(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明の情報処理システムにおけるシステム構成の一例である。
【0015】
本発明の情報処理システムは、携帯端末100、ナビゲーション管理サーバ200、ナビゲーション装置300を備えている。本発明の実施形態では、ナビゲーション装置300を車両に搭載されるナビゲーション装置300としたが、道案内アプリケーションをインストールした携帯端末(スマートフォン)であってもよい。ナビゲーション管理サーバ200は、携帯端末100とナビゲーション装置300にネットワークを介して通信可能に接続されている。
本発明の情報処理システムの概要を説明する。
【0016】
携帯端末100から待ち合わせをするナビゲーション装置300の現在位置の取得要求と、携帯端末100の現在の位置情報とをナビゲーション管理サーバに対して送信する。携帯端末100はユーザのスケジュール管理を行う機能であるスケジュール機能を備えており、携帯端末100に所定条件を満たすスケジュールがあればユーザの目的地情報を含むスケジュールの情報も併せて送信する。
【0017】
ナビゲーション管理サーバ200は複数のナビゲーション装置300の道案内の管理をするサーバ装置であって、ナビゲーション装置300からナビゲーション装置300の現在地情報と目的地を示す情報を取得し、ナビゲーション装置300の現在地から目的地までのルートを検索する。ナビゲーション管理サーバ200は検索により得られたルートをナビゲーション装置300に対して送信する。ナビゲーション装置300は受け取ったルートに基づいて、ナビゲーション装置300が記憶する地図の情報を用いて道案内を運転手に対して行っている。
【0018】
ナビゲーション管理サーバ200は、携帯端末100の現在地を目的地とするナビゲーション装置300の現在位置の取得要求を受け付けると、携帯端末100から同時に送信された携帯端末100の位置情報を、目的地として設定しているナビゲーション装置300を抽出する。携帯端末100からスケジュールの情報が送信されたのであれば、ナビゲーション管理サーバ200はスケジュールに含まれる目的地情報を、目的地としているナビゲーション装置300を抽出し特定する。
【0019】
このようにしてナビゲーション管理サーバ200が特定したナビゲーション装置300の位置情報を取得し、ナビゲーション装置300の位置と携帯端末100の現在地(スケジュールの目的地)を地図上に示した画像である参照画像1300を生成し、参照画像を携帯端末100に対して送信する。
【0020】
携帯端末100は、ナビゲーション管理サーバ200から送信された参照画像をディスプレイ110などの表示部に表示する。
以上が本発明の情報処理システムの概要である。
【0021】
次に
図2を用いて携帯端末100のハードウェア構成を説明する。
【0022】
携帯端末100は、タッチパネルを備える装置である。
【0023】
CPU101は、システムバスを介してメモリやコントローラを統括的に制御する。ROM102やHDD(ハードディスク)104には、CPU101の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステム170が記憶されている。更には、携帯端末100が実行する機能を実現するために必要な、後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0024】
RAM103は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU101は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM103にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0025】
ディスプレイコントローラ104は、ディスプレイ110の表示を制御する。
【0026】
タッチパネルコントローラ105は、タッチパネル111からの入力を制御する。ディスプレイ110は例えば液晶ディスプレイである。また、ディスプレイ110の表面にはタッチパネル111が備えられている。タッチパネル111に対するタッチ操作の検知をタッチパネルコントローラ105が制御する。
【0027】
カメラコントローラ106は、カメラ112で取得した画像データの入力を制御する。
【0028】
センサコントローラ107は、加速度センサなどのセンサ113からの入力を制御する。
【0029】
ネットワークコントローラ108は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。
【0030】
GPSコントローラ116は、GPS受信装置が受信するGPSの情報の入力を制御するものである。GPS受信装置がGPSの情報を受信することにより、現在の携帯端末100の位置情報を取得することができる。
【0031】
前述したCPU101、各メモリ、各コントローラは、1つのチップ115に統合されている。いわゆるSoC(System on Chip)の形態で携帯端末100の内部に備えられている。
【0032】
尚、CPU101は、例えばRAM103内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ110での表示を可能としている。
【0033】
本発明の携帯端末100が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等はフラッシュメモリ114に記録されており、必要に応じてRAM103にロードされることによりCPU101によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルはフラッシュメモリ114に格納されている。以上が、本実施形態におけるハードウェア構成である。尚、このハードウェア構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例がある。つまり位置情報を取得することが可能であれば、これに限定されない。
【0034】
次に
図3を用いてナビゲーション管理サーバ200のハードウェア構成を説明する。
【0035】
ナビゲーション管理サーバ200は、CPU201、RAM202、ROM203、システムバス204、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208、入力デバイス209、ディスプレイ210、外部メモリ211(記憶手段に相当する)等を備える。
【0036】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0037】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM202にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0038】
ROM203あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムや、各種装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0039】
入力コントローラ205は、キーボードやマウス等のポインティングデバイス(入力デバイス209)からの入力を制御する。
【0040】
ビデオコントローラ206はディスプレイ210等の表示装置の表示を制御する。ディスプレイ210は例えばCRTや液晶ディスプレイである。
【0041】
メモリコントローラ207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウェア、各種のアプリケーション、地図データ、ユーザファイル、各種データ等を記憶するハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0042】
尚、CPU201は、例えばRAM202内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0043】
本発明のナビゲーション管理サーバ200が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等はそれぞれ外部メモリ211に記憶されており、必要に応じてRAM202にロードされることにより、CPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係るプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されている。
【0044】
以上で、本発明の実施形態におけるナビゲーション管理サーバ200のハードウェア構成の説明を終了する。なお、
図2に示すハードウェア構成は一例であって、目的や用途によって様々な構成例がある。
【0045】
次に
図4を用いてナビゲーション装置300のハードウェア構成を説明する。
【0046】
ナビゲーション装置300は、CPU301、RAM302、ROM303、システムバス304、入力コントローラ305、ビデオコントローラ306、メモリコントローラ307、通信I/Fコントローラ308、入力デバイス309、ディスプレイ310、外部メモリ311、GPSコントローラ313、GPS受信装置312等を備える。
【0047】
CPU301は、システムバス304に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0048】
RAM302は、CPU301の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU301は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM302にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0049】
ROM303あるいは外部メモリ311には、CPU301の制御プログラムであるBIOS(Basic Input / OutputSystem)やオペレーティングシステムや、各種装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0050】
入力コントローラ305は、ボタン等のデバイス(入力デバイス309)からの入力を制御する。
【0051】
ビデオコントローラ306はディスプレイ310等の表示装置の表示を制御する。ディスプレイ310は例えばCRTや液晶ディスプレイである。
【0052】
メモリコントローラ307は、ブートプログラム、ブラウザソフトウェア、各種のアプリケーション、地図データ、ユーザファイル、各種データ等を記憶するハードディスクやフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるカード型メモリ等の外部メモリ311へのアクセスを制御する。
【0053】
GPSコントローラ313は、GPS受信装置312からのGPS情報の入力を制御する。
【0054】
尚、CPU301は、例えばRAM302内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ310上での表示を可能としている。
【0055】
本発明のナビゲーション管理サーバ200が後述する各種処理を実行するために用いられる各種プログラム等はそれぞれ外部メモリ311に記憶されており、必要に応じてRAM302にロードされることにより、CPU301によって実行されるものである。さらに、本発明に係るプログラムが用いる定義ファイルや各種情報テーブルは外部メモリ311に格納されている。
【0056】
以上で、本発明の実施形態におけるナビゲーション管理サーバ200のハードウェア構成の説明を終了する。なお、
図2に示すハードウェア構成は一例であって、目的や用途によって様々な構成例がある。
【0057】
次に
図5を用いて、携帯端末100、ナビゲーション管理サーバ200、ナビゲーション装置300の機能構成を説明する。
【0058】
携帯端末100は、位置情報取得部151、表示制御部152、スケジュール管理部153を備えている。
【0059】
位置情報取得部151はGPS受信装置117からGPS情報を取得する機能部である。表示制御部152はディスプレイ110の表示を制御する機能部である。スケジュール管理部153は、フラッシュメモリ114に記憶されるスケジュールを管理する機能部である。
【0060】
ナビゲーション管理サーバ200は、ナビゲーション情報生成部251、地図データ管理部252、ナビゲーション端末特定部253、参照画像生成部254を備えている。
【0061】
ナビゲーション情報生成部251はナビゲーション装置300を搭載した車両が目的地に向かうまでのルート情報を含むナビゲーション情報を生成する機能部である。地図データ管理部252は地図データを管理する機能部である。ナビゲーション端末特定部253は、携帯端末100から取得した位置情報とナビゲーション装置300が目的地とする位置情報である目的地情報のマッチングをし、一致した目的地情報に対応するナビゲーション装置300を特定する機能部である。参照画像生成部254は、携帯端末100で表示するための参照画像1300を生成する機能部である。参照画像1300とは、携帯端末100から取得した位置情報(現在の位置情報またはスケジュールに設定される位置情報)と、ナビゲーション端末特定部253で特定したナビゲーション装置300の目的地情報とを地図上に表示させた画像であり、例えば
図13に示す画像である。
【0062】
ナビゲーション装置300は、目的地情報取得部351、GPS情報取得部352、表示制御部353、地図データ管理部354、ナビゲーション部355を備えている。
【0063】
目的地情報取得部351はユーザから目的地の指定を受け付けることにより目的地情報を取得する機能部である。GPS情報取得部352は、GPS受信装置312からGPS情報を取得する機能部である。表示制御部353はディスプレイ310の表示を制御する機能部である。地図データ管理部354は地図データを管理する機能部である。ナビゲーション部355は、ナビゲーション管理サーバ200から取得したルート情報と地図データ管理部354で管理する地図データに基づいて、運転手に対して道案内(ナビゲーション)を行う機能部である。
【0064】
以上で
図5に示す携帯端末100、ナビゲーション管理サーバ200、ナビゲーション装置300の機能構成の説明を終了する。
【0065】
次に
図6に示すフローチャートを用いて本発明の実施形態におけるナビゲーション装置300のナビゲーションの処理の説明を行う。
【0066】
ステップS601では、ナビゲーション装置300のCPU301が、
図7に示す目的地入力受け付け画面700をディスプレイ310に表示する。目的地入力受け付け画面700には目的地入力欄701が設けられており、入力デバイス309による入力を受け付けることによりナビゲーション装置300の目的地の入力をユーザから受け付けることが可能である。
【0067】
ステップS602では、ナビゲーション装置300のCPU301が、ステップS601で表示された目的地入力欄701に対して入力デバイス309の入力を受け付けることにより、ナビゲーション装置300の目的地の入力をユーザから受け付ける。
【0068】
ステップS603では、ナビゲーション装置300のCPU301が、ナビゲーション装置300ごとに固有のIDであるナビIDを取得し、ステップS602で入力を受け付けた目的地情報と併せて、ナビゲーション管理サーバ200に対して送信する。
【0069】
ステップS604では、ナビゲーション装置300のCPU301が、GPS受信装置312からGPS情報を取得することにより、現在のナビゲーション装置300の位置(現在地情報)を取得する。
【0070】
ステップS605では、ナビゲーション装置300のCPU301が、ナビIDとステップS604で取得した現在地情報を併せてナビゲーション管理サーバ200に送信する。
【0071】
ステップS606では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS603で送信されたナビIDと目的地情報を受信する。
【0072】
ステップS607では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS606で受信したナビIDと目的地情報と受信した時間とをナビゲーション情報テーブル800に格納する。
図8に示すナビゲーション情報テーブル800には、ナビID801、目的地設定時刻802、到着予想時刻803、現在地情報804、目的地情報805(第1の位置情報に相当する)、ルート情報806が対応付けられて記憶されている。ナビID801はナビゲーション装置300を一意に識別するためのIDである。目的地設定時刻802は、ステップS606でナビIDと目的地情報を受信した時刻を格納する。到着予想時刻803は、目的地情報805が示す位置にナビゲーション装置300が到達する時間を示す。現在地情報804は、ナビゲーション装置300の現在地を示す情報(例えば緯度と経度)を格納する。目的地情報805はナビゲーション装置300の目的地(正確にいえば、ナビゲーション装置300を搭載した車両を運転する者が目的とする目的地)を示す情報(例えば緯度と経度)を格納する。ルート情報806は、現在地情報804から目的地情報805までの道順を示すルートの情報を格納している。ルート情報806には、現在地情報804から目的地情報805までに至るまでに存在する複数の分岐点をどのように進めていくべきかという情報が格納される。
【0073】
ステップS608では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS605で送信されたナビIDに対応する現在地情報804に、併せて送信された現在地情報を格納する。これにより、ナビIDと目的地情報と現在地情報とを対応付けて記憶することを可能にする。
【0074】
ステップS609では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS606で記憶した目的地情報805とステップS608で記憶した現在地情報804に基づいて、適切なルートを決定するべく、ナビゲーション管理サーバ200の外部メモリ211に記憶されたルートのデータベースを探索する。
【0075】
ステップS610では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS609での探索結果から、最短で到達することができるルートを決定する。
【0076】
ステップS611では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS610で決定したルートを示す情報であるルート情報をナビゲーション装置300に対して送信する。前述したように、ルート情報は現在地から目的地に至るまでの経路を示す情報である。ナビゲーション装置300はルート情報に基づき、ナビゲーション装置300の外部メモリ311に記憶された地図データに適用させることで、運転者に対して案内を行うことを可能とする。
【0077】
ステップS612では、ナビゲーション装置300のCPU301が、ステップS611で送信されたルート情報を受信する。受信したルート情報806は、一時的にメモリ上に記憶しておく。
【0078】
ステップS613では、ナビゲーション装置300のCPU301が、外部メモリ311に記憶される地図データを取得する。なお、通信負荷を軽減するために外部メモリ311に地図データを記憶するという実施形態としているが、例えばナビゲーション管理サーバ200の外部メモリ211に地図データが記憶されており、ステップS611でルート情報と併せて送信しても構わない。
【0079】
ステップS614では、ナビゲーション装置300のCPU301が、ステップS613で取得した地図データにステップS612で受信したルート情報を適用した画面である案内画面を表示する。運転手は、地図上に示されたルートの情報を閲覧することにより、ナビゲーション装置300を搭載した車両の進行方向を決定することが可能となる。
【0080】
ステップS615では、ナビゲーション装置300のCPU301が、運転手から運転終了の指示を受け付けたか否かを判定する。例えば、ナビゲーション装置300の電源が切られたか否かによって判定することができる。運転の終了指示を受け付けたと判定した場合は処理を終了し、そうでない場合は処理をステップS604に戻し、再度現在地情報を取得する。このように再帰処理とすることでリアルタイムにルート情報が更新され、案内画面に表示される。
【0081】
以上で
図6に示すフローチャートの説明を終了する。
【0082】
次に
図9に示すフローチャートを用いて、本発明の実施形態における携帯端末100での参照画像表示処理の詳細な処理の流れを説明する。
【0083】
ステップS901では、携帯端末100のCPU101が、参照画像1300を要求する画面である参照画像要求画面1400をディスプレイ110に表示する。参照画像1300とは、携帯端末100の位置(現在位置またはスケジュールの目的地となる位置)と、携帯端末100の現在位置またはスケジュールの目的地を目的地とするナビゲーション装置300の現在位置を、地図上に表示する画像である。例えば
図13に示す参照画像1300である。参照画像1300はナビゲーション装置300の現在地を示す車両アイコン1301、1302と、携帯端末100の現在位置またはスケジュールの目的地を示すアイコンである携帯端末アイコン1303が地図上に表示されている(参照画像1300−a)。例えばユーザが車両アイコン1302を選択すると(参照画像1300−b)、対応するナビゲーション装置300で表示されている案内画面であるナビ画像を表示させることができる。ナビ画像には渋滞情報などの詳細な情報が表示されるため、より詳細な情報を取得することを可能としている。
【0084】
参照画像要求画面1400は例えば
図14に示すような画面である。はいボタン1401といいえボタン1402が配置されており、はいボタン1401の押下を受け付けることにより、ユーザから、参照画像の要求を受け付けたと判定することができる。なお、参照画像要求画面1400は一例であってこれに限定されない。
【0085】
ステップS902では、携帯端末100のCPU101が、参照画像要求画面1400のはいボタン1401の押下を受け付ける。
【0086】
ステップS903では、携帯端末100のCPU101が、携帯端末100のGPS受信装置117からGPS情報を取得することにより、携帯端末100の現在地情報(緯度と経度)を取得する。
【0087】
ステップS904では、携帯端末100のCPU101が、携帯端末100のフラッシュメモリ114に記憶されたスケジュールデータで所定期間内(本実施例では現在時刻から3時間以内のもの)に予定されるものがあるか否かを判定する。具体的には、フラッシュメモリ114に記憶されるスケジュールテーブル1000を参照し、現在時刻から3時間以内(所定期間の例として3時間とした)に予定されるスケジュールがあるか否かを判定する。
図10に示すスケジュールテーブル1000は、携帯端末100のユーザのスケジュールを管理するテーブルであり、記憶される場所は携帯端末100以外のストレージに記憶されていても構わない。スケジュールテーブル1000には日時1001、タイトル1002、場所1003が対応付けられて記憶されている。日時1001はスケジュールの予定される時間(開始時間)を示している。タイトル1002はユーザが予定するスケジュールのタイトルである。場所1003は、スケジュールの予定される場所を示す情報を格納している。本実施形態では、緯度と経度を格納する。日時1001を参照し、現在時刻から3時間以内に予定されるスケジュールがあるか否かを判定する。現在時刻から3時間以内に予定されるスケジュールがあると判定した場合は処理をステップS905に進め、現在時刻から3時間以内に予定されるスケジュールがないと判定した場合は処理をステップS906に進める。
【0088】
ステップS905では、携帯端末100のCPU101が、ステップS904で所定期間内に予定されると判定されたスケジュールのスケジュールデータ(日時1001、タイトル1002、場所1003が対応づいたレコード)を取得する。
【0089】
ステップS906では、携帯端末100のCPU101が、ナビゲーション管理サーバ200に対して参照画像取得要求とステップS903で取得した現在地情報とを送信する。ステップS905でスケジュールデータを取得しているのであれば、スケジュールデータも併せて送信する。
【0090】
携帯端末100を所持するユーザが未だ待ち合わせ場所に着いておらず、待ち合わせ場所に向かっているような場合、携帯端末100の現在位置を目的地とするナビゲーション装置300を抽出しても意味はない。そのため、携帯端末100のスケジュールを参照し、ユーザがこれから向かおうとしている場所の位置情報を用いることで、ユーザが待ち合わせをしようとするナビゲーション装置300を特定することを可能とする。
【0091】
ステップS907では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、参照画像取得要求とステップS903で取得した現在地情報(第2の位置情報に相当する)とを受信する(第1の取得手段に相当する)。併せてスケジュールデータも送信されているのであれば、スケジュールデータも受信する。受信したファイルは、メモリに一時的に記憶する。
【0092】
ステップS908では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ナビゲーション情報テーブル800を取得する。
【0093】
ステップS909では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ナビゲーション情報テーブル800の目的地情報805を取得する。ステップS914からの再帰処理であれば、再帰前のステップS909で取得したレコードの次のレコード(ナビID801)の目的地情報805を取得する。
【0094】
ステップS910では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS907で受信したファイルのなかに、スケジュールデータがあるか否かを判定する。スケジュールデータがあると判定した場合は処理をステップS911に進める。スケジュールデータが無いと判定した場合は処理をステップS912に進める。
【0095】
ステップS911では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS909で取得した目的地情報805とステップS907で受信したスケジュールデータの場所1003とを比較し、位置情報が一致しているか否かを判定する(抽出手段に相当する)。なお、位置情報の一致は完全一致している必要はなく、ある程度遊びを持たせてもよい。位置情報が一致していると判定した場合は処理をステップS924に進め、そうでない場合は処理をステップS912に進める。
【0096】
ステップS912では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS909で取得した目的地情報805とステップS907で受信した携帯端末100の現在地情報とを比較することにより、位置情報が一致しているか否かを判定する。なお、位置情報の一致は完全一致している必要はなく、ある程度幅を持たせてもよい。位置情報が一致していると判定した場合は処理をステップS924に進め、そうでない場合は処理をステップS914に進める。
【0097】
ステップS924では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS911またはステップS912で位置情報が一致していると判定された目的地情報805に対応する現在地情報804(ナビゲーション装置位置に相当する)を取得する(第2の取得手段に相当する)。
【0098】
ステップS913では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、
図11に示す参照画像テーブル1100の携帯端末位置1101にステップS907で受信した携帯端末の現在地情報を格納し(ステップS907でスケジュールデータを受信していれば、スケジュールデータの場所1003を格納する)、ナビ位置1102に、ステップS924で取得した現在地情報804を追加する。参照画像テーブル1100には携帯端末位置1101とナビ位置1102が対応付けられて記憶されており、携帯端末位置1101は、参照画像1300を作成する際に携帯端末アイコン1303の配置場所を決定するための情報である。ナビ位置1102は参照画像1300を作成する際に車両アイコン1302を配置するための情報であり、複数の位置情報を記憶することができる。
【0099】
ステップS914では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS908で取得したナビゲーション情報テーブル800に格納されるすべての目的地情報805を参照したか否かを判定する。より具体的にはナビゲーション情報テーブル800の目的地情報805を再帰処理により順番に処理していくため、未だ処理をしていない目的地情報805がなくなったときにすべての目的地情報を参照したと判定する。すべての目的地情報805を参照したと判定した場合は処理をステップS915に進め、すべての目的地情報805を参照していないと判定した場合は処理をステップS909に戻す。
【0100】
ステップS915では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、参照画像テーブル1100に基づいて、参照画像1300を生成する処理である参照画像生成処理を行う。参照画像生成処理の詳細な処理の流れは
図12に示すフローチャートを用いて説明する。
【0101】
図12は、参照画像生成処理の詳細な処理の流れを説明するフローチャートである。
【0102】
ステップS1201では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、
図11に示す参照画像テーブル1100を取得する。
【0103】
ステップS1202では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS1201で取得した参照画像テーブル1100のナビ位置1102を参照し、ナビ位置1102が格納されているか否かを判定する。ナビ位置1102が格納されていると判定した場合は処理をステップS1203に進める。ナビ位置1102が格納されていないと判定した場合は処理を終了する。
【0104】
ステップS1203では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、参照画像テーブル1100のナビ位置1102を取得する。
【0105】
ステップS1204では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、参照画像テーブル1100の携帯端末位置1101を取得する。
【0106】
ステップS1205では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、外部メモリ211に記憶される地図データを取得する。
【0107】
ステップS1206では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS1203で取得したナビ位置1102とステップS1204で取得した携帯端末位置1101とに基づいて、地図データの表示倍率を決定する。より具体的には、ステップS1203で取得したナビ位置1102とステップS1204で取得した携帯端末位置1101とが、地図上に配置され、最も縮尺が大きくなるように地図データの表示倍率を決定する。これにより、ナビ位置1102と携帯端末位置1101の位置がそれぞれ含まれ、最も縮尺が大きい参照画像を生成することを可能としユーザの視認しやすい参照画像1300ができる。
【0108】
ステップS1207では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS1205で取得した地図データとステップS1206で決定した表示倍率を用いて、参照画像1300を生成する。そして車両を示すアイコン(車両アイコン)と、携帯端末のアイコン(携帯端末アイコン)を外部メモリ211から取得する。車両アイコンは参照画像上の位置であってナビ位置1102に相当する位置が紐づけられている。携帯端末100に対して、車両アイコンのデータと参照画像上の位置を送付することで、携帯端末100で参照画像上の位置に車両アイコンを配置する。携帯端末アイコンも同様に、参照画像上の位置であって携帯端末位置1101に相当する位置が紐づけられる。
【0109】
ナビ位置1102が存在しなかった場合は、参照画像を生成することなく、本処理を終える。
【0110】
ステップS1208では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS911またはステップS912で位置情報が一致していると判定したナビID801のルート情報806を取得する。
【0111】
ステップS1209では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS1208で取得したルート情報806にもとづいて、ナビID801それぞれのナビゲーション装置300で表示されるナビ画像を生成する。生成したナビ画像は、ナビID801に対応する現在地情報804(ナビ位置1102)と、ステップS1206で決定した表示倍率により算出される、参照画像上の位置と対応づけて記憶する。このように参照画像上の位置に対応付けて記憶しておくことで、携帯端末100に対して参照画像と当該位置の情報と、車両アイコンと携帯端末アイコンを送信すれば、携帯端末100で参照画像上に各種アイコンを配置し、ユーザが車両アイコンを選択した場合に、対応する車両のナビゲーション装置300で表示されているナビ画像を表示することを可能とする。
【0112】
以上、
図12に示すフローチャートの説明を終了する。
図9の説明に戻る。
【0113】
ステップS916では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS915の参照画像生成処理の結果、参照画像が存在するか否か(生成されたか)を判定する。参照画像が存在しないと判定した場合は処理をステップS918に進め、参照画像が存在すると判定された場合は処理をステップS917に進める。
【0114】
ステップS917では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、ステップS915で生成された参照画像1300と各種アイコンと各種アイコンを配置する参照画像上の位置と、ステップS1209で生成されたナビ画像とを併せて携帯端末100に対して送信する(表示制御手段に相当する)。
【0115】
ステップS918では、ナビゲーション管理サーバ200のCPU201が、送信するべき参照画像が存在しない旨の通知を生成し、携帯端末100に送信する。
【0116】
ステップS919では、携帯端末100のCPU101が、ステップS917で送信された参照画像及びナビ画像、または、ステップS918で送信された通知を受信する。
【0117】
ステップS920では、携帯端末100のCPU101が、ステップS919で受信した参照画像または、通知をディスプレイ110に表示する(表示手段に相当する)。より具体的には、参照画像1300上の位置であり、各種アイコンを配置する参照画像上の位置に各種アイコンを配置して表示する。ナビ画像は、各種アイコンを配置する参照画像上の位置と対応付けられている。ユーザから参照画像の選択を受け付けると、選択を受け付けた参照画像上の位置を特定して、各種アイコンに対応付けられた位置に相当するか否かを判定する。各種アイコンに対応付けられた位置に相当すると判定した場合は各種アイコンに対応するナビ画像を表示させることが可能である。
【0118】
ステップS921では、携帯端末100のCPU101が、参照画像1300の車両アイコン1302の選択を受け付けたか否かを判定する(表示指示受付手段に相当する)。車両アイコン1302の選択を受け付けたか否かは、参照画像上で選択を受け付けた位置に車両アイコン1302が配置されているか否かによって判定する。車両アイコン1302の選択を受け付けたと判定した場合は処理をステップS922に進め、そうでないと判定した場合は処理をステップS923に進める。
【0119】
ステップS922では、携帯端末100のCPU101が、ステップS921で選択を受け付けたと判定した参照画像上の位置に基づいて、当該参照画像上の位置に対応するナビ画像を特定し、参照画像上に表示する(参照画像1300−b)。このようにして渋滞情報などの詳細な情報を確認することができる。より具体的には、車両アイコン1302にはナビ画像へのリンクが張られており、選択を受け付けることにより、フラッシュメモリ114に記憶されるナビ画像が読みだされる。
【0120】
ステップS923では、携帯端末100のCPU101が、携帯端末100のユーザから終了指示を受け付けたか否かを判定する。終了指示を受け付けたと判定した場合は処理を終了し、終了指示を受け付けないと判定した場合は処理をステップS921に戻す。
【0121】
以上で、
図9に示すフローチャートの説明を終了する。
【0122】
尚、ステップS907乃至ステップS918、ステップS924のナビゲーション管理サーバ200が実行する処理を携帯端末100が実行してもよい。すなわち、携帯端末100はナビゲーション管理サーバ200からナビゲーション情報テーブル800を取得する。更に携帯端末100は、携帯端末100の現在位置またはスケジュールテーブル1000の場所1003と、車両の目的地情報805とを比較し、携帯端末100の現在位置に向かってくる車両またはスケジュールに登録されている目的地に向かっている車両を抽出する。そして、携帯端末100は、抽出した車両の現在位置を含む参照画像を生成し、ディスプレイ110に表示する。このように、ナビゲーション管理サーバ200の代わりに携帯端末100が前述した処理を実行する形態であってもよい。
【0123】
以上、本発明によれば、ユーザの現在の位置に向かうナビゲーション装置の位置情報を手間を掛けることなく取得し、表示する仕組みを提供することを可能とする。
【0124】
本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0125】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。
【0126】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0127】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0128】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RWなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などもある。
【0129】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、若しくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0130】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0131】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0132】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0133】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0134】
なお、前述した実施形態は、本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。