特許第6604234号(P6604234)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6604234
(24)【登録日】2019年10月25日
(45)【発行日】2019年11月13日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 21/16 20060101AFI20191031BHJP
【FI】
   G03G21/16 133
   G03G21/16 176
   G03G21/16 104
【請求項の数】7
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-35362(P2016-35362)
(22)【出願日】2016年2月26日
(65)【公開番号】特開2017-151354(P2017-151354A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2018年12月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士ゼロックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小山 隆晴
(72)【発明者】
【氏名】菊池 貴之
(72)【発明者】
【氏名】山宮 征之
【審査官】 岡▲崎▼ 輝雄
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−129147(JP,A)
【文献】 特開2007−249165(JP,A)
【文献】 特開2007−101794(JP,A)
【文献】 特開平9−034191(JP,A)
【文献】 特開平10−142915(JP,A)
【文献】 特開2007−322678(JP,A)
【文献】 特開2005−053045(JP,A)
【文献】 米国特許第5978624(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 21/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の内部に配置され、色材が収容される収容部材と、
前記筐体の内部に設けられ、前記収容部材が着脱自在に収納される内部空間と、
前記収容部材を交換する際に、前記筐体の下方側に形成された回転軸周りに回転して前記筐体の開口部を開閉する開閉部材と、
複数の面部を有する覆い部材であって、一端が前記筐体に取り付けられ、他端が前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材が前記筐体の前記開口部を開放した状態で、前記筐体と前記開閉部材との間の領域を上方から覆って色材受け面を形成すると共に、前記開閉部材が前記筐体の前記開口部を閉止した状態で、前記色材受け面の一の面部と他の面部とが対向するように畳まれる覆い部材と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記覆い部材には、上方が開口するように折れる谷折れ部と、下方が開口するように折れる山折れ部と、前記谷折れ部及び前記山折れ部の両側に配置される前記面部とが形成されている請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記覆い部材が前記領域を上方から覆った状態で、前記面部に落ちた色材が、前記谷折れ部に向かうように前記面部が傾斜している請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記谷折れ部において折れ線方向の両端部には、前記谷折れ部に溜まった色材が前記両端部からこぼれ落ちるのを堰き止める堰が形成されている請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記色材を用いて画像を形成する画像形成部を備え、
前記画像形成部は、
像保持体と、
前記像保持体に光を走査して静電潜像を形成する光走査装置と、
色材を用いて前記静電潜像を現像する現像部材と、を備えており、
前記覆い部材は、前記開閉部材が前記筐体の前記開口部を閉止した状態で、前記筐体の内部で折り畳まれ、前記開閉部材側から見て前記光走査装置と重複する位置に設けられた請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記覆い部材の色は、黒色とされている請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記覆い部材は、不織布を含んで形成されている請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成装置には、トナーカートリッジ(収容部材)を交換するために、筐体の開口部を開閉するフロントカバー(開閉部材)が設けられている。また、この画像形成装置には、フロントカバーを開けた状態で、筐体とフロントカバーとの間の領域を上方から覆うトナー飛散防止シート(覆い部材)が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008―129147号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、開閉部材を閉じると、色材が落ちた覆い部材の面が凸状に変形する場合と比して、開閉部材を閉じる際に、色材が覆い部材からこぼれ落ちてしまうことを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、筐体の内部に配置され、色材が収容される収容部材と、前記筐体の内部に設けられ、前記収容部材が着脱自在に収納される内部空間と、前記収容部材を交換する際に、前記筐体の下方側に形成された回転軸周りに回転して前記筐体の開口部を開閉する開閉部材と、複数の面部を有する覆い部材であって、一端が前記筐体に取り付けられ、他端が前記開閉部材に取り付けられ、前記開閉部材が前記筐体の前記開口部を開放した状態で、前記筐体と前記開閉部材との間の領域を上方から覆って色材受け面を形成すると共に、前記開閉部材が前記筐体の前記開口部を閉止した状態で、前記色材受け面の一の面部と他の面部とが対向するように畳まれる覆い部材と、を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記覆い部材には、上方が開口するように折れる谷折れ部と、下方が開口するように折れる山折れ部と、前記谷折れ部及び前記山折れ部の両側に配置される前記面部とが形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に記載の画像形成装置において、前記覆い部材が前記領域を上方から覆った状態で、前記面部に落ちた色材が、前記谷折れ部に向かうように前記面部が傾斜していることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項2又は3に記載の画像形成装置において、前記谷折れ部において折れ線方向の両端部には、前記谷折れ部に溜まった色材が前記両端部からこぼれ落ちるのを堰き止める堰が形成されていることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項5に係る画像形成装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記色材を用いて画像を形成する画像形成部を備え、前記画像形成部は、像保持体と、前記像保持体に光を走査して静電潜像を形成する光走査装置と、色材を用いて前記静電潜像を現像する現像部材と、を備えており、前記覆い部材は、前記開閉部材が前記筐体の前記開口部を閉止した状態で、前記筐体の内部で折りたたまれ、前記開閉部材側から見て前記光走査装置と重複する位置に設けられたことを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項6に係る画像形成装置は、請求項1〜5の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記覆い部材の色は、黒色とされていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項7に係る画像形成装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載の画像形成装置において、前記覆い部材は、不織布を含んで形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1の画像形成装置によれば、開閉部材を閉じると、色材が落ちた覆い部材の面が凸状に変形する場合と比して、開閉部材を閉じる際に、色材が覆い部材からこぼれ落ちてしまうのを抑制することができる。
【0013】
本発明の請求項2の画像形成装置によれば、覆い部材が上方に凸となる凸状の曲面で構成されている場合と比して、覆い部材に落ちた色材が覆い部材からこぼれ落ちてしまうのを抑制することができる。
【0014】
本発明の請求項3の画像形成装置によれば、面部が、面部に落ちた色材が谷折れ部に向かうように傾斜していない場合と比して、面部に落ちた色材が、覆い部材からこぼれ落ちてしまうのを抑制することができる。
【0015】
本発明の請求項4の画像形成装置によれば、谷折れ部の両端部に堰が形成されていない場合と比して、谷折れ部に溜まった色材が谷折れ部の両端部からこぼれ落ちてしまうのを抑制することができる。
【0016】
本発明の請求項5の画像形成装置によれば、折りたたまれた覆い部材が開閉部材側から光走査装置を覆っていない場合と比して、光走査装置から発生する音が、画像形成装置の外部に漏れるのを抑制することができる。
【0017】
本発明の請求項6の画像形成装置によれば、覆い部材の色が他の色の場合と比して、覆い部材に落ちた黒色の色材を目立たなくすることができる。
【0018】
本発明の請求項7の画像形成装置によれば、覆い部材の表面が平滑である場合と比して、覆い部材に落ちた色材を繊維間に捕捉することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を右側面からみた概略構成図である。
図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置を右側面からみた概略構成図である。
図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した斜視図である。
図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した斜視図である。
図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した斜視図である。
図6】(A)(B)本発明の実施形態に係る画像形成装置に備えられた覆い部材を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を図1図6に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示す。
【0021】
(全体構成)
図2に示されるように、本実施形態に係る画像形成装置10には、上下方向(矢印H方向)の下方から上方へ向けて、記録媒体としての用紙Pが収容される収容部14と、収容部14に収容された用紙Pを搬送する搬送部16と、収容部14から搬送部16によって搬送される用紙Pに画像形成を行う画像形成部20とがこの順で備えられている。
【0022】
〔収容部〕
収容部14には、画像形成装置10の筐体10Aから装置奥行方向の一方向(図中左方向)に引き出し可能な収容部材26が備えられており、この収容部材26に用紙Pが積載されている。さらに、収容部14には、収容部材26に積載された用紙Pを、搬送部16を構成する搬送経路28に送り出す送出ロール30が備えられている。
【0023】
〔搬送部〕
搬送部16には、搬送経路28に沿って用紙Pを搬送する複数の搬送ロール32が備えられている。
【0024】
〔画像形成部〕
画像形成部20には、装置本体に脱着可能で、黒色の画像を形成する画像形成部の一例としての画像形成ユニット18と、露光光を後述する像保持体36に照射する光走査装置42と、熱と圧力とで色材の一例としてのトナーTにより形成されたトナー画像を用紙Pに定着する定着装置46とが備えられている。
【0025】
この画像形成ユニット18には、像保持体36と、像保持体36の表面を帯電させる帯電ロール38と、光走査装置42によって露光光が照射されて像保持体36に形成された静電潜像を現像してトナー画像として可視化する現像装置40とが備えられている。さらに、画像形成部20には、像保持体36に形成されたトナー画像を搬送されている用紙Pに転写する転写ロール44が備えられている。
【0026】
また、光走査装置42には、回転しながらレーザ光を像保持体36に向けて反射するポリゴンミラー42Aが備えられている。なお、ポリゴンミラー42Aが回転する際には、光走査装置42から音が発生してしまう。
【0027】
〔その他〕
画像形成装置10には、黒色のトナーTが収容される収容部材の一例としてのトナーカートリッジ50と、筐体10Aの開口部62(図1参照)を開放して、トナーカートリッジ50を収納する内部空間90からトナーカートリッジ50を交換可能とする開閉部材の一例としての開閉カバー54とが備えられている。さらに、画像形成装置10には、手差しで用紙Pが給紙可能な手差しトレイ60と、開閉カバー54が開口部62を開放した状態で、開閉カバー54と筐体10Aとの間の領域68(図1参照)を上方から覆う覆い部材70とが備えられている。そして、覆い部材70の上面は、色材受け面の一例としてのトナー受け面71が形成されている。
【0028】
なお、トナーカートリッジ50、開閉カバー54、手差しトレイ60及び覆い部材70については、詳細を後述する。
【0029】
(画像形成装置の作用)
画像形成装置10では、次のようにして画像が形成される。
【0030】
先ず、電圧が印加された帯電ロール38は、像保持体36の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電させる。続いて、外部から入力されたデータに基づいて光走査装置42は、帯電した像保持体36の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。
【0031】
これにより、データに対応した静電潜像が像保持体36の表面に形成される。さらに、現像装置40は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。
【0032】
そこで、収容部材26から送出ロール30によって搬送経路28へ送り出された用紙Pは、像保持体36と転写ロール44とが接触する転写位置へ送り出される。像保持体36と転写ロール44とが接触する転写位置では、用紙Pが像保持体36と転写ロール44とによって挟持搬送されることで、像保持体36の表面のトナー画像は、用紙Pに転写される。
【0033】
用紙Pに転写されたトナー画像は、定着装置46によって用紙Pに定着される。そして、トナー画像が定着された用紙Pは、搬送ロール32によって筐体10Aの外部へ排出される。
【0034】
(要部構成)
次に、トナーカートリッジ50、開閉カバー54、手差しトレイ60及び覆い部材70について説明する。以下、色材を収容する収容部材の一例として、トナーカートリッジ50を例に説明するが、収容部材としては、像保持体36から用紙Pに転写されなかった未転写トナーなどを回収して収容する廃トナーカートリッジ(図示せず)であってもよい。また、色材の例としてはトナーの他、インクからなる色材であってもよい。
【0035】
〔トナーカートリッジ〕
図2図5に示されるように、トナーカートリッジ50は、筐体10Aの内部の装置奥行方向中央側で、かつ、上方側に配置され、装置幅方向に延びている円柱状とされている。そして、トナーカートリッジ50に収容されたトナーTは、現像装置40に供給され、現像装置40は、このトナーTを用いて前述したように静電潜像を現像するようになっている。
【0036】
〔開閉カバー〕
開閉カバー54は、後述する閉止位置に配置されている状態で、装置幅方向から見てL字状とされ、板面が上下方向を向いた上板部54Aと、板面が装置奥行方向を向いた側板部54Bとを備えている。さらに、側板部54Bの下方側の部分には、装置幅方向に延びる一対の軸部54C(図5参照)が形成されている。また、上板部54Aには、ユーザが把持可能な把持部56が形成されている。さらに、図2に示されるように、開閉カバー54が閉止位置に配置された状態で、上板部54Aの下方にトナーカートリッジ50が配置されている。
【0037】
この構成において、ユーザがこの把持部56を把持して、開閉カバー54を操作することで、開閉カバー54は、軸部54Cを中心に回転するようになっている。そして、開閉カバー54は、装置幅方向から見てL字状とされた開口部62を閉止する閉止位置(図2図5参照)と、筐体10Aの開口部62を開放する開放位置(図1図3参照)とに配置されるようになっている。なお、開閉カバー54は、図示せぬストッパーによって、開放位置、及び閉止位置で停止するようになっている。そして、図1に示されるように、開閉カバー54が開放位置に配置された状態で、トナーカートリッジ50の上方は開放されるようになっている。
【0038】
また、図5に示されるように、側板部54Bには、下方が開放された矩形状の切欠き部58が形成されている。この切欠き部58に手差しトレイ60が配置されている。
【0039】
〔手差しトレイ〕
図2図5に示されるように、手差しトレイ60は、後述する閉止位置に配置されている状態で、装置奥行方向から見て、装置幅方向に延びる矩形状とされ、前述したように、側板部54Bの切欠き部58に配置されている。
【0040】
手差しトレイ60の下方側の部分には、装置幅方向に延びる一対の軸部60Aが形成されている。また、手差しトレイ60の上方側の部分には、ユーザが把持可能な把持部60Bと、開閉カバー54の切欠き部58に形成された噛合部と噛合う被噛合部(図示省略)とが形成されている。この噛合部と被噛合部とが噛合うことで手差しトレイ60は、切欠き部58を閉止する閉止位置に保持されるようになっている。
【0041】
この構成において、ユーザがこの把持部60Bを把持して、手差しトレイ60を操作することで、前述した噛合部と被噛合部との噛合いが解除され、手差しトレイ60は、軸部60Aを中心に回転するようになっている。これにより、手差しトレイ60は、切欠き部58を開放し、用紙Pが筐体10Aの外部から手差し可能な開放位置(図4参照)と、閉止位置(図5参照)とに配置されるようになっている。具体的には、図4に示されるように、手差しトレイ60が開放位置に配置された状態で、搬送ロール32が外部に露出し、用紙Pが外部から手差し出来るようになっている。
【0042】
また、開閉カバー54及び手差しトレイ60が閉止位置に配置されている状態で、開閉カバー54を操作して開閉カバー54を開放位置に配置させると、噛合部と被噛合部との噛合いが保持され、手差しトレイ60は切欠き部58を閉止する閉止位置に保持されるようになっている。
【0043】
そして、図1に示されるように、開閉カバー54が開放位置に配置された状態で、開閉カバー54と筐体10Aとの間の領域68には、手差しトレイ60が配置されるようになっている。しかし、この状態では、後述する覆い部材70が手差しトレイ60の上方を覆っているため、用紙Pが外部から手差しできないようになっている。
【0044】
〔覆い部材〕
覆い部材70は、黒色の不織布を用いて形成されている。図1図2に示されるように、覆い部材70の一端は、筐体10Aの内部に取り付けられたフレーム部材72に取り付けられ、覆い部材70の他端は、開閉カバー54の側板部54Bの内面に形成されたリブ74の頂面に取り付けられている。なお、覆い部材70の他端は、開閉カバー54の側板部54Bの内面に直接取り付けられても良い。
【0045】
そして、図1図3に示されるように、開閉カバー54が開放位置に配置された状態で、覆い部材70は、領域68を上方から覆うようになっている。換言すれば、覆い部材70は、手差しトレイ60を上方から覆うようになっている。つまり、覆い部材70の装置幅方向の長さは、手差しトレイ60の装置幅方向の長さと比して長くされている。
【0046】
さらに、覆い部材70には、上方が開口するように折れる2個の谷折れ部70Aと、下方が開口するように折れる山折れ部70Bと、谷折れ部70A及び山折れ部70Bの両側に配置される、面部の一例としての平面部70Cとが形成されている。そして、開閉カバー54が開放位置に配置され、覆い部材70が手差しトレイ60を上方から覆った状態で、平面部70Cは、平面部70Cに落ちたトナーTが、谷折れ部70Aに向かうように傾斜している。なお面部は、平面でもよく、曲面でもよい。
【0047】
また、図3図6(A)に示されるように、覆い部材70が、手差しトレイ60を上方から覆った状態で、一方の谷折れ部70Aの折れ線方向の両端部には、谷折れ部70Aに溜まったトナーTが両端部からこぼれ落ちるのを堰き止める堰76が形成されている。この堰76は、一方の谷折れ部70Aの両端部を三角状に折り込むことで形成されている。
【0048】
さらに、図2に示されるように、開閉カバー54が閉止位置に配置された状態で、谷折れ部70Aを挟む一方の平面部70Cと他方の平面部70Cとが対向し上方が開口するように、覆い部材70が、筐体10Aの内部で折りたたまれるようになっている。そして、折りたたまれた覆い部材70の折り重なった部分が、図5に示されるように、開閉カバー54側から見た場合、光走査装置42と重複するように配置されている。なお、図6(B)に示されるように、覆い部材70が折りたたまれると、堰76も折りたたまれるようになっている。
【0049】
(要部構成の作用)
画像形成装置10を稼働して、用紙Pにトナー画像を形成する場合には、図2に示されるように、開閉カバー54は閉止位置に配置され、覆い部材70は、筐体10Aの内部で折りたたまれている。そして、画像形成装置10を稼動させると、内部でポリゴンミラー42Aが回転している光走査装置42は、帯電した像保持体36の表面に露光光を走査して静電潜像を形成する。ここで、ポリゴンミラー42Aが回転させる駆動力が発生することで、光走査装置42から音が発生してしまう。
【0050】
一方、画像形成装置10を非稼働とし、トナーカートリッジ50を交換する場合には、ユーザは、図1図3に示されるように、開閉カバー54を回転させて開放位置に配置し、開口部62を開放する。これにより、筐体10Aの内部で折りたたまれていた覆い部材70は、展開され、手差しトレイ60を上方から覆う。
【0051】
そして、ユーザは、トナーカートリッジ50を筐体10Aの内部から取り出す。この際に、トナーカートリッジ50から脱落したトナーTの一部は、覆い部材70のトナー受け面71に落ちる。トナーカートリッジ50の交換が終了すると、ユーザは、開放位置の開閉カバー54を回転させて閉止位置に配置する。そうすると、覆い部材70において谷折れ部70Aを挟む一方の平面部70Cと他方の平面部70Cとが対向し上方が開口するように折りたたまれる。
【0052】
(まとめ)
以上説明したように、開閉カバー54を閉止位置に配置すると、覆い部材70は、一方の平面部70Cと他方の平面部70Cとが対向し上方が開口するように折りたたまれる。このため、開閉カバーを閉じると、トナーTが落ちた覆い部材の面が凸状に変形する場合と比して、開閉カバー54を閉じる際に、トナーTが覆い部材70からこぼれ落ちてしまうのが抑制される。
【0053】
また、開閉カバー54が開放位置に配置された状態で、覆い部材70には、谷折れ部70Aと、山折れ部70Bと、平面部70Cとが形成されている。このため、覆い部材が上方に凸となる凸状の曲面で形成されている場合と比して、覆い部材70に落ちたトナーが覆い部材70からこぼれ落ちてしまうのが抑制される。
【0054】
また、開閉カバー54が開放位置に配置された状態で、覆い部材70は、手差しトレイ60を上方から覆っている。このため、覆い部材70が手差しトレイ60を上方から覆っていない場合と比して、手差しトレイ60にトナーTが落ちるのが抑制される。
【0055】
また、覆い部材70が手差しトレイ60を上方から覆っている状態で、平面部70Cに落ちたトナーTが谷折れ部70Aに向かうように、平面部70Cが、傾斜している。このため、平面部70Cに落ちたトナーTが谷折れ部70Aに向かうように、平面部70Cが、傾斜していない場合と比して、平面部70Cに落ちたトナーTが谷折れ部70Aに溜り、トナーTが覆い部材70からこぼれ落ちてしまうのが抑制される。
【0056】
また、覆い部材70が、手差しトレイ60を上方から覆った状態で、一方の谷折れ部70Aの両端部には、谷折れ部70Aに溜まったトナーTが両端部からこぼれ落ちるのを堰き止める堰76が形成されている。このため、堰が形成されていない場合と比して、谷折れ部70Aに溜まったトナーTが折れ線方向の両端部からこぼれ落ちてしまうのが抑制される。
【0057】
また、開閉カバー54が閉止位置に配置された状態で、覆い部材70は、筐体10Aの内部で折りたたまれ、開閉カバー54側から光走査装置42を覆っている。このため、覆い部材70が開閉カバー54側から光走査装置42を覆っていない場合と比して、ポリゴンミラー42Aが回転することで光走査装置42から発生する音が、開閉カバー54側から外部に漏れるのが抑制される。
【0058】
また、覆い部材70の色が黒色とされているため、覆い部材の色が白色の場合と比して、覆い部材70に落ちた黒色のトナーTは目立たない(汚れが目立たない)。
【0059】
また、覆い部材70が不織布により形成されているため、覆い部材の表面が平滑である場合と比して、覆い部材70に落ちたトナーTが繊維間に捕捉される。
【0060】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、収容部材として画像形成に用いるトナーTを収容するトナーカートリッジ50を例に用いて説明したが、画像形成ユニット18から排出されるトナーTを内部に収容する収容部材であってもよく、画像を形成するために用いるインク等を内部に収容する収容部材であってもよい。
【0061】
また、上記実施形態では、覆い部材70が領域68を上方から覆った状態で、覆い部材70は、装置幅方向から見て、W字状とされたが、上方が開口された谷折れ部を有するL字状等であってもよい。
【0062】
また、上記実施形態では、覆い部材70には、谷折れ部70Aが二箇所、山折れ部70Bが一箇所形成されたが、夫々複数個所形成されてもよい。
【0063】
また、上記実施形態では、覆い部材70は、不織布により形成されたが、覆い部材70は、不織布を含んで形成されていてもよい。
【0064】
また、上記実施形態では、開閉カバー54が開放位置に配置された状態で、領域68に手差しトレイ60が配置されたが、特に手差しトレイが配置されていなくてもよい。この場合には、覆い部材70が領域68の上方を覆うことで、トナーカートリッジ50から脱落したトナーTは、領域68を通過して筐体10Aの外部や内部へ落ちるのが抑制される。
【符号の説明】
【0065】
10 画像形成装置
10A 筐体
20 画像形成部
36 像保持体
40 現像装置(現像部材の一例)
42 光走査装置
50 トナーカートリッジ(収容部材の一例)
54 開閉カバー(開閉部材の一例)
62 開口部
68 領域
70 覆い部材
70A 谷折れ部
70B 山折れ部
70C 平面部
76 堰
図1
図2
図3
図4
図5
図6