【実施例】
【0280】
実施例1:2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン Int−1
【化67】
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【0281】
ステップ1:4−ブロモ−5−メチル−2−チオフェンカルボアルデヒド
1000mL丸底フラスコに、5−メチル−2−チオフェンカルボキサルデヒド(15g、120mmol)及び酢酸(200mL、4000mmol)を装入した。三臭化ピリジニウム(48.5g、137mmol)を添加し、40℃油浴中で24時間にわたって加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(1L)に注ぎ入れた。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機物を飽和NaHCO
3、次いで、ブラインで洗浄した。有機層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を白色の固体として得た(収量11.44g)。
1H NMR (400 MHz, Acetone−d6) δ 9.87 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 2.52 (s, 3H)。
【0282】
ステップ2:2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン
丸底フラスコに、4−ブロモ−5−メチル−2−チオフェンカルボアルデヒド(4.23g、20.6mmol)、1,2−エタンジオール(7.80mL、1.40E2mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.39g、2.1mmol)、及びトルエン100mlを添加した。生じた反応混合物をDean−Starkトラップで終夜加熱還流させた。その混合物を室温に冷却した。EtOAcを添加し、その混合物を飽和NaHCO
3水溶液及び水で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー処理して(溶離液はヘキサン/EtOAc=9/1)、標題化合物4.2gを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.99 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.15 − 4.09 (m, 2H), 4.06 − 3.99 (m, 2H), 2.40 (s, 3H)。
【0283】
実施例2:2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン Int−2
【化68】
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ステップ1:4−ブロモ−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド
4−ブロモチオフェン−2−カルボアルデヒド(20g、100mmol)を含むDMF(49mL、630mmol)溶液に、N−クロロスクシンイミド(21g、160mmol)を少しずつ添加した。反応混合物を50℃で終夜撹拌した。生じた溶液を室温に冷却し、次いで、氷水500mLに注いだ(薄ピンク色の沈澱物が形成した)。沈殿物を真空濾過により収集し、次いで、真空炉内で乾燥させて、標題化合物19.35gを薄褐色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.79 (s, 1H), 7.62 (s, 1H)。
【0284】
ステップ2:2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン
4−ブロモ−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド(19.35g、85.81mmol)を含むトルエン(300mL、2000mmol)溶液に、1,2−エタンジオール(23.9mL、429mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.816g、4.29mmol)を添加した。反応混合物をDean−Starkトラップに装着し、還流状態にて終夜アルゴンガス下で撹拌した。反応物を水(300mL)でクエンチし、EtOAc(3×150mL)で抽出し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物約28gを茶色の油として得た。生成物を、20分かけて0〜10%のEtOAc含有ヘキサンを用いるフラッシュクロマトグラフィー(330gカラム、DCM装填)によって精製して、標題化合物21.25gをコハク色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.99 (d, J = 0.5 Hz, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 2H), 4.07 − 3.99 (m, 2H)。
【0285】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から開始して調製した:
【表8】
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【0286】
実施例3:[(4−ブロモ−2−チエニル)メトキシ](トリイソプロピル)シラン Int−4
【化69】
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(4−ブロモ−2−チエニル)メタノール(9.11g、47.2mmol)を含むDCM(200mL、4000mmol)溶液に、室温で1H−イミダゾール(4.82g、70.8mmol)を、続いて、塩化トリイソプロピルシリル(12.5mL、59.0mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を水(150mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をヘキサン中の溶液として、カラムに装填した。クロマトグラフィーを行って(330gカラム、40分かけて0〜5%のEtOAc:ヘキサン)、標題化合物を得た。収量15.6g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.14 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.95 (s, 2H), 1.26 − 1.04 (m, 21H)。
【0287】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、TIPSClの代わりにTBSClを使用して調製した:
【表9-1】
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【表9-2】
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【0288】
実施例4:[(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)メトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン Int−6
【化70】
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ステップ1:(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)メタノール
(4−ブロモ−2−チエニル)メタノール(5.00g、25.9mmol)を含むDMF(10.0mL)溶液に、N−クロロスクシンイミド(4.15g、31.1mmol)を添加し、反応物を60℃で3時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、14時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣にEt
2Oを添加し、懸濁液を濾過した。濾液を濃縮し、次いで、ISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(120g、15%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速70mL/分)によって精製して、標題化合物4.08gを無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.84 (s, 1H), 4.76 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 1.86 (t, J = 6.1 Hz, 1H)。
【0289】
ステップ2:[(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)メトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)メタノール(3.50g、15.4mmol)を含むDCM(48.3mL)溶液に、室温で1H−イミダゾール(1.57g、23.1mmol)を、続いて、TBSCl(2.55g、16.9mmol)を添加し、その混合物を2時間にわたって撹拌した。反応物を水(100mL)の添加によってクエンチし、ヘキサン(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(120g、3分間にわたって0%のEtOAc含有ヘキサンで、次いで、10分かけて5%のEtOAc含有ヘキサンへと勾配させて溶離、流速50mL/分)によって精製して、標題化合物5.01gを無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.60 (t, J = 1.0 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 0.82 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0290】
実施例5:3−ブロモ−2−メチル−5−[(トリチルオキシ)メチル]フラン Int−7
【化71】
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ステップ1:(4,5−ジブロモ−2−フリル)メタノール
4,5−ジブロモ−2−フロ酸(10.0g、37.0mmol)を含むTHF(174.8mL、2154mmol)溶液に、1.0Mボラン含有THF(52.4mL、52.4mmol)を緩徐に添加し、その際、ガスが発生した。ボランの添加が終了に向かうにつれて、反応混合物は、透明な溶液から、次第に白色の濁った混合物となった。発泡が止まった時に、還流凝縮器を取り付け、生じた反応混合物を80℃で終夜加熱した。加熱の最初の1時間にわたって、濁った混合物は、次第に透明なピンク色の溶液になった。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチした(ガスの発生に注意)。反応混合物を分液漏斗に移し、Et
2O(200mL)で希釈した。層を分離し、水層をEt
2O(40mL)で1回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クロマトグラフィー(220gカラム、溶離液は0〜30%のEtOAc:ヘキサン)を行って、標題化合物を得た。収量7.25g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.41 (s, 1H), 4.59 (s, 2H)。
【0291】
ステップ2:2,3−ジブロモ−5−[(トリチルオキシ)メチル]フラン
(4,5−ジブロモ−2−フリル)メタノール(10.5g、41.0mmol)及び1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(18.4mL、123mmol)を含むDMF(41.0mL、5.30E2mmol)溶液に、塩化トリフェニルメチル(28.6g、102mmol)を添加した。生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を水(200mL)とEtOAc(500mL)に分液した。層を分離し、水層をEtOAc(それぞれ100mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。カラムへの乾燥装填のために、粗製残渣をセライト(75mL)に吸着させた。クロマトグラフィー(330gカラム、溶離液は0〜8%のEtOAc:ヘキサン)を行って、標題化合物を得た。収量19.5g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.55 − 7.45 (m, 6H), 7.39 − 7.24 (m, 9H), 6.32 (s, 1H), 4.07 (d, J = 0.6 Hz, 2H)。
【0292】
ステップ3:3−ブロモ−2−メチル−5−[(トリチルオキシ)メチル]フラン
2,3−ジブロモ−5−[(トリチルオキシ)メチル]フラン(9.5g、19mmol)含有THF(110mL、1400mmol)溶液に、2.00M塩化メチル亜鉛含有THF(38.14mL、76.27mmol)を添加し、その混合物を真空/アルゴンアルゴンでパージした。次いで、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(1.338g、1.907mmol)を添加し、生じた混合物を終夜室温で撹拌した。反応混合物を、セライトで濾過し、次いで、濾液を真空中で濃縮した。カラムへの乾燥装填のために、粗製残渣をセライト(100mL)に吸着させた。クロマトグラフィー(溶離液は0〜5%のEtOAc:ヘキサン、220gカラム)を行って、標題化合物を得た。収量5.06g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.55 − 7.45 (m, 6H), 7.37 − 7.30 (m, 6H), 7.28 − 7.23 (m, 3H), 6.23 (s, 1H), 4.02 (s, 2H), 2.31 (s, 3H)。
【0293】
実施例6:4−ブロモ−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−1,3−チアゾール Int−8
【化72】
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ステップ1:(4−ブロモ−チアゾール−2−イル)−メタノール
4−ブロモ−2−ホルミルチアゾール(4.00g、20.8mmol)を含むメタノール(60.0mL、1480mmol)溶液に、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(0.946g、25.0mmol)を緩徐に添加し、反応物を室温で20分間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、EtOAcで希釈し、水で2回、次いで、ブラインで1回洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(40gカラム、30分かけて20%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、薄黄色の油を得た。収量3.28g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.22 (s, 1H), 4.95 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 2.76 (t, J = 6.2 Hz, 1H)。 LCMS (FA): 196.0 m/z (M + 1)。
【0294】
ステップ2:4−ブロモ−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1,3−チアゾール
(4−ブロモ−チアゾール−2−イル)−メタノール(3.28g、16.9mmol)、DCM(32.8mL、512mmol)、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(3.18g、21.1mmol)、1H−イミダゾール(2.88g、42.2mmol)、及びN,N−ジメチルアミノピリジン(103mg、0.845mmol)を室温で、250mL丸底フラスコ内で合わせ、終夜撹拌した。反応物をEtOAc及び水で希釈し、有機層を水で1回、飽和NH
4Clで2回、ブラインで1回洗浄した。次いで、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(40gのISCO、4%のEtOAc含有ヘキサン定組成)によって精製して、標題化合物を無色透明の油として得た。収量5.09g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.17 (s, 1H), 4.94 (s, 2H), 0.95 (s, 9H), 0.13 (s, 6H)。
【0295】
ステップ3:4−ブロモ−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−1,3−チアゾール
4−ブロモ−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1,3−チアゾール(0.500g、1.62mmol)を含むTHF(1.50mL、18.5mmol)溶液を−78℃に冷却した。−78℃で0.8Mリチウムジイソプロピルアミド含有THF(2.25mL、1.80mmol)を滴下添加した。添加時、反応物は黄色になった。反応物を30分間にわたってアルゴン雰囲気下、−78℃で撹拌した。ヨウ化メチル(0.500mL、8.03mmol)を添加し、反応物を−78℃で30分間にわたって撹拌し、次いで、室温に加温した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機層を飽和NH
4Clで2回、ブラインで1回洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。その物質を、カラムクロマトグラフィー(24gのISCO、1%のEtOAc含有ヘキサン定組成)によって精製して、無色透明の油を得た。収量452mg。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 4.85 (s, 2H), 2.38 (s, 3H), 0.96 (s, 9H), 0.15 (s, 6H)。 LCMS (FA): 324.4 m/z (M + 1)。
【0296】
実施例7:[2−(2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン Int−9
【化73】
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ステップ1:tert−ブチル(3−クロロ−2−フルオロフェニル)カルバマート
2−フルオロ−3−クロロアニリン(3.00g、0.0206mol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(9.44g、0.0433mol)、THF(46.3mL、0.571mol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(252mg、0.00206mol)を激しく撹拌しながら250mL丸底フラスコ内で合わせ、室温で終夜加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、次いで、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(0.5%のEtOAc含有ヘキサン定組成溶離液、80gのISCOカラム、50mL/分)によって精製して、生成物3.40g(67%)を無色透明の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.06 − 7.97 (m, 1H), 7.07 − 6.98 (m, 2H), 6.70 (s, 1H), 1.53 (s, 9H)。
【0297】
ステップ2:tert−ブチル[3−クロロ−2−フルオロ−6−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]カルバマート
tert−ブチル(3−クロロ−2−フルオロフェニル)カルバマート(1.58g、6.43mmol)の溶液を、THF(20.0mL、246mmol)中に溶解させて、アルゴン雰囲気下で、−78℃に冷却した。N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン(2.27mL、15.0mmol)、続いて、1.40Mのsec−ブチルリチウム含有シクロヘキサン(10.4mL、14.5mmol)を添加すると、その溶液は薄黄色になった。反応物を0℃に加温し、直ちに−78℃まで再び冷却した。別途、酸化エチレン(1.61mL、32.2mmol)を0℃で凝縮し、カニューレを介して反応物に移した。反応物を−78℃で30分間にわたって撹拌し、次いで、室温に加温した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(80gのISCO、10%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物0.852g(45%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.25 − 7.19 (m, 1H), 6.96 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 3.90 (q, J = 5.7 Hz, 2H), 2.87 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 1.96 (t, J = 4.4 Hz, 1H), 1.50 (s, 9H)。
【0298】
ステップ3:2−(2−アミノ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノール
tert−ブチル[3−クロロ−2−フルオロ−6−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]カルバマート(0.752g、2.60mmol)を50mL丸底フラスコ内で秤量した。フラスコに、TFA(4.00mL、51.9mmol)を添加し、その時点で、ガスが発生した。ガスの発生が止まったら、反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、DCMで2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、50%のEtOAc含有ヘキサン定組成で溶離する40gのGold ISCOカラムに装填し、生成物0.421g(86%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.80 − 6.72 (m, 2H), 3.92 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.81 (t, J = 5.9 Hz, 2H)。
【0299】
ステップ4:2−(2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノール
100mL丸底フラスコに、[2−(2−アミノ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノール(0.420g、2.22mmol)及び8.90M臭化水素酸含有水(3.61mL、32.2mmol)を装入し、その混合物を氷浴中で冷却した。これに、亜硝酸ナトリウム(0.153g、2.22mmol)含有水約1mLの氷冷溶液を滴下添加した。茶色の溶液が生じた。別のフラスコ内で、臭化銅(I)(0.318g、2.22mmol)及び8.90M臭化水素酸含有水(0.723mL、6.43mmol)を合わせ、氷浴内で冷却した。第2の溶液を、迅速な滴下添加により第1の溶液に添加し、その混合物を室温に加温した。反応物を水でクエンチし、水性混合物をDCMで3回抽出した。合わせた有機物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(24gのGold ISCO、30%のEtOAc含有ヘキサン定組成、25mL/分)によって精製して、生成物0.442g(79%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.58 − 7.51 (m, 1H), 7.24 (dd, J = 8.4, 1.5 Hz, 1H), 4.77 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.65 − 3.55 (m, 2H), 2.89 (t, J = 6.8 Hz, 2H)。
【0300】
ステップ5:[2−(2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
2−(2−ブロモ−4−クロロ−3−フルオロフェニル)エタノール(0.442g、1.74mmol)含有DCM(4.78mL、74.6mmol)溶液に、1H−イミダゾール(0.308g、4.52mmol)を、続いて、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.309g、2.05mmol)を添加した。反応物を30分間にわたって室温で撹拌した。反応物を水でクエンチし、層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(40gのISCO、0〜10%のEtOAc含有ヘキサンで20分にわたって)によって精製して、無色透明の油0.620g(97%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.29 − 7.23 (m, 1H), 7.02 (dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 1H), 3.81 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 0.86 (s, 9H), −0.02 (s, 6H)。
【0301】
実施例8:5−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−2−クロロピリジン Int−10
【化74】
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この化合物を、実施例11、ステップ1において記載した様式と類似の様式で、(2−クロロピリジル)−5−酢酸から開始して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.33 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.80 (dd, J = 8.2, 2.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.85 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.83 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.87 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0302】
実施例9:1−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)−N−メチルメタンアミン Int−11
【化75】
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2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド(3.00g、13.7mmol)含有エタノール(10.0mL、171mmol)溶液に、8.4Mメチルアミン含有エタノール(3.27mL、27.3mmol)を添加し、その混合物を4時間にわたって室温で撹拌した。その混合物を0℃で冷却し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(3.04g、14.4mmol)を少量ずつ添加した。反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、次いで、残渣に1N NaOH(200mL)を添加し、その混合物をDCM(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、5分間にわたって5%MeOH含有DCMで、次いで、15分かけて10%MeOH含有DCMへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物2.5gを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.71 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 2.22 (s, 1H)。
【0303】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から開始して調製した:
【表10】
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【0304】
実施例10:tert−ブチル(2−ブロモ−4−クロロベンジル)カルバマート Int−14
【化76】
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マイクロ波バイアル内で、2−ブロモ−4−クロロベンゾニトリル(1.0g、4.6mmol)含有トルエン(6.00mL、56.3mmol)溶液をアルゴンでパージし、隔膜で密閉した。その溶液に、室温で1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン(0.816mL、4.62mmol)を、続いて、チタンテトライソプロポキシド(1.36mL、4.62mmol)を添加し、その混合物を60℃で24時間にわたって撹拌した。反応物を室温に冷却し、1N HClの添加によってクエンチした。その混合物をEtOAcで(×2)で洗浄した。水層を3N NaOHの添加によって、pH約10まで塩基性化し、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をCH
3CN(3.00mL、57.4mmol)中に溶解させ、二炭酸ジ−tert−ブチル(1.01g、4.62mmol)を添加した。多少の無色の沈澱物が観察された。その混合物に、トリエチルアミン(0.9658mL、6.930mmol)を添加すると、懸濁液は、透明な溶液になった。30分後に、その混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、5%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物を無色の固体として得た。収量404mg(27%)。
【0305】
実施例11:2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロベンズアルデヒド Int−15
【化77】
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ステップ1:[2−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン
(2−ブロモ−4−クロロフェニル)酢酸(25.0g、100mmol含有THF(400mL、5000mmol)溶液に、1.0Mボラン含有THF(120.2mL、120.2mmol)を室温で緩徐に添加した。発泡が止まったら、生じた反応混合物を60℃で終夜加熱した。反応物を、1.0M HCl水(300mL、300mmol)を緩徐に慎重に添加することによってクエンチした。THFを真空中で除去し、生じた残渣をEt
2Oと水に分液した。層を分離し、水層をEt
2Oで2回抽出した。合わせた有機溶媒を乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。租収量:23.1g。
上記で生成した粗製アルコール(23.5g、99.8mmol)含有DCM(435.2mL、6789mmol)溶液に、室温で1H−イミダゾール(11.89g、174.6mmol)を、続いて、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(22.56g、149.7mmol)を添加し、反応物を24時間にわたって撹拌した。反応物を水(250mL)の添加によってクエンチし、DCMで(3×)抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(750g、ヘキサン、次いで、50分かけて0〜10%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、標題化合物を得た。収量:23.9g(2ステップで69%)。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.57 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 1.9 Hz, 2H), 3.83 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.96 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 0.89 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0306】
ステップ2:反応条件A(実施例11において示されているとおり):2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−エチル)−5−クロロベンズアルデヒド
[2−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(15.5g、44.3mmol)含有THF(197mL、2430mmol)溶液を−78℃に冷却し、この時点で、2.50M n−BuLi含有ヘキサン(24.8mL、62.0mmol)を添加した。5分間にわたって撹拌した後に、DMF(5.15mL、66.5mmol)を添加し、反応混合物を−78℃で10分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(150mL)の添加によってクエンチし、次いで、室温に加温した。反応混合物を水(白色の固体を完全に溶解するのに十分な60mL)でさらに希釈した。THFを真空中で除去した。水性残渣をEt
2O(300mL)で希釈し、層を分離し、水層をEt
2O(それぞれ70mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ヘキサン中の溶液としてカラムに装填した。クロマトグラフィー(330gカラム、50分かけて0〜20%のEtOAc:ヘキサン)を行って、標題化合物を得た。収量12.7g(96%)。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.25 (s, 1H), 7.83 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.50 − 7.45 (m, 1H), 3.83 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.20 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.81 (s, 9H), −0.09 (s, 6H)。
【0307】
ステップ2のための代替条件:反応条件B(例えば、下記のエントリー8):
3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン−2−カルボアルデヒド
N,N−ジメチルアミノエタノール(4.430mL、44.08mmol)含有ヘキサン(25.0mL、191mmol)の0℃冷却溶液に、2.5M n−BuLi含有ヘキサン溶液(36.7mL、91.7mmol)をシリンジによって30分かけて滴下添加した。反応混合物を0℃で撹拌し、次いで、−78℃に冷却した。生じた混合物に、5−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−2−クロロピリジン(4.00g、14.7mmol)含有ヘキサン(25.0mL、191mmol)溶液をシリンジによって15分かけて滴下添加した。反応混合物を−78℃で1時間にわたって撹拌し、続いて、DMF(5.13mL、66.2mmol)含有THF(26mL、320mmol)溶液をシリンジによって15分かけて滴下添加した。生じた溶液を、−78℃で1時間にわたって撹拌し、次いで、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製生成物6.655gを茶色の油として得た。粗製物質を、0〜5%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(55%)2.439gを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.15 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 3.91 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.32 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 0.89 (s, 9H), −0.00 (s, 6H); LCMS (FA) M+1 300.1。
【0308】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表11-1】
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【表11-2】
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【表11-3】
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【表11-4】
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【表11-5】
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【0309】
実施例12:3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ピリジン−2−カルボアルデヒド Int−24
【化78】
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ステップ1:[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ピリジン−2−イル]メタノール
3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン−2−カルボアルデヒド(Int−23、2.299g、7.667mmol)含有エタノール(75.4mL、1290mmol)溶液に、NaHCO
3(2.576g、30.67mmol)及びPearlman触媒(炭素の水酸化パラジウム)(10:90、水酸化パラジウム:メタン、0.538g、0.383mmol)を添加した。生じた混合物を水素ガスでパージし、次いで、室温にて水素ガスのバルーン下で15時間にわたって撹拌した。反応混合物をセライトのパッド上で濾過し、濾液を濃縮して、粗製生成物を灰色の残渣として得た。粗製物質を、0〜5%MeOH含有DCMで溶離するISCOシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(95%)1.955gを透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.54 − 8.49 (m, 1H), 7.66 − 7.54 (m, 1H), 7.31 − 7.22 (m, 1H), 4.84 (s, 2H), 3.87 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.81 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), −0.00 (s, 6H); LCMS (FA) M+1 268.2
【0310】
ステップ2:3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ピリジン−2−カルボアルデヒド
[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ピリジン−2−イル]メタノール(1.995g、7.460mmol)含有DCM(71.5mL、1120mmol)溶液に、MnO
2(6.49g、74.7mmol)を添加した。反応混合物を室温で20時間にわたって撹拌し、次いで、セライトのパッドで濾過した。生じた濾液を濃縮して、粗製生成物2.421gを得た。粗製物質を、0〜20%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(66%)1.308gを透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.28 (d, J = 0.5 Hz, 1H), 8.83 − 8.64 (m, 1H), 7.91 − 7.72 (m, 1H), 7.55 − 7.44 (m, 1H), 3.95 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.37 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 0.90 (s, 9H), −0.00 (s, 6H); LCMS (FA) M+1 266.2。
【0311】
実施例13:2−(3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−5−クロロベンズアルデヒド Int−25
【化79】
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ステップ1:メチル(2E)−3−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)アクリラート
フラスコに、2−ブロモ−4−クロロベンズアルデヒド(3.00g、0.0137mol)が溶解したTHF(40mL、0.5mol)を添加した。その溶液を、0℃に冷却し、(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン(5.26g、0.0157mol)を添加した。生じた混合物を0℃で30分間にわたって、室温で終夜撹拌し、次いで、セライトを反応物に添加し、続いて、濃縮乾固させた。残渣を固体装填し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(80gカラム、25分かけて0〜30〜50%のEtOAc/Hexで溶離)によって精製して、標題化合物3.15g(84%)をトランスとシスの2:1混合物として得た。LCMS (FA): m/z = 275.2 (M+H)。
【0312】
ステップ2:メチル3−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)プロパノアート
一つ口丸底フラスコに、メチル(2E)−3−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)アクリラート(1.78g、6.46mmol)を溶解させたエタノール(20.0mL、342mmol)及びTHF(10.0mL、123mmol)を添加した。トリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)クロリド(0.598g、0.646mmol)を添加し、その混合物をH
2ガスバルーン(3×)でパージした。次いで、生じた混合物を室温で週末にかけて、H
2ガスのバルーン下で撹拌した。バルーンを除去し、その混合物をアルゴンでフラッシュした。次いで、セライトを反応混合物に添加し、濃縮乾固した。残渣を固体装填し、ISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、20分かけて0〜30〜50%のEtOAc/Hexで溶離)によって精製して、標題化合物1.62g(90%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.55 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.24 − 7.17 (m, 2H), 3.68 (s, 3H), 3.04 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.63 (t, J = 7.7 Hz, 2H)。
【0313】
ステップ3及び4:2−(3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロピル)−5−クロロベンズアルデヒド
これらのステップを、実施例11と類似の様式で、ステップ1のBH3/THFの代わりにLiBH
4を使用し、かつステップ2の反応条件Aを使用して行った。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.27 (s, 1H), 7.81 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.25 − 7.22 (m, 1H), 3.64 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.11 − 3.04 (m, 2H), 1.86 − 1.76 (m, 2H), 0.91 (d, J = 2.6 Hz, 9H), 0.06 (s, 6H)。
【0314】
実施例14:3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボアルデヒド Int−26
【化80】
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ステップ1:5−[(E)−2−メトキシビニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリジン及び5−[(Z)−2−メトキシビニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
(メトキシメチル)トリフェニルホスホニウムクロリド(11.7g、34.3mmol)を、アルゴン雰囲気下で250ml二つ口丸底フラスコ内に入れた。THF(1.00e2ml、1230mmol)を添加し、懸濁液を−78℃で冷却した。2.5Mのn−BuLi含有ヘキサン(12.8ml、32.0mmol)を滴下添加した。反応物はオレンジ色になったが、懸濁液が残留した。反応物を0℃で加温すると、暗オレンジ色になり、溶液として出現し、これを、0℃で30分間にわたって、アルゴン雰囲気下で撹拌した。その溶液に、5−ホルミル−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(4.00g、22.8mmol)含有THF(10.0ml、123mmol)を0℃で迅速に滴下添加した。反応物を30分間にわたって0℃で、アルゴン雰囲気下で撹拌した。反応物を室温に加温し、クエンチした。TLC(10%のEtOAc含有ヘキサン)は、その直上のメジャーなスポットを有して残留する出発物質を示さなかった。反応物を水及び飽和NH
4Clでクエンチした。反応物をDCMで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCMと共に220gのgold iscoカラム(10%のEtOAc含有ヘキサン定組成、100ml/分)上に装填して、生成物を標題生成物の1:1混合物として、黄色の油として得た。LCMS (FA) 203.9 (m + 1)。
【0315】
ステップ2:[6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル]アセトアルデヒド
5−[(Z)−2−メトキシビニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.30g、6.4mmol)及び5−[(E)−2−メトキシビニル]−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.30g、6.4mmol)含有THF(100mL、1000mmol)溶液に、1N HClを添加した。反応物を終夜撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3の添加によって塩基化し、その混合物を、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(80gのISCO、30%のEtOAc含有ヘキサン定組成)によって精製して、標題化合物を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.85 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.79 − 7.66 (m, 2H), 3.88 (s, 2H)。
【0316】
ステップ3及び4:3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−カルボアルデヒド
これらのステップを、実施例11と類似の様式で、ステップ1のBH
3/THFの代わりにNaBH
4を使用し、かつステップ2の反応条件Bを使用して行った。LCMS (FA) 335.2 (M + 1)
【0317】
実施例15:2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)チオフェン−3−カルボアルデヒド Int−27
【化81】
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ステップ1:3−チオフェンカルボキサルデヒドエチレンアセタール
3−チオフェンカルボキサルデヒド(5.8341g、52.020mmol)及び1,2−エタンジオール(9.6863g、156.06mmol)を、トルエン(180mL、1700mmol)に添加し、次いで、その溶液に、トルエンスルホン酸(0.35832g、2.0808mmol)を添加した。反応物を還流状態で24時間にわたって撹拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、水40mlで3回洗浄した。有機層を濃縮して、標題化合物7.34g(90%)を粗製油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.44 (ddd, J = 3.0, 1.2, 0.6 Hz, 1H), 7.34 (dd, J = 5.0, 3.0 Hz, 1H), 7.18 (dd, J = 5.0, 1.2 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.15 − 4.10 (m, 2H), 4.07 − 4.01 (m, 2H)。
【0318】
ステップ2:2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)チオフェン−3−カルボアルデヒド
3−チオフェンカルボキサルデヒドエチレンアセタール(4.33g、27.7mmol)含有THF(130.0mL、1603mmol)溶液を−78℃に冷却し、その時点で、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(17.74mL、44.35mmol)を添加した。溶液に、硫酸エチレン(3.7846g、30.492mmol)含有THF(10.0mL、123mmol)溶液を添加し、反応物を30分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物を真空中で、元の体積の約20%に濃縮し、次いで、98%H
2SO
46ml含有水溶液30mlを、その混合物に添加した。次いで、この混合物を75℃で終夜撹拌した。その溶液を飽和NaHCO
3水溶液150mlに緩徐に添加して中和させ、次いで、DCM50mlで3回抽出した。合わせた有機層を濃縮乾固し、残渣をDCM(100mL、2000mmol)中に溶解させ、それに、1H−イミダゾール(3.774g、55.44mmol)及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(5.013g、33.26mmol)を添加した。反応物を30分間にわたって撹拌し、水60mlに注ぎ入れた。その水溶液をDCM40mLで2回抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、フラッシュカラム(80g、溶離液は15分かけた0〜25%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物3.102g(41%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.04 (s, 1H), 7.43 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 7.15 (dd, J = 5.4, 0.5 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.40 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0319】
実施例16:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド(Int−28)及び1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド(Int−29)
【化82】
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ステップ1:ベンジル(4−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アセタート及びベンジル(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)アセタート
オーブン乾燥させた500mL二つ口丸底フラスコに窒素下で、4−メチルイミダゾール(2.00g、24.4mmol)及び2−メチルテトラヒドロフラン(10mL)を装入し、次いで、70℃油浴に入れた。1.00Mのカリウムtert−ブトキシド含有THF(26.8mL、26.8mmol)を流れで添加した。2−ブロモ酢酸ベンジル(4.25mL、26.8mmol)を一度に添加し、30分後に、氷を添加することによってクエンチし、飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過して、真空中で濃縮した。油が残留した。残渣に、DCM/MeOH勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、茶色の油(2.06g)を得た。LCMSは、この物質が標題化合物の混合物であることを示す。次のステップにおいてそのまま使用した。LCMS: (AA) M+1 231.1
【0320】
ステップ2及び3:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド及び1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−メチル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド
これらのステップを、実施例11と類似の様式で、ステップ1のBH
3/THFの代わりにテトラヒドロアルミン酸リチウムを使用し、かつステップ2の反応条件Aを使用して行った。メジャー異性体:
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.74 (s, 1H), 6.98 (s, 1H), 4.48 − 4.43 (m, 2H), 3.88 − 3.84 (m, 2H), 2.29 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), −0.09 (s, 6H)。
【0321】
実施例17:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド Int−30
【化83】
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ステップ1:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(A)及び1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール
4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(6.233g、45.80mmol)含有N,N−ジメチルアセトアミド(30.0mL、323mmol)溶液に、炭酸エチレン(4.840g、54.97mmol)及び水酸化カリウム(0.2570g、4.580mmol)を添加した。反応物を160℃で2時間にわたって加熱し、次いで、0℃に冷却した。冷却混合物に、DCM(80.0mL、1250mmol)及び1H−イミダゾール(6.237g、91.61mmol)を添加し、次いで、その溶液にtert−ブチルジメチルシリルクロリド(8.975g、59.55mmol)を緩徐に添加した。反応物を室温でさらに2時間にわたって撹拌した。次いで、その混合物を水150mlに注ぎ入れ、DCM50mlで2回抽出した。有機層を真空中で濃縮し、フラッシュカラム(80g)によって精製した。生成物は、立体異性体(NMRによるとA/B=90/10)を含有し、これは、クロマトグラフィーによっては分離することができなかった。混合物の全回収量:油として9.70g(72%)。生成物をそのまま、次のステップにおいて使用した。
【0322】
ステップ2:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド
上記で単離した1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(9.50g、32.3mmol)及び1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾール(0.95g、3.2mmol)の90:10混合物をTHF(150.0mL、1849mmol)中に溶解させて、その溶液を−78℃に冷却した。その溶液に、2.50Mのn−BuLi(20.65mL、51.63mmol)含有ヘキサンを−78℃で15分かけて添加し、次いで、その溶液に、DMF(7.784g、106.5mmol)を添加した。反応物を30分間にわたって撹拌し、その時点で、酢酸(3.670mL、64.54mmol)を添加し、その混合物を室温に加温した。その溶液を、水200mlに注ぎ入れ、EtOAc150mlで3回抽出した。有機層を合わせ、濃縮し、次いで、ISCOカラム(80g、溶離液は15分かけた0〜35%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、粗製生成物7.35gを得、これは、位置異性体の90:10混合物を含有した。粗製生成物を、30%DCM含有ヘキサンから結晶化させて、標題化合物3.452g(33%)を単一の位置異性体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.92 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H), 4.69 − 4.57 (m, 2H), 4.04 − 3.91 (m, 2H), 0.90 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。 LCMS (AA) M+1 323
【0323】
実施例18:2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロ−3−フルアルデヒド Int−31
【化84】
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ステップ1:メチル3−(メトキシカルボニル)−2−フランアセタート
(メチル3−(メトキシカルボニル)−2−フランアセタートを、M.Tada,et al.Chem Pharm.Bull.42(10),2167〜2169,1994において報告された手順に従って調製した。50%クロロアセトアルデヒド含有水溶液(4.64mL、36.5mmol)を、撹拌しながら室温でジメチル1,3−アセトンジカルボキシラート(5.00g、28.7mmol)含有ピリジン(10.0mL、124mmol)の溶液に滴下添加した。僅かな発熱が観察された。次いで、そのオレンジ色の溶液をアルゴン下で18時間にわたって、50℃で加熱した。反応物を室温に冷却し、水とEtOAcに分液した。有機層を順に1N HCl、飽和NaHCO
3水溶液、1N NaOH及びブラインで洗浄した。次いで、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜25%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物3.386g(60%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.34 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.73 (s, 3H); LCMS (AA): (M+H) 199.1
【0324】
ステップ2:メチル5−クロロ−2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−フロアート
還流凝縮器を備えた100mL丸底フラスコ内で、メチル3−(メトキシカルボニル)−2−フランアセタート(2.3280g、11.747mmol)及びN−クロロスクシンイミド(1.57g、11.7mmol)含有DMF(23.6mL)溶液を50℃で2時間にわたって撹拌した。N−クロロスクシンイミド(1.57g、11.7mmol)を添加し、反応物を50℃で1.5時間にわたって撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、飽和Na
2SO
3、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物2.062g(75%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.48 (s, 1H), 4.04 (s, 2H), 3.82 (s, 3H), 3.74 (s, 3H); LCMS (AA): (M+H) 233.0/235.0
【0325】
ステップ3:2−[5−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]エタノール
メチル5−クロロ−2−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−3−フロアート(2.048g、8.804mmol)含有エーテル(7.931mL)中の溶液に、0℃、アルゴン下で、1.0Mテトラヒドロアルミン酸リチウム含有THF(26.50mL、26.50mmol)を添加した。反応物を3時間にわたって室温で撹拌した。次いで、反応物を0℃に冷却し、水及び1N HClでクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで(2×)抽出し、合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH含有DCM、UV及びKMnO4染色を用いるTLCによってモニター)によって精製して、生成物1.009g(65%)を茶色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.14 (s, 1H), 4.42 (s, 2H), 3.83 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.89 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 2.22 (s, 2H); LCMS (AA): (M−OH) 159.0
【0326】
ステップ4:2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロ−3−フルアルデヒド
2−[5−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]エタノール(0.796g、4.51mmol)含有DCM(167mL)溶液に、室温でMnO
2(3.92g、45.1mmol)を添加し、その混合物を2時間にわたって撹拌した。MnO
2(3.92g、45.1mmol)を添加し、その混合物を室温で2.5時間にわたって撹拌した。その混合物を、セライトのパッドで濾過し、濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を500mL丸底フラスコに移し、溶媒の体積を、約100mLが残留するまで減少させて、5−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−フルアルデヒドの溶液を得た。LCMS (AA): (M+H) 175.0/177.0
この5−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)−3−フルアルデヒドの溶液に、1H−イミダゾール(0.614g、9.01mmol)を、続いて、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(1.02g、6.76mmol)を添加した。生じた混合物を室温、アルゴン下で数分間にわたって撹拌し、次いで、冷蔵庫内で17時間保存した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで(2×)抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロ−3−フルアルデヒド513mg(39%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.85 (s, 1H), 6.49 (s, 1H), 3.89 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.11 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 0.83 (s, 9H), −0.03 (s, 6H); LCMS (AA): (M+H) 289.1/291.1
【0327】
実施例19:5−クロロ−2−{2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]エチル}ベンズアルデヒド Int−32
【化85】
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ステップ1:2−ブロモ−1−(2−ブロモエチル)−4−クロロベンゼン
2−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エタノール(1.97g、8.36mmol)及び四臭化炭素(3.61g、10.9mmol)をDCM(30.0mL、468mmol)中に溶解させ、次いで、室温でトリフェニルホスフィン(3.29g、12.5mmol)を添加した。反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物に、撹拌しながらヘキサン100mLを添加し、その時点で、沈澱物が形成し、これを、濾過によって除去した。濾液を濃縮し、フラッシュカラム(80gカラム、溶離液は100%ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.92g(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.55 − 7.41 (s, 1H), 7.23 − 7.15 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.49 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 7.3 Hz, 2H)。
【0328】
ステップ2:2−ブロモ−4−クロロ−1−{2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]エチル}ベンゼン4−({[2−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エチル]スルファニル}メチル)フェニルメチルエーテル
2−ブロモ−1−(2−ブロモエチル)−4−クロロベンゼン(2.47g、8.28mmol)及びp−メトキシ−α−トルエンチオール(1.3262mL、9.5190mmol)含有ジメチルスルホキシド(6.00mL、84.5mmol)溶液に、炭酸カリウム(2.2880g、16.555mmol)を添加し、反応物を室温で72時間にわたって撹拌した。反応物を、水40mlに注ぐことによってクエンチし、層を分離し、水層をDCM15mlで2回抽出した。合わせた有機層を濃縮し、フラッシュカラム(80g、溶離液は15分間にわたる0〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.95g(64%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.48 (s, 1H), 7.23 − 7.13 (m, 3H), 7.06 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.75 (s, 3H), 3.64 (s, 2H), 2.93 − 2.79 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.65 − 2.51 (t, J = 7.3 Hz, 2H)。
【0329】
ステップ3:5−クロロ−2−{2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]エチル}ベンズアルデヒド
2−ブロモ−4−クロロ−1−{2−[(4−メトキシベンジル)スルファニル]エチル}ベンゼン4−({[2−(2−ブロモ−4−クロロフェニル)エチル]スルファニル}メチル)フェニルメチルエーテル(1.102g、2.964mmol)含有THF(40.0mL、493mmol)溶液を−78℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.016mL、5.040mmol)を添加し、その混合物を−78℃で10分間にわたって撹拌した。次いで、DMF(1.148mL、14.82mmol)を添加し、その混合物を−78℃で5分間にわたって撹拌した。その混合物を10分かけて室温に加温し、次いで、その溶液をブライン30mlに注ぎ入れた。層を分離し、水層をEtOAc40mlで3回抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残渣をクロマトグラフィー処理して(溶離液はヘキサン/EtOAc=3/1)、標題化合物0.4572g(48%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.17 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.48 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.6 Hz, 3H), 6.86 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 3.84 − 3.78 (s, 3H), 3.69 (s, 2H), 3.22 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.67 (t, J = 7.3 Hz, 2H)。
【0330】
実施例20:2−(トリフルオロメチル)−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−カルボアルデヒド Int−33
【化86】
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ステップ1:メチル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート
ジメチル3−ブロモ−2−オキソペンタンジオアート(7.52g、29.7mmol)含有メタノール(100mL、2000mmol)溶液に、メタンチオアミド(2.72g、44.6mmol)を添加した。反応物を還流状態で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いで、残渣にTHF25mlを添加した。その溶液に、撹拌しながらヘキサン40mlを添加し、その時点で、混合物を濾過し、濾液を濃縮し、フラッシュカラム(80g、溶離液は20分間にわたる30〜90%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物4.18g(65%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.73 (s, 1H), 4.37 (s, 2H), 3.95 (s, 3H), 3.77 (s, 3H)。
【0331】
ステップ2:メチル5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート
メチル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート(1.45g、7.75mmol)及び2,6−ルチジン(1.347mL、11.63mmol)含有DCM(60.0mL、936mmol)の0℃溶液に、トリイソプロピルシリルトリフラート(2.293mL、8.531mmol)を添加し、その混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、次いで、生じた混合物をDCM(70mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜50%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物1.553g(51%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.66 (s, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.95 (t, 2H), 3.57 − 3.52 (t, 2H)。
【0332】
ステップ3:(5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−イル)メタノール
メチル5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート(1.70g、4.95mmol)含有THF(60.0mL、7.40E2mmol)溶液に、テトラヒドロアルミン酸リチウム(0.2817g、7.422mmol)を0℃で緩徐に添加した。反応物を0℃で30分間にわたって撹拌し、次いで、撹拌しながら2時間にわたって室温に加温した。その溶液を、撹拌しながら水80mlと酢酸5mlとの混合物に緩徐に注いだ。層を分離し、水層をEtOAc70mlで3回抽出した。有機層を濃縮し、フラッシュカラム(40g、溶離液は0〜90%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物(0.8090g、52%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.62 (s, 1H), 3.95 (m, J = 10.1, 4.2 Hz, 5H), 3.51 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 1.08 − 0.94 (m, 21H)。
【0333】
ステップ4:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール
丸底フラスコに、(5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−イル)メタノール(0.8090g、2.564mmol)、1H−イミダゾール(0.5236g、7.691mmol)、DCM60ml、及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.6183g、4.102mmol)を添加した。生じた反応混合物を、室温で4時間にわたって撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtOAc中に懸濁させた。その混合物を、セライトで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー処理して(40gカラム、0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)、標題化合物0.8043g(73%)を油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.48 (s, 1H), 4.74 (s, 2H), 3.80 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.04 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.98 − 0.93 (m, 21H), 0.81 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0334】
ステップ5:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−ヨード−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール
4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール(0.4320g、1.005mmol)含有THF(20.0mL、246mmol)溶液を−78℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi(1.206mL、3.015mmol)含有ヘキサンを、続いて、ヨウ素(0.3316g、1.307mmol)含有THF2ml溶液を添加し、反応物を30分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物に、酢酸(0.1811g、3.015mmol)含有THF1ml溶液を添加し、次いで、溶媒を真空中で除去した。残渣をフラッシュカラム(24gカラム、溶離液は0〜10%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物0.4210g(75%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 4.70 (s, 2H), 3.76 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.02 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.00 − 0.95 (m, 21H), 0.81 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0335】
ステップ6:[2−(トリフルオロメチル)−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−イル]メタノール
カリウムtert−ブトキシド(0.4258g、3.794mmol)、o−フェナントロリン(0.6837g、3.794mmol)及び一塩化銅(0.3756g、3.794mmol)を、ヒートガンによって乾燥させた100mlフラスコに添加した。フラスコを、ゴムストッパーで密閉し、真空でパージし、次いで、アルゴンを逆充填した。フラスコにDMF(8.00mL、103mmol)を添加し、その混合物を室温で30分間にわたって撹拌し、その時点で、(トリフルオロメチル)トリメチルシラン(0.5929mL、3.794mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって室温で撹拌した。次に、その混合物に、4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−ヨード−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール(0.4217g、0.7588mmol)含有DMF2ml溶液を添加し、反応物を50℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を水100mlに注ぎ入れ、層を分離し、水層をDCM50mlで3回抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。生じた残渣を1%HClメタノール溶液30ml中で溶解させ、反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。次いで、その溶液を飽和NaCl60mlに注ぎ入れ、層を分離し、水層をDCM40mlで3回抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、生じた残渣をフラッシュカラム(24gカラム、溶離液は0〜20%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物0.1732g(60%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 4.67 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.82 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 3.04 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 1.04 − 0.84 (m, 21H)。LCMS (AA) M+1 384。
【0336】
ステップ7:2−(トリフルオロメチル)−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−カルボアルデヒド
[2−(トリフルオロメチル)−5−{2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]エチル}−1,3−チアゾール−4−イル]メタノール(0.2297g、0.5989mmol)含有DCM(40.0mL、624mmol)溶液に、MnO
2(0.6248g、7.187mmol)を添加し、生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応が完了しなかったため、MnO
2(0.2083g、2.396mmol)を添加し、反応物をさらに8時間にわたって室温で撹拌した。その混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(137mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.11 (s, 1H), 3.89 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.48 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 1.06 − 0.93 (m, 21H)。
【0337】
実施例21:5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−3−カルボアルデヒド Int−34
【化87】
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ヒートガン乾燥させた250mL丸底フラスコに、2.50M n−BuLi(8.590mL、21.48mmol)含有ヘキサン及びTHF(30.0mL、3.70E2mmol)を装入し、−78℃に冷却した。次に、Int−5(6.00g、19.5mmol)を添加し(未希釈)、その溶液を5分間にわたって−78℃で撹拌した。次いで、その混合物に、DMF(2.268mL、29.28mmol)を迅速に滴下添加し、反応物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物を、水(80mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ヘキサン中の溶液としてカラムに装填した。クロマトグラフィーを行って(220gカラム、溶離液は0〜10%のEtOAc:ヘキサン)、1つのマイナーなピーク、次いで、メジャーな標題生成物ピークを得た。収量1.95g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.72 (s, 1H), 7.90 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.20 (s, 1H), 4.78 − 4.73 (m, 2H), 0.82 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0338】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から開始して調製した:
【表12】
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【0339】
実施例22:2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}ベンズアルデヒド Int−37
【化88】
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2−ヒドロキシベンズアルデヒド(2.62mL、24.6mmol)含有DCM(30mL、400mmol)溶液に、1H−イミダゾール(5.02g、73.7mmol)及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(5.55g、36.8mmol)を添加した。次いで、濃厚なスラリーを終夜室温で撹拌した。水(20mL)でクエンチし、追加のDCM(40mL)で希釈した。層を分離し、水層をDCM(それぞれ40mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。乾燥装填のために、粗製残渣をセライト(50mL)に吸着させた。クロマトグラフィー(80gカラム、0〜5%のEtOAc:ヘキサン)を行って、1つのメジャーなピークを得た。収量5.2g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.41 (s, 1H), 7.75 (dd, J = 7.8, 1.8 Hz, 1H), 7.46 − 7.34 (m, 1H), 6.97 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 0.96 (s, 9H), 0.22 (s, 6H)。
【0340】
実施例23:[2−(2−ブロモ−4−メトキシフェニル)エトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン Int−38
【化89】
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このシークエンスを、実施例11のステップ1において記載した様式と類似の様式で、出発物質として2−ブロモ−4−メトキシフェニル酢酸で開始して行った。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.17 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 8.5, 2.6 Hz, 1H), 3.82 − 3.76 (m, 5H), 2.92 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 0.88 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0341】
実施例24:4,4−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン Int−39
【化90】
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ステップ1:メチル2−(2−エトキシ−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチル)ベンゾアート
2−ヨード安息香酸メチル(1.12mL、7.63mmol)含有ジメチルスルホキシド(33.4mL、4.70E2mmol)溶液に、室温でブロモジフルオロ酢酸エチル(1.475mL、11.45mmol)を、続いて、活性化銅(1.455g、22.90mmol)を添加した。反応容器をアルゴンでパージした後に、反応物を75℃で14時間にわたって加熱した。室温に冷却した後に、反応物を1N KH
2PO
4溶液(200mL)の添加によってクエンチし、その混合物を30分間にわたって撹拌した。混合物を分液漏斗に移し、EtOAc(600mL)で希釈した。下方の水層は、青色の懸濁固体を含有し、上方の有機層は、黄色の懸濁固体を含有した。層を分離し、EtOAc層(黄色の固体を含有)を濾過した。濾液を水で2回かつブラインで1回洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をヘキサン中の溶液として、完全な溶解のために少量のDCMと共にカラムに装填した。クロマトグラフィー(80gカラム、35分かけて0〜25%のEtOAc:ヘキサン)を行って、2つの非常にマイナーな副産物ピークを、次いで、メジャーな標題化合物ピークを得た。収量1.75g。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.03 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.69 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.61 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.37 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 3.90 (s, 3H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H)。
【0342】
ステップ2:2,2−ジフルオロ−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エタノール。
メチル2−(2−エトキシ−1,1−ジフルオロ−2−オキソエチル)ベンゾアート(1.75g、6.78mmol)含有THF(79.2mL、977mmol)溶液に、2.00Mホウ水素化リチウム含有THF(10.2mL、20.3mmol)を添加し、その混合物を冷蔵庫(約4℃)内で終夜撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3(30mL)の添加によって慎重にクエンチした。次いで、反応混合物をEtOAc(80mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(それぞれ40mL)で2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をDCM中の溶液として、カラムに装填した。クロマトグラフィー(40gカラム、25分かけて0〜50%のEtOAc:ヘキサン)を行って、1種のメジャーな化合物を得た。収量909mg。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.57 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.51 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.10 (t, J = 13.4 Hz, 2H), 2.36 (s, 1H), 2.07 (s, 1H)。LC/MS (FA): M+Na = 211。
【0343】
ステップ3:4,4−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン
2,2−ジフルオロ−2−[2−(ヒドロキシメチル)フェニル]エタノール(0.905g、4.81mmol)含有クロロホルム(60.13mL、751.6mmol)溶液に、室温でMnO
2(5.284g、60.78mmol)を添加し、その混合物を18時間にわたって50℃で撹拌した。室温に冷却した後に、反応物を、セライトパッドで濾過し、残渣の固体をEtOAcで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物を得た。収量642mg。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.86 − 7.77 (m, 2H), 7.73 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 4.71 (t, J = 10.7 Hz, 2H)。LC/MS (FA): M+H = 185。
【0344】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表13-1】
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【表13-2】
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【0345】
実施例25:7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−オン Int−42
【化91】
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ステップ1:5−ブロモ−2−クロロ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン
5−ブロモ−2−クロロピリジン−4−カルボキサルデヒド(5.235g、23.75mmol)及び1,2−エタンジオール(6.62mL、119mmol)含有トルエン(36.0mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.226g、1.19mmol)を添加した。反応フラスコに、Dean−Starkトラップ(還流凝縮器が装着されている)を装着し、反応混合物を、還流状態で、アルゴン下で17時間にわたって撹拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、分液漏斗に移した。その混合物を飽和NaHCO
3(2×)及びブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。暗茶色の油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物6.00g(96%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.65 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.13 − 3.97 (m, 4H); LCMS: (AA) M+1 264.0/266.0
【0346】
ステップ2:2−[6−クロロ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン−3−イル]エタノール
5−ブロモ−2−クロロ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン(5.60g、21.2mmol)をアルゴン下でTHF(35.29mL)中に溶解させて、生じた黄色の溶液を−78℃に冷却した。内部温度を−70℃未満に維持しながら、その混合物に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(11.85mL、29.64mmol)を滴下添加した。生じた茶色の混合物を1時間にわたって−78℃で撹拌し、その時点で、シリンジによって2.50M酸化エチレン含有THF(12.70mL、31.76mmol)を滴下添加した。反応物を5分間にわたって撹拌し、次いで、温度を−70℃未満に維持しながら、三フッ化ホウ素エーテラート(4.829mL、38.11mmol)を滴下添加した。反応物を−78℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3(26mL)及びブライン(26mL)の添加によってクエンチし、反応物を室温に加温した。層を分離し、水層をEtOAcで(2×)抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。黄色の油を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.973g(20%)をオレンジ色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.30 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 6.01 (s, 1H), 4.75 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.09 − 3.95 (m, 4H), 3.64 − 3.56 (m, 2H), 2.85 (t, J = 6.6 Hz, 2H); LCMS: (AA) M+1 230.0/232.0。
【0347】
ステップ3:7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−オール
2−[6−クロロ−4−(1,3−ジオキソラン−2−イル)ピリジン−3−イル]エタノール(972.0mg、4.232mmol)含有ギ酸(14.53mL、385.1mmol)及び水(14.49mL、804.1mmol)の溶液を100℃で3時間にわたって撹拌した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、分液漏斗に移し、飽和NaHCO
3(2×)及びブラインで洗浄した。次いで、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製標題化合物719mg(82%)をベージュ色の固体として得、これを、精製せずに次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.26 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.09 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 5.76 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.06 − 3.97 (m, 1H), 3.89 − 3.82 (m, 1H), 2.79 − 2.71 (m, 2H); LCMS: (AA) M+1 186.1/188.1
【0348】
ステップ4:7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−オン
7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−オール(708.0mg、3.814mmol)含有DCM(141.3mL)溶液に、MnO
2(3.32g、38.1mmol)を添加し、その混合物を室温で23時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトのパッドで濾過し、濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物572mg(82%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.62 − 8.58 (m, 1H), 7.83 (s, 1H), 4.59 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 3.10 (t, J = 6.0 Hz, 2H); LCMS: (AA) M+1 184.0/186.0
【0349】
実施例26:7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン Int−43
【化92】
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ステップ1:7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン
三つ口1L丸底フラスコに、18.4M硫酸含有水(55.6mL、1020mmol)を装入し、0℃に冷却した。内部温度を+5℃未満に維持しながら、イソクロマン−1−オン(20.00g、135.0mmol)を30分かけて滴下添加した。内部温度を0℃以下に維持しながら、硝酸カリウム(13.8g、136mmol)含有18.4M硫酸含有水溶液(77.8mL、1430mmol)を100分かけて滴下添加した。その混合物を室温に加温し、氷及び水に注いで、白色の沈澱物を得た。この不均一な混合物を室温で撹拌し、次いで、白色の固体生成物を、真空濾過によって単離した。濾過ケークを、真空吸引することによって週末にかけて乾燥させ、次いで、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を白色の固体として得た、18g(70%)。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.28 − 8.19 (m, 1H), 7.70 − 7.60 (m, 1H), 7.20 − 7.11 (m, 1H), 4.60 − 4.46 (m, 2H), 3.08 − 2.96 (m, 2H)。
【0350】
ステップ2:7−アミノ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン
1L丸底フラスコに、7−ニトロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン(12.24g、63.37mmol)及びEtOAc(250mL)を装入した。この溶液に、炭素上の10%パラジウム(1.00g)を添加し、反応混合物を水素のバルーン圧力下で18時間にわたって撹拌した。その混合物を、セライトで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、白色の固体を得、これをそのまま、次のステップで使用した。
【0351】
ステップ3:7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン
1L丸底フラスコに、7−アミノ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン(13.40g、82.12mmol)及び8.90M臭化水素酸水(134mL、1190mmol)を装入し、生じた混合物を氷浴中で冷却した。この白色の懸濁液に、内部温度を+5℃未満に維持しながら、亜硝酸ナトリウム(5.66g、82.1mmol)を含む約2mLの氷冷水溶液を滴下添加した。別のフラスコ内で、臭化銅(I)(11.8g、82.1mmol)及び8.90M臭化水素酸水(26.8mL、238mmol)を合わせ、氷浴中で冷却し、その時点で、この溶液を、第1の溶液に迅速に添加した。反応混合物を室温に加温し、次いで、水約1Lを添加した。生じた褐色の沈澱物を、真空濾過によって単離し、真空下で終夜乾燥させた。次いで、固体に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、淡茶色固体12.91g(69%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.29 − 8.17 (m, 1H), 7.73 − 7.57 (m, 1H), 7.19 − 7.11 (m, 1H), 4.61 − 4.44 (m, 2H), 3.09 − 2.95 (m, 2H)。
【0352】
実施例27:4,5−ジヒドロ−7H−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン Int−44
【化93】
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ステップ1:2−(3−チエニル)エタノール
チオフェン−3−酢酸(4.982g、35.04mmol)含有THF(120mL、1500mmol)溶液を0℃に冷却し、テトラヒドロアルミン酸リチウム(1.596g、42.05mmol)を15分かけて緩徐に添加した。反応物を室温に加温し、2時間にわたって撹拌した。反応物を、水(5mL)及びEtOAc(10ml)の添加によってクエンチした。その混合物を濾過し、濾過ケークをEtOAc30mlで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(3.59g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.31 (dd, J = 4.9, 3.0 Hz, 1H), 7.11 − 7.05 (m, 1H), 7.05 − 6.97 (m, 1H), 3.87 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.92 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.71 (s, 1H)。
【0353】
ステップ2:4,5−ジヒドロ−7H−チエノ[2,3−c]ピラン−7−オン
2−(3−チエニル)エタノール(2.18g、17.0mmol)含有DCM(60.0mL、936mmol)溶液を0℃に冷却し、次いで、トリホスゲン(3.2801g、11.054mmol)を添加し、反応物を15分間にわたって0℃で撹拌した。その溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.4431mL、25.508mmol)を15分かけて滴下添加し、生じた混合物を室温に加温し、1時間にわたって撹拌した。その溶液を、1N HCl溶液80mlに注ぎ入れ、層を分離し、水層をDCM60mlで2回抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮して、粗製中間体クロロホルマート(3.18g)を得、これを、トルエン(50.0mL、469mmol)中に溶解させて、0℃に冷却した。この溶液に、0℃で三塩化アルミニウム(3.4013g、25.508mmol)を添加し、生じた混合物を室温に加温し、1時間にわたって撹拌した。反応物を、酒石酸カリウム四水和物(28.796g、102.03mmol)含有水150mlの溶液の添加によりクエンチした。層を分離し、水層をEtOAc60mlで3回抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、フラッシュカラム(80gカラム、溶離液は0〜70%のEtOAcであった)によって精製して、標題化合物を茶色の固体(1.124g、43%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.67 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.66 − 4.50 (m, 2H), 3.04 (t, J = 6.2 Hz, 2H)。
【0354】
実施例28:4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン Int−45
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:1H−イソクロメン−1,4(3H)−ジオン
2−アセチル安息香酸(8.458g、51.52mmol)含有酢酸(50.0mL、879mmol)溶液に、30mlの33%HBr含有酢酸を添加した。次に、その溶液に、臭素(8.646g、54.10mmol)を添加し、撹拌しながら、反応物を30分間にわたって40℃に加熱した。反応混合物を水300mlに注ぎ入れ、層を分離し、水層をDCM100mlで3回抽出した。有機層を合わせ、真空中で濃縮して、粗製中間体を得、これを、酢酸25ml、トルエン130ml、及び水30ml中に溶解させた。生じた混合物を還流状態で終夜撹拌した。反応物を室温に冷却し、層を分離した。有機層を真空中で濃縮し、フラッシュカラム(120gカラム、溶離液は0〜55%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物5.24g(63%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.36 − 8.28 (m, 1H), 8.17 − 8.07 (m, 1H), 7.95 − 7.79 (m, 2H), 5.16 (s, 2H)。
【0355】
ステップ2:4−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン
1H−イソクロメン−1,4(3H)−ジオン(3.05g、18.8mmol)含有メタノール(60.0mL、1480mmol)溶液を0℃に冷却し、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(1.067g、28.22mmol)を添加した。反応物を室温に加温し、60分間にわたって撹拌した。その混合物を水200mlに注ぎ入れ、層を分離し、水層をDCM60mlで3回抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物2.69g(87%)を得た。LCMS (AA) M+1 165
【0356】
ステップ3:4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン
丸底フラスコに、4−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−オン(0.3052g、1.859mmol)、1H−イミダゾール(0.5063g、7.437mmol)、DCM60ml、及びtert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.8406g、5.578mmol)を添加した。生じた反応混合物を室温で4時間にわたって撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtOAc中に懸濁させた。その混合物を、セライトで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をクロマトグラフィー処理し(溶離液は100%ヘキサン)、標題化合物(0.5812g、90%)を油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.97 (dd, J = 8.1, 1.3 Hz, 1H), 7.57 − 7.51 (m, 1H), 7.39 − 7.31 (m, 2H), 4.91 (dd, J = 8.5, 4.4 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 10.8, 4.4 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 10.8, 8.5 Hz, 1H), 0.84 (s, 9H), 0.07 (d, J = 8.8 Hz, 6H)。
【0357】
実施例29:2−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[3,4−d][1,3]チアゾール−4−オン Int−46
【化95】
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ステップ1:メチル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート
メチル3−ブロモ−2−オキソペンタンジオアート(23g、73mmol)含有メタノール(250.0mL、6172mmol)溶液に、エタンチオアミド(10.65g、141.8mmol)を添加した。その混合物を還流状態で2時間にわたって撹拌し、次いで、室温に冷却した。揮発性物質を真空中で除去し、撹拌しながら、残渣をTHF25ml及びヘキサン40ml中に懸濁させた。固体(エタンチオアミド)を濾過し、濾液を濃縮し、フラッシュカラム(120gカラム、溶離液は0〜70%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物10.01g(60%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 4.27 (s, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.72 (d, J = 2.2 Hz, 3H), 2.69 (s, 3H)。
【0358】
ステップ2:2−[4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]エタノール
エチル5−(2−メトキシ−2−オキソエチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボキシラート(1.79g、7.81mmol)含有THF(50.0mL、616mmol)溶液に、テトラヒドロアルミン酸リチウム(0.5927g、15.62mmol)を添加し、その混合物を20分間にわたって撹拌した。反応物を水2mlの添加によってクエンチし、固体を濾過し、濾過ケークをメタノール30mlで洗浄した。濾液を濃縮し、フラッシュカラム(40gカラム、溶離液は0〜20%のメタノール含有EtOAc)によって精製して、標題化合物0.7121g(53%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 4.61 (s, 2H), 3.79 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.03 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.63 (s, 3H)。
【0359】
ステップ3:2−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[3,4−d][1,3]チアゾール−4−オン
2−[4−(ヒドロキシメチル)−2−メチル−1,3−チアゾール−5−イル]エタノール(0.09262g、0.5346mmol)含有DCM(10.0mL、156mmol)溶液に、MnO
2(1.859g、21.39mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。固体を濾過し、濾液を真空中で濃縮し、フラッシュカラム(24gカラム、溶離液は0〜60%のEtOAc含有ヘキサンであった)によって精製して、標題化合物0.0244g(27%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 4.54 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.13 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 2.67 (s, 3H)。
【0360】
実施例30:2−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−4−オン Int−47
【化96】
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ステップ1:2−クロロエチル3−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキシラート
3−メチル−5−ピラゾールカルボン酸(1.00g、7.93mmol)含有2−クロロエタノール(7.97mL)溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(603mg、3.17mmol)を添加し、撹拌しながら反応混合物を終夜115℃に加熱した。その混合物を室温に冷却し、溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc及び飽和NaHCO
3水溶液で希釈した。層を分離し、水相をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題生成物728mg(49%)を無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.56 (s, 1H), 6.64 (s, 1H), 4.56 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 3.79 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.37 (s, 3H); LCMS (FA): m/z = 189.0 (M+H)。
【0361】
ステップ2:2−メチル−6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[5,1−c][1,4]オキサジン−4−オン
2−クロロエチル5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキシラート(690mg、3.66mmol)含有DMF(2.34mL)溶液に、Cs
2CO
3(1.79g、5.49mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。生じた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題生成物299mg(54%)を無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.77 (s, 1H), 4.71 − 4.66 (m, 2H), 4.42 − 4.36 (m, 2H), 2.34 (s, 3H); LCMS (FA): m/z = 153.1(M+H)。
【0362】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から開始して調製した:
【表14】
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【0363】
実施例31:5−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1,1−ジフルオロエチル)−2−クロロピリジン Int−49
【化97】
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ステップ1及び2を、実施例24、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で行った。ステップ3を、実施例4、ステップ2において記載した様式と類似の様式で行った。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.54 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 8.3, 2.5 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 3.98 (t, J = 11.8 Hz, 2H), 0.84 (s, 9H), 0.02 (s, 6H)。
【0364】
実施例32:7−クロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン Int−50
【化98】
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7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン(1.15g、6.86mmol)含有DCM(70.0mL、1090mmol)溶液に、室温でMnO
2(5.96g、68.6mmol)を添加し、その混合物を16時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、50%のEtOAc含有DCMで溶離、流速50mL/分)によって精製して、標題化合物915mgを無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.35 (t, J = 2.1 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.46 (dd, J = 8.0, 2.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 3.70 − 3.63 (m, 2H), 2.71 − 2.65 (m, 2H)。
【0365】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から開始して調製した:
【表15】
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【0366】
実施例33:rac−4−{1−フェニル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−フルアルデヒド Int−53
【化99】
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ステップ1:rac−1−(3−フリル)−1−フェニルエトキシ](トリメチル)シラン。
1−(3−フリル)−1−フェニルエタノール(1.53g、8.13mmol)をDMF(8.62mL)中に溶解させて、その溶液を0℃に冷却した。イミダゾール(1.66g、24.4mmol)及びTMSCl(1.55mL、12.2mmol)を添加した。反応物を室温に加温し、1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題生成物2.11g(99%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.45 − 7.38 (m, 2H), 7.34 − 7.27 (m, 4H), 7.24 − 7.17 (m, 1H), 6.22 − 6.16 (m, 1H), 1.86 (s, 3H), 0.04 (s, 9H)。
【0367】
ステップ2:rac−4−{1−フェニル−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−フルアルデヒド。
[1−(3−フリル)−1−フェニルエトキシ](トリメチル)シラン(1.32g、5.07mmol)をTHF(23.3mL)中に溶解させて、次いで、−78℃で冷却した。その溶液に、−78℃で1.40Mのsec−BuLi含有シクロヘキサン(4.71mL、6.59mmol)を添加した。30分後に、その溶液に、DMF(1.18mL、15.2mmol)を添加し、生じた混合物を10分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、室温に加温し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.02g(70%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.56 (s, 1H), 7.58 − 7.54 (m, 1H), 7.42 − 7.37 (m, 2H), 7.35 − 7.29 (m, 2H), 7.25 − 7.22 (m, 1H), 7.04 − 7.02 (m, 1H), 1.92 (s, 3H), 0.04 (s, 9H)。
【0368】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から開始して調製した:
【表16-1】
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【表16-2】
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【0369】
実施例34:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−2−フルアルデヒド Int−55
【化100】
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ステップ1:rac−4−[(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−フルアルデヒド。
rac−(3−クロロフェニル)(3−フリル)メタノール(2.00g、9.58mmol)含有Et
2O(40.0mL)溶液に、−78℃で1.70Mのtert−BuLi含有ペンタン(14.1mL、24.0mmol)を添加した。−78℃で30分間にわたって撹拌した後に、その混合物に、DMF(1.11mL、14.4mmol)を添加した。次いで、反応混合物を0℃に加温し、1時間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液に室温で注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物862mg(38%)を淡黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.58 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.64 − 7.55 (m, 1H), 7.42 − 7.36 (m, 1H), 7.34 − 7.24 (m, 3H), 7.15 − 7.08 (m, 1H), 5.79 (s, 1H), 2.57 − 2.38 (br s, 1H)。
【0370】
ステップ2:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−2−フルアルデヒド。
rac−4−[(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−フルアルデヒド(550mg、2.32mmol)含有DMF(10.0mL)溶液に、室温でイミダゾール(396mg、5.81mmol)及びTBSCl(420mg、2.78mmol)を添加した。一晩経過した後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。抽出物を水及びブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物478mg(59%)を淡黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.57 (d, J = 0.6 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.35 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.31 − 7.21 (m, 3H), 7.07 − 7.03 (m, 1H), 5.69 (s, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.06 (s, 3H), −0.01 (s, 3H)。
【0371】
実施例35:rac−4−{1−(3−クロロフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−フルアルデヒド Int−56
【化101】
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ステップ1:(3−クロロフェニル)(3−フリル)メタノン。
rac−(3−クロロフェニル)(3−フリル)メタノール(1.81g、8.68mmol)含有DCM(30.0mL)溶液に、室温でMnO
2(11.3g、130mmol)を添加した。終夜撹拌した後に、反応混合物を、セライトパッドで濾過し、DCMで洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.60g(90%)を白色の粉末として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.93 (dd, J = 1.4, 0.8 Hz, 1H), 7.83 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.73 (dt, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.56 (ddd, J = 8.0, 2.1, 1.1 Hz, 1H), 7.54 − 7.51 (m, 1H), 7.44 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.90 (dd, J = 1.9, 0.8 Hz, 1H)。
【0372】
ステップ2:rac−1−(3−クロロフェニル)−1−(3−フリル)エタノール。
(3−クロロフェニル)(3−フリル)メタノン(1.60g、7.74mmol)含有Et
2O(30mL)溶液に、0℃で3.0MのMeMgI含有Et
2O(3.87mL、11.6mmol)を添加した。0℃で1時間にわたって撹拌した後に、反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液に室温で注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.48g(86%)を淡赤色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.50 − 7.47 (m, 1H), 7.39 − 7.37 (m, 1H), 7.35 − 7.30 (m, 2H), 7.29 − 7.21 (m, 2H), 6.35 − 6.24 (m, 1H), 2.15 − 2.07 (br s, 1H), 1.85 (s, 3H)。
【0373】
ステップ3:rac−[1−(3−クロロフェニル)−1−(3−フリル)エトキシ](トリメチル)シラン。
rac−1−(3−クロロフェニル)−1−(3−フリル)エタノール(1.48g、6.65mmol)含有DMF(20.0mL)溶液に、室温でイミダゾール(1.13g、16.6mmol)及びTMSCl(1.01mL、7.98mmol)を添加した。終夜撹拌した後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液に室温で注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は100%ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.65g(84%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.43 − 7.40 (m, 1H), 7.37 − 7.34 (m, 1H), 7.34 − 7.31 (m, 1H), 7.27 − 7.16 (m, 3H), 6.20 − 6.12 (m, 1H), 1.84 (s, 3H), 0.05 (s, 9H)。
【0374】
ステップ4:rac−4−{1−(3−クロロフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−フルアルデヒド。
rac−[1−(3−クロロフェニル)−1−(3−フリル)エトキシ](トリメチル)シラン(1.64g、5.56mmol)含有Et
2O(20.0mL)溶液に、−78℃で1.70Mのtert−BuLi含有ペンタン(4.91mL、8.34mmol)を添加した。−78℃で30分間にわたって撹拌した後に、その混合物に、DMF(0.65mL、8.34mmol)を添加した。次いで、反応混合物を0℃に加温し、1時間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液に室温で注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物549mg(31%)を淡黄色油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.58 (s, 1H), 7.60 − 7.56 (m, 1H), 7.42 − 7.37 (m, 1H), 7.26 − 7.20 (m, 3H), 7.02 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 1.90 (s, 3H), 0.06 (s, 9H)。
【0375】
実施例36:5−ベンジル−2−フルアルデヒド Int−57
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:5−ベンジル−2−フルアルデヒド。
5−ブロモ−2−フルアルデヒド(1.00g、5.72mmol)及びPd(PPh
3)
4(132mg、0.11mmol)含有THF(35.7mL)溶液をアルゴンガスで脱気した。0.50Mのベンジル亜鉛ブロミド含有THF(14.3mL、7.14mmol)を添加し、次いで、反応混合物を、70℃で2時間にわたって撹拌した。その溶液を濃縮して、溶媒を除去し、EtOAcで希釈した。有機層を1M HCl、飽和NaHCO
3、及びブラインで洗浄した。生じた溶液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、次いで、真空中で濃縮した。粗製物質を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物554mg(52%)をオレンジ色の残渣として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.49 (s, 1H), 7.48 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.38 − 7.31 (m, 2H), 7.32 − 7.22 (m, 2H), 7.22 − 7.13 (m, 2H), 4.12 (s, 2H)。LCMS (FA): m/z=187.2 (M+H)。
【0376】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、対応する出発物質から出発して開始した:
【表17】
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【0377】
実施例37:5−(3−ブロモベンジル)−2−フルアルデヒド Int−59
【化103】
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ステップ1:メチル5−(3−ブロモベンジル)−2−フロアート。
マイクロ波反応管に、メチル5−ブロモフラン−2−カルボキシラート(775mg、3.78mmol)及びPd(PPh
3)
4(218mg、0.19mmol)を装入した。フラスコを密閉し、アルゴンで5分間にわたってパージし、次いで、THF(10.0mL)を反応容器に添加した。次いで、その溶液に、0.5Mの3−ブロモベンジル亜鉛ブロミド含有THF(8.32mL、4.16mmol)を添加し、反応物を70℃で1日加熱した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAcで(×3)抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.60g(54%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.40 − 7.36 (m, 2H), 7.20 − 7.16 (m, 2H), 7.10 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.11 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.01 (s, 2H), 3.88 (s, 3H)。
【0378】
ステップ2:[5−(3−ブロモベンジル)−2−フリル]メタノール
丸底フラスコに、メチル5−(3−ブロモベンジル)−2−フロアート(733mg、2.48mmol)含有THF(8.00mL)を添加し、0℃で冷却した。次いで、1.0Mのテトラヒドロアルミン酸リチウム含有Et
2O(3.23mL、3.23mmol)を緩徐に添加し、生じた混合物を0℃で2時間にわたって撹拌した。水1mLを緩徐に添加して、反応混合物をクエンチし、次いで、固体Na
2SO
4を添加した。その混合物を室温で1時間にわたって撹拌し、次いで、セライトのパッドで濾過した。濾液を濃縮乾固し、さらに精製せずに、粗製標題化合物610mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.39 − 7.37 (m, 1H), 7.32 − 7.28 (m, 1H), 7.25 − 7.21 (m, 2H), 7.18 − 7.15 (m, 1H), 6.22 − 6.17 (m, 1H), 5.98 − 5.91 (m, 1H), 4.56 (s, 2H), 3.94 (d, J = 13.7 Hz, 2H)。
【0379】
ステップ3:5−(3−ブロモベンジル)−2−フルアルデヒド
丸底フラスコ内に、粗製[5−(3−ブロモベンジル)−2−フリル]メタノール(609mg、2.28mmol)を溶解させたDCM(10.0mL)を添加した。デス−マーチンペルヨージナン(1.16g、2.74mmol)を添加し、生じた反応混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を飽和Na
2S
2O
3の添加によってクエンチし、DCMで(×3)抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物167mg(28%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.56 (s, 1H), 7.43 − 7.37 (m, 2H), 7.23 − 7.14 (m, 3H), 6.22 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.03 (s, 2H)。
【0380】
実施例38:5−クロロ−4−(3−クロロベンジル)−2−フルアルデヒド Int−60
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:メチル5−クロロ−4−(3−クロロベンジル)−2−フロアート。
メチル4−ブロモ−5−クロロ−2−フロアート(1.20g、5.01mmol)含有THF(20.0mL)の溶液(窒素ガスで脱気した)に、室温でPd
2(dba)
3(184mg、0.20mmol)及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(116mg、0.40mmol)を添加した。室温で10分間にわたって撹拌した後に、その混合物に、0.5Mの塩化3−クロロベンジル亜鉛含有THF(15.0mL、7.52mmol)を添加した。室温で4時間にわたって撹拌した後に、反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物628mg(44%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.29 −7.21 (m, 2H), 7.20 − 7.16 (m, 1H), 7.11 −7.06 (m, 1H), 7.01 (s, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.74 (s, 2H)。
【0381】
ステップ2:[5−クロロ−4−(3−クロロベンジル)−2−フリル]メタノール。
メチル5−クロロ−4−(3−クロロベンジル)−2−フロアート(700mg、2.46mmol)含有トルエン(10.0mL)溶液に、−78℃で1.0MのDIBAL−H含有トルエン(6.14mL、6.14mmol)を添加した。−78℃で30分間にわたって撹拌した後に、反応混合物を飽和Rochelle塩水溶液に室温で注ぎ入れ、その混合物にEtOAcを添加した。生じた混合物を室温で1時間にわたって激しく撹拌した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物528.2mg(84%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.30 − 7.17 (m, 3H), 7.12 − 7.07 (m, 1H), 6.15 (s, 1H), 4.52 (d, J = 0.5 Hz, 2H), 3.68 (s, 2H), 1.93 − 1.81 (br s, 1H)。
【0382】
ステップ3:5−クロロ−4−(3−クロロベンジル)−2−フルアルデヒド。
[5−クロロ−4−(3−クロロベンジル)−2−フリル]メタノール(510mg、1.98mmol)含有DCM(10.0mL)溶液に、室温でMnO
2(2.59g、29.8mmol)を添加した。室温で終夜撹拌した後に、その混合物を、セライトパッドで濾過し、DCMで洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物332mg(66%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.51 (s, 1H), 7.32 −7.23 (m, 2H), 7.22 −7.16 (m, 1H), 7.13 −7.08 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 3.78 (s, 2H)。
【表18】
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【0383】
実施例39:4−(3−クロロベンジル)−2−フルアルデヒド Int−62
【化105】
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ステップ1:4−(3−クロロベンジル)−2−フルアルデヒド。
20mLのマイクロ波容器に、4−ブロモ−2−フルアルデヒド(500mg、2.86mmol)、Pd
2(dba)
3(52.3mg、0.06mmol)、及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(33.2mg、0.11mmol)を装入した。その混合物に、THF(2.0mL)を添加し、反応容器をアルゴンでパージし、続いて、キャップで密閉した。その混合物を5分間にわたって室温で撹拌した後に、その混合物に、0.5Mの塩化3−クロロベンジル亜鉛含有THF(7.43mL、3.72mmol)を添加し、次いで、生じた混合物を50℃で1時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水及びブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後に、その混合物を、ガラスフリット漏斗で濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液はヘキサン中の10%のEtOAc)によって精製して、標題化合物135mg(20%)を得た。
【0384】
実施例40:4−(3−ブロモベンジル)−5−メチル−2−フルアルデヒド Int−63
【化106】
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ステップ1:5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−フルアルデヒド。
4−ブロモ−5−メチル−2−フルアルデヒド(880mg、4.66mmol)含有1,4−ジオキサン(15.0mL)の溶液に、室温でビス(ピナコラト)ジボロン(1.54g、6.05mmol)、酢酸カリウム(1.37g、13.9mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(192mg、0.23mmol)を添加した。100℃で終夜撹拌した後に、反応混合物を、室温で水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をEtOAcに溶解させ、次いで、その混合物に、活性炭を添加し、15分間にわたって室温で撹拌した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、粗製標題化合物1.94gを得た。LCMS(FA):m/z=237.2(M+H)。
【0385】
ステップ2:4−(3−ブロモベンジル)−5−メチル−2−フルアルデヒド。
粗製5−メチル−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−フルアルデヒド(1.09g、4.66mmol)含有1,4−ジオキサン(40.0mL)及び水(10.0mL)の溶液に、室温で臭化3−ブロモベンジル(1.28g、5.12mmol)、Pd(PPh
3)
4(538mg、0.47mmol)、及びNa
2CO
3(1.48g、13.9mmol)を添加し、75℃で終夜撹拌した後に、反応混合物を室温で水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題生成物291mg(22%)を茶色油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.46 (s, 1H), 7.40 − 7.33 (m, 1H), 7.29 (t, J = 1.6 Hz, 1H), 7.22 − 7.13 (m, 1H), 7.13 − 7.04 (m, 1H), 6.98 (s, 1H), 3.72 (s, 2H), 2.37 (s, 3H)。
【0386】
実施例41:4−(3−メチルベンジル)−2−フルアルデヒド Int−64
【化107】
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ステップ1:メチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−フロアート。
メチル4−ブロモフラン−2−カルボキシラート(1.00g、4.88mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.61g、6.3mmol)、及び酢酸カリウム(1.44g、14.6mmol)をマイクロ波バイアル内で秤量し、そのバイアルに、1,4−ジオキサン(15.0mL)を添加した。その混合物をアルゴンでパージし、この懸濁液に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(201mg、0.24mmol)を添加した。反応混合物を終夜、油浴中で100℃にて加熱した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで(3×)抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCO塩基性アルミナカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のMeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物を得た。LCMS (FA): m/z = 253.1 (M+H)。
【0387】
ステップ2:メチル4−(3−メチルベンジル)−2−フロアート。
1−ブロモメチル−3−メチルベンゼン(110mg、0.60mmol)及びメチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−フロアート(600mg、2.38mmol)を、撹拌棒を備えたマイクロ波バイアル内で秤量した。1,4−ジオキサン(5.0mL)及び水(1.30mL、72.2mmol)を、続いて、Na
2CO
3(189mg、1.78mmol)を添加した。その混合物をアルゴンでパージし、Pd(PPh
3)
4(68.8mg、0.06mmol)を添加した。生じた反応混合物を80℃に加熱し、終夜撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAcで(×3)抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物130mg(95%)を得た。LCMS (FA): m/z = 231.0 (M+H)。
【0388】
ステップ3:[4−(3−メチルベンジル)−2−フリル]メタノール。
丸底フラスコに、メチル4−(3−メチルベンジル)−2−フロアート(283mg、1.23mmol)含有THF(4.0mL)を添加し、0℃で冷却した。次いで、1.0Mのテトラヒドロアルミン酸リチウム含有Et
2O(1.60mL、1.60mmol)を緩徐に添加し、生じた混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。水1mLを緩徐に添加して、反応混合物をクエンチし、次いで、固体Na
2SO
4を添加した。その混合物を室温で1時間にわたって撹拌し、次いで、セライトのパッドで濾過した。濾液を濃縮乾固し、さらに精製せずに、粗製標題化合物230mg(93%)を得た。LCMS (FA): m/z = 203.5 (M+H)。
【0389】
ステップ4:4−(3−メチルベンジル)−2−フルアルデヒド。
一つ口丸底フラスコ内に、粗製[4−(3−メチルベンジル)−2−フリル]メタノール(230mg、1.14mmol)を溶解させたDCM(5.0mL)を添加した。次いで、デス−マーチンペルヨージナン(579mg、1.37mmol)を添加し、生じた反応混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和Na
2S
2O
3の添加によってクエンチし、DCMで(×3)抽出した。次いで、合わせた有機層を飽和NaHCO
3、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物129mg(57%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.58 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.24 − 7.18 (m, 1H), 7.10 − 7.04 (m, 2H), 7.03 − 6.97 (m, 2H), 3.78 (s, 2H), 2.33 (s, 3H)。
【0390】
実施例42:5−メチル−4−(3−メチルベンジル)−2−フルアルデヒド Int−65
【化108】
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ステップ1:4−(ブロモメチル)−5−メチル−2−フルアルデヒド。
丸底フラスコに、4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−2−フルアルデヒド(0.56g、2.2mmol)、THF(3mL)、及び1,4−ジオキサン中の4M HCl(2mL)を添加した。生じた反応混合物を室温で2時間にわたって撹拌した。その混合物を真空中で濃縮した。残渣に、室温でDCM(5mL)及びPBr
3(0.29mL、3.08mmol)を添加し、その混合物を20分間にわたって撹拌した。反応物を、水の添加によってクエンチし、生じた混合物をDCMで抽出した。真空中で濃縮した後に、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.19g(42%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.42 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 4.24 (s, 2H), 2.32 (s, 3H)。
【0391】
ステップ2:5−メチル−4−(3−メチルベンジル)−2−フルアルデヒド。
4−(ブロモメチル)−5−メチル−2−フルアルデヒド(0.52g、2.6mmol)及びm−トリルボロン酸(696mg、5.12mmol)を、攪拌棒を備えたマイクロ波バイアル内で秤量した。その反応容器に、1,4−ジオキサン(12.0mL)及び水(2.00mL)を添加した。次いで、Cs
2CO
3(2.92g、8.96mmol)及びPd(PPh
3)
4(444mg、0.38mmol)を添加し、次いで、反応混合物をマイクロ波中で25分間にわたって130℃に加熱した。その混合物を、セライトで濾過し、濾過物を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物268mg(49%)を得た。LCMS (FA): m/z =215.2 (M+H)。
【0392】
実施例43:4,5−ジベンジル−2−フルアルデヒド Int−66
【化109】
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ステップ1:4,5−ジベンジル−2−フルアルデヒド
密閉可能な反応容器に、4,5−ジブロモ−2−フルアルデヒド(1.00g、3.94mmol)、ベンジルトリフルオロホウ酸カリウム塩(1.95g、9.85mmol)、Cs
2CO
3(3.89g、11.9mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(648mg、0.79mmol)を装入した。内容物をTHF(48mL)及び水(4.7mL、260mmol)中に溶解させて、撹拌棒を付加した。容器を密閉し、生じた溶液を80℃で終夜撹拌し、次いで、反応物を8時間にわたって110℃で撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を水(30mL)とEtOAc(100mL)に分液した。層を分離し、水層をEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物141mg(13%)を得た。LCMS (FA): m/z = 277.5 (M+H)。
【0393】
実施例44:4−ベンジル−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−67。
【化110】
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ステップ1:メチル4−ベンジル−5−クロロチオフェン−2−カルボキシラート。
マイクロ波バイアルに、攪拌棒、メチル4−ブロモ−5−クロロチオフェン−2−カルボキシラート(0.10g、0.39mmol)、ベンジルトリフルオロホウ酸カリウム塩(94.0mg、0.47mmol)、Cs
2CO
3(0.39g、1.18mmol)、及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(64.4mg、78.3umol)を装入した。その混合物をアルゴン雰囲気下で密閉した。次いで、THF(4.7mL)及び水(0.47mL、26mmol)を添加し、生じた溶液を75℃で16時間にわたって撹拌した。反応物を濃縮した。粗製生成物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、標題化合物(収量74mg)を得た。LCMS (FA): m/z = 267.0 (M+1)
【0394】
ステップ2:(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)メタノール。
1.0Mのテトラヒドロアルミン酸リチウム含有THF(0.55mL、0.55mmol)を、メチル4−ベンジル−5−クロロチオフェン−2−カルボキシラート(0.10g、0.37mmol)含有Et
2O(3.5mL)の氷浴冷却溶液に添加した。生じた溶液を0℃で45分分間にわたって撹拌した。反応物を0℃にて水(約1mL)でクエンチした。Na
2SO
4十二水和物(約2g)をEtOAc約15mLと共に添加し、その混合物を室温に加温し、その混合物を2時間にわたって撹拌した。その混合物を濾過し、濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮した。粗製生成物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、標題化合物(収量80mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.33 − 7.26 (m, 2H), 7.25 − 7.17 (m, 3H), 6.60 (s, 1H), 4.64 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 1.82 (s, 1H)。
【0395】
ステップ3:4−ベンジル−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド。
(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)メタノール(0.21g、0.88mmol)をDCM(15.3mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(0.45g、1.1mmol)を添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を濃縮し、粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、標題化合物(収量190mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.68 (s, 1H), 7.38 − 7.30 (m, 3H), 7.29 − 7.23 (m, 1H), 7.23 − 7.17 (m, 2H), 3.96 (s, 2H)。
【0396】
実施例45:4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−68。
【化111】
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ステップ1:4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
丸底フラスコに、−78℃でTHF(50mL)及び2.5Mのn−BuLi含有ヘキサン(3.1mL、7.66mmol)を添加した。2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(1.50g、6.38mmol)含有THF5mLを添加し、その混合物を30秒間にわたって撹拌した。その混合物に、アセトン(2.00mL、27.2mmol)を添加し、反応物を−78℃で10分間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、反応物を室温に加温した。その混合物をEtOAcで(×2)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4下で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、アセトン40ml及びDowex 50WX2−200イオン交換樹脂3gを添加し、その混合物を2時間にわたって室温で撹拌し、その混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.76g(70%)を得た。LCMS (FA): m/z = 171.1 (M+1)。
【0397】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の方法と同様の方法を使用し、列挙されている出発物質から開始して調製した。
【表19-1】
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【表19-2】
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【0398】
実施例46:rac−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール Int−71及びrac−{3−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル}メタノール Int−72
【化112】
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ステップ1:rac−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール。
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(4.08mL、10.2mmol)含有THF(40mL)の−78℃冷却溶液に、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(2.00g、8.50mmol)含有THF(4mL)の溶液を滴下添加した。添加が完了した直後に、3−クロロベンズアルデヒド(0.97mL、8.50mmol)をTHF(4mL)中に溶液として滴下添加した(約2分)。生じた混合物を30分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物を水でクエンチし、その後はずっと室温に加温した。その混合物をEtOAcで(2×)抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物を、0%〜30%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物1.7g(67%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.42 (s, 1H), 7.35 − 7.24 (m, 4H), 7.21 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.82 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.21 − 3.94 (m, 4H)。
【0399】
ステップ2:rac−tert−ブチル{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン。
(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール(3.02g、10.2mmol)含有DMF(106mL)溶液に、TBSCl(4.60g、30.5mmol)及び1H−イミダゾール(2.08g、30.5mmol)を添加した。反応混合物を50℃で4時間にわたって撹拌した。その混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物4.15g(99%)を透明な油として得た。LCMS (FA): m/z = 411.4 (M+1)。
【0400】
ステップ3:rac−3−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.46mL、1.14mmol)及びTHF(3.00mL)の−78℃冷却溶液に、tert−ブチル{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(234mg、0.57mmol)含有THF(2.0mL)溶液を添加した。反応混合物を−78℃で15分間にわたって撹拌した。DMF(88.2uL、1.14mmol)含有THF(1.0mL)溶液を滴下添加し、次いで、さらに1時間にわたって撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物141mg(56%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.41 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.48 − 7.39 (m, 3H), 7.41 − 7.32 (m, 2H), 6.58 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.09 − 3.92 (m, 4H), 0.90 (s, 9H), 0.08 − −0.04 (m, 6H)。 LCMS (FA): m/z = 439.5 (M+1)。
【0401】
ステップ4:rac−{3−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル}メタノール。
3−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(141mg、0.32mmol)含有MeOH(1.5mL)及びDCM(1.5mL)の0℃冷却溶液に、NaBH
4(18.2mg、0.48mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで、濃縮して溶媒を除去した。生じた残渣を水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質を、0%〜25%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物100mg(71%)を得た。LCMS (FA): m/z = 441.5 (M+1)。
【0402】
実施例47:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(メトキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−73
【化113】
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ステップ1:rac−tert−ブチル{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−(メトキシメチル)−3−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン
Int−72(480mg、1.09mmol)含有Et
2O(10mL)溶液に、Ag
2O(630mg、2.72mmol)及びMeI(2.71mL、43.5mmol)を添加した。生じた混合物を室温で5日間にわたって撹拌し、次いで、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮した。粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物371mg(75%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.52 − 7.32 (m, 4H), 7.16 − 6.91 (m, 1H), 6.41 − 6.12 (m, 1H), 6.04 − 5.99 (m, 1H), 4.74 − 4.51 (m, 2H), 4.17 − 3.92 (m, 4H), 3.40 − 3.35 (m, 3H), 0.94 (s, 9H), 0.12 − −0.03 (m, 6H); LCMS (FA) M+1 455.5
【0403】
ステップ2:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(メトキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
tert−ブチル{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−(メトキシメチル)−3−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(371mg、0.82mmol)含有アセトン(10.8mL)溶液に、DOWEX 50WX2−200(H)380mgを添加した。生じた混合物を室温で2時間にわたって撹拌し、次いで、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物283mg(84%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.41 − 9.84 (m, 1H), 8.02 − 7.22 (m, 5H), 6.61 − 6.03 (m, 1H), 4.82 − 4.61 (m, 2H), 3.40 − 3.28 (m, 3H), 0.95 − 0.83 (m, 9H), 0.09 − −0.04 (m, 6H)。LCMS (FA): m/z = 411.4 (M+1)。
【0404】
実施例48:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−74
【化114】
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ステップ1:rac−tert−ブチル({3−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル}メトキシ)ジメチルシラン
Int−72(648mg、1.47mmol)含有DMF(15mL)溶液に、TBSCl(664mg、4.41mmol)及び1H−イミダゾール(300mg、4.41mmol)を添加した。反応混合物を室温で17時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、10%LiCl水溶液で洗浄し、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜5%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物373mg(46%)を得た。LCMS (FA): m/z = 555.6 (M+1)。
【0405】
ステップ2:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
tert−ブチル({3−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル}メトキシ)ジメチルシラン(373mg、0.67mmol)含有アセトン(8.9mL)溶液に、DOWEX 50WX2−200(H)380mgを添加した。生じた混合物を室温で2時間にわたって撹拌し、次いで、濾過した。濾液を真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物289mg(84%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.76 (s, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.40 − 7.24 (m, 4H), 5.98 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 0.83 (d, J = 0.9 Hz, 16H), 0.04 − −0.02 (m, 6H), −0.03 − −0.11 (m, 6H)。LCMS (FA): m/z = 511.6 (M+1)。
【0406】
実施例49:rac−4−{(5−クロロ−2−フリル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−75
【化115】
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ステップ1:rac−{(5−クロロ−2−フリル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン。
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.68mL、6.69mmol)を、−78℃でシリンジを介してTHF(40mL)に滴下添加した。その溶液に、−78℃で2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(1.05g、4.46mmol)を添加し、次いで、その溶液に、−78℃で5−クロロ−2−フルアルデヒド(582mg、4.46mmol)を一度に添加した。反応物を−78℃で15分間にわたって撹拌した。その溶液に、TIPSCl(1.72g、8.92mmol)を添加し、生じた混合物を室温に加温し、続いて、4時間にわたって還流させた。その溶液を、水60mlに注ぎ入れ、その混合物をEtOAc(50ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.51g(76%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.31 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.12 (d, 1H), 6.07 (s, 1H), 6.06 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 5.83 (s, 1H), 4.20 − 4.11 (m, 2H), 4.07 − 3.98 (m, 2H), 1.07 (s, 21H)。
【0407】
ステップ2:rac−4−{(5−クロロ−2−フリル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。
{(5−クロロ−2−フリル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン(1.96g、4.43mmol)含有THF(20.0mL)溶液に、室温で水(1.00mL、55.5mmol)、続いて、2%HCl20ml含有THF溶液を添加した。反応物を15分間にわたって同じ温度で撹拌した。その溶液を、飽和NaHCO
3溶液30ml及び水溶液30mlの溶液に注ぎ入れた。その混合物をEtOAc(50ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.18g(67%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.80 (s, 1H), 7.66 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 7.65 − 7.62 (s, 1H), 6.09 (s, 1H), 6.00 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 5.80 (s, 1H), 1.03 − 0.89 (m, 21H)。
【0408】
実施例50:rac−ブロモ[1−(3−クロロフェニル)エチル]亜鉛。Int−76
【化116】
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ステップ1:rac−ブロモ[1−(3−クロロフェニル)エチル]亜鉛。
塩化リチウム(0.39g、9.11mmol)を、アルゴン雰囲気下で、オーブン乾燥させた50mL二つ口丸底フラスコに添加した。その容器を高真空下で排気し、10分間にわたってヒートガンで加熱し、室温に冷却した後に、アルゴンを逆充填した。亜鉛粉末(0.596g、9.11mmol)を添加した。容器を、高真空下で10分間にわたってヒートガンで加熱し、室温に冷却した後に、アルゴンを逆充填した。THF(4.6mL)、続いて、1,2−ジブロモエタン(20uL、0.2mmol)を添加した。反応物を60℃で20分間にわたって加熱した。TMSCl(5.78uL、45.6umol)及びヨウ素(5.78mg、22.8umol)含有THF(0.5mL)をシリンジによって容器に添加し、反応物を20分間にわたって60℃で加熱した。1−(1−ブロモエチル)−3−クロロベンゼン(1.00g、4.56mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間にわたって加熱した。TLCは、出発物質の残留を示さず、より極性の低い新たなスポットを示した。さらなるTHF5mLを添加した。さらなる精製されない、次の反応におけるInt−76の溶液。
【0409】
実施例51:tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン Int−77、及び4−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−78
【化117】
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ステップ1:tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン。
20mLのマイクロ波容器に、((4−ブロモチオフェン−2−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(425mg、1.38mmol)、Pd
2(dba)
3(25.3mg、0.03mmol)、及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(16.1mg、0.06mmol)を装入した。その混合物に、THF(18.2mL)を添加し、反応容器をアルゴンでパージし、続いて、キャップで密閉した。その混合物を5分間にわたって室温で撹拌した後に、その混合物に、0.5Mの3−クロロベンジル亜鉛クロリド溶液含有THF(3.18mL、1.59mmol)を添加した。反応物を50℃で1時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を、セライトパッドで濾過し、濾液を水で、続いて、ブラインで洗浄した。EtOAc層を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物475mg(92%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.35 − 7.17 (m, 4H), 7.12 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 4.77 (s, 2H), 3.88 (s, 2H), 0.86 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0410】
ステップ2:[4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノール。
tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(1.68g、4.76mmol)含有THF(15.0mL)溶液に、室温でTBAF水和物(1.87g、7.14mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.82g(72%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.14 − 7.06 (m, 3H), 7.02 − 6.94 (m, 1H), 6.82 − 6.77 (m, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.66 (s, 2H), 3.79 (s, 2H)。
【0411】
ステップ3:4−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
[4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノール(0.82g、3.4mmol)含有DCM(30.0mL)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(1.53g、3.61mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって撹拌した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.80g(98%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) d 9.82 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.28 − 7.17 (m, 3H), 7.09 (dt, J = 7.2, 1.6 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H)。
【0412】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用することができる。ステップ1:Pd(PPh
3)
4、Pd
2(dba)
3の代替の70℃のTHF(トリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラートと共に使用する)、50℃のTHF。
【表20-1】
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【表20-2】
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【表20-3】
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【0413】
実施例52:rac−4−(1−フェニルエチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−81
【化118】
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ステップ1:rac−tert−ブチル(ジメチル){[4−(1−フェニルエチル)−2−チエニル]メトキシ}シラン。
((4−ブロモチオフェン−2−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(135mg、0.439mmol)、Pd(OAc)
2(7.1mg、0.032mmol)、及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(21.2mg、48.6umol)をマイクロ波反応バイアルに添加した。そのバイアルをアルゴンでパージし、トルエン(1.00mL)を添加した。その暗赤色の溶液に室温で、0.5Mのアルファ−メチルベンジル亜鉛ブロミド含有THF(1.32mL、0.66mmol)を30分かけて滴下添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を0.5M HClでクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は2%定組成EtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を無色透明の油(収量134mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.32 − 7.26 (m, 2H), 7.22 − 7.18 (m, 3H), 6.86 − 6.84 (m, 1H), 6.69 − 6.66 (m, 1H), 4.78 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 4.08 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.60 (d, J = 7.2 Hz, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
【0414】
ステップ2:rac−[4−(1−フェニルエチル)−2−チエニル]メタノール。
tert−ブチル(ジメチル){[4−(1−フェニルエチル)−2−チエニル]メトキシ}シラン(134mg、0.40mmol)、THF(4.0mL)、及びTBAF水和物(225mg、0.81mmol)を100mL丸底フラスコ内で合わせ、反応物を10分間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有ヘキサン定組成)によって精製して、標題化合物を無色の油(収量90mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.34 − 7.26 (m, 2H), 7.24 − 7.14 (m, 3H), 6.92 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.09 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 1.61 (d, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0415】
ステップ3:rac−4−(1−フェニルエチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
[4−(1−フェニルエチル)−2−チエニル]メタノール(132mg、0.61mmol)含有DCM(12mL)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(385mg、0.91mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を無色の油(収量98mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.83 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.44 − 7.39 (m, 1H), 7.32 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.25 − 7.16 (m, 3H), 4.17 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 1.66 (d, J = 7.2 Hz, 3H)。
【0416】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表21-1】
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【表21-2】
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【0417】
実施例53:4−(3−クロロベンジル)−5−フルオロチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−83
【化119】
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ステップ1:tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−5−フルオロ−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン。
100mL二つ口丸底フラスコ内のtert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(Int−77、380mg、1.08mmol)を、アルゴン雰囲気下でTHF(20.0mL)中に溶解させ、その溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.65mL、1.62mmol)を滴下添加し、明オレンジ色の溶液を30分間にわたって−78℃で撹拌した。その溶液に、−78℃でN−フルオロ−N−(フェニルスルホニル)ベンゼンスルホンアミド(509mg、1.62mmol)含有THF(4.0mL)溶液を滴下添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、ヘキサン(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0.5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物283mg(67%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.33 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.30 − 7.24 (m, 2H), 7.17 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 3.81 (s, 2H), 0.85 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0418】
ステップ2:[4−(3−クロロベンジル)−5−フルオロ−2−チエニル]メタノール。
tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−5−フルオロ−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(283mg、0.76mmol)含有THF(10.0mL、123mmol)に、室温でTBAF水和物(320mg、1.14mmol)含有THF(2.0mL)溶液を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を水(80mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLC(FA、45%〜80%のCH
3CN含有水、UV:232)によって精製した。生成物画分を合わせ、真空中で濃縮して、有機溶媒を除去した。残留水層に、飽和NaHCO
320mLを添加し、次いで、その混合物をEtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物185mg(95%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.37 − 7.30 (m, 1H), 7.30 − 7.24 (m, 2H), 7.18 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.54 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.46 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.48 − 4.41 (m, 2H), 3.80 (s, 2H)。
【0419】
ステップ3:4−(3−クロロベンジル)−5−フルオロチオフェン−2−カルボアルデヒド。
[4−(3−クロロベンジル)−5−フルオロ−2−チエニル]メタノール(180mg、0.70mmol)含有DCM(10.0mL、156mmol)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(446mg、1.05mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(60mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物125mg(70%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.76 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 7.40 − 7.34 (m, 2H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 3.95 (s, 2H)。
【0420】
実施例54:4−(3−クロロベンジル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−84
【化120】
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ステップ1:tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−5−メチル−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン。
Int−77(0.67g、1.90mmol)をTHF(10.0mL)中に溶解させて−78℃で冷却した。この溶液に、−78℃でシリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(6.08mL、15.2mmol)を滴下添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。その混合物に、ヨウ化メチル(1.18mL、19.0mmol)を添加し、反応物を−78℃で30分間にわたって撹拌した。反応物を、−78℃で水30mlを添加することによってクエンチし、その混合物を室温で加温し、生じた混合物をDCM(30ml×2)で抽出した。有機層を合わせ、真空中で濃縮して、標題化合物574mg(82%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.12 − 7.08 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 6.94 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 6.45 (s, 1H), 4.66 (s, 2H), 3.71 (s, 2H), 2.26 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0421】
ステップ2:[4−(3−クロロベンジル)−5−メチル−2−チエニル]メタノール。
tert−ブチル{[4−(3−クロロベンジル)−5−メチル−2−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(0.62g、1.69mmol)を、20mlの1%HCl含有EtOH溶液中に溶解させ、その混合物を室温で30分間にわたって撹拌した。その溶液を飽和NaHCO
3溶液30mlに注ぎ入れ、その混合物をDCM(30ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、その混合物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物332.5mg(78%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.26 − 7.17 (m, 2H), 7.14 (s, 1H), 7.05 (dd, J = 7.1, 1.7 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 4.71 (s, 2H), 3.82 (s, 2H), 2.39 (s, 3H)。
【0422】
ステップ3:4−(3−クロロベンジル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
[4−(3−クロロベンジル)−5−メチル−2−チエニル]メタノール(324.2mg、1.28mmol)含有DCM(40.0mL)溶液に、MnO
2(1.67g、19.2mmol)を添加し、その混合物を室温で6時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過し、濾過ケークをDCMで複数回洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物289.2mg(90%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.76 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.30 − 7.19 (m, 2H), 7.14 (s, 1H), 7.11 − 7.00 (m, 1H), 3.90 (s, 2H), 2.48 (s, 3H)。
【0423】
実施例55:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−85、及び4−(3−ブロモベンジル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−86
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル(ジメチル)[(2−メチル−3−チエニル)メトキシ]シラン。
(2−メチル−3−チエニル)メタノール(2.6g、20.0mmol)含有DCM(64.2mL)溶液に、室温で1H−イミダゾール(2.07g、30.4mmol)を、続いて、TBSCl(3.21g、21.3mmol)を添加し、その混合物を6時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、次いで、混合物をEtOAc(1×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜25%のEtOAc含有ヘキサン)で精製して、標題化合物4.44g(90%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.00 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.63 (s, 2H), 2.40 (s, 3H), 0.92 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
【0424】
ステップ2:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
tert−ブチル(ジメチル)[(2−メチル−3−チエニル)メトキシ]シラン(1.0g、4.10mmol)を、250mL二つ口丸底フラスコ内で秤量し、その反応容器をアルゴンでパージした。内容物をTHF(20.0mL)中に溶解させ、その溶液を−78℃で冷却した。この溶液に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.73mL、4.33mmol)を滴下添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。次いで、その混合物に、−78℃でDMF(0.48mL、6.19mmol)を滴下添加した。反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(80mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物888mgを無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.79 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.55 (s, 2H), 0.93 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
【0425】
ステップ3:4−(ヒドロキシメチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(850.0mg、3.143mmol)含有THF(20.0mL)溶液に、室温でTBAF一水和物(966mg、3.46mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を水(60mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物395mg(81%)を無色の油として得た。LCMS (FA): m/z = 156.9 (M+H)。
【0426】
ステップ4:4−(ブロモメチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
4−(ヒドロキシメチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(316mg、2.02mmol)含有DCM(31.6mL)に、室温でPPh
3(689.8mg、2.63mmol)を、続いてCBr
4(805mg、2.43mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物365mg(82%)を薄黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.79 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 2.54 (s, 3H)。
【0427】
ステップ5:4−(3−ブロモベンジル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
マイクロ波反応バイアルに、4−(ブロモメチル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(95.0mg、0.43mmol)、3−ブロモフェニルボロン酸(87.1mg、0.43mmol)、K
2CO
3(0.18g、1.30mmol)、及びPd(PPh
3)
4(25.0mg、0.02mmol)を装入した。内容物を1,4−ジオキサン(2.0mL)中に溶解させ、続いて、水(0.5mL)を添加し、バイアルを、アルゴン雰囲気下、キャップで密閉した。反応物を80℃で1時間にわたって加熱した。反応物を室温で冷却し、EtOAc及び水含有分液漏斗に移した。その混合物をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物92mgを薄黄色の油として得た。LCMS (FA): m/z = 296.9 (M+H)。
【0428】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表22-1】
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【表22-2】
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【0429】
実施例56:rac−4−{(3−ブロモフェニル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−88
【化122】
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ステップ1:rac−(3−ブロモフェニル)[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]メタノール。Int−89
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(5.99mL、15.0mmol)を、−78℃でTHF(75.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、−78℃で((4−ブロモチオフェン−2−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(3.83g、12.5mmol)を添加し、その混合物を2分間にわたって撹拌した。その溶液に、−78℃で3−ブロモベンズアルデヒド(2.42g、13.1mmol)を添加し、反応物を−78℃で15分間にわたって撹拌した。その溶液を、100mlの酢酸5g含有水溶液に注ぎ入れ、生じた混合物をDCM(70ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物4.05g(79%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.47 (s,, 1H), 7.33 (d, J = 7.3, 1H), 7.22 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.04 − 6.98 (s, 1H), 6.69 (s,, 1H), 5.69 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 0.83 (s,, 9H), 0.01 (s, 6H)。
【0430】
ステップ2:rac−(4−{(3−ブロモフェニル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−チエニル)メタノール。
rac−(3−ブロモフェニル)[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]メタノール(1.32g、3.19mmol)及び1H−イミダゾール(3.26g、47.9mmol)をDCM(20.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、室温でTIPSCl(6.16g、31.9mmol)を添加した。溶媒を蒸発によって除去した。未希釈の反応混合物を80℃で2時間にわたって加熱した。反応物を、水30mlの添加によってクエンチし、その混合物をDCM(10ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜8%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、ジシリル化中間体を得た。その混合物を30mlの1%HCl含有EtOH溶液30mL中に溶解させ、生じた混合物を15分間にわたって室温で撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3(30mL)の添加によってクエンチし、その混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.50g(34%)を得た。LCMS (FA): m/z = 455.0 (M+1)。
【0431】
ステップ3:rac−4−{(3−ブロモフェニル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−(4−{(3−ブロモフェニル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−チエニル)メタノール(0.50g、1.10mmol)をDCM(30.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、MnO
2(1.43g、16.5mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、DCMで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物201.3mg(40%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.85 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.69 − 7.66 (m, 1H), 7.65 − 7.59 (m, 1H), 7.59 − 7.54 (m, 1H), 7.42 − 7.37 (m, 1H), 7.35 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.22 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 5.87 (s, 1H), 1.19 − 0.95 (m, 21H)。
【0432】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表23-1】
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【表23-2】
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【表23-3】
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【0433】
実施例57:5−{2−[(トリメチルシリル)オキシ]プロパン−2−イル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−92
【化123】
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ステップ1:{[2−(5−ブロモ−2−チエニル)プロパン−2−イル]オキシ}(トリメチル)シラン。
2−(5−ブロモ−2−チエニル)プロパン−2−オール(821mg、3.71mmol)含有DMF(14.0mL)の溶液に、室温で1H−イミダゾール(758mg、11.1mmol)及びTMSCl(0.71mL、5.57mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。次いで、反応混合物を、室温で飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ入れ、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物835mg(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.84 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 1.61 (s, 6H), 0.11 (s, 9H)。
【0434】
ステップ2:5−{2−[(トリメチルシリル)オキシ]プロパン−2−イル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。
−78℃で冷却した丸底フラスコに、2.50Mのn−BuLi(1.25mL、3.13mmol)含有ヘキサンを添加した。そのn−BuLi溶液に、{[2−(5−ブロモ−2−チエニル)プロパン−2−イル]オキシ}(トリメチル)シラン(835mg、2.85mmol)含有THF(9.0mL)溶液を迅速に滴下添加し、その混合物を5分間にわたって−78℃で撹拌した。その混合物に、DMF(0.33mL、4.27mmol)含有THF(2.0mL)溶液を迅速に滴下添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。次いで、反応物を水でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物494mg(72%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.84 (s, 1H), 7.60 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 1.66 (s, 6H), 0.14 (s, 9H)。
【0435】
実施例58:rac−5−{1−(3−クロロフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−93
【化124】
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ステップ1:rac−1−(5−ブロモ−2−チエニル)−1−(3−クロロフェニル)エタノール。
丸底フラスコに、2−ブロモ−5−アセチルチオフェン(1.00g、4.88mmol)を溶解させたTHF(10.0mL)を添加した。その混合物を0℃に冷却し、3−クロロフェニルマグネシウムブロミド含有THF(19.5mL、9.75mmol)の0.5M溶液を30分かけて滴下添加した。次いで、その混合物を0℃で1時間にわたって撹拌し、室温に加温し、終夜撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.20g(78%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.51 − 7.48 (m, 1H), 7.36 − 7.32 (m, 1H), 7.28 − 7.26 (m, 2H), 6.88 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 2.36 (s, 1H), 1.96 (s, 3H)。
【0436】
ステップ2:rac−[1−(5−ブロモ−2−チエニル)−1−(3−クロロフェニル)エトキシ](トリメチル)シラン。
rac−1−(5−ブロモ−2−チエニル)−1−(3−クロロフェニル)エタノール(590mg、1.86mmol)含有DMF(7.0mL)溶液に、室温で1H−イミダゾール(379mg、5.57mmol)及びTMSCl(0.35mL、2.79mmol)を添加した。次いで、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液に注ぎ入れ、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物523mg(72%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.44 − 7.41 (m, 1H), 7.29 − 7.26 (m, 1H), 7.23 − 7.20 (m, 2H), 6.84 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 1.95 (s, 3H), 0.08 (s, 9H)。
【0437】
ステップ3:rac−5−{1−(3−クロロフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。
−78℃で冷却した丸底フラスコに、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.59mL、1.48mmol)を添加した。そのn−BuLi溶液に、rac−[1−(5−ブロモ−2−チエニル)−1−(3−クロロフェニル)エトキシ](トリメチル)シラン(523mg、1.34mmol)含有THF(4.00mL)溶液を迅速に滴下添加し、その混合物を5分間にわたって−78℃で撹拌した。その混合物に、DMF(0.16mL、2.01mmol)含有THF(1.00mL)溶液を迅速に滴下添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。反応物を水でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物362mg(80%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.83 (s, 1H), 7.57 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.45 − 7.42 (m, 1H), 7.33 − 7.28 (m, 1H), 7.25 − 7.21 (m, 2H), 6.87 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 2.03 (s, 3H), 0.08 (s, 9H)。
【0438】
実施例59:3−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−94及び4−(3−クロロベンジル)−5−(メトキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−95
【化125】
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ステップ1:3−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
2−ホルミル−3−チオフェンボロン酸(3.05g、19.5mmol)、1−(ブロモメチル)−3−クロロベンゼン(2.82mL、21.5mmol)、及びNa
2CO
3(6.21g、58.6mmol)含有1,4−ジオキサン(60mL)及び水(15mL、830mmol)の脱気溶液に、Pd(PPh
3)
4(2.26g、1.95mmol)を添加した。反応混合物を75℃で15時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ブラインで洗浄し、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物3.86g(84%)を褐色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 10.18 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 7.43 − 7.20 (m, 4H), 7.15 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.38 (s, 2H)。LCMS (FA): m/z = 237.3 (M+1)。
【0439】
ステップ2:[3−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノール
3−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(3.54g、15.0mmol)含有MeOH(50mL)及びDCM(50mL、800mmol)の0℃撹拌溶液に、NaBH
4(848mg、22.4mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、濃縮して、溶媒を除去した。生じた水層をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物3.34g(94%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.37 − 7.11 (m, 5H), 6.82 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.42 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.62 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.91 (s, 2H)。
【0440】
ステップ3:[3−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メチルメチルエーテル3−(3−クロロベンジル)−2−(メトキシメチル)チオフェン
[3−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノール(979mg、4.10mmol)含有Et
2O(26mL)溶液に、MeI(10.2mL、164mmol)及びAg
2O(2.38g、10.2mmol)を添加した。反応物を室温で16時間にわたって撹拌し、次いで、セライトのパッドで濾過した。生じた濾液を真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物450mg(44%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.24 − 7.16 (m, 4H), 7.04 − 6.99 (m, 1H), 6.82 − 6.78 (m, 1H), 4.57 (s, 2H), 3.96 (s, 2H), 3.40 (s, 3H)。
【0441】
ステップ4:4−(3−クロロベンジル)−5−(メトキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
[3−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メチルメチルエーテル3−(3−クロロベンジル)−2−(メトキシメチル)チオフェン(541mg、2.14mmol)含有THF(15.0mL)の−78℃冷却溶液に、シリンジを介してn−BuLi含有ヘキサン(1.71mL、4.28mmol)2.50M溶液を滴下添加した。生じた混合物を30分間にわたって撹拌し、続いて、シリンジを介してDMF(1.66mL、21.4mmol)を滴下添加した。反応物を−78℃でさらに30分間にわたって撹拌し、次いで、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、ブラインで洗浄し、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜15%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物305mg(51%)を薄茶色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.82 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.35 − 7.20 (m, 3H), 7.17 (s, 1H), 7.06 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 4.60 (s, 2H), 3.96 (s, 2H), 3.45 (s, 3H)。LCMS (FA): m/z = 281.4 (M+1)。
【0442】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表24】
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【0443】
実施例60:4−(3−クロロベンジル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−97
【化126】
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ステップ1:1−[3−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]−N,N−ジメチルメタンアミン
Int−94(415mg、1.75mmol)含有MeOH(12.3mL)溶液に、Me
2NH含有MeOH(1.75mL、3.51mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(743mg、3.51mmol)の2.0M溶液を添加した。反応混合物を室温で24時間にわたって撹拌し、次いで、濃縮して、溶媒を除去した。残渣を水中で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜50%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物357mg(77%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.37 − 7.28 (m, 2H), 7.27 − 7.20 (m, 2H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 3.93 (s, 2H), 3.54 (s, 2H), 2.16 (s, 6H)。 LCMS (FA): m/z = 266.3 (M+1)。
【0444】
ステップ2:4−(3−クロロベンジル)−5−[(ジメチルアミノ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
1−[3−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]−N,N−ジメチルメタンアミン(357mg、1.34mmol)含有THF(12.6mL)−78℃冷却溶液に、シリンジを介してn−BuLi含有ヘキサン(1.07mL、2.69mmol)2.50M溶液を滴下添加した。反応物を−78℃で20分間にわたって撹拌し、続いて、シリンジを介してDMF(0.21mL、2.69mmol)含有THF(3mL)溶液を滴下添加した。30分後に、反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜5%MeOH含有DCMで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物270mg(69%)を薄黄色の油として得た。LCMS (FA): m/z = 295.9 (M+1)。
【0445】
実施例61:4−ベンジルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−98
【化127】
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ステップ1:4−ベンジルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
2−ホルミル−4−チオフェンボロン酸(509mg、3.26mmol)、臭化ベンジル(558mg、3.26mmol)、及びNa
2CO
3(692mg、6.53mmol)含有1,4−ジオキサン(24.4mL)の脱気溶液に、Pd(PPh
3)
4(377mg、0.33mmol)を添加した。反応混合物を80℃で3時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMg
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物377mg(57%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.86 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 7.38 − 7.18 (m, 5H), 4.00 (s, 2H)。LCMS (FA): m/z = 203.0 (M+1)。
【0446】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用することができた。条件A:Pd(PPh
3)
4、Na
2CO
3、ジオキサン、水、80℃、B:Pd(PPh
3)
4、K
2CO
3、ジオキサン、水、80℃、C:PdCl
2(dppf)、Cs
2CO
3、ジオキサン、水、60℃、D:Pd(PPh
3)
4、Cs
2CO
3、ジオキサン、水、75℃、E:PdCl
2(dppf)、Cs
2CO
3、THF、水、70℃。
【表25-1】
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【表25-2】
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【表25-3】
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【表25-4】
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【表25-5】
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【0447】
実施例62:5−ブロモ−4−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−106
【化128】
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ステップ1:5−ブロモ−4−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
Int−78(637mg、2.69mmol)及びNBS(718mg、4.04mmol)含有DMF(27mL)溶液に。反応混合物を50℃で15時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水溶液で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、粗製物質を、0%〜25%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物289mg(34%)を透明な油として得た。LCMS (FA): m/z = 317.0 (M+1)。
【0448】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用することができた。ステップ1:NCSハロゲン化の代替のNBS。
【表26-1】
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【表26-2】
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【0449】
実施例63:2−[5−ブロモ−4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]−1,3−ジオキソラン Int−110及び4−(3−クロロベンジル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−111
【化129】
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ステップ1:2−[5−ブロモ−4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]−1,3−ジオキソラン。
1L丸底フラスコに窒素下で、Int−106(1.70g、5.39mmol)、トルエン(20mL)、1,2−エタンジオール(1.50mL、26.9mmol)、及びp−トルエンスルホン酸一水和物(51.2mg、0.27mmol)を装入した。Dean−Stark Trap及び凝縮器を装着し、終夜加熱還流させた。反応混合物を室温に冷却し、水でクエンチした。その溶液をEtOAc(25mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣にISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)を行い、標題化合物1.8g(93%)をコハク色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.23 − 7.15 (m, 3H), 7.09 − 7.04 (m, 1H), 6.75 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.11 − 4.03 (m, 2H), 4.01 − 3.93 (m, 2H), 3.85 (s, 2H)。
【0450】
ステップ2:4−{[3−(3−クロロベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン
100mL二つ口丸底フラスコに亜鉛粉末(548mg、8.38mmol)を装入し、その反応容器をアルゴンでパージした。DMA(6mL)をフラスコに添加し、その懸濁液にヨウ素(36mg、0.14mmol)を添加した。生じた混合物を、ヨウ素の赤色が薄くなるまで撹拌した。その混合物に、4−ブロモメチルテトラヒドロピラン(1g、6mmol)を添加し、その混合物を12時間にわたって70℃で撹拌した。室温に冷却した後に、灰色の溶液をAcrodisc Rフィルターに通し、この1.0M溶液を精製せずに、次の反応まで保持した。
【0451】
20mLのマイクロ波容器に、2−[5−ブロモ−4−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]−1,3−ジオキソラン(500mg、1mmol))、Pd(OAc)
2(15.6mg、0.07mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(60.7mg、0.14mmol)を装入した。その混合物にトルエン(4.26mL)を添加し、続いて、1.0M[(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)メチル]亜鉛(II)ブロミド含有DMA溶液(2.78mL、2.78mmol)を30分かけて滴下添加した。その溶液を添加すると、濃赤色になり、反応容器をアルゴンでパージし、続いて、キャップで密閉した。反応混合物を16時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物を0.5M HClでクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物186mg(40%)をオレンジ色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.20 − 7.16 (m, 2H), 7.09 (s, 1H), 6.99 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 6.79 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.15 − 4.09 (m, 2H), 4.01 − 3.96 (m, 2H), 3.92 (dd, J = 12.0, 5.0 Hz, 2H), 3.82 (s, 2H), 3.29 (t, 2H), 2.66 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 1.65 − 1.58 (m, 2H), 1.56 (s, 1H), 1.30 − 1.23 (m, 2H)。
【0452】
ステップ3:4−(3−クロロベンジル)−5−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
4−{[3−(3−クロロベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]メチル}テトラヒドロ−2H−ピラン(170mg、0.45mmol)含有THF(3.0mL)溶液に、室温で1.0MのHCl(1.21mL)含有水を添加した。2時間後に、反応混合物を飽和NaHCO
3で塩基化し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮し、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物128mg(85%)を淡黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.81 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.31 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.07 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 3.99 (dd, J = 11.4, 3.7 Hz, 2H), 3.95 (s, 2H), 3.37 (t, J = 11.1 Hz, 2H), 2.80 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 2.10 (s, 1H), 1.67 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 1.37 (dd, J = 12.5, 4.1 Hz, 2H)。
【0453】
実施例64:rac−4−(3−クロロベンジル)−5−(テトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−112
【化130】
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ステップ1:1−[3−(3−クロロベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]−4−ヒドロキシブタン−1−オン。
Int−110(120mg、0.33mmol)含有無水Et
2O(3mL)撹拌溶液に、−78℃で1.6Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.25mL、0.40mmol)を滴下添加した。その溶液を30分間にわたって−78℃で撹拌した。γ−ブチロラクトン(40mg、0.5mmol)含有Et
2O(0.5mL)溶液を緩徐にい添加し、15分間にわたって−78℃で撹拌した。その溶液の温度を室温にして、その溶液を1時間にわたって撹拌した。その溶液を飽和NH
4Cl水溶液(5mL)でクエンチし、EtOAc(2×20ml)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物75mg(61%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.32 (s, 1H), 7.25 − 7.23 (m, 2H), 7.18 − 7.11 (m, 1H), 6.95 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.38 (s, 2H), 4.18 − 4.15 (m, 2H), 4.11 − 4.04 (m, 2H), 3.77 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.06 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.04 (q, J = 6.5 Hz, 2H)。
【0454】
ステップ2:rac−1−[3−(3−クロロベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]ブタン−1,4−ジオール。
1−[3−(3−クロロベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]−4−ヒドロキシブタン−1−オン(50mg、0.1mmol)含有MeOH(5mL)溶液に、0℃でNaBH
4(6.19mg、0.16mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって0℃で撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(5mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物40mg(80%)を得た。LCMS (FA): m/z = 369.5 (M+1)。
【0455】
ステップ3:rac−4−(3−クロロベンジル)−5−(テトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−1−[3−(3−クロロベンジル)−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]ブタン−1,4−ジオール(815mg、2.21mmol)をDCM(5.1mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、TFA(18mL、230mmol)を室温で撹拌しながら添加した。反応混合物を室温で2時間にわたって撹拌し、水でクエンチし、DCM(10mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜35%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物681mg(92%)をピンク色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.89 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.42 − 7.33 (m, 3H), 7.15 (dd, J = 6.4, 2.0 Hz, 1H), 5.31 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 4.29 − 4.21 (m, 2H), 4.06 − 4.00 (m, 2H), 2.46 − 2.37 (m, 1H), 2.28 − 2.09 (m, 2H), 1.98 − 1.88 (m, 1H)。
【0456】
実施例65:3−(3−クロロベンジル)−5−ホルミルチオフェン−2−カルボニトリル Int−113
【化131】
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ステップ1:3−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボニトリル。
3−ブロモチオフェン−2−カルボニトリル(419mg、2.23mmol)含有THF(10.0mL)溶液に、Pd
2(dba)
3(41mg、0.05mmol)、トリ−t−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(25mg、0.09mmol)を添加した。反応混合物を50℃で24時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物225mg(43%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 7.83 − 7.73 (m, 1H), 7.38 − 7.13 (m, 4H), 7.12 − 7.02 (m, 1H), 4.15 (s, 2H)。
【0457】
ステップ2:3−(3−クロロベンジル)−5−ホルミルチオフェン−2−カルボニトリル。
3−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボニトリル(150mg、0.64mmol)含有THF(6.04mL)の−78℃冷却溶液に、シリンジを介してn−BuLi含有ヘキサン(0.39mL、0.96mmol)2.50M溶液を滴下添加した。反応混合物を20分間にわたって撹拌し、続いて、シリンジを介してDMF(0.10mL、1.28mmol)含有THF(2mL)溶液を滴下添加した。生じた混合物をさらに1時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物84mg(50%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 10.76 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.29 − 8.13 (m, 3H), 8.07 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 4.14 (s, 2H)。
【0458】
実施例66:4−(3−ヨードベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−114
【化132】
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ステップ1:メチル4−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ベンジル}チオフェン−2−カルボキシラート。
ねじ込み式250mL丸底フラスコに、5−(メトキシカルボニル)チオフェン−3−ボロン酸(1.9g、10mmol)、tert−ブチル[3−(ブロモメチル)フェニル]カルバマート(3.00g、10.5mmol)、Na
2CO
3(3.33g、31.4mmol)、1,4−ジオキサン(89.2mL)、及び水(22.8mL)を装入した。その混合物を窒素で15分間にわたって脱気した。その混合物に、Pd(PPh
3)
4(1.21g、1.05mmol)を添加し、反応容器を密閉した。反応物を85℃油浴内で18時間にわたって加熱した。その混合物を真空中で濃縮して、ジオキサンを除去し、続いて、水を添加した。生じた混合物をEtOAcで3回抽出し、次いで、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の固体(2.25g(62%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.61 − 7.56 (m, 1H), 7.25 − 7.17 (m, 3H), 7.17 − 7.15 (m, 1H), 6.88 − 6.82 (m, 1H), 6.44 (s, 1H), 3.92 − 3.91 (m, 2H), 3.85 (s, 3H), 1.51 (s, 9H)。
【0459】
ステップ2:メチル4−(3−アミノベンジル)チオフェン−2−カルボキシラート。
100mL丸底フラスコに、メチル4−{3−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ベンジル}チオフェン−2−カルボキシラート(3.28g、9.44mmol)及びEtOAc(20mL)を装入し、その溶液を、氷浴中で冷却した。その溶液に、4M HCl含有1,4−ジオキサン(20mL)を添加し、その混合物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、次いで、その混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の油2.20g,(94%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.65 − 7.56 (m, 1H), 7.18 − 7.15 (m, 1H), 7.12 − 7.05 (m, 1H), 6.62 − 6.57 (m, 1H), 6.57 − 6.53 (m, 1H), 6.51 − 6.47 (m, 1H), 3.89 − 3.80 (m, 5H), 3.62 (s, 2H)。
【0460】
ステップ3:メチル4−(3−ヨードベンジル)チオフェン−2−カルボキシラート。
50mL丸底フラスコに、メチル4−(3−アミノベンジル)チオフェン−2−カルボキシラート(2.20g、8.90mmol)、酢酸(4.4mL)、及び12M HCl水(1.8mL)を装入した。この混合物に、内部温度を10℃未満に維持しながら、亜硝酸ナトリウム(0.65g、9.4mmol)含有水溶液(3.1mL)を滴下添加し、その混合物を、冷却しながら20分間にわたって撹拌した。その混合物に、KI(1.77g、10.6mmol)及びI
2(1.32g、5.21mmol)含有水溶液(1.8mL)を滴下添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。生じた混合物を分離漏斗に移し、10%亜硫酸水素ナトリウム溶液を添加した。その混合物をEtOAcで3回抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を無色の油1.35g(42%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.59 − 7.53 (m, 3H), 7.18 − 7.12 (m, 2H), 7.07 − 7.01 (m, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.86 (s, 3H)。
【0461】
ステップ4:[4−(3−ヨードベンジル)−2−チエニル]メタノール。
500mL丸底フラスコに、窒素下でメチル4−(3−ヨードベンジル)チオフェン−2−カルボキシラート(1.35g、3.77mmol)及びTHF(87mL)を装入した。その溶液を−65℃に冷却し、次いで、その溶液に、内部温度を−60℃未満に維持しながら1.0MのDIBAL−H(15mL)含有トルエンを滴下添加した。反応物を1時間にわたって−60℃で撹拌し、続いて、3時間にわたって−40℃で撹拌した。反応物をRochelle塩の10%溶液の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を無色の油1.24g(94%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.58 − 7.52 (m, 2H), 7.18 − 7.13 (m, 1H), 7.06 − 7.00 (m, 1H), 6.90 − 6.86 (m, 1H), 6.80 − 6.76 (m, 1H), 4.80 − 4.70 (m, 2H), 3.85 (s, 2H)。
【0462】
ステップ5:4−(3−ヨードベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
100mL丸底フラスコに、窒素下でDCM(9.4mL)及び塩化オキサリル(0.35mL、4.13mmol)を装入し、その溶液を−60℃に冷却した。その溶液に、ジメチルスルホキシド(0.64mL、9.01mmol)を滴下添加し、その混合物を5分間にわたって撹拌した。その混合物に、緩徐な流れで[4−(3−ヨードベンジル)−2−チエニル]メタノール(1.24g、3.76mmol)含有DCM(4.8mL)溶液を添加し、生じた混合物を、冷却しなが10分間にわたって撹拌した。反応物に、−60℃でトリエチルアミン(2.62mL、18.8mmol)を添加し、その混合物を室温まで緩徐に加温した。生じた混合物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、DCMで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を淡色のもの(1.22g(99%))として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.94 − 9.78 (m, 1H), 7.62 − 7.52 (m, 3H), 7.40 − 7.36 (m, 1H), 7.18 − 7.13 (m, 1H), 7.09 − 7.03 (m, 1H), 3.94 (s, 2H)。
【0463】
実施例67:5−ベンジル−チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−115
【化133】
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ステップ1:5−ベンジル−チオフェン−2−カルボアルデヒド
5−ブロモ−2−チオフェンカルボキサルデヒド(500mg、2.62mmol)及びPd(PPh
3)
4(75.6mg、0.07mmol)をマイクロ波管内で秤量し、THF(5mL)をその管に添加した。その溶液を15分間にわたってアルゴン雰囲気下で撹拌した。その混合物に、0.50Mのベンジル亜鉛ブロミド含有THF(7.85mL、3.93mmol)を添加し、その混合物を70℃で1時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣にEtOAc(100mL)を添加し、有機層を1N HCl(50mL)、続いて、飽和NaHCO
3(50mL)、次いで、ブライン(50mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物319mg(54%)を黄色の油として得た。LCMS (AA): m/z = 203.4 (M+H)。
【0464】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表27-1】
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【表27-2】
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【0465】
実施例68:4−[1−(3−クロロフェニル)エチル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−117
【化134】
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ステップ1:rac−メチル4−[1−(3−クロロフェニル)エチル]−5−メチルチオフェン−2−カルボキシラート。
メチル4−ブロモ−5−メチルチオフェン−2−カルボキシラート(400mg、2.0mmol)、Pd(OAc)
2(14.6mg、0.07mmol)、及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(56.7mg、0.13mmol)をマイクロ波反応バイアルに添加した。そのバイアルをアルゴンでパージし、トルエン(4.2mL)を添加した。暗赤色の溶液に0℃で、0.50Mのブロモ[1−(3−クロロフェニル)エチル]亜鉛含有THF(4.0mL、2.00mmol)を10分かけて滴下添加した。反応物を室温に加温し、14時間にわたって撹拌した。反応物を1M HClでクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物(収量442mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.63 (s, 1H), 7.24 − 7.14 (m, 2H), 7.14 − 7.11 (m, 1H), 7.03 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.09 (q, J = 7.2 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 2.32 (s, 3H)。LCMS (FA): m/z = 295.2 (M+H)。
【0466】
ステップ2:rac−4−[1−(3−クロロフェニル)エチル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
1.0Mのテトラヒドロアルミン酸リチウム含有THF(1.46mL、1.46mmol)を、メチル4−[1−(3−クロロフェニル)エチル]−5−メチルチオフェン−2−カルボキシラート(0.43g、1.40mmol)含有Et
2O(8.5mL)の氷浴冷却溶液に添加した。生じた溶液を、0℃で15分間にわたって撹拌した。反応物を0℃にて水(約1mL)でクエンチした。Na
2SO
4十水和物(約1g)をEtOAc20mLと共に添加し、その混合物を室温に加温した。その混合物を2時間にわたって撹拌し、濾過し、濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮して、アルコール生成物0.37g(95%)を得た。この化合物をDCM(20mL)中に溶解させ、次いで、その溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(0.71g、1.70mmol)を添加した。反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応物を濃縮し、粗製物質をヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(収量227mg)を得た。
【0467】
実施例69:rac−4−{(3−クロロフェニル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−118
【化135】
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ステップ1:rac−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール。
100mL二つ口丸底フラスコに、THF(60mL)を装入し、次いで、フラスコをアルゴンでパージし、−78℃で冷却した。そのTHFに、シリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(5.40mL、13.5mmol)を滴下添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。−78℃で2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(2.69g、10.8mmol)を滴下添加した。その溶液を30分間にわたって−78℃で撹拌した。その溶液に、3−クロロベンズアルデヒド(1.23mL、10.8mmol)を−78℃で一度に添加し、15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物2.3g(68%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.14 − 7.06 (m, 4H), 6.79 (s, 1H), 5.81 (s, 1H), 5.70 (s, 1H), 4.00 − 3.91 (m, 3H), 3.88 − 3.77 (m, 2H), 2.32 (s, 4H)。
【0468】
ステップ2:rac−{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン。
rac−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール(927mg、2.98mmol)をTHF(30.6mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、60%NaH含有鉱油(329mg、13.7mmol)を添加した。その溶液を40℃で30分間にわたって撹拌した。TIPSCl(1.45mL、6.86mmol)を添加し、反応混合物を室温で終夜撹拌した。その溶液を飽和NH
4Cl溶液30mLに注ぎ入れた。その溶液をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜25%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.39g(100%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.17 − 7.02 (m, 4H), 6.96 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 5.72 (s, 1H), 4.00 − 3.94 (m, 2H), 3.90 − 3.85 (m, 2H), 2.33 (s, 3H), 1.00 − 0.93 (m, 21H)。
【0469】
ステップ3:rac−4−{(3−クロロフェニル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン(1.6g、3.4mmol)を1%HCl含有EtOH(20mL)中に溶解させ、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20ml×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は28%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.4g(97%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.67 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.21 − 7.03 (m, 4H), 5.75 (s, 1H), 2.40 (s, 3H), 1.06 − 0.92 (m, 21H)。
【0470】
実施例70:rac−4−[(3−クロロフェニル)(シクロプロピル)ヒドロキシメチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−119
【化136】
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ステップ1:rac−(3−クロロフェニル)(シクロプロピル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール
二つ口250mL丸底フラスコに窒素下で、THF(100mL)を装入した。その溶液に、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(9.2mL、23mmol)を添加し、続いて、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(4.15g、17.7mmol)含有THF(10mL)溶液を添加した。5分後に、その混合物に、3−クロロフェニルシクロプロピルケトン(3.35g、18.5mmol)含有THF(10mL)溶液を一度に添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、生じた混合物を室温に加温した。その混合物をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配を使用して溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を淡色の固体3.72g(63%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.48 − 7.46 (m, 1H), 7.34 − 7.31 (m, 1H), 7.30 − 7.26 (m, 1H), 7.25 − 7.21 (m, 2H), 7.03 − 7.00 (m, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.19 − 3.94 (m, 4H), 1.85 (s, 1H), 1.63 − 1.54 (m, 1H), 0.69 − 0.61 (m, 1H), 0.55 − 0.45 (m, 3H)。
【0471】
ステップ2:rac−4−[(3−クロロフェニル)(シクロプロピル)ヒドロキシメチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
100mL丸底フラスコに窒素下で、rac−(3−クロロフェニル)(シクロプロピル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール(250mg、0.74mmol)、アセトン(5.45mL)、及び水(1.34mL)を装入した。その混合物に、PPTS(373mg、1.48mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって室温で撹拌した。反応物を水に注ぎ入れ、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を無色の油195mg(90%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.86 − 9.81 (m, 1H), 7.75 − 7.71 (m, 1H), 7.64 − 7.59 (m, 1H), 7.51 − 7.47 (m, 1H), 7.35 − 7.24 (m, 3H), 2.04 (s, 1H), 1.65 − 1.54 (m, 1H), 0.73 − 0.44 (m, 4H)。
【0472】
実施例71:5−(3−クロロベンジル)−3−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−120
【化137】
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ステップ1:5−(3−クロロベンジル)−3−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
20mLのマイクロ波容器に、5−ブロモ−3−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(680mg、3.32mmol)、Pd
2dba
3(60.8mg、66.3umol)、及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(38.5mg、0.13mmol)を装入した。その混合物に、THF(4.0mL)を添加し、反応容器をアルゴンでパージし、続いて、キャップで密閉した。その混合物を5分間にわたって室温で撹拌した後に、その混合物に、0.5Mの3−クロロベンジル亜鉛クロリド含有THF溶液(8.62mL、4.31mmol)を添加し、次いで、生じた混合物を50℃で1時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水(50mL)で、続いてブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後に、その混合物を、ガラスフリット漏斗で濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物184mg(22%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.96 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.49 − 7.40 (m, 1H), 7.27 (t, 1H), 7.25 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 7.14 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 4.10 (s, 2H), 2.52 (s, 3H)。
【0473】
実施例72:rac−4−[2−(3−クロロフェニル)ピロリジン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−121及びrac−tert−ブチル 2−(3−クロロフェニル)−2−(5−ホルミル−3−チエニル)ピロリジン−1−カルボキシラート Int−122
【化138】
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ステップ1:tert−ブチル[4−(3−クロロフェニル)−4−オキソブチル]カルバマート。
500mL二つ口丸底フラスコに窒素下で、THF(192.0mL)を装入し、−78℃で冷却した。その溶液に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(30.6mL、76.6mmol)を、続いて、3−クロロブロモベンゼン(11.3g、58.9mmol)含有THF(10mL)の溶液を添加した。その混合物に直ちに、1−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ピロリジン(12.0g、64.8mmol)含有THF(10mL)の溶液を添加した。15分後に、反応物を、緩徐に飽和NaHCO
3を添加することによってクエンチし、生じた混合物を室温に加温した。その混合物をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の油15.54g(89%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.94 − 7.90 (m, 1H), 7.85 − 7.79 (m, 1H), 7.56 − 7.50 (m, 1H), 7.43 − 7.37 (m, 1H), 4.62 (s, 1H), 3.26 − 3.17 (m, 2H), 3.05 − 2.97 (m, 2H), 1.99 − 1.88 (m, 2H), 1.43 − 1.41 (m, 9H)。
【0474】
ステップ2:5−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール。
500mL丸底フラスコに、tert−ブチル[4−(3−クロロフェニル)−4−オキソブチル]カルバマート(15.6g、52.3mmol)及びDCM(26mL)を装入した。その溶液に、TFA(48.3mL、627.4mmol)を添加した。1時間後に、反応物を水に注ぎ入れ、その混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3で、次いで、ブラインで洗浄し;MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAcで溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を白色の固体4.93g(53%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.87 − 7.81 (m, 1H), 7.74 − 7.67 (m, 1H), 7.42 − 7.37 (m, 1H), 7.37 − 7.31 (m, 1H), 4.10 − 4.01 (m, 2H), 2.98 − 2.84 (m, 2H), 2.13 − 1.98 (m, 2H)。
【0475】
ステップ3:rac−2−(3−クロロフェニル)−2−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ピロリジン。
5−(3−クロロフェニル)−3,4−ジヒドロ−2H−ピロール(5.90g、32.8mmol)含有THF(100mL)溶液に、−78℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(4.5mL、36.1mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。別の反応容器に、THF(300mL)を装入し、−78℃に冷却し、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(22.3mL、55.8mmol)を、続いて、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(10.8g、46.0mmol)含有THF(10mL)溶液を添加し、その混合物を5分間にわたって撹拌した。その混合物に、予め調製して置いた溶液を、−78℃でカニューレを介して添加し、その混合物を−40℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、生じた混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を茶色の泡油7.09g(64%)として得た。LCMS (FA): m/z = 336.1 (M+H)。
【0476】
ステップ4:rac−4−[2−(3−クロロフェニル)ピロリジン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−2−(3−クロロフェニル)−2−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ピロリジン(7.09g、21.1mmol)含有アセトン(100mL)溶液に、12MのHCl含有水溶液(2mL)を添加し、反応物を室温で6時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、その混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機部分をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物をオレンジ色油4.15g(67%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.81 (s, 1H), 7.64 − 7.58 (m, 2H), 7.52 − 7.46 (m, 1H), 7.34 − 7.29 (m, 1H), 7.25 − 7.22 (m, 1H), 7.22 − 7.18 (m, 1H), 3.18 − 3.01 (m, 2H), 2.50 − 2.27 (m, 2H), 2.01 − 1.80 (m, 3H)。
【0477】
ステップ5:rac−tert−ブチル2−(3−クロロフェニル)−2−(5−ホルミル−3−チエニル)ピロリジン−1−カルボキシラート。
100mL丸底フラスコに窒素下で、rac−4−[2−(3−クロロフェニル)ピロリジン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド(4.15g、14.2mmol)、DCM(69.6mLm)、N,N−ジメチルアミノピリジン(0.08mg、0.7mmol)、及びBoc
2O(4.66g、21.3mmol)を装入した。室温での18時間後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を白色の泡2.83g(51%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.93 − 9.85 (m, 1H), 7.83 − 7.68 (m, 1H), 7.68 − 7.50 (m, 1H), 7.36 − 7.11 (m, 4H), 3.92 − 3.80 (m, 2H), 2.77 − 2.45 (m, 2H), 2.03 − 1.79 (m, 2H), 1.55 − 1.27 (m, 9H)。
【0478】
実施例73:rac−4−[2−(3−クロロフェニル)−1−メチルピロリジン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−123
【化139】
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ステップ1:rac−4−[2−(3−クロロフェニル)−1−メチルピロリジン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
オーブン乾燥させた100mL丸底フラスコに窒素下で、DMF(10mL)及び60%のNaH含有鉱油(228mg、5.69mmol)を装入し、その混合物を0℃で冷却した。その混合物に、Int−121(664mg、2.28mmol)含有DMF(5mL)溶液を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。その混合物に、MeI(0.43mL、6.83mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物を氷上に注ぎ、その混合物に、飽和NaHCO
3を添加した。その混合物をEtOAc(×3)で抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を淡色の油133mg(20%)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 9.88 − 9.80 (m, 1H), 7.76 − 7.69 (m, 1H), 7.62 − 7.55 (m, 1H), 7.39 − 7.35 (m, 1H), 7.34 − 7.24 (m, 2H), 7.22 − 7.17 (m, 1H), 3.06 − 2.96 (m, 1H), 2.63 − 2.45 (m, 2H), 2.22 − 2.11 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 2.06 − 1.94 (m, 2H)。
【0479】
実施例74:5−メチル−4−(3−メチルベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−124
【化140】
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ステップ1:(3−メチルフェニル)(2−メチル−3−チエニル)メタノン。
マイクロ波管に、m−トリルボロン酸(231mg、1.70mmol)、Cs
2CO
3(830mg、2.55mmol)、及びPd(PPh
3)
4(58.9mg、0.05mmol)を装入した。これらの内容物をトルエン(5mL)で懸濁させ、続いて、室温で2−メチルチオフェン−3−カルボニルクロリド(300mg、1.87mmol)を添加した。反応容器をアルゴンでパージし、次いで、キャップで密閉した。反応物を油浴で30分間にわたって100℃で加熱した。反応物を室温に冷却し、分液漏斗に移した。その混合物をEtOAc(70mL)で希釈し、有機層を水(50mL)、続いて、ブラインで洗浄した。EtOAc層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は3%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物220mg(60%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.61 (s, 1H), 7.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.41 − 7.31 (m, 2H), 7.13 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.04 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 2.65 (s, 3H), 2.41 (s, 3H)。
【0480】
ステップ2:(5−ブロモ−2−メチル−3−チエニル)(3−メチルフェニル)メタノン。
(3−メチルフェニル)(2−メチル−3−チエニル)メタノン(410mg、1.90mmol)含有酢酸(2.0mL)溶液に、室温で三臭化ピリジニウム(1.52g、4.74mmol)を添加し、反応物を50℃で2時間にわたって加熱した。反応物を室温で冷却し、水(100mL)に注ぎ入れた。その混合物をEtOAc(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3(100mL)、続いて、Na
2S
2O
3溶液、次いで、ブラインで洗浄した。EtOAc層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物529mg(85%)を薄黄色の粘着性の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.58 (s, 1H), 7.54 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.42 − 7.32 (m, 2H), 7.08 (s, 1H), 2.57 (s, 3H), 2.42 (s, 3H)。
【0481】
ステップ3:5−ブロモ−2−メチル−3−(3−メチルベンジル)チオフェン。
100mL丸底フラスコ内の(5−ブロモ−2−メチル−3−チエニル)(3−メチルフェニル)メタノン(520mg、1.60mmol)をアルゴン雰囲気下でCH
3CN(5.0mL)及びDCM(5.0mL)中に溶解させ、その混合物を0℃に冷却した。この溶液に、トリエチルシラン(0.76mL、4.76mmol)を、続いて、三フッ化ホウ素エーテラート(0.60mL、4.76mmol)を添加し、反応物を14時間にわたって0℃〜室温で撹拌した。反応物を、K
2CO
3水溶液(50mL)を緩徐に添加することによってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は100%ヘキサン)によって精製して、標題化合物447mg(90%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.17 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.97 − 6.88 (m, 2H), 6.66 (s, 1H), 3.77 (s, 2H), 2.33 (s, 2H), 2.32 (s, 3H)。
【0482】
ステップ4:5−メチル−4−(3−メチルベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
5−ブロモ−2−メチル−3−(3−メチルベンジル)チオフェン(235mg、0.75mmol)を100mL二つ口丸底フラスコ内で秤量し、その反応容器をアルゴンでパージした。内容物をTHF(12.0mL)中に溶解させ、その溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.69mL、1.71mmol)を滴下添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でDMF(0.13mL、1.67mmol)を添加し、生じた混合物を15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物151mg(87%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.73 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.20 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 3.86 (s, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.33 (s, 3H)。
【0483】
実施例75:rac−5−クロロ−4−[2−(3−クロロフェニル)オキセタン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−125
【化141】
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ステップ1:rac−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル](3−クロロフェニル)メタノール。
5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロチオフェン−3−カルボアルデヒド(1.00g、3.44mmol)含有THF(20.0mL)溶液に、かつその溶液を、0℃で冷却した。その溶液に、0.50Mの3−クロロフェニルマグネシウムブロミド含有THF(8.25mL、4.13mmol)を滴下添加し、反応物を30分間にわたって室温で撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.35g(97%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.43 (s, 1H), 7.26 (d, J = 4.1 Hz, 3H), 6.66 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.71 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 2.57 − 1.90 (br s, 1H), 0.90 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
【0484】
ステップ2:[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル](3−クロロフェニル)メタノン。
rac−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル](3−クロロフェニル)メタノール(1.35g、3.35mmol)含有DCM(50.0mL)溶液に、室温でMnO
2(2.91g、33.5mmol)を添加し、反応物を21時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留濾過ケークをDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物742mg(55%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.79 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.69 (dt, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.56 (ddd, J = 8.0, 2.1, 1.1 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 4.80 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 0.94 (s, 9H), 0.12 (s, 6H)。
【0485】
ステップ3:rac−tert−ブチル({5−クロロ−4−[2−(3−クロロフェニル)オキセタン−2−イル]−2−チエニル}メトキシ)ジメチルシラン。
20mLマイクロ波反応管に、トリメチルスホキソニウム(trimethylsufoxonium)ヨージド(576mg、2.62)及びt−BuOK(294mg、2.62mmol)を装入し、次いで、反応管をアルゴンでパージし、続いて、キャップで密閉した。反応容器に、t−BuOH(3.0mL)を添加し、その混合物を30分間にわたって50℃で撹拌した。その白色の懸濁液に、50℃で[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル](3−クロロフェニル)メタノン(300mg、0.75mmol)含有t−BuOH(4.5mL、47.0mmol)溶液を添加し、生じた混合物を44時間にわたって撹拌した。反応物を水(60mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は2%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物195mg(61%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.50 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.35 (dt, J = 7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.29 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.24 (dt, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.69 − 4.63 (m, 2H), 3.54 − 3.44 (m, 1H), 3.14 − 3.03 (m, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.09 (d, J = 1.8 Hz, 6H)。
【0486】
ステップ4:rac−{5−クロロ−4−[2−(3−クロロフェニル)オキセタン−2−イル]−2−チエニル}メタノール。
rac−tert−ブチル({5−クロロ−4−[2−(3−クロロフェニル)オキセタン−2−イル]−2−チエニル}メトキシ)ジメチルシラン(290mg、0.68mmol)含有THF(10mL)溶液に、室温でTBAF一水和物(283mg、1.01mmol)含有THF(3.0mL)溶液を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物207mg(97%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.54 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.38 (dt, J = 7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.32 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.28 − 7.24 (m, 1H), 6.92 (s, 1H), 4.76 − 4.65 (m, 4H), 3.53 (dt, J = 11.3, 7.8 Hz, 1H), 3.12 (dt, J = 11.3, 7.4 Hz, 1H), 1.86 (t, J = 6.0 Hz, 1H)。
【0487】
ステップ5:rac−5−クロロ−4−[2−(3−クロロフェニル)オキセタン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−{5−クロロ−4−[2−(3−クロロフェニル)オキセタン−2−イル]−2−チエニル}メタノール(205mg、0.65mmol)含有DCM(20.0mL)溶液に、室温でMnO
2(565mg、6.50mmol)を添加し、その混合物を14時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留濾過ケークをDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物188mg(92%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.76 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.37 − 7.27 (m, 3H), 4.70 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 3.44 (dt, J = 11.4, 7.7 Hz, 1H), 3.20 (dt, J = 11.4, 7.6 Hz, 1H)。
【0488】
実施例76:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−126
【化142】
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ステップ1:tert−ブチル{[2−(3−クロロベンジル)−3−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン。
20mLのマイクロ波反応管に、[(2−ブロモ−3−チエニル)メトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(1.63g、5.30mmol)、Pd
2(dba)
3(194mg、0.21mmol)、及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート(123mg、0.42mmol)を装入した。THF(11.2mL)の添加後に、反応容器をアルゴンでパージし、続いて、キャップで密閉した。その混合物を5分間にわたって室温で撹拌した後に、その混合物に0.5Mの3−クロロベンジル亜鉛クロリド含有THF(12.2mL、6.10mmol)を添加した。反応物を室温で2時間にわたって撹拌し、次いで、生じた混合物を50℃で1時間にわたって加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈した。有機層を水(50mL)及びブラインで洗浄した。Na
2SO
4で乾燥させた後に、その混合物を、ガラスフリット漏斗で濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.4g(76%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.17 − 7.10 (m, 3H), 7.04 (m, 2H), 6.94 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.57 (s, 2H), 4.05 (s, 2H), 0.85 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0489】
ステップ2:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−(3−クロロベンジル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
tert−ブチル{[2−(3−クロロベンジル)−3−チエニル]メトキシ}ジメチルシラン(1.40g、3.97mmol)含有THF(30.0mL)溶液に、−78℃で2.5Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.1mL、5.16mmol)を滴下添加し、その混合物を3分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でDMF(0.49mL、6.34mmol)を添加し、反応物を10分間にわたって撹拌し、次いで、10分間にわたって室温に加温した。反応混合物に飽和NH
4Clを添加し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.75g(50%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.86 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.28 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 7.16 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.70 (s, 2H), 4.20 (s, 2H), 0.99 (s, 9H), 0.16 (s, 6H)。
【0490】
実施例77:2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン Int−127及びrac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(シクロヘキシル)メチル]−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−128
【化143】
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ステップ1:2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン。
4−ブロモ−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド(4.1g、18mmol)含有トルエン(60mL)溶液に、1,2−エタンジオール(5.07mL、90.9mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.17g、0.91mmol)を添加し、次いで、その混合物をDean−Stark装置で3時間にわたって加熱還流させた。室温に冷却した後に、反応混合物を飽和NaHCO
3(100mL)及び水(50mL)の添加によってクエンチした。生じた混合物をヘキサン(150mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を無色の固体(収量4.75g)として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.30 (s, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.07 − 3.99 (m, 2H), 3.99 − 3.91 (m, 2H)。
【0491】
ステップ2:rac−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](シクロヘキシル)メタノール。
2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(1.09g、4.04mmol)を、アルゴン雰囲気下で50mL二つ口丸底フラスコに入れた。THF(6.50mL)を添加し、反応物を−78℃で冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.80mL、4.50mmol)を滴下添加し、その溶液を30分間にわたって撹拌した。同時に、三塩化セリウム(1.00g、4.06mmol)を、アルゴン雰囲気下で二つ口丸底フラスコに入れた。THF(10.0mL)を添加し、そのスラリーを−78℃で冷却した。2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソランのリチウム化種を上記溶液に迅速に滴下添加し、その溶液を1時間にわたって−78℃で撹拌した。その溶液に、−78℃でシクロヘキサンカルボキサルデヒド(0.60mL、4.80mmol)含有THF(2.0mL)を滴下添加した。反応物を30分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、その混合物をEtOAcで抽出した。エマルジョンが形成し、それを、セライトのパッドで濾過した。濾液層を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、オレンジ色油(収量622mg)を得た。LCMS (FA): m/z = 303.1 (M+1)
【0492】
ステップ3:rac−5−クロロ−4−[シクロヘキシル(ヒドロキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
Dowex 50WX2−200(H)(1g)を、室温でrac−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](シクロヘキシル)メタノール(0.62g、2.04mmol)含有アセトン(40mL)溶液に添加した。反応物を室温で17時間にわたって撹拌した。反応物を濾過して固体樹脂を除去し、濾液を濃縮した。粗製物質をISCOシリカゲル(溶離液は100%ヘキサン、次いで、20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、標題化合物を黄色の油(収量338mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 259.1 (M+1)
【0493】
ステップ4:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(シクロヘキシル)メチル]−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−5−クロロ−4−[シクロヘキシル(ヒドロキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド(338mg、1.31mmol)、1H−イミダゾール(267mg、3.92mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(16.0mg、0.13mmol)、及びDMF(10.0mL)を、アルゴン雰囲気下で100mL丸底フラスコ内で合わせた。その溶液を0℃で冷却した。TBSCl(225mg、1.49mmol)を添加し、反応物を室温に加温した。5時間後に、1H−イミダゾール(88.9mg、1.31mmol)及びTBSCl(98.4mg、0.65mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc及び水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水溶液(×3)、ブライン(×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、無色の油(収量386mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.78 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 4.50 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 1.98 − 1.57 (m, 4H), 1.44 − 0.88 (m, 7H), 0.86 (s, 9H), 0.04 (s, 3H), −0.18 (s, 3H)。
【0494】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用することができた。ステップ4、条件A:TMSCl/イミダゾール/DCM、B:TIPSCl/NaH/THF、C:TBSCl/イミダゾール/DMF。
【表28-1】
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【表28-2】
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【表28-3】
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【表28-4】
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【0495】
実施例78:rac−5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−134
【化144】
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ステップ1:rac−2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](3−クロロフェニル)メタノール。
100mL二つ口丸底フラスコに、THF(20mL)を装入し、次いで、フラスコをアルゴンでパージし、−78℃で冷却した。そのTHFに、シリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.86mL、4.64mmolを滴下添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。−78℃でInt−2(1.0g、3.7mmol)を滴下添加した。その溶液を30分間にわたって−78℃で撹拌した。その溶液に、−78℃で3−クロロベンズアルデヒド(422uL、3.71mmol)を一度に添加し、15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物494mg(40%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.16 − 7.02 (m, 4H), 6.78 (s, 1H), 5.76 (s, 1H), 5.75 (s, 1H), 3.93 − 3.87 (m, 2H), 3.84 − 3.77 (m, 2H)。
【0496】
ステップ2:rac−2−{5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}−1,3−ジオキソラン。
100mL丸底フラスコに、rac−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](3−クロロフェニル)メタノール(490mg、1.48mmol)を装入した。その混合物に、室温でTHF(14.5mL)及び60%NaH含有鉱油(213mg、4.44mmol)を添加し、反応混合物をアルゴンでパージし、続いて、MeI(276uL、4.44mmol)を添加し、50℃で2時間にわたって加熱した。その溶液を飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜35%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物404mg(79%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.21 − 7.04 (m, 4H), 6.79 (s, 1H), 5.80 (s, 1H), 5.24 (s, 1H), 3.98 − 3.92 (m, 2H), 3.88 − 3.82 (m, 2H), 3.23 (s, 3H)。
【0497】
ステップ3:rac−5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−2−{5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}−1,3−ジオキソラン(1.0g、2.9mmol)を、1%HCl(20mL)含有EtOH中に溶解させた。反応混合物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.8g(90%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.61 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.19 − 7.05 (m, 4H), 5.26 (s, 1H), 3.26 (s, 3H)。
【0498】
実施例79:N−[(E)−(3−クロロフェニル)メチレン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド Int−135及びrac−N−[(2−クロロ−5−ホルミル−3−チエニル)(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。Int−136
【化145】
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ステップ1:N−[(E)−(3−クロロフェニル)メチレン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
硫酸銅(II)(2.9g、18.0mmol)及び3−クロロベンズアルデヒド(1.3g、9.1mmol)を、室温で2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.0g、8.2mmol)含有DCM(16mL)溶液に添加した。生じた懸濁液を15時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドで濾過し、濾過ケークをDCMで洗浄した。濾液を濃縮し、その粗製混合物を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(収量1.32g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.54 (s, 1H), 7.86 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.69 (dt, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 7.49 (ddd, J = 8.0, 2.0, 1.2 Hz, 1H), 7.42 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 1.27 (s, 9H)。LCMS (FA): m/z = 244.3 (M+H)。
【0499】
ステップ2:rac−N−{[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](3−クロロフェニル)メチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
2−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(900mg、3.30mmol)含有THF(30mL)溶液を−78℃に冷却し、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.66mL、4.15mmol)を滴下添加した。N−[(E)−(3−クロロフェニル)メチレン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.97g、3.97mmol)含有THF(4mL)溶液を、反応混合物に迅速に添加した直後に、生じた溶液を、15分間にわたってその温度で撹拌した。約0℃に加温した後に、反応物を水の添加によってクエンチした。その混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機抽出物をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(収量1.2g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.41 (d, J = 17.9 Hz, 1H), 7.36 − 7.24 (m, 3H), 6.98 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 5.97 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 5.76 (dd, J = 7.5, 2.6 Hz, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 2H), 4.06 − 3.96 (m, 2H), 3.69 − 3.61 (m, 1H), 1.33 − 1.22 (m, 9H)。
【0500】
ステップ3:rac−N−[(2−クロロ−5−ホルミル−3−チエニル)(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
Dowex 50WX2−200(H)(1g)を、室温でN−{[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](3−クロロフェニル)メチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.90g、2.10mmol)含有アセトン(20mL)溶液に添加した。反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を濾過して、固体樹脂を除去し、粗製物質を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(収量750mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.75 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 16.4 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 7.34 − 7.27 (m, 3H), 5.78 (dd, J = 15.0, 3.1 Hz, 1H), 3.80 − 3.70 (m, 1H), 1.27 (s, 9H)。
【0501】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表29-1】
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【表29-2】
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【0502】
実施例80:rac−4−クロロ−5−{(3−クロロフェニル)[(トリメチルシリル)オキシ]メチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−140
【化146】
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ステップ1:2−(4−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン。
2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(2.81g、12.0mmol)を、マイクロ波管内のDMF(3.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、CuCl(1.66g、16.7mmol)を添加した。反応物を、撹拌しながら90分間にわたって180℃で加熱した。固体を濾過し、残留固体をDCMで洗浄した。濾液を水50mlに注ぎ入れ、その混合物をDCM(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.40g(61%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.12 (s, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.07 (s, 1H), 4.16 − 4.09 (m, 2H), 4.07 − 4.00 (m, 2H)。
【0503】
ステップ2:rac−4−クロロ−5−[(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.44mL、3.59mmol)を、シリンジを介してTHF(40mL)に滴下添加し、次いで、−78℃で冷却した。この溶液に、−78℃で2−(4−クロロ−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(489mg、2.57mmol)を添加し、次いで、その溶液に、−78℃で3−クロロベンズアルデヒド(433mg、3.08mmol)を一度に添加した。反応物を−78℃で15分間にわたって撹拌した。その溶液を、飽和NH
4Cl溶液60mlに注ぎ入れ、その混合物をEtOAc(50ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣を、水5mlと30mlの1%HCl含有MeOH中に溶解させた。その混合物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液30mlに注ぎ入れ、DCM(30ml×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラム(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物402mg(55%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.75 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.49 − 7.40 (m, 1H), 7.40 − 7.25 (m, 3H), 6.12 (s, 1H), 3.81 − 3.23 (br s, 1H)。
【0504】
ステップ3:rac−4−クロロ−5−{(3−クロロフェニル)[(トリメチルシリル)オキシ]メチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−4−クロロ−5−[(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド(0.42g、1.47mmol)含有DCM(25.0mL)溶液に、TMSCl(0.24mL、1.91mmol)を、続いて、1H−イミダゾール(0.20g、2.94mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応混合物を室温で飽和NH
4Cl水溶液(50mL)に注ぎ入れ、その混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4を使用して乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物296mg(56%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.68 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.23 − 7.18 (m, 1H), 7.17 − 7.06 (m, 2H), 5.89 (s, 1H), −0.01 (s, 9H)。
【0505】
実施例81:rac−4−{1−(3−ブロモフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−141
【化147】
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ステップ1:rac−(3−ブロモフェニル)[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]メタノール。
マグネシウム旋削物(370mg、15.2mmol)を100mL丸底フラスコ内で秤量し、反応容器をアルゴンでパージし、続いて、THF(8.0mL)を添加した。別の底フラスコに、[((4−ブロモチオフェン−2−イル)メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(1.17g、3.81mmol)を装入し、その基質をTHF(8.0mL)中に溶解させた。この溶液のアリコット(0.1mL)を、マグネシウム懸濁液中に添加し、その混合物をヒートガンで加熱した。残りの溶液を、マグネシウム懸濁液に滴下添加し、その混合物を2時間にわたって撹拌した。生じたこの混合物を、氷浴で0℃に冷却した。グリニャール試薬溶液に、0℃で3−ブロモベンズアルデヒド(704mg、3.81mmol)含有THF(40.0mL)溶液を滴下添加し、その混合物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.28g(82%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.56 (s, 1H), 7.41 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.77 (s, 1H), 5.78 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 4.80 (s, 2H), 2.18 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 0.91 (s, 9H), 0.08 (s, 6H)。
【0506】
ステップ2:(3−ブロモフェニル)[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]メタノン。
rac−(3−ブロモフェニル)[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]メタノール(934mg、2.26mmol)含有DCM(20.0mL)溶液に、MnO
2(1.96g、22.6mmol)を添加した。その混合物を室温で19時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物881mg(95%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.95 (s, 1H), 7.82 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.73 − 7.66 (m, 1H), 7.40 − 7.32 (m, 2H), 4.92 − 4.86 (m, 2H), 0.94 (s, 9H), 0.13 (s, 6H)。
【0507】
ステップ3:rac−1−(3−ブロモフェニル)−1−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]エタノール。
丸底フラスコに、3−ブロモフェニル)[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]メタノン(125mg、0.30mmol)を装入し、内容物をTHF(2.8mL)中に溶解させた。その溶液を0℃に冷却し、3.0Mの臭化メチルマグネシウム含有Et
2O(0.20mL、0.61mmol)を10分かけて滴下添加した。次いで、反応物を0℃で1時間にわたって撹拌した。その混合物に、3.0Mの臭化メチルマグネシウム含有Et
2O(1.5mL、4.58mmol)を添加し、生じた混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。さらに精製することはなかった(推定収率100%)。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.61 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.81 − 4.77 (m, 2H), 1.88 (s, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
【0508】
ステップ4:rac−1−(3−ブロモフェニル)−1−[5−(ヒドロキシメチル)−3−チエニル]エタノール。
rac−1−(3−ブロモフェニル)−1−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]エタノール(0.92g、2.14mmol)含有THF(30.0mL)溶液に、TBAF水和物(1.20g、4.28mmol)を添加し、次いで、反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物676mg(100%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.62 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.19 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.16 − 7.12 (m, 1H), 6.86 (s, 1H), 4.75 (s, 2H), 1.90 (s, 3H), 1.87 − 1.67 (br s, 2H)。
【0509】
ステップ5:rac−4−[1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
丸底フラスコに、rac−1−(3−ブロモフェニル)−1−[5−(ヒドロキシメチル)−3−チエニル]エタノール(676mg、2.16mmol)を装入し、内容物をDCM(20.0mL)中に溶解させた。その溶液に、NaHCO
3(544mg、6.48mmol)を、続いて、デス−マーチンペルヨージナン(1.10g、2.59mmol)を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を飽和Na
2S
2O
3の添加によってクエンチし、DCM(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物396mg(59%)を得た。LCMS (FA): m/z = 313.1 (M+1)。
【0510】
ステップ6:rac−4−{1−(3−ブロモフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−4−[1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド(396mg、1.27mmol)含有DMF(5.0mL)溶液に、室温で1H−イミダゾール(260mg、3.82mmol)を、続いて、TMSCl(0.24mL、1.91mmol)を添加し、次いで、反応物を3時間にわたって撹拌した。反応混合物を室温で飽和NaHCO
3水溶液(50mL)に注ぎ入れ、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物334mg(68%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.82 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.52 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.27 − 7.23 (m, 1H), 7.17 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 1.94 (s, 3H), 0.03 (s, 9H)。
【0511】
実施例82:5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(3−クロロフェニル)ペンタン−1−オン。Int−142
【化148】
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ステップ1:1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシペンタン−1−オン。
100mL二つ口丸底フラスコに、3−クロロブロモベンゼン(3mL、20mmol)を装入し、次いで、フラスコをアルゴンでパージした。内容物をTHF(50mL)中に溶解させ、その溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(12.3mL、30.7mmol)を滴下添加し、その混合物を30分間にわたって同じ温度で撹拌した。その混合物に、−78℃でδ−バレロラクトン(2.37mL、25.5mmol)含有THF(2.0mL)溶液を滴下添加し、反応物を15分間にわたって撹拌し、続いて、室温で30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(15mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物5.0g(90%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.92 (s, 1H), 7.83 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.40 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 3.67 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.00 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.85 − 1.80 (m, 2H), 1.67 − 1.62 (m, 2H)。
【0512】
ステップ2:5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(3−クロロフェニル)ペンタン−1−オン。
250mL丸底フラスコに、1−(3−クロロフェニル)−5−ヒドロキシペンタン−1−オン(5.0g、22mmol)を装入し、次いで、そのフラスコをアルゴンでパージした。内容物をDCM(100mL)中に溶解させ、次いで、1H−イミダゾール(2.45g、36.0mmol)を添加し、続いて、TBSCl(4.70g、31.2mmol)を室温で1時間にわたって添加した。反応物を水(15mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物7.0g(90%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.92 (s, 1H), 7.83 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.40 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.66 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.86 − 1.74 (m, 2H), 1.65 − 1.53 (m, 3H), 0.89 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
【0513】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表30-1】
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【表30-2】
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【0514】
実施例83:rac−2−(3−クロロフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビチオフェン−5’−カルボアルデヒド。Int−144
【化149】
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ステップ1:N−メトキシ−N−メチル−4−(トリチルスルファニル)ブタンアミド。
4−(トリチルスルファニル)ブタン酸(5.91g、16.3mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(2.06g、21.1mmol)含有DMF(96.4mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.4mL、65.2mmol)及びO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(6.76g、17.8mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。反応物を水50mL/ブライン50mLとEtOAc250mLに分液した。有機層を分離し、飽和NaHCO
3(3×110mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物7.43gを黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.43 (d, J = 7.5 Hz, 5H), 7.36 − 7.18 (m, 10H), 3.65 (s, 3H), 3.15 (s, 3H), 2.40 (m, 2H), 2.25 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 1.74 (p, J = 7.2 Hz, 2H); LCMS (FA): m/z=428.1 (M+H+Na)
【0515】
ステップ2:1−(3−クロロフェニル)−4−(トリチルスルファニル)ブタン−1−オン。
N−メトキシ−N−メチル−4−(トリチルスルファニル)ブタンアミド(6.93g、13.9mmol)含有THF(36.2mL)溶液に、0℃、アルゴン下で、0.5Mの3−クロロフェニルマグネシウムブロミド含有THF(33.4mL、16.7mmol)を添加した。生じた反応混合物を0℃で15分間にわたって撹拌した。次いで、冷浴を取り外し、反応物を室温で60分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加でクエンチした。その混合物を水で希釈し、EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜6%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物5.03g(80%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.85 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.78 − 7.73 (m, 1H), 7.54 − 7.50 (m, 1H), 7.44 − 7.36 (m, 7H), 7.30 − 7.23 (m, 10H,CDCl3と重複), 7.23 − 7.17 (m, 3H), 2.87 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.30 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.80 (p, J = 7.0 Hz, 2H); LCMS (FA): m/z=479.1 (M+1+Na)
【0516】
ステップ3:rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−(トリチルスルファニル)ブタン−1−オール。
隔膜、撹拌棒、及びアルゴンバルーンを有する三方コック備えた、オーブン乾燥させた500mL三つ口フラスコをアルゴンでパージした。そのフラスコ内にTHF(55.6mL)を添加し、ドライアイス/アセトン浴で−78℃にて冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(5.34mL、13.3mmol)を添加し、その混合物を3分間にわたって撹拌した。その混合物に、速い一定流によって、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(3.14g、13.3mmol)含有THF(22.5mL)溶液を添加し、3分間にわたって−78℃で撹拌した。そのオレンジ色の混合物に、−78℃で1−(3−クロロフェニル)−4−(トリチルスルファニル)ブタン−1−オン(5.08g、11.1mmol)含有THF(15.0mL)溶液を滴下添加し、生じたオレンジ色の溶液を10分間にわたって撹拌した。反応物を水(30mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。油を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物4.01gを黄色の泡として得た(他の異性体15%が存在、全体収率50%)。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.41 − 7.33 (m, 6H), 7.29 − 7.22 (m, 13H,CDCl3と重複), 7.22 − 7.16 (m, 5H), 7.11 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 5.97 (s, 1H), 4.16 − 4.05 (m, 2H), 4.03 − 3.94 (m, 2H), 2.20 − 2.13 (m, 2H), 2.11 − 2.05 (m, 2H), 1.48 − 1.35 (m, 1H), 1.20 (m, 1H)。
【0517】
ステップ4:rac−2−(3−クロロフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビチオフェン−5’−カルボアルデヒド。
rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−(トリチルスルファニル)ブタン−1−オール(4.01g、6.54mmol)に、TFA(9.57mL、124mmol)を緩徐に添加し、生じた橙赤色の溶液を室温で30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
350mLでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を飽和NaHCO
3(2×50mL)で洗浄した。水相をEtOAc(50mL)で逆洗した。合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。赤色の粗製顆粒油をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.61g(73%)をオレンジ色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.82 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.63 − 7.60 (m, 1H), 7.58 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.49 − 7.46 (m, 1H), 7.32 − 7.28 (m, 1H), 7.25 − 7.22 (m, 2H), 3.15 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.66 − 2.58 (m, 2H), 2.14 − 2.04 (m, 2H)。 LCMS (FA): m/z=309.0 (M+H)。
【0518】
実施例84:rac−4−[2−(3−クロロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−145
【化150】
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ステップ1:rac−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ペンタン−1−オール。
250mL二つ口丸底フラスコに、THF(125mL)を装入し、次いで、そのフラスコをアルゴンでパージし、−78℃で冷却した。そのTHFに、シリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(4.68mL、11.7mmol)を滴下添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。−78℃で2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(2.38g、10.1mmol)を滴下添加した。その溶液を−78℃で30分間にわたって撹拌した。その溶液に、−78℃でInt−142(2.55g、7.80mmol)を一度に添加し、30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(75mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物3.1g(82%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.44 (s, 1H), 7.24 − 7.15 (m, 4H), 7.03 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.13 − 4.08 (m, 3H), 4.02 − 3.94 (m, 2H), 3.58 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.20 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 1.57 − 1.46 (m, 2H), 1.45 − 1.32 (m, 1H), 0.85 (s, 9H), 0.01 (s, 6H)。
【0519】
ステップ2:rac−4−[2−(3−クロロフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ペンタン−1−オール(533mg、1.10mmol)含有THF(4.0mL)の溶液に、12MのHCl(12.0mL)を添加し、反応混合物を68℃で加熱した。2時間後に、反応混合物を室温にし、Na
2CO
4(9.75g)含有水100mLの溶液に注ぎ入れた。水層をEtOAc(15mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮し、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物233mg(69%)を油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.84 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.42 (s, 1H), 7.27 − 7.18 (m, 3H), 3.80 − 3.63 (m, 2H), 2.24 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 1.79 − 1.69 (m, 2H), 1.68 − 1.59 (m, 2H)。
【0520】
実施例85:rac−5−メチル−4−(2−フェニルテトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−146
【化151】
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ステップ1:rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1−フェニルブタン−1−オール。
丸底フラスコに、THF(12.0mL)及び2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.87mL、4.67mmol)を添加した。その溶液を−78℃で冷却し、2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(1.07g、4.31mmol)含有THF(5.0mL)を添加し、その混合物を10分間にわたって撹拌した。次いで、シリンジを介して4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−フェニルブタン−1−オン(1.00g、3.59mmol)含有THF(5.0mL)を迅速に添加し、その混合物を−78℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.27g(79%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.38 − 7.33 (m, 2H), 7.30 − 7.24 (m, 2H), 7.22 − 7.16 (m, 1H), 7.14 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.17 − 4.08 (m, 2H), 4.05 − 3.96 (m, 2H), 3.67 − 3.59 (m, 2H), 3.42 (s, 1H), 2.43 − 2.32 (m, 1H), 2.32 − 2.20 (m, 1H), 2.17 (s, 3H), 1.65 − 1.52 (m, 2H), 0.89 (s, 9H), 0.05 (s, 3H), 0.04 (s, 3H)。
【0521】
ステップ2:rac−4−[(1Z)−4−ヒドロキシ−1−フェニルブタ−1−エン−1−イル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
丸底フラスコに、rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1−フェニルブタン−1−オール(1.27g、2.84mmol)含有THF(5.0mL)を添加した。12MのHCl含有水(2.0mL、24mmol)を添加し、その溶液を1時間にわたって加熱還流させた。次いで、反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3でクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。精製せずに、粗製標題化合物を得た。LCMS (FA): m/z = 273.3 (M+H)
【0522】
ステップ3:rac−5−メチル−4−(2−フェニルテトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−4−[(1Z)−4−ヒドロキシ−1−フェニルブタ−1−エン−1−イル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(773mg、2.84mmol)をクロロホルム(20.0mL)中に溶解させ、Amberlyst 15イオン交換樹脂(2g)を添加し、その混合物を7時間にわたって50℃に加熱した。次いで、反応物を濾過して、樹脂を除去し、DCMですすぎ、濃縮乾固した。生成物の分解を回避するために、出発物質が完全に消費される前に、反応を停止させた。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物261mg(2ステップで34%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.78 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.36 − 7.27 (m, 4H), 7.26 − 7.19 (m, 1H), 4.14 − 4.06 (m, 1H), 4.03 − 3.95 (m, 1H), 2.61 − 2.44 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 2.06 − 1.94 (m, 2H)。
【0523】
実施例86:rac−4−(2−フェニルテトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−147
【化152】
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ステップ1:rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−フェニルブタン−1−オール。
丸底フラスコに、THF(20.0mL)及び2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(3.57mL、8.92mmol)を添加した。その混合物を−78℃で冷却し、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(1.94g、8.23mmol)含有THF(10.0mL)を添加し、その混合物を10分間にわたって撹拌した。次いで、シリンジを介して4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−フェニルブタン−1−オン(1.91g、6.86mmol)含有THF(10.0mL)を迅速に添加し、その混合物を−78℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物2.57g(86%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.46 − 7.41 (m, 2H), 7.32 − 7.27 (m, 2H), 7.24 − 7.18 (m, 1H), 7.17 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.16 − 4.06 (m, 2H), 4.03 − 3.94 (m, 2H), 3.92 (s, 1H), 3.67 − 3.61 (m, 2H), 2.43 − 2.28 (m, 2H), 1.62 − 1.52 (m, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
【0524】
ステップ2:rac−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−フェニルブタン−1,4−ジオール。
rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−フェニルブタン−1−オール(2.56g、5.89mmol)含有THF(50.0mL)に、室温でTBAF水和物(1.98g、7.07mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物に水を添加し、その混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.68g(89%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.45 − 7.39 (m, 2H), 7.35 − 7.28 (m, 2H), 7.26 − 7.20 (m, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.06 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.15 − 4.06 (m, 2H), 4.03 − 3.94 (m, 2H), 3.69 − 3.62 (m, 2H), 3.13 (s, 1H), 2.43 − 2.30 (m, 2H), 1.71 (s, 1H), 1.66 − 1.49 (m, 2H)。
【0525】
ステップ3:rac−4−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−ヒドロキシ−4−フェニルブチルメタンスルホナート。
0℃に冷却したrac−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−フェニルブタン−1,4−ジオール(0.69g、2.14mmol)含有DCM(20mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.56mL、3.21mmol)を、続いて、塩化メタンスルホニル(182uL、2.36mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。さらに精製せずに、粗製標題化合物を得た。LCMS (FA): m/z = 399.2 (M+H)
【0526】
ステップ4:rac−4−(2−フェニルテトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−4−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−ヒドロキシ−4−フェニルブチルメタンスルホナート(853mg、2.14mmol)含有THF(15.0mL)及びDMF(5.0mL)の溶液に、60%NaH含有鉱油(128mg、3.21mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。次いで、粗製生成物をアセトン(15.0mL)中に溶解させ、その溶液に、室温で水(7.0mL)を、続いて、1.0MのHCl(0.6mL、0.6mmol)を添加し、次いで、生じた溶液を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物414mg(75%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.83 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.56 − 7.54 (m, 1H), 7.45 − 7.41 (m, 2H), 7.37 − 7.31 (m, 2H), 7.28 − 7.23 (m, 1H), 4.12 − 4.01 (m, 2H), 2.56 − 2.49 (m, 2H), 2.09 − 1.94 (m, 2H)。
【0527】
実施例87:(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオールまたは1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール(ピーク1) Int−148、及び(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオールまたは(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール(ピーク2) Int−149
【化153】
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ステップ1:rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1−オール。
THF(20.0mL)を、アルゴン雰囲気下で250mL二つ口フラスコに添加し、−78℃で冷却した。そのTHFに、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.92mL、4.79mmol)を添加した。その混合物に、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(1.13g、4.79mmol)含有THF(8.0mL)溶液を迅速に滴下添加し、その混合物を3分間にわたって−78℃で撹拌した。その混合物に、−78℃でInt−143(1.25g、3.99mmol)含有THF(5mL、60mmol)溶液を滴下添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。反応物を、水(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物(71%)1.44gを無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.46 − 7.42 (m, 1H), 7.36 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.35 − 7.29 (m, 2H), 7.27 − 7.21 (m, 1H), 7.08 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 4.02 − 3.93 (m, 2H), 3.93 − 3.84 (m, 2H), 3.52 (tt, J = 10.0, 5.1 Hz, 2H), 2.22 − 2.08 (m, 2H), 1.53 − 1.38 (m, 1H), 1.32 − 1.19 (m, 1H), 0.83 (s, 9H), −0.02 (s, 3H), −0.03 (s, 3H)。
【0528】
ステップ2:rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール。
rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1−オール(1.43g、2.80mmol)含有THF(40.0mL)溶液に、室温でTBAF一水和物(941mg、3.37mmol)を添加し、反応物を15分間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣に水を添加し、次いで、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物935mg(89%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.48 − 7.44 (m, 1H), 7.38 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.36 − 7.29 (m, 2H), 7.24 (dt, J = 6.7, 2.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.92 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.40 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.01 − 3.94 (m, 2H), 3.94 − 3.83 (m, 2H), 3.41 − 3.30 (m, 2H), 2.14 (tq, J = 13.9, 6.9, 5.4 Hz, 2H), 1.48 − 1.35 (m, 1H), 1.28 − 1.14 (m, 1H)。
【0529】
ステップ3:(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール及び(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール。
rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオールを、キラルHPLC(キラルカラムIB 4.6×50mm、70/10/20/0.1のヘキサン/IPA/EtOH/DEA、1.3mL/分)によって鏡像異性体に分離して、ピーク1:381mg(41%)>98%ee及びピーク2:398mg(43%)>98%eeを得た。
【0530】
ピーク1:(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオールまたは(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.48 − 7.44 (m, 1H), 7.37 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.36 − 7.28 (m, 2H), 7.24 (dt, J = 6.8, 2.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 4.39 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.03 − 3.94 (m, 2H), 3.94 − 3.84 (m, 2H), 3.40 − 3.32 (m, 2H), 2.14 (tq, J = 13.8, 6.8, 5.4 Hz, 2H), 1.49 − 1.35 (m, 1H), 1.29 − 1.16 (m, 1H)。
【0531】
ピーク2:(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオールまたは(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.48 − 7.43 (m, 1H), 7.37 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.36 − 7.27 (m, 2H), 7.24 (dt, J = 6.8, 2.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 4.39 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.04 − 3.94 (m, 2H), 3.94 − 3.84 (m, 2H), 3.40 − 3.32 (m, 2H), 2.14 (tq, J = 13.7, 6.8, 5.3 Hz, 2H), 1.49 − 1.35 (m, 1H), 1.29 − 1.15 (m, 1H)。
【0532】
実施例88:4−[(2S)−2−(3−クロロフェニル)テトラヒドロフラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒドまたは4−[(2R)−2−(3−クロロフェニル)テトラヒドロフラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−150
【化154】
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ステップ1:(4S)−4−(3−クロロフェニル)−4−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−ヒドロキシブチルメタンスルホナートまたは(4R)−4−(3−クロロフェニル)−4−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−ヒドロキシブチルメタンスルホナート(ピーク1)。
(1Sまたは1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]ブタン−1,4−ジオール(Int−148、375mg、1.06mmol)(ピーク1)含有DCM(10.0mL)溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.28mL、1.59mmol)を、続いて、塩化メタンスルホニル(0.09mL、1.16mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、3分間にわたって5%のEtOAc含有DCMで、次いで、15分かけて20%のEtOAc含有DCMへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物372mg(81%)を無色の油として得た。LCMS(AA):m/z=433.0(M+H)。
【0533】
ステップ2:4−[(2S)−2−(3−クロロフェニル)テトラヒドロフラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒドまたは4−[(2R)−2−(3−クロロフェニル)テトラヒドロフラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
(4Sまたは4R)−4−(3−クロロフェニル)−4−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−4−ヒドロキシブチルメタンスルホナート(368mg、0.85mmol)含有DMF(5.5mL)溶液に、60%NaH含有鉱油(51.0mg、1.28mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をアセトン(6.0mL、81.7mmol)中に溶解させた。その溶液に、室温で水(3.0mL)を、続いて、1.0MのHCl含有水(0.30mL、0.30mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物128mg(51%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.85 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.01 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.50 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.42 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.37 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.33 − 7.28 (m, 1H), 4.00 − 3.93 (m, 2H), 2.70 − 2.61 (m, 1H), 2.40 (dt, J = 12.6, 7.5 Hz, 1H), 1.98 − 1.82 (m, 2H)。
【0534】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表31-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表31-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
実施例89:4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オン Int−153、及びrac−4−(2−シクロプロピルテトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−154
【化155】
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ステップ1:4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オン。
凝縮器を備えた丸底フラスコに、マグネシウム旋削物(204mg、8.39mmol)を装入し、アルゴンでパージした。その反応容器に、室温でTHF(1.70mL)を、続いて、1,2−ジブロモエタン(30.1uL、0.35mmol)を添加し、Mg金属から小さな泡が絶えず観察されるまで、その混合物をヒートガンで複数回加熱した。小さな泡が観察された後に、[(4−ブロモ−2−チエニル)メトキシ](トリイソプロピル)シラン(2.44g、6.99mmol)含有THF(12.2mL)をマグネシウム懸濁液に添加し、その混合物を4時間にわたって40℃で撹拌した。このグリニャール溶液を室温に冷却し、次の反応まで保持した。
【0536】
4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−メトキシ−N−メチルブタンアミド(1.33g、5.08mmol)含有THF(30.0mL)溶液に、0℃で上記グリニャール溶液(13.0mL、6.10mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって室温で撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.79g(75%)を薄茶色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.95 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.94 (s, 2H), 3.68 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.93 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.98 − 1.87 (m, 2H), 1.23 − 1.02 (m, 21H), 0.89 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0537】
ステップ2:rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−シクロプロピル−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オール。
4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オン(202mg、0.43mmol)含有THF(1.8mL)溶液に、0℃で0.5Mのシクロプロピルマグネシウムブロミド含有THF(2.41mL、1.21mmol)を添加し、次いで、反応物を室温に加温した。1時間後に、反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物186mg(84%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.01 (s, 1H), 6.80 (s, 1H), 4.88 (s, 2H), 3.64 − 3.49 (m, 2H), 2.79 (s, 1H), 2.04 − 1.91 (m, 1H), 1.91 − 1.78 (m, 1H), 1.59 − 1.51 (m, 2H), 1.18 − 0.97 (m, 22H), 0.85 (s, 9H), 0.43 − 0.33 (m, 2H), 0.34 − 0.24 (m, 2H), 0.04 (s, 6H)。
【0538】
ステップ3:rac−{[4−(2−シクロプロピルテトラヒドロフラン−2−イル)−2−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン。
rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−シクロプロピル−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オール(186mg、0.36mmol)含有EtOH(3.1mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(3.11mL、0.38mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、真空中で濃縮して、EtOHを除去した。残渣に水を添加し、その混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物103mg(75%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.13 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 4.90 (s, 2H), 3.75 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 2.18 − 2.04 (m, 1H), 2.01 − 1.83 (m, 2H), 1.81 − 1.66 (m, 1H), 1.30 − 0.95 (m, 22H), 0.43 − 0.22 (m, 4H)。
【0539】
ステップ4:rac−[4−(2−シクロプロピルテトラヒドロフラン−2−イル)−2−チエニル]メタノール。
rac−{[4−(2−シクロプロピルテトラヒドロフラン−2−イル)−2−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン(99.9mg、0.26mmol)含有THF(5.46mL)溶液に、室温でTBAF水和物(88.0mg、0.32mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物54.5mg(93%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.09 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 4.81 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 3.96 − 3.85 (m, 2H), 2.23 − 2.12 (m, 1H), 2.11 − 1.81 (m, 3H), 1.74 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.27 − 1.19 (m, 1H), 0.50 − 0.35 (m, 4H)。
【0540】
ステップ5:rac−4−(2−シクロプロピルテトラヒドロフラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−[4−(2−シクロプロピルテトラヒドロフラン−2−イル)−2−チエニル]メタノール(54.5mg、0.24mmol)含有DCM(9.0mL)溶液に、室温でMn
2O(211mg、2.43mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物53.3mg(98%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.91 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 3.99 − 3.84 (m, 2H), 2.23 − 1.97 (m, 3H), 1.95 − 1.80 (m, 1H), 1.31 − 1.20 (m, 1H), 0.57 − 0.35 (m, 4H)。
【0541】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の方法と同様の方法を使用し、列挙されている出発物質から開始して調製した。
【表32-1】
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【表32-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0542】
実施例90:rac−4−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−156
【化156】
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ステップ1:rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オール。
1−ブロモ−1−シクロヘキセン(880uL、7.85mmol)含有THF(15mL)溶液に、−78℃で1.70Mのtert−BuLi含有ペンタン(9.24mL、15.7mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって同じ温度で撹拌した。別のフラスコに、4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オン(Int−xxx)(616mg、1.31mmol)を、続いて、0.6Mのランタン(III)クロリドビス(塩化リチウム)錯体含有THF(1.09mL、0.65mmol)を添加し、反応混合物を1時間にわたって撹拌した。生じたリチウム化シクロヘキセン溶液を、0℃でそのケトンに添加した。30分間にわたって室温で撹拌した後に、反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物662mg(91%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.00 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 5.90 − 5.84 (m, 1H), 4.84 (s, 2H), 3.59 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.80 (s, 1H), 2.07 − 1.98 (m, 4H), 1.99 − 1.88 (m, 2H), 1.87 − 1.79 (m, 2H), 1.55 − 1.44 (m, 4H), 1.17 − 0.93 (m, 21H), 0.84 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
【0543】
ステップ2:rac−({4−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−チエニル}メトキシ)(トリイソプロピル)シラン。
rac−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−1−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)ブタン−1−オール(662mg、1.20mmol)含有EtOH(10.3mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(10.3mL、1.24mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、真空中で濃縮して、EtOHを除去した。残渣に水を添加し、その混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物291mg(58%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 6.96 (s, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.76 − 5.70 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 3.88 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.21 − 2.07 (m, 2H), 2.07 − 1.98 (m, 2H), 1.95 − 1.79 (m, 4H), 1.53 − 1.46 (m, 4H), 1.19 − 0.98 (m, 21H)。
【0544】
ステップ3:rac−{4−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−チエニル}メタノール。
rac−({4−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−チエニル}メトキシ)(トリイソプロピル)シラン(339mg、0.81mmol)含有THF(17mL)溶液に、室温でTBAF水和物(270mg、0.97mmol)を添加した。1時間後に、反応物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物193mg(91%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.07 (s, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.84 − 5.76 (m, 1H), 4.79 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.27 − 2.11 (m, 2H), 2.11 − 2.04 (m, 2H), 2.02 − 1.84 (m, 4H), 1.76 (t, J = 6.0 Hz, 1H), 1.63 − 1.52 (m, 4H)。
【0545】
ステップ4:rac−4−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−{4−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)テトラヒドロフラン−2−イル]−2−チエニル}メタノール(192mg、0.73mmol)含有DCM(26.9mL)溶液に、室温でMnO
2(634mg、7.29mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物176mg(92%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.89 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.62 − 7.53 (m, 1H), 5.87 − 5.76 (m, 1H), 3.95 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.37 − 2.27 (m, 1H), 2.19 − 2.06 (m, 3H), 2.06 − 1.83 (m, 4H), 1.64 − 1.52 (m, 4H)。
【0546】
実施例91:rac−N−[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。Int−157
【化157】
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ステップ1:rac−N−{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(3.1g、12.0mmol)含有THF(6mL)溶液を、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(5.91mL、14.8mmol)含有THF(60mL)溶液に滴下添加した。添加が完了した直後に、N−[(E)−(3−クロロフェニル)メチレン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.0g、12.0mmol)を、THF(6mL)中の溶液として滴下添加した。生じた混合物を30分間にわたって−78℃で撹拌し、次いで、室温付近まで加温した。反応物を水でクエンチし、生じた混合物をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物(収量3.8g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.39及び7.33 (それぞれs, それぞれ0.5H), 7.29 − 7.20 (m, 3H), 6.95及び6.89 (それぞれs, それぞれ0.5H), 5.96及び5.93 (それぞれs, それぞれ0.5H), 5.61 (d, J = 1.8 Hz, 0.5H), 5.60 (d, J = 2.7 Hz, 0.5H), 4.13 − 4.05 (m, 2H), 4.03 − 3.92 (m, 2H), 3.64 (d, J = 2.5 Hz, 0.5H), 3.49 (s, 0.5H), 2.49及び2.47 (それぞれs, それぞれ1.5H), 1.25及び1.24 (それぞれs, それぞれ4.5H)。
【0547】
ステップ2:rac−N−[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
Dowex 50WX2−200(H)(3.80g)を、室温でrac−N−{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.80g、9.20mmol)含有アセトン(80mL)溶液に添加した。反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を濾過して、固体樹脂を除去し、粗製物質を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物(収量3.26g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.79及び9.77 (それぞれs, それぞれ0.5H), 7.65及び7.57 (それぞれs, それぞれ0.5H), 7.42 − 7.39 (m, 0.5H), 7.37 − 7.34 (m, 0.5H), 7.34 − 7.25 (m, 3H), 5.67及び5.66 (それぞれs, それぞれ0.5H), 3.75 (d, J = 2.2 Hz, 0.5H), 3.58 (d, J = 2.5 Hz, 0.5H), 2.59及び2.58 (それぞれs, それぞれ1.5H), 1.29及び1.29 (それぞれs, それぞれ4.5H)。
【0548】
実施例92:rac−N−[1−(3−クロロフェニル)−1−(5−ホルミル−3−チエニル)エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。Int−158
【化158】
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ステップ1:(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノン。
Int−71(1.8g、6.10mmol)含有DCM(54.5mL)溶液に、MnO
2(5.80g、66.7mmol)を添加した。その混合物を室温で14時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物1.7gを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.93 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.70 (dt, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.64 − 7.61 (m, 1H), 7.56 (ddd, J = 8.0, 2.1, 1.1 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.20 − 4.11 (m, 2H), 4.10 − 4.01 (m, 2H)。
【0549】
ステップ2:N−{(E)−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノン(1.70g、5.77mmol)を、アルゴン雰囲気下でTi(OEt)
4(5.30g、23.2mmol)含有THF(23mL)溶液に添加した。次いで、2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.10g、9.08mmol)を添加し、その溶液を74℃で3時間にわたって加熱した。追加の2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(0.46g、3.80mmol)を添加し、その溶液を80℃でさらに5時間にわたって撹拌した。反応物を室温に冷却し、その混合物を、迅速に撹拌しながら等体積のブラインに注ぎ入れた。生じた懸濁液を、ミディアムフリットフィルターで濾過し、濾過ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を分液漏斗に移し、そこで、有機層をブラインで洗浄した。合わせた水層をEtOAc(1×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物を白色の固体(収量2.1g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.63 (s, 1H), 7.55 − 7.28 (m, 5H), 6.09 (s, 1H), 4.20 − 4.09 (m, 2H), 4.09 − 4.00 (m, 2H), 1.28 (s, 9H)。
【0550】
ステップ3:rac−N−{1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]エチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
1.6MのMeLi含有エーテル(4.12mL、6.60mmol)を、−78℃でN−{(E)−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.10g、5.28mmol)含有THF(20mL)溶液に滴下添加し、生じた溶液を40分間にわたって撹拌した。反応物を0℃に加温した後に、その混合物をエーテルで希釈し、水でクエンチした。その混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物2.1gを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.40 − 7.37 (m, 1H), 7.28 − 7.22 (m, 3H), 7.20 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.95 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.13 − 4.08 (m, 2H), 4.02 − 3.96 (m, 2H), 3.74 (s, 1H), 2.06 (s, 3H), 1.23 (s, 9H)。
【0551】
ステップ4:rac−N−[1−(3−クロロフェニル)−1−(5−ホルミル−3−チエニル)エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
Dowex 50WX2−200(H)(1.0g)を、室温でrac−N−{1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]エチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.10g、5.07mmol)含有アセトン(39mL)溶液に添加した。反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を濾過して、固体樹脂を除去し、濾液を真空中で濃縮した。粗製物質をシリカゲル(40gのISCOカラム、ヘキサン、0〜75%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、標題化合物1.8gを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.87 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.72 (t, J = 1.4 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.37 − 7.35 (m, 1H), 7.34 − 7.29 (m, 2H), 7.28 − 7.23 (m, 1H), 3.81 (s, 1H), 2.10 (s, 3H), 1.28 (s, 9H)。
【0552】
実施例93:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン Int−159
【化159】
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ステップ1:rac−(3−ブロモフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール。
オーブン乾燥させた500mL二つ口丸底フラスコに、窒素下でTHF(200mL)を装入し、−70℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(21.3mL、53.2mmol)溶液を添加した。その冷却溶液に、内部温度を−70℃未満に維持しながら、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(10.0g、42.5mmol)含有THF(10mL)を少量ずつ添加した。その混合物を5分間にわたって撹拌した。次いで、3−ブロモベンズアルデヒド(4.96mL、42.5mmol)含有THF(10mL)溶液を一度に迅速に添加した。内部温度が−45℃に上昇した。生じた混合物を5分間にわたって撹拌した。次いで、飽和NaHCO
3を緩徐に添加して、反応物をクエンチした。その溶液を室温に加温し、EtOAcで3回抽出した。次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン勾配で溶離)によって精製して、標題化合物9.27g(64%)を得た。LCMS (FA): m/z = 343.2 (M+H)。
【0553】
ステップ2:(3−ブロモフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノン。
500mL丸底フラスコに、rac−(3−ブロモフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール(9.00g、26.4mmol)含有DCM(200mL)を装入した。MnO
2(22.9g、264mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を、セライトパッドで濾過し、DCMで複数回すすぎ、濾液を濃縮乾固した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン勾配で溶離)によって精製して、標題化合物8.89g(99%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.98 − 7.90 (m, 2H), 7.77 − 7.68 (m, 2H), 7.64 − 7.60 (m, 1H), 7.40 − 7.33 (m, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.20 − 4.10 (m, 2H), 4.10 − 4.01 (m, 2H)。
【0554】
ステップ3:N−{(E)−(3−ブロモフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
500mL丸底フラスコに、窒素下でTHF(30mL)を装入し、Ti(OEt)
4(6.7g、29mmol)を添加した。この溶液に、(3−ブロモフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノン(2.50g、7.37mmol)を含有する最小量のTHF溶液を添加した。次に、(R)−(−)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(1.43g、11.8mmol)を添加した。その混合物を加熱還流させ、1日撹拌した。反応物を室温に冷却し、迅速に撹拌しながら、ブライン20mLに注ぎ入れた。白色の沈澱物を濾別し、濾液をEtOAc(×2)で抽出した。次いで、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(0%〜60%のEtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して、生成物2.67g(82%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.80 − 7.27 (m, 6H), 6.09 (s, 1H), 4.19 − 4.09 (m, 2H), 4.09 − 3.99 (m, 2H), 1.28 (s, 9H)。
【0555】
ステップ4:N−{(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]エチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
100mL丸底フラスコに、窒素下でN−{(E)−(3−ブロモフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチレン}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.67g、6.03mmol)及びTHF(25.0mL)を装入した。その溶液を−78℃に冷却し、1.6MのMeLi含有Et
2O(5.65mL、9.04mmol)溶液を20分かけて滴下添加した。生じた溶液を、冷却しながらさらに10分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(0%〜50%のEtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して、標題化合物(80% de)1.30g(47%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.56 − 7.53 (m, 1H), 7.42 − 7.37 (m, 1H), 7.33 − 7.28 (m, 1H), 7.21 − 7.16 (m, 2H), 6.95 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 6.00 (s, 1H), 4.16 − 4.06 (m, 2H), 4.04 − 3.96 (m, 2H), 3.74 (s, 1H), 2.06 (s, 3H), 1.23 (s, 9H)。
【0556】
ステップ5:N−[(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−(5−ホルミル−3−チエニル)エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
Dowex 50WX2−200(H)(1g)を、室温でN−{(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]エチル}−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(993mg、2.17mmol)(80% de)含有アセトン(20.0mL)溶液に添加した。反応物を1時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を濾過して、固体樹脂を除去し、その樹脂をアセトンで洗浄し、濾液を濃縮乾固した。次いで、粗製物質をトルエンと共沸させた。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(0%〜80%のEtOAc/ヘキサンで溶離)によって精製して、標題化合物(80% de)0.865g(96%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.85 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 7.70 − 7.67 (m, 1H), 7.59 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.51 − 7.48 (m, 1H), 7.46 − 7.42 (m, 1H), 7.30 − 7.19 (m, 2H), 3.78 (s, 1H), 2.08 (s, 3H), 1.25 (s, 9H)。
【0557】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表33-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表33-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0558】
実施例94:rac−tert−ブチル[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−3−チエニル)メチル]カルバマート Int−161及びrac−tert−ブチル[(3−クロロフェニル){5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}メチル]メチルカルバマート。Int−162
【化160】
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ステップ1:rac−2−{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン。
rac−(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール(827mg、2.79mmol)、フタルイミド(656mg、4.46mmol)及びPPh
3(1.32g、5.02mmol)をTHF(40.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、室温でジイソプロピルアゾジカルボキシラート(0.99mL、5.02mmol)を添加した。反応物を70℃で5時間にわたって加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜45%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物586mg(49%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.93 − 7.79 (m, 2H), 7.78 − 7.70 (m, 2H), 7.35 (m, 1H), 7.28 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 7.21 (m, 1H), 6.63 (s, 1H), 6.05 (s, 1H), 4.14 − 4.11 (m, 2H), 4.04 − 3.96 (m, 2H)
【0559】
ステップ2:rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタンアミン。
rac−2−{(3−クロロフェニル)[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(432mg、1.01mmol)をMeOH(15.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、ヒドラジン水和物(508mg、10.1mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。その混合物を水30mlに注ぎ入れ、DCM(20ml×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮し、残渣をISCOカラム(溶離液は0%〜15%のMeOH含有EtOAc)によって精製して、標題化合物95.3mg(32%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.38 (s, 1H), 7.29 − 7.20 (m, 3H), 7.20 − 7.13 (d, 1H), 7.03 (d, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.15 (s, 1H), 4.20 − 4.09 (m, 2H), 4.04 − 3.96 (m, 2H), 1.93 − 1.67 (ブロード, 2H)。
【0560】
ステップ3:rac−tert−ブチル[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−3−チエニル)メチル]カルバマート。
rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタンアミン(297mg、1.00mmol)を0.2MのHCl含有EtOH(15.0mL、3.00mmol)及び水(0.20mL、11mmol)の溶液中に溶解させた。反応物を室温で終夜撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をTHF(15.0mL)中に溶解させた。その溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.70mL、4.02mmol)を、続いて、二炭酸ジ−tert−ブチル(658mg、3.02mmol)を添加し、その混合物を45℃で2時間にわたって加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜45%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物273mg(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.84 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.46 (q, J = 1.3 Hz, 1H), 7.32 − 7.28 (m, 2H), 7.29 − 7.26 (m, 1H), 7.18 − 7.14 (m, 1H), 5.96 (s, 1H), 5.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 1.44 (s, 9H)。
【0561】
ステップ4:rac−tert−ブチル[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−3−チエニル)メチル]メチルカルバマート
rac−tert−ブチル[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−3−チエニル)メチル]カルバマート(102mg、0.29mmol)含有THF(10.0mL)溶液に、室温で60%NaH含有鉱油(25.0mg、1.04mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。その混合物に、ヨウ化メチル(0.13mL、2.08mmol)を添加し、反応物を60℃で30分間にわたって加熱した。反応混合物を水30mlに注ぎ入れ、DCM(30ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラム(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物50mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.92 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.54 − 7.45 (m, 1H), 7.35 − 7.32 (m, 2H), 7.25 − 7.22 (m, 1H), 7.16 − 7.11 (m, 1H), 6.61 (s, 1H), 2.73 (s, 3H)。
【0562】
実施例95:rac−4−[1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。Int−163
【化161】
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ステップ1:rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]エタノール。
100mL二つ口丸底フラスコに、THF(30mL)を装入し、次いで、そのフラスコをアルゴンでパージし、−78℃で冷却した。そのTHFに、シリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.61mL、6.52mmol)を滴下添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。−78℃で2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(1.3g、5.2mmol)を滴下添加した。その溶液を30分間にわたって−78℃で撹拌した。その溶液に、−78℃で3’−クロロアセトフェノン(807mg、5.22mmol))を一度に添加し、15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.3g(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.41 (s, 1H), 7.22 − 7.19 (m, 3H), 7.15 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 4.18 − 4.09 (m, 2H), 4.03 − 3.95 (m, 2H), 2.13 (s, 3H), 1.86 (s, 3H)。
【0563】
ステップ2:rac−4−[1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
rac−1−(3−クロロフェニル)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]エタノール(1.1g、3.4mmol)を、1%HCl含有EtOH(20mL)中に溶解させ、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCM(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物580mg(61%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.77 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.41 − 7.36 (m, 1H), 7.24 − 7.24 (m, 1H), 7.23 (t, J = 1.1 Hz, 1H), 7.20 − 7.14 (m, 1H), 2.22 (s, 3H), 1.92 (s, 3H)。
【0564】
実施例96:4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−164
【化162】
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ステップ1
反応条件A(実施例96において示されているとおり):[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)− 2−メチル−3−チエニル]メタノール Int−165
ブロミドInt−1(1.70g、6.82mmol)含有THF(26.6mL、328mmol)溶液を−78℃に冷却し、次いで、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.940mL、7.349mmol)を添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。次いで、アルデヒドInt−19(1.39g、5.25mmol)含有THF(13.3mL、164mmol)溶液を添加し、反応物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物をブラインの添加によってクエンチし、次いで、室温に加温した。水性混合物をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機溶媒をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をISCO(80gカラム、溶離液は0〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を淡黄色の油(収量1.96g)として得、これは、冷蔵庫内で週末にかけて放置すると固体化した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.30 − 7.26 (m, 2H), 7.26 − 7.21 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.19 − 4.13 (m, 2H), 4.06 − 4.00 (m, 2H), 3.96 − 3.89 (m, 1H), 3.87 − 3.77 (m, 1H), 3.52 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.06 (ddd, J = 14.3, 8.4, 6.2 Hz, 1H), 2.87 (dt, J = 13.9, 5.2 Hz, 1H), 2.37 (s, 3H), 0.86 (s, 9H), −0.00 (s, 3H), −0.01 (s, 3H)。
【0565】
ステップ2:4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
100mL丸底フラスコに、室温で[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール(1.96g、4.51mmol)及びTFA(6.60mL、85.7mmol)を装入した。生じた紫色の溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物を、飽和NaHCO
3水溶液(約50mL)に慎重に注ぎ入れた。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCO(40gカラム、溶離液は0〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を淡茶色の油(収量1.03g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.73 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.27 − 7.19 (m, 2H), 7.18 − 7.12 (m, 1H), 6.75 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.21 (ddd, J = 11.3, 5.5, 3.7 Hz, 1H), 3.97 (ddd, J = 11.4, 9.7, 4.0 Hz, 1H), 3.16 (ddd, J = 15.9, 9.4, 5.4 Hz, 1H), 2.85 (dt, J = 16.6, 3.6 Hz, 1H), 2.59 (s, 3H)。
【0566】
ステップ1の代替条件。反応条件B(例えば、下記のエントリー1):
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール
オーブン乾燥させた250mL二つ口フラスコに、窒素下でTHF(100mL)を装入し、氷浴中で−76℃に冷却した。これに、内部温度を−70℃未満に維持しながら、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(8.365mL、20.91mmol)を、続いて、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(4.565g、19.42mmol)含有THF溶液を少量ずつ添加した。次に、アルデヒドInt−19(3.95g、14.9mmol)含有THF(5mL、60mmol)溶液を一度に迅速に添加し、その間に、温度が−45℃に上昇した。反応物を、緩徐に飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって直ちにクエンチし、次いで、室温に加温した。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、溶離液はヘキサン/EtOAc勾配を用いるカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を黄色の油(収量4.20g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.36 − 7.21 (m, 5H), 7.09 − 7.03 (m, 1H), 6.11 − 6.06 (m, 1H), 6.06 − 6.02 (m, 1H), 4.24 − 4.14 (m, 3H), 4.08 − 4.02 (m, 2H), 3.96 − 3.93 (m, 1H), 3.05 − 2.89 (m, 2H), 0.93 − 0.77 (m, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0567】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例96において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表34-1】
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【表34-2】
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【表34-3】
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【表34-4】
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【表34-5】
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【表34-6】
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【表34-7】
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【表34-8】
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【0568】
実施例97:5−クロロ−4−(5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−8−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−186
【化163】
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ステップ1:[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ピリジン−2−イル][2−クロロ−5−(1、3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.727mL、6.818mmol)含有THF(25.0mL、308mmol)の−78℃冷却溶液に、シリンジを介してブロミドInt−2(1.648g、6.112mmol)含有THF(10.0mL、123mmol)溶液を滴下添加した。20分後に、シリンジを介してアルデヒドInt−24(1.248g、4.702mmol)含有THF(10.0mL、123mmol)溶液を滴下添加した。反応混合物を−78℃で20分間にわたって撹拌し、次いで、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、次いで、濃縮して、粗製生成物2.689gを得た。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物1.775g(収率83%)を薄茶色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.61 (d, J = 4.8, 1.4 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.37 − 7.34 (m, 1H), 6.70 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.20 − 4.09 (m, 2H), 4.09 − 3.99 (m, 2H), 3.84 − 3.77 (m, 1H), 3.62 − 3.54 (m, 1H), 2.93 − 2.83 (m, 1H), 2.72 (dt, J = 14.3, 5.7 Hz, 1H), 0.93 (s, 9H), 0.01 (d, J = 5.0 Hz, 6H); LCMS (FA) M+1 456.1
【0569】
ステップ2:2−(2−{[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}ピリジン−3−イル)エタノール
[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)ピリジン−2−イル][2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール(1.035g、2.269mmol)含有THF(29.2mL、3.60E2mmol)溶液に、TBAF水和物(0.9514g、3.404mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.746g(収率96%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.56 − 8.50 (m, 1H), 7.64 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 7.36 − 7.30 (m, 1H), 6.15 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.32 (s, 1H), 4.11 − 4.00 (m, 2H), 4.00 − 3.92 (m, 1H), 3.83 − 3.75 (m, 1H), 3.66 − 3.57 (m, 1H), 3.54 − 3.43 (m, 1H), 2.82 − 2.72 (m, 1H), 2.71 − 2.61 (m, 1H)。
【0570】
ステップ3a:[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル][3−(2−ヨードエチル)ピリジン−2−イル]メタノール
2−(2−{[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}ピリジン−3−イル)エタノール(2.004g、5.863mmol)含有ベンゼン(59.3mL、663mmol)溶液に、ピリジン(1.43mL、17.7mmol)、トリフェニルホスフィン(2.33g、8.88mmol)、及びヨウ素(1.637g、6.449mmol)を添加した。反応混合物を38℃で2時間にわたって撹拌し、次いで、濾過し、濾過ケークをエーテル(50mL)で洗浄した。濾液を水(30mL)で希釈し、層を分離し、水層をエーテル(1×30mL)で抽出した。合わせた有機層を水(20mL)及びブライン(2×20mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、次いで、真空中で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物1.690g(収率64%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.59 − 8.55 (m, 1H), 7.57 (d, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.35 − 7.29 (m, 1H), 6.59 (s, 1H), 5.97 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 4.10 − 4.00 (m, 2H), 4.00 − 3.90 (m, 2H), 3.17 − 3.05 (m, 2H), 3.05 − 2.91 (m, 2H); LCMS (FA) M+1 452.0。
【0571】
ステップ3b:8−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン
[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル][3−(2−ヨードエチル)ピリジン−2−イル]メタノール(1.690g、3.741mmol)及び酸化銀(I)(6.07g、26.2mmol)含有エーテル(50.0mL、476mmol)溶液を室温で終夜、次いで、40℃でさらに45分間にわたって撹拌した。反応混合物をセライトのパッドで濾過し、濾過ケークをメタノールで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.331g(収率66%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.43 (d, J = 4.7, 1.6 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.19 − 7.14 (m, 1H), 6.57 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.19 − 4.13 (m, 1H), 4.11 − 4.02 (m, 3H), 4.01 − 3.91 (m, 4H); LCMS (FA) M+1 324.1
【0572】
ステップ4:5−クロロ−4−(5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−8−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
8−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン(799mg、2.47mmol)含有THF(24.2mL、298mmol)溶液に、1.0MのHCl含有水溶液(12.0mL、12.0mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、次いで、真空中で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物0.567g(収率82%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.69 (s, 1H), 8.45 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.25 − 7.17 (m, 1H), 5.98 (s, 1H), 4.25 − 4.16 (m, 1H), 4.07 − 3.97 (m, 1H), 3.22 − 3.11 (m, 1H), 2.96 − 2.84 (m, 1H); LCMS (FA) M+1 280.0
【0573】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例97において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表35-1】
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【表35-2】
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【0574】
実施例98:4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−191
【化164】
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ステップ1:[5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノン
−78℃で冷却した二つ口100mL丸底フラスコに、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.00mL、2.50mmol)を添加した。その溶液を10分間にわたってアルゴン雰囲気下、−78℃で撹拌した。Int−5(0.473g、2.01mmol)含有THF(4.00mL、49.3mmol)溶液を迅速に滴下添加すると、薄黄色の沈澱物が形成した。その混合物を−78℃で10分間にわたって撹拌した。Int−43(461mg、2.03mmol)含有THF(4.00mL、49.3mmol)溶液を迅速に添加すると、反応物が暗黄色/オレンジ色の溶液になった。その溶液を10分間にわたって撹拌した。反応物をドライアイス浴から取り出し、飽和NH
4Clでクエンチした。室温に加温した後に、反応物をEtOAc及び飽和NH
4Clで希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(80gのgold ISCO、5分間にわたって30%のEtOAc含有ヘキサン、30分かけて70%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製した。適切な画分を濃縮して、標題化合物を無色透明の油(489mg、63%)として得た。LCMS: (FA) 385.0 (M + 1)。
【0575】
ステップ2:2−(4−ブロモ−2−{[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}フェニル)エタノール
[5−ブロモ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノン(0.489g、1.28mmol)含有メタノール(7.85mL、194mmol)溶液に、室温でテトラヒドロホウ酸ナトリウム(57.9mg、1.53mmol)を添加した。さらなるガスの発生が観察されなくなったときに、反応物を真空中で濃縮して、メタノールを除去した。残渣をEtOAcで希釈し、水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。精製を、カラムクロマトグラフィー(80gのGold ISCOカラム、30分かけて50%〜100%のEtOAc含有ヘキサン(50mL/分)によって行い、標題化合物を無色透明の油(438mg、89%)として得た。LCMS: (FA) 369.0 (M − OH)
【0576】
ステップ3:4−(7−ブロモ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
100mL丸底フラスコに、2−(4−ブロモ−2−{[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}フェニル)エタノール(438mg、1.14mmol)及びTFA(3.00mL、38.9mmol)を装入し、その混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3に慎重に注ぎ入れ、EtOAcで2回抽出し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(20%のEtOAc含有ヘキサン定組成)によって精製して、物質を無色透明の油(348mg、79%)として得た。LCMS: (FA) 325.0 (M + 1)
【0577】
ステップ3の代替条件。反応条件B(例えば、下記のエントリー1):
4−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
このステップを、実施例97、ステップ3において記載した様式と類似の様式で、まず必要なイソクロマン環系を生成することによって実行した。次いで、生じたアセタールを、下記のとおりに、標題アルデヒドに変換した。
【0578】
tert−ブチル({1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−4−イル}オキシ)ジメチルシラン(1.021g、2.439mmol)含有アセトン(15mL、2.0E2mmol)溶液に、室温でDowex 50WX2−200(H)(1500mg)を添加した。反応物を室温で撹拌し、LCMSによってモニターした。TLC及びLCMSは、15分で反応物が50%変換したことを示した。LCMSモニターによると、室温で90分後に反応が生じた。反応溶液を濾過し、固体樹脂を除去した。粗製生成物をシリカゲル(40g ISCOカラム、ヘキサン、次いで、0〜30%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、標題化合物712.3mg(78%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.72 (s, 1H), 7.60 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.39 (q, J = 1.3 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.21 − 7.14 (m, 1H), 7.10 − 7.06 (m, 1H), 6.77 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.69 (s, 1H), 4.69 (dd, J = 6.7, 4.6 Hz, 1H), 3.73 (dd, J = 11.4, 4.5 Hz, 1H), 3.57 (dd, 1H), 0.79 (s, 9H), 0.05 (s, 3H), −0.00 (s, 3H)。 LCMS (AA) M+1 375。
【0579】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例98において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表36-1】
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【表36-2】
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【表36-3】
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【0580】
実施例99:5−クロロ−4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−201
【化165】
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ステップ1及び2:2−(4−{[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}−6−クロロピリジン−3−イル)エタノール
ステップ1及び2を、実施例98、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で、Int−6及びInt−42から開始して行った。ステップ3は、次のとおりに行った。
【0581】
ステップ3a:[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル][2−クロロ−5−(2−ヨードエチル)ピリジン−4−イル]メタノール
2−(4−{[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}−6−クロロピリジン−3−イル)エタノール(871.0mg、1.942mmol)含有ベンゼン(22.8mL)溶液に、ピリジン(475.6uL、5.881mmol)及びトリフェニルホスフィン(771mg、2.94mmol)を、続いて、ヨウ素(0.518g、2.04mmol)を添加した。その黄色の混合物を室温、アルゴン下で16時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトのパッドで濾過し、ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を水で洗浄し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.003g(92%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.28 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 6.61 − 6.58 (m, 1H), 6.39 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.86 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 3.28 − 3.19 (m, 1H), 3.11 − 2.89 (m, 3H), 0.84 (s, 9H), 0.02 (s, 6H); LCMS (AA): (M+1) 558.0
【0582】
ステップ3b:1−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル]−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン
[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル][2−クロロ−5−(2−ヨードエチル)ピリジン−4−イル]メタノール(1.003g、1.796mmol)含有エーテル(27.8mL)溶液に、酸化銀(I)(2.08g、8.98mmol)を添加し、反応物を室温、アルゴン下で15時間にわたって撹拌した。次いで、反応混合物を還流状態で40℃にて、36時間にわたって撹拌した。反応物を室温に冷却し、セライトのパッドで濾過し、ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物707mg(91%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.32 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 6.64 − 6.59 (m, 1H), 5.85 − 5.80 (m, 1H), 4.78 − 4.69 (m, 2H), 4.16 − 4.08 (m, 1H), 3.92 − 3.83 (m, 1H), 3.02 − 2.91 (m, 1H), 2.86 − 2.77 (m, 1H), 0.85 (s, 9H), 0.03 (s, 6H); LCMS (AA): (M+1) 430.1
【0583】
ステップ4a:[5−クロロ−4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−2−チエニル]メタノール
1−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−クロロ−3−チエニル]−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン(705mg、1.64mmol)含有THF(24.2mL)溶液に、アルゴン下で、TBAF水和物(686.6mg、2.457mmol)含有THF(7.3mL)溶液を添加し、その黄色の溶液を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を水(20mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(2×25mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜75%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.350g(68%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.32 (s, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.62 − 6.57 (m, 1H), 5.85 − 5.80 (m, 1H), 5.59 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 5.8, 0.8 Hz, 2H), 4.16 − 4.08 (m, 1H), 3.92 − 3.83 (m, 1H), 3.03 − 2.91 (m, 1H), 2.87 − 2.77 (m, 1H); LCMS (AA): (M+1) 316.0
【0584】
ステップ4b:5−クロロ−4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
[5−クロロ−4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−2−チエニル]メタノール(348.0mg、1.100mmol)含有DCM(40.6mL)溶液に、室温でMnO
2(0.9568g、11.00mmol)を添加し、反応物を14時間にわたってアルゴン下で撹拌した。その混合物を、セライトのパッドで濾過し、ケークをEtOAcで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、乾燥させて、標題化合物291mgを白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.76 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 6.94 (s, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 1H), 3.95 − 3.86 (m, 1H), 3.05 − 2.94 (m, 1H), 2.90 − 2.81 (m, 1H); LCMS (AA): (M+1) 314.0。
【0585】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例99において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表37-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表37-2】
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【0586】
実施例100:4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−204
【化166】
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ステップ1:1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
3,4−ジヒドロイソキノリン(500mg、3.81mmol)含有THF(15.4mL)溶液を−30℃で冷却した。この溶液に、−30℃で三フッ化ホウ素エーテラート(0.53mL、4.19mmol)を滴下添加し、その混合物を20分間にわたって撹拌した。別の50mL二つ口フラスコに、−78℃で2.50Mのn−BuLi(1.83mL、4.57mmol)含有ヘキサンを、続いて、2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(1.08g、4.57mmol)含有THF(10.0mL)溶液を添加した。5分後に、リチウム化チオフェン懸濁液を、−78℃で上記のジヒドロイソキノリンBF3−OEt2錯体の溶液に添加した。反応物を20分間にわたって−78℃で撹拌し、次いで、水の添加によってクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜5%MeOH含有DCM)によって精製した。TLC(5%MeOH含有DCM、ニンヒドリン染色)において0.1〜0.25の範囲のRfを有するすべての画分を合わせて、標題化合物と多少の不純物との混合物513mgを赤色の非晶質固体として得た。この混合物をさらに精製せずに、次のステップのために使用した。
【0587】
ステップ2:tert−ブチル1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
ステップ1の粗製混合物をMeCN(6.97mL)中に溶解させ、それに、室温で(Boc)
2O(1.25g、5.72mmol)及びN,N−ジメチルアミノピリジン(2.33mg、19.1μmol)を添加した。2時間にわたって撹拌した後に、反応物を水の添加によってクエンチした。層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物393mg(2ステップで27%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.26 − 7.03 (m, 6H), 6.82 (s, 1H), 6.01 (s, 1H), 4.17 − 3.93 (m, 5H), 3.20 − 3.04 (m, 1H), 3.04 − 2.86 (m, 1H), 2.79 − 2.68 (m, 1H), 1.57 − 1.46 (m, 9H); LCMS (FA): m/z = 388.3 (M+H)。
【0588】
ステップ3(実施例100のような反応条件A):tert−ブチル1−(5−ホルミル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
tert−ブチル1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(393mg、1.01mmol)含有アセトン(7.72mL)溶液に、Dowex 50WX−2−200(H)(酸性樹脂)500mgを添加し、その混合物を室温で18時間にわたって振盪した。反応物を、ガラスフリット漏斗で濾過し、残留樹脂をアセトンで複数回すすいだ。その濾液に、飽和NaHCO
3水溶液(25.0mL)を添加し、その混合物を真空中で半分の体積に濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物319mg(91%)を無色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.84 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.30 − 7.07 (m, 5H), 6.48 − 6.23 (br s, 1H), 4.09 − 3.88 (m, 1H), 3.22 − 3.06 (m, 1H), 3.05 − 2.89 (m, 1H), 2.81 − 2.69 (m, 1H), 1.52 (s, 9H)。
【0589】
ステップ3の代替条件。
反応条件B(例えば、下記のエントリー2):tert−ブチル7−クロロ−1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
tert−ブチル7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(7.30g、16.7mmol)含有メタノール(200mL)及び水(20mL)の溶液に、HCl(4.00mL、130mmol)含有メタノール(200mL)溶液を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を、撹拌しながら5分間にわたって、飽和NaHCO
350mLの添加によってクエンチした。MeOHを真空中で除去し、生じた水性混合物をEtOAcで希釈し、層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(4.55g、70%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.67 (s, 1H), 7.27 − 7.15 (m, 2H), 7.12 (s, 1H), 6.98 − 6.94 (m, 1H), 6.34 (m, 1H), 4.15 (s, 1H), 3.18 − 3.06 (m, 1H), 3.05 − 2.93 (m, 1H), 2.82 − 2.73 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 1.50 (s, 9H)。 LCMS: (AA) M+Na 414.2
【0590】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例100において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表38-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表38-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表38-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表38-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表38-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表38-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表38-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0591】
実施例101:5−クロロ−4−(6−クロロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−214
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]{5−クロロ−2−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}メタノール
ブロミドInt−11(300.0mg、1.28mmol)含有THF(10mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下で、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.02mL、2.56mmol)を滴下添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でアルデヒドInt−34(298mg、1.16mmol)含有THF(2.0mL)溶液を滴下添加し、生じた混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物をブライン(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(70mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、5%(5%MeOH:45%MeCN:48%DCM:2%NH4OH)〜100%(5%MeOH:45%MeCN:48%DCM:2%NH4OH)含有DCMで溶離、流速35mL/分)によって精製して、標題化合物166mg(33%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 7.37 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.34 − 7.26 (m, 2H), 7.16 (t, J = 1.3 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.82 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 3.72 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.64 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 2.35 (s, 3H), 0.90 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
【0592】
ステップ2:1−[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]−6−クロロ−2−メチルイソインドリン
[5−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−3−チエニル]{5−クロロ−2−[(メチルアミノ)メチル]フェニル}メタノール(560mg、1.29mmol)含有DCM(13.3mL)溶液に、0℃、アルゴン雰囲気下で、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.34mL、1.94mmol)を、続いて、塩化メタンスルホニル(155mg、1.36mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(60mL)の添加によってクエンチし、DCM(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、10%のEtOAc含有DCMで溶離、流速40mL/分)によって精製して、生成物432mg(85%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.41 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.75 (s, 1H), 4.81 (d, J = 0.7 Hz, 2H), 4.63 (s, 1H), 4.22 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.63 (dd, J = 13.1, 2.9 Hz, 1H), 2.38 (s, 3H), 0.86 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
【0593】
ステップ3:5−クロロ−4−(6−クロロ−2−メチル−2,3−ジヒドロ−1H−イソインドール−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ3を、実施例99、ステップ4において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から行った。LCMS: (FA) M+1 278.0
【0594】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例101において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表39-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表39-2】
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【0595】
実施例102:4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−2−フルアルデヒド Int−220
【化168】
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ステップ1、2、及び3:1−{2−メチル−5−[(トリチルオキシ)メチル]−3−フリル}−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン
ステップ1、2、及び3を、実施例99、ステップ1、2、及び3において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−7及びアルデヒドInt−19から開始して行った。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.43 − 7.31 (m, 12H), 7.31 − 7.24 (m, 3H), 7.19 − 7.15 (m, 2H), 7.15 − 7.09 (m, 1H), 6.75 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.09 − 4.02 (m, 1H), 3.89 (s, 2H), 3.87 − 3.78 (m, 1H), 3.03 − 2.92 (m, 1H), 2.79 − 2.71 (m, 1H), 2.26 (s, 3H)。
【0596】
ステップ4a:[4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−2−フリル]メタノール
1−{2−メチル−5−[(トリチルオキシ)メチル]−3−フリル}−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン(0.409g、0.841mmol)含有DCM(5.26mL、82.0mmol)及びメタノール(0.876mL、21.6mmol)溶液に、二臭化亜鉛(0.946g、4.20mmol)を添加し、反応物を室温で4時間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3水溶液に注ぐことによってクエンチし、次いで、Et
2O(50mL)及び水(10mL)で希釈した。層を分離し、有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。クロマトグラフィー(12gカラム、溶離液は0〜50%EA:ヘキサン)を行って、標題化合物184mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.25 − 7.09 (m, 3H), 6.85 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 5.67 (s, 1H), 4.52 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 4.27 − 4.18 (m, 1H), 3.99 − 3.84 (m, 1H), 3.19 − 3.05 (m, 1H), 2.87 − 2.74 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 1.59 (t, J = 6.1 Hz, 1H)。
【0597】
ステップ4b:4−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−2−フルアルデヒド
ステップ4bを、実施例99、ステップ4bにおいて記載した様式と類似の様式で、上記出発物質から開始して行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.48 (s, 1H), 7.27 − 7.13 (m, 3H), 7.00 (s, 1H), 6.80 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.23 − 4.14 (m, 1H), 4.00 − 3.90 (m, 1H), 3.17 − 3.06 (m, 1H), 2.89 − 2.80 (m, 1H), 2.45 (s, 3H)。
【0598】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例102において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表40】
[この文献は図面を表示できません]
【0599】
実施例103:4−(4H−1,3−ベンゾジオキシン−4−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−222
【化169】
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ステップ1及び2:2−{[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}フェノール
ステップ1及び2を、実施例97、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−1及びアルデヒドInt−37から開始して行った。LCMS (FA): m/z = 293.1 (M+H)。
【0600】
ステップ3:4−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−4H−1,3−ベンゾジオキシン
密閉可能な反応容器内で、2−{[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル}フェノール(1.45g、4.96mmol)含有DCM(30.4mL、475mmol)及びDMF(60.8mL、786mmol)の溶液に、60%NaH含有鉱油(0.800g、20.0mmol)を添加した。その容器を密閉し、その混合物を撹拌しながら、浴温度35℃で終夜加熱した。室温に冷却した後に、その溶液を飽和NaHCO
3水溶液150mLに慎重に注ぎ、DCM100mLで希釈した。層を分離し、水層をDCM(100mL)で1回抽出した。合わせた有機層をブラインで2回洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(1.94g)を得、これをさらに精製せずに使用した。LCMS (FA): m/z = 305.0 (M+H)。
【0601】
ステップ4:4−(4H−1,3−ベンゾジオキシン−4−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ4を、実施例97、ステップ4において記載した様式と類似の様式で、上記出発物質から開始して行った。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.74 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 7.28 − 7.22 (m, 1H), 7.00 − 6.89 (m, 2H), 6.76 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.08 (s, 1H), 5.33 (s, 2H), 2.64 − 2.58 (m, 3H)。
【0602】
実施例104:3−(3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−ホルミルチオフェン−2−カルボニトリル Int−223
【化170】
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マイクロ波管に、アルデヒドInt−182(1.25g、4.48mmol)、N,N−ジメチルアセトアミド(15mL)、シアン化亜鉛(0.395g、3.36mmol)、及び亜鉛フレーク(58.6mg、0.897mmol)を装入し、次いで、窒素を吹き込むことによって脱気した。これに、ビス(トリ−t−ブチルホスフィン)パラジウム(0)(229mg、0.448mmol)を添加し、その容器を密閉し、反応物を90℃油浴中で18時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、飽和NaHCO
3及び水に注ぎ入れた。層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を黄色の泡609mg(40%)として得た。LCMS: (AA) M+1 270.0
【0603】
実施例105:5−メチル−4−{7−[(トリメチルシリル)エチニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル}チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−224
【化171】
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100ml丸底フラスコに、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(208.1mg、0.2965mmol)、ヨウ化銅(I)(56.47mg、0.2965mmol)、及びトリフェニルホスフィン(311.1mg、1.186mmol)を装入した。その混合物に、ブロミドInt−200(2.0g、5.9mmol)含有DMF(20.1mL)溶液を、続いて、N,N−ジイソプロピルアミン(20.1mL)を添加した。その混合物に、シリンジを介して(トリメチルシリル)アセチレン(1.257mL、8.896mmol)を添加し、反応物を、撹拌しながら4時間にわたって90℃で加熱した。反応混合物を、EtOAc(60mL)を含む分液漏斗に移した。有機層を0.5N HClで、続いて、1N LiCl溶液で洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させた。その混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣を、0〜40%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標的化合物1.9g(90%)を薄黄色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.72 (s, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.34 − 7.30 (m, 1H), 7.13 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 5.77 (s, 1H), 4.19 − 4.09 (m, 1H), 3.94 − 3.84 (m, 1H), 3.16 − 3.04 (m, 1H), 2.87 − 2.76 (m, 1H), 0.21 (s, 9H)。
【0604】
実施例106:4−(7−シクロプロピル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−225
【化172】
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500ml丸底フラスコに、ブロミドInt−200(1.5g、4.4mmol)、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(1.32g、8.90mmol)、1.00M炭酸カリウム含有水(13.3mL、13.3mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(ジクロロメタンとの錯体(1:1))(363mg、0.445mmol)、及び1,4−ジオキサン(40.0mL)を装入した。その混合物を100℃で16時間にわたって撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、層を分離し、水層をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、0〜40%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物921mg(70%)を油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.72 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.08 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 7.9, 1.8 Hz, 1H), 6.47 (s, 1H), 5.79 (s, 1H), 4.18 − 4.12 (m, 1H), 3.93 − 3.86 (m, 1H), 3.12 − 3.02 (m, 1H), 2.82 − 2.72 (m, 1H), 2.57 (s, 3H), 1.80 − 1.72 (m, 1H), 0.93 − 0.85 (m, 2H), 0.62 − 0.50 (m, 2H)。 LCMS (FA): m/z 299.5 (M+1)。
【0605】
実施例107:4−{7−[(ジメチルアミノ)メチル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル}−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−226
【化173】
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ブロミドInt−200(880mg、2.6mmol)、酢酸パラジウム(II)(10mg、0.05mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(45mg、0.094mmol)、[(ジメチルアミノ)メチル](トリフルオロ)ホウ酸カリウム(1−)(645.87mg、3.9142mmol)、及び炭酸カリウム(720mg、5.2mmol)含有1,4−ジオキサン(10ml)及び水(10ml)の溶液を還流状態で16時間にわたってアルゴン下で撹拌した。反応混合物を室温で冷却し、揮発性物質を真空中で除去した。生じた水性混合物をEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、0〜20%MeOH含有DCMを使用して溶離するISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物741mg(90%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.69 (s, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.21 − 7.10 (m, 2H), 6.69 (s, 1H), 5.84 (s, 1H), 4.19 − 4.09 (m, 1H), 3.97 − 3.86 (m, 1H), 3.40 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.28 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 3.14 − 3.03 (m, 1H), 2.87 − 2.77 (m, 1H), 2.56 (s, 3H), 2.19 (s, 6H)。 LCMS (FA): m/z 316.0 (M+1)。
【0606】
実施例108:1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−7−カルボニトリル Int−227
【化174】
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マイクロ波管に、ブロミドInt−200(2.00g、5.93mmol)、DMF(7mL)、及びシアン化亜鉛(0.42g、3.6mmol)を装入し、容器を、窒素を吹き込むことによって脱気した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.548g、0.474mmol)を添加し、その容器を密閉し、その混合物を80℃油浴中で90分間にわたって加熱した。室温に冷却した後に、その混合物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、層を分離し、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を、残留した白色の固体(1.27g、76%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.76 (s, 1H), 7.57 − 7.47 (m, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.35 − 7.31 (m, 1H), 7.06 (s, 1H), 5.82 (s, 1H), 4.33 − 4.15 (m, 1H), 4.02 − 3.91 (m, 1H), 3.27 − 3.12 (m, 1H), 3.00 − 2.83 (m, 1H), 2.60 (s, 3H)。
【0607】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、ステップ2のオルガノ亜鉛試薬から開始し、列挙されている溶媒及び温度を使用して調製した。
【表41】
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【0608】
実施例109:4−(1’H−スピロ[シクロプロパン−1,4’−イソクロメン]−1’−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−230
【化175】
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ステップ1及び2を、実施例96、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−4及びアルデヒドInt−18から開始し、ステップ2のTFAの代わりに1%HCl含有エタノールを使用して行った。ステップ3を、実施例99、ステップ4において記載した様式と類似の様式で行った。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.88 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.62 − 7.59 (m, 1H), 7.22 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.13 − 7.07 (m, 1H), 6.86 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.99 (s, 1H), 3.79 − 3.65 (m, 2H), 1.14 − 1.04 (m, 2H), 1.00 − 0.91 (m, 2H)。
【0609】
実施例110:2−クロロ−8−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン Int−231及び5−メチル−4−(2−メチル−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−8−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−232
【化176】
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ステップ1、2、及び3を、実施例97、ステップ1、2、及び3において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−1及びアルデヒドInt−23から開始して行って、2−クロロ−8−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジンInt−231を得た。ステップ4は、次のとおりに行った:還流凝縮器を備えた100mL丸底フラスコ内で、クロロピリジンInt−231(569mg、1.68mmol)含有THF(12.0mL)溶液に、アルゴン雰囲気下で、Pd(PPh
3)
4(195mg、0.17mmol)を、続いて、2.0MのMeZnCl含有THF溶液(1.68mL、3.37mmol)を添加した。反応物を65℃で1時間にわたって加熱した。次に、トルエン(6.00mL、56.3mmol)を反応物に添加し、その混合物を65℃で1時間にわたって加熱し、その間に、黒色の沈澱物が形成した。反応物を室温に冷却し、ブライン及びEtOAcで希釈した。その混合物を、セライトのパッドで濾過し、層を分離した。有機層を真空中で濃縮し、残渣を1M HClで希釈し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、EtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(40g ISCO、30%のEtOAc含有ヘキサン定組成)によって精製して、標題化合物415mg(90%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.71 (s, 1H), 7.53 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.48 (s, 1H), 7.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.82 (s, 1H), 4.07 − 3.97 (m, 1H), 3.84 (dq, J = 11.6, 4.1 Hz, 1H), 3.06 − 2.92 (m, 1H), 2.84 − 2.75 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.33 (s, 3H)。
【0610】
実施例111:4−(2−メトキシ−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−233
【化177】
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ステップ1:8−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−2−メトキシ−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン
クロロピリミジンInt−231(914mg、2.70mmol)及びナトリウムメトキシド(731mg、13.5mmol)含有メタノール(12.0mL、296mmol)の懸濁液をアルゴンでパージし、キャップをし、マイクロ波照射で150℃で3時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を飽和NH
4Cl、水、及びDCMで希釈した。層を分離し、水層をDCMで2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(80gカラム、溶離液は20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物(0.762g、85%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 6.56 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.71 (s, 1H), 4.16 − 3.90 (m, 5H), 3.89 − 3.80 (m, 1H), 3.72 (s, 3H), 3.01 − 2.90 (m, 1H), 2.77 − 2.66 (m, 1H), 2.53 (s, 3H)。
【0611】
ステップ2:4−(2−メトキシ−5,8−ジヒドロ−6H−ピラノ[3,4−b]ピリジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ4を、実施例97、ステップ4において記載した様式と類似の様式で、上記出発物質から開始して行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.70 (s, 1H), 7.42 − 7.32 (m, 2H), 6.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.22 − 4.13 (m, 1H), 3.95 − 3.84 (m, 1H), 3.70 (s, 3H), 3.09 − 2.98 (m, 1H), 2.77 − 2.69 (m, 1H), 2.65 (s, 3H)。
【0612】
実施例112:4−(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−234
【化178】
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ステップ1及び2を、実施例97、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−5及び市販の7−クロロ−1−テトラロンから開始して行った。ステップ3及び4は、次のとおりに行った:
【0613】
ステップ3:[4−(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−2−チエニル]メタノール
Parrボトルに、[4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)−2−チエニル]メタノール(上記ステップ2の生成物、0.512g、1.74mmol)、及びメタノール(100mL)を装入し、内容物を窒素で脱気した。10%パラジウム炭素(0.250g)を添加し、その容器を真空でパージし、水素ガスを装入し、その混合物を水素雰囲気下、53psiで48時間にわたって撹拌した。混合物を、セライトで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。粗製残渣に対して、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物0.192g(40%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.11 − 7.02 (m, 2H), 6.95 − 6.91 (m, 1H), 6.79 − 6.72 (m, 2H), 4.81 − 4.72 (m, 2H), 4.14 − 4.05 (m, 1H), 2.88 − 2.70 (m, 2H), 2.13 − 2.01 (m, 1H), 1.95 − 1.79 (m, 2H), 1.79 − 1.68 (m, 2H)。
【0614】
ステップ4:4−(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
100mL丸底フラスコに、窒素下で、DCM(4.89mL)及び塩化オキサリル(0.182mL、2.15mmol)を装入し、内容物を−60℃に冷却した。ジメチルスルホキシド(0.333mL、4.69mmol)を、撹拌しながら滴下添加し、続いて、[4−(7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)−2−チエニル]メタノール(0.545g、1.95mmol)含有DCM(2.51mL)溶液を緩徐な流れで添加した。反応物を10分間にわたって−60℃で撹拌した。トリエチルアミン(1.36mL、9.77mmol)を添加し、反応物を室温に加温した。その混合物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、層を分離し、水層をDCMで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。生じた残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の油(0.489g、90%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.89 − 9.81 (m, 1H), 7.54 − 7.48 (m, 1H), 7.29 − 7.27 (m, 1H), 7.15 − 7.10 (m, 1H), 7.10 − 7.06 (m, 1H), 6.91 − 6.87 (m, 1H), 4.23 − 4.15 (m, 1H), 2.91 − 2.74 (m, 2H), 2.20 − 2.06 (m, 1H), 1.97 − 1.69 (m, 3H)。
【0615】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例112において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した:
【表42-1】
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【表42-2】
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【0616】
実施例113:4−(2−クロロ−6,7−ジヒドロ−4H−フロ[3,2−c]ピラン−4−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−236
【化179】
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4−(2−クロロ−6,7−ジヒドロ−4H−フロ[3,2−c]ピラン−4−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
オーブン乾燥させた100mL三つ口丸底フラスコに、ブロミドInt−1(459.7mg、1.845mmol)及びTHF(7.19mL)を添加した。その溶液をアルゴン下で−78℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.7949mL、1.987mmol)を、温度を−70℃以下に維持しながら滴下添加し、生じた混合物を10分間にわたって撹拌した。アルデヒドInt−31(410.0mg、1.419mmol)含有THF(1.80mL)溶液を添加し、生じた溶液を10分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物を水でクエンチし、室温に加温した。その二相混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、中間体[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロ−3−フリル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−メタノール(352mg、54%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.07 (s, 1H), 5.99 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 5.69 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 2H), 4.03 − 3.95 (m, 2H), 3.85 − 3.79 (m, 2H), 3.30 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.02 − 2.85 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 0.87 (s, 9H), 0.04 (s, 6H); LCMS (AA): (M+H) 441/443。この中間体を冷蔵庫内で63時間にわたって保存し、その間に、油がオレンジ色になり、LC/MS分析は、自発的な脱シリル化、環化、及びアセタール脱保護が生じたことを示した。そのオレンジ色の油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜25%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、4−(2−クロロ−6,7−ジヒドロ−4H−フロ[3,2−c]ピラン−4−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド143mg(36%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.75 (s, 1H), 7.47 (s, 1H), 5.83 (s, 1H), 5.61 (s, 1H), 4.21 − 4.12 (m, 1H), 3.96 − 3.85 (m, 1H), 2.97 − 2.85 (m, 1H), 2.73 − 2.64 (m, 1H), 2.58 (s, 3H); LCMS (AA): (M+H) 283.0/285.0。
【0617】
実施例114:4−(7−クロロ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−237
【化180】
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ステップ1を、実施例98、ステップ1において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−4及びアルデヒドInt−15から開始して行って、[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル](5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)メタノールを得た。ステップ2〜6は、次のとおりに行った:
【0618】
ステップ2:[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル](5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)メタノン
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル](5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)メタノール(950mg、1.67mmol)含有DCM(20mL)溶液に、室温でMnO2(1.45g、16.7mmol)を添加し、その混合物を16時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、濾過ケークをDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g、3分間にわたって0%のEtOAc含有ヘキサンで、次いで5%のEtOAc含有ヘキサンへと勾配させて溶離、流速50mL/分)によって精製して、標題化合物722mg(76%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.97 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.53 (dd, J = 8.3, 2.2 Hz, 1H), 7.45 − 7.40 (m, 2H), 7.33 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 4.97 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 3.64 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.73 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.21 − 1.09 (m, 3H), 1.05 (d, J = 6.7 Hz, 18H), 0.76 (s, 9H), −0.13 (s, 6H)。
【0619】
ステップ3:1−[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル]−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)エタノール
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル](5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)メタノン(720mg、1.27mmol)含有THF(15mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下で、1.6MのMeLi含有Et
2O溶液(0.87mL、1.40mmol)を滴下添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を水(80mL)の添加によってクエンチし、層を分離し、水層をEtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、5%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速40mL/分)によって精製して、生成物351mg(47%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.56 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.2, 2.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.62 (s, 1H), 5.73 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 3.39 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.72 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 1.78 (s, 3H), 1.18 − 1.03 (m, 3H), 1.01 (d, J = 6.4 Hz, 18H), 0.80 (s, 9H), −0.09 (s, 6H)。
【0620】
ステップ4:1−[5−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)エタノール
1−[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル]−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)エタノール(340mg、0.58mmol)含有EtOH(5.0mL、85.6mmol)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH溶液(5.00mL、0.60mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。残渣に水を添加し、その水性混合物をEtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、20%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物218mg(80%)を無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.54 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.23 (dd, J = 8.2, 2.2 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.61 (s, 1H), 5.77 (s, 1H), 4.83 (s, 2H), 4.53 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 3.31 (s, 2H), 2.76 − 2.66 (m, 1H), 2.65 − 2.55 (m, 1H), 1.79 (s, 3H), 1.14 − 1.03 (m, 3H), 1.00 (d, J = 6.4 Hz, 18H)。
【0621】
ステップ5:{[4−(7−クロロ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−2−チエニル]メトキシ}(トリイソプロピル)シラン
1−[5−クロロ−2−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−1−(5−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−3−チエニル)エタノール(180mg、0.38mmol)含有DCM(5.0mL)溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.13mL、0.77mmol)を、続いて、塩化メタンスルホニル(32.7uL、0.42mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を水(60mL)の添加によってクエンチし、DCM(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をDMF(2.0mL)中に溶解させ、その混合物を0℃に冷却した。その溶液に、0℃で60%NaH含有鉱油(30.7mg、0.77mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、層を分離し、水層をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、2分間にわたって0%のEtOAc含有ヘキサンで、次いで、15分かけて10%のEtOAc含有ヘキサンへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物68mg(39%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.20 − 7.12 (m, 2H), 7.07 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.87 (s, 1H), 6.68 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 4.91 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 3.87 (ddd, J = 11.6, 5.9, 3.0 Hz, 1H), 3.73 − 3.63 (m, 1H), 2.99 (ddd, J = 16.2, 10.2, 6.0 Hz, 1H), 2.64 (dt, J = 16.4, 3.3 Hz, 1H), 1.82 (s, 3H), 1.19 − 1.10 (m, 3H), 1.07 (d, J = 6.1 Hz, 18H)。
【0622】
ステップ6:4−(7−クロロ−1−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ6を、実施例35、ステップ4において記載した様式と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.89 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.22 (dd, J = 8.2, 2.0 Hz, 1H), 7.16 − 7.08 (m, 2H), 3.93 (ddd, J = 11.6, 5.7, 3.4 Hz, 1H), 3.70 − 3.59 (m, 1H), 3.01 (ddd, J = 15.9, 9.8, 5.8 Hz, 1H), 2.69 (dt, J = 16.4, 3.6 Hz, 1H), 1.88 (s, 3H)。
【0623】
実施例115:4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド Int−238
【化181】
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ステップ1及び2を、実施例96において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−8及びアルデヒドInt−15から開始し、ステップ2のTFAの代わりにHCl/THFを使用して行った。ステップ3を、実施例99、ステップ4bにおいて記載した様式と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.78 (s, 1H), 7.26 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 6.75 (s, 1H), 6.11 (s, 1H), 4.19 − 4.11 (m, 1H), 3.92 − 3.83 (m, 1H), 3.02 − 2.92 (m, 1H), 2.86 − 2.75 (m, 1H), 2.57 (s, 3H)。
【0624】
実施例116:4−(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−239
【化182】
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ステップ1及び2:7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン
ステップ1を、実施例100、ステップ1において記載した様式と類似の様式で、出発物質として2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン及びイミンInt−50から開始して行った。ステップ2を、実施例99、ステップ4bにおいて記載した様式と類似の様式で行った。LCMS (FA) M+1 320。
【0625】
ステップ3:2−ベンジル−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン(0.173g、0.541mmol)含有CH
3CN(20.0mL、383mmol)溶液に、臭化ベンジル(0.120g、0.703mmol)を添加し、その溶液を還流状態で2時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をTHF(30.0mL、3.70E2mmol)中に懸濁させた。3.00Mの臭化メチルマグネシウム含有エーテル(0.541mL、1.62mmol)を添加し、反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。飽和NH
4Cl溶液30mlに注ぐことによってクエンチし、次いで、EtOAc30mlで2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラム(40g、溶離液は20〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物(0.143g、62%)を得た。LCMS (AA) M+1 426
【0626】
ステップ4:1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
2−ベンジル−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.722g、1.69mmol)含有メタノール(40.0mL、987mmol)及び酢酸(1.00mL、17.6mmol)の溶液に、20%水酸化パラジウム0.20gを添加し、反応混合物を水素雰囲気(バルーン圧力)下で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラム(40g、溶離液は20〜100%のEtOAcヘキサン)によって精製して、標題化合物(138mg、24%)を得た。LCMS (AA) M+1 302。
【0627】
ステップ5:(1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−1−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(0.1108g、0.3676mmol)含有水溶液(1.0mL、56mmol)に、トルエンスルホン酸(15.0mL、93.2mmol)を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を水50mlに注ぎ入れ、DCM20mlで2回抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3溶液20mlで洗浄し、次いで、MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物(75mg、収率80%)を得た。LCMS (AA) M+1 258。
【0628】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例116において記載した様式と類似の様式で調製したが、ただし、ステップ4は行わなかった:
【表43】
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【0629】
実施例117:4−(7−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−241
【化183】
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ステップ1、2、及び3:tert−ブチル7−クロロ−1−[5−(ヒドロキシメチル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
ステップ1及び2を、実施例100、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で、Int−5及びイミンInt−50から開始して行った。ステップ3を、実施例97、ステップ4において記載した様式と類似の様式で行った。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.14 − 7.02 (m, 3H), 6.78 − 6.72 (m, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.30 (s, 1H), 3.15 − 3.02 (m, 2H), 2.84 − 2.75 (m, 1H), 2.61 (s, 1H), 2.60 − 2.53 (m, 1H), 2.27 (s, 3H)。
【0630】
ステップ4:[4−(7−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)−2−チエニル]メタノール
tert−ブチル7−クロロ−1−[5−(ヒドロキシメチル)−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(220mg、0.58mmol)含有TFA(4.00mL、51.9mmol)溶液を5分間にわたって室温で撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣をトルエンと共に2回共沸させ、残渣を高真空下で2時間にわたって乾燥させた。残渣をCH
3CN(5.0mL)中に溶解させ、その時点で、室温で10Mのホルムアルデヒド水溶液(0.24mL、2.90mmol)を、続いて、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(246mg、1.16mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(60mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、1%〜10%MeOH含有DCMで溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物150mg(88%)を無色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.14 − 7.02 (m, 3H), 6.78 − 6.72 (m, 2H), 4.75 (s, 2H), 4.30 (s, 1H), 3.15 − 3.02 (m, 2H), 2.84 − 2.75 (m, 1H), 2.61 (s, 1H), 2.60 − 2.53 (m, 1H), 2.27 (s, 3H)。
【0631】
ステップ5:4−(7−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
[4−(7−クロロ−2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)−2−チエニル]メタノール(145mg、0.49mmol)含有DCM(3.0mL)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(314mg、0.74mmol)を添加し、その混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、5分間にわたって10%のEtOAc含有DCMで、次いで、30%のEtOAc含有DCMへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物80mg(60%)を無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 9.83 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.68 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.21 − 7.12 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 4.61 (s, 1H), 3.15 − 3.05 (m, 2H), 2.95 − 2.85 (m, 1H), 2.72 − 2.62 (m, 1H), 2.29 (s, 3H)。 LCMS (FA): m/z = 292.3 (M+H)。
【0632】
下記の表に列挙されている化合物を、実施例117において記載した様式と類似の様式で、ブロミドInt−6で開始して調製した:
【表44】
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【0633】
実施例118:tert−ブチル2−クロロ−8−(2−クロロ−5−ホルミル−3−チエニル)−5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−カルボキシラート Int−243
【化184】
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ステップ1:[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン−2−イル][2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール
ステップ1を、実施例96、ステップ1において記載した様式と類似の様式で、Int−2及びアルデヒドInt−23から開始して行った。残りのステップは、次のとおりに行った:
【0634】
ステップ2:3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロ−2−{クロロ[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}ピリジン
[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン−2−イル][2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メタノール(270mg、0.55mmol)含有DCM(6.0mL)溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.83mmol)を、続いて、塩化メタンスルホニル(44.7uL、0.58mmol)を添加し、反応物を16時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、10%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物231mg(82%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.49 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.41 (s, 1H), 6.58 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 4.05 − 3.96 (m, 2H), 3.96 − 3.89 (m, 2H), 3.86 (dt, J = 11.3, 5.8 Hz, 1H), 3.77 − 3.69 (m, 1H), 2.94 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 0.77 (s, 9H), −0.11 (s, 3H), −0.12 (s, 3H)。
【0635】
ステップ3:2−{アジド[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}−3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン
3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロ−2−{クロロ[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}ピリジン(225mg、0.44mmol)含有DMF(2.0mL)溶液に、室温でアジ化ナトリウム(43.1mg、0.66mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって40℃で撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、ヘキサン:EtOAc(1:1)溶液(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(24g、5%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物222mg(97%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.01 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 5.98 (s, 1H), 4.03 − 3.94 (m, 2H), 3.94 − 3.85 (m, 2H), 3.76 (dt, J = 10.6, 5.5 Hz, 1H), 3.58 (dt, J = 10.1, 6.7 Hz, 1H), 2.77 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.77 (s, 9H), −0.12 (s, 3H), −0.14 (s, 3H)。
【0636】
ステップ4:tert−ブチル{[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン−2−イル][2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}カルバマート
2−{アジド[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}−3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン(1.52g、2.95mmol)含有THF(20.0mL)溶液に、室温で水(2.00mL、111mmol)を、続いて、PPh
3(850mg、3.24mmol)を添加し、反応物を11時間にわたって撹拌した。その混合物に、室温でK
2CO
3(611mg、4.42mmol)を、続いて、Boc
2O(965mg、4.42mmol)を添加し、生じた混合物を12時間にわたって撹拌した。反応物を水(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80g、15分間にわたって5%のEtOAc含有ヘキサンで、次いで、10分かけて30%のEtOAc含有ヘキサンへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物1.62g(93%)を無色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.04 − 3.94 (m, 2H), 3.94 − 3.85 (m, 2H), 3.82 − 3.67 (m, 2H), 2.95 − 2.77 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.79 (s, 9H), −0.10 (s, 3H), −0.12 (s, 3H)。
【0637】
ステップ5:tert−ブチル{[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル][6−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]メチル}カルバマート
tert−ブチル{[3−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−6−クロロピリジン−2−イル][2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]メチル}カルバマート(190mg、0.32mmol)含有THF(5.0mL)溶液に、室温でTBAF水和物(108mg、0.387mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(12g、5分間にわたって50%のEtOAc含有ヘキサンで、次いで、10分かけて80%のEtOAc含有ヘキサンへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物148mg(97%)を無色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.10 (s, 1H), 6.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 5.94 (s, 1H), 4.77 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 4.01 − 3.95 (m, 2H), 3.95 − 3.86 (m, 2H), 3.62 − 3.52 (m, 2H), 2.88 − 2.71 (m, 2H), 1.36 (s, 9H)。
【0638】
ステップ6:tert−ブチル2−クロロ−8−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−カルボキシラート
tert−ブチル{[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル][6−クロロ−3−(2−ヒドロキシエチル)ピリジン−2−イル]メチル}カルバマート(500mg、1.05mmol)含有DCM(15mL)溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.37mL、2.10mmol)を、続いて、塩化メタンスルホニル(0.09mL、1.16mmol)を添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。反応物を水(100mL)の添加によってクエンチし、DCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDMF(7.0mL)中に溶解させ、次いで、その溶液に、0℃で60%NaH含有鉱油(63.1mg、1.58mmol)を添加した。反応物を18時間にわたって室温で撹拌した。反応物を水(100mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(Gold 40g、20%のEtOAc含有ヘキサンで溶離、流速35mL/分)によって精製して、標題化合物445mg(93%)を無色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.76 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.12 (s, 1H), 5.89 (s, 1H), 4.15 − 4.04 (m, 1H), 4.03 − 3.95 (m, 2H), 3.94 − 3.84 (m, 2H), 3.29 − 3.19 (m, 1H), 2.94 − 2.83 (m, 2H), 1.39 (s, 9H)。
【0639】
ステップ7:tert−ブチル2−クロロ−8−(2−クロロ−5−ホルミル−3−チエニル)−5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−カルボキシラート
tert−ブチル2−クロロ−8−[2−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−3−チエニル]−5,8−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−7(6H)−カルボキシラート(470mg、1.03mmol)含有アセトン(18.8mL)溶液に、室温で1.0MのHCl水(5.00mL、5.00mmol)を添加し、反応物を15時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、その混合物を真空中で濃縮した。生じた水性混合物を分液漏斗に移し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40g、10分間にわたって30%のEtOAc含有ヘキサンで、次いで、10分かけて50%のEtOAc含有ヘキサンへと勾配させて溶離、流速40mL/分)によって精製して、標題化合物411mg(97%)を無色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.72 (s, 1H), 7.84 − 7.75 (m, 2H), 7.41 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.17 (s, 1H), 4.19 − 4.07 (m, 1H), 3.39 − 3.28 (m, 1H), 2.98 − 2.87 (m, 2H), 1.38 (s, 9H)。
【0640】
実施例119:5−クロロ−4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラノ[4,3−c]ピリジン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−244
【化185】
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ステップ1及び2を、実施例98、ステップ1及び2において記載した様式と類似の様式で、適切な出発物質Int−1及びInt−42から開始して行った。ステップ3及び4を、実施例97、ステップ3及び4と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.74 (s, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 6.84 (s, 1H), 5.95 (s, 1H), 4.10 (ddd, J = 11.5, 5.5, 3.8 Hz, 1H), 3.87 (ddd, J = 11.5, 9.3, 4.1 Hz, 1H), 3.00 (ddd, J = 15.2, 9.3, 5.5 Hz, 1H), 2.90 − 2.79 (m, 1H), 2.56 (s, 3H)。
【0641】
実施例120:4−(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−245
【化186】
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ステップ1:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−1H−ベンゾイミダゾール
丸底フラスコ内に、1H−ベンゾイミダゾール(0.802g、6.78mmol)を溶解させたDMF(20.0mL)を添加し、その溶液に、0℃で水素化ナトリウム(0.543g、13.57mmol)を緩徐に添加した。そのスラリーに、ヨウ化カリウム(3.38g、20.35mmol)及び(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(Int−1、2.91mL、13.57mmol)を添加し、反応物を40℃で終夜加熱した。メタノール(3mL)を添加して、反応物をクエンチし、その溶液を水に注ぎ入れた。次いで、これを、EtOAc(3×)を使用して抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム、15分かけて30〜100%のEtOAc/Hex)によって精製して、標題化合物1.15g(61%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.11 (s, 1H), 7.99 − 7.91 (m, 1H), 7.57 − 7.51 (m, 1H), 7.44 − 7.40 (m, 2H), 4.42 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 4.08 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 0.96 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0642】
ステップ2:1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−カルボアルデヒド
フラスコ内で、1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−1H−ベンゾイミダゾール(1.05g、3.80mmol)をTHF(100.0mL)中に溶解させ、−78℃に冷却した。−78℃でシリンジを介して、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.28mL、5.70mmol)溶液を添加した。次いで、その溶液に、−78℃でDMF(0.833g、11.39mmol)を添加した。反応物を30分間にわたって撹拌し、次いで、酢酸(0.684g、11.39mmol)含有THF1mLを添加して、反応物をクエンチした。溶媒を除去し、残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(80gカラム、0〜50%のEtOAc/Hex)によって精製して、標題化合物0.823g(71%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.36 (s, 1H), 8.15 (dt, J = 8.2, 1.0 Hz, 1H), 7.81 (dt, J = 8.4, 0.9 Hz, 1H), 7.69 (ddd, J = 8.3, 7.1, 1.2 Hz, 1H), 7.61 (ddd, J = 8.2, 7.0, 1.2 Hz, 1H), 4.96 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 4.22 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 0.94 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0643】
ステップ3:[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−1H−ベンゾイミダゾl−2−イル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール
2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.95mL、4.88mmol)溶液を、フラスコに添加し、THF(60.0mL)中に溶解させた。その混合物を、−78℃に冷却し、その溶液に、1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−カルボアルデヒド(0.825g、2.71mmol)を溶解させたTHF(10.0mL)を迅速に添加した。生じた溶液を5分間にわたって撹拌し、次いで、その溶液に、−78℃で2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(0.945g、3.79mmol)を添加した。反応物を30分間にわたって撹拌し、次いで、飽和NH
4Cl水溶液でクエンチした。その混合物をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機層を濃縮乾固した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム、15分かけて0〜100%のEtOAc/Hex)によって精製して、標題化合物0.732g(57%)を得た。LCMS (FA): m/z = 475.2 (M+H)。
【0644】
ステップ4:4−(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
[1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール(0.721g、1.52mmol)をDCM(3.0mL)中に溶解させた。その溶液に、TFA(10.0mL、130mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって室温で撹拌した。次いで、反応物に98%H
2SO
4(4mL)を添加し、生じた混合物を室温で6時間にわたって撹拌した。その溶液を水に注ぎ入れ、DCM(3×)で抽出した。合わせた有機層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、有機層を濃縮乾固した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(40gカラム、15分かけて50〜100%のEtOAc/Hex)によって精製して、標題化合物0.187g(41%)を得た。LCMS (AA): m/z = 299.0 (M+H)。
【0645】
実施例121:4−(3−メチルベンジル)−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。Int−246
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[4−(3−メチルベンジル)−1,3−チアゾール−2−イル]メタノール
マイクロ波反応管に、(4−ブロモ−チアゾール−2−イル)−メタノール(300mg、1.55mmol)、Pd(OAc)
2(24.3mg、0.11mmol)、及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(CPhos)(74.3mg、0.17mmol)を装入し、内容物をトルエン(5.0mL)中に溶解させた。この反応容器をアルゴンでパージし、次いで、キャップで密閉した。この混合物に、室温で0.5Mの3−メチルベンジル亜鉛クロリド含有THF(7.73mL、3.87mmol)を滴下添加し、生じた混合物を4時間にわたって室温で撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、有機層を0.5N HClで、続いて、水及びブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物94mg(28%)を薄黄色の粘着性の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.20 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.10 − 7.02 (m, 3H), 6.79 (s, 1H), 4.92 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 4.07 (s, 2H), 2.59 − 2.50 (br s, 1H), 2.33 (s, 3H)。
【0646】
ステップ2:4−(3−メチルベンジル)−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。
[4−(3−メチルベンジル)−1,3−チアゾール−2−イル]メタノール(170mg、0.78mmol)含有DCM(10.0mL)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(493mg、1.16mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。その懸濁液を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物157mg(93%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.98 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.30 − 7.18 (m, 2H), 7.12 − 7.04 (m, 3H), 4.20 (s, 2H), 2.34 (s, 3H)
【0647】
実施例122:4−(3−ブロモベンジル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド Int−247
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−1,3−チアゾール。
(5−メチルチアゾール−4−イル)メタノール(431mg、3.34mmol)含有DCM(10.0mL)溶液に、室温でイミダゾール(341mg、5.00mmol)を、続いて、TBSCl(553mg、3.67mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を0.5M HClの添加によってクエンチし、その混合物をDCM(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物507mgを無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.52 (s, 1H), 4.82 (s, 2H), 2.50 (s, 3H), 0.91 (s, 9H), 0.09 (s, 6H)。
【0648】
ステップ2:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。
4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−1,3−チアゾール(455mg、1.87mmol)含有THF(15.0mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下で、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.79mL、1.96mmol)を滴下添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でDMF(0.16mL、2.06mmol)を添加し、生じた混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物360mgを薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.87 (s, 1H), 4.87 (s, 2H), 2.60 (s, 3H), 0.91 (s, 9H), 0.11 (s, 6H)。
【0649】
ステップ3:4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。
4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド(360mg、1.33mmol)含有THF(2.5mL)溶液に、3.0MのHCl(0.72mL、2.16mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって室温で撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物112mgを無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.88 (s, 1H), 4.79 (s, 2H), 2.57 (s, 3H), 2.46 − 2.07 (br s, 1H)。
【0650】
ステップ4:4−(ブロモメチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。
4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド(542mg、3.45mmol)含有DCM(15.0mL)溶液に、室温でPPh
3(1.09g、4.14mmol)を、続いて、CBr
4(1.37g、4.14mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物493mgを無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.84 (s, 1H), 4.85 (s, 2H), 2.58 (s, 3H)。
【0651】
ステップ5:4−(3−ブロモベンジル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。
マイクロ波反応バイアルに、4−(ブロモメチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド(493mg、2.24mmol)、3−ブロモフェニルボロン酸(562mg、2.69mmol)、K
2CO
3(619mg、4.48mmol)、及びPd(PPh
3)
4(129mg、0.11mmol)を装入した。そのバイアルに、室温で1,4−ジオキサン(16.4mL)を、続いて、水(3.3mL)を添加した。そのバイアルをアルゴン雰囲気下でキャップで密閉した後に、反応物を70℃で90分間にわたって油浴中で加熱した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。懸濁液を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって、続いて、分取HPLCによって精製して、標題化合物237mgを薄黄色の油として得た。LCMS (FA): m/z=298.1 (M+H)。
【0652】
実施例123:4−(3−クロロベンジル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド Int−248
【化189】
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ステップ1:4−(3−クロロベンジル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド
マイクロ波反応バイアルに、4−(ブロモメチル)−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド(225mg、1.02mmol)、3−クロロフェニルボロン酸(192mg、1.23mmol)、K
2CO
3(283mg、2.05mmol)、及びPd(PPh
3)
4(59.1mg、0.05mmol)を装入した。そのバイアルに、室温で1,4−ジオキサン(7.5mL)を、続いて、水(1.5mL)を添加した。そのバイアルをアルゴン雰囲気下でキャップで密閉した後に、反応物を70℃で1時間にわたって加熱した。反応物を水の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させた。懸濁液を濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物151mg(56%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.87 (s, 1H), 7.24 − 7.17 (m, 3H), 7.10 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.13 (s, 2H), 2.50 (s, 3H)。
【0653】
実施例124:5−ベンジル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。Int−249
【化190】
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ステップ1:5−ベンジル−2−ブロモ−1,3−チアゾール。
ブロモトリメチルシラン(2.20mL、17mmol)を、5−ベンジル−2−クロロ−1,3−チアゾール(0.70g、3.30mmol)含有MeCN(10.0mL)溶液に添加した。その溶液を60℃で終夜加熱した。次いで、溶媒を、回転蒸発器を介して除去した。生じた固体を1N NaOHで洗浄し、固体を濾過によって収集した。固体を、水で洗浄し、次いで、オーブン内で終夜乾燥させて、標題化合物780mg(92%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.43 − 7.16 (m, 6H), 4.10 (s, 2H)。
【0654】
ステップ2:5−ベンジル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。
5−ベンジル−2−ブロモ−1,3−チアゾール(250mg、0.98mmol)含有THF(10.0mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下で2.5Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.43mL、1.08mmol)を滴下添加し、生じた茶色の溶液を−78℃で30分間にわたって維持した。その混合物にDMF(0.76mL、9.84mmol)含有THF(1.00mL)溶液を滴下添加した。30分後に、反応物を飽和NH
4Clでクエンチした。この混合物を室温に加温し、撹拌した。これを、水で希釈し、次いで、水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物157mg(78%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.90 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.42 − 7.18 (m, 5H), 4.24 (s, 2H)。
【0655】
実施例125:4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド。Int−250
【化191】
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ステップ1:5−メチルチアゾール−4−カルボアルデヒド。
エチル5−メチルチアゾール−4−カルボキシラート(794mg、5.05mmol)含有THF(21.6mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、−78℃で1.0MのDIBAL−H含有トルエン(5.56mL、5.56mmol)を滴下添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を、−78℃にて水(12.4mL)でクエンチした。反応物を室温に加温した。反応物を飽和Rochelle塩含有水300mLに注ぎ入れ、EtOAcで希釈した。層を1時間にわたって一緒に撹拌した。層を分離し、水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物642mg(54%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.22 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 2.83 (s, 3H)。
【0656】
ステップ2:rac−(3−クロロフェニル)(5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メタノール。
3−クロロブロモベンゼン(0.65mL、5.50mmol)含有THF(24mL)を−78℃、アルゴン雰囲気下で冷却した。その溶液に、2.5Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.31mL、5.78mmol)を滴下添加し、その溶液を−78℃で30分間にわたって撹拌した。その混合物に、5−メチルチアゾール−4−カルボアルデヒド(350mg、2.75mmol)含有THF(12.3mL)溶液を添加し、反応物を−78℃で1時間にわたって撹拌した。生じた混合物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc及び水で希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物660mg(56%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.70 (s, 1H), 7.50 − 7.43 (m, 1H), 7.32 − 7.19 (m, 3H), 6.01 (s, 1H), 2.51 (s, 3H)。LCMS (FA): 241.9 (M + 1)。
【0657】
ステップ3:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−メチル−1,3−チアゾール。
rac−(3−クロロフェニル)(5−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メタノール(372mg、1.55mmol)含有DCM(10.0mL)溶液に、室温でイミダゾール(279mg、4.10mmol)を、続いて、TBSCl(257mg、1.71mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物549mg(74%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.51 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.30 − 7.25 (m, 1H), 7.23 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.18 (dt, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 6.14 (s, 1H), 2.43 (s, 3H), 0.92 (s, 9H), 0.08 (s, 3H), −0.07 (s, 3H)。
【0658】
ステップ4:rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボアルデヒド
rac−4−[{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}(3−クロロフェニル)メチル]−5−メチル−1,3−チアゾール(405mg、1.14mmol)含有THF(9.0mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.48mL、1.20mmol)を滴下添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でDMF(0.10mL、1.29mmol)を添加し、生じた混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、Et
2O(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物437mg(87%)を無色透明の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.88 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.30 − 7.19 (m, 3H), 6.19 (s, 1H), 2.48 (s, 3H), 0.93 (s, 9H), 0.10 (s, 3H), −0.05 (s, 3H)。
【0659】
実施例126:5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−251
【化192】
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ステップ1:ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド Int−252
3−クロロチオフェノール(3.74g、25.8mmol)含有DMSO(1.83mL、25.8mmol)の溶液を撹拌し、4時間にわたってアルゴン下、90℃で加熱した。反応物を室温に冷却した。次いで、反応物をEtOAcで希釈し、水(2×)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物3.66g(98%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.61 − 7.56 (m, 2H), 7.53 − 7.48 (m, 2H), 7.44 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 7.41 − 7.35 (m, 2H)。
【0660】
ステップ2:tert−ブチル({5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−2−チエニル}メトキシ)ジメチルシラン
三つ口100mL丸底フラスコ内で、[(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)メトキシ](tert−ブチル)ジメチルシラン(Int−6、0.268g、0.784mmol)を、アルゴン雰囲気下でTHF(6.700mL)中に溶解させ、その溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.345mL、0.862mmol)を滴下添加し、黄色の溶液を−78℃で30分間にわたって撹拌した。その混合物に、ビス(3−クロロフェニル)ジスルフィド(0.338g、1.18mmol)を含む最小量のTHFを添加し、反応物を15分間にわたって撹拌した。次いで、反応物を飽和NH
4Cl(100mL)の添加によってクエンチし、反応物を室温に加温した。その混合物をEtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。黄色の油をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、不純な標題化合物454mgを油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.21 − 7.10 (m, 3H), 7.07 − 7.02 (m, 1H), 6.69 (m, 1H), 4.76 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
【0661】
ステップ3:{5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−2−チエニル}メタノール
tert−ブチル({5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−2−チエニル}メトキシ)ジメチルシラン(496.0mg、1.223mmol)含有THF(18.1mL)溶液に、室温でTBAF水和物(512.8mg、1.835mmol)含有THF(5.43mL)溶液を添加し、その黄色の溶液を1時間にわたって撹拌した。反応物を水(20mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(25mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製し、次いで、再精製して(0〜25%のEtOAc含有ヘキサン)、標題化合物273mg(73%)を濁った黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.37 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.32 − 7.28 (m, 1H), 7.19 − 7.16 (m, 1H), 7.13 − 7.09 (m, 1H), 6.95 − 6.92 (m, 1H), 5.72 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.59 (dd, J = 5.8, 0.9 Hz, 2H); LCMS (AA): m/z = 272.9 (M−OH)
【0662】
ステップ4:5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]チオフェン−2−カルボアルデヒド
{5−クロロ−4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−2−チエニル}メタノール(270.5mg、0.9288mmol)含有DCM(34.24mL)溶液に、MnO
2(807.5mg、9.288mmol)を添加し、反応物を3時間にわたって室温で撹拌した。反応物を、セライトのパッドで濾過し、EtOAcで複数回すすいだ。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.229g(85%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.75 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.25 − 7.22 (m, 3H), 7.16 − 7.11 (m, 1H)。
【0663】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、ステップ1において、列挙されている出発チオールから開始して調製した:
【表45】
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【0664】
実施例127:4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−254
【化193】
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ステップ1及び2:2−[4−(3−クロロフェニル)スルファニル−5−メチル−2−チエニル]−1,3−ジオキソラン
ステップ1及び2を、実施例126、ステップ1及び2と類似の様式で行った。ステップ3は、次のとおりに行った:
【0665】
ステップ3:4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
Dowex 50WX2−200(H)(2.5g)を、室温で2−{4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−5−メチル−2−チエニル}−1,3−ジオキソラン(2.5g、8.0mmol)含有アセトン(84.3mL、1150mmol)溶液に添加した。反応物を16時間にわたって撹拌した。反応物を濾過して、固体樹脂を除去し、濾液をアセトンで洗浄し、次いで、濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜60〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物2.0g(93%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.81 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.21 − 7.10 (m, 2H), 7.06 − 7.03 (m, 1H), 6.97 − 6.93 (m, 1H), 2.55 (s, 3H)。
【0666】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の方法と類似の方法を使用して、列挙されている出発チオールから開始して調製した:
【表46-1】
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【表46-2】
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【0667】
実施例128:4−[(3−クロロフェニル)スルホニル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−257
【化194】
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ステップ1:2−[4−(3−クロロフェニル)スルファニル−5−メチル−2−チエニル]−1,3−ジオキソラン
ステップ1を、実施例127、ステップ2と類似の様式で行った。ステップ2は、次のとおりに行った:
ステップ2:2−{4−[(3−クロロフェニル)スルホニル]−5−メチル−2−チエニル}−1,3−ジオキソラン
100mL丸底フラスコに、窒素下で2−{4−[(3−クロロフェニル)スルファニル]−5−メチル−2−チエニル}−1,3−ジオキソラン(0.620g、1.98mmol)含有DCM(19mL、3.0E2mmol)を装入した。この溶液に、m−クロロ過安息香酸(1.02g、5.90mmol)を添加した。その溶液を室温で30分間にわたって撹拌した。反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3を添加した。その混合物をDCM(3×)で抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜25%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.680g(99%)を得た。LCMS (FA): m/z = 345.1 (M+H)
【0668】
ステップ3:4−[(3−クロロフェニル)スルホニル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
Dowex 50WX2−200(H)(0.605g)を、室温で2−{4−[(3−クロロフェニル)スルホニル]−5−メチル−2−チエニル}−1,3−ジオキソラン(0.635g、1.84mmol)含有アセトン(19.4mL、264mmol)溶液に添加し、反応物を16時間にわたって撹拌した。反応物を濾過して、固体樹脂を除去し、濾液をアセトンで洗浄し、次いで、濃縮乾固した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜60〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物0.525g(95%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.82 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.93 − 7.89 (m, 1H), 7.85 − 7.80 (m, 1H), 7.63 − 7.58 (m, 1H), 7.54 − 7.48 (m, 1H), 2.75 (s, 3H)。
【0669】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、示されているチオフェン中間体から開始して調製した:
【表47-1】
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【表47-2】
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【0670】
実施例129:{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール Int−259
【化195】
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ステップ1:tert−ブチル[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]カルバマート
tert−ブチル[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]カルバマート(4.0g、17mmol)(出発物質の合成については、Ober,M.et.al.J.Am.Chem.Soc.2005,127,18143−18149を参照されたい)及びイミダゾール(1.4g、21mmol)含有DMF(40mL)溶液をDCM(200mL)で希釈し、氷/水浴中で冷却した。tert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.9g、19mmol)をDCM中の溶液(40mL)として添加した。反応物を室温に加温し、16時間にわたって撹拌した。反応物を水(150mL)の添加によってクエンチし、その混合物を分液漏斗に移した。有機層を収集し、残留水層をDCM(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルで精製して、標題化合物(5.21g、87%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 4.73 (s, 1H), 4.20 − 4.05 (m, 2H), 3.81 (dd, J = 9.8, 4.2 Hz, 1H), 3.54 (dd, J = 9.7, 7.1 Hz, 1H), 2.33 − 2.10 (m, 2H), 2.05 − 1.79 (m, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.20 − 1.08 (m, 1H), 0.90 (s, 9H), 0.08 (s, 6H)。
【0671】
ステップ2:tert−ブチル{(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}カルバマート
tert−ブチル[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]カルバマート(3.8g、11mmol)含有DMF(57mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でイミダゾール(2.25g、33mmol)を、続いて、トリイソプロピルクロロシラン(4.7mL、22mmol)を添加し、その混合物を61時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(150mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(200mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルで精製して、標題化合物(5.13g、93%)を無色の油として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 4.90 (s, 1H), 4.35 − 4.20 (m, 1H), 4.19 − 3.99 (m, 1H), 3.75 − 3.44 (m, 2H), 2.37 − 2.17 (m, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.96 − 1.69 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.31 − 1.13 (m, 1H), 1.04 (s, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
【0672】
ステップ3:(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタンアミン Int−260
tert−ブチル{(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}カルバマート(1.5g、3.0mmol)含有DCM(100mL)溶液に、室温でEtOH(0.38mL、6.6mmol)を、続いて、臭化亜鉛(5.4g、24mmol)を添加し、その混合物を37時間にわたって撹拌した。反応物を1N NaOH(100mL)の添加によってクエンチし、DCM(100mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させた。濾過した後に、濾液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルで精製して、標題化合物(1.09g、91%)を無色の油として得た。LCMS (FA): m/z = 402.6 (M+H)。
【0673】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール
一つ口3L丸底フラスコに、(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタンアミン(45.0g、112mmol)を装入し、12MのHCl溶液水(20.0mL、240mmol)含有エタノール(2000mL)を添加した。反応物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を、炭酸ナトリウム(26.7g、252mmol)含有水溶液(130mL)の添加によってクエンチし、5分間にわたって撹拌し、次いで、濃縮した。残渣をエタノールから複数回共沸させて、茶色の固体を得た。DCM(1000mL)を添加し、その混合物を室温で終夜撹拌し、濾過して、無機固体を除去し、濾液を蒸発乾固させた。残渣にフラッシュカラムクロマトグラフィー(DCM、次いで、95DCM/5MeOH/0.5NH
4OHで溶離)を行い、標題化合物26.6g(83%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 4.22 − 4.15 (m, 1H), 3.42 − 3.25 (m, 4H), 2.07 − 1.96 (m, 1H), 1.96 − 1.84 (m, 1H), 1.74 − 1.64 (m, 1H), 1.56 − 1.45 (m, 1H), 1.02 (s, 21H)。
【0674】
実施例130:{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール・CF
3CO
2H Int−261
【化196】
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ステップ1:tert−ブチル[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]カルバマート
tert−ブチル[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]カルバマート(4.0g、17mmol)(出発物質の合成については、Ober,M.et al.J.Am.Chem.Soc.2005,127,18143−18149を参照されたい)及びイミダゾール(1.4g、21mmol)含有DMF(40mL)溶液をDCM(200mL)で希釈し、氷/水浴中で冷却した。tert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.9g、19mmol)をDCM中の溶液(40mL)として添加した。反応物を周囲温度に加温し、終夜撹拌した。反応物を水(150mL)の添加によってクエンチし、その混合物を分液漏斗に移した。有機層を収集し、残留水層をDCM(150mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をシリカゲルで精製して、標題化合物(5.21g、87%)を得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 4.73 (s, 1H), 4.20 − 4.05 (m, 2H), 3.81 (dd, J = 9.8, 4.2 Hz, 1H), 3.54 (dd, J = 9.7, 7.1 Hz, 1H), 2.33 − 2.10 (m, 2H), 2.05 − 1.79 (m, 3H), 1.43 (s, 9H), 1.20 − 1.08 (m, 1H), 0.90 (s, 9H), 0.08 (s, 6H)。
【0675】
ステップ2:tert−ブチル{(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}カルバマート
tert−ブチル[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]カルバマート(3.8g、11mmol)含有DMF(57mL)溶液に、アルゴン雰囲気下、室温でイミダゾール(2.25g、33mmol)を、続いて、トリイソプロピルクロロシラン(4.7mL、22mmol)を添加し、その混合物を61時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(150mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(200mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルで精製して、標題化合物(5.13g、93%)を無色の油として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 4.90 (s, 1H), 4.35 − 4.20 (m, 1H), 4.19 − 3.99 (m, 1H), 3.75 − 3.44 (m, 2H), 2.37 − 2.17 (m, 1H), 2.03 (s, 1H), 1.96 − 1.69 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.31 − 1.13 (m, 1H), 1.04 (s, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
【0676】
ステップ3:tert−ブチル{(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}カルバマート Int−262
tert−ブチル{(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}カルバマート(535mg、0.91mmol)含有EtOH(9.7mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(9.7mL、1.2mmol)を添加し、その混合物を4℃で13時間にわたって静置させた。次いで、反応物を4時間にわたって室温で撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルで精製して、標題化合物(327mg、93%)を無色の油として得た。
1H NMR (CDCl
3) δ 4.65 (s, 1H), 4.22 (dd, J = 10.9, 5.1 Hz, 1H), 4.19 − 4.05 (m, 1H), 3.72 − 3.58 (m, 2H), 2.41 − 2.27 (m, 1H), 2.13 − 2.04 (m, 1H), 2.00 (m, 1H), 1.80 − 1.63 (m, 2H), 1.44 (s, 9H), 1.23 − 1.09 (m, 1H), 1.06 (s, 21H)。
【0677】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール・CF
3CO
2H
250mL丸底フラスコに、tert−ブチル{(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}カルバマート(1.0g、2.6mmol)を装入した。その反応容器に、室温でTFA(6.5mL、84mmol)を添加し、その混合物を5分間にわたって撹拌した。その混合物に、トルエン(50mL)を添加し、その混合物を真空中で濃縮した。これをさらに2回繰り返して、水を除去し、生じた残渣を高真空下で乾燥させて、標題化合物(1.31g、100%)を無色の油として得た。LCMS (FA): m/z = 288.6 (M+H)。
【0678】
実施例131:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−256b
【化197】
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ステップ1:[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール
ブロミドInt−1(1.70g、6.82mmol)含有THF(26.6mL)溶液を−78℃に冷却し、次いで、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(2.94mL、7.34mmol)を添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。次いで、アルデヒドInt−19(1.39g、5.25mmol)含有THF(13.3mL、164mmol)溶液を添加し、反応物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。反応物をブラインの添加によってクエンチし、次いで、室温に加温した。その水性混合物を、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機溶媒をブラインで洗浄し、乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を淡黄色の油(収量1.96g)として得、これは、冷蔵庫内で週末にかけて放置すると固化した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.30 − 7.26 (m, 2H), 7.26 − 7.21 (m, 2H), 7.07 (s, 1H), 6.09 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.19 − 4.13 (m, 2H), 4.06 − 4.00 (m, 2H), 3.96 − 3.89 (m, 1H), 3.87 − 3.77 (m, 1H), 3.52 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 3.06 (ddd, J = 14.3, 8.4, 6.2 Hz, 1H), 2.87 (dt, J = 13.9, 5.2 Hz, 1H), 2.37 (s, 3H), 0.86 (s, 9H), −0.00 (s, 3H), −0.01 (s, 3H)。
【0679】
ステップ2:[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノン。
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール(11.4g、26.2mmol)含有DCM(77.9mL)溶液に、室温でMnO
2(22.8g、262mmol)を添加し、反応物を24時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物9.58g(84%)を無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.41 − 7.31 (m, 2H), 7.32 − 7.21 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 5.91 (s, 1H), 4.15 − 4.04 (m, 2H), 4.03 − 3.93 (m, 2H), 3.78 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.89 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.65 (s, 3H), 0.83 (s, 9H), −0.06 (s, 6H); LCMS (FA): m/z = 433.2 (M+H)。
【0680】
ステップ3:2−{2−[(R)−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル]フェニル}エタノール
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)フェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノン(13.8g、32.0mmol)含有THF(448mL)溶液に、室温で0.5Mの(S)−(−)−o−トリル−CBS−オキサアザボロリジン含有トルエン(32.0mL、16.0mmol)を、続いて、1.00MのBH
3−THF錯体含有THF(35.2mL、35.2mmol)を添加した。1時間にわたって室温で撹拌した後に、反応物をMeOHの添加によってクエンチした。その混合物を25分間にわたって撹拌し、次いで、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をEtOAc及び水中に溶解させ、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、アルコール中間体14.6gを得た。得られたアルコールをTHF(290mL)中に溶解させ、その溶液に、TBAF水和物(10.7g、38.4mmol)を添加した。10分間にわたって40℃で撹拌した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣に水を添加し、その混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物9.86g(2ステップで94%)を無色の油として得た。エナンチオマー純度を、HPLC(80/20/0.1のヘキサン/EtOH/DEA、1.0mL/分で20分間、CHIRALPAK IDカラム(4.6×250mm)を使用):8.65分(マイナー)及び12.8分(メジャー)によって、87%eeであると決定した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 7.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.25 − 7.11 (m, 3H), 6.73 (s, 1H), 5.89 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.84 (s, 1H), 5.59 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.68 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.00 − 3.92 (m, 2H), 3.90 − 3.81 (m, 2H), 3.54 − 3.36 (m, 2H), 2.74 − 2.58 (m, 2H), 2.39 (s, 3H); LCMS (FA) m/z = 304.1 (M+H−18)。
【0681】
ステップ4:(R)−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル][2−(2−ヨードエチル)フェニル]メタノール
2−{2−[(R)−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル](ヒドロキシ)メチル]フェニル}エタノール(10.4g、32.4mmol)含有ベンゼン(380mL)溶液に、ピリジン(7.93mL、98.0mmol)及びPPh
3(12.8g、49.0mmol)を、続いて、I
2(8.63g、34.0mmol)を添加した。室温で終夜撹拌した後に、反応混合物を濾過し、濾過ケークをEt
2Oですすいだ。その濾液に、水及びヘキサンを添加し、層を分離し、水層をヘキサンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物10g(73%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.62 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 25.4 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.02 (s, 1H), 5.91 (s, 1H), 4.16 − 4.02 (m, 2H), 4.02 − 3.90 (m, 2H), 3.23 − 3.03 (m, 3H), 3.01 − 2.92 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 1.99 (d, J = 3.0 Hz, 1H)。
【0682】
ステップ5:(1R)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン
(R)−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル][2−(2−ヨードエチル)フェニル]メタノール(10.2g、23.7mmol)含有Et
2O(366mL)溶液に、酸化銀(I)(27.4g、118mmol)を添加し、反応物を2日間にわたって室温で撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をEt
2Oで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物7.01g(98%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.22 − 7.05 (m, 3H), 6.78 − 6.72 (m, 2H), 5.92 (s, 1H), 5.77 (s, 1H), 4.19 (ddd, J = 11.3, 5.5, 3.6 Hz, 1H), 4.12 − 4.03 (m, 2H), 4.01 − 3.86 (m, 3H), 3.11 (ddd, J = 15.9, 9.4, 5.7 Hz, 1H), 2.78 (dt, J = 16.5, 3.6 Hz, 1H), 2.46 (s, 3H)。
【0683】
ステップ6:4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−263
(1R)−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン(9.14g、30.2mmol)含有THF(117mL)溶液に、室温でHCl(1M水溶液、117mL、117mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物7.36g(94%)を淡黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.71 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.25 − 7.09 (m, 3H), 6.73 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.84 (s, 1H), 4.19 (ddd, J = 11.4, 5.5, 3.7 Hz, 1H), 3.94 (ddd, J = 11.4, 9.7, 4.0 Hz, 1H), 3.14 (ddd, J = 15.8, 9.7, 5.8 Hz, 1H), 2.83 (dt, J = 16.4, 3.7 Hz, 1H), 2.57 (s, 3H); LCMS (FA) m/z = 259.1 (M+H)。
【0684】
ステップ7:(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)−[4−[(1R)−イソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]メタノール及び(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)−[4−[(1R)−イソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]メタノール
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(8.22g、34.2mmol)含有THF(200mL)溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、同じ温度で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(27.4mL、68.4mmol)を添加した。10分間にわたって撹拌した後に、−78℃で4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド(7.36g、28.5mmol)含有THF(33.4mL)溶液を添加し、生じた混合物を10分間にわたって同じ温度で撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物混合物10.1g(95%)を淡黄色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.96 (s, 0.5H), 8.93 (s, 0.5H), 8.92 (s, 0.5H), 8.91 (s, 0.5H), 7.22 − 7.04 (m, 3H), 6.72 − 6.62 (m, 2H), 6.16 (s, 0.5H), 6.13 (s, 0.5H), 5.73 (s, 1H), 4.24 − 4.15 (m, 1H), 3.97 − 3.85 (m, 1H), 3.21 − 3.06 (m, 1H), 2.81 − 2.70 (m, 1H), 2.67 − 2.48 (br s, 1H), 2.43 (s, 1.5H), 2.41 (s, 1.5H); LCMS (FA) m/z = 373.1 (M+H)。
【0685】
ステップ8:(4−クロロピリミジン−5−イル){4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−2−チエニル}メタノン
ステップ7からの生成物混合物(10.1g、27.2mmol)含有DCM(363mL)溶液に、室温でMnO
2(23.6g、272mmol)を添加し、反応物を20時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物9.15g(91%)をオフホワイト色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.06 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.23 − 7.07 (m, 4H), 6.68 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.79 (s, 1H), 4.19 (ddd, J = 11.4, 5.8, 3.0 Hz, 1H), 3.92 (dt, J = 10.9, 3.8 Hz, 1H), 3.13 (ddd, J = 16.1, 10.2, 5.8 Hz, 1H), 2.82 − 2.72 (m, 1H), 2.56 (s, 3H); LCMS (FA) m/z = 371.1 (M+H)。
【0686】
ステップ9:(4−(((1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン−5−イル)(4−((R)−イソクロマン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン
(4−クロロピリミジン−5−イル){4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−2−チエニル}メタノン(8.59g、23.2mmol)含有DMF(102mL)溶液に、室温でInt−259(7.99g、27.8mmol)及びK
2CO
3(9.60g、69.5mmol)を添加した。21時間にわたって室温で撹拌した後に、反応物を真空中で濃縮し、残渣を水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物13.0g(90%)を薄黄色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.73 − 8.63 (m, 2H), 8.60 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.22 − 7.14 (m, 2H), 7.13 − 7.07 (m, 1H), 6.69 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.81 (s, 1H), 4.85 − 4.71 (m, 1H), 4.35 − 4.27 (m, 1H), 4.23 (ddd, J = 11.4, 5.7, 2.9 Hz, 1H), 3.94 (dt, J = 10.9, 3.7 Hz, 1H), 3.75 − 3.61 (m, 2H), 3.17 (ddd, J = 16.1, 10.3, 5.8 Hz, 1H), 2.83 − 2.73 (m, 1H), 2.55 (s, 3H), 2.48 (dt, J = 13.2, 8.0 Hz, 1H), 2.16 (ddd, J = 12.5, 8.0, 3.9 Hz, 2H), 1.88 − 1.76 (m, 1H), 1.74 − 1.66 (m, 1H), 1.35 − 1.23 (m, 1H), 1.06 (s, 21H); LCMS (FA) m/z = 622.3 (M+H)。
【0687】
ステップ10:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
(4−(((1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン−5−イル)(4−((R)−イソクロマン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−イル)メタノン(13.0g、21.0mmol)含有DMF(102mL)溶液を0℃で冷却した。その溶液に、クロロスルホンアミド(4.84g、41.9mmol)を添加し、その混合物を10分間にわたって0℃で撹拌した。反応物を0℃で飽和NaHCO
3を添加することによってクエンチし、EtOAc及び水で希釈した。2つの層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗製生成物を、THF(114mL)中に溶解させた。その溶液に、室温でHCl(4N水溶液、91.7mL、367mmol)を添加した。4時間にわたって撹拌した後に、反応物を0℃に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチした。生じた混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜6%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物11.1g(2ステップで97%)を薄黄色の非晶質固体として得た。ジアステレオマー純度を、HPLC(70/30/0.1のヘキサン/EtOH/DEA、1.0mL/分で60分、CHIRALPAK IDカラム(4.6×250mm)を使用):23.1分(マイナー)及び31.7分(メジャー)によって86%deであると決定した。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.59 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.22 − 7.15 (m, 2H), 7.16 − 7.07 (m, 1H), 6.76 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.83 − 4.70 (m, 1H), 4.24 − 4.10 (m, 4H), 4.01 − 3.89 (m, 1H), 3.16 − 3.03 (m, 1H), 2.87 − 2.76 (m, 1H), 2.54 (s, 3H), 2.52 − 2.43 (m, 1H), 2.31 − 2.19 (m, 1H), 2.13 (ddd, J = 12.7, 7.4, 4.2 Hz, 1H), 1.88 (dt, J = 13.6, 7.2 Hz, 1H), 1.40 (dt, J = 13.1, 9.1 Hz, 1H); LCMS (FA) m/z = 545.2 (M+H)。
【0688】
実施例132:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−257b
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール
ブロミドInt−1(19.4g、77.9mmol)含有THF(200.0mL)溶液を−78℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(33.5mL、83.8mmol)を添加し、その混合物を10分間にわたって−78℃で撹拌した。10分間にわたって撹拌した後に、アルデヒドInt−15(17.9g、59.9mmol)含有THF(50.0mL)溶液を添加し、反応物を−78℃で10分間にわたって撹拌した。反応物をブライン(150mL)の添加によってクエンチし、次いで、室温に加温した。層を分離し、有機層をブラインで3回洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ヘキサン:EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(22.0g、78%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.39 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 6.06 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.22 − 4.13 (m, 3H), 4.07 − 4.01 (m, 2H), 3.91 − 3.84 (m, 1H), 3.79 − 3.71 (m, 1H), 3.27 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 2.96 (ddd, J = 14.4, 8.3, 6.1 Hz, 1H), 2.82 − 2.73 (m, 1H), 2.43 (s, 3H), 0.88 (s, 10H), 0.01 (d, J = 4.5 Hz, 6H)。
【0689】
ステップ2:[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノン。
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール(22.0g、46.9mmol)含有DCM(250mL)溶液に、室温でMnO
2(40.8g、469mmol)を添加し、反応物を13時間にわたって撹拌した。MnO
2(40.8g、469mmol)を添加し、次いで、反応物を室温で13時間にわたって機械的に振盪した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をEtOAc(1L)ですすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物22.9g(77%)を無色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.62 (dd, J = 8.3, 2.3 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 6.04 (s, 1H), 4.13 − 4.06 (m, 2H), 4.05 − 3.98 (m, 2H), 3.76 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.83 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.69 (s, 3H), 0.88 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0690】
ステップ3:2−[4−クロロ−2−[(R)−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−ヒドロキシ−メチル]フェニル]エタノール
[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノン(15.9g、34.0mmol)含有THF(477mL)溶液に、室温で0.5Mの(S)−(−)−o−トリル−CBS−オキサアザボロリジン含有トルエン(34.0mL、17.0mmol)を、続いて、1.00MのBH
3−THF錯体含有THF(37.4mL、37.4mmol)を添加した。1時間にわたって室温で撹拌した後に、反応物をMeOHの添加によってクエンチした。その混合物を25分間にわたって撹拌し、次いで、揮発性物質を真空中で除去した。残渣をEtOAc及び水中に溶解させ、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、(R)−[2−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−5−クロロフェニル][5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール15.3g(90%)を得た。その粗製アルコールをTHF(200mL)中に溶解させ、その溶液に、TBAF水和物(10.9g、39.0mmol)を添加した。10分間にわたって40℃で撹拌した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣に水を添加し、その混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物9.9gを無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.55 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.2, 2.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 5.92 − 5.82 (m, 2H), 5.78 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.69 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 4.01 − 3.92 (m, 2H), 3.91 − 3.82 (m, 2H), 3.42 (dt, J = 13.1, 7.4 Hz, 2H), 2.65 − 2.53 (m, 2H), 2.43 (s, 3H)。
【0691】
ステップ4:(R)−[5−クロロ−2−(2−ヨードエチル)フェニル]−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール
2−[4−クロロ−2−[(R)−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−ヒドロキシ−メチル]フェニル]エタノール(9.90g、27.9mmol)含有ベンゼン(327mL)溶液に、ピリジン(6.83mL、84.5mmol)及びPPh
3(9.90g、27.9mmol)を、続いて、I
2(7.43g、29.3mmol)を添加した。室温で終夜撹拌した後に、反応混合物を濾過し、濾過ケークをEt
2Oですすいだ。濾液に、水及びヘキサンを添加し、層を分離し、水層をヘキサンで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物13g(99%)を淡黄色の固体として得た。LCMS (FA) m/z = 465.2 (M+H)
【0692】
ステップ5:(1R)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]イソクロマン
(R)−[5−クロロ−2−(2−ヨードエチル)フェニル]−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]メタノール(13.0g、28.0mmol)含有Et
2O(433mL)溶液に、酸化銀(I)(32.4g、140mmol)を添加し、反応物を2日間にわたって室温で撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をEt
2Oで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物8.4g(89%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 7.25 (s, 2H), 6.72 (s, 1H), 6.65 (s, 1H), 5.88 (s, 1H), 5.79 (s, 1H), 4.07 (ddd, J = 11.3, 5.5, 3.4 Hz, 1H), 4.02 − 3.95 (m, 2H), 3.92 − 3.86 (m, 2H), 3.86 − 3.77 (m, 1H), 3.05 − 2.92 (m, 1H), 2.76 (d, J = 16.5 Hz, 1H), 2.43 (s, 3H)。
【0693】
ステップ6:4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボアルデヒド。
(1R)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]イソクロマン(8.40g、24.9mmol)含有THF(96.6mL)溶液に、室温でHCl(1M水溶液、96.6mL、96.6mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物7.15g(98%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.75 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.29 (d, J = 1.1 Hz, 2H), 6.74 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.12 − 4.02 (m, 1H), 3.90 − 3.79 (m, 1H), 3.07 − 2.94 (m, 1H), 2.85 − 2.75 (m, 1H), 2.55 (s, 3H)。
【0694】
ステップ7:(R)−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]−(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール及び(S)−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]−(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(7.05g、29.3mmol)含有THF(100mL)溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、同じ温度で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(23.4mL、58.6mmol)を添加した。10分間にわたって撹拌した後に、−78℃で4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボアルデヒド(7.15g、24.4mmol)含有THF(28.6mL)溶液を添加し、生じた混合物を10分間にわたって同じ温度で撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物混合物9.34g(94%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.99 (s, 1H), 8.94 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 2.6 Hz, 2H), 6.67 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 6.53 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 6.02 (dd, J = 8.1, 4.6 Hz, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.11 − 4.04 (m, 1H), 3.84 − 3.74 (m, 1H), 3.02 − 2.92 (m, 1H), 2.73 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 2.37 (s, 2H), 2.36 (s, 1H)。
【0695】
ステップ8:[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]−(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン
ステップ7の生成物混合物(9.34g、22.9mmol)含有DCM(306mL)溶液に、室温でMnO
2(19.9g、229mmol)を添加し、反応物を20時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物9.10g(86%)をオフホワイト色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 9.21 (s, 1H), 9.06 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.29 − 7.20 (m, 2H), 6.69 (s, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.11 (ddd, J = 11.3, 5.7, 2.6 Hz, 1H), 3.87 − 3.75 (m, 1H), 3.07 − 2.94 (m, 1H), 2.74 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 2.49 (s, 3H)。
【0696】
ステップ9:[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−イル]メタノン
[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]−(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(8.01g、19.8mmol)含有iPrOH(274mL)溶液に、Int−259(8.94g、31.1mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(6.91mL、39.7mmol)を添加し、反応物を、撹拌しながら2時間にわたって60℃で加熱した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題生成物12.5g(96%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.58 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 8.23 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.28 − 7.22 (m, 2H), 6.74 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.70 − 4.64 (m, 2H), 4.23 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 1H), 3.87 − 3.77 (m, 1H), 3.42 − 3.35 (m, 2H), 3.01 (t, J = 10.2 Hz, 1H), 2.76 (d, J = 16.8 Hz, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.34 − 2.23 (m, 1H), 1.98 − 1.90 (m, 2H), 1.79 − 1.71 (m, 1H), 1.24 (dd, J = 13.1, 7.7 Hz, 1H), 1.03 (d, J = 2.0 Hz, 21H)。
【0697】
ステップ10:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル]−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−イル]メタノン(12.4g、18.9mmol)含有DMF(186mL)溶液に、トリエチルアミン(18.4mL、132mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(10.9g、94.5mmol)を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を氷浴に入れ、次いで、6.0MのHCl水(271mL)を、続いて、DMF(300mL)を添加し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物を、pH9になるまで濃NaOH水溶液を添加することによってクエンチした。反応混合物を水(100mL超)とEtOAc(400mL)に分液した。塩化ナトリウムを添加して、水層を飽和させ、層の分離を補助した。層を分離し、水層をEtOAcで2回(それぞれ250mL)抽出した。合わせた有機層をブラインで3回洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物10.5g(2ステップで96%)をオフホワイト色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.61 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.19 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.36 (s, 1H), 7.26 (d, J = 1.8 Hz, 2H), 6.75 (s, 1H), 5.91 (s, 1H), 4.88 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.69 (q, J = 8.1 Hz, 1H), 4.17 − 4.05 (m, 2H), 3.96 (dd, J = 9.5, 7.1 Hz, 2H), 3.88 − 3.79 (m, 1H), 3.08 − 2.96 (m, 1H), 2.79 (s, 1H), 2.48 (s, 3H), 2.36 − 2.24 (m, 1H), 2.11 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 1.99 − 1.89 (m, 1H), 1.80 − 1.70 (m, 1H), 1.33 − 1.21 (m, 1H)。 LCMS (FA) m/z = 579.1 (M+H)。
【0698】
実施例133:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−263a
【化199】
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ステップ1:7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
オーブン乾燥させた二つ口250mL丸底フラスコに、窒素下でTHF(40mL)を装入し、−74℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(6.92mL、17.3mmol)を添加した。内部温度を−70℃未満に維持しながら、Int−1(4.00g、16.0mmol)含有THF(60mL)溶液を緩徐に添加した。冷却しながら5分間にわたって撹拌した。第2のオーブン乾燥させた250mL丸底フラスコに、窒素下でTHF(60mL)及びInt−50(2.04g、12.4mmol)を装入し、生じた溶液を0℃に冷却した。三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(1.71mL、13.6mmol)を緩徐に添加し、−30℃に冷却した。第1のフラスコの内容物を、カニューレを介して第2のフラスコに移した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、室温に加温した。水を添加し、その混合物をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機部分をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配(0〜100%のEtOAc)で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を白色の固体(1.88g、45%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.17 − 7.01 (m, 2H), 6.83 − 6.61 (m, 2H), 5.92 (s, 1H), 5.09 (s, 1H), 4.17 − 4.04 (m, 2H), 4.03 − 3.92 (m, 2H), 3.37 − 3.25 (m, 1H), 3.13 − 2.91 (m, 2H), 2.82 − 2.69 (m, 1H), 2.46 (s, 3H)。 LCMS: (AA) M+1 336.1
【0699】
ステップ2:tert−ブチル7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
50mL丸底フラスコに、窒素下で、7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(5.67g、16.9mmol)及びDCM(100mL)を装入し、それに、トリエチルアミン(4.71mL、33.8mmol)、二炭酸ジ−tert−ブチル(4.61g、21.1mmol)、及びN,N−ジメチルアミノピリジン(23mg、0.18mmol)を添加した。反応物を1時間にわたって室温で撹拌し、次いで、飽和NaHCO
3溶液に注ぎ入れた。混合物をDCMで3回抽出し、合わせた有機部分をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物6.96g(95%)を得た。LCMS: (AA) M+1 436.1
【0700】
ステップ3:tert−ブチル7−クロロ−1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
1L丸底フラスコに、tert−ブチル7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(7.30g、16.7mmol)、メタノール(200mL)、及び水(20mL)を装入し、それに、12M HCl(4.00mL、130mmol)含有メタノール(200mL)溶液を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
350mLの添加によってクエンチし、5分間にわたって撹拌した。メタノールを真空中で除去し、生じた水性混合物をEtOAcで3回抽出し、次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物(4.55g、70%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.67 (s, 1H), 7.27 − 7.15 (m, 2H), 7.12 (s, 1H), 6.98 − 6.94 (m, 1H), 6.34 (m, 1H), 4.15 (s, 1H), 3.18 − 3.06 (m, 1H), 3.05 − 2.93 (m, 1H), 2.82 − 2.73 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 1.50 (s, 9H)。 LCMS: (AA) M+Na 414.2
【0701】
ステップ4:tert−ブチル7−クロロ−1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
オーブン乾燥させた500mL三つ口丸底フラスコに、窒素下で4−クロロ−5−ヨードピリミジン(4.08g、17.0mmol)及び2−メチルテトラヒドロフラン(150mL)を装入した。tert−ブチル7−クロロ−1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(4.75g、12.1mmol)含有2−メチルテトラヒドロフラン(50mL)溶液を含有する追加漏斗を取り付け、反応フラスコの内容物を−75℃に冷却した。2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(14.1mL、35.2mmol)を、内部温度を−70℃未満に維持しながら少量ずつ添加し、その時点で、追加漏斗の内容物を一度に添加した。添加完了時に、反応物を、飽和NaHCO
320mLを少量ずつ添加することによってクエンチし、室温に加温した。その水性混合物をEtOAcで3回抽出し、次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物(4.85g、79%)を得た。LCMS: (AA) M+Na 528.1
【0702】
ステップ5:tert−ブチル7−クロロ−1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート
1L丸底フラスコに、tert−ブチル7−クロロ−1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(4.85g、9.58mmol)及びDCM(300mL)を装入した。酸化マンガン(IV)(14.2g、163mmol)を添加し、反応物を室温で18時間にわたって撹拌した。混合物を、セライトで濾過し、濾過ケークを温EtOAcですすいだ。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物(4.47g、93%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.09 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 7.24 − 7.16 (m, 1H), 7.16 − 7.07 (m, 1H), 7.00 − 6.90 (m, 2H), 6.32 (s, 1H), 4.28 − 3.97 (m, 1H), 3.14 − 2.89 (m, 2H), 2.78 − 2.65 (m, 4H), 1.53 − 1.43 (m, 9H)。
【0703】
ステップ6:tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
1L丸底フラスコに、窒素下でtert−ブチル7−クロロ−1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)カルボニル]−2−メチル−3−チエニル}−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(4.47g、8.86mmol)、DMF(20.0mL、258mmol)、Int−259(3.06g、10.6mmol)、及びトリエチルアミン(3.09mL、22.2mmol)を装入し、その混合物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応混合物を水及び飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、次いで、EtOAcで3回抽出し、次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣に、70/30〜60/40のヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、第1溶離ジアステレオマー1(図示せず)0.56g、ジアステレオマーの混合物4.31g、及び第2溶離ジアステレオマー2(標題化合物)1.11g(17%)を得た。こうして得たジアステレオマーの混合物を、さらに2回上記クロマトグラフィー条件下に置き、所望のジアステレオマー合計2.62gを得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.54 − 8.46 (m, 2H), 7.27 − 7.19 (m, 2H), 7.09 − 6.99 (m, 2H), 6.37 (s, 1H), 4.87 − 4.75 (m, 1H), 4.38 − 4.29 (m, 1H), 4.20 − 4.09 (m, 1H), 3.66 − 3.52 (m, 2H), 3.28−3.14 (m, 2H), 3.02 − 2.89 (m, 1H), 2.89 − 2.78 (m, 1H), 2.68 (s, 3H), 2.54 − 2.41 (m, 1H), 2.22 − 2.09 (m, 2H), 1.86 − 1.73 (m, 1H), 1.50 (s, 8H), 1.39 − 1.23 (m, 2H), 1.15 − 1.04 (m, 20H)。 LCMS: (AA) M+1 755.3
【0704】
ステップ7:tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[2−メチル−5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(スルファモイルオキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(2.46g、3.26mmol)含有2−メチルテトラヒドロフラン(25mL)、及びDMF(25mL)の溶液を0℃に冷却した。トリエチルアミン(1.82mL、13.0mmol)及びクロロスルホンアミド(1.50g、13.0mmol)を添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。メタノール(0.53mL、13.0mmol)を添加し、15分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、EtOAcで3回抽出し、次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物(2.41g、89%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.58 − 8.45 (m, 2H), 7.29 − 7.17 (m, 2H), 7.11 − 6.98 (m, 2H), 6.36 (s, 1H), 4.84 − 4.73 (m, 1H), 4.44 − 4.33 (m, 1H), 4.21 − 4.08 (m, 4H), 3.27−3.17 (m, 1H),3.02 − 2.89 (m, 1H), 2.88 − 2.78 (m, 1H), 2.67 (s, 3H), 2.57 − 2.47 (m, 1H), 2.41 − 2.30 (m, 1H), 2.23 − 2.13 (m, 1H), 1.87−1.78 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.43 − 1.33 (m, 1H), 1.17 − 1.04 (m, 20H)。 LCMS: (AA) M+1 834.3
【0705】
ステップ8:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[2−メチル−5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(スルファモイルオキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(2.41g、2.89mmol)含有CH
3CN(10mL)溶液を、氷浴内で+1℃に冷却した。リン酸(10mL、200mmol)を滴下添加し、反応物を、氷浴で冷却しながら60分間にわたって撹拌した。その混合物を室温に加温し、さらに3時間にわたって撹拌した。反応物を、水50mLとEtOAc50mLとの撹拌混合物に注ぎ入れ、撹拌しながら飽和NaHCO
3200mLを緩徐に添加することによって、pHを約9に調整した。生じた水性混合物をEtOAcで3回抽出し、次いで、合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣に、100%DCMで開始し、80%DCM/20%メタノール/2%水酸化アンモニウム勾配へ極性を上昇させる勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物(1.50g、90%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.61 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.27 (s, 1H), 7.18 − 7.13 (m, 2H), 6.73 − 6.68 (m, 1H), 5.23 (s, 1H), 4.81 − 4.70 (m, 1H), 4.26 − 4.10 (m, 3H), 3.29 − 3.23 (m, 2H), 3.11 − 2.96 (m, 2H), 2.87 − 2.76 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.55 − 2.42 (m, 1H), 2.33 − 2.19 (m, 1H), 2.18 − 2.07 (m, 1H), 1.95 − 1.81 (m, 1H), 1.47 − 1.35 (m, 1H)。 LCMS: (AA) M+1 580.0
【0706】
実施例134:{(1R,2R,3S,4R)−4−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−26
【化200】
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ステップ1:rac−[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(216mg、0.90mmol)含有THF(5.0mL)溶液をドライアイス浴で−78℃に冷却した。その溶液に、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.36mL、0.90mmol)を滴下添加し、その混合物を20分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でInt−79(210mg、0.75mmol)含有THF(2.0mL)溶液を添加し、生じた混合物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、標題化合物を無色の油(収量260mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.02 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.17 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.82 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 3.86 (s, 2H), 2.86 − 2.60 (br s, 1H)。
【0707】
ステップ2:[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
rac−[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール(255mg、0.64mmol)含有DCM(10.0mL)溶液に、室温でデス−マーチンペルヨージナン(410mg、0.97mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を無色の油(収量247mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.49 − 7.45 (m, 1H), 7.38 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.28 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.18 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 3.94 (s, 2H)。
【0708】
ステップ3:[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−{[(3aS,4R,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン。
[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(105mg、0.27mmol)及び[(3aR,4R,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]メタノールヒドロクロリド(65.6mg、0.29mmol)(この出発物質の合成については、Claiborne,C.F et al.PCT出願公開WO2008/019124を参照されたい)含有i−PrOH(2.2mL)混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.80mmol)を添加した。生じた混合物を50℃で4時間にわたって撹拌した。室温に冷却した後に、反応物を真空中で濃縮した。ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を白色の固体(収量127mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 546.2 (M+H)
【0709】
ステップ4:{(3aR,4R,6R,6aS)−6−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル}メチルスルファマート。
[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−{[(3aS,4R,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン(125mg、0.23mmol)含有DMF(3.6mL)及びトリエチルアミン(0.08mL、0.56mmol)の溶液に、室温でクロロスルホンアミド(66.3mg、0.57mmol)を添加し、その混合物を2時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を、MgSO
4を使用して乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製標題化合物140mgを得た。LCMS (FA): m/z = 625.2 (M+H)
【0710】
ステップ5:{(1R,2R,3S,4R)−4−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
{(3aR,4R,6R,6aS)−6−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル}メチルスルファマート(0.14g、0.22mmol)含有THF(1.6mL)溶液に、室温で水(1.6mL)及び12MのHCl(0.28mL、3.37mmol)を添加し、その混合物を室温で45分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3及び水の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×4)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。その粗製混合物を分取HPLCによって精製して、標題化合物57mgを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.70 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.35 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.45 (s, 2H), 7.40 (dt, J = 7.4, 1.7 Hz, 1H), 7.32 − 7.23 (m, 2H), 4.87 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.72 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.50 − 4.40 (m, 1H), 4.06 (dd, J = 9.7, 6.2 Hz, 1H), 4.00 (s, 2H), 3.96 (dd, J = 9.7, 6.7 Hz, 1H), 3.82 − 3.74 (m, 1H), 3.72 − 3.66 (m, 1H), 2.32 − 2.23 (m, 1H), 2.23 − 2.12 (m, 1H), 1.14 (dt, J = 12.7, 8.7 Hz, 1H)。LCMS (FA): m/z = 585.3 (M+H)
【0711】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用した。
ステップ2 酸化剤は、A:デス−マーチンペルヨージナン、B:MnO
2であった。
ステップ3 塩基及び溶媒は、A:N,N−ジイソプロピルエチルアミン、iPrOH、B:トリエチルアミン、iPrOH、C:K
2CO
3、DMFであった。
ステップ4:反応を、A:トリエチルアミンを用いて、B:トリエチルアミンを用いずに実行した。
ステップ5:使用溶媒は、A:THF、B:MeOH、C:DMF、D:DMF/MeOHであった。
【表48-1】
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【表48-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表48-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表48-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表48-5】
[この文献は図面を表示できません]
**ジアステレオマーを、ステップ3において、実施例133、ステップ6と類似の様式でシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって分割した。
【0712】
実施例135:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[(2S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イルカルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[(2R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イルカルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート
【化201】
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ステップ1:rac−(4−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
ステップ1を、実施例131、ステップ7において記載した様式と類似の様式で行った。LCMS (FA): m/z = 291.3 (M+H)。
【0713】
ステップ2:(4−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
ステップ2を、実施例131、ステップ8において記載した様式と類似の様式で行った。LCMS (FA): m/z = 288.9 (M+H)。
【0714】
ステップ3:(4−ブロモ−2−フリル)[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
(4−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(1.20g、4.17mmol)及びInt−260(2.35g、5.84mmol)含有i−PrOH(72.1mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.82mL、10.4mmol)を添加し、反応物を、撹拌しながら1時間にわたって60℃で加熱した。揮発性物質を真空中で除去し、生じた粗製残渣を、カラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物2.56gを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.03 (s, 1H), 8.85 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.64 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 4.84 − 4.71 (m, 1H), 4.29 − 4.23 (m, 1H), 3.59 (dd, J = 10.0, 5.4 Hz, 1H), 3.52 (dd, J = 10.1, 5.7 Hz, 1H), 2.45 − 2.34 (m, 1H), 2.19 − 2.05 (m, 2H), 1.73 − 1.63 (m, 1H), 1.29 − 1.19 (m, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.84 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z=652.7 (M+H)。
【0715】
ステップ4:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4,5−ジヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル)メタノン。
(4−ブロモ−2−フリル)[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(286mg、0.44mmol)、トリブチル(4,5−ジヒドロフラン−2−イル)スタンナン(0.18mL、0.57mmol)及びトリエチルアミン(80.1uL、0.57mmol)含有1,4−ジオキサン(6.10mL)溶液をアルゴンでパージし、次いで、Pd(PPh
3)
4(50.6mg、0.04mmol)を添加した。生じた溶液を110℃に加熱し、終夜撹拌した。反応混合物を、セライトで濾過し(EtOAcですすぐ)、次いで、水(30mL)とEtOAc(80mL)に分液した。層を分離し、水層をEtOAcで2回(それぞれ20mL)抽出した。合わせた有機層をブラインで1回洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物44mgを得た。LCMS (FA): m/z = 642.8 (M+1)。
【0716】
ステップ5:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][(2S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル]メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][(2R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル]メタノン。
Parrボトル内で、[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4,5−ジヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル)メタノン(232mg、0.36mmol)含有EtOAc(29.0mL)溶液に、10%パラジウム炭素(87.0mg、0.08mmol)を添加し、その混合物を水素ガス(×3)でパージした。次いで、ボトルに60PSIまで水素ガスを装入し、反応物を室温で終夜撹拌した。10%パラジウム炭素(87mg、0.08mmol)を添加し、次いで、パージし、水素を60PSIまで再装入した。室温で4時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過した。粗製残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物125mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.06 (s, 1H), 8.83 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 4.84 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 4.80 − 4.69 (m, 1H), 4.26 (dd, J = 6.0, 3.1 Hz, 1H), 4.01 − 3.93 (m, 1H), 3.88 − 3.79 (m, 1H), 3.61 − 3.46 (m, 2H), 2.45 − 2.35 (m, 1H), 2.30 − 2.19 (m, 1H), 2.20 − 2.05 (m, 2H), 1.99 − 1.93 (m, 2H), 1.85 − 1.74 (m, 1H), 1.73 − 1.61 (m, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.85 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z = 644.8 (M+1)。
【0717】
ステップ6:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][(2S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル]メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][(2R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル]メタノン。
ステップ5において生成したジアステレオマー混合物(105mg、0.16mmol)を含有するバイアルに、1%HCl含有EtOH溶液(5.35mL、0.65mmol)の溶液を添加した。その溶液を室温で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を、飽和NaHCO
3水溶液(10mL)を含有する分液漏斗に添加し、EtOAc(30mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで2回(それぞれ20mL)抽出した。次いで、合わせた有機層を、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜70%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題混合物87mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.96 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.23 (s, 1H), 4.90 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 4.87 − 4.78 (m, 1H), 4.38 − 4.31 (m, 1H), 4.09 − 3.98 (m, 1H), 3.94 − 3.86 (m, 1H), 3.73 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.59 − 2.46 (m, 1H), 2.36 − 2.25 (m, 1H), 2.26 − 2.16 (m, 2H), 2.10 − 1.99 (m, 2H), 1.93 − 1.80 (m, 2H), 1.74 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 1.39 − 1.30 (m, 1H), 1.09 (d, J = 1.9 Hz, 21H)。LCMS (FA): m/z = 530.7 (M+1)。
【0718】
ステップ7:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[(2S)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イルカルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[(2R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イルカルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][(2S及び2R)−2,3,4,5−テトラヒドロ−2,3’−ビフラン−5’−イル]メタノン(85mg、0.16mmol)含有DMF(5.0mL)溶液に、トリエチルアミン(0.16mL、1.12mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(92.7mg、0.80mmol)を添加した。室温で1.5時間にわたって撹拌した。クロロスルホンアミド(40.0mg、0.35mmol)を添加し、室温で1時間にわたって撹拌を継続した。3.0MのHCl水(3.00mL、9.00mmol)を添加し、その混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を、pH9になるまで1N NaOHを添加することによってクエンチした。反応混合物を、水(10mL超)とEtOAc(40mL)に分液した。層を分離し、水層をEtOAcで3回(それぞれ20mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物68mgを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.89 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.50 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.40 (s, 1H), 4.90 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.82 (t, J = 6.9 Hz, 1H), 4.77 − 4.65 (m, 1H), 4.10 (dd, J = 9.7, 6.0 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 9.7, 7.0 Hz, 2H), 3.94 − 3.86 (m, 1H), 3.78 − 3.70 (m, 1H), 2.39 − 2.29 (m, 1H), 2.26 − 2.16 (m, 1H), 2.16 − 2.07 (m, 1H), 2.03 − 1.86 (m, 3H), 1.87 − 1.72 (m, 2H), 1.33 − 1.22 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 453.5 (M+1)。
【0719】
実施例136:5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−フルアルデヒド Int−264
【化202】
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ステップ1:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルアルデヒド。
tert−ブチル(3−フリルメトキシ)ジメチルシラン(3.40g、16.0mmol)含有THF(73.5mL)溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、−78℃で1.40Mのsec−BuLi含有シクロヘキサン(14.9mL、20.8mmol)を添加した。30分間にわたって撹拌した後に、その溶液に、同じ温度でDMF(3.72mL、48.0mmol)を添加し、生じた混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、室温に加温し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.17g(30%)を淡黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.63 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 4.63 (s, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
【0720】
ステップ2:rac−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フリル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(1.04g、4.32mmol)含有THF(30.5mL)溶液に、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(3.76mL、9.39mmol)を添加した。同じ温度で20分間にわたって撹拌した後に、4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルアルデヒド(0.91g、3.76mmol)含有THF(10.2mL)溶液を添加し、生じた混合物を15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、室温に加温した。水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.25g(94%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.02 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 6.09 (s, 1H), 4.54 (s, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。
【0721】
ステップ3:[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フリル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
rac−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フリル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール(1.25g、3.51mmol)含有DCM(74.1mL)溶液に、室温でMnO
2(3.06g、35.1mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物をDCMで希釈し、その混合物を、セライトパッドで濾過した。残留固体をDCM及びEtOAcで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.12g(91%)を淡黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 4.64 (s, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.10 (s, 6H)。
【0722】
ステップ4:(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]メタノン。
[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フリル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(0.58g、1.65mmol)含有THF(2.99mL)溶液に、2.0MのHCl含有エーテル(1.65mL、3.31mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって室温で撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物379mg(96%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.28 (s, 1H), 4.66 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 1.68 (t, J = 5.5 Hz, 1H)。
【0723】
ステップ5:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]メタノン Int−265。
Int−260(766mg、1.91mmol)をDMF(11.5mL)中に溶解させ、(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(ヒドロキシメチル)−2−フリル]メタノン(379mg、1.59mmol)及びK
2CO
3(659mg、4.77mmol)を室温で反応容器に添加し、生じた混合物を終夜室温で撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物855mg(89%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 9.08 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.84 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 4.84 − 4.75 (m, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.45 − 4.38 (m, 1H), 3.77 − 3.57 (m, 2H), 2.51 − 2.38 (m, 1H), 2.23 − 2.08 (m, 2H), 1.80 (ddd, J = 12.9, 8.4, 5.5 Hz, 1H), 1.43 − 1.31 (m, 1H), 1.10 (s, 21H), 0.91 (s, 9H), 0.07 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z = 588.7 (M+H)。
【0724】
ステップ6:5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−フルアルデヒド。
Int−265(624mg、1.03mmol)含有DCM(10.2mL)溶液に、室温でNa
2CO
3(347mg、4.13mmol)及びデス−マーチンペルヨージナン(876mg、2.07mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、次いで、反応混合物に、水:飽和NaHCO
3水溶液:飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液の1:1:1混合物を緩徐に添加した。生じた混合物を1時間にわたって撹拌し、次いで、DCMで2回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物404mg(65%)を茶色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.02 (s, 1H), 9.08 (s, 1H), 8.91 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.27 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 4.90 − 4.76 (m, 1H), 4.36 − 4.28 (m, 1H), 3.63 (dd, J = 10.0, 5.3 Hz, 1H), 3.57 (dd, J = 10.0, 5.7 Hz, 1H), 2.51 − 2.39 (m, 1H), 2.25 − 2.09 (m, 2H), 1.74 (ddd, J = 12.9, 9.0, 5.9 Hz, 1H), 1.34 − 1.28 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0725】
実施例137:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[4−(ヒドロキシメチル)−2−フロイル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート I−216
【化203】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−フリル)メタノン。
Int−265(119mg、0.20mmol)含有DMF(2.00mL)溶液に、0℃でイミダゾール(26.9mg、0.39mmol)及びTIPSCl(62.7uL、0.30mmol)を添加した。反応混合物を室温に加温し、1.5時間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物138mg(92%)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.91 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.86 − 4.76 (m, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.34 − 4.27 (m, 1H), 3.62 (dd, J = 10.1, 5.4 Hz, 1H), 3.56 (dd, J = 10.0, 5.8 Hz, 1H), 2.51 − 2.39 (m, 1H), 2.25 − 2.09 (m, 2H), 1.78 − 1.67 (m, 1H), 1.32 − 0.99 (m, 43H), 0.88 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0726】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−フリル)メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−フリル)メタノン(138mg、0.18mmol)含有EtOH(2.1mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH溶液(2.62mL、0.32mmol)を添加した。反応混合物を冷蔵庫(約4℃)内に15時間にわたって置き、次いで、飽和NaHCO
3水溶液で中和した。その混合物を濃縮して、大部分のエタノールを除去し、EtOAc及び水で希釈し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を水及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物73mg(62%)を淡黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.11 (s, 1H), 8.98 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 7.65 − 7.60 (m, 1H), 7.22 (s, 1H), 4.86 − 4.75 (m, 1H), 4.74 (s, 2H), 4.36 − 4.29 (m, 1H), 3.70 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 2.55 − 2.45 (m, 1H), 2.25 − 2.14 (m, 2H), 1.86 (dt, J = 13.4, 6.9 Hz, 1H), 1.69 (t, J = 5.1 Hz, 1H), 1.38 − 0.98 (m, 43H)
【0727】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[4−(ヒドロキシメチル)−2−フロイル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−フリル)メタノン(72.0mg、0.11mmol)含有DMF(1.62mL)溶液に、0℃でクロロスルホンアミド(25.8mg、0.22mmol)を添加した。10分間にわたって撹拌した後に、反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。得られた粗製生成物をTHF(0.49mL)中に溶解させ、室温でHCl(4N水溶液、0.49mL、2.00mmol)を添加した。その反応混合物を終夜撹拌し、その後、飽和NaHCO
3水溶液の添加によって中和した。2相を分離し、水相をEtOAcで抽出した。抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH含有EtOAc)によって精製して、標題化合物18mg(39%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 9.07 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 4.83 − 4.76 (m, 1H), 4.55 (s, 2H), 4.26 − 4.08 (m, 3H), 2.61 − 2.44 (m, 1H), 2.34 − 2.23 (m, 1H), 2.23 − 2.10 (m, 1H), 1.98 − 1.85 (m, 1H), 1.51 − 1.37 (m, 1H)。 LCMS (FA): m/z = 413.2 (M+H)。
【0728】
実施例138:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[4−(メトキシメチル)−2−フロイル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート I−223
【化204】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(メトキシメチル)−2−フリル]メタノン。
Int−265(400mg、0.66mmol)含有THF(26.7mL)溶液を0℃に冷却し、真空/アルゴンでの逆充填によって脱気した。この時点で、MeI(0.21mL、3.31mmol)を添加し、続いて、1.0Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド含有THF(0.66mL、0.66mmol)を滴下添加した。5分間にわたって0℃で撹拌した後に、反応物を、飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、次いで、Et
2O(30ml)及びすべての固体を溶解するために十分な水で希釈した。層を分離し、水層をEt
2O(1×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH含有DCM)によって精製して行って、標題化合物198mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.07 (s, 1H), 8.88 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.81 − 4.70 (m, 1H), 4.34 (s, 2H), 4.29 − 4.24 (m, 1H), 3.61 − 3.49 (m, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.46 − 2.34 (m, 1H), 2.21 − 2.05 (m, 2H), 1.73 − 1.65 (m, 1H), 1.29 − 1.17 (m, 2H), 1.03 (s, 20H), 0.85 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z=618.7 (M+H)。
【0729】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(メトキシメチル)−2−フリル]メタノン。
標題化合物を、実施例137、ステップ2と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.06 (s, 1H), 8.92 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.21 (s, 1H), 4.82 − 4.70 (m, 1H), 4.34 (s, 2H), 4.32 − 4.24 (m, 1H), 3.66 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.36 (s, 3H), 2.46 (d, J = 13.3, 8.1 Hz, 1H), 2.21 − 2.09 (m, 2H), 1.87 − 1.76 (m, 1H), 1.70 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 1.33 − 1.23 (m, 1H), 1.03 (s, 21H)。 LCMS (FA): m/z=504.7 (M+H)。
【0730】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[4−(メトキシメチル)−2−フロイル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート。
標題化合物を、実施例137、ステップ3と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.90 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.53 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.11 − 8.08 (m, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.41 (s, 1H), 4.90 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.77 − 4.66 (m, 1H), 4.35 (s, 2H), 4.11 (dd, J = 9.7, 6.0 Hz, 1H), 3.98 (dd, J = 9.7, 7.0 Hz, 2H), 3.29 (s, 3H), 2.39 − 2.30 (m, 1H), 2.18 − 2.08 (m, 1H), 2.03 − 1.93 (m, 1H), 1.84 − 1.73 (m, 1H), 1.34 − 1.23 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z=427.5 (M+H)。
【0731】
実施例139:[(1R,2S,4R)−4−{[5−(4−アセチル−2−フロイル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−234
【化205】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−2−フリル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−フリル}メタノン。
Int−264(318mg、0.53mmol)含有THF(12.7mL)溶液を0℃に冷却し、3.0M臭化メチルマグネシウム含有Et
2O(352.2uL、1.057mmol)を滴下添加した。次いで、その混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3(15mL)の添加によってクエンチした。次いで、反応混合物を水(15mL)及びEt
2O(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をEt
2Oで2回(それぞれ40mL)抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物199mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.04 (s, 1H), 8.86 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.22 (s, 1H), 4.93 − 4.85 (m, 1H), 4.82 − 4.68 (m, 1H), 4.29 − 4.23 (m, 1H), 3.62 − 3.48 (m, 2H), 2.46 − 2.35 (m, 1H), 2.20 − 2.06 (m, 2H), 1.73 − 1.64 (m, 1H), 1.49 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.28 − 1.17 (m, 2H), 1.03 (s, 21H), 0.84 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z=618.9 (M+H)。
【0732】
ステップ2:1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−フリル)エタノン。
ステップ1において生成した混合物(50.0mg、0.08mmol)含有DCM(1.92mL)溶液に、NaHCO
3(27.2mg、0.32mmol)を、次いで、デス−マーチンペルヨージナン(68.6mg、0.16mmol)を添加し、その混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を、水と、飽和NaHCO
3と、飽和チオ硫酸ナトリウムとの1:1:1混合物(30mL)の添加によってクエンチした。生じた混合物をDCM(30mL)で希釈し、層を分離した。水層をDCMで2回(それぞれ20mL)抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜70%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物45mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.03 (s, 1H), 8.86 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 7.48 (s, 1H), 4.84 − 4.71 (m, 1H), 4.30 − 4.21 (m, 1H), 3.63 − 3.48 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.45 − 2.35 (m, 1H), 2.20 − 2.06 (m, 2H), 1.75 − 1.62 (m, 1H), 1.30 − 1.17 (m, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.84 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z=616.6 (M+H)。
【0733】
ステップ3:1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−フリル)エタノン。
標題化合物を、実施例137、ステップ2と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.09 (s, 1H), 9.01 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.23 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 4.92 − 4.79 (m, 1H), 4.40 − 4.33 (m, 1H), 3.77 − 3.69 (m, 2H), 2.53 (s, 4H), 2.28 − 2.17 (m, 2H), 1.93 − 1.83 (m, 1H), 1.74 − 1.68 (m, 1H), 1.37 (dt, J = 13.3, 7.9 Hz, 1H), 1.10 (d, J = 2.0 Hz, 21H)。LCMS (FA): m/z=502.6 (M+H)。
【0734】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−(4−アセチル−2−フロイル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
標題化合物を、実施例137、ステップ3と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.92 − 8.88 (m, 2H), 8.67 (s, 1H), 8.53 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 7.45 (s, 2H), 4.92 (s, 1H), 4.78 − 4.65 (m, 1H), 4.09 (dd, J = 9.7, 6.0 Hz, 1H), 4.00 − 3.93 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.38 − 2.28 (m, 1H), 2.13 (s, 1H), 1.97 (s, 1H), 1.83 − 1.73 (m, 1H), 1.34 − 1.25 (m, 1H)。 LCMS (FA): m/z=425.4 (M+H)。
【0735】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。
【表49】
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【0736】
実施例140:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{4−[(1S)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フロイル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{4−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フロイル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−197
【化206】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1S)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フリル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フリル}メタノン。
Int−264(485mg、0.81mmol)含有THF(7.53mL)溶液を、−30℃に冷却し、その時点で、0.5Mイソプロペニルマグネシウムブロミド含有THF(3.22mL、1.61mmol)を10分かけて滴下添加した。10分間にわたって撹拌した後に、反応物を、飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、室温に加温した。次いで、反応混合物を水(さらに10mL)とEtOAc(60mL)とに分液した。層を分離し、水層をEtOAcで2回(それぞれ40mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物253mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.04 (s, 1H), 8.83 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 5.15 (d, J = 4.9 Hz, 2H), 4.98 − 4.93 (m, 1H), 4.82 − 4.70 (m, 1H), 4.29 − 4.24 (m, 1H), 3.61 − 3.49 (m, 2H), 2.46 − 2.35 (m, 1H), 2.20 − 2.03 (m, 3H), 1.73 − 1.64 (m, 4H), 1.28 − 1.17 (m, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.88 − 0.82 (m, 9H), 0.00 (s, 6H)。LCMS (FA): m/z=644.5 (M+H)。
【0737】
ステップ2:{4−[(1S)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フリル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(1R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フリル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ1において生成した混合物(245mg、0.38mmol)含有DMF(2.42mL)溶液に、1H−イミダゾール(77.7mg、1.14mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(4.65mg、0.04mmol)、及びTBSCl(86.0mg、0.57mmol)を添加した。反応物を室温で6時間にわたって撹拌した。さらに1H−イミダゾール(129mg、1.90mmol)及びTBSCl(172mg、1.14mmol)の一部を添加し、撹拌を室温で終夜継続した。反応物を飽和NaHCO
3(10mL)に注ぎ入れ、次いで、水(10mL)及びEtOAc(40mL)で希釈した。層を分離し、有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物239mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.04 (s, 1H), 8.83 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.05 (s, 1H), 5.26 (s, 1H), 5.07 (d, J = 16.0 Hz, 2H), 4.85 (s, 1H), 4.82 − 4.69 (m, 1H), 4.30 − 4.22 (m, 1H), 3.62 − 3.45 (m, 2H), 2.45 − 2.33 (m, 1H), 2.21 − 2.05 (m, 2H), 1.74 − 1.63 (m, 1H), 1.59 (s, 3H), 1.03 (s, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.85 (s, 9H), 0.05 (s, 3H), 0.03 (s, 3H), −0.00 (s, 6H)。
【0738】
ステップ3:{4−[(1S)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フリル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フリル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ2において生成した混合物(235mg、0.31mmol)含有EtOH(5.00mL、85.6mmol)の氷冷溶液に、0℃で1%HCl含有EtOH溶液(5.00mL、0.60mmol)を添加した。反応フラスコにキャップをし、反応物を、終夜、フリーザー内に置いた。その混合物を、撹拌しながら、5時間にわたって室温に加温した。反応物を飽和NaHCO
3溶液(20mL)の添加によってクエンチし、水(10mL)及びEtOAc(50mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(40mL)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物161mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.00 (s, 1H), 8.86 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.56 (s, 1H), 7.50 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 5.04 (s, 1H), 5.00 (s, 1H), 4.81 (s, 1H), 4.77 − 4.66 (m, 1H), 4.27 − 4.20 (m, 1H), 3.62 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.47 − 2.34 (m, 1H), 2.16 − 2.04 (m, 2H), 1.81 − 1.71 (m, 1H), 1.54 (s, 3H), 1.28 − 1.15 (m, 1H), 0.98 (d, J = 1.8 Hz, 21H), 0.84 (s, 9H), −0.01 (d, J = 7.4 Hz, 6H)。LCMS (FA): m/z=644.5 (M+H)。
【0739】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{4−[(1S)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フロイル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−4−[(5−{4−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フロイル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
ステップ3において生成した混合物(155mg、0.24mmol)含有DMF(2.00mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.21mL、1.20mmol)の溶液に、0℃でクロロスルホンアミド(111mg、0.96mmol)を添加し、その混合物を10分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(30mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物146mgを得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.03 (s, 1H), 8.82 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.53 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 5.04 (d, J = 14.8 Hz, 4H), 4.83 (s, 1H), 4.79 − 4.67 (m, 1H), 4.31 − 4.25 (m, 1H), 4.22 (d, J = 4.8 Hz, 2H), 2.59 − 2.46 (m, 1H), 2.34 − 2.24 (m, 1H), 2.15 − 2.04 (m, 1H), 1.90 − 1.79 (m, 1H), 1.55 (s, 3H), 1.44 − 1.34 (m, 1H), 0.99 (d, J = 2.6 Hz, 21H), 0.85 (s, 9H), 0.01 (d, J = 6.9 Hz, 6H)。LCMS (FA): m/z=732.5 (M+H)。
【0740】
ステップ5:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{4−[(1S)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フロイル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{4−[(1R)−1−ヒドロキシ−2−メチルプロパ−2−エン−1−イル]−2−フロイル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
ステップ4において生成した混合物(142mg、0.20mmol)含有THF(4.78mL)溶液に、TBAF水和物(110mg、0.39mmol)を添加し、その混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を水(10mL)とEtOAc(30mL)に分液した。層を分離し、水層をEtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物38mgを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.87 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.49 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.21 (s, 1H), 5.58 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 5.09 (s, 1H), 5.05 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.90 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.71 (q, J = 8.2 Hz, 1H), 4.11 (dd, J = 9.7, 6.0 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 9.7, 7.0 Hz, 2H), 2.40 − 2.24 (m, 1H), 2.19 − 2.04 (m, 1H), 2.03 − 1.89 (m, 1H), 1.84 − 1.70 (m, 1H), 1.63 (s, 3H), 1.33 − 1.23 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z=453.5 (M+H)。
【0741】
実施例141:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド Int−266
【化207】
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ステップ1:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
tert−ブチル(ジメチル)(3−チエニルメトキシ)シラン(8.78g、38.4mmol)含有THF(140mL)溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、−78℃でシリンジを介して1.40Mのsec−BuLi含有シクロヘキサン(35.7mL、50.0mmol)を滴下添加し、その混合物を30秒間にわたって撹拌した。−78℃でDMF(5.95mL、76.9mmol)を添加し、反応混合物を30分かけて室温に加温した。反応物を酢酸5mlでクエンチし、その溶液を水60mLに注ぎ入れ、EtOAc100ml(×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、その混合物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を無色の油(収量6.91g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.79 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.47 (p, J = 1.2 Hz, 1H), 4.70 − 4.54 (s, 2H), 0.83 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0742】
実施例142:5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}チオフェン−3−カルボアルデヒド Int−267
【化208】
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ステップ1:rac−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を実施例131、ステップ7と類似の様式で調製した。LCMS (AA) M+1 371.1
【0743】
ステップ2:[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA) M+1 369.1
【0744】
ステップ3:(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]メタノン
[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(7.51g、20.4mmol)含有する40mlの2%HC含有EtOH溶液を、室温で2時間にわたって撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物3.24g(62.5%)を無色の油として得た。LCMS (AA): m/z = 255.0 (M+1)。
【0745】
ステップ4:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]メタノン Int−268
(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]メタノン(2.66g、10.4mmol)、Int−260(4.82g、12.0mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.45mL、31.3mmol)含有i−PrOH(70.0mL)溶液を60℃で1時間にわたって撹拌した。その溶液を水50mlに注ぎ入れ、その混合物をDCM(80ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物(収量6.14g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.79 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.58 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.69 (s, 2H), 4.26 (m, 1H), 3.61 − 3.49 (m, 2H), 2.41 (m, 1H), 2.21 − 2.08 (m, 2H), 1.68 (m, 2H), 1.03 (s, 21H), 0.85 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0746】
ステップ5:5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}チオフェン−3−カルボアルデヒド
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]メタノン(1.28g、2.06mmol)含有DCM(180.0mL)溶液、次いで、この溶液に、撹拌しながら2時間にわたってMnO
2(3.59g、41.3mmol)を添加した。追加のMnO
2(0.90g、10.3mmol)を添加し、その混合物を4時間にわたって室温で撹拌した。その反応物を、セライトパッドで濾過し、濾過ケークをDCMで複数回洗浄した。濾液を濃縮して、標題化合物0.98g(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.90 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.38 (s, 1H), 7.93 (s, 1H), 4.78 (m, 1H), 4.30 − 4.19 (m, 1H), 3.56 (m, 2H), 2.42 (m, 1H), 2.24 − 2.02 (m, 2H), 1.69 (m, 1H), 1.31 − 1.22 (m, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.84 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0747】
実施例143:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド Int−269
【化209】
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ステップ1:5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド。
4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(1.75g、6.82mmol)含有DMF(30mL)溶液に、NCS(1.88g、14.1mmol)を一度に添加した。次いで、反応混合物を50℃で3時間にわたって撹拌した。反応混合物を室温に冷却した。反応物を水50mLで希釈し、EtOAc(×2)で抽出した。合わせたEtOAc層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4下で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.76 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 4.65 (s, 2H), 3.41 − 3.18 (br s, 1H)。
【0748】
ステップ2:4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド。
5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド含有DCM(30mL)溶液に、TBSCl(1.23g、8.19mmol)及び1H−イミダゾール(0.93g、13.6mmol)を、かつ反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を水(60mL)の添加によってクエンチし、DCM(3×50ml)で抽出した。合わせた有機層をブラインによって洗浄し、Na
2SO
4によって乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を無色の油(収量1.7g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.78 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 4.65 (d, 2H), 0.92 (s, 9H), 0.08 (s, 6H)。
【0749】
実施例144:5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロチオフェン−3−カルボアルデヒド Int−270
【化210】
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ステップ1:[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロ−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(1.2g、5.0mmol)含有THF(37.3mL)溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、−78℃で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(3.96mL、9.90mmol)を滴下添加し、その混合物を30分間にわたって同じ温度で撹拌した。その混合物に、−78℃で4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒド(1.2g、4.1mmol)含有THF(7.5mL)溶液を滴下添加し、反応物を15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl(150mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.4gを薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.97 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 6.88 (s, 1H), 6.21 (s, 1H), 4.56 (s, 2H), 3.48 − 3.09 (br s, 1H), 0.87 (s, 9H), 0.06 (s, 6H)。
【0750】
ステップ2:[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロ−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン Int−271。
[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロ−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール(1.88g、4.64mmol)含有DCM(97.2mL)溶液に、室温でMnO
2(4.03g、46.4mmol)を添加し、その混合物を12時間にわたって撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体をDCMで複数回すすいだ。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物1.59g(85%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.13 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 4.65 − 4.58 (m, 2H), 0.86 (s, 10H), 0.07 (s, 6H)。
【0751】
ステップ3:[5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン Int−272
100mL丸底フラスコに、[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロ−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(2.07g、5.13mmol)、THF(24.0mL)、及び2.0MのHCl水(4.00mL、8.00mmol)を入れた。反応物を室温で撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、DCM/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の固体(収量1.17g)として得た。LCMS (FA): m/z = 291.1 (M+1)
【0752】
ステップ4:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]メタノン Int−273。
マイクロ波反応容器内で、Int−260(764mg、1.90mmol)及び[5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(500mg、1.73mmol)含有1−プロパノール(14.0mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.00mL、5.74mmol)を添加した。反応容器をアルゴンでパージし、次いで、密閉した。その混合物を2時間にわたって70℃で撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。残渣にEtOAcを添加した。有機層を飽和NH
4Cl(×2)、水(×1)、ブライン(×1)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、DCM/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の残渣(収量1.04g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.80 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.51 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.54 (s, 1H), 4.86 − 4.73 (m, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.34 − 4.26 (m, 1H), 3.65 − 3.51 (m, 2H), 2.49 − 2.39 (m, 1H), 2.23 − 2.09 (m, 2H), 1.92 (s, 1H), 1.77 − 1.65 (m, 1H), 1.32 − 1.19 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0753】
ステップ5:5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロチオフェン−3−カルボアルデヒド。
50mL丸底フラスコに、窒素下で、[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]メタノン(0.57g、0.87mmol)及びDCM(10mL)を装入した。その混合物に、デス−マーチンペルヨージナン(0.55g、1.31mmol)を一度に添加し、その混合物を0℃で冷却しながら30分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、続いて、DCMで抽出した。有機部分をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物を黄色の残渣(収量0.88g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 10.04 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.55 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H), 4.88 − 4.76 (m, 1H), 4.34 − 4.27 (m, 1H), 3.66 − 3.53 (m, 2H), 2.51 − 2.39 (m, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 1.78 − 1.66 (m, 1H), 1.34 − 1.21 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0754】
実施例145:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(メトキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。I−218
【化211】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][5−クロロ−4−(メトキシメチル)−2−チエニル]メタノン。
Int−273(369mg、0.56mmol)含有THF(25.0mL)溶液に、MeI(0.19mL、2.96mmol)を添加し、続いて、10℃で1.0Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド含有THF(0.59mL、0.59mmol)を滴下添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、次いで、Et
2O(30ml)及びすべての固体を溶解させるのに十分な水で希釈した。層を分離し、水層をEt
2O(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物127mg(34%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.80 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.49 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 4.87 − 4.73 (m, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.34 − 4.26 (m, 1H), 3.62 (dd, J = 10.1, 5.4 Hz, 1H), 3.55 (dd, J = 10.0, 5.7 Hz, 1H), 3.40 (s, 3H), 2.50 − 2.38 (m, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 1.71 (ddd, J = 12.9, 9.1, 6.0 Hz, 1H), 1.30 − 1.22 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0755】
ステップ2:[5−クロロ−4−(メトキシメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][5−クロロ−4−(メトキシメチル)−2−チエニル]メタノン(127mg、0.19mmol)含有EtOH(3.5mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH溶液(4.50mL、0.54mmol)を添加し、その混合物を冷蔵庫内に19時間にわたって置いた。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。2層を分離した後に、水層をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%〜50%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物87mg(83%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.80 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.56 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 4.80 (h, J = 7.6 Hz, 1H), 4.41 (s, 2H), 4.32 (q, J = 4.6 Hz, 1H), 3.70 (t, J = 4.6 Hz, 2H), 3.40 (s, 3H), 2.49 (dt, J = 13.4, 8.1 Hz, 1H), 2.25 − 2.13 (m, 2H), 1.84 (dt, J = 13.4, 6.5 Hz, 1H), 1.31 (dt, J = 13.1, 7.9 Hz, 1H), 1.07 (s, 21H)。
【0756】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(メトキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
[5−クロロ−4−(メトキシメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(87.1mg、0.16mmol)含有DMF(1.87mL、24.2mmol)溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.15mL、1.10mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(90.8mg、0.79mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物に、0℃で3.0MのHCl(2.00mL、6.00mmol)を添加し、次いで、反応物を3時間にわたって室温に加温した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、生じた混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を10%LiCl水溶液、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物67mg(90%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.76 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 4.86 − 4.75 (m, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.24 − 4.12 (m, 3H), 3.40 (s, 3H), 2.55 − 2.46 (m, 1H), 2.32 − 2.10 (m, 2H), 1.96 − 1.85 (m, 1H), 1.48 − 1.38 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 479.1 (M+H)。
【0757】
実施例146:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。I−211
【化212】
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ステップ1:[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロ−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
Int−259(84.3mg、0.29mmol)、Int−271(105mg、0.26mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.78mmol)、及びi−PrOH(2.1mL)を窒素下でマイクロ波反応バイアルに入れ、70℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を室温で冷却し、反応物を真空中で濃縮した。残渣をEtOAcで希釈し、その混合物を飽和NH
4Cl(×2)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物を黄色の油(収量143mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.79 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.59 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.50 (s, 1H), 4.81 (q, J = 7.8 Hz, 1H), 4.65 (s, 2H), 4.35 − 4.29 (m, 1H), 3.70 (t, J = 4.8 Hz, 2H), 2.55 − 2.43 (m, 1H), 2.25 − 2.14 (m, 2H), 1.90 − 1.79 (m, 1H), 1.67 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 1.37 − 1.28 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.92 (s, 9H), 0.11 (s, 6H)。
【0758】
ステップ2:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(ヒドロキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−クロロ−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(143mg、0.22mmol)含有DMF(4.0mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(41.0mg、0.36mmol)を添加し、その混合物を20分間にわたって撹拌した。少量の追加のクロロスルホンアミドを添加し、反応物を20分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、水を添加した。反応物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水(×2)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜70%のEtOAc含有DCM)によって精製して、黄色の油を得た。この油を、THF(1.41mL、17.4mmol)で希釈し、室温で4.0MのHCl(0.94mL、3.76mmol)を添加し、その混合物を終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘキサンで摩砕した。沈澱物を真空濾過によって収集し、ヘキサンで洗浄し、高真空下で乾燥させて、標題化合物を黄色の固体(収量45mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.77 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 4.84 − 4.75 (m, 1H), 4.59 (s, 2H), 4.25 − 4.12 (m, 3H), 2.57 − 2.45 (m, 1H), 2.33 − 2.21 (m, 1H), 2.16 (ddd, J = 12.5, 7.2, 4.0 Hz, 1H), 1.91 (dt, J = 13.6, 7.4 Hz, 1H), 1.43 (dt, J = 13.0, 9.2 Hz, 1H)。
【0759】
実施例147:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−9
【化213】
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ステップ1:[[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン及び[[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン Int−274。
Int−270(373mg、0.57mmol)含有THF(5.34mL)溶液に、0℃で0.5Mの3−クロロフェニルマグネシウムブロミド含有THF(2.29mL、1.14mmol)を添加し、次いで、その混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。反応物に、さらなる0.5Mの3−クロロフェニルマグネシウムブロミド含有THF(1.5mL)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物220mg(50%)を得た。LCMS (FA): m/z = 766.3 (M+H)。
【0760】
ステップ2:{5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
Int−274(122mg、0.16mmol)含有EtOH(1mL)溶液に、0℃で1%HCl含有EtOH溶液(4.62mL、0.56mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって0℃で撹拌し、次いで、冷蔵庫内に終夜保持した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物を真空中で濃縮した。残渣に水を添加し、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物100mg(96%)を得た。LCMS (FA): m/z = 652.1 (M+H)。
【0761】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
ステップ2からの生成物(114mg、0.18mmol)含有DMF(0.8mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(40.5mg、0.35mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物120mg(94%)を得た。LCMS (FA): m/z = 731.2 (M+H)。
【0762】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ3の生成物(125mg、0.17mmol)含有CH
3CN(1mL)溶液に、0℃でH
3PO
4(1mL)を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を1M Na
2CO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物33mgを得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.68 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.40 − 7.20 (m, 3H), 5.92 (s, 1H), 4.84 − 4.73 (m, 1H), 4.27 − 4.10 (m, 3H), 2.54 − 2.42 (m, 1H), 2.32 − 2.21 (m, 1H), 2.20 − 2.08 (m, 1H), 1.96 − 1.83 (m, 1H), 1.47 − 1.39 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 574.9 (M+H)。
【0763】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、ステップ1の適切なグリニャール試薬から開始して調製した。
【表50】
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【0764】
実施例148:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−16a及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。 I−16b
【化214】
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ステップ1:{4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
Int−270(236mg、0.36mmol)含有THF(12.0mL)溶液に、0℃で0.5M 3−ブロモフェニルマグネシウムブロミド含有THF(0.87mL、0.43mmol)を添加した。反応物を0℃で5分間にわたって撹拌し、次いで、3時間にわたって室温に加温した。反応混合物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4下で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物94mg(32%)を得た。LCMS (FA): m/z =810.2 (M+H)。
【0765】
ステップ2:{4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ1の生成物(94mg、0.12mmol)含有EtOH(2.00mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH溶液(12mL)を添加した。反応物を冷蔵庫内に終夜置いた。反応混合物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗製標題化合物76mg(94%)を得た。LCMS (FA): m/z =650.2 (M+H)。
【0766】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ2の生成物含有DMF(15.0mL)溶液に、室温でトリエチルアミン(0.14mL、1.01mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(0.24g、2.1mmol)を添加した。反応物を2時間にわたって撹拌した。その混合物に、水4ml及び12M HCl4mlを添加し、生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、第1溶離化合物112mg(18%)及び第2溶離化合物152mg(24%)を得た。それらの特性決定を以下に記載する
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
【0767】
ピーク1:
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.69 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.87 − 4.73 (m, 1H), 4.28 − 4.09 (m, 3H), 2.59 − 2.44 (m, 1H), 2.35 − 2.22 (m, 1H), 2.21 − 2.09 (m, 1H), 1.98 − 1.83 (m, 1H), 1.51 _ 1.37 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =618.9 (M+H)
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
【0768】
ピーク2:
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.69 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 7.49 − 7.41 (m, 1H), 7.37 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.28 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.87 − 4.73 (m, 1H), 4.31 − 4.07 (m, 3H), 2.59 _ 2.41 (m, 1H), 2.35 − 2.22 (m, 1H), 2.21 − 2.09 (m, 1H), 1.99 _ 1.83 (m, 1H), 1.52 − 1.34 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =618.9 (M+H)。
【0769】
実施例149:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。I−48
【化215】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(S)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(R)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン。
3−ブロモ−1−クロロ−4−フルオロベンゼン(69.0uL、0.57mmol)含有THF(5.00mL)溶液に、0℃で、2Mイソプロピルマグネシウムクロリド含有Et
2O(0.31mL、0.62mmol)を滴下添加し、その混合物を0℃で1時間にわたって撹拌し、次いで、室温に終夜加温した。この混合物を、−40℃でInt−270(185mg、0.28mmol)含有THF(8.0mL)溶液に滴下添加し、反応物を30分間にわたって同じ温度で撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.14g(63%)を得た。LCMS (FA): m/z =782.2 (M+H)
【0770】
ステップ2:{5−クロロ−4−[(S)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{5−クロロ−4−[(R)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ1の生成物(0.15g、0.20mmol)含有EtOH(2.0mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液15mlを添加し、反応物を4℃で終夜放置した。反応混合物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗製標題化合物0.12g(91%)を得た。LCMS (FA): m/z =668.6 (M+H)
【0771】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(5−クロロ−2−フルオロフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ2の生成物(120mg、0.18mmol)含有DMF(0.85mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(25.7mg、0.22mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。その混合物に、6M HCl(1.5mL)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物23mg(21%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.68 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.66 − 7.59 (m, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.40 − 7.28 (m, 1H), 7.10 (t, J = 9.3 Hz, 1H), 6.12 (s, 1H), 4.85 − 4.75 (m, 1H), 4.27 − 4.09 (m, 3H), 2.60 − 2.44 (m, 1H), 2.36 − 2.23 (m, 1H), 2.21 − 2.09 (m, 1H), 1.97 − 1.83 (m, 1H), 1.52 − 1.33 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =591.1 (M+H)。
【0772】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。
【表51】
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【0773】
実施例150:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−226
【化216】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(S)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン Int−275。
Int−270(881mg、1.35mmol)をTHF(15.0mL)中に溶解させた。その混合物を0℃に冷却し、3.0Mの臭化メチルマグネシウムを滴下添加した。次いで、その混合物を0℃で30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCO(溶離液は50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を黄色の泡(収量525mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.80 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.50 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 5.12 − 5.03 (m, 1H), 4.88 − 4.74 (m, 1H), 4.34 − 4.26 (m, 1H), 3.65 − 3.52 (m, 2H), 2.49 − 2.37 (m, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 2.01 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 1.76 − 1.65 (m, 1H), 1.50 (d, J = 6.5 Hz, 3H), 1.32 − 1.19 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (d, J = 0.6 Hz, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0774】
ステップ2:{4−[(S)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ1の生成物(525mg、0.79mmol)含有DMF(5.0mL)溶液に、1H−イミダゾール(160mg、2.36mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(9.59mg、78.5umol)、及びTBSCl(148mg、0.98mmol)を添加し、反応物を終夜室温で撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水溶液(×3)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を黄色の油(収量556mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.78 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.55 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 4.98 (q, J = 6.3 Hz, 1H), 4.80 (q, J = 8.1 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 3.66 − 3.51 (m, 2H), 2.50 − 2.38 (m, 1H), 2.24 − 2.08 (m, 2H), 1.79 − 1.65 (m, 1H), 1.39 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.34 − 1.20 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.88 (d, J = 2.5 Hz, 18H), 0.10 − −0.03 (m, 12H)。
【0775】
ステップ3:{4−[(S)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ2の生成物(556mg、0.71mmol)含有EtOH(15.0mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(20.0mL、2.42mmol)を添加し、その混合物を4℃で24時間にわたって放置した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を薄黄色の泡(収量244mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 668.3 (M+1)
【0776】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
DMF(5.0mL)中の、ステップ3からの生成物(244mg、0.37mmol)の溶液を0℃でアルゴン雰囲気下で冷却した。クロロスルホンアミド(63.2mg、0.55mmol)を添加し、反応物を20分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3及び水の添加によってクエンチした。反応物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を水中の10%LiCl、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液はヘキサン中の10%〜30%のEtOAc)によって精製して、標題化合物210mg(77%)を薄黄色の泡として得た。LCMS (FA): m/z = 747.3 (M+1)。
【0777】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ5の生成物含有THF(5.00mL、61.6mmol)溶液に、室温で4.0MのHCl(4.00mL、16.0mmol)を添加し、その混合物を終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をヘキサンで摩砕した。沈澱物を、真空濾過によって収集し、ヘキサンで洗浄し、高真空下で乾燥させて、標題化合物134mg(99%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.76 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 4.99 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 4.86 − 4.76 (m, 1H), 4.24 − 4.12 (m, 3H), 2.56 − 2.46 (m, 1H), 2.32 − 2.11 (m, 2H), 1.95 − 1.86 (m, 1H), 1.48 − 1.38 (m, 4H)。LCMS (FA): m/z = 477.1 (M+1)。
【0778】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、ステップ1において使用する列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表52】
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実施例151:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパ−2−イン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパ−2−イン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。I−150
【化217】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(1S)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパ−2−イン−1−イル]−2−チエニル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(1R)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパ−2−イン−1−イル]−2−チエニル}メタノン。
シクロプロピルアセチレン(0.20mL、2.41mmol)含有THF(5.00mL)溶液をアルゴン雰囲気下で−78℃で冷却した。その溶液に、2.5Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.00mL、2.50mmol)を滴下添加し、その溶液を30分間にわたって撹拌した。この混合物を、−78℃、アルゴン雰囲気下でInt−270(511mg、0.78mmol)含有THF(9.0mL)溶液に添加し、反応物を5分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl10mLでクエンチし、室温に加温した。反応物をEt
2O(×2)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を黄色の泡(収量373mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 718.4 (M+1)。
【0779】
ステップ2:{4−[(1S)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−シクロプロピルプロパ−2−イン−1−イル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(1R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−シクロプロピルプロパ−2−イン−1−イル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ1の生成物(377mg、0.53mmol)含有DMF(3.34mL)溶液に、1H−イミダゾール(107mg、1.57mmol)、N,N−ジメチルアミノピリジン(6.41mg、52.5umol)、及びTBSCl(98.8mg、0.66mmol)を添加した。反応物を終夜、室温で撹拌し、次いで、飽和NH
4Clでクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水溶液(×3)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を黄色の油(収量311mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.81 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.53 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 5.47 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.80 (q, J = 8.4, 8.0 Hz, 1H), 4.30 (s, 1H), 3.65 − 3.51 (m, 2H), 2.49 − 2.38 (m, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 1.76 − 1.66 (m, 1H), 1.32 − 1.20 (m, 2H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (d, J = 2.7 Hz, 18H), 0.81 − 0.65 (m, 4H), 0.14 (d, J = 16.8 Hz, 6H), 0.04 (s, 6H)。
【0780】
ステップ3:{4−[(1S)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−シクロプロピルプロパ−2−イン−1−イル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(1R)−1−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−3−シクロプロピルプロパ−2−イン−1−イル]−5−クロロ−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ2の生成物(311mg、0.37mmol)含有EtOH(8.0mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(10.5mL、1.27mmol)を添加し、その混合物を4℃で24時間にわたって放置した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は25%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を薄黄色の泡(収量179mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.70 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 5.55 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.39 − 4.31 (m, 1H), 3.64 − 3.51 (m, 2H), 2.55 − 2.41 (m, 1H), 2.25 − 2.11 (m, 2H), 1.88 − 1.75 (m, 1H), 1.40 − 1.26 (m, 2H), 1.11 (s, 21H), 0.91 (s, 9H), 0.84 − 0.75 (m, 2H), 0.68 − 0.56 (m, 2H), 0.16 (d, J = 18.5 Hz, 6H)。
【0781】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパ−2−イン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−3−シクロプロピル−1−ヒドロキシプロパ−2−イン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ3の生成物(179mg、0.25mmol)含有DMF(3.0mL)溶液を0℃に冷却し、それに、トリエチルアミン(0.25mL、1.79mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(0.16g、1.39mmol)を添加した。反応物を0℃で30分間にわたって撹拌し、次いで、その混合物を室温に加温した。3時間後に、反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を、10%LiCl水溶液(×3)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、生成物をオフホワイト色の固体として得た。残渣をTHF(2.0mL)で希釈し、次いで、室温でTBAF水和物(93.7mg、0.34mmol)含有THF(0.75mL)溶液に添加し、その混合物を4時間にわたって撹拌した。反応物を水(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物を薄オレンジ色の非晶質固体(収量57mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.75 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 5.44 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.86 − 4.76 (m, 1H), 4.24 − 4.11 (m, 3H), 2.56 − 2.45 (m, 1H), 2.33 − 2.10 (m, 2H), 1.97 − 1.86 (m, 1H), 1.48 − 1.38 (m, 1H), 1.34 − 1.26 (m, 1H), 0.82 − 0.76 (m, 2H), 0.67 − 0.60 (m, 2H)。LCMS: (FA) M+1 527.1
【0782】
実施例152:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−207
【化218】
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ステップ1:4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル]メタノン。
Int−274(251mg、0.33mmol)含有DCM(5mL)溶液に、室温でMnO
2(280mg、3.3mmol)を添加し、その混合物を16時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過し、DCMで、続いて、EtOAcで洗浄して、標題化合物235mg(94%)を得た。LCMS (FA): m/z = 762.7 (M+1)。
【0783】
ステップ2:[5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル]メタノン(230mg、0.30mmol)含有EtOH(2mL)溶液に、0℃で1%HCl含有EtOH(8.74mL、1.05mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって0℃で撹拌し、次いで、冷蔵庫内で終夜保持した。反応混合物を飽和NaHCO
3(5mL)の添加によってクエンチし、真空中で濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜45%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物160mg(82%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.79 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.81 − 7.78 (m, 1H), 7.68 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.62 − 7.56 (m, 2H), 7.49 − 7.43 (m, 1H), 4.88 − 4.78 (m, 1H), 4.37 − 4.31 (m, 1H), 3.74 − 3.68 (m, 2H), 2.55 − 2.47 (m, 1H), 2.25 − 2.16 (m, 2H), 1.90 − 1.80 (m, 1H), 1.38 − 1.30 (m, 1H), 1.07 (s, 21H)。
【0784】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(150mg、0.23mmol)含有DMF(3mL)溶液に、0℃でクロロスルホンアミド(53.4mg、0.46mmol)を添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(7mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。この残渣を精製せずに、次のステップにおいて使用した。LCMS (FA): m/z = 727.1 (M+1)。
【0785】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
50mL丸底フラスコに、{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−クロロ−4−(3−クロロベンゾイル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート(170mg、0.23mmol)及びCH
3CN(1mL)を装入した。0℃でリン酸(1mL)を添加し、室温で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を1M Na
2CO
3(5mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を分取HPLCによって精製して、標題化合物(51mg、38%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.82 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.79 − 7.74 (m, 2H), 7.71 − 7.66 (m, 1H), 7.58 − 7.51 (m, 1H), 4.84 − 4.74 (m, 1H), 4.25 − 4.12 (m, 3H), 2.56 − 2.45 (m, 1H), 2.33 − 2.21 (m, 1H), 2.21 − 2.10 (m, 1H), 1.98 − 1.86 (m, 1H), 1.50 − 1.39 (m, 1H)
【0786】
実施例153:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−アセチル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−242
【化219】
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ステップ1:1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロ−3−チエニル)エタノン Int−276。
100mL丸底フラスコに、窒素下でInt−275(0.11g、0.16mmol)及びDCM(2.0mL)を装入した。その溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(0.11g、0.25mmol)を一度に添加し、反応物を5分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3に注ぎ入れ、DCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣にISCOクロマトグラフィー(溶離液は15%のEtOAc含有ヘキサン)を行い、標題化合物を黄色の非晶質固体(収量101mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.82 (s, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.55 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 4.88 − 4.74 (m, 1H), 4.33 − 4.27 (m, 1H), 3.66 − 3.52 (m, 2H), 2.64 (s, 3H), 2.51 − 2.38 (m, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 1.77 − 1.66 (m, 1H), 1.33 − 1.20 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0787】
ステップ2:1−(2−クロロ−5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−チエニル)エタノン。
1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロ−3−チエニル)エタノン(101mg、0.15mmol)含有エタノール(3.0mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(3.59mL、0.43mmol)を添加し、その混合物を4℃で終夜放置した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は40%〜70%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物を暗黄色の残渣(収量70mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 552.2 (M+1)
【0788】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−アセチル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
アルゴン雰囲気下で0℃で冷却した1−(2−クロロ−5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−チエニル)エタノン(70mg、0.13mmol)DMF(3.0mL)溶液に、クロロスルホンアミド(21.9mg、0.19mmol)を添加した。反応物を20分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、水を添加した。その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を水中の10%LiCl(×3)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%のEtOAc含有DCM)によって精製して、スルファマート生成物を黄色の泡として得た。化合物をTHF(2.0mL)で希釈し、室温で4.0MのHCl水(1.50mL、6.00mmol)を添加し、反応物を終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物を薄黄色の泡(収量54mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.82 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 4.87 − 4.77 (m, 1H), 4.25 − 4.12 (m, 3H), 2.62 (s, 3H), 2.56 − 2.45 (m, 1H), 2.32 − 2.11 (m, 2H), 1.96 − 1.86 (m, 1H), 1.50 − 1.39 (m, 1H); LCMS: (FA) M+1 475.1
【0789】
実施例154:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。I−102
【化220】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン。
凝縮器を備えた丸底フラスコに、Int−276(150mg、0.22mmol)を装入し、アルゴンでパージした。その反応容器に、THF(2.10mL)を添加し、その溶液を0℃に冷却した。その溶液に、0.5Mの3−クロロフェニルマグネシウムブロミド含有THF(2.93mL、1.46mmol)を10分かけて滴下添加し、その混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題生成物113mg(64%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.77 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.43 − 7.38 (m, 1H), 7.25 − 7.22 (m, 3H), 4.84 − 4.73 (m, 1H), 4.33 − 4.26 (m, 1H), 3.64 − 3.59 (m, 1H), 3.58 − 3.52 (m, 1H), 2.48 − 2.39 (m, 1H), 2.21 − 2.10 (m, 3H), 2.03 (s, 3H), 1.75 − 1.66 (m, 1H), 1.06 (s, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)。
【0790】
ステップ2:{5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ1の生成物混合物(113mg、0.15mmol)含有EtOH(0.9mL)溶液に、0℃で1%HCl含有EtOH(4.20mL、0.51mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって0℃で撹拌し、次いで、冷蔵庫内で終夜保持した。反応混合物を飽和NaHCO
3(6mL)溶液の添加によってクエンチし、真空中で濃縮し、水を添加し、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を精製せずに、次のステップにおいて使用した。LCMS (FA): m/z = 664.2 (M+1)。
【0791】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
0℃でステップ2の生成物混合物(91mg、0.14mmol))含有DMF(1mL)溶液に、クロロスルホンアミド(31.6mg、0.27mmol)を添加し、反応物を10分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(5mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を精製せずに、次のステップにおいて使用した。LCMS (FA): m/z = 743.4 (M+1)。
【0792】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
50mL丸底フラスコに、ステップ3の生成物混合物(100mg、0.1mmol)及びCH
3CN(1mL)を装入した。その溶液に、0℃でリン酸(1mL)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応混合物を1M Na
2CO
3(5mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(5mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を分取HPLCによって精製して、標題化合物(7mg、9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.78 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.40 − 7.18 (m, 3H), 4.83 − 4.73 (m, 1H), 4.30 − 4.06 (m, 3H), 2.58 − 2.43 (m, 1H), 2.27 (s, 1H), 2.20 − 2.11 (m, 1H), 1.95 (s, 3H), 1.96 − 1.85 (m, 1H), 1.56 − 1.46 (m, 1H)。
【0793】
実施例155:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−ベンゾイル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−215
【化221】
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ステップ1:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−ベンゾイル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
I−56(12.0mg、22.3umol)含有THF(1.0mL)溶液に、室温でMnO
2(19.4mg、0.22mmol)を添加し、反応物をTLCによってモニターした。反応物を、セライトのパッドで濾過した。濾液を真空中で濃縮し、残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物(収量2mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.81 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.91 − 7.84 (m, 2H), 7.74 − 7.65 (m, 2H), 7.60 − 7.52 (m, 2H), 4.87 − 4.76 (m, 1H), 4.24 − 4.12 (m, 3H), 2.56 − 2.45 (m, 1H), 2.33 − 2.10 (m, 2H), 1.98 − 1.86 (m, 1H), 1.52 − 1.39 (m, 1H)。LCMS: (FA) M+1 537.4
【0794】
実施例156:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(メトキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−217
【化222】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(メトキシメチル)−2−チエニル]メタノン。
Int−268(0.50g、0.81mmol)含有THF(33mL)溶液を0℃に冷却した。その溶液に、MeI(0.25mL、4.03mmol)を添加し、続いて、1.0Mのカリウムビス(トリメチルシリル)アミド含有THF(0.81mL、0.81mmol)を滴下添加した。反応混合物を0℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を、水の添加によってクエンチし、その混合物をエーテル(3×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物を(収量0.23g)として得た。LCMS (FA): m/z = 635.1 (M+H)
【0795】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(メトキシメチル)−2−チエニル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(メトキシメチル)−2−チエニル]メタノン(0.22g、0.35mmol)含有EtOH(8.7mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(8.8mL、1.0mmol)を添加した。その溶液を密閉し、冷蔵庫内に19時間にわたって入れた。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチした。残渣に水を添加し、EtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、DCM/MeOH勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物を(収量0.16g)として得た。LCMS (FA): m/z = 520.3 (M+H)
【0796】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(メトキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(メトキシメチル)−2−チエニル]メタノン(0.16g、0.31mmol)含有DMF(4.2mL)溶液に、トリエチルアミン(0.13mL、0.92mmol)及びクロロスルホンアミド(88.9mg、0.77mmol)を添加し、反応物を45分間にわたって室温で撹拌した。反応混合物に、EtOH(1mL)及びTHF(1mL)を添加し、続いて、3.0MのHCl水(2.57mL、7.70mmol)を添加した。その混合物を室温で18時間にわたって撹拌した。反応物を、pH10まで3N NaOHを添加することによってクエンチし、その混合物を水とEtOAcに分液した。有機層を分離し、水層をw/EtOAc(2×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、DCM/MeOH勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物(収量87mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.78 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 4.86 − 4.76 (m, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.28 − 4.14 (m, 3H), 3.42 (s, 3H), 2.53 (dt, J = 13.8, 7.7 Hz, 1H), 2.29 (tq, J = 11.4, 5.7 Hz, 1H), 2.19 (ddd, J = 12.5, 7.5, 4.4 Hz, 1H), 2.00 − 1.89 (m, 1H), 1.45 (dt, J = 13.0, 9.1 Hz, 1H)。 LCMS (FA): m/z = 443.5 (M+H)
【0797】
実施例157:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−アセチル−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−229
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1S)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン。
Int−267(167mg、0.27mmol)含有THF(8.0mL)溶液を−40℃に冷却し、シリンジを介して3.0Mの臭化メチルマグネシウム含有Et
2O(0.18mL、0.54mmol)を滴下添加した。反応物を10分間にわたって−40℃で撹拌した。反応物を飽和NH
4Clの添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を水で、続いて、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物91mg(53%)を得た。LCMS (FA): m/z =634.4 (M+H)。
【0798】
ステップ2:1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−チエニル)エタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(1S及び1R)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}メタノン(91mg、0.14mmol)含有DCM(20.0mL)溶液に、MnO
2(187mg、2.15mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗製生成物87mg(96%)を得た。LCMS (FA): m/z =632.4 (M+H)。
【0799】
ステップ3:1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−チエニル)エタノン。
1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−チエニル)エタノン(87mg、0.14mmol)含有EtOH(2.0mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液(10mL)を添加し、反応物を終夜冷蔵庫に入れた。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、粗製生成物68mg(95%)を得た。LCMS (FA): m/z =519.2 (M+H)。
【0800】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−アセチル−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
1−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−3−チエニル)エタノン(22mg、0.04mmol)含有DMF(0.19mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(5.79mg、0.05mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。その混合物に、6M HCl(3mL)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。生じた混合物を、飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物18mg(87%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.80 (s, 1H), 8.73 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 8.62 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.88 − 4.77 (m, 1H), 4.27 − 4.13 (m, 3H), 2.58 (s, 3H), 2.56 − 2.47 (m, 1H), 2.36 − 2.24 (m, 1H), 2.23 − 2.12 (m, 1H), 1.99 − 1.88 (m, 1H), 1.53 − 1.39 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =441.0 (M+H)。
【0801】
実施例158:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(6−クロロピリジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(6−クロロピリジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−29
【化224】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(S)−(6−クロロピリジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(R)−(6−クロロピリジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}メタノン。
2−ブロモ−6−クロロピリジン(339mg、1.76mmol)含有THF(40.0mL)溶液を−78℃に冷却した。この溶液に、−78℃でシリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(0.81mL、2.03mmol)を滴下添加し、3分間にわたって撹拌した。その溶液を、液体窒素及びヘキサン浴中で−100℃に冷却した。その混合物に、Int−267(838mg、1.36mmol)含有THF(3mL)溶液を添加し、反応物を−78℃に加温し、30分間にわたって撹拌した。反応混合物を水40mlに注ぎ入れ、その混合物をDCM(50ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物308mg(31%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.75 (s, 1H), 8.66 − 8.56 (m, 2H), 7.71 − 7.61 (m, 2H), 7.55 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.30 − 7.21 (m, 2H), 5.85 (s, 1H), 4.85 − 4.72 (m, 1H), 4.66 (s, 1H), 4.33 − 4.25 (m, 1H), 3.60 (dd, J = 10.1, 5.4 Hz, 1H), 3.54 (dd, J = 10.1, 5.8 Hz, 1H), 2.42 (dt, J = 14.2, 7.9 Hz, 1H), 2.23 − 2.08 (m, 2H), 1.69 (tdd, J = 12.9, 5.9, 2.0 Hz, 1H), 1.26 − 1.19 (m, 1H), 1.06 (s, 21H), 0.87 (d, J = 0.8 Hz, 9H), 0.02及び0.02 (それぞれs, それぞれ3H)。
【0802】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{(S)−(6−クロロピリジン−2−イル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−チエニル)メタノン及び[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{(R)−(6−クロロピリジン−2−イル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−チエニル)メタノン。
ステップ1の生成物混合物(302mg、0.41mmol)含THF(20.0mL、246mmol)溶液に、60%水素化ナトリウム含有鉱油(39.6mg、1.65mmol)を添加した。反応物を60℃で30分間にわたって撹拌した。その混合物に、TIPSCl(239mg、1.24mmol)を添加し、その混合物を60℃で2時間にわたって撹拌した。その溶液を飽和NH
4Cl溶液30mlに注ぎ入れ、次いで、EtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜25%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物301mg(82%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.71 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.61 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.63 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.19 − 7.11 (m, 1H), 5.96 (s, 1H), 4.76 (h, J = 8.0 Hz, 1H), 4.28 − 4.20 (m, 1H), 3.60 − 3.46 (m, 2H), 2.47 − 2.32 (m, 1H), 2.14 (m, 2H), 1.71 − 1.62 (m, 1H), 1.41 (s, 1H), 1.03 (m, 42H), 0.85 (d, J = 4.3 Hz, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0803】
ステップ3:(4−{(S)−(6−クロロピリジン−2−イル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び(4−{(R)−(6−クロロピリジン−2−イル)[(トリイソプロピルシリル)オキシ]メチル}−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ2からの生成物混合物(302mg、0.34mmol)を含む1%HCl含有EtOH中の溶液20ml溶液を1時間にわたって室温で撹拌した。その混合物を飽和NaHCO
3溶液40mlに注ぎ入れ、次いで、DCM(30ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物162mg(62%)を得た。
【0804】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(6−クロロピリジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(6−クロロピリジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ3の生成物混合物(220mg、0.28mmol)のDMF(6.0mL)溶液に、室温で撹拌しながら30分間にわたってクロロスルホンアミド(98.4mg、0.85mmol)を添加した。反応混合物を水25ml及び飽和NaHCO
325mlの溶液に注ぎ入れた。生じた混合物をEtOAc(40ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をTFA(16.0mL、208mmol)及び水(4.0mL、222mmol)の溶液中に溶解させ、その混合物を80℃で1時間にわたって撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をMeOH15ml中に溶解させた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン1mlを添加して、その溶液を中和した。生じた混合物を水40mlに注ぎ入れ、次いで、EtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜25%MeOH含有EtOAc)によって精製して、標題化合物79.5mg(52%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d
4) δ 8.73 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.89 − 7.80 (m, 2H), 7.71 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 5.86 (s, 1H), 4.86 − 4.75 (m, 1H), 4.25 − 4.14 (m, 3H), 2.52 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.22 − 2.12 (m, 1H), 1.98 − 1.88 (m, 1H), 1.43 (m, 1H)。
【0805】
実施例159:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−{[(3−クロロフェニル)(メチル)アミノ]メチル}−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−138
【化225】
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ステップ1:[4−(クロロメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−277。
Int−268(3.00g、4.84mmol)含有DCM(136mL)溶液に、0℃で塩化チオニル(0.35mL、4.84mmol)を添加し、反応物を0℃で1時間にわたって撹拌し、次いで、冷蔵庫内に終夜置いた。その混合物を真空中で濃縮した後に、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物1.60g(63%)を得た。LCMS (FA): m/z =526.1 (M+H)。
【0806】
ステップ2:(4−{[(3−クロロフェニル)(メチル)アミノ]メチル}−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
マイクロ波反応管に、[4−(クロロメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(0.18g、0.34mmol)、N−メチル−m−クロロアニリン(194mg、1.37mmol)、K
2CO
3(474mg、3.43mmol)、及びDMF(6.00mL)を装入した。生じた混合物を100℃で5時間にわたって撹拌した。室温に冷却した後に、その混合物を真空中で濃縮し、残渣をEtOAcで希釈した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.10g(46%)を得た。LCMS (FA): m/z =629.6 (M+H)。
【0807】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4−{[(3−クロロフェニル)(メチル)アミノ]メチル}−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
(4−{[(3−クロロフェニル)(メチル)アミノ]メチル}−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(0.10g、0.16mmol)含有DMF(1.9mL)溶液に、室温でトリエチルアミン(26.6uL、0.19mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(36.7mg、0.32mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。その混合物に、6M HCl(2mL)を添加し、生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物60mg(68%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.70 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.62 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.13 (t, J = 8.1 Hz, 1H), 6.80 − 6.68 (m, 2H), 6.65 (dd, J = 7.9, 1.1 Hz, 1H), 4.84 − 4.73 (m, 1H), 4.58 (s, 2H), 4.29 − 4.11 (m, 3H), 3.03 (s, 3H), 2.58 − 2.43 (m, 1H), 2.37 − 2.22 (m, 1H), 2.20 − 2.10 (m, 1H), 1.97 − 1.82 (m, 1H), 1.48 − 1.32 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =552.1 (M+H)。
【0808】
実施例160:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−228
【化226】
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ステップ1:[4−(ブロモメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−278。
Int−268(5.14g、8.29mmol)及びCBr
4(3.02g、9.12mmol)を、DCM(50.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、0℃でPPh
3(2.61g、9.95mmol)を添加した。反応物を1時間にわたって室温で撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、標題化合物(収量4.92g)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.83 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.63 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.67 − 7.64 (m, 1H), 7.59 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.89 − 4.74 (m, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.30 (dt, J = 6.3, 3.3 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 10.1, 5.4 Hz, 1H), 3.55 (dd, J = 10.1, 5.8 Hz, 1H), 2.44 (dt, J = 13.5, 8.1 Hz, 1H), 2.24 − 2.09 (m, 2H), 1.71 (ddd, J = 12.9, 9.1, 5.9 Hz, 1H), 1.31 − 1.20 (m, 1H), 1.06 (d, J = 1.4 Hz, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)。
【0809】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}メタノン。
[4−(ブロモメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(170mg、0.25mmol)含有THF(10.0mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.00mL、5.74mmol)及び3,3−ジフルオロピロリジンヒドロクロリド(357mg、2.49mmol)を添加した。反応物を50℃で40時間にわたって撹拌した。その物質を室温に冷却し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物をオレンジ色の油(収量72mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 710 (M+1)
【0810】
ステップ3:{4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}メタノン(71.6mg、0.10mmol)含有エタノール(2.0mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH(2.50mL、0.30mmol)を添加し、その混合物を4℃で24時間にわたって放置した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は50%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を薄黄色の油(収量41mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 596.3 (M+1)
【0811】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
{4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(41mg、69.0umol)、DMF(2.0mL)、及びクロロスルホンアミド(11.9mg、0.10mmol)を50mL丸底フラスコ内で合わせ、室温で20分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチした。反応物を分液漏斗に移し、EtOAc及び10%LiCl水溶液で希釈した。層を分離し、有機層を10%LiCl溶液(×2)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(収量42mg)を得た。LCMS (FA): m/z = 674.2 (M+1)
【0812】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
{(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(3,3−ジフルオロピロリジン−1−イル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート(41.8mg、0.06mmol)含有THF(1.50mL)溶液に、室温で4.0MのHCl含有水(1.00mL、4.00mmol)を添加し、その混合物を終夜撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH/DCM)によって精製して、標題化合物を白色の泡(収量27mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.78 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 4.86 − 4.76 (m, 1H), 4.24 − 4.12 (m, 3H), 3.71 (s, 2H), 2.93 (t, J = 13.1 Hz, 2H), 2.79 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.58 − 2.47 (m, 1H), 2.36 − 2.11 (m, 4H), 1.96 − 1.87 (m, 1H), 1.49 − 1.39 (m, 1H)。LCMS (FA) : m/z = 518.1 (M+1)。
【0813】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、ステップ2の適切なアミン、塩基、及び溶媒から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用した。ステップ5において使用する脱シリル化剤も列挙されている。
【表53-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表53-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0814】
実施例161:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(5−メチル−2−フリル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート I−237
【化227】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(5−メチル−2−フリル)メチル]−2−チエニル}メタノン。
Int−278(213mg、0.31mmol)及び5−メチルフラン−2−ボロン酸(59.0mg、0.47mmol)を丸底フラスコ内でTHF(10.0mL)中に溶解させ、次いで、その溶液に、Cs
2CO
3(305mg、0.94mmol)及び水(2.00mL、111mmol)を添加した。その混合物にPd(PPh
3)
4(36.1mg、0.03mmol)を添加し、反応物を40℃で10時間にわたって撹拌した。反応物に水20mlを添加し、次いで、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物62.2mg(29%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.77 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 8.58 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 5.88 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 5.83 (s, 1H), 4.76 (q, J = 7.7 Hz, 1H), 4.28 − 4.21 (m, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.61 − 3.45 (m, 2H), 2.40 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 2.22 (s, 3H), 2.12 (s, 2H), 1.74 − 1.60 (m, 1H), 1.03 (s, 21H), 0.84 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0815】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(5−メチル−2−フリル)メチル]−2−チエニル}メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(5−メチル−2−フリル)メチル]−2−チエニル}メタノン(62.1mg、0.09mmol)を含む1%HCl含有EtOH溶液(10mL)の溶液を室温で1時間にわたって撹拌し、次いで、飽和NaHCO
325mlに注ぎ入れた。その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜55%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物40.5mg(78%)を得た。LCMS (FA): m/z = 571.3 (M+H)。
【0816】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(5−メチル−2−フリル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(5−メチル−2−フリル)メチル]−2−チエニル}メタノン(40.5mg、0.07mmol)含有DMF(3.0mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(37.8mg、0.33mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をTFA(14.0mL)及び水(6.0mL)の溶液中に溶解させ、その混合物を40℃で30分間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣に、MeOH(5mL)、水(25mL)、及び飽和NaHCO
3(25mL)を添加した。その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%MeOH含有EtOAc)によって精製して、標題化合物3.2mg(9%)を得た。
1H NMR (400 MHz, メタノール−d4) δ 8.82 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.99 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 4.82 (p, J = 7.9 Hz, 1H), 4.26 − 4.13 (m, 3H), 2.85 (s, 3H), 2.57 − 2.48 (m, 1H), 2.29 (m, 1H), 2.18 (m, 1H), 1.90 − 1.84 (m, 1H), 1.45 (m, 1H)。LCMS (AA): m/z = 493.2 (M+H)。
【0817】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、ステップ1の適切なグリニャール試薬から出発して調製した。
【表54】
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【0818】
実施例162:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−140
【化228】
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ステップ1:rac−(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]メタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、アルデヒドInt−105を使用して調製した。LCMS (FA): m/z = 323.1 (M+H)。
【0819】
ステップ2:(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 320.1 (M+H)。
【0820】
ステップ3:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]メタノン。
(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]メタノン(0.15g、0.47mmol)及びInt−260(0.21g、0.52mmol)を、還流凝縮器を装着させた250mL丸底フラスコ内で秤量した。この混合物に、i−PrOH(3.8mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.94mmol)を添加した。生じた混合物を50℃で16時間にわたって撹拌した。室温に冷却した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(収量287mg)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.81 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.62 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 5.49 − 5.43 (m, 1H), 4.85 − 4.74 (m, 1H), 4.33 − 4.27 (m, 1H), 3.61 (dd, J = 10.0, 5.5 Hz, 2H), 3.55 (dd, J = 10.1, 5.8 Hz, 2H), 3.25 (s, 2H), 2.50 − 2.39 (m, 1H), 2.24 − 2.10 (m, 2H), 2.04 − 1.96 (m, 2H), 1.91 − 1.84 (m, 2H), 1.76 − 1.69 (m, 1H), 1.65 − 1.49 (m, 4H), 1.32 − 1.21 (m, 1H), 1.10 − 1.02 (m, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.04 (s, 6H)。
【0821】
ステップ4:[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−279。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]メタノン(0.27g、0.39mmol)含有EtOH(9.8mL)溶液に、室温で1%HCl含有EtOH溶液(9.80mL、1.18mmol)を添加し、その溶液を密閉し、冷蔵庫内に終夜置いた。19時間後に、反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチした。残渣に水を添加し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行い、標題化合物(収量208mg)を得た。
【0822】
ステップ5:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(0.12g、0.21mmol)含有DMF(3.3mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.09mL、0.51mmol)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(91.2mg、0.80mmol)を添加し、その混合物を4時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、その混合物をEtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を、MgSO
4を使用して乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製標題化合物140mgを得た。
【0823】
ステップ6:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
粗製{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキサ−1−エン−1−イルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート(0.14g、0.22mmol)含有THF(6.8mL)溶液に、3.0MのHCl(1.2mL、3.6mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌し、次いで、反応物を7時間にわたって45℃に、次いで、1時間にわたって50℃に加熱した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物36mgを得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.67 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.27 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.44 (s, 2H), 5.48 − 5.42 (m, 1H), 4.97 − 4.84 (m, 1H), 4.77 − 4.64 (m, 1H), 4.09 (dd, J = 9.7, 6.0 Hz, 1H), 4.00 − 3.91 (m, 2H), 3.26 (s, 2H), 2.37 − 2.26 (m, 1H), 2.17 − 2.06 (m, 1H), 2.01 − 1.90 (m, 3H), 1.90 − 1.82 (m, 2H), 1.82 − 1.72 (m, 1H), 1.59 − 1.43 (m, 4H), 1.28 (dt, J = 12.6, 9.3 Hz, 1H)。LCMS (FA): m/z = 493.4 (M+H)。
【0824】
実施例163:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキシルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−199
【化229】
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ステップ1:[4−(シクロヘキシルメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
Int−279(80.0mg、0.14mmol)含有MeOH(4mL)溶液に、20%Pd(OH)
2/炭素、水50%(30.0mg、0.02mmol)を添加し、反応物を4日間にわたって水素(バルーン)雰囲気下で撹拌した。反応物を、セライトのパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、標題化合物60mgを得た。LCMS (FA): m/z = 572.6 (M+H)。
【0825】
ステップ1:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキシルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
標題化合物を、実施例162、ステップ5と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 651.7 (M+H)。
【0826】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(シクロヘキシルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
標題化合物を、実施例162、ステップ6と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.70 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.28 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.46 (s, 2H), 4.78 − 4.61 (m, 1H), 4.10 (dd, J = 9.7, 6.0 Hz, 1H), 3.97 (m, 2H), 2.38 − 2.26 (m, 1H), 2.18 − 2.04 (m, 1H), 2.03 − 1.91 (m, 1H), 1.84 − 1.72 (m, 1H), 1.71 − 1.47 (m, 6H), 1.35 − 1.06 (m, 5H), 0.99 − 0.82 (m, 2H)。LCMS (FA): m/z = 495.4 (M+H)。
【0827】
実施例164:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[1−(3−クロロフェニル)ビニル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−100
【化230】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}エタノール、(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}エタノール、(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}エタノール、及び(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−2−メチル−3−チエニル}エタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、アルデヒドInt−69を使用して調製した。LCMS (FA): m/z = 395.0 (M+H)。
【0828】
ステップ2:rac−{4−[1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチル−2−チエニル}(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物混合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.41 − 7.37 (m, 1H), 7.28 − 7.23 (m, 2H), 7.19 − 7.16 (m, 1H), 2.24 (s, 3H), 1.88 (s, 3H)。LCMS (FA): m/z = 392.9 (M+H)。
【0829】
ステップ3:{4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチル−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチル−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
Int−262(259mg、0.67mmol)を丸底フラスコ内で秤量した。その反応容器に、TFA(3.74mL、48.6mmol)を添加し、その混合物を5分間にわたって撹拌した。その混合物をトルエンで希釈し、真空中で濃縮した。残渣をトルエンと共に3回共沸させ、次いで、残渣をi−PrOH(5.8mL)中に溶解させた。その溶液に、{4−[1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチル−2−チエニル}(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(175mg、0.45mmol)含有i−PrOH(3mL)溶液を添加し、反応物を70℃で2時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣に水を添加し、EtOAc(×4)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜70%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物194mg(68%)を得た。LCMS (FA): m/z = 644.6 (M+H)。
【0830】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート及び{(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
ステップ1の生成物(185mg、0.29mmol)含有DMF(1.32mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(60mg、0.5mmol)を添加し、その混合物を1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製標題化合物200mg(99%)を混合物として得た。LCMS (FA): m/z = 723.6 (M+H)。
【0831】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[1−(3−クロロフェニル)ビニル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ2の生成物(200mg、0.3mmol)含有CH
3CN(2mL)溶液に、H
3PO
4(2mL、30mmol)を添加し、反応物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を1M Na
2CO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物90mg(60%)を白色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.70 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.35 − 7.27 (m, 3H), 7.22 (dd, J = 5.9, 2.2 Hz, 1H), 5.82 (s, 1H), 5.38 (s, 1H), 4.81 − 4.69 (m, 1H), 4.25 − 4.13 (m, 3H), 2.52 − 2.45 (m, 1H), 2.34 (s, 3H), 2.30 − 2.21 (m, 1H), 2.19 − 2.09 (m, 1H), 1.94 − 1.85 (m, 1H), 1.45 − 1.37 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 549.1 (M+H)。
【0832】
実施例165:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−153
【化231】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:tert−ブチル[(S)−(3−クロロフェニル){5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}メチル]カルバマート、tert−ブチル[(S)−(3−クロロフェニル){5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}メチル]カルバマート、tert−ブチル[(R)−(3−クロロフェニル){5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}メチル]カルバマート、及びtert−ブチル[(R)−(3−クロロフェニル){5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}メチル]カルバマート。
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(293mg、1.22mmol)含有THF(10.0mL)溶液を−78℃で冷却した。その溶液に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(1.14mL、2.85mmol)を滴下添加し、その混合物を10分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でtert−ブチル[(3−クロロフェニル)(5−ホルミル−3−チエニル)メチル]カルバマート(143mg、0.41mmol)含有THF(3.0mL)溶液を滴下添加し、生じた混合物を−78℃で30分間にわたって撹拌した。反応物を、−78℃で酢酸(0.23mL、4.06mmol)含有THF(1.0mL)溶液を添加することによってクエンチし、その混合物を室温に加温した。その混合物に、水30mlを添加し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物136mg(72%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.95 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 8.91 (s, 1H), 7.30 − 7.24 (m, 2H), 7.22 (s, 1H), 7.14 − 7.10 (m, 1H), 6.94 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 6.25 (s, 1H), 5.96 − 5.38 (m, 2H), 5.28 − 5.14 (br s, 1H), 1.41 (s, 9H)。
【0833】
ステップ2:(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル){4−[(S)−(ジメチルアミノ)(フェニル)メチル]−2−チエニル}メタノール、(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル){4−[(R)−(ジメチルアミノ)(フェニル)メチル]−2−チエニル}メタノール、(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル){4−[(S)−(ジメチルアミノ)(フェニル)メチル]−2−チエニル}メタノール、及び(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル){4−[(R)−(ジメチルアミノ)(フェニル)メチル]−2−チエニル}メタノール。
ステップ1において調製した生成物混合物(723mg、1.55mmol)をTFA(24.0mL、311mmol)及び水(6.00mL、333mmol)の溶液中に溶解させた。その混合物を30分間にわたって50℃で加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をMeOH30mLで希釈し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン1mlを添加して、その溶液を中和した。その溶液に、室温でホルムアルデヒド(1.73mL、23.3mmol)を、続いて、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.96g、14.0mmol)を添加し、生じた混合物を終夜撹拌した。反応混合物を水50mlに注ぎ入れ、次いで、DCM(50ml×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をフラッシュカラム(溶離液は20%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物混合物163mg(27%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.01 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 7.37 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.29 − 7.25 (m, 1H), 7.25 − 7.18 (m, 2H), 7.15 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 6.24 (s, 1H), 6.11 − 5.65 (br s, 1H), 4.19 (s, 1H), 2.14 (s, 6H)。
【0834】
ステップ3:rac−{4−[(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
ステップ2の生成物(163mg、0.41mmol)含有DCM(18.0mL)溶液に、MnO
2(539mg、6.20mmol)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。その混合物に、MnO
2(180mg、2.07mmol)を添加し、反応物を40℃で2時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過し、濾過ケークをDCMで洗浄した。濾液を真空中で濃縮して、標題化合物152mg(94%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.13 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.68 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.32 (s, 1H), 7.28 − 7.17 (m, 3H), 4.25 (s, 1H), 2.16 (s, 6H)。
【0835】
ステップ4:{4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ3の生成物(203.5mg、0.52mmol)、Int−260(416.8mg、1.04mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.36mL、2.08mmol)含有i−PrOH(20.0mL)溶液に。反応物を60℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、次いで、残渣に、1%HCl含有EtOH溶液(40mL)を添加した。反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。その溶液を1N NaOH溶液(40mL)に注ぎ入れ、その混合物をDCM(×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物289mg(87%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.25 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.39 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 1.4 Hz, 1H)。
【0836】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−クロロフェニル)(ジメチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ4の生成物(275mg、0.43mmol)含有DMF(6.0mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(147.9mg、1.28mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3溶液に注ぎ入れ、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をTFA(16.0mL、208mmol)及び水(4.0mL)の溶液中に溶解させた。その混合物を50℃で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣に、MeOH(5mL)を添加し、その混合物に1N NaOH溶液を添加して、それをpH12まで塩基化した。濃縮の後に、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%のMeOH含有EtOAc)によって精製して、標題化合物168mg(70%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.61 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.33 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.18 (d, 1H), 4.78 − 4.66 (m, 1H), 4.17 − 4.06 (m, 3H), 2.48 − 2.33 (m, 1H), 2.24 − 2.18 (m, 1H), 2.16 (s, 6H), 2.12 − 2.02 (m, 1H), 1.81 (dd, J = 8.4, 4.8 Hz, 1H), 1.38 − 1.27 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 566.1 (M+H)。
【0837】
実施例166:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チエニル]メタノン。Int−280
【化232】
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ステップ1:rac−(4−ブロモ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.99 (s, 1H), 8.94 (s, 1H), 7.23 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 6.31 (s, 1H), 3.37 − 2.51 (br s, 1H)。
【0838】
ステップ2:(4−ブロモ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 9.25 (s, 1H), 9.10 (s, 1H), 8.39 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 1.4 Hz, 1H)。
【0839】
ステップ3:(4−ブロモ−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−281。
Int−260(4.66g、11.6mmol)含有DMF(50mL)溶液に、(4−ブロモ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(3.20g、10.5mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物6.58g(93%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.72 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.20 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 4.77 − 4.69 (m, 1H), 4.28 − 4.23 (m, 1H), 3.56 − 3.49 (m, 2H), 2.31 − 2.25 (m, 1H), 2.05 − 1.99 (m, 1H), 1.96 − 1.90 (m, 1H), 1.83 − 1.76 (m, 1H), 1.24 − 1.18 (m, 1H), 1.04 − 0.97 (m, 21H), 0.83 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0840】
ステップ4:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−2−チエニル]メタノン。
(4−ブロモ−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(1.00g、1.50mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(494mg、1.94mmol)、及び酢酸カリウム(440mg、4.49mmol)をマイクロ波バイアル内で秤量し、そのバイアルに、1,4−ジオキサン(26.0mL)を添加した。その混合物に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(61.5mg、0.07mmol)を添加し、その反応容器をアルゴンでパージした。反応物を5時間にわたって100℃で加熱した。その混合物に、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(110mg)、ビス(ピナコラト)ジボロン(650mg)、及び酢酸カリウム(530mg)を添加し、生じた混合物を7時間にわたって100℃で加熱した。室温に冷却した後に、その混合物を水40mlで希釈し、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物400mg(37%)を得た。LCMS (FA): m/z =716.5 (M+H)。
【0841】
実施例167:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(2−フェニルエチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−108
【化233】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(2−フェニルエチル)−2−チエニル]メタノン。
フェネチルボロン酸(118mg、0.79mmol)及びInt−281(0.35g、0.52mmol)を、攪拌棒を備えたマイクロ波バイアル内で秤量した。その混合物に1,4−ジオキサン(12.0mL)、水(0.80mL、44mmol)、及びCs
2CO
3(597mg、1.83mmol)を添加し、その反応容器をアルゴンでパージした。その混合物にPd(PPh
3)
4(90.7mg、0.08mmol)を添加し、反応物をマイクロ波内で30分間にわたって140℃で加熱した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物60mg(16%)を得た。LCMS (FA): m/z =695.4 (M+H)。
【0842】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(2−フェニルエチル)−2−チエニル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(2−フェニルエチル)−2−チエニル]メタノン(60.0mg、0.09mmol)含有EtOH(2.0mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液(12.0mL、1.45mmol)を添加し、反応物を冷蔵庫内に14時間にわたって置いた。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製標題化合物50mg(100%)を得た。LCMS (FA): m/z =581.3 (M+H)
【0843】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(2−フェニルエチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(2−フェニルエチル)−2−チエニル]メタノン(50mg、0.09mmol)含有DMF(1.0mL)溶液に、室温でトリエチルアミン(14.4uL、0.10mmol)及びクロロスルホンアミド(19.9mg、0.17mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。その混合物に、6M HCl(5mL)を添加し、生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物23mg(53%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.72 _ 8.42 (m, 2H), 7.59 (dd, J = 42.0, 1.2 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 18.2, 1.3 Hz, 1H), 7.35 − 7.24 (m, 3H), 7.23 − 7.14 (m, 2H), 4.85 − 4.73 (m, 1H), 4.29 − 4.10 (m, 3H), 3.37 − 3.27 (m, 2H), 3.06 − 2.88 (m, 2H), 2.58 − 2.44 (m, 1H), 2.35 − 2.23 (m, 1H), 2.21 − 2.10 (m, 1H), 1.96 − 1.83 (m, 1H), 1.49 − 1.34 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =503.2 (M+H)。
【0844】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。
【表55】
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【0845】
実施例168:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート I−183
【化234】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(2−メトキシフェニル)エチニル]−2−チエニル}メタノン。
丸底フラスコに、Int−281(0.93g、1.4mmol)、1−エチニル−2−メトキシ−ベンゼン(202mg、1.53mmol)、CuI(26.5mg、0.139mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(97.6mg、0.14mmol)、トリエチルアミン(5.00mL、35.9mmol)、及びTHF(5mL)を添加した。反応物を65℃で終夜撹拌した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物0.20g(20%)を得た。LCMS (FA): m/z =721.3 (M+H)。
【0846】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2−チエニル}メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[(2−メトキシフェニル)エチニル]−2−チエニル}メタノン(0.20g、0.28mmol)含有EtOAc(20mL)の溶液に、10%パラジウム炭素(100mg)を添加した。その混合物を水素雰囲気下、室温で、終夜撹拌した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮して、粗製標題化合物0.18g(90%)を得た。LCMS (FA): m/z =725.3 (M+H)。
【0847】
ステップ3:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2−チエニル}メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2−チエニル}メタノン(0.18g、0.25mmol)含有EtOH(5.8mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液(29.6mL、3.57mmol)を添加し、反応物を冷蔵庫内で14時間にわたって放置した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製標題化合物0.15g(99%)を得た。LCMS (FA): m/z =611.2 (M+H)。
【0848】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]{4−[2−(2−メトキシフェニル)エチル]−2−チエニル}メタノン(0.15g、0.24mmol)含有DMF(3.0mL)溶液に、室温でトリエチルアミン(41.1uL、0.30mmol)及びクロロスルホンアミド(56.8mg、0.49mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。その混合物に、6M HCl(5mL)を添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物64mg(49%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.59 (s, 2H), 7.50 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.37 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.19 (td, J = 8.2, 1.7 Hz, 1H), 7.03 (dd, J = 7.4, 1.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.83 (td, J = 7.4, 1.0 Hz, 1H), 4.86 − 4.73 (m, 1H), 4.30 − 4.13 (m, 3H), 3.82 (s, 3H), 2.94 (s,4 H), 2.60 − 2.45 (m, 1H), 2.38 − 2.23 (m, 1H), 2.22 − 2.11 (m, 1H), 1.98 − 1.81 (m, 1H), 1.52 − 1.34 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =533.2 (M+H)。
【0849】
実施例169:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[(4−{[5−(トリフルオロメチル)−2−フリル]メチル}−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート I−119
【化235】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[5−(トリフルオロメチル)−2−フリル]メチル}−2−チエニル)メタノン。
2−(ブロモメチル)−5−(トリフルオロメチル)フラン(54.1mg、0.24mmol)及びInt−280(141mg、0.20mmol)を、攪拌棒を備えたマイクロ波バイアル内で秤量した。1,4−ジオキサン(4.5mL)、水(0.30mL、17mmol)、及びCs
2CO
3(224mg、0.69mmol)を添加し、その反応容器をアルゴンでパージした。その混合物に、Pd(PPh
3)
4(34.1mg、0.03mmol)を添加し、次いで、反応混合物をマイクロ波内で30分間にわたって125℃で加熱した。その混合物を、セライトパッドで濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物80mg(55%)を得た。LCMS (FA): m/z =739.4 (M+H)。
【0850】
ステップ2:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[5−(トリフルオロメチル)−2−フリル]メチル}−2−チエニル)メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[5−(トリフルオロメチル)−2−フリル]メチル}−2−チエニル)メタノン(80mg、0.11mmol)含有EtOH(2.0mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液(15.0mL、1.81mmol)を添加し、反応物を冷蔵庫内に14時間にわたって置いた。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、粗製標題化合物64mg(95%)を得た。LCMS (FA): m/z =624.3 (M+H)。
【0851】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[(4−{[5−(トリフルオロメチル)−2−フリル]メチル}−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{[5−(トリフルオロメチル)−2−フリル]メチル}−2−チエニル)メタノン(64mg、0.10mmol)含有DMF(1.24mL)溶液に、室温でトリエチルアミン(17.2uL、0.12mmol)及びクロロスルホンアミド(23.7mg、0.21mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。その混合物に、6M HCl(5mL)を添加し、生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を、分取HPLCによって精製して、標題化合物16mg(28%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.75 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 7.79 − 7.70 (m, 1H), 7.63 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 6.89 (dd, J = 3.4, 1.3 Hz, 1H), 6.31 (dd, J = 3.4, 0.7 Hz, 1H), 4.88 − 4.74 (m, 1H), 4.26 − 4.16 (m, 3H), 4.14 (s, 2H), 2.62 − 2.43 (m, 1H), 2.35 − 2.24 (m, 1H), 2.23 − 2.11 (m, 1H), 1.95 − 1.88 (m, 1H), 1.53 − 1.38 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =547.1 (M+H)。
【0852】
実施例170:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−8
【化236】
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ステップ1:N−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド、N−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド、N−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド、及びN−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 482.5 (M−H)
【0853】
ステップ2:rac−N−[1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 482.3 (M+H)
【0854】
ステップ3:N−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(4−{[(3aS,4R,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド及びN−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1−{5−[(4−{[(3aS,4R,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}エチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
ステップ2の生成物(0.30g、0.62mmol)及び[(3aR,4R,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]メタノールヒドロクロリド(167mg、0.75mmol)(この出発物質の合成については、Claiborne,C.F.et al.PCT出願公開WO2008/019124を参照されたい)含有DMF(9.4mL)溶液に、炭酸カリウム(258mg、1.87mmol)を添加し、その混合物を室温で20時間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチした。固体が沈澱し、それを濾過によって収集し、水で洗浄した。残留固体を高真空下で乾燥させ、標題化合物315mgを得た。LCMS (FA): m/z = 633.7 (M+H)
【0855】
ステップ4:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−アミノ−1−(3−クロロフェニル)エチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ3の生成物混合物(0.30g、0.47mmol)含有DMF(4.0mL)及びTHF(4.0mL)溶液を−78℃に冷却し、それに、トリエチルアミン(1.65mL、11.9mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(1.26g、10.9mmol)を添加し、反応物を−78℃で80分間にわたって撹拌した。反応物をEtOH(15mL)の添加によってクエンチし、その混合物を室温に加温した。その混合物に、3.0MのHCl水(7.85mL、23.6mmol)を添加し、反応物を室温で5時間にわたって撹拌した。反応物を、pH10まで3M NaOHを添加することによってクエンチした。生じた混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物を、DCM/MeOH勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーで精製して、標題化合物を白色の固体(収量220mg)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.67 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.39 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.77 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.41 − 7.30 (m, 3H), 4.86 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.72 (t, J = 4.3 Hz, 1H), 4.51 − 4.39 (m, 1H), 4.13 − 4.02 (m, 2H), 4.00 − 3.93 (m, 1H), 3.78 (q, J = 5.8 Hz, 1H), 3.73 − 3.67 (m, 1H), 3.09 − 2.98 (m, 2H), 2.31 − 2.23 (m, 1H), 2.23 − 2.13 (m, 1H), 1.17 − 1.11 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 568.2 (M+H)。
【0856】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。
【表56】
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【0857】
実施例171:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−59
【化237】
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ステップ1:rac−[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例134、ステップ1と類似の様式で、Int−79で開始して調製した。LCMS (FA): m/z = 396.9 (M+1)。
【0858】
ステップ2:[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、実施例134、ステップ2と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 394.9 (M+1)。
【0859】
ステップ3:[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(245mg、0.62mmol)含有DMF(10mL)溶液に、Int−260(375mg、0.93mmol)を、続いて、K
2CO
3(215mg、1.56mmol)を添加し、反応物を13時間にわたって室温で撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣に、水(50mL)を添加し、その混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物445mg(94%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.78 (s, 1H), 8.69 − 8.56 (m, 2H), 7.42 − 7.30 (m, 4H), 7.18 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.86 − 4.72 (m, 1H), 4.33 − 4.25 (m, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.61 (dd, J = 10.1, 5.4 Hz, 1H), 3.55 (dd, J = 10.0, 5.8 Hz, 1H), 2.49 − 2.36 (m, 1H), 2.24 − 2.08 (m, 2H), 1.77 − 1.66 (m, 1H), 1.34 − 1.17 (m, 1H), 1.06 (s, 21H), 0.88 (s, 9H), 0.03 (s, 6H)。
【0860】
ステップ4:[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−282。
[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(150mg、0.20mmol)含有EtOH(8.0mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液(2.0mL、0.24mmol)を添加し、その混合物を8時間にわたって室温で撹拌し、反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%〜40%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物113mg(89%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.78 (s, 1H), 8.69 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.43 − 7.29 (m, 4H), 7.18 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.86 − 4.74 (m, 1H), 4.31 (q, J = 4.5 Hz, 1H), 3.96 (s, 2H), 3.74 − 3.63 (m, 2H), 2.49 (dt, J = 13.3, 8.2 Hz, 1H), 2.25 − 2.12 (m, 2H), 1.84 (dt, J = 13.4, 6.7 Hz, 1H), 1.74 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 1.36 − 1.23 (m, 2H), 1.06 (s, 21H)。LCMS (FA): m/z = 646.1 (M+H)。
【0861】
ステップ5:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(110mg、0.17mmol)含有DMF(2.0mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(39.4mg、0.34mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。反応物を0℃に冷却し、飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチした。その混合物をEtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は1%〜5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物101mg(78%)を薄黄色の粘着性の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.79 (s, 1H), 8.72 − 8.59 (m, 2H), 7.45 − 7.30 (m, 4H), 7.19 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.88 − 4.75 (m, 1H), 4.34 (q, J = 5.2 Hz, 1H), 4.27 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 3.96 (s, 2H), 2.67 − 2.53 (m, 1H), 2.43 − 2.30 (m, 1H), 2.22 − 2.11 (m, 1H), 1.90 (dt, J = 13.1, 6.4 Hz, 1H), 1.46 (dt, J = 13.2, 6.6 Hz, 1H), 1.05 (s, 21H)。LCMS (FA): m/z = 725.1 (M+H)
【0862】
ステップ6 {(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3−ブロモベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート(95.0mg、0.13mmol)含有THF(2.0mL)溶液に、室温で4.0MのHCl(2.00mL、8.00mmol)を添加し、その混合物を4時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(60mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物66mg(87%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.68 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.26 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.70 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.48 − 7.35 (m, 3H), 7.35 − 7.20 (m, 2H), 4.88 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.77 − 4.62 (m, 1H), 4.09 (dd, J = 9.6, 6.1 Hz, 1H), 4.04 − 3.87 (m, 4H), 2.31 (dt, J = 13.6, 7.5 Hz, 1H), 2.17 − 2.05 (m, 1H), 2.01 − 1.90 (m, 1H), 1.82 − 1.70 (m, 1H), 1.33 − 1.20 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 569.1 (M+H)。
【0863】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用した。
ステップ2:酸化剤は、A:MnO
2、B:デス−マーチンペルヨージナンであった。
ステップ3:塩基及び溶媒は、A:K
2CO
3/DMF、B:N,N−ジイソプロピルエチルアミン/i−PrOHであった。
ステップ5:反応を、A:トリエチルアミンを用いずに、B:トリエチルアミンを用いて実行した。
ステップ6:脱シリル化剤/溶媒は、A:HCl/THF、B:TBAF/THF、C:TFA/水、D:H
3PO
4/CH
3CNであった
【表57-1】
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【表57-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表57-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表57-4】
[この文献は図面を表示できません]
【0864】
実施例172:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3−エチニルベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。I−70
【化238】
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ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{3−[(トリメチルシリル)エチニル]ベンジル}−2−チエニル)メタノン。
マイクロ波反応管に、Pd(PPh
3)
2Cl
2(10.3mg、0.015mmol)、CuI(2.81mg、0.015mmol)、及びPPh
3(15.5mg、0.06mmol)を装入した。その混合物に、Int−282(190mg、0.29mmol)含有DMF(1.0mL)溶液を、続いて、N,N−ジイソプロピルアミン(1.00mL、7.14mmol)を添加し、その反応容器を、アルゴン下、キャップで密閉した。その混合物に、シリンジを介して(トリメチルシリル)アセチレン(62.5uL、0.44mmol)を添加し、反応物を90℃で1時間にわたって加熱した。反応物はEtOAc(60mL)を含む分液漏斗に移した。その溶液を0.5N HClで、続いて、ブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させた。その混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物162mg(79%)を薄黄色の非晶質固体として得た。LCMS (FA): m/z = 662.4 (M+H)。
【0865】
ステップ2:[4−(3−エチニルベンジル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル](4−{3−[(トリメチルシリル)エチニル]ベンジル}−2−チエニル)メタノン(155mg、0.23mmol)含有MeOH(2.0mL)溶液に、K
2CO
3(64.7mg、0.47mmol)を添加し、その混合物を2時間にわたって室温で撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を水(50mL)で希釈した。その混合物をDCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有DCM)によって精製して、標題化合物91mg(80%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.78 (s, 1H), 8.71 − 8.59 (m, 2H), 7.43 − 7.27 (m, 5H), 7.18 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.86 − 4.73 (m, 1H), 4.36 − 4.27 (m, 1H), 3.97 (s, 2H), 3.76 − 3.63 (m, 2H), 3.06 (s, 1H), 2.55 − 2.42 (m, 1H), 2.25 − 2.12 (m, 2H), 1.84 (dt, J = 13.5, 6.8 Hz, 1H), 1.69 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 1.36 − 1.23 (m, 1H), 1.07 (s, 21H)。LCMS (FA): m/z = 590.3 (M+H)
【0866】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3−エチニルベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
[4−(3−エチニルベンジル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(90.0mg、0.15mmol)含有DMF(2.0mL)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(35.2mg、0.31mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を高真空下で短時間、乾燥させた。残渣をTHF(2.0mL)で希釈し、その溶液に、室温で4.0MのHCl水(2.00mL、8.00mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって40℃で撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(50mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物68mg(87%)をオフホワイト色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.67 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.26 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.69 (s, 1H), 7.41 (d, J = 11.9 Hz, 3H), 7.32 (s, 3H), 4.88 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.77 − 4.63 (m, 1H), 4.16 (s, 1H), 4.08 (dd, J = 9.7, 6.1 Hz, 1H), 4.03 − 3.89 (m, 3H), 3.29 (s, 1H), 2.37 − 2.25 (m, 1H), 2.17 − 2.05 (m, 1H), 2.00 − 1.89 (m, 1H), 1.82 − 1.71 (m, 1H), 1.32 − 1.20 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 513.2 (M+H)。
【0867】
実施例173:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−233
【化239】
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ステップ1:rac−[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(1.06g、4.39mmol)含有THF(60.0mL)溶液に、−78℃、アルゴン雰囲気下で2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(3.92mL、9.81mmol)を添加し、その混合物を15分間にわたって撹拌した。その混合物に、−78℃でInt−120(1.00g、3.99mmol)をTHF(10.0mL、123mmol)中の溶液として添加し、反応物を−78℃で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を、AcOH(0.60g、9.97mmol)含有THF(15mL)溶液の添加によってクエンチし、その溶液を室温に加温した。水を添加し、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.14g(78%)を得た。LCMS (FA): m/z = 366.9 (M+H)。
【0868】
ステップ2:[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール(243mg、0.67mmol)含有DCM(30mL)溶液に、MnO
2(578mg、6.65mmol)を添加し、その混合物を19時間にわたって室温で撹拌した。反応物を、セライトパッドで濾過し、残留固体を、DCMで複数回洗浄した。濾液を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物182mg(75%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.13 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.37 − 7.28 (m, 2H), 7.19 − 7.13 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 4.14 (s, 2H), 2.51 (s, 3H)。
【0869】
ステップ3:[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール(Int−259、46mg、0.16mmol)含有i−PrOH(8.0mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.95mmol)を、続いて、[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(71.5mg、0.20mmol)を添加し、反応物を50℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物36.1mg(37%)を得た。LCMS (FA): m/z = 614.3 (M+H)。
【0870】
ステップ4:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(51.1mg、0.08mmol)含有THF(8.0mL)溶液に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(58uL、0.33mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(19.2mg、0.17mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は10%〜60%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物38.7mg(67%)を得た。LCMS (FA): m/z = 693.3 (M+H)。
【0871】
ステップ5:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[5−(3−クロロベンジル)−3−メチル−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メチルスルファマート(48.1mg、0.07mmol)をTFA(7.20mL、93.4mmol)及び水(0.80mL、44mmol)の溶液中に溶解させた。反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をMeOH(5mL)及びトリエチルアミン(0.5mL)で希釈した。その混合物を真空中で濃縮した後に、残渣をEtOAc(20mL)で希釈し、その混合物を水(×2)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物28.3mg(76%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.67 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.57 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.29 − 7.20 (m, 3H), 7.12 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 5.75 − 5.58 (br s, 2H), 4.81 − 4.69 (m, 1H), 4.38 − 4.28 (m, 2H), 4.23 (dd, J = 9.9, 5.8 Hz, 1H), 4.08 (s, 2H), 2.73 − 2.24 (m, 6H), 2.20 − 2.09 (m, 1H), 2.03 − 1.93 (m, 1H), 1.48 − 1.37 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 537.1 (M+H)。
【0872】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用した。
ステップ3:塩基/溶媒は、A:N,N−ジイソプロピルエチルアミン/i−PrOH、B:K
2CO
3/DMF、C:トリエチルアミン/DMFであった。
ステップ4:反応を、A:トリエチルアミンを用いずに、B:トリエチルアミンを用いて実行した。
ステップ5:脱シリル化剤/溶媒は、A:HCl/THF、B:TBAF/THF、C:TFA/水、D:H
3PO
4/CH
3CN、E:TAS−F/DMFであった。
【表58-1】
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【表58-2】
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【表58-3】
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【表58-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表58-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表58-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表58-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表58-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表58-9】
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【表58-10】
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【表58-11】
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**ジアステレオマーを、ステップ3においてシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、実施例133、ステップ6と類似の様式で分割した。
【0873】
実施例174:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート I−283
【化240】
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ステップ1:tert−ブチル1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、Int−204から開始して調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.05 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 7.26 − 7.17 (m, 3H), 7.12 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.40 − 6.10 (m, 2H), 3.10 (s, 1H), 2.97 (s, 1H), 2.89 − 2.69 (m, 2H), 1.50 (s, 9H)。
【0874】
ステップ2:tert−ブチル1−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.13 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.28 − 7.21 (m, 3H), 7.11 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.36 (s, 1H), 3.12 (s, 1H), 3.06 − 2.91 (m, 1H), 2.76 (d, J = 16.0 Hz, 1H), 1.47 (s, 9H)。
【0875】
ステップ3:tert−ブチル(1S)−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート及びtert−ブチル(1R)−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート。
標題化合物を、実施例131、ステップ9と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 708.1 (M+H)
【0876】
ステップ4:tert−ブチル(1S)−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(スルファモイルオキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート及びtert−ブチル(1R)−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(スルファモイルオキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
標題化合物を実施例134、ステップ4と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 787.1 (M+H)
【0877】
ステップ5:tert−ブチル(1S)−1−[5−[4−[[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート及びtert−ブチル(1R)−1−[5−[4−[[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
ステップ4からの生成物混合物(391.57mg、0.49812mmol)含有THF(7.73mL)溶液に、室温でTBAF水和物(278.4mg、0.9962mmol)含有THF(7.73mL、95.3mmol)溶液を添加し、その混合物を3時間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜90%のEtOAc含有ヘキサンで溶離)によって精製して、標題化合物混合物245mgを薄黄色の非晶質固体として得た。LCMS (FA): m/z = 630.9 (M+H)
【0878】
ステップ6:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(1R)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(1S)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ5の生成物混合物(245.0mg、0.3890mmol)を含有するフラスコに、TFA(3.08mL、39.9mmol)を添加し、その混合物を室温で15分間にわたって撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣に、少量の飽和NaHCO
3を添加した。生じた混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィー(50%DCMを含む混合溶液((2%NH4OH:5%MeOH:43%CH
3CNの50%DCM)で3分間、次いで、100%混合溶液(2%NH4OH:5%MeOH:43%CH
3CNの50%DCM)へと勾配させて溶離)によって精製して、標題化合物混合物196mgを薄黄色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ 8.73 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.19 (d, J = 3.9 Hz, 2H), 7.17 − 7.07 (m, 1H), 6.89 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 5.32 (s, 1H), 4.83 − 4.73 (m, 1H), 4.26 − 4.11 (m, 3H), 3.26 − 3.16 (m, 1H), 3.15 − 2.90 (m, 3H), 2.56 − 2.45 (m, 1H), 2.33 − 2.21 (m, 1H), 2.22 − 2.09 (m, 1H), 1.95 − 1.85 (m, 1H), 1.49 − 1.36 (m, 1H)、 LCMS: (FA) M+1 530.4
【0879】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用した。
ステップ3:塩基/溶媒は、A:N,N−ジイソプロピルエチルアミン/i−PrOH、B:K
2CO
3/DMF、C:トリエチルアミン/DMFであった。
ステップ4:反応を、A:トリエチルアミンを用いずに、B:トリエチルアミンを用いて実行した。
最終脱保護条件は、A:上記ステップ5及び6と類似するもの、B:ステップ5と類似するもの、C:ステップ5と類似する、脱保護剤及び溶媒としてTFA/水を使用するもの、D:ステップ5と類似する、脱保護剤及び溶媒としてH
3PO
4/CH
3CNを使用するもの、E:ステップ5と類似する、脱保護剤及び溶媒としてHCl/MeOHを使用するものであった。条件B、C、D、またはEを使用する場合、ステップ6は行わなかった。
【表59-1】
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【表59-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表59-3】
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**ジアステレオマーを、ステップ3においてシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、実施例133、ステップ6と類似の様式で分割した。
【0880】
実施例175:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−240
【化241】
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ステップ1:rac−2−{5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}プロパン−2−オール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、Int−68から開始して調製した。LCMS (FA): m/z = 285.3 (M+H)。
【0881】
ステップ2:(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−チエニル]メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 283.3 (M+H)。
【0882】
ステップ3:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート。
丸底フラスコに、Int−259(115mg、0.40mmol)、(4−クロロピリミジン−5−イル)[4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−2−チエニル]メタノン(94mg、0.33mmol)、DMF(5.0mL)、及びトリエチルアミン(92.7uL、0.67mmol)を添加した。反応物を室温で5時間にわたって撹拌した。その混合物に、クロロスルホンアミド(57.6mg、0.50mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって室温で撹拌した。次いで、その混合物に3M HCl(2mL)を添加し、生じた混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物89mg(59%)を得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.77 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.73 (s, 1H), 4.86 − 4.74 (m, 1H), 4.31 − 4.08 (m, 3H), 2.61 − 2.45 (m, 1H), 2.38 − 2.23 (m, 1H), 2.22 − 2.11 (m, 1H), 2.00 − 1.84 (m, 1H), 1.57 (s, 6H), 1.47 − 1.35 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z =457.3 (M+H)。
【0883】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。
【表60】
[この文献は図面を表示できません]
【0884】
実施例176:{(1R,2R,3R,4R)−4−[(5−{[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−フルオロ−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−205
【化242】
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ステップ1:rac−[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、アルデヒドInt−116で開始して調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.99 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 7.38 − 7.25 (m, 3H), 7.22 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 6.76 (q, J = 3.6 Hz, 2H), 6.64 (d, J = 4.2 Hz, 1H), 6.06 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.10 (s, 2H)。
【0885】
ステップ2:[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、例示的な実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 349.2 (M+H)。
【0886】
ステップ3:[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル](4−{[(1R,2R,3R,4R)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン
(1R,2R,3R,5R)−3−アミノ−2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノールヒドロクロリド(146mg、0.79mmol)(合成については、Biggadike,K.et al.J.Chem.Soc.Perkin Trans.1988,3,549〜554、Borthwick,A.D.et al.J.Med.Chem.1990,33,179〜186を参照されたい)含有i−PrOH(7.9mL)溶液に、[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(183mg、0.52mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(203mg、1.57mmol)を添加した。反応混合物を室温で19時間にわたって撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物195mg(81%)を薄黄色の油として得た。LCMS (FA): m/z = 462.1 (M+H)。
【0887】
ステップ4:(4−{[(1R,2R,3R,4R)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルオロシクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノン
[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル](4−{[(1R,2R,3R,4R)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン(195mg、0.42mmol)含有DMF(5.0mL)溶液に、TBSCl(191mg、1.27mmol)及び1H−イミダゾール(114mg、1.67mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間にわたって撹拌し、次いで、水でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を10%LiCl水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物190mg(65%)を透明な油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.69 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.39 − 8.34 (m, 1H), 7.57 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 7.35 − 7.32 (m, 1H), 7.32 − 7.20 (m, 3H), 7.02 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 4.82 − 4.79 (m, 1H), 4.68 − 4.63 (m, 1H), 4.19 (s, 2H), 4.10 − 4.01 (m, 1H), 3.53 − 3.48 (m, 2H), 2.17 − 2.08 (m, 1H), 1.40 − 1.29 (m, 1H), 0.79 (s, 9H), 0.76 (s, 9H), −0.00 (s, 6H), −0.06 (d, J = 2.8 Hz, 6H)。LCMS (FA): m/z = 690.5 (M+H)。
【0888】
ステップ5:(4−{[(1R,2R,3R,4R)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノン。
(4−{[(1R,2R,3R,4R)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−2−フルオロシクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノン(0.19g、0.28mmol)含有EtOH(13.0mL)の0℃冷却溶液に、1%HCl含有EtOH(11.4mL、1.38mmol)を添加した。反応混合物を冷蔵庫内に24時間にわたって置き、次いで、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物78mg(49%)を透明な油として得た。LCMS (FA): m/z = 576.2 (M+H)。
【0889】
ステップ4:{(1R,2R,3R,4R)−4−[(5−{[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−3−フルオロ−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
(4−{[(1R,2R,3R,4R)−3−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)[5−(3−クロロベンジル)−2−チエニル]メタノン(78mg、0.14mmol)含有DMF(2.1mL)溶液に、クロロスルホンアミド(47mg、0.41mmol)及びトリエチルアミン(94.5uL、0.68mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間にわたって撹拌し、続いて、HClの3.0M溶液(1.71mL、5.14mmol)を添加した。生じた混合物を室温で1時間にわたって撹拌し、次いで、飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物20mg(27%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.78 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.45 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.67 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.48 (s, 2H), 7.45 − 7.42 (m, 1H), 7.41 − 7.30 (m, 3H), 7.12 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 5.60 − 5.48 (m, 1H), 4.79 − 4.67 (m, 1H), 4.29 (s, 2H), 4.15 − 3.98 (m, 2H), 3.97 − 3.87 (m, 1H), 2.47 − 2.42 (m, 1H), 2.37 − 2.24 (m, 2H), 2.22 − 2.08 (m, 1H), 1.55 − 1.42 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 541.2 (M+H)。
【0890】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。記載の反応ステップにおいて、次の代替条件を使用した。
ステップ6:反応を、A:トリエチルアミンを用いて、B:トリエチルアミンを用いずに実行した。
ステップ7:脱シリル化剤/溶媒は、A:H
3PO
4/CH
3CN、B:TBAF/THF、C:HCl/THFであった。
【表61】
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**ジアステレオマーを、ステップ3においてシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって、実施例133、ステップ6と類似の様式で分割した。
【0891】
実施例177:[(1R,2R,3R,4R)−4−({5−[(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−3−フルオロ−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−162
【化243】
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ステップ1:rac−(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、アルデヒドInt−67で開始して調製した。LCMS (FA): m/z = 352.9 (M+H)
【0892】
ステップ2:(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 350.8 (M+H)
【0893】
ステップ3:(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)(4−{[(1R,2R,3R,4R)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン。
(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(0.11g、0.31mmol)及び(1R,2R,3R,5R)−3−アミノ−2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)シクロペンタノールヒドロクロリド(70.2mg、0.38mmol)(合成については、Biggadike,K.et al.J.Chem.Soc.Perkin Trans.1988,3,549〜554、Borthwick,A.D.et al.J.Med.Chem.1990,33,179〜186を参照されたい)を反応容器内で秤量した。この混合物に、i−PrOH(3.8mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.95mmol)を添加し、生じた混合物を50℃で16時間にわたって撹拌した。反応物を室温に冷却し、反応物を真空中で濃縮した。粗製生成物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH/DCM)で精製して、標題化合物(収量147mg)を得た。LCMS (FA): m/z = 541.0 (M+H)
【0894】
ステップ4:tert−ブチル({[(1R,2R,3R,4R)−4−({5−[(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−3−フルオロ−2−ヒドロキシシクロペンチル]メトキシ}スルホニル)カルバマート。
(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)(4−{[(1R,2R,3R,4R)−2−フルオロ−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン(0.13g、0.28mmol)含有NMP(1.4mL)及びCH
3CN(0.69mL、13mmol)の溶液に、PPTS(70.7mg、0.28mmol)を添加した。その混合物に、(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イルスルホニル)(tert−ブトキシカルボニル)アザニド−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンヒドロクロリド(0.37g、0.84mmol)を、続いて、追加のアリコットの(4−アザ−1−アゾニアビシクロ[2.2.2]オクタ−1−イルスルホニル)(tert−ブトキシカルボニル)アザニド−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンヒドロクロリド(合計525mg、1.19mmol)を、反応が完了するまで添加した。反応物を水の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜10%MeOH/DCM)で精製して、標題化合物(収量180mg)を得た。LCMS (FA): m/z = 641.0 (M+H)
【0895】
ステップ5[(1R,2R,3R,4R)−4−({5−[(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−3−フルオロ−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
tert−ブチル({[(1R,2R,3R,4R)−4−({5−[(4−ベンジル−5−クロロ−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−3−フルオロ−2−ヒドロキシシクロペンチル]メトキシ}スルホニル)カルバマート(0.18g、0.28mmol)含有CH
3CN(2.8mL)溶液を0℃に冷却した。この混合物に、12.0M(1.87mL、22.2mmol)を添加した。次いで、その混合物を室温で30時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチした。その混合物を少量の水で希釈し、EtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。その粗製混合物を分取HPLCによって精製して、標題化合物(収量65mg)(43%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.78 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.42 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.50 (s, 2H), 7.34 − 7.24 (m, 4H), 7.24 − 7.17 (m, 1H), 5.76 − 5.39 (m, 1H), 4.93 − 4.61 (m, 2H), 4.10 (dd, J = 9.8, 5.9 Hz, 1H), 4.05 − 3.96 (m, 3H), 3.91 (dd, J = 22.3, 4.2 Hz, 1H), 2.34 − 2.24 (m, 1H), 2.20 − 2.12 (m, 1H), 1.55 − 1.42 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 541.0 (M+H)
【0896】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。ステップ5において、記載の脱シリル化剤及び溶媒を使用した。
【表62】
[この文献は図面を表示できません]
【0897】
実施例178:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロキシプロピル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロキシプロピル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。I−49
【化244】
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ステップ1:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1S)−1−(3−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロキシプロピル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(1R)−1−(3−クロロフェニル)−1,3−ジヒドロキシプロピル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
I−67(40.0mg、66.7umol)含有THF(3.0mL)溶液に、1.0MのHCl(3.00mL、3.00mmol)を添加し、その混合物を10分間にわたって40℃で撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物22mg(53%)を得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.79 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.53 − 7.46 (m, 1H), 7.41 − 7.36 (m, 1H), 7.34 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.31 − 7.27 (m, 1H), 4.86 − 4.78 (m, 1H), 4.27 − 4.14 (m, 3H), 3.65 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 2.85 − 2.75 (m, 1H), 2.61 − 2.48 (m, 2H), 2.35 − 2.24 (m, 1H), 2.23 − 2.13 (m, 1H), 1.99 − 1.89 (m, 1H), 1.58 − 1.48 (m, 1H)。LCMS (AA): m/z = 619.2 (M+H)
【0898】
実施例179:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−3、及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[1−(3−ブロモフェニル)ビニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−164
【化245】
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ステップ1:(4−{1−(3−ブロモフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、Int−141から開始して調製した。304mg(71%)LCMS (AA): m/z = 499.2 (M+1)。
【0899】
ステップ2:rac−(4−{1−(3−ブロモフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。246mg(81%)
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.10 (s, 1H), 8.72 − 8.69 (m, 1H), 7.70 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.35 (ddd, J = 7.7, 1.9, 1.2 Hz, 1H), 7.24 − 7.19 (m, 2H), 7.15 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 1.91 (s, 3H), 0.01 (s, 9H)。
【0900】
ステップ3:(4−{(1S)−1−(3−ブロモフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び(4−{(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−[(トリメチルシリル)オキシ]エチル}−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
Int−262(287mg、0.74mmol)をTFA10ml中に室温で溶解させ、次いで、1時間にわたって室温で撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、残渣をi−PrOH(20.0mL)で溶解させた。その溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.86mL、4.94mmol)を、続いて、Int−141(245mg、0.49mmol)を添加し、反応物を4時間にわたって70℃で撹拌した。室温に冷却した後に、反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜50%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物289mg(78%)を得た。LCMS (AA): m/z = 746.5 (M+H)
【0901】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[1−(3−ブロモフェニル)ビニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ3の生成物混合物(289mg、0.39mmol)含有DMF(6.0mL)溶液に、クロロスルホンアミド(134mg、1.16mmol)を添加し、反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を水25ml及び飽和NaHCO
325mlの溶液に注ぎ入れた。その混合物をEtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をTHF(10.0mL)中に溶解させ、次いで、この溶液に、TBAF水和物(541mg、1.94mmol)を添加した。反応物を室温で終夜撹拌した。その混合物を飽和NaHCO
3溶液30mlに注ぎ入れ、次いで、EtOAc(30ml×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮乾固し、分取HPLCによって精製して、標題化合物を以下のとおりに得た。
【0902】
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−1−(3−ブロモフェニル)−1−ヒドロキシエチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−3。
97.3mg(42%)。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.67 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.82 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.68 (t, J = 1.9 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.45 − 7.38 (m, 2H), 7.30 − 7.19 (m, 1H), 4.80 (p, J = 8.1 Hz, 1H), 4.26 − 4.15 (m, 3H), 2.50 (m, 1H), 2.33 − 2.23 (m, 1H), 2.16 (m, 1H), 1.92 (s, 3H), 1.91 − 1.86 (m, 1H), 1.42 (m, 1H)。LCMS (AA): m/z = 599.0 (M+1)。
【0903】
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[1−(3−ブロモフェニル)ビニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−164
24.3mg(11%)。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.78 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.60 − 7.48 (m, 2H), 7.40 − 7.27 (m, 2H), 5.71 (s, 1H), 5.48 (s, 1H), 4.82 (dd, J = 16.2, 8.0 Hz, 1H), 4.20 (qd, J = 9.9, 5.9 Hz, 3H), 2.59 − 2.47 (m, 1H), 2.33 − 2.24 (m, 1H), 2.18 (ddd, J = 12.8, 7.9, 4.6 Hz, 1H), 1.92 (dd, J = 10.3, 5.0 Hz, 1H), 1.46 (dt, J = 13.0, 9.1 Hz, 1H)。LCMS (AA): m/z = 581.0 (M+1)。
【0904】
実施例180:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4,5−ジベンジル−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−144
【化246】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:rac−(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、4−ブロモ−5−クロロチオフェン−2−カルボアルデヒドから開始して調製した。LCMS (FA): m/z = 340.9 (M+1)
【0905】
ステップ2:(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.15 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 7.27 (s, 1H)
【0906】
ステップ3:(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(1.00g、2.96mmol)及び{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール(1.28g、4.44mmol)含有DMF(29mL)溶液に、室温でK
2CO
3(1.23g、8.88mmol)を添加し、生じた混合物を2時間にわたって撹拌した。反応物をEtOAcで希釈し、水(×2)で洗浄した。水溶液をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%〜40%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を薄黄色のゴム(収量1.31g)として得た。LCMS (FA): m/z = 592.2 (M+1)
【0907】
ステップ4:(4,5−ジベンジル−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
(4−ブロモ−5−クロロ−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(103mg、0.18mmol)含有トルエン(2.0mL)及び水(0.20mL、11.1mmol)の溶液に、Cs
2CO
3(285mg、0.87mmol)を添加し、アルゴンを5分間にわたって吹き込んだ。ベンジルトリフルオロホウ酸カリウム塩(173mg、0.87mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド(7.19mg、8.74umol)を添加し、バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応物を5時間にわたって100℃で加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、セライトのパッドで濾過した。濾液を水(×2)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は30%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物を黄色の油(収量34mg)として得た。LCMS (FA): m/z = 656.4 (M+1)。
【0908】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−({5−[(4,5−ジベンジル−2−チエニル)カルボニル]ピリミジン−4−イル}アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
(4,5−ジベンジル−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(33mg、0.050mmol)含有DMF(1.0mL)溶液を0℃に冷却し、それに、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(32.5mg、0.28mmol)を添加し、反応物を0℃で30分間にわたって撹拌した。反応物に、0℃で3.0M HCl水を添加し、その混合物を室温に加温した。終夜撹拌した後に、反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機抽出物を10%LiCl水溶液(×3)、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は7%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物をオフホワイト色の固体(収量24mg)として得た。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.62 (s, 1H), 8.53 (s, 1H), 7.38 (s, 1H), 7.33 − 7.11 (m, 10H), 4.81 − 4.70 (m, 1H), 4.22 − 4.10 (m, 5H), 3.99 (s, 2H), 2.54 − 2.42 (m, 1H), 2.30 − 2.08 (m, 2H), 1.93 − 1.81 (m, 1H), 1.46 − 1.34 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 579.4 (M+1)。
【0909】
実施例181:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート(ピーク1) I−73a
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート(ピーク2) I−73b
【化247】
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ステップ1:rac−({4−[(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン。
Int−89(0.841g、2.03mmol)含有THF(20.0mL)溶液に、60%NaH含有鉱油(293mg、6.10mmol)を、続いて、MeI(0.38mL、6.10mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって50℃で加熱した。その溶液を飽和NH
4Cl溶液30mlに注ぎ入れ、その混合物をDCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜35%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物721mg(83%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.44 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.36 − 7.29 (m, 1H), 7.20 − 7.17 (m, 1H), 7.13 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.97 (m, 1H), 6.67 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 5.10 (s, 1H), 4.72 (s, 2H), 3.28 (s, 3H), 0.85 − 0.82 (s, 9H), 0.00 (s, 6H)。
【0910】
ステップ2:rac−4−[(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]チオフェン−2−カルボアルデヒド。
({4−[(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}メトキシ)(tert−ブチル)ジメチルシラン(352mg、0.82mmol)を含む1%HCl含有EtOH(20mL)溶液を室温で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液30mlに注ぎ入れ、次いで、DCM(30mL×2)で抽出した。有機層を真空中で濃縮し、残渣をDCM(30mL)中に溶解させた。その溶液に、MnO
2(1.07g、12.4mmol)を添加し、その混合物を40℃で3時間にわたって撹拌した。反応混合物を、セライトパッドで濾過し、濾過ケークをDCMで洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜35%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物182mg(71%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.86 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.63 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.59 (q, J = 1.3 Hz, 1H), 7.55 − 7.52 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.32 − 7.22 (m, 2H), 5.26 (s, 1H), 3.40 (s, 3H)。
【0911】
ステップ3:{4−[(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例131ステップ7と類似の様式で調製した。185mg(74%)LCMS (AA): m/z = 426.9 (M+H)。
【0912】
ステップ4:rac−{4−[(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。168mg(91%)。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.12 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.49 − 7.40 (m, 2H), 7.34 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.27 − 7.20 (m, 2H), 5.20 (s, 1H), 3.34 (s, 3H)。
【0913】
ステップ5:{4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン及び{4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
rac−{4−[(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(168mg、0.40mmol)、アミンInt−260(175mg、0.44mmol)、及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL、0.79mmol)を、i−PrOH(20.0mL)中に溶解させた。反応物を60℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を1%HCl含有EtOH溶液25mL中に溶解させた。その混合物を室温で15分間にわたって撹拌した。その溶液を飽和NaHCO
3溶液30mlに注ぎ入れ、次いで、DCM(30mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜70%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物201mg(75%)を得た。LCMS (AA): m/z = 676.1 (M+H)
【0914】
ステップ6:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
{4−[(S及びR)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(63.2mg、0.09mmol)含有DMF(3.0mL)溶液に、クロロスルホンアミド(32.5g、0.28mmol)を添加し、反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を水25ml及び飽和NaHCO
325mlの溶液に注ぎ入れた。その混合物をEtOAc(40mL×2)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をTFA(14.0mL)及び水(6.0mL)の溶液中に溶解させた。その混合物を40℃で30分間にわたって撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、MeOH5ml、水25ml、及び飽和NaHCO
3溶液25mlを添加した。生じた混合物をEtOAc(40ml×3)で抽出し、合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%MeOH含有EtOAc)によって精製して、ジアステレオアイソフォーム混合物を得た。生成物をキラルSFC(CHIRALPAK IA4.6×100mm、35/65の0.3%DEA含有EtOH/CO2、3mL/分、10MPa)によって分離した。
【0915】
ピーク1:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
7.4mg(13%)
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.67 (s, 1H), 8.58 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.47 − 7.43 (m, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.31 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.41 (s, 1H), 4.79 (q, J = 8.0 Hz, 1H), 4.23 − 4.14 (m, 3H), 3.39 (s, 3H), 2.57 − 2.44 (m, 1H), 2.27 (m, 1H), 2.20 − 2.13 (m, 1H), 1.96 − 1.86 (m, 1H), 1.42 (m, 1H)。LCMS (AA): m/z = 599.1 (M+H)
【0916】
ピーク2:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−(3−ブロモフェニル)(メトキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
5.1mg(9%)
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.68 (s, 1H), 8.59 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 7.55 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.39 (s, 1H), 7.31 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 5.42 (s, 1H), 4.87 − 4.77 (m, 1H), 4.24 − 4.13 (m, 3H), 3.39 (s, 3H), 2.51 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.16 (m, 1H), 1.94 (m, 1H), 1.43 (m, 1H)。 LCMS (AA): m/z = 599.1 (M+H)。
【0917】
実施例182:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート(ピーク1) I−14a
及び
[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート(ピーク2) I−14b
【化248】
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ステップ1:N−[(S)−{2−クロロ−5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド、N−[(R)−{2−クロロ−5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド、N−[(S)−{2−クロロ−5−[(R)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド、及びN−[(R)−{2−クロロ−5−[(S)−(4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、Int−136から開始して調製した。LCMS (FA): m/z = 506.0 (M+H)。
【0918】
ステップ2:rac−N−[{2−クロロ−5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド Int−286。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。LCMS (FA): m/z = 504.0 (M+H)。
【0919】
ステップ3:N−[(S)−{2−クロロ−5−[(4−{[(3aS,4R,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド及びN−[(R)−{2−クロロ−5−[(4−{[(3aS,4R,6R,6aR)−6−(ヒドロキシメチル)−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]アミノ}ピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
[(3aR,4R,6R,6aS)−6−アミノ−2,2−ジメチルテトラヒドロ−3aH−シクロペンタ[d][1,3]ジオキソール−4−イル]メタノールヒドロクロリド(160mg、0.72mmol)(この出発物質の合成については、Claiborne,C.F.et al.PCT出願公開WO2008/019124を参照されたい)、N−[{2−クロロ−5−[(4−クロロピリミジン−5−イル)カルボニル]−3−チエニル}(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(0.30g、0.60mmol)、及びK
2CO
3(247mg、1.79mmol)含有DMF(9.0mL)室温で8時間にわたって撹拌した。反応物を水の添加によってクエンチした。固体が沈澱し、それを濾過によって収集し、水で洗浄した。固体を高真空で終夜乾燥させて、標題化合物290mgを得た。LCMS (FA): m/z = 655.0 (M+H)
【0920】
ステップ4:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ3の生成物混合物(0.28g、0.43mmol)含有DMF(2.7mL)及びTHF(2.7mL)の溶液を−78℃に冷却し、それに、トリエチルアミン(1.19mL、8.57mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(0.89g、7.71mmol)を添加し、その混合物を−78℃で1時間にわたって撹拌した。反応混合物に、追加のDMF(1mL)、THF(1mL)、トリエチルアミン(0.30mL、2.14mmol)、及びクロロスルホンアミド(0.25g、2.14mmol)を添加し、撹拌を−78℃で2時間にわたって継続した。その混合物に1.250MのHCl含有EtOH(16.8mL、21.0mmol)を添加し、反応物を室温に加温した。45分間にわたって室温で撹拌した後に、3.0MのHCl水(7.10mL、21.3mmol)を添加し、その混合物を18時間にわたって撹拌した。反応物を、pH9まで飽和NaHCO
3を添加することによってクエンチした。生じた混合物を水とEtOAcに分液した。層を分離し、水層をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製生成物をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜15%MeOH/DCM)で精製して、標題化合物の混合物(収量118mg)を得た。LCMS (FA): m/z = 590.0 (M+H)。
【0921】
ステップ5:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
ステップ4の2種の生成物ジアステレオマーの混合物(115mg、0.20mmol)を、個々のジアステレオマーを得るためにキラルHPLCによって分離して、I−14a(27mg、第1溶離化合物)及びI−14b(42mg、第2溶離化合物)を得た。
【0922】
ピーク1:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
I−14a
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.73 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.31 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.49 − 7.30 (br s, 2H), 7.37 − 7.25 (m, 3H), 5.13 (s, 1H), 4.85 (d, J = 5.9 Hz, 1H), 4.70 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.47 (p, J = 7.8 Hz, 1H), 4.06 (dd, J = 9.8, 6.1 Hz, 1H), 3.96 (dd, J = 9.7, 6.7 Hz, 1H), 3.83 − 3.74 (m, 1H), 3.70 (q, J = 4.6 Hz, 1H), 2.77 − 2.54 (br s, 2H), 2.28 (dt, J = 12.7, 8.3 Hz, 1H), 2.23 − 2.12 (m, 1H), 1.16 (dt, J = 12.7, 8.8 Hz, 1H)。
【0923】
ピーク2:[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(S)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2R,3S,4R)−4−{[5−({4−[(R)−アミノ(3−クロロフェニル)メチル]−5−クロロ−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2,3−ジヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
I−14b
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.75 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.59 − 8.36 (br s, 2H), 8.32 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.50 − 7.41 (br s, 2H), 7.41 − 7.30 (m, 3H), 5.29 (s, 1H), 4.95 − 4.81 (br s, 1H), 4.74 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.54 − 4.41 (m, 1H), 4.07 (dd, J = 9.7, 6.1 Hz, 1H), 3.97 (dd, J = 11.4, 6.7 Hz, 2H), 3.84 − 3.76 (m, 1H), 3.74 − 3.67 (m, 1H), 2.28 (dt, J = 12.6, 8.4 Hz, 1H), 2.23 − 2.14 (m, 1H), 1.19 − 1.14 (m, 1H)。
【0924】
実施例183:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(メチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(メチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−95
【化249】
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ステップ1:N−[(S)−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロ−3−チエニル)(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド
及び
N−[(R)−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロ−3−チエニル)(3−クロロフェニル)メチル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド。
Int−260(192mg、0.48mmol)含有i−PrOH(20.0mL)溶液に、室温でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL、2.60mmol)を、続いて、Int−286(120mg、0.24mmol)を添加し、反応物を70℃で4時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜80%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物混合物186mg(90%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.74及び8.71 (それぞれs, 合わせて1H), 8.65及び8.63 (それぞれs, 合わせて1H), 8.53 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.47及び7.42 (それぞれs, 合わせて1H), 7.38 − 7.21 (m, 4H), 5.81 − 5.72 (m, 1H), 4.86 − 4.73 (m, 1H), 4.33 − 4.27 (m, 1H), 3.84 − 3.76 (m, 1H), 3.66 − 3.58 (m, 1H), 3.58 − 3.51 (m, 1H), 2.50 − 2.37 (m, 1H), 2.24 − 2.08 (m, 2H), 1.77 − 1.64 (m, 1H), 1.34 − 1.18 (m, 10H), 1.09 − 1.01 (m, 21H), 0.90 − 0.84 (m, 9H), 0.06 − −0.00 (m, 6H)。
【0925】
ステップ2:N−[(S)−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロ−3−チエニル)(3−クロロフェニル)メチル]−N,2−ジメチルプロパン−2−スルフィンアミド
及び
N−[(R)−(5−{[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]カルボニル}−2−クロロ−3−チエニル)(3−クロロフェニル)メチル]−N,2−ジメチルプロパン−2−スルフィンアミド。
ステップ1の生成物混合物(117mg、0.14mmol)含有THF(10.0mL)溶液に、室温で1.0Mのt−BuOK含有THF(0.40mL、0.40mmol)を滴下添加し、反応物を室温で30分間にわたって撹拌した。その溶液を0℃で冷却し、その溶液に、MeI(0.04mL、0.67mmol)を添加した。反応物を0℃で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液に注ぎ入れ、次いで、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は0%〜55%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物47.6mg(40%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.68 (s, 1H), 8.60 (s, 1H), 8.58 − 8.48 (m, 1H), 7.41 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.75 (d, J = 17.1 Hz, 1H), 4.76 (h, J = 7.4 Hz, 1H), 4.26 (m, 1H), 3.62 − 3.46 (m, 2H), 2.57 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 2.44 − 2.35 (m, 1H), 2.18 − 2.06 (m, 2H), 1.67 (tdd, J = 12.9, 8.1, 3.9 Hz, 1H), 1.02 (s, 21H), 0.88 (m, 1H), 0.86 − 0.80 (s, 9H), −0.00 (s, 6H)。
【0926】
ステップ3:{5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(メチルアミノ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン
及び
{5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(メチルアミノ)メチル]−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
ステップ2の生成物混合物(182mg、0.21mmol)を含むEtOH含有1%HCl(20mL)溶液を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3溶液に注ぎ入れ、その混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を濃縮乾固して、粗製標題化合物142mg(93%)を得た。LCMS (FA): m/z = 663.7 (M+H)。
【0927】
ステップ4:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)(メチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)(メチルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ3の生成物混合物(157mg、0.21mmol)含有DMF(5.0mL)溶液に、0℃でクロロスルホンアミド(73.7mg、0.64mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3溶液に注ぎ入れ、生じた混合物をDCM(×3)で抽出した。合わせた有機層を真空中で濃縮した。残渣を、TFA(8.00mL、104mmol)及び水(2.00mL、111mmol)の溶液中に溶解させ、その混合物を1時間にわたって50℃で加熱した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣をMeOH(15mL)中に溶解させ、続いて、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1mL)を添加した。その混合物を真空中で濃縮した後に、残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物29.7mg(24%)を得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.72 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 8.63 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.49 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.42 − 7.31 (m, 3H), 5.11 (s, 1H), 4.81 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.27 − 4.02 (m, 3H), 2.45 (s, 3H), 2.35 − 2.04 (m, 2H), 1.97 − 1.84 (m, 1H), 1.44 (m, 1H), 0.95 (m, 1H)。LCMS (FA): m/z = 586.1 (M+H)。
【0928】
実施例184:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
または
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−267
【化250】
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一つ口丸底フラスコ内に、[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−クロロ−4−[(1R)−7−フルオロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマートまたは[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−クロロ−4−[(1S)−7−フルオロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート(I−294、0.499g、0.856mmol)を溶解させたEtOAc(15.0mL、154mmol)及びトリエチルアミン(0.358mL、2.57mmol)を添加した。その混合物を窒素で脱気した。次いで、Pd/C(10重量%、0.500g、37.5mmol)を添加し、その混合物をH2(g)バルーン(3×)でパージした。生じた混合物を室温で1日、H2(g)のバルーン下で撹拌した。バルーンを取り外し、その溶液をアルゴンでパージした。次いで、その混合物を、セライトで濾過し、EtOAc(3×)ですすいだ。濾液を濃縮乾固し、残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(40gカラム、20分かけて0〜10%MeOH/DCMで溶離)によって精製して、生成物0.359g(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.65 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.25 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 7.42 (s, 2H), 7.28 − 7.22 (m, 1H), 7.09 − 7.01 (m, 1H), 6.72 − 6.65 (m, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.93 − 4.82 (m, 1H), 4.76 − 4.64 (m, 1H), 4.12 − 3.99 (m, 2H), 3.98 − 3.91 (m, 2H), 3.86 − 3.78 (m, 1H), 2.99 − 2.87 (m, 1H), 2.82 − 2.73 (m, 1H), 2.37 − 2.25 (m, 1H), 2.16 − 2.06 (m, 1H), 2.00 − 1.91 (m, 1H), 1.82 − 1.71 (m, 1H), 1.33 − 1.22 (m, 1H)、 LCMS: (FA) M+1 549.1。
【0929】
実施例185:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−エチニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−7−エチニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマートI−252
【化251】
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ステップ1〜4:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−メチル−4−[(1R)−7−(2−トリメチルシリルエチニル)イソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−メチル−4−[(1S)−7−(2−トリメチルシリルエチニル)イソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ1〜4を、実施例173、ステップ1〜4と類似の様式で、アルデヒドInt−224で開始して行った。ステップ5を以下のとおりに行った。
【0930】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−エチニルイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−エチニルイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−メチル−4−[(1R)−7−(2−トリメチルシリルエチニル)イソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−メチル−4−[(1S)−7−(2−トリメチルシリルエチニル)イソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート(1.0g)含有メタノール(10.7mL)溶液に、炭酸カリウム(346.7mg、2.509mmol)を添加し、その混合物を2時間にわたって室温で撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣に水(20mL)を添加し、その混合物をDCM(20×3)で抽出した。乳白色の微細な水層を蒸発乾固して、標題化合物0.9g(100%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ 8.61 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.27 (d, J = 11.5 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 4.42 − 4.34 (m, 1H), 4.23 − 4.15 (m, 1H), 4.15 − 4.10 (m, 2H), 3.99 − 3.87 (m, 1H), 3.36 (s, 1H), 3.18 − 3.04 (m, 1H), 2.87 − 2.76 (m, 1H), 2.51 (s, 3H), 2.50 − 2.45 (m, 1H), 2.38 − 2.29 (m, 1H), 2.21 − 2.13 (m, 1H), 2.01 (s, 1H), 1.87 − 1.77 (m, 1H), 1.40 − 1.29 (m, 1H), 1.12 − 1.04 (m, 21H)。 LCMS: m/z 725.0 (M+1)。
【0931】
ステップ6:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−エチニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−7−エチニル−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ6を、実施例133、ステップ8と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ 8.62 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 7.33 − 7.24 (m, 2H), 7.17 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 6.82 (s, 1H), 5.87 (s, 1H), 4.81 − 4.71 (m, 1H), 4.24 − 4.11 (m, 4H), 3.97 − 3.88 (m, 1H), 3.37 (s, 1H), 3.18 − 3.05 (m, 1H), 2.86 − 2.77 (m, 1H), 2.52 (s, 3H), 2.51 − 2.41 (m, 1H), 2.31 − 2.20 (m, 1H), 2.17 − 2.08 (m, 1H), 1.94 − 1.84 (m, 1H), 1.56 − 1.48 (m, 1H)。 m/z 569.4 (M+1)。
【0932】
実施例186:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
または
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−273
【化252】
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ステップ1:[4−[(1R)−6,7−ジフルオロイソクロマン−1−イル]−2−チエニル]−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−イル]メタノンまたは[4−[(1S)−6,7−ジフルオロイソクロマン−1−イル]−2−チエニル]−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−イル]メタノン
I−290bの生成におけるステップ2の生成物(0.677g、1.58mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.6900mL、3.961mmol)含有イソプロピルアルコール(25mL、330mmol)溶液に、{(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メタノール(Int−259、0.6376g、2.218mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間にわたって撹拌し、次いで、濃縮して、粗製生成物1.962gを2種のジアステレオマーの混合物として得た。粗製物質を精製し、ジアステレオマーを、0〜25%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOシリカゲルクロマトグラフィーによって分離して、0.344gのジアステレオマー1及び0.354gのジアステレオマー2(収率65%)を得た。ジアステレオマー1:
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ 8.61 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.18 − 7.11 (m, 1H), 6.74 − 6.64 (m, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.87 − 4.79 (m, 1H), 4.38 − 4.32 (m, 1H), 4.25 − 4.16 (m, 1H), 3.99 − 3.90 (m, 1H), 3.63 − 3.52 (m, 2H), 3.15 − 3.05 (m, 1H), 2.84 − 2.74 (m, 1H), 2.51 − 2.42 (m, 1H), 2.21 − 2.11 (m, 2H), 1.87 − 1.76 (m, 1H), 1.11 (s, 21H)、 LCMS (FA) M+1 678.6。ジアステレオマー2:
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ 8.61 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 7.18 − 7.09 (m, 1H), 6.73 − 6.60 (m, 1H), 5.93 (s, 1H), 4.87 − 4.78 (m, 1H), 4.39 − 4.30 (m, 1H), 4.25 − 4.16 (m, 1H), 3.99 − 3.90 (m, 1H), 3.66 − 3.52 (m, 2H), 3.15 − 3.07 (m, 1H), 2.84 − 2.73 (m, 1H), 2.52 − 2.43 (m, 1H), 2.19 − 2.08 (m, 2H), 1.84 − 1.75 (m, 1H), 1.11 (s, 21H)、 LCMS (FA) M+1 678.6。
【0933】
ステップ2:[5−クロロ−4−[(1R)−6,7−ジフルオロイソクロマン−1−イル]−2−チエニル]−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−イル]メタノン
ステップ1のジアステレオマー2(0.216g、0.318mmol)及びトリエチルアミン(0.133mL、0.955mmol)含有EtOAc(5.00mL、51.2mmol)溶液に、Pd/C(10重量%、0.216g、16.2mmol)を添加した。反応容器を水素ガスでパージし、次いで、終夜、室温で、水素ガスのバルーン下で撹拌した。生じた混合物を濾過し、濃縮して、粗製生成物0.323gを得た。粗製物質を、0〜50%のEtOAc含有ヘキサンで溶離するISCOシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、純粋な生成物0.178g(収率97%)を薄黄色の残渣として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.66 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.32 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.37 − 7.25 (m, 1H), 6.97 − 6.87 (m, 1H), 5.87 (s, 1H), 4.80 − 4.64 (m, 2H), 4.27 − 4.22 (m, 1H), 4.02 − 3.97 (m, 1H), 3.86 − 3.77 (m, 1H), 3.45 − 3.35 (m, 2H), 2.97 − 2.87 (m, 1H), 2.84 − 2.74 (m, 1H), 2.36 − 2.25 (m, 1H), 1.99−1.92 (m, 1H) 1.82 − 1.73 (m, 1H), 1.31 − 1.23 (m, 2H), 1.04 (s, 21H)、 LCMS (FA) M+1 644.3。
【0934】
ステップ3:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
または
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1S)−6,7−ジフルオロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ3を実施例171、ステップ6と類似の様式で行った。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.67 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.27 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.65 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.37 − 7.28 (m, 1H), 6.98 − 6.90 (m, 1H), 5.88 (s, 1H), 4.89 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.76 − 4.66 (m, 1H), 4.13 − 4.07 (m, 1H), 4.05 − 3.93 (m, 3H), 3.88 − 3.77 (m, 1H), 2.98 − 2.87 (m, 1H), 2.84 − 2.73 (m, 1H), 2.38 − 2.27 (m, 1H), 2.16 − 2.07 (m, 1H), 2.00 − 1.90 (m, 1H), 1.81 − 1.72 (m, 1H), 1.34 − 1.22 (m, 1H)。
【0935】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と類似の様式で、適切な出発物質から開始して調製した。最終ステップにおける脱シリル化剤及び溶媒は、TAS−F及びDMFであった。
【表63】
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【0936】
実施例187:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−306
【化253】
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ステップ1〜3:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート及び[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−クロロ−2−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ1及び2を、実施例117、ステップ4と類似の様式で、tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(実施例133、ステップ6の生成物)から開始して行った。ステップ3を実施例162、ステップ5及び6と類似の様式で行った。
1H NMR (400 MHz, MeOD) δ 8.63 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.64 (s, 1H), 4.79 (dd, J = 16.0, 7.9 Hz, 1H), 4.66 (s, 1H), 4.29 − 4.09 (m, 3H), 3.28 − 3.10 (m, 2H), 2.95 − 2.85 (m, 1H), 2.83 − 2.71 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.55 − 2.41 (m, 1H), 2.36 (s, 3H), 2.31 − 2.21 (m, 1H), 2.19 − 2.07 (m, 1H), 1.95 − 1.82 (m, 1H), 1.50 − 1.32 (m, 1H)。
【0937】
実施例188:(1S,2R,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(スルファモイルオキシ)メチル]シクロペンチル(2S)−2−アミノ−3−メチルブタノアート I−338
【化254】
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ステップ1:{4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}(4−{[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン
{4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(実施例132、ステップ9の生成物、1.60g、2.44mmol)含有THF(20.0mL、246mmol)溶液に、1.00MのTBAF含有THF(2.68mL、2.68mmol)を滴下添加した。反応物を2時間にわたって室温で撹拌した。
反応物をEtOAc(100ml)で希釈し、水(50ml)で洗浄した。水層をEtOAc(50ml)で抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。ISCOクロマトグラフィー(80gカラム、未希釈EtOAcで溶離)によって精製して、標題化合物を黄色の固体として得た。収量0.97g、80%のEtOAc中でRf0.05。LCMS FA保持時間3.18 ES+500、502
【0938】
ステップ2:(4−{[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル){4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}メタノン
氷浴中アルゴン下で冷却した4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}(4−{[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル)メタノン(1.70g、3.40mmol)、1H−イミダゾール(0.4861g、7.140mmol)含有DCM(100mL、2000mmol)溶液に、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(0.5381g、3.570mmol)含有DCM(26mL、4.0E2mmol)溶液を10分かけて滴下添加した。反応物を周囲温度に徐々に加温し、終夜撹拌した。反応混合物をDCMと水に分液し、水層をDCMで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。ISCOクロマトグラフィー(80g、10分かけて75%〜未希釈EtOAc含有ヘキサンで溶離)によって精製して、標題化合物を得た。収量1.71g、81%。75%のEtOAc/ヘキサン中でRf0.15。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 8.74 (s, 1H), 8.61 (s, 1H), 8.54 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.15 (dd, J = 8.2, 1.8 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.65 (s, 1H), 5.74 (s, 1H), 4.80 − 4.67 (m, 1H), 4.27 − 4.16 (m, 2H), 3.90 (td, J = 11.0, 3.7 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 9.8, 5.0 Hz, 1H), 3.60 − 3.51 (m, 1H), 3.12 (ddd, J = 16.3, 10.3, 5.8 Hz, 1H), 2.74 (d, J = 16.6 Hz, 1H), 2.55 (s, 3H), 2.42 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 2.36 (dt, J = 14.0, 7.5 Hz, 1H), 2.20 − 2.01 (m, 2H), 1.91 (dt, J = 13.9, 7.1 Hz, 1H), 1.23 − 1.12 (m, 1H), 0.90 (s, 9H), 0.07及び0.07 (それぞれs, それぞれ3H)。
【0939】
ステップ3:(1S,2R,4R)−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノアート。
(4−{[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル){4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}メタノン(384.0mg、0.6251mmol)含有DCM(32.0mL)溶液に、N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−バリン(277.1mg、1.275mmol)、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(239.7mg、1.250mmol)、及びN,N−ジメチルアミノピリジン(160.4mg、1.313mmol)を添加し、反応物を室温で20時間にわたって撹拌した。反応物を濃縮し、水とEtOAcに分液した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物514mg(定量的)を黄色の泡として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.62 − 8.55 (m, 2H), 8.17 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.27 − 7.22 (m, 2H), 7.18 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.73 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.02 − 4.93 (m, 1H), 4.70 − 4.57 (m, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 1H), 3.86 − 3.74 (m, 2H), 3.59 (d, J = 5.7 Hz, 2H), 3.01 (s, 1H), 2.81 − 2.71 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.31 − 2.19 (m, 1H), 2.19 − 2.08 (m, 1H), 2.04 − 1.84 (m, 3H), 1.41 − 1.32 (m, 9H), 0.91 − 0.86 (m, 6H), 0.84 (s, 9H), 0.04 − −0.04 (m, 6H)、 LCMS: (AA) M+1 813.4。
【0940】
ステップ4:(1S,2R,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノアート。
0℃、アルゴン下で、(1S,2R,4R)−2−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノアート(0.412g、0.506mmol)含有DMF(3.4mL)溶液に、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリカート(195mg、0.709mmol)含有DMF(2.84mL)溶液を添加した。生じた赤色の溶液を0℃で2時間にわたって撹拌した。次いで、反応物を最小量のDCMで希釈し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜75%のEtOAc含有ヘキサン)によって直接精製した。生成物を含有するすべての画分を合わせ、濃縮した。生じた油をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物337mg(95%)を黄色の泡として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.62 − 8.55 (m, 2H), 8.23 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.28 − 7.21 (m, 2H), 7.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.02 − 4.94 (m, 1H), 4.79 − 4.71 (m, 1H), 4.71 − 4.60 (m, 1H), 4.15 − 4.07 (m, 1H), 3.87 − 3.74 (m, 2H), 3.43 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.07 − 2.94 (m, 1H), 2.80 − 2.71 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.31 − 2.19 (m, 1H), 2.16 − 2.05 (m, 1H), 2.05 − 1.83 (m, 3H), 1.43 − 1.30 (m, 9H), 0.95 − 0.79 (m, 6H)、 LCMS: (AA) M+1 699.3
【0941】
ステップ5:(1S,2R,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(スルファモイルオキシ)メチル]シクロペンチル(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノアート。
(1S,2R,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノアート(413.0mg、0.5906mmol、トルエンと共に予め共沸)含有DMF(9.2mL)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(308.6uL、1.772mmol)溶液に、室温でクロロスルホンアミド(204.7mg、1.772mmol)を添加し、その黄色の溶液を60分間にわたって撹拌した。反応物を0℃に冷却し、水、ブラインでクエンチした。反応物をEtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜7%MeOH含有DCM)によって精製した。単離された生成物はなおも、未反応の出発物質を含有した。その混合物をトルエンと共に共沸させ、高真空で乾燥させ、アルゴン下でDMF(9.2mL)中に溶解させた。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1029mL、0.5906mmol)を、続いて、クロロスルホンアミド(68.24mg、0.5906mmol)を添加した。反応物を室温で1時間にわたって撹拌し、TLCによってモニターした。次いで、クロロスルホンアミド(34.12mg、0.2953mmol)を添加し、反応物を30分間にわたって撹拌した。次いで、反応物を0℃で冷却し、飽和NaHCO
3でクエンチし、水で希釈した。反応物をEtOAc(3×)で抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%EA)によって精製して、黄色の泡352mgを得た。生成物をEtOAc中に溶解させ、1N LiCl溶液(3×)で洗浄してDMFを除去し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、標題化合物317mg(69%)を黄色の残渣として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.63 − 8.54 (m, 2H), 8.18 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.47 (s, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.28 − 7.22 (m, 2H), 7.20 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.02 − 4.90 (m, 1H), 4.76 − 4.60 (m, 1H), 4.15 − 3.99 (m, 3H), 3.88 − 3.74 (m, 2H), 3.07 − 2.94 (m, 1H), 2.81 − 2.70 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.40 − 2.26 (m, 2H), 2.09 − 1.86 (m, 3H), 1.48 − 1.30 (m, 9H), 0.89 (d, J = 5.5 Hz, 6H)、 LCMS: (AA) M+1 778.2
【0942】
ステップ6:(1S,2R,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(スルファモイルオキシ)メチル]シクロペンチル(2S)−2−アミノ−3−メチルブタノアート
.HCl。
(1S,2R,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(スルファモイルオキシ)メチル]シクロペンチル(2S)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メチルブタノアート(280mg、0.36mmol)を1,4−ジオキサン(3.8mL)中に溶解させ、濃HCl(0.60mL、7.19mmol)を添加した。その溶液を室温で2.5時間にわたって撹拌した。反応物を濃縮し、EtOHと共に共沸させ、水を添加し、凍結乾燥させて、標題化合物267mg(定量的)をベージュ色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.81 − 8.66 (m, 2H), 8.62 (s, 1H), 8.43 (d, J = 4.5 Hz, 3H), 7.59 − 7.47 (m, 3H), 7.29 − 7.22 (m, 2H), 6.70 (s, 1H), 5.13 − 5.07 (m, 1H), 4.84 − 4.71 (m, 1H), 4.18 − 4.04 (m, 3H), 3.94 − 3.88 (m, 1H), 3.88 − 3.79 (m, 1H), 3.08 − 2.96 (m, 1H), 2.82 − 2.72 (m, 1H), 2.38 − 2.27 (m, 1H), 2.23 − 2.03 (m, 3H), 1.57 − 1.45 (m, 1H), 1.04 − 0.93 (m, 6H)、 LCMS: (AA) M+1 678.2。
【0943】
実施例189:[4−(ブロモメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−287
【化255】
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ステップ1:[4−(ブロモメチル)−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
25mL丸底フラスコに、Int−278(656mg、0.96mmol)、THF(20.8mL)を添加した。その溶液を、0℃に冷却し、次いで、1%HCl含有EtOH溶液(15.9mL、1.92mmol)を添加した。その混合物を0℃で3時間にわたって撹拌した。反応物に、飽和NaHCO
3溶液(2mL)を添加して、過剰の酸をクエンチした。次いで、その溶液をEtOAc(10mL)で抽出した。分離の後に、水層をEtOAc(6mL)で抽出した。合わせた有機溶液を真空中で濃縮して、粗製標題化合物550mgをわずかに黄色の油として得た。
【0944】
実施例190:[4−(クロロメチル)−5−メチル−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン Int−288
【化256】
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ステップ1:rac−[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール。
標題化合物を、実施例131、ステップ7と類似の様式で、Int−85から開始して調製した。2.53g(94%) LCMS (FA): m/z = 385.3 (M+H)。
【0945】
ステップ2:[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン。
標題化合物を、実施例131、ステップ8と類似の様式で調製した。2.33g(93%) LCMS (FA): m/z = 383.3 (M+H)。
【0946】
ステップ3:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チエニル]メタノン。
[4−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−5−メチル−2−チエニル](4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(2.30g、6.00mmol)含有THF(40.0mL)溶液に、4M HCl含有1,4−ジオキサン(20mL)を添加し、反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。真空中で濃縮した後に、残渣をDCM(60.0mL)中に溶解させた。その溶液に、トリエチルアミン(2.93mL、21.0mmol)、及びInt−260(3.14g、7.81mmol)を添加し、生じた混合物を室温で3時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、DCM(×2)で抽出した。有機層を真空中で濃縮し、残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は5%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物1.96g(52%)を得た。LCMS (FA): m/z =635.0 (M+H)。
【0947】
ステップ4:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(クロロメチル)−5−メチル−2−チエニル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チエニル]メタノン(1.90g、3.00mmol)含有DCM(50.0mL)溶液に、0℃で塩化チオニル(0.28mL、3.90mmol)を添加し、反応物を0℃で1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、DCM(×2)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をISCOカラムクロマトグラフィー(溶離液は20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物1.32g(68%)を得た。LCMS (FA): m/z =653.3 (M+H)。
【0948】
ステップ5:[4−(クロロメチル)−5−メチル−2−チエニル][4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン。
[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(クロロメチル)−5−メチル−2−チエニル]メタノン(800mg、1.23mmol)含有THF(20.3mL)溶液に、1%HCl含有EtOH溶液(20.3mL、2.45mmol)を添加し、その混合物を1.5時間にわたって同じ温度で撹拌した。反応物に、飽和NaHCO
3(2mL)を添加して、過剰の酸をクエンチした。次いで、その溶液をEtOAc(10mL)で抽出した。分離の後に、水層をEtOAc(6mL)で抽出した。合わせた有機溶液を真空中で濃縮して、標題化合物をわずかに黄色の油として得た。LCMS (FA): 538.2 (M+1)。
【0949】
実施例191:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(フェノキシメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−91
【化257】
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Int−287(25.0mg、0.04mmol)含有THF(0.88mL)溶液に、フェノール(8.28mg、0.088mmol)を添加した。その混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物に、DMF(0.50mL)を添加した。次いで、この反応物を室温で終夜撹拌した。その溶液に、クロロスルホンアミド(20.3mg、0.18mmol)を添加し、その溶液を30分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、次いで、EtOAc(×2)で抽出した。合わせた有機層を濃縮乾固した。生じた残渣に、TFA(1.80mL)及び水(0.20mL)を添加した。室温で1時間にわたって撹拌した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣をMeOH(4.0mL)中に溶解させ、PL−CO
3 MP樹脂(2.04mmol/装填g、431mg、0.88mmol)を添加した。混合物を30分間にわたって撹拌し、樹脂を濾過し、MeOH(5mL)ですすいだ。合わせたメタノール溶液を濃縮して、固体残渣を得た。残渣をDMSO(1.2mL)中に溶解させ、濾過した。濾液を分取HPLCによって精製して、標題化合物(4.1mg、18%)を得た。LC/MS (FA): 504.8 (M+H)。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.78 (s, 1H), 8.62 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.30 (dd, J = 8.8, 7.4 Hz, 2H), 7.01 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 6.96 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 5.15 (s, 2H), 4.87 − 4.77 (m, 1H), 4.27 − 4.09 (m, 3H), 2.60 − 2.45 (m, 1H), 2.34 − 2.23 (m, 1H), 2.23 − 2.11 (m, 1H), 1.97 − 1.86 (m, 1H), 1.51 − 1.37 (m, 1H)。
【0950】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表64-1】
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【表64-2】
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【0951】
実施例192:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(2−ヨードフェノキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート I−161
【化258】
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[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(2−ヨードフェノキシ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート。
2−ヨードフェノール(2.04mg、9.28umol)を含有する2ドラムバイアルに、Int−277(31.4mg、0.06mmol)含有DMF(1.00mL)溶液を、続いて、Ce
2CO
3(117mg、0.36mmol)、及びテトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド(3.32mg、0.01mmol)含有DMF(0.10mL)を添加した。その混合物を室温で2時間にわたって撹拌した。固体を濾過し、DMF(0.5mL)ですすいだ。合わせたDMF溶液に、トリエチルアミン(50.2uL、0.36mmol)、クロロスルホンアミド(27.7mg、0.24mmol)を添加した。その混合物を室温で30分間にわたって振盪し、次いで、飽和NaHCO
3(1.5mL)及びEtOAc(8mL)を添加した。分離した後に、水相をEtOAc(8mL)で抽出した。合わせた有機溶液を真空中で濃縮した。残渣にTFA(1.80mL)、水(0.20mL)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣に、PL−CO3 MP−樹脂(2.04mmol/装填g、588mg、1.20mmol)、MeOH(3.00mL)を添加した。1時間にわたって振盪した後に、樹脂を濾過し、MeOH(10mL)ですすいだ。合わせたメタノール溶液を濃縮乾固した。残渣をDMSO(1.2mL)中に溶解させた。濾過した後に、残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LCMS (FA): 631.2 (M+H)。
【0952】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表65-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表65-2】
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【0953】
実施例193 [(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(ベンジルアミノ)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−222
【化259】
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ベンジルアミン(12.8mg、0.12mmol)を含有する3ドラムバイアルに、トリエチルアミン(66.9uL、0.48mmol)及びInt−287(34.1mg、0.06mmol)含有DMF(1.0mL)添加した。その混合物を室温で2時間にわたって激しく振盪した。その混合物に、クロロスルホンアミド(27.7mg、0.24mmol)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、飽和NaHCO
3溶液(1.25mL)及びEtOAc(6mL)を添加した。分離した後に、水相をEtOAc(8mL)で抽出した。合わせた有機相を20mLバイアル内で濃縮した。残渣に、TFA(1.80mL)、水(0.20mL)を添加した。1時間にわたって振盪した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣にMeOH(3.00mL)、PL−CO3MP樹脂(2.04mmol/装填g、588mg、1.20mmol)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、樹脂を濾過し、MeOH(10mL)ですすいだ。合わせたメタノール溶液を濃縮して、固体残渣を得た。残渣に、DMSO(1.2mL)を添加した。濾過した後に、その溶液を分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LCMS (FA): 518.3 (M+H)。
【0954】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表66】
[この文献は図面を表示できません]
【0955】
実施例194:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(3−メチル−1H−インドール−1−イル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート I−105
【化260】
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3−メチルインドール(12.5mg、0.10mmol)を含有する2ドラムバイアルに、Int−277(25.0mg、0.05mmol)、DMF(1.00mL)、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド(1.54mg、4.77umol)、及びCs
2CO
3(93.2mg、0.29mmol)を添加した。その混合物を42℃で3時間にわたって加熱した。固体を濾過し、DMF(0.5mL)ですすいだ。合わせたDMF溶液に、トリエチルアミン(0.04mL、0.29mmol)及びクロロスルホンアミド(22.0mg、0.19mmol)を添加した。その混合物を30分間にわたって振盪し、次いで、飽和NaHCO
3溶液(1.5mL)でクエンチした。その混合物をEtOAc(6mL)で2回抽出した。合わせた有機溶液を20mLバイアル内で濃縮乾固した。そのバイアルに、TFA(1.80mL、23.4mmol)及び水(0.20mL)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、反応物を真空中で濃縮した。残渣に、MeOH(3.0mL)及びPL−CO3 MP樹脂(2.04mmol/装填g、468mg、0.95mmol)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、樹脂を濾過し、MeOH(8mL)ですすいだ。合わせたメタノール溶液を濃縮した。残渣にDMSO(1.2mL)を添加した。濾過した後に、その溶液を分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LCMS (FA): 542.3 (M+H)。
【0956】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表67】
[この文献は図面を表示できません]
【0957】
実施例195:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−{[5−({4−[(3−メチル−1H−ピロル−1−イル)メチル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}シクロペンチル]メチルスルファマート I−170
【化261】
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3−メチルピロール(13.0mg、0.16mmol)を含有する2ドラムバイアルに、Int−277(41.9mg、0.08mmol)、DMF(1.00mL)、Cs
2CO
3(156mg、0.48mmol)、及びテトラ−N−ブチルアンモニウムヨージド(4.43mg、0.01mmol)含有DMF(0.1mL)を添加した。その混合物を室温で1時間にわたって振盪し、次いで、42℃で2時間にわたって加熱した。固体を濾過し、DMF(0.5mL)ですすいだ。合わせたDMF溶液に、トリエチルアミン(66.9uL、0.48mmol)、クロロスルホンアミド(37.0mg、0.32mmol)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、飽和NaHCO
3(1.5mL)及びEtOAc(8mL)を添加した。分離した後に、水相をEtOAc(8mL)で抽出した。合わせた有機溶液をプラスチック製遠心管内で濃縮乾固した。管内の残渣に、THF(2.67mL)、フッ化水素ピリジン(0.14mL、1.60mmol)を添加した。1時間にわたって振盪した後に、飽和NaHCO
3溶液(2.0mL)を添加して、過剰のフッ化水素をクエンチした。その混合物をEtOAc(8mL)で2回抽出した。合わせた有機相を20mLバイアル内で濃縮した。残渣をDMSO(1.2mL)中に溶解させた。濾過の後に、残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LCMS (FA): 492.2 (M+H)。
【0958】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表68-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表68-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0959】
実施例196:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[5−メチル−4−(1H−ピラゾール−1−イルメチル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−109
【化262】
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1H−ピラゾール(8.17mg、0.12mmol)を含有するバイアルに、Cs
2CO
3(156mg、0.48mmol)、Int−288(43.0mg、0.08mmol)、DMF(1.00mL)、及びテトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド(3.87mg、0.01mmol)含有DMF(0.20mL)溶液を添加した。その混合物を室温で2時間にわたって激しく振盪した。固体を濾過し、DMF(1.0mL)ですすいだ。合わせたDMF溶液に、0℃でトリエチルアミン(44.6uL、0.32mmol)、クロロスルホンアミド(37.0mg、0.32mmol)を添加した。その混合物を室温で30分間にわたって振盪し、次いで、飽和NaHCO
3溶液及びEtOAc(5mL)でクエンチした。層を分離した後に、水層をEtOAc(6mL)で抽出した。合わせた有機相を濃縮した。その固体に、20mLバイアル内で、TFA(1.80mL)及び水(0.20mL)を添加した。30分間にわたって振盪した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣に、MeOH(3.0mL)、PL−CO3 MP樹脂(2.04mmol/装填g、0.78g、1.60mmol)を添加した。室温で30分間にわたって振盪した後に、樹脂を濾過し、MeOH(8mL)ですすいだ。合わせたメタノール溶液を濃縮した。生じた固体をDMSO(1.2mL)中に溶解させた。濾過した後に、残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物を得た。LCMS (FA): 493.3 (M+H)。
【0960】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表69-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表69-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0961】
実施例197:{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3,4−ジクロロベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート I−104
【化263】
[この文献は図面を表示できません]
{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(3,4−ジクロロベンジル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート。
マイクロ波バイアルに、Int−277(25.0mg、0.04mmol)、3,4−ジクロロフェニルボロン酸(16.8mg、0.09mmol)、SiliaCat DPP−Pd(0.26mmol/装填g、33.8mg、8.79umol)、K
2CO
3(1.0M含有水、0.13mL、0.13mmol)及び1,4−ジオキサン(0.52mL)を添加した。反応物をN
2で短時間脱ガスし、次いで、密閉し、振盪しながら1時間にわたって75〜80℃で加熱した。その混合物に、飽和NaHCO
3溶液(1.5mL)及びEtOAc(5mL)を添加した。分離の後に、水層をEtOAc(5mL)で抽出した。合わせた有機相を濃縮乾固した。固体残渣に、DMF(1.0mL)、トリエチルアミン(17.8mg、0.18mmol)、及びクロロスルホンアミド(20.3mg、0.18mmol)を添加した。室温で30分間にわたって振盪した後に、飽和NaHCO
3溶液(1.5mL)を緩徐に添加し、その混合物をEtOAcで2回(5mL)抽出した。合わせた有機相を20mLバイアル内で濃縮した。残渣に、TFA(1.80mL)、水(0.20mL)を添加した。30分間にわたって撹拌した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。乾燥固体に、MeOH(3.0mL)PL−CO3 MP樹脂(2.04mmol/装填g、216mg、0.44mmol)を添加した。30分間にわたって撹拌した後に、樹脂を濾過し、MeOH(5mL)ですすいだ。合わせたメタノール溶液を濃縮した。残渣をDMSO(1.2mL)中に溶解させた。濾過した後に、残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物(5.1mg、21%)を得た。LCMS (FA): 557.2 (M+1)。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ 8.69 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 7.63 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.46 − 7.41 (m, 2H), 7.19 (dd, J = 8.3, 2.1 Hz, 1H), 4.84 − 4.74 (m, 1H), 4.24 − 4.10 (m, 3H), 4.02 (s, 2H), 2.56 − 2.44 (m, 1H), 2.32 − 2.22 (m, 1H), 2.15 (ddd, J = 12.6, 7.5, 4.5 Hz, 1H), 1.95 − 1.85 (m, 1H), 1.48 − 1.35 (m, 1H)。
【0962】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した:
【表70-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表70-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0963】
実施例198:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(フェニルスルホニル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート I−200
【化264】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル][4−(フェニルスルホニル)−2−チエニル]メタノン
マイクロ波バイアル内に、(4−ブロモ−2−チエニル)[4−({(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(Int−281、0.400g、0.598mmol)、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム(0.196g、1.20mmol)、ヨウ化銅(I)(17.1mg、0.0897mmol)、L−プロリン(20.6mg、0.179mmol)、及び水酸化ナトリウム(7.18mg、0.179mmol)を添加した。次いで、混合固体をDMSO(3.0mL、42mmol)中に溶解させ、アルゴンでパージし、マイクロ波内で1時間にわたって95℃に加熱した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAc(3×)で抽出した。次いで、合わせた有機層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を使用して乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣をISCOシリカゲルクロマトグラフィー(24gカラム、25分かけて0〜30〜50〜100%のEtOAc/Hexで溶離)によって精製して、脱保護モノアルコールを含有する粗製生成物を得た。LCMS (FA): m/z = 730.2 (M+H)
【0964】
ステップ2及び3:{(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−[(5−{[4−(フェニルスルホニル)−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]シクロペンチル}メチルスルファマート
ステップ2及び3を、実施例135、ステップ6及び7と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.89 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 8.68 (s, 2H), 8.27 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.09 − 8.02 (m, 3H), 7.75 − 7.69 (m, 1H), 7.67 − 7.61 (m, 2H), 7.42 (s, 2H), 4.89 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.77 − 4.65 (m, 1H), 4.08 (dd, J = 9.7, 5.9 Hz, 1H), 3.98 − 3.91 (m, 2H), 2.35 − 2.25 (m, 1H), 2.16 − 2.06 (m, 1H), 1.99 − 1.90 (m, 1H), 1.80 − 1.70 (m, 1H), 1.26 (dt, J = 12.7, 9.2 Hz, 1H)、 LCMS: (FA) M+1 539.2
【0965】
実施例199:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[5−(フェニルスルホニル)−2−フロイル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート。I−239
【化265】
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ステップ1:(5−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(3.60g、14.80mmol)含有THF(40.0mLl)溶液を−78℃に冷却し、その時点で、シリンジを介して2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(7.0mL、17.50mmol)を滴下添加した。添加の終了時に、次に、シリンジを介して5−ブロモ−2−フルアルデヒド(2.0g、11.40mmol)含有THF(10.0mL)溶液を滴下添加し、反応物を−78℃で10分間にわたって撹拌した。反応物を、飽和NaHCO
3溶液(20mL)の添加によってクエンチし、次いで、室温に加温し、EtOAc(3×)で抽出した。層を分離し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25分かけて0〜50%のEtOAc/Hexで溶離)によって精製して、生成物2.5g(75%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.04 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 6.28 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.19 (d, J = 3.2 Hz, 1H),6.08 (s, 1H), 3.38 (s, 1H)。
【0966】
ステップ2:(5−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン
(5−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノール(2.50g、8.64mmol)含有DCM(30.0mL)溶液に、MnO
2(7.52g、86.4mmol)を添加した。次いで、その混合物を室温で終夜撹拌した。次いで、反応物を、セライトパッドで濾過し、濾過ケークをEtOAcで十分にすすいだ。濾液を真空中で濃縮して、生成物2.3g(93%)を得た。
【0967】
ステップ3:(5−ブロモフラン−2−イル)(4−(((1R,3R,4S)−3−(((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)−4−((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン−5−イル)メタノン
(5−ブロモ−2−フリル)(4−クロロピリミジン−5−イル)メタノン(2.3g、8.0mmol)及び(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンタンアミン(4.5g、11.2mmol)含有イソプロピルアルコール(30mL)溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.48mL、20.0mmol)を添加し、反応物を60℃で1時間にわたって加熱した。反応物を室温に冷却し、濃縮乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(25分かけて0〜30%のEtOAc/Hexで溶離)によって精製して、生成物3.2g(61%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.08 (s, 1H), 8.87 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 7.20 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.57 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.83−4.79 (m, 1H), 4.32−4.29 (m, 1H), 3.64−3.54 (m, 2H), 2.46−2.43 (m, 1H), 2.20−2.15 (m, 2H), 1.74−1.72 (m, 1H), 1.28−1.23 (m, 1H), 1.07 (s, 21H), 0.89 (s, 9H), 0.05 (s, 6H)。
【0968】
ステップ4、5、及び6:[(1R,2S,4R)−2−ヒドロキシ−4−({5−[5−(フェニルスルホニル)−2−フロイル]ピリミジン−4−イル}アミノ)シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ4、5、及び6を、実施例198、ステップ1、2、及び3と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.75 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.45 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.05 − 8.00 (m, 2H), 7.85 − 7.79 (m, 1H), 7.76 − 7.70 (m, 2H), 7.66 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 3.8 Hz, 1H), 7.43 (s, 2H), 4.89 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 4.76 − 4.64 (m, 1H), 4.08 (dd, J = 9.7, 5.9 Hz, 1H), 3.98 − 3.91 (m, 2H), 2.36 − 2.26 (m, 1H), 2.16 − 2.06 (m, 1H), 1.99 − 1.91 (m, 1H), 1.80 − 1.71 (m, 1H), 1.26 (dt, J = 12.8, 9.1 Hz, 1H)、 LCMS: (FA) M+1 523.2
【0969】
実施例200:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)スルフィニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)スルフィニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−94
【化266】
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ステップ1−4:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−クロロ−4−(3−クロロフェニル)スルフィニル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ1、2、3、及び4を実施例198、ステップ1、2、3及び4と類似の様式で、Int−251から開始して行って、標題化合物を得た。ステップ5は、下記に記載するとおりに行った。
【0970】
ステップ5:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[5−クロロ−4−(3−クロロフェニル)スルフィニル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−(3−クロロフェニル)スルファニル−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート(268.0mg、0.3662mmol)含有DCM(46.946mL、732.39mmol)溶液をアルゴン下で、氷水浴によって0℃で冷却した。LCMS及びTLCによって反応がほぼ完了するまで、m−クロロ過安息香酸(157.2mg、0.701mmol)全てを15〜20mg(約0.2当量)ずつ3時間かけて添加した。反応物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3を添加した。反応物をDCMで3回抽出した。合わせた有機ポーションをブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜100%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物136mg(50%)をオレンジ色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ 8.69 − 8.64 (m, 2H), 8.24 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.88 − 7.85 (m, 1H), 7.81 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.77 − 7.72 (m, 1H), 7.69 − 7.59 (m, 2H), 7.44 (s, 2H), 4.81 − 4.72 (m, 1H), 4.28 − 4.20 (m, 1H), 4.08 − 3.94 (m, 2H), 2.38 − 2.29 (m, 1H), 2.27 − 2.15 (m, 1H), 2.05 − 1.93 (m, 1H), 1.90 − 1.80 (m, 1H), 1.34 − 1.22 (m, 1H), 1.09 − 0.96 (m, 18H)、 LCMS (AA): m/z = 747.2/749.2 (M+H)。
【0971】
ステップ6:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(R)−(3−クロロフェニル)スルフィニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({5−クロロ−4−[(S)−(3−クロロフェニル)スルフィニル]−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ6を実施例133、ステップ8と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ 8.67 (s, 2H), 8.23 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.88 − 7.85 (m, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.77 − 7.72 (m, 1H), 7.68 − 7.59 (m, 2H), 7.41 (s, 2H), 4.92 − 4.84 (m, 1H), 4.77 − 4.65 (m, 1H), 4.11 − 4.05 (m, 1H), 3.98 − 3.90 (m, 2H), 2.35 − 2.24 (m, 1H), 2.16 − 2.06 (m, 1H), 2.00 − 1.89 (m, 1H), 1.82 − 1.70 (m, 1H), 1.33 − 1.21 (m, 1H) )、 LCMS: (AA) M+1 591.1/593.1
【0972】
下記の表に列挙されている化合物を、上記の様式と同様の様式で、列挙されている出発物質から開始して調製した。
【表71】
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【0973】
実施例201:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−263a形態1
【化267】
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ステップ1:(1S)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン及び(1R)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(90.3g、362mmol)含有THF(500mL)溶液に、−78℃、N
2雰囲気下で、2.50Mのn−BuLi(193mL、483mmol)を滴下添加し、その混合物を−78℃で20分間にわたって撹拌した。別の反応容器に、7−クロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン(40g、242mmol)を装入し、内容物をTHF(1.3L)中に溶解させた。この溶液に、−30℃でBF
3−Et
2O(32.8mL、265.7mmol)を滴下添加し、その溶液を10分間にわたって撹拌した。この混合物に、カニューレを介して、予めリチウム化しておいた混合物を滴下添加し、生じた混合物を−30℃で30分間にわたって撹拌した。次いで、反応混合物を0℃に加温し、1時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(500mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。上記手順を、同じスケールでさらに2回行った。次いで、全部で3回の手順から得た残渣を合わせ、85/15〜0/100へのペンタン/EtOAc勾配で溶離するシリカゲルクロマトグラフィーによって精製して、黄色の固体を得た。生じた固体をペンタンで洗浄して、ラセミ混合物(110g、45%)を黄色の固体として得た。そのラセミ混合物を、キラルクロマトグラフィー(SFC:CHIRALPAK AD50×300mm、35/65の0.1%NH
4OH含有MeOH/CO
2を使用、200mL/分、10MPa)によって、個々の構成要素の鏡像異性体に分離して、(1R)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン51.5g(99.7%ee)を第1溶離液(保持時間3.7分、LCMS: (AA) M+1 336.0)として、及び(1S)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン50.0g(99.7%ee)を第2溶離液(保持時間4.8分、LCMS: (AA) M+1 336.0)として得た。
【0974】
ステップ2:tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
(1R)−7−クロロ−1−[5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチル−3−チエニル]−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(48g、142mmol)含有DCM(700mL)溶液に、Boc
2O(34g、156mmol)を添加した。反応物を3時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。任意選択により、この段階でtert−ブチル(R)−1−(5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−メチルチオフェン−3−イル)−7−クロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラートを単離してもよい。残渣をTHF(720mL)中に溶解させ、その溶液に、1.0MのHCl含有H
2O(360mL、360mmol)を添加した。反応物を1時間にわたって室温で撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3水溶液(600mL)の添加によってクエンチし、真空中で濃縮して、THFを除去した。生じた混合物をEtOAc(600mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製固体を、シリカゲルクロマトグラフィー(330gカラム、95/5〜85/15へのペンタン/EtOAc勾配で溶離)によって精製して、標題化合物54g(81%)を薄黄色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM−d) δ 9.64 (s, 1 H) 7.06 − 7.24 (m, 3 H) 6.94 (s, 1 H) 6.30 (s, 1 H) 4.05 − 4.20 (m, 1 H) 3.07 − 3.13 (m, 1 H) 2.90 − 3.04 (m, 1 H) 2.70 − 2.78 (m, 1 H) 2.66 (s, 3 H) 1.50 (s, 9 H)。代替として、溶媒は、ジクロロメタン、THF、MeTHF、及びtert−ブチルメチルエーテルのいずれか1種または複数種を含んでよい。Boc
2Oと反応させるための溶媒または溶媒システムは、HClと反応させるための溶媒または溶媒システムと同じでも異なってもよい。
【0975】
ステップ3:tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
4−クロロ−5−ヨードピリミジン(27.85g、116mmol)含有THF(280mL)溶液をドライアイス/MeOH浴で−78℃に冷却した。その溶液に、2.50Mのn−BuLi含有ヘキサン(93mL、233mmol)を滴下添加し、その混合物を15分間にわたって−78℃で撹拌した。その混合物に、−75℃でtert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(27g、68.5mmol)含有THF(90mL)溶液を滴下添加し、生じた混合物を10分間にわたって−40℃で撹拌し、続いて、30分間にわたって26℃で撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(560mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(600mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、くり色の油90gを得、これを、さらに精製せずに使用した。このステップは、マグネシウム−ハロゲン交換(イソプロピルマグネシウムクロリド−塩化リチウム錯体など)を使用して行うこともできる。代替として、この変換のための溶媒は、MeTHFを含んでよい。この反応は、0℃〜室温で行うこともできる。粗製混合物を3つのポーション(それぞれ30g、59mmol)に分け、各ポーションをDCM(500mL)中に溶解させた。各溶液に、酸化マンガン(IV)(86.7g、1mol)を添加し、反応物を30℃で4時間にわたって撹拌し、その時点で、それらを合わせ、セライトパッドで濾過した。濾過ケークをDCM/MeOH(100/1、500mL×3)ですすいだ。濾液を真空中で濃縮し、残渣を、90/10〜85/15へのペンタン/EtOAc勾配で溶離するカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物40g(2ステップで58%)を薄黄色の固体として得た。tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−(5−((4−クロロピリミジン−5−イル)(ヒドロキシ)メチル)−2−メチルチオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラートの酸化は、TEMPO/NaClO反応条件を使用して行うこともできる。LCMS: (AA) M+Na 522.6。
【0976】
ステップ4:tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−(4−クロロピリミジン−5−カルボニル)−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(25.0g、49.6mmol)含有DMF(50.0mL、646mmol)溶液に、室温で[(1R,2S,4R)−4−アミノ−2−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]メタノール(Int−259、18.5g、64.3mmol)を、続いて、K
2CO
3(17.2g、124mmol)を添加し、反応物を5時間にわたって撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、DMFを除去した。残渣に、水400mLを添加し、その混合物をEtOAc(400mL×4)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣に、80/20〜50/50へのヘキサン/EtOAc勾配で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行った。副産物を含有する画分をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって複数回精製した。純粋な生成物画分を合わせ、真空中で濃縮して、標題化合物32.6g(84%)を薄黄色の非晶質固体として得た。この反応は、TEA、DIEA、NMM、及びピリジンの1種または複数種などの塩基を用いて実行することもできる。この変換のために、DMF、THF、DCM、トルエン、酢酸エチル、ACN、DME、NMP、ジオキサン、及びDMSOなどの他の溶媒を使用することもできる。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ ppm 8.55 (s, 1 H) 8.44 (s, 1 H) 8.21 (d, J=7.53 Hz, 1 H) 7.23 − 7.30 (m, 2 H) 7.13 (s, 1 H) 7.06 (br s, 1 H) 6.33 (s, 1 H) 4.61 − 4.74 (m, 2 H) 4.18 − 4.24 (m, 1 H) 3.95 − 4.03 (m, 1 H) 3.33 − 3.43 (m, 2 H) 3.09 − 3.20 (m, 1 H) 2.78 − 2.86 (m, 2 H) 2.59 (s, 3 H) 2.27 (dt, J=12.92, 8.09 Hz, 1 H) 1.88 − 1.98 (m, 2 H) 1.68 − 1.79 (m, 1 H) 1.41 (s, 9 H) 1.19 − 1.26 (m, 1 H) 0.99 − 1.05 (m, 21 H)。 LCMS: (AA) M+1 755.3。
【0977】
ステップ5:tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート
tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−トリイソプロピルシリルオキシ−シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(32.5g、41.7mmol)含有DMF(100mL、1.29mol)溶液に、氷/水浴を用いて0℃で、塩化スルファモイル(10.1g、84.5mmol)を添加し、反応物を5分間にわたって室温で撹拌した。反応物を、氷/水浴を用いて0℃に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液の添加によってクエンチした。生じた混合物をEtOAc(×4)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をTHF(200mL)中に溶解させ、その溶液に、室温でTBAF−水和物(17.0g、63.7mmol)を添加した。次いで、反応物を40℃に加熱し、2時間にわたって撹拌した。反応物を水(500mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(×4)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、100/0〜95/5へのEtOAc/MeOH勾配で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって部分的に精製した。混合画分を、99/1のEtOAc/MeOHで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。純粋な画分を合わせ、真空中で濃縮して、所望の化合物30.0g(88%)を薄黄色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ ppm 8.57 (s, 1 H) 8.45 (s, 1 H) 8.17 (d, J=7.53 Hz, 1 H) 7.43 (s, 2 H) 7.23 − 7.31 (m, 2 H) 7.13 (s, 1 H) 7.07 (br s, 1 H) 6.33 (s, 1 H) 4.87 (br d, J=4.52 Hz, 1 H) 4.60 − 4.72 (m, 1 H) 3.88 − 4.11 (m, 4 H) 3.09 − 3.21 (m, 1 H) 2.77 − 2.86 (m, 2 H) 2.59 (s, 3 H) 2.22 − 2.32 (m, 1 H) 2.03 − 2.14 (m, 1 H) 1.87 − 1.96 (m, 1 H) 1.68 − 1.77 (m, 1 H) 1.41 (s, 9 H) 1.22 − 1.30 (m, 1 H)。 LCMS: (AA) M+1 678.2。
【0978】
ステップ6:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−263a形態1
2L丸底フラスコに、tert−ブチル(1R)−7−クロロ−1−[5−[4−[[(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]アミノ]ピリミジン−5−カルボニル]−2−メチル−3−チエニル]−3,4−ジヒドロ−1H−イソキノリン−2−カルボキシラート(47.4g、58.0mmol)を装入し、内容物をDCM(50.0mL)中に溶解させた。その混合物を氷/水浴を用いて0℃で冷却し、次いで、その反応容器に、TFA(50.0mL、661mmol)を添加した。反応物を1時間にわたって室温で撹拌した。反応物をDCMで希釈し、その混合物を真空中で濃縮した。残渣をDCMと共に2回共沸させた。生じた残渣を、飽和NaHCO
3水溶液の添加によって塩基性化し、EtOAc(×4)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製残渣を、3%NH
4OH:5%MeOH:42%DCM:50%MeCNで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって部分的に精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、真空中で濃縮した。残渣を少量のカラム溶離液中に溶解させ、次いで、その溶液を4つのポーションに分けた。各ポーションを、3%NH
4OH:5%MeOH:42%DCM:50%MeCNで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせ、真空中で濃縮した。ゴム状の残渣に、MeOH200mLを添加し、続いて、CH
3CN1.4Lを緩徐に添加し、生じた溶液を室温で3日間にわたって緩徐に撹拌した。生じた懸濁液を、ガラスフリット漏斗で濾過し、濾過ケークをCH
3CNですすぎ、次いで、40℃で5日間にわたって真空中で乾燥させて、標題化合物26.5gを得た。母液を真空中で濃縮し、残渣を、3%NH
4OH:5%MeOH:42%DCM:50%MeCN混合溶液で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって再精製した。純粋な画分を合わせ、真空中で濃縮した。残渣に、MeOH20mLを添加し、続いて、CH
3CN500mLを添加し、生じた混合物を終夜、室温で、ゆっくりと撹拌しながら沈降させた。生じた懸濁液を濾過した後に、濾過ケークを乾燥炉内にて40℃で5日間にわたって乾燥させて、追加の標題化合物6.3g(合計32.8g)をI−263a形態1として得た。1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ ppm 8.61 (s, 1 H) 8.52 (s, 1 H) 7.27 (s, 1 H) 7.16 (d, J=1.00 Hz, 2 H) 6.69 − 6.71 (m, 1 H) 5.22 (s, 1 H) 4.70 − 4.82 (m, 1 H) 4.11 − 4.23 (m, 3 H) 3.24 − 3.30 (m, 1 H) 2.96 − 3.12 (m, 2 H) 2.76 − 2.86 (m, 1 H) 2.60 (s, 3 H) 2.43 − 2.53 (m, 1 H) 2.20 − 2.29 (m, 1 H) 2.08 − 2.16 (m, 1 H) 1.87 (dt, J=14.87, 6.87 Hz, 1 H) 1.40 (dt, J=13.05, 9.16 Hz, 1 H)。 13C NMR (101 MHz, DMSO−d6) δ 185.40, 160.24, 159.23, 157.75, 146.62, 142.44, 140.41, 138.04, 136.53, 134.47, 131.00, 129.92, 126.11, 126.08, 111.79, 71.29, 70.46, 54.59, 48.74, 45.88, 42.10, 40.58, 33.95, 28.42, 13.82. LCMS: (AA) M−1 576.4。元素分析。C25H28ClN5O5S2での計算値:C、51.94、H、4.88、N、12.11。実測値:C、51.91、H、4.81、N、12.15。
【0979】
XRPDデータを、
図2において示す。XRPDパターンは、LynxEye検出器及び銅K−アルファ(Cu Kα)放射線を備えたBruker AXS D8 AdvanceX線回折計を使用して40kV及び40mAで収集した。粉末サンプルをサンプルホルダーの中心で静かに平らにして、回折計測のために表面を平滑にした。50mm直径のポリメチルメタクリラートサンプルホルダーを使用した。2θ/θロックド・カップルド角度(locked coupled angle)を使用して、0.025°2θのステップサイズ及び1ステップ当たり0.4秒のデータ収集時間で、サンプルを、2.9°〜29.6°2θの連続的なスキャンとして行った。すべてのデータ分析を、DIFFRAC.EVA(バージョン2.1)ソフトウェア(Bruker AXS)を使用して行った。
【0980】
DSC及びTGAサンプル実行のために使用された装置は、TA Instruments、DSCモデルQ200またはQ2000、及びTGAモデルQ500またはQ5000であった。
【0981】
DSCでは、サンプル(1〜2mg)を、ピンホールキャップ(pinhole lid)を備えたアルミニウムパン内に密閉した。サンプルを、10℃/分の傾斜速度で25℃〜350℃へと加熱し、その間、窒素サンプルパージを50mL/分で一定に維持した。データを、Thermal Advantage software for Q Series(バージョン5.3.5)を使用して収集し、データ分析を、Universal Analysis 2000(TA Instruments)を使用して行った。
【0982】
TGAでは、開放型白金製パン内のサンプル(5〜10mg)を、60mL/分で窒素サンプルをパージしながら、10℃/分の傾斜速度で25℃〜350℃へと加熱した。データを、Thermal Advantage software for Q Series(バージョン5.3.5)を使用して収集し、データ分析を、Universal Analysis 2000(TA Instruments)を使用して行った。
【0983】
780nmレーザーを備えたDXRラマン顕微鏡(Thermo Scientific)を使用して、ラマンスペクトルを決定した。アルミニウムパンサンプルホルダー上に散布された少量のサンプルを、Olympus顕微鏡で10倍対物倍率で観察した。50μmピンホール装置を使用して、スペクトルを、3500〜50cm
−1の波数範囲で収集した。OMINIC8ソフトウェア、バージョン8.3.103(Thermo Scientific)を使用して、スペクトル分析を行った。
【0984】
DSCデータは
図4に示し、TGAは
図5に示し、ラマンデータは
図6〜7に示す。
【0985】
下記は、ステップ5及び6の代替案である。
【化268】
[この文献は図面を表示できません]
イソシアン酸クロロスルホニル(6.67g、47.1mmol)含有アセトニトリル(47.1mL、901.8mmol)溶液に、0℃でTBS−シラノール(6.50g、49mmol)を添加し、その間、温度を10℃未満に維持する。その混合物を0〜10℃で30分間にわたって撹拌し、試薬を、アセトニトリル中で1M溶液として使用するために用意する。試薬(TBS−クロロスルホンアミド)は、溶液中で24時間にわたって安定している。
【化269】
[この文献は図面を表示できません]
無水溶媒及び試薬を使用し、反応を窒素雰囲気下で実施した。ピリジン(3.85g、48.7mmol)を、10℃でtert−ブチル(R)−7−クロロ−1−(5−(4−(((1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニル)−2−メチルチオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(11.2g、15.7mmol)含有NMP(22.4mL、233mmol)溶液に添加する。TBS−クロロスルホンアミド(47.1mL、47.1mmol)を添加し、その間、温度を15℃未満に維持する。HPLCによって、反応の完了をモニターする。反応は、15分以内に完了に達する。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)及び水(50mL)でクエンチし、酢酸エチル(50mL)で抽出する。有機層を分離し、ブライン(50mL)で洗浄し、蒸留によって、溶媒をアセトニトリル(30mL)に交換する。脱保護に進む。
【化270】
[この文献は図面を表示できません]
【0986】
粗製tert−ブチル(R)−7−クロロ−1−(2−メチル−5−(4−(((1R,3R,4S)−3−((スルファモイルオキシ)メチル)−4−((トリイソプロピルシリル)オキシ)シクロペンチル)アミノ)ピリミジン−5−カルボニル)チオフェン−3−イル)−3,4−ジヒドロイソキノリン−2(1H)−カルボキシラート(13.1g、15.7mmol)混合物を10℃に冷却する。反応混合物にリン酸(33.6mL、610mmol)を添加し、その間、温度を15℃未満に維持する。その混合物を周囲温度に加温する。HPLCによって反応の完了をモニターする。反応は、約6時間で完全な変換に達する。反応混合物に水(50mL)及びTHF(200mL)を添加する。15%炭酸ナトリウム水溶液(150mL)を添加して、pHを6〜7に調節する。添加の間に、激しいガス放出が起こるため、適切な速度で添加して、ガス放出及び発泡を制御する。有機相及び水相を分離する。有機相をブライン(50mL)で洗浄する。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、35%の3%NH
4OH、5%MeOH、42%DCM、50%MeCN:50%MeCN、50%DCM〜50%の3%NH
4OH、5%MeOH、42%DCM、50%MeCN:50%MeCN、50%DCMへの勾配で溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって部分的に精製した。純粋な画分を合わせ、真空中で濃縮した。粗製((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマートを予め混合しておいた7:1のアセトニトリル:メタノール溶液(90mL)中に溶解させる。その混合物に、((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート形態1(45mg、0.078mmol)を播種する。その混合物を16時間にわたって撹拌すると、スラリーが発生する。その懸濁液を濾過し、湿ったケークをMeCN(20mL、2×)で2回洗浄する。真空下、35℃で恒量まで乾燥させて、所望の化合物4.9g(54%)を薄黄色の結晶質固体として得る。1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ ppm 8.61 (s, 1 H) 8.52 (s, 1 H) 7.27 (s, 1 H) 7.16 (d, J=1.00 Hz, 2 H) 6.69 − 6.71 (m, 1 H) 5.22 (s, 1 H) 4.70 − 4.82 (m, 1 H) 4.11 − 4.23 (m, 3 H) 3.24 − 3.30 (m, 1 H) 2.96 − 3.12 (m, 2 H) 2.76 − 2.86 (m, 1 H) 2.60 (s, 3 H) 2.43 − 2.53 (m, 1 H) 2.20 − 2.29 (m, 1 H) 2.08 − 2.16 (m, 1 H) 1.87 (dt, J=14.87, 6.87 Hz, 1 H) 1.40 (dt, J=13.05, 9.16 Hz, 1 H)。 13C NMR (101 MHz, DMSO−d6) δ 185.40, 160.24, 159.23, 157.75, 146.62, 142.44, 140.41, 138.04, 136.53, 134.47, 131.00, 129.92, 126.11, 126.08, 111.79, 71.29, 70.46, 54.59, 48.74, 45.88, 42.10, 40.58, 33.95, 28.42, 13.82。
【0987】
実施例201B:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−263a形態3
50mmクエン酸緩衝液(15mL、pH=4.5)に、室温で無水((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート(150mg、0.259mmol)を添加した。そのスラリーを、5日間にわたって混合する(振盪または撹拌棒)。その懸濁液を濾過し、湿ったケークを水(0.3mL、2×)で2回洗浄する。真空下、30℃で恒量まで乾燥させて、所望の化合物51mg(34%)を薄黄色の結晶((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート水和物形態3として得る。
【0988】
実施例202:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−257b形態1
{(1R,2S,4R)−4−[(5−{[4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル)−5−メチル−2−チエニル]カルボニル}ピリミジン−4−イル)アミノ]−2−ヒドロキシシクロペンチル}メチルスルファマート(実施例132のもの、2.5g、4.30mmol)をMeOH(90mL)とDCM(10mL)との混合溶液中に溶解させた。その溶液を、シリンジフィルターで濾過し、その混合物を4日間にわたって沈降させた。次いで、母液をピペットによって除去し、生じた固体を少量のMeOHですすぎ、次いで、真空中で乾燥させた。固体を小さなバイアルに移し、さらに、真空中、45℃で10日間にわたって乾燥させて、標題化合物1.56gを結晶質固体(針状物)(I−257b形態1)として得た。XRPDデータは
図1に示す。I−257b形態1についてのDSCデータは、
図8に示し、TGAは、
図9に示し、ラマンデータは、
図10〜11に示す。XRPDパターン収集、DSC、TGA、及びラマン分光法のための手順は、実施例201において記載したとおりであった。1H NMR (400 MHz, DMSO−d6) δ ppm 8.61 (s, 1 H) 8.59 (s, 1 H) 8.19 (d, J=7.53 Hz, 1 H) 7.44 (s, 2 H) 7.36 (s, 1 H) 7.22 − 7.30 (m, 2 H) 6.75 (s, 1 H) 5.91 (s, 1 H) 4.88 (d, J=4.52 Hz, 1 H) 4.69 (sxt, J=8.08 Hz, 1 H) 4.05 − 4.17 (m, 2 H) 3.91 − 4.01 (m, 2 H) 3.78 − 3.88 (m, 1 H) 2.95 − 3.09 (m, 1 H) 2.77 (br d, J=16.69 Hz, 1 H) 2.48 (s, 3 H) 2.26 − 2.37 (m, 1 H) 2.06 − 2.17 (m, 1 H) 1.90 − 1.99 (m, 1 H) 1.70 − 1.80 (m, 1 H) 1.27 (dt, J=12.67, 9.29 Hz, 1 H)。LCMS: (FA) M+1 579.1。
【0989】
実施例203:[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート I−256b形態1
[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メチルスルファマート(86%de、987mg、実施例131のもの)含有CH
2Cl
2(40.0mL)溶液に、ヘキサン(25.0mL)を緩徐に添加し、白色の懸濁液を得た。懸濁液に、その懸濁液が再度透明な溶液になるまでCH
2Cl
2を滴下添加した(10.0mL)。19時間にわたって室温で撹拌した後に、沈澱固体を濾過によって収集し、少量のCH
2Cl
2及びEt
2Oで洗浄し、真空中、45℃で乾燥させて、薄黄色の固体799mgをI−256b形態1として得た。XRPDデータは
図3に示す。DSCデータは
図12に示し、TGAは
図13に示す。XRPDパターン収集、DSC、及びTGAのための手順は、実施例201において記載したとおりであった。I−256bのジアステレオマー純度を、HPLC(70/30/0.1のヘキサン/EtOH/DEA、1.0mL/分で60分間にわたって、CHIRALPAK ICカラム(4.6×250mm)を使用):23.3分(マイナージアステレオマー)及び32.1分(メジャージアステレオマー、I−256b)によって92.7%deであると決定した。
【0990】
実施例204:((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((R)−2,3−ジメチル−6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート
及び
((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((S)−2,3−ジメチル−6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート I−356
【化271】
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ステップ1:1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール
4,5−ジメチル−1H−イミダゾールヒドロクロリド(2.94g、22.2mmol)含有N,N−ジメチルホルムアミド(30.0mL、387mmol)溶液を0℃に冷却した。水素化ナトリウム(3.55g、88.7mmol)を緩徐に添加し、その溶液を30分間にわたって0℃で撹拌した。ヨウ化カリウム(4.417g、26.61mmol)及び(2−ブロモエトキシ)−tert−ブチルジメチルシラン(6.365g、26.61mmol)を添加し、その混合物を撹拌しながら30分かけて室温に加温した。反応物をメタノール(3mL)でクエンチし、水(150ml)で希釈した。生じた水性混合物を酢酸エチル(3×70mL)で抽出した。合わせた有機ポーションをブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15%MeOH含有EtOAc)によって精製して、標題化合物4.34g(77%)を得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 7.33 − 7.39 (m, 1 H) 3.87 − 3.93 (t, 2 H) 3.73 − 3.84 (t, 2 H) 2.13 − 2.18 (s, 3 H) 2.12 (s, 3 H) 0.85 (s, 9 H) −0.04 (s, 6 H)。
【0991】
ステップ2:1−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール−2−カルボアルデヒド
1−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}エチル)−4,5−ジメチル−1H−イミダゾール(2.36g、9.28mmol)含有テトラヒドロフラン(100.0mL)溶液を−78℃に冷却した。2.50M n−ブチルリチウム含有ヘキサン(5.56mL、13.9mmol)を滴下添加し、続いて、N,N−ジメチルホルムアミド(2.03g、27.8mmol)を滴下添加し、反応混合物を、撹拌しながら30分かけて室温に加温した。反応物を、THF(1ml)中の溶液としての酢酸(1.11g、18.5mmol)でクエンチした。反応混合物を真空中で濃縮し、生じた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜60%のEtOAc/ヘキサン)によって精製して、標題化合物2.43g(93%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ 9.56 − 9.70 (m, 1 H) 4.37 (t, J=5.27 Hz, 2 H) 3.88 (t, J=5.27 Hz, 2 H) 2.25 (s, 4 H) 2.24 (s, 3 H) 0.79 (s, 10 H) −0.13 (s, 6 H)。
【0992】
ステップ3及び4:4−(2,3−ジメチル−6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ3及び4を、実施例96、ステップ1及び2と類似の様式で行った。
【0993】
ステップ5〜8:((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((R)−2,3−ジメチル−6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート及び((1R,2S,4R)−4−((5−(4−((S)−2,3−ジメチル−6,8−ジヒドロ−5H−イミダゾ[2,1−c][1,4]オキサジン−8−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート
ステップ5、6、7、及び8を実施例132、ステップ7、8、9、及び10と類似の様式で行った。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ ppm 8.71 (s, 1 H) 8.58 (s, 1 H) 8.30 (s, 1 H) 7.42 (d, J=1.00 Hz, 1 H) 5.94 (s, 1 H) 4.73 − 4.85 (m, 1 H) 4.31 − 4.39 (m, 1 H) 3.95 − 4.23 (m, 6 H) 2.45 − 2.57 (m, 4 H) 2.24 − 2.32 (m, 1 H) 2.20 (s, 3 H) 2.13 (s, 3 H) 1.86 − 1.97 (m, 1 H) 1.43 (m, 1 H)。LCMS (AA) M+1 563
【0994】
実施例205:[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル](2S)−2−アミノプロパノアート、ヒドロクロリドI−362
【化272】
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この化合物を、実施例188、ステップ3〜6と類似の様式で、ステップ3においてBoc−Val−OHの代わりにBoc−Ala−OHを使用して調製した。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.72 (s, 1H), 8.63 − 8.55 (m, 2H), 8.39 − 8.28 (m, 3H), 7.2 ( br s, 2H), 7.46 (s, 1H), 7.29 − 7.22 (m, 2H), 6.71 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 5.11 − 5.05 (m, 1H), 4.81 − 4.71 (m, 1H), 4.20 − 3.74 (m, 11H,プロトンは広範な酸H
2Oピークとオーバーラップしている), 3.88 − 3.79 (m, 2H), 3.08 − 2.95 (m, 1H), 2.78 (br s, 1H), 2.81 − 2.71 (m, 1H), 2.48 (m, 5H), 2.38 − 2.29 (m, 1H), 2.15 − 2.02 (m, 2H), 1.53 − 1.43 (m, 1H), 1.41 (d, J=7.3 Hz, 3H)、 LCMS: (AA) M+1 579.1
【0995】
実施例206:[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル](2S)−2−アミノプロパノアート、ヒドロクロリドI−364
【化273】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:[(1S,2R,4R)−2−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル]2−(4−ジtert−ブトキシホスホリルオキシフェニル)アセタート
(4−{[(1R,3R,4S)−3−({[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ヒドロキシシクロペンチル]アミノ}ピリミジン−5−イル){4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}メタノン(実施例188のもの、300.0mg、0.49mmol)含有DCM(15.0mL、234mmol)溶液に、室温で2−(4−ジtert−ブトキシホスホリルオキシフェニル)酢酸(202mg、0.59mmol)、DMAP(59.7mg、0.49mmol)、及びN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(131mg、0.68mmol)を添加した。反応物を4時間にわたって撹拌した。揮発性物質を真空中で除去し、残渣をEtOAc(120mL)中に溶解させた。生じた溶液を、0.3N HCl(70mL)で2回、続いて、飽和NaHCO
3及びブラインで洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、90/10〜60/40へのDCM/EtOAc勾配で溶離するISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物181mgをオフホワイト色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO−d
6) δ ppm 8.61 (s, 1 H) 8.58 (s, 1 H) 8.17 (d, J=7.28 Hz, 1 H) 7.34 (s, 1 H) 7.20 − 7.30 (m, 4 H) 7.11 (d, J=8.16 Hz, 2 H) 6.73 (s, 1 H) 5.90 (s, 1 H) 4.93 − 5.00 (m, 1 H) 4.56 − 4.67 (m, 1 H) 4.07 − 4.16 (m, 1 H) 3.77 − 3.87 (m, 1 H) 3.48 − 3.68 (m, 4 H) 2.95 − 3.07 (m, 1 H) 2.75 (br d, J=17.19 Hz, 1 H) 2.46 (s, 3 H) 2.19 − 2.29 (m, 1 H) 2.13 (br d, J=3.76 Hz, 1 H) 1.94 − 2.03 (m, 1 H) 1.82 − 1.92 (m, 1 H) 1.42 (s, 18 H) 1.29 − 1.39 (m, 1 H) 0.83 (s, 9 H) 0.00 (d, J=1.88 Hz, 6 H)。
【0996】
ステップ2:[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]2−(4−ジtert−ブトキシホスホリルオキシフェニル)アセタート
[(1S,2R,4R)−2−[[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル]2−(4−ジtert−ブトキシホスホリルオキシフェニル)アセタート(180mg、0.19mmol)含有THF(3.0mL)溶液に、室温で1N HCl(3.0mL、3.0mmol)を添加し、反応物を2時間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(60mL)の添加によってクエンチした。次いで、水層を、固体NaClの添加によって飽和させ、水性混合物をEtOAc(60mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、50/50〜90/10へのEtOAc/DCM勾配で溶離するISCOシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、生成物112mgを無色の非晶質固体として得た。LCMS: (AA) M+1 826.3。
【0997】
ステップ3:[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル]2−(4−ホスホノオキシフェニル)アセタート
[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]2−(4−ジtert−ブトキシホスホリルオキシフェニル)アセタート(120mg、0.15mmol)含有DMF(2.0mL、26mmol)溶液に、室温で塩化スルファモイル(36.0mg、0.30mmol)を添加し、反応物を5分間にわたって撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3の添加によってクエンチし、その混合物をEtOAc(×3)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣をDCM(10mL)中に溶解させた。その溶液に、室温でTFA(2mL、26.5mmol)を添加し、反応物を1時間にわたって撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣を真空中で乾燥させた。生じた残渣を分取HPLCによって精製して、標題化合物43mgをオフホワイト色の非晶質固体として得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ ppm 8.62 (s, 1 H) 8.57 (s, 1 H) 7.29 (s, 1 H) 7.14 − 7.23 (m, 6 H) 6.74 (s, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 5.05 − 5.12 (m, 1 H) 4.68 − 4.79 (m, 1 H) 4.12 − 4.25 (m, 3 H) 3.92 (td, J=10.79, 3.76 Hz, 1 H) 3.60 (s, 2 H) 3.01 − 3.12 (m, 1 H) 2.74 − 2.84 (m, 1 H) 2.52 (s, 3 H) 2.37 − 2.49 (m, 2 H) 2.16 − 2.26 (m, 1 H) 1.89 − 2.00 (m, 4 H) 1.43 − 1.56 (m, 1 H)。LCMS: (FA) M+1 793.1。
【0998】
実施例207:((1R,2S,4R)−4−((5−(4−(7−クロロ−3,4−ジヒドロイソキノリン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボニル)ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−ヒドロキシシクロペンチル)メチルスルファマート I−360
【化274】
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[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート(実施例133のI−263a、250mg、0.43mmol)含有ジメチルスルホキシド(5.0mL)溶液を、室温で6週間にわたって撹拌した。生じた混合物を分取HPLC(Phenomenex AXIA C
18、250×21.2mm、5ミクロン、酢酸アンモニウム調整剤)によって直接精製して、標題化合物を淡白色の粉末(86mg、35%)として得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d
4) δ ppm 8.82 (s, 1 H) 8.57 (s, 1 H) 7.61 (s, 1 H) 7.46 − 7.51 (m, 1 H) 7.34 − 7.40 (m, 1 H) 7.11 − 7.15 (m, 1 H) 4.76 − 4.85 (m, 1 H) 4.13 − 4.26 (m, 3 H) 3.81 − 3.92 (m, 2 H) 2.81 − 2.93 (m, 2 H) 2.42 − 2.56 (m, 4 H) 2.12 − 2.33 (m, 2 H) 2.00 (s, 1 H) 1.89 − 1.98 (m, 1 H) 1.35 − 1.53 (m, 1 H) LCMS (AA): m/z = 576.1 (M+H)。
【0999】
実施例208:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−6−クロロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−6−クロロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−357
【化275】
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ステップ1〜5:
Int−289を、Int−171を生成するために使用した様式と類似の様式で、2−ブロモ−5−クロロフェニル酢酸から調製した。次いで、標題化合物を、実施例173と類似の様式で、ステップ3の条件C、ステップ4の条件B、及びステップ5の条件Dを使用して調製した。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ ppm 8.70 (s, 1 H) 8.59 (s, 1 H) 7.79 (s, 1 H) 7.56 (s, 1 H) 7.25 (s, 1 H) 7.13 − 7.18 (m, 1 H) 6.88 − 6.93 (m, 1 H) 5.89 (s, 1 H) 4.77 − 4.84 (m, 1 H) 4.07 − 4.25 (m, 4 H) 3.88 − 3.97 (m, 1 H) 2.98 − 3.07 (m, 1 H) 2.81 − 2.91 (m, 1 H) 2.47 − 2.57 (m, 1 H) 2.23 − 2.33 (m, 1 H) 2.12 − 2.23 (m, 1 H) 1.88 − 2.04 (m, 1 H) 1.39 − 1.49 (m, 1 H)。LCMS: (AA) M+1 565.1
【1000】
実施例209:[(1RS,2SR,4RS)−4−[[5−[4−[(1R)−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−359a
及び
[(1RS,2SR,4RS)−4−[[5−[4−[(1S)−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−359b
【化276】
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ステップ1:(2−ブロモ−4−クロロ−フェニル)メタノール。
2−ブロモ−4−クロロ−ベンズアルデヒド(10.1g、46.1mmol)含有テトラヒドロフラン(101mL)及びメタノール(50.6mL)の溶液に、0℃、アルゴン下で、テトラヒドロホウ酸ナトリウム(2.31g、60.9mmol)を添加した。反応物を室温に加温し、1時間にわたって撹拌した。その混合物を蒸発乾固し、水とEtOAcに分液した。水層をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物10.0g(98%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl3) δ 7.57 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.33 (dd, J=2.0, 8.3 Hz, 1H), 4.73 (d, J=6.0 Hz, 2H), 1.95 (t, J=6.1 Hz, 1H)。
【1001】
ステップ2:2−ブロモ−1−(ブロモメチル)−4−クロロ−ベンゼン。
(2−ブロモ−4−クロロ−フェニル)メタノール(10.0g、45.2mmol)及び四臭化炭素(19.5g、58.7mmol)を塩化メチレン(207mL)中に溶解させ、次いで、トリフェニルホスフィン(16.6g、63.2mmol)を添加した。反応物を室温、アルゴン下で3時間にわたって撹拌した。その撹拌溶液に、ヘキサン250mLを添加すると、白色の沈澱物が生じた。その混合物を濾過し、濾液を真空中で濃縮した。生じた油を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜1%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物15.57gを無色の油として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.82 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.70 − 7.63 (m, 1H), 7.50 (dd, J=2.3, 8.3 Hz, 1H), 4.73 (s, 2H)。
【1002】
ステップ3:2−ブロモ−4−クロロ−1−[(4−メトキシフェニル)メチルスルファニルメチル]ベンゼン。
2−ブロモ−1−(ブロモメチル)−4−クロロベンゼン(12.8g、43.2mmol)含有ジメチルスルホキシド(31.3mL)溶液に、p−メトキシ−α−トルエンチオール(7.66g、6.92mL、49.7mmol)及び炭酸カリウム(11.900g、86.4mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間にわたって撹拌した。反応物を水(200mL)に注ぎ入れ、DCM(2×75mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物(11.0g、71%)を黄色の油として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 7.74 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.45 − 7.38 (m, 2H), 7.24 − 7.19 (m, 2H), 6.89 − 6.85 (m, 2H), 3.75 − 3.70 (m, 5H), 3.68 (s, 2H)。
【1003】
ステップ4:5−クロロ−2−[(4−メトキシフェニル)メチルスルファニルメチル]ベンズアルデヒド。
2−ブロモ−4−クロロ−1−[(4−メトキシフェニル)メチルスルファニルメチル]ベンゼン(11.0g、30.7mmol)をテトラヒドロフラン(108mL)中に溶解させ、アルゴン下で−78℃に冷却した。温度を−70℃未満に維持しながら、2.50Mのn−ブチルリチウム含有ヘキサン(13.5mL、33.8mmol)溶液を滴下添加し、生じた暗赤色混合物を10分間にわたって撹拌した。N,N−ジメチルホルムアミド(4.76mL、61.5mmol)を添加し、反応物を1.25時間にわたって冷浴中で撹拌した。オレンジ色の反応混合物を水でクエンチし、室温に加温した。その混合物をEtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜20%のEtOAc含有ヘキサン)によって精製して、標題化合物4.97g(53%)を黄色の油として得た。1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 10.20 (s, 1H), 7.83 (d, J=2.5 Hz, 1H), 7.66 (dd, J=2.4, 8.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.22 − 7.17 (m, 2H), 6.88 − 6.84 (m, 2H), 4.08 (s, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.67 (s, 2H)、 LCMS: (AA) M+1 329.1
【1004】
ステップ5及び6:4−(6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−1−イル)−5−メチル−チオフェン−2−カルボアルデヒド。
ステップ5及び6を、実施例96、ステップ1及び2と類似の様式で行った。
【1005】
ステップ7〜11:[(1RS,2SR,4RS)−4−[[5−[4−[(1R)−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1RS,2SR,4RS)−4−[[5−[4−[(1S)−6−クロロ−1,3−ジヒドロ−2−ベンゾチオフェン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ7〜11を、実施例173、ステップ1〜5と類似の様式で行った。ステップ9において使用した塩基/溶媒は、K
2CO
3/DMFであった。ステップ10を、トリエチルアミンの不在下で実行し、ステップ11では、最終脱保護のためにTAS−F含有THFを使用した。
I−359a:
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.59 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.17 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.44 (s, 2H), 7.39 (d, J=8.8 Hz, 1H), 7.36 − 7.32 (m, 2H), 7.04 (d, J=1.0 Hz, 1H), 6.06 (s, 1H), 4.90 − 4.86 (m, 1H), 4.73 − 4.61 (m, 1H), 4.43 (dd, J=2.4, 14.7 Hz, 1H), 4.30 (d, J=14.3 Hz, 1H), 4.10 − 4.05 (m, 1H), 3.97 − 3.90 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.32 − 2.23 (m, 1H), 2.13 − 2.05 (m, 2H), 1.98 − 1.88 (m, 1H), 1.79 − 1.69 (m, 1H), 1.29 − 1.20 (m, 1H)、 LCMS: (AA) M+1 581.1。
I−359b:
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.59 (s, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.17 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.47 − 7.37 (m, 3H), 7.36 − 7.32 (m, 2H), 7.05 − 7.02 (m, 1H), 6.06 (s, 1H), 4.88 (d, J=4.5 Hz, 1H), 4.73 − 4.61 (m, 1H), 4.43 (dd, J=2.4, 14.7 Hz, 1H), 4.30 (d, J=14.3 Hz, 1H), 4.10 − 4.05 (m, 1H), 3.97 − 3.90 (m, 2H), 2.49 (s, 3H), 2.32 − 2.25 (m, 1H), 2.15 − 2.04 (m, 1H), 1.97 − 1.88 (m, 1H), 1.78 − 1.69 (m, 1H), 1.30 − 1.20 (m, 1H)、 LCMS: (AA) M+1 581.1
【1006】
実施例210:[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル](2S,3S)−2−アミノ−3−メチル−ペンタノアートヒドロクロリドI−363
【化277】
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ステップ1:tert−ブチル(クロロスルホニル)カルバマート。
イソシアン酸クロロスルホニル(3.20mL、0.0360mol)含有ベンゼン(15.0mL)溶液に、0℃、窒素下で、tert−ブチルアルコール(3.50mL、0.0362mol)を滴下添加した。氷浴を取り外し、生じたゲル様混合物を室温で2時間にわたって撹拌した。反応物をヘキサン(30mL)で希釈し、生じた白色の沈澱物を濾過し、ヘキサン(3×20mL)で洗浄して、白色の固体6.72g(86%)を得た。
1H NMR (400MHz, CHLOROFORM−d) δ 7.98 (br s, 1H), 1.58 (s, 9H)。
【1007】
ステップ2:tert−ブチル[({(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メトキシ)スルホニル]カルバマート。
{4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}[4−({(1R,3R,4S)−3−(ヒドロキシメチル)−4−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}アミノ)ピリミジン−5−イル]メタノン(実施例132のステップ9の生成物、3.907g、5.95mmol)をテトラヒドロフラン(186mL)中に溶解させ、次いで、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.15mL、23.8mmol)及びtert−ブチル(クロロスルホニル)カルバマート(2.57g、11.9mmol)を添加した。その溶液を室温で2.5時間にわたってアルゴン下で撹拌した。反応物を真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(200mL)中に溶解させ、飽和炭酸水素塩(2×250mL)、ブライン(250mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜5%MeOH含有DCM)によって精製して、黄色の泡4.84gを得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.77 (br s, 1H), 8.58 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 8.17 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.28 − 7.22 (m, 2H), 6.74 − 6.72 (m, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.78 − 4.68 (m, 1H), 4.28 − 4.22 (m, 1H), 4.22 − 4.06 (m, 3H), 3.86 − 3.79 (m, 1H), 3.05 − 2.96 (m, 1H), 2.80 − 2.72 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.39 − 2.29 (m, 1H), 2.26 − 2.16 (m, 1H), 2.00 − 1.91 (m, 1H), 1.91 − 1.81 (m, 1H), 1.39 − 1.34 (m, 9H), 1.31 − 1.22 (m, 1H), 1.09 − 0.96 (m, 24H)、 LCMS: (AA) M+1 835.5
【1008】
ステップ3:tert−ブチル({[(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−ヒドロキシシクロペンチル]メトキシ}スルホニル)カルバマート。
tert−ブチル[({(1R,2S,4R)−4−{[5−({4−[(1R)−7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−イソクロメン−1−イル]−5−メチル−2−チエニル}カルボニル)ピリミジン−4−イル]アミノ}−2−[(トリイソプロピルシリル)オキシ]シクロペンチル}メトキシ)スルホニル]カルバマート(5.37g、5.95mmol)をテトラヒドロフラン(65.0mL)中に溶解させた。その黄色の溶液に、室温でテトラブチルアンモニウムフルオリド水和物(4.04g、14.5mmol)含有テトラヒドロフラン(65.0mL)溶液を添加し、生じた赤色の溶液を3時間にわたって室温、アルゴン下で撹拌した。反応物を水(125mL)の添加によってクエンチし、EtOAc(3×125mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(250mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜8%MeOH含有DCM)によって精製して、黄色の固体2.77g(68%)を得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 11.75 (br s, 1H), 8.59 (s, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.18 (d, J=7.3 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.28 − 7.22 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.96 − 4.88 (m, 1H), 4.70 − 4.62 (m, 1H), 4.26 − 4.19 (m, 1H), 4.15 − 4.06 (m, 2H), 3.97 − 3.90 (m, 1H), 3.86 − 3.78 (m, 1H), 3.06 − 2.95 (m, 1H), 2.79 − 2.72 (m, 1H), 2.46 (s, 3H), 2.32 − 2.25 (m, 1H), 2.17 − 2.05 (m, 1H), 1.96 − 1.87 (m, 1H), 1.81 − 1.72 (m, 1H), 1.38 (s, 9H), 1.30 − 1.21 (m, 1H)、 LCMS: (AA) M+1 679.4
【1009】
ステップ4:[(1S,2R,4R)−2−(tert−ブトキシカルボニルスルファモイルオキシメチル)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル](2S,3S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−ペンタノアート。
tert−ブチルN−[[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メトキシスルホニル]カルバマート(4.07mmol)含有ジクロロメタン(41mL)溶液に、N−tert−ブトキシカルボニル−L−イソロイシン(2.39g、10.3mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(1.95g、10.2mmol)、及び4−ジメチルアミノピリジン(1.29g、10.6mmol)を添加し、反応物を、室温で18時間にわたってアルゴン下で撹拌した。反応物を濃縮し、水(150mL)とEtOAc(250mL)に分液した。水層をEtOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(150mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(10〜100%のEtOAc、10%MeOH含有DCMでフラッシング、第2の精製(溶離液:2〜10%MeOH含有DCM)によって精製して、標題化合物2.11g(純度85%、全体収率49%)を黄色の泡として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d
6) δ 11.80 (br s, 1H), 8.60 − 8.54 (m, 2H), 8.21 − 8.14 (m, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.27 − 7.20 (m, 2H,不純物とオーバーラップ), 6.74 (s, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.99 − 4.93 (m, 1H), 4.72 − 4.62 (m, 1H), 4.30 − 4.15 (m, 2H), 4.15 − 4.07 (m, 1H), 3.87 − 3.78 (m, 2H), 3.06 − 2.95 (m, 1H), 2.79 − 2.72 (m, 1H), 2.47 (s, 4H,DMSOピークとオーバーラップ), 2.39 − 2.29 (m, 2H), 2.09 − 1.88 (m, 2H), 1.87 − 1.64 (m, 1H), 1.44 − 1.32 (m, 19H), 1.28 − 1.15 (m, 1H), 0.90 − 0.73 (m, 7H)、 LCMS: (AA) M+1 892.6
【1010】
ステップ5:[(1S,2R,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−(スルファモイルオキシメチル)シクロペンチル](2S,3S)−2−アミノ−3−メチル−ペンタノアート。
[(1S,2R,4R)−2−(tert−ブトキシカルボニルスルファモイルオキシメチル)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]シクロペンチル](2S,3S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチル−ペンタノアート(2.11g、2.36mmol)含有ジクロロメタン(49mL)撹拌溶液に、トリフルオロ酢酸(5.35mL、70.8mmol)を添加した。その溶液を室温で4時間にわたって撹拌し、次いで、4℃で15時間にわたって放置した。反応物を濃縮し、EtOAc(100mL)中に溶解させ、飽和NaHCO
3(3×100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:副産物を除去するための100%のEtOAc、次いで、0〜8%MeOH含有DCMに変換、100%のEtOAc、次いで、0〜4%MeOH含有DCMで繰り返し精製)によって精製して、標題化合物907mg(56%)を黄色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, DMSO−d6) δ 8.64 − 8.55 (m, 2H), 8.19 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.71 − 7.38 (m, 2H), 7.35 (s, 1H), 7.29 − 7.21 (m, 2H), 6.77 − 6.72 (m, 1H), 5.90 (s, 1H), 4.99 − 4.93 (m, 1H), 4.73 − 4.61 (m, 1H), 4.15 − 4.01 (m, 3H), 3.86 − 3.78 (m, 1H), 3.16 − 3.13 (m, 1H), 3.06 − 2.96 (m, 1H), 2.80 − 2.72 (m, 1H), 2.47 (s, 3H), 2.42 − 2.27 (m, 2H), 2.10 − 1.53 (m, 5H), 1.49 − 1.36 (m, 2H), 1.15 − 1.08 (m, 1H), 0.91 − 0.74 (m, 7H)、 LCMS: (AA) M+1 692.2
【1011】
実施例211:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−(7−クロロ−1−イソキノリル)−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−358
【化278】
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ステップ1:(5−ホルミル−2−メチルチオフェン−3−イル)ボロン酸。
オーブン乾燥させた500mL二つ口丸底フラスコに、窒素下で、2−(4−ブロモ−5−メチル−2−チエニル)−1,3−ジオキソラン(Int−1、5.00g、20.1mmol)、トルエン(32mL)、及び2−メチルテトラヒドロフラン(8mL)を装入し、その混合物をアセトン/ドライアイス浴中で−75℃に冷却した。内部温度を−70℃未満に維持しながら、n−ブチルリチウム含有ヘキサン(24.1mmol、9.6mL)2.5M溶液を緩徐に45分かけて添加した。次いで、内部温度を−70℃未満に維持しながら、ホウ酸トリイソプロピル(24.1mmol、5.54mL)を添加した。その混合物を−20℃に加温し、2M HCl(水溶液)15mLの添加によってクエンチした。その二相混合物を水に注ぎ入れ、層を分離し、水層を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、コハク色の油を得た。この油に、ヘキサンを添加し、その混合物を、完全に溶解するまで音波処理した。次に、ジエチルエーテルを添加し、生じた固体を真空濾過によって単離して、標題化合物(83g、53%)を得た。LCMS (AA): m/z = 171.0 (M+H)。
【1012】
ステップ2:4−(7−クロロイソキノリン−1−イル)−5−メチルチオフェン−2−カルボアルデヒド。
20mLマイクロ波管に、(5−ホルミル−2−メチル−3−チエニル)ボロン酸(300mg、1.76mmol)、1−ブロモ−7−クロロイソキノリン(332mg、1.37mmol)、1,4−ジオキサン(8.1mL)、水(2.0mL)、及び炭酸カリウム(632mg、4.58mmol)を装入し、その混合物を窒素で10分間にわたって脱気した。次いで、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(310mg、0.27mmol)を添加し、その反応容器を密閉し、その混合物をマイクロ波で30分間にわたって100℃で加熱した。その反応容器の内容物を飽和炭酸水素ナトリウムに注ぎ入れた。その混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機ポーションをブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣にヘキサン/酢酸エチル勾配で溶離するISCOクロマトグラフィーを行った。所望の生成物を含有する画分を蒸発させて、標題化合物を白色の固体274mg(69%)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ ppm 9.93 (s, 1 H) 8.63 − 8.68 (m, 1 H) 7.87 − 7.92 (m, 1 H) 7.83 (s, 1 H) 7.82 (s, 1 H) 7.67 − 7.74 (m, 2 H) 2.49 (s, 3 H)。LCMS (AA): m/z = 288.0 (M+H)。
【1013】
ステップ3〜6:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−(7−クロロ−1−イソキノリル)−5−メチル−チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ3〜6を実施例131、ステップ7〜10と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ ppm 8.88 (s, 1 H) 8.57 − 8.60 (m, 1 H) 8.57 (s, 1 H) 8.03 − 8.10 (m, 1 H) 7.89 − 7.95 (m, 1 H) 7.75 − 7.84 (m, 3 H) 4.77 − 4.84 (m, 1 H) 4.15 − 4.26 (m, 3 H) 2.48 − 2.58 (m, 1 H) 2.42 (s, 3 H) 2.14 − 2.37 (m, 2 H) 1.89 − 2.03 (m, 1 H) 1.40 − 1.51 (m, 1 H)。LCMS (AA): m/z = 574.1 (M+H)。
【1014】
実施例212:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−366
【化279】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:3−ブロモ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソラン(6.1g、26mmol)含有テトラヒドロフラン(158mL、1940mmol)溶液を−78℃に冷却した。その溶液に、カニューレを介して0.8Mのリチウムジイソプロピルアミド含有テトラヒドロフラン(36.0mL、28.8mmol)を滴下添加した。5分間にわたって撹拌した後に、N,N−ジメチルホルムアミド(2.41mL、31.1mmol)を添加し、反応混合物を−78℃で30分間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(100mL)でクエンチし、次いで、室温に加温した。反応混合物を、水(白色の固体を完全に溶解するために十分な60mL)でさらに希釈し、EtOAc(300mL)で抽出した。層を分離し、水層をEtOAc(70mL×2)で抽出した。合わせた有機層を10%LiCl(70mL)、及びブライン(70mL)で洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を白色の粉末(収量5.31g)として得た。
1H NMR (400 MHz,クロロホルム−d) δ ppm 9.96 (s, 1 H) 7.12 (s, 1 H) 6.11 (s, 1 H) 3.94 − 4.17 (m, 4 H) LCMS (FA): m/z=262.93 (M+1)。
【1015】
ステップ2:[3−ブロモ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]メタノール
3−ブロモ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(0.640g、2.43mmol)含有THF(15mL)溶液に、室温でNaBH
4(0.101g、2.68mmol)を添加した。反応混合物を室温で1.5時間にわたって撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。粗製物質を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物(0.640g)を油として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM−d) δ ppm 6.94 (s, 1 H) 5.97 (s, 1 H) 4.76 (s, 2 H) 3.61 − 4.28 (m, 4 H) LCMS (FA): m/z = 264.95 (M+1)。
【1016】
ステップ3:[3−ブロモ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]メトキシ−トリイソプロピル−シラン。
[3−ブロモ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−2−チエニル]メタノール(4.7g、18mmol)含有DCM(100mL)溶液に、室温で1H−イミダゾール(1.81g、26.6mmol)を、続いて、塩化トリイソプロピルシリル(4.13mL、19.5mmol)を添加し、反応物を4時間にわたって撹拌した。反応混合物を水(150mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を無色の油(収量5.5g)として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM−d) δ ppm 6.99 (s, 1 H) 6.04 (s, 1 H) 4.87 (s, 2 H) 4.00 − 4.16 (m, 4 H) 1.04 − 1.21 (m, 21 H) LCMS (FA): m/z=421.08 (M+1)。
【1017】
ステップ4〜7:4−(7−クロロイソクロマン−1−イル)−5−(トリイソプロピルシリルオキシメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ4〜7を実施例119、ステップ1〜4と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
【1018】
ステップ8〜11:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ヒドロキシメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ8〜11を実施例131、ステップ7〜10と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ 8.66 (s, 1 H) 8.55 (s, 1 H) 7.37 (d, J=1.25 Hz, 1 H) 7.19 (s, 2 H) 6.82 (s, 1 H) 5.91 (s, 1 H) 4.90 − 4.98 (m, 2 H) 4.74 − 4.85 (m, 1 H) 4.65 (d, J=15.06 Hz, 1 H) 4.13 − 4.22 (m, 4 H) 3.87 − 3.94 (m, 1 H) 3.03 − 3.14 (m, 1 H) 2.75 − 2.83 (m, 1 H) 2.45 − 2.54 (m, 1 H) 2.10 − 2.30 (m, 2 H) 1.86 − 1.94 (m, 1 H) 1.41 (m, J=13.30, 9.00, 9.00, 4.40 Hz, 1 H)。FA: m/z = 596 (M+H)。
【1019】
実施例213:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ジフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ジフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−361
【化280】
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ステップ1:2−[4−ブロモ−5−(ジフルオロメチル)−2−チエニル]−1,3−ジオキソラン
3−ブロモ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド(3g、10mmol)含有DCM(73.0mL)溶液に、0℃で三フッ化ジエチルアミノ硫黄(4.37mL、33.1mmol)を添加し、その混合物を室温で16時間にわたって撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO
3(30mL)の添加によってクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣を、ヘキサン/EtOAc勾配で溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製して、標題化合物を油(収量2.7g)として得た。
1H NMR (400 MHz, CHLOROFORM−d) δ ppm 7.07 (s, 1 H) 6.72 − 7.01 (m, 1 H) 6.1 (s, 1 H) 4.03 − 4.16 (m, 4 H) LCMS (FA): m/z=287 (M+1)。
【1020】
ステップ2及び3:4−(7−クロロイソクロマン−1−イル)−5−(ジフルオロメチル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ2及び3を、実施例96、ステップ1及び2と類似の様式で行って、標題化合物を得た。
【1021】
ステップ4〜7:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ジフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−7−クロロイソクロマン−1−イル]−5−(ジフルオロメチル)チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ4〜7を、実施例131、ステップ7〜10と類似の様式で行って、標題化合物をジアステレオマーの1:1混合物として得た。8.64 (br s, 1 H) 8.56 (s, 1 H) 7.39 (s, 1 H) 7.22 (s, 1 H) 7.27 (br t, J=54.59 Hz, 1 H) 7.06 − 7.19 (m, 1 H) 6.78 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 6.01 (s, 1 H) 4.73 − 4.83 (m, 1 H) 4.09 − 4.25 (m, 4 H) 3.87 − 3.99 (m, 1 H) 3.05 − 3.27 (m, 1 H) 2.79 (br d, J=16.81 Hz, 1 H) 2.66 (s, 1 H) 2.39 − 2.56 (m, 1 H) 2.08 − 2.31 (m, 2 H) 1.84 − 1.97 (m, 1 H) 1.34 − 1.55 (m, 1 H)。LCMS (FA): m/z=625 (M+1)
【1022】
実施例214:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−8−クロロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−8−クロロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート I−365
【化281】
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ステップ1:2−ブロモ−3−クロロベンジルブロミド
2−ブロモ−3−クロロトルエン(10.0g、48.67mmol)含有CCl
4(150mL)の撹拌溶液に、NBS(9.53g、53.53mmol)及び過酸化ベンゾイル(1.18g、4.87mmol)を添加した。次いで、その混合物を脱気し、N
2でパージし、80℃に加熱し、0.5時間にわたって撹拌した。その混合物を蒸発乾固し、水(150mL)を添加し、その混合物をDCM(100mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。生じた残渣をカラムクロマトグラフィー(溶離液は純粋な石油エーテル)によって精製して、標題化合物(8.0g、58%)を無色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.42 (d, J=6.8 Hz, 1 H) 7.36 (d, J=7.6 Hz, 1 H) 7.26−7.22 (m, 1 H) 4.63 (s, 2 H)。
【1023】
ステップ2:2−(2−ブロモ−3−クロロフェニル)アセトニトリル。
2−ブロモ−3−クロロベンジルブロミド(20.0g、70.33mmol)含有MeCN(300mL)溶液に、室温でTMS−CN(11.86g、119.56mmol)を添加し、次いで、その混合物に、0℃でTBAF(THF中の1M溶液、120mL、120mmol)を滴下添加し、次いで、その混合物を室温で終夜撹拌した。その混合物を真空中で濃縮し、生じた残渣をシリカゲルカラム(純粋PE対PE/EtOAc=10:1)によって精製して、標題化合物(14.3g、88%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.48−7.44 (m, 2 H) 7.33−7.26 (m, 1 H) 3.89 (s, 1 H)。
【1024】
ステップ3:2−ブロモ−3−クロロフェニル酢酸メチルエステル
2−(2−ブロモ−3−クロロフェニル)アセトニトリル(14.3g、62.04mmol)含有MeOH(400mL)懸濁液に、HCl/MeOH(4M、200mL)を添加した。その混合物を1時間にわたって加熱還流させ、その後、その混合物を真空中で濃縮した。生じた残渣に、HCl/MeOH(4M、200mL)を添加し、その混合物をさらに約3時間にわたって加熱還流させた。その混合物を真空中で濃縮し、生じた残渣を水(200mL)とDCM(100mL)に分液した。水層をDCM(200mL×2)で抽出し、合わせた有機層を飽和NaHCO
3及びブラインで洗浄し、次いで、Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、標題化合物(15g)を薄黄色の液体として得、これを、さらに精製せずに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.38 (dd, J=7.6, 1.2 Hz, 1 H) 7.23−7.17 (m, 2 H) 3.84 (s, 2 H) 3.71 (s, 3 H)。
【1025】
ステップ4:2−(2−ブロモ−3−クロロ−フェニル)エタノール
2−ブロモ−3−クロロフェニル酢酸メチルエステル(15g、56.92mmol)含有THF(500mL)溶液を0℃に冷却し、LiBH
4(THF中で2M、80mL,160mmol)を添加した。その混合物を室温で0.5時間にわたって撹拌し、続いて、約2時間にわたって加熱還流させた。次いで、第2のポーションのLiBH
4(THF中で2M、20mL、40mmol)を添加し、反応物をさらに約1時間にわたって加熱還流させた。次いで、反応物を氷浴内で冷却し、飽和NaHCO
3(500mL)を添加し、その混合物を水(1000mL)に注ぎ入れた。その二相混合物を分離し、水層をEtOAc(200mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。生じた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(PE/EtOAc=10:1〜3:1)によって精製して、標題化合物(18g、67%)を薄黄色の液体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.36−7.33 (m, 1 H) 7.18−7.17 (m, 2 H) 3.89−3.86 (m, 2 H) 3.09−3.06 (m, 2 H)。
【1026】
ステップ5及び6:2−[2−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]−6−クロロ−ベンズアルデヒド
ステップ5及び6を、実施例13、ステップ4及び5と類似の様式で行った。
【1027】
ステップ7及び8:4−(8−クロロイソクロマン−1−イル)チオフェン−2−カルボアルデヒド
ステップ7及び8を、実施例96、ステップ1及び2と類似の様式で、ステップ1の2−(4−ブロモチオフェン−2−イル)−1,3−ジオキソランをブロミド反応物として使用して行った。
【1028】
ステップ9〜13:[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1S)−8−クロロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
及び
[(1R,2S,4R)−4−[[5−[4−[(1R)−8−クロロイソクロマン−1−イル]チオフェン−2−カルボニル]ピリミジン−4−イル]アミノ]−2−ヒドロキシ−シクロペンチル]メチルスルファマート
ステップ9〜13は、実施例173、ステップ1〜5と類似の様式で、ステップ3の条件C、ステップ4の条件B、及びステップ5の条件Dを使用して行った。
1H NMR (400 MHz,メタノール−d4) δ ppm 8.73 (s, 1 H) 8.60 (s, 1 H) 7.57 (s, 1 H) 7.45 (s, 1 H) 7.21 − 7.33 (m, 3 H) 6.06 (s, 1 H) 4.78 − 4.85 (m, 1 H) 4.11 − 4.26 (m, 3 H) 3.75 − 3.91 (m, 2 H) 3.02 − 3.16 (m, 1 H) 2.75 − 2.83 (m, 1 H) 2.48 − 2.57 (m, 1 H) 2.24 − 2.33 (m, 1 H) 2.13 − 2.22 (m, 1 H) 1.88 − 1.98 (m, 1 H) 1.40 − 1.50 (m, 1 H)。LCMS (AA): m/z=565.1 (M+1)。
【1029】
先行する実施例及び表に記載した特定の事例では、ジアステレオマーの混合物を生成し、続いて、個々の構成要素のジアステレオマーに分離した。適用可能な場合には、ジアステレオマーを分離するために使用される分取スケールキラルクロマトグラフィー条件(HPLCまたはSFC)を下記の表に列挙する。下記の表には、生じた化合物のジアステレオマー純度を分析するために使用したキラルクロマトグラフィー条件(HPLCまたはSFC)、及び列挙されている化合物のそれぞれの保持時間も詳述する。
【表72-1】
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【表72-2】
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【表72-3】
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【表72-4】
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【表72-5】
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【表72-6】
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【表72-7】
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【表72-8】
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【表72-9】
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【表72-10】
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【表72-11】
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【表72-12】
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【表72-13】
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【表72-14】
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【表72-15】
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【表72-16】
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【1030】
下記の表には、本明細書において調製した化合物の
1H NMR及びLC/MSデータを記載する。
【表73-1】
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【表73-2】
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【表73-3】
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【表73-4】
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【表73-5】
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【表73-6】
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【表73-7】
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【表73-8】
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【表73-9】
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【表73-10】
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【表73-11】
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【表73-12】
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【表73-13】
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【表73-14】
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【表73-15】
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【表73-22】
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【表73-49】
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【表73-51】
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【表73-150】
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【表73-151】
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【表73-153】
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【表73-154】
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【表73-155】
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【表73-156】
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【表73-157】
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【表73-159】
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【表73-160】
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【表73-161】
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【表73-162】
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【表73-163】
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【表73-164】
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【表73-165】
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【表73-166】
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【表73-167】
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【表73-168】
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【表73-169】
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【表73-170】
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【1031】
実施例215:SAE HTRF酵素アッセイ
SAE酵素反応物は、全量で50μlであり、50mM HEPES半ナトリウム(pH7.5)、0.05%BSA、5mM MgCl
2、0.5μM ATP、250μM GSH、0.01μM Ubc9−GST、0.125μM Sumo−Flag、及び0.11nM組換えヒトSAE酵素を含有する。阻害薬を含む、及び含まない酵素反応混合物を384ウェルプレート内で24℃で105分間にわたってインキュベートし、その後、25μM停止/検出緩衝液(0.1M HEPES半ナトリウム pH7.5、0.05%Tween20、20mM EDTA、410mM KF、0.53nMユーロピウム−クリプタート標識モノクローナル抗Flag M2抗体(CisBio International)、及び8.125μg/ml PHYCOLINKヤギ抗GSTアロフィコシアニン(XL−APC)抗体(Prozyme))で終了させる。2時間にわたる24℃でのインキュベーションの後に、Pherostar(商標)(BMG Labtech)で、FRETの定量化を行う。単一濃度での阻害値パーセンテージまたは酵素阻害(IC
50)値を、それらの曲線から決定する。当業者であれば、単一濃度での阻害パーセンテージまたはIC
50値のいずれかとして生成したそれらの値が、実験によって変化することを理解するであろう。
【1032】
実施例216:細胞生存率アッセイ
細胞生存率アッセイを使用して、がん細胞の増殖に対する様々な化合物の効果を測定する。Promega’s CellTiter−Glo(登録商標)Luminescent Cell Viability Assayを使用して、すべての代謝活性細胞中に存在するATP濃度を測定する。この濃度は、細胞で壊死またはアポトーシスが生じると急速に低下する。
【1033】
対象のがん細胞系を、10%ウシ胎児血清(HycloneまたはATCC)及び100I.U.ペニセリン(Penicellin)/100μg/mLストレプトマイシン(Invitrogen)を含有する推奨成長培地(Invitrogen)中で増殖させ、37℃で5%CO
2の組織培養インキュベーター内で維持する。1日目に、付着細胞を、37℃で2分間にわたって、または細胞が剥離するまで、0.25%トリプシン−EDTA(Invitrogen)4.5mLでトリプシン処理する。懸濁細胞を収集し、洗浄する。所望の数の細胞を、組織培養処理済みのブラックウォール透明ボトム384ウェルプレート(BD Biosciences)内で16〜24時間にわたって、1ウェル当たり培地25μL中で培養する。1ウェル当たりの正確な細胞数を、それぞれ個別の細胞系に対して最適化する。2日目に、Echo液体ハンドラー(Labcyte)を使用して、62.5nLの試験化合物含有DMSO(10ポイント3倍希釈列で10mM〜508uMの範囲)を直接、384ウェルプレート内の細胞に添加する。この結果、細胞プレート内において、3倍希釈で、最終濃度が0.0013〜25μMとなる。5日目に、組織培養インキュベーター内で72時間にわたってインキュベートした後、CellTiter−Glo(登録商標)(Promega)25μLを、化合物処理された細胞プレートに添加する。その細胞プレートを室温で15分間にわたってインキュベートし、次いで、Pherastarプレートリーダー(BMG)でルミネセンスを読み取る。DMSO及び培地のみの対照と比較して、ルミネセンス読取りから計算された生存率を使用して、試験化合物濃度対細胞生存率曲線を生成する。単一濃度での成長阻害値パーセンテージ(LD
50)値を、曲線から決定する。
【1034】
実施例217:in vivo腫瘍有効性モデル
標準的な異種移植片腫瘍モデルにおいて腫瘍成長を阻害する能力について、SAE阻害薬を試験する。例えば、23−ga針を使用して、雌のCD−1ヌードマウス(5〜8週齢、Charles River)の右背側側腹部の皮下空間に、HCT−116細胞(1×10
6)を含むリン酸緩衝生理食塩水100μLを無菌で注射する。接種後7日目から、バーニヤカリパスを使用して、腫瘍を週に2回測定する。標準的な手順(0.5×長さ×幅
2)を使用して、腫瘍体積を計算する。腫瘍が約200mm
3の体積に達したときに、マウスを、腫瘍体積によって処置群に無作為化し、様々な用量及びスケジュールで、試験化合物(300μL)を皮下注射する。すべての対照群に、ビヒクルのみを投与する。腫瘍サイズ及び体重を週に2回測定し、対照腫瘍が約2000mm
3に達したときに、試験を終了する。結腸(colo205またはHCT−116細胞)、AML(THP−1またはHL−60細胞)、DLBCL(Ly10またはWSU−DLCL2)、黒色腫(A375またはA2058細胞)、及び肺(H460細胞)腫瘍モデルについて、類似の手順に従う。
【1035】
上記で詳述したとおりに、本開示の化学成分は、SAEを阻害する。ある特定の実施形態では、本開示の化学成分は、下記の表に示す濃度での阻害パーセントで、SAEを阻害する。ある特定の実施形態では、本開示の化学成分は、下記の表に示すIC
50値でSAEを阻害する。
【表74-1】
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【表74-2】
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【表74-3】
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【表74-4】
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【表74-5】
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【表74-6】
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【表74-7】
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【表74-8】
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【表74-9】
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【表74-10】
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【表74-11】
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【表74-12】
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【表74-13】
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【表74-14】
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【表74-15】
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【表74-16】
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【表74-17】
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【表74-18】
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【表74-19】
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IC
50:A)10nM未満、B)10nM〜100nM、及びC)100nM超及び1000nM未満