特許第6604192号(P6604192)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6604192撮像装置、撮像システム、撮像方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6604192
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】撮像装置、撮像システム、撮像方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20191031BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20191031BHJP
   G03B 17/38 20060101ALI20191031BHJP
【FI】
   H04N5/232 030
   G03B15/00 R
   G03B17/38 B
   H04N5/232 220
【請求項の数】10
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-250434(P2015-250434)
(22)【出願日】2015年12月22日
(65)【公開番号】特開2017-118270(P2017-118270A)
(43)【公開日】2017年6月29日
【審査請求日】2018年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】植松 大輔
【審査官】 佐藤 直樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−074591(JP,A)
【文献】 特開2015−103896(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
G03B 15/00
G03B 17/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置において、
画像を撮像する撮像手段と、
当該撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御手段と、
前記受信制御手段によって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記受信の条件を満たしたか否かを判定する第1判定手段を有し、
前記第1判定手段は、前記受信の条件として、前記撮像手段によって撮像した前記画像の画角内において被写体の顔が検出されること、前記撮像装置が特定の状態になっていること、又は、前記被写体が特定の姿勢で静止している状態であることを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記受信制御手段は、前記撮像手段による撮像後に所定時間経過したか、又は、被写体が所定の第1状態になったことを条件にして、前記連続受信を止めるように前記受信手段を制御する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記受信制御手段は、前記受信の条件が満たされていない場合には、受信を行わない、又は、間欠的な受信を行うように前記受信手段を制御する、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の撮像装置。
【請求項5】
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備える撮像システムであって、
前記撮像装置は、
画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御手段と、
前記受信制御手段によって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御手段と、
を有し、
前記操作装置は、
前記撮像装置とペアリングすることなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、
を有する、
ことを特徴とする撮像システム。
【請求項6】
前記操作装置は、
撮影指示の条件を満たした場合に、前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信するように前記送信手段を制御する送信制御手段を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の撮像システム。
【請求項7】
前記操作装置は、
前記撮影指示の条件を満たしたか否かを判定する第2判定手段を有し、
前記第2判定手段は、前記撮影指示の条件として、被写体が所定の第2状態になったことを判定する、
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像システム。
【請求項8】
前記操作装置は、
前記被写体の状態を検出する検出手段を有し、
前記第2判定手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記被写体が前記所定の第状態になったことを判定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の撮像システム。
【請求項9】
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備える撮像システムで実行される撮像方法であって、
前記撮像装置は、画像を撮像する撮像手段と、前記撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、有し、
前記操作装置は、前記撮像装置とペアリングすることなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、を有し、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップによって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御ステップと、
を含む、
ことを特徴とする撮像方法。
【請求項10】
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備え、
前記撮像装置は、画像を撮像する撮像手段と、前記撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、有し、
前記操作装置は、前記撮像装置とペアリングすることなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、を有する、
撮像システムを制御するコンピュータに、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御処理、
前記受信制御処理によって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御処理、
を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、撮像システム、撮像方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、リモコンからの指示により撮影を行う撮像装置がある。このような撮像装置に用いられる技術では、リモコンでシャッタボタンが押下されると撮影指示が撮像装置に送られて撮像装置で撮影が行われる(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−173979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、どのタイミングで送信されるか分からない撮影指示を常に待っている状態となるために、多くの電力を消耗してしまうという問題がある。仮に電力消費を抑えるために、間欠的に受信をするように構成した場合には、受信を行っていないタイミングで撮影指示があった場合に、撮影指示と撮影との間でタイムラグが生じてしまうという新たな問題が生じる。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、撮影指示から撮影までのタイムラグをなくすと共に、消費電力を抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明の撮像装置の一態様は、
撮像装置において、
画像を撮像する撮像手段と、
当該撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御手段と、
前記受信制御手段によって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明の撮像システムの一態様は、
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備える撮像システムであって、
前記撮像装置は、
画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御手段と、
前記受信制御手段によって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御手段と、
を有し、
前記操作装置は、
前記撮像装置とペアリングすることなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、
を有する、
ことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明の撮像方法の一態様は、
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備える撮像システムで実行される撮像方法であって、
前記撮像装置は、画像を撮像する撮像手段と、前記撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、有し、
前記操作装置は、前記撮像装置とペアリングすることなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、を有し、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御ステップと、
前記受信制御ステップによって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御ステップと、
を含む、
ことを特徴とする。
また、前記目的を達成するため、本発明のプログラムの一態様は、
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備え、
前記撮像装置は、画像を撮像する撮像手段と、前記撮像装置とペアリングしていない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、有し、
前記操作装置は、前記撮像装置とペアリングすることなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、を有する、
撮像システムを制御するコンピュータに、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御処理、
前記受信制御処理によって前記受信手段が連続受信を行うように制御された状態で、前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御処理、
を実行させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、撮影指示から撮影までのタイムラグをなくすと共に、消費電力を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の実施形態に係る撮影システムSのシステム構成を示すシステム構成図である。
図2】撮影システムSにおけるインパクト時の撮影に係る動作を説明するための模式図である。
図3】本発明の実施形態に係る撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施形態に係るリモコン端末2のハードウェアの構成を示すブロック図である。
図5図3の撮像装置1及び図4のリモコン端末2の機能的構成のうちの、撮影処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
図6図5の機能的構成を有する図3の撮像装置1及び図4のリモコン端末2が実行する撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
図7】撮影システムSの他の運用例を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る撮影システムSのシステム構成を示すシステム構成図である。
撮影システムSは、図1(a)に示すように、撮像装置1と、リモコン端末2と、を備える。
撮像装置1は、撮像機能と、撮像装置1とリモコン端末2との間でやり取りを可能にする通信機能と、を有し、リモコン端末2からの撮影指示(本実施形態においては、撮影要求信号)で撮像処理を行う。
リモコン端末2は、ユーザのシャッタ入力操作が可能な入力機能と、動作(姿勢)を検出するセンサ機能と、リモコン端末2から撮像装置1へ撮影指示を送信する通信機能と、を有し、所定の条件下において撮像装置1に対して、撮影指示を送信する。本実施形態において、リモコン端末2は、ユーザによるシャッタ入力操作や端末において所定の動作(姿勢)を検出した場合を所定の条件下として撮像装置1に対して、撮影指示を送信する。
撮像装置1では、撮影指示が受信可能な状態として動作(以下、「スキャン動作」という。)している場合には、撮影処理を実行する。
【0011】
このように構成される撮影システムSは、図1(b)に示すように、ゴルフのスイングにおいて、特定のフォーム(本実施形態においては、インパクトに対応するフォーム)になった際に撮影を行うように構成される。
撮影に際して、撮像装置1は、三脚に設置され、リモコン端末2は、ゴルフクラブのシャフト等に取り付けられる。
【0012】
図2は、撮影システムSにおけるインパクト時の撮影に係る動作を説明するための模式図である。
図2に示すように、撮像装置1は、被写体のスイング対象者がアドレス状態になったことを条件(準備条件)にして、常時スキャン動作を開始する。このように構成することで、撮像装置1において、スイング時以外の信号受信待ちに係る電力の消費を抑えることができる。
アドレス状態は、撮像装置1において、例えば、ライブビュー画像において人の顔を認識したこと(顔認識判定)、撮像装置1が三脚に設置されていること(三脚判定)、被写体が静止状態となったこと(被写体静止判定)の3つの条件が揃うことで判定される。
なお、アドレス状態は種々の条件で判断してよく、被写体静止判定をリモコン端末2のセンシング結果を用いてもよいし、ゴルフクラブにリモコン端末2が取り付けられているためセンシング結果から直接アドレス状態を判定してもよい。
【0013】
その後、リモコン端末2では、インパクトの状態となったことを条件(撮影条件)にして、に撮像要求信号を送信する。具体的には、リモコン端末2では、センシング結果を監視して、インパクトの状態となったと判定(インパクト判定)された場合(厳密には、撮像要求信号を送信して、撮像装置1で撮像処理が実行されるときにインパクトの状態となるタイミング)に撮像要求信号を送信する。
【0014】
撮像装置1では、この段階では常時スキャン動作を行っているため、リモコン端末2からの撮像要求信号をリアルタイムに受信することができ、インパクトの瞬間を撮影することができる。
【0015】
このようにして、撮影を行うことで、撮像装置1において撮像要求信号の受信に係る電力消費を抑えながらも、確実にインパクトの状態を撮影することができる。
【0016】
図3は、本発明の一実施形態に係る撮像装置1のハードウェアの構成を示すブロック図である。
撮像装置1は、例えば、デジタルカメラとして構成される。
【0017】
撮像装置1は、図3に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、撮像部16と、入力部17と、出力部18と、記憶部19と、通信部20と、ドライブ21と、を備えている。
【0018】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部19からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
【0019】
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0020】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、撮像部16、入力部17、出力部18、記憶部19、通信部20及びドライブ21が接続されている。
【0021】
撮像部16は、図示はしないが、光学レンズ部と、イメージセンサと、を備えている。
【0022】
光学レンズ部は、被写体を撮影するために、光を集光するレンズ、例えばフォーカスレンズやズームレンズ等で構成される。
フォーカスレンズは、イメージセンサの受光面に被写体像を結像させるレンズである。ズームレンズは、焦点距離を一定の範囲で自在に変化させるレンズである。
光学レンズ部にはまた、必要に応じて、焦点、露出、ホワイトバランス等の設定パラメータを調整する周辺回路が設けられる。
【0023】
イメージセンサは、光電変換素子や、AFE(Analog Front End)等から構成される。
光電変換素子は、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型の光電変換素子等から構成される。光電変換素子には、光学レンズ部から被写体像が入射される。そこで、光電変換素子は、被写体像を光電変換(撮像)して画像信号を一定時間蓄積し、蓄積した画像信号をアナログ信号としてAFEに順次供給する。
AFEは、このアナログの画像信号に対して、A/D(Analog/Digital)変換処理等の各種信号処理を実行する。各種信号処理によって、ディジタル信号が生成され、撮像部16の出力信号として出力される。
このような撮像部16の出力信号を、以下、「撮像画像のデータ」と呼ぶ。撮像画像のデータは、CPU11や図示しない画像処理部等に適宜供給される。
【0024】
入力部17は、各種釦等で構成され、ユーザの指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0025】
出力部18は、ディスプレイやスピーカ等で構成され、画像や音声を出力する。
【0026】
記憶部19は、ハードディスク或いはDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種画像のデータを記憶する。
【0027】
通信部20は、インターネットを含むネットワークを介して他の装置(図示せず)との間で行う通信を制御する。
また、通信部20は、リモコン端末2から送信される電波やIR(赤外線)等の撮影要求信号であるビーコンを受信可能に構成される。
【0028】
ドライブ21には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア31が適宜装着される。ドライブ21によってリムーバブルメディア31から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部19にインストールされる。また、リムーバブルメディア31は、記憶部19に記憶されている画像のデータ等の各種データも、記憶部19と同様に記憶することができる。
【0029】
図4は、本発明の一実施形態に係るリモコン端末2のハードウェアの構成を示すブロック図である。
【0030】
リモコン端末2は、図4に示すように、撮像装置1とは、撮像部16を除く、CPU11乃至リムーバブルメディア31において構成が同じであるため、説明を省略する。なお、撮像装置1及びリモコン端末2の別を説明する際には、撮像装置1の場合には符号の末尾に「−1」を付し、リモコン端末2場合には符号の末尾に「−2」を付す。即ち、撮像装置1の場合には、CPU11−1乃至リムーバブルメディア31−1とし、リモコン端末2の場合には、CPU11−2乃至リムーバブルメディア31−2とする。
【0031】
また、リモコン端末2は、センサ部22を備える。
センサ部22は、リモコン端末2の動作や姿勢を検出可能なジャイロセンサ、加速度センサ等の各種センサにより構成される。センサ部22から出力されるセンサ情報によって、リモコン端末2が取り付けられている対象の動きを推測することができる。
【0032】
また、入力部17は、撮像装置1での撮像を指示するシャッタボタンとして構成される。ユーザにより、入力部17を押下操作することで、撮影要求信号が送信されることとなる。
【0033】
また、通信部20では、Bluetooth(登録商標)通信可能に構成され、撮影要求信号をブロードキャスト(同報通報)で送信する。
撮像装置1では、常時スキャン動作により撮影要求信号を受信することになる。
即ち、リモコン端末2は、電波を利用し周囲に発信するブロードキャスト送信可能なBroadcaster/Observer通信手段を備えた端末であり、いわゆる、Beacon(ビーコン)として機能する。Beaconは、特定の相手とペアリングしておらず、送信側が一方的にブロードキャストをし、それを受信できる相手が近くにおり、受信動作(スキャン動作)をしていた場合、信号の伝達が成立する。なお、Bluetooth(登録商標)通信を行うBeaconの場合はIDを利用し、特定の受信相手を選ぶことも可能となる。
【0034】
図5は、図3の撮像装置1及び図4のリモコン端末2の機能的構成のうちの、撮影処理を実行するための機能的構成を示す機能ブロック図である。
撮影処理とは、リモコン端末2においてインパクトであると判定した場合に、撮影要求信号を撮像装置1に送信し、受信した撮影要求信号に基づいて、撮像装置1において撮影を行う一連の処理をいう。
【0035】
撮像装置1側の撮影処理を実行する場合には、図5に示すように、CPU11−1において、スキャン動作開始判定部51と、通信制御部52と、撮像制御部53と、が機能する。
【0036】
また、記憶部19−1の一領域には、画像記憶部71が設定される。
画像記憶部71には、撮像部16−1で撮影した画像のデータが記憶される。
【0037】
スキャン動作開始判定部51は、常時スキャン動作を開始する判定を行う。本実施形態において、スキャン動作開始は、顔認識判定、三脚判定及び被写体静止判定がされた場合に行われる。
【0038】
通信制御部52は、撮像装置1からの信号を受信するように通信部20−1を制御する。
具体的には、通信制御部52は、常時スキャン動作を開始するように通信部20−1を制御する。また、通信制御部52は、所定時間経過したか否かを判定し、経過した場合には、常時スキャン動作を終了するように通信部20−1を制御する。
【0039】
撮像制御部53は、撮影要求信号を受信した場合に、撮影処理を実行するように撮像部16−1を制御する。
【0040】
リモコン端末2側の撮影処理を実行する場合には、図5に示すように、CPU11−2において、動作判定部91と、通信制御部92と、が機能する。
【0041】
動作判定部91は、センサ部22−2からのセンサ情報に基づいて、リモコン端末2の所持対象の動作を判定する。
具体的には、動作判定部91は、センサ部22−2からのセンサ情報を参照し、インパクトの状態となったか否かを判定する。
【0042】
通信制御部92は、動作判定部91における判定結果に基づいて、撮影要求信号をブロードキャストで送信するように通信部20−2を制御する。
具体的には、通信制御部92は、インパクトの状態となったため、撮影要求信号をブロードキャストで送信するように通信部20−2を制御する。
【0043】
図6は、図5の機能的構成を有する図3の撮像装置1及び図4のリモコン端末2が実行する撮影処理の流れを説明するフローチャートである。
【0044】
<撮像装置1側の撮影処理>
撮像装置1側の撮影処理は、ユーザによる入力部17−1への撮影処理開始の操作により開始される。
【0045】
ステップS11において、スキャン動作開始判定部51は、スキャン動作開始可能か否かの判定を行う。本実施形態において、スキャン動作開始判定部51は、顔認識判定、三脚判定及び被写体静止判定を行い、全て判定された場合に、スキャン動作開始を判定する。
スキャン動作開始が可能でない場合には、ステップS11においてNOと判定されて、処理は待機状態となる。
スキャン動作開始が可能となった場合には、ステップS11においてYESと判定されて、処理はステップS12に進む。
【0046】
ステップS12において、通信制御部52は、常時スキャン動作を開始するように通信部20−1を制御する。
【0047】
ステップS13において、通信部20−1においては、リモコン端末2において撮影要求信号が送信された場合に、常時スキャン動作状態であるため、即時撮影要求信号を受信する。
【0048】
ステップS14おいて、撮像制御部53は、撮影要求信号を受信したため、撮像処理を実行するように撮像部16−1を制御する。撮像部16−1から撮像画像が出力されて、画像記憶部71に記憶される。
【0049】
ステップS15において、通信制御部52は、所定時間経過したか否かを判定する。
所定時間経過していない場合には、ステップS15においてNOと判定されて、待機状態となる。
所定時間経過した場合には、ステップS15においてYESと判定されて、処理はステップS16に進む。
【0050】
ステップS16において、通信制御部52は、常時スキャン動作を終了するように通信部20−1を制御する。その後、撮像装置1側の撮影処理は、終了する。なお、本実施形態においては、撮影後の所定時間経過後に常時スキャンを終了するように構成したが、撮影処理の実行完了やフィニッシュ等の動作判定や被写体の静止判定解除により常時スキャンを終了するように構成してもよい。
【0051】
<リモコン端末2側の撮影処理>
リモコン端末2側の撮影処理は、ユーザによる入力部17−2への撮影処理開始の操作により開始される。
【0052】
ステップS31において、動作判定部91は、センサ部22−2からのセンサ情報を参照し、インパクトの状態となったか否かを判定する。
インパクトの状態となっていない場合には、ステップS31においてNOと判定されて、待機状態となる。
インパクトの状態となった場合には、ステップS31においてYESと判定されて、処理はステップS32に進む。
【0053】
ステップS32において、通信制御部92は、インパクトの状態となったため、撮影要求信号をブロードキャストで送信するように通信部20−2を制御する。その後、リモコン端末2側の撮影処理は、終了する。
【0054】
したがって、撮影システムSにおいては、リモコン端末2の撮影指示から、撮像装置1での撮影までのタイムラグをなくすと共に、撮像装置1における消費電力を抑えることができる。
【0055】
<異なるシーンでの利用例>
[ユーザによるシャッタ入力操作で撮影指示を出す場合]
ユーザによるシャッタ入力操作においても、シャッタタイミング以前にシャッタ入力操作が行われる状況を想定できるため、状況を判定して、撮像装置1において常時スキャン動作を開始する。
【0056】
具体的には、撮像装置1で、ライブビュー撮影を行い、人物の顔が画角に入ったことをもってスキャン動作開始を判定し、常時スキャン動作を開始する。
その後、リモコン端末2でのシャッタ入力操作によって、撮像要求信号を送信する。
撮像要求信号を受信した撮像装置1では撮影処理を実行する。
そして、撮影処理実行後に、常時スキャン動作を終了する。
これにより、シャッタ入力操作時に常時スキャン動作をしているために、シャッタラグがなく撮影を行うことができる。
【0057】
なお、スキャン動作開始の判定は、ユーザがシャッタ入力操作を行いそうな状況であればよく、例えば、リモコン端末2のシャッタ半押し状態、リモコン端末2がユーザの手に持たれた状態、リモコン端末2を信号送信方向(例えば、水平方向)に向ける等の動作を判定するように構成してもよい。
【0058】
[自転車に乗っている状態で撮影指示を出す場合]
本シーンでは、撮像装置1を自転車の車体に設置し、リモコン端末2を人体に装着している状態で運用する。
具体的には、撮像装置1側でライブビュー撮影を行い、自転車の揺れ等の画像解析結果から自転車のダンシングを判定したり、自転車の加速を判定したりすることをもってスキャン動作開始の判定とする。
その後、リモコン端末2で、所定のケイデンス値を判定した場合に、撮影要求信号を送信する。
撮像要求信号を受信した撮像装置1では撮影処理を実行する。
そして、撮影処理実行後、又はダンシング判定解除で常時スキャン動作を終了する。
【0059】
上述したようなBeaconを利用した撮影システムSにおいては、リモコン端末2からのシャッタラグを少なくすることが求められるが、Beaconの受信側(オブザーバー側)である撮像装置1ではラグ軽減のために常時スキャン動作が必要になってしまい、多くの電力を消費してしまうという問題がある。
しかしながら、撮像装置1側の常時スキャン動作を必要に応じてON/OFFをしたり、インターバルの間隔を制御したりすることによって省電力化を図り、撮像装置1とリモコン端末2とはペアリングしていないので、リモコン端末2からの撮影要求信号がいつ送信されて来るかを撮像装置1側で予測するという判定を持ってして、常時スキャン動作の制御を行うことができる。即ち、リモコン端末2から撮影要求信号が発信されてくるタイミングを予測して、常時スキャン動作を必要最小限におさえるために、シャッタのタイムラグを減らし、かつ、撮像装置1の消費電力も抑えることができる。
【0060】
さらに、本実施形態においては、Bluetooth(登録商標)通信のBeaconを採用しているために、ペアリングの煩わしさを解消できたり、通信の切断や再接続を意識しなくてもよいという特有の効果もある。
【0061】
<変形例>
図7は、撮影システムSの他の運用例を示した模式図である。
本例のようなBeaconを利用した撮影システムSにおいては、通信先の認識の有無に影響を受けない無線通信によって撮影指示を行うために、複数の撮像装置1があった場合には、一斉撮影が可能となる。
図7の例に示すように、通常のBluetooth(登録商標)リモコンとして使用した場合には、ペアリングを前提としており、同時の撮影指示であっても、ペアリング機器との間で順番に指示を出す仕様のために、完全な一斉撮像を実現することができない。さらに、接続台数の上限も制約を受ける。しかし、通信先の認識の有無に影響を受けない、本例のようなBeaconの無線通信によった場合には、通信先に関係なく撮影指示を出すため、撮影要求信号を受信可能な範囲の撮像装置1は、撮影要求信号を同時に受信することになり、完全な一斉撮影が可能となる。さらに、電波が届く範囲であれば、無限台数への指示が可能となる。
また、リモコン端末2は、シャッタ時のみ撮影要求信号を送信することになるのでリモコン端末2側の消費電力はかなり抑えることができるという効果も奏する。
【0062】
以上のように構成される撮影システムSは、撮像装置1と、撮像装置1を操作するリモコン端末2と、を備える。
撮像装置1は、撮像部16−1と、通信部20−1と、通信制御部52と、撮像制御部53と、を有する。
撮像部16−1は、画像を撮像する。
通信部20−1は、撮像装置1を認識しないリモコン端末2から、撮像部16−1での撮像を要求する撮像要求信号を受信する。
通信制御部52は、受信の条件が満たされている場合には連続受信を行うように通信部20−1を制御する。
撮像制御部53は、通信部20−1が撮像要求信号を受信したときに、撮像部16−1に画像を撮像させる。
リモコン端末2は、通信部20−2を有する。
通信部20−2は、撮像装置1を認識することなく、無線により撮像装置1に撮像要求信号を送信する。
これにより、撮影システムSにおいては、受信の条件が満たされている場合には連続受信を行うために、撮像装置1における撮影指示から撮影までのタイムラグをなくすと共に、消費電力を抑えることができる。
【0063】
撮像装置1は、受信の条件を満たしたか否かを判定するスキャン動作開始判定部51を有する。
スキャン動作開始判定部51は、受信の条件として、撮像部16−1によって撮像した画像の画角内において被写体の顔が検出されたこと、撮像装置1が特定の状態になっていること、又は、被写体が特定の姿勢で静止している状態であることを判定する。
これにより、撮影システムSにおいては、目的とする被写体の撮影準備状態を受信の条件とすることで無駄な消費電力を抑えることができる。
【0064】
リモコン端末2は、撮影指示の条件を満たした場合に、撮像装置1に撮像要求信号を送信するように通信部20−2を制御する通信制御部92を有する。
これにより、撮影システムSにおいては、撮影指示の条件を満たすことで自動的に撮影を行うことができる。
【0065】
リモコン端末2は、撮影指示の条件を満たしたか否かを判定する動作判定部91を有する。
動作判定部91は、撮影指示の条件として、被写体が所定の第2状態になったことを判定する。
これにより、撮影システムSにおいては、被写体が所定の第2状態となった際に撮影を行うことができ、所望の画像を取得することができる。
【0066】
リモコン端末2は、被写体の状態を検出するセンサ部22−2を有する。
動作判定部91は、センサ部22−2の検出結果に基づいて、被写体が所定の第2状態になったことを判定する。
これにより、撮影システムSにおいては、より高い精度で被写体の所定の第2状態を判定することができ、より所望の画像を取得することができる。
【0067】
通信制御部52は、撮像部16−1による撮像後に所定時間経過したか、又は、被写体が所定の第1状態になったことを条件にして、連続受信を止めるように通信部20−1を制御する。
これにより、撮影システムSにおいては、連続受信を自動的に止められるために、停止操作を不要とし、無駄な消費電力も抑えることができる。
【0068】
通信制御部52は、受信の条件が満たされていない場合には、受信を行わない、又は、間欠的な受信を行うように通信部20−1を制御する。
これにより、撮影システムSにおいては、連続受信以外の状態において消費電力を抑えることができる。
【0069】
通信部20−2は、Bluetooth(登録商標)による無線通信方式で通信を行う。
これにより、撮影システムSにおいては、汎用性の高い通信方式で撮影システムを構築することができる。
【0070】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0071】
前述の実施形態では、リモコン端末2側で撮影タイミングの判定を行うように構成したが、リモコン端末2側からはセンサ情報のみを送信し、撮像装置1側で撮影タイミングの判定を行うように構成してもよい。
【0072】
また、上述の実施形態では、常時スキャン動作以外は、間欠的な常時スキャン動作をさせるように構成してもよい。
【0073】
また、上述の実施形態では、本発明が適用される撮像装置1は、デジタルカメラを例として説明したが、特にこれに限定されない。
例えば、本発明は、撮影処理機能を有する電子機器一般に適用することができる。具体的には、例えば、本発明は、ノート型のパーソナルコンピュータ、プリンタ、テレビジョン受像機、ビデオカメラ、携帯型ナビゲーション装置、携帯電話機、スマートフォン、ポータブルゲーム機等に適用可能である。
【0074】
前述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。
換言すると、図5の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、前述した一連の処理を全体として実行できる機能が撮像装置1に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2の例に限定されない。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0075】
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
【0076】
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される図3及び図4のリムーバブルメディア31により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディア31は、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu−ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini−Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されている図3及び図4のROM12や、図3及び図4の記憶部19に含まれるハードディスク等で構成される。
【0077】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0078】
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、さらに、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とに含まれる。
【0079】
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
画像を撮像する撮像手段と、
撮像装置を認識しない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御手段と、
前記受信手段が前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御手段と、
を備える、
ことを特徴とする撮像装置。
[付記2]
前記撮像装置は、
前記受信の条件を満たしたか否かを判定する第1判定手段を有し、
前記第1判定手段は、前記受信の条件として、前記撮像手段によって撮像した前記画像の画角内において被写体の顔が検出されること、前記撮像装置が特定の状態になっていること、又は、前記被写体が特定の姿勢で静止している状態であることを判定する、
ことを特徴とする付記1に記載の撮像装置。
[付記3]
前記受信制御手段は、前記撮像手段による撮像後に所定時間経過したか、又は、被写体が所定の第1状態になったことを条件にして、前記連続受信を止めるように前記受信手段を制御する、
ことを特徴とする付記1又は2に記載の撮像装置。
[付記4]
前記受信制御手段は、前記受信の条件が満たされていない場合には、受信を行わない、又は、間欠的な受信を行うように前記受信手段を制御する、
ことを特徴とする付記1乃至3の何れか1つに記載の撮像装置。
[付記5]
前記受信手段は、Bluetooth(登録商標)による無線通信方式で通信を行う、
ことを特徴とする付記1乃至4の何れか1つに記載の撮像装置。
[付記6]
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備える撮像システムであって、
前記撮像装置は、
画像を撮像する撮像手段と、
撮像装置を認識しない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御手段と、
前記受信手段が前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御手段と、
を有し、
前記操作装置は、
前記撮像装置を認識することなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、
を有する、
ことを特徴とする撮像システム。
[付記7]
前記操作装置は、
撮影指示の条件を満たした場合に、前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信するように前記送信手段を制御する送信制御手段を有する、
ことを特徴とする付記6に記載の撮像システム。
[付記8]
前記操作装置は、
前記撮影指示の条件を満たしたか否かを判定する第2判定手段を有し、
前記第2判定手段は、前記撮影指示の条件として、被写体が所定の第2状態になったことを判定する、
ことを特徴とする付記7に記載の撮像システム。
[付記9]
前記操作装置は、
前記被写体の状態を検出する検出手段を有し、
前記第2判定手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記被写体が前記所定の第1状態になったことを判定する、
ことを特徴とする付記8に記載の撮像システム。
[付記10]
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備える撮像システムで実行される撮像方法であって、
前記撮像装置は、画像を撮像する撮像手段と、撮像装置を認識しない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、有し、
前記操作装置は、前記撮像装置を認識することなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、を有し、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御ステップと、
前記受信手段が前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御ステップと、
を含む、
ことを特徴とする撮像方法。
[付記11]
撮像装置と、前記撮像装置を操作する操作装置と、を備え、
前記撮像装置は、画像を撮像する撮像手段と、撮像装置を認識しない操作装置から、無線により送信される前記撮像手段での撮像を要求する撮像要求信号を受信する受信手段と、有し、
前記操作装置は、前記撮像装置を認識することなく、無線により前記撮像装置に前記撮像要求信号を送信する送信手段、を有する、
撮像システムを制御するコンピュータに、
受信の条件が満たされる場合には連続受信を行うように前記受信手段を制御する受信制御処理、
前記受信手段が前記撮像要求信号を受信したときに、前記撮像手段に前記画像を撮像させる撮像制御処理、
を実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0080】
1・・・撮像装置,2・・・リモコン端末,11・・・CPU,12・・・ROM,13・・・RAM,14・・・バス,15・・・入出力インターフェース,16・・・撮像部,17・・・入力部,18・・・出力部,19・・・記憶部,20・・・通信部,21・・・ドライブ,22・・センサ部,31・・・リムーバブルメディア,51・・・スキャン動作開始判定部,52・・・通信制御部,53・・・撮像制御部,71・・・画像記憶部,91・・・動作判定部,92・・・通信制御部,S・・・撮影システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7