(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上面板と背面板の2つの面板が接する部分の間を通り、前記タッチパネルと前記筐体の外面とを結ぶ前記導電パターンを設けたことを特徴とする請求項1に記載の3Dビューワ。
前記導電パターンが、前記上面板の外面からその背面板側端部を通り、前記タッチパネルに結ばれるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の3Dビューワ。
前記上面板と前記背面板の間に前記携帯端末を前記収納部に差し込むための差込口が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の3Dビューワ。
前記背面板の上面板側端部に差込片が連設され、前記携帯端末を前記収納部に収納させて、前記差込片を前記上面板の裏面に沿うように差し込むことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の3Dビューワ。
前記双眼レンズ部と前記収納部の間に設けられた、2つのレンズからの視線を仕切る仕切り板を有することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の3Dビューワ。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明を実施するための形態につき説明する。
図1は、本発明の3Dビューワの一例を正面斜め上から見た様子を模式的に示した説明図、
図2は、本発明の3Dビューワの一例の前面板を倒して正面斜め上から見た様子を模式的に示した説明図、
図3は、本発明の3Dビューワの一例の背面板を倒して背面斜め上から見た様子を模式的に示した説明図である。
【0022】
本例の3Dビューワ100は、
図1、
図2、
図3に示すように、前面板1には、双眼レンズの取り付けられる位置に2つの貫通孔が設けられ、ここに、双眼レンズが取り付けられた双眼レンズ部2が設けられている。
【0023】
また、前面板1の左右中央下端には、下面板3にかけて鼻よけ部4が窪んで設けられ、使用者が双眼レンズを通して3D画像を見るときに鼻が当たって見にくくならないようになっている。
【0024】
また、双眼レンズ部2を設けた前面板1の左右には、左側面板5と右側面板6が手前に延びていて、外光遮蔽板7、8となり、3D画像を見るときに顔の左右から入る光を遮断し、邪魔にならないようになっている。
【0025】
双眼レンズはプラスチック製で1枚の平坦なプレートに2つのレンズが形成されていて、このプレートを、複数の厚紙を積層し、プレートが収納されるスペースを設けたレンズ取り付け部材で、前面板1に取り付けられ、双眼レンズ部2が形成されている。
【0026】
上面板9と背面板10との間に隙間が設けられていて、携帯端末を収納部11に収納するときに携帯端末を差し込む差込口12になっている。また、
図3のように、上面板9の背面板10側の端部には、上面側端末固定部13が連設され、下方に向かって折れ曲がって形成されている。尚、本例では、背面板10は上端で内方に折り返されて、2重壁になっている。
【0027】
このように、双眼レンズ部2と携帯端末の収納部11の間は、左側面板5と右側面板6、下面板3と上面板9が囲まれ、更に、正面板1と背面板10を合わせて筐体が形成されて囲まれている。そのため、外部からの光が入りにくくなっていて、携帯端末の画像が見え難くならないようにしている。
【0028】
左側面板5から下面板3にかけて、右側面板6から下面板3にかけて、それぞれに、前後2本の切れ目と2本の切れ目の間を結ぶように設けられた3本の折罫によって、押し込まれて内方に突き出し、携帯端末の下部の位置を固定する側面側携帯端末固定部14、15が設けられている。
【0029】
また、携帯端末のサイズに合わせて収納部11の左右のサイズを調整する左右サイズ調整部16、17と、携帯端末の下側の位置を調整する下部サイズ調整部18が設けられている。そして、双眼レンズ部2と、携帯端末を収納する収納部11の間に、2つのレンズを仕切る仕切り板19が設けられている。仕切り板19は、上面板9から延びて、下面板3に固定されている。
【0030】
そして、導電パターン20の一端が上面板9に接着され、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って収納部11に配置され、
図4のように、収納される携帯端末200のタッチパネルに、接触するようになっている。本例では、導電パターン20はフレキシブルサーキット基板に設けられ、フレキシブルサーキット基板が、3Dビューワ100に取り付けられている。
【0031】
フレキシブルサーキット基板は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、アクリル系などのプラスチックのフィルムやシートに、導電性物質からなるパターンが設けられたものである。パターンは、銀ペーストインキなどの導電性インキで印刷して設けても良いし、導電性が高い金属箔をフィルムやシートにラミネートし、レジストを印刷して必要部を保護し、エッチングして不要部を排除して、導電性パターンを設けても良い。
【0032】
また、プラスチックのフィルムやシートの替わりに、紙を用いて導電性インキを印刷してもよい。更には、フレキシブルサーキット基板ではなく、金属線を束ねたものを導電パターンに用いてもよい。
【0033】
導電パターンの配置の他の形状について説明する。
図5(a)(b)(c)は、本発明の3Dビューワの一例の導電パターンの配置の他の形状を、模式的に断面で示した説明図である。
【0034】
図5(a)では、上面側端末固定部13が上面板9の背面板10側の端部に直接設けられているのではなく、端部で折り返された後、下方に向かって折れ曲がって形成されている。そして同様に、導電パターン20の一端が上面板9に接着され、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って、収納部11に配置され、収納される携帯端末200のタッチパネルに接触するようになっている。
【0035】
図5(b)では、上面板9にスリットが設けられていて、導電パターン20の一端が上面板9に接着され、上面板9のスリットを抜けて、また、上面板9と上面側端末固定部13の間に設けたスリットも抜けて、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って、収納部11に配置され、収納される携帯端末200のタッチパネルに接触するようになっている。
【0036】
図5(c)では、
図5(a)のように、導電パターン20の一端が上面板9に接着され
、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って、収納部11に配置され、収納される携帯端末200のタッチパネルに接触するようになっているが、
図5(a)と異なり、先端近傍が、谷折り山折りが交互に繰り返される蛇腹形状になっていて、携帯端末に押し付けるような力が働き、よりタッチパネルに接触しやすくなっている。
【0037】
本例においては、導電パターン20の一端を上面板9に設けたが、他の面板に設けることもできる。また、タッチパネルに接触しやすいように、縦方向に谷折り山折りが交互に繰り返される蛇腹形状にしたが、横方向に谷折り山折りが交互に繰り返される蛇腹形状にしてもよいし、また、Rを付けた谷折り山折りで蛇腹形状にすることもできる。更にはΩ字形に筒のように膨らませた形状にしてもよい。
【0038】
以下、本例の3Dビューワの組み立て方について説明する。
図6は、本発明の3Dビューワの一例の本体部分のブランクを模式的に示した説明図、
図7は、本発明の3Dビューワの一例の本体部分に双眼レンズを取り付けた状態を模式的に示した説明図、
図8、
図9は、本発明の3Dビューワの一例の組み立てる段階を模式的に示した説明図である。
【0039】
本例の3Dビューワ100は、その本体部分が厚紙からなっている。また、プラスチックシートなどからなっていてもよい。そして、本体部分に、2つのレンズが形成されたプレートを、厚紙を積層してプレートが収納されるスペースを設けたレンズ取り付け部材で取り付けて、組み立てられて形成されている。本発明においてはこれに限定されることなく、別々に形成したレンズ2つを取り付けてもよい。
【0040】
本体部分のブランク101を、
図6に示す(
図6は内面側から見た図である)。
図6のように、3Dビューワ100のブランク101は、左側から右に、左側面板5、下面板3、右側面板6、上面板9、貼着板21が折罫を介して連設されている。左側面板5や右側面板6は、下面板3の前方向の長さが長く設けられ、外光遮蔽板7、8になっている。
【0041】
下面板3の上端には背面板10が設けられ、背面板10には左右方向の折罫が設けられ、2つ折りにして貼着され、2重壁の背面板10になるように形成されている。また、背面板10の左右には、背面板固定片22,23が設けられている。
【0042】
更に、背面板10にはスリット24、25が設けられている。そして、左側面板5と右側面板6の上端には、側面板固定片26、27が設けられていて、組み立てたときに、スリット24、25に、それぞれ側面板固定片26、27を差し込んで固定するようになっている。
【0043】
下面板3の下端には折罫を介して前面板1が設けられ、更に前面板固定片28が折罫を介して設けられている。前面板1の下端の左右中央には、前面板固定片28側に飛び出るように切れ目29が設けられていて、組み立て時に、前面板固定片28を上面板9の内側に差し込んだときに、切れ目29により形成された飛び出た凸部が上面板9に当たり、それ以上差し込まれないようにしている。
【0044】
前面板1には、2つのレンズの位置する所に貫通孔30、31がそれぞれ設けられている。前面板1から下面板3にかけて、くの字状の対向した切れ目が2本設けられていて、その2本のそれぞれの両端部とそれぞれの中央部を結ぶように折罫が設けられていて、組み立て時に、中央の折罫を内方に押し込み、見る人の鼻がぶつからない様にする鼻よけ部4が設けられている。
【0045】
下面板3から左側面板5にかけて、下面板3から右側面板6にかけて、それぞれ横方向
に切れ目が2本ずつ設けられ、2本の切れ目の両端部と中央部を結ぶように折罫が3本設けられていて、組み立て時に、中央の折罫を内方に押し込み、収納部に挿入した形態端末の下部がずれないように、側面側携帯端末固定部14、15を形成するようになっている。
【0046】
下面板3から背面板10にかけて、縦方向に切れ目が2本設けられ、2本の切れ目の両端部と中央部を結ぶように折罫が3本設けられていて、組み立て時に、中央の折罫を必要に応じて内方に押し込み、携帯端末の下側の位置を調整する下部サイズ調整部18が設けられている。
【0047】
背面板10から背面板固定片22,23にかけて、それぞれ横方向に切れ目が2本ずつ設けられ、2本の切れ目の両端部と中央部を結ぶように折罫が3本設けられていて、組み立て時に、中央の折罫を必要に応じて内方に押し込み、携帯端末のサイズに合わせて収納部11の左右のサイズを調整する左右サイズ調整部16、17が設けられている。
【0048】
上面板9には、上端部に上面側端末固定部13が折罫を介して連設され、また、下端部には折返し板32を介して、仕切り板19と貼着片33が設けられ、折返し板32を上面板9の裏面に折り返して貼着させ、仕切り板19を立たせ、貼着片33を折り曲げて下面板3に貼着して仕切り板19を立たせると、2つのレンズの間を仕切るようになる。
【0049】
このブランク101の前面板1の貫通孔30、31に、2つのレンズが形成されたプレートのレンズが来るようにして、
図7のようにレンズ取り付け部材で取り付け、双眼レンズ部2を設ける。
【0050】
以下、双眼レンズ部2を設けたブランク101から、本例の3Dビューワ100を組み立てる工程について説明する。
【0051】
図7の双眼レンズ部2を設けたブランク101を、上面板9と折返し板32の間の折罫で折って、
図8のように、折返し板32を上面板9に重ね合わせ貼着する。そして、貼着板21の外面を左側面板5の内面に貼着し、貼着片33を下面板3に貼着して、
図9のように、筒状にするとともに、仕切り板19を折返し板32より起こして、貼着片33を下面板3に貼着し、2つのレンズの間を仕切るように、仕切り板19をたてる。
【0052】
また、導電パターン20の一端を上面板9に接着し、他端を上面側端末固定部13に接着しないで、延ばしておく。そして、背面板10を先端側が内側になるように折り返して2重壁になるようにし、離れないように貼着する。このとき、スリット24、25の周囲は、側面板固定片26、27が差し込めるように、貼着しない。
【0053】
次に、2重壁になった背面板10を起こして、背面板固定片22を左側面板5の内側に、背面板固定片23を右側面板6の内側に差し込む、このとき、背面板固定片22には出っ張り22´が設けられ、背面板固定片23には出っ張り23´が設けられているので出っ張り22´、23´が上面板9に当たって、上面板9と背面板10の間に隙間が生じて、携帯端末の差込口12になる。
【0054】
次に背面板10の外面に側面板固定片26、27を倒し、その先端部をスリット24、25に差し込み係止して背面板10を固定する。
【0055】
この後、前面板1を起こして、前面板固定片28を上面板9の内側に差し込む。このとき切れ目29によって、上面板9より上に飛び出す凸部が設けられているので、前面板1はこれ以上内側に入り込むことが無く固定される。そして、鼻よけ部4を2本の切れ目の
中央部を結ぶ折罫を内側に押し込んで形成させる。
【0056】
これにより、
図1のような、本例の3Dビューワ100が組み立てられる。このとき収納部11に差し込む形態端末のサイズに合わせるために必要に応じて、左右サイズ調整部16、17や下部サイズ調整部18の2本の切れ目の中央部を結ぶ折罫を内側に押し込んで収納するサイズを調整する。
【0057】
以上のように、本例の3Dビューワは、タッチパネルを有する携帯端末を安定して保持することができ、さらに、双眼レンズと画像表示装置の間の空間の周りが囲まれていて、外部からの光の影響を受けにくく視認性に優れ、且つ、収納した携帯端末のタッチパネルでの操作が筐体の外側から可能である。
【0058】
以下、本発明を実施するための他の形態につき説明する。尚、3Dビューワ100と同一の部分については、同じ符号を使用する。
【0059】
図10は、本発明の3Dビューワの他の例を正面斜め上から見た様子を模式的に示した説明図、
図11は、本発明の3Dビューワの他の例の前面板を倒して正面斜め上から見た様子を模式的に示した説明図、
図12は、本発明の3Dビューワの他の例の背面板を倒して背面斜め上から見た様子を模式的に示した説明図、
図13は、本発明の3Dビューワの他の例の導電パターンの配置を、模式的に断面で示した説明図である。
【0060】
本例の3Dビューワ300は、
図10、
図11、
図12に示すように、前面板1には、双眼レンズの取り付けられる位置に2つの貫通孔が設けられ、ここに、双眼レンズが取り付けられた双眼レンズ部2が設けられている。
【0061】
また、前面板1の左右中央下端には、下面板3にかけて鼻よけ部4が窪んで設けられ、使用者が双眼レンズを通して3D画像を見るときに鼻が当たって見にくくならないようになっている。
【0062】
また、双眼レンズ部2を設けた前面板1の左右には、左側面板5と右側面板6が手前に延びていて、外光遮蔽板7、8となり、3D画像を見るときに顔の左右から入る光を遮断し、邪魔にならないようになっている。
【0063】
双眼レンズはプラスチック製で1枚の平坦なプレートに2つのレンズが形成されていて、このプレートを、複数の厚紙を積層し、プレートが収納されるスペースを設けたレンズ取り付け部材で、前面板1に取り付けられ、双眼レンズ部2が形成されている。
【0064】
前例の3Dビューワ100と異なり、上面板9と背面板10との間に携帯端末を差し込む差込口12が設けられていない。そして、背面板10の上端に差込片41が設けられ、差込片41を上面板9の内側に差し込むことによって、筐体が閉じるようになっている。このため、携帯端末は、
図12の状態で背面板10の内側にセットして、背面板10を閉じて使用する。
【0065】
また、上面側端末固定部13は、上面板9の端部から下方に折れ曲がっているのではなく、一旦折り返されてから、下方に折れ曲がって設けられている。
【0066】
そして、
図13の模式的な断面図に示すように、導電パターン20の一端が上面板9の外面に接着され、上面板9の背面板10側端部で折り返され、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って収納部11に配置され、収納される携帯端末200のタッチパネルに、接触するようになっている。その他の部分は、略前例の3Dビューワ100と同様である
。
【0067】
このように、3Dビューワ300でも、双眼レンズ部2と携帯端末の収納部11の間は、左側面板5と右側面板6、下面板3と上面板9が囲まれ、更に、正面板1と背面板10を合わせて筐体が形成されて囲まれている。そのため、外部からの光が入りにくくなっていて、携帯端末の画像が見え難くならないようにしている。
【0068】
3Dビューワ300の導電パターンの配置の他の形状について説明する。
図14(a)(b)は、本発明の3Dビューワの一例の導電パターンの配置の他の形状を、模式的に断面で示した説明図である。
【0069】
図14(a)では、上面板9にスリットが設けられていて、導電パターン20の一端が上面板9に接着され、上面板9のスリットを抜けて、更に、上面板9と上面側端末固定部13の間に設けたスリットも抜けて、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って、収納部11に配置され、収納される携帯端末200のタッチパネルに接触するようになっている。
【0070】
図14(b)では、
図13のように、導電パターン20の一端が上面板9の外面に接着され、上面板9の背面板側端部で折り返され、浮いた状態で上面側端末固定部13に沿って収納部11に配置され、収納される携帯端末200のタッチパネルに接触するようになっている。そして、
図13と異なり、先端近傍が、谷折り山折りが交互に繰り返される蛇腹形状になっていて、携帯端末に押し付けるような力が働き、よりタッチパネルに接触しやすくなっている。
【0071】
本例においては、導電パターン20の一端を上面板9に設けたが、他の面板に設けることもできる。また、タッチパネルに接触しやすいように、縦方向に谷折り山折りが交互に繰り返される蛇腹形状にしたが、横方向に谷折り山折りが交互に繰り返される蛇腹形状にしてもよいし、また、Rを付けた谷折り山折りで蛇腹形状にすることもできる。更にはΩ字形に筒のように膨らませた形状にしてもよい。
【0072】
以下、本例の3Dビューワ300の組み立て方について説明する。
図15は、本発明の3Dビューワの一例の本体部分のブランクを模式的に示した説明図、
図16、及び、
図17は、本発明の3Dビューワの他の例の組み立てる段階を模式的に示した説明図である。
【0073】
本例の3Dビューワ300は、前例の3Dビューワ100と同様に、その本体部分が厚紙やプラスチックシートなどからなっている。そして、レンズについても、同様である。
【0074】
本体部分のブランク301を、
図15に示す(
図15は内面側から見た図である)。
図15のように、3Dビューワ300のブランク301は、前例の3Dビューワ100のブランク101と略同様である。
【0075】
但し、ブランク101とブランク301とでは、以下の点で異なる。ブランク101では、背面板10に左右方向の折罫が設けられ、2つ折りにして貼着され、2重壁の背面板10になるように形成されていたが、本例のブランク301では、2つ折りすることなく、背面板10の端部に差込片41が設けられる。また、上面側端末固定部13が、上面板9に直接連設されているのではなく、折返し部42を介して設けられている。
【0076】
以下、双眼レンズ部2を設けたブランク101から、本例の3Dビューワ100を組み立てる工程について説明する。
【0077】
このブランク101の前面板1の貫通孔30、31に、2つのレンズが形成されたプレートのレンズが来るようにして、レンズ取り付け部材で取り付け、双眼レンズ部2を設ける。
【0078】
また、上面板9と折返し板32の間の折罫で折って、折返し板32を上面板9に重ね合わせ貼着する。更に、上面板9と折返し部42の間の折罫で折って、折返し部42を上面板9に重ね合わせ貼着し、
図16のように組み立てる。
【0079】
そして、貼着板21の外面を左側面板5の内面に貼着し、貼着片33を下面板3に貼着して、
図17のように、筒状にするとともに、折返し部42と上端側端末固定部13の間の折罫で折って、上端側端末固定部13を下方に折り曲げる。更に、仕切り板19を折返し板32より起こして、貼着片33を下面板3に貼着し、2つのレンズの間を仕切るように、仕切り板19をたてる。
【0080】
また、導電パターン20の一端を上面板9に接着し、更に上面板9の端部で折り返し、上面板9の裏面に貼着した折返し部42に接着し、更に下方に折り曲げ、他端は上面側端末固定部13に接着しないで、延ばしておく。
【0081】
次に、背面板10を起こして、背面板固定片22を左側面板5の内側に、背面板固定片23を右側面板6の内側に差し込む、また、差込辺41を上面板9の内側に差し込む。このとき、背面板固定片22には出っ張り22´が設けられ、背面板固定片23には出っ張り23´が設けられているので出っ張り22´、23´が上面板9に当たってこれ以上背面板10が内方に行かないようになる。
【0082】
次に背面板10の外面に側面板固定片26、27を倒し、その先端部をスリット24、25に差し込み係止して背面板10を固定する。
【0083】
この後、前面板1を起こして、前面板固定片28を上面板9の内側に差し込む。このとき切れ目29によって、上面板9より上に飛び出す凸部が設けられているので、前面板1はこれ以上内側に入り込むことが無く固定される。そして、鼻よけ部4を2本の切れ目の中央部を結ぶ折罫を内側に押し込んで形成させる。
【0084】
これにより、
図10のような、本例の3Dビューワ300が組み立てられる。このとき収納部11に差し込む形態端末のサイズに合わせるために必要に応じて、左右サイズ調整部16、17や下部サイズ調整部18の2本の切れ目の中央部を結ぶ折罫を内側に押し込んで収納するサイズを調整する。
【0085】
以上のように、本例の3Dビューワ300は、タッチパネルを有する携帯端末を安定して保持することができ、さらに、双眼レンズと画像表示装置の間の空間の周りが囲まれていて、外部からの光の影響を受けにくく画面の視認性に優れ、且つ、収納した携帯端末のタッチパネルでの操作が筐体の外側から可能である。
【0086】
本発明の3Dビューワについて、実施形態の3Dビューワ100、3Dビューワ300で説明したが、これらに限定されることなく、携帯端末の差込口が側部に設けられた3Dビューワや、差込片が側部にある3Dビューワなど、多様な形状についても対応することができる。