(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態のカラオケシステムを表すブロック図である。カラオケシステムは、複数のカラオケ装置1と複数のアクセスポイント2と複数のルータ4とカラオケ用サーバ装置5とを備える。また、ユーザの携帯端末3がアクセスポイント2に接続され、ウェブサイト管理用サーバ装置8がネットワークに接続される。カラオケ装置1およびアクセスポイント2は、各カラオケ装置設置店舗7に備えられたルータ4に接続される。ルータ4はネットワークを介してカラオケ用サーバ装置5と接続される。ルータ4は、各カラオケ装置設置店舗7に備えられている。複数のルータ4としては、ルータ4A、ルータ4B、およびルータ4Cが備えられる。以下、ルータ4A、ルータ4B、およびルータ4Cのいずれかを特定しない場合、総称としてルータ4と記載する。一点鎖線で示された領域は、カラオケ装置設置店舗7を表す。複数のカラオケ装置設置店舗7としては、ルータ4Aを備えるカラオケ装置設置店舗7A、ルータ4Bを備えるカラオケ装置設置店舗7B、およびルータ4Cを備えるカラオケ装置設置店舗7Cが設けられる。以下、カラオケ装置設置店舗7A、カラオケ装置設置店舗7B、およびカラオケ装置設置店舗7Cのいずれかを特定しない場合、総称としてカラオケ装置設置店舗7と記載する。以下、ルータ4Aを備えるカラオケ装置設置店舗7Aを例に説明する。
【0019】
カラオケ装置1は、各カラオケ装置設置店舗7に少なくとも1台備えられており、カラオケ装置設置店舗7Aを例とすると、複数のカラオケ装置1としては、カラオケ装置1A、カラオケ装置1B、およびカラオケ装置1Cの3台が備えられる。以下、カラオケ装置1A、カラオケ装置1B、およびカラオケ装置1Cのいずれかを特定しない場合、総称としてカラオケ装置1と記載する。二点鎖線で示された各領域は、各カラオケ装置1が設置されたカラオケルーム6を表す。つまり、二点鎖線で示された複数の領域は、カラオケ装置1Aの設置されている部屋であるカラオケルーム6Aと、カラオケ装置1Bの設置されている部屋であるカラオケルーム6Bと、カラオケ装置1Cの設置されている部屋であるカラオケルーム6Cとを表す。以下、カラオケルーム6A、カラオケルーム6B、カラオケルーム6Cのいずれかを特定しない場合、総称としてカラオケルーム6と記載する。以下、カラオケルーム6Aを例に説明する。
【0020】
ウェブサイト管理用サーバ装置8は、広告情報に含まれるアドレス情報が示すウェブサイトを構成する画像と、文字とを含むサイト構成情報を記憶する。ウェブサイト管理用サーバ装置8は、ネットワークを介して、ユーザの携帯端末3にサイト構成情報を送る。
【0021】
[カラオケ装置1の電気的構成]
カラオケ装置1の電気的構成について、
図1のカラオケ装置1Aを例に説明する。カラオケ装置1Aは制御部10、ROM11、RAM12、記憶部13、操作部15、操作処理部16、音響制御部18、映像再生部21、ビデオRAM22、映像制御部23、およびLANインターフェイス部27を備える。
【0022】
制御部10は、ROM11、RAM12、記憶部13、操作処理部16、音響制御部18、映像再生部21、ビデオRAM22、およびLANインターフェイス部27と接続される。制御部10は、カラオケ装置1Aの各種処理および接続される各構成部を制御する指示を各構成部に送る。ROM11は、制御部10が実行する各処理を表すプログラムおよびカラオケ装置1を識別するカラオケ識別情報を記憶する。RAM12は、制御部10によりROM11から読み出されたプログラムを実行する場合の一時記憶領域を備える。
【0023】
記憶部13は、各種情報を記憶する記憶領域を備える。一例として、記憶部13は、カラオケ装置1が再生する楽曲の伴奏音を表す楽曲情報を記憶する楽曲記憶領域131、およびカラオケ用サーバ5から配信された広告情報を記憶する広告記憶領域132を備える。
【0024】
操作部15は、ユーザによる操作を受け付けるインターフェイスである。一例として、操作部15は、スイッチ、およびタッチパネルであって、ユーザによって行われた操作を受け付けて電気信号に変換する。操作部15は、ユーザから受け付けた操作を電気信号に変換すると、操作処理部16に送る。操作処理部16は、送られた電気信号に従って制御部10の処理を変更する制御要求を生成する。生成された制御要求は制御部10に送られ、制御部10は制御要求に従って処理を実行する。
【0025】
音響制御部18は、楽曲情報および広告情報に含まれる音の情報をスピーカ19に発音可能な信号に変換し、スピーカ19に発音させる。音響制御部18は、マイク20から入力される入力信号をスピーカ19において発音可能な信号に変換し、スピーカ19に発音させる。音響制御部18は、制御部10の指示に従って、特定の周波数の信号を生成しスピーカ19に発音させること、音量調節、および音響エフェクトを付与することが可能である。
【0026】
映像再生部21は、制御部10と、ビデオRAM22と、映像制御部23とに接続される。映像再生部21は、楽曲情報と共に再生される背景映像の情報、および広告情報が含む動画情報を再生する。映像再生部21は、制御部10の指示に従って、ビデオRAM22に記憶された映像の情報を読み出し、映像の情報が含むフレームごとの画像をデコードし、映像制御部23に送る。映像制御部23は、映像再生部21から送られたデコードされた映像をディスプレイ25に表示可能な形式の信号に変換し、ディスプレイ25に送る。ディスプレイ25は送られた映像の信号を受け付け、表示する。また、映像制御部23は、制御部10により生成されるテロップおよび、2次元コードをディスプレイ25に表示させる。テロップおよび2次元コードの表示位置および大きさは、制御部10から送られる表示座標、および大きさに従って、映像制御部23によって決められる。
【0027】
LANインターフェイス部27は、カラオケ装置1Aをネットワークに接続する。LANインターフェイス部27は、ネットワークケーブルによってルータ7Aに接続され、ルータ7Aを介してアクセスポイント2およびカラオケ用サーバ装置5と通信可能に接続される。LANインターフェイス部27はカラオケ用サーバ装置5から配信される広告情報を受け付ける。
【0028】
[ユーザの携帯端末3の電気的構成]
ユーザの携帯端末3の電気的構成について、
図1を参照して説明する。ユーザの携帯端末3は、制御部30、ROM31、RAM32、映像制御部33、ビデオRAM34、ディスプレイ35、カメラ36、操作部37、操作処理部38、無線LAN通信部39、および通信部40を備える。
【0029】
制御部30は、ROM31、RAM32、映像制御部33、ビデオRAM34、操作処理部38、無線LAN通信部39および通信部40と接続される。制御部30は、携帯端末3の各種処理、および接続される各構成部を制御する指示を各構成部に送る。ROM31は、制御部30が実行する各処理を表すプログラムを記憶する。RAM32は、制御部30によりROM31から読み出されたプログラムを実行する場合の一時記憶領域を備える。
【0030】
映像制御部33は、制御部30と、ビデオRAM34と、ディスプレイ35と、カメラ36とに接続される。映像制御部33は、制御部30の指示に従って、映像を表す情報を再生し、ディスプレイ35に表示させる。また、映像制御部33は、カメラ36によって撮影された映像を制御部30およびディスプレイ35に送る。映像制御部33は、制御部30の指示に従って、制御部30からビデオRAM34に送られた映像の情報を読み出し、映像の情報が含むフレームごとの映像をデコードする。映像制御部33は、デコードされた映像をディスプレイ35に表示可能な形式の信号に変換し、ディスプレイ35に送る。ディスプレイ35は送られた映像の信号を受け付け、表示する。また、映像制御部33は、制御部30により生成される映像をディスプレイ35に表示させる。表示される映像の表示位置および大きさは、制御部30から送られる表示座標、および大きさに従って、決められる。
【0031】
操作部37は、ユーザによる操作を受け付けるインターフェイスである。一例として、操作部37は、スイッチ、およびタッチパネルであって、ユーザによって行われた操作を受け付けて電気信号に変換する。操作部37は、ユーザから受け付けた操作を電気信号に変換すると、操作処理部38に送る。操作処理部38は、送られた電気信号に従って制御部30の処理を変更する制御要求を生成する。生成された制御要求は制御部30に送られ、制御部30は制御要求に従って処理を実行する。
【0032】
無線LAN通信部39は、アクセスポイント2に接続することが可能な通信用のモジュールである。無線LAN通信部39は、カラオケ装置設置店舗7A内のアクセスポイント2に接続されると、ルータ4Aを介してカラオケ装置1Aおよびカラオケ用サーバ装置5と通信可能に接続される。具体的には、無線LAN通信部39は、接続したいアクセスポイント2のSSIDとパスワードとを含む接続要求をアクセスポイント2に送る。接続要求に含まれるSSIDとパスワードとが正しいとアクセスポイント2の制御部が判断した場合、アクセスポイント2はユーザの携帯端末3がアクセスポイントに接続されることを許可する。一例として、無線LAN通信部39は、Wi−Fi通信用のモジュールである。
【0033】
通信部40は、ユーザの携帯端末3が通信するための通信用のモジュールである。一例として、ユーザの携帯端末3は、スマートフォンであって、通信部40は、スマートフォンの通信料金契約を結ぶキャリアの通信網を利用するための通信用のモジュールである。つまり、通信部40は、カラオケネットワークとは異なる2G回線、3G回線、または4G回線により通信するための通信用のモジュールである。
【0034】
[カラオケ用サーバ装置5の電気的構成]
カラオケ用サーバ装置5の電気的構成について、
図1を参照して説明する。カラオケ用サーバ装置5は、制御部50、ROM51、RAM52、記憶部53、およびLANインターフェイス55を備える。
【0035】
制御部50は、ROM51、RAM52、記憶部53、およびLANインターフェイス55と接続される。ROM51は、制御部50が実行する各処理を表すプログラムを記憶する。RAM52は、制御部50によりROM51から読み出されたプログラムを実行する場合の一時記憶領域を備える。
【0036】
記憶部53は、各種情報を記憶する記憶領域を備える。記憶部53は、楽曲情報記憶領域531、ユーザ情報記憶領域532、店舗情報記憶領域533、ログイン情報記憶領域535、広告情報記憶領域536、および、対応付け情報記憶領域537を備える。楽曲記憶領域531は、カラオケ装置1が再生する楽曲の伴奏音を表す楽曲情報を記憶する領域である。ユーザ情報記憶領域532は、カラオケ装置1を利用するユーザのユーザ情報を記憶する領域である。店舗情報記憶領域533は、カラオケ装置1が設置されているカラオケ装置設置店舗7を識別する店舗識別情報と、カラオケ装置設置店舗7に設置されているカラオケ装置1を識別するカラオケ識別情報とを対応付けて記憶する領域である。ログイン情報記憶領域535は、カラオケ装置1を現在利用しているユーザのユーザ識別情報とユーザが利用しているカラオケ装置1のカラオケ識別情報とを対応付けて記憶する領域である。広告情報記憶領域536は、広告情報を記憶する領域である。対応付け情報記憶領域537は、ユーザが利用した広告情報を識別する広告識別情報と、利用された広告情報が再生されたカラオケ装置1のカラオケ識別情報とを対応付けて記憶する領域である。また、対応付け情報記憶領域537は、ユーザが利用した広告情報を識別する広告識別情報と、利用された広告情報が再生されたカラオケ装置設置店舗7を識別する、店舗識別情報とを対応付けて記憶する領域である。実施形態においては、広告識別情報として、後述のウェブサイトのアドレス情報が記憶される。
【0037】
LANインターフェイス部55は、カラオケ用サーバ装置5をネットワークに接続する。LANインターフェイス部55は、ネットワークを介してルータ4と通信可能に接続される。LANインターフェイス部55は、制御部50から送られる広告情報を複数のカラオケ装置1に配信する。
【0038】
[カラオケシステムの全体動作]
図2を参照して、カラオケシステムの各装置の処理の内容、およびデータフローを説明する。カラオケシステムの処理は広告情報記憶領域536に新たな広告情報が記憶されると開始される。
【0039】
ステップKSS10では、カラオケ用サーバ装置5の制御部50により複数のカラオケ装置1に広告情報が送られる。具体的には、制御部50は、カラオケ装置1Aに広告情報を送る指示を含む指示情報をLANインターフェイス55に送る。LANインターフェイス55は、制御部50の指示に従ってカラオケ装置1に広告情報を送る。一例として、制御部50は、カラオケ装置1Aのアドレス情報を店舗情報記憶領域533から読み出す。読み出したアドレス情報が示すカラオケ装置1Aに広告情報を送るように、制御部50は、LANインターフェイス55に指示情報を送る。指示情報に従って、LANインターフェイス55は、カラオケ装置1Aに広告情報を送る。店舗情報記憶領域533に記憶される複数のカラオケ装置1に広告情報を送ると、制御部50は、ステップKSS10の処理を終了する。
【0040】
ステップKS11では、広告情報表示処理が制御部10により実行される。具体的には、制御部10が待機状態になると広告情報表示処理が実行される。待機状態とは、ユーザの操作による制御要求を制御部10が所定期間受け付けなかった状態である。制御部10が待機状態になると、ステップKSS10で送られた広告情報が含む動画情報が制御部10の指示によりディスプレイ25に表示される。さらに、動画情報と共に2次元コードがディスプレイ25に表示される。2次元コードは、広告情報に含まれる内容に関する情報を提供するウェブサイトのアドレス情報と、カラオケ用サーバ装置5のアドレス情報と、カラオケ装置1を識別するカラオケ識別情報とを含む画像である。広告情報に含まれる内容とは、一例としてライブ限定Tシャツを販売することの告知である。ステップKS11で実行される広告情報表示処理の詳細については後述する。制御部10は、ユーザの操作により制御要求を受ける、又は、カラオケ装置1の電源がOFFにされるまで、ステップKS11の処理を継続して実行する。
【0041】
ステップMS12では、ユーザの携帯端末3の制御部30により情報読取処理が実行される。ステップMS12の処理は、ステップKS11において表示された2次元コードをユーザの携帯端末3が読み取った場合に開始される。具体的には、ユーザの携帯端末3に備えられるカメラ36が2次元コードを撮影すると、制御部30は撮影した2次元コードが含む情報を2次元コードから抽出する。制御部30は、2次元コードが含む情報を抽出すると、ステップMS13に処理を移す。
【0042】
ステップMS13では、サイト構成情報をユーザの携帯端末3に表示するためのウェブサイトアクセス処理が制御部30により実行される。具体的には、制御部30は、アクセスURLを含む通信要求をカラオケ用サーバ装置5に送る。アクセスURLについては後述する。ユーザの携帯端末3がカラオケ用サーバ装置5と通信可能に接続されると、ユーザの携帯端末3は、ウェブサイト管理用サーバ装置8からサイト構成情報を受ける。カラオケ用サーバ装置5の制御部50が実行するリダイレクト処理によって、ウェブサイト管理用サーバ装置8は、サイト構成情報をユーザの携帯端末3に送る。ユーザの携帯端末3は、ウェブサイト管理用サーバ装置8から受けたサイト構成情報をディスプレイ35に表示させる。リダイレクト処理については後述する。
【0043】
ステップKSS14では、カラオケ用サーバ装置5の制御部50により店舗特定処理が実行される。具体的には、制御部50はカラオケ識別情報に対応付けられる店舗識別情報を特定する。ステップKSS14で実行される店舗特定処理の詳細については後述する。制御部50は、ステップKSS14の処理を終えると、ステップKSS15に処理を移す。
【0044】
ステップKSS15では、制御部50により記憶処理が実行される。具体的には、制御部50は、広告識別情報と店舗識別情報とを対応付け、対応付け情報記憶領域537に記憶させる。ステップKSS15で実行される記憶処理の詳細については後述する。制御部50は、ステップKSS15の処理を終えると、ステップKSS16に処理を移す。
【0045】
ステップKSS16では、制御部50によりリダイレクト処理が実行される。具体的には、制御部50は、アクセスURLをウェブサイトのアドレス情報と、カラオケ用サーバ装置5のアドレス情報とに分解する。アクセスURLは、ウェブサイトのアドレス情報と、カラオケ用サーバ装置5のアドレス情報とを含む情報である。制御部50は、分解したアドレス情報の内、ウェブサイトのアドレス情報に従って、サイト構成情報をユーザの携帯端末3に送るようにウェブサイト管理用サーバ装置8に送信指示を送る。制御部50がウェブサイト管理用サーバ装置8に送信指示を送ると、ウェブサイト管理用サーバ装置8は、ステップWSS17の処理を開始する。
【0046】
ステップWSS17では、ウェブサイト管理用サーバ装置8の制御部によりユーザの携帯端末3にサイト構成情報が送られる。具体的には、ウェブサイト管理用サーバ装置8の制御部は、カラオケ用サーバ装置5から送られた送信指示に従って、ユーザの携帯端末3にサイト構成情報を送信する。これにより、ユーザの携帯端末3は、ウェブサイトをディスプレイ35に表示させることができる。ユーザの携帯端末3にウェブサイトが表示されると、カラオケ装置1A、ユーザの携帯端末3、カラオケ用サーバ装置5、およびウェブサイト管理用サーバ装置8の各制御部による一連の処理が終了する。
【0047】
[広告情報表示処理]
図3、および
図4を参照して、ステップKS11においてカラオケ装置1の制御部10が実行する広告情報表示処理について説明する。広告情報表示処理は、楽曲の予約などによる制御要求を制御部10が所定期間受け付けなかった状態である待機状態になると、制御部10により実行される。以下、制御部10の広告情報表示処理としては、カラオケ装置1Aが備える制御部10が実行する広告情報表示処理を例として説明する。
【0048】
ステップKS110では、広告情報が広告記憶領域132に少なくとも1つ記憶されているか否かが判断される。広告情報が広告記憶領域132に少なくとも1つ記憶されていると判断されると、処理はYESとなり、ステップKS111に処理が移される。広告情報が広告記憶領域132に記憶されていないと判断されると、処理はNOとなり、広告情報表示処理が終了される。
【0049】
ステップKS111では、広告情報にウェブサイトのアドレス情報が含まれているか否かが判断される。広告情報にウェブサイトのアドレス情報が含まれている場合、処理はYESとなり、広告情報からアドレス情報を抽出してステップKS112に処理が移される。広告情報にアドレス情報が含まれていない場合、処理はNOとなり、ステップKS115に処理が移される。
【0050】
ステップKS112では、広告情報表示処理を実行するカラオケ装置1のカラオケ識別情報が取得される。具体的には、カラオケ装置1Aの制御部10は、ROM11に記憶されるカラオケ装置1Aのカラオケ識別情報を読み出す。カラオケ識別情報が読み出されるとステップKS113に処理が移される。
【0051】
ステップKS113では、アクセスURLが生成される。具体的には、
図4を参照してアクセスURLの生成方法を説明する。ステップKS111およびステップKS112において抽出されたカラオケ装置1Aのカラオケ識別情報、およびウェブサイトのアドレス情報と、ROM11に記憶されているカラオケ用サーバ装置5に接続するためのアドレス情報とによってアクセスURLが生成される。一例として、
図4に示すアクセスURL「Http://hanbaigyousya.com?comserial=12345678?redirect=Http://aaa.com/hanbai.html」について説明する。
図4に示すアクセスURLの一部である「Http://hanbaigyousya.com」は、カラオケ用サーバ装置5に接続するためのアドレス情報を表している。
図4に示すアクセスURLの一部である「comserial=12345678」は、カラオケ装置1Aのカラオケ識別情報「12345678」を表している。
図4に示すアクセスURLの一部である「redirect=Http://aaa.com/hanbai.html」は、ウェブサイトのアドレス情報「Http://aaa.com/hanbai.html」に自動的に接続するためのアドレス情報を表している。つまり、
図4に示されるアクセスURLは、カラオケ用サーバ装置5にカラオケ識別情報を送った後、ウェブサイトのアドレス情報により指定されるウェブサイトへと自動的に接続されるように生成される。アクセスURLが生成されると、ステップKS114に処理が移される。
【0052】
ステップKS114では、2次元コードが生成される。具体的には、ステップKS113において生成されたアクセスURLが2次元コード化される。一例として、2次元コードは、QRコード(登録商標)など、ユーザの携帯端末3で撮影可能な画像である。2次元コードが生成されると、ステップKS115に処理が移される。
【0053】
ステップKS115では、広告情報がディスプレイ25に表示される。具体的には、
図4を参照してディスプレイ25の表示動作について説明する。広告情報が含む動画情報が広告情報記憶領域132から読み出され、制御部10の指示に従ってディスプレイ25に表示される。動画情報には、2次元コードを表示させる領域を示すコード表示領域情報が含まれている。動画情報に含まれる領域情報したがって、ステップKS114において生成された2次元コードがディスプレイ25に表示される。一例として、広告情報は、
図4のディスプレイ25に示されるライブツアーのTシャツ販売の広告を表す情報である。また、コード表示領域情報は、
図4で二点鎖線により示される領域を表す情報であって、コード表示領域情報に2次元コードが表示される。コード表示領域情報を示す二点鎖線はディスプレイ25に表示されない。1つの広告情報がディスプレイ25に表示され、動画情報の表示期間に従って表示が終了されると、広告情報表示処理が終了される。
【0054】
[店舗特定処理]
図5および
図7を参照して、ステップKSS14においてカラオケ用サーバ装置5の制御部50が実行する店舗特定処理について説明する。店舗特定処理は、ユーザの携帯端末3がカラオケ用サーバ装置5とネットワークを介して通信可能に接続されると、制御部50により実行される。以下、カラオケ装置1Aのカラオケ識別情報が「12345678」である場合を一例として説明する。以下、カラオケ装置1Aのカラオケ識別情報が「12345678」である場合を一例として説明する。
【0055】
ステップKSS141では、アクセスURLが分解される。具体的には、
図4に示すアクセスURL「Http://hanbaigyousya.com?comserial=12345678?redirect=Http://aaa.com/hanbai.html」を例に説明する。
図4に示すアクセスURLは、カラオケ用サーバ装置5に接続するためのアドレス情報と、カラオケ装置1Aのカラオケ識別情報と、ウェブサイトのアドレス情報とに分けられる。つまり、「Http://hanbaigyousya.com」と、「12345678」と、「Http://aaa.com/hanbai.html」とに分けられる。アクセスURLが分解されるとステップKSS142に処理が移される。
【0056】
ステップKSS142では、ステップKSS141で分解されたアクセスURLのうちのカラオケ識別情報が取得される。具体的には、カラオケ装置1Aのカラオケ識別情報である「12345678」が分解されたアクセスURLから抽出され、RAM52に記憶される。カラオケ識別情報がRAM52に記憶されると、ステップKSS143に処理が移される。
【0057】
ステップKSS143では、店舗識別情報が取得される。具体的には、ステップKSS142で抽出されたカラオケ識別情報に一致するカラオケ識別情報に対応付けられた店舗識別情報が、店舗情報記憶領域533から抽出される。
図7に示す店舗情報は、店舗識別情報とカラオケ識別情報とを対応付けた状態で店舗情報記憶領域533に記憶される。ステップKSS142においてRAM52に記憶されたカラオケ識別情報に一致するカラオケ識別情報に対応付けられている店舗識別情報が店舗情報記憶領域533から抽出される。一例として、RAM52にカラオケ装置1Aを識別するカラオケ識別情報「12345678」が記憶されている場合、
図7に示される店舗情報に含まれるカラオケ識別情報「12345678」が特定される。特定されたカラオケ識別情報「12345678」に対応付けられた店舗識別情報「001」が店舗情報記憶領域533から抽出される。店舗識別情報が抽出されると、店舗特定処理が終了される。
【0058】
[記憶処理の説明]
図6および
図7を参照して、ステップKSS15においてカラオケ用サーバ装置5の制御部50が実行する記憶処理について説明する。記憶処理は、ステップKSS14の処理が終了されると、制御部50により実行される。
【0059】
ステップKSS151では、アクセスURLが分解される。ステップKSS151で実行される処理の内容は、ステップKSS141と同じ処理であるので、その説明を省略する。
【0060】
ステップKSS152では、ステップKSS151で分解されたアクセスURLのうちのウェブサイトのアドレス情報が取得される。具体的には、ウェブサイトのアドレス情報である「Http://aaa.com/hanbai.html」が分解されたアクセスURLから抽出され、RAM52に記憶される。ウェブサイトのアドレス情報がRAM52に記憶されると、ステップKSS153に処理が移される。
【0061】
ステップKSS153では、店舗特定処理においてRAM52に記憶された店舗識別情報と、ステップKSS152においてRAM52に記憶されたウェブサイトのアドレス情報とが対応付けて記憶されているか否かが判断される。具体的には、店舗特定処理においてRAM52に記憶された店舗識別情報と、ステップKSS152においてRAM52に記憶されたウェブサイトのアドレス情報とを対応付けた対応付け情報が対応付情報記憶領域537に記憶されているか否かが判断される。一例として、対応付け情報は、
図7に示される対応付け情報Aである。対応付け情報Aは、店舗識別情報とウェブサイトのアドレス情報とを対応付けた状態で含む。さらに、対応付け情報Aは、店舗識別情報とウェブサイトのアドレス情報とが対応付けられた回数であるアクセス回数を含む。RAM52に記憶された店舗識別情報と、ウェブサイトのアドレス情報とが対応付けて記憶されている場合、処理はYESとなり、ステップKSS154に処理が移される。店舗識別情報と、ウェブサイトのアドレス情報とが対応付けて記憶されていない場合、処理はNOとなり、ステップKSS155に処理が移される。
【0062】
ステップKSS154では、アクセス回数が加算される。具体的には、ステップKSS153において対応付けて記憶されていると判断された店舗識別情報とウェブサイトのアドレス情報とが対応付けられている対応付け情報に含まれるアクセス回数に「1」が加算される。一例として、アクセスURLが「Http://hanbaigyousya.com?comserial=12345678?redirect=Http://aa
a.com/hanbai.html」であった場合に、各種処理によってRAM52に記憶された店舗識別情報「001」と広告識別情報「Http://aaa.com/hanbai.html」とに一致する情報の対応付け回数であるアクセス回数に「1」が加算
される。つまり、
図7に示す対応付け情報Aが記憶処理実行前の情報である場合、記憶処理が実行されることによって、店舗識別情報「001」と広告識別情報「Http://
aaa.com/hanbai.html」とに一致する情報の対応付け回数であるアクセス回数「10」が「11」に増加される。対応するアクセス回数に「1」が加算されると、記憶処理が終了される。
【0063】
ステップKSS155では、店舗識別情報とウェブサイトのアドレス情報とが対応付けて記憶される。具体的には、記憶処理実行時点において店舗識別情報とウェブサイトのアドレス情報とが対応付けられていないので、新たに対応関係が記憶される。アクセスURLが「Http://hanbaigyousya.com?comserial=12345678?redirect=Http://bbb.com/hanbai.html」であった場合、
図7の対応付け情報Aには店舗識別情報「001」と、ウェブサイトのアドレス情報「Http://bbb.com/hanbai.html」とは対応付けて記憶されていない。そのため、
図7において二点鎖線で示される店舗識別情報「001」とウェブサイトのアドレス情報「Http://bbb.com/hanbai.html」とが対応付けられて対応付け情報Aに新たに記憶される。この時、アクセス回数は、対応付けが1回目であることを表す「1」である。対応関係が新たに記憶されると、記憶処理が終了される。
【0064】
[実施形態の効果]
対応付け情報が記憶されることによる効果の一例として後述の効果がある。対応付け情報が対応付情報記憶領域537に記憶されることにより、カラオケ用サーバ装置5は、アクセス回数の多いアドレス情報と一部共通のアドレス情報を含む広告情報を優先してカラオケ装置1に配信できる。一例として、
図7の対応付け情報Aからは、店舗識別情報「002」と、ウェブサイトのアドレス情報「Http://bbb.com/special.html」とが「100」回対応付けられたことが分かる。店舗識別情報「002」とウェブサイトのアドレス情報「Http://bbb.com/special.html」とが一番多く対応付けられている場合、制御部50は、ウェブサイト管理用サーバ装置8を示す「Http://bbb.com」と同一の文字列を含むウェブサイトのアドレス情報「Http://bbb.com/hanbai.html」を広告情報記憶領域536から抽出する。制御部50は、抽出したウェブサイトのアドレス情報を含む広告情報を、店舗識別情報「002」により識別されるカラオケ装置設置店舗7に設置されるカラオケ装置1に優先して配信する。これにより、ユーザにより利用される回数が多い広告情報と同じウェブサイト管理サーバ装置8に接続させる広告情報をカラオケ装置1に表示することができる。つまり、広告情報が利用される可能性が高いと考えられる広告情報が制御部50によって決定され、その広告情報がカラオケ装置1に優先して配信されることによって、その広告情報がカラオケ装置1のディスプレイ25に優先して表示される。
【0065】
[第1変形例]
本実施形態においては、対応付け情報としては、
図7の対応付け情報Aのように、店舗識別情報と、ウェブサイトのアドレス情報と、アクセス回数とが対応付けられて含まれていたが、
図8の対応付け情報Bのようにカラオケ識別情報と、ウェブサイトのアドレス情報と、アクセス回数とが対応付けられて含まれていてもよい。対応付け情報Bのように対応関係が含まれている場合、ステップKSS14において実行される店舗特定処理を実行しない。店舗特定処理が実行されないことにより、ステップKSS15において実行される記憶処理では、カラオケ識別情報と広告識別情報とが対応付けられるように処理が実行される。つまり、本実施形態のステップKSS15は、店舗識別情報をカラオケ識別情報に置き換えて実行されればよい。具体的には、KSS153においてはカラオケ識別情報と広告識別情報とが対応付けられているか否かが判断される。ステップKSS154が実行される場合、カラオケ識別情報と広告識別情報との対応関係に対応付けられているアクセス回数に「1」が加算される。また、ステップKSS155が実行される場合、カラオケ識別情報と広告識別情報との対応関係が新たに生成されてアクセス回数が「1」に設定される。これにより、
図8に示される対応付け情報Bのような対応関係が生成される。対応付け情報Bが生成される場合であっても、店舗情報に従ってカラオケ識別情報と店舗識別情報との対応関係が制御部50により特定される。これにより、特定される店舗識別情報と、広告識別情報と、アクセス回数との対応関係に従って
図7の対応付け情報Aと同等の対応関係を含む情報を生成することができる。
【0066】
[第2変形例]
本実施形態においては、ステップKS114では制御部10により2次元コードが生成された。しかし、2次元コードでなく、電子透かし技術によりユーザの携帯端末3によって取得可能な映像または音声が生成されてもよい。一例として映像の場合、動画情報の各フレームに表示される画像のうち、所定のフレーム間隔でアクセスURLを表す画像がカラオケ装置1のディスプレイ25に表示される。ユーザの携帯端末3は、アクセスURLを表す画像をカメラ36で撮影し、アクセスURLを抽出する。また、一例として音声の場合、アクセスURLを表す人に聞こえない高周波の音声がカラオケ装置1のスピーカ19から発音される。ユーザの携帯端末3は、アクセスURLを表す音声をマイクで集音し、アクセスURLを抽出する。これによりユーザの携帯端末3はアクセスURLを取得し、ステップMS12の処理を実行する。
【0067】
[第3変形例]
本実施形態においては、アクセス回数を対応付け回数としたが、ウェブサイトにアクセスされた回数ではなく、ユーザの携帯端末3によりウェブサイトにアクセスされ、広告情報が含む広告の内容の物品が購入された場合の回数を対応付け回数としてもよい。この場合、一例として
図2のステップWSS17が実行された後に、ステップKSS15の処理が実行される。ステップKSS15は、ユーザにより物品が購入されたことを示す情報をウェブサイト管理用サーバ8または携帯端末3から受け付けて、制御部50により実行される。また、アクセス回数と購入回数とから算出されるポイントにより対応付け回数が表されてもよい。一例として、対応付け回数は、アクセス1回に対して1ポイントが加算され、ユーザにより物品が購入されるとさらに1ポイントが加算される。これにより、物品が購入されたことに対して重み付けをして対応付け回数が算出できる。
【0068】
[第4変形例]
制御部50が広告情報を配信する優先順位の決定基準は、アクセス回数が示す数が多い広告識別情報が含むウェブサイト管理用サーバ装置8のアクセス回数を基準に決められた。しかし、アクセス回数が示す数が多い広告識別情報が含む広告の内容に関する情報を基準としてもよい。一例として、広告識別情報に広告のジャンルフラグが含まれている場合、同一のジャンルフラグを備える広告情報を優先して配信してもよい。広告の内容がチケット販売である場合は「TICKET」の文字列を広告識別情報であるウェブサイトのアドレス情報に含め、広告の内容がCD販売である場合は「CD」の文字列を広告識別情報であるウェブサイトのアドレス情報に含める。これにより、制御部50は、同一の文字列を含む広告識別情報を含む広告情報を、店舗識別情報により識別されるカラオケ装置設置店舗7に設置されるカラオケ装置1に優先して配信する。この他にも、広告の内容に含まれるアーティスト、楽曲、広告のBGM、及び広告の管理会社などを識別する識別情報を広告識別情報に含めることで広告を配信する優先順位を決定する基準にできる。これにより、広告情報が利用される可能性が高いと考えられる広告情報を制御部50によって決定し、その広告情報をカラオケ装置1に優先して配信されることによって、その広告情報がカラオケ装置1のディスプレイ25に優先して表示される。
【0069】
[第5変形例]
制御部50は、各ウェブサイト管理用サーバ装置8により配信される広告情報を表示させる優先順位を決定することができる。優先順位の決定の他には、制御部50は、店舗識別情報によって識別されるカラオケ装置設置店舗7ごとのアクセス回数を集計し、広告情報が利用されたことによって得られた広告配信業者の利益を各カラオケ装置設置店舗7に分配することができる。一例として、各広告情報のアクセス回数が多い順に、各カラオケ装置設置店舗7に広告配信業者からカラオケ装置設置店舗7に配当金が支払われるようにしてもよい。これにより、カラオケ装置設置店舗7に関係のない内容の広告情報をカラオケ装置1に表示させる場合であっても、カラオケ装置設置店舗7は広告情報を表示させることに対する利益を得ることができる。つまり、カラオケ装置設置店舗7は、広告配信業者から広告を表示させたことに対する広告収入を得ることができる。
【0070】
[特許請求の範囲に記載される構成との対応関係]
カラオケ装置1は、カラオケ装置の一例である。カラオケ用サーバ装置5は、サーバ装置の一例である。カラオケ装置1とカラオケ用サーバ装置5との組み合わせは、カラオケシステムの一例である。ディスプレイ25は、表示手段の一例である。ステップKS12の処理を実行する制御部10および映像制御部23は、表示制御手段の一例である。ステップKSS10の処理を実行する制御部50およびLANインターフェイス部55は、配信手段の一例である。ステップKS11の処理を実行する制御部10は、付与手段の一例である。記憶手段53は記憶手段の一例である。ステップMS13の処理において送られる通信要求を受け付けるLANインターフェイス部55は、受付手段の一例である。ステップKSS15を実行する制御部50は、記憶制御手段の一例である。第1変形例のステップKSS154またはKSS155の処理を実行する制御部50は、算出手段の一例である。ステップKSS154またはKSS155の処理を実行する制御部50は、集計手段の一例である。本実施形態の効果に記載される処理を実行する制御部50、または第4変形例の処理を実行する制御部50は、決定手段の一例である。カラオケ識別情報は、カラオケ識別情報の一例である。ウェブサイトのアドレス情報は、広告識別情報の一例である。店舗識別情報は、店舗識別情報の一例である。ステップKSS154で加算されるアクセス回数、またはステップKSS155で生成されるアクセス回数は、対応付け回数の一例である。第3変形例におけるアクセス回数と購入回数とから算出されるアクセス回数、または、購入回数から算出されるアクセス回数は、対応付け回数の一例である。本実施形態における広告識別情報に含まれるウェブサイト管理用サーバ装置8を示す文字列は、広告内容識別情報の一例である。第5変形例における、広告の内容に含まれる販売物であるCDおよびチケットなどの物品、アーティスト、楽曲、広告のBGM、及び広告の管理会社などを識別する識別情報と、ジャンルフラグとは、広告内容識別情報の一例である。ウェブサイトのアドレス情報は、第1アドレス情報の一例である。カラオケ用サーバ装置5のアドレス情報は、第2アドレス情報の一例である。
【0071】
制御部50により実行されるステップKSS10は、配信ステップの一例である。制御部10により実行されるステップKS11は、付与ステップの一例である。制御部10により実行されるステップKS115は、表示制御ステップの一例である。制御部30により実行されるステップMS13の処理によって送られた通信要求を受ける制御部50およびLANインターフェイス55の処理は、受付ステップの一例である。制御部50により実行されるステップKSS15の処理は、記憶制御ステップの一例である。制御部50により実行される第1変形例のステップKSS154またはKSS155の処理は、算出ステップの一例である。