判定され、機器操作情報が家電機器から受信された場合、当該機器操作情報は、端末不所持ユーザによって操作された家電機器から送信されたと判断することが可能になる。
【0141】
また、操作者推定部114は、ユーザが建物に入ったと判定された場合、利用者推定情報に基づき、建物に入ったユーザにより利用される割合が所定値以上の家電機器を特定してもよい。そして、操作者推定部114は、操作時刻が、ユーザが建物に入った時刻から所定の時間経過後であり、かつ、機器識別情報が特定した家電機器の機器識別情報と合致する機器操作情報に対して操作者情報を付加してもよい。
【0142】
また、操作履歴と、利用者推定情報とを対応付けて管理することにより、宅内の家電機器から受信した機器操作情報に基づいて、宅内におけるユーザの現在の位置、又はユーザの移動を推定することができる。
【0143】
例えば、ユーザAに対応する重み情報が高い家電機器Aの電源がオフされた後、ユーザAに対応する重み情報が低い家電機器Bの電源がオンされた場合、操作者推定システムは、家電機器Aが配置された部屋から家電機器Bが配置された部屋へユーザAが移動したと推定することができ、ユーザAが快適に感じる運転内容で家電機器Bを自動的に運転することができる。なお、ユーザAが快適に感じる運転内容は、予めユーザAにより設定されてもよいし、操作履歴から過去にユーザAが家電機器Bに対して行った操作内容を取得してもよい。
【0144】
また、ユーザAに対応する重み情報が高い家電機器Aの操作履歴から操作内容を取得し、取得した操作内容と同じ操作内容で家電機器Bを運転してもよい。例えば、ユーザAが普段自分の部屋で家電機器A(エアコン)の温度を24度に設定している場合、ユーザAによる操作履歴が蓄積されていない、別の部屋にある家電機器B(エアコン)をユーザAが使う際に、家電機器Bの操作内容を普段ユーザAが家電機器Aに設定しているのと同じ24度に設定する。この場合、家電機器Aと家電機器Bとが同じ種類の家電機器であることが前提条件になるが、ユーザAが普段あまり使用しない又は新たに使用する家電機器BをユーザAが使用する場合であっても、ユーザAに最適な操作内容で家電機器Bを動作させることができる。
【0145】
(実施の形態2)
続いて、実施の形態2に係る操作者推定システムについて説明する。上記の実施の形態1では、ユーザが自宅に帰宅した場合、帰宅したユーザを特定し、ユーザの帰宅した時刻から所定時間以内に操作された家電機器は、特定したユーザによって操作されたと判断している。これに対し、実施の形態2では、第1の家電機器を主に利用するユーザが特定されている場合、第1の家電機器が操作されてから所定時間内に操作された第2の家電機器についても、第1の家電機器を主に利用するユーザによって操作されたと推定してもよい。
【0146】
図12は、本開示の実施の形態2における操作者推定システムの概略について説明するための模式図である。
【0147】
例えば、家族のメンバの1人である父11は、所定の時間間隔で現在位置情報を自動的に送信する位置情報端末を携帯している。そして、20時に父11が家12に帰宅した場合、操作者推定システムは、位置情報端末から送信される現在位置情報に基づいて、帰宅した人物が父11であると特定する。そして、父11が帰宅した時刻から所定時間以内に操作された家電機器は、父11によって操作されたと判断される。例えば、20時01分に部屋13の照明Aが点灯し、20時05分に部屋13の照明Aが消灯した場合、操作者推定システムは、照明Aが父11によって操作されたと推定し、父11であることを識別するための情報と重み情報とを、照明Aを操作したことを示す情報に対応付けて記憶する。20時10分にリビングルーム14のテレビBの音量が上げられた場合、テレビBは、父11が帰宅した時刻から所定時間を越えて操作されているため、父11によって操作されたと判断されない。
【0148】
また、21時に部屋13の照明Aが点灯し、21時01分に部屋13のエアコンAの電源がオンされた場合、エアコンAは、父11が帰宅した時刻から所定時間を越えて操作されているが、エアコンAが操作された直前に操作された家電機器が照明Aであり、照明Aを主に利用するユーザが父11であると特定されている。この場合、照明Aが操作されてから所定時間内に操作されたエアコンAについても、照明Aを主に利用する父11によって操作されたと推定してもよい。操作者推定システムは、エアコンAが父によって操作されたと推定し、父11であることを識別するための情報と重み情報とを、エアコンAを操作したことを示す情報に対応付けて記憶する。
【0149】
実施の形態2における操作者推定システムの構成については、
図2に示す実施の形態1における操作者推定システムを用いて説明する。
【0150】
操作者推定部114は、利用者推定情報に基づき、2以上のユーザのうちの1のユーザによって利用される割合が所定値以上である電気機器の操作者が1のユーザであると推定する。
【0151】
操作者推定部114は、操作履歴において、操作者が推定された家電機器の機器識別情報を含む機器操作情報が蓄積された時点から所定期間内に蓄積された機器操作情報に対して、1のユーザにより操作が行われた旨を示す操作者情報を付加する。
【0152】
続いて、本実施の形態2における操作者推定システムの動作について説明する。
【0153】
図13は、本実施の形態2における操作者推定システムの動作について説明するための第1のフローチャートであり、
図14は、本実施の形態2における操作者推定システムの動作について説明するための第2のフローチャートである。
【0154】
図13及び
図14におけるステップS21〜ステップS34の処理は、
図9及び
図10におけるステップS1〜ステップS14の処理と同じであるので説明を省略する。
【0155】
ステップS31で、帰宅者情報記憶部109に帰宅者情報が存在しないと判断された場合(ステップS31でNO)、ステップS35において、操作者推定部114は、利用者推定情報に基づき、建物内に配置された家電機器毎に、2以上のユーザのうちの1のユーザによって利用される割合が所定値以上である家電機器の操作者が1のユーザであると推定する。すなわち、操作者推定部114は、利用者推定情報の家電機器ID毎に対応付けられている家族内のメンバの重み情報から、家族内のメンバ毎の家電機器の利用比率を算出し、利用比率が例えば50%以上のメンバを家電機器の操作者として推定する。なお、利用比率の算出方法については、実施の形態1で説明した算出方法と同じである。
【0156】
次に、ステップS36において、操作者推定部114は、操作履歴を参照し、機器操作情報を受信した時刻より前の所定期間内に操作者が推定された家電機器の機器操作情報が有るか否かを判断する。ここで、所定期間内に操作者が推定された家電機器の機器操作情報がないと判断された場合(ステップS36でNO)、ステップS21の処理へ戻る。
【0157】
一方、所定期間内に操作者が推定された家電機器の機器操作情報があると判断された場合(ステップS36でYES)、ステップS37において、操作者推定部114は、操作者が推定された家電機器の機器操作情報を受信してから今回の機器操作情報を受信するまでの経過時間に応じた重み情報を決定し、推定された操作者の家族メンバID及び決定した重み情報を含む操作者情報を機器操作情報に付加する。
【0158】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって各構成要素の動作または機能が実現されてもよい。
【0159】
各構成要素の動作または機能を実現するときに利用するデータは、半導体メモリ、または、ハードディスクなどの書き込み可能な記録媒体に記録されてもよい。